JP2015113058A - 鉄道車両用空調システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】鉄道車両用空調システム1は、圧縮機11と、室外熱交換器13と、減圧器14と、室内熱交換器15と、が接続された冷媒循環回路2と、室内熱交換器15を通過して車室51内に流入する気流を生じさせる室内送風機22と、その気流の通過位置に配設されたヒータ24と、制御部31と、を備え、制御部31は、室外熱交換器13の除霜運転において、ヒータ24を発熱させつつ、室内送風機22に気流を生じさせるとともに、冷媒循環回路2の冷媒を循環させ、ヒータ24は、その除霜運転において、室内熱交換器15の風上側に配設されたものである。
【選択図】図2
Description
なお、以下では、本発明に係る鉄道車両用空調システムが、冷房運転と暖房運転と除霜運転とを切り替えるものである場合を説明しているが、本発明に係る鉄道車両用空調システムは、そのようなものである場合に限定されない。例えば、本発明に係る鉄道車両用空調システムが、暖房運転と除霜運転のみを切り替えるものであってもよい。また、以下で説明する構成、動作等は、一例であり、本発明に係る鉄道車両用空調システムは、そのような構成、動作等である場合に限定されない。また、各図において、同一の又は類似する部材又は部分には、同一の符号を付すか、又は、符号を付すことを省略している。また、細かい構造については、適宜図示を簡略化又は省略している。また、重複する説明については、適宜簡略化又は省略している。
以下に、実施の形態1に係る鉄道車両用空調システムを説明する。
(鉄道車両用空調システムの構成及び動作)
実施の形態1に係る鉄道車両用空調システムの構成及び動作について説明する。
図1及び図2は、実施の形態1に係る鉄道車両用空調システムの、構成及び動作を説明するための図である。なお、図1は、鉄道車両用空調システム1が冷房運転及び暖房運転を行う場合の動作を示し、図2は、鉄道車両用空調システム1が除霜運転を行う場合の動作を示している。また、図1では、冷房運転時の冷媒の流れが点線の矢印で示され、暖房運転時の冷媒の流れが実線の矢印で示される。また、冷房運転時の四方弁12の流路が点線で示され、暖房運転時の四方弁12の流路が実線で示される。また、図2では、除霜運転時の冷媒の流れが実線の矢印で示され、除霜運転時の四方弁12の流路が実線で示される。
実施の形態1に係る鉄道車両用空調システムの作用について説明する。
鉄道車両用空調システム1では、室外熱交換器13の除霜運転において、ヒータ24が、室内熱交換器15を通過して車室52内に流入する気流における、室内熱交換器15の風上側に配設される。そして、制御部31が、ヒータ24を発熱させつつ、室内送風機22に、車室52内に流入する気流を生じさせるとともに、冷媒循環回路2の冷媒を循環させる。そのため、除霜運転においても、車室52内の暖房が継続されることとなって、車室内の快適性等が向上される。
以下、実施の形態2に係る鉄道車両用空調システムについて説明する。
なお、実施の形態1に係る鉄道車両用空調システムと重複する説明は、適宜簡略化又は省略している。
実施の形態2に係る鉄道車両用空調システムの構成及び動作について説明する。
図3及び図4は、実施の形態2に係る鉄道車両用空調システムの、構成及び動作を説明するための図である。なお、図3は、鉄道車両用空調システム1が冷房運転及び暖房運転を行う場合の動作を示し、図4は、鉄道車両用空調システム1が除霜運転を行う場合の動作を示している。また、図3では、冷房運転時の冷媒の流れが点線の矢印で示され、暖房運転時の冷媒の流れが実線の矢印で示される。また、冷房運転時の四方弁12の流路が点線で示され、暖房運転時の四方弁12の流路が実線で示される。また、図4では、除霜運転時の冷媒の流れが実線の矢印で示され、除霜運転時の四方弁12の流路が実線で示される。
実施の形態2に係る鉄道車両用空調システムの作用について説明する。
鉄道車両用空調システム1では、冷房運転及び暖房運転において、ヒータ24が、室内熱交換器15を通過して車室52内に流入する気流における、室内熱交換器15の風下側に配設される。そのため、冷房運転時及び暖房運転時に、風上側に配設されたヒータ24によって、室内熱交換器15を通過する気流の分布が不均一になることが抑制され、除霜運転時にヒータ24によって室内熱交換器15を通過する前の空気を加熱することと、冷房運転及び暖房運転における室内熱交換器15の熱交換効率を向上することと、が両立される。
以下、実施の形態3に係る鉄道車両用空調システムについて説明する。
なお、実施の形態1及び実施の形態2に係る鉄道車両用空調システムと重複する説明は、適宜簡略化又は省略している。また、以下では、実施の形態3に係る鉄道車両用空調システムが、実施の形態1に係る鉄道車両用空調システムと同様の構成、動作等である場合について説明しているが、実施の形態3に係る鉄道車両用空調システムが、実施の形態2に係る鉄道車両用空調システムと同様の構成、動作等であってもよい。
実施の形態3に係る鉄道車両用空調システムの構成及び動作について説明する。
図5及び図6は、実施の形態3に係る鉄道車両用空調システムの、構成及び動作を説明するための図である。なお、図5は、鉄道車両用空調システム1が暖房運転を行う場合の動作を示し、図6は、鉄道車両用空調システム1が除霜運転を行う場合の動作を示している。また、図5では、暖房運転時の冷媒の流れが実線の矢印で示され、暖房運転時の四方弁12の流路が実線で示される。また、図6では、除霜運転時の冷媒の流れが実線の矢印で示され、除霜運転時の四方弁12の流路が実線で示される。
実施の形態3に係る鉄道車両用空調システムの作用について説明する。
鉄道車両用空調システム1では、ヒータ24が、回生エネルギー生成装置33から供給される電力によって発熱する。そのため、ヒータ24が設けられたことに起因して、SIV装置32の容量が大きくなることが抑制されて、鉄道車両用空調システム1が低コスト化される。また、回生エネルギーの回収率が向上され、車両51の運転効率が向上される。
以下、実施の形態4に係る鉄道車両用空調システムについて説明する。
なお、実施の形態1〜実施の形態3に係る鉄道車両用空調システムと重複する説明は、適宜簡略化又は省略している。また、以下では、実施の形態4に係る鉄道車両用空調システムが、実施の形態1に係る鉄道車両用空調システムと同様の構成、動作等である場合について説明しているが、実施の形態4に係る鉄道車両用空調システムが、実施の形態2又は実施の形態3に係る鉄道車両用空調システムと同様の構成、動作等であってもよい。
実施の形態4に係る鉄道車両用空調システムの構成及び動作について説明する。
図7は、実施の形態4に係る鉄道車両用空調システムの、構成及び動作を説明するための図である。なお、図7は、鉄道車両用空調システム1が暖房運転と除霜運転とを同時に行っている状態を示している。また、図7では、その際の冷媒の流れが実線の矢印で示され、その際の四方弁12の流路が実線で示される。
実施の形態4に係る鉄道車両用空調システムの作用について説明する。
鉄道車両用空調システム1では、複数の冷媒循環回路2を有し、制御部31が、除霜運転を同時に行わせる冷媒循環回路2の個数を制限する。そのため、複数のヒータ24が同時に作動することに起因して、SIV装置32の容量が大きくなることが抑制されて、鉄道車両用空調システム1が低コスト化される。
Claims (14)
- 圧縮機と、熱源側熱交換器と、減圧器と、負荷側熱交換器と、が接続された冷媒循環回路と、
前記負荷側熱交換器を通過して車室内に流入する気流を生じさせる送風機と、
前記気流の通過位置に配設されたヒータと、
前記冷媒循環回路と、前記送風機と、前記ヒータと、の動作を制御する制御部と、
を備え、
前記制御部は、前記熱源側熱交換器の除霜運転において、前記ヒータを発熱させつつ、前記送風機に前記気流を生じさせるとともに、前記冷媒循環回路の冷媒を循環させ、
前記ヒータは、前記除霜運転において、前記負荷側熱交換器の、前記気流における風上側に配設された、
ことを特徴とする鉄道車両用空調システム。 - 前記制御部は、前記除霜運転において、前記減圧器で減圧された冷媒が前記負荷側熱交換器に流入するように、前記冷媒循環回路の冷媒を循環させる、
ことを特徴とする請求項1に記載の鉄道車両用空調システム。 - 前記気流は、車室内から前記負荷側熱交換器に流入し、該負荷側熱交換器を通過した後に車室内に流入する気流であり、
前記制御部は、冷房運転及び暖房運転のうちの少なくとも一方において、前記送風機の送風方向を、前記除霜運転における前記送風機の送風方向の逆向きにする、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の鉄道車両用空調システム。 - 前記冷媒循環回路は、複数であり、
前記制御部は、前記除霜運転を同時に行う前記冷媒循環回路の数を制限する、
ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の鉄道車両用空調システム。 - 圧縮機と、熱源側熱交換器と、減圧器と、負荷側熱交換器と、が接続された冷媒循環回路と、
前記負荷側熱交換器を通過して車室内に流入する気流を生じさせる送風機と、
前記気流の通過位置に配設されたヒータと、
前記冷媒循環回路と、前記送風機と、前記ヒータと、の動作を制御する制御部と、
を備え、
前記冷媒循環回路は、複数であり、
前記制御部は、前記熱源側熱交換器の除霜運転を同時に行う前記冷媒循環回路の数を制限し、該除霜運転において、前記ヒータを発熱させつつ、前記送風機に前記気流を生じさせる、
ことを特徴とする鉄道車両用空調システム。 - 前記制御部は、前記除霜運転を同時に行う前記冷媒循環回路の数を、車両単位で制限する、
ことを特徴とする請求項4又は5に記載の鉄道車両用空調システム。 - 前記ヒータは、車両で生じた回生エネルギーによって発熱する、
ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の鉄道車両用空調システム。 - 圧縮機と、熱源側熱交換器と、減圧器と、負荷側熱交換器と、が接続された冷媒循環回路と、
前記負荷側熱交換器を通過して車室内に流入する気流を生じさせる送風機と、
前記気流の通過位置に配設されたヒータと、
前記冷媒循環回路と、前記送風機と、前記ヒータと、の動作を制御する制御部と、
を備え、
前記制御部は、前記熱源側熱交換器の除霜運転において、前記ヒータを発熱させつつ、前記送風機に前記気流を生じさせ、
前記ヒータは、車両で生じた回生エネルギーによって発熱する、
ことを特徴とする鉄道車両用空調システム。 - 前記気流の通過位置に、蓄熱部材が配設された、
ことを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の鉄道車両用空調システム。 - 圧縮機と、熱源側熱交換器と、減圧器と、負荷側熱交換器と、が接続された冷媒循環回路と、
前記負荷側熱交換器を通過して車室内に流入する気流を生じさせる送風機と、
前記気流の通過位置に配設されたヒータと、
前記冷媒循環回路と、前記送風機と、前記ヒータと、の動作を制御する制御部と、
を備え、
前記制御部は、前記熱源側熱交換器の除霜運転において、前記ヒータを発熱させつつ、前記送風機に前記気流を生じさせ、
前記気流の通過位置に、蓄熱部材が配設された、
ことを特徴とする鉄道車両用空調システム。 - 前記制御部は、前記除霜運転において、前記ヒータを発熱させつつ、前記送風機に前記気流を生じさせるとともに、前記冷媒循環回路の冷媒を循環させ、
前記蓄熱部材は、前記除霜運転において、前記負荷側熱交換器の、前記気流における風上側に配設された、
ことを特徴とする請求項9又は10に記載の鉄道車両用空調システム。 - 前記蓄熱部材は、前記冷媒循環回路の冷媒の熱を蓄熱する、
ことを特徴とする請求項9〜11のいずれか一項に記載の鉄道車両用空調システム。 - 前記蓄熱部材は、前記ヒータの熱を蓄熱する、
ことを特徴とする請求項9〜11のいずれか一項に記載の鉄道車両用空調システム。 - 前記ヒータは、車室の内面に形成された開口から着脱される、
ことを特徴とする請求項1〜13のいずれか一項に記載の鉄道車両用空調システム。
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