JP2015104227A - ワイヤハーネス用プロテクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】蓋体の肉厚を大きくすることなく、簡単な構造で蓋体の剛性向上と蓋体のプロテクタ本体側への落ち込みを防止することができる、新規な構造のワイヤハーネス用プロテクタを提供すること。
【解決手段】ワイヤハーネスを挿通する樋形状のプロテクタ本体12と、プロテクタ本体12の上方開口部14を覆う蓋体16を備えたワイヤハーネス用プロテクタ10において、蓋体16が上方に凸となる山折断面形状で長手方向に延出している一方、蓋体16の内面54には、内面54からプロテクタ本体12の底壁18に向かって突出する垂壁部56が突設されており、垂壁部56がプロテクタ本体12の側壁20bの内面22bに近接配置されるようにした。
【選択図】図4

Description

本発明は、自動車等に配索されるワイヤハーネスに外装されてワイヤハーネスを保護するワイヤハーネス用プロテクタに関するものである。
従来から、自動車等において、ワイヤハーネスを他部材との干渉から保護したり、車内の所定の箇所で保持するために、ワイヤハーネス用プロテクタ(以下、適宜プロテクタと称する)が用いられている。ワイヤハーネス用プロテクタは、例えば特開2008−118741号公報(特許文献1)に記載のように、ワイヤハーネスを挿通する樋形状のプロテクタ本体と、プロテクタ本体の上方開口部を覆う蓋体とを備えている。
ところで、プロテクタ本体の開口部を覆う蓋体は、特許文献1の図3に示されているように、プロテクタ本体の一対の側壁の上端面間に跨って略水平に広がる平板形状を呈していることが一般的であり、蓋体の側縁部に突設された突片状の係合部が、プロテクタ本体の側壁外面に突設された被係合部に挿入されて係合されるロック機構等により、蓋体がプロテクタ本体に対して閉蓋状態に保持されるようになっている。
ところが、このような従来構造のワイヤハーネス用プロテクタでは、蓋体の幅方向中間部分が非支持状態となっていることから、蓋体に対して上方から荷重が加わった際に十分な剛性が発揮されず、蓋体の幅方向中央部分が下方に撓み変形し易く、プロテクタ本体側に落ち込んだ蓋体によってワイヤハーネスの破損等が生じるおそれがあった。
なお、このような問題に対して、蓋体の肉厚を大きくすることにより断面係数を大きく確保して蓋体の剛性を高めることも考えられるが、コストが嵩むと共に重量も増大することから、有効な対策とは言い難かった。
特開2008−118741号公報
本発明は、上述の事情を背景に為されたものであって、その解決課題は、蓋体の肉厚を大きくすることなく、簡単な構造で蓋体の剛性向上と蓋体のプロテクタ本体側への落ち込みを防止することができる、新規な構造のワイヤハーネス用プロテクタを提供することにある。
以下、前述の如き課題を解決するために為された本発明の態様を記載する。なお、以下に記載の各態様において採用される構成要素は、可能な限り任意の組み合わせで採用可能である。
本発明の第一の態様は、ワイヤハーネスを挿通する樋形状のプロテクタ本体と、該プロテクタ本体の上方開口部を覆う蓋体を備えたワイヤハーネス用プロテクタにおいて、前記蓋体が上方に凸となる山折断面形状で長手方向に延出している一方、前記蓋体の内面には、前記内面から前記プロテクタ本体の底壁に向かって突出する垂壁部が突設されており、前記垂壁部が前記プロテクタ本体の側壁の内面に近接配置されるようになっていることを特徴とする。
本態様によれば、蓋体が上方に凸となる山折断面形状で長手方向に延出していることから、蓋体の上面が傾斜面とされている。従って、蓋体の上方から鉛直荷重が加えられた場合に、従来の如き水平に広がる平板形状の蓋体では板厚方向に全荷重が及ぼされることとなるが、本発明の蓋体では、傾斜の分だけ板厚方向に加わる荷重を小さくでき、鉛直荷重に対する蓋体の剛性を向上させることができる。これにより、蓋体の肉厚を大きくすることなく、蓋体を上方に凸にする簡単な構造で、上方からの荷重に対する蓋体の剛性を向上させることができるのである。
しかも、蓋体の内面に突設された垂壁部がプロテクタ本体の側壁の内面に近接配置されていることから、蓋体の上面に加えられた荷重を垂壁部を介してプロテクタ本体の側壁に分散させることができ、より一層蓋体の撓み変形を防止乃至は低減することができる。
加えて、蓋体を上方に凸となる山折断面形状で形成したことにより、蓋体の幅方向寸法がプロテクタ本体の一対の側壁間寸法よりも大きく確保されている。従って、仮に蓋体が垂直荷重により撓み変形したとしても、蓋体がプロテクタ本体の一対の側壁間の間で広がるように変形する。これにより、蓋体の垂壁部がプロテクタ本体の側壁内面に押圧され、プロテクタ本体の側壁への荷重分散が確実に行われると共に蓋体のプロテクタ本体側への落ち込みを確実に防止することができる。
本発明の第二の態様は、前記第一の態様に記載のものにおいて、前記蓋体の一方の側縁部が前記プロテクタ本体の一方の前記側壁の上端面にヒンジ連結されている一方、前記蓋体の他方の側縁部が前記プロテクタ本体の他方の前記側壁の上端面に当接配置されるようになっており、前記蓋体の前記山折断面形状における頂点が、前記蓋体の幅方向で前記他方の側縁部側に偏倚していると共に、前記頂点から前記他方の側縁部に至る領域内に前記垂壁部が突設されているものである。
本態様によれば、蓋体が一方の側縁部でプロテクタ本体にヒンジ連結されており、蓋体の山折断面形状における頂点が、蓋体の他方の側縁部側に偏倚され垂壁部が頂点から他方の側縁部に至る領域内に配設されている。これにより、上方からの荷重が最も加えられ易い頂点部分付近に垂壁部を形成することができ、頂点部分付近の断面係数を実質的に大きくすることができる。従って、蓋体に加わる荷重をプロテクタ本体の側壁に分散する機能を担う垂壁部を利用して、蓋体の肉厚を大きくすることなく実質的な断面係数の向上を図ることができる。
本発明の第三の態様は、前記第二の態様に記載のものにおいて、前記蓋体の前記他方の側縁部から下方に向かって突設された係合部が、前記プロテクタ本体の前記他方の前記側壁の外面に突設された被係合部に挿入されて嵌合されることにより前記蓋体が前記プロテクタ本体に対して閉蓋状態に保持されるようになっている一方、前記垂壁部が前記プロテクタ本体の前記他方の前記側壁の前記内面側に挿し入れられるよりも前に、前記係合部が前記被係合部に挿入されることにより、前記垂壁部が前記側壁の前記内面側に位置決めされるようになっているものである。
本態様によれば、蓋体の一方の側縁部がプロテクタ本体にヒンジ連結された構成において、蓋体の山折断面形状の頂点が蓋体の他方の側縁部側に偏倚され、垂壁部が頂点から他方の側縁部に至る領域内に配設した場合には、ヒンジ連結部分の位置ずれ等により、垂壁部を他方の側壁の内面側に挿し入れることが難しくなる。本態様によれば、蓋体とプロテクタ本体のロック機構を構成する係合部と被係合部を予め挿入させることにより、係合部の弾性復帰力を利用して垂壁部を側壁の内面側に位置決めすることができ、垂壁部を設けた場合でも蓋体のプロテクタ本体への組み付け作業をスムーズに行うことができる。
本発明によれば、蓋体の上面が傾斜面とされているので、蓋体の上方から鉛直荷重が加えられても、傾斜の分だけ板厚方向に加わる荷重を小さくでき、鉛直荷重に対する蓋体の剛性を向上させることができる。しかも、垂壁部がプロテクタ本体の側壁の内面に近接配置されているので、上記荷重を垂壁部を介してプロテクタ本体の側壁に分散できる。加えて、蓋体を山折断面形状で形成したことにより、蓋体の幅方向寸法がプロテクタ本体の一対の側壁間寸法よりも大きく確保されているので、上記荷重が蓋体に加わってもプロテクタ本体の一対の側壁間の間で広がるように変形することにより蓋体の垂壁部がプロテクタ本体の側壁内面に押圧され蓋体のプロテクタ本体側への落ち込みを確実に防止できる。
本発明の第一の実施形態としてのワイヤハーネス用プロテクタを示す斜視図(開蓋時)。 図1に示すワイヤハーネス用プロテクタの閉蓋時を示す斜視図。 図1のIII−III断面拡大図。 図1に示すワイヤハーネス用プロテクタの閉蓋の様子を説明するための図であって、図3に相当する断面拡大図((a)閉蓋途中、(b)閉蓋時)。 図2に示す閉蓋時のワイヤハーネス用プロテクタに上方から鉛直荷重が加わった時の様子を説明するための図であって、図4(b)に相当する断面拡大図((a)本実施形態、(b)従来例)。 本発明の第二の実施形態としてのワイヤハーネス用プロテクタを示す斜視図((a)開蓋時、(b)閉蓋時)。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
先ず、図1〜5には、本発明の第一の実施形態としてのワイヤハーネス用プロテクタ10が、示されている。このワイヤハーネス用プロテクタ10は、樋形状を有するプロテクタ本体12と、プロテクタ本体12の上方開口部14を覆蓋する蓋体16を含んで構成されている。かかるワイヤハーネス用プロテクタ10は、プロテクタ本体12内に図示しないワイヤハーネスを挿通状態で収容保持して用いられる。以下の説明において、上方とは、図1中の上方、下方とは、図1中の下方を言うものとする。
図1〜3に示されているように、プロテクタ本体12は、底壁18と底壁18の両側から立ち上がる一対の側壁20a,20b、を含んで樋状に延びる構成とされており、例えばポリプロピレン(PP)、ポリアミド(PA)等の合成樹脂により射出成形等によって一体形成されている。ワイヤハーネス用プロテクタ10の両端部には、結束バンド固定部26が突設されており、プロテクタ本体12に挿通された図示しないワイヤハーネスが、結束バンド固定部26に巻き付けられた図示しない結束バンドにより、ワイヤハーネス用プロテクタ10の両端部に固定されるようになっている。
一方、他方の側壁20bの外面28bには、長さ方向で相互に離隔した2箇所において、他方の側壁20bの板厚方向外方に突出する略矩形平板形状の固定部30,30がそれぞれ設けられている。各固定部30は、固定部30の側面から斜め上方に延出し他方の側壁20bに連接する略三角形状一対の支持部32,32により支えられるようになっている。これら固定部30,30の下面にはいずれもクリップ部36,36が突設されており、図示しない車体パネル等に取り付け固定されるようになっている。
また、一対の側壁20a,20bの外面28a,28bの上方には、相互に離隔した複数箇所(本実施形態では外面28aの1箇所と外面28bの4箇所)において、外方に向かって突出する略矩形状の係合枠38がそれぞれ設けられており、各係合枠38の中央部には上下方向に貫通する係合孔40が設けられている。また一対の側壁20a,20bの外面28a,28bと対向する係合孔40の下端部には、下方やや外面28a,28b寄りに向かって略矩形形状で片持ち状に突出する係合突起41が設けられている。なお、係合枠38の形成箇所や個数は任意に設定可能である。
図1〜3に示されているように、プロテクタ本体12の一方の側壁20aには、蓋体16がプロテクタ本体12に対して一体的にヒンジ連結されている。具体的には、蓋体16は、長手方向寸法及び幅方向寸法においてプロテクタ本体12の上方開口部14と略等しい寸法を有していると共に、一方の側縁部42aが、プロテクタ本体12の一方の側壁20aの上端面44aに対して略薄板形状の一対の連結部46,46によってヒンジ連結されている。これにより、蓋体16は、連結部46を折り曲げてプロテクタ本体12に重ね合わせることにより、プロテクタ本体12の上方開口部14を閉蓋することができるようになっている(図2参照)。
蓋体16は、上方に凸となる山折断面形状(図4(b)参照)で長手方向に延出して構成されており、蓋体16の幅方向寸法:L1がプロテクタ本体12の一対の側壁20a,20b間寸法:L2よりも大きく確保されている。しかも、山折断面形状における頂点48が、蓋体16の幅方向で他方の側縁部42b側に偏倚するように構成されている。
また、蓋体16の側縁部42a,42bには、プロテクタ本体12の係合枠38に対応した5箇所において、複数の係合部50が設けられている。係合部50は、下方すなわちプロテクタ本体12の底壁18に向かって略矩形形状で片持ち状に突設されており、係合部50の突出端部には外方に突出する係合爪52が設けられている。なお、係合部50の形成箇所や個数は任意に設定可能である。さらに、蓋体16の他方の側縁部42bのうち、係合部50が設けられていない領域には肉抜部54が設けられており(図2参照)、不必要な樹脂量の削減が図られている。
加えて、蓋体16の内面56のうち、頂点48から他方の側縁部42bに至る領域(図1参照)内には、垂壁部58が設けられている。垂壁部58は、プロテクタ本体12の底壁18に向かって略矩形形状で突設されていると共に、他方の側縁部42bに設けられた係合部50間に延出して形成されている。
このような構造とされたプロテクタ本体12の複数の被係合部たる係合枠38の係合孔40に対して、それぞれ対応する蓋体16の複数の係合部50を挿入して、係合枠38の係合突起41と係合部50の係合爪52を係合させることにより、プロテクタ本体12に対して蓋体16がロック嵌合されるようになっている。これにより、蓋体16がプロテクタ本体12に対して閉蓋状態に保持されるようになっているのである。
より詳細には、図3及び図4に示されているように、蓋体16を用いてプロテクタ本体12の上方開口部14を閉蓋する際には、まず垂壁部58がプロテクタ本体12の他方の側壁20bの内面60b側に挿し入れられるよりも前に、係合部50が係合枠38の係合孔40に挿入されるようになっている(図4(a)参照)。次に係合部50を係合孔40の奥方(図4中、下方)に向ってさらに挿入すると、係合部50の係合爪52が係合孔40の内面に当接することにより係合部50が弾性変形する。すなわち係合部50が内方(図4中、右方)に向って弾性変形することにより、係合部50に連結された垂壁部58も同じく内方(図4中、右方)に向って弾性変形する。これにより、垂壁部58がプロテクタ本体12の他方の側壁20bの上端面44bに当接することを回避できるので、垂壁部58をプロテクタ本体12の他方の側壁20bの内面60bに沿って挿入することができるのである。そしてさらに係合部50を係合孔40の奥方(図4中、下方)に挿入することにより、係合部50の係合爪52が係合孔40から下方に突出して、係合部50及び垂壁部58が外方(図5中、左方)に弾性復帰する。これにより、閉蓋時(図4(b)参照)には、係合部50の係合爪52が係合孔40の係合突起41にロック嵌合されると共に、垂壁部58がプロテクタ本体12の他方の側壁20bの内面60bに近接配置されるようにすることができるのである。その結果、蓋体16の他方の側縁部42bがプロテクタ本体12の他方の側壁20bの上端面44bに当接配置されると共に、垂壁部58がプロテクタ本体12の他方の側壁20bの内面60b側に位置決めされるようになっているのである。
要するに、垂壁部58がプロテクタ本体12の他方の側壁20bの内面60b側に挿し入れられるよりも前に、係合部50が係合枠38の係合孔40に挿入されるような構成とすることにより、係合部50の弾性変形を利用して垂壁部58を内方に変位させることができるので、垂壁部58をプロテクタ本体12の他方の側壁20bの内面60b側に位置決めすることができ、垂壁部58を設けた場合でも蓋体16のプロテクタ本体12への組み付け作業をスムーズに行うことができるのである。
このような構造とされたワイヤハーネス用プロテクタ10によれば、蓋体16が上方に凸となる山折断面形状で長手方向に延出して構成されている。従来のワイヤハーネス用プロテクタ2の場合、図5(b)に示されているように、蓋体4が水平に広がる平板形状とされていることから、蓋体4の上方から鉛直荷重:Pが加えられた場合には、蓋体4の板厚方向に全荷重:Pが及ぼされることとなる。一方、図5(a)に示されているように、本発明のワイヤハーネス用プロテクタ10の場合、蓋体16が山折断面形状とされていることから、同じく蓋体16の上方から鉛直荷重:Pが加えられた場合に蓋体16の板厚方向に及ぼされる荷重は、頂点48から一方の側縁部42aに至る領域ではP1(=P×cos(α))、また頂点48から他方の側縁部42bに至る領域ではP2(=P×cos(β))、となる。従って、本実施形態では、蓋体16の傾斜(α、β)の分だけ板厚方向に加わる荷重を小さくでき、鉛直荷重に対する蓋体16の剛性を向上させることができるのである。
しかも、蓋体16の内面56に突設された垂壁部58がプロテクタ本体12の他方の側壁20bの内面60bに近接配置されていることから、仮に蓋体16が鉛直荷重:Pにより撓み変形したとしても、蓋体16がプロテクタ本体12の一対の側壁20a,20bの間で広がるように変形するので、蓋体16の垂壁部58がプロテクタ本体12の他方の側壁20bの内面60bに押圧されてプロテクタ本体の他方の側壁20bに鉛直荷重を分散することができる。さらに、図4 (b) に示すように、蓋体16の幅方向寸法:L1がプロテクタ本体12の一対の側壁20a,20b間寸法:L2よりも大きく確保されていることから、蓋体16が鉛直荷重:Pにより撓み変形しても、蓋体16がプロテクタ本体12の一対の側壁20a,20bの間で広がるように変形するに過ぎず、蓋体16のプロテクタ本体12側への落ち込みを確実に防止することができる。
加えて、山折断面形状における頂点48が、蓋体16の幅方向で他方の側縁部42b側に偏倚するように構成されている。これにより、上方からの荷重が最も加えられ易い頂点48が蓋体16の中央部分にある場合に比べて、蓋体16の下方での撓み量を低減することができる。また、上方からの荷重が最も加えられ易い頂点48付近に垂壁部58が設けられていることから、蓋体16に加わる荷重を垂壁部58を利用してより効率よくプロテクタ本体12の他方の側壁20bに分散することができる。
次に、図6を用いて、本発明の第二の実施形態としてのワイヤハーネス用プロテクタ62について詳述するが、上記実施形態と同様な構造とされた部材および部位については、図中に、上記実施形態と同一の符号を付することにより、それらの詳細な説明を省略する。すなわち、蓋体64がプロテクタ本体66と別体形成されており、蓋体64の両側縁部42a,42bとプロテクタ本体66の一対の側壁20a,20bにそれぞれ係合部50と係合枠38が設けられていると共に、プロテクタ本体66の一対の側壁20a,20bの内面60a,60bに近接配置されるように垂壁部58が設けられており、しかも蓋体64の山折断面形状における頂点68が中央部分に構成されている点に関して、上記実施形態と異なる実施形態を示すものである。本実施形態においても、蓋体64が上方に凸となる山折断面形状で長手方向に延出して構成されていると共に、プロテクタ本体66の一対の側壁20a,20bの内面60a,60bに近接配置されるように垂壁部58が設けられていることから、前記実施形態と同様に鉛直荷重に対する蓋体64の剛性を向上できると共に、蓋体64のプロテクタ本体66側への落ち込みを確実に防止することができるのである。加えて、本実施形態では、係合部50を鉛直方向から係合孔40に挿入することができるので、蓋体64のプロテクタ本体66への組み付け作業を一層スムーズに行うことができるようになっている。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明はその具体的な記載によって限定されない。例えば、本実施形態では、蓋体16,64として略への字断面形状のものを例示したが、上方に凸で山折り断面形状であれば任意の形状の蓋体が採用可能である。例えば、長手方向に同一の断面形状を有さなくてもよい。
10,62:ワイヤハーネス用プロテクタ、12,66:プロテクタ本体、14:上方開口部、16,64:蓋体、18:底壁、20a:一方の側壁、20b:他方の側壁、38:係合枠(被係合部)、42ab:側縁部、44ab:上端面、48,68:頂点、50:係合部、56:内面、58:垂壁部、60ab:内面

Claims (3)

  1. ワイヤハーネスを挿通する樋形状のプロテクタ本体と、該プロテクタ本体の上方開口部を覆う蓋体を備えたワイヤハーネス用プロテクタにおいて、
    前記蓋体が上方に凸となる山折断面形状で長手方向に延出している一方、
    前記蓋体の内面には、前記内面から前記プロテクタ本体の底壁に向かって突出する垂壁部が突設されており、前記垂壁部が前記プロテクタ本体の側壁の内面に近接配置されるようになっている
    ことを特徴とするワイヤハーネス用プロテクタ。
  2. 前記蓋体の一方の側縁部が前記プロテクタ本体の一方の前記側壁の上端面にヒンジ連結されている一方、前記蓋体の他方の側縁部が前記プロテクタ本体の他方の前記側壁の上端面に当接配置されるようになっており、
    前記蓋体の前記山折断面形状における頂点が、前記蓋体の幅方向で前記他方の側縁部側に偏倚していると共に、前記頂点から前記他方の側縁部に至る領域内に前記垂壁部が突設されている請求項1に記載のワイヤハーネス用プロテクタ。
  3. 前記蓋体の前記他方の側縁部から下方に向かって突設された係合部が、前記プロテクタ本体の前記他方の前記側壁の外面に突設された被係合部に挿入されて嵌合されることにより前記蓋体が前記プロテクタ本体に対して閉蓋状態に保持されるようになっている一方、
    前記垂壁部が前記プロテクタ本体の前記他方の前記側壁の前記内面側に挿し入れられるよりも前に、前記係合部が前記被係合部に挿入されることにより、前記垂壁部が前記側壁の前記内面側に位置決めされるようになっている請求項2に記載のワイヤハーネス用プロテクタ。
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