JP2015108905A - 可視化方法、表示装置及び表示プログラム - Google Patents

可視化方法、表示装置及び表示プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】製造ライン上の製品をトレースすること。
【解決手段】表示装置100は、製造ラインに含まれる第1の装置における処理のログ情報として、所定時間間隔で、装置内に存在する製品の個数と、生産された製品の個数との情報を受け付ける。また、表示装置100は、受け付けたログ情報に基づいて、第1の装置における、製品個体毎の、処理が開始された時刻と、処理が終了された時刻とを算出する。そして、表示装置100は、算出した、製品個体毎に、第1の装置での処理が開始された時刻と、処理が終了された時刻の情報を出力する。
【選択図】図1

Description

本発明は、可視化方法、表示装置及び表示プログラムに関する。
従来、複数の製造装置が製品に対して処理を順に行う製造ラインについて、製造状況を示すログを用いて、製品のトレースや可視化を行なう管理装置の技術が知られている。例えば、管理装置は、個々の製品について、製造ラインに設置された各製造装置における処理の開始時刻と、処理の終了時刻とを処理の対象となる製品ごとに取得する。そして、管理装置は、取得した処理の開始時刻と処理の終了時刻とを用いて、製造ラインにおける製品のトレースを行なう。
特開2006−065841号公報
しかしながら、背景技術の管理装置は、製造ラインに設置された製造装置によっては、製造ラインにおける製品のトレースを行なうことができないという問題がある。
例えば、リフロー炉や食品の製造ラインの製造装置等は、個々の製品について、処理の開始時刻や終了時刻を取得せず、製造装置内に存在する製品の個数のみを管理する場合がある。かかる場合には、管理装置は、個々の製品について、処理の開始時刻や終了時刻を取得することができず、製造ラインにおける製品のトレースを行なうことができない。
1つの側面では、本発明は、製造ライン上の製品をトレースできる可視化方法、表示装置及び表示プログラムを提供することを目的とする。
第1の案では、製造ラインに含まれる複数の装置による処理が順に行われることにより製造される製品の製造状況を可視化する、コンピュータにより実行される製造状況の可視化方法である。かかる可視化方法では、製造ラインに含まれる第1の装置における処理のログ情報として、所定時間間隔で、装置内に存在する製品の個数と、生産された製品の個数との情報を受け付ける。また、かかる可視化方法では、受け付けたログ情報に基づいて、第1の装置における、製品個体毎の、処理が開始された時刻と、処理が終了された時刻とを算出する。そして、かかる可視化方法では、算出した、製品個体毎に、第1の装置での処理が開始された時刻と、処理が終了された時刻の情報を出力する。
製造ライン上の製品をトレースできる。
図1は、実施例1に係る表示装置の構成を示す機能ブロック図である。 図2は、実施例1に係る生産実績ログDBのデータ構造の一例を示す図である。 図3は、実施例1に係る排出情報DBのデータ構造の一例を示す図である。 図4は、実施例1に係る投入情報DBのデータ構造の一例を示す図である。 図5は、実施例1に係る製品トレースDBのデータ構造の一例を示す図である。 図6は、実施例1に係る算出部による処理を説明する第1の図である。 図7は、実施例1に係る算出部による処理を説明する第2の図である。 図8は、実施例1に係る出力部による処理を説明する図である。 図9は、配置部による処理の一例を説明する第1の図である。 図10は、配置部による処理の一例を説明する第2の図である。 図11は、実施例1に係る表示装置の処理フローの一例を示す図である。 図12は、実施例1の表示装置に係るコンピュータのハードウェア構成を示す図である。
以下に、本願の開示する可視化方法、表示装置及び表示プログラムの実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。各実施例は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
(表示装置の機能構成)
実施例1に係る表示装置100の機能構成の一例について説明する。図1は、実施例1に係る表示装置の構成を示す機能ブロック図である。図1に示すように、表示装置100は、表示部101と、制御部110と、記憶部120とを有する。表示部101は、表示装置100でなされた処理結果をモニタに表示する。なお、表示部101が表示する表示データに関する詳細は、後述する。
また、表示装置100は、複数の製造装置による処理が順に行われることにより製品が製造される製造ラインにおいて、製造装置ごとにログを取得するログ取得装置1と接続され、ログ取得装置1が取得したログを受け付ける。例えば、ログ取得装置1は、リフロー炉や食品製造ライン等、ベルトコンベアによって製品が複数の製造装置内を流れ、各製造装置によって所定の処理が順に行われる製造ラインにおけるログを製造装置ごとに取得する。そして、ログ取得装置1は、取得したログを表示装置100に出力する。
かかる場合、表示装置100は、ログ取得装置1が取得したログを受け付ける。そして、表示装置100は、受け付けたログを用いて、製品ごとに、各製造装置がいつから処理を開始し、いつ処理を終了したかを視覚的に示すグラフを出力する。
ここで、製造装置によっては、製品ごとに処理を開始した時刻と処理を終了した時刻とのログを取得しない場合がある。例えば、複数の商品がベルトコンベアによって同時期に製造装置内へ流れ込む場合には、製品ごとのログを取得するのが困難である。このため、製造装置は、製造装置内の製品の数と、製造装置が排出した製品の総数とを示すログを、所定の時間間隔で取得する場合がある。
しかしながら、製造装置が、処理を開始した時刻と処理を終了した時刻とのログを製品ごとに取得しない場合には、かかるログから製品ごとに処理を開始した時刻と処理を終了した時刻とを示すグラフを作成するのは困難である。また、例えば、処理を開始した時刻と処理を終了した時刻とのログを製品ごとに出力するため、ログの取得方法の設定変更や、製造ライン上に製品ごとのログを取得するセンサを新たに設置した場合には、対応にコストがかかる。また、ログ取得方法の設定変更前の製品については、製品ごとのトレース、すなわち、1または複数の製造ラインのそれぞれによる処理がいつ開始されいつ終了され、製品としてはどのような処理経過を経て完成に至ったかの追跡を行なうことができない。
そこで、表示装置100は、各時刻の工程内個数と生産個数から、処理が開始された製品の数と処理が終了した製品の数とを時刻別に算出する。次に、表示装置100は、各時刻において、処理が開始された製品の数と処理が終了した製品の数とから、製造装置内に投入された製品の順番が変わることがないものとして、各製品に対する処理が開始された投入時刻と処理が終了した排出時刻とを特定する。そして、表示装置100は、特定した投入時刻と排出時刻とを用いて、製品ごとに、各製造装置がいつから処理を開始し、いつ処理を終了したかを視覚的に示すグラフを出力する。
(記憶部の各構成)
記憶部120は、複数の工程による製造が順に行われることにより製造される製品の各製造工程における製造状況を可視化する処理に必要な各種の情報を記憶する。例えば、記憶部120は、生産実績ログDB(Database)121、排出情報DB122、投入情報DB123、製品トレースDB124を有する。記憶部120は、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)などの半導体メモリ素子、ハードディスクや光ディスクなどの記憶装置に対応する。
生産実績ログDB121は、製造ラインに設置された製造装置ごとに、所定の時間間隔で取得された製品のログを記憶するデータベースである。すなわち、生産実績ログDB121は、製造ラインに設置され、処理工程を実行する製造装置ごとに、所定の時間間隔で、工程内個数と生産個数との履歴を示すログである。例えば、図2は、実施例1にかかる生産実績ログDBのデータ構造の一例を示す図である。図2に示すように、生産実績ログDB121は、製造装置ごとに取得されたログ121a〜121cを有する。なお、生産実績ログDB121は、図2に示すログ121a〜121c以外にも、他の製造装置について取得されたログを記憶するものとする。また、以下の説明では、ログ121aは、第1の製造装置について取得されたログであるものとし、ログ121bは、第2の製造装置について取得されたログであるものとし、ログ121cは、第3の製造装置について取得されたログであるものとする。
図2に示す例では、ログ121aには、エントリごとに、ログを取得した時刻と、処理中の製品の数、すなわち、製造装置内に存在する製品の数である工程内個数と、製造装置が生産した製品の総数である生産個数とが対応付けて格納されている。例えば、ログ121aの第1のエントリは、時刻「0:00」に取得されたログであり、工程内個数が「0」、生産個数が「140」であることを示す。また、ログ121aの第2のエントリは、時刻「0:01」に取得されたログであり、工程内個数が「2」、生産個数が「140」であることを示す。すなわち、ログ121aの第1のエントリおよび第2のエントリは、第1の製造装置において、時刻「0:01」に、2つの製品に対する処理が開始された旨を示す。
また、例えば、ログ121aの第7のエントリは、時刻「0:06」に取得されたログであり、工程内個数が「6」、生産個数が「140」であることを示す。また、ログ121aの第8のエントリは、時刻「0:07」に取得されたログであり、工程内個数が「3」、生産個数が「143」であることを示す。すなわち、ログ121aの第7のエントリおよび第8のエントリは、第1の製造装置において、時刻「0:07」に、3つの製品に対する処理が完了した旨を示す。なお、ログ121aは、他の時刻についても、第1の製造装置について、工程内個数と生産個数とを対応付けて記憶する。
図1に戻り、説明を続ける。排出情報DB122は、製造装置が処理を完了して排出した製品の数だけ、かかる製品を排出した時刻が記憶される、アクセス可能な第2の記憶領域である。すなわち、排出情報DB122は、第1のタイミングと、第1のタイミングから所定時間が経過した後でログが取得された第2のタイミングとの間に製造装置が排出した製品の数と同数だけ、第2のタイミングを示す時刻が格納された排出情報が記憶される。
図3は、実施例1にかかる排出情報DBのデータ構造の一例を示す図である。図3に示した例では、排出情報DB122は、製造装置ごとの排出情報122a〜122cを有する。また、排出情報122aには、排出情報122aに格納された時刻を識別するための要素番号と、製品が排出された時刻を示す排出時刻とが対応付けて格納される。なお、排出情報DB122は、図3に示す排出情報122a〜122c以外にも、他の製造装置の排出情報を記憶するものとする。また、以下の説明では、排出情報122aは、第1の製造装置について取得された排出情報であるものとし、排出情報122bは、第2の製造装置について取得された排出情報であるものとする。また、排出情報122cは、第3の製造装置について取得された排出情報であるものとする。
例えば、排出情報122aには、要素番号「1」〜「3」に対し、排出時刻「0:07」が対応付けて格納され、要素番号「4」、「5」に対し、排出時刻「0:08」が対応付けて格納されている。また、排出情報122aには、要素番号「6」に対し、排出時刻「0:09」が対応付けて格納されている。すなわち、排出情報122aは、第1の製造装置について、時刻「0:07」に3つの製品が排出され、時刻「0:08」に2つの製品が排出され、時刻「0:09」に1つの製品が排出された旨を示す。
図1に戻り、説明を続ける。投入情報DB123は、製造装置が処理を開始した製品の数、すなわち、製造装置に投入された製品の数だけ、かかる製品の処理が開始された時刻を記憶する、アクセス可能な第1の記憶領域である。すなわち、排出情報DB122は、第1のタイミングにおいて製造装置内に存在する製品の数と第2のタイミングにおいて製造装置内に存在する製品の数との差分だけ、第1のタイミングを示す時刻が格納された投入情報を記憶する。
図4は、実施例1にかかる投入情報DBのデータ構造の一例を示す図である。図4に示した例では、投入情報DB123は、製造装置ごとの投入情報123a〜123cを有する。また、投入情報123aには、投入情報123aに格納された時刻を識別するための要素番号と、製品が投入された時刻を示す投入時刻とが対応付けて格納される。なお、排出情報DB123は、図4に示す投入情報123a〜123c以外にも、他の製造装置の投入情報を記憶するものとする。また、以下の説明では、投入情報123aは、第1の製造装置について取得された投入情報であるものとし、投入情報123bは、第2の製造装置について取得された投入情報であるものとする。また、投入情報123cは、第3の製造装置について取得された投入情報であるものとする。
例えば、投入情報123aには、要素番号「1」、「2」に対し、投入時刻「0:01」が対応付けて格納され、要素番号「3」〜「5」に対し、投入時刻「0:02」が対応付けて格納されている。また、投入情報123aには、要素番号「6」に対し、投入時刻「0:03」が対応付けて格納されている。すなわち、投入情報123aは、第1の製造装置について、時刻「0:01」に2つの製品が投入され、時刻「0:02」に3つの製品が投入され、時刻「0:03」に1つの製品が投入された旨を示す。
図1に戻り、説明を続ける。製品トレースDB124には、製品ごとに、各製造装置で処理が開始された投入時刻と、処理が完了した排出時刻とが対応付けて記憶される。図5は、実施1にかかる製品トレースDBのデータ構造の一例を示す図である。図5に示した例では、製品トレースDB124は、製造装置ごとの製品トレース情報124a〜124cを有する。また、製品トレース情報124aには、製品を識別するための製品No(ナンバー)と、投入時刻と、排出時刻とが対応付けて格納される。なお、製品トレースDB124には、図5に示す製品トレース情報124a〜124c以外にも、他の製造装置の製品トレース情報を記憶するものとする。また、以下の説明では、製品トレース情報124aは、第1の製造装置についての製品トレース情報であるものとし、製品トレース情報124bは、第2の製造装置についての製品トレース情報であるものとする。また、製品トレース情報124cは、第3の製造装置についての製品トレース情報であるものとする。
例えば、製品トレース情報124aには、製品No「141」および「142」に対し、投入時刻「0:01」と排出時刻「0:07」とが対応付けて格納されている。すなわち、製品トレース情報124aは、第1の製造装置に対し、製品No「141」および「142」が投入時刻「0:01」に投入され、排出時刻「0:07」に排出された旨を示す。なお、製品トレース情報124aは、他の製品No「143」〜「153」についても、第1の製造装置に対して投入された投入時刻と排出された排出時刻とを対応付けて記憶する。
(制御部の各構成)
制御部110は、製造ラインに含まれる複数の製造装置による処理が順に行われることにより製造される製品の製造状況を可視化する処理に必要な制御を行う。例えば、制御部110は、受付部111、算出部112、出力部113、配置部114を有する。なお、制御部110の機能は、例えば、CPU(Central Processing Unit)が所定の表示プログラムを実行することで実現することができる。また、制御部110の機能は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)などの集積回路により実現することができる。
受付部111は、製造ラインに含まれる複数の製造装置における処理のログ情報として、工程内個数と生産個数とを所定の時間間隔で受け付ける。例えば、受付部111は、ログ取得装置1が、各工程を実行するそれぞれの製造装置について、所定の時間間隔で取得した工程内個数と生産個数とを受信する。すると、受付部111は、製造装置ごとに、工程内個数と生産個数と時刻とを対応付けて生産実績ログDB121のログ121a〜121cに登録する。例えば、受付部111は、時刻「0:00」において、第1の製造装置について工程内個数「0」と生産個数「140」とを受信した場合は、ログ121aに、時刻「0:00」と工程内個数「0」と生産個数「140」とを対応付けて格納する。
算出部112は、受け付けられたログに基づいて、製品ごとに、各製造装置における投入時刻と排出時刻とを算出する。すなわち、算出部112は、製造装置ごとに以下の処理を実行する。まず、算出部112は、第1のタイミングと第2のタイミングとの間の生産個数の差分、すなわち、排出個数を算出し、算出した排出個数の数だけ、第2のタイミングを示す時刻のエントリを排出情報DB122、すなわち、第2の記憶領域に追加する。
また、算出部112は、第1のタイミングに製造装置内に存在する製品の個数と第2のタイミングに製造装置内に存在する製品の個数との間の差分を算出する。ここで、複数の製品が同時に製造装置内に投入され、かかる投入数と同数の製品が排出された場合には、製造装置内に存在する製品の個数が変化せず、製造装置内に存在する製品の個数の差分だけでは、製品の投入数を性格に算出することができない。そこで、算出部112は、第1のタイミングに製造装置内に存在する製品の個数と第2のタイミングに製造装置内に存在する製品の個数との間の差分に対し、第1のタイミングと第2のタイミングとの間の生産個数の差分を加算した数を投入個数として算出する。そして、算出部112は、算出した投入個数の数だけ、第2のタイミングを示す時刻のエントリを投入情報DB123、すなわち、第1の記憶領域に格納する。
図6を用いて、算出部112が、第1の製造装置について、第2のタイミングを示す時刻のエントリを排出個数の数だけ排出情報DB122に格納する処理の一例について説明する。図6は、実施例1にかかる算出部による処理を説明する第1の図である。図6に示すように、算出部112は、時刻「0:00」における生産個数「140」と時刻「0:01」における生産個数「140」との差分「0」を排出個数として算出する。かかる場合、算出部112は、排出情報DB122aにエントリを追加しない。また、算出部112は、時刻「0:01」〜「0:06」についても同様に、生産個数の差分が「0」となるため、排出情報DB122aにエントリを追加しない。
一方、算出部112は、時刻「0:06」における生産個数「140」と、時刻「0:07」における生産個数「143」との差分「3」を排出個数として算出する。すなわち、算出部112は、時刻「0:07」において、3つの製品が排出された旨を算出する。かかる場合、算出部112は、要素番号「1」〜「3」と排出時刻「0:07」とを対応付けた3つのエントリを排出情報122aに追加する。また、算出部112は、時刻「0:07」における生産個数「143」と、時刻「0:08」における生産個数「145」との差分「2」を排出個数として算出する。かかる場合、算出部112は、要素番号「4」、「5」と排出時刻「0:08」とを対応付けた2つのエントリを排出情報122aに追加する。
次に、図7を用いて、算出部112が、第1の製造装置について、第2のタイミングを示す時刻のエントリを投入情報DB123に格納する処理の一例について説明する。図7は、実施例1にかかる算出部による処理を説明する第2の図である。図7に示すように、算出部112は、時刻「0:00」における工程内個数「0」と時刻「0:01」における工程内個数「2」との差分に、時刻「0:01」における排出個数「0」を加算した値「2」を算出する。すなわち、算出部112は、時刻「0:01」において、「2」つの製品が投入された旨を算出する。かかる場合、算出部112は、投入情報123aに、要素番号「1」および要素番号「2」に対し、投入時刻「0:01」を対応付けた2つのエントリを投入情報123aに追加する。
また、算出部112は、時刻「0:01」における工程内個数「2」と時刻「0:02」における工程内個数「5」との差分に、時刻「0:02」における排出個数「0」を加算した値「3」を算出する。かかる場合、算出部112は、要素番号「3」〜「5」と、投入時刻「0:02」とを対応付けた3つのエントリを投入情報123aに追加する。また、算出部112は、時刻「0:06」における工程内個数「6」と時刻「0:07」における工程内個数「3」との差分に、時刻「0:07」における排出個数「3」を加算した値「0」を算出する。かかる場合、算出部112は、投入情報DB123aにエントリを追加しない。
図1に戻り、説明を続ける。出力部113は、製品ごとに、各製造装置で処理が開始された時刻と処理が終了された時刻との情報を出力する。すなわち、出力部113は、投入情報DB123と排出情報DB122とのそれぞれに格納されている順に、投入時刻と排出時刻とを対応付けて製品トレース情報124a〜124cに格納する。
図8を用いて、出力部113が実行する処理の一例を説明する。図8は、実施例1にかかる出力部による処理を説明する図である。なお、図8に示す例では、出力部113が、第1の製造装置について、製品ごとに、製品の処理が開始された時刻と、製品の処理が終了した時刻とを対応付けて製品トレース情報124aに格納する処理の一例を記載した。図8に示すように、出力部113は、投入情報123aに格納された投入時刻と、排出情報122aに格納された排出時刻とのうち、同一の要素番号に対応付けられた投入時刻と排出時刻とを対応付けて、製品トレース情報124aに格納する。
例えば、出力部113は、要素番号「1」に対応付けられた投入時刻「0:01」と排出時刻「0:07」とを取得する。そして、出力部113は、一意の製品No、例えば製品No「141」と対応付けて、投入時刻「0:01」と排出時刻「0:07」とを製品トレース情報124aに格納する。また、出力部113は、要素番号「2」に対応付けられた投入時刻「0:01」と排出時刻「0:07」とを取得し、製品No「142」と対応付けて製品トレース情報124aに格納する。
また、出力部113は、要素番号「3」に対応付けられた投入時刻「0:02」と排出時刻「0:07」とを取得し、製品No「143」と対応付けて製品トレース情報124aに格納する。また、出力部113は、要素番号「4」に対応付けられた投入時刻「0:02」と排出時刻「0:08」とを取得し、製品No「144」と対応付けて製品トレース情報124aに格納する。また、出力部113は、要素番号「5」に対応付けられた投入時刻「0:02」と排出時刻「0:08」とを取得し、製品No「145」と対応付けて製品トレース情報124aに格納する。また、出力部113は、要素番号「6」に対応付けられた投入時刻「0:03」と排出時刻「0:09」とを取得し、製品No「146」と対応付けて製品トレース情報124aに格納する。
すなわち、投入情報123aには、第1の製造装置について、製品が投入された数だけ投入時刻が順に格納されており、排出情報122aには、第1の製造装置について、製品が排出された数だけ排出時刻が順に格納されている。ここで、リフロー炉や食品製造を行う製造装置は、内部で製品の順序を入れ替えることなく、先に投入された製品から先に排出すると考えられる。このため、出力部113は、投入情報123aに格納された投入時刻と、排出情報122aに格納された排出時刻とを順に組み合わせることで、各製品について、第1の製造装置で処理が開始した時刻と処理が終了した時刻とを対応付ける。
図1に戻り、説明を続ける。配置部114は、製造装置ごとの時間軸上に、各製造装置が各製品の処理を開始した時刻もしくは各製品の処理が終了した時刻のすくなくともいずれか一方を配置したグラフを作成し、作成したグラフを表示部101に表示させる。すなわち、配置部114は、第1の製造装置から第3の製造装置のそれぞれについて、製品の投入時刻もしくは排出時刻を配置する時間軸を平行に配置する。
また、配置部114は、第1の製造装置における製品トレース情報124aを製品トレースDB124から取得する。そして、配置部114は、取得した製品トレース情報124aに格納された投入時刻もしくは排出時刻のすくなくともいずれか一方を、第1の製造装置についての時間軸上に配置する。また、配置部114は、第2の製造装置および第3の製造装置についても同様の処理を行い、各製造装置の時間軸上に、各製造装置における製品の投入時刻または排出時刻の少なくともいずれか一方を配置する。
そして、配置部114は、製品ごとに、各製造装置の時間軸上に配置された投入時刻もしくは排出時刻を結ぶ線分を配置する。例えば、配置部114は、各製造装置の時間軸上に排出時刻を配置した場合は、製品ごとに、各製造装置の時間軸上に配置された排出時刻を結んだ線分を配置する。また、他の例では、配置部114は、各製造装置の時間軸上に、投入時刻と排出時刻とが配置されている場合は、製品ごとに、各製造装置の時間軸上に配置した投入時刻から排出時刻までの期間を示す印を配置する。そして、配置部114は、製品ごとに、各製造装置の時間軸上に配置した期間を示す印を連結するバンドを配置する。その後、配置部114は、線分もしくはバンドを配置したグラフを表示部101に表示させる。
図9、図10を用いて、配置部114による処理の例について説明する。なお、以下の説明では、配置部114は、各製造装置において処理が行われた期間が重複しない第1の製品から第3の製品について、投入時刻から排出時刻までの期間を示す印を連結したバンドを配置する処理の例について説明する。また、以下の説明では、各製造装置が処理を行った期間を処理期間と記載し、各製造装置が処理を行っていない期間を待機期間と記載する。
図9は、配置部による処理の一例を説明する第1の図である。なお、図9には、第1の製造装置から第3の製造装置の時間軸上に、投入時刻から排出時刻までの期間を示す印を配置する処理の例について記載した。まず、配置部114は、第1の製造装置の時間軸20aと、第2の製造装置の時間軸20bと、第3の製造装置の時間軸20cとを平行に配置する。また、配置部114は、製品トレースDB124から第1の製造装置の製品トレース情報124aを取得し、時間軸20a上に、第1の製品の投入時刻から排出時刻までの処理期間31aを示す印を配置する。次に、配置部114は、時間軸20a上に、第1の製品の排出時刻から第2の製品の投入時刻までの待機期間32aを示す印を、処理期間31aを示す印の後ろに配置する。また、配置部114は、時間軸20a上に、第2の製品の投入時刻から排出時刻までの処理期間33aを示す印を待機期間32aを示す印の後ろに配置する。また、配置部114は、時間軸20a上に、第2の製品の排出時刻から第3の製品の投入時刻までの待機期間34aを示す印を、処理期間33aを示す印の後ろに配置する。そして、配置部114は、時間軸20a上に、第3の製品の投入時刻から排出時刻までの処理期間35aを示す印を、待機期間34aを示す印の後ろに配置する。
同様に、配置部114は、製品トレースDB124から第2の製造装置の製品トレース情報124bを取得する。そして、配置部114は、製品トレース情報124bに基づいて、時間軸20b上に、第1の製品の処理期間31b、待機期間32b、第2の製品の処理期間33b、待機期間34b、第3の処製品の処理期間35bを配置する。また、配置部114は、製品トレースDB124から第3の製造装置の製品トレース情報124cを取得する。そして、配置部114は、製品トレース情報124cに基づいて、時間軸20c上に、第1の製品の処理期間31c、待機期間32c、第2の製品の処理期間33c、待機期間34c、第3の処製品の処理期間35cを配置する。
また、配置部114は、製品ごとの処理期間を結んだバンドを形成し、形成したバンドに所定の色を付して、バンドのストライプを配置する。例えば、図10は、配置部による処理の一例を説明する第2の図である。配置部114は、第1の製品について、各製造装置の処理期間31a〜31cを結んだ第1のバンド31dを形成し、第2の製品について、各製造装置の処理期間33a〜33cを結んだ第2のバンド33dを形成する。また、配置部114は、第3の製品について、各製造装置の処理期間35a〜35cを結んだ第3のバンド35dを形成する。また、配置部114は、待機期間32a〜32cを結んだ第4のバンド32dと、待機期間34a〜34cを結んだ第5のバンド34dとを形成する。そして、配置部114は、第1のバンド31d、第2のバンド33dおよび第3のバンド35dに対し、第4のバンド32dおよび第5のバンド34dとは異なる色を付すことで、製品ごとの処理期間と待機期間とを示すバンドのストライプを形成する。そして、配置部114は、バンドのストライプを形成したグラフを表示部101に表示させる。
ここで、配置部114は、時間軸方向に対する印の幅を、処理期間または待機期間に対応した比率とする。例えば、第1の製造装置の処理期間31aが「0:00」から「0:05」であり、第1の製造装置の待機期間32aが「0:05」から「0:15」である場合は、処理期間31aを示す印と待機期間32aを示す印との時間軸方向の幅の比率は1対3となる。また、配置部114による処理によって決定された処理期間および待機期間の配置の情報は、例えば、図9、10に示したような画像情報として記憶部120や制御部110のメモリに記憶される。ただし、配置情報として記憶する情報は、画像情報に限らず、表示部101によって表示される画像において、印が配置される画像を示す情報や、幅のサイズを示す情報などであってもよい。
また、配置部114によって配置された処理期間及び待機期間に関する、グラフ上の位置情報は、例えば、座標情報として記憶部120や制御部110のメモリに記憶される。メモリに記憶された情報は、後述するように、配置部114によって使用される。
(実施例1に係る表示装置の処理の流れ)
次に、図11を用いて表示装置100の処理の流れを説明する。図11は、実施例1に係る表示装置の処理フローの例を示す図である。まず、算出部112は、生産実績ログDB121から、処理対象となる行を選択する(ステップS101)。例えば、算出部112は、生産実績ログDB121から、第1の製造装置についてのログ121aから、処理対象となる行を1つ選択する。次に、算出部112は、選択した行に格納された時刻における第1の製造装置の排出個数を算出する(ステップS102)。すなわち、算出部112は、選択した行の生産個数から、選択した行の1つ前の行に格納された生産個数を減算した値を排出個数とする。
次に、算出部112は、選択した行に格納された時刻における第1の製造装置の投入個数を算出する(ステップS103)。すなわち、算出部112は、選択した行に格納された工程内個数から選択した行の1つ前の行に格納された工程内個数を減算した値に、ステップS102にて算出した排出個数を加算した値を投入個数として算出する。次に、算出部112は、投入情報DB123に、ステップS103にて算出した投入個数の数だけ、選択した行に格納された時刻を投入時刻として格納する(ステップS104)。例えば、算出部112は、時刻「0:01」における投入個数が「2」である場合は、時刻「0:01」が格納された2つのエントリを、投入情報123aに追加する。また、算出部112は、ステップS102にて算出した排出個数の数だけ、選択した行に格納された時刻を排出時刻として格納する(ステップS105)。
次に、算出部112は、選択した行の生産個数と工程内個数とを保持する(ステップS106)。以降の処理において、算出部112は、ステップS102、ステップS103の処理を実行する際、保持した生産個数および工程内個数とを1つ前の行に格納された生産個数および工程内個数として使用する。次に、算出部112は、選択した行が、ログの最後の行であるか否かを判定する(ステップS107)。そして、算出部112は、選択した行が、ログの最後の行ではないと判定した場合は(ステップS107:No)、ステップS101を実行し、ログの次の行を選択する。
一方、出力部113は、選択した行が、ログの最後の行であると判定した場合は(ステップS107:Yes)、以下の処理を実行する。まず、出力部113は、排出情報DB122と投入情報DB123とから、同じ要素番号と対応付けられた排出時刻および投入時刻とを対応付けて製品トレースDB124に格納する(ステップS108)。例えば、出力部113は、排出情報DB122aに要素番号「1」と排出時刻「0:07」が格納され、投入情報DB123aに要素番号「1」と投入時刻「0:01」が格納されている場合は、以下の処理を実行する。まず、出力部113は、投入時刻「0:01」と排出時刻「0:07」とを対応付けて製品トレース情報124aに格納する。その後、配置部114は、製品トレースDB124に格納された排出時刻と投入時刻とを用いてグラフを作成し、作成したグラフを表示部101に表示させ(ステップS109)、処理を終了する。
(実施例1の表示装置による効果)
以上説明したように、表示装置100は、製造ラインに含まれる複数の製造装置による処理が順に行われることにより製造される製品の製造状況を可視化する。ここで、表示装置100は、製造ラインに含まれる第1の製造装置における処理のログ121aとして、所定時間間隔で、装置内に存在する製品の個数である工程内個数と、生産された製品の個数である生産個数との情報を受け付ける。また、表示装置100は、受け付けたログ121aに基づいて、第1の製造装置で処理が開始された投入時刻と、処理が終了された排出時刻とを製品ごとに算出する。そして、表示装置100は、算出した投入時刻と排出時刻とを、製品ごとに出力する。このため、表示装置100は、製造ラインに設置された製造装置が、製品ごとのログを取得していない場合にも、製造ライン上の製品のトレースを行なうことができる。
また、表示装置100は、ログ121aから、第1のタイミングにおいて第1の製造装置内に存在する製品の個数と、第1のタイミングよりも後の第2のタイミングにおいて第1の製造装置内に存在する製品の個数との差分、すなわち投入個数を算出する。そして、表示装置100は、投入個数分だけ、第2のタイミングを示す時刻の情報を投入情報DB123に格納する。また、表示装置100は、第1のタイミングまでに第1の製造装置が生産した製品の個数と、第2のタイミングまでに第1の製造装置内が生産した製品の個数との差分、すなわち排出個数を算出する。そして、表示装置100は、排出個数分だけ、第2のタイミングを示す時刻の情報を排出情報DB122に格納する。その後、表示装置100は、投入情報DB123と排出情報DB122のそれぞれに格納されている順に、投入時刻と排出時刻とを対応付けて出力する。このため、表示装置100は、製造装置が、製品ごとの投入時刻と排出時刻とのログを取得していない場合にも、製造装置が処理を行っている製品の数と製造装置が処理を行った製品の数とに基づいて、製品ごとの投入時刻と排出時刻とを算出することができる。
また、表示装置100は、第2のタイミングにおける工程内個数から、第1のタイミングにおける工程内個数を減算した値に、第2のタイミングにおける排出個数を加算した数を、第2のタイミングにおける投入個数とする。このため、表示装置100は、リフロー炉や食品製造ライン等、複数の製品が同時に製造装置内に投入され、複数の製品が同時に製造装置から排出される場合にも、製品ごとの投入時刻と排出時刻とを算出することができる。
また、表示装置100は、複数の製造装置のログ情報を受け付けし、受け付けたログ情報を用いて、製品ごとの投入時刻と排出時刻とを製造装置ごとに算出する。また、表示装置100は、投入時刻または排出時刻の少なくともいずれか一方を示す時間軸を製造装置ごとに配置する。また、表示装置100は、製造装置ごとに、配置した時間軸上に投入時刻または排出時刻の少なくともいずれか一方を示す点を、製品ごとに配置する。そして、表示装置100は、製品ごとに、各時間軸上に配置した投入時刻または排出時刻の少なくとも一方を示す点を結ぶ線分を配置したグラフを出力する。このため、表示装置100は、製造ラインにおける製品の製造状況の視認が容易なグラフを出力できる。
また、表示装置100は、複数の製造装置のログ情報を受け付けし、受け付けたログ情報を用いて、製品ごとの投入時刻と排出時刻とを製造装置ごとに算出する。また、表示装置100は、投入時刻または排出時刻の少なくともいずれか一方を示す時間軸を製造装置ごとに配置する。また、表示装置100は、製造装置ごとに、配置した時間軸上に投入時刻から排出時刻までの処理期間を示す印を、製品ごとに配置する。そして、表示装置100は、製品ごとに、各時間軸上に配置した印を連結するバンドを配置したグラフを出力する。このため、表示装置100は、各製造装置における工程の処理期間および待機期間を容易に把握させることができる。例えば、表示装置100は、各製品が各製造装置において、どれくらいの間処理が行われ、どれくらいの期間処理が行われなかったかを容易に視認させることができるので、生産性の視認を容易にできる。
以下に、実施例1に適用可能な他の例を説明する。
(時間軸の間隔の調整)
表示装置100に係る配置部114は、標準となる製造時間に沿って製品が製造された場合に、投入時刻を結ぶ線、排出時刻を結ぶ線もしくはバンドの上辺が一直線になるように時間軸同士の間隔を調整してもよい。かかる調整を行なった場合、標準となる製造時間にそって製品が製造されなかった場合に、表示される線もしくはバンドの上辺が、一直線とはならなくなるので、表示装置100は、製造ライン上で問題が生じた箇所を容易に識別させることができる。なお、標準の製造時間は、予め管理者によって表示装置100に入力され、記憶されたもの、もしくはログから算出した製造時間の平均値であってもよい。また、以下では、標準の製造時間を標準時間という。
(標準となる線もしくはバンドの表示)
また、配置部114は、標準時間通りに各処理が終了した際の投入時刻を結ぶ線を、製品毎に配置した線もしくはバンドに重ねて配置してもよい。これにより、表示装置100は、理想的な投入時刻の線と、実際の製造状況を示す線もしくはバンドを重ねて表示するので、製造の遅延等を容易に把握させることができる。
(縞状の背景模様の表示)
また、配置部114は、標準時間に沿って製品が製造された場合の製造時間と待機時間とのバンドを交互に配置した縞模様を、背景に表示してもよい。すなわち、配置部114は、各工程が標準時間通りに進んでいるか否かを確認するため、グラフの背景に、各処理が標準時間通りに進んだ場合の帯状の領域を示す縞状の模様を表示してもよい。
(イベントまたはエラーの表示)
また、配置部114は、各時間軸上に、各製造装置で発生したイベントまたはエラーを示すピンを表示してもよい。また、配置部114は、エラーが発生した製品に係る投入時刻や排出時刻を結ぶ線もしくはバンドに、他の製品に係る線もしくはバンドと異なる色を付してもよい。
(表示装置100の実装について)
上述した表示装置100は、1台のコンピュータに実装されてもよく、また、複数台のコンピュータによるクラウドに実装されてもよい。例えば、表示装置100は、クラウドシステムに含まれる複数台のコンピューターが、受付部111、算出部112、出力部113、配置部114として動作することで、実現されてもよい。
(投入時刻または排出時刻として採用される時刻について)
算出部112は、第1のタイミングと第2のタイミングとの間の排出個数を算出し、算出した排出個数の数だけ、第2のタイミングを示す時刻のエントリを排出情報DB122に格納した。しかしながら、実施例は、これに限定されるものではない。例えば、算出部112は、算出した排出個数の数だけ、第1のタイミングを示す時刻のエントリを排出情報DB122に格納してもよい。
また、算出部112は、第1のタイミングと第2のタイミングとの間の投入個数を算出し、算出した投入個数の数だけ、第2のタイミングを示す時刻のエントリを投入情報DB123に格納した。しかしながら、実施例はこれに限定されるものではなく、算出部112は、算出した投入個数の数だけ、第1のタイミングを示す時刻のエントリを投入情報DB123に格納してもよい。
すなわち、算出部112は、ログを取得した時刻のうち、製品が投入もしくは排出された時刻として、製品が投入もしくは排出される直前にログが取得された時刻を採用してもよく、製品が投入もしくは排出された直後にログが取得された時刻を採用してもよい。
(表示端末のハードウェア構成)
図12は、実施例1に係る表示装置として動作するコンピュータのハードウェア構成を示す図である。図12が示すように、コンピュータ300は、各種演算処理を実行するCPU301と、ユーザからのデータ入力を受け付ける入力装置302と、表示部303とを有する。また、コンピュータ300は、記憶媒体からプログラム等を読み取る媒体読取装置304と、他の装置と接続するためのインターフェース装置305と、他の装置と無線により接続するための無線通信装置306とを有する。また、コンピュータ300は、各種情報を一時記憶するRAM(Random Access Memory)307と、ハードディスク装置308とを有する。また、各装置301〜308は、バス309に接続される。
ハードディスク装置308は、図1に示した生産実績ログDB121、排出情報DB122、投入情報DB123、製品トレースDB124と同様の情報を記憶する。また、ハードディスク装置308は、図1に示した受付部111、算出部112、出力部113、配置部114と同様の機能を有する表示プログラムを記憶する。
CPU301は、ハードディスク装置308に記憶された表示プログラムを読み出して、RAM307に展開して実行することで、各種の処理を行う。また、これらのプログラムは、コンピュータ300を、図1に示した制御部110の受付部111、算出部112、出力部113、配置部114として機能させることができる。
なお、上記の表示プログラムは、必ずしもハードディスク装置308に記憶されている必要はない。例えば、コンピュータ300が読み取り可能な記憶媒体に記憶されたプログラムを、コンピュータ300が読み出して実行するようにしてもよい。コンピュータ300が読み取り可能な記憶媒体は、例えば、CD−ROMやDVDディスク、USB(Universal Serial Bus)メモリ等の可搬型記録媒体、フラッシュメモリ等の半導体メモリ、ハードディスクドライブ等が対応する。また、公衆回線、インターネット、LAN(Local Area Network)等に接続された装置にこのプログラムを記憶させておき、コンピュータ300がこれらからプログラムを読み出して実行するようにしてもよい。
以上の各実施例を含む実施形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)製造ラインに含まれる複数の装置による処理が順に行われることにより製造される製品の製造状況を可視化する、コンピュータにより実行される方法であって、
製造ラインに含まれる第1の装置における処理のログ情報として、所定時間間隔で、装置内に存在する製品の個数と、生産された製品の個数との情報を受け付け、
受け付けた前記ログ情報に基づいて、前記第1の装置における、製品個体毎の、処理が開始された時刻と、処理が終了された時刻とを算出し、
算出した、製品個体毎に、前記第1の装置での処理が開始された時刻と、処理が終了された時刻の情報を出力する
ことを特徴とする、コンピュータにより実行される製造状況の可視化方法。
(付記2)前記算出する処理は、
前記ログ情報が前記第1の装置から出力された第1のタイミングと、該第1のタイミングの前記所定時間後である第2のタイミングとの間の、装置内に存在する製品の個数の第1差分を求め、
前記コンピュータがアクセス可能な第1の記憶領域に、順に、該第1差分に示される数分、前記第1のタイミングを示す第1情報を格納し、
前記第1のタイミングと前記第2のタイミングとの間の、生産された製品の個数の第2差分を求め、
前記コンピュータがアクセス可能な第2の記憶領域に、順に、該第2差分に示される数分、前記第1のタイミングを示す第2情報を格納し、
前記第1の記憶領域と、前記第2の記憶領域のそれぞれに格納されている順に従って、前記第1情報と前記第2情報とを対応づけ、対応づけられた前記第1情報を製造開始時刻とし、前記第2情報を製造終了時刻とし、前記第1の記憶領域もしくは前記第2の記憶領域に格納されている個数分のデータを出力する
処理であることを特徴とする、付記1に記載の可視化方法。
(付記3)前記算出する処理は、
前記第2のタイミングの装置内に存在する製品の個数から、前記第1のタイミングの装置内に存在する製品の個数を減算した数に、前記第2差分に示される数を加算した数を、前記第1差分とする処理であることを特徴とする付記2に記載の可視化方法。
(付記4)前記情報を受け付ける処理は、前記第1の装置における前記ログ情報と、当該第1の装置に引き続いて処理を行う前記製造ラインに含まれる第2の装置における処理のログ情報とを受け付け、
前記算出する処理は、前記製品固体毎に、前記第1の装置および前記第2の装置における、処理が開始された時刻と、処理が終了された時刻とを算出し、
前記出力する処理は、
前記製品固体ごとに、前記第1の装置における処理が開始された時刻もしくは処理が終了された時刻の少なくともいずれか一方を示す第1の時間軸上に、前記第1の装置における前記処理が開始された時刻を示す点もしくは前記処理が終了された時刻を示す点の少なくともいずれか一方を配置し、
前記製品固体ごとに、前記第1の時間軸と平行であって、前記第2の装置における処理が開始された時刻若しくは処理が終了された時刻の少なくともいずれか一方を示す第2の時間軸上に、前記第2の装置における前記処理が開始された時刻を示す点もしくは前記処理が終了された時刻を示す点の少なくともいずれか一方を配置し、
前記製品固体ごとに、それぞれ前記第1の時間軸上に配置された点と前記第2の時間軸上に配置された点とを結ぶ線分を配置した図を出力する
処理であることを特徴とする付記1〜3のいずれか1つに記載の可視化方法。
(付記5)前記情報を受け付ける処理は、前記第1の装置における前記ログ情報と、前記製造ラインに含まれる第2の装置における処理のログ情報とを受け付け、
前記算出する処理は、製品固体毎に、前記第1の装置および前記第2の装置における処理が開始された時刻と処理が終了された時刻とを算出し、
前記出力する処理は、
前記製品固体ごとに、前記第1の装置における前記処理が開始された時刻と前記処理が終了された時刻を示す第1の時間軸上に、前記第1の装置について処理が開始された時刻から処理が終了された時刻までの第1の処理期間を表す印を配置し、
前記製品固体ごとに、前記第1の時間軸と平行であって、前記第2の装置における前記処理が開始された時刻と前記処理が終了された時刻を示す第2の時間軸上に、前記第2の装置について処理が開始された時刻から処理が終了された時刻までの第2の処理期間を表す印を配置し、
前記製品固体ごとに、前記第1の時間軸上に配置された第1の処理期間と、前記第2の時間軸上に配置された第2の処理期間同士を連結するバンドを配置した図を出力する
処理であることを特徴とする付記1〜3のいずれか1つに記載の可視化方法。
(付記6)製造ラインに含まれる第1の装置における処理のログ情報として、所定時間間隔で、装置内に存在する製品の個数と、生産された製品の個数との情報を受け付ける受付部と、
前記受付部が受け付けた前記ログ情報に基づいて、前記第1の装置における、製品個体毎の、処理が開始された時刻と、処理が終了された時刻とを算出する算出部と、
前記算出部が算出した、製品個体毎に、前記第1の装置での処理が開始された時刻と、処理が終了された時刻の情報を出力する出力部と
を有することを特徴とする表示装置。
(付記7)コンピュータに、
製造ラインに含まれる第1の装置における処理のログ情報として、所定時間間隔で、装置内に存在する製品の個数と、生産された製品の個数との情報を受け付けし、
受け付けた前記ログ情報に基づいて、前記第1の装置における、製品個体毎の、処理が開始された時刻と、処理が終了された時刻とを算出し、
算出した、製品個体毎に、前記第1の装置での処理が開始された時刻と、処理が終了された時刻の情報を出力する
処理を実行させることを特徴とする表示プログラム。
1 ログ取得装置
100 表示装置
101 表示部
110 制御部
111 受付部
112 算出部
113 出力部
114 配置部
120 記憶部
122 排出情報DB
123 投入情報DB
124 製品トレースDB

Claims (7)

  1. 製造ラインに含まれる複数の装置による処理が順に行われることにより製造される製品の製造状況を可視化する、コンピュータにより実行される方法であって、
    製造ラインに含まれる第1の装置における処理のログ情報として、所定時間間隔で、装置内に存在する製品の個数と、生産された製品の個数との情報を受け付け、
    受け付けた前記ログ情報に基づいて、前記第1の装置における、製品個体毎の、処理が開始された時刻と、処理が終了された時刻とを算出し、
    算出した、製品個体毎に、前記第1の装置での処理が開始された時刻と、処理が終了された時刻の情報を出力する
    ことを特徴とする、コンピュータにより実行される製造状況の可視化方法。
  2. 前記算出する処理は、
    前記ログ情報が前記第1の装置から出力された第1のタイミングと、該第1のタイミングの前記所定時間後である第2のタイミングとの間の、装置内に存在する製品の個数の第1差分を求め、
    前記コンピュータがアクセス可能な第1の記憶領域に、順に、該第1差分に示される数分、前記第1のタイミングを示す第1情報を格納し、
    前記第1のタイミングと前記第2のタイミングとの間の、生産された製品の個数の第2差分を求め、
    前記コンピュータがアクセス可能な第2の記憶領域に、順に、該第2差分に示される数分、前記第1のタイミングを示す第2情報を格納し、
    前記第1の記憶領域と、前記第2の記憶領域のそれぞれに格納されている順に従って、前記第1情報と前記第2情報とを対応づけ、対応づけられた前記第1情報を製造開始時刻とし、前記第2情報を製造終了時刻とし、前記第1の記憶領域もしくは前記第2の記憶領域に格納されている個数分のデータを出力する
    処理であることを特徴とする、請求項1に記載の可視化方法。
  3. 前記算出する処理は、
    前記第2のタイミングの装置内に存在する製品の個数から、前記第1のタイミングの装置内に存在する製品の個数を減算した数に、前記第2差分に示される数を加算した数を、前記第1差分とする処理であることを特徴とする請求項2に記載の可視化方法。
  4. 前記情報を受け付ける処理は、前記第1の装置における前記ログ情報と、当該第1の装置に引き続いて処理を行う前記製造ラインに含まれる第2の装置における処理のログ情報とを受け付け、
    前記算出する処理は、前記製品固体毎に、前記第1の装置および前記第2の装置における、処理が開始された時刻と、処理が終了された時刻とを算出し、
    前記出力する処理は、
    前記製品固体ごとに、前記第1の装置における処理が開始された時刻もしくは処理が終了された時刻の少なくともいずれか一方を示す第1の時間軸上に、前記第1の装置における前記処理が開始された時刻を示す点もしくは前記処理が終了された時刻を示す点の少なくともいずれか一方を配置し、
    前記製品固体ごとに、前記第1の時間軸と平行であって、前記第2の装置における処理が開始された時刻若しくは処理が終了された時刻の少なくともいずれか一方を示す第2の時間軸上に、前記第2の装置における前記処理が開始された時刻を示す点もしくは前記処理が終了された時刻を示す点の少なくともいずれか一方を配置し、
    前記製品固体ごとに、それぞれ前記第1の時間軸上に配置された点と前記第2の時間軸上に配置された点とを結ぶ線分を配置した図を出力する
    処理であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の可視化方法。
  5. 前記情報を受け付ける処理は、前記第1の装置における前記ログ情報と、前記製造ラインに含まれる第2の装置における処理のログ情報とを受け付け、
    前記算出する処理は、製品固体毎に、前記第1の装置および前記第2の装置における処理が開始された時刻と処理が終了された時刻とを算出し、
    前記出力する処理は、
    前記製品固体ごとに、前記第1の装置における前記処理が開始された時刻と前記処理が終了された時刻を示す第1の時間軸上に、前記第1の装置について処理が開始された時刻から処理が終了された時刻までの第1の処理期間を表す印を配置し、
    前記製品固体ごとに、前記第1の時間軸と平行であって、前記第2の装置における前記処理が開始された時刻と前記処理が終了された時刻を示す第2の時間軸上に、前記第2の装置について処理が開始された時刻から処理が終了された時刻までの第2の処理期間を表す印を配置し、
    前記製品固体ごとに、前記第1の時間軸上に配置された第1の処理期間と、前記第2の時間軸上に配置された第2の処理期間同士を連結するバンドを配置した図を出力する
    処理であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の可視化方法。
  6. 製造ラインに含まれる第1の装置における処理のログ情報として、所定時間間隔で、装置内に存在する製品の個数と、生産された製品の個数との情報を受け付ける受付部と、
    前記受付部が受け付けた前記ログ情報に基づいて、前記第1の装置における、製品個体毎の、処理が開始された時刻と、処理が終了された時刻とを算出する算出部と、
    前記算出部が算出した、製品個体毎に、前記第1の装置での処理が開始された時刻と、処理が終了された時刻の情報を出力する出力部と
    を有することを特徴とする表示装置。
  7. コンピュータに、
    製造ラインに含まれる第1の装置における処理のログ情報として、所定時間間隔で、装置内に存在する製品の個数と、生産された製品の個数との情報を受け付けし、
    受け付けた前記ログ情報に基づいて、前記第1の装置における、製品個体毎の、処理が開始された時刻と、処理が終了された時刻とを算出し、
    算出した、製品個体毎に、前記第1の装置での処理が開始された時刻と、処理が終了された時刻の情報を出力する
    処理を実行させることを特徴とする表示プログラム。
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