JP2015113775A - 垂直軸型風車 - Google Patents

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Abstract

【課題】揚力型羽根及び抗力型羽根の両方を装備しつつ、渦の抑制と回転駆動力の増大とを図る垂直軸型風車を提供する。
【解決手段】複数の領域Aが、回転方向Rへ間隔を空けて円形基板21に設定される。抗力型羽根24a〜24c及び揚力型羽根25は、領域Aに前側及び後ろ側に配設される。領域Aにおいて回転方向Rに前にある抗力型羽根ほど、中心O側の端を中心Oの方へ突出する。隣接関係の領域A間において、前側の領域Aにおける90°の偏角の抗力型羽根24a〜24cと後ろ側の領域Aとが、風向き方向と直角な方向に範囲が重ならないように、領域Aが設定されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、風力発電等に使用され、揚力型羽根及び抗力型羽根を備える垂直軸型風車に関する。
垂直軸型風車は、水平軸型風車に比して小型になるとともに、風向きに関係なく、回転できるという利点がある。
垂直軸型風車の羽根には、抗力型と、揚力型とがある。抗力型羽根は、低速の風に対しても円滑に起動及び回転することができるが、抗力型羽根が取り付けられる回転基板の周速が風速を越えることができないという不利がある。揚力型羽根は、揚力型羽根が取り付けられる回転基板の周速を風速より高くすることができるが、低風速時の駆動効率が低く、また、起動性が悪いという不利がある。
そこで、抗力型羽根と揚力型羽根との両方を備える垂直軸型風車が知られている(例:特許文献1及び2)。特許文献1の垂直軸型風車は、回転方向へ抗力型羽根と揚力型羽根とを交互に備えている。
特許文献2の垂直軸型風車では、抗力型羽根が、回転方向の揚力型羽根の前端及び後端と、回転基板の回転中心との3点を結ぶ領域内になるように、揚力型羽根及び抗力型羽根が回転基板に取付けられている。該垂直軸型風車では、また、抗力型羽根は、向かい風を受けている回転期間において風に正対しないような向きに、設定される。これにより、抗力型羽根は、向かい風の回転期間に、凸面側(風上の面側)に生じる空気の淀みと凹面側(風下の面側)に生じる負圧とを解消され、回転駆動力を増大する。
一方、特許文献3は、向かい風に対する抗力型羽根の抵抗を低減する抗力型の垂直軸型風車を開示する。該垂直軸型風車では、複数の小さい流線形断面の羽根が、個々に回転軸を有し、回転軸を介して回転基板に回転自在に取付けられる。これらの回転軸は、羽根の長さよりも短い間隔で一列に回転基板上に配置され、また、該回転軸の列の両側には、衝止棒が回転基板に固定されている。
そして、複数の羽根は、向かい風を受けている回転期間では、風向と平行になって、風を間に通すことにより、風に対する羽根の抵抗力は0になる。また、追い風の回転期間では、衝止棒に最も近い羽根が、回転して、衝止棒に衝止するとともに、衝止棒に近い方の羽根から順番に衝止棒側の羽根の回転軸に衝止していき、全体の羽根が、1つ抗力羽根としての1つの板を形成するように、隙間なく並び、追い風に対して大きな抗力を発生する。
特許第4736674号公報 特許第4727277号公報 特開2006−125378号公報
特許文献1,2の垂直軸型風車は、揚力型羽根及び抗力型羽根の両方を装備するものの、揚力型羽根は、風上側の回転期間において、側面に風を受けることになるので、風下側に、回転駆動力低下の原因になる大きな渦を生成する。この渦は、揚力型羽根が回転方向へ長いほど、強大となるので、渦を弱めるためには、揚力型羽根が回転方向へ短い方が望ましい。しかしながら、揚力型羽根の小型化は、逆に、揚力型羽根が向かい風を受けている期間の揚力を弱め、回転駆動力の低下につながる。
また、特許文献1,2の垂直軸型風車における各抗力型羽根は、回転方向前側の抗力型羽根が、風を真後ろから受ける回転期間に、該前側の抗力型羽根に当たる風を妨害しない回転方向間隔で回転基板に取付けられているのみであり、抗力を発生する期間が短く、風力を十分に有効利用していなかった。
本発明の目的は、揚力型羽根及び抗力型羽根の両方を装備しつつ、渦の抑制と回転駆動力の増大とを図ることができる垂直軸型風車を提供することである。
本発明の垂直軸型風車は、垂直軸と、前記垂直軸に固定されて前記垂直軸と一体回転する回転基板と、前記回転基板に固定され風を受けて前記回転基板を回転駆動する複数の羽根とを備える垂直軸型風車であって、前記複数の羽根は、揚力型羽根と抗力型羽根とを含み、複数の羽根配設領域が、前記回転基板の回転方向へ間隔を空けて前記回転基板に設定され、前記揚力型羽根及び前記抗力型羽根は、前記回転基板の回転中心を中心とする所定半径の円周線に対してそれぞれ外側及び内側になるように前記羽根配設領域内に配設され、前記揚力型羽根は、各羽根配設領域において、前記回転基板の回転方向の後端部に1つだけ配設され、前記抗力型羽根は、各羽根配設領域において、前記揚力型羽根よりも前記回転基板の回転方向の前方に回転方向に間隔を空けて複数、配設され、各羽根配設領域において、複数の抗力型羽根は、回転方向の前に配置されたものほど、垂直軸側の端を前記垂直軸の方へ突出し、前記回転中心の回りの各羽根の偏角を、該羽根の垂直軸側の端が、前記回転中心を通り風向きに平行に延ばした直線上で前記回転中心に対して風上側にあるときを0°とし、かつ前記回転基板の回転方向を正方向と定義して、回転方向に隣接する羽根配設領域間において、前側の羽根配設領域の各抗力型羽根の偏角が90°になった場合に、前側の羽根配設領域における90°の偏角の抗力型羽根と後ろ側の羽根配設領域とが、風向き方向と直角な方向で重ならないように、前記羽根配設領域及び各羽根の形状及び寸法が設定されていることを特徴とする。
本発明によれば、揚力型羽根及び抗力型羽根は、各羽根配設領域において所定半径の円周線に対して外側及び内側に配置される。これにより、揚力型羽根は、回転方向前側の抗力羽根により妨害されることなく、風を受けて、揚力を円滑に発生することができる。また、揚力型羽根は、各羽根配設領域の後端部に配置されて、回転方向の長さを短くすることができる。これにより、揚力型羽根が、風上側の回転期間に揚力型羽根の風下側に生成される渦を抑制することができる。そして、揚力型羽根の装備により強風時の回転基板の周速を、風速を越えたものに確保することができる。
一方、各羽根配設領域の抗力型羽根は、その偏角が90°になった時、回転方向へ後ろ側の羽根配設領域とは、風向き方向に直角な方向に範囲が重ならないので、風は、該後ろ側の羽根配設領域の羽根に妨害されることなく、90°の偏角の抗力型羽根の方へ直進する。そして、各羽根配設領域の複数の抗力型羽根は、前側のものほど、垂直軸側の端が垂直軸の方へ突出している。この結果、各抗力型羽根の偏角が90°になった場合に、後ろ側の抗力型羽根に対して垂直軸の方へ突出している突出部において、風向き方向に後ろ側の抗力型羽根の影になることなく、風を受けて、抗力を発生する。
もし、各羽根配設領域において抗力型羽根を1つのみとすると、各羽根配設領域において抗力型羽根の偏角が90°になる回数は、各羽根配設領域において1回しかないが、本発明によれば、羽根配設領域の抗力型羽根の個数に等しい回数となり、かつ突出部のそれぞれを抗力が増大する形状に設定できるので、垂直軸型風車全体において抗力による回転駆動力を増大することができる。
なお、各羽根配設領域の複数の抗力型羽根は、羽根配設領域が風上側の回転期間は、揚力型羽根とは異なり、風向きとほぼ平行とする断面形状となって、風を風下側へ通過させるので、羽根配設領域の複数の抗力型羽根の風下側に、回転駆動力を阻害する渦が生成されることは防止される。
本発明の垂直軸型風車において、各羽根配設領域における複数の抗力型羽根の反垂直軸側の端は、前記円周線上に配置されていることが好ましい。
この構成によれば、風は、抗力型羽根に当たって、該抗力型羽根に抗力を発生させた後、どの抗力型羽根においても円周線上の位置としての垂直軸から同一の半径方向位置で、半径方向外方へ放出され、その後、回転基板の外を流れる風に乗って回転基板から円滑に遠ざかる。したがって、抗力型羽根から放出された風が、後ろ側の抗力型羽根の前面に当たることを回避して、回転基板の外に放出できるので、放出風に因る回転駆動力の低下を防止することができる。
垂直軸型風車の構造図。 回転ユニットの構造図。 図2の偏角とは異なる偏角で示した回転ユニットの構造図。
図1を参照して、風力発電装置1の全体の構造を説明する。風力発電装置1は、概略的に、枠組み2と、複数の回転ユニット14と、発電機16とを備える。枠組み2は、3以上(例:4つ)の土台3と、垂直柱4と、上側支持部材5と、下側支持部材6とを備える。
複数の土台3は、該複数の頂点を有する正多角形(例:正方形)の頂点に対応する位置となるように、地上に敷設される。各垂直柱4は、下端部において各土台3に固定され、鉛直方向に延在し、上端において所定の高さに達している。上側支持部材5は、各コーナにおいて垂直柱4の上端部に固定され、水平に保持される。下側支持部材6は、各コーナ部において下側支持部材6の中間部に固定され、地上から所定の高さで水平に保持される。
垂直軸9は、鉛直方向で枠組み2内に配設される。軸受10は、枠組み2の鉛直方向の中心線が貫通する上側支持部材5の部位に固定され、垂直軸9の上端部を回転自在に支持する。増速機11は、垂直軸9の軸線が貫通する下側支持部材6の部位に固定され、垂直軸9の下端部を回転自在に支持する。複数の回転ユニット14は、鉛直方向へ等間隔で垂直軸9に取付けられ、取付けられた高さに保持されて、垂直軸9と一体回転する。
発電機16は、地上に設置され、駆動軸17を、垂直軸9の軸線に揃えて、鉛直方向上方へ突出させている。増速機11は、増速機としての役目の他に、垂直軸9の下端部及び駆動軸17の上端部を回転自在に支持する回転軸受としての役目も果たす。増速機11は、垂直軸9の回転を増速して駆動軸17に伝達する。
風力発電装置1の全体の作動を簡単に説明する。風力発電装置1は、東西南北の任意の水平方向から風を受ける。これに伴い、回転ユニット14が、回転して、垂直軸9は、回転ユニット14と一体に回転する。垂直軸9の回転は、増速機11により増速されて、駆動軸17へ伝達される。発電機16は、駆動軸17の回転により電力を発生する。発生電力は、蓄電池(図示せず)に蓄えられたり、ユーザの家庭や事業所で消費されたり、又は電力会社へ売電されたりする。
図2及び図3は、異なる偏角で示した回転ユニット14の構造を示している。図2及び図3は、回転ユニット14を鉛直方向の上から下に見た平面図(回転ユニット14の上面側を見た図)に相当する。なお、回転ユニット14の下面側は、平坦面となっている。
垂直軸9(図1)は、図2及び図3において図示を省略されているが、円形基板21の回転中心Oを貫通している。回転ユニット14は、任意の風向きの風Wに対して回転方向Rに回転する。回転ユニット14の作用等の説明の便宜上、風Wの風向きは、図2及び図3の図示のものと仮定する。
図2及び図3には、回転ユニット14の構成についての説明の便宜上、複数の補助線(補助線は、いずれも先頭の符号が「C」となっている。)が記載されている。これらの補助線は、いずれも回転ユニット14の構造を説明するために、図示したものであり、風力発電装置1の要素の外形線を示すものではない。円周線Cr、直径線Cp,Cqの定義は、次のとおりである。補助線Cx〜Czの定義は後述する。
円周線Cr:半径が円形基板21の円周縁より小さくかつ回転中心Oを中心とする円。
直径線Cp:回転中心Oを通り、かつ風Wの風向きと平行な方向の直線。
直径線Cq:回転中心Oを通り、かつ風Wの風向きと直角な方向の直線。
回転ユニット14の構成を説明する便宜上、回転中心Oの回りの偏角を定義する。偏角は、回転中心Oに対して風上側の直径線Cp上を0°とし、かつ回転方向Rを正方向にする。なお、抗力型羽根24a〜24c及び揚力型羽根25の羽根は、回転方向Rに長さをもつので、回転中心O側の端の偏角を羽根の偏角と定義する。
羽根配設領域Aは、円形基板21に回転方向Rに90°間隔で設定されている。図2では、回転中心Oに対して左、下、右及び上に示されている羽根配設領域A(2方向の斜線が交差したハッチング示された領域)における先頭の抗力型羽根24aの偏角が、それぞれ0°、90°、180°及び270°になっている。また、図3では、回転中心Oに対して左、下、右及び上に示されている羽根配設領域Aにおける最後尾の抗力型羽根24cの偏角が、それぞれ0°、90°、180°及び270°になっている。
回転ユニット14は、円形基板21と、円形基板21上に所定の配置で固定された複数の抗力型羽根24a〜24c及び揚力型羽根25とを備える。円形基板21は、回転中心Oを貫通する垂直軸9(図1)に、下面側の所定の保持部材(図示せず)により所定高さに保持されるとともに、垂直軸9に、回転方向Rに一体に回転するように、取付けられている。
羽根配設領域Aは、回転方向Rに90°間隔で円形基板21の上面に設定される。図示の簡潔化上、図2及び図3の4つの羽根配設領域Aのうち、右側の羽根配設領域Aのみについて符号Lf,Lo,Li及びuを示す。羽根配設領域Aは、回転方向Rの前縁を規定する前線Lfと、回転中心Oから遠い方の側縁の外側円弧Loと、回転中心Oに近い方の側縁の内側円弧Liとの3本の線により画成される。
外側円弧Lo及び内側円弧Liの中心は、共に、円形基板21の上に設定され、外側円弧Loの半径は、内側円弧Liの半径より大である。内側円弧Liと外側円弧Loとは、円形基板21の円の周縁上で交わる。また、前線Lfと外側円弧Loとは、円周線Cr上で交わる。
各羽根配設領域Aには、回転方向Rに前から順番に、回転方向Rに間隔を空けて抗力型羽根24a〜24c及び揚力型羽根25が固設される。揚力型羽根25は、羽根配設領域Aの後端部を占め、揚力型羽根25の回転中心Oとは反対側(以下、「反O側」という。)及び回転中心O側(以下、「O側」という。)の側縁は、外側円弧Lo及び内側円弧Liの後端部分に一致している。
抗力型羽根24a〜24cと揚力型羽根25とは、次の条件1が満たされるように、配設される。
条件1:羽根配設領域Aにおいて、揚力型羽根25は、円周線Crより半径方向外側に配設され、抗力型羽根24a〜24cは、円周線Crを半径方向外側へ越えない範囲で配設される。
各羽根配設領域Aにおいて、各抗力型羽根24a〜24cのO側の端は、内側円弧Li上に位置している。この結果、各羽根配設領域Aにおいて、抗力型羽根24a〜24cのO側の端は、回転方向Rの前に配置されたものほど、Oの方、すなわち垂直軸9(図1)の方へ突出することになる。抗力型羽根24a〜24cのO側の端の間隔は、内側円弧Liに沿って長さuの等間隔になっている。回転方向Rに最後尾の抗力型羽根24cのO側の端と揚力型羽根25との間隔の長さuは、内側円弧Liに沿って、抗力型羽根24cのO側の端から揚力型羽根25のO側の側縁の前端(該前端は内側円弧Li上の前端)までの長さとして定義される。
羽根配設領域A及び抗力型羽根24a〜24cの形状及び寸法についてさらに詳しく説明するために、図2及び図3において補助線Cx,Cy,Czを定義する。補助線Cx,Cy,Czはいずれも風向きと平行になっている。補助線Cxは、90°の偏角の抗力型羽根(以下、「抗力型羽根x」という。)に対し、抗力型羽根xのO側の端を通る。補助線Cyは、回転方向へ抗力型羽根xの1つ後ろの抗力型羽根(以下、「抗力型羽根y」という。)のO側の端を通る。補助線Czは、抗力型羽根xの属する羽根配設領域Aに対し、回転方向に1つ後ろの羽根配設領域Aの最前の抗力型羽根24a(以下、「抗力型羽根z」という。)の最前端を通る。
円形基板21上に設定される羽根配設領域A、抗力型羽根24a〜24c及び揚力型羽根25の輪郭、寸法及び位置(位置には、抗力型羽根24a〜24c間の間隔も含める。)は、次の条件2,3を満たすように設定される。なお、下記の距離dx,dy,dzは、直径線Cqの方向の長さであり、直径線Cpからそれぞれ補助線Cx,Cy,Czまでの距離である。
条件2:dz≦dx
条件3:dx<dy
条件2が満たされることにより、抗力型羽根xが属する羽根配設領域Aには、該羽根配設領域Aより回転方向に1つ後ろの羽根配設領域Aに属する羽根から妨害されることなく、直進して来た風Wが供給される。
条件3が満たされることにより、抗力型羽根xは、直径線Cqの方向へ補助線Cxと補助線Cyとの間に存在する部分(該部分は、抗力型羽根yから見て抗力型羽根xが回転中心Oの方へ突出した部分となっている。)としての突出部において、風Wを当てられることが保証される。この結果、風Wを当てられた抗力型羽根xの突出部に抗力が生じ、この抗力が円形基板21の回転駆動力となって、円形基板21を回転方向Rに駆動する。
一方、前述の条件1が満たされることにより、揚力型羽根25の偏角が270°であるときは、同一の羽根配設領域Aに属する抗力型羽根24a〜24cにより妨害されることなく、直進して来た風Wを真向かいから受けて、揚力が発生する。この揚力は、円形基板21の回転駆動力となって、円形基板21を回転方向Rに駆動する。
なお、図2及び図3に示されているように、最もO側の揚力型羽根25の部位は、円周線Cr上にはなく、半径方向外側へ円周線Crから外側に所定寸法離れ、円周線Crとの間に所定の間隙を形成している。この間隙の存在により、揚力型羽根25は、その偏角が270°より適当に小さい時から風Wを前方から受けて、揚力を発生することになり、円形基板21の回転駆動力を増大させる。
回転ユニット14の作用について説明する。風Wが生じるのに伴い、円形基板21は、抗力型羽根24a〜24cが発生する抗力により円滑に回転開始(起動)する。
抗力型羽根24a〜24cは、その偏角が90°近辺範囲にあるとき、風Wを後面の凹面に当てられて、抗力を発生する。この抗力は、円形基板21の回転駆動力となり、円形基板21を回転方向Rに回転させる。揚力型羽根25の存在により、弱い風に対しても円形基板21が回転し、発電機16は電力を発生することができる。
抗力型羽根24a〜24cは、その偏角が90°であるとき、条件2を満たす構造により、後面側全面に風Wを受けるのではなく、1つ後ろの抗力型羽根から回転中心O側に突出している突出部のみに風Wを当てられて、抗力を発生する。
図2では、風Wは、主に抗力型羽根24aの突出部に当たっているので、抗力型羽根24aの突出部に当たった風Waの流れを図示している。図3では、風Wは、90°の偏角の抗力型羽根24cの突出部に主に当たるが、90°より少し大きい偏角の抗力型羽根24bの突出部にも少なからず当たるので、抗力型羽根24b,24cの突出部に当たった風Wb,風Wcの流れを図示している。
抗力型羽根24a〜24cの突出部に当たった風Wは、抗力型羽根24a〜24cの後面に沿って円形基板21の周縁方向に移動し、抗力型羽根24a〜24cの反O側の端から円形基板21の外へ放出され(図2及び図3の風Wa,風Wb,風Wc参照)、円形基板21外の風Wに乗って、風下に円形基板21から円滑に遠ざかる。したがって、抗力型羽根24a〜24cから放出された風は、後ろ側の抗力型羽根の前面に当たることが回避されて、円形基板21の外に出るので、放出風に因る回転駆動力の低下を防止することができる。
各羽根配設領域Aにおいて、抗力型羽根24a〜24cは、回転方向Rの配列順に偏角が90°になるので、各羽根配設領域Aにおける抗力の発生期間、すなわち回転駆動力の発生期間は増大する。これにより、回転ユニット14全体において、抗力型羽根24a〜24cの抗力による回転駆動力は増大する。
もし、各羽根配設領域Aにおいて抗力型羽根を1つのみとすると、各羽根配設領域Aにおいて抗力型羽根の偏角が90°になる回数は、各羽根配設領域Aにおいて1回しかないが、回転ユニット14では、羽根配設領域Aの抗力型羽根の個数に等しい3回となり、かつ各突出部を抗力を増大する形状に設定できるので、回転ユニット14全体において抗力による回転駆動力を増大することができる。
抗力型羽根24a〜24cは、偏角が0°になる時は、風向きとほぼ平行になる。この結果、回転中心O側に渦が生成されることが防止される。
一方、揚力型羽根25は、円形基板21が抗力型羽根24a〜24cの抗力により回転を起動されて、円形基板21の周速が増大するのに連れて、揚力を増大させる。揚力型羽根25の揚力は、揚力型羽根25は、その偏角が270°近辺にある時に生じる。前述の条件1を満たす構成により、揚力型羽根25は、その偏角が270°近辺にある時に、同じ羽根配設領域A内の前の抗力型羽根24a〜24cにより邪魔されることなく、前方から風Wを受けて、十分な揚力を発生する。これにより、強風時では、円形基板21は、風速より速い周速で回転する。
本発明の実施形態を説明した。回転ユニット14は、本発明の垂直軸型風車の一例である。円形基板21は、本発明の回転基板の一例である。本発明の回転基板は円形でなくてもよい。
実施形態における円周線Crは、本発明において回転基板の回転中心を中心とする所定半径の円周線の一例である。実施形態の「O側」及び「反O側」は、本発明における垂直軸側及び反垂直軸側の一例である。
実施形態では、羽根配設領域Aは4つ設定されているが、1つの回転ユニット14当たりの羽根配設領域Aの個数は、条件1〜3を満たせば、4以外の複数にすることができる。
実施形態では、各羽根配設領域Aにおいて抗力型羽根は抗力型羽根24a〜24cの3つ配置されているが、条件1〜3を満たせば、羽根配設領域Aにおける抗力型羽根の個数を3以外の複数にすることができる。
実施形態では、抗力型羽根24a〜24cの回転中心O側の端は、内側円弧Liに沿って等間隔uで配設されているが、抗力型羽根24a〜24cの間隔は、条件1〜3を満たせば、等間隔でなくてもよい。
実施形態における条件2を満たす構成は、本発明において、回転方向に隣接する羽根配設領域間において、前側の羽根配設領域の各抗力型羽根の偏角が90°になった場合に、前側の羽根配設領域における90°の偏角の抗力型羽根と後ろ側の羽根配設領域とが、風向き方向と直角な方向で重ならないように、羽根配設領域が設定されている例である。
9・・・垂直軸、14・・・回転ユニット(垂直軸型風車)、21・・・円形基板(回転基板)24a〜24c・・・抗力型羽根、25・・・揚力型羽根。

Claims (2)

  1. 垂直軸と、
    前記垂直軸に固定されて前記垂直軸と一体回転する回転基板と、
    前記回転基板に固定され風を受けて前記回転基板を回転駆動する複数の羽根とを備える垂直軸型風車であって、
    前記複数の羽根は、揚力型羽根と抗力型羽根とを含み、
    複数の羽根配設領域が、前記回転基板の回転方向へ間隔を空けて前記回転基板に設定され、
    前記揚力型羽根及び前記抗力型羽根は、前記回転基板の回転中心を中心とする所定半径の円周線に対してそれぞれ外側及び内側になるように前記羽根配設領域内に配設され、
    前記揚力型羽根は、各羽根配設領域において、前記回転基板の回転方向の後端部に1つだけ配設され、
    前記抗力型羽根は、各羽根配設領域において、前記揚力型羽根よりも前記回転基板の回転方向の前方に回転方向に間隔を空けて複数、配設され、
    各羽根配設領域において、複数の抗力型羽根は、回転方向の前に配置されたものほど、垂直軸側の端を前記垂直軸の方へ突出し、
    前記回転中心の回りの各羽根の偏角を、該羽根の垂直軸側の端が、前記回転中心を通り風向きに平行に延ばした直線上で前記回転中心に対して風上側にあるときを0°とし、かつ前記回転基板の回転方向を正方向に定義して、回転方向に隣接する羽根配設領域間において、前側の羽根配設領域の各抗力型羽根の偏角が90°になった場合に、前側の羽根配設領域における90°の偏角の抗力型羽根と後ろ側の羽根配設領域とが、風向き方向と直角な方向で重ならないように、前記羽根配設領域及び各羽根の形状及び寸法が設定されていることを特徴とする垂直軸型風車。
  2. 請求項1の垂直軸型風車において、
    各羽根配設領域における複数の抗力型羽根の反垂直軸側の端は、前記円周線上に配置されていることを特徴とする垂直軸型風車。
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