JP2015111542A - 入力装置 - Google Patents

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貴博 白井
Takahiro Shirai
貴博 白井
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Abstract

【課題】プッシュ操作機能及び触覚呈示機能の両立を実現可能とした入力装置を提供する。
【解決手段】入力装置1の駆動伝達機構5は、操作部2からプッシュ操作方向に向けて延びる連結部材20と、アクチュエータ10の駆動を連結部材に伝達する移動部材12と、移動部材又は連結部材のいずれか一方の部材に設けられたガイドピン13と、連結部材又は移動部材の他方の部材に設けられたガイド溝21とを備えている。ガイド溝は、アクチュエータの停止状態において、ガイドピンに沿って操作部をプッシュ操作方向に移動させる第1溝部22と、アクチュエータの駆動状態において、ガイドピンを介して操作部に反力を付与する第2溝部23とを有している。第1溝部と第2溝部とは、連続して形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、入力装置に係り、特に、プッシュ操作機能及び触覚呈示機能を兼ね備えた入力装置に関する。
操作者に情報を伝達する従来の入力装置の一例としては、例えば操作者の指の傾きを利用して方向を呈示する方向呈示装置が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
上記特許文献1記載の従来の方向呈示装置は、独立して上下動可能な複数の可動パネルの上面に指載置板を配置しており、その指載置板をカーナビゲーション装置が表示する画面上の進路方向に対応して傾斜させるように構成されている。
この可動パネルを駆動するための可動部の一例としては、可動パネルの下方に突出して形成された棒状部材の先端部に、駆動モータの回転軸に固定された板状のカムを摺動自在に当接させた可動部が用いられている。
特開2010−204741号公報
ところで、この種の入力装置においては、可動パネルにプッシュ操作可能な操作部の機能を持たせたい場合もある。しかしながら、上記特許文献1記載の従来の方向呈示装置は、可動パネルの棒状部材の先端部に駆動モータのカムを常に当接させたままの状態で配置した構成となっている。
そのため、可動パネルをプッシュ操作すると、駆動モータのコギングトルクがカムを介して可動パネルに伝わる。その結果、そのコギングトルクが可動パネルのプッシュ操作の抵抗力となり、可動パネルの操作感を低下させるという問題点があった。
従って、本発明の目的は、プッシュ操作機能及び触覚呈示機能の両立を実現可能とした入力装置を提供することにある。
[1]本発明は、プッシュ操作可能に支持された操作部と、前記操作部をプッシュ操作する機能を有するとともに、前記操作部に反力を付与する機能を有する駆動伝達機構とにより構成されており、前記駆動伝達機構は、前記操作部からプッシュ操作方向に向けて延びる連結部材と、アクチュエータの駆動を前記連結部材に伝達する移動部材と、前記移動部材又は前記連結部材のいずれか一方の部材に設けられたガイドピンと、前記連結部材又は前記移動部材の他方の部材に設けられたガイド溝と、を備えており、前記ガイド溝は、前記アクチュエータの停止状態において、前記ガイドピンに沿って前記操作部をプッシュ操作方向に移動させる第1溝部と、前記アクチュエータの駆動状態において、前記ガイドピンを介して前記操作部に反力を付与する第2溝部とを有しており、前記第1溝部と前記第2溝部とは、連続して形成されてなることを特徴とする入力装置にある。
[2]上記[1]記載の前記ガイド溝は、前記アクチュエータの移動量の比率が前記ガイドピンの位置に応じて変化するように形成されてなることを特徴とする。
[3]上記[1]又は[2]記載の前記第1溝部は、前記操作部のプッシュ操作方向に形成されており、前記第2溝部は、前記第1溝部の終端溝から屈曲して形成されてなることを特徴とする。
[4]上記[1]又は[2]記載の前記第1溝部及び前記第2溝部は、プッシュ操作方向軸線に対して屈曲して形成されてなることを特徴とする。
[5]上記[1]又は[2]記載の前記第1溝部及び前記第2溝部は、同一円周上に湾曲して形成されてなることを特徴とする。
[6]上記[1]〜[5]のいずれかに記載の前記第1溝部は、前記操作部をプッシュ操作する際の前記ガイドピンの移動量が前記操作部の移動量よりも小さくなるように形成され、前記第2溝部は、前記操作部に前記アクチュエータの駆動による反力を付与する際の前記ガイドピンの移動量が前記第1溝部に対する移動量よりも大きくなるように形成されてなることを特徴とする。
[7]上記[1]〜[6]のいずれかに記載の前記第1溝部の終端溝は、前記アクチュエータの停止状態において、前記ガイドピンが停止する位置であり、前記操作部のプッシュ操作前の初期の停止位置を基準とした基準位置に対応して設定されてなることを特徴とする。
[8]上記[1]〜[7]のいずれかに記載の前記第1溝部及び前記第2溝部は、前記ガイドピンに多点で接続状態に保持されてなることを特徴とする。
本発明によると、アクチュエータの影響を受けずにプッシュ操作機能を有するとともに、触覚呈示機能をも兼ね備えた入力装置が効果的に得られる。
本発明の第1の実施の形態に係る典型的な駆動伝達機構を備えた入力装置を模式的に示す図である。 図1の駆動伝達機構を説明するための要部平面図である。 図1の駆動伝達機構の動作を説明するための(a)〜(c)図である。 本発明の第2の実施の形態に係る駆動伝達機構を備えた入力装置を模式的に示す図である。 図4の駆動伝達機構を説明するための要部平面図である。 図4の駆動伝達機構の動作を説明するための(a)〜(c)図である。 本発明の第3の実施の形態に係る駆動伝達機構を説明するための(a)及び(b)図である。 本発明の第4の実施の形態に係る駆動伝達機構を備えた入力装置を模式的に示す図である。 図8の駆動伝達機構を説明するための要部平面図である。 図8の駆動伝達機構の動作を説明するための(a)及び(b)図である。 可動パネルの位置と可動パネルを移動させる移動ピンとの位置関係を説明するための図である。 本発明の第4の実施の形態に係る駆動伝達機構を説明するための図である。 可動パネルの位置と可動パネルを移動させる移動ピンとの位置関係を説明するための図である。 本発明の第5の実施の形態に係る駆動伝達機構を説明するための図である。 可動パネルの位置と可動パネルを移動させる移動ピンとの位置関係を説明するための図である。
以下、本発明の好適な実施の形態を添付図面に基づいて具体的に説明する。
[第1の実施の形態]
(入力装置の全体構成)
図1において、全体を示す符号1は、第1の実施の形態における典型的な入力装置を模式的に例示している。この入力装置1は、特に限定されるものではないが、例えば空調装置、オーディオ装置やナビゲーション装置等の車載機器の作動を制御するための入力信号を出力する入力手段であるタッチパネルに好適に用いられる。
図示例による入力装置1は、例えばセンターコンソールなどの運転席周辺部に配置されており、ディスプレイに配線を介して接続される。この入力装置1は、操作者の手指でタッチパネルをタッチ操作すると、例えばタッチパネルの表面上の位置がタッチセンサにより検出され、この位置に対応した位置検出信号がディスプレイ上の項目ボタンを選択決定する遠隔操作式の入力装置として構成されている。
この入力装置1の外観は、図1に示すように、自動復帰型のプッシュスイッチ3を介してプッシュ操作可能な樹脂製の操作部である可動パネル2と、可動パネル2を図示しない弾性支持部材を介して直線運動可能に支持する樹脂製のケース4とにより構成されている。この可動パネル2には、例えば静電容量式などのタッチパネルが設けられている。
(駆動伝達機構の構成)
このケース4の内部には、図1に示すように、可動パネル2をプッシュ操作する操作機能を有するとともに、可動パネル2をプッシュ操作する操作者の手指に対して触覚刺激を呈示する触覚刺激呈示機能をも兼ね備えた駆動伝達機構5が組み込まれている。
この駆動伝達機構5は、図1に示すように、可動パネル2の操作面2aに沿う方向に直線運動可能なリニアアクチュエータ10と、このリニアアクチュエータ10の駆動に連動して可動パネル2の操作面2aに交差する方向の直線運動を行う連結部材20とを備えている。
このリニアアクチュエータ10は、直線運動を行う機構であれば、特に限定されるものではなく、例えばソレノイド式、機械式、空気圧式又は油圧式等により構成される。
一方の連結部材20は、図1に示すように、リニアアクチュエータ10の直線運動を実質的に直交する方向の直線運動に変換する運動変換部材である。この連結部材20は、可動パネル2のケース対向面から下方に向けて延在する板状に形成されている。その連結部材20には、リニアアクチュエータ10の直線運動を可動パネル2に伝達するガイド溝21が形成されている。
このリニアアクチュエータ10には、図1に示すように、進退動自在のロッド11を介して移動部材であるスライダ12が連結されている。このスライダ12の進退動方向の一側面には、連結部材20のガイド溝21を摺動させる円柱状のガイドピンである移動ピン13が突出して形成されている。
このケース4の内面には、図1に示すように、リニアアクチュエータ10のロッド11が進退動する際に、スライダ12及び移動ピン13を移動させる移動空間を形成するガイド6が一体に形成されている。このガイド6には、ロッド11を進退動可能に支持する支持孔6aが移動空間に連通して形成されている。
ところで、一般的な駆動伝達機構は、可動パネルとリニアアクチュエータとが常に連結された構成となっている。そのため、可動パネルをプッシュ操作すると、リニアアクチュエータの抵抗力の影響を受けることとなる。その結果、可動パネルによるプッシュ操作の抵抗力が大きくなり、可動パネルの操作感が低減されるので好ましくない。
そこで、この第1の実施の形態に係る入力装置1は、リニアアクチュエータ10自体の抵抗力を低下させることではなく、リニアアクチュエータ10の停止時に作用する抵抗力の影響を受けないで可動パネル2をプッシュ操作する操作機能を有するとともに、リニアアクチュエータ10の駆動時において可動パネル2に反力を付与する機能をも兼ね備えた駆動伝達機構5に主要な構成を有している。
図示例によれば、この駆動伝達機構5には、連結部材20の表裏面に貫通して形成されたガイド溝21が形成されており、このガイド溝21により、リニアアクチュエータ10の停止時に作用する抵抗力を受けることなくプッシュ操作可能な機能と、リニアアクチュエータ10の駆動時において可動パネル2に反力を付与する機能との両方が達成される。
このガイド溝21は、図1及び図2に示すように、直線状の第1溝部22と、その第1溝部22に対してロッド進出方向に鈍角に屈曲した形態で連続する傾斜状の第2溝部23とからなるカム形状に形成されている。なお、ガイド溝21としては、貫通孔に限定されるものではなく、例えば断面凹形状の有底の溝であっても構わない。
このガイド溝21の第1溝部22は、図1及び図2に示すように、相対的に連結部材20の基部寄りの上方に配された始端溝22aからプッシュ操作方向の終端溝22bに延びる直線溝として形成されている。この終端溝22bにおけるロッド後退側の隅角部には、可動パネル2の位置を規制するストッパ面となる終端溝面22cが形成されている。
この第1溝部22の終端溝面22cは、図1及び図2に示すように、リニアアクチュエータ10が停止状態であるときの可動パネル2の操作面2aの基準位置に対応して設定されている。この基準位置は、可動パネル2のプッシュ操作前の初期の停止位置を基準とした位置であり、連結部材20のガイド溝21とスライダ12の移動ピン13との相対的な位置である。
この終端溝面22cは、図2に示すように、スライダ12の移動ピン13に当接した状態で可動パネル2の連結部材20をプッシュ操作方向と反対側に移動不能とし、スライダ12の移動ピン13からプッシュ操作方向に離れることで移動可能とする。従って、この第1溝部22は、可動パネル2がリニアアクチュエータ10の抵抗力を受けないでプッシュ操作可能となるプッシュ操作溝である逃がし溝として構成される。
一方、ガイド溝21の第2溝部23は、図2に示すように、第1溝部22の終端溝22bにおけるロッド進出側の隅角部からロッド進出方向下斜めに延びる傾斜溝として形成されている。
この第2溝部23に対応して配置されたスライダ12の移動ピン13は、リニアアクチュエータ10のロッド進退方向の直線運動に伴い、第1溝部22の終端溝面22cから第2溝部23の傾斜溝を往復動する。従って、この第2溝部23は、移動ピン13の往復動により押し上げ力及び押し下げ力を受けることから、可動パネル2に反力を付与する反力付与溝として構成される。
(入力装置の動作)
次に、上記のように構成された第1の実施の形態に係る入力装置1について、その動作を説明する。
いま、リニアアクチュエータ10が停止状態にあり、可動パネル2は、図3(a)に示すように、連結部材20の第1溝部22の終端溝面22cにスライダ12の移動ピン13を当接させた状態で停止している。
このリニアアクチュエータ10の停止状態では、可動パネル2の連結部材20がスライダ12の移動ピン13に沿って第1溝部22の終端溝面22cから離れる方向へ直線移動可能となる。そのため、リニアアクチュエータ10の抵抗力の影響を受けないで、可動パネル2をプッシュ操作方向に移動させることができる。
この可動パネル2をプッシュ操作すると、図3(b)に示すように、可動パネル2の連結部材20がプッシュ操作方向に移動するとともに、プッシュスイッチ3がオン状態となる。
この可動パネル2によるプッシュ操作を解除すると、可動パネル2がプッシュ操作方向とは反対側へ移動することで、プッシュスイッチ3がオフ状態となる。可動パネル2の連結部材20は、スライダ12の移動ピン13に沿って第1溝部22の終端溝面22cに向けて直線移動する。この移動ピン13が第1溝部22の終端溝面22cに当接した状態で、可動パネル2は、初期の停止位置に自動復帰する。
一方、可動パネル2が初期の停止位置にあるとき、リニアアクチュエータ10のロッド11をロッド進出方向へ所定量移動させると、可動パネル2に反力を付与することが可能となる。
いま、リニアアクチュエータ10のロッド11がロッド進出方向へ所定量移動すると、スライダ12の移動ピン13は、図3(a)及び(c)に示すように、連結部材20の第1溝部22の終端溝面22cから第2溝部23に移動する。
この連結部材20の第2溝部23は移動ピン13の押し込み力を受けることで、移動ピン13の押し込み方向の直線運動が連結部材20の押し上げ方向の直線運動に変換される。連結部材20はプッシュ操作方向とは反対方向へ移動することとなり、可動パネル2に反力が呈示される。
リニアアクチュエータ10のロッド11をロッド後退方向へ所定量移動させると、スライダ12の移動ピン13が連結部材20の第2溝部23から第1溝部22の終端溝面22cに移動する。
この第2溝部23が移動ピン13の引き込み力を受けることで、移動ピン13の引き込み方向の直線運動が連結部材20の押し下げ方向の直線運動に変換される。連結部材20はプッシュ操作方向へ移動することとなる。スライダ12の移動ピン13が連結部材20の第1溝部22の終端溝面22cに復帰するとともに、可動パネル2が初期の停止位置に復帰する。これにより、可動パネル2に対する反力の付与が終了する。
従って、駆動伝達機構5を介して可動パネル2を往復微動させることで、反力の付与を継続させることが可能となる。可動パネル2の振動により、操作者の手指に対して垂直な方向の触覚情報としてフィードバックが与えられる。
この触覚情報は、例えば可動パネル2からの操作者の手指による操作を示すタッチ信号に応じて、リニアアクチュエータ10のロッド11に進退動を繰り返す制御信号を出力し、所定の移動量及び所定の繰り返し回数をもって、リニアアクチュエータ10がロッド進退方向に駆動されることで得られる。
(第1の実施の形態の効果)
以上のように構成された第1の実施の形態に係る入力装置1は、上記効果に加えて、次の効果が得られる。
(1)リニアアクチュエータ10の抵抗力に起因する可動パネル2のプッシュ操作の抵抗力を受けるのを防止することができる。
(2)リニアアクチュエータ10の抵抗力の影響を受けることなく、可動パネル2の良好な操作感が得られる。
(3)ガイド溝21の第1溝部22は、可動パネル2にリニアアクチュエータ10の抵抗力を付与しないプッシュ操作溝として構成されるとともに、ガイド溝21の第2溝部23は、可動パネル2に反力を付与する反力付与溝として構成されるため、プッシュ操作機能及び触覚呈示機能の両立を実現することができる。
(4)格別な機構を使用しないので、部品点数を増やすことなく、構造が簡素化できる。そのため、組立工数の増加や各部品相互間の取り付けを調整する作業の煩雑化等を防止することができる。
[第2の実施の形態]
図4を参照すると、同図には、第2の実施の形態に係る入力装置1の一構成例が模式的に例示されている。この第2の実施の形態では、駆動伝達機構5の構成を除いて、他の構成は上記第1の実施の形態と同様の構成を備えている。従って、上記第1の実施の形態で用いた部材符号と同じ部材符号を用いることで、その部材に関する詳細な説明は省略する。
(駆動伝達機構の構成)
図4において、第2の実施の形態に係る駆動伝達機構5には、可動パネル2の連結部材20の一側面に対向して配置されたロータリーアクチュエータである正逆回転可能なモータ14が設けられている。
このモータ14の回転軸14aには、図4及び図5に示すように、連結部材20のガイド溝21を連結する移動部材であるクランクピン15が固定されている。このクランクピン15は、モータ14の回転軸14aと同じ位相差をもってモータ14の回転軸14aを回転中心とする円周C上に離間配置されている。
この連結部材20は、図4及び図5に示すように、モータ14の回転運動を可動パネル2の直線運動に変換する運動変換部材である。連結部材20の表裏面には、モータ14の回転運動を可動パネル2に伝達するガイド溝21が貫通して形成されている。このガイド溝21は、直線状の第1溝部22と、その第1溝部22に対して略直角に屈曲した形態で連続する直線状の第2溝部24とからなるカム形状に形成されている。
このガイド溝21の第1溝部22は、図5に示すように、可動パネル2のコギングトルクに対する抵抗力を受けないプッシュ操作溝であり、相対的に連結部材20の基部寄りの上方に配された始端溝22aからプッシュ操作方向に延びる直線溝として形成されている。従って、この第1溝部22は、可動パネル2がコギングトルクの抵抗力を受けないプッシュ操作溝である逃がし溝として構成される。
一方の第2溝部24は、図5に示すように、可動パネル2に反力を付与する反力付与溝であり、第1溝部22の終端溝22bから一方向に延びる直線溝として形成されている。
この第2溝部24は、モータ14の回転軸14aを回転中心とするクランクピン15の回転軌跡に対応して配置されており、モータ14の回転運動に伴い、クランクピン15が第1溝部22の終端溝面22cから第2溝部24に沿って往復回転する。従って、この第2溝部24は、クランクピン15の往復回転により押し上げ力及び押し下げ力を受けることから、可動パネル2に反力を付与する反力付与溝として構成される。
(入力装置の動作)
次に、上記のように構成された第2の実施の形態に係る入力装置1について、その動作を説明する。
いま、可動パネル2は、図6(a)に示すように、連結部材20の第1溝部22の終端溝面22cにモータ14のクランクピン15を当接させた状態で停止している。
この可動パネル2をプッシュ操作すると、図6(b)に示すように、可動パネル2の連結部材20がプッシュ操作方向に移動するとともに、プッシュスイッチ3がオン状態となる。
モータ14の停止状態では、可動パネル2の連結部材20がモータ14のクランクピン15に沿って第1溝部22の終端溝面22cから離れる方向へ直線移動するため、コギングトルクの影響を受けないで、可動パネル2がプッシュ操作方向に移動する。
可動パネル2によるプッシュ操作を解除すると、可動パネル2がプッシュ操作方向とは反対側へ移動することで、プッシュスイッチ3がオフ状態となる。可動パネル2の連結部材20がモータ14のクランクピン15に沿って第1溝部22の終端溝面22cに向けて直線移動する。このクランクピン15が第1溝部22の終端溝面22cに当接した状態で、可動パネル2は、初期の停止位置に自動復帰する。
一方、可動パネル2の操作面2aが初期の停止位置にあるとき、モータ14のクランクピン15を一方向に所定量回転させると、可動パネル2に反力を付与することが可能となる。
いま、モータ14のクランクピン15が一方向に所定量回転すると、このクランクピン15は、図6(a)及び(c)に示すように、連結部材20の第1溝部22の終端溝面22cから第2溝部24に沿って回転移動する。
この連結部材20の第2溝部24がクランクピン15の回転力を受けることで、クランクピン15の回転運動が連結部材20の直線運動に変換される。連結部材20はプッシュ操作方向と反対方向へ移動することとなり、可動パネル2に反力が呈示される。モータ14のクランクピン15を他方向に所定量回転させると、クランクピン15が連結部材20の第2溝部24に沿って第1溝部22の終端溝面22cに復帰移動する。
連結部材20の第2溝部24はクランクピン15の回転力を受けることで、クランクピン15の回転運動が連結部材20の直線運動に変換される。連結部材20はプッシュ操作方向へ移動することとなる。クランクピン15が連結部材20の第1溝部22の終端溝面22cに復帰するとともに、可動パネル2が初期の停止位置に復帰する。これにより、可動パネル2に対する反力の付与が終了する。
(第2の実施の形態の効果)
この第2の実施の形態にあっても、上記第1の実施の形態と同様の効果が得られる。それに加えて、次の効果が得られる。
(1)モータ14の回転軸14aと連結部材20のガイド溝21とを対向して配置した構成となっているため、駆動伝達機構5の占有スペースを小さくすることが可能となり、ケース4内の収容空間を有効に利用することができる。
(2)駆動伝達機構5の構成部品を削減することが可能なり、この構成部品の組立工数の低減を実現することができる。
(3)モータ14自体のコギングトルクを低下させることではなく、モータ14の停止時に作用するコギングトルクの影響を受けないで可動パネル2をプッシュ操作する操作機能を有するとともに、モータ14の駆動時において可動パネル2に反力を付与する機能をも兼ね備えた駆動伝達機構5が効果的に得られる。
(4)コギングトルクに伴う衝撃音や振動などがないプッシュ操作を実現することが可能となる。
[第3の実施の形態]
図7(a)及び(b)を参照すると、これらの図には、第3の実施の形態に係る駆動伝達機構5の一構成例が模式的に示されている。なお、これらの図において、上記第2の実施の形態と実質的に同じ部材には同一の部材名と符号を付している。従って、それらの部材に関する詳細な説明は省略する。
(駆動伝達機構の構成)
上記第2の実施の形態では、モータ14の停止状態において、モータ14の回転軸14aと同じ位相差をもってクランクピン15が離間配置した構成であったものを、この第3の実施の形態にあっては、モータ14の停止状態において、モータ14の回転軸14aと所定の位相差をもってクランクピン15を離間配置した点で、上記第2の実施の形態とは異なっている。
図7(a)によれば、連結部材20の第1溝部22の終端溝面22cに当接した状態であるモータ14の停止時において、クランクピン15は、モータ14の回転軸14aと略45度の位相差をもって、モータ14の回転軸14aを回転中心とする円周C上に配置されている。
図7(b)を参照すると、同図には、モータ14の回転角度θに対する可動パネル2の移動量Lが例示されている。この移動量Lは、例えば図6(c)に示す可動パネル2の操作面2aの初期の停止位置から押し上げ方向の移動量Lに対応している。モータ14の回転軸14aとクランクピン15との相対的な初期位置を変更することで、クランクピン15が連結部材20の第2溝部24に係合する位置と、可変パネル2に作用する反力のタイミングとを変更することができる。
(第3の実施の形態の効果)
この第3の実施の形態にあっても、上記第2の実施の形態と同様の効果が得られることに加えて、次の効果が得られる。
モータ14の回転軸14aに対するクランクピン15の回転位相差を変更しても、プッシュ操作機能及び触覚呈示機能の両立を実現することができる。
[第4の実施の形態]
図8〜図11を参照すると、これらの図には、第4の実施の形態に係る入力装置1の一構成例が模式的に例示されている。この第4の実施の形態では、駆動伝達機構5における連結部材20のガイド溝21の構成を除いて、他の構成は上記第1の実施の形態と同様の構成を備えている。なお、これらの図において、上記第1の実施の形態と実質的に同じ部材には同一の部材名と符号を用いることで、その部材に関する詳細な説明は省略する。
(駆動伝達機構の構成)
上記第1の実施の形態では、ガイド溝21の第1溝部22を連結部材20の基部寄りの上方からプッシュ操作方向に沿って延びる直線溝部として形成した構成であったものを、この第4の実施の形態にあっては、ガイド溝21の第1溝部が連結部材20の基部寄りの上方からロッド進出方向下斜めに延びる第1傾斜溝部25を形成した点で、上記第1の実施の形態とは異なっている。
このガイド溝21は、図8及び図9に示すように、連結部材20の基部寄りの上方に配された始端溝25aからロッド進出方向下斜めに延びる第1溝部である第1傾斜溝部25と、その第1傾斜溝部25の終端溝25bからロッド進出方向下斜めに向けて鈍角に屈曲した形態で連続する第2溝部23とからなるカム形状に形成されている。
この第1傾斜溝部25は、図8及び図9に示すように、リニアアクチュエータ10の停止状態において操作者のプッシュ操作に基づき可動パネル2をプッシュ操作方向に移動させる機能を有している。一方の第2溝部23は、リニアアクチュエータ10の駆動状態において操作者の手指に触覚を呈示する機能を有している。
この第1傾斜溝部25の終端溝25bと第2溝部23の始端溝23aとの連結部には、図8及び図9に示すように、屈曲溝部26が形成されている。この屈曲溝部26は、リニアアクチュエータ10が初期の停止状態にあるときの可動パネル2の操作面2aの基準位置に対応して設定されている。
この第1傾斜溝部25と第2溝部23とには、図8及び図9に示すように、スライダ12の移動ピン13が二点接触状態で接触される。一方、屈曲溝部26には、移動ピン13が三点接触状態で接触されており、製造上必要な隙間を除いてスライダ12の移動ピン13に対する隙間が設定されていない。この隙間は、ガイド溝21の幅方向に向けて移動ピン13を積極的に移動させるための空間ではない。
従って、可動パネル2の位置が決まれば、リニアアクチュエータ10の位置が決定し、可動パネル2とリニアアクチュエータ10とは、機械的な接続状態が常に保たれることとなる。可動パネル2とリニアアクチュエータ10とが機械的な接続状態に常時保たれることから、可動パネル2及びリニアアクチュエータ10の機械的な接続を回復のための電気的な制御は不要となる。
この第1傾斜溝部25に対応する移動ピン13の位置、及び第2溝部23に対応する移動ピン13の位置が変化することで、可動パネル2に対するリニアアクチュエータ10の移動量の比率が変わる。
従って、ディスプレイ上の項目ボタンを選択決定する決定操作側となる第1傾斜溝部25においては、図10(a)及び図11に示すように、プッシュ操作力を可動パネル2に付与する際のリニアアクチュエータ10の移動量Sを小さく設定することが好適である。
一方、可動パネル2に反力を付与するフィードバック側となる第2溝部23においては、図10(b)及び図11に示すように、可動パネル2に反力を付与する際のリニアアクチュエータ10の移動量Sを大きく設定することが好適である。
この第1傾斜溝部25の傾斜角度θは、図9及び図11に示すように、移動ピン13の移動位置に対して急峻な傾斜角度に設定されている。この構成により、可動パネル2をプッシュ操作する際には、リニアアクチュエータ10の小さな移動量をもって可動パネル2の移動量を大きくすることが可能となり、可動パネル2のプッシュ操作時におけるリニアアクチュエータ10の抵抗力が小さく抑制されている。リニアアクチュエータ10の停止時に作用する抵抗力を受けない程度に小さくすることが可能であり、可動パネル2の操作フィーリングに対する影響は軽微となる。
一方の第2溝部23の傾斜角度θは、図9及び図11に示すように、移動ピン13の移動位置に対してなだらかな傾斜角度に設定されており、第1傾斜溝部25の傾斜角度θよりも大きい。この構成により、リニアアクチュエータ10の移動量を大きく設定することが可能となり、リニアアクチュエータ10の移動量に対応して可動パネル2の移動量を大きく設定することが可能となる。可動パネル2の移動量を増やすことができることから、操作者の手指に対して垂直な方向の触覚刺激を呈示する触覚刺激呈示機能が効果的に得られる。
(入力装置の動作)
次に、上記のように構成された第4の実施の形態に係る入力装置1の動作を説明する。
いま、リニアアクチュエータ10が停止状態にあり、可動パネル2は、図8及び図9に示すように、連結部材20の屈曲溝部26にスライダ12の移動ピン13を当接させた状態で初期の停止位置に停止している。
操作者が座標入力のために可動パネル2の操作面2aに手指を接触させ、ディスプレイ上の項目ボタンを選択決定するために手指で可動パネル2の操作面2aをプッシュ操作すると、図10(a)に示すように、可動パネル2における連結部材20の第1傾斜溝部25がスライダ12の移動ピン13に沿って移動するとともに、プッシュスイッチ3がオン状態となる。
この可動パネル2をプッシュ操作している過程においては、スライダ12の移動ピン13が連結部材20の第1傾斜溝部25に操作力を付与する。この操作力が操作者の手指に操作フィーリングとして伝達される。
この連結部材20の第1傾斜溝部25は、スライダ12の移動ピン13を介してリニアアクチュエータ10の抵抗力を受けるが、リニアアクチュエータ10の小さな移動量で可動パネル2を大きく動かすことができることから、リニアアクチュエータ10の抵抗力の影響を受けることなく、可動パネル2がプッシュ操作に基づく操作力を受けてプッシュ操作方向に移動する。
この可動パネル2によるプッシュ操作を解除すると、可動パネル2の連結部材20がスライダ12の移動ピン13に沿って移動することで、可動パネル2がプッシュ操作方向とは反対側へ移動する。プッシュスイッチ3がオフ状態となり、移動ピン13が連結部材20の屈曲溝部26に当接した状態で、可動パネル2は、初期の停止位置に自動復帰する。
一方、可動パネル2が初期の停止位置にあるとき、リニアアクチュエータ10のロッド11をロッド進出方向へ所定量移動させると、スライダ12の移動ピン13は、図10(b)に示すように、可動パネル2における連結部材20の屈曲溝部26から第2溝部23に沿って移動する。
この連結部材20の第2溝部23は、スライダ12の移動ピン13の押し込み力を受けることで、移動ピン13の押し込み方向の直線運動が連結部材20の押し上げ方向の直線運動に変換される。連結部材20は、プッシュ操作方向とは反対方向へ移動することとなり、可動パネル2に反力が呈示される。
リニアアクチュエータ10のロッド11をロッド後退方向へ所定量移動させると、連結部材20の第2溝部23がスライダ12の移動ピン13の引き込み力を受けることで、移動ピン13の引き込み方向の直線運動が連結部材20の押し下げ方向の直線運動に変換される。スライダ12の移動ピン13が連結部材20の第2溝部23から屈曲溝部26に復帰移動することで、可動パネル2が初期の停止位置に戻る。これにより、可動パネル2に対する反力の付与が終了する。
(第4の実施の形態の効果)
以上のように構成された第4の実施の形態に係る入力装置1は、上記効果に加えて、次の効果が得られる。
(1)可動パネル2の押し込み量に応じてリニアアクチュエータ10が可動パネル2に与える抵抗力の影響を変化させることができるようになり、プッシュ操作時の良好な操作フィーリングと、フィードバック時の良好な触覚呈示とを同時に成立させることが可能となる。
(2)可動パネル2のプッシュ操作時においては、スライダ12の移動ピン13が可動パネル2における連結部材20の屈曲溝部26に当接した状態で、可動パネル2が初期の停止位置に自動復帰することから、連結部材20の屈曲溝部26に達した時点で操作者にクリック感を与えることができる。
(3)なお、この第4の実施の形態に係る入力装置1にあっても、上記第1の実施の形態と同様の効果が得られることは勿論である。
[第5の実施の形態]
図12及び図13を参照すると、これらの図には、第5の実施の形態に係る入力装置1の一構成例が模式的に例示されている。この第5の実施の形態にあっても、駆動伝達機構5における連結部材20のガイド溝21の構成を除いて、他の構成は上記第4の実施の形態と同様の構成を備えている。従って、上記第4の実施の形態で用いた部材符号と同じ部材符号を用いることで、その部材に関する詳細な説明は省略する。
(駆動伝達機構の構成)
上記第4の実施の形態では、第1傾斜溝部25と第2溝部23とがプッシュ操作方向軸線に対して屈曲した形態で連続するカム形状を有するガイド溝21を形成した構成であったものを、この第5の実施の形態にあっては、所要の曲率をもって湾曲した曲線溝27からなるカム形状を有するガイド溝21を形成した点で、上記第4の実施の形態とは異なっている。
このガイド溝21は、図12に示すように、可動パネル2の移動量が連続的に変化する第1及び第2溝部からなり、連結部材20の基部寄りの上方に配された始端溝27aからロッド進出方向下方に連続的に湾曲変化する曲線溝27により構成されている。この曲線溝27に対するスライダ12の移動ピン13の移動位置が変化することで、リニアアクチュエータ10の移動量の比率が変化する。
従って、曲線溝27の中間点から連結部材20の基部側は、図12及び図13に示すように、可動パネル2をプッシュ操作する際のリニアアクチュエータ10の移動量が小さく設定されており、ディスプレイ上の項目ボタンを選択決定する決定操作側の曲線溝27となる。
一方、曲線溝27の中間点から連結部材20の先端部側は、図12及び図13に示すように、可動パネル2に反力を付与する際のリニアアクチュエータ10の移動量が大きく設定されており、操作者の手指に触覚を呈示するフィードバック側の曲線溝27となる。
この決定操作側の曲線溝27は、図12及び図13に示すように、スライダ12の移動ピン13の移動位置に対して急峻な曲線となり、可動パネル2をプッシュ操作する際には、リニアアクチュエータ10の小さな移動量をもって可動パネル2の移動量を大きくすることが可能となり、可動パネル2のプッシュ操作時におけるリニアアクチュエータ10の抵抗力が小さく抑制されている。
一方、フィードバック側の曲線溝27は、図12及び図13に示すように、スライダ12の移動ピン13の移動位置に対してなだらかな曲線となり、リニアアクチュエータ10の移動量を大きく設定するとともに、リニアアクチュエータ10の移動量に対応して可動パネル2の移動量を大きく設定することが可能となる。
(第5の実施の形態の効果)
以上のように構成された第5の実施の形態に係る入力装置1では、可動パネル2の移動量が連続的に変化する第1及び第2溝部からなる曲線溝27を採用したことにより、スライダ12の移動ピン13の移動位置を細かく変化させることが可能となり、可動パネル2の押し込み量に応じて、リニアアクチュエータ10から受ける抵抗力を細かく変化させることができる。従って、プッシュ操作時の良好な操作フィーリングと、フィードバック時の良好な触覚呈示とを同時に成立させることが可能となる。
[第6の実施の形態]
図14及び図15を参照すると、これらの図には、第6の実施の形態に係る入力装置1の一構成例が模式的に例示されている。この第6の実施の形態にあっても、駆動伝達機構5における連結部材20のガイド溝21の構成を除いて、他の構成は上記第4の実施の形態と同様の構成を備えている。従って、上記第4の実施の形態で用いた部材符号と同じ部材符号を用いることで、その部材に関する詳細な説明は省略する。
(駆動伝達機構の構成)
上記第4の実施の形態では、第1傾斜溝部25と第2溝部23とがプッシュ操作方向軸線に対して屈曲した形態で連続するカム形状を有するガイド溝21を形成した構成であったものを、この第6の実施の形態にあっては、図14に示すように、第1傾斜溝部25に代えて、第1溝部22を連結部材20の基部寄りの上方からプッシュ操作方向に沿って延びる直線溝部として形成した点で、上記第4の実施の形態とは異なっている。
この第6の実施の形態にあっては、図14に示すように、ガイド溝21の第1溝部22を連結部材20の基部寄りの上方からプッシュ操作方向に沿って延びる直線溝部として形成するとともに、その第1溝部22に対してロッド進出方向に鈍角に屈曲した形態で連続する傾斜状の第2溝部23を形成した点で、上記第1の実施の形態とは同様のカム形状に形成されている。この第1溝部22の終端溝22bにおけるロッド後退側の隅角部には、可動パネル2の位置を規制するストッパ面となる終端溝面が形成されていない点で、上記第1の実施の形態とは異なっている。
この第1溝部22は、図14及び図15に示すように、可動パネル2がリニアアクチュエータ10の抵抗力を受けないでプッシュ操作可能となるプッシュ操作溝である逃がし溝として構成されている。
一方、ガイド溝21の第2溝部23は、図14及び図15に示すように、第1溝部22の終端溝22bからロッド進出方向下斜めに延びる傾斜溝からなる。スライダ12の移動ピン13は、リニアアクチュエータ10のロッド進退方向の直線運動に伴い、第1溝部22の終端溝22bと第2溝部23の傾斜溝との間を往復動する。従って、この第2溝部23は、移動ピン13の往復動により押し上げ力及び押し下げ力を受けることから、可動パネル2に反力を付与する反力付与溝として構成されている。
この第1溝部22は、図14及び図15に示すように、プッシュ操作方向軸線とは平行に設定されている。可動パネル2のプッシュ操作時におけるリニアアクチュエータ10の抵抗力が小さく抑制されており、可動パネル2の操作フィーリングに対する影響は軽微となる。
一方の第2溝部23の傾斜角度θは、図14及び図15に示すように、移動ピン13の移動位置に対してなだらかな傾斜角度に設定されている。この構成により、リニアアクチュエータ10の移動量に対応して可動パネル2の移動量を大きく設定することが可能となることから、操作者の手指に対して垂直な方向の触覚刺激を呈示する触覚刺激呈示機能が効果的に得られる。
(第6の実施の形態の効果)
以上のように構成された第6の実施の形態に係る入力装置1にあっても、可動パネル2の移動量が連続的に変化する第1及び第2溝部からなるガイド溝21の構成により、プッシュ操作時の良好な操作フィーリングと、フィードバック時の良好な触覚呈示とを同時に成立させることが可能となる。
上記各図示例からも明らかなように、第1〜第6の実施の形態に係る入力装置1によると、可動パネル2のガイド溝21の形状や配置位置などを適宜に選択することで、スライダ12の移動ピン13の移動位置を変化させ、リニアアクチュエータ10の移動量の比率を変化させることが可能となり、可動パネル2の押し込み量に応じて、リニアアクチュエータ10が可動パネル2に与える抵抗力の影響を変えることが可能となる。
[変形例]
本発明における入力装置1の代表的な構成例を上記各実施の形態、変形例及び図示例を挙げて説明したが、次に示すような変形例も可能である。
(1)スライダ12がリニアアクチュエータ10のロッド11に連結固定された駆動伝達機構5を例示したが、これに限定されるものではない。駆動伝達機構5の変形例としては、例えばモータ軸に固定されたピニオンに噛み合うラック歯を有するラック部材をスライダ12とした駆動伝達機構5を採用することができることは勿論である。
(2)スライダ12に移動ピン13を突出形成するとともに、可動パネル2の連結部材20にガイド溝21を形成した構成を例示したが、これに限定されるものではなく、例えばスライダ12にガイド溝21を形成するとともに、可動パネル2の連結部材20に移動ピン13を突出形成した構成であってもよいことは勿論である。
(3)上記入力装置1は、車載機器に限らず、各種の電子・電気機器に適用することができることは勿論である。
(4)タッチパネルを備えていない各種の入力装置であっても、操作者の手指に触覚刺激操作感触を呈示することは可能であり、例えばマウス装置や操作ノブなどにも適用することができる。
(5)上記入力装置1は、例えば使用目的などに応じて配置個数、配置位置や配置形態などを適宜に選択すればよく、本発明の初期の目的を達成することができる。
以上の説明からも明らかなように、本発明に係る代表的な各実施の形態、変形例及び図示例を例示したが、上記各実施の形態、変形例及び図示例は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。従って、上記各実施の形態、変形例及び図示例の中で説明した特徴の組合せの全てが発明の課題を解決するための手段に必須であるとは限らない点に留意すべきである。
1…入力装置、2…可動パネル、2a…操作面、3…プッシュスイッチ、4…ケース、5…駆動伝達機構、6…ガイド、6a…支持孔、10…リニアアクチュエータ、11…ロッド、12…スライダ、13…移動ピン、14…モータ、14a…回転軸、15…クランクピン、20…連結部材、21…ガイド溝、22…第1溝部、22a,25a,27a…始端溝、22b,25b…終端溝、22c…終端溝面、23,24…第2溝部、25…第1傾斜溝部、26…屈曲溝部、27…曲線溝、S,S…移動量、θ,θ…傾斜角度

Claims (8)

  1. プッシュ操作可能に支持された操作部と、前記操作部をプッシュ操作する機能を有するとともに、前記操作部に反力を付与する機能を有する駆動伝達機構とにより構成されており、
    前記駆動伝達機構は、
    前記操作部からプッシュ操作方向に向けて延びる連結部材と、
    アクチュエータの駆動を前記連結部材に伝達する移動部材と、
    前記移動部材又は前記連結部材のいずれか一方の部材に設けられたガイドピンと、
    前記連結部材又は前記移動部材の他方の部材に設けられたガイド溝と、
    を備えており、
    前記ガイド溝は、前記アクチュエータの停止状態において、前記ガイドピンに沿って前記操作部をプッシュ操作方向に移動させる第1溝部と、前記アクチュエータの駆動状態において、前記ガイドピンを介して前記操作部に反力を付与する第2溝部とを有しており、
    前記第1溝部と前記第2溝部とは、連続して形成されてなることを特徴とする入力装置。
  2. 前記ガイド溝は、前記アクチュエータの移動量の比率が前記ガイドピンの位置に応じて変化するように形成されてなることを特徴とする請求項1記載の入力装置。
  3. 前記第1溝部は、前記操作部のプッシュ操作方向に形成されており、
    前記第2溝部は、前記第1溝部の終端溝から屈曲して形成されてなることを特徴とする請求項1又は2記載の入力装置。
  4. 前記第1溝部及び前記第2溝部は、プッシュ操作方向軸線に対して屈曲して形成されてなることを特徴とする請求項1又は2記載の入力装置。
  5. 前記第1溝部及び前記第2溝部は、同一円周上に湾曲して形成されてなることを特徴とする請求項1又は2記載の入力装置。
  6. 前記第1溝部は、前記操作部をプッシュ操作する際の前記ガイドピンの移動量が前記操作部の移動量よりも小さくなるように形成され、
    前記第2溝部は、前記操作部に前記アクチュエータの駆動による反力を付与する際の前記ガイドピンの移動量が前記第1溝部に対する移動量よりも大きくなるように形成されてなることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の入力装置。
  7. 前記第1溝部の終端溝は、前記アクチュエータの停止状態において、前記ガイドピンが停止する位置であり、前記操作部のプッシュ操作前の初期の停止位置を基準とした基準位置に対応して設定されてなることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の入力装置。
  8. 前記第1溝部及び前記第2溝部は、前記ガイドピンに多点で接続状態に保持されてなることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の入力装置。
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