JP2015110124A - スプリンクラー消火装置 - Google Patents
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Abstract
Description
<実施例1のスプリンクラー消火装置の構造>
図1は、スプリンクラー消火装置の概念を示したものであり、スプリンクラー消火装置1は、メインタンク2、サブタンク3、トリガーとして機能する栓部材11、栓部材11を収納したハウジング7、温度センサを有するスプリンクラーヘッド6、ハウジング7とメインタンク2とを接続した配管8、メインタンクとハウジング7とを接続した配管9等によって構成されている。
上記の如く構成されたスプリンクラー消火装置1は、ハウジング7を天井板の上側に載置させ、スプリンクラーヘッド6を天井板から露出させた状態で、建造物内に設置して使用する。そのように設置されたスプリンクラー消火装置1においては、建造物内で火災が発生し、スプリンクラーヘッド6の周辺が高温になると、上述したように、温度センサである可溶体26が所定の温度で溶融することを契機として、図3の如く、内プレート23と外プレート24とが一緒に落下する。そして、スプリンクラーヘッド6の内プレート23と外プレート24とが一緒に落下すると、外プレート24と係合している栓部材11が下側に引っ張られるため、栓体11bが落下して、ハウジング7の消火剤排出孔20から消火剤Aが流れ落ちる。
スプリンクラー消火装置1は、上記の如く、消火剤Aを貯留したメインタンク2と、そのメインタンク2と接続されており温度センサ(スプリンクラーヘッド6の可溶体26)を有するスプリンクラーヘッド6とを備えており、温度センサが所定の温度を検知すると(すなわち、可溶体26が溶融すると)、メインタンク2内の消火剤Aをスプリンクラーヘッド6から外部へ放出させるものである。したがって、スプリンクラー消火装置1は、従来のスプリンクラー消火装置のように水槽等とスプリンクラーヘッドとを結ぶ長い配管を設ける必要がないので、安価かつ容易に構築することができる。その上、長期間に亘って使用されない場合でも、配管8や配管9等が錆びにくいので、メンテナンスが容易である。また、スプリンクラー消火装置1は、圧縮ガスGを充填したサブタンク3と、そのサブタンク3を開口させるためのトリガー(栓部材11)とを備えており、温度センサが所定の温度を検知すると、トリガーが連動してサブタンク3を開口し、サブタンク3内の圧縮ガスGをメインタンク2内へ流入させることによって、メインタンク2内の消火剤Aをスプリンクラーヘッド6へ流下させるものであるため、サブタンク3内の圧縮ガスGを利用して、メインタンク2内の消火剤Aをスプリンクラーヘッド6から短時間の内に放出させることができるので、火災が拡がる事態を効果的に防止することができる。
<実施例2のスプリンクラー消火装置の構造>
図4は、実施例2のスプリンクラー消火装置の概念を示したものであり、スプリンクラー消火装置31は、メインタンク2、温度センサを有するスプリンクラーヘッド6、配管9等によって構成されている。そして、メインタンク2内には、実施例1のスプリンクラー消火装置1と同様に、消火剤Aが充填されているとともに、圧縮ガスGも充填されており、消火剤Aが下方に加圧された状態になっている。また、メインタンク2が金属製の配管9によって、直接的にスプリンクラーヘッド6と接続された状態になっている。
上記の如く構成されたスプリンクラー消火装置31においては、建造物内で火災が発生し、スプリンクラーヘッド6の周辺が高温になると、実施例1のスプリンクラー消火装置1と同様に、スプリンクラーヘッド6の温度センサである可溶体26が所定の温度で溶け出すことによって、内プレート23と外プレート24とが一緒に落下する。そして、内プレート23と外プレート24とが一緒に落下すると、スプリンクラーヘッド6の先端が開口した状態となるため、メインタンク2内で加圧されていた消火剤Aが、一気に噴出し、デフレクタ28に当たって、四方八方に拡散して落下する。かかる一連の動作によって、効果的に鎮火することが可能となる。
実施例2のスプリンクラー消火装置31は、実施例1のスプリンクラー消火装置1と同様に、従来のスプリンクラー消火装置のように水槽等とスプリンクラーヘッドとを結ぶ長い配管を設ける必要がないので、安価かつ容易に構築することができる。その上、長期間に亘って使用されない場合でも、配管9等が錆びにくいので、メンテナンスが容易である。また、メインタンク2内の圧縮ガスGを利用して、消火剤Aをスプリンクラーヘッド6から短時間の内に放出させることができるので、火災が拡がる事態を効果的に防止することができる。
<実施例3のスプリンクラー消火装置の構造>
図5は、実施例3のスプリンクラー消火装置の概念を示したものであり、スプリンクラー消火装置41は、メインタンク2、サブタンク3、トリガーとして機能するバルブ(電磁弁)42、温度センサを有するスプリンクラーヘッド6、配管9、第二温度センサ(ヒューズ)43、信号線44、配管45等によって構成されている。
上記の如く構成された実施例3のスプリンクラー消火装置41は、スプリンクラーヘッド6を天井板Wから露出させた状態でハウジング7を天井板Wの上側に載置し、第二温度センサ43をスプリンクラーヘッド6の近傍に配置させた状態で、建造物内に設置して使用する。当該スプリンクラー消火装置41においては、建造物内で火災が発生し、スプリンクラーヘッド6の周辺が高温になると、実施例1のスプリンクラー消火装置1と同様に、スプリンクラーヘッド6の温度センサである可溶体26が所定の温度で溶け出すことによって、内プレート23と外プレート24とが一緒に落下し、スプリンクラーヘッド6の先端が開口した状態となる。
実施例3のスプリンクラー消火装置41は、実施例1のスプリンクラー消火装置1や実施例2のスプリンクラー消火装置31と同様に、従来のスプリンクラー消火装置のように水槽等とスプリンクラーヘッドとを結ぶ長い配管を設ける必要がないので、安価かつ容易に構築することができる。その上、長期間に亘って使用されない場合でも、配管9や配管45等が錆びにくいので、メンテナンスが容易である。また、スプリンクラー消火装置41は、実施例1のスプリンクラー消火装置1と同様に、サブタンク3内の圧縮ガスGを利用して、メインタンク2内の消火剤Aをスプリンクラーヘッド6から短時間の内に放出させることができるので、火災が拡がる事態を効果的に防止することができる。さらに、スプリンクラー消火装置41は、サブタンク3を開口させるトリガーが、第二温度センサ43と電気的に接続されたバルブ42であるため、火災の際にトリガーが確実に作動して、延焼する事態を効果的に防止することができる。
<実施例4のスプリンクラー消火装置の構造>
図6は、実施例4のスプリンクラー消火装置の概念を示したものであり、スプリンクラー消火装置51は、メインタンク2、サブタンク3、温度センサを有するスプリンクラーヘッド6、メインタンク2とスプリンクラーヘッド6とを接続した配管9、配管52、トリガーとして機能する開口部材(ボンベピン)53、付勢部材(コイルバネ)54および固定部材55等によって構成されている。
上記の如く構成された実施例4のスプリンクラー消火装置51においては、建造物内で火災が発生し、スプリンクラーヘッド6の周辺が高温になると、実施例1のスプリンクラー消火装置1と同様に、スプリンクラーヘッド6の温度センサである可溶体26が所定の温度で溶融することによって、図7の如く、内プレート23と外プレート24とが一緒に落下し、スプリンクラーヘッド6の先端が開口した状態となる。
スプリンクラー消火装置51は、実施例1のスプリンクラー消火装置1、実施例2のスプリンクラー消火装置31や実施例3のスプリンクラー消火装置41と同様に、従来のスプリンクラー消火装置のように水槽等とスプリンクラーヘッドとを結ぶ長い配管を設ける必要がないので、安価かつ容易に構築することができる。その上、長期間に亘って使用されない場合でも、配管9や配管52等が錆びにくいので、メンテナンスが容易である。また、スプリンクラー消火装置51は、実施例1のスプリンクラー消火装置1や実施例3のスプリンクラー消火装置41と同様に、サブタンク3内の圧縮ガスGを利用して、メインタンク2内の消火剤Aをスプリンクラーヘッド6から短時間の内に放出させることができるので、火災が拡がる事態を効果的に防止することができる。さらに、スプリンクラー消火装置51は、トリガーが先端を尖らせた開口部材53と付勢部材54とを有しており、温度センサ(スプリンクラーヘッド6の可溶体26)が所定の温度を検知すると、付勢手段54によってピン部材である開口部材53をサブタンク3に突き刺すことによって、サブタンク3内の圧縮ガスGをメインタンク2内へ流入させるものであるため、火災の際にトリガーが確実に作動して、延焼する事態を効果的に防止することができる。
<実施例5のスプリンクラー消火装置の構造>
図8は、実施例5のスプリンクラー消火装置の概念を示したものであり、スプリンクラー消火装置61は、メインタンク2、サブタンク3、温度センサおよびトリガーを装着したハウジング62、メインタンク2とハウジング62とを接続した配管63、デフレクター28等によって構成されている。
上記の如く構成された実施例5のスプリンクラー消火装置61は、メインタンク2の排出部64およびハウジング62の温度センサ(感熱体70,71および可溶体72)を天井Wから下側に露出させた状態で、天井裏に装着される。そのように設置されたスプリンクラー消火装置61においては、建造物内で火災が発生し、感熱体70,71の周辺が高温になると、図9の如く、それら感熱体70,71と接触した可溶体72が所定の温度で溶融する。
スプリンクラー消火装置61は、実施例1のスプリンクラー消火装置1、実施例2のスプリンクラー消火装置31、実施例3のスプリンクラー消火装置41や実施例4のスプリンクラー消火装置51と同様に、従来のスプリンクラー消火装置のように水槽等とスプリンクラーヘッドとを結ぶ長い配管を設ける必要がないので、安価かつ容易に構築することができる。その上、長期間に亘って使用されない場合でも、配管63等が錆びにくいので、メンテナンスが容易である。また、スプリンクラー消火装置61は、実施例1のスプリンクラー消火装置1、実施例3のスプリンクラー消火装置41や実施例4のスプリンクラー消火装置51と同様に、サブタンク3内の圧縮ガスGを利用して、メインタンク2内の消火剤Aを短時間の内に放出させることができるので、火災が拡がる事態を効果的に防止することができる。さらに、スプリンクラー消火装置61は、トリガーが先端を尖らせた開口部材73と付勢部材75とを有しており、温度センサ(感熱体70,71および可溶体72)が所定の温度を検知すると、付勢手段75によってピン部材である開口部材73(尖筒体77)をサブタンク3に突き刺すことによって、サブタンク3内の圧縮ガスGをメインタンク2内へ流入させるものであるため、火災の際にトリガーが確実に作動して、延焼する事態を効果的に防止することができる。
本発明に係るスプリンクラー消火装置の構成は、上記した各実施形態の態様に何ら限定されるものではなく、メインタンク、サブタンク、トリガー、温度センサ、スプリンクラーヘッド等の構成を、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、必要に応じて適宜変更できる。
2・・メインタンク
3・・サブタンク
11・・栓部材(トリガー)
6・・スプリンクラーヘッド
26,72・・可溶体(温度センサ)
42・・バルブ(トリガー)
53,73・・開口部材(ピン部材:トリガーの構成部材)
54,75・・付勢手段(トリガーの構成部材)
Claims (4)
- 消火剤を貯留したメインタンクと温度を検知するためのセンサとを備えており、
前記センサが所定の温度を検知すると、メインタンク内の消火剤を外部へ放出させることを特徴とするスプリンクラー消火装置。 - 前記センサがスプリンクラーヘッドに設けられているとともに、そのスプリンクラーヘッドに前記メインタンクが接続されており、
前記センサが所定の温度を検知すると、前記メインタンク内の消火剤を前記スプリンクラーヘッドから外部へ放出させることを特徴とする請求項1に記載のスプリンクラー消火装置。 - 圧縮ガスを充填したサブタンクと、
そのサブタンクを開口させるためのトリガーとを備えており、
前記センサが所定の温度を検知すると、前記トリガーが連動して前記サブタンクを開口し、サブタンク内の圧縮ガスを前記メインタンク内へ流入させることによって、メインタンク内の消火剤を放出させることを特徴とする請求項1、または請求項2に記載のスプリンクラー消火装置。 - 前記トリガーが、付勢手段とピン部材とを有しており、
前記センサが所定の温度を検知すると、付勢手段によってピン部材を前記サブタンクに突き刺すことによって、サブタンク内の圧縮ガスを前記メインタンク内へ流入させることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のスプリンクラー消火装置。
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