JP2015103450A - バッテリ容器 - Google Patents

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智志 榎田
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Abstract

【課題】補強材がインサート成形されたバッテリ容器を大がかりな固定構造を設けることなく、車体に強固に固定できるようにするバッテリ容器の提供。【解決手段】バッテリ容器100は、複数の補強材12、14〜17と、補強材12、14〜17がインサート成形された樹脂材とを備えている。補強材12、14〜17には、車体に固定されるステー3が設けられている。【選択図】図1

Description

本発明は、例えば電気自動車等に搭載されるバッテリを収容するバッテリ容器に関するものである。
従来より、例えば電気自動車は走行用モーター等に電力を供給するための多くのバッテリを備えている。特許文献1に開示されているように、バッテリは、バッテリ容器に収容された状態で車体のフロア下に搭載されるのが一般的である。バッテリ容器は、下側に位置するトレイ部材と、上側に位置するカバー部材とで構成されている。バッテリは、トレイ部材に載置された状態でカバー部材によって覆われている。トレイ部材は、底壁部と側壁部とからなり、側壁部に複数の金属プレートがインサート成形された樹脂成形品である。
また、特許文献1のバッテリ容器の下部には、車幅方向に延びる複数の桁部材が車両前後方向に間隔をあけて配置されている。各桁部材の両端部は車体に固定されるようになっている。
特許第5029263号公報
ところで、バッテリ容器に収容されるバッテリは重量物であり、車両の走行時には車体に振動や加速度が発生するので、バッテリ容器は車体に強固に固定する必要がある。特許文献1では、バッテリ容器の下部に配置した複数の桁部材でバッテリ容器の重量を支えるようにしているため、バッテリ容器とは別に複数の桁部材を用意しなければならない分、大がかりな固定構造となってコスト高となる。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、補強材がインサート成形されたバッテリ容器を大がかりな固定構造を設けることなく、車体に強固に固定できるようにすることにある。
上記目的を達成するために、本発明では、バッテリ容器に補強材がインサート成形されていることに着目し、この補強材を車体に固定するようにした。
第1の発明は、
バッテリを収容する車載用のバッテリ容器において、
上記バッテリ容器を補強するための複数の補強材と、
上記補強材がインサート成形された樹脂材とを備え、
上記補強材には、車体に固定される固定部が設けられていることを特徴とする。
この構成によれば、バッテリ容器を補強する補強材の固定部を車体に固定するようにしたので、従来例のような車幅方向に延びる大型の桁部材を別途設けることなく、バッテリ容器を車体に固定することが可能になる。補強材はバッテリ容器を補強するためのものであるため一般に剛性が高く、従って強固な固定構造となる。
第2の発明は、第1の発明において、
上記補強材には、上記樹脂材にインサート成形される別の補強材が組み合わされていることを特徴とする。
この構成によれば、補強材同士が組み合わされることでバッテリ容器の補強効果がより一層高まる。また、車体に固定される補強材の剛性も高まる。
第3の発明は、第2の発明において、
上記固定部は、上記別の補強材にも固定されることを特徴とする。
この構成によれば、固定部のバッテリ容器に対する固定強度が高まるので、バッテリ容器を車体により一層強固に固定することが可能になる。
第1の発明によれば、樹脂材にインサート成形された補強材を車体に固定するようにしたので、大がかりな固定構造を設けることなく、バッテリ容器を車体に強固に固定できる。
第2の発明によれば、車体に固定される補強材に別の補強材を組み合わせるようにしたので、補強効果をより一層高めることができる。また、車体に固定される補強材の剛性も高まり、バッテリ容器を車体により一層強固に固定できる。
第3の発明によれば、固定部のバッテリ容器に対する固定強度を高めることができるので、バッテリ容器を車体により一層強固に固定することができる。
実施形態に係るバッテリ容器の斜視図である。 図1におけるII−II線断面図である。 図1におけるII−II線断面の右側部分の拡大図である。 補強材及びステーが組み合わされた状態の斜視図である。 ステーを取り外した状態の図3相当図である。 下側補強材の斜視図である。 下側補強材の平面図である。 (a)は図7におけるVIIIa−VIIIa線断面図であり、(b)は図7におけるVIIIb−VIIIb線断面図である。 上側補強材の斜視図である。 上側補強材の平面図である。 図10におけるXI−XI線断面図である。 (a)は第1ジョイント部材を上方から見た斜視図であり、(b)は第1ジョイント部材を下方から見た斜視図である。 (a)は第3ジョイント部材を上方から見た斜視図であり、(b)は第3ジョイント部材を下方から見た斜視図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
図1は、本発明の実施形態に係るバッテリ容器100の斜視図である。このバッテリ容器100は、例えば、電気自動車やハイブリッド自動車(プラグインハイブリット自動車を含む)等に搭載されている走行用バッテリ(図示せず)を収容するためのものである。走行用バッテリとは、自動車の走行用モーター等に電力を供給するためのバッテリであり、上記自動車には一般に複数個搭載されている。
バッテリ容器100は、バッテリを下方から支持するためのバッテリ支持部材1と、走行用バッテリを上方から覆うように形成されたカバー部材101とを備えている。バッテリ支持部材1によって走行用バッテリの下方が覆われ、カバー部材101によって走行用バッテリの側方及び上方が覆われる。バッテリ支持部材1とカバー部材101との間は、シールされており、水の浸入が抑制されるようになっている。バッテリ容器100は、例えば自動車のフロアパネルの下方に収容することができる。
この実施形態では、バッテリ容器100の形状が車体の前後方向または左右方向に長く延びる形状となっている。そして、バッテリ容器100の長手方向一側(図1の右側)は、他側(図1の左側)に比べて幅広に形成されている。これは、バッテリ容器100を収容する車両側のスペースの形状に対応させたことによるものである。
バッテリ支持部材1は、バッテリを下方から支持する支持部(底壁部)2と、支持部2を車体のフレーム等に固定するための複数のステー(固定部)3とを備えている。支持部2は、バッテリ容器100の形状に対応するように、長手方向一側が他側に比べて幅広に形成されたトレイ状をなしている。支持部2の周縁部には、上方へ突出して環状に延びる環状突出部2aが形成されており、この環状突出部2aの内側に走行用バッテリが搭載される。また、支持部2の上面における環状突出部2aの内側には、支持部2の幅方向に延びる複数の突条部2bが支持部2の長手方向に間隔をあけて設けられている。突条部2bの長手方向両端部は、環状突出部2aに連続している。また、支持部2における突条部2bの間の部分は、波型に形成されている。
支持部2は、図2〜図5に示すように第1〜第7下側補強材11〜17及び第1〜第4上側補強材21〜24と、これら補強材11〜17、21〜24がインサート成形された樹脂材40とを有している。さらに、この支持部2は、図4に示すように第1〜第4ジョイント部材31〜34も有しており、これらジョイント部材31〜34も樹脂材40にインサート成形されている。図1等に示すように樹脂材40は支持部2の上面及び下面の略全体に設けられて支持部2の外形状を形作っている。樹脂材40は、例えばカーボンファイバやガラス繊維が混入した樹脂材とするのが好ましい。
第1〜第7下側補強材11〜17と、第1〜第4上側補強材21〜24とは、例えば、全てアルミニウム合金の押し出し材(金属製部材)で構成されており、各々の長手方向両端部は開放されている。具体的には後述するが、第1〜第7下側補強材11〜17及び第1〜第4上側補強材21〜24は、互いに組み合わされて一体化している。第1〜第4ジョイント部材31〜34は、第1〜第4上側補強材21〜24を接続して環状にするためのものである。
図4、図6及び図7に示すように、第1〜第7下側補強材11〜17は、全て支持部2の幅方向に延びており、支持部2の長手方向一側(図4の右側)から他側(図4の左側)に順に並ぶように、つまり、第2、第4上側補強材22、24の長手方向に並ぶように配置されている。
すなわち、第1下側補強材11は支持部2の長手方向一側の端部に配置されている。第2下側補強材12は、第1下側補強材11に隣接するように配置されている。第3下側補強材13は、第2下側補強材12から支持部2の長手方向他側に離れて配置されている。第4下側補強材14は、第3下側補強材13から支持部2の長手方向他側に離れて配置されている。第2下側補強材12と第3下側補強材13の間隔は、第3下側補強材13と第4下側補強材14との間隔よりも狭く設定されている。また、第5下側補強材15は第4下側補強材14から支持部2の長手方向他側に離れて、また、第6下側補強材16は第5下側補強材15から支持部2の長手方向他側に離れて、さらに、第7下側補強材17は第6下側補強材16から支持部2の長手方向他側に離れてそれぞれ配置されている。第4下側補強材14と第5下側補強材15の間隔、第5下側補強材15と第6下側補強材16の間隔、第6下側補強材16と第7下側補強材17の間隔は、第3下側補強材13と第4下側補強材14の間隔と略等しく設定されている。また、第1〜第7下側補強材11〜17は互いに略平行である。
第1下側補強材11は、内部が中空の板状をなしており、その内部には、図8(a)に示すように複数の補強用の縦壁部11aが形成されている。縦壁部11aは、第1下側補強材11の長手方向に延びており、上端部は第1下側補強材11の上壁部に連続し、下端部は第1下側補強材11の下壁部に連続している。また、縦壁部11aは、第1下側補強材11の幅方向(支持部2の長手方向)に間隔をあけて設けられている。
第1下側補強材11の長手方向の寸法は、樹脂材40の長手方向の幅寸法と同じに設定されている。第1下側補強材11の長手方向の両縁部は、樹脂材40の外形状に対応するように湾曲しながら延びている。第1下側補強材11における第2下側補強材12とは反対側の側面部と、上面部及び底面部とは樹脂材40によって被覆されている。一方、図1に示すように第1下側補強材11の長手方向の両端部は、樹脂材40から露出している。
第2下側補強材12も中空板状をなしており、その内部には、図4に示すように第1下側補強材11と同様な縦壁部12aが形成されている。第2下側補強材12の長手方向寸法は、樹脂材40の長手方向の幅寸法よりも長く設定されており、図1に示すように第2下側補強材12の長手方向両端部は、樹脂材40の幅方向両側からそれぞれ突出している。第2下側補強材12の長手方向両端部の上面には、ステー3が設けられている。ステー3は、第2下側補強材12に対してボルト等の締結部材により締結固定されている。尚、ステー3は、溶接等の固定方法を用いて第2下側補強材12に固定するようにしてもよい。
第2下側補強材12における第1下側補強材11とは反対側の側面部と、上面部及び底面部とは樹脂材40によって被覆されている。
第3下側補強材13も中空板状をなしており、その内部には、図8(b)に示すように第1下側補強材11と同様な縦壁部13aが形成されている。第3下側補強材13の長手方向の寸法は、樹脂材40の長手方向の幅寸法と同じに設定されている。第3下側補強材13の両側面部と、上面部及び底面部とは樹脂材40によって被覆されている。
第3下側補強材13の本体部分の上面部には、第3下側補強材13の長手方向に延びる突条部13bが一体成形されている。この突条部13bも押し出し成形された部位である。突条部13bの長手方向両縁部は、第3下側補強材13の本体部分の長手方向の両縁部よりも内側に位置している。この突条部13bも樹脂材40によって被覆され、これにより支持部2の突条部2bが形成されている。
図6に示すように第4下側補強材14も中空板状をなしており、内部には第1下側補強材11と同様な縦壁部14aが形成されている。第4下側補強材14の長手方向の寸法は、樹脂材40の長手方向の幅寸法よりも長く設定されており、第4下側補強材14の長手方向両端部は、樹脂材40の幅方向両側からそれぞれ突出している。第4下側補強材14の長手方向両端部の上面には、第2下側補強材12と同様にステー3が設けられている。第4下側補強材14の両側面部と、上面部及び底面部とは樹脂材40によって被覆されている。
第4下側補強材14の本体部分の上面部には、第4下側補強材14の長手方向に延びる突条部14bが一体成形されている。この突条部14bも押し出し成形された部位である。突条部14bの長手方向中間部には、突条部14bの一部を切り欠くことで形成された2つの切欠部14c、14cが設けられている。これら切欠部14c、14cは、突条部14bの長手方向の端部寄りの部位に位置している。平面視で切欠部14c、14cの縁部は第4下側補強材14の長手方向に対して傾斜している。また、切欠部14c、14cの深さは、第4下側補強材14の本体部分の上面に達する深さとされている。突条部14bも樹脂材40によって被覆され、これにより支持部2の突条部2bが形成されている。
第5下側補強材15も中空板状をなしており、内部には第1下側補強材11と同様な縦壁部15aが形成されている。第5下側補強材15の長手方向の寸法は、樹脂材40の長手方向の幅寸法よりも長く設定されており、第5下側補強材15の長手方向両端部は、樹脂材40の幅方向両側からそれぞれ突出している。第5下側補強材15の長手方向両端部の上面には、第2下側補強材12と同様にステー3が設けられている。第5下側補強材15の両側面部と、上面部及び底面部とは両端部を除いて樹脂材40によって被覆されている。
第5下側補強材15の本体部分の上面部には、第5下側補強材15の長手方向に延びる突条部15bが一体成形されている。この突条部15bも押し出し成形された部位である。突条部15bの長手方向中間部には、突条部15bの一部を切り欠くことで形成された2つの切欠部15c、15cが設けられている。これら切欠部15c、15cは、突条部15bの長手方向の端部寄りの部位に位置している。平面視で切欠部15c、15cの縁部は第5下側補強材15の長手方向と略直交している。また、切欠部15c、15cの深さは、第5下側補強材15の本体部分の上面に達する深さとされている。突条部15bも樹脂材40によって被覆され、これにより支持部2の突条部2bが形成されている。
第6下側補強材16及び第7下側補強材17は、第5下側補強材15と同じ構造である。すなわち、第6下側補強材16は縦壁部16a、突条部16b、切欠部16c、16cを有している。また、第7下側補強材17は縦壁部17a、突条部17b、切欠部17c、17cを有している。この第7下側補強材17は、支持部2の長手方向他側の端部から一側に離れて配置されている。第6下側補強材16及び第7下側補強材17にも第2下側補強材12と同様にステー3が設けられている。
尚、第2〜第7下側補強材12〜17の両端末は樹脂材40で覆われていない構造としているが、車体と締結する締結部近傍以外を樹脂材40によって被覆することも可能である。そうすれば、第2〜第7下側補強材12〜17の腐食をより防止できる。
図9〜図11に示すように、第1上側補強材21は、例えば、角筒状をなしており、その内部には、補強用の壁部21aが形成されている。壁部21aは、略水平に延び、第1上側補強材21の上下方向中間部に位置している。第1上側補強材21は、支持部2の長手方向一側の縁部に沿って支持部2の幅方向に直線状に延びている。図4に示すように、第1上側補強材21は、第1下側補強材11の上面部に重なるように配置される。第1上側補強材21の長手方向の寸法は、樹脂材40の長手方向一側の寸法よりも短く設定されている。第1上側補強材21の両側面部と、上面部とは樹脂材40によって被覆されている。
第2上側補強材22も角筒状をなしており、内部には第1上側補強材21と同様な壁部22aが形成されている。第2上側補強材22は、支持部2の幅方向の一縁部に沿うように形成されており、第1〜第7下側補強材11〜17の上面に重なるように配置される。第2上側補強材22の長手方向他端部は、第7下側補強材17よりも支持部2の長手方向他側に突出している。
また、支持部2は長手方向一側が他側に比べて幅広であるため、この支持部2の一縁部の形状に対応するように第2上側補強材22が屈曲しており、第2上側補強材22の長手方向中間部には、2つの屈曲部22b、22bが形成されることになる。第2上側補強材22の長手方向両側は支持部2の長手方向に沿って直線状に延びている。
第2上側補強材22は、第4上側補強材14〜第7上側補強材17の切欠部14c、15c、16c、17cに押し込まれた状態で嵌合するようになっている。また、第2上側補強材22における第3下側補強材13に重なる部分は、突条部13bの長手方向の端部に対して外側から当接するようになっている。
第2上側補強材22の屈曲部22b、22bは押し出し成形後に形成する。従って、屈曲部22b、22bの形成後に外力を除くとスプリングバック現象によって第2上側補強材22が元の直線形状に近づく方向に僅かに変形することがある。このことに対し、この実施形態では、第2上側補強材22を切欠部14c、15c、16c、17cに嵌合させ、かつ、突条部13bに当接させて設計通りの形状となるように形状を維持しているので、第2上側補強材22のスプリングバック現象による変形を未然に防止することが可能になる。尚、第1〜第7下側補強材11〜17は、後述する成形型に設けられている位置決め部によって成形型内で位置決めされるようになっている。位置決め部とは、例えば位置決めピンや位置決め孔である。成形型に位置決めピンを設ける場合には、第1〜第7下側補強材11〜17に位置決めピンが嵌入する孔部を設ければよく、また、成形型に位置決め孔を設ける場合には、第1〜第7下側補強材11〜17に位置決め孔に嵌入するピンを設ければよい。第1〜第7下側補強材11〜17の位置決め構造は上述した構造に限られるものではない。
第3上側補強材23も角筒状をなしており、内部には第1上側補強材21と同様な壁部23aが形成されている。第3上側補強材23は、支持部2の幅方向の他縁部に沿うように形成されており、第7下側補強材17よりも支持部2の長手方向他側に配置される。
第3上側補強材23は、支持部2の長手方向他側の縁部の形状に対応するように屈曲しており、第3上側補強材23の長手方向中間部に2つの屈曲部23b、23bが形成されている。この屈曲部23b、23bも押し出し成形後に形成される。
第4上側補強材24は、第2上側補強材22と同じものであり、壁部24aと屈曲部24b、24bとを有している。第4上側補強材24と第2上側補強材22とは、支持部2の幅方向中心を通って長手方向に延びる中心線を対称の中心として線対称となるように配置される。第4上側補強材24も切欠部14c、15c、16c、17cに嵌合し、かつ、突条部13bの端部に外側から当接しており、第4上側補強材24のスプリングバック現象による変形が未然に防止されている。
つまり、支持部2の平面視で、第2上側補強材22及び第4上側補強材24と、第1〜第7下側補強材11〜17とは互いに交差している。
図12及び図13に示すように、第1〜第4ジョイント部材31〜34は、樹脂材料を成形してなる樹脂製部材である。第1〜第4ジョイント部材31〜34を構成する樹脂材料としては、樹脂材40と同系のものが好ましい。
図4に示すように、第1ジョイント部材31は、支持部2の長手方向一側のコーナー部の形状に沿うように湾曲形成されている。図9及び図12に示すように、第1ジョイント部材31の一端部には、一対の差し込み部(結合部)31a、31aが突設され、また、他端部には、一対の差し込み部(結合部)31b、31bが突設されている。一方の差し込み部31a、31aは、上下方向に間隔をあけて配置されており、第1上側補強材21の端部に差し込まれた状態で該第1上側補強材21に結合する。他方の差し込み部31b、31bは、第2上側補強材22の端部に差し込まれた状態で該第2上側補強材22に結合する。
第1ジョイント部材31の一方の差し込み部31a、31aが第1上側補強材21の端部に差し込まれ、かつ、他方の差し込み部31b、31bが第2上側補強材22の端部に差し込まれた状態では、差し込み部31a、31aの外周面と第1上側補強材21の内周面との間、及び差し込み部31b、31bの外周面と第2上側補強材22の内周面との間に若干の隙間からなる空隙部(図示せず)が形成される。これにより、差し込み部31a、31aと第1上側補強材21とが緩く嵌合し、また、差し込み部31b、31bと第2上側補強材22とが緩く嵌合する。
空隙部は、第1上側補強材21や第2上側補強材22に生じた製造誤差や組み付け誤差を許容するためのものである。例えば、第1上側補強材21の第1ジョイント部材31側の端部と、第2上側補強材22の第2ジョイント部材32側の端部とが上下方向にずれていても、そのずれを第1ジョイント部材31との嵌合部分の空隙部で吸収して許容できる。よって、製造誤差の度合いによっては空隙部が狭くて差し込み部31a、31bの全周には形成されずに一部にのみ形成される場合がある。
また、第1ジョイント部材31は内部が中空状に形成されている。図12(b)に示すように、第1ジョイント部材31の内部には、複数のリブ31cが設けられている。
第2ジョイント部材32は第1ジョイント部材31と同じものであり、一方の差し込み部32a、32aが第1上側補強材21の端部に、他方の差し込み部32b、32bが第4上側補強材24の端部にそれぞれ差し込まれる。
図4に示すように、第3ジョイント部材33は、支持部2の長手方向他側のコーナー部の形状に沿うように湾曲形成されている。図9及び図13に示すように第3ジョイント部材33の一端部には、一対の差し込み部(結合部)33a、33aが突設され、また、他端部には、一対の差し込み部(結合部)33b、33bが突設されている。一方の差し込み部33a、33aは、上下方向に間隔をあけて配置されており、第3上側補強材23の端部に差し込まれた状態で該第3上側補強材23に結合する。他方の差し込み部33b、33bは、第2上側補強材22の端部に差し込まれた状態で第2上側補強材22に結合する。第3ジョイント部材33と第2上側補強材22及び第3上側補強材23との間には上述したような空隙部(図示せず)が形成されていて製造誤差を許容することができるようになっている。また、図13(b)に示すように第3ジョイント部材33は内部が中空状に形成されている。第3ジョイント部材33の内部には、複数のリブ33cが設けられている。
第4ジョイント部材34は第3ジョイント部材34と同じものであり、図9に示すように、一方の差し込み部34a、34aが第3上側補強材23の端部に、他方の差し込み部34b、34bが第4上側補強材24の端部にそれぞれ差し込まれる。
第1〜第4上側補強材21〜24は、支持部2の周縁部に沿った環状をなすように第1〜第4ジョイント部材31〜34により結合されている。第1〜第4上側補強材21〜24及び第1〜第4ジョイント部材31〜34が樹脂材40で被覆され、これにより、図1に示すように支持部2の環状突出部2aが形成される。
ステー3は、例えば鋼鈑やアルミニウム板材等で構成することができる。図3に示すようにステー3は、第2上側補強材22及び第4上側補強材24にも締結固定される。これにより、1つのステー3が異なる補強材に固定されることになるので、ステー3をバッテリ支持部材1に強固に固定することができる。また、ステー3により、例えば第2下側補強材12と第2上側補強材22とを連結することができる。
次に、上記のように構成されたバッテリ支持部材1を製造する場合について説明する。まず、図6や図7に示すように第1〜第7下側補強材11〜17を並べて図示しない治具で保持する。そして、第2上側補強材22及び第4上側補強材24を切欠部14c、15c、16c、17cに嵌合させ、かつ、突条部13bに当接させる。さらに、第1〜第4ジョイント部材31〜34を第1〜第4上側補強材21〜24に差し込んで複数の金属材が組み合わされた補強構造体を得る。
上記のようにして組み合わせた第1〜第7下側補強材11〜17、第1〜第4上側補強材21〜24及び第1〜第4ジョイント部材31〜34を治具で保持したまま、型開き状態の成形型(図示せず)内に挿入して成形型内に設けられた位置決めピン(図示せず)によって位置決めする。
その後、成形型を閉じて溶融状態の樹脂材料をキャビティに射出する。射出された樹脂材料は、第1〜第7下側補強材11〜17、第1〜第4上側補強材21〜24及び第1〜第4ジョイント部材31〜34を被覆するように流動して固化する。これにより、第1〜第7下側補強材11〜17、第1〜第4上側補強材21〜24及び第1〜第4ジョイント部材31〜34がインサート成形されたバッテリ支持部材1が得られる。尚、ステー3は、脱型後にバッテリ支持部材1に締結固定すればよい。
ステー3は、図示しないが車体のフレームに対して締結部材により固定される。ステー3は下側補強材12、14〜17に固定されているので、下側補強材12、14〜17を車体のフレームに固定することができる。
バッテリ支持部材1の支持部2はバッテリを下方から支持する部分であるが、このバッテリの荷重を直接受ける支持部2に第1〜第7下側補強材11〜17が配置されることになるので、バッテリの荷重が第1〜第7下側補強材11〜17に確実に作用するようになり、第1〜第7下側補強材11〜17による補強効果が十分に得られる。また、第1〜第7下側補強材11〜17がインサート成形されていることにより、第1〜第7下側補強材11〜17とその周囲の樹脂材40とが強固に一体化して補強効果がより一層高まる。よって、樹脂材40の肉厚を薄くすることが可能になる。
また、この実施形態では、第1〜第7下側補強材11〜17及び第1〜第4上側補強材21〜24が縦横に延びるように設けられているので、上下方向の荷重だけでなく、例えば車両衝突時のように側方からの衝撃にも十分に耐え得ることができる。さらに、第1〜第4上側補強材21〜24と第1〜第4ジョイント部材31〜34とが環状に連続しているので、このことによっても側方からの衝撃に強い構造とすることができる。
以上説明したように、この実施形態によれば、バッテリ容器100を補強する下側補強材12、14〜17に設けられたステー3を車体に固定するようにしたので、従来例のような車幅方向に延びる大型の桁部材を別途設けることなく、バッテリ容器100を車体に固定することができる。下側補強材12、14〜17はバッテリ容器100を補強するためのものであるため一般に剛性が高く、従って強固な固定構造とすることができる。
また、下側補強材12、14〜17に別の補強材としての上側補強材22、24を組み合わせるようにしたので、補強効果をより一層高めることができる。また、上側補強材22、24を下側補強材12、14〜17に組み合わせることで下側補強材12、14〜17の剛性も高まり、バッテリ容器100を車体により一層強固に固定できる。
また、第2、第4上側補強材22、24を押し出し成形材としてバッテリ容器1の形状や構造に対応するように屈曲加工した場合に、第2、第4上側補強材22、24を第4〜第7下側補強材14〜17の切欠部14c〜17cに嵌合させることで第2、第4上側補強材22、24の形状を第4〜第7下側補強材14〜17で維持することが可能になる。よって、第2、第4上側補強材22、24のスプリングバック現象が未然に防止される。
また、第1〜第7下側補強材11〜17及び第1〜第4上側補強材21〜24を組み合わせて支持部2を補強するようにしたので、支持部2における走行用バッテリの荷重分布に対応するように補強でき、バッテリ容器100を軽量、かつ、高剛性にすることができる。
また、第1〜第7下側補強材11〜17及び第2、第4上側補強材22、24を平面視で互いに交差させ、かつ、上下に重なるように配置している。これにより、補強効果をより一層高めることができる。
尚、上記実施形態では、第1〜第7下側補強材11〜17が押し出し成形された部材からなる場合について説明したが、これに限らず、プレス成形された部材であってもよいし、樹脂材40よりも高強度の樹脂材からなるものであってもよい。
上述の実施形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
以上説明したように、本発明に係るバッテリ容器は、例えば電気自動車の走行用バッテリを収容することができる。
1 バッテリ支持部材
2 支持部(底壁部)
3 ステー(固定部)
12、14〜17 第2、第4〜7下側補強材(補強材)
22、24 第2、第4上側補強材(別の補強材)
40 樹脂材
100 バッテリ容器

Claims (3)

  1. バッテリを収容する車載用のバッテリ容器(100)において、
    上記バッテリ容器(100)を補強するための複数の補強材(12、14〜17)と、
    上記補強材(12、14〜17)がインサート成形された樹脂材(40)とを備え、
    上記補強材(12、14〜17)には、車体に固定される固定部(3)が設けられていることを特徴とするバッテリ容器(100)。
  2. 請求項1に記載のバッテリ容器(100)において、
    上記補強材(12、14〜17)には、上記樹脂材(40)にインサート成形される別の補強材(22、24)が組み合わされていることを特徴とするバッテリ容器(100)。
  3. 請求項2に記載のバッテリ容器(100)において、
    上記固定部(3)は、上記別の補強材(22、24)にも固定されることを特徴とするバッテリ容器(100)。
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