JP2015111986A - 蓄電システム - Google Patents

蓄電システム Download PDF

Info

Publication number
JP2015111986A
JP2015111986A JP2014013295A JP2014013295A JP2015111986A JP 2015111986 A JP2015111986 A JP 2015111986A JP 2014013295 A JP2014013295 A JP 2014013295A JP 2014013295 A JP2014013295 A JP 2014013295A JP 2015111986 A JP2015111986 A JP 2015111986A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power
predetermined time
storage battery
charging
power storage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2014013295A
Other languages
English (en)
Inventor
岡田 誠司
Seiji Okada
誠司 岡田
佑介 名合
yusuke Nago
佑介 名合
福田 竜也
Tatsuya Fukuda
竜也 福田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Corp filed Critical Kyocera Corp
Priority to JP2014013295A priority Critical patent/JP2015111986A/ja
Publication of JP2015111986A publication Critical patent/JP2015111986A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】所定の条件に基づいて蓄電装置の充電を制御することよって、蓄電装置の充電および放電を効率良く実行する。
【解決手段】蓄電システムは、第1所定時間内において系統20からの受電電力を特定負荷40で優先的に消費して、余剰の電力を蓄電池12に充電する蓄電装置10を備え、第2所定時間内において蓄電池12で充電された電力を一般負荷30に優先的に給電する蓄電システムであって、蓄電装置10は、特定負荷40の消費電力および蓄電池12の充電電力を予測して算出し、第2所定時間における一般負荷30の消費電力と第1所定時間内における充電電力とを比較して得られた情報に基づき、蓄電装置10の充電を制御する。
【選択図】図2

Description

本発明は、蓄電システムに関する。
近年、太陽電池を発電源とする太陽光発電装置や、蓄電池を電力源とする蓄電装置を商用電力系統(以下、系統とする)に連系接続される分散電源システムが一般家庭に普及しつつある。分散電源システムは、系統に接続されたテレビ、エアコンなどの負荷(以下、一般負荷とする)に電力を供給することで系統からの買電電力を減少させて電気使用料を削減することができ、また、系統のピーク電力を減らすことができる。また、分散電源システムでは、停電時に専用の出力端子に直接接続された特定負荷に対して電力を供給することもできるため、非常時の電源としても利用可能である。そこで、停電時には系統を切り離して太陽光発電装置と蓄電装置のいずれかから特定負荷だけに電力を供給できるようにする太陽光発電システムまたは蓄電システムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、日本の電気料金は、受電者が電力会社と交わした契約によって異なる。例えば、昼夜問わず、24時間同じ電気料金が適用される従量電灯契約、深夜と昼間で電気料金が異なる時間帯別電灯契約などがある。そこで、時間帯別電灯契約の場合において、電気料金の安い時間帯(深夜時間帯)で蓄電装置に充電し、割高になる時間帯(昼間時間帯)には蓄電装置から負荷に給電して系統からの買電電力を削減する自動制御が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2001−204144号公報 特開2011−050131号公報
蓄電装置が系統から電力を受電する容量(受電容量)は、通常、電力会社との契約において規定されており、規定値以上の電力を受電して蓄電池に充電することはできない。例えば、一般家庭における最大受電容量は、10[KW]と規定される。このとき、蓄電装置に特定負荷が接続されている場合に、該特定負荷を系統からの電力で動作させる場合には、その電力も受電容量としてカウントされるため、例えば、特定負荷が8[KW]を消費している場合には、蓄電装置内の蓄電池への充電電力は2[KW]しか確保できないことになる。そのため、時間帯別電灯契約であれば、昼間に蓄電装置から放電して一般負荷に給電した場合、昼間の割高な電気料金時間帯で充電しなければ、後に一般負荷の電力を補うことができない場合が生じ得る。
本発明の1つの目的は、所定の条件に基づいて蓄電装置の充電を制御することよって、蓄電装置の充電および放電を効率良く実行する蓄電システムを提供することにある。
本発明の実施形態に係る蓄電システムは、第1所定時間内において系統からの受電電力を特定負荷で優先的に消費して、余剰の電力を蓄電池に充電する蓄電装置を備え、第2所定時間内において前記蓄電池で充電された電力を放電して一般負荷で優先的に消費する。また、前記蓄電装置は、前記特定負荷の消費電力および前記蓄電池の充電電力を予測して
算出し、前記第2所定時間における前記一般負荷の消費電力と前記第1所定時間内における前記充電電力とを比較して得られた情報に基づき、前記蓄電装置の充電および放電を制御する。
本発明の一実施形態に係る蓄電システムによれば、状況に応じて蓄電装置の充電を制御することによって、蓄電装置の充電および放電を効率良く実行することができる。
本発明の実施形態に係る蓄電システムの概略構成を示す図である。 本発明の実施形態に係る蓄電装置の放電電力、受電電力および充電電力の関係を時系列で表した説明図であり、(a)は充電不足が生じる場合、(b)は充電電力を増やせる場合の制御方法である。 本発明の実施形態に係る蓄電システムの制御フローチャートである。 本発明の他の実施形態に係る蓄電装置の放電電力、受電電力および充電電力の関係を時系列で表した説明図である。 本発明の他の実施形態に係る蓄電装置の放電電力、受電電力および充電電力の関係を時系列で表した説明図である。 本発明の他の実施形態に係る蓄電システムの制御フローチャートである。 本発明の他の実施形態に係る蓄電システムの温度制御フローチャートである。 本発明の他の実施形態に係る蓄電システムの概略構成を示す図である。 本発明の他の実施形態に係る蓄電システムの温度制御フローチャートである。 本発明の他の実施形態に係る蓄電システムの制御フローチャートである。
本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態に係る蓄電システムは、図1に示すように、蓄電装置10を備えており、系統20、一般負荷30および特定負荷40にそれぞれ接続される。なお、図1において、各機能ブロックを結ぶ実線は、電力の流れる配線を表す。また、図1において、パワーコンディショナとセンサとを結ぶ破線は、制御信号または通信される情報の流れを示す。なお、以下の説明における消費電力とは、消費電力値または消費電力量のことを指す。また、充電電力とは、充電電力値または充電電力量を示す。
蓄電装置10は、パワーコンディショナ11と、蓄電池12と、充電制御部13とを有している。蓄電装置10は、ニッケル水素電池やリチウムイオン電池等の二次電池である蓄電池12に蓄えられた直流電力をパワーコンディショナ11で交流変換して、受電端子14を介して一般負荷30に給電することができる。一般負荷30とは、家庭・オフィス等で通常用いられる交流電力で駆動する負荷であって、例えば、テレビ、エアコン、ドライヤ、掃除機などの電気機器である。また、蓄電装置10は、出力端子15を介して特定負荷40に給電することができる。特定負荷40とは、一般負荷30と同様に交流電力で動作するもので、系統停電時などの自立運転時に用いられる負荷である。そのため、特定負荷40は、停電時でも常時電力を供給すべき電気機器であることが多く、例えば、冷蔵庫、非常用照明、電動機などが挙げられる。
蓄電装置10は、夏場の日中など地域全体の電力使用量が増える時間帯に一般負荷に電力を給電することによって、消費電力のピーク電力を減らすことができる。また、蓄電シ
ステムの需要者が時間帯別電灯契約をしている場合は、電気料金が割高である昼間の系統20からの買電を減らすことで、電気料金を削減できる。
現在、日本においては、蓄電池からの電力を系統20に逆潮流するには電気会社の許可が必要である。そのため、パワーコンディショナ11は、蓄電池12から放電して一般負荷30に電力供給を行なう際に、系統20の買電電力をセンサ17で監視して、常に一定量の買電が生じている状態になるように出力電力を調整している。また、蓄電装置10は、一般負荷30への給電を停止している間に系統20から電力を受電することで蓄電池12の充電を行なう。そして、この充電は、時間帯別電灯契約をしている場合であれば、昼間よりも電気料金が割安な深夜電気料金時間帯に行なうほうがよい。これにより、電気料金を削減できる。
蓄電装置10は、系統20から受電端子14に入力される受電容量が規定値を超えないように制御される。なお、本実施形態では、一般家庭における規定値(最大受電容量)の10[KW](10KVAともいう)を用いて説明する。また、受電容量の制御は、パワーコンディショナ11内に設けられた制御部で行なう。
充電制御部13は、パワーコンディショナ11を介して系統20から受電した電力を蓄電池12に充電するために所定の電圧に調整する機能を有している。
特定負荷40は、図1に示すように、系統20とつながる電力の配線(電力線)には直接接続されてはおらず、蓄電装置10を経由して、出力端子15を介して系統20から電力が供給されている。そのため、停電などの非常時において、蓄電装置10は、系統20から電気的に切り離すことによって、蓄電池12の電力を特定負荷40に供給することが可能となる。なお、受電端子14および出力端子15は、リレーや半導体素子(不図示)を介して電気的に接続されるため、本実施形態においては系統20からの電力が受電端子14から出力端子15に流れるものとして説明する。また、特定負荷40が蓄電装置10からの電力供給を受ける時間帯に動作する場合は、系統20からの買電電力は、特定負荷40の消費電力も含むものとなる。よって、蓄電装置10からの給電(電力補助とも言う)の対象としては、一般負荷30および特定負荷40となる。
また、蓄電システムには、系統20からの買電電力を測定するセンサ16(逆潮流の検出センサを兼ねる)、蓄電装置10の受電電力(もしくは電力補助)を測定するセンサ17、特定負荷40への出力電力を測定するセンサ18が設けられている。なお、センサの位置については、系統20からの買電電力、受電端子15の受電電力(もしくは電力補助)、蓄電池12への充電電力(もしくは放電電力)が算出可能であれば、特に限定されない。例えば、蓄電池12の入出力電力を測定するセンサを配置すれば、センサ17の受電電力(もしくは電力補助)の値から特定負荷40の消費電力を算出すればよいため、センサ18を省略できる。また、電力を測定するセンサとしては電流センサを用い、電圧の測定値と合わせて電力を算出すればよい。なお、センサ16〜18とパワーコンディショナ11との間の信号伝達方法については、専用線のほか、LAN等の家庭内ネットワークを利用した有線通信または無線通信などであればよい。
次に、蓄電システムの動作について説明する。なお、本実施形態においては、蓄電システムを時間帯別電灯契約の下で動作する例で説明する。時間帯別電灯契約では、従量電灯契約よりも電気料金が割安な深夜電気料金時間帯と、従量電灯契約よりも電気料金が割高な昼間電気料金時間帯とが設定される。また、本実施形態では、深夜電気料金時間帯において、特定負荷40の動作開始または蓄電池12の充電開始の早い方から特定負荷40の動作終了または蓄電池12の充電終了の遅い方までの時間を第1所定時間とする。よって、以下の実施形態では、第1所定時間と深夜電気料金時間帯とが同一になる場合がある。また、昼間電気料金時間帯において、蓄電装置10から一般負荷30に給電する時間を第2所定時間とする。
また、本実施形態における蓄電システムでは、蓄電装置10が第1所定時間内において系統20からの受電電力を特定負荷40で優先的に消費して、余剰の電力を蓄電池12に充電する機能を有している。また、蓄電システムでは、第2所定時間内において蓄電池12に充電された電力を放電して一般負荷30で優先的に消費するようにしている。
また、蓄電システムにおいて、系統20からの買電電力値の測定、一般負荷30への供給電力値(電力補助値)および特定負荷40への供給電力値の測定およびこれらの算出は、パワーコンディショナ11で行なう。また、以下に説明する特定負荷40の使用電力値の予測計算、充電電力値や電力量の予測計算についてもパワーコンディショナ11内の演算装置(CPU等の集積回路)で行なう。
図2は、本実施形態における蓄電装置10から一般負荷30への給電と、蓄電装置10が系統20から受電して特定負荷40を動作させる電力と、蓄電装置10が内部の蓄電池12を充電するために用いる電力を時系列で表したものである。なお、本実施形態では説明を判り易くするために一般負荷30と特定負荷40は同時に動作しないようにしているが、同時に動作させてもよい。このとき、蓄電装置10が給電を行なうモードであれば蓄電池12から放電された電力は、一般負荷30と特定負荷40に供給される。一方で、蓄電装置10が充電モードであれば、双方ともに系統20からの電力のみが用いられるものとして特定負荷40の消費電力値および蓄電池12の充電電力値と電力量の予測計算を行なう。
図2(a)は、昼間の第2所定時間内に蓄電池12の電力を用いて一般負荷30に給電を行ない、第1所定時間内(深夜電気料金時間帯)に系統20から電力を受電して特定負荷40への電力供給と蓄電池12への充電を行なう制御を時系列で表した例である。本実施形態では、第2所定時間を15:00から20:00までの5時間、この第2所定時間における一般負荷30の消費電力が6[KW]である場合に、蓄電装置10から第2所定時間内に放電される電力量は30[KW・h]である。パワーコンディショナ11は、この放電された電力量を算出し、記憶部に格納する。
次に、第1所定時間(本実施形態では23:00)に到達したときに、パワーコンディショナ11は、受電端子14と出力端子15の電気接点を接続する、もしくは特定負荷40の電源をONにするように制御する。これにより、系統20から特定負荷40に電力が供給されるため、特定負荷40が動作するようになる。このときの特定負荷40の消費電力値は、センサ18で検出し、パワーコンディショナ11の記憶部に記憶される。なお、本実施形態において、第1所定時間における特定負荷40の消費電力値は、8[KW]である。次いで、パワーコンディショナ11は、センサ17で測定された系統20からの受電電力の値と特定負荷40の消費電力の値とを比較し、受電電力と特定負荷40の消費電力との差分を充電する。すなわち、充電電力は、受電電力から特定負荷の消費電力を引くことで算出される値である。例えば、本実施形態であれば、23:00時点における充電電力は、受電電力(10[KW])と特定負荷40の消費電力(8[KW])と差である2[KW]となる。
次に、パワーコンディショナ11は、特定負荷40の第1所定時間内における消費電力が一定である場合に、蓄電池12が第2所定時間で放電した電力量を補うだけの充電電力量が確保できるか否かを算出し判定する。具体的には、図2(a)に示すように、特定負荷40の消費電力が8[KW]が第1所定時間内の23:00から7:00までの8時間の中で継続すれば、特定負荷40において予測される消費電力量は、8[KW]×8時間
で64[KW・h]となる。そのため、第1所定時間において予測される充電電力量は、2[KW]×8時間で16[KW・h]となる。
次いで、この充電電力量と、上記で算出した第2所定時間内に一般負荷30に対して放電した電力量との大小関係を判定する。例えば、図2(a)で示した例では、2[KW]の充電電力で第2所定時間内の放電電力量の30[KW・h]を充電するためには、15時間必要となる。そのため、パワーコンディショナ11は、第1所定時間内に充電が完了できないと判定し、表示装置等に次の日の第2所定時間における電力量を確保できないことを表示させる。そして、使用者は、この表示から得られた情報に基づき、例えば、昼間の一般負荷30への給電を抑制する、または夜間の特定負荷40の動作を抑制する等を選択することができるようになる。また、他の選択肢としては、非常用電力を早急に確保すべく、第3所定時間を含む昼間電気料金時間帯の割高な電力で充電を完了させるという選択もできる。また、この使用者による選択を予め優先順位をつけてパワーコンディショナ11にプログラムしておき、自動で判定し、実行するようにしてもよい。
次に、特定負荷40の消費電力が第1所定時間内で変化する場合について説明する。このような場合では、図2(b)に示すように、消費電力の変化を検知した場合に再度予測計算を実行する。以下、具体的な例を挙げて説明する。特定負荷40は、23:00から3:00までは8[KW]で電力消費を行なっていたが、その後、動作を終了して停止した。パワーコンディショナ11は、センサ18で特定負荷40の消費電力がゼロになったことを検出すると、第2所定時間内に放電した電力量から既に第1所定時間内で充電完了した電力量を差し引いた値を算出し、残りの3:00から7:00までの4時間で充電完了するための充電電力量を算出する。本実施形態では既に充電が完了した電力量は8[KW・h]なので、残り4時間で22[KW・h]を充電するためには充電電力値を5.5[KW]とすればよい。そのため、パワーコンディショナ11は、充電電力値を2[KW]から5.5[KW]に変更し、第1所定時間内で蓄電池12の充電が完了するように制御を行なう。このような制御は、第2所定時間における一般負荷30の消費電力量が第1所定時間内における充電電力量よりも小さい場合に実行される。そして、上記制御は、充電可能時間に基づいて、蓄電池12に充電可能な電力を第1所定時間の単位時間あたりで均一になるように充電する。これにより、急速充電の場合に比べて蓄電池12の寿命を延ばすことができる。
このように、本実施形態では、特定負荷40の消費電力および蓄電池12の充電電力を予測することによって、電気料金の増加の可能性を知らせる情報を提供したり、最適な電気料金時間帯に充電が行なわれるように制御することができる。なお、本実施形態においては、第1所定時間を深夜電気料金時間帯として、蓄電池12への充電を電気料金の割安な時間内で行なうことによって経済的な効果が得られることを示したが、これに限られない。例えば、昼間の消費電力のピーク電力を減らして家屋内の電気使用量が電力会社との契約電力値を超えないように制御することを目的として、本発明は、時間帯に関わらず電気料金が一定の従量電灯契約でも利用できる。この場合において、第1所定時間とは、一般負荷30へ蓄電池12から給電を行なう第2所定時間内以外の時間を指すものとして、一般負荷30への放電電力量を蓄電池12への充電電力量が上回ることができるかを判定し、ピーク電力の警告表示や充電制御を行なえばよい。
次に、本実施形態に係る蓄電システムの制御フローについて図3を用いて説明する。なお、図3は、図2(a)および(b)で述べた制御方法をフローチャートにしたものである。
まず、第2所定時間内に蓄電池12から一般負荷30に給電した電力量をセンサ18で測定し、積算電力量を算出する(STEP1)。
次に、第1所定時間内において特定負荷40に供給される系統20からの電力値をセンサ18で測定する(STEP2)。なお、本実施形態では、第1所定時間を深夜電力料金時間帯としているため、特定負荷40への給電は系統20のみである。また、蓄電装置10は、充電モードであって放電を行なわない。
次いで、STEP2で測定された特定負荷40に供給される電力の値と蓄電装置10の受電電力の上限値(本実施形態では10[KW])とを比較し、蓄電池12に充電用として利用可能な電力値を算出する(STEP3)。続いて、第1所定時間内に充電可能な充電電力量の予想充電電力量を算出する(STEP4)。蓄電システムは、この時点で充電動作が可能となるため、暫定的にSTEP3で算出した電力値で蓄電池12へ充電を開始する(STEP5)。
次に、STEP1で算出した第2所定時間内に給電した電力量と、STEP4で算出した第1所定時間内で充電可能な予想充電電力量とを比較し、予想充電電力量が蓄電装置10から給電した電力量以上か否か判定する(STEP6)。予想充電電力量が蓄電装置10から給電した電力量以上であればSTEP7に進み、充電完了するまでSTEP2からのループを継続する。他方、予想充電電力量が給電した電力量を下回る場合は、第1所定時間内における充電だけではSTEP1で算出した電力量を確保できないと判定するととともに、予想不足電力量を算出する(STEP51)。表示装置等にSTEP51で得られた充電不足が生じる旨を知らせる情報を表示する(STEP52)。このような表示としては、例えば、不足電力量に加えて、充電完了までに必要な時間等も含まれる。
また、特定負荷40の動作状態によって特定負荷40の消費電力の予測が変化するため、第1所定時間内で再度、特定負荷40の消費電力値を測定し(STEP53)、消費電力値に変化が無いか判定する(STEP54)。STEP54で変化があると判定された場合は、STEP2に戻し、変化後の特定負荷40の消費電力値を再算出し、STEP3以降に進む。一方、特定負荷40の消費電力値が変化しない場合は、例えば、STEP55に進み、第2所定時間外であっても充電継続を優先する命令であれば充電を継続する。そして充電が完了したならば終了する(STEP56)。また、充電継続中であれば、特定負荷40の消費電力値が変わる場合があるため、STEP53に戻して特定負荷40の消費電力値が変化しないか監視を継続する。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態に係る蓄電システムについて図4を参照しつつ説明する。本実施形態は、蓄電池12に充電可能な電力値の算出方法が図2に示した形態と異なる。なお、本実施形態の制御フローは、図3と同じである。
本実施形態では、図2(b)の形態と同様に、特定負荷40が動作し続ける場合には第1所定時間内に蓄電池12への充電を完了することはできない。すなわち、第1所定時間内では、蓄電池12に十分な電力が充電されない。よって、図3におけるSTEP53からSTEP56の特定負荷40の消費電力値の変化を監視するサブフローを通るループが実行されている。ここで、図4に示すように、3:00に特定負荷40が停止すると、特定負荷40の消費電力が変化したと判定して(STEP54)、メインフローに戻ることによって、変化後の特定負荷40の消費電力値を算出し直す(STEP2)。そして、変化後の特定負荷40の消費電力値から蓄電池12に充電可能な電力値を新たに算出する(STEP3)。この充電可能な電力値の算出方法が上記した実施形態と異なる。具体的な算出方法を以下に示す。
図4に示すように、特定負荷40の停止時に蓄電池12に充電された電力量は8[KW
・h]であるため、未充電電力量は22[KW・h]と算出される。変化後の特定負荷40の消費電力値は0[KW]なので、蓄電池12への充電電力値は最大で受電電力の最大値である10[KW]となる。この場合、単位時間あたり10[KW]の急速充電が可能となるため、2.2時間で充電を完了させることができる。これにより、停電などの非常時への備えを早急に行なうことができる。また、特定負荷40が第1所定時間内において動作を再開した場合においても、未充電電力量を極力減らしておくことができる。なお、蓄電池12への充電電力値の上限が10[KW]未満である場合には、蓄電池12の仕様の上限値の数値を用いるようにすればよい。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態に係る蓄電システムについて図5を参照しつつ説明する。本実施形態では、第2所定時間における一般負荷30への給電と、その後の第1所定時間における蓄電池12への充電を行なう1日間を1サイクルとし、複数サイクルを1つの充放電サイクルとして取り扱う制御を行なう点で他の実施形態と異なる。上述した他の実施形態では、1日を1サイクルとし、この1サイクルで充電不足を解消するための制御をしていたが、本実施形態では、数日または数週間の期間で蓄電池12の充電不足を解消する制御を行なう。以下の説明では、2日間の2サイクルで充電不足が生じないようバランスをとる制御を実行する例で説明する。
図5では、1日目(以降、1サイクル目とする)の15:00から20:00までの第2所定時間内(5時間)において、蓄電池12から一般負荷30に30[KW・h]の給電を行なっている。次に、蓄電池12への充電を行なう。充電時間は、23:00から7:00までの第2所定時間内(8時間)であり、この日は特定負荷40が継続的に8[KW]の電力を消費している。そのため、蓄電池12に充電される電力量は、2[KW]×8時間で16[KW・h]となる。この場合であれば、1サイクル目における未充電電力量は、30[KW・h]から16[KW・h]を引いて算出された14[KW・h]となる。
次に、2日目(以降、2サイクル目とする)の給電の見込み電力量を30[KW・h]と仮定して、蓄電池12の残存電力容量が30[KW・h]を上回っているならば、7:00以降の昼間電気料金時間帯での充電はせず、2サイクル目の第2所定時間に一般負荷30に給電を行った後に、第1所定時間で蓄電池12への充電を行なう。また、図5に示すように、2サイクル目の特定負荷40の消費電力値が1サイクル目と異なる場合もある。例えば、図5に示すように、特定負荷40の消費電力値が4[KW]になった場合であれば、蓄電池12への充電電力値を6[KW]確保できるようになる。これにより、1サイクル目で不足した14[KW・h]と、2サイクル目で一般負荷30に給電した電力量である30[KW・h]との合計である44[KW・h]を充電する必要がある。そのため、本実施形態では、充電電力値を5.5[KW]に設定し、第2所定時間の8時間で充電を行なうことによって、5.5[KW]×8時間で44[KW・h]の充電を完了させることができる。また、本実施形態において、早めに充電を完了させるのであれば、充電電力値を6[KW]に設定し、7.4時間で充電することで44[KW・h]を確保することができる。このように、本実施形態では、1サイクル目で充電不足が生じても、昼間電気料金時間帯の割高な電力を充電しなくてもよくなる。これにより、電気料金を削減できる。なお、2サイクル目の特定負荷40の消費電力値が1サイクル目と同様に充電電力量の不足が生じると算出・判定された場合には、表示装置等に警告や電力不足の情報を表示させてもよい。また、非常用の電力確保の観点から、昼間電気料金時間帯の電力を用いて蓄電池12への充電を継続させるように制御してもよい。
(第4実施形態)
第1実施形態乃至第3実施形態では、第1所定時間における蓄電装置10から一般負荷
30に給電される放電量が一定であったが、本実施形態では、上記放電量を制御する点で他の実施形態と異なる。本実施形態において、蓄電装置10は、第2所定時間における一般負荷30の消費電力が第1所定時間内における蓄電池12への充電電力よりも大きい場合に、一般負荷30への放電量が小さくなるように制御する。これにより、蓄電池12の残容量が過度に低下しにくくなるため、蓄電池12の寿命を延ばすことができる。蓄電装置10の放電量の制御は、パワーコンディショナ11で行なう。また、蓄電装置10の放電量については、第2所定時間における一般負荷30の消費電力、第1所定時間内における充電電力と同時に表示装置等に表示してもよい。なお、一般負荷30の動作に必要な不足分の電力は、系統20から補う。
(第5実施形態)
本実施形態では、エネルギー制御装置で特定負荷40の動作を制御する点で他の実施形態と異なる。本実施形態では、第2所定時間における一般負荷30の消費電力が第1所定時間内における蓄電池12への充電電力よりも大きい場合に、エネルギー制御装置によって、特定負荷40の消費電力が小さくなるように特定負荷40の動作を制御する。以下に本実施形態の制御方法について説明する。
エネルギー制御装置は、制御信号を用いて特定負荷40の動作を制御することができる。このような制御としては、例えば、特定負荷40のON/OFF制御、省エネモードへの切り替えが挙げられる。省エネモードとは、例えば、特定負荷40が非常用照明であれば、照明の明るさを低減して消費電力を減らすような制御を行なうことを指す。このような制御は、特定負荷40が複数設けられている場合に、予め与えられた優先順位に従って、自動で特定負荷40の消費電力を抑制させる命令を発信するようにしてもよい。このように、本実施形態では、特定負荷40の消費電力を可能な範囲で減少させているので、充電電力をできるだけ増加させることができる。これにより、本実施形態では、割安な深夜電気料金時間帯で充電できる電力量を増やすことができるため、電気料金を削減できる。
エネルギー制御装置としては、例えば、HEMS(ホームエネルギーマネジメントシステム)等が挙げられる。特定負荷40とHEMSとの間の通信は、双方に搭載された通信ユニットによって行なえばよい。また、通信は有線でも無線でもよい。制御信号および情報の通信には、物理層、論理層を含め、様々な方式を採用可能である。例えば、ZigBee(登録商標)などの近距離通信方式による通信を採用することができる。また、赤外線通信、電力線搬送通信(PLC:PowerLineCommunication)など、様々な伝送メディアを使用することができる。またそれぞれの通信に適した物理層の上で、各種プロトコル、例えばZigBee SEP2.0(Smart EnergyProfile2.0)、ECHONET Lite(登録商標)などのような論理層だけ規定される通信プロトコルを動作させてもよい。
(第6実施形態)
本発明の第6実施形態に係る蓄電システムについて図6および図7を参照しつつ説明する。本実施形態では、蓄電池12に充電可能な電力値の算出方法が第1実施形態と異なる。
蓄電池12には、電池の温度によって充電できる電流値が大きく変化する特性を有するものがある。例えば、リチウムイオン二次電池では、蓄電池の温度が下がったときに、蓄電池に予め設定されている定格電流値よりも、実際に充電可能な電流値が小さくなる。例えば、25℃の常温状態(蓄電池12もほぼ同温度と仮定)において充電のために入力可能な電流値が45[A]のリチウムイオン二次電池は、外気温が低下して電池温度が5℃になると入力可能な電流値は12[A]程度に減少する。これにより、リチウムイオン二次電池からなる蓄電池12であれば、低温環境下の使用では、蓄電池12が充電可能な最大の電流値(以下、充電上限電流値とする)が低下しやすい。
本実施形態は、低温環境下でも使用可能な蓄電システムである。具体的に、本実施形態では、通常時(常温時)の蓄電池12が充電可能な電流値(定格電流値)になるように、蓄電池12の温度を蓄電装置で制御している。すなわち、本実施形態では、低温によって充電上限電流値が低下した蓄電池12の温度を高めて、該蓄電池12の充電可能な電流値を上昇させている。
次に、本実施形態の制御フローについて説明する。本実施形態の制御フローは、図6に示すように、図3に示した制御フローのSTEP51とSTEP52との間に、蓄電池12の温度制御処理を有している。また、本実施形態では、STEP52の後に、STEP2に戻る。
本実施形態の温度制御処理について、図7のサブフローを用いて説明する。まず、蓄電池12の温度を測定する(STEP501)。蓄電池12の温度は、蓄電池12に設けた温度センサ等で測定できる。次に、温度センサで測定された温度に基づいて、該温度のときの充電上限電流値を算出する(STEP502)。このような充電上限電流値は、予め蓄電池12の各温度での充電上限電流値の情報を蓄電装置に格納しておき、温度センサで測定された温度に相当する充電上限電流値の情報を読み出すようにすればよい。
次いで、上述の充電上限電流値と蓄電池12の定格電流値とを比較して得られた情報を取得する(STEP503)。例えば、蓄電池12がリチウムイオン二次電池の場合、蓄電池12の定格電流値は45[A]である。蓄電池12が定格電流値を維持するためには、蓄電池12の温度が10〜50℃の範囲であればよい。一方で、蓄電池12の温度が5〜10℃の範囲になると、充電上限電流値が34[A]となり、定格電流値よりも小さくなる。
STEP503において、充電上限電流値が定格電流値と同等もしくは充電上限電流値よりも定格電流値が小さければ、蓄電池12の温度制御を行なう必要がないため、温度制御フローを終了する。
一方で、STEP503において、充電上限電流値が定格電流値よりも小さかった場合には、蓄電池12を加熱する制御をする(STEP504)。すなわち、充電上限電流値が定格電流値よりも小さい場合は、蓄電池12の温度が定格電流値で充電可能な温度(10〜50℃)よりも低くなっている。そこで、STEP504では、蓄電池12を加熱することによって、蓄電池12の温度を高めて蓄電池12の充電上限電流値を定格電流値に近づける制御を行なう。STEP504で蓄電池12の温度を高めた後に、STEP501に戻す。そして、次のSTEP503において、充電上限電流値が定格電流値と同等になれば、蓄電池12の温度制御を終了する。
このように、本実施形態では、蓄電池の温度を制御することによって、低温環境下でも蓄電装置の充電電流値を維持することができるため、蓄電装置の充電および放電をより効率よく実行できる。
上述した蓄電池12の温度制御は、図8に示すように、充電制御部13、蓄電池12を加熱するヒーター50およびヒーターコントローラー等を有する蓄電装置101を用いればよい。蓄電装置101では、充電制御部13からの指令をヒーター50に接続されたヒーターコントローラー51が受信してヒーター50の温度制御を行なう。
ヒーターコントローラー51は、充電制御部13から設定温度の情報を受信すると、ヒーター50が設定温度になるように制御する機能を有している。すなわち、ヒーターコン
トローラー51は、ヒーター50の温度管理機能を有している。よって、充電制御部13は、温度管理の制御機能を有していなくてもよい。
ヒーター50は、例えば、図8に示すように、蓄電池12の下に配置されていてもよいが、蓄電池12の周囲に巻きつけて直接加熱するようにしてもよいし、非接触方式のヒーターを用いてもよい。また、直接加熱の方式および非接触方式を用いた場合、対流等を利用してパワーコンディショナ11や充電制御部13の雰囲気温度も上昇するようにすれば、蓄電装置101の使用温度範囲をさらに引き下げることができ、低温環境下での使用制限の発生を減らすことができる。
ヒーター50およびヒーターコントローラー51への電源供給は、受電端子14を通じて系統20から行なってもよいが、蓄電池12の電力を用いて(パワーコンディショナ11経由で)行なってもよい。また、蓄電池12から電力供給を行うことも可能である。この場合、放電によって蓄電池12内部が発熱するので、内部発熱とヒーター50からの加温の両方で温度上昇するため、短時間で蓄電池12の温度を上昇させることができる。ただし、放電によって充電に必要な充電電力量が増えるので、放電電力量と、それを補うために必要な充電に必要な時間の算出を行なう必要がある。よって、ヒーター50を蓄電池12の電力で駆動させる場合は、図3のSTEP6における「給電した電力量」に、蓄電池12からヒーター50に供給した電力を加算すればよい。
(第7実施形態)
本実施形態は、第6実施形態と同様に、蓄電池12を温度制御処理するものであるが、制御方法が異なっている。本実施形態の温度制御処理について、図9のサブフローを用いて説明する。
まず、蓄電池12の温度を測定する(STEP511)。蓄電池12の温度は、蓄電池12に設けた温度センサ等で測定できる。次に、蓄電池12の温度が所定温度と比較して得られた情報を取得する(STEP512)。所定温度は、蓄電池12が定格電流値で充電動作が可能な温度を設定すればよい。例えば、蓄電池12がリチウムイオン二次電池の場合、定格電流値を維持するためには、蓄電池12の温度が10〜50℃の範囲であればよい。よって、蓄電池12がリチウムイオン二次電池の場合は、所定温度を10〜50℃に設定すればよい。
STEP512において、蓄電池12の温度が所定温度と同等もしくは該所定温度よりも高ければ、蓄電池12の温度制御を行なう必要がないため、温度制御フローを終了する。
一方で、STEP512において、蓄電池12の温度が所定温度よりも低かった場合には、蓄電池12を加熱する制御をする(STEP513)。すなわち、蓄電池12の温度が所定温度よりも低い場合は、蓄電池12が定格電流値で充電できない。そこで、STEP513では、蓄電池12を加熱することによって、蓄電池12の温度を高めて蓄電池12の充電上限電流値を定格電流値に近づける制御を行なう。STEP513で蓄電池12の温度を高めた後に、STEP511に戻す。そして、次のSTEP512において、蓄電池12の温度が所定温度と同等になれば、蓄電池12の温度制御を終了する。
このように、本実施形態では、蓄電池の温度を制御することによって、低温環境下でも蓄電装置の充電電流値を維持することができるため、蓄電装置の充電および放電をより効率よく実行できる。
また、上述した蓄電池12の温度制御は、第6実施形態と同様の方法を用いればよい。
なお、STEP512の所定温度は、充電制御部13に記憶させておけばよい。
(第8実施形態)
本実施形態は、第6実施形態および第7実施形態の温度制御処理を時間帯別電灯契約の下で動作するものとしたときに、ヒーター50を用いて蓄電池12を温度上昇させる際に必要な電気代と、昼間電気料金時間帯の電力を買電して充電した場合の電気代のいずれが有利であるかを判定し、自動的に選択・切り替えを行う制御である。
本実施形態の判定制御フローを図10に示す。本実施形態の判定制御は、図7のSTEP504または図9のSTEP513を実行する前に行なう。
まず、ヒーター50の消費電力を算出する(STEP521)。消費電力の算出にはヒーター50の仕様の情報が必要となるため、予め充電制御部13に当該情報を入力しておけばよい。
次に、ヒーター50の設定温度の情報から蓄電池12が当該設定温度に到達するまでの使用時間を算出する(STEP522)。なお、このヒーター50によって蓄電池12の温度がどの程度の時間で上昇するかもヒーター50の仕様の情報に含まれる。ヒーター50の使用時間および消費電力から消費電力量H[Wh]を算出し、該消費電力量を買電したことで要する電気料金H1を算出する(STEP523)。なお、1[kW]当りの電気料金の情報は、予め充電制御部13に入力しておけばよい。
次に、STEP51で算出された第1所定時間内で不足する不足電力量の情報を読込み(STEP524)、昼間電気料金時間帯の電力を買電した場合の電気料金W1を算出する(STEP525)。
次いで、電気料金H1と電気料金W1とを比較した情報を取得する(STEP526)。STEP526において、ヒーター50を用いた時の電気料金H1が、昼間電気料金時間帯に充電を行なう時の電気料金W1と同じ、もしくは大きいと判定された場合にはSTEP527に進み、ヒーター50を用いない制御を選択する。
一方で、STEP536において、電気料金H1の方が小さかった場合には、STEP528に進み、ヒーター50を用いた制御を選択して、蓄電池12の温度制御を実行する。なお、電気料金H1と電気料金W1とが同じときは、ヒーター50を用いない制御を選択すれば、ヒーターを用いない方がヒーター50やヒーターコントローラー51の電子部品の寿命を延ばすことができる。このように、ヒーター50を用いて第1所定時間内に充電が完了するようにする制御と、割高な昼間時間帯電気料金であっても第1所定時間外に充電を行う制御のいずれにコストメリットがあるかを自動判定し、最適な選択が行われるようにすれば、より経済的効果を高めることができる。
本発明を諸図面や実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形や修正を行うことが容易であることに注意されたい。従って、これらの変形や修正は本発明の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各機能部、各ステップなどに含まれる機能などは論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の機能部やステップなどを1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。
例えば、上述の実施形態において、第1所定時間を夜(深夜電気料金時間帯)、第2所定時間を昼(昼間電気料金時間帯)に設定したが、本発明はこれに限定されない。従量電灯契約であれば、特定負荷40の動作開始または蓄電池12の充電開始の早い方から特定負荷40の動作終了または蓄電池12の充電終了の遅い方までの時間を第1所定時間とし
、蓄電装置10から一般負荷30に給電する時間を第2所定時間とすればよい。
10 蓄電装置
11 パワーコンディショナ
12 蓄電池
13 充電制御部
14 受電端子
15 出力端子
16〜18 センサ
20 系統
30 一般負荷
40 特定負荷
50 ヒーター
51 ヒーターコントローラー

Claims (10)

  1. 第1所定時間内において系統からの受電電力を特定負荷で優先的に消費して、余剰の電力を蓄電池に充電する蓄電装置を備え、第2所定時間内において前記蓄電池で充電された電力を一般負荷に優先的に給電する蓄電システムであって、
    前記蓄電装置は、前記特定負荷の消費電力および前記蓄電池の充電電力を予測して算出し、前記第2所定時間における前記一般負荷の消費電力と前記第1所定時間内における前記充電電力とを比較して得られた情報に基づき、前記蓄電装置の充電を制御する、蓄電システム。
  2. 前記蓄電装置は、前記情報を出力して需要者に通知する、請求項1に記載の蓄電システム。
  3. 前記蓄電装置は、前記第2所定時間における前記一般負荷の消費電力が前記第1所定時間内における前記充電電力よりも小さい場合に、前記蓄電池に充電可能な電力を第1所定時間の単位時間あたりで均一になるように充電する、請求項1または請求項2に記載の蓄電システム。
  4. 前記蓄電装置は、前記第2所定時間における前記一般負荷の消費電力が前記第1所定時間内における前記充電電力よりも小さい場合に、前記蓄電池に充電可能な電力を第1所定時間が終了する前に完了するように充電する、請求項1または請求項2に記載の蓄電システム。
  5. 前記蓄電装置は、前記第2所定時間における前記一般負荷の消費電力が前記第1所定時間内における前記充電電力よりも大きい場合に、第3所定時間で前記蓄電池に充電する、請求項1に記載の蓄電システム。
  6. 前記蓄電装置は、前記第2所定時間における前記一般負荷の消費電力が前記第1所定時間内における前記充電電力よりも大きい場合に、前記一般負荷への放電量が小さくなるように制御する、請求項1に記載の蓄電システム。
  7. 前記特定負荷の動作を制御可能なエネルギー制御装置をさらに備え、
    前記エネルギー制御装置は、前記第2所定時間における前記一般負荷の消費電力が前記第1所定時間内における前記充電電力よりも大きい場合に、消費電力が小さくなるように前記特定負荷の動作を制御する、請求項1に記載の蓄電システム。
  8. 前記蓄電装置は、前記蓄電池の温度を測定する温度センサをさらに備え、
    前記温度センサで測定された前記温度における前記蓄電池の充電上限電流値を算出し、該充電上限電流値と前記蓄電池の定格電流値とを比較して得られた情報を取得する、請求項1または請求項2に記載の蓄電システム。
  9. 前記蓄電装置は、前記充電上限電流値が前記定格電流値よりも小さい場合に、前記蓄電池の温度を上げる制御を行なう、請求項8に記載の蓄電システム。
  10. 前記蓄電装置は、前記蓄電池の温度を測定する温度センサをさらに備え、
    前記温度センサで測定された温度が所定温度以下になった場合に、前記蓄電池の温度を上げる制御を行なう、請求項1または請求項2に記載の蓄電システム。
JP2014013295A 2013-10-31 2014-01-28 蓄電システム Pending JP2015111986A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014013295A JP2015111986A (ja) 2013-10-31 2014-01-28 蓄電システム

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013226492 2013-10-31
JP2013226492 2013-10-31
JP2014013295A JP2015111986A (ja) 2013-10-31 2014-01-28 蓄電システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2015111986A true JP2015111986A (ja) 2015-06-18

Family

ID=53526404

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014013295A Pending JP2015111986A (ja) 2013-10-31 2014-01-28 蓄電システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2015111986A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019062639A (ja) * 2017-09-26 2019-04-18 東芝ライテック株式会社 制御装置、制御方法および制御プログラム

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019062639A (ja) * 2017-09-26 2019-04-18 東芝ライテック株式会社 制御装置、制御方法および制御プログラム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11106228B2 (en) Thermal energy storage apparatus, controllers and thermal energy storage control methods
CN108475930B (zh) 供电装置以及控制装置
JP5663645B2 (ja) 制御装置及び制御方法
JP5466911B2 (ja) 電力供給システム及び電力供給システムの制御装置
US9906025B2 (en) Electric power supply apparatus and system
KR101489629B1 (ko) 전력 제어 장치 및 전력 제어 방법
US9705328B2 (en) Startup control method, grid interconnection apparatus, and controller
JP5925554B2 (ja) 制御装置、制御システム、及び制御方法
JP5518419B2 (ja) 給電管理装置
JP2011083082A (ja) 蓄電システム
JP2011250673A (ja) エネルギーコントローラおよび制御方法
JP5410911B2 (ja) 蓄電池の劣化判別方法及び劣化判別装置、ならびに蓄電池の充電方法及び充電装置
JP2017046421A (ja) 充放電制御装置及び制御プログラム
WO2015001767A1 (ja) 制御装置、電力管理システム
JP2013093981A (ja) 電動車両の充放電システム
JP2019047612A (ja) 太陽光発電装置および太陽光発電装置の制御方法
JPWO2018047415A1 (ja) 蓄電装置及び電源システム
JP2015111986A (ja) 蓄電システム
JP2011083091A (ja) バッテリ制御ユニット
KR101769468B1 (ko) 스위칭에 의한 입출력 기능이 구비된 전력저장 공급제어 시스템
JP6762297B2 (ja) 機器制御システムおよび制御方法
JP6532349B2 (ja) 直流電源システムの制御装置
JP7423977B2 (ja) 電力管理システム、電力管理装置、電力管理方法及びプログラム
JP2016103890A (ja) 電力制御装置および電力制御システム
JP6580456B2 (ja) 電力制御装置、電力管理システムおよび電力管理方法