JP2015112347A - 液圧式マッサージ装置 - Google Patents

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浩二 宍戸
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Abstract

【課題】支持シート上に横たわる際の使用者の負担を効果的に軽減することが可能な液圧式マッサージ装置を提供する。【解決手段】ウォーターベッドは、水槽10と支持シート110とによって形成される密閉空間内に充填された水を使用者に噴き付けてマッサージを行う。支持シート110は、水の上方に配置され使用者を支持し、密閉空間内に充填された水は、噴射部により支持シート110に向かって噴射される。エアバッグ30は、密閉空間に設置され、内部に気体が送り込まれることにより膨らむ。エアバッグ30の内部に空気が送り込まれ、エアバッグ30が最大状態とされると、密閉空間内の圧力が高められる。これにより、支持シート110が撓みにくくなり、使用者は、円滑に支持シート110に着座して、支持シート110上に横たわることができる。【選択図】図7

Description

本発明は、支持シート上に横たわる使用者に液圧による刺激を与える液圧式マッサージ装置に関する。
従来、支持シート上に横たわる使用者に液圧による刺激を与える液圧式マッサージ装置が知られている(たとえば、特許文献1)。この種のマッサージ装置では、水槽の開口が支持シートにより覆われて密閉空間が形成され、この空間に水等の液体が充填される。さらに、水槽の底部に噴射ノズルが配置され、この噴射ノズルから支持シートに向かって液体が噴射される。こうして、支持シート上に横たわる使用者に、支持シートを介して液圧による刺激が与えられ、使用者にマッサージが施される。
特開2010−253288号公報
上記構成の液圧式マッサージ装置では、使用者に効果的に刺激を与えるために、支持シートが弾性に富む素材から構成されている。このため、支持シートは、上面を押されると比較的容易に撓み、使用者が一人で支持シート上に横たわるには、ある程度の労力が必要となる。
また、使用者が高齢者等であるような場合、着座時に、使用者の予想を超えて支持シートが大きく撓むと、使用者がバランスを崩して、円滑な動作が阻害されることが起こり得る。このため、高齢者には介添者の補助が必要となるが、介添者の補助を受けたとしても、高齢者には、比較的大きな労力が掛ってしまう。
上記課題に鑑み、本発明は、支持シート上に横たわる際の使用者の負担を効果的に軽減することが可能な液圧式マッサージ装置を提供することを目的とする。
本発明の主たる態様は、密閉空間内に充填された液体を使用者に噴き付けてマッサージを行う液圧式マッサージ装置に関する。この態様に係る液圧式マッサージ装置は、前記液体の上方に配置され使用者を支持する支持シートと、前記密閉空間内に充填された液体を前記支持シートに向かって噴射する噴射部と、前記密閉空間内の圧力を変化させる圧力調整部と、を備える。
本態様に係る液圧式マッサージ装置によれば、圧力調整部により密閉空間内の圧力が高められると、支持シートは使用者が着座しても撓みにくくなる。これにより、使用者は円滑に支持シートに着座することができるため、使用者が支持シート上に横たわる際の負担を効果的に軽減することができる。
本態様に係る液圧式マッサージ装置において、前記圧力調整部は、前記密閉空間に設置された袋部材を有し、前記袋部材は、内部に気体が送り込まれることにより膨らむ構成とされ得る。こうすると、内部に気体が送り込まれて袋部材が膨らむことにより、密閉空間内の圧力が高められる。このため、支持シートにかかる圧力が高まり、支持シートは使用
者が着座しても撓みにくくなる。これにより、使用者が支持シート上に横たわる際の負担を効果的に軽減することができる。
この場合、前記圧力調整部は、前記袋部材の内部に前記気体を送り込む気体導入部および前記袋部材の内部から前記気体を抜き取る気体除去部をさらに有する構成とされ得る。こうすると、マッサージの際に袋部材を凋ませることにより、密閉空間内の圧力が低くなるため、支持シートが撓み易くなる。これにより、使用者が支持シートに埋もれ易くなり、使用者に対するマッサージ効果を高めることができる。
本態様に係る液圧式マッサージ装置において、前記圧力調整部は、前記密閉空間内に前記液体を送り込む液体導入部および前記密閉空間から前記液体を抜き取る液体除去部を有する構成とされ得る。こうすると、密閉空間内に液体を送り込むことにより、密閉空間内の圧力が高められる。このため、支持シートにかかる圧力が高まり、支持シートは使用者が着座しても撓みにくくなる。これにより、使用者が支持シート上に横たわる際の負担を効果的に軽減することができる。また、マッサージの際に、密閉空間内に送り込まれた液体を抜き取ることにより、密閉空間内の圧力が低くなるため、支持シートが撓み易くなる。これにより、使用者が支持シートに埋もれ易くなり、使用者に対するマッサージ効果を高めることができる。
本態様に係る液圧式マッサージ装置は、前記密閉空間を形成するとともに前記液体が注入される水槽を備える構成とされ得る。ここで、前記圧力調整部は、前記水槽を変形させることにより前記密閉空間の体積を変化させる構成を含み得る。こうすると、密閉空間の体積が減少するよう水槽を変形させることにより、密閉空間内の圧力が高められる。このため、支持シートにかかる圧力が高まり、支持シートは使用者が着座しても撓みにくくなる。これにより、使用者が支持シート上に横たわる際の負担を効果的に軽減することができる。また、マッサージの際には、着座時の状態から密閉空間の体積を減少させるように水槽を変形させる。これにより、密閉空間内の圧力が低くなるため、支持シートが撓み易くなる。その結果、使用者が支持シートに埋もれ易くなり、使用者に対するマッサージ効果を高めることができる。
本態様に係る液圧式マッサージ装置において、前記圧力調整部は、前記密閉空間内の圧力を制御する制御部を備え、前記制御部は、少なくとも使用者が前記支持シートに着座する際には、前記密閉空間内の圧力が高められた状態とし、少なくともマッサージ動作の際には、着座時に比べて前記密閉空間内の圧力を低下させる構成とされ得る。こうすると、円滑な着座を進めながら、快適なマッサージ効果を使用者に提供することができる。
以上のとおり、本発明によれば、支持シート上に横たわる際の使用者の負担を効果的に軽減することが可能な液圧式マッサージ装置を提供することができる。
本発明の効果ないし意義は、以下に示す実施の形態の説明により更に明らかとなろう。ただし、以下に示す実施の形態は、あくまでも、本発明を実施化する際の一つの例示であって、本発明は、以下の実施の形態により何ら制限されるものではない。
実施例1に係るウォーターベッドの構成を示す分解斜視図およびエアバッグの構成を示す斜視図である。 実施例1に係るポンプと、回路基板と、温度調節器が支持枠に設置された状態を示す斜視図、および、設置状態を模式的に示す側面図である。 実施例1に係る水槽に噴射部が設置された状態を模式的に示す平面図、および、組み立て後のウォーターベッドを示す斜視図である。 実施例1に係るウォーターベッドの構成を示すブロック図である。 実施例1に係るCPUによる制御を示すフローチャートである。 実施例1に係るウォーターベッドの使用例を示す斜視図である。 実施例1に係るウォーターベッドの作用を模式的に示す図である。 実施例1に係るウォーターベッドの作用を模式的に示す図である。 実施例1の変更例に係るウォーターベッドの構成を示す図である。 実施例1の変更例に係るウォーターベッドの構成を示す図である。 実施例2に係るウォーターベッドの構成を示す斜視図および各部の接続を模式的に示す図、ならびに、実施例2の変更例に係る各部の接続を模式的に示す図である。 実施例3に係るウォーターベッドの構成を示す分解斜視図である。 実施例3に係るウォーターベッドの作用を模式的に示す図である。 実施例4に係るウォーターベッドの構成を示す分解斜視図である。 実施例4に係るウォーターベッドの作用を模式的に示す図である。
以下、本発明の実施の形態につき図面を参照して説明する。
以下に示す実施の形態において、ウォーターベッド1は、請求項に記載の「液圧式マッサージ装置」に相当する。エアバッグ30は、請求項に記載の「袋部材」に相当する。CPU51は、請求項に記載の「制御部」に相当する。陽圧源70aは、請求項に記載の「気体導入部」に相当する。陰圧源70bと、バルブ72と、バネ160は、請求項に記載の「気体除去部」に相当する。タンク210とポンプ220は、請求項に記載の「液体導入部」、「液体除去部」に相当する。バルブ232は、請求項に記載の「液体除去部」に相当する。電動ジャッキ330とアクチュエータ410は、請求項に記載の「圧力調整部」に相当する。ただし、上記請求項と本実施の形態との対応の記載は、あくまで一例であって、請求項に係る発明を本実施の形態に限定するものではない。
<実施例1>
図1(a)は、本実施例に係るウォーターベッド1の構成を示す分解斜視図である。便宜上、図1(a)には、互いに直交するX、Y、Z軸が示されている。X−Y平面は、水平面に平行で、Z軸方向は鉛直方向である。
図1(a)に示すように、ウォーターベッド1は、水槽10と、支持枠20と、エアバッグ30を備える。
水槽10は、上面が開放された縦長の船体からなっている。平面視において、水槽10の上面は、角が丸められた長方形の輪郭を有する。水槽10には、上面から所定の深さの位置に、X−Y平面に平行な2つの棚10aが設けられ、これら棚10aよりもさらに深い位置に、X−Y平面に平行な底10b、10cが設けられている。底10cは、X軸負側の棚10aのY軸負側に位置しており、底10bと同一平面上に位置している。
底10cには、孔11が設けられ、X軸負側の棚10aと底10bとを繋ぐ内壁面には、2つの孔12、13が設けられている。また、X軸正側の棚10aと底10bとを繋ぐ内壁面には、孔14(図3(a)参照)が設けられ、さらに、X軸正側の棚10a(図3(a)参照)には、孔15(図3(a)参照)が設けられている。また、水槽10には、Y軸負側の側面からサーミスタ16が挿入され、サーミスタ16の温度検出部が水槽10の内部に位置付けられている。なお、孔12、13は、それぞれ、後述する温度調節器80(図2(b)参照)の吸込口と吐出口に配管を介して連結され、孔14、15は、それ
ぞれ、後述するポンプ40(図2(a)参照)の吸込口と吐出口に配管を介して連結される。
支持枠20は、上面が開放された直方形状の枠体からなっている。支持枠20の上面の輪郭は、水槽10の上面の輪郭よりも一回り小さい。また、支持枠20の深さ方向の寸法は、水槽10の深さ方向の寸法よりも大きい。したがって、支持枠20に上側から水槽10を嵌め込むと、水槽10の外周縁が支持枠20の上側の枠に載置され、水槽10が支持枠20によって支持される。また、支持枠20には、支持板21が溶接によって取り付けられている。支持板21には、ポンプ40と回路基板50(図2(a)参照)、および、ポンプ70と温度調節器80(図2(b)参照)が設置される。
エアバッグ30は、内部に気体(本実施例では空気)が送り込まれることにより膨らむ袋部材である。エアバッグ30の下面32には、エアバッグ30の内部に繋がるチューブ31が接続されている。エアバッグ30は、図1(a)に示すように凋んだ状態においてチューブ31を介して内部に空気が送り込まれると、図1(b)に示すように膨らんだ状態になる。このとき、エアバッグ30の体積は、図1(a)に示すように小さい状態から、図1(b)に示すように大きい状態となる。
エアバッグ30は、使用者がウォーターベッド1に着座し横たわる際には、図1(b)に示すように最大に膨らんだ状態(以下「最大状態」という)とされる。また、エアバッグ30は、ウォーターベッド1によるマッサージの際には、図1(a)に示すように最小に凋んだ状態(以下、「最小状態」という)とされる。ウォーターベッド1の動作については、追って図5(a)〜図8(b)を参照して説明する。
組立時には、水槽10が、上側から支持枠20に嵌め込まれる。続いて、エアバッグ30のチューブ31が上側から孔11に通され、下面32が底10cに接着剤で固定される。そして、底10bと底10cの間に、仕切り部材17が設置される。こうして、水槽10が支持枠20に取り付けられ、エアバッグ30が水槽10に取り付けられた後、ポンプ40と、回路基板50と、ポンプ70と、温度調節器80が支持枠20に設置される。
図2(a)は、ポンプ40と、回路基板50と、ポンプ70と、温度調節器80が支持枠20に設置された状態を示す斜視図であり、図2(b)は、図2(a)の状態を模式的に示す側面図(X軸負側から見た側面図)である。なお、図2(b)では、便宜上、支持枠20の図示が省略されている。
図2(a)を参照して、ポンプ40は、支持板21に設置される。ポンプ40の取込口41と排出口42は、それぞれ、配管を介して水槽10の孔14、15(図3(a)参照)に連結される。回路基板50は、収納ボックス60に収納された状態で、支持板21に設置される。詳細には、収納ボックス60が支持板21に設置され、この収納ボックス60内に回路基板50が収納される。収納ボックス60には、回路基板50以外の電気系統も収納される。
図2(b)を参照して、ポンプ70は、支持板21に設置される。ポンプ70の通気口71は、バルブ72に連結される。バルブ72は、電気的に駆動されることにより、空気を通す状態(以下、「開放状態」という)と、空気を通さない状態(以下、「密閉状態」という)とに切り替え可能に構成されており、非駆動時には開放状態または密閉状態を維持可能に構成されている。バルブ72は、配管を介してエアバッグ30のチューブ31に連結される。ポンプ70は、陽圧源70aと陰圧源70b(図4参照)を備えている。陽圧源70aは、エアバッグ30の内部に空気を送り込むことができるよう構成されており、陰圧源70bは、エアバッグ30の内部から空気を抜き取ることができるよう構成され
ている。
温度調節器80は、支持板21に設置される。温度調節器80の取込口81と排出口82は、それぞれ、配管を介して水槽10の孔12と孔13に連結される。温度調節器80は、図示しないポンプと、加温部と、冷却部と、配管とを備え、孔12から取り込んだ液体(本実施例では水)を、加温部で加温し、または、冷却部で冷却した後、孔13から排出する。加温および冷却の何れが実行されるかは、サーミスタ16により検出された温度が所定の温度となるように、回路基板50のCPU51(図4参照)により決定される。
以上の組み立てが行われた後、水槽10に噴射部90(図3(a)参照)が設置される。
図3(a)は、水槽10に噴射部90が設置された状態を模式的に示す平面図である。なお、図3(a)では、便宜上、支持枠20の図示が省略されている。
噴射部90は、2つのプーリ91と、プーリ91間に張設されたベルト92と、ベルト92に連結されY軸方向に移動可能に支持された移動板93と、移動板93に回転可能に支持された2つの回転子94とを備える。2つの回転子94には、それぞれ、水を噴射する噴射口95が設けられている。噴射口95には、給水口(図示せず)を介して水が供給される。この給水口は、弾性変形可能な配管96を介して、水槽10の孔15に連結されている。したがって、ポンプ40が駆動されると、孔14から取り込まれた水が、噴射口95から噴射される。
2つのプーリ91のうち一方が、モータ(図示せず)によって駆動される。これにより、2つの回転子94が移動板93とともにY軸方向に移動し、2つの回転子94が移動板93上でZ軸を軸として回転する。これにより、噴射口95がZ軸を軸として回転する。こうして、噴射口95は、回転しつつ、Y軸方向に移動される。
しかる後、水槽10の上面を全て覆うように、支持シート110(図3(b)参照)が水槽10に付設される。また、支持枠20の周囲を覆うように、筐体120(図3(b)参照)が設置される。こうして、ウォーターベッド1の組み立てが完了する。
図3(b)は、組み立て後のウォーターベッド1を示す斜視図である。
支持シート110には、給水用の孔111と、この孔111を塞ぐ蓋112が設けられている。支持シート110は、弾性に富む材料から構成され、液漏れがないよう水槽10に付設される。水槽10に支持シート110が付設されることにより、水槽10と支持シート110とによって閉じられた空間(以下、「密閉空間」と称する)が形成される。また、筐体120には、操作者による入力を受け付けると共に、ウォーターベッド1の動作状態を表示するための表示入力部130が設置されている。表示入力部130は、たとえば、タッチパネルによって構成される。表示入力部130は、電気配線により、回路基板50(図2(a)参照)に接続されている。
上記のようにしてウォーターベッド1が組み立てられた後、エアバッグ30を空気が抜き取られた状態とし、水槽10が満水状態となるまで、孔111から水槽10に水が供給される。その後、孔111が蓋112によって塞がれる。こうして、水槽10と支持シート110とにより形成される密閉空間内に水が充填される。
図4は、ウォーターベッド1の構成を示すブロック図である。
回路基板50には、CPU51と、メモリ52と、インターフェース53が配されている。CPU51は、メモリ52に保持されたプログラムに従って各部を制御する。CPU51は、インターフェース53を介して各部に制御信号を出力し、また、インターフェース53を介して各部からの信号を受信する。ポンプ70は、陽圧源70aと陰圧源70bを備えており、エアバッグ30の内部に対して空気を出し入れすることができる。
図5(a)、(b)は、CPU51による制御を示すフローチャートである。図6(a)、(b)は、使用者がウォーターベッド1に着座した状態と、ウォーターベッド1上に横たわった状態を示す図である。
図5(a)を参照して、作業者が表示入力部130に対してウォーターベッド1の電源をONにする操作を行うと(S101)、CPU51は、バルブ72を開放状態にし、ポンプ70の陽圧源70aの駆動を開始する(S102)。これにより、エアバッグ30の内部に空気が送り込まれる。なお、後述するように、ウォーターベッド1の電源がOFFされると、エアバッグ30の内部から空気が抜き取られるため、ウォーターベッド1の電源が投入された時点では、エアバッグ30の内部には空気が入っていない。
続いて、陽圧源70aの駆動が開始されてから所定時間が経過すると(S103:YES)、CPU51は、バルブ72を密閉状態にし、陽圧源70aの駆動を停止する(S104)。これにより、エアバッグ30は、図1(b)に示すように最大状態となる。そして、CPU51は、乗り降りが可能になったことを示すメッセージを表示入力部130に表示する(S105)。
なお、陽圧源70aを駆動するための時間は、陽圧源70aによりエアバッグ30が最小状態から最大状態となるまでの時間であり、この時間は、予めメモリ52に記憶されている。本実施の形態では、エアバッグ30が最大状態になった場合に、エアバッグ30の上面33は、支持シート110の下面から大きく離間している。
次に、最初の使用者が到来し、この使用者が、図6(a)に示すように支持シート110の中央手前側に着座し、図6(b)に示すように支持シート110上に横たわる。しかる後、作業者は、表示入力部130に対してマッサージの開始指示を入力する。マッサージの開始指示が入力されると(S106:YES)、CPU51は、バルブ72を開放状態にし、陰圧源70bの駆動を開始する(S107)。これにより、エアバッグ30の内部から空気が抜き取られる。続いて、陰圧源70bの駆動が開始されてから所定時間が経過すると(S108:YES)、CPU51は、バルブ72を密閉状態にし、陰圧源70bの駆動を停止する(S109)。これにより、エアバッグ30は、図1(a)に示すように最小状態となる。そして、噴射部90の駆動が開始され(S110)、使用者に対するマッサージが行われる。
なお、陰圧源70bを駆動するための時間は、陰圧源70bによりエアバッグ30が最大状態から最小状態となるまでの時間であり、この時間は、予めメモリ52に記憶されている。このように、エアバッグ30が最小状態になると、噴射部90が駆動されたとしても、水槽10内に生じた水流によるエアバッグ30の揺動が抑制される。さらに、本実施例では、エアバッグ30のX軸正側には仕切り部材17が設置されているため、エアバッグ30が揺動したとしても、エアバッグ30によって噴射部90の駆動が妨げられることはない。
次に、使用者に対するマッサージが終了すると、作業者は、使用者の入れ替えを行うために、表示入力部130に対して入替指示を入力する。入替指示が入力されると(S111:YES)、CPU51は、処理をS102に戻す。しかる後、上述したS102〜S
104の処理が行われて、エアバッグ30が最大状態となり、S105において乗り降りが可能になったことを示すメッセージが表示される。
作業者は、S105で表示されるメッセージを確認すると、支持シート110上に横たわっている使用者にウォーターベッド1から降りるよう促す。これにより、使用者は、図6(b)に示すように支持シート110上に横たわった状態から、図6(a)に示すように支持シート110の中央手前側に着座し、ウォーターベッド1から降りる。そして、次の使用者が到来し、この使用者が図6(a)、(b)に示すようにして支持シート110上に横たわると、作業者は、表示入力部130に対してマッサージの開始指示を入力する(S106:YES)。こうして、S107以降の処理が行われ、S102〜S111の処理が繰り返し行われる。
図5(b)を参照して、作業者が表示入力部130に対してウォーターベッド1の電源をOFFにする操作を行うと(S201:YES)、CPU51は、S202以降の処理を開始する。なお、ウォーターベッド1の電源をOFFにする操作は、マッサージが行われていないとき、すなわち、エアバッグ30が最大状態のときのみ表示入力部130により受け付け可能となっている。
電源をOFFにする操作が行われると(S201:YES)、CPU51は、電源OFFの処理を進めて良いかを作業者に確認するためのメッセージを表示入力部130に表示する(S202)。作業者は、ウォーターベッド1上に使用者がいないことを確認して、表示入力部130に対して電源OFFの処理を進める指示を入力する。電源OFFの処理を進める指示が入力されると(S203:YES)、CPU51は、S107〜S109と同様の処理を行って(S204〜S206)、エアバッグ30を最小状態にする。しかる後、CPU51は、シャットダウン処理を実行し、電源をOFFにする(S207)。
なお、表示入力部130の操作は、上記のように作業者によって行われるほか、使用者自身によって行われても良い。また、使用者が高齢者である場合、作業者は、ウォーターベッド1への乗り降りの際に、使用者を補助するのが望ましい。
<実施例1の効果>
本実施例によれば、以下の効果が奏され得る。
使用者がウォーターベッド1に乗り降りする際、図1(b)に示すように、エアバッグ30は最大状態とされるため、水槽10と支持シート110とによって形成される密閉空間内の圧力が高められる。これにより、支持シート110が撓みにくくなり、使用者は、円滑に支持シート110に着座して、支持シート110上に横たわることができる。
図7(a)〜(c)は、エアバッグ30と支持シート110の状態を模式的に示す図である。
電源がONされた直後およびマッサージ中は、図7(a)に示すように、エアバッグ30は最小状態となっている。着座時には、この状態からエアバッグ30の内部に空気が送り込まれ、図7(b)に示すように、エアバッグ30が最大状態とされる。これにより、密閉空間内の水が水槽10の上面から外側へ広がろうとするが、この広がりが支持シート110によって抑えられるため、密閉空間内の圧力が高められる。このため、支持シート110にかかる圧力が高められる。この状態で、マッサージを行おうとする使用者が、図7(c)に示すように支持シート110に着座しても、支持シート110が撓みにくくなる。よって、使用者は円滑に支持シート110に着座することができるため、使用者が支持シート110上に横たわる際の負担を効果的に軽減することができる。
また、マッサージが終了し、使用者がウォーターベッド1から降りる際も、エアバッグ30の内部に空気が送り込まれ、エアバッグ30は最大状態とされる。これにより、密閉空間内の圧力が高められ、支持シート110にかかる圧力が高められる。よって、支持シート110上に横たわっている使用者は、円滑に支持シート110に着座して、ウォーターベッド1から降りることができる。
また、密閉空間内の圧力は、エアバッグ30の内部に対して空気を出し入れすることにより変化させられる。これにより、複雑な機構を用いることなく、簡素な構成によって密閉空間内の圧力を変化させることができる。
また、マッサージの際には、図1(a)に示すように、エアバッグ30は最小状態とされる。これにより、密閉空間内の圧力が低くなるため、支持シート110にかかる圧力が低くなる。これにより、支持シート110が撓みやすくなり、快適なマッサージ効果を使用者に提供することができる。
図8(a)、(b)は、エアバッグ30と支持シート110の状態を模式的に示す図である。
使用者が支持シート110上に横たわった直後は、図8(a)に示すように、エアバッグ30が最大状態となっている。そして、マッサージの際には、この状態からエアバッグ30の内部から空気が抜き取られ、図8(b)に示すように、エアバッグ30は最小状態とされる。これにより、密閉空間内の圧力が低くなるため、支持シート110が撓みやすくなる。よって、使用者が支持シート110に埋もれ易くなり、使用者に対するマッサージ効果を高めることができる。
<実施例1の変更例>
上記実施例1では、エアバッグ30の設置は、下面32が底10cに接着剤で固定されることにより行われた。しかしながら、これに限らず、エアバッグ30の設置は、下面32と底10cがマジックテープ(登録商標)により固定されることにより行われても良く、エアバッグ30の底端面を挟んで固定することにより行われても良い。
図9(a)は、エアバッグ30の底端面を挟んで固定する場合の構成を示す図である。この場合、エアバッグ30の下面32は、エアバッグ30の上面33よりもX軸方向に長くなっている。下面32のX軸正側とX軸負側の端面は、Y軸方向の長さがエアバッグ30と略同じである留め部材141により上側から押さえつけられ、留め部材141は、複数のネジ142により底10c上に固定される。
また、上記実施例1では、陽圧源70aと陰圧源70bが所定時間駆動されることにより、エアバッグ30が最大状態と最小状態とに切り替えられた。しかしながら、これに限らず、エアバッグ30の内部にどの程度空気が充満しているかは、図9(b)に示すように、バルブ72とチューブ31との間に設けられた圧力センサ150により検出するようにしても良い。この場合、エアバッグ30の内部に空気が送り込まれて、エアバッグ30の内部の圧力が圧力センサ150により所定値以上となったことが検出されると、バルブ72が密閉状態とされ、陽圧源70aの駆動が停止される。また、エアバッグ30の内部から空気が抜き取られて、エアバッグ30の内部の圧力が圧力センサ150により所定値以下となったことが検出されると、バルブ72が密閉状態とされ、陰圧源70bの駆動が停止される。
また、上記実施例1では、エアバッグ30は底10cに設置されたが、これに限らず、
水槽10内の他の場所に設置されても良い。たとえば、図9(c)に示すように、エアバッグ30は、X軸負側の棚10aに設置されても良い。
また、上記実施例1では、陰圧源70bを用いることにより、エアバッグ30の内部の空気を抜き取って、エアバッグ30を最大状態から最小状態へと移行させた。しかしながら、これに限らず、エアバッグ30が自律的に凋むよう、エアバッグ30にバネ等の収縮手段を設けても良い。
図10(a)は、この場合のエアバッグ30をX軸負方向に見た場合の模式図である。この場合、エアバッグ30の上面33は、エアバッグ30の下面32よりもY軸方向に長くなっている。上面33のY軸正側とY軸負側の端部の下面には、バネ160の上端が固定されており、バネ160の下端は、底10cに固定されている。エアバッグ30の内部に空気が入っていない状態で、図10(a)に示すように、バネ160の収縮力により、エアバッグ30が最小状態となる。
図10(a)に示す状態から、エアバッグ30の内部に空気が送り込まれると、エアバッグ30は、バネ160の収縮力に抗して膨らみ、図10(b)に示すように、エアバッグ30が最大状態となる。この状態で、バルブ72が密閉状態とされると、上記実施例1と同様、支持シート110上に横たわる際の使用者の負担を軽減することができる。また、図10(b)の状態で、バルブ72が開放状態とされると、バネ160の収縮力により、エアバッグ30が最小状態となる。このため、図10(a)、(b)の構成によれば、陰圧源70bを省略することができる。
なお、図10(a)、(b)に示すバネ160は、図10(c)、(d)に示すように、エアバッグ30の内部に設置されても良い。エアバッグ30の内部に空気が入っていない状態で、図10(c)に示すように、バネ160の収縮力により、エアバッグ30が最小状態となる。この場合も、図10(c)に示す状態から、エアバッグ30の内部に空気が送り込まれると、エアバッグ30はバネ160の収縮力に抗して膨らみ、図10(d)に示すように、エアバッグ30が最大状態となる。
また、上記実施例1では、ポンプ70は、陽圧源70aと陰圧源70bを備える構成とされたが、これに限らず、陽圧源70aのみを備える構成であっても良い。この場合、エアバッグ30の内部から空気を抜き出すときに、バルブ72を開放状態とすれば、エアバッグ30は最小状態とはなり難いものの、エアバッグ30の内部から所定量の空気が抜けるため、上記実施例1と同様、密閉空間内の圧力が低くなる。
また、上記実施例1では、陽圧源70aが所定時間だけ駆動された後、バルブ72が密閉状態とされることにより、エアバッグ30の内部の空気が閉じ込められたが、バルブ72を用いずに、エアバッグ30の内部の空気が閉じ込められるようにしても良い。たとえば、使用者が乗り降りをする間、陽圧源70aの駆動を継続することにより、エアバッグ30の内部の空気が閉じ込められるようにしても良い。また、チューブ31とポンプ70の通気口71との間に逆止弁を設けることにより、エアバッグ30の内部の空気を閉じ込めるようにしても良い。この場合、チューブ31と逆止弁の間にバルブを設けて、このバルブを開放状態とすることにより、エアバッグ30の内部の空気を抜き取るようにしても良い。
<実施例2>
上記実施例1では、密閉空間内の圧力は、エアバッグ30の内部に対して空気を出し入れすることにより変化されたが、本実施例では、水槽10内に対して水を出し入れすることにより、密閉空間内の圧力が変化される。
図11(a)は、本実施例に係るウォーターベッド1の構成を示す図である。
本実施例のウォーターベッド1は、上記実施例1の構成に加えて、水を貯留するためのタンク210と、水槽10内に対して水を出し入れするためのポンプ220と、バルブ231(図11(b)参照)を備えている。なお、本実施例のウォーターベッド1では、上記実施例1の構成から、エアバッグ30と、仕切り部材17と、ポンプ70と、バルブ72が省略されている。また、底10cが省略され、X軸負側の棚10aが、水槽10のY軸負側の端まで延設されている。
図11(b)は、水槽10と、タンク210と、ポンプ220と、バルブ231との接続を模式的に示す図である。
ポンプ220は、配管を介してタンク210に連結されている。バルブ231の一端は、配管を介してポンプ220に連結されており、バルブ231の他端は、筐体120を貫通する配管を介して水槽10に連結されている。バルブ231は、上記実施例1のバルブ72と同様、密閉状態と開放状態とを設定可能に構成されている。バルブ231が開放状態のとき、ポンプ220は、タンク210内の水を水槽10内へと送ることができ、水槽10内の水をタンク210内へと送ることが可能となるよう構成されている。
本実施例では、図5(a)、(b)に示す処理において、CPU51は、バルブ72と陽圧源70aの駆動(S102〜S104)に替えて、タンク210内の水を所定量だけ水槽10内へと送るようバルブ231とポンプ220を駆動する。また、CPU51は、バルブ72と陰圧源70bの駆動(S107〜S109、S204〜S206)に替えて、水槽10内の水を所定量だけタンク210内へと送るようバルブ231とポンプ220を駆動する。
<実施例2の効果>
本実施例によれば、以下の効果が奏され得る。
使用者がウォーターベッド1に乗り降りする際、水槽10内に所定量の水が送られる。このとき、密閉空間内の水が水槽10の上面から外側へ広がろうとするが、この広がりが支持シート110によって抑えられるため、密閉空間内の圧力が高くなる。これにより、上記実施例1と同様、支持シート110が撓みにくくなる。また、マッサージの際には、水槽10内の水が所定量だけ抜き取られるため、密閉空間内の圧力が低くなる。これにより、上記実施例1と同様、支持シート110が撓みやすくなる。
なお、本実施例において、図11(c)に示すように、水槽10とバルブ231の間の配管に、タンク210へと通じる配管が設けられ、新たに設けられた配管にバルブ232が設置されても良い。この場合のポンプ220は、タンク210からバルブ231へと水を送り出す機能のみを有していれば良い。タンク210内の水を水槽10内へ送る場合、バルブ231を開放状態、バルブ232を密閉状態として、ポンプ220を駆動する。水槽10内の水をタンク210内へと送る場合、バルブ231を密閉状態、バルブ232を開放状態とすれば、水槽10内の圧力により自律的にタンク210内へと水が送られる。
<実施例3>
上記実施例1では、密閉空間内の圧力は、エアバッグ30の内部に空気を送り込むことにより高められたが、本実施例では、水槽10の下部を上方へ移動させることにより高められる。
図12は、本実施例に係るウォーターベッド1の構成を示す分解斜視図である。
本実施例のウォーターベッド1は、水槽10と、支持枠20と、電動ジャッキ330を備え、本実施例の水槽10は、上部材310と下部材320からなる。上部材310は、上記実施例1の水槽10において、底10bの替わりに開口311が形成された構成となっている。また、上部材310は、上記実施例1の水槽10から、底10cが省略され、X軸負側の棚10aが、上部材310のY軸負側の端まで延設されており、2つの棚10aのY軸正側とY軸負側の端部は、それぞれ棚312により繋がっている。下部材320には、上記実施例1における水槽10の底10bよりも、Z軸方向に見て僅かに小さい底321がX−Y平面に平行となるよう設けられている。
電動ジャッキ330は、中央で折り曲げ可能な1対の支持部材331と、1対の支持部材331の中央に通された軸332と、軸332のX軸負側の端部に設置されたモータ333を備える。モータ333が駆動されると、軸332がX軸を軸として回転する。これにより、1対の支持部材331の中央の距離が変化し、電動ジャッキ330がZ軸方向に伸縮する。
組立時には、まず、上部材310が下部材320に対して上から組み合わされ、下部材320が上部材310に対して所定幅だけZ軸方向に移動可能となるよう、上部材310と下部材320が繋げられる。具体的には、開口311に隣接する棚10a、312の部分と、下部材320の内側面とが、図13(a)に示すように、シーリング材340により繋げられる。このとき、シーリング材340は、上部材310と下部材320との間に隙間が生じないよう、且つ、下部材320が下方向に所定幅だけ移動可能となるよう撓んだ状態で設置される。シーリング材340は、上部材310と下部材320との間の隙間から水漏れが生じないよう、所定のシーリング手法により液密的に取り付けられる。
続いて、電動ジャッキ330が支持板21に設置され、その上から上部材310と下部材320とを一体化した水槽10が、図13(a)に示すように支持枠20に取り付けられる。そして、上記実施例1と同様、ポンプ40と、回路基板50と、ポンプ70と、温度調節器80が支持枠20に設置され、下部材320に噴射部90が設置され、水槽10に支持シート110が付設される。本実施例でも、上記実施例1と同様、水槽10に支持シート110が付設されることにより、水槽10と支持シート110とによって、閉じられた空間(密閉空間)が形成される。次に、電動ジャッキ330を最も縮んだ状態とし、水槽10が満水状態となるまで孔111から水槽10に水が供給される。こうして、図13(b)に示すように、密閉空間内に水が充填される。
本実施例では、図5(a)、(b)に示す処理において、CPU51は、バルブ72と陽圧源70aの駆動(S102〜S104)に替えて、図13(c)に示すように電動ジャッキ330を伸びた状態となるよう駆動する。また、CPU51は、バルブ72と陰圧源70bの駆動(S107〜S109、S204〜S206)に替えて、図13(b)に示すように電動ジャッキ330を縮んだ状態となるよう駆動する。
<実施例3の効果>
本実施例によれば、以下の効果が奏され得る。
使用者がウォーターベッド1に乗り降りする際、図13(c)に示すように、電動ジャッキ330が伸びた状態とされると、下部材320が上に移動し、内部(密閉空間)の体積が減少するように水槽10が変形する。このとき、密閉空間内の水が水槽10の上面から外側へ広がろうとするが、この広がりが支持シート110によって抑えられるため、密閉空間内の圧力が高くなる。これにより、上記実施例1と同様、支持シート110が撓み
にくくなる。また、マッサージの際、図13(b)に示すように、電動ジャッキ330が縮んだ状態とされると、下部材320が下に移動し、内部(密閉空間)の体積が増加するように水槽10が変形する。このため、密閉空間内の圧力が低くなり、これにより、上記実施例1と同様、支持シート110が撓みやすくなる。
<実施例4>
上記実施例3では、密閉空間内の圧力は、水槽10の下部を上方へ移動させることにより高められたが、本実施例では、水槽10の上部を下方へ移動させることにより高められる。
図14は、本実施例に係るウォーターベッド1の構成を示す分解斜視図である。
本実施例のウォーターベッド1は、上記実施例3と同様の水槽10と、支持枠20と、4つのアクチュエータ410を備える。アクチュエータ410は、モータ、ギアおよびロッドを備えたいわゆる電動シリンダであり、電力を供給すると、モータによりロッドが駆動されて、ロッドが長手方向に変位する。電力の供給を停止すると、アクチュエータ410のロッドは、電力停止時の位置に停止しその位置を保持する。
本実施例の支持枠20は、上部材420と下部材430からなる。上部材420は、矩形状の枠部材421と、枠部材421の下面に設置され、上下方向に延びた部材422〜429を備える。下部材430は、矩形状の枠部材431と、枠部材431の上面に設置され、上下方向伸びた部材432〜439を備える。部材432〜439の上方には開口が形成されており、部材432〜439の中は空洞になっている。
組立時には、まず、部材422〜429が、それぞれ、部材432〜439の中に収まるようにして、下部材430の上に上部材420が載置される。そして、4つのアクチュエータ410の側端部が、それぞれ、下部材430の部材433、435、437、439に軸着される。また、アクチュエータ410のロッド側端部が、枠部材421の辺に軸着される。
続いて、上記実施例3と同様、上部材310と下部材320とを一体化した水槽10が、図15(a)に示すように支持枠20に取り付けられる。このとき、水槽10の下部材320は、支持板21に対して上下方向に動かないよう固定される。そして、上記実施例1と同様、ポンプ40と、回路基板50と、ポンプ70と、温度調節器80が支持枠20に設置され、下部材320に噴射部90が設置され、水槽10に支持シート110が付設される。本実施例でも、水槽10と支持シート110とによって閉じられた空間(密閉空間)が形成される。次に、アクチュエータ410を最も伸びた状態とし、水槽10が満水状態となるまで孔111から水槽10に水が供給される。こうして、図15(b)に示すように、密閉空間内に水が充填される。
本実施例では、図5(a)、(b)に示す処理において、CPU51は、バルブ72と陽圧源70aの駆動(S102〜S104)に替えて、図15(c)に示すようにアクチュエータ410を縮んだ状態となるよう駆動する。また、CPU51は、バルブ72と陰圧源70bの駆動(S107〜S109、S204〜S206)に替えて、図15(b)に示すようにアクチュエータ410を伸びた状態となるよう駆動する。
<実施例4の効果>
本実施例によれば、以下の効果が奏され得る。
使用者がウォーターベッド1に乗り降りする際、図15(c)に示すように、アクチュ
エータ410が縮んだ状態とされると、上部材310が下に移動し、内部(密閉空間)の体積が減少するように水槽10が変形する。これにより、上記実施例3と同様、支持シート110が撓みにくくなる。また、マッサージの際、図15(b)に示すように、アクチュエータ410が伸びた状態とされると、上部材310が上に移動し、内部(密閉空間)の体積が増加するように水槽10が変形する。これにより、上記実施例3と同様、支持シート110が撓みやすくなる。
以上、本発明の実施例1〜4について説明したが、本発明は、上記実施例に何ら制限されるものではなく、本発明の構成例も他に種々の変更が可能である。
たとえば、上記実施例では、マッサージが終了した後、作業者により入替指示が入力されたことに応じて、密閉空間内の圧力が高められたが、マッサージが終了すると自動的に、密閉空間内の圧力が高められても良い。たとえば、マッサージの終了から所定時間が経過した後に、密閉空間内の圧力が高められても良い。
また、上記実施例1〜4では、電気的に各機構が駆動されることにより、密閉空間内の圧力が変化させられた。しかしながら、これに限らず、人力によって密閉空間内の圧力が変化されても良い。たとえば、作業者からの力が伝達機構を介して各機構が付与されて、各機構が駆動されるようにしても良い。たとえば、作業者がペダルを踏み込むことにより、または、作業者がレバーを回すことにより各機構が駆動され、密閉空間内の圧力が変化させられても良い。
また、上記実施例では、密閉空間は、水槽10と支持シート110とにより形成されたが、密閉空間の形成方法がこれに限られるものではなく、たとえば、別途、密閉空間を形成するための水袋が用いられても良い。
また、上記実施例3では、水槽10の底全体が上下する構成とされたが、水槽10の底の一部が上下する構成であっても良い。また、水槽10の側面が移動することにより、密閉空間の体積が変化する構成であっても良い。
また、上記実施例1では、エアバッグ30内に貯留される気体を空気としたが、他の気体であっても良い。他の気体が用いられる場合、ポンプ70に当該気体を貯留するための空間が設けられ、ポンプ70は貯留した気体をエアバッグ30内に送り込むよう構成される。また、上記実施例では、水槽10内に充填される液体を水としたが、他の液体であっても良い。
この他、本発明の実施の形態は、特許請求の範囲に示された技術的思想の範囲内において、適宜、種々の変更が可能である。
1 … ウォーターベッド
10 … 水槽
30 … エアバッグ
51 … CPU
70a … 陽圧源
70b … 陰圧源
72 … バルブ
90 … 噴射部
110 … 支持シート
160 … バネ
210 … タンク
220 … ポンプ
232 … バルブ
330 … 電動ジャッキ
410 … アクチュエータ

Claims (6)

  1. 密閉空間内に充填された液体を使用者に噴き付けてマッサージを行う液圧式マッサージ装置において、
    前記液体の上方に配置され使用者を支持する支持シートと、
    前記密閉空間内に充填された液体を前記支持シートに向かって噴射する噴射部と、
    前記密閉空間内の圧力を変化させる圧力調整部と、を備える、
    ことを特徴とする液圧式マッサージ装置。
  2. 請求項1に記載の液圧式マッサージ装置において、
    前記圧力調整部は、前記密閉空間に設置された袋部材を有し、
    前記袋部材は、内部に気体が送り込まれることにより膨らむ、
    ことを特徴とする液圧式マッサージ装置。
  3. 請求項2に記載の液圧式マッサージ装置において、
    前記圧力調整部は、前記袋部材の内部に前記気体を送り込む気体導入部および前記袋部材の内部から前記気体を抜き取る気体除去部をさらに有する、
    ことを特徴とする液圧式マッサージ装置。
  4. 請求項1に記載の液圧式マッサージ装置において、
    前記圧力調整部は、前記密閉空間内に前記液体を送り込む液体導入部および前記密閉空間から前記液体を抜き取る液体除去部を有する、
    ことを特徴とする液圧式マッサージ装置。
  5. 請求項1に記載の液圧式マッサージ装置において、
    前記密閉空間を形成するとともに前記液体が注入される水槽を備え、
    前記圧力調整部は、前記水槽を変形させることにより前記密閉空間の体積を変化させる構成を含む、
    ことを特徴とする液圧式マッサージ装置。
  6. 請求項1ないし5の何れか一項に記載の液圧式マッサージ装置において、
    前記圧力調整部は、前記密閉空間内の圧力を制御する制御部を備え、
    前記制御部は、少なくとも使用者が前記支持シートに着座する際には、前記密閉空間内の圧力が高められた状態とし、少なくともマッサージ動作の際には、着座時に比べて前記密閉空間内の圧力を低下させる、
    ことを特徴とする液圧式マッサージ装置。
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