JP2015109542A - スピーカ、イヤホン、及び補聴装置 - Google Patents

スピーカ、イヤホン、及び補聴装置 Download PDF

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隆成 株本
Takanari Kabumoto
隆成 株本
芳真 下河内
Yoshimasa Shimogochi
芳真 下河内
松村 俊之
Toshiyuki Matsumura
俊之 松村
敦 坂口
Atsushi Sakaguchi
敦 坂口
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Abstract

【目的】本発明の目的は、振動板の両面にかかる圧力に差が生じることを抑制可能なスピーカを提供すること。
【解決手段】この目的を達成するために本発明のスピーカは、マグネット10と、筐体11と、プレート12と、ボイスコイル13と、振動板14と、サスペンション22と、チューブ23を備える。筐体11は、マグネット10を保持するヨーク16を有する。プレート12は、マグネット10の面上に配置されている。ボイスコイル13は、プレート12の外周側に形成された磁気空隙に、マグネット10とプレート12の配置方向と平行な方向に振動可能に配置されている。振動板14は、周縁部がボイスコイル13の端と接合され、プレート12を覆うように形成されている。サスペンション22は、振動板14と筐体11を接続し、振動板14を筐体11に支持する。チューブ23は、振動板14を挟むように配置された第1空間40と第2空間41の間を連通する。
【選択図】図1

Description

本発明は、スピーカ、イヤホン及び補聴装置に関するものである。
スピーカの背面を開放した状態で使用する開放型スピーカにおいて、振動板に固定されているボイスコイルは、プレートとマグネットとヨークで構成されている磁気回路で磁束密度の強い環状ギャップに塗布されている磁性流体内に挿入されている。その磁性流体は、組み立て時のセンタリングやボイスコイルとプレートの接触や温度上昇を防ぐことができる。また、駆動時においても接触を防ぎ、かつ、振動板の前面と背面の音響空間を分離させている(例えば、特許文献1参照。)。
国際公開第2011/129108号
音漏れを防ぐ為に片側の音孔を塞いだ密閉型スピーカの構成の場合、磁性流体を用いると振動板を境にして筐体内の空間が分離されることになる。その為、密閉された一方の空間内の圧力に関して、温度や振動板の動作により他方の空間との圧力差が生じ、磁性流体がはじき飛ばされる場合がある。その結果、環状ギャップ内の磁性流体が振動板、プレート等に付着し、また、量が減少して空隙が発生し音響特性を劣化させてしまう。
また、磁性流体を用いないスピーカの場合、振動板を支持するために振動板の全周にわたってサスペンションが設けられ、振動板とサスペンションによって筐体内の空間が2分割される。このため、イヤーチップが取り付けられる等の状態においてスピーカが外耳道と密閉されて挿入された場合に、この2つの空間における圧力差によって振動板の変形による異音や、振動板位置のズレが発生する場合がある。
一方、開放型スピーカであっても、振動板を基準にして両側に配置されている音孔の形状などによって一時的に振動板の一方の面と他方の面に加わる圧力に差が生じる場合がある。
本発明の目的は、上記従来のスピーカの課題を考慮し、振動板の両面にかかる圧力に差が生じることを抑制可能なスピーカ、イヤホン及び補聴装置を提供することである。
上記目的を達成するために、第1の本発明のスピーカは、マグネットと、筐体と、プレートと、ボイスコイルと、振動板と、サスペンションと、ベント部を備える。筐体は、にマグネットを保持するヨークを有する。プレートは、マグネットの面上に配置されている。ボイスコイルは、プレートの外周側に形成された磁気空隙に、マグネットとプレートの配置方向と平行に振動可能に配置されている。振動板は、周縁部がボイスコイルの端と接合され、プレートを覆うように形成されている。サスペンションは、振動板と筐体を接続し、振動板を筐体に支持する。ベント部は、振動板を挟むように筐体内に形成された第1空間と第2空間の間を連通する。
このように、ベント部によって第1空間と第2空間が連通するため、第1空間と第2空間の間に圧力差が生じることを抑制することが出来る。
そのため、振動板の両面にかかる圧力に差が生じることを抑制でき、圧力差によるボイスコイルの移動を妨げることが出来、良好な音響特性を得ることが出来る。
特に、その背面に密閉した空間が設けられた密閉型のスピーカの場合には、第1空間と第2空間の一方が密閉されることになり、圧力差が生じやすいため、本発明の効果がより発揮される。
また、第2の本発明のスピーカは、第1の本発明のスピーカであって、磁気空隙において発生する磁界によりプレートとボイスコイルの間に保持される磁性流体を備えている。
これにより、圧力差が生じて磁性流体が飛ばされるといった不具合が生じることを低減でき、磁性流体の量が減少することを抑制することが出来る。
また、第3の本発明のスピーカは、第2の本発明のスピーカであって、ベント部はチューブを有している。チューブにより第1空間と第2空間が連通される。
このようにチューブを用いて第1空間と第2空間を連通するため、第1空間と第2空間の間に圧力差が生じることを抑制することが出来る。
また、チューブの内径や全長を変更することによって、自由に圧力調整機能を設計することが出来る。
また、第4の本発明のイヤホンは、第3の本発明のスピーカと、ポートを備えている。ヨークは、配置部と側壁部を有している。配置部には、マグネットが固定される。側壁部は、前記マグネット、前記プレート及び前記ボイスコイルの周囲を囲むように配置部から形成されている。スピーカは、音孔を有している。音孔は、プレート、マグネット及びヨークを貫通して形成され、振動板で発生した音を外部へと導く。
ポートは、配置部に取り付けられており、音孔と連通し、音を外部へと伝達する伝達路を有している。第1空間は、振動板を基準にして音孔が設けられている側の空間であり、音孔の内部空間を含んでいる。第2空間は、振動板を基準にして第1空間の反対側の空間であり、マグネットの外周側であって、マグネット、ボイスコイル及び磁性流体と側壁部の間に形成された外周空間を含んでいる。チューブは、ポートの内側に配置され、外周空間と伝達路を連通する。
このように、チューブが外周空間と伝達路を連通することにより、外周空間を含んでいる第2空間と、伝達路と連通している第1空間が連通する。
また、第5の本発明のスピーカは、第1の本発明のスピーカであって、サスペンションは、振動板の全周にわたって設けられ、振動板を筐体に支持する。第1空間と第2空間は、振動板とそのサスペンションによって隔てられている。
この場合、筐体内の空間は、サスペンションと振動板によって第1空間と第2空間に隔てられることになる。このような構成において、チューブによって第1空間と第2空間を連通することによって、両者の空間に圧力差が生じることを低減することが出来る。
このように構成して振動板を挟む空間を連通することで、スピーカ挿入時の振動板の変形による異音や、振動板位置のズレを抑制することができる。
また、第6の本発明のスピーカは、第5の本発明のスピーカであって、ベント部はチューブを有し、筐体は、ヨークカバーを有している。ヨークは、マグネットが固定された配置部と、マグネット、プレート及びボイスコイルの周囲を囲むように配置部から形成された側壁部とを有する。ヨークカバーは、側壁部の端に配置されている。スピーカは、プレート、マグネット及びヨークを貫通して形成され、振動板で発生した音を外部へと導く音孔を有する。サスペンションは、側壁部に取り付けられている。第1空間は、振動板を基準にして音孔が設けられている側の空間であり、音孔の内部空間を含む。第2空間は、振動板を基準にして第1空間の反対側の空間であり、少なくとも一部がヨークカバーによって囲まれている。チューブは、ヨークカバーとヨークに外側から接続されることにより、前記第1空間と前記第2空間を連通する。
このように、ヨークカバーとヨークにチューブを接続することにより、第1空間と第2空間を連通することが出来る。
また、第7の本発明のスピーカは、第3の本発明のスピーカであって、第1及び第2のスピーカユニットを備えている。第1及び第2のスピーカユニットは、筐体、ボイスコイル、振動板及び磁性流体をそれぞれ有している。第1及び第2のスピーカユニットは、第1空間と第2空間を共有している。チューブは、前記第1スピーカユニットの第1空間と、第2スピーカユニットの第2空間を連通する。
このように、チューブによって、一方のスピーカユニットの第1空間と、他方のスピーカユニットの第2空間を連通することによって、少なくとも一方のスピーカユニットにおいて振動板を挟んで配置される空間に圧力差が生じることを抑制することが出来る。
また、第8の本発明のスピーカは、第3の本発明のスピーカであって、チューブは、ヨークを介することにより、第1空間と第2空間を貫通している。チューブは複数本設けられている。
音響インピーダンスが高い場合に、1本のチューブでは磁性流体の飛散が発生する場合でも、2本チューブが設けられている場合には、トータルの音響インピーダンスを下げることが出来、圧力差を抑制する通気流路としての機能を発揮させることが出来る。
また、1本に詰まりなどが発生した場合に、もう1本設けられているため安全である。
また、第9の本発明のスピーカは、第2の本発明のスピーカであって、ベント部は、ヨークに形成される溝を有する。
このように、溝を形成することによって第1空間と第2空間を連通させることが出来、チューブ等の別部材を設ける必要がないため部品点数を減らすことが出来る。
また、第10の本発明のスピーカは、第9の本発明のスピーカであって、音孔を更に備えている。音孔は、プレート、マグネット及びヨークを貫通して形成され、振動板で発生した音を外部へと導く。ヨークは、マグネットが固定された配置部と、マグネット、プレート及びボイスコイルの周囲を囲むように配置部から形成された側壁部を有する。第1空間は、振動板を基準にして音孔が設けられている側の空間であり、音孔の内部空間を含んでいる。第2空間は、振動板を基準にして第1空間の反対側の空間であり、マグネットの外周側であって、マグネット、ボイスコイル及び磁性流体と側壁部の間に形成された外周空間を含んでいる。溝は、配置部のマグネットが配置されている面に、外周空間と音孔を繋ぐように形成されている。
このように、貫通部と溝によって外周空間と伝達路を連通することにより、外周空間を含んでいる第2空間と、伝達路と連通している第1空間が連通する。
また、第11の本発明のイヤホンは、第2の本発明のスピーカと、スピーカに取り付けられるポートとを備えている。ポートはヨークと接続されている。ベント部は、ヨークに形成される貫通部、及び、ポートに形成される溝を有する。
このように、貫通部及び溝を形成することによって第1空間と第2空間を連通させることが出来る。
また、第12の本発明のイヤホンは、第11の本発明のイヤホンであって、スピーカは、プレート、マグネット及びヨークを貫通して形成され、振動板で発生した音を外部へと導く音孔を有している。ヨークは、マグネットが固定された配置部と、マグネット、プレート及びボイスコイルの周囲を囲むように配置部から形成された側壁部を有する。ポートは、音孔と連通し、音を外部へと伝達する伝達路と、ヨークの配置部に当接するフランジ部とを有している。第1空間は、振動板を基準にして音孔が設けられている側の空間であり、音孔の内部空間を含む。第2空間は、振動板を基準にして第1空間の反対側の空間であり、マグネットの外周側であって、マグネット、ボイスコイル及び磁性流体と側壁部の間に形成された外周空間を含む。貫通部は、配置部の外周空間に対向する部分に形成されている。溝は、貫通部とポート内部空間を接続するようにフランジ部に形成されている。
このように、貫通部と溝によって外周空間と伝達路を連通することにより、外周空間を含んでいる第2空間と、伝達路と連通している第1空間が連通する。
また、第13の本発明のイヤホンは、第2の本発明のスピーカと、スピーカに取り付けられるゴムシートとを備えている。ゴムシートはヨークと接続されている。ベント部は、ヨークに形成される貫通部、及び、ゴムシートに形成される溝を有する。
ゴムシートは、例えばポートを接続する際のポートとスピーカの間の介在物として機能する。このように、貫通部及び溝を形成することによって第1空間と第2空間を連通させることが出来る。
第14の本発明のイヤホンは、第13の本発明のイヤホンであって、スピーカは、プレート、マグネット及びヨークを貫通して形成され、振動板で発生した音を外部へと導く音孔を有している。ヨークは、マグネットが固定された配置部と、マグネット、プレート及びボイスコイルの周囲を囲むように配置部から形成された側壁部を有する。ゴムシートは、音孔の一部を形成する貫通孔を有し、ヨークの配置部に配置されている。第1空間は、前記振動板を基準にして前記音孔が設けられている側の空間であり、前記音孔の内部空間を含む。第2空間は、振動板を基準にして第1空間の反対側の空間であり、マグネットの外周側であって、マグネット、ボイスコイル及び磁性流体と側壁部の間に形成された外周空間を含む。貫通部は、配置部の外周空間に対向する部分に形成されている。溝は、配置部の貫通部とゴムシートの貫通孔を接続するようにゴムシートに形成されている。
このように、貫通部と溝によって外周空間と伝達路を連通することにより、外周空間を含んでいる第2空間と、伝達路と連通している第1空間が連通する。
第15の本発明のイヤホンは、第2の本発明のイヤホンであって、ベント部は、ヨークの下部かつ外周部に形成される溝と、溝に充填された磁性流体を有する。
第1空間と第2空間の一方の圧力が上昇すると、磁性流体が溝から押し出されることによって第1空間と第2空間は連通し、圧力差が減少していくと磁性流体は毛細管現象と磁束密度によって除々に溝へと戻り、第1空間と第2空間の連通は妨げられる。これにより、圧力差が生じたときに第1空間と第2空間を連通させて、圧力差を解消することが可能となる。
第16の本発明のイヤホンは、第15の本発明のイヤホンであって、プレート、マグネット及びヨークを貫通して形成され、前記振動板で発生した音を外部へと導く音孔を更に備えている。ヨークは、マグネットが固定された配置部と、マグネット、プレート及びボイスコイルの周囲を囲むように配置部から形成された側壁部を有する。第1空間は、振動板を基準にして音孔が設けられている側の空間であり、音孔の内部空間を含む。第2空間は、振動板を基準にして第1空間の反対側の空間であり、マグネットの外周側であって、マグネット、ボイスコイル及び磁性流体と側壁部の間に形成された外周空間を含む。溝は、配置部のマグネットが配置されている面側に、外周空間と音孔の内部空間を繋ぐように形成されており、磁性流体が充填されている。
これにより、第2空間の圧力が第1空間よりも高くなった場合に、磁性流体は音孔へと押し出され、第1空間と第2空間は連通する。また、マグネットの外側であって底部近傍の磁束密度が高くなっているため、圧力差が減少していくと磁性流体は磁束密度と毛細管現象によって除々に溝へと戻り、第1空間と第2空間の連通は妨げられる。
第17の本発明のスピーカは、第2の本発明のスピーカであって、マグネットは、第1マグネット部と第2マグネット部を有する。スピーカは、第1マグネット部と第2マグネット部に挟まれた溝形成部を備えている。溝形成部は、磁性体によって形成されており、内部に第1空間と第2空間を連通する溝を有する。ベント部は、溝形成部に形成された溝を有する。
このように、溝を形成することによって第1空間と第2空間を連通させることが出来る。また、マグネットは割れやすいため細かな加工が困難であるが、磁性体で溝を形成すればよいため、マグネットの加工を行う必要がないため、簡易に作製することが出来る。
第18の本発明のスピーカは、第17の本発明のスピーカであって、ヨークは、マグネットが固定された配置部、及びマグネット、プレート及びボイスコイルの周囲を囲むように配置部から形成された側壁部を有する。スピーカは、プレート、マグネット及びヨークを貫通して形成され、振動板で発生した音を外部へと導く音孔を更に備えている。ヨークは、マグネットが固定された配置部と、マグネット、プレート及びボイスコイルの周囲を囲むように配置部から形成された側壁部を有する。第1空間は、振動板を基準にして音孔が設けられている側の空間であり、音孔の内部空間を含む。第2空間は、振動板を基準にして第1空間の反対側の空間であり、マグネットの外周側であって、マグネット、ボイスコイル及び磁性流体と側壁部の間に形成された外周空間を含む。溝は、外周空間と音孔の内部空間を連通するように溝形成部に形成されている。
第19の本発明のイヤホンは、第2の本発明のスピーカと、スピーカに接続されるポートと、ポートを覆うように配置されるイヤーチップとを備える。ポートは、ヨークと接続される。ベント部は、ヨークに形成される貫通部と、ポートの側面に形成される溝を有する溝と溝を覆うイヤーチップによって形成される流通路によって第1空間と第2空間が連通される。
このように、ヨークに貫通部を形成し、ポートに溝を形成することによって第1空間と第2空間を連通させることが出来る。長い細管の穴あけ加工は、一般的に困難であるが、長い穴あけ加工を施すことなく、溝を形成することによってイヤーチップを利用して細管(流通路)を構成することが出来る。
第20の本発明のスピーカは、第2の本発明のスピーカであって、ベント部は、マグネットに形成される貫通孔を有する。
このように、マグネットに貫通孔を形成することによって第1空間と第2空間を連通させることが出来る。
第21の本発明のスピーカは、第20の本発明のスピーカであって、ヨークは、配置部及び側壁部を有する。配置部には、マグネットが固定されている。側壁部は、マグネット、プレート及びボイスコイルの周囲を囲むように配置部から形成されている。スピーカは、プレート、マグネット及びヨークを貫通して形成され、振動板で発生した音を外部へと導く音孔を更に備えている。第1空間は、振動板を基準にして音孔が設けられている側の空間であり、音孔の内部空間を含む。第2空間は、振動板を基準にして第1空間の反対側の空間であり、マグネットの外周側であって、マグネット、ボイスコイル及び磁性流体と側壁部の間に形成された外周空間を含む。貫通孔は、外周空間と音孔の内部空間を連通するようにマグネットに形成されている。
このように、貫通孔によって外周空間と音孔を連通することにより、外周空間を含んでいる第2空間と、音孔を含んでいる第1空間が連通する。
また、第22の本発明のイヤホンは、第2の本発明のスピーカと、スピーカに取り付けられるポートとを備えている。ポートはヨークの側壁部に配置されている。ベント部は、ヨークの側壁部とポートを接続する接続路を有する。
このように、ヨークの側面とポートを連通する接続路によって第1空間と第2空間を連通させることが出来る。
また、例えば、スピーカが平面視において矩形状の場合、その短辺側にポートを取り付けることにより、細長い形状を保ったまま、接続路によって外周空間と伝達路を連通することが出来る。
また、第23の本発明のイヤホンは、第22の本発明のイヤホンであって、スピーカは、平面視において矩形状であり、プレート、マグネット及びヨークを貫通して形成され、振動板で発生した音を外部へと導く音孔を有する。ヨークは、マグネットが固定された配置部を有し、側壁部は、マグネット、プレート及びボイスコイルの周囲を囲むように配置部から形成されている。ポートは、音孔と連通し、音を外部へと伝達する伝達路を有し、側壁部に取り付けられる。第1空間は、振動板を基準にして音孔が設けられている側の空間であり、音孔の内部空間を含む。第2空間は、振動板を基準にして第1空間の反対側の空間である。接続路は、第2空間の側壁部と対向する部分と伝達路を連通する。
例えば、矩形状の短辺側にポートを取り付けることにより、細長い形状を保ったまま、管によって外周空間と伝達路を連通することが出来る。この連通により、外周空間を含んでいる第2空間と、伝達路と連通している第1空間が連通する。
また、第24の本発明のスピーカは、マグネットを保持するヨークを有する。ベント部は、マグネットとヨークの間に位置する多孔性シートを有する。
多孔性シートとして適切な音響インピーダンスを有するものを選択することによって、溝を形成したり、チューブを設けることなく、振動板を挟む第1空間と第2空間の間を圧力差が生じた際に連通することが出来る。
また、第25の本発明のスピーカは、第24のスピーカであって、プレート、マグネット及びヨークを貫通して形成され、振動板で発生した音を外部へと導く音孔を更に備えている。ヨークは、マグネットが固定された配置部と、マグネット、プレート及びボイスコイルの周囲を囲むように配置部から形成された側壁部を有する。第1空間は、振動板を基準にして音孔が設けられている側の空間であり、音孔の内部空間を含む。第2空間は、振動板を基準にして第1空間の反対側の空間であり、マグネットの外周側であって、マグネット、ボイスコイル及び磁性流体と側壁部の間に形成された外周空間を含む。多孔性シートは、外周空間と音孔の間であって、マグネットと配置部の間に配置されている。
多孔性シートとして適切な音響インピーダンスを有するものを選択することによって、第1空間と第2空間に圧力差が生じた際に、外周空間と音孔の間を連通することが出来る。
また、第26の本発明のスピーカは、第2の本発明のスピーカであって、振動板は、多孔性の材料を含み、振動板はベント部と兼ねられている。
適切な音響インピーダンスを有する振動板を用いることにより、振動板の両側に位置する第1空間と第2空間の間に圧力差が生じた際に、振動板を介して両側の空間を連通することが出来る。
また、溝を設けたり、チューブを設けるなどの必要が無く、第1空間と第2空間を必要なときに連通することが可能となる。
また、第27の本発明のスピーカは、第2の本発明のスピーカであって、プレート、マグネット及び筐体を貫通して形成され、振動板で発生した音を外部へと導く音孔を備える。第1空間は、振動板を基準にして音孔が設けられている側の空間であり、音孔の内部空間を含む。第1空間と第2空間は、振動板、ボイスコイル、磁性流体、プレート及びマグネットによって筐体内の空間が分離されて形成されている。
以上のような第1空間と第2空間の間をベント部によって連通することにより、振動板の両側の面にかかる圧力に差が生じることが抑制することが出来る。
また、第28の本発明のスピーカは、第2、3、7〜10、15〜18、20、21、24〜27の本発明のいずれかのスピーカであって、磁性流体の近傍部分であって、プレート、振動板、又はボイスコイルに対して塗布される撥油剤をさらに備えている。
このように、撥油剤を塗布することにより、その撥油剤の表面張力により磁束密度が最大となる最初に塗布されたギャップの位置に移動しやすくなり、その結果として磁性流体の減少を防ぐことができる。
また、第29の本発明のイヤホンは、第4、11〜14、19、22、23の本発明のいずれかのイヤホンであって、磁性流体の近傍部分であって、プレート、振動板、又はボイスコイルに対して塗布される撥油剤をさらに備えている。
このように、撥油剤を塗布することにより、その撥油剤の表面張力により磁束密度が最大となる最初に塗布されたギャップの位置に移動しやすくなり、その結果として磁性流体の減少を防ぐことができる。
また、第30の本発明は、第1〜3、5〜10、15〜18、20、21、24〜27の本発明のいずれかのスピーカ又は第4、11〜14、19、22、23の本発明のいずれかイヤホンを備えた補聴装置である。
これにより、補聴装置として使用することが出来る。
本発明によれば、振動板の両面にかかる圧力に差が生じることを抑制可能なスピーカ、イヤホン及び補聴装置を提供することが出来る。
本発明にかかる実施の形態1におけるイヤホンを示す断面構成図。 図1のイヤホンの斜視図。 図1のBB間の断面図。 図1のイヤホンの構成を示す断面図。 本発明にかかる実施の形態1の変形例におけるイヤホンを示す斜視図。 本発明にかかる実施の形態1の変形例におけるイヤホンを示す斜視図。 本発明にかかる実施の形態1の変形例におけるイヤホンを示す斜視図。 本発明にかかる実施の形態1の変形例におけるイヤホンを示す斜視図。 図8のCC間の断面図。 本発明にかかる実施の形態1の変形例におけるイヤホンを示す斜視図。 本発明にかかる実施の形態2におけるスピーカを示す断面構成図。 本発明にかかる実施の形態2の変形例におけるスピーカを用いたイヤホンを示す断面構成図。 本発明にかかる実施の形態2の変形例におけるスピーカを用いたイヤホンを示す断面構成図。 本発明にかかる実施の形態2の変形例におけるスピーカを示す断面構成図。 図14のスピーカにおける磁束密度分布を示す図。 本発明にかかる実施の形態2の変形例におけるスピーカを示す断面構成図。 (a)図16のスピーカの溝形成部の平面図、(b)図16のスピーカの溝形成部とマグネット部の積層状態を示す図。 本発明にかかる実施の形態2の変形例におけるスピーカを用いたイヤホンを示す断面構成図。 図18のDD間の断面構成図。 本発明にかかる実施の形態3におけるスピーカを示す断面構成図。 (a)本発明にかかる実施の形態3の変形例におけるスピーカを用いたイヤホンを示す平面図。(b)(a)の正面の断面構成図。 本発明にかかる実施の形態4におけるスピーカを示す断面構成図。 本発明にかかる実施の形態4の変形例におけるスピーカを示す断面構成図。 本発明にかかる実施の形態5のスピーカの構成を説明する部分拡大図。 本発明にかかる実施の形態6の補聴装置の外観図。
以下に、本発明にかかる実施の形態について図面を参照しながら以下に説明する。
(実施の形態1)
以下に本発明の実施の形態1について説明する。
図1は、本実施の形態1のイヤホン1の断面構成図である。図1に示すように、本実施の形態1のイヤホン100は、密閉型のイヤホンであり、スピーカ2と、ポート3を備えている。ポート3は、スピーカ2に取り付けられ、ポート3には例えばイヤーチップ等が取り付けられるが、イヤーチップは省略している(以下の図に示すイヤホンにおいても適宜イヤーチップは省略している)。
図2は、図1のイヤホン100の斜視図である。尚、図2では、ポート3の内側を視認可能なように、ポート3の紙面手前半分の構造を省略している。
(スピーカ2)
図1及び図2に示すように、スピーカ2は、マグネット10と、筐体11と、プレート12と、ボイスコイル13と、振動板14と、磁性流体15と、チューブ23を備えている。
筐体11は、略円柱形状であって、ヨーク16と、ヨークカバー17を有している。図1および図2においては、ヨーク16は、上端に蓋を有する円筒形状であり、その上端に位置する部分に設けられ、マグネット10が配置される配置部20と、配置部20の周囲から下方に向かってマグネット10を囲むように形成された側壁部21を有している。マグネット10は、円環形状であり、その内側に貫通孔10aを有している。そして、マグネット10は、その中心軸が配置部20に対して垂直になるように配置部20に配置される。ヨーク16の配置部20には、マグネット10の貫通孔10aと連通する貫通孔20aが形成されている。ヨークカバー17は、下端に蓋を有する円筒形状であり、ヨーク16の下側の開口を覆うように配置されている。本実施の形態のスピーカ2は密閉型のスピーカであり、ヨークカバー17には、外部との通気孔は形成されていない。
プレート12は、図1においてマグネット10の下側の面に配置されている。このプレート12には、マグネット10の貫通孔10aと連通するように貫通孔12aが形成されている。プレート12の貫通孔12aと、マグネット10の貫通孔10aと、配置部20の貫通孔20aによって音孔18が形成されている。
ボイスコイル13は、プレート12の外周側に形成された磁気空隙19に上下方向(マグネットとプレートの配置方向の一例)に振動可能に配置されている。なお、磁気空隙の振動方向は、マグネット10のプレート配置面10sに対して垂直方向ともいえる
振動板14は、その周縁部14sが、ボイスコイル13の下側の端と接続されている。振動板14は、ボイスコイル13の振動によって振動し、この振動板14の振動によって音が発生する。また、振動板14は、サスペンション22によって筐体11に固定されている。図3は、図1のBB間の矢印方向を示す図である。図3に示すように、サスペンション22は、細長い板状の部材であり、4本設けられており、その一方の端がヨーク16の側壁部21に固定され、他方の端が振動板14に固定されている。このように、本実施の形態では、振動板14は、例えば、90度間隔で4箇所サスペンション22によって側壁部21と接続されている。このように、振動板14は、ダンパーとなるブリッジ状のサスペンションによって筐体11に支持されている。
図1に示すように、磁性流体15は、磁気空隙19におけるプレート12とボイスコイル13の間に配置されている。この磁性流体15を配置することによって、組立て時のボイスコイル13のセンタリングや、ボイスコイル13とプレート12の接触を防ぐことが出来る。また、詳しくは後述するが、この磁性流体15を配置することにより、ボイスコイル13とプレート12の間に空気層がなくなり、筐体11内の空間が、マグネット10、プレート12、ボイスコイル13、振動板14及び磁性流体15で囲まれた空間と、それ以外の空間に分けられる。
(ポート3)
ポート3は、例えば樹脂によって形成された略筒状の部材であり、図1および図2に示すように、筒状部30と、筒状部30の下側の一端に設けられたフランジ部31とを有している。フランジ部31は、ヨーク16の配置部20に上方から当接する。また、ポート3は、その内側に音を外部に伝達するための伝達路32を有している。また、図1及び図2に示すように、フランジ部31のチューブ23が配置される部分はチューブ23によって、その他の部分と比べて盛り上がっている。図1に示すように、伝達路32のスピーカ2と接続される側の開口部に33を付し、その反対側の開口部に34を付す。すなわち、ボイスコイル13の振動に伴って振動板14によって発生した音は、音孔18を通り、開口部33を介してポート3内の伝達路32を通って、開口部34から外部へと伝達される。
(イヤホン100の内部空間)
スピーカ2の筐体11内の空間は、第1空間40と第2空間41に分けられる。第1空間40は、マグネット10、プレート12、ボイスコイル13、振動板14及び磁性流体15で囲まれた空間であり、第2空間41は、第1空間40以外の筐体11内の空間である。
第1空間40は、振動板14の上側に位置する上側空間42と、音孔18の空間である音孔空間43(本発明の音孔の内部空間の一例)を有している。この上側空間42は、ボイスコイル13と振動板14とプレート12によって囲まれた空間である。音孔空間43は、ポート3の伝達路32と連通している。
第2空間41は、マグネット10、プレート12、磁性流体15および振動板14と、ヨーク16およびヨークカバー17の間に形成される空間のことである。より詳しくは、第2空間41は、振動板14の下側に位置する下側空間44と、マグネット10の外周側であって、マグネット10、プレート12、磁性流体15、ボイスコイル13および振動板14と側壁部21の間に形成される外周空間45を有している。尚、第2空間41は後述する貫通孔20bが形成されていない場合は、密閉空間となる。
図4は、図1と同じ図であるが、第1空間40および伝達路32を実線のハッチングにて示し、第2空間41を点線のハッチングにて示している。
このように、振動板14を挟むように設けられた振動板14の上側に位置する上側空間42は第1空間40の一部であり、振動板14の下側に位置する下側空間44は第2空間41の一部である。
このため、第1空間40と第2空間41に圧力差が生じると、振動板14の上側の面と下側の面にかかる圧力に差が生じることになるが、本実施の形態のイヤホン1には、第1空間40と第2空間41に圧力差が生じることを抑制するためにチューブ23が設けられている。
(チューブ23)
図1及び図2に示すように、本発明のベント部の一例であるチューブ23は、フランジ部31と配置部20の間に配置されており、伝達路32と外周空間45を連通している。詳細には、チューブ23の一端23aは、伝達路32に配置されている。チューブ23の他端23bは、配置部20に形成されている貫通孔20b(本発明の貫通部の一例)に配置されている。貫通孔20bは、配置部20の外周空間45に対向する部分に形成されており、配置部20のマグネット10よりも外側の部分に形成されているともいえる。
このチューブ23により、外周空間45と伝達路32は連通する(図中矢印A参照)。外周空間45は第2空間41に含まれており、伝達路32は第1空間40と繋がっているため、第1空間40と第2空間41の間に生じる圧力差は、チューブ23によって解消される。このように、第1空間40と第2空間41の間を連通することにより、振動板14を挟んだ両側の空間における圧力差の発生を抑制することが出来る。
振動板14を挟んで上下に位置する第1空間40と第2空間41の空間容積を、音響特性に影響の無い形状で構成されるベント部の一例であるチューブ23によって連結させることにより、振動板14の上側と下側に圧力差が生じなくなる為、磁性流体がはじけないようにすることができる。例えば、外径φ8mmの密閉型スピーカにおいて、内径が約φ0.2mm-0.3mm長さ5mm程度のベントで連結させる。
また、ベント部によって振動板14の上側の上側空間42を含む第1空間40と下側の下側空間44を含む第2空間41を連結させる構成の為、不要なベント用の空間が必要なくなり、密閉型スピーカを使用したイヤホンや補聴装置を小型にすることができる。
更に、イヤホンを耳へ装着した時に、音は音孔18のみから出ることになりイヤホン本体からの音もれは発生しない。従って、本実施の形態1のイヤホン1をマイクと連結して補聴装置として使用した場合、増幅された音がマイクへ入力されないので、ハウリングを抑制することが出来る。
(実施の形態1の変形例)
(A)
図1〜図4のイヤホン100ではチューブ23の形状は筐体11及びポート3に沿って折れ曲がる形状であったが、図5に示されるように、ポート3の内側の形状をチューブ23に沿った形状としてもよい。
図5は、イヤホン101の斜視図である。図5に示すイヤホン101は、ポート310と、スピーカ2とを備えている。ポート310は、ポート3のように円筒形状ではなく、漏斗形状であって、その伝達路32は、スピーカ2側の開口部33が外部への開口部34よりも径が大きくなるように途中から広がるように形成されている。そして、ポート310の開口部33側の端の縁部310aでスピーカ2と接続されている。
すなわち伝達路312には、傾斜面312bが形成されており、その傾斜面312aに沿って、チューブ23が配置されている。
(B)
また、特にそのチューブ23の距離を長く設定したい場合等には、図6に示されるように、筐体11の上部において円形に巻きまわす構成としてもよい。図6は、イヤホン102の斜視図である。図6に示すイヤホン102は、図1に示すイヤホンとは異なり、チューブ23が配置部20の外側の面にドーナツ状に巻かれて配置されている。尚、チューブ23はフランジ部31によって配置部20に押し付けられることによって固定されているが、別途ポート3又はスピーカ2に固定部材を用いて固定してもよい。
(C)
上記実施の形態1では、チューブ23は1本のみ設けられていたが、複数本設けられていても良い。図7は、イヤホン103の断面構成図である。図7に示すイヤホン103は、スピーカ2と、スピーカ2が内側に配置された外装部320を備えている。この外装部320は、外装部本体321と、ポート330を有している。すなわち、図7に示すイヤホン103ではポート330が外装に組み込まれている。外装部本体320は、スピーカ2を覆うように形成されており、ポート330は、スピーカ2の配置部20側に設けられている。ポート330は、図1と同様に伝達路332を有しており、伝達路332から外部に向けて開口した開口部334を有している。また、図1と同様に、貫通孔20bにチューブ23が配置されている。この貫通孔20bとは別に、外周空間45に対向する配置部20の部分に貫通孔20cが形成されており、貫通孔20cに2本目のチューブ23が配置されている。
このように、第1空間40と第2空間41を連通するための細管であるチューブ23を2本設けることにより、例えば、音響インピーダンスが極めて高い細管(チューブ23)を設ける場合、一つの細管では音響インピーダンスが高過ぎるため、磁性流体の弾けが発生するおそれがある。しかしながら、2つの細管が設けられていれば、トータルの音響インピーダンスを下げることができ、細管であるチューブ23に通気孔としての機能を持たせることができる。
尚、図7では、スピーカ2を覆う外装部320を備えた構成のイヤホン103に対して複数本のチューブ23を設けているが、図1〜図5のイヤホン1、101、102に対して複数本のチューブ23が設けられていても良い。
(D)
上記実施の形態1のイヤホン1では、磁性流体15が設けられたスピーカ2が用いられていたが、磁性流体15が設けられていなくてもよい。
図8は、磁性流体15が設けられていない構成のスピーカ200を用いたイヤホン104の構成を示す断面図である。図9は、図8のCC間の矢印方向の断面図である。図8に示すスピーカ200では、磁性流体15が設けられていないため、図3に示すサスペンション22の代わりにサスペンション201が設けられている。このサスペンション201は、図9に示すように振動板14の全周にわたって形成されており、振動板14をヨーク16の側壁部21に支持している。このように、図8の構成のスピーカ200では、圧すペンション201のブリッジが形成されていない。
また、図8に示すイヤホン104では、イヤホン1と比較して、スピーカ200は、ポート3に対する向きがスピーカ2とは反対向きに配置されている。すなわち、ヨークカバー202側にポート3が取り付けられている。このヨークカバー206とヨーク16によって筐体222が形成されている。ヨークカバー202は円筒形状であって、ヨークカバー202の側壁部206とヨーク16の側壁部21のそれぞれに貫通孔206a、21aが形成されており、この貫通孔206aと貫通孔21aにチューブ205の両端が挿入固定されている。尚、この図8のスピーカ200では、図1のスピーカ2と比べて上下の向きが逆になっているため、上側空間42は振動板14の下側に位置し、下側空間44は振動板14の上側に位置することなる。
以上のような構成のスピーカ200では、図8及び図9に示すようにサスペンション201及び振動板14によってヨーク16の上側が完全に覆われているため、ヨークカバー202とヨーク16によって形成される筐体207の内部空間がサスペンション201と振動板14によって第1空間203と第2空間204に分けられる。また、図8に示すスピーカ200では、磁性流体15が設けられていないため、ボイスコイル13とプレート12の間の隙間には空気層が形成されており、この空気層を介して外周空間45と上側空間42は連通している。
すなわち、第1空間203は、外周空間45と上側空間42と音孔空間43を含み、第2空間204は、少なくとも一部がヨークカバー202によって囲まれた空間である。
この第1空間203と第2空間204がチューブ205よって連通しているため、振動板14を挟む両側の空間(第1空間203と第2空間204)に圧力差が生じることを抑制することが出来る。図8に示すイヤホン104では、音孔18が外部に開放されている開放型のため、密閉型ほどの圧力差は生じないと考えられるが、第1空間203と第2空間204に一時的に生じる圧力差も解消することが出来る。
尚、図8に示す構成のイヤホン104の音孔18をふさいで、密閉型のイヤホンとしてもよい。この場合、第1空間203と第2空間204の圧力差が生じやすく、この圧力差によって、イヤーチップが取り付けられる等の状態においてスピーカが外耳道と密閉されて挿入された場合に、振動板の変形による異音や、振動板位置のズレが発生する場合があるが、チューブ205を設けることにより、異音の発生や振動板位置のずれの発生を低減することが出来る。
(E)
上記実施の形態1では、マグネット10、ヨーク16、プレート12、ボイスコイル13、振動板14、磁性流体15及びサスペンション22から構成されるユニットをスピーカユニットとすると、スピーカユニットが1つ設けられていたが、スピーカユニットが2つ設けられていてもよい。
図10は、マグネット10、ヨーク16、プレート12、ボイスコイル13、振動板14、磁性流体15及びサスペンション22から構成されるスピーカユニット50が2つ設けられているスピーカ210を備えたイヤホン105を示す断面構成図である。図10に示すように、イヤホン105はスピーカユニット50を2つ有している。2つのスピーカユニット50は音孔18が対向するように配置されており、図中では、上側に配置されているスピーカユニット50を50aとし、他方のスピーカユニット50を50bとする。この2つのスピーカユニット50a、50bを覆うように外装部340が設けられている。
外装部340は、スピーカユニット50a、50bを覆うように形成された外装部本体341とポート350とを有している。ポート350は、一方のスピーカユニット50aの振動板14の音孔18とは反対側に配置されている。ポート350の伝達路352は、スピーカユニット50aの振動板14の図における上側の空間を含む第2空間41と繋がっている。また、スピーカユニット50aの振動板14の図中上側の空間を含む第2空間41と、スピーカユニット50bの振動板14の図中下側の空間を含む第2空間41は、スピーカユニット50a、50bの側方に形成されている第1連通路211によって連通している。この第1連通路211を介して、スピーカユニット50bで発生した音が、ポート350へと伝達される。また、スピーカ210には、スピーカユニット50aの振動板14の図中下側の空間を含む第1空間40を外部と連通するための第2連通路212と、スピーカユニット50bの振動板14の図中上側の空間を含む第1空間40を外部と連通するための第3連通路213が設けられている。そして、スピーカユニット50aの第2連絡通路212及びスピーカユニット50bの第3連通路213と、スピーカユニット50aの第2空間41とを繋ぐチューブ214が設けられている。このチューブ214の一端は、スピーカユニット50aの第2空間41に対向する外装部本体341の部分に形成された貫通孔に挿入配置されている。また、チューブ214の他端は、スピーカユニット50bの第1空間40の音孔18と繋がっている第3連通路213及びスピーカユニット50aの第1空間40の音孔18と繋がっている第2連通路212と連通している。
このようにスピーカユニット50a(第2スピーカユニットの一例)の第2空間41と、スピーカユニット50b(第1スピーカユニットの一例)の第1空間40及びスピーカユニット50aの第1空間40をチューブ214によって連通することによって、スピーカユニット50aの第2空間41とスピーカユニット50bの第2空間41は第1連通路211によって繋がっているため、スピーカユニット50aの側における振動板14を挟む空間、すなわち第1空間40と第2空間41の圧力差を解消することが出来、スピーカユニット50bの側における振動板14を挟む空間、すなわち第1空間40と第2空間41の圧力差を解消することが出来る。
具体的には、例えば、ユーザがイヤホンを装着し、第2空間41の圧力が高まると、スピーカユニット50aの振動板14は下方に、スピーカユニット50bの振動板14は上方向に力を受ける。しかしながら、チューブ214を経由して圧力が伝わり、スピーカユニット50aの振動板14は上方向に、スピーカユニット50bの振動板14は下方向に力を受ける。このようにそれぞれの振動板14の上下にかかる力は相殺されるため、装着時にスピーカユニット内部の圧力が増大しても2つの振動板14は初期位置から動かない。また、このようにスピーカユニット50を図10のように組み合わせることで、スピーカユニット50が二つであってもポート350とスピーカ210の背面(下側)を繋ぐ管(チューブ214)は一つで良くなる。
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2について説明する。上述の実施の形態1と重複する個所についてはその説明を省略する。上記実施の形態1では、第1空間40と第2空間41を連通するためにベント部としてチューブを用いた構成を説明したが、本実施の形態では、チューブの代わりに溝などを用いて第1空間40と第2空間41を連通する。
図11は、本実施の形態2のスピーカ220を示す断面構成図である。
図11に示すスピーカ220では、図1で説明したスピーカ2と比較して、チューブ23が配置される貫通孔20bが設けられておらず、代わりにヨーク16に溝221が形成されている。
溝221は、配置部20のマグネット10が配置されている側の面20dに形成されている。溝221は、外周空間45に対向する部分から貫通孔20aまで形成されている。このように溝221を形成することによって、外周空間45と音孔空間43が溝221によって連通される。外周空間45は第2空間41の一部であり、音孔空間43は第1空間40の一部であるため、溝221によって第1空間40と第2空間41が連通することになる。
これによって、振動板14を挟んで配置される2つの空間(第1空間40と第2空間41)の圧力差が生じることを抑制することが出来る。
(実施の形態2の変形例)
(A)
上記実施の形態2では、ヨーク16の配置部20に溝221を形成していたが、配置部20の代わりにポート3に溝を形成してもよい。
図12は、イヤホン106の構成を示す断面図である。図12に示すイヤホン106では、ポート3に溝321が形成されている。この溝321は、フランジ部31の配置部20と当接する面31aに形成されている。また、図1と同様に、配置部20には貫通孔20bが形成されており、ポート3がスピーカ2に取り付けられた状態において、溝321は、貫通孔20bから伝達路32まで形成されている。
このように溝321を形成することにより、伝達路32と外周空間45が溝321及び貫通孔20bを介して連通する。このため、振動板14を挟んで配置された第1空間40と第2空間41の間に圧力差が生じることを抑制できる。
(B)
図12に示すイヤホン106では、ポート3に溝321を形成したが、ポート3に限らず、図13のイヤホン107に示されるように、ゴムシートのような介在物360をヨーク16の配置部20と接続し、介在物360に溝361を形成してもよい。この介在物360を介してポートなどが接続されても良い。この介在物360の中央には、音孔18と接続される貫通孔360aが形成されている。溝361は、介在物360が配置部20に取り付けられた状態において、貫通孔20bから貫通孔360aまで形成されている。
(C)
上記実施の形態2においてヨーク16に形成した溝221に磁性流体を充填してもよい。図14は、溝221に磁性流体231が充填されたスピーカ230の構成を示す断面図である。図15は、溝221が形成される部分の磁束密度分布を示す図である。図15では、溝221が形成される部分が点線で示されている。また磁束密度が高い方が色が濃くなっており、最も高い部分が矢印Dで示され、最も低い部分が矢印Eで示されている。
図14に示すスピーカ230は磁性流体231が溝221に充填された状態では、下側空間44を含む第2空間41は密閉された状態となる。この状態で第2空間41の圧力が上昇すると、磁性流体231は音孔18に押し出され、第2空間41の一部である外周空間45と、第1空間40の一部である音孔空間43が連通される。
連通することによって第1空間40と第2空間41の圧力差が解消されると、押し出された磁性流体231は、毛細管現象と磁束により少しずつ溝221へと戻り、第1空間40と第2空間41の連通が再び妨げられる。ここで磁性流体231が磁束によって溝221に戻るとは、図15に示すように、マグネット10の上部の外周の磁束密度が高くなっており、磁束密度が高い方に磁性流体231が移動することによるものである。
(D)
本実施の形態2のようにヨーク16に溝を形成する代わりに、マグネットの間に挟んだ溝形成部に溝を形成するようにしても良い。
図16は溝形成部241が設けられたスピーカ240の構成を示す断面図である。図16に示すスピーカ240は、図13に示すスピーカ220と比較して、ヨーク16の配置部20に溝221が形成されていない。また、図16に示すスピーカ240は、図13に示すマグネット10に代わり2つの円環形状のマグネット部242、243(第1マグネット部、第2マグネット部の一例)を備えている。マグネット部242とマグネット部243の間に溝形成部241が設けられている。図17(a)は溝形成部241の平面図であり、図17(b)はマグネット部242、溝形成部241及びマグネット部243の積層状態を示す正面図である。
溝形成部241は鉄などの磁性体によって形成されており、図17(a)、(b)に示すように円環形状に形成されている。この円環形状の中央の貫通孔241aが、音孔空間43の一部を構成している。溝形成部241の一方の表面241bには、溝244が形成されている。溝244は、貫通孔241aから外周まで円環形状の半径方向に沿って形成されている。この溝244によって、第1空間40の一部である音孔空間43と、第2空間41の一部である外周空間45が連通するため、第1空間40と第2空間41の間に圧力差が生じることを抑制できる。
一般にマグネットは割れやすいため細かな加工が困難であるが、このように構成することにより、マグネットを加工することなく、振動板14を挟んで配置された空間を繋ぐ溝244を形成することが可能となる。
(E)
また、ヨーク16に溝を形成する代わりに、図18に示されるように、ポート側面に溝を設ける構成としてもよい。図18は、このような構成のイヤホン108の構成を示す断面図である。図18に示すように、イヤホン108は、スピーカ2と、ポート3と、イヤーチップ400を備えている。図19は、図18のDD間の断面図である。図19に示すように、ポート3には、ポート3の外側面3aに筒状部30の長手方向に沿って溝371が形成されている。
この溝371は、フランジ部31にも形成されている。イヤーチップ400は、ポート340に装着するための円筒形状の装着部401と、装着部401の先端から傘状に形成された傘状部402を有している。この装着部401がポート3の筒状部30の外側に装着されることによって、ポート3にイヤーチップ400が取り付けられる。このように、ポート3にイヤーチップ400の装着部401を装着すると、溝371が装着部401によって覆われ、溝371は細管(流通路の一例)として機能する。第2空間41の一部である外周空間45は、配置部20の貫通孔20b及び溝341を介して、第1空間40と連通している伝達路32と連通する(図中矢印A参照)。これにより、第1空間40と第2空間41の間に圧力差が生じることを抑制できる。
また、長い細管の穴空け加工は一般的に困難であるが、このように構成することにより、本例では長い穴空け加工をすることなく、長い細管を実現することができる。
(実施の形態3)
次に、本発明にかかる実施の形態3について説明する。上述の実施の形態2と重複する個所についてはその説明を省略する。上記実施の形態2では、第1空間40と第2空間41を連通するために溝を用いた構成を説明したが、本実施の形態では、溝の代わりに貫通孔などを用いて第1空間40と第2空間41を連通する。
図20は、本発明に係る実施の形態3におけるスピーカ250の構成を示す断面図である。図20に示すスピーカ250では、実施の形態2の図11に示すスピーカ220と比較して、溝221が設けられておらず、溝221の代わりにマグネット10に貫通孔251が設けられている。この貫通孔251は、マグネット10の半径方向に沿って形成されており、貫通孔10aからマグネット10の外側面10cまで形成されている。
この貫通孔251によって第2空間41の一部である外周空間45と、第1空間40の一部である音孔空間43が連通するため、振動板14を挟むように位置する第1空間40と第2空間41の間に圧力差が生じることを抑制できる。
(実施の形態3の変形例)
(A)
上記実施の形態3のような円形のスピーカに限らず、矩形状のスピーカに対しても本発明を適用しても良い。図21(a)は、矩形状のスピーカ280を有するイヤホン109の平面図である。図21(b)は、イヤホン109の構成を示す正断面図である。
図21(a)、(b)に示すように、イヤホン109は、スピーカ280と、ポート3とを備える。スピーカ280は、外形が異なるだけで基本的な構成は上記実施の形態1〜3で述べたスピーカと同様であり、ヨーク501、マグネット502、プレート503、ボイスコイル504、振動板505、磁性流体506及びサスペンション507を有している。ポート3はヨーク501の側壁部513に配置されている。スピーカ280のポート3以外の部分は、外装508によって覆われている。この外装508の内側であって、スピーカ250の下側に、連通路511が形成されている。この連通路511は、ヨーク501、マグネット502及びプレート503を貫通して形成された音孔512と、ポート3の伝達路32を連通する。
更に、振動板505の下側の空間である第1空間509と、振動板505の上側の空間である第2空間510を連通するための管520(本発明の接続路の一例)が設けられている。この管520は、ヨーク501の側壁部513を貫いて配置されており、第2空間510と伝達路32を連通している。詳細には、管520は、側壁部513の第2空間510に対向する部分に配置されている。また、伝達路32は、連通路511を介して第1空間509の一部である音孔512と連通しているため、第1空間509と第2空間510は連通することになる。これにより、振動板14を挟むように位置する第1空間509と第2空間510の間に圧力差が生じることを抑制できる。
また、このように構成することにより、細長い形状を保ったまま、振動板上下の空間を連通することができる。
尚、図21のスピーカ280は、第2空間510にも音孔521が形成されている開放型であるが、音孔521を閉じた密閉型であってもよい。また、本実施の形態では管520によって接続しているが、側壁部513に形成された流通路であってもよく、要するに第1空間510と第2空間520が接続できさえすればよい。
(実施の形態4)
次に、本発明の実施の形態4について説明する。上述の実施の形態3と重複する個所についてはその説明を省略する。上記実施の形態3では、第1空間40と第2空間41を連通するためにベント部として貫通孔等を用いた構成を説明したが、本実施の形態では、貫通孔の代わりに制動布などを用いて第1空間40と第2空間41を連通する。
図22は、本発明にかかる実施の形態4におけるスピーカ250の構成を示す断面図である。本実施の形態4のスピーカ250では、図20で説明したスピーカ250と比較すると、マグネット10に貫通孔251が形成されておらず、マグネット10とヨーク16の配置部20の間に制動布261(本発明の多孔性シートの一例)が設けられている。この制動布261は円環状に形成されており、中央に空洞を有し、その空洞が音孔空間43の一部を構成している。
この制動布261は、適切な音響インピーダンスとなる種類が選択されている。すなわち、振動板14が発生する音によって所定以上の音圧が制動布261にかかると、制動布261は空気を外周空間45から音孔空間43へと送ることが出来るが、振動板14によって発生する音による音圧が、所定よりも小さい場合、外周空間45と音孔空間43の間を空気が流通することが出来ない。
このように、適切な音響インピーダンスとなる制動布261を選択することによって、細い溝等や貫通孔を形成することなく振動板14を挟んで配置されている第1空間40と第2空間41を繋ぐことが可能となる。
(実施の形態4の変形例)
(A)
上記実施の形態4のスピーカ260では、適切な音響インピーダンスとなる制動布261が用いられていたが制動布261を用いず、図23のスピーカ270に示されるように、適切な音響インピーダンスに設計された振動板271を有する構成としてもよい。
このように構成することにより、特別な溝等を設けることなく、振動板上下の空間を連通することが可能となる。
(実施の形態5)
次に、本発明にかかる実施の形態5について説明する。
本実施の形態5の構成は、実施の形態1〜4で述べた磁性流体15を用いたスピーカに適用可能である。
図24は、実施の形態1で説明したスピーカ2の磁性流体15近傍を示す断面構成図である。図24に示すように、ボイスコイルは、線材131が巻き回されて形成されている。
本実施の形態5では、磁性流体15の塗布位置の近傍部分に撥油剤が塗布されている。
具体的には、塗布された磁性流体15が振動板14に同期して振動するボイスコイル13によって、各ボイスコイル13の線材131の隙間やプレート12等の磁性部品の切削面を伝って磁性流体が拡散する部分に、撥油剤を塗布する構成とする。
撥油剤を塗布する箇所について言い換えると、磁性流体15の塗布位置の近傍部分であり、プレート12、振動板14、又はボイスコイル13に対して撥油剤の塗布を行なう。
図23で説明すると、ボイスコイル13の内側であって、磁性流体15の上側から振動板14までの部分S1と、ボイスコイル13の内側であって磁性流体15の下側の部分S2、プレート12の磁性流体15側の端の上下部分S3、S4と、線材131の隙間S5(P部拡大図参照)に撥油剤が塗布される。
ここで、撥油剤を使用しない場合、塗布された磁性流体15は、振動板154に同期して振動するボイスコイル13によって、ボイスコイル13の線材131の隙間やプレートなどの磁性部品の切削面を伝って拡散し、環状ギャップ内の磁性流体の量が減少する可能性がある。磁性流体が減少した場合、磁性流体の効果である、ボイスコイル13の振動、センタリング、伝熱、高調波歪みの低減などが発揮されないことがある。
しかしながら、本実施の形態のようにS1〜S5の部分に撥油剤を塗布することにより、その撥油剤の表面張力により磁束密度が最大となる最初に塗布されたギャップの位置に移動しやすくなり、その結果として磁性流体の減少を防ぐことができる。
このように、本実施の形態のように構成することにより、磁性流体の拡散を防止することができ、環状ギャップ内の磁性流体の振動板等への付着を抑え、磁性流体の量の減少に伴う音響特性の劣化を抑えることができる。
尚、必ずしもS1〜S5のすべての部分に撥油剤を塗布する方が好ましいが、一部にだけ塗布しても良い。
(実施の形態6)
本発明にかかる実施の形態6の補聴装置について説明する。図25は、本実施の形態6の補聴装置600の外観を示す図である。
図25に示すように、本実施の形態6の補聴装置600は、イヤホン601と、補聴装置600が耳に装着された状態で使用者とは反対向けに配置され、外部の音声を受信するマイク602を有している。このイヤホン601に、上記実施の形態1〜5において説明したスピーカ2、210、220、230、240、250、260、270、280又はイヤホン1、100〜109等が適用される。
本発明のスピーカ及びイヤホンは、振動板の両面にかかる圧力に差が生じることを抑制可能な効果を有し、小型のイヤホンや、ハウリングが抑制された補聴装置などとして有用である。
1、100、101、102、103、104、105、106、107、108、109 イヤホン
2、200 スピーカ
3 ポート
10 マグネット
11、222 筐体
12 プレート
13 ボイスコイル
14、154 振動板
15 磁性流体
16 ヨーク
17、202 ヨークカバー
18 音孔
19 磁気空隙
20 配置部
21 側壁部
22、201 サスペンション
23 チューブ
30 筒状部
31 フランジ部
32 伝達路
33 開口部
34 開口部
40 第1空間
41 第2空間
42 上側空間
43 音孔空間
44 下側空間
45 外周空間
50a、50b スピーカユニット

Claims (30)

  1. マグネットと、
    前記マグネットを保持するヨークを有する筐体と、
    前記マグネットの面上に配置されたプレートと、
    前記プレートの外周側に形成された磁気空隙に、前記マグネットと前記プレートの配置方向と平行に振動可能に配置されたボイスコイルと、
    周縁部が前記ボイスコイルの端と接合され、前記プレートを覆うように形成された振動板と、
    前記振動板と前記筐体を接続し、前記振動板を前記筐体に支持するサスペンションと、
    前記振動板を挟むように前記筐体内に形成された第1空間と第2空間の間を連通するベント部を備えた、
    スピーカ。
  2. 前記磁気空隙において発生する磁界により前記プレートと前記ボイスコイルの間に保持される磁性流体を備えた、請求項1記載のスピーカ。
  3. 前記ベント部はチューブを有し、
    前記チューブにより前記第1空間と前記第2空間が連通される、
    請求項2に記載のスピーカ。
  4. 請求項3記載のスピーカと、
    前記筐体に取り付けられるポートと、
    を備え、
    前記ヨークは、
    前記マグネットが固定された配置部と、前記マグネット、前記プレート及び前記ボイスコイルの周囲を囲むように前記配置部から形成された側壁部とを有し、
    前記スピーカは、前記プレート、前記マグネット及び前記ヨークを貫通して形成され、前記振動板で発生した音を外部へと導く音孔を有し、
    前記ポートは、
    前記配置部に取り付けられており、
    前記音孔と連通し、音を外部へと伝達する伝達路を有し、
    前記第1空間は、前記振動板を基準にして前記音孔が設けられている側の空間であり、前記音孔の内部空間を含み、
    前記第2空間は、前記振動板を基準にして前記第1空間の反対側の空間であり、前記マグネットの外周側であって、前記マグネット、前記ボイスコイル及び前記磁性流体と前記側壁部の間に形成された外周空間を含み、
    前記チューブは、前記ポートの内側に配置され、前記外周空間と前記伝達路を連通する、
    イヤホン。
  5. 前記サスペンションは、前記振動板の全周にわたって設けられ、
    前記第1空間と前記第2空間は、前記振動板と前記サスペンションによって隔てられている、
    請求項1記載のスピーカ。
  6. 前記ベント部はチューブを有し、
    前記ヨークは、前記マグネットが固定された配置部と、前記マグネット、前記プレート及び前記ボイスコイルの周囲を囲むように前記配置部から形成された側壁部とを有し、
    前記筐体は、前記側壁部の端に配置されたヨークカバーを有し、
    前記プレート、前記マグネット及び前記ヨークを貫通して形成され、前記振動板で発生した音を外部へと導く音孔を更に備え、
    前記サスペンションは、前記側壁部に取り付けられており、
    前記第1空間は、前記振動板を基準にして前記音孔が設けられている側の空間であり、前記音孔の内部空間を含み、
    前記第2空間は、前記振動板を基準にして前記第1空間の反対側の空間であり、少なくとも一部が前記ヨークカバーによって囲まれており、
    前記チューブは、前記ヨークカバーと前記ヨークに外側から接続されることにより、前記第1空間と前記第2空間を連通する、
    請求項5に記載のスピーカ。
  7. 前記スピーカは、第1および第2スピーカユニットを備え、
    前記第1及び第2スピーカユニットは、前記筐体、前記ボイスコイル、前記振動板及び前記磁性流体をそれぞれ有し、
    前記第1及び第2スピーカユニットは、前記第1空間と前記第2空間を共有し、
    前記チューブは、前記第1スピーカユニットの前記第1空間と、前記第2スピーカユニットの前記第2空間を連通する、請求項3に記載のスピーカ。
  8. 前記チューブは、前記ヨークを介することにより、前記第1空間と前記第2空間を貫通し、
    前記チューブは複数個設けられている、
    請求項3に記載のスピーカ。
  9. 前記ベント部は、前記ヨークに形成される溝を有する、
    請求項2に記載のスピーカ。
  10. 前記プレート、前記マグネット及び前記ヨークを貫通して形成され、前記振動板で発生した音を外部へと導く音孔を更に備え、
    前記ヨークは、前記マグネットが固定された配置部と、前記マグネット、前記プレート及び前記ボイスコイルの周囲を囲むように前記配置部から形成された側壁部を有し、
    前記第1空間は、前記振動板を基準にして前記音孔が設けられている側の空間であり、前記音孔の内部空間を含み、
    前記第2空間は、前記振動板を基準にして前記第1空間の反対側の空間であり、前記マグネットの外周側であって、前記マグネット、前記ボイスコイル及び前記磁性流体と前記側壁部の間に形成された外周空間を含み、
    前記溝は、前記配置部の前記マグネットが配置されている面に、前記外周空間と前記音孔を繋ぐように形成されている、
    請求項9に記載のスピーカ。
  11. 請求項2に記載のスピーカと、
    前記スピーカに取り付けられるポートと、
    を備え、
    前記ポートは前記ヨークと接続され、
    前記ベント部は、前記ヨークに形成される貫通部、及び、前記ポートに形成される溝を有する、
    イヤホン。
  12. 前記スピーカは、
    前記プレート、前記マグネット及び前記ヨークを貫通して形成され、前記振動板で発生した音を外部へと導く音孔を有し、
    前記ヨークは、
    前記マグネットが固定された配置部と、前記マグネット、前記プレート及び前記ボイスコイルの周囲を囲むように前記配置部から形成された側壁部を有し、
    前記ポートは、
    前記音孔と連通し、音を外部へと伝達する伝達路と、
    前記ヨークの前記配置部に当接するフランジ部と、を有し、
    前記第1空間は、前記振動板を基準にして前記音孔が設けられている側の空間であり、前記音孔の内部空間を含み、
    前記第2空間は、前記振動板を基準にして前記第1空間の反対側の空間であり、前記マグネットの外周側であって、前記マグネット、前記ボイスコイル及び前記磁性流体と前記側壁部の間に形成された外周空間を含み、
    前記貫通部は、前記配置部の前記外周空間に対向する部分に形成されており、
    前記溝は、前記貫通部と前記ポート内部空間を接続するように前記フランジ部に形成されている、
    請求項11記載のイヤホン。
  13. 請求項2に記載のスピーカと、
    前記スピーカに取り付けられるゴムシートと、
    を備え、
    前記ゴムシートは前記ヨークと接続され、
    前記ベント部は、前記ヨークに形成される貫通部、及び、前記ゴムシートに形成される溝を有する、
    イヤホン。
  14. 前記スピーカは、
    前記プレート、前記マグネット及び前記ヨークを貫通して形成され、前記振動板で発生した音を外部へと導く音孔を有し、
    前記ヨークは、
    前記マグネットが固定された配置部と、前記マグネット、前記プレート及び前記ボイスコイルの周囲を囲むように前記配置部から形成された側壁部を有し、
    前記ゴムシートは、
    前記音孔の一部を形成する貫通孔を有し、前記ヨークの前記配置部に配置され、
    前記第1空間は、前記振動板を基準にして前記音孔が設けられている側の空間であり、前記音孔の内部空間を含み、
    前記第2空間は、前記振動板を基準にして前記第1空間の反対側の空間であり、前記マグネットの外周側であって、前記マグネット、前記ボイスコイル及び前記磁性流体と前記側壁部の間に形成された外周空間を含み、
    前記貫通部は、前記配置部の前記外周空間に対向する部分に形成されており、
    前記溝は、前記配置部の前記貫通部と前記ゴムシートの前記貫通孔を接続するように前記ゴムシートに形成されている、
    請求項13記載のイヤホン。
  15. 前記ベント部は、前記ヨークの下部かつ外周部に形成される溝と、前記溝に充填された磁性流体を有する、請求項2に記載のスピーカ。
  16. 前記プレート、前記マグネット及び前記ヨークを貫通して形成され、前記振動板で発生した音を外部へと導く音孔を更に備え、
    前記ヨークは、前記マグネットが固定された配置部と、前記マグネット、前記プレート及び前記ボイスコイルの周囲を囲むように前記配置部から形成された側壁部を有し、
    前記第1空間は、前記振動板を基準にして前記音孔が設けられている側の空間であり、前記音孔の内部空間を含み、
    前記第2空間は、前記振動板を基準にして前記第1空間の反対側の空間であり、前記マグネットの外周側であって、前記マグネット、前記ボイスコイル及び前記磁性流体と前記側壁部の間に形成された外周空間を含み、
    前記溝は、前記配置部の前記マグネットが配置されている面側に、前記外周空間と前記音孔の内部空間を繋ぐように形成されており、前記磁性流体が充填されている、
    請求項15記載のスピーカ。
  17. 前記マグネットは、第1マグネット部と第2マグネット部を有し、
    前記第1マグネット部と前記第2マグネット部に挟まれ、内部に前記第1空間と前記第2空間を連通する溝を有し、磁性体によって形成された溝形成部を備え、
    前記ベント部は、前記溝形成部に形成された溝を有する、
    請求項2に記載のスピーカ。
  18. 前記ヨークは、
    前記マグネットが固定された配置部、及び前記マグネット、前記プレート及び前記ボイスコイルの周囲を囲むように前記配置部から形成された側壁部を有し、
    前記プレート、前記マグネット及び前記ヨークを貫通して形成され、前記振動板で発生した音を外部へと導く音孔を更に備え、
    前記第1空間は、前記振動板を基準にして前記音孔が設けられている側の空間であり、前記音孔の内部空間を含み、
    前記第2空間は、前記振動板を基準にして前記第1空間の反対側の空間であり、前記マグネットの外周側であって、前記マグネット、前記ボイスコイル及び前記磁性流体と前記側壁部の間に形成された外周空間を含み、
    前記溝は、前記外周空間と前記音孔の内部空間を連通するように前記溝形成部に形成されている、
    請求項17に記載のスピーカ。
  19. 請求項2記載のスピーカと、
    前記スピーカに接続されるポートと、
    前記ポートを覆うように配置されるイヤーチップと、を備え、
    前記ポートは、前記ヨークと接続され、
    前記ベント部は、前記ヨークに形成される貫通部と、前記ポートの側面に形成される溝を有し、
    前記溝と前記溝を覆う前記イヤーチップによって形成される流通路によって前記第1空間と前記第2空間が連通される、
    イヤホン。
  20. 前記ベント部は、前記マグネットに形成される貫通孔を有する、
    請求項2に記載のスピーカ。
  21. 前記ヨークは、
    前記マグネットが固定された配置部、及び前記マグネット、前記プレート及び前記ボイスコイルの周囲を囲むように前記配置部から形成された側壁部を有し、
    前記プレート、前記マグネット及び前記ヨークを貫通して形成され、前記振動板で発生した音を外部へと導く音孔を更に備え、
    前記第1空間は、前記振動板を基準にして前記音孔が設けられている側の空間であり、前記音孔の内部空間を含み、
    前記第2空間は、前記振動板を基準にして前記第1空間の反対側の空間であり、前記マグネットの外周側であって、前記マグネット、前記ボイスコイル及び前記磁性流体と前記側壁部の間に形成された外周空間を含み、
    前記貫通孔は、前記外周空間と前記音孔の内部空間を連通するように前記マグネットに形成されている、
    請求項20に記載のスピーカ。
  22. 請求項2に記載のスピーカと、
    前記スピーカに取り付けられるポートと、
    を備え、
    前記ポートは前記ヨークの側壁部に配置され、
    前記ベント部は、前記ヨークの前記側壁部と前記ポートを接続する接続路を有する、
    イヤホン。
  23. 前記スピーカは、平面視において矩形状であり、前記プレート、前記マグネット及び前記ヨークを貫通して形成され、前記振動板で発生した音を外部へと導く音孔を有し、
    前記ヨークは、前記マグネットが固定された配置部と、前記マグネット、前記プレート及び前記ボイスコイルの周囲を囲むように前記配置部から形成された前記側壁部を有し、
    前記ポートは、前記音孔と連通し、音を外部へと伝達する伝達路を有し、前記ヨークの側壁部に取り付けられ、
    前記第1空間は、前記振動板を基準にして前記音孔が設けられている側の空間であり、前記音孔の内部空間を含み、
    前記第2空間は、前記振動板を基準にして前記第1空間の反対側の空間であり、
    前記接続路は、前記第2空間の前記側壁部と対向する部分と前記伝達路を接続する、
    請求項22に記載のイヤホン。
  24. 前記ベント部は、前記マグネットと前記ヨークの間に位置する多孔性シートを有する、請求項2に記載のスピーカ。
  25. 前記プレート、前記マグネット及び前記ヨークを貫通して形成され、前記振動板で発生した音を外部へと導く音孔を更に備え、
    前記ヨークは、前記マグネットが固定された配置部と、前記マグネット、前記プレート及び前記ボイスコイルの周囲を囲むように前記配置部から形成された側壁部を有し、
    前記第1空間は、前記振動板を基準にして前記音孔が設けられている側の空間であり、前記音孔の内部空間を含み、
    前記第2空間は、前記振動板を基準にして前記第1空間の反対側の空間であり、前記マグネットの外周側であって、前記マグネット、前記ボイスコイル及び前記磁性流体と前記側壁部の間に形成された外周空間を含み、
    前記多孔性シートは、前記外周空間と前記音孔の間であって、前記マグネットと前記配置部の間に配置されている、
    請求項24に記載のスピーカ。
  26. 前記振動板は、多孔性の材料を含み、
    前記振動板は前記ベント部と兼ねられている、請求項2に記載のスピーカ。
  27. 前記プレート、前記マグネット及び前記筐体を貫通して形成され、前記振動板で発生した音を外部へと導く音孔を備え、
    前記第1空間は、前記振動板を基準にして前記音孔が設けられている側の空間であり、前記音孔の内部空間を含み、
    前記第1空間と前記第2空間は、前記振動板、前記ボイスコイル、前記磁性流体、前記プレート及び前記マグネットによって前記筐体内の空間が分離されて形成されている、
    請求項2記載のスピーカ。
  28. 前記磁性流体の近傍部分であって、前記プレート、前記振動板、又は前記ボイスコイルに対して塗布される撥油剤をさらに備えた、
    請求項2、3、7〜10、15〜18、20、21、24〜27のいずれか一項に記載のスピーカ。
  29. 前記磁性流体の近傍部分であって、前記プレート、前記振動板、又は前記ボイスコイルに対して塗布される撥油剤をさらに備えた、
    請求項4、11〜14、19、22、23のいずれか一項に記載のイヤホン。
  30. 請求項1〜3、5〜10、15〜18、20、21、24〜28のいずれか一項に記載のスピーカ又は請求項4、11〜14、19、22、23、29のいずれか一項に記載のイヤホンを備えた補聴装置。
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