JP2013157502A - 基板保持具及びそれを用いた気相成長装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 基板ホルダー及び均熱板からなる基板保持具、及びそれを用いた気相成長装置において、基板ホルダーに対する均熱板の回転を防止することにより基板ホルダーに対する基板の回転も防止し、基板面内で結晶膜の膜厚及び膜質が均一である部分の面積を最大にするだけでなく、基板ホルダーに備えられた基板支持部の破損も防止する。
【解決手段】 基板保持具を、内周に突起部及び基板支持部を有するリング状の基板ホルダーと、外周の前記突起部に対応する位置に外郭が前記突起部よりも大きい切欠部を有する均熱板から構成する。または、基板保持具を、内周に切欠部及び基板支持部を有するリング状の基板ホルダーと、外周の前記切欠部に対応する位置に外郭が前記切欠部よりも小さい突起部を有する均熱板から構成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、基板保持具及びそれを用いた気相成長装置に関し、より詳細には、基板ホルダー及び均熱板からなる基板保持具、並びにその基板保持具を用いた気相成長装置に関する。
結晶膜を基板上に成長する方法には、化学的気相成長(CVD)法等があり、基板加熱を伴うCVD法は熱CVD法等として知られている。近年、高温条件(例えば1000℃以上)で基板を加熱して行う気相成長が増加しており、青色若しくは紫外LED又は青色若しくは紫外レーザーダイオードを製作するためのIII族窒化物半導体の気相成長もその一つである。例えば、III族窒化物半導体結晶膜の成長は、トリメチルガリウム、トリメチルインジウム、又はトリメチルアルミニウム等の有機金属ガスをIII族金属源として、アンモニアを窒素源として用い、1000℃以上の高温に加熱されたシリコン(Si)、サファイア(Al)又は窒化ガリウム(GaN)等の基板上に結晶膜を気相成長する熱CVD法により行われることがある。
このような気相成長を行うための気相成長装置には基板ホルダー及び均熱板からなる基板保持具が備えられ、基板ホルダーにより基板が保持されている。1枚の基板から均一な品質で得られる半導体チップ数を最大にするためには、結晶膜の膜厚及び膜質を基板面内で均一にしなければならない。そのためには、気相成長に用いられる基板の均一な加熱が求められる。通常、基板はヒータにより加熱されるが、基板面内の温度を均一にするために均熱板が設置されることが多く、均熱板は基板とヒータの間に設けられることが多い。均熱板を用いる基板加熱においては、ヒータから発せられる熱に温度分布があっても、ヒータからの熱伝達を受けた均熱板を介して基板に熱が伝達されるため、均熱板を用いない場合に比べて基板面内の温度分布のバラツキを小さくすることができる。
特に基板を下向きに保持する気相成長装置においては、基板への効率的な熱伝達が行われるように均熱板を基板近くに設置することが多く、均熱板は基板ホルダーと併せて基板保持具に備えられることが多い。また、均熱板を容易に基板ホルダーから分離可能とすることにより、基板の入替えを容易にすることができる。特に、リング状の基板ホルダーが多く用いられ、このような基板ホルダーにより、基板ホルダーを構成するリングの空間部に基板及び均熱板が保持される。
例えば、特許文献1に記載のように基板が下向きに保持される基板保持具においては、基板を下から支持する基板支持部がリング状の基板ホルダーの内周に備えられ、基板がそのような基板支持部により基板ホルダーの空間部に下向きに保持され、基板を裏面から加熱する均熱板が基板保持具に備えられている。
このような気相成長装置において、均一な膜厚及び膜質を得るには、基板を回転させながら結晶膜を成長させることが有効である。1バッチあたり複数枚の基板上に結晶膜を成長させる場合には、基板を保持する基板保持具をサセプタにおいて円周上に配置し、サセプタの回転による公転と基板保持具の回転による自転を組み合わせて基板を回転させることにより、各基板間及び同一基板面内において、より均一な膜厚及び膜質を得ることができる。
特開2006−093315号公報
特許文献1に記載されているように、均熱板を凸形状とし、基板を下向きに保持するリング状の基板ホルダーの空間部へ均熱板を載置することにより、基板ホルダーからの均熱板の脱落等が防止される。しかし、基板ホルダーに対する均熱板の回転は防止できず、基板ホルダーに対する均熱板の回転による振動等により、基板が基板ホルダーに対して回転してしまうことがあった。特に、基板が均熱板に少しでも接触して保持される場合には、基板と均熱板の間に働く摩擦力等の力により、基板が基板ホルダーに対して回転し易かった。
基板ホルダーが基板を下向きに保持する場合、基板ホルダーに設けられ基板を下から支持する基板支持部は、基板との接触部において結晶成長面を覆ってしまうため、結晶成長面と基板支持部が接触する部分には結晶膜が成長されない。従って、気相成長中に基板ホルダーに対して基板が回転すると、基板と基板支持部の接触位置が変化し、膜質又は膜厚が異なる箇所が多数生じてしまうので、基板面内で結晶膜の膜厚及び膜質が均一な部分の面積が減少してしまうという問題があった。また、基板が基板ホルダーに対して回転してしまうと、その際に生じる基板と基板支持部の間の摩擦力等により基板支持部が破損してしまう虞も大きかった。
従来の基板保持具及び気相成長装置には、基板ホルダーに対する均熱板の回転を防止する手段は用いられていなかった。例えば、特許文献1の成膜装置には、均熱板の水平移動による位置ずれを防止する構造が示されているが、基板ホルダーに対する均熱板の回転を防止できる手段は示されていなかった。従って、発明が解決しようとする課題は、基板ホルダー及び均熱板からなる基板保持具、及びそれを用いた気相成長装置において、均熱板を容易に基板ホルダーから分離することができ、基板が基板ホルダーに対して回転しないものを提供することである。
本発明の発明者らは、このような課題を解決すべく鋭意検討した結果、内周に突起部及び基板支持部を有するリング状の基板ホルダーと、外周の前記突起部に対応する位置に外郭が前記突起部よりも大きい切欠部を有する均熱板からなる基板保持具、または、内周に切欠部及び基板支持部を有するリング状の基板ホルダーと、外周の前記切欠部に対応する位置に外郭が前記切欠部よりも小さい突起部を有する均熱板からなる基板保持具を用いることにより、前述の課題を解決できることを見出し、本発明に到達した。
すなわち本発明は、内周に突起部及び基板支持部を有するリング状の基板ホルダーと、外周の前記突起部に対応する位置に外郭が前記突起部よりも大きい切欠部を有する均熱板からなることを特徴とする基板保持具である。
また、本発明は、内周に切欠部及び基板支持部を有するリング状の基板ホルダーと、外周の前記切欠部に対応する位置に外郭が前記切欠部よりも小さい突起部を有する均熱板からなることを特徴とする基板保持具である。
また、本発明は、基板保持具を収納するためのサセプタ、該サセプタの対面、基板を加熱するためのヒータ、該サセプタと該サセプタの対面の間隙からなる反応炉、該反応炉へ原料ガスを供給する原料ガス導入部、及び反応ガス排出部を有する気相成長装置であって、基板保持具が前記の基板保持具であることを特徴とする気相成長装置である。
本発明の基板保持具及びそれを用いた気相成長装置においては、基板ホルダーに対する均熱板の回転を防止することができる。そのため、均熱板と基板の間に働く摩擦力等により基板が均熱板とともに回転し、基板と基板支持部の接触位置が変化して、基板面内で結晶膜の膜厚及び膜質が均一な部分の面積が減少する問題を防止することができる。
本発明は、基板保持具及びそれを用いた気相成長装置に適用される。以下、本発明の基板保持具及びそれを用いた気相成長装置を、図1〜図8に基づいて詳細に説明するが、本発明がこれらにより限定されることはない。
図1は、基板の載置位置の反対側から見た本発明の基板保持具の例を示す構成図であり、図2は、基板の載置位置の反対側から見た本発明における基板ホルダーの例を示す構成図である。図3は、図2のA−A断面構成図である。図4(a)は、図2(a)のB−B断面構成図であり、図4(b)は、図2(b)のB’−B’断面構成図である。図5(a)は、図4(a)のC−C断面構成図であり、図5(b)は、図4(b)のC’−C’断面構成図であるが、図3〜5において、基板ホルダーへの均熱板及び基板の載置状態を示すために、均熱板及び基板を点線で示した。図6は、本発明の基板保持具を適用することができる気相成長装置の一例を示す垂直断面構成図である。図7は、図6のD−D断面構成図であり、図8は、図6のE−E断面構成図である。
以下、本発明の基板保持具について詳細に説明する。
以下、本発明の基板保持具について詳細に説明する。
本発明の第1の形態の基板保持具は、リング状の基板ホルダーと内側の空間に設置される均熱板からなる基板保持具であって、図1(a)、図2(a)、図5(a)に示すように、内周に突起部1Ae及び基板支持部1Afを有するリング状の基板ホルダー1Aと、外周の前記突起部1Aeに対応する位置に外郭がこの突起部よりも大きい切欠部1Baを有する均熱板1Bからなる基板保持具である。
また、本発明の第2の形態の基板保持具は、リング状の基板ホルダーと内側の空間に設置される均熱板からなる基板保持具であって、図1(b)図2(b)、図5(b)に示すように、内周に切欠部1Ae’及び基板支持部1Afを有するリング状の基板ホルダー1Aと、外周の前記切欠部1Ae’に対応する位置に外郭がこの切欠部よりも小さい突起部1Ba’を有する均熱板からなる基板保持具である。
本発明の基板保持具において、切欠部の外郭は、突起部との間隙が0.1〜2mmとなるように外郭よりも大きく設定される。また、切欠部及び突起部の形状は、通常は、三角柱、四角柱、半円柱であるが、これらの形状に限定されることはない。切欠部及び突起部は、いずれの場合も基板ホルダーの最上部または均熱板の最上部の箇所が含まれるように設けられることが好ましい。以上のように切欠部及び突起部を設定することにより、容易に基板保持具を組立てることができ、また容易に基板ホルダーから均熱板を分離することができる。
基板ホルダー1Aは外周に歯車1Abを有することが好ましいが、歯車を有しなくてもよい。基板ホルダー1Aの外周に歯車1Abを設けることにより、外部から回転駆動力の伝達を受け、基板ホルダー1Aは回転することができるようになる。外部からの回転駆動力を受ける基板ホルダー1Aは、回転自在に保持されることが好ましく、例えば、基板ホルダー1Aにベアリング溝1Acを設けてベアリング溝1Acにベアリングボールを配置することにより回転自在に保持されることが好ましい。
均熱板1Bを加熱する手段としては、例えばヒータがあり、均熱板1Bをヒータにより加熱する際には、均熱板1Bの基板側に対して反対側の表面を加熱することが好ましいが、均熱板1Bの加熱手段及び加熱方法が限定されることはない。均熱板1Bは、円盤状であることが好ましいが、円盤状に限定されることはない。均熱板1Bの基板側表面、及びその反対側の表面は、両方とも平面であることが好ましいが、そのような形状に限定されることはなく、例えば、両方又はいずれか一方が凸又は凹の形状を有する曲面であってもよい。
均熱板1Bは、基板ホルダー1Aの空間部1Aaに均熱板1Bの少なくとも一部が挿入されて載置されることが好ましいが、そのような構成に限定されることはない。このような構成にすることにより、気相成長中に基板ホルダー1Aから均熱板1Bが脱落する等の問題を防ぐことができ、通常は基板と均熱板の間隙が0.1〜0.2mmとなるように、均熱板1Bを基板2に近づけて効率的な熱伝達を行うことができる。また、均熱板1Bを保持する手段としては、例えば、基板ホルダー1Aの内周下部、及び均熱板1Bの周縁上部にそれぞれ突出部を設け、基板ホルダー1Aの突出部で均熱板1Bの突出部を支持することにより、基板ホルダー1Aにより均熱板1Bを保持する構成が挙げられるが、そのような構成に限定されることはない。また、基板ホルダー1Aと均熱板1Bの間には半径方向の間隙が設けられることが好ましいが、そのような構成に限定されることはない。
図1(a)の基板保持具1には、基板ホルダーの内周に設けられた突起部1Aeに対応するように、均熱板1Bの外周に切欠部1Baが設けられている。このような構成により、基板ホルダー1Aに設けられた突起部1Aeを、均熱板1Bに設けられた切欠部1Baに嵌合させて、基板ホルダー1Aに対する均熱板1Bの回転を防止することができる。ここで、切欠部1Baの外郭は突起部1Aeより大きく設定されているが、そのようにして切欠部1Baの外郭と突起部1Aeの間に間隙が形成されることが望ましい。また、同様の効果を得るために、図1(b)の基板保持具のように、基板ホルダーの内周に設けられた切欠部1Ae’に対応するように、均熱板の外周に突起部1Ba’を設け、突起部1Ba’を切欠部1Ae’に嵌合させてもよい。ここで、突起部1Ba’は切欠部1Ae’の外郭より小さく設定されているが、そのようにして切欠部1Ae’の外郭と突起部1Ba’の間に間隙が形成されることが望ましい。
また、基板ホルダー1Aに設けられる突起部1Aeの数は、1〜6個であることが好ましく、3個であることがより好ましいが、このような個数に限定されることはなく、複数設けられる場合には、等間隔に設けられることが好ましいが、等間隔に限定されることはない。また、基板ホルダー1Aに切欠部を設ける場合も、切欠部1Ae’の数は1〜6箇所であることが好ましく、3箇所であることがより好ましいが、このような箇所数に限定されることはなく、複数設けられる場合には、等間隔に設けられることが好ましいが、等間隔に限定されることはない。
次に、以上のような基板保持具を用いた本発明の気相成長装置について説明する。
本発明の気相成長装置は、図6に示すように、基板保持具を収納するためのサセプタ3、サセプタ3の対面4、基板2を加熱するためのヒータ5、サセプタ5とサセプタの対面4の間隙からなる反応炉6、反応炉6へ原料ガスを供給する原料ガス導入部7、及び反応ガス排出部8を有する気相成長装置であって、基板保持具として前述の基板保持具を用いた気相成長装置である。
さらに、図6〜8の気相成長装置をより詳細に説明する。図6〜8の気相成長装置には、図1の基板ホルダーが備えられ、結晶膜を生成するための気相成長反応は反応容器17の内部で行われる。反応容器17の内部には、結晶膜を気相成長させるための基板2、基板2を保持する図1の基板保持具1、均熱板1bを介して基板2を加熱するヒータ5、基板保持具1をベアリングボール15により回転自在に保持する円盤状のサセプタ3、ベアリングボール15によりサセプタ3を回転自在に保持するリング状の基台16が備えられており、これらの部材は外形が円盤状の反応容器17の中に収められて密閉されている。サセプタ3は、サセプタの対面4とともに反応炉6を形成し、気相成長反応は反応炉6において行われる。
基板保持具1は、好ましくは直径2インチ以上、より好ましくは直径3インチ以上、特に好ましくは直径6インチ以上の基板を1枚保持できるように設定されていることが好ましいが、そのような基板に限定されることはない。基板保持具1は、サセプタ3に設けられた貫通孔に収納されており、基板ホルダー1Aの下面に刻まれたベアリング溝1Ac及びサセプタ3の上面に刻まれたベアリング溝3bにより挟持されたベアリングボール15を介してサセプタ3により回転自在に保持されている。
基板保持具1は基板ホルダー回転駆動器9からの回転駆動力を受けて回転する。基板ホルダー回転駆動器9からの回転駆動力は、まず、磁性流体シールを用いて反応容器17に対して回転自在に封止された基板ホルダー回転駆動軸10に伝達される。基板ホルダー回転駆動軸10の基板ホルダー回転板11側の先端には複数本のツメ10aが設けられており、ツメ10aが、基板ホルダー回転板11の上面に設けられた差込口11aに差し込まれることにより着脱可能に噛み合わさり、回転駆動力が基板ホルダー回転板11に伝達される。基板ホルダー回転板11は、基板ホルダー回転板11の下面及びサセプタ3の上面にそれぞれ刻まれたベアリング溝により挟持されたベアリングボールを介して、サセプタ3により回転自在に保持されている。複数の基板保持具1が、原料ガス導入部7の周囲に設けられており、基板ホルダー回転板11の外周に設けられた歯車11bと各基板保持具1の歯車1Abが噛み合わさることにより各基板保持具1に回転駆動力が伝達され、各基板2は自転する。尚、各歯車(1Ab、3a、11b、14a)は、平歯車構造を有することが好ましいが、特に限定されることはない。
また、基板2は自転に加えて公転によって回転されてもよい。サセプタ3の下面及び基台16の上面にそれぞれ刻まれたベアリング溝により挟持されたベアリングボールを介して、基台16により回転自在に保持されたサセプタ3は、サセプタ回転駆動器12から伝達される回転駆動力により回転することができる。サセプタ3を回転させる場合には、サセプタ回転駆動器12からの回転駆動力が、磁性流体シール等の手段により反応容器17の密封性を損なわないように回転自在にシールされたサセプタ回転駆動軸13を介して、サセプタ回転駆動軸13のサセプタ側先端に固定されたサセプタ回転板14に伝達される。サセプタ3の周縁部には歯車3aが設けられ、サセプタ回転板14の周縁部には歯車14aが設けられており、それらが互いに噛み合わさることによりサセプタ回転駆動器12からの回転駆動力はサセプタ3に伝達されて、サセプタ3は回転する。このようにしてサセプタ3を回転させることにより基板2は公転し、より均一な膜質及び膜厚の結晶膜を得ることができる。
反応炉6の中心部には原料ガス導入部7が設けられ、原料ガスは原料ガス導入部7から放射状に吹き出し、基板2の結晶成長面に対して水平に供給されるが、このような構成に限定されることはない。気相成長反応は、反応炉6において、ヒータ5により均熱板1bを介して基板2を加熱しながら、原料ガス導入部7から原料ガスを供給することにより行われ、基板2の結晶成長面には結晶膜が形成される。気相成長反応に用いられた原料ガスは、そのまま反応ガスとして反応ガス排出部8から排出される。尚、本発明は、反応炉の中央部から原料ガスを供給し、周辺部から外部に排出する気相成長装置に限定されることはなく、例えば反応炉の一端から原料ガスを供給し、反応後のガスを他の一端から外部に排出する気相成長装置に適用することもできる。
気相成長反応中、基板2は、基板保持具1の回転により常時自転することが好ましく、基板保持具1及びサセプタ3の回転により常時自転及び公転することがより好ましい。基板保持具1及びサセプタ3の回転方向及び回転速度は、それぞれ、基板ホルダー回転駆動器9及びサセプタ回転駆動器12の回転方向及び回転速度を変化させることにより、任意に設定することができる。各基板間において均一な膜厚及び膜質を得るためには、各基板保持具1は、原料ガス導入部7を中心とする同一円周上に配置され、原料ガス導入部7からの距離を等しくすることが好ましいが、そのような構成に限定されることはない。
反応容器17を構成する材質には、金属又は合金が挙げられるが、これらの材質に限定されることはない。基板保持具1(基板ホルダー1A及び均熱板1B)、サセプタ3、サセプタの対面4、基板ホルダー回転板11及びサセプタ回転板14は、カーボン系材料又はカーボン系材料をセラミック材料でコーティングしたものが好ましいが、そのような材質に限定されることはない。基板ホルダー回転駆動軸10及びサセプタ回転駆動軸13は、金属、合金、金属酸化物、カーボン系材料、セラミック系材料、カーボン系材料をセラミック材料でコーティングしたもの、又はこれらの組み合わせが好ましいが、そのような材質に限定されることはない。ヒータ5はカーボンヒータ又はセラミックヒータが好ましいが、これらのヒータに限定されることはない。ベアリングボール15は、セラミック材料であることが好ましいが、セラミック材料に限定されることはない。
ここで、金属の例には、アルミニウム等があるが、アルミニウムに限定されることはなく、合金の例には、ステンレス又はインコネル等があるが、これらに限定されることはない。カーボン系材料の例には、カーボン、パイオロリティックグラファイト(PG)、グラッシカーボン(GC)等があるが、これらに限定されることはない。セラミックス系材料の例には、アルミナ、炭化ケイ素(SiC)、窒化ケイ素(Si)、窒化ホウ素(BN)等があるが、これらに限定されることはない。
反応容器17を構成する材質はステンレスが特に好ましい。基板保持具1(基板ホルダー1A及び均熱板1B)、サセプタ3、サセプタの対面4、基板ホルダー回転板11及びサセプタ回転板14は、SiCコートカーボン、ヒータ5はカーボンヒータ、サセプタ回転駆動軸13はステンレス、ベアリングボール15はアルミナであることが特に好ましい。基板ホルダー回転駆動軸10は、強度を確保するために基板ホルダー回転駆動器側部分をインコネル製とし、基板ホルダー回転板11との噛み合わせを取る際の破損等を防止するために基板ホルダー回転板側部分をSiCコートカーボン製とし、ネジ等で両者を固定することにより一体化したものが好ましく、ツメ10aは、SiCコートカーボン製で、基板ホルダー回転駆動軸10の基板ホルダー回転板側部分の端面にあらかじめ一体として形成されていることが好ましい。
次に、本発明を実施例により具体的に説明するが、本発明がこれらにより限定されるものではない。
[実施例1]
(基板保持具の製作)
図1(a)に示すような基板保持具を製作した。製作した基板保持具1は、基板ホルダー1A及び均熱板1Bから構成される。基板ホルダー1A(SiCコートカーボン製、外径207mm(歯車1Abを含む)、厚さ11mmのリング状)は、直径6インチの基板を1枚保持可能なものであり、その内周下端に円周方向の幅5mm、半径方向の突出幅2mm、厚さ1mmの突起状の基板支持部1Afを等間隔で6個設けた。円盤状の均熱板1b(SiCコートカーボン製、直径155mm(突出部を含む)、厚さ5mm)を製作し、均熱板1bの基板側及びヒータ側の表面はそれぞれ平面に形成した。直径6インチのサファイア基板2を、基板支持部1Afで支持することにより基板ホルダー1Aの空間部1Aaにセットした。
さらに、基板ホルダー1Aの内周下部、及び均熱板1bの外周上部にそれぞれ突出部を設け、基板ホルダー1Aの突出部で均熱板1Bの突出部を支持することにより、基板ホルダー1Aaに均熱板1bを載置して基板保持部1を形成した。このとき、均熱板1bの基板側表面は基板2に接触していた。基板ホルダー1Aの内周に、円周方向の幅5mm、半径方向の突出幅最大2mmの突起部1Aeを等間隔で3個設け、突起部1Aeがそれぞれに嵌合するように、均熱板1B外周の対応する位置に切欠部1Baを3箇所設け、基板ホルダー1Aと均熱板1Bの間に3箇所の嵌合を形成した。このとき、突起部1Aeと切欠部1Baの間には、半径方向及び円周方向ともに間隙が生じていた。
(気相成長装置の製作)
次に、図6〜8に示すような気相成長装置を製作した。前述のように基板2がそれぞれ1枚ずつセットされた6個の基板保持具1と、基板ホルダー回転板11(SiCコートカーボン製)を、ベアリングボール15を介してサセプタ3(SiCコートカーボン製、直径720mm、厚さ11mm)により回転自在に保持し、基板ホルダー1Aの歯車1Abと基板ホルダー回転板11の歯車11bを噛み合わせた。
(気相成長実験)
このような気相成長装置を用いて、各基板2の表面に窒化ガリウム(GaN)を成長させたが、気相成長が終了するまで、反応容器内の圧力は大気圧に保った。まず、原料ガス導入部から水素を流しながらヒータの温度を1050℃まで昇温させ、基板のクリーニングを行った。続いて、ヒータの温度を510℃まで下げて、原料ガスとしてトリメチルガリウム(TMG)とアンモニア、キャリアガスとして水素を用いて、基板上にGaNからなる膜厚20μmのバッファー層の成長を行い、バッファー層成長後に、TMGのみ供給を停止し、ヒータの温度を1050℃まで上昇させた。その後、原料ガス導入部7から、TMGとアンモニアの他に、キャリアガスとして水素と窒素を供給して、アンドープGaNの成長を1時間行った。
以上のような気相成長が終了した後、基板2を室温付近まで放冷させ、反応容器17から取り出したところ、基板上にGaN膜の形成が確認された。基板支持部1Afが基板2の結晶成長面を覆うことによる未成長箇所は箇所しかなく、それぞれの未成長箇所の範囲は基板支持部1Afとの接触範囲と一致していた。このように、気相成長中の基板ホルダー1Aに対する均熱板1Bの回転は確認されなかった。また、気相成長終了後に気相成長装置の各所を点検したが、破損等の異常はなく、基板ホルダー1Aの基板支持部1Afにも破損はなかった。
[比較例1]
基板ホルダーに突起部又は切欠部のいずれも設けず、均熱板にも突起部又は切欠部のいずれも設けなかった他は、実施例と同様の気相成長装置を製作した。
実施例と同様の気相成長実験を行い、気相成長終了後に基板を取出したところ、基板上にGaN膜の形成が確認された。しかし、基板支持部が結晶成長面を覆うことにより膜厚が薄くなっている箇所が6箇所確認され、気相成長中に、基板ホルダーに対して均熱板が回転していたことが確認された。
本発明は、熱CVD法等のための気相成長装置として好適であり、例えば、青色又は紫外の発光ダイオード又はレーザーダイオード等の製造に用いられるIII族窒化物半導体の気相成長装置として好適である。
基板の載置位置の反対側から見た本発明の基板保持具の例を示す構成図 基板の載置位置の反対側から見た本発明における基板ホルダーの例を示す構成図 図2のA−A断面構成図 (a) 図2(a)のB−B断面構成図 (b) 図2(b)のB’−B’断面構成図 (a) 図4(a)のC−C断面構成図 (b) 図4(b)のC’−C’断面構成図 本発明の基板保持具を適用することができる気相成長装置の一例を示す垂直断面構成図 図6のD−D断面構成図 図6のE−E断面構成図
1 基板保持具
1A 基板ホルダー
1Aa 空間部
1Ab 歯車
1Ac ベアリング溝
1Ae 突起部
1Ae’切欠部
1Af 基板支持部
1B 均熱板
1Ba 切欠部
1Ba’突起部
2 基板
3 サセプタ
3a 歯車
3b ベアリング溝
4 サセプタの対面
5 ヒータ
6 反応炉
7 原料ガス導入部
8 反応ガス排出部
9 基板ホルダー回転駆動器
10 基板ホルダー回転駆動軸
10a ツメ
11 基板ホルダー回転板
11a 差込口
11b 歯車
12 サセプタ回転駆動器
13 サセプタ回転駆動軸
14 サセプタ回転板
14a 歯車
15 ベアリングボール
16 基台
17 反応容器

Claims (5)

  1. 内周に突起部及び基板支持部を有するリング状の基板ホルダーと、外周の前記突起部に対応する位置に外郭が前記突起部よりも大きい切欠部を有する均熱板からなることを特徴とする基板保持具。
  2. 内周に切欠部及び基板支持部を有するリング状の基板ホルダーと、外周の前記切欠部に対応する位置に外郭が前記切欠部よりも小さい突起部を有する均熱板からなることを特徴とする基板保持具。
  3. リング状の基板ホルダーが、外周に歯車を有する請求項1または請求項2に記載の基板保持具。
  4. 基板と均熱板の間隙が0.1〜0.2mmとなるように設定された請求項1または請求項2に記載の基板保持具。
  5. 基板保持具を収納するためのサセプタ、該サセプタの対面、基板を加熱するためのヒータ、該サセプタと該サセプタの対面の間隙からなる反応炉、該反応炉へ原料ガスを供給する原料ガス導入部、及び反応ガス排出部を有する気相成長装置であって、基板保持具が請求項1または請求項2に記載の基板保持具であることを特徴とする気相成長装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015207627A (ja) * 2014-04-18 2015-11-19 大陽日酸株式会社 気相成長装置

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