JP2015112503A - 回転ドラムスクリーン装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】外部から洗浄水を供給することなく、装置の運転中に固定スクレーパの洗浄を可能とする回転ドラムスクリーン装置を提供する。
【解決手段】回転ドラムスクリーン装置10は、被処理水から固形状の夾雑物20を外周面に捕捉し夾雑物除去後の被処理水を通流するドラムスクリーン4と、ドラムスクリーン4を回転駆動する駆動装置5と、被処理水をドラムスクリーン4へ導入する流入路21と、夾雑物が除去された被処理水を排出する排水路31と、ドラムスクリーン4の外周面に捕捉された夾雑物20を剥離する固定スクレーパ7を備えている。ドラムスクリーン4内に、夾雑物除去後の被処理水の一部を収容する洗浄用受水槽12を配置し、ドラムスクリーン4と共に回転することより、被処理水を固定スクレーパ7へ流出させ洗浄を行う。
【選択図】 図1

Description

本発明は、被処理水中に含まれる有機物等の夾雑物を除去する回転ドラムスクリーン装置にかかり、特に、下水処理等において下水中に含まれる夾雑物を除去する回転ドラムスクリーン装置に関する。
下水あるいは廃水に含まれる有機物等の固形浮遊物を除去する回転ドラムスクリーン装置として、特許文献1に記載されるものが知られている。
特許文献1では、ドラムスクリーンのスクリーン目に互いに噛み合うように配設した回転スクレーパと、回転スクレーパの表面に形成された溝と係合する櫛歯状の歯先を有する固定スクレーパとを備え、ドラムスクリーン表面に付着する固定浮遊物等の夾雑物を回転スクレーパに移送し、回転スクレーパに移送された夾雑物を固定スクレーパにより掻き出し除去するものである。そして、回転スクレーパと固定スクレーパ間に噛み込まれた夾雑物を除去するため、ドラムスクリーンの運転停止後、回転スクリーンを逆回転させるものである。
また、特許文献2の回転ドラムスクリーンでは、回転軸の両端に配置されたボスより放射状に延びるアームの先端にヨークを掛け渡し、このヨークに多数のリングを等間隔に嵌めて固定しドラムスクリーンをなし、ドラムスクリーンの多数のリングと係合するよう同一の間隔で配置された多数の小径リングを有する回転スクレーパを備え、ドラムスクリーンのリングの外周面及び回転スクレーパの小径リングの外周面に切欠きを形成することで、下水中に含まれる夾雑物を掻き出すものである。
特開平8−199538号公報 特開平11―57333号公報
特許文献1では、回転スクレーパと固定スクレーパ間に噛み込まれた繊維状の夾雑物の除去はできるものの、夾雑物には有機物等が含まれることから、回転ドラムスクリーン装置の運転中に固定スクレーパ先端への夾雑物の付着が進行する。固定スクレーパへ付着した夾雑物は、回転スクレーパの逆回転により取り除くことはできず、回転ドラムスクリーン装置の運転を停止した後、手作業により夾雑物を取り除く必要がある。
また、特許文献2では、固定スクレーパに付着する夾雑物の除去については考慮されておらず、仮に、固定スクレーパに夾雑物が付着した場合、上記と同様に、手作業により夾雑物を取り除かねばならず、回転ドラムスクリーン装置の維持管理の面で問題がある。
本発明は、外部から洗浄水を供給することなく、装置の運転中に固定スクレーパの洗浄を可能とする回転ドラムスクリーン装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明の回転ドラムスクリーン装置は、導入される被処理水から固形状の夾雑物を外周面に捕捉し夾雑物除去後の被処理水を通流するドラムスクリーンと、前記ドラムスクリーンを回転駆動する駆動装置と、流入管より流入する前記被処理水を前記ドラムスクリーンへ導入する流入路と、前記ドラムスクリーンにより夾雑物が除去された被処理水を排出する排水路と、前記ドラムスクリーンの外周面と接触するよう配置され、前記外周面に捕捉された夾雑物を剥離する固定スクレーパとを備え、前記ドラムスクリーン内部に設けられ、前記ドラムスクリーンの外周面を通流する夾雑物除去後の被処理水の一部を収容し、前記ドラムスクリーンと共に回転することより、前記収容された被処理水を前記固定スクレーパへ流出させる洗浄用受水槽を有する。
本発明によれば、外部からの洗浄水を供給することなく、回転ドラムスクリーン装置を運転継続した状態で固定スクレーパを洗浄でき、回転ドラムスクリーン装置の維持管理を容易化できる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明の一実施例に係る回転ドラムスクリーン装置の全体構成を示す側面図である。 図1に示す回転ドラムスクリーン装置のA−A断面図である。 図1に示す回転ドラムスクリーン装置のB−B断面図である。 図1に示す洗浄用受水槽の概略斜視図である。 本発明の他の実施例に係る回転ドラムスクリーン装置の全体構成を示す側面図である。 図5に示す回転ドラムスクリーン装置のA−A断面図である。 図5に示す回転ドラムスクリーン装置のB−B断面図である。
以下、本発明の実施例について図面を用いて説明する。以下では、本発明の回転ドラムスクリーン装置を下水処理施設へ適用する場合を例に説明するが、例えば、海水淡水化設備より排出される高濃度の塩水を下水処理施設からの処理水と混合し希釈した後排出する設備、また、生活廃水のみならず雨水等各種汚水に含まれる固形状の有機物を除去する設備にも適用される。
図1に本発明の一実施例に係る回転ドラムスクリーン装置の全体構成を示す。また、図2に図1におけるA―A断面図、図3に図1におけるB−B断面図を示している。図1に示されるように、回転ドラムスクリーン装置10は、被処理水である下水を取り込む流入管2、流入管2を介して導入される下水から有機物等の固形状の夾雑物を分離し除去するドラムスクリーン4、ドラムスクリーン4に対向し下水の流入側に配置された固定スクリーン14、下水の流入側とは反対側、すなわち、ドラムスクリーン4の背面側に配置された固定スクレーパ7、ドラムスクリーン4により流入下水に含まれる夾雑物が分離除去された後の下水を外部へ排出する排水管3を本体ケーシング1内に収容している。
ドラムスクリーン4は、図示しない軸受けを介してその回転軸が本体ケーシング1に支持されている。ドラムスクリーン4の回転軸の一端は本体ケーシング1の一方の側面より突出し、本体ケーシング1の上面に配置された駆動装置5の回転軸とベルトあるいはチェーンを介して連結され、図1に示す白抜き矢印の方向、時計回りに回転駆動される。この回転方向は、流入路21より導入される下水を下方から上方へ引き上げる方向となる。また、ドラムスクリーン4の径及び回転速度は、下水の処理量に応じて適宜設定すればよい。
図3に示すように、ドラムスクリーン4は、回転軸方向に所定の間隔で配置された複数のリング状部材41を有し、リング状部材41は、回転軸より径方向に放射状に配置された支持部材により支持され、隣接するリング状部材41間に開口42を形成している。リング状材41の配置間隔を調整することで、分離する夾雑物のサイズに応じて対応可能な構成となっている。なお、回転軸の両端部に回転軸より放射状に径方向へ延びる支持部材を配置し、この両端部に配置された支持部材の回転軸径方向端部を連結するよう軸方向に延伸する部材を取付け、各リング状部材41の内周面を上記軸方向に延伸する部材と結合するよう構成してもよい。図1に点線で示す流入路21を流れドラムスクリーン4へと導入される下水は、回転するドラムスクリーン4に流入する。リング状部材41の配置間隔よりも大きな夾雑物20は、リング状部材41の外周面に捕捉され、水のみが開口部42を通流することで、流入下水に含まれる有機物等の夾雑物20が分離除去される。
なお、ドラムスクリーン4は、複数のリング状部材41を配する構成に替えて、円筒状ドラムの外周面に複数の円形または矩形状の開孔を有する構成としてもよい。この場合、開孔のサイズは、予め分離すべき夾雑物のサイズに応じて設定すればよい。
また、図3に示されるように、固定スクレーパ7は、ドラムスクリーン4の回転軸よりも下方に配置され、ドラムスクリーン4の回転軸方向の幅とほぼ等しい幅のプレート状をなしている。固定スクレーパ7の先端部、すなわち、ドラムスクリーン4と対向する側の先端部には、回転軸方向に所定の間隔にて複数の凹凸部が形成されている。固定スクレーパ7の凸部71が隣接するリング状部材41間に位置し、凹部72がリング状部材41の位置に対応するよう配置され、固定スクレーパ7は先端部が櫛歯状の形状を備えている。ドラムスクリーン4が回転することにより、外周面に捕捉された夾雑物20は剥離され、図1に示す夾雑物排出口13へと導かれる。固定スクレーパ7の他端は、凹凸部が形成された先端部より下方であって、その後方にて本体ケーシング1に固定されている。すなわち、固定スクレーパ7の本体ケーシング1との接続部は、夾雑物排出口13側となる。
また、図1に示されるように、流入管2及び排水管3は、本体ケーシング1の同一側面に設けられ、流入管2は排水管3に対して鉛直方向上部に配置される。流入管2より流入する下水をドラムスクリーン4へ導入する流入路21は、断面矩形状をなしており、流入路21内にその底面より立設する平板状の越流堰9が設けられている。図2に示すA−A断面図は、ドラムスクリーン4側より流入管2及び排水管3を見た流入路21及び排水路31の流路断面となっている。図2に示されるように、流入管2及び排水管3の取り付け位置はそれぞれ中心より水平方向へオフセット配置されている。越流堰9の上端部は少なくとも円筒状の流入管2の最下面より上方に位置し、両側面は流入路21の内壁面と接続されている。流入する下水はこの越流堰9に衝突後、流入路21の幅方向へ拡がり、越流堰9の上端部を乗越えドラムスクリーン4へ向かう。これにより、流入管2がドラムスクリーン4の回転軸方向の一方端側に取り付けられた状態であっても、流入管2より流入路21へ流れ込む下水は越流堰9に衝突することで、ドラムスクリーン4の回転軸方向にほぼ均一とされた後、ドラムスクリーン4へ導入されるため、流入下水の偏移(偏り)を抑制できる。本実施例では、流入管2がオフセット配置された場合を示したが、流入管2が中央に配置される場合であっても、越流堰9を設けることによりドラムスクリーン4へ導入される流入下水をより均一化することができる。
図1に戻り、ドラムスクリーン4が配置される領域の構造を説明する。流入路21の底面よりドラムスクリーン4の外周面へ向かい延伸する固定スクリーン14、また、ドラムスクリーン4の内部には、回転軸方向に延伸するレーキ6が設けられている。固定スクリーン14は、上述の固定スクレーパ7と同様に、その先端部が櫛歯状となっている。レーキ6の一端はドラムスクリーン4内部に図示しない支持部により固定され、他端はドラムスクリーン4の外周面より径方向に突出する突出部を有し、この突出部はドラムスクリーン4の径方向に対し回転方向に傾斜している。レーキ6の突出部がドラムスクリーン4と共に回転することにより、導入される下水を掻き揚げ、固定スクリーン14の櫛歯状部を通過する。これにより固定スクリーン14上に堆積する流入下水に含まれる夾雑物は上方へ掻き揚げられ、ドラムスクリーン4の外周面に捕捉される。なお、レーキ6の突出部にも櫛歯状に凹凸部が形成されている。
図1に示すようにレーキ6の固定部に隣接し、洗浄用受水槽12をドラムスクリーン4の内部に配置している。洗浄用受水槽12は、図4に示すように、例えば、断面三角形状であり、レーキ6と同様に、回転軸方向に延伸する中空の筒状体をなし、開口面aがドラムスクリーン4の外周面と対向するよう配置されている。洗浄用受水槽12は、ドラムスクリーン4と共に回転し、流入路21の位置でリング状部材41間を通流する夾雑物が分離除去された流入下水を取り込む。その後、図1の点線で表す位置、すなわち、固定スクレーパ7の取付け位置上方まで移動する間、洗浄用受水槽12の内部に蓄えられた流入下水は回転速度と遠心力との関係から外部へ流出されることはない。固定スクレーパ7の上方に洗浄用受水槽12が到達すると、内部に蓄えられた流入下水は固定スクレーパ7へと流出する。これにより、夾雑物排出口13へ排出されずに固定スクレーパ7の表面に付着する夾雑物は洗い流される。この洗浄用受水槽12内より流出された水は固定スクレーパ7の表面より剥離した夾雑物と共に夾雑物排出口13へと流入する。このように、特に、外部から洗浄水を導入することなく、回転ドラムスクリーン装置10の運転継続中に固定スクレーパ7の洗浄が可能となり、維持管理が容易となる。
なお、図4では、洗浄用受水槽12を断面三角形状の中空の筒状体で構成したが、これに限らず、断面台形状の中空の筒状体等、断面多角形状の筒状体で構成し、その一面に開口面aを有する構成としてもよい。また、断面半円形状又は円筒の一部を回転軸方向に沿って開口させた形状の部材で構成してもよい。すなわち、一部が切り欠かれた円形状の断面形状を有しドラムスクリーン4の回転軸方向に沿って延伸する筒状体としてもよい。
また、図1に示されるように、本体ケーシング1の底面には、固定スクレーパ7の固定端側より排水路31及び排水管3へと向かう傾斜面が形成されている。これにより、夾雑物分離除去後の流入下水は自重により排出管3より排出される。
回転ドラムスクリーン装置10は、流入路21及び排水路31が形成された領域(下水流出入ユニットU1)、ドラムスクリーン4及び固定スクレーパ7を収容する領域(ドラムスクリーンユニットU2)、ドラムスクリーン4及び固定スクレーパ7の協働により流入下水より分離された夾雑物20を夾雑物排出口13より排出する領域(夾雑物排出ユニットU3)の3つのユニットに分割可能に構成されている。各ユニットの端部には本体ケーシング1の外壁面より突き出たフランジ30が形成されており、下水流出入ユニットU1、ドラムスクリーンユニットU2及び夾雑物排出ユニットU3のフランジ30を相互にシールしボルト等の締結具により固定することで回転ドラムスクリーン装置10をなしている。フランジ30のシールは、相互に当接するフランジ30の当接面に溝を形成し、溝内にOリングを嵌めて締結するか、あるいは、ガスケットを介して締結することで実現される。下水流出入ユニットU1及びドラムスクリーンユニットU2には、連通すべき流入路21及び排水路31が形成されている。そのため、例えば、ユニット組立時の位置合わせを容易とできるよう、フランジ部に位置合わせ用の篏合溝を設けてもてもよい。なお、図1において、各ユニットを連結するフランジ30の下方に、漏水受け皿15を取り付け、仮に、シール部が劣化し、漏水が生じた場合であっても対応可能としている。
機器の搬入口が狭い下水処理施設であっても、ユニット毎に分割することにより、容易に搬入でき、また、仮に、クレーン等で吊上げ搬入するような処理施設においても、ユニット分割することで軽量化が可能となる。
本実施例によれば、外部から洗浄水を導入することなく、回転ドラムスクリーン装置10の運転継続中に固定スクレーパ7の洗浄が可能となり、維持管理が容易となる。
図5に本発明の他の実施例に係る回転ドラムスクリーン装置の全体構成図を示す。図1と同一の構成要素に同一の符号を付している。また、図6にA―A断面図を、図7にB−B断面図を示す。
本実施例では、ドラムスクリーンユニットU2内に回転スクレーパ8、流入路21内に整流板15及び傾斜して配置された越流堰9を設けたことが実施例1と異なる。
図5に示されるように、下水流出入ユニットU1には、被処理水である下水が流入する流入管2がドラムスクリーンユニットU2に向かい本体ケーシング1の外壁面より内部に延設されている。流入路21にはその上部に一辺が固定された整流板15が取り付けられている。図6では、図5にA―A断面位置にてドラムスクリーン4側より流入管2側を見た図を示しており、整流板15及び越流堰9を便宜上透過させた状態で示している。
図6に示されるように整流板15は、矩形状のプレートにて形成され、対向する円筒状の流入管2の流入口を覆うよう配置されている。図6において整流板15の下端は点線で示す位置にあり、少なくとも流入管2の底面位置より下方にその端部が位置する形状を有していればよい。また、流入路21内には、整流板15の下流側に流入路21の底面より立設する越流堰9が配置されている。越流堰9の上端部は少なくとも流入管2の底面より上方に位置し、固定部を支点として先端部が下流側に位置するよう傾斜して設置されている。
流入管2より流入路21に導入される下水は整流板15に衝突し、ドラムスクリーン4の回転軸方向に拡がり、その後自重により流入路21の底面側へと下降する。その後、越流堰9と衝突し、越流堰9の上端部を乗越え、ドラムスクリーンユニットU2内に流入する。仮に、流入管2が図6に示されるようにドラムスクリーン4の回転軸方向の一方端側に偏って配置されている場合であっても、流入する下水をドラムスクリーン4の回転軸方向にほぼ均一とされた後、ドラムスクリーン4へ導入されるため、流入下水の偏移(偏り)を抑制できる。
ドラムスクリーンユニットU2内には、ドラムスクリーン4に対向し下水の流入側に配置された固定スクリーン14、ドラムスクリーン4の背面側には、ドラムスクリーン4の回転軸より下方に配置された回転スクレーパ8、一端が回転スクレーパ8の回転軸より下方に位置するよう配置された固定スクレーパ7が設けられている。図7に示されるように、ドラムスクリーン4は、実施例1と同様に回転軸方向に所定の間隔にて配置されたリング状部材41を備え、隣接するリング状部材41の間に開口部42が形成されている。また、回転スクレーパ8は、ドラムスクリーン4と同様に回転軸方向に所定の間隔で配置された複数のリング状部材81を備え、隣接するリング状部材81間に開口部82が形成されている。これらドラムスクリーン4のリング状部材41と回転スクレーパ8のリング状部材が篏合するよう配置され、回転スクレーパ8がドラムスクリーン4と同一方向に回転する。回転スクレーパ8の駆動力は、例えば、ドラムスクリーン4の回転軸にベルトあるいはチェーンを介して回転スクレーパ8の回転軸を連結することで供給される。なお、独立して駆動装置を設け、回転スクレーパ8へ回転駆動力を伝達するよう構成してもよい。
また、図7に示されるように、固定スクレーパ7の先端部は、回転スクレーパ8のリング状部材81と篏合するよう複数の凹凸部71、72が形成された櫛歯状をなしている。ドラムスクリーン4が時計回りに回転することで、流入路21から導入された下水中の夾雑物はドラムスクリーン4の外周面に捕捉され、夾雑物が除去された流入下水は自重により落下する。その後、ドラムスクリーン4の外周面に捕捉された夾雑物は、回転スクレーパ8の外周面に移送される。回転スクレーパ8の外周面に移送された夾雑物は、固定スクレーパ7の先端部に形成された凹凸部により剥離され、夾雑物排出口13へと導かれる。
また、本実施例の回転ドラムスクリーン装置11では、下水流出入ユニットU1に設けられた流入管2の下方に、本体ケーシング1の底面より外部へ夾雑物が除去された下水を排出する排水管3が設けられている。
本実施例においても、実施例1と同様に機器の搬入口が狭い下水処理施設であっても、ユニット毎に分割することにより、容易に搬入でき、また、仮に、クレーン等で吊上げ搬入するような処理施設においても、ユニット分割することで軽量化が可能となる。
また、図5に示すように、ドラムスクリーン4の内部に洗浄用受水槽12が実施例1と同様に配置されている。本実施例では、固定スクレーパ7の先端部がドラムスクリーン4との間に介在する回転スクリーン8の下方に位置するため、洗浄用受水槽12より流出する夾雑物除去後の流入下水は、実施例1と比較し流速が低減された状態で固定スクレーパ7の表面に到達することになる。但し、この場合においても固定スクレーパ7の表面に付着する夾雑物を洗い流す効果は達成される。
本実施例によれば、外部から洗浄水を導入することなく、回転ドラムスクリーン装置11の運転継続中に固定スクレーパ7の洗浄が可能となり、維持管理が容易となる。
また、本実施例によれば、流入路21内に越流堰9に加え整流板15を配置することにより、被処理水である下水を実施例1と比較し更に均一化させた状態で、ドラムスクリーン4へ流入させることができる。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の実施例の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
1・・・本体ケーシング、2・・・流入管、3・・・排水管、4・・・ドラムスクリーン、5・・・駆動装置、6・・・レーキ、7・・・固定スクレーパ、8・・・回転スクレーパ、9・・・越流堰、10,11・・・回転ドラムスクリーン装置、12・・・洗浄用受水槽、13・・・夾雑物排出口、14・・・固定スクリーン、15・・・漏水受け皿、20・・・夾雑物、21・・・流入路、30・・・フランジ、31・・・排水路、41,81・・・リング状部材、42,82・・・開口、71・・・凸部、72・・・凹部

Claims (9)

  1. 導入される被処理水から固形状の夾雑物を外周面に捕捉し、夾雑物除去後の被処理水を通流するドラムスクリーンと、
    前記ドラムスクリーンを回転駆動する駆動装置と、
    流入管より流入する前記被処理水を前記ドラムスクリーンへ導入する流入路と、
    前記ドラムスクリーンにより夾雑物が除去された被処理水を排出する排水路と、
    前記ドラムスクリーンの外周面と接触するよう配置され、前記外周面に捕捉された夾雑物を剥離する固定スクレーパとを備え、
    前記ドラムスクリーン内部に設けられ、前記ドラムスクリーンの外周面を通流する夾雑物除去後の被処理水の一部を収容し、前記ドラムスクリーンと共に回転することより、前記収容された被処理水を前記固定スクレーパへ流出させる洗浄用受水槽を有することを特徴とする回転ドラムスクリーン装置。
  2. 請求項1に記載の回転ドラムスクリーン装置において、
    前記洗浄用受水槽は、開口面が前記ドラムスクリーンの外周面と対向するよう配置され、断面形状が多角形状又は一部が切り欠かれた円形状であり、前記ドラムスクリーンの回転軸方向に延伸する筒状体であることを特徴とする回転ドラムスクリーン装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の回転ドラムスクリーン装置において、
    一端が前記流入路の底面に固定され、他端が少なくとも前記流入管の開口部の底面よりも上方に位置する平板状の越流堰を備えたことを特徴とする回転ドラムスクリーン装置。
  4. 請求項3に記載の回転ドラムスクリーン装置において、
    前記越流堰よりも前記流入管側に配置され、一端が前記流入路の内壁上面に固定され他端が少なくとも前記流入管の開口部の底面よりも下方に位置する平板状の整流板を有し、
    前記越流堰は、上端部が前記ドラムスクリーンに向かい傾斜して配置されることを特徴とする回転ドラムスクリーン装置。
  5. 請求項4に記載の回転ドラムスクリーン装置において、
    前記ドラムスクリーン、前記駆動装置及び前記固定スクレーパを収容する第1のユニットと、
    前記越流堰及び前記整流板が配置された流入路、前記排水路を前記流入路の鉛直方向下方に配置し収容する第2のユニットと、
    前記固定スクレーパにより、前記ドラムスクリーンの外周面から剥離される前記夾雑物を排出する排出口を備えた第3のユニットとを有し、
    前記各ユニットを連結又は分割可能とすることを特徴とする回転ドラムスクリーン装置。
  6. 請求項3から請求項5のいずれか1項に記載の回転ドラムスクリーン装置において、
    前記ドラムスクリーンは、回転軸方向に所定の間隔で配置された複数のリング状部材を備え、
    前記固定スクレーパは、前記ドラムスクリーンの複数のリング状部材と篏合可能な櫛歯状の形状を有することを特徴とする回転ドラムスクリーン装置。
  7. 導入される被処理水から固形状の夾雑物を外周面に捕捉し、夾雑物除去後の被処理水を通流するドラムスクリーンと、
    前記ドラムスクリーンを回転駆動する駆動装置と、
    流入管より流入する前記被処理水を前記ドラムスクリーンへ導入する流入路と、
    前記ドラムスクリーンにより夾雑物が除去された被処理水を排出する排水路と、
    前記ドラムスクリーンの外周面と接触するよう配置され、前記外周面に捕捉された夾雑物を移送する回転スクレーパと、
    前記回転スクレーパの外周面と接触するよう配置され、前記回転スクレーパの外周面に移送された夾雑物を剥離する固定スクレーパとを備え、
    前記ドラムスクリーン内部に設けられ、前記ドラムスクリーンの外周面を通流する夾雑物除去後の被処理水の一部を収容し、前記ドラムスクリーンと共に回転することより、前記収容された被処理水を前記固定スクレーパへ流出させる洗浄用受水槽を有することを特徴とする回転ドラムスクリーン装置。
  8. 請求項7に記載の回転ドラムスクリーン装置において、
    前記ドラムスクリーン及び回転スクレーパの回転方向は同一であって、
    前記洗浄用受水槽は、開口面が前記ドラムスクリーンの外周面と対向するよう配置され、断面形状が多角形状又は一部が切り欠かれた円形状であり、前記ドラムスクリーンの回転軸方向に延伸する筒状体であることを特徴とする回転ドラムスクリーン装置。
  9. 請求項8に記載の回転ドラムスクリーン装置において、
    一端が前記流入路の底面に固定され、他端が少なくとも前記流入管の開口部の底面よりも上方に位置する平板状の越流堰と、
    前記越流堰よりも前記流入管側に配置され、一端が前記流入路の内壁上面に固定され他端が少なくとも前記流入管の開口部の底面よりも下方に位置する平板状の整流板とを備えたことを特徴とする回転ドラムスクリーン装置。
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