JP2015225373A - 入力装置 - Google Patents

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村田 健二
Kenji Murata
健二 村田
昌尚 洞江
Masanao Doue
昌尚 洞江
貴博 白井
Takahiro Shirai
貴博 白井
智弘 野澤
Tomohiro Nozawa
智弘 野澤
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Abstract

【課題】プッシュ操作機能及び触覚呈示機能を両立する入力装置を提供する。【解決手段】入力装置1は、ボディ3に設けられ、初期停止位置及び離間位置の間を移動可能な操作面2aと、ボディに操作面移動方向に沿って移動可能及び回転可能に設けられ、操作面の操作に連動する連動操作機構20と、ボディに操作面移動方向と交差する方向に設けられ、操作面に触覚フィードバック力を作用させるための駆動力を連動操作機構に付与する駆動力付与機構30と、駆動力付与機構30の操作面移動方向と交差する方向の運動を連動操作機構20の操作面移動方向に沿った運動に変換するように連結する連結ピン22cと、ボディに設けられ、触覚フィードバック力の作用時において連動操作機構の動きを規制するガイド壁3eとを備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、入力装置に係り、特に、プッシュ操作機能及び触覚呈示機能を兼ね備えた入力装置に関する。
操作者に情報を伝達する従来の情報呈示装置の一例としては、例えば操作者の指の傾きを利用して方向を呈示する方向呈示装置が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
上記特許文献1記載の従来の方向呈示装置は、独立して上下動可能な複数の可動パネルの上面に指載置板を配置しており、その指載置板をカーナビゲーション装置が表示する画面上の進路方向に対応して傾斜させるように構成されている。この可動パネルを駆動するための可動部の一例としては、可動パネルの下方に突出して形成されたラックに、ステッピングモータの出力軸に固定されたピニオンを噛み合わせたラック・ピニオン構造が用いられている。
特開2010−204741号公報
上記特許文献1記載の従来の方向呈示装置は、可動パネルのラックにステッピングモータのピニオンを常に噛み合わせて連結したままの状態で配置しているため、可動パネルをプッシュ操作した際に、ラックとピニオンとの噛み合いが可動パネルによる入力操作の抵抗力となり、プッシュ操作可能な操作手段と同様の機能が得られないという問題点があった。
従って、本発明の目的は、プッシュ操作機能及び触覚呈示機能の両立を実現可能とした入力装置を提供することにある。
[1]本発明は、ボディに設けられ、初期停止位置及び前記初期停止位置から離間した離間位置の間を移動可能な操作部と、前記ボディに操作部移動方向に沿って移動可能及び回転可能に設けられ、前記操作部の操作に連動する連動操作機構と、前記ボディに操作部移動方向と交差する方向に設けられ、前記操作部に触覚フィードバック力を作用させるための駆動力を前記連動操作機構に付与する駆動力付与機構と、前記駆動力付与機構の操作部移動方向と交差する方向の運動を前記連動操作機構の操作部移動方向に沿った運動に変換するように連結する連結部と、前記ボディに設けられ、触覚フィードバック力の作用時において前記連動操作機構の動きを規制するガイド壁と、を備えたことを特徴とする入力装置にある。
[2]上記[1]記載の前記連動操作機構は、前記ボディに操作部移動方向に沿って移動可能に支持されたスライド部材と、前記スライド部材に回転可能に連結されるとともに、前記操作部に追従可能に連結されたアーム部材とを備えており、前記駆動力付与機構は、前記ボディに操作部移動方向と交差する方向に移動可能に支持されたラック部材と、前記ラック部材に噛み合う正逆回転可能なピニオンとを備え、前記連結部は、前記アーム部材に設けられたガイド孔又は案内ピンと、前記ラック部材に設けられた案内ピン又はガイド孔とからなり、前記ガイド壁には、触覚フィードバック力の作用時において前記アーム部材が当接して前記アーム部材の操作部移動方向の動きの支持点となる斜面が形成されてなることを特徴とする。
[3]上記[1]記載の前記連動操作機構は、前記ボディに操作部移動方向と交差する方向に沿って移動可能に支持されたスライド部材と、前記スライド部材に追従可能に連結されるとともに、前記操作部に追従可能に連結されたアーム部材とを備えており、前記駆動力付与機構は、回転軸回りの回転運動を前記スライド部材の直線運動に変換するクランク機構を備え、前記連結部は、前記アーム部材に設けられたガイド孔又は案内ピンと、前記スライド部材に設けられた案内ピン又はガイド孔とからなり、前記ガイド壁には、触覚フィードバック力の作用時において前記アーム部材が当接して前記アーム部材の操作部移動方向の動きの支持点となる斜面が形成されてなることを特徴とする。
[4]上記[2]又は[3]記載の前記ガイド孔は、触覚フィードバック力の作用時において前記案内ピンと前記斜面との間の距離の変化が小さくなるように傾斜してなることを特徴とする。
[5]上記[1]〜[3]のいずれかに記載の前記駆動力付与機構に連動可能に設けられ、前記操作部の前記初期停止位置を設定するとともに、前記操作部を前記離間位置から前記初期停止位置に復帰させるための復帰部材を備えたことを特徴とする。
[6]上記[5]記載の前記復帰部材は、一端が前記駆動力付与機構に支持され、他端が前記ボディに支持された戻しばねからなることを特徴とする。
[7]上記[6]記載の前記戻しばねは、引張りコイルばね又は圧縮コイルばねからなることを特徴とする。
本発明によれば、コギングトルクの影響を受けずに操作力を伝達することができるとともに、操作者の手指に触覚刺激操作感を与えることができる。
本発明の第1の実施の形態に係る典型的な駆動伝達機構を備えた入力装置の一例を模式的に示す図である。 駆動伝達機構の要部拡大図である。 図1のIII−III線矢視の要部断面拡大図である。 図1のIV−IV線矢視の要部断面拡大図である。 図1のV−V線矢視の要部断面拡大図である。 図1のVI−VI線矢視の要部断面拡大図である。 プッシュ操作時における駆動伝達機構の動作の一例を説明するための要部拡大図である。 触覚フィードバック時における駆動伝達機構の動作の一例を説明するための要部拡大図である。 第2の実施の形態に係る駆動伝達機構の一例を模式的に示す要部拡大図である。 第2の実施の形態に係る駆動伝達機構の触覚フィードバック動作の一例を説明するための要部拡大図である。 第3の実施の形態に係る駆動伝達機構の一例を模式的に示す要部拡大図である。 第3の実施の形態に係る駆動伝達機構のプッシュ操作時における駆動伝達機構の動作の一例を説明するための要部拡大図である。 第3の実施の形態に係る駆動伝達機構の触覚フィードバック時における駆動伝達機構の動作の一例を説明するための要部拡大図である。 第4の実施の形態に係る駆動伝達機構の一例を模式的に示す要部拡大図である。 第5の実施の形態に係る駆動伝達機構の一例を模式的に示す要部拡大図である。 第5の実施の形態に係る駆動伝達機構の触覚フィードバック動作の一例を説明するための要部拡大図である。
以下、本発明の好適な実施の形態を添付図面に基づいて具体的に説明する。
[第1の実施の形態]
(入力装置の全体構成)
図1において、全体を示す符号1は、この第1の実施の形態に係る典型的な駆動伝達機構10を備えた入力装置を例示している。図示例による入力装置1は、例えばセンターコンソール等の運転席周辺部に配置されており、ディスプレイに配線を介して接続される。この入力装置1は、操作者の手指でタッチパネルをタッチ操作すると、例えばタッチパネルの表面上の位置がタッチセンサにより検出され、この位置に対応した位置検出信号がディスプレイ上の項目ボタンを選択決定する遠隔操作式の入力装置として構成されている。
この入力装置1の外観は、図1に示すように、プッシュ操作可能な樹脂製の操作部である可動パネル2と、可動パネル2を図示しない弾性支持部材を介して直線運動可能に支持する樹脂製のボディ3とにより構成されている。この可動パネル2には、例えば静電容量式などの図示しないタッチパネルが設けられている。
このタッチパネル裏面側のボディ3には、可動パネル2の操作面2aをプッシュ操作することでディスプレイ上の項目ボタンを選択決定するための図示しないエンター用スイッチが設けられている。エンター用スイッチとしては、例えば自動復帰型のマイクロスイッチなどが用いられる。
(駆動伝達機構の全体構成)
このボディ3の内部には、図1に示すように、可動パネル2をプッシュ操作する操作機能と、可動パネル2をプッシュ操作する操作者の手指に対して触覚刺激を呈示する触覚フィードバック機能とを兼ね備えた駆動伝達機構10が組み込まれている。
この駆動伝達機構10は、図1に示すように、モータ停止時に作用するコギングトルクの影響を受けないで可動パネル2のプッシュ操作方向に往復動可能とした連動操作機構20と、この連動操作機構20を介して可動パネル2に触覚フィードバック力を作用させるための駆動力を付与する駆動力付与機構30とを備えており、例えば操作者の手指が可動パネル2の操作面2aに接触したことを検出することで、駆動力付与機構30が連動操作機構20を介して可動パネル2に触覚フィードバック力を付与する触覚フィードバック機構として構成されている。
(連動操作機構の構成)
この連動操作機構20は、図1に示すように、ボディ3の内部側壁にプッシュ操作方向往復動可能に支持されたスライド部材21と、このスライド部材21に回転可能に支持されたアーム部材22とを備えている。
このスライド部材21は、図2〜図4に示すように、スライドブロックとして構成されており、スライド方向両側壁のそれぞれには、側方に相対向して突出する一対の嵌合片21a,21aが形成されている。この嵌合片21aは、ボディ3の内部側壁にプッシュ操作方向に沿って形成された長尺の移動孔3aに摺動可能に嵌合されている。このスライド部材21の側壁を形成する平面部には、円形の支持ピン21bが突出して形成されており、この支持ピン21bには、アーム部材22が回転可能に支持されている。
この可動パネル2のボディ対向面には、図2〜図4に示すように、プッシュ操作方向に向けて延びる長尺板状の連結部材2bが突出して形成されている。この連結部材2bの先端部には、側方に開口するフック状のピン係止孔2cが切り欠き形成されており、このピン係止孔2cには、アーム部材22がスライド部材21の支持ピン21bを回転中心として回転可能に連結されている。
このアーム部材22は、図2〜図4に示すように、可動パネル2のプッシュ操作方向に延びる長尺板状のアームリンクとして構成されている。このアーム部材22の可動パネル2寄りの基端部には、スライド部材21の支持ピン21bに回転可能に支持される支持孔22aが形成されている。この支持ピン21bの先端には、Eリング4が嵌合されており、そのEリング4によりアーム部材22が抜け止め固定されている。
このアーム部材22の基端部側の側縁部には、図2及び図3に示すように、可動パネル2の操作面2aに沿って屈曲する屈曲片22bが形成されている。この屈曲片22bには、円形の連結ピン22cが突出して形成されている。この連結ピン22cには、可動パネル2の連結部材2bのピン係止孔2cが回転可能に連結されており、アーム部材22が可動パネル2に追従することを可能にしている。
このアーム部材22のプッシュ操作方向に延びる自由端部のボディ対向面には、図2及び図4に示すように、回転止め片22dが突出して形成されている。ボディ3の内部側壁には、回転止め片22dの外側に隣接して回り止め壁3bが突出して形成されている。この回り止め壁3bは、アーム部材22のプッシュ操作方向の往復移動を案内するとともに、アーム部材22がスライド部材21の支持ピン21bを回転中心として、必要以上にラック部材34の押し込み側に回転することを規制している。
以上のように構成された連動操作機構20によると、可動パネル2のプッシュ操作力は、連結部材2b及びアーム部材22を介してスライド部材21に伝達され、このスライド部材21がボディ3の移動孔3aに沿って往復動することとなる。
このアーム部材22のプッシュ操作方向に延びる自由端部のボディ対向面とは反対側の面には、図2、図4及び図5に示すように、円形の案内ピン22eが突出して形成されている。この案内ピン22eには、駆動力付与機構30が連結されている。
(駆動力付与機構の構成)
上記のように構成された連動操作機構20に触覚フィードバック力を作用させるための駆動力を付与する駆動力付与機構30は、図1及び図2に示すように、図示しない制御基板に搭載された正逆回転可能なモータ31と、このモータ31の正逆回転運動を直線運動に変換するラック・ピニオン機構32とを備えている。
この駆動力付与機構30は、図1及び図2に示すように、ラック・ピニオン機構32の直線運動を連動操作機構20の回転運動に変換する運動変換機構として構成されており、連動操作機構20が、ラック・ピニオン機構32の減速機能によって小さな駆動力で駆動されるようになっている。
このラック・ピニオン機構32は、図2及び図4〜図6に示すように、モータ軸31aに固定されたピニオン33と、このピニオン33に噛み合うラック部材34とを備えている。このラック部材34は、可動パネル2の操作面2aに沿って延びる長方形板状の伝達部材として構成されている。
このラック部材34の基端部側のピニオン対向面には、図2、図5及び図6に示すように、複数のラック歯34aが直線状に形成されている。このラック部材34の平面部には、ボディ3に支持される支持孔34bと、連動操作機構20に連結されるガイド孔34cとが互いに離間して交差した状態で貫通して形成されている。
このラック部材34の支持孔34bは、図2、図5及び図6に示すように、可動パネル2の操作面2aに沿って延びる長尺孔からなり、ボディ3の内部側壁から突出して形成された一対の円形の支持軸3c,3cに移動可能に支持されている。その支持軸3cの先端には、Eリング5が嵌合されており、そのEリング5によりラック部材34が抜け止め固定されている。
一方、ラック部材34のガイド孔34cは、図2、図4及び図5に示すように、プッシュ操作方向に延びる短尺孔からなり、スライド部材21が移動するボディ3の移動孔3aと同一方向に配置されている。このガイド孔34cには、連動操作機構20におけるアーム部材22の案内ピン22eがプッシュ操作方向に移動可能に連結されるとともに、ラック部材34の直線運動がアーム部材22の回転運動に変換されるように連結されている。
このラック部材34のガイド孔34cとアーム部材22の案内ピン22eとが、連動操作機構20と駆動力付与機構30とを連結する連結部として構成されている。従って、可動パネル2のプッシュ操作力は、連結部材2b及びアーム部材22を介してスライド部材21に伝達され、このスライド部材21がボディ3の移動孔3aに沿って摺動することから、可動パネル2は、モータ停止時に作用するコギングトルクの影響を受けないで可動パネル2のプッシュ操作方向に往復動する。
一方、アーム部材22がスライド部材21の支持ピン21bを回転中心として回転可能に連結されていることから、モータ駆動によるラック部材34の直線運動は、アーム部材22の回転運動に変換される。このアーム部材22の回転運動は、連結部材2bを介して可動パネル2に伝達される。従って、駆動力付与機構30から連動操作機構20を介して可動パネル2に触覚フィードバック力を作用させるための駆動力が与えられることとなる。
図示例では、ラック部材34のガイド孔34cとアーム部材22の案内ピン22eとを連結する構成となっているが、例えばラック部材34に突出形成された案内ピンとアーム部材22に形成されたガイド孔とを連結する構成であってもよいことは勿論である。ガイド孔34cは、貫通孔に限定されるものではなく、例えば断面凹形状の有底の溝を含む。
図示例では、モータ駆動によるラック部材34の直線運動をアーム部材22の回転運動に変換する構成を例示したが、特に限定されるものではない。ラック部材34の直線運動をアーム部材22の回転運動に変換する機構であれば、モータ31に代えて、例えばソレノイド式、機械式、空気圧式、又は油圧式等のシリンダからなるリニアアクチュエータを採用することも可能である。
(ガイド壁の構成)
上記駆動伝達機構10を組み込んだボディ3の内部側壁には、図1及び図2に示すように、触覚フィードバック力を作用させるときのアーム部材22を案内するガイド壁3eが突出して形成されており、アーム部材22の回転を規制する回り止め壁3bと同一面上に並列に配置されている。このガイド壁3eは、この第1の実施の形態における主要な特徴部を有しており、触覚フィードバック時におけるアーム部材22のラック部材34に対する連結位置が変わってもアーム部材22が必要以上に動かないように動きを規制している。
このガイド壁3eには、図2に示すように、アーム部材22の自由端部の幅方向内端面に対向して斜面3fが形成されている。この斜面3fは、ガイド壁3eの回り止め壁対向端面側から上傾斜して立ち上がっており、スライド部材21の支持ピン21bを回転中心とするアーム部材22の自由端部の回転軌跡内に配置されている。この斜面3fは、アーム部材22の自由端部の回転軌跡に沿った運動により、アーム部材22が可動パネル2を押し上げることを可能にしている。
従って、アーム部材22の自由端部とボディ3のガイド壁3eの斜面3fとの当接位置を支持点として、アーム部材22が可動パネル2を押し上げることから、このガイド壁3eは、駆動伝達機構10の電気的な制御を複雑化させることなく、駆動力付与機構30から連動操作機構20を介して可動パネル2に触覚フィードバック力を伝えやすくしている。
ボディ3の所定の内部側壁の同一面上には、スライド部材21用の移動孔3a、アーム部材22用の回り止め壁3b、ラック部材34用の支持軸3c、及びアーム部材22用のガイド壁3eが形成されている。従って、ボディ3の所定の内部側壁に対して同一方向に向けて連動操作機構20の構成部品を組み付けるとともに、ボディ3の所定の内部側壁に対して駆動力付与機構30の構成部品を一括して組み付けることを可能としている。簡単な組立構造であるため、その組立てが容易であり、自動ロボットによる自動化を図ることが可能となる。
(駆動伝達機構の動作)
次に、図7及び図8を参照しながら上記のように構成された駆動伝達機構10の動作を説明する。
(プッシュ操作時の動作)
上記連動操作機構20は、図7に示すように、可動パネル2に連動するアーム部材22がスライド部材21を介してボディ3の移動孔3aに沿って移動するとともに、そのアーム部材22の案内ピン22eがラック部材34のガイド孔34cに沿ってスライド部材21と同一方向に直線的に移動する。従って、モータ停止時において、アーム部材22は、可動パネル2のプッシュ操作に基づくモータ31のコギングトルクの影響を受けることなく、可動パネル2のプッシュ操作方向に移動可能となる。
可動パネル2のプッシュ操作を解除すると、可動パネル2が図示しない弾性復帰部材を介して初期停止位置に復帰するため、アーム部材22が可動パネル2の初期停止位置に対応する位置に自動的に戻り、可動パネル2は初期停止位置に静止する。
(触覚フィードバック時の動作)
上記駆動力付与機構30は、図8に示すように、モータ31によるピニオン33の駆動回転によりラック部材34を引き込む方向の直線移動に変換させ、このラック部材34の支持孔34bに沿った直線移動を、スライド部材21の支持ピン21bを回転中心とするアーム部材22の回転運動に変換させる。アーム部材22が回転することで、アーム部材22の案内ピン22eは、ラック部材34のガイド孔34cに沿って移動するため、アーム部材22の自由端部は、ガイド壁3eの斜面3fに沿って移動することとなる。
このアーム部材22の自由端部がガイド壁3eの斜面3fに沿って移動すると、アーム部材22は、アーム部材22の自由端部とボディ3のガイド壁3eの斜面3fとの当接位置を支持点として押し上げられる。アーム部材22が押し上げられるとき、アーム部材22の自由端部の動きは、ガイド壁3eの斜面3fにより規制されるため、アーム部材22が必要以上に動くことはない。
一方、アーム部材22の支持孔22aがスライド部材21の支持ピン21bに回転自在に支持されているため、アーム部材22の連結ピン22cが連結部材2bのピン係止孔2cを介して可動パネル2を押し上げることで可動パネル2に反力(触覚フィードバック力)が付与される。従って、駆動力付与機構30から連動操作機構20を介して可動パネル2に触覚フィードバック力を作用させるための駆動力が与えられることとなる。
触覚フィードバック力を解除すると、可動パネル2が図示しない弾性復帰部材を介して初期停止位置に復帰するため、ガイド壁3eを介してアーム部材22が可動パネル2の初期停止位置に対応する位置に自動的に戻り、可動パネル2が初期停止位置に静止する。
(第1の実施の形態の効果)
以上のように構成された実施の形態に係る入力装置1は、上記効果に加えて、次の様々な効果を有する。
(1)モータ停止時においてモータコギングトルクの影響を受けないで可動パネル2をプッシュ操作する操作機能と、モータ駆動時において可動パネル2に反力を付与する機能とを有する駆動伝達機構10が効果的に得られる。
(2)格別な機構を使用しない簡単な構成で、プッシュ操作機能及び触覚呈示機能の両立を実現することができる。
(3)アーム部材22の自由端部とボディ3のガイド壁3eの斜面3fとの当接位置を支持点として、可動パネル2の操作面2aを押し上げることができるため、可動パネル2に触覚フィードバック力を効果的に伝えることができる。
(4)コギングトルクに伴う衝撃音や振動などがない操作を実現することが可能となる。
(5)移動孔3a、回り止め壁3b、支持軸3c及びガイド壁3eはボディ3の内部側壁の同一面上に形成されており、上記駆動伝達機構10を構成する部品を一方向に向けて順番に組み付けることが可能となり、組付構造や設備などを簡素化することができるとともに、組立工数や製造コストなどを抑えることができる。
[第2の実施の形態]
図9を参照すると、同図には、第2の実施の形態に係る駆動伝達機構10の一構成例が模式的に例示されている。この第2の実施の形態では、アーム部材22とラック部材34とを連結する連結部の構成を除いて、他の構成は上記第1の実施の形態と同様の構成を備えている。従って、上記第1の実施の形態で用いた部材符号と同じ部材符号を用いることで、その部材に関する詳細な説明は省略する。
このラック部材34のラック歯34aと反対側の自由端部には、図9に示すように、ラック部材34の下端部から上端部に向けてラック歯34a側に上傾斜した傾斜ガイド孔34dが形成されている。この傾斜ガイド孔34dには、アーム部材22の案内ピン22eが移動可能に連結されている。
この傾斜ガイド孔34dの傾斜角度θとしては、図9に示すように、プッシュ操作方向軸線に対して急峻な傾斜角度に設定することが好適である。この構成により、可動パネル2をプッシュ操作する際には、ラック部材34の小さな移動量をもって可動パネル2の移動量を大きくすることが可能となり、可動パネル2のプッシュ操作時におけるモータ31の抵抗力が小さく抑制されている。モータ停止時に作用する抵抗力を受けない程度に小さくすることが可能であり、可動パネル2の操作フィーリングに対する影響は軽微となる。
この駆動伝達機構10は、図10に示すように、モータ31によるピニオン33の駆動回転によりラック部材34を引き込む方向の直線移動に変換させ、このラック部材34の支持孔34bに沿った直線移動を、スライド部材21の支持ピン21bを回転中心とするアーム部材22の回転運動に変換させる。アーム部材22が回転すると、アーム部材22の案内ピン22eは、ラック部材34の傾斜ガイド孔34dに沿って移動するため、アーム部材22の自由端部は、ガイド壁3eの斜面3fに沿って移動することとなる。
このアーム部材22の自由端部がガイド壁3eの斜面3fに沿って移動することで、アーム部材22は、アーム部材22の自由端部とボディ3のガイド壁3eの斜面3fとの当接位置を支持点として、アーム部材22とラック部材34との連結位置を変化させながら押し上げられる。アーム部材22が押し上げられるとき、アーム部材22の自由端部の動きがガイド壁3eの斜面3fにより規制されるため、アーム部材22は必要以上に動かない。
このラック部材34の傾斜ガイド孔34dが、ラック部材34の下端部から上端部に向けてラック歯34a側に上傾斜していることから、アーム部材22の案内ピン22eが傾斜ガイド孔34dに沿って移動するときのアーム部材22とガイド壁3eとの間の距離の変化が小さくなる。
従って、アーム部材22の移動量が変化したとしても、アーム部材22がガイド壁3eの斜面3fに常に当接した状態を保持することが可能となり、可動パネル2に触覚フィードバック力を加えるためのモータ制御に高度な制御が要求されない。
一方、アーム部材22の支持孔22aがスライド部材21の支持ピン21bに回転自在に支持されているため、アーム部材22の連結ピン22cが連結部材2bのピン係止孔2cを介して可動パネル2を押し上げることで可動パネル2に反力が付与される。従って、駆動力付与機構30から連動操作機構20を介して可動パネル2に触覚フィードバック力を作用させるための駆動力が与えられることとなる。
触覚フィードバック力を解除すると、可動パネル2が図示しない弾性復帰部材を介して初期停止位置に復帰するため、ガイド壁3eを介してアーム部材22が可動パネル2の初期停止位置に対応する位置に自動的に戻り、可動パネル2が初期停止位置に静止する。
なお、傾斜ガイド孔34dの傾斜方向及び傾斜角度θとしては、任意に選択することができる。また、ガイド壁3eの斜面3fの傾斜方向及び傾斜角度にあっても任意に選択することが可能であり、図示例に限定されるものではない。
(第2の実施の形態の効果)
この第2の実施の形態にあっても、上記第1の実施の形態と同様の効果が得られることに加えて、次の効果が得られる。
(1)ラック部材34の自由端部に傾斜ガイド孔34dを形成した構成を採用することで、駆動力付与機構30が連動操作機構20を介して可動パネル2に触覚フィードバック力を伝達する伝達効率を向上させることができる。
(2)アーム部材22がガイド壁3eの斜面3fに常に当接した状態を保持することで、アーム部材22がガイド壁3eに当たるタイミング動作を一定に保つことができるため、アーム部材22とガイド壁3eとの間の機械的な接続を動作させる際の電気的な制御が容易になる。
(3)アーム部材22とガイド壁3eとの間の機械的な接続を動作させる際の電気的な制御が容易になることから、制御のためのセンサや制御回路等の部品を簡素化することが可能となり、コスト低減に繋がる効果が得られる。
[第3の実施の形態]
図11〜図13を参照すると、これらの図には、第3の実施の形態に係る駆動伝達機構10の一構成例が模式的に示されている。
上記第2の実施の形態では、スライド部材21を移動させるボディ3の移動孔3aがラック部材34の傾斜ガイド孔34dと交差する方向に形成されていたものを、この第3の実施の形態にあっては、移動孔3aを傾斜ガイド孔34dに沿って形成している点で、上記第2の実施の形態と異なっている。従って、図11〜図13において、上記第2の実施の形態と実質的に同じ部材には同一の部材名と符号を付すことで、それらの部材に関する詳細な説明は省略する。
図11において、ボディ3の内部側壁には、スライド部材21を移動させる移動孔3aと、アーム部材22の回転を規制する回り止め壁3bとがラック部材34の傾斜ガイド孔34dの傾斜角度θと同一方向に沿って形成されている。アーム部材22の回転止め片22dの角隅部には、回り止め壁3bが傾斜する方向に対応する傾斜角度θをもって斜面が形成されている。
可動パネル2のプッシュ操作力は、図12に示すように、連結部材2b及びアーム部材22を介してスライド部材21に伝達される。このスライド部材21がボディ3の移動孔3aに沿って移動することで、アーム部材22の案内ピン22eは、ラック部材34の傾斜ガイド孔34dに沿ってスライド部材21と同じ傾斜方向に直線的に往復動することとなる。
従って、アーム部材22は、モータ停止時において、可動パネル2のプッシュ操作に基づくモータ31のコギングトルクの影響を受けることなく、可動パネル2のプッシュ操作方向に移動する。
一方、可動パネル2の触覚フィードバック力は、図13に示すように、モータ31によるピニオン33の駆動回転によりラック部材34を引き込む方向に直線移動させる。このラック部材34の支持孔34bに沿った直線移動は、スライド部材21の支持ピン21bを回転中心とするアーム部材22の回転運動に変換される。アーム部材22が回転すると、アーム部材22の案内ピン22eは、ラック部材34の傾斜ガイド孔34dに沿って移動することとなる。
このアーム部材22の自由端部がガイド壁3eの斜面3fに沿って移動することで、アーム部材22は、アーム部材22の自由端部とガイド壁3eの斜面3fとの当接位置を支持点として、アーム部材22とラック部材34との連結位置を変化させながら押し上げられる。このアーム部材22の連結ピン22cが連結部材2bのピン係止孔2cを介して可動パネル2を押し上げることで可動パネル2に触覚フィードバック力が付与される。
(第3の実施の形態の効果)
この第3の実施の形態にあっても、モータ停止時において、可動パネル2のプッシュ操作に基づくモータ31のコギングトルクの影響を受けることなく、アーム部材22を可動パネル2のプッシュ操作方向に往復動させることが可能となり、可動パネル2の操作フィーリングが良好となる。
[第4の実施の形態]
図14を参照すると、同図には、第4の実施の形態に係る駆動伝達機構10の一構成例が模式的に例示されている。この第4の実施の形態では、ラック部材34に復帰部材を備えた構成を除いて、他の構成は上記第1の実施の形態と同様の構成を備えている。従って、図14において、上記第1の実施の形態と実質的に同じ部材には同一の部材名と符号を付すことで、それらの部材に関する詳細な説明は省略する。
上記駆動伝達機構10としては、可動パネル2を駆動する駆動機構の制御を複雑化させないで、可動パネル2の操作面2aの基準位置となる初期停止位置を設定するとともに、操作部2の操作面2aを離間位置から初期停止位置に復帰させるための復帰部材である戻しばね35を備えることが好適である。
この可動パネル2の初期停止位置は、可動パネル2のプッシュ操作前の初期の停止位置を基準とした位置であり、戻しばね35のばね力と可動パネル2の自重とが釣り合っている状態における可動パネル2の位置である。この可動パネル2の離間位置は、可動パネル2が押し上げ方向へ移動したときの初期停止位置から離間した位置である。
図示例によると、上記駆動力付与機構30におけるラック部材34と連動可能に戻しばね35が備えられている。このラック部材34の自由端部には、図14に示すように、フック状の屈曲片34eが形成されている。この屈曲片34eには、戻しばね35の一端が装着されている。この戻しばね35のばね特性などを適切に設定することで、駆動伝達機構10の位置設定が自動的に行われるようになっている。
この戻しばね35としては、例えばコイルばねが用いられる。この戻しばね35の一端は、図14に示すように、ラック部材34の屈曲片34eに引っ掛け固定されるとともに、戻しばね35の他端は、ボディ3の内部側壁に形成されたフック状の取付片3dに引っ掛け固定されている。この戻しばね35は、所定の長さ及びばね力に圧縮した状態で配置されている。図示例では、戻しばね35が引っ張りコイルばねからなるが、例えば圧縮コイルばねや板ばねなどのばね部材又はゴム等の弾性部材であっても構わない。
この戻しばね35の付勢力としては、モータ31及び駆動伝達機構10の摩擦よりも大きく設定することが好適である。よって、触覚フィードバック作動中にモータ31を停止した場合は、可動パネル2が離間位置から初期停止位置に復帰移動する。
この戻しばね35の付勢力は更に、可動パネル2の操作面2aをプッシュ操作することでディスプレイ上の項目ボタンを選択決定するための図示しないエンター用スイッチを押し込み決定する際に必要とする操作力よりも小さく設定されている。よって、戻しばね35の付勢力により押し込み決定されることを防止することが可能となる。触覚フィードバック作動中にモータ31を停止させると、可動パネル2は、戻しばね35の付勢力とエンター用スイッチ押し込み決定の反力とが釣り合う位置で静止する。
上記駆動力付与機構30は、モータ31によるピニオン33の駆動回転によりラック部材34を引き込む方向の直線移動に変換させ、このラック部材34の支持孔34bに沿った直線移動を、スライド部材21の支持ピン21bを回転中心とするアーム部材22の回転運動に変換させると、アーム部材22の案内ピン22eは、戻しばね35のばね力に抗してラック部材34のガイド孔34cに沿って移動することとなる。
一方、アーム部材22の支持孔22aがスライド部材21の支持ピン21bに回転自在に支持されているため、アーム部材22の連結ピン22cが連結部材2bのピン係止孔2cを介して可動パネル2を押し上げることで、可動パネル2に触覚フィードバック力が付与される。触覚フィードバック力を解除すると、戻しばね35の戻し力により駆動伝達機構10を介して可動パネル2が初期停止位置に自動的に復帰する。可動パネル2は、戻しばね35の付勢力とエンター用スイッチ押し込み決定の反力とが釣り合う位置で静止する。
なお、この第4の実施の形態にあっては、プッシュ操作方向に沿った直線状のガイド孔34cを有するラック部材34に戻しばね35を用いた構成を例示したが、これに限定されるものではなく、例えばラック部材34の傾斜ガイド孔34dを有するラック部材34に適用することができることは勿論である。
(第4の実施の形態の効果)
この第4の実施の形態にあっても、上記第1の実施の形態と同様の効果が得られる。それに加えて、次の効果が得られる。
(1)戻しばね35を用い、モータ31の回転駆動方向を一方向にすることで可動パネル2の操作面2aの初期停止位置を設定することができるため、可動パネル2の操作面2aを初期停止位置に戻すための機械的な接続状態を回復動作させる際の電気的な回復制御が容易になる。
(2)可動パネル2の操作面2aを初期停止位置に戻すための機械的な接続状態を回復動作させる際の電気的な回復制御が容易になることから、制御のためのセンサや制御回路等の部品を簡素化することが可能となり、コスト低減に繋がる効果が得られる。
(3)可動パネル2の操作面2aの初期停止位置を設定するための格別な機構を使用しないので、部品点数を増やすことなく、構造が簡素化できる。
[第5の実施の形態]
図15及び図16を参照すると、これらの図には、第5の実施の形態に係る駆動伝達機構10の一構成例が模式的に例示されている。なお、図15及び図16において、上記第1の実施の形態と実質的に同じ部材には同一の部材名と符号を付している。従って、それらの部材に関する詳細な説明は省略する。
上記第1〜第4の実施の形態では、正逆回転可能なモータ31の正逆回転運動を直線運動に変換するラック・ピニオン機構32を利用した駆動力付与機構30であったものを、この第5の実施の形態にあっては、正逆回転可能なモータ31の正逆回転運動を直線運動に変換するクランク機構40を利用した駆動力付与機構30となっている点で、上記各実施の形態とは異なっている。
この第5の実施の形態に係る駆動伝達機構10にあっても、図15に示すように、モータ停止時に作用するコギングトルクの影響を受けないで可動パネル2のプッシュ操作方向に往復動可能とした連動操作機構20と、この連動操作機構20を介して可動パネル2に触覚フィードバック力を作用させるための駆動力を付与する駆動力付与機構30とが備えられている。
この連動操作機構20は、図15に示すように、ボディ3の内部側壁にプッシュ操作方向と交差する方向に移動可能に支持されたスライド部材42と、このスライド部材42及び可動パネル2に追従可能に連結されたアーム部材22とを備えている。
一方の駆動力付与機構30は、図15に示すように、正逆回転可能なモータ31と、このモータ31の正逆回転運動を直線運動に変換するクランク機構40とを備えている。このクランク機構40は、モータ31の回転軸31aに固定されたクランク軸41と、そのクランク軸41の回転運動を可動パネル2の操作面2aに沿う方向の直線運動に変換するスライド部材42とを備えている。
このクランク軸41は、図15に示すように、モータ31の回転軸31aと同じ位相差をもって、回転軸31aを回転中心とする円周上に離間配置されている。一方のスライド部材42は、可動パネル2の操作面2aに沿って延びる長方形板状の伝達部材として構成されている。
このスライド部材42の平面部には、図15に示すように、クランク軸41の回転軌跡に対応してクランク軸嵌合孔42aが貫通して形成されるとともに、アーム部材22の案内ピン22eをプッシュ操作方向移動可能に連結するガイド孔42bと、戻しばね43を受けるばね受孔42cとが貫通して形成されている。
このスライド部材42のクランク軸嵌合孔42aは、図15に示すように、プッシュ操作方向に向けて長く設定されている。このクランク軸嵌合孔42aには、クランク軸41が、回転軸回りの回転運動をスライド部材42の直線運動に変換するように嵌合されている。
一方、スライド部材42のガイド孔42bは、図15に示すように、クランク軸嵌合孔42aと同じ方向に向けて配置されている。このガイド孔42bとアーム部材22の案内ピン22eとは、連動操作機構20と駆動力付与機構30とを連結する連結部として構成されている。
可動パネル2のプッシュ操作力は、可動パネル2の連結部材2bを介してアーム部材22に伝達され、このアーム部材22の案内ピン22eがスライド部材42のガイド孔42bに沿って摺動することから、可動パネル2は、モータ停止時に作用するコギングトルクの影響を受けないで可動パネル2のプッシュ操作方向に往復動する。
このスライド部材42は、クランク軸41の往復回転によりクランク軸嵌合孔42aを介して可動パネル2の操作面2aに沿う方向の押圧力を受けることで往復直線移動するとともに、クランク軸41の往復回転によりガイド孔42bを介してアーム部材22に押し上げ力及び押し下げ力を与える。従って、スライド部材42は、回転運動を直線運動に変換するクランク機能と駆動力を伝達する駆動力付与機能とを兼ね備えている。
このスライド部材42に連動する戻しばね43は、図15に示すように、可動パネル2の操作面2aの基準位置となる初期停止位置を設定するとともに、操作部2の操作面2aを離間位置から初期停止位置に復帰させるための復帰部材として構成されている。
この戻しばね43としては、例えば圧縮コイルばねが用いられる。戻しばね43の一端は、スライド部材42のばね受孔42cの一端側に固定されるとともに、戻しばね43の他端は、スライド部材42のばね受孔42cの他端側に対応するボディ3の内部側壁に固定されている。
このクランク機構40は、図16に示すように、モータ31によるクランク軸41の回転によりスライド部材42を直線移動に変換させ、このスライド部材42の直線移動を、アーム部材22の連結ピン22cを回転中心とする回転運動に変換させる。アーム部材22が回転することで、アーム部材22の案内ピン22eは、スライド部材42のガイド孔42bに沿って移動するため、アーム部材22の自由端部は、ガイド壁3eの斜面3fに沿って移動することとなる。
このアーム部材22の自由端部がガイド壁3eの斜面3fに沿って移動すると、アーム部材22がアーム部材22の自由端部とボディ3のガイド壁3eの斜面3fとの当接位置を支持点として押し上げられることで、可動パネル2に触覚フィードバック力が付与される。
触覚フィードバック力を解除すると、戻しばね43の戻し力によりアーム部材22がガイド壁3eを介して可動パネル2の初期停止位置に対応する位置に自動的に戻り、可動パネル2が初期停止位置に復帰する。可動パネル2は、戻しばね43の付勢力とエンター用スイッチ押し込み決定の反力とが釣り合う位置で静止する。
(第5の実施の形態の効果)
この第5の実施の形態にあっても、上記第1〜第4の実施の形態と同様の効果が得られる。それに加えて、駆動伝達機構10の構成部品をユニット化することが可能となり、入力装置1全体の組立効率を向上させることができる。
[変形例]
本発明における入力装置1の代表的な構成例を上記各実施の形態、変形例及び図示例を挙げて説明したが、次に示すような変形例も可能である。
(1)上記入力装置1は、車載機器に限らず、各種の電子・電気機器に適用することができることは勿論である。
(2)タッチパネルを備えていない各種の入力装置であっても、操作者の手指に触覚刺激操作感触を呈示することは可能であり、例えばマウス装置や操作ノブなどにも適用することができる。
(3)上記入力装置1は、例えば使用目的などに応じて配置個数、配置位置や配置形態などを適宜に選択すればよく、本発明の初期の目的を達成することができる。
以上の説明からも明らかなように、本発明に係る代表的な実施の形態、変形例及び図示例を例示したが、上記各実施の形態、変形例及び図示例は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。従って、上記各実施の形態、変形例及び図示例の中で説明した特徴の組合せの全てが発明の課題を解決するための手段に必須であるとは限らない点に留意すべきである。
1…入力装置、2…可動パネル、2a…操作面、2b…連結部材、2c…ピン係止孔、3…ボディ、3a…移動孔、3b…回り止め壁、3c…支持軸、3d…取付片、3e…ガイド壁、3f…斜面、4,5…Eリング、10…駆動伝達機構、20…連動操作機構、21,42…スライド部材、21a…嵌合片、21b…支持ピン、22…アーム部材、22a…支持孔、22b…屈曲片、22c…連結ピン、22d…回転止め片、22e…案内ピン、30…駆動力付与機構、31…モータ、31a…モータ軸、32…ラック・ピニオン機構、33…ピニオン、34…ラック部材、34a…ラック歯、34b…支持孔、34c,42b…ガイド孔、34d…傾斜ガイド孔、34e…屈曲片、35,43…戻しばね、40…クランク機構、41…クランク軸、42a…クランク軸嵌合孔、42c…ばね受孔、θ…傾斜角度

Claims (7)

  1. ボディに設けられ、初期停止位置及び前記初期停止位置から離間した離間位置の間を移動可能な操作部と、
    前記ボディに操作部移動方向に沿って移動可能及び回転可能に設けられ、前記操作部の操作に連動する連動操作機構と、
    前記ボディに操作部移動方向と交差する方向に設けられ、前記操作部に触覚フィードバック力を作用させるための駆動力を前記連動操作機構に付与する駆動力付与機構と、
    前記駆動力付与機構の操作部移動方向と交差する方向の運動を前記連動操作機構の操作部移動方向に沿った運動に変換するように連結する連結部と、
    前記ボディに設けられ、触覚フィードバック力の作用時において前記連動操作機構の動きを規制するガイド壁と、
    を備えたことを特徴とする入力装置。
  2. 前記連動操作機構は、前記ボディに操作部移動方向に沿って移動可能に支持されたスライド部材と、前記スライド部材に回転可能に連結されるとともに、前記操作部に追従可能に連結されたアーム部材とを備えており、
    前記駆動力付与機構は、前記ボディに操作部移動方向と交差する方向に移動可能に支持されたラック部材と、前記ラック部材に噛み合う正逆回転可能なピニオンとを備え、
    前記連結部は、前記アーム部材に設けられたガイド孔又は案内ピンと、前記ラック部材に設けられた案内ピン又はガイド孔とからなり、
    前記ガイド壁には、触覚フィードバック力の作用時において前記アーム部材が当接して前記アーム部材の操作部移動方向の動きの支持点となる斜面が形成されてなることを特徴とする請求項1記載の入力装置。
  3. 前記連動操作機構は、前記ボディに操作部移動方向と交差する方向に沿って移動可能に支持されたスライド部材と、前記スライド部材に追従可能に連結されるとともに、前記操作部に追従可能に連結されたアーム部材とを備えており、
    前記駆動力付与機構は、回転軸回りの回転運動を前記スライド部材の直線運動に変換するクランク機構を備え、
    前記連結部は、前記アーム部材に設けられたガイド孔又は案内ピンと、前記スライド部材に設けられた案内ピン又はガイド孔とからなり、
    前記ガイド壁には、触覚フィードバック力の作用時において前記アーム部材が当接して前記アーム部材の操作部移動方向の動きの支持点となる斜面が形成されてなることを特徴とする請求項1記載の入力装置。
  4. 前記ガイド孔は、触覚フィードバック力の作用時において前記案内ピンと前記斜面との間の距離の変化が小さくなるように傾斜してなることを特徴とする請求項2又は3記載の入力装置。
  5. 前記駆動力付与機構に連動可能に設けられ、前記操作部の前記初期停止位置を設定するとともに、前記操作部を前記離間位置から前記初期停止位置に復帰させるための復帰部材を備えたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の入力装置。
  6. 前記復帰部材は、一端が前記駆動力付与機構に支持され、他端が前記ボディに支持された戻しばねからなることを特徴とする請求項5記載の入力装置。
  7. 前記戻しばねは、引張りコイルばね又は圧縮コイルばねからなることを特徴とする請求項6記載の入力装置。
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