JP2015109491A - 圧電デバイス - Google Patents
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Abstract
【課題】圧電振動片に作用する応力の緩和を図りつつ、衝撃等を受けた場合であっても圧電振動片が大きく振られることを抑制し、圧電振動片の破損や周波数特性の変動等を防止して耐衝撃性が向上した信頼性の高い圧電デバイスを提供する。【解決手段】ベース110を貫通する2本のリード141、142と、リード141、142のそれぞれの先端部141a、142aに取り付けられかつ圧電振動片130を保持する保持部153、154が形成された2本のサポータ151、152と、を有し、サポータ151、152は、保持部153、154を含む直線部分151c、152cのうち少なくとも保持部153、154から離れた部分に、他の部分より剛性が低い低剛性部155、156を備える。【選択図】図1
Description
本発明は、圧電デバイスに関する。
携帯端末や携帯電話などにおいて水晶振動子や水晶発振器などの圧電デバイスが搭載されている。このような圧電デバイスとしては、ベースとカバーとからなるパッケージの内部に円板状の圧電振動片を収容し、この圧電振動片を2つのサポータにより側面側から挟み込んで保持する構成が知られている(例えば特許文献1参照)。
この圧電振動片には、2つのサポータから挟み込む力が作用しているため応力が作用しており、この状態で周波数特性等が調整される。従って、この圧電デバイスを長期間使用した場合や高温環境下で使用した場合などではサポータによる挟み込む力が弱くなり、圧電振動片に作用する応力が減少する。この応力の減少に伴い、圧電振動片の周波数特性が設計値から変化してしまう。そこで、このような周波数特性の変化を回避するために、サポータを板状にして剛性を低く設定し、サポータによって圧電振動片に作用する応力の緩和が図られている。
圧電振動片を挟む2つのサポータは、ベースを貫通する2本のリードに取り付けられるが、サポータの剛性が低いと、このサポータに保持される圧電振動片は、ベースに対して大きく振れてしまう。その結果、落下等により圧電デバイスに衝撃が加えられた場合、圧電振動片が大きく振られてカバーの内壁に衝突し、圧電振動片の周波数特性の変動を招くだけでなく、圧電振動片の破損や、圧電振動片がサポータから外れるおそれがある。
以上のような事情に鑑み、本発明では、圧電振動片に作用する応力の緩和を図りつつ、衝撃等を受けた場合であっても圧電振動片が大きく振られることを抑制し、圧電振動片の破損や周波数特性の変動等を防止して耐衝撃性が向上した圧電デバイスを提供することを目的とする。
本発明では、ベースを貫通する2本のリードと、リードのそれぞれの先端部に取り付けられかつ圧電振動片を保持する保持部が形成された2本のサポータと、を有する圧電デバイスであって、サポータは、保持部を含む直線部分のうち少なくとも保持部から離れた部分に、他の部分より剛性が低い低剛性部を備える。
また、低剛性部は、保持部を含んで形成されてもよい。また、低剛性部は、他の部分に対して厚さ及び幅の少なくても一方が小さくなるように形成されてもよい。また、サポータの少なくとも一方は、リードの先端部から直線部分までの間がクランク形状に屈曲された屈曲部を備えてもよい。また、リードの少なくても一方は、ベースから先端部までの間の一部がクランク状に屈曲された屈曲部を備えてもよい。また、ベースにおける2本のリードの間隔は、保持部同士の間隔より小さくてもよい。
また、本発明では、ベースを貫通しかつ圧電振動片を保持する保持部が形成された2本のリードを有する圧電デバイスであって、リードのそれぞれは、ベースから保持部までの間の一部がクランク形状に屈曲された屈曲部を備え、リードの、保持部を含む直線部分は、他の部分に対して厚さ及び幅の少なくとも一方が小さい低剛性部が形成される。また、圧電振動片を含んだ空間を覆うように、ベースに取り付けられるカバーを備えてもよい。
本発明によれば、圧電振動片に作用する応力の緩和を図りつつ、衝撃等を受けた場合であっても圧電振動片の破損や周波数特性の変動等を防止して、耐衝撃性が向上した信頼性の高い圧電デバイスを提供できる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。ただし、本発明はこれに限定されるものではない。また、以下の実施形態を説明するため、図面においては一部分を大きくまたは強調して記載するなど適宜縮尺を変更して表現している。また、図面においてハッチングした部分は、断面、金属膜、及び導電性接着剤を表している。
以下の各図において、XYZ座標系を用いて図中の方向を説明する。このXYZ座標系においては、SCカットの圧電振動片(水晶ブランク)130の結晶軸(x′軸、y″軸、z′軸)のうちx′軸に平行な方向をX方向とし、z´軸に平行な方向をZ方向とする。また、XZ平面に垂直な方向(圧電振動片130の厚さ方向)はY方向と表記する。X方向、Y方向及びZ方向のそれぞれは、図中の矢印の方向が+方向であり、矢印の方向とは反対の方向が−方向であるものとして説明する。
<第1実施形態>
第1実施形態に係る圧電デバイスの一例について図面を参照して説明する。図1に示すように、圧電デバイス100は、ベース110と、カバー120と、圧電振動片130と、リード141、142と、サポータ151、152と、を有している。なお、この圧電デバイス100は、圧電振動子である。ベース110及びカバー120は、例えば銅(Cu)、鉄(Fe)、ニッケル(Ni)、42アロイ、コバールなどの金属製の板状の部材が用いられる。ベース110及びカバー120に、金属製の部材が採用されることにより、収容空間160に収容される圧電振動片130の周波数の安定性が維持されるという利点がある。なお、ベース110とカバー120とで別の素材が用いられてもよい。
第1実施形態に係る圧電デバイスの一例について図面を参照して説明する。図1に示すように、圧電デバイス100は、ベース110と、カバー120と、圧電振動片130と、リード141、142と、サポータ151、152と、を有している。なお、この圧電デバイス100は、圧電振動子である。ベース110及びカバー120は、例えば銅(Cu)、鉄(Fe)、ニッケル(Ni)、42アロイ、コバールなどの金属製の板状の部材が用いられる。ベース110及びカバー120に、金属製の部材が採用されることにより、収容空間160に収容される圧電振動片130の周波数の安定性が維持されるという利点がある。なお、ベース110とカバー120とで別の素材が用いられてもよい。
また、ベース110及びカバー120に、同一の材料が採用されることにより、ベース110及びカバー120の熱膨張係数が異なることを回避して、高温下での使用や、接合時の熱により生じる変形や割れ等を抑制することができる。また、ベース110及びカバー120は、金属製に代えて、例えば、安価かつ形成容易なセラミックス(アルミ化合物など)や、シリコン、ガラス、樹脂などが用いられてもよい。
ベース110は、X方向から見たとき、Z方向を長手方向としかつY方向を短手方向とした矩形状または長円状に形成される。ベース110は、平面部(+X側の面)111と、平面部111の周囲から−X方向に延びる筒状の胴部112と、胴部112の端部から外側に向けて突出する鍔部113と、を有している。鍔部113の+X側の面には、後述するカバー120の接合面123bに接合される接合面113aが形成される。なお、ベース110は、上記した構成に限定されず、例えば、X方向から見たときの形状が、円形あるいは四角以外の多角形などの形状であってもよい。
ベース110の平面部111には、ベース110を厚さ方向(X方向)に貫通する2つの貫通孔114、115が設けられている。貫通孔114、115は、それぞれリード141、142が挿通可能に形成されている。貫通孔114、115は、ベース110においてZ方向に並んで設けられている。また、貫通孔114、115は、同一の形状となっている。なお、貫通孔114、115は、上記した構成に限定されず、例えば、貫通孔114、115は、互いに異なる形状でもよく、互いの間隔が図示のものより広くまたは狭くてもよい。
貫通孔114、115には、リード141、142が挿通された後、封止材170が充填される。これにより、貫通孔114、115はハーメチック封止される。このハーメチック封止により、リード141、142は、ベース110に固定される。封止材170としては、例えばガラス材や樹脂材などの非電導性の材料が用いられる。従って、ベース110に金属などの導電性材料が用いられた場合であっても、ベース110とリード141、142との電気的な接続が防止される。なお、貫通孔114、115をガラス材等でハーメチック封止するとともに、ベース110の内側を樹脂等で充填してもよい。
カバー120は、平面部(+X側の面)121と、平面部121の周囲から−X方向に延びる筒状の胴部122と、胴部122の端部から外側に向けて突出する鍔部123と、を有している。胴部122は、ベース110の胴部112が嵌入可能に形成される。鍔部123の−X側の面は、ベース110の接合面113aに接合される接合面123bが形成される。接合面123bは、接合面113aに対向して配置される。なお、カバー120は、上記した構成に限定されず、ベース110と接合して収容空間160を形成する任意の形状が適用されてもよい。
ベース110の接合面113aとカバー120の接合面123bとは、シーム溶接やスポット溶接などの抵抗溶接により接合される。ベース110とカバー120とが接合されて形成される収容空間160は、後述する圧電振動片130が収容され、真空雰囲気あるいは窒素ガスなど、圧電振動片130に対して不活性な雰囲気に設定される。なお、ベース110とカバー120とは、溶接による接合に代えて、各種接合材が用いられて接合されてもよい。
圧電振動片130は、例えばSCカットの水晶ブランクが用いられる。SCカットは、水晶の結晶軸(電気軸:x軸、機械軸:y軸、光学軸:z軸)のうち、まずy軸に直交する平面を、x軸を中心にして約33°〜35°回転し、さらに、この平面をこの位置からz軸を中心にして約22°〜24°回転したときの方向から切り出すものである。SCカットの圧電振動片130は、新たな結晶軸(x′軸、y″軸、z′軸)が設定される。圧電振動片130としては、SCカットの水晶ブランクに限定されず、ATカットやBTカットなどの水晶片が用いられてもよい。また、水晶片に限定されず、タンタル酸リチウム(LiTaO3)やニオブ酸リチウム(LiNbO3)などが用いられてもよい。
圧電振動片130は、円板状に形成される。また、圧電振動片130の+X側及び−X側のそれぞれの端部には、端部をXY平面に沿って切り欠いた切り欠き部130a、130bが設けられる。切り欠き部130a、130bは、圧電振動片130の結晶軸に対応して形成されており、位置合わせ等に用いられる。ただし、切り欠き部130a、130bを設けるか否かは任意である。なお、圧電振動片130は、円板状に代えて、長円、楕円、あるいは多角形状に形成されてもよい。また、圧電振動片130の中央部は、周辺部に対して肉厚の厚いメサ部が形成されてもよい。
圧電振動片130の中央部の+Y側の表面には、励振電極133aが形成されている。また、圧電振動片130の中央部の−Y側の表面には、励振電極133bが形成されている。励振電極133a、133bは、それぞれ同一の円形状に形成され、Y方向から見て、重なる領域に形成されている。これら励振電極133aと励振電極133bとの間に所定の電圧が印加されることにより、圧電振動片130は、所定の振動数で振動する。なお、励振電極133a、133bは、Y方向から見た場合の領域が重ならないように形成されてもよい。
圧電振動片130の−Y側の表面には、励振電極133aから+Z方向に帯状に引き出され、+X側の側面まで形成された引出電極134aが設けられている。また、圧電振動片130の−Y側の表面には、励振電極133bから−Z方向に帯状に引き出され、−Z側の側面まで形成された引出電極134bが設けられている。引出電極134a、134bは、Z方向において互いに反対方向に向けて延びるように形成される。
励振電極133a、133b及び引出電極134a、134bは、導電性を有する金属膜である。励振電極133a等の金属膜は、例えば、圧電振動片130である水晶材との密着性を確保するための下地膜としてクロム(Cr)や、チタン(Ti)、ニッケル、あるいはニッケルクロム(NiCr)や、ニッケルチタン(NiTi)、ニッケルタングステン(NiW)合金を成膜し、その上に導電膜として金(Au)や銀を成膜した積層構造が採用される。なお、励振電極133a、133b及び引出電極134a、134bは、上記した構成に限定されず、例えば、それぞれの電極の膜構成は異なってもよい。
圧電振動片130は、収容空間160において、後述するサポータ151、152により支持される。圧電振動片130の+Z側及び−Z側の端部は、サポータ151、152の保持部153、154により支持される。なお、圧電振動片130は、励振電極133a等を形成した平面がXZ平面と平行となるように、ベース110に対して立てた状態で配置される。ただし、図示の配置に限定されず、圧電振動片130をXZ面に対して傾けることや、YZ平面と平行となるように配置されてもよい。圧電振動片130をYZ平面と平行に配置する場合、圧電デバイス100を低背化することができる。
圧電振動片130の引出電極134a、134bは、導電性接着剤181、182を介して保持部153、154に接合される。これにより、励振電極133a、133bとサポータ151、152とのそれぞれ電気的な接続が確保される。なお、圧電振動片130は、+Z側及び−Z側の端部を保持されることに限定されず、他の部分であってもよい。この場合、圧電振動片130の引出電極134a、134bは、保持部153、154に対応して引き出される。
リード141、142は、それぞれベース110の貫通孔114、115をX方向に貫通するようにX方向に沿って配置され、封止材170によりベース110に支持される。封止材170としては、例えばガラス材や樹脂等が用いられる。リード141、142は、例えば、銅(Cu)、鉄とニッケルの合金、コバール、ステンレス鋼などの導電性の金属材料が使用される。リード141、142は、直線状に形成されかつ同一の円形断面を有する棒状または線状の部材である。また、リード141、142の断面の形状は、円形状に代えて、長円形状、楕円形状、多角形状であってもよい。なお、リード141、142の一方または双方は、X方向に対して傾斜して配置されてもよい。また、リード141、142は、同一の長さ及び断面形状であることに限定されず、異なってもよい。
リード141、142のうち、ベース110の平面部111から+X方向に延びた部分(インナーリード)の先端部141a、142aには、それぞれサポータ151、152が取り付けられている。また、リード141、142のベース110から−X方向に延びた部分(アウターリード)は、基板等に電気的に接続するための外部端子として用いられる。
サポータ151、152は、それぞれリード141、142の先端部141a、142aに取り付けられる。サポータ151は、接続部151aが先端部141aの+Z側の側面に抵抗溶接等により接合される。サポータ152は、接続部152aが先端部142aの−Z側の側面に抵抗溶接等により接合される。これにより、リード141、142とサポータ151、152とはそれぞれ電気的に接続される。なお、リード141、142とサポータ151、152との接合は、抵抗溶接に代えて、例えば、導電性接着剤等が用いられてもよい。
図2(a)に示すように、サポータ151は、矩形状の断面を有する板状の部材である。サポータ151としては、例えば、銅(Cu)、鉄(Fe)とニッケルの合金、コバール、ステンレス鋼などの導電性を有する金属材料が用いられ、例えば薄肉状のフープ材が使用される。また、洋白、リン青銅などの軟質の金属材料が用いられてもよい。また、金属材料に代えて、導電性物の樹脂などが用いられてもよい。
サポータ151は、Z方向が厚さ方向、Y方向が幅方向となるように配置される。従って、サポータ151は、リード141と比較してZ方向に剛性が低く、変形が容易となっている。サポータ151は、断面形状が板状であることに限定されず、円形状や楕円形状、長円形状、矩形以外の多角形状、コの字形などであってもよい。ただし、いずれの形状が用いられる場合でも、リード141に対してZ方向に剛性が低いものが用いられる。サポータ151の材質や断面形状に関する事項は、後述する他の実施形態のサポータ251等についても同様である。
サポータ151は、+X方向に延びる接続部151aと、屈曲部151bと、+X方向に延びる直線部分151cと、直線部分151cの一部に形成された保持部153と、を有している。屈曲部151bは、接続部151aの+X側の端部からクランク形状に屈曲されて形成される。なお、クランク形状は、X方向から、Z方向またはZ方向と傾斜した方向(図2(a)参照)に折れ曲がり、再びX方向に向けて折れ曲がった形状をいう。以下の実施形態の屈曲部251b等についても同様である。
サポータ151は、他の部分より剛性が低い低剛性部155を備えている。低剛性部155は、直線部分151cのうち、保持部153を含みかつ保持部153から離れた境界部分157の+X側の部分に設けられる。なお、低剛性部155は、直線部分151cの一部に形成されるが全部に形成されてもよい。また、直線部分151cにおいて、低剛性部155は、低剛性部155以外の部分より長く設定される。ただし、直線部分151cにおいて、低剛性部155は、低剛性部155以外の部分と同一の長さでもよく、低剛性部155以外の部分より短くてもよい。境界部分157は、保持部153から離れた任意の位置に設定可能である。
低剛性部155は、他の部分に対して厚さ(Z方向の長さ)が薄くなるように形成される。そのため、低剛性部155は、他の部分に比べて剛性が低くなっている。低剛性部155の厚さL1は、例えば、他の部分の厚さL2の半分の厚さに設定されるが、これに限定されず、例えば厚さL1を厚さL2の1/3や2/3としてもよい。低剛性部155を除く部分は、同一の厚さに形成されている。
図2(b)に示すように、サポータ151は、Z方向から見て、X方向に沿って形成されている。また、接続部151a、屈曲部151b、及び直線部分151cの幅(Y方向の長さ)は、低剛性部155を含めて同一に形成されている。また、サポータ151の幅は、リード141に対応させてもよく、例えば、リード141の外径と同一としてもよい。サポータ151の接続部151a及び直線部分151cの一方あるいは両方は、X方向に対して傾斜して形成されてもよい。また、直線部分151cは、Y方向から見て曲線状に形成されてもよい。
サポータ152は、サポータ151の低剛性部155と同様に低剛性部156を備えている。サポータ152の接続部152a、屈曲部152b、直線部分152c、保持部154、低剛性部156、及び境界部分158については、サポータ151のそれぞれと同様の構成が採用されるため、説明を省略する。サポータ151、152は、圧電振動片130の中心を含むXY平面に対して対称に配置されている。なお、サポータ151、152は、互いに異なる構成でもよく、例えばサポータ151、152の一方のみに屈曲部151b、152bあるいは低剛性部155、156が設けられてもよい。また、サポータ151、152は、圧電振動片130の中心を含むXY平面に対して非対称に配置されてもよい。
なお、サポータ151、152が対称に配置されることにより、図1に示すように、ベース110における2本のリードの間隔D1は、保持部153、154同士の間隔D2よりも小さく設定される。これにより、ベース110のZ方向を小さくすることができ、圧電デバイス100を小型化できる。なお、間隔D1は、間隔D2と同一または大きく設定されてもよい。
図3は、保持部153が圧電振動片130を保持した状態を示す斜視図である。図3に示すように、保持部153は、スリット153aと挟持片153bとを有し、圧電振動片130側に湾曲して形成される。スリット153aは、2つの挟持片153bに挟まれて形成され、圧電振動片130の+Z側端部を挿入可能に形成される。挟持片153bは、圧電振動片130の+Z側の端部を、それぞれ+Y側及び−Y側から挟み込んで保持する。保持部153は、圧電振動片130側に湾曲させることに限定されず、X方向に直線状に形成されてもよい。また、圧電振動片130の保持方式としては、上記したスリット153aを用いることに代えて、クランプ等が使用されてもよい。図示しないが、保持部154についても同様に構成される。また、後述する他の実施形態の保持部253等についても同様である。
圧電振動片130は、図1に示すように、導電性接着剤181、182を介して保持部153、154にそれぞれ固定されるとともに電気的に接続される。導電性接着剤181、182としては、エポキシ系、シリコン系、ポリイミド系、あるいはウレタン系などの接着剤が用いられる。なお、導電性接着剤181、182に、シリコン系などの軟質系の接着剤が用いられた場合、圧電振動片130に作用する応力及び落下等の衝撃は、導電性接着剤181、182で吸収することができる。なお、導電性接着剤181、182を用いるか否かは任意である。
このように、圧電デバイス100によれば、保持部153、154から離れた部分を含む直線部分151c、152cに低剛性部155、156が設けられるので、圧電振動片130に対する応力を低減させ、経時変化等の影響を軽減できる。また、直線部分151c、152cに低剛性部155、156が設けられるので、圧電振動片130が振れる範囲が小さくなり、保持部153等がカバー120に当たることを抑制し、衝撃等を受けた場合であっても圧電振動片130の破損や周波数特性の変動等を防止して、耐衝撃性を向上させることができる。
次に、圧電デバイス100の製造方法の一例について説明する。
先ず、ベース110、カバー120、及び圧電振動片130がそれぞれ用意される。また、リード141、142及びサポータ151、152がそれぞれ用意される。
先ず、ベース110、カバー120、及び圧電振動片130がそれぞれ用意される。また、リード141、142及びサポータ151、152がそれぞれ用意される。
ベース110及びカバー120は、例えば、鋳造や、板状部材のプレス加工等により形成される。圧電振動片130は、例えば、水晶結晶体からSCカットにより水晶ブランクが形成され、所定の振動数で振動するように中央部の厚さが調整される。また、+X側及び−X側の端部には、それぞれ切り欠き部130a、130bが形成される。また、圧電振動片130の両面には、それぞれ励振電極133a、133b及び引出電極134a、134bが、例えば、メタルマスクを介したスパッタ蒸着あるいは真空蒸着により所定の金属膜を成膜して形成される。なお、金属膜の成膜は、フォトリソグラフィー及びエッチング、スクリーン印刷等の印刷手法、メッキなどの手法が使用されてもよい。
次に、所定の長さに切断されたリード141、142は、ベース110の貫通孔114、115に挿通した状態で配置される。続いて、貫通孔114、115に封止材170が充填されてハーメチック封止されるとともに、リード141、142は、ベース110に固定される。なお、リード141、142は、ベース110に固定された後に、所定長さに切断されてもよい。
サポータ151、152は、所定厚さのフープ材がクランク状に折り曲げられて屈曲部151b、152bが形成されるとともに、所定の幅及び長さに切断される。また、エッチング等により表面部分が削除されて厚さが薄くなった低剛性部155、156が形成される。なお、サポータ151、152は、上記の方法に代えて、鋳造などにより形成されてもよい。
次に、サポータ151、152の接続部151a、152aと、リード151、152の先端部141a、142aとが抵抗溶接等により接合される。続いて、圧電振動片130は、サポータ151、152間に差し込まれ、保持部153、154のスリット153a等に+Z側及び−Z側の端部が嵌め込まれる。続いて、保持部153、154に導電性接着剤181、182が塗布されることにより、圧電振動片130は保持部153、154に固定され、引出電極134a、134bとサポータ151、152とが電気的に接続される。
次に、真空雰囲気下において、ベース110の胴部112がカバー120の胴部122に嵌め込まれる。続いて、ベース110の接合面113aと、カバー120の接合面123bとが抵抗溶接される。これにより、ベース110とカバー120とが接合されて、収容空間160が形成されるとともに、収容空間160は真空状態で気密封止される。なお、収容空間160は、真空雰囲気下に代えて、窒素ガスなど圧電振動片130に対して不活性なガスの雰囲気下であってもよい。以上の工程により、圧電デバイス100が完成する。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態に係る圧電デバイスの一例について説明する。以下の説明において、第1実施形態と同一または同等の構成部分については同一符号を付けて説明を省略または簡略化する。図4に示すように、圧電デバイス200は、サポータ251、252が使用される。なお、図4では、要部のみを示しており、他の構成については、第1実施形態に示す圧電デバイス100と同一の構成が適用される。なお、この圧電デバイス200は圧電振動子である。
次に、第2実施形態に係る圧電デバイスの一例について説明する。以下の説明において、第1実施形態と同一または同等の構成部分については同一符号を付けて説明を省略または簡略化する。図4に示すように、圧電デバイス200は、サポータ251、252が使用される。なお、図4では、要部のみを示しており、他の構成については、第1実施形態に示す圧電デバイス100と同一の構成が適用される。なお、この圧電デバイス200は圧電振動子である。
サポータ251、252は、図4(a)及び(b)に示すように、矩形状の断面を有する板状の部材である。サポータ251等は、Z方向が厚さ方向、Y方向が幅方向となるように配置される。従って、サポータ251等は、リード141と比較してZ方向に剛性が低く、変形が容易となっている。
サポータ251、252は、他の部分より剛性が低い低剛性部255、256を備えている。低剛性部255、256は、直線部分251c、252cのうち、保持部253、254を含みかつ保持部253、254から離れた境界部分257、258の+X側の部分に設けられる。なお、低剛性部255、256は、直線部分251c、252cの一部に形成されるが全部に形成されてもよい。また、直線部分251c、252cにおいて、低剛性部255、256は、低剛性部255、256以外の部分より長く設定される。ただし、直線部分251c、252cにおいて、低剛性部255、256は、低剛性部255、256以外の部分と同一の長さでもよく、低剛性部255、256以外の部分より短くてもよい。境界部分257は、保持部253、254から離れた任意の位置に設定可能である。
低剛性部255、256は、他の部分に対して幅(Y方向の長さ)が狭くなるように形成される。そのため、低剛性部255等は、他の部分に比べて剛性が低くなっている。低剛性部255等の幅W1は、例えば、他の部分の幅W2の半分に設定されるが、これに限定されず、例えば幅W1を幅W2の1/3や2/3としてもよい。
なお、低剛性部255、256の幅が狭くなることに伴い、保持部253、254の幅も狭くなる。従って、圧電振動片130を挟む挟持片153b(図3参照)の幅も第1実施形態と比較して狭く形成される。低剛性部255等を除く部分は、同一の幅に形成されている。低剛性部255、256を除く直線部分251c、252cの幅は、接続部151a等と同一となっている。また、サポータ251、252の断面が円形状である場合、低剛性部255、256の外径が他の部分の外径に対して小さくなるように形成されてもよい。
サポータ251、252は、直線部分251c、252cがX方向に対して傾斜して配置されてもよい。また、サポータ251、252は、圧電振動片130の中心を含むXY平面に対して対称に配置されている。サポータ251、252は、同一の構成であるが、異なる構成であってもよく、サポータ251、252の一方に低剛性部255等が設けられてもよい。
このように、圧電デバイス200によれば、上記した圧電デバイス100と同様に、低剛性部255、256によって圧電振動片130に対する応力を低減させ、経時変化等の影響を軽減できる。また、低剛性部255、256によって圧電振動片130が振れる範囲が小さくなり、耐衝撃性を向上させることができる。なお、圧電デバイス200の製造方法は、上記した圧電デバイス100の製造方法とほぼ同様である。
<第3実施形態>
次に、第3実施形態に係る圧電デバイスの一例について説明する。以下の説明において、第1実施形態と同一または同等の構成部分については同一符号を付けて説明を省略または簡略化する。図5に示すように、圧電デバイス300は、サポータ351、352が使用される。なお、図5では、要部のみを示しており、他の構成については、第1実施形態に示す圧電デバイス100と同一の構成が適用される。なお、圧電デバイス300は、圧電振動子である。
次に、第3実施形態に係る圧電デバイスの一例について説明する。以下の説明において、第1実施形態と同一または同等の構成部分については同一符号を付けて説明を省略または簡略化する。図5に示すように、圧電デバイス300は、サポータ351、352が使用される。なお、図5では、要部のみを示しており、他の構成については、第1実施形態に示す圧電デバイス100と同一の構成が適用される。なお、圧電デバイス300は、圧電振動子である。
サポータ351、352は、図5(a)及び(b)に示すように、矩形状の断面を有する板状の部材である。サポータ351等は、Z方向が厚さ方向、Y方向が幅方向となるように配置される。従って、サポータ351等は、リード141等と比較してZ方向に剛性が低く、変形が容易となっている。
サポータ351、352は、他の部分より剛性が低い低剛性部355、356を備えている。低剛性部355、356は、直線部分351c、352cのうち、保持部353、354から離れた一部に設けられる。なお、低剛性部355、356のX方向の長さは任意に設定可能である。直線部分351c、352cにおいて、低剛性部355、356のX方向の長さは、低剛性部355以外の部分に対して短い。低剛性部355、356は、他の部分に対して幅が狭くかつ厚さが薄く形成される。ただし、低剛性部355、356は、他の部分に対して幅が狭くするか、厚さを薄くするかのいずれか一方のみであってもよい。
このサポータ351、352は、保持部353、354及びその近傍は、幅及び厚さが屈曲部151b等と同一である。従って、上記した第1実施形態のサポータ151、152と比較して保持部353、354を厚く、かつ上記した第2実施形態のサポータ251、252と比較して保持部353、354の幅を広くすることができ、圧電振動片130を挟む挟持片153b(図3参照)の剛性を確保できる。
サポータ351、352は、直線部分351c、352cがX方向に対して傾斜して配置されてもよい。また、サポータ351、352は、圧電振動片130の中心を含むXY平面に対して対称に配置されている。サポータ351、352は、同一の構成であるが、異なる構成であってもよく、サポータ351、352の一方に低剛性部355等が設けられてもよい。
このように、圧電デバイス300によれば、上記した圧電デバイス100と同様に、低剛性部355、356によって圧電振動片130に対する応力を低減させ、経時変化等の影響を軽減できる。また、低剛性部355、356によって圧電振動片130が振れる範囲が小さくなり、耐衝撃性を向上させることができる。また、保持部353、354の剛性が確保されるため、圧電振動片130を確実に保持することができる。なお、圧電デバイス300の製造方法は、上記した圧電デバイス100の製造方法とほぼ同様である。
<第4実施形態>
次に、第4実施形態に係る圧電デバイスの一例について説明する。以下の説明において、第1実施形態と同一または同等の構成部分については同一符号を付けて説明を省略または簡略化する。図6に示すように、圧電デバイス400は、リード441、442及びサポータ451、452が使用される。なお、図6では、要部のみを示しており、他の構成については、第1実施形態に示す圧電デバイス100と同一の構成が適用される。なお、圧電デバイス400は、圧電振動子である。
次に、第4実施形態に係る圧電デバイスの一例について説明する。以下の説明において、第1実施形態と同一または同等の構成部分については同一符号を付けて説明を省略または簡略化する。図6に示すように、圧電デバイス400は、リード441、442及びサポータ451、452が使用される。なお、図6では、要部のみを示しており、他の構成については、第1実施形態に示す圧電デバイス100と同一の構成が適用される。なお、圧電デバイス400は、圧電振動子である。
リード441、442は、図6(a)に示すように、ベース110の貫通孔114、115から+X方向に延びる部分(インナーリード)から先端部441a、442aまでの間に屈曲部441b、442bが形成される。なお、リード441、442は、材質や断面形状、封止材170によりベース110に支持される点について、第1実施形態のリード141、142と同様である。屈曲部441b、442bは、先端部441a、442a同士の間隔を拡げるように、それぞれクランク形状に屈曲される。
サポータ451、452は、それぞれリード441、442の先端部441a、442aに溶接等により取り付けられる。これにより、サポータ451、452は、リード441、442に保持されるとともに、両者間が電気的に接続される。なお、先端部441a、442aへのサポータ451、452の取り付けは、溶接に限定されず、例えば導電性接着剤等が用いられてもよい。リード441、442は、同一の構成であり、圧電振動片130の中心を含むXY平面に対して対称に配置されているが、異なる構成であってもよく、また非対称に配置されてもよい。
サポータ451、452は、屈曲部を含まず、直線部分151c、152cで構成される。従って、図6(a)に示すように、ベース110における2本のリード441、442の間隔D1は、第1実施形態と同様に、保持部153、154同士の間隔D2よりも小さく設定される。また、サポータ451、452は、第1実施形態と同様に、直線部分151c、152cにおいて、保持部153、154から離れた境界部分157より+X側の直線部分151c、152cに低剛性部155、156が形成される。
なお、サポータ451、452は、X方向に平行に配置されることに限定されず、例えばX方向に対して傾斜させてもよい。また、サポータ451、452として、第1実施形態のサポータ151等に示す屈曲部151b等が形成されてもよい。サポータ451、452は、同一の構成であるが、異なる構成であってもよい。例えば、サポータ451、452の一方のみに屈曲部や、低剛性部155等が設けられてもよい。
このように、圧電デバイス400によれば、圧電デバイス100と同様に、経時変化等の影響を軽減でき、耐衝撃性を向上させることができる。また、サポータ451、452に屈曲部等の加工が不要となり、サポータ451、452を容易に作成することができる。なお、圧電デバイス400の製造方法は、リード441、442に屈曲部441b、442bを形成させることを除き、上記した圧電デバイス100の製造方法とほぼ同様である。
<第5実施形態>
次に、第5実施形態に係る圧電デバイスの一例について説明する。以下の説明において、第1実施形態と同一または同等の構成部分については同一符号を付けて説明を省略または簡略化する。図7に示すように、圧電デバイス500は、上記したサポータが使用されず、リード541、542が使用される。なお、圧電デバイス500は、圧電振動子である。
次に、第5実施形態に係る圧電デバイスの一例について説明する。以下の説明において、第1実施形態と同一または同等の構成部分については同一符号を付けて説明を省略または簡略化する。図7に示すように、圧電デバイス500は、上記したサポータが使用されず、リード541、542が使用される。なお、圧電デバイス500は、圧電振動子である。
圧電デバイス500は、図7に示すように、ベース110を貫通しかつ圧電振動片130を保持する保持部553、554が形成された2本のリード541、542を有している。リード541、542は、材質や、後述する低剛性部555、556を除いた断面形状、封止材170によりベース110に支持される点について、第1実施形態のリード141、142と同様である。リード541、542は、それぞれベース110の貫通孔114、115にX方向に沿って挿通され、封止材170によりベース110に支持される。
リード541、542は、ベース110から保持部553、554までの一部がクランク形状に屈曲された屈曲部541b、542bを備えている。屈曲部541b、542bより+X側の部分は、X方向に沿って延びる直線部分541a、542aが形成される。直線部分541a、542aの一部には、圧電振動片130を保持するための保持部553、554が形成される。この保持部553、554は、図3に示す保持部153、154と同様の形状に形成される。
リード541、542は、保持部553、554を含みかつ直線部分541a、542bの一部に、他の部分に対して剛性が低い低剛性部555、556が形成される。低剛性部555、556は、他の部分に対して厚さが薄く形成される。これにより、低剛性部555、556は、Z方向の剛性が低くなる。なお、低剛性部555、556は、他の部分に対して厚さを薄くすることに限定されず、他の部分に対して幅が狭く形成されてもよく、また、他の部分に対して厚さを薄くかつ幅が狭く形成されてもよい。また、低剛性部555、556のX方向の長さは任意に設定可能である。直線部分541a、542aにおいて、低剛性部555、556は、低剛性部555等以外の部分より長く設定される。ただし、直線部分541a、542aにおいて、低剛性部555、556は、低剛性部555等以外の部分と同一の長さでもよく、低剛性部555等以外の部分より短くてもよい。
リード541、542は、同一の構成であり、圧電振動片130の中心を含むXY平面に対して対称に配置されている。従って、図7に示すように、ベース110における2本のリード541、542の間隔D1は、第1実施形態と同様に、保持部553、554同士の間隔D2よりも小さく設定される。なお、リード541、542は、異なる構成であってもよく、例えばリード541、542の一方のみに屈曲部541b、542bあるいは低剛性部555、556が設けられてもよい。また、リード541、542は、圧電振動片130の中心を含むXY平面に対して非対称に配置されてもよい。
このように、圧電デバイス500によれば、保持部553、554を含む直線部分541a、542aに低剛性部555、556が設けられるので、圧電振動片130に対する応力を低減させ、経時変化等の影響を軽減できる。また、直線部分541a、542aに低剛性部555、556が設けられるので、圧電振動片130が振れる範囲が小さくなり、保持部553等がカバー120に当たることを抑制し、衝撃等を受けた場合であっても圧電振動片130の破損や周波数特性の変動等を防止して、耐衝撃性を向上させることができる。また、サポータが不要のため、サポータの取り付け不良による破損や電気的な接続不良を回避できる。
圧電デバイス500の製造方法は、先ず、リード541、542のそれぞれに低剛性部555、556及び保持部553、554を形成させる。続いて、リード541、542は、ベース110の貫通孔114、115に挿通され、封止材170によりベース110に固定される。続いて、リード541、542の一部をクランク形状に屈曲させて屈曲部541b、542bが形成される。続いて、保持部553、554に圧電振動片130を差し込み、導電性接着剤181、182を塗布して保持部553、554と圧電振動片130とを接合した後、ベース110にカバー120を接合して圧電デバイス500が完成する。
なお、上記ではリード541、542に低剛性部555、556及び保持部553、554を形成させた後にベース110に固定させるが、これに限定されない。例えば、先ず、リード541、542をベース110に固定した後に、低剛性部555、556、保持部553、554、及び屈曲部541b、542bが形成されてもよい。
以上、実施形態について説明したが、本発明は、上述した説明に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。上記した各実施形態を組み合わせてもよい。例えば、第1実施形態のサポータ151等の形状と、第2実施形態のサポータ251等の形状とが組み合わされ、サポータ151等の低剛性部として、他の部分に対して厚さが薄くかつ幅が狭いものが用いられてもよい。
また、上記した各実施形態において、低剛性部155等は、他の部分に対して厚さ又は幅を変化させて形成されるが、これに限定されない。例えば、低剛性部155等を他の部分に対して剛性が低い異なる素材に変更してもよい。また、低剛性部155等を形成する部分に対して化学処理等を施して剛性を低くさせ、低剛性部155等が形成されてもよい。
また、上記した各実施形態では、2本のサポータ151等またはリード541等により圧電振動片130を保持しているが、3本以上のサポータ151等またはリード541等によって圧電振動片130を保持してもよい。3本以上のサポータ151等で圧電振動片130を保持する場合、電気的な接続が不要なものは非導電性材料で形成されたサポータが用いられてもよい。
また、上記した各実施形態は、圧電デバイスとして圧電振動子を示しているが、これに限定されず、例えば発振器であってもよい。発振器の場合、例えば、ベース110の平面部11の+X側または−X側にICが搭載され、リード141等と電気的に接続されてもよい。また、ICは、例えばカバー120に搭載されてもよい。
100、200、300、400、500…圧電デバイス
110…ベース
120…カバー
130…圧電振動片
141、142、441、442、541、542…リード
141a、142a、441a、442a…先端部
151、152、251、252、351、352、451、452…サポータ
153、154、253、254、353、354、553、554…保持部
155、156、255、256、355、356、555、556…低剛性部
151c、152c、251c、252c、351c、352c、541a、542a…直線部分
151b、152b、251b、252b、351b、352b、441b、442b、541b、542b…屈曲部
110…ベース
120…カバー
130…圧電振動片
141、142、441、442、541、542…リード
141a、142a、441a、442a…先端部
151、152、251、252、351、352、451、452…サポータ
153、154、253、254、353、354、553、554…保持部
155、156、255、256、355、356、555、556…低剛性部
151c、152c、251c、252c、351c、352c、541a、542a…直線部分
151b、152b、251b、252b、351b、352b、441b、442b、541b、542b…屈曲部
Claims (8)
- ベースを貫通する2本のリードと、前記リードのそれぞれの先端部に取り付けられかつ圧電振動片を保持する保持部が形成された2本のサポータと、を有する圧電デバイスであって、
前記サポータは、前記保持部を含む直線部分のうち少なくとも前記保持部から離れた部分に、他の部分より剛性が低い低剛性部を備える圧電デバイス。 - 前記低剛性部は、前記保持部を含んで形成される請求項1記載の圧電デバイス。
- 前記低剛性部は、他の部分に対して厚さ及び幅の少なくとも一方が小さくなるように形成される請求項1または請求項2記載の圧電デバイス。
- 前記サポータの少なくとも一方は、前記リードの前記先端部から前記直線部分までの間がクランク形状に屈曲された屈曲部を備える請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の圧電デバイス。
- 前記リードの少なくとも一方は、前記ベースから前記先端部までの間の一部がクランク形状に屈曲された屈曲部を備える請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の圧電デバイス。
- 前記ベースにおける2本の前記リードの間隔は、前記保持部同士の間隔より小さい請求項4または請求項5記載の圧電デバイス。
- ベースを貫通しかつ圧電振動片を保持する保持部が形成された2本のリードを有する圧電デバイスであって、
前記リードのそれぞれは、前記ベースから前記保持部までの間の一部がクランク形状に屈曲された屈曲部を備え、
前記リードの、前記保持部を含む直線部分は、他の部分に対して厚さ及び幅の少なくとも一方が小さい低剛性部が形成される圧電デバイス。 - 前記圧電振動片を含んだ空間を覆うように、前記ベースに取り付けられるカバーを備える請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の圧電デバイス。
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