JP2015109400A - 気相成長装置 - Google Patents

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森 勇次
Yuji Mori
勇次 森
伸太郎 恩地
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【課題】 サセプタによって回転自在に保持された複数の基板を、基板の裏側から所定の線形パターンで形成されたヒータにより加熱する構造を有するフェイスダウン型の気相成長装置であって、大きな基板を複数枚用いた気相成長においても、広い面積を有するヒータを破損させることなく安定して支持することが可能な気相成長装置を提供する。【解決手段】 前述のような気相成長装置において、細長形状の穴及びヒータ支持部材の回転を制限するための溝を有する反射板をヒータの上面側に設置し、凸形状の回転ストッパー機能を有するτの字形状、エの字形状、ユの字形状、またはコの字形状のヒータ支持部材を、反射板の穴及びヒータの線形パターンの間隙に、中央部がこれらを貫通するように挿入した後、回転させて反射板及びヒータの線形パターンに接合させ、ヒータを反射板から吊り下げて支持する構成とする。【選択図】 図1

Description

本発明は、気相成長装置に関し、詳細には、4インチ基板、6インチ基板等大きな基板を複数枚用いた気相成長において、大型のヒータを安定して支持するための構成を備えた気相成長装置に関する。
結晶膜を基板上に成長する方法には、化学的気相成長(CVD)法等があり、基板加熱を伴うCVD法は熱CVD法等として知られている。近年、高温条件(例えば1000℃以上)で基板を加熱して行なう気相成長が増加しており、青色若しくは紫外LEDまたは青色若しくは紫外レーザーダイオードを製作するためのIII族窒化物半導体の気相成長もその一つである。
例えば、III族窒化物半導体結晶膜の成長は、トリメチルガリウム、トリメチルインジウム、またはトリメチルアルミニウム等の有機金属ガスをIII族金属源として、アンモニアを窒素源として用い、1000℃以上の高温に加熱されたシリコン(Si)、サファイア(Al)または窒化ガリウム(GaN)等の基板上に結晶膜を気相成長する熱CVD法により行なわれることがある。
気相成長装置には、基板の結晶成長面を上向きに配置するもの(フェイスアップ型)、基板の結晶成長面を下向きに配置するもの(フェイスダウン型)がある。また、1バッチあたり1枚の基板上に結晶膜を成長させる気相成長装置があるが、生産性を向上するために1バッチあたり複数枚の基板上に結晶膜を成長させる気相成長装置も知られている。
これらの気相成長装置においては、基板を自転させることにより、基板面内で均一な膜厚及び膜質の結晶膜を成長させることができる。また、基板を自公転させることにより、同一基板面内だけでなく各基板間においても均一な膜厚及び膜質を得ることができる。
前記のような気相成長装置には、基板を均一に加熱するためのヒータが設けられており、例えば特許文献1に示すような所定の線形パターンに形成されたヒータが開示されている。また、特許文献2〜4に示すように、サセプタによって回転自在に保持された複数の基板を、基板の裏側からヒータにより加熱する構造を有するフェイスダウン型の気相成長装置が知られている。
特開平9−289074号公報 特開2010−232624号公報 特開2011−155046号公報 特開2013−30632号公報
III族窒化物半導体結晶膜の成長には、基板(基板ホルダー)を1000℃以上の高温に加熱する必要があるため、グラファイトを発熱体として用い、耐腐食性が優れたホウ化窒素で被覆したヒータ(特許文献1)が好適に使用できる。
しかし、4インチ基板、6インチ基板等大きな基板を複数枚同時に気相成長するような大型の気相成長装置(特許文献4)においては、広い面積のヒータが必要となる。この点について、多数のヒータを用いることも考えられるが、均一な膜質、膜厚を得るために、精度の高い基板の温度コントロールが必要であり、ヒータの個数は少ない方が好ましく、必然的にヒータ1個当たりの大きさ(面積)は大きくなる。
広い面積を有するヒータを、フェイスダウン型の気相成長装置に用いる際には、1000℃以上の高温下、ヒータの重力による垂れ下りや熱膨張によりヒータが変形する可能性がある。垂れ下りや熱膨張による変形が大きい場合、ヒータが破損する虞がある。
従って、本発明が解決しようとする課題は、大きな基板を複数枚用いた気相成長においても、広い面積を有するヒータを破損させることなく安定して支持することが可能な気相成長装置を提供することである。
本発明の発明者らは、このような課題を解決すべく鋭意検討した結果、前述のような気相成長装置において、長径方向がヒータの線形パターンの間隙と並行である細長形状の穴、及びその近辺にヒータ支持部材の回転を制限するための溝を有する反射板をヒータの上面側に設置し、前記溝の位置に対応して頭部に凸形状の回転ストッパーを有するτの字形状、エの字形状、ユの字形状、またはコの字形状のヒータ支持部材を前記細長形状の穴に挿入し、ヒータを反射板から吊り下げて支持する構成とすることにより、1000℃以上の高温下で使用する場合であっても、ヒータを破損させることなく安定して支持できることを見出し、本発明の気相成長装置に到達した。
すなわち本発明は、ヒータ支持部材によって反射板から吊り下げられて支持された所定の線形パターンを有するヒータにより、サセプタによって回転自在に保持された複数の基板をその裏側から加熱する構造を備えたフェイスダウン型の気相成長装置であって、反射板は、長径方向がヒータの線形パターンの間隙と並行である細長形状の穴、及びその近辺にヒータ支持部材の回転を制限するための溝を有し、ヒータ支持部材は、頭部の長さが反射板の細長形状の穴の長径より短く短径より長く、脚部の長さがヒータの線形パターンの間隙幅より長い、τの字形状、エの字形状、ユの字形状、またはコの字形状を有し、さらにヒータ支持部材の頭部は、その一部が反射板の溝の位置に対応して厚みが厚い段差部を有し、ヒータを支持する際に、ヒータ支持部材を、反射板の細長形状の穴及びヒータの線形パターンの間隙に、中央部がこれらを貫通するように挿入した後、回転させてヒータ支持部材の頭部の段差部を反射板の溝に挿入して回転を制限し、ヒータを反射板から吊り下げて支持する構成を備えてなることを特徴とする気相成長装置である。
本発明の気相成長装置においては、複数個のヒータ支持部材により、ヒータの上面に設置された反射板からヒータを吊り下げて支持することができるので、大きな基板を複数枚用いた気相成長装置であっても、1000℃以上の高温下、ヒータの重力による垂れ下り等を防止することができる。また、本発明においては、τの字等の形状を有するヒータ支持部材を、反射板の穴及びヒータの線形パターンの間隙に挿入した後、回転することにより容易にヒータの支持を行なうことができ、ヒータ支持部材を持上げて回転することによりヒータの支持を解除できるので、ボルト、ねじ等が不要であり、ヒータ支持部材の取付け取外しが容易である。
本発明は、サセプタによって回転自在に保持された複数の基板を、基板の裏側から所定の線形パターンで形成されたヒータにより加熱する構造を有するフェイスダウン型の気相成長装置に適用される。以下、本発明を、図1〜図10に基づいて詳細に説明するが、本発明がこれらにより限定されることはない。
尚、図1は、本発明の気相成長装置の一例を示す垂直面の構成図である。図2は、ヒータ支持部材の一例を示す斜視図である。図3(1)は、ヒータ支持部材を反射板の穴に挿入したときの一例を示す水平面の構成図、図3(2)は、その後、ヒータ支持部材を回転させて反射板に接合させたときの一例を示す水平面の構成図である。
また、図4(1)は、ヒータ支持部材をヒータの線形パターンの間隙に挿入したときの一例を示す水平面の構成図、図4(2)は、その後、ヒータ支持部材を回転させてヒータの線形パターンに接合させたときの一例を示す水平面の構成図である。図5、図6は、ヒータ支持部材を取付けたときの例を示す垂直面の構成図である。図7、図8は、各々ヒータの線形パターンの一例を示す水平面の構成図である。図9は、ヒータ支持部材の図7の線形パターンにおける設置位置の一例を示す平面図である。図10は、ヒータ支持部材の図9の線形パターンにおける設置位置の一例を示す平面図である。
本発明の気相成長装置は、図1に示すように、サセプタ1によって回転自在に保持された複数の基板2を、基板2の裏側から所定の線形パターンで形成されたヒータ5により加熱する構造を有するフェイスダウン型の気相成長装置である。
また、本発明には、図3に示すように、長径(長辺)方向がヒータ5の線形パターンの間隙と並行となるように細長形状の穴7、及びその近辺にヒータ支持部材の回転を制限するための溝7’を有する反射板6、及び、図2、図5に示すような、頭部10a、中央部10b、脚部10cからなる、τの字形状、エの字形状、ユの字形状、またはコの字形状を有するヒータ支持部材10が用いられる。ヒータ支持部材の頭部10aの長さは、反射板6の穴7の長径(長辺)より短く、短径(短辺)より長く、脚部10cの長さはヒータ5の線形パターンの間隙8の幅より長く設定される。また、頭部10aは、その一部が反射板6の溝7’の位置に対応して厚みが厚い段差部10dを有している。
そして、本発明の気相成長装置は、反射板6をヒータ5の上面側に設置し、τの字形状、エの字形状、ユの字形状、またはコの字形状を有するヒータ支持部材10を、図3(1)、図4(1)に示すように、反射板6の穴7及びヒータ5の線形パターンの間隙8に、中央部10bがこれらを貫通するように挿入した後、図4(2)、図4(2)のように、回転させてヒータ支持部材10の頭部の段差部10dを反射板の溝7’に挿入して回転を制限し、図5に示すように、ヒータ5を反射板6から吊り下げて支持する構成を備えてなる気相成長装置である。
本発明の気相成長装置に使用できるヒータ5は、通電により発熱する発熱線(発熱帯)を有し、支持部材により吊り下げて支持できる線形パターンを形成するものであれば特に制限されることはない。このようなヒータは、通常は、外形が円形、楕円形であるか、または、半円形、扇形、環状形、またはこれらに類似する形状のものが複数個結合して、外形が円形、楕円形のものを形成する。また、通常は発熱線(発熱帯)が蛇行状に形成されており、折り返し部を有している。このようなヒータとしては、図7、図8に示すように、線形パターンが間隙8をもって蛇行状に形成されるものを例示できる。また、図6に示すように、ヒータの線形パターンの端部9は、電極19に接続するための給電機能を有するヒータ支持部材を用いることもできる。
本発明の気相成長装置に使用される反射板6は、熱を反射して断熱する効果を有するものであり、通常はセラミックス板等が用いられる。また、反射板の厚みは通常は1〜10mm程度である。支持部材を挿入するために反射板に施される細長形状の穴の数は、ヒータの大きさ等によって適宜決められるが、通常は5〜100個/mである。穴の大きさ及び形状は、径が2〜20mm程度の楕円形、一辺が2〜20mm程度の長方形、一辺が2〜20mm程度の角に丸みを設けた長方形、あるいはこれらと同程度の大きさを有する前記以外の形状のものである。これらの穴は、偏平状のヒータ支持部材が容易に挿入できるように、長径または長辺の方向がヒータの線形パターンの間隙と上下方向において並行となるように設けられる。
また、反射板6の溝7’は、ヒータ支持部材の段差部10dが嵌るような形状及び大きさに設定される。反射板6の溝7’の位置は、細長形状の穴の近辺(ヒータ支持部材の外郭の回転範囲内)であり、ヒータ支持部材10を最大で90度回転したときに、ヒータ支持部材の段差部10dが嵌るように設定されていればよい。また、細長形状の穴に連続して設けても、細長形状の穴とは独立して設けてもよい。尚、溝7’は、反射板6を貫通していてもよいし、ヒータ支持部材の回転を制限できれば反射板6を貫通していなくてもよい。
本発明の気相成長装置に使用できる支持部材10は、ヒータ5を反射板6から吊り下げて支持し、ヒータと基板の距離を一定に保持するものである。反射板6とヒータ5の距離は、特に制限されることはないが、通常は2〜50mmである。頭部10a、中央部10b、脚部10cの形状等は、特に制限されることはないが通常は平板状であり、頭部10aの平面の形状は反射板の穴と相似形であることが好ましい。ヒータ支持部材10の材質としては、電気絶縁性及び耐熱性に優れたものであれば使用することが可能であり、例えば、アルミナ、窒化ケイ素等のセラミック、あるいはカーボン系材料をセラミック材料でコーティングしたもの(SiCコートカーボン等)を例示することができる。
本発明において、ヒータ支持部材10の設置位置は、特に制限されることはないが、給電機能を有するヒータ支持部材10’と併せて、通常は図9、図10に示すように等間隔に設置される。
ヒータ支持部材の頭部10aには、図2に示すように、ヒータ支持部材10の回転を制限するためのストッパー機能を有する厚みが厚い段差部10dを設け、気相成長中にヒータ支持部材10が外れないようにされる。ヒータを取付ける際に、ヒータ支持部材の中央部10bが、反射板6の細長形状の穴7及びヒータの線形パターンの間隙8を貫通するように挿入した後、ヒータ支持部材10を回転させると、ヒータ支持部材の段差部10dが反射板の溝7’に嵌り、ヒータ支持部材の回転が制限される。ヒータ5を取外す際は前記と逆の操作、すなわちヒータ支持部材10を上方向に持上げることにより、ヒータ支持部材の段差部10dが反射板の溝7’から外れ、さらにヒータ支持部材10を回転させることにより容易に反射板6及びヒータ5から取外すことができる。尚、ヒータ支持部材10は、ヒータの線形パターンには固定せず、ヒータ5の水平方向への可動を充分な状態とすることが好ましい。このような構成とすることにより、ヒータ5が反射板6と異なる熱膨張を起こしても、ヒータを破損させることなく安定して支持できる。常温時における反射板6とヒータ5の相対的可動距離は、通常は0.5mm以上、好ましくは1mm以上である。
次に、本発明の気相成長装置の前記以外の主要部について説明する。本発明の気相成長装置は、前述のヒータ支持部材等以外については、従来から用いられているものを使用することができる。そのような気相成長装置としては、例えば、図1(前述のヒータ支持部材等を除く)に示すような気相成長装置を挙げることができる。このような気相成長装置において、結晶膜を生成するための気相成長が行なわれる。反応炉12は、通常はサセプタ1とセプタの対面11から形成され、気相成長反応は反応炉12において行なわれる。図1の気相成長装置は、反応炉の中央部から原料ガスを供給し、周辺部から外部に排出する構成であるが、本発明は、このような気相成長装置に限定されることはなく、例えば反応炉の一端から原料ガスを供給し、反応後のガスを他の一端から外部に排出する気相成長装置に適用することもできる。
反応容器27の内部には、結晶膜を気相成長させるための基板2、基板2を保持する基板ホルダー3、複数の基板ホルダー3に回転駆動力を伝達する基板ホルダー回転板20、均熱板4を介して基板2を加熱するヒータ5、複数の基板ホルダー3及び基板ホルダー回転板20をベアリングボール24により回転自在に保持する円盤状のサセプタ1、ベアリングボール25によりサセプタ1を回転自在に保持するリング状の基台26が備えられており、これらの部材は外形が円盤状の反応容器27の中に収められて密閉されている。
サセプタ1により回転自在に保持された基板ホルダー3は、基板ホルダー回転駆動器16からの回転駆動力を受けて回転する。すなわち、基板ホルダー回転駆動器16からの回転駆動力は、まず磁性流体シール等の手段により反応容器27に対して回転自在に封止された基板ホルダー回転駆動軸17に伝達される。基板ホルダー回転駆動軸17は、基板ホルダー回転駆動軸17を上下動できるように、蛇腹等を介して反応容器27に設置されている。基板ホルダー回転駆動軸17のツメ18が基板ホルダー回転板20の差込口に差し込まれることによって、サセプタ1により回転自在に保持された基板ホルダー回転板20に回転駆動力が伝達される。そして、基板ホルダー回転板20の外周に設けられた歯車と各基板ホルダー3の外周に設けられた歯車が噛み合わさることにより、各基板ホルダー3に回転駆動力が伝達され、各基板2は自転する。
また、基板2は自転に加えて公転によって回転する。基台26により回転自在に保持されたサセプタ1は、サセプタ回転駆動器21からの回転駆動力を受けて回転する。すなわち、サセプタ回転駆動器21からの回転駆動力が、磁性流体シール等の手段により反応容器27の密封性を損なわないように回転自在にシールされたサセプタ回転駆動軸22を介して、サセプタ回転駆動軸22のサセプタ側先端に固定されたサセプタ回転板23に伝達される。そして、サセプタ1の外周、及びサセプタ回転板23の外周には歯車が設けられており、これらが噛み合わさることによりサセプタ回転駆動器21からの回転駆動力はサセプタ1に伝達されて、各基板2は公転する。
また、反応炉12の中心部には原料ガス配管15が設けられ、原料ガスは原料ガス導入部13から放射状に吹き出し、基板2の結晶成長面に対して水平に供給される。気相成長反応は、反応炉12において、ヒータ5により均熱板4を介して基板2を加熱しながら、原料ガス導入部13から原料ガスを供給することにより行なわれ、基板2の結晶成長面には結晶膜が形成される。気相成長反応に用いられた原料ガスは、一部が反応に使用された後、反応ガス排出部14から排出される。
気相成長中、基板2は、基板ホルダー3及びサセプタ1の回転により常時自転及び公転することが好ましい。基板ホルダー3及びサセプタ1の回転方向及び回転速度は、それぞれ、基板ホルダー回転駆動器16及びサセプタ回転駆動器21の回転方向及び回転速度を変化させることにより、任意に設定することができる。各基板間において均一な膜厚及び膜質を得るために、各基板ホルダー3は、原料ガス導入部13を中心とする同一円周上に配置され、原料ガス導入部13からの距離を等しくすることが好ましい。
次に、本発明を実施例により具体的に説明するが、本発明がこれにより限定されるものではない。
[実施例1]
(気相成長装置の製作)
図1に示すような気相成長装置を以下のように製作した。
ステンレス製の反応容器の内部に、図7に示すような別々に温度コントロール可能な円環状からなるヒータ(外径:73.7cm、内径:24.5cm、線形パターンの間隙:7mm)、及び反射板(直径77.7cm、厚さ5mm、窒化ホウ素(BN)製)を仮設した。反射板の穴及び溝は図3(1)に示すような形態で、反射板の穴は角に丸みを設けた長方形(長辺23mm、短辺6mm)、反射板の溝は長方形(長辺7mm、短辺5.5mm)であり、ヒータと反射板の距離はヒータ支持部材によりヒータを支持したときに5mmとなるように設定した。
次に、図2に示すような頭部に段差部を有するτの字形状(頭部:長さ22mm、幅5mm、脚部:長さ16mm、幅5mm)のヒータ支持部材(アルミナ製)を、反射板の穴及びヒータの線形パターンの間隙に、中央部がこれらを貫通するように、ヒータの下側から挿入した後、90度回転させてヒータ支持部材の頭部の段差部を反射板の溝に挿入し、図5(1)に示すように、ヒータを反射板から吊り下げて支持した。ヒータの支持作業は、ボルト、ねじ等が不要であり容易であった。さらにヒータの線形パターンの端部において、給電機能を有するヒータ支持部材により反射板から吊り下げて支持した。尚、ヒータ支持部材の設置は、図9に示すような位置で行なった。
次に、ステンレス製の反応容器の内部に、サセプタ(SiCコートカーボン製)、冷媒を流通する構成を備えたサセプタの対面(SiCコートカーボン製)、原料ガスの導入部(カーボン製)、反応ガス排出部等を設けた。また、基板ホルダー回転板(SiCコートカーボン製、直径255mm、厚さ8.5mm)を、ベアリングボールを介して、1個の中央部の穴と6個の周辺部の穴を有するサセプタ(直径80cm、厚さ8〜15mm(表面に凹凸あり))上の基台により回転自在となるように設置した。また、6インチサイズのサファイアからなる基板を保持した基板ホルダー6個を、ベアリングボールを介してサセプタにセットするとともに、各回転駆動器からの回転駆動力が基板ホルダー及びサセプタに伝達されるように設定して、気相成長装置の製作を完了した。
(ヒータの昇降温試験)
このような気相成長装置を用いて、ヒータを1時間1100℃に昇温する操作と、室温まで冷却する操作を5回繰り返して行なった後、各部品の状態を確認した。その結果、ヒータ、反射板、ヒータ支持部材等の破損がないことが確認できた。尚、ヒータの取外し作業は、ボルト、ねじ等がなく、ヒータ支持部材を持上げて回転することにより行なったので容易であった。
[実施例2]
実施例1における気相成長装置の製作において、ヒータを図8に示すような線形パターンのものに替え、ヒータ支持部材の設置を図10に示す位置に替えほかは実施例1と同様にして気相成長装置を製作した。このヒータの外径及び内径、ヒータの線形パターンの間隙、ヒータと反射板の距離は、実施例1と同様であった。このような気相成長装置を用いて、実施例1と同様なヒータの昇降温試験を行なった。その結果、ヒータ、反射板、ヒータ支持部材等の破損がないことが確認できた。
以上の実施例のように、本発明の気相成長装置は、広い面積を有するヒータを破損させることなく安定して支持することができる。また、ヒータ支持部材を反射板の穴及びヒータの線形パターンの間隙に挿入した後、90度回転することにより、容易にヒータの取付けを行なうことができ、ヒータ支持部材を持上げて90度回転することにより、容易にヒータの取外しを行なうことができる。
本発明の気相成長装置は、例えば、青色、紫外の発光ダイオードまたはレーザーダイオード等の製造に用いられるIII族窒化物半導体の気相成長装置として好適である。
本発明の気相成長装置の一例を示す垂直面の構成図 ヒータ支持部材の一例を示す斜視図 (1)ヒータ支持部材を反射板の穴に挿入したときの一例を示す水平面の構成図 (2)その後、ヒータ支持部材を回転させて反射板に接合させたときの一例を示す水平面の構成図 (1)ヒータ支持部材をヒータの線形パターンの間隙に挿入したときの一例を示す水平面の構成図 (2)その後、ヒータ支持部材を回転させてヒータの線形パターンに接合させたときの一例を示す水平面の構成図 ヒータ支持部材を取付けたときの例を示す垂直面の構成図 ヒータ支持部材を取付けたときの図5以外の一例を示す垂直面の構成図 ヒータの線形パターンの一例を示す水平面の構成図 ヒータの線形パターンの図7以外の一例を示す水平面の構成図 ヒータ支持部材の図7の線形パターンにおける設置位置の一例を示す平面図 ヒータ支持部材の図9の線形パターンにおける設置位置の一例を示す平面図
1 サセプタ
2 基板
3 基板ホルダー
4 均熱板
5 ヒータ
6 反射板
7 反射板の穴
7’反射板の溝
8 ヒータの線形パターンの間隙
9 ヒータの線形パターンの端部
10,10’ヒータ支持部材
10a ヒータ支持部材の頭部
10b ヒータ支持部材の中央部
10c ヒータ支持部材の脚部
10d ヒータ支持部材の段差部
11 サセプタの対面
12 反応炉
13 原料ガス導入部
14 反応ガス排出部
15 原料ガス配管
16 基板ホルダー回転駆動器
17 基板ホルダー回転駆動軸
18 ツメ
19 電極
20 基板ホルダー回転板
21 サセプタ回転駆動器
22 サセプタ回転駆動軸
23 サセプタ回転板
24 ベアリングボール
25 ベアリングボール
26 基台
27 反応容器
28 冷媒を流通する流路

Claims (2)

  1. ヒータ支持部材によって反射板から吊り下げられて支持された所定の線形パターンを有するヒータにより、サセプタによって回転自在に保持された複数の基板をその裏側から加熱する構造を備えたフェイスダウン型の気相成長装置であって、反射板は、長径方向がヒータの線形パターンの間隙と並行である細長形状の穴、及びその近辺にヒータ支持部材の回転を制限するための溝を有し、ヒータ支持部材は、頭部の長さが反射板の細長形状の穴の長径より短く短径より長く、脚部の長さがヒータの線形パターンの間隙幅より長い、τの字形状、エの字形状、ユの字形状、またはコの字形状を有し、さらにヒータ支持部材の頭部は、その一部が反射板の溝の位置に対応して厚みが厚い段差部を有し、ヒータを支持する際に、ヒータ支持部材を、反射板の細長形状の穴及びヒータの線形パターンの間隙に、中央部がこれらを貫通するように挿入した後、回転させてヒータ支持部材の頭部の段差部を反射板の溝に挿入して回転を制限し、ヒータを反射板から吊り下げて支持する構成を備えてなることを特徴とする気相成長装置。
  2. さらに、ヒータの線形パターンの端部に設けられた給電機能を有する支持部材により、ヒータを支持する構成を備えた請求項1に記載の気相成長装置。
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