JP2015103272A - 狭いリード・ギャップ構造を有するマルチリード・センサ - Google Patents

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秀樹 眞嶋
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正志 服部
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Tsutomu Yasuda
勉 安田
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Abstract

【課題】 狭いリード・ギャップ構造を有するマルチリード・センサを提供する。
【解決手段】 一実施形態では、磁気ヘッドは、磁気ヘッドの媒体対向面に配置されている下側シールド層と、下側シールド層の上に配置されている少なくとも2つの磁気抵抗(MR)素子であって、各MR素子は、磁気ヘッドの媒体対向面から離れて素子高さ方向に伸びる、少なくとも2つの磁気抵抗(MR)素子と、MR素子のそれぞれの少なくとも1つの下側層の上方に磁気ヘッドの媒体対向面から素子高さ方向に離れた位置に配置されている後部配線層であって、後部配線層は、MR素子と電気的に連絡するように構成され、かつ、読み取り動作中に各MR素子から別々に信号を取り出すように構成される、後部配線層と、MR素子の上に配置され、MR素子と電気的に連絡するように構成されている上側シールド層とを含む。
【選択図】図6A

Description

本発明は、磁気ヘッドに関し、かつ、より具体的には、この発明は狭いリード・ギャップ構造のマルチリード・センサを有する磁気ヘッドに関する。
コンピュータの心臓部は磁気ハード・ディスク・ドライブ(HDD)であり、それは、一般的に、回転磁気ディスク、リード・ヘッドおよびライト・ヘッドを有するスライダ、回転ディスクの上のサスペンション・アームおよびサスペンション・アームを揺動してリード・ヘッドおよび/またはライト・ヘッドを回転ディスク上の選択された円形トラックの上に位置させるアクチュエータ・アームを含んでいる。サスペンション・アームは、ディスクが回転していないときにはスライダを一方に偏らせてディスクの表面に接触させているが、ディスクが回転しているときにはスライダの空気ベアリング面(ABS)付近の空気が回転ディスクにより渦を巻くのでスライダは空気ベアリングの上に乗り、回転ディスクの表面からわずかに離れる。スライダが空気ベアリングの上に乗っているときに、ライト・ヘッドおよびリード・ヘッドは、磁気インプレッション(magnetic impression)を回転ディスクに書き込むため、および回転ディスクから信号磁場を読み取るために使用される。リード・ヘッドおよびライト・ヘッドは、コンピュータ・プログラムに従って働いて書込機能および読み取り機能を果たす処理回路に接続されている。
情報時代における情報処理量は、急速に増加している。特に、HDDは、その限定された面積と体積中に、より多くの情報を格納することを望まれてきた。この希望を満たす技術的方法は、HDDの記録密度を高めることによる容量の増大である。より高い記録密度を達成するために、記録ビットのさらなる微細化が効果的であるが、それは、一般的にますます小さい構成要素の設計を必要とする。
磁気抵抗効果(Magnetoresistive effect)型磁気ヘッドは、高密度磁気記録装置(HDDなど)中の磁気記録媒体(ハード・ディスクなど)上に記録されている磁気情報(データ)を読み取るセンサとして使用されている。磁気抵抗効果を利用する磁気リード・ヘッドの使用は、ごく普通のこととなっている。1つのかかる磁気抵抗効果型リード・ヘッドは、強磁性体金属層を非磁気中間層の上に重ねることにより形成される多層化薄膜における巨大磁気抵抗効果(GMR)を使用する。最初に使用されたこの種類のGMRヘッドは、電気信号が薄膜面と並列にセンサ膜に流れるカレントインプレーン(CPP:Current-In-Plane)型ヘッドであった。次に、トラック狭隘化、ギャップ狭隘化および出力増大の観点から有利と考えられるトンネル巨大磁気抵抗(TMR)効果ヘッドおよびカレントパーペンディキュラーツウ−プレーン(CPP)−GMRヘッドが記録密度の増大を念頭において開発された。TMRヘッドは、現在、最も一般的に使用されている磁気リード・ヘッドである。TMRヘッドおよびCPP−GMRヘッドは在来のGMRヘッドとは異なっているが、それらはCIP型ヘッドとは著しく異なっており、また、CPP型ヘッドとも異なっている。
さらに高い記録密度に対する近年の要求は、磁気抵抗センサの実効トラック幅の狭隘化に基づく技術により満たされてきたが、このトラック幅の狭隘化は、素子抵抗の増大、ノイズの増大、感度の低下、および感度増大の困難という別の問題をもたらしている。
高密度記録を行うために設計されたマルチ素子磁気ヘッド(multi-element magnetic head)が、これらの問題を軽減するために提案されている。マルチ素子磁気ヘッドの有利な点は、それらマルチ素子磁気ヘッドが、媒体のビット・サイズより大きなサイズの複数の素子を有する磁気ヘッドを含み、これがそれにより生成される複数の信号の差異からのビット・データの読み取りを可能にすることである。この素子サイズは単一のビットのサイズより大きくできるので、ノイズを抑制し、かつ、感度を増大することができる。
先行技術による1つのかかるマルチ素子磁気ヘッド50の媒体対向面を図5Aに、側面図を図5Bに示す。マルチ素子リード・ヘッド50の固有の問題は、それは各要素4、5の形態が記録ビット・サイズより大きいサイズを有することを可能にするが、第1配線層10および第2配線層11(これらは、それぞれの対応する要素、第1要素4および第2要素5から信号を別々に取り出すように構成されている)の配置のためにシールド間距離(ヘッド50における下側磁気シールド層1と上側磁気シールド層16間の距離であり、リード・ギャップ幅とも呼ばれる)が拡張されることである。マルチ素子リード・ヘッド50は、MR要素4、5の後ろに配置されている絶縁層21、MR要素4、5の間およびMR要素4、5の両側に配置されている磁区制御層7、および上側磁気シールド層16と第1配線層10と第2配線層11の間の絶縁層6も含んでいる。
一実施形態において、磁気ヘッドは、磁気ヘッドの媒体対向面に配置された下側シールド層、下側シールド層の上に配置された少なくとも2つの磁気抵抗(MR)素子であって、各MR素子は、磁気ヘッドの媒体対向面から離れて素子高さ方向(element height direction)に伸びている、少なくとも2つの磁気抵抗(MR)素子と、MR素子のそれぞれの少なくとも1つの下側層の上方に磁気ヘッドの媒体対向面から素子高さ方向に離れた位置に配置されている後部配線層であって、これらの後部配線層は、MR素子と電気的に連絡するように構成され、かつ、読み取り動作中に各MR素子から信号を別々に取り出す様に構成されている、後部配線層と、MR素子の上方に配置されてMR素子と電気的に連絡するように構成されている上側シールド層とを含んでいる。
別の実施形態では、磁気ヘッドは、磁気ヘッドの媒体対向面に配置された下側シールド層、下側シールド層の上方に配置された少なくとも2つのMR素子であって、各MR素子は、磁気ヘッドの媒体対向面から離れて素子高さ方向に伸びている、少なくとも2つのMR素子と、MR素子のそれぞれの少なくとも1つの下側層の上方に磁気ヘッドの媒体対向面から素子高さ方向に離れた位置に配置されている後部配線層であって、これらの後部配線層は、MR素子と電気的に連絡するように構成され、かつ、読み取り動作中に各MR素子から信号を別々に取り出すように構成されている、後部配線層と、各MR素子の上方に磁気ヘッドの媒体対向面に配置されて、磁気ヘッドの媒体対向面から離れて素子の高さの方向に伸びる上側配線層であって、この上側配線層は後部配線層と電気的に連絡するように構成されている、上側配線層とを含んでおり、上側配線層はMR素子の上側電極として働くように構成され、また、下側シールド層は、MR素子の下側電極として働くように構成されている。
さらに別の実施形態では、磁気ヘッドを形成する方法は、下側シールド層を形成するステップと、下側シールド層の上方に磁気ヘッドの媒体対向面に配置される少なくとも2つのMR素子を形成するステップであって、各MR素子は、磁気ヘッドの媒体対向面から離れて素子高さの方向に伸びているステップと、少なくとも2つのMR素子の上方に磁気ヘッドの媒体対向面から素子高さ方向に離れた位置に配置されている後部配線層を形成するステップであって、この後部配線層は、少なくとも2つのMR素子と電気的に連絡するように構成され、かつ、読み取り動作中に各MR素子から信号を別々に取り出すように構成されているステップと、少なくとも2つのMR素子の上方に配置され、少なくとも2つのMR素子と電気的に連絡するように構成される上側シールド層を形成するステップとを含み、前記上側シールド層は、少なくとも2つのMR素子の上側電極として働くように構成されている。
これらの実施形態のいずれも、磁気ヘッド、磁気媒体(たとえば、ハード・ディスク)に磁気ヘッドの上を通過させる駆動メカニズム、および磁気ヘッドに電気的に結合されるコントローラを含み得るディスク・ドライブ・システムなどの磁気データ記憶装置において実現することができる。
本発明のその他の態様および長所は、図面を参照しつつ本発明の原理を例示により説明する以下の詳細記述により明らかとなるであろう。
本発明の本質および長所ならびに好ましい利用方法をより完全に理解するためには、添付図面を参照しつつ以下の詳細説明を読了するべきである。
磁気記録ディスク・ドライブ・システムの簡略化図である。 長手方向記録フォーマットを利用する記録媒体の断面の略図である。 図2Aと同様な長手方向記録のための在来の磁気記録ヘッドと記録媒体の組み合わせの略図である。 垂直記録フォーマットを利用する磁気記録媒体である。 片側垂直記録のための記録ヘッドと記録媒体の組み合わせの略図である。 媒体の両側に別々に記録するように適合された記録装置の略図である。 ヘリカル・コイルを有する垂直磁気ヘッドの1つの特定の実施形態の断面図である。 ヘリカル・コイルを有するピギーバック磁気ヘッドの1つの特定の実施形態の断面図である。 ループ・コイルを有する垂直磁気ヘッドの1つの特定の実施形態の断面図である。 ループ・コイルを有するピギーバック磁気ヘッドの1つの特定の実施形態の断面図である。 先行技術によるマルチ素子磁気抵抗(MR)リード・ヘッドをその媒体対向面から見たところを示す。 先行技術によるマルチ素子磁気ヘッドの側面図を示す。 一実施形態によるマルチ素子磁気ヘッドをその媒体対向面から見たところを示す。 一実施形態によるマルチ素子磁気ヘッドの側面図を示す。 一実施形態によるマルチ素子磁気ヘッドの製造方法により形成される種々の構造を示す。 一実施形態によるマルチ素子磁気ヘッドの製造方法により形成される種々の構造を示す。 一実施形態によるマルチ素子磁気ヘッドの製造方法により形成される種々の構造を示す。 一実施形態によるマルチ素子磁気ヘッドの製造方法により形成される種々の構造を示す。 一実施形態によるマルチ素子磁気ヘッドの製造方法により形成される種々の構造を示す。 一実施形態によるマルチ素子磁気ヘッドの製造方法により形成される種々の構造を示す。 一実施形態によるマルチ素子磁気ヘッドの製造方法により形成される種々の構造を示す。 一実施形態によるマルチ素子磁気ヘッドの製造方法により形成される種々の構造を示す。 別の実施形態によるマルチ素子磁気ヘッドの製造方法により形成される種々の構造を示す。 別の実施形態によるマルチ素子磁気ヘッドの製造方法により形成される種々の構造を示す。 別の実施形態によるマルチ素子磁気ヘッドの製造方法により形成される種々の構造を示す。 別の実施形態によるマルチ素子磁気ヘッドの製造方法により形成される種々の構造を示す。 別の実施形態によるマルチ素子磁気ヘッドの製造方法により形成される種々の構造を示す。 別の実施形態によるマルチ素子磁気ヘッドの製造方法により形成される種々の構造を示す。 別の実施形態によるマルチ素子磁気ヘッドの製造方法により形成される種々の構造を示す。 別の実施形態によるマルチ素子磁気ヘッドの製造方法により形成される種々の構造を示す。 さらに別の実施形態によるマルチ素子磁気ヘッドの製造方法により形成される種々の構造を示す。 さらに別の実施形態によるマルチ素子磁気ヘッドの製造方法により形成される種々の構造を示す。 さらに別の実施形態によるマルチ素子磁気ヘッドの製造方法により形成される種々の構造を示す。 さらに別の実施形態によるマルチ素子磁気ヘッドの製造方法により形成される種々の構造を示す。 さらに別の実施形態によるマルチ素子磁気ヘッドの製造方法により形成される種々の構造を示す。 さらに別の実施形態によるマルチ素子磁気ヘッドの製造方法により形成される種々の構造を示す。 さらに別の実施形態によるマルチ素子磁気ヘッドの製造方法により形成される種々の構造を示す。 さらに別の実施形態によるマルチ素子磁気ヘッドの製造方法により形成される種々の構造を示す。 別の実施形態によるマルチ素子磁気ヘッドの製造方法により形成される種々の構造を示す。 別の実施形態によるマルチ素子磁気ヘッドの製造方法により形成される種々の構造を示す。 別の実施形態によるマルチ素子磁気ヘッドの製造方法により形成される種々の構造を示す。 別の実施形態によるマルチ素子磁気ヘッドの製造方法により形成される種々の構造を示す。 別の実施形態によるマルチ素子磁気ヘッドの製造方法により形成される種々の構造を示す。 別の実施形態によるマルチ素子磁気ヘッドの製造方法により形成される種々の構造を示す。 別の実施形態によるマルチ素子磁気ヘッドの製造方法により形成される種々の構造を示す。 別の実施形態によるマルチ素子磁気ヘッドの製造方法により形成される種々の構造を示す。 別の実施形態によるマルチ素子磁気ヘッドの製造方法により形成される種々の構造を示す。 別の実施形態によるマルチ素子磁気ヘッドの製造方法により形成される種々の構造を示す。 別の実施形態によるマルチ素子磁気ヘッドの製造方法により形成される種々の構造を示す。 別の実施形態によるマルチ素子磁気ヘッドの製造方法により形成される種々の構造を示す。 別の実施形態によるマルチ素子磁気ヘッドの製造方法により形成される種々の構造を示す。 別の実施形態によるマルチ素子磁気ヘッドの製造方法により形成される種々の構造を示す。 さらに別の実施形態によるマルチ素子磁気ヘッドの製造方法により形成される種々の構造を示す。 さらに別の実施形態によるマルチ素子磁気ヘッドの製造方法により形成される種々の構造を示す。 さらに別の実施形態によるマルチ素子磁気ヘッドの製造方法により形成される種々の構造を示す。 さらに別の実施形態によるマルチ素子磁気ヘッドの製造方法により形成される種々の構造を示す。 さらに別の実施形態によるマルチ素子磁気ヘッドの製造方法により形成される種々の構造を示す。 さらに別の実施形態によるマルチ素子磁気ヘッドの製造方法により形成される種々の構造を示す。 さらに別の実施形態によるマルチ素子磁気ヘッドの製造方法により形成される種々の構造を示す。
以下の記述は、本発明の一般的な原理を説明する目的で行われており、本出願において請求される発明概念を限定することは意図していない。さらに、本出願において記述される個々の特徴は、種々の可能な組み合わせおよび並べ替えのそれぞれにおいて、記述される他の特徴と組み合わせて利用することができる。
本出願において特に別段の定義が成されない限り、すべての用語は、明細書により示唆される意味および当該技術における熟練者により理解される意味および/または辞書、学術論本等により定義される意味を含むそれらの用語の可能な最も広い解釈を与えられるものとする。
明細書および添付の請求項において使用される場合、「一つの〜」、「ある〜」(これらを使わない場合もある)、及び「その〜」(使わない場合もある)(英語における冠詞「a」、「an」、及び「the」に対応する日本語)で示される単数形は、特に別段の指定がない限り、複数形の指示対象も含むことにも注意しなければならない。
以下の明細書は、ディスク応用の記憶システムおよび/または関連するシステムと方法ならびにそれらの動作および/または構成部分に関するいくつかの好ましい実施形態を開示する。
一実施形態によると、信号群は、素子高さ方向にワイヤを使用してこれらの信号のそれぞれを取り出すことによりマルチ素子リード・ヘッド中の複数の素子から別々に取り出すことができる。さらに、リード・ギャップ幅の所望の狭隘化がノイズを大幅に増大することなく容易となり、媒体の記録密度の増加をもたらすことができる。
1つの一般的実施形態では、磁気ヘッドは、磁気ヘッドの媒体対向面に配置された下側シールド層、下側シールド層の上に配置された少なくとも2つの磁気抵抗(MR)素子であって、各MR素子は、磁気ヘッドの媒体対向面から離れて素子高さ方向に伸びている、少なくとも2つの磁気抵抗(MR)素子と、MR素子のそれぞれの少なくとも1つの下側層の上方に磁気ヘッドの媒体対向面から素子高さ方向に離れた位置に配置されている後部配線層であって、これらの後部配線層は、MR素子と電気的に連絡するように構成され、かつ、読み取り動作中に各MR素子から信号を別々に取り出すように構成されている、後部配線層と、MR素子の上に配置されてMR素子と電気的に連絡するように構成されている上側シールド層とを含んでいる。
別の一般的実施形態では、磁気ヘッドは、磁気ヘッドの媒体対向面に配置された下側シールド層、下側シールド層の上に配置された少なくとも2つのMR素子であって、各MR素子は、磁気ヘッドの媒体対向面から離れて素子高さ方向に伸びている、少なくとも2つのMR素子と、MR素子のそれぞれの少なくとも1つの下側層の上方に磁気ヘッドの媒体対向面から素子高さ方向に離れた位置に配置されている後部配線層であって、これらの後部配線層は、MR素子と電気的に連絡するように構成され、かつ、読み取り動作中に各MR素子から信号を別々に取り出すように構成されている、後部配線層と、各MR素子の上方に磁気ヘッドの媒体対向面に配置されて、磁気ヘッドの媒体対向面から離れて素子高さ方向に伸びる上側配線層であって、この上側配線層は後部配線層と電気的に連絡するように構成されている、上側配線層とを含み、上側配線層はMR素子の上側電極として働くように構成され、また、下側シールド層は、MR素子の下側電極として働くように構成される。
さらに別の一般的実施形態では、磁気ヘッドを形成する方法は、下側シールド層を形成するステップと、下側シールド層の上方に磁気ヘッドの媒体対向面に配置される少なくとも2つのMR素子を形成するステップであって、各MR素子は、磁気ヘッドの媒体対向面から離れて素子高さ方向に伸びている、ステップと、少なくとも2つのMR素子の上方に磁気ヘッドの媒体対向面から素子高さ方向に離れた位置に配置される後部配線層を形成するステップであって、後部配線層は、少なくとも2つのMR素子と電気的に連絡するように構成され、かつ、読み取り動作中に各MR素子から信号を別々に取り出すように構成されている、ステップと、少なくとも2つのMR素子の上に配置されて、少なくとも2つのMR素子と電気的に連絡するように構成される上側シールド層を形成するステップとを含み、前記上側シールド層は少なくとも2つのMR素子の上側電極として働くように構成されている。
ここで図1を参照する。本発明の一実施形態によるディスク・ドライブ100が示されている。図1に示されているように、少なくとも1つの回転可能な磁気ディスク112がスピンドル114上に支持されており、ディスク・ドライブ・モーター118を含み得る駆動機構により回転される。各ディスク上の磁気記録は、一般的にディスク112上の同心円データ・トラック(図示せず)の環状パターンの形態である。
少なくとも1つのスライダ113がディスク112の近傍に配置されており、各スライダ113は1つ以上の磁気リード/ライト・ヘッド121を支持している。ディスクが回転しているとき、スライダ113はディスク表面122の上で半径方向内外に移動し、それによりヘッド121は、ディスクの種々のトラック(そこに所望のデータが記録されているか、かつ/またはそれが書き込まれる)にアクセスすることができる。各スライダ113は、サスペンション115によりアクチュエータ・アーム119に取り付けられている。サスペンション115は、スライダ113をディスク表面122に向かって偏らせる弱いスプリング力を与える。各アクチュエータ・アーム119は、アクチュエータ127に取り付けられている。図1に示すアクチュエータ127は、ボイス・コイル・モータ(VCM)とすることができる。VCMは、固定磁界内で移動できるコイルを含んでおり、コイルの運動の方向および速度は、コントローラ129により供給されるモータ電流信号により制御される。
ディスク記憶システムの動作中、ディスク112の回転は、スライダ113とディスク表面122の間に空気ベアリングを生成する。それは、スライダに上方への力、すなわち上昇力を及ぼす。空気ベアリングは、したがって、通常の動作中、サスペンション115の弱いスプリング力と釣り合い、かつ、ディスク表面から離れてわずかに上方、微小なほぼ一定の間隔のところにスライダ113を支持する。ここで留意すべきは、実施形態によっては、スライダ113は、ディスク表面122に沿ってスライドできることである。
ディスク記憶システムの種々の構成要素は、動作中、コントローラ129により生成されるアクセス制御信号および内部クロック信号などの制御信号により制御される。一般的に、制御装置129は、論理制御回路、記憶装置(たとえば、メモリ)、およびマイクロプロセッサを含んでいる。制御装置129は、ライン123上の駆動モータ制御信号およびライン128上のヘッド位置制御信号およびシーク制御信号など、種々のシステム動作を制御する制御信号を生成する。ライン128上の制御信号は、スライダ113をディスク112上の所望データ・トラックに最適に移動・位置づける所望電流プロフィールを与える。読み取り信号および書き込み信号は、記録チャネル125経由でリード/ライト・ヘッド121との間で送受される。
典型的な磁気ディスク記憶システムの上記の記述および図1の添付図解は、もっぱら説明のためである。ディスク記憶システムがより多くのディスクおよびアクチュエータを含み得ること、および各アクチュエータが多数のスライダを支持できることは明らかであろう。
ディスク・ドライブとホスト(内蔵または外付け)との間に通信のためのインターフェースを設けて、データを送受すること、ディスク・ドライブの動作を制御すること、およびディスク・ドライブの状態をホストに伝えることもできるが、これらはすべて当業者の理解するところである。
一般的なヘッドの場合、誘導ライト・ヘッドは、1つ以上の絶縁層(絶縁スタック)に埋め込まれたコイル層を含んでおり、この絶縁スタックは第1と第2磁極片層(pole piece layer)の間に配置されている。書き込みヘッドの空気ベアリング面(ABS)のギャップ層により第1と第2磁極片層の間にギャップが形成されている。これらの磁極片層は、バック・ギャップにおいて接続することができる。電流がコイル層を通じて流れ、それにより磁極片中に磁界が発生する。この磁界は、ABSのギャップに渡ってフリンジ(fringe)し、それにより、磁界情報のビットを、動いている媒体上のトラック(回転磁気ディスク上の円形トラックなど)に書き込む。
第2磁極片層は、ABSからフレア・ポイントに伸びる磁極先端部と、フレア・ポイントからバック・ギャップに伸びるヨーク部とを有している。フレア・ポイントは、第2磁極片が広がって(フレアして)ヨークを形成し始める点である。フレア・ポイントの配置は、記録媒体上に情報を書き込むために生成される磁界の大きさに直接影響を及ぼす。
図2Aは、図1に示したような磁気ディスク記録システムで使用される従来の記録媒体を示す略図である。この媒体は、媒体自体の平面に、すなわちそれに平行に磁気インパルスを記録するために利用される。記録媒体、この場合、記録ディスクは、基本的に、ガラスなどの適切な非磁性材料の支持基体200、およびこれを被覆する適切な通常の磁気層のコーティング202を含んでいる。
図2Bは、在来の記録/再生ヘッド204(それは薄膜ヘッドが好ましいであろう)と在来の記録媒体(図2Aの媒体など)との間の動作関係を示している。
図2Cは、図1に示したものなどの磁気ディスク記録システムで使用される記録媒体の表面にほぼ垂直な磁気インパルスの方向を示す略図である。このような垂直記録の場合、その媒体は、一般的に、高い透磁率を有する材料からなる下層212を含んでいる。次に、この下層212は磁気材料のコーティング214により被覆されるが、この材料は下層212に関して高い保持力を有することが好ましい。
図2Dは、垂直ヘッド218と記録媒体間の動作関係を示す図である。図2Dに示されている記録媒体は、上記図2Cに関連して説明した高透磁率下層212と磁気材料の被覆コーティング214の両方を含んでいる。しかし、これらの層212と214の両方とも適切な基体216の上にあてがわれるように示されている。一般的に、層212と214の間に置かれる「交換ブレーク(exchange-break)」層または「中間層(interlayer)」と呼ばれる別の層(図示せず)もある。
この構造では、垂直ヘッド218の磁極間に伸びる磁力線は、記録媒体の被覆コーティング214および記録媒体の高透磁率下層212に出入りしてループを形成し、その結果、磁力線が媒体の表面にほぼ垂直な方向に被覆コーティング214を通過するので、媒体の表面にほぼ垂直な磁化軸を有する磁気インパルスの形態で、下層212に関して高保持力を好ましくは有する磁気材料の被覆コーティング214に情報が記録される。磁束は、帯磁しやすい下層のコーティング(soft underlying coating)212によって導かれ、ヘッド218の帰還層(P1)に戻される。
図2Eは、基体216がその両側の面のそれぞれに層212および214をもち、適切な記録ヘッド218が媒体の各側の磁気コーティング214の外側表面近くに配置され、媒体の各側への記録を可能にしている同様な構造を示す。
図3Aは、垂直磁気ヘッドの断面図である。図3Aにおいて、ヘリカル・コイル310および312は、ステッチ磁極308中に磁束を生成するために使用されている。ステッチ磁極は、その磁束を主磁極306に伝える。コイル310は紙面から出てくるコイルを表するのに対し、コイル312は紙面に入って行くコイルを表す。ステッチ磁極308は、ABS318より奥まった位置に置くことができる。絶縁物316はコイルを取り囲んでいるが、一部の要素を支持することもできる。構成図の右側の矢印により指示されている媒体の進行方向は、媒体にまず下側帰還磁極314を通過させ、次にステッチ磁極308、主磁極306、ラップ・アラウンド・シールド(図示せず)に接続され得るトレーリング・シールド304を通過させ、最後に上側帰還磁極302を通過させる。これらの構成要素のそれぞれは、ABS 318と接触する部分を有することができる。ABS 318は、構成図の右側にわたって示されている。
垂直書き込みは、ステッチ磁極308を経て主磁極306、次にABS 318の方向に位置づけられているディスクの表面に磁束を通すことにより行われる。
図3Bは、図3Aのヘッドに類似の特徴を持つピギーバック磁気ヘッドを示している。2つのシールド304、314は、ステッチ磁極308および主磁極306の側面に位置している。センサ・シールド322、324も示されている。センサ326は、一般的にセンサ・シールド322、324の間に配置される。
図4Aは、磁束をステッチ磁極408に与えるためにループ・コイル410を使用する一実施形態の略図である(パンケーキ構成と呼ばれることもある)。次にステッチ磁極は、この磁束を主磁極406に与える。この配置において、下側帰還磁極はオプションである。絶縁物416はコイル410を取り囲んでいるが、ステッチ磁極408および主磁極406を支持することもできる。ステッチ磁極は、ABS 418より奥まった位置に置くこともできる。構成図の右側の矢印により指示されている媒体の進行方向は、媒体にステッチ磁極408、主磁極406、ラップ・アラウンド・シールド(図示せず)に接続され得るトレーリング・シールド404を通過させ、最後に上側帰還磁極402を通過させる(これらの構成要素は、すべて、ABS 418と接触する部分を有しても、有しなくてもよい)。ABS 418は、構成図の右側にわたって示されている。トレーリング・シールド404は、一部の実施形態では、主磁極406と接触可能である。
図4Bは、パンケーキ・コイルを形成するように巻き付くループ・コイル410を含む、図4Aのヘッドと類似する特徴を持つ別の種類のピギーバック磁気ヘッドを示す。センサ・シールド422、424も示されている。センサ426は、一般的にセンサ・シールド422、424の間に配置される。
図3Bおよび4Bにおいて、磁気ヘッドの非ABS側の近くにオプションのヒーターが示されている。ヒーター(Heater)は、図3Aおよび4Aに示した磁気ヘッドにも設けることができる。このヒーターの位置は、突出部が望まれる場所、周囲の層の熱膨張係数などの設計パラメータに基づいて変わり得る。
図6Aは、一実施形態によるマルチ素子磁気リード・ヘッド60をヘッドの媒体対向面(そのABSなど)から見た図を示す。図6Bは、この実施形態によるマルチ素子磁気ヘッド60の側面図を示す。
一実施形態によると、図5A〜5Bに関して上述した問題は、図6A〜6Bに示したヘッド60を使用することにより克服することができる。このヘッド60は、下側磁気シールド層1の上に(しかし必ずしも直上ではない)配置された絶縁層14を含んでいる。第1磁気抵抗(MR)読み取り素子4および第2MR読み取り素子5は、絶縁層14の上に(しかし必ずしも直上ではない)配置されており、また、リフィル層6は第1MR読み取り素子4の両側および第2MR読み取り素子5の両側に配置されている。さらに、第1MR読み取り素子4の一部分および第2MR読み取り素子5の一部分は、媒体対向面に垂直な素子高さ方向25に沿ってその後ろ側に向かって伸びて後部配線層20(後部配線層20は、各MR読み取り素子4、5の少なくとも1つの下側層の後ろ側近くに配置されている)と接続する。前記下側層(複数の層の場合もある)は、参照層(reference layer)(ピン止め層)の下の任意の層(複数の層の場合もある)でよい。たとえば、下側層は、シード層、反強磁性層等でよい。かかる下側層は、関連するMR素子の自由層(および、可能性がある、その他の層(複数の層の場合もある))の後縁61を超えて素子高さ方向25に伸びてもよい。したがって、後部配線層20は、関連MR素子4、5と電気的に連絡するように構成され、かつ、読み取り動作中に各MR素子4、5から別々に信号を取り出すように構成される。この磁気データ記憶システムは、配線層20のそれぞれのための別々の処理チャネルを含むことができ、それにより各MR素子からの信号の別々の処理を可能にする。
ヘッド60では、後部配線層20が素子4、5の後ろ側に配置されるので、後部配線層20はヘッド60の媒体対向側にさらされない。このことは、これらの層に追加保護を与える。この構成は、リード・ギャップ厚さの狭小化とともに後部配線層20厚さの狭小化も可能にする。これらの進歩は、ヘッド60が在来の磁気媒体に比べて高い記録密度を有する磁気媒体からデータを読み取ることを可能にする。
ある方法では、図6A〜6Bに示したマルチ素子磁気リード・ヘッド60は、磁気データ記憶システムで使用することができる。この磁気データ記憶システムは、図1において示したものと同様なシステムでよい。たとえば、磁気データ記憶システム100は、本出願におけるいずれかの実施形態に従って記述された少なくとも1つの磁気ヘッド121、磁気媒体112、磁気媒体112に少なくとも1つの磁気ヘッド121の上を通過させるための駆動機構118、および少なくとも1つの磁気ヘッド121の動作を制御するために少なくとも1つの磁気ヘッド121に電気的に結合されるコントローラ129を含むことができる。
図7A〜7Hを参照する。マルチ素子磁気リード・ヘッドを製造するための方法が一実施形態による構成の種々の状態で示されている。この方法は、下側磁気シールド層1を製造するステップと、下側磁気シールド層1の上に絶縁層14を製造するステップと、絶縁層14の上のMR薄膜2を製造するステップと、MR薄膜2の上にトラック・パターン・マスク3を製造するステップと、MR薄膜2をエッチングするステップと、トラック・パターン・マスク3がまだ所定の位置に保持されている間にリフィル層6に磁区制御層7をかぶせ、続いて、トラック・パターン・マスク3を除去するステップと、高さパターン・マスク13を製造するためにMR薄膜2を障壁層(barrier layer)までエッチングするステップと、高さマスク・パターン13がまだ所定の位置に保持されている状態で高さリフィル層(height refill layer)21をかぶせ、続いて、高さマスク・パターン13を除去するステップと、高さリフィル層21の一部を除去して後部配線層20を製造するステップと、上側磁気シールド層16を製造するステップとを含む。
各ステップについて、1つ以上の図面を参照しつつ説明する。各図は、左側に構造の媒体対向面から見た図を示し、右側に構造の断面側面図を示す。
図7Aを参照する。NiFe、CoFe、またはこの技術で知られているその他の適切な材料を含む下側磁気シールド層1を設ける。下側磁気シールド層1は、スライダ(図示せず)の基盤本体となるAl−TiCウエハー上のAl、MgO等の薄膜により設けることができる。次に、たとえば、スパッタリング法またはその他の適切な形成方法を使用してAl(アルミナ)またはその他の適切な絶縁材料を含む絶縁層14をその上に堆積することができる。絶縁層14は、一部の方法では、約1nmから10nmの範囲の厚さ、たとえば約2nmの厚さを有することができる。
次に、スパッタリング法またはその他の適切な形成技法を使用してその上にMR薄膜2を製造する。MR薄膜2は、この技術において知られている任意の層および材料を含み得る。1つの例では、MR薄膜2は、少なくとも自由層、障壁層、およびピン止め層を含むことができる。より具体的には、MR薄膜2は、たとえば、1nmのTa下層、5nmのIrMn反強磁性(AFM)層、2nmのCoFeBピン止め層、MgOトンネル絶縁薄膜、および5nmのCoFeB/2nmのNiFe積層薄膜を含む自由層を含むことができる。
次に、図7Bに示すように、後に形成される素子間にギャップを形成するためにトラック・パターン・マスク3を設ける。このトラック・パターン・マスクは、薄膜全面にわたり素子高さ方向に伸びる。ギャップは、トラック幅にほぼ等しく、約5nmから約30nmとすることができる。たとえば、スペーサタイプ・ダブル・パターニングまたはこの技術で知られているその他の適切な方法によりMR薄膜2に20nmのトラック幅を形成することができる。スペーサタイプ・ダブル・パターニングでは、通常の露出および/またはダブル・パターニングのほかに、ArF露出装置(ArF exposure apparatus)、ArF液浸露出装置(ArF liquid immersion exposure apparatus)、または極紫外線リソグラフィー(EUV)も利用することができる。
次に、図7Cに示すように、マスクとしてトラック・パターン・マスク3を使用する一方、Arイオン・ミリング、反応性イオン・エッチング(RIE)等による方法など、この技術において既知の適切なエッチング技術を使用してMR薄膜2をエッチングして絶縁層14を露出させ、かつ、第1MR素子4および第2MR素子5(これらは、エッチング・プロセス後に残るMR薄膜2の部分を含んでいる)を形成する。一実施形態では、上側磁気シールド層16は、MR素子4、5と電気的に連絡するように構成される。
次に、スパッタリング法などの適切な形成技術を使用してリフィル層6を形成する。リフィル層6は、約1nmから約30nmの範囲の厚さ、たとえば約2nmとすることができる。さらに、リフィル層は、Al、MgO等の任意の適切な材料を含むことができる。次に、優れた直線性を有するロング・スロー・スパッタリング(LTS)法などの適切な堆積方法を使用して磁区制御層7を約5nmから約100nmの範囲、たとえば約13nmの厚さに堆積する。磁区制御層7は、この技術で知られている適切な材料、なかでもCoPtを含むことができる。
次に、図7Dに示すように、トラック・パターン・マスク3をリフトオフ、化学的機械的研磨(CMP)またはこの技術において知られているその他の適切な技法により除去する。
図7Eに示すように、第1MR素子4および第2MR素子5の上に高さマスク・パターン13を設けて、素子の高さの方向に媒体対向面からの高さとして、約50nmから約1000nmの範囲、たとえば約500nmを確保する。この高さマスク・パターン13をマスクとして使用して磁区制御層7、リフィル層6、および2つの素子4、5をエッチングする。このとき使用するのはArイオン・ミリング、RIE、またはその他の適切な技術であり、その結果として素子4、5のピン止め層が露出される。
次に、図7Fに示すように、スパッタリング法などのこの技術における既知の技術を使用して構造のエッチングされた部分の上にリフィル層21を約5nmから約30nmの範囲、たとえば約20nmの厚さに堆積する。この層は、Alなどこの技術で知られている適切な材料を含むことができる。次に、リフトオフ、CMP等により高さマスク・パターン13を除去する。リフィル層21はリフィル層6と同じ材料から形成することができ、また、1つの方法でヘッドの種々の構成要素間に連続するリフィル層を形成することができる。
図7Gに示すように、上述の構造の上方に、その媒体対向面に配線マスク・パターンを形成し、かつ、高さリフィル層21の一部をその後端において素子高さ方向にArイオン・ミリングによる方法などのエッチングにより除去する。次に、この技術における適切な既知の方法を使用して、素子高さ方向にリフィル層21の後ろ側に、Au、Ag等などの適切な導電材料から後部配線層20を約5nmから約100nmの範囲、たとえば約100nmの厚さで形成する。
次に、図7Hに示すように、スパッタリング法を使用して上側磁気シールド層16および後部配線層20と上側磁気シールド層16の間に追加絶縁層(これもまた21として符号が付されている)を形成する。上側磁気シールド層16および追加絶縁層のためにこの技術で知られている任意の適切な材料を使用できる。
図7A〜7Hにおいて示した方法は、マルチ素子磁気ヘッドの一実施形態の構成の代表的なものである。2つの素子4、5が示されているが、当業者により理解されるように、各リード・ヘッド中に、3個、4個、10個、16個、24個、32個等、2個を超える素子を形成することも可能である。
別の実施形態によると、磁気ヘッドは、図8A〜8Hを参照して説明されている方法に従って作成することもできる。
図8Aに示すように、NiFe、CoFeまたはこの技術において知られている適切なその他の材料を含む下側磁気シールド層1を設ける。下側磁気シールド層1は、スライダ(図示せず)の基盤本体となるAl−TiCウエハー上のAl、MgO等の薄膜により設けることができる。次に、たとえば、スパッタリング法またはその他の適切な形成方法を使用して、アルミナまたはその他の適切な絶縁材料を含む絶縁層14をその上に堆積することができる。絶縁層14は、一部の方法では約1nmから10nmの範囲、たとえば約2nmの厚さを有することができる。次に、この技術で知られている適切な形成技法、スパッタリング法などを使用して配線下層18を約1nmから約10nmの範囲の厚さ、たとえば5nmの厚さに形成する。この層は、Crなどの適切な材料を含むことができる。
次に、スパッタリング法またはその他の適切な形成技術を使用して、その上にMR薄膜2を形成することができる。MR薄膜2は、この技術で知られている任意の層および材料を含むことができる。1つの例では、MR薄膜2は、少なくとも自由層、障壁層、およびピン止め層を含み得る。より具体的には、MR薄膜2は、たとえば、1nmのTa下層、5nmのIrMn AFM層、2nmのCoFeBピン止め層、MgOトンネル絶縁薄膜、および5nmのCoFeB/2nmのNiFe積層薄膜を含む自由層を含むことができる。
次に、図8Bに示すように、後に形成される素子間にギャップを形成するためにトラック・パターン・マスク3を設ける。このトラック・パターン・マスクは、薄膜全面にわたり素子高さの方向に伸びる。このギャップは、トラック幅にほぼ等しく、たとえば、約5nmから約30nmとすることができる。スペーサタイプ・ダブル・パターニングまたはこの技術で知られている他の適切な方法により、たとえば、20nmのトラック幅をMR薄膜2に設けることができる。スペーサタイプ・ダブル・パターニングでは、通常の露出および/またはダブル・パターニングのほかに、ArF露出装置、ArF液浸露出装置、またはEUVも利用することができる。
次に、図8Cに示すように、トラック・パターン・マスク3をマスクとして使用する一方、この技術で知られている適切なエッチング技法、たとえばArイオン・ミリング、RIE等による方法を使用してMR薄膜2をエッチングすることにより、絶縁層14を露出させ、かつ、第1MR素子4および第2MR素子5を形成する。第1MR素子4および第2MR素子5は、エッチング・プロセス後に残るMR薄膜2の部分を含んでいる。
次に、スパッタリング法などの適切な形成技術を使用してリフィル層6を形成する。リフィル層6は、約1nmから約30nmの範囲の厚さ、たとえば約2nmとすることができる。さらに、リフィル層は、Al、MgO等の任意の適切な材料を含むことができる。次に、優れた直線性を有するLTS法などの適切な堆積方法を使用して磁区制御層7を約5nmから約100nmの範囲、たとえば約13nmの厚さに堆積する。磁区制御層7は、この技術で知られている適切な材料、なかでもCoPtを含むことができる。
次に、図8Dに示すように、リフトオフ、CMPまたはこの技術で知られているその他の適切な方法によりトラック・パターン・マスク3を除去する。
図8Eに示すように、第1MR素子4および第2MR素子5の上に高さマスク・パターン13を設けて、素子高さ方向に媒体対向面からの高さとして、約50nmから約1000nmの範囲、たとえば約500nmを確保する。この高さマスク・パターン13をマスクとして使用して磁区制御層7、リフィル層6、および2つの素子4、5をエッチングする。このとき使用するのはArイオン・ミリング、RIE、またはその他の適切な技術であり、その結果として素子4、5のピン止め層が露出される。
次に、図8Fに示すように、スパッタリング法などのこの技術における既知の技術を使用して、上述の構造のエッチングされた部分の上にリフィル層21を約5nmから約30nmの範囲、たとえば約20nmの厚さに堆積する。この層は、Alなどこの技術で知られている適切な材料を含むことができる。次に、リフトオフ、CMP等により高さマスク・パターン13を除去する。
図8Gに示すように、上述の構造の上方に、その媒体対向面に配線マスク・パターンを形成し、かつ、高さリフィル層21の一部をその後端において素子高さ方向にArイオン・ミリングによる方法などのエッチングにより除去する。次に、この技術における適切な既知の方法を使用して、素子高さ方向にリフィル層21の後ろ側に、Au、Ag等などの適切な導電材料から後部配線層20を約5nmから約120nmの範囲、たとえば約100nmの厚さに形成する。
次に、図8Hに示すように、スパッタリング法を使用して上側磁気シールド層16および後部配線層20と上側磁気シールド層16の間に追加絶縁層(これもまた21として符号が付されている)を形成する。
図8A〜8Hにおいて示した方法は、マルチ素子磁気ヘッドの一実施形態の構成の代表である。2つの素子4、5が示されているが、当業者により理解されるように、各リード・ヘッド中に、3個、4個、10個、16個、24個、32個等、2個を超える素子を形成することも可能である。
別の実施形態によると、磁気ヘッドは、図9A〜9Hを参照して説明されている別の方法に従って作成することもできる。
図9Aに示されているように、NiFe、CoFeまたはこの技術において知られている適切なその他の材料を含む下側磁気シールド層1を設ける。下側磁気シールド層1は、スライダ(図示せず)の基盤本体となるAl−TiCウエハー上のAl、MgO等の薄膜により設けることができる。次に、たとえば、スパッタリング法またはその他の適切な形成方法を使用してアルミナまたはその他の適切な絶縁材料を含む絶縁層14をその上に堆積することができる。絶縁層14は、一部の方法では約1nmから10nmの範囲、たとえば約2nmの厚さを有することができる。次に、スパッタリング法などのこの技術で知られている適切な形成技法を使用して、帯磁しやすいシールド配線下層(soft magnetic shield wiring underlayer)19を約1nmから10nmの範囲の厚さ、たとえば5nmの厚さに形成する。この層は、NiFe、CoFe等などの任意の適切な材料を含むことができる。
次に、スパッタリング法またはその他の適切な形成技術を使用して、その上にMR薄膜2を形成することができる。MR薄膜2は、この技術で知られている任意の層および材料を含むことができる。1つの例では、MR薄膜2は、少なくとも自由層、障壁層、およびピン止め層を含み得る。より具体的には、MR薄膜2は、たとえば、1nmのTa下層、5nmのIrMn AFM層、2nmのCoFeBピン止め層、MgOトンネル絶縁薄膜、および5nmのCoFeB/2nmのNiFe積層薄膜を含む自由層を含むことができる。
次に、図9Bに示すように、後に形成される素子間にギャップを形成するためにトラック・パターン・マスク3を設ける。このトラック・パターン・マスクは、薄膜全面にわたり素子高さの方向に伸びる。このギャップは、トラック幅にほぼ等しく、たとえば、約5nmから約30nmとすることができる。スペーサタイプ・ダブル・パターニングまたはこの技術で知られている他の適切な方法により、たとえば、20nmのトラック幅をMR薄膜2に設けることができる。スペーサタイプ・ダブル・パターニングでは、通常の露出および/またはダブル・パターニングのほかに、ArF露出装置、ArF液浸露出装置、またはEUVも利用することができる。
次に、図9Cに示すように、トラック・パターン・マスク3をマスクとして使用する一方、この技術で知られている適切なエッチング技法、たとえばArイオン・ミリング、RIE等による方法を使用してMR薄膜2をエッチングすることにより、絶縁層14を露出させ、かつ、第1MR素子4および第2MR素子5を形成する。第1MR素子4および第2MR素子5は、エッチング・プロセス後に残るMR薄膜2の部分を含んでいる。
次に、スパッタリング法などの適切な形成技術を使用してリフィル層6を形成する。リフィル層6は、約1nmから約30nmの範囲の厚さ、たとえば約2nmとすることができる。さらに、リフィル層は、Al、MgO等の任意の適切な材料を含むことができる。次に、優れた直線性を有するLTS法などの適切な堆積方法を使用して磁区制御層7を約5nmから約100nmの範囲、たとえば約13nmの厚さに堆積する。磁区制御層7は、この技術で知られている適切な材料、なかでもCoPtを含むことができる。
次に、図9Dに示すように、リフトオフ、CMPまたはこの技術で知られているその他の適切な方法によりトラック・パターン・マスク3を除去する。
図9Eに示すように、第1MR素子4および第2MR素子5の上に高さマスク・パターン13を設けて、素子高さ方向に媒体対向面からの高さとして、約50nmから約1000nmの範囲、たとえば約500nmを確保する。この高さマスク・パターン13をマスクとして使用して磁区制御層7、リフィル層6、および2つの素子4、5をエッチングする。このとき使用するのはArイオン・ミリング、RIE、またはその他の適切な技術であり、その結果として素子4、5のピン止め層が露出される。
次に、図9Fに示すように、スパッタリング法などのこの技術における既知の技術を使用して、上述の構造のエッチングされた部分の上にリフィル層21を約5nmから約30nmの範囲、たとえば約20nmの厚さに堆積する。この層は、Alなどこの技術で知られている適切な材料を含むことができる。次に、リフトオフ、CMP等により高さマスク・パターン13を除去する。
図9Gに示すように、上述の構造の上方に、その媒体対向面に配線マスク・パターンを形成し、かつ、高さリフィル層21の一部をその後端において素子高さ方向にArイオン・ミリングによる方法などのエッチングにより除去する。次に、この技術における適切な既知の方法を使用して、素子高さ方向にリフィル層21の後ろ側に、Au、Ag等などの適切な導電材料から後部配線層20を約5nmから約120nmの範囲、たとえば約100nmの厚さに形成する。一実施形態では、後部配線層20はMR素子4、5と電気的に連絡するように構成される。
次に、図9Hに示すように、スパッタリング法を使用して上側磁気シールド層16および後部配線層20と上側磁気シールド層16の間に追加絶縁層(これもまた21として符号が付されている)を形成する。
図9A〜9Hにおいて示した方法は、マルチ素子磁気ヘッドの一実施形態の構成の代表である。2つの素子4、5が示されているが、当業者により理解されるように、各リード・ヘッド中に、3個、4個、10個、16個、24個、32個等、2個を超える素子を形成することも可能である。
別の実施形態によると、磁気ヘッドは、図10A〜10Gを参照して説明されている別の方法に従って作成することもできる。
図10Aに示されているように、NiFe、CoFeまたはこの技術において知られている適切なその他の材料を含む下側磁気シールド層1を設ける。下側磁気シールド層1は、スライダ(図示せず)の基盤本体となるAl−TiCウエハー上のAl、MgO等の薄膜により設けることができる。次に、たとえば、スパッタリング法またはその他の適切な形成方法を使用してMR薄膜2をその上に設けることができる。1つの方法では、MR薄膜2と下側磁気シールド層1の間に絶縁薄膜(図示せず)を形成することができる。この絶縁薄膜はアルミナを含み、かつ、1つの方法では約1nmと約10nmの間、たとえば約2nmの厚さを有する。MR薄膜2は、この技術で知られている任意の層および材料を含むことができる。1つの例では、MR薄膜2は、少なくとも自由層、障壁層、およびピン止め層を含むことができる。より具体的には、MR薄膜2は、たとえば、1nmのTa下層、5nmのIrMn AFM層、2nmのCoFeBピン止め層、MgOトンネル絶縁薄膜、および5nmのCoFeB/2nmのNiFe積層薄膜を含む自由層を含むことができる。
次に、MR薄膜2の上に高さマスク・パターン13を設けて、素子高さ方向に媒体対向面からの高さとして、約50nmから約1000nmの範囲、たとえば約500nmを確保する。この高さマスク・パターン13をマスクとして使用して、MR薄膜2をエッチングする。このとき使用するのはArイオン・ミリング、RIE、またはその他の適切な技術であり、その結果として下側磁気シールド層1が露出される。
次に、スパッタリング法などのこの技術における既知の技術を使用して、上述の構造のエッチングされた部分の上にリフィル層21を約5nmから約30nmの範囲、たとえば約20nmの厚さに堆積させる。この層は、Alなどのこの技術で知られている適切な材料を含むことができる。
次に、図10Bに示すように、リフトオフ、CMP等により高さマスク・パターン13を除去する。
次に、図10Cに示すように、スパッタリング法などの既知技術を使用してこの技術において知られている適切な材料を含む上側配線層15を約1nmから約10nmの範囲、たとえば約5nmの厚さに堆積させる。上側配線層15にCrまたは同様なもの、またはNiFe、CoFe等を含めることにより、この層を磁気シールド層および配線層としても使用することができる。次に、スパッタリング法などの既知形成技術を使用して上側配線層15の上に上側絶縁薄膜12を約1nmから約10nmの範囲、たとえば約2nmの厚さに形成する。上側絶縁薄膜12は、Al、MgO等などの適切な絶縁材料を含むことができる。
さらに、図10Dに示すように、後に形成される素子間にギャップを形成するために、上側絶縁薄膜12の上にトラック・パターン・マスク3を設ける。このトラック・パターン・マスクは、薄膜全面にわたり素子高さ方向に伸びる。このギャップは、トラック幅にほぼ等しく、たとえば、約5nmから約30nmとすることができる。スペーサタイプ・ダブル・パターニングまたはこの技術で知られている他の適切な方法により、たとえば、20nmのトラック幅をMR薄膜2に設けることができる。スペーサタイプ・ダブル・パターニングでは、通常の露出および/またはダブル・パターニングのほかに、ArF露出装置、ArF液浸露出装置、またはEUVも利用することができる。この方法では、トラック・パターン・マスク3は、高さ方向書き込みパターンとして利用することができる。
次に、図10Eに示すように、トラック・パターン・マスク3をマスクとして使用する一方、この技術で知られている適切なエッチング技法、たとえばArイオン・ミリング、反応イオン・エッチング(RIE)等による方法を使用してMR薄膜2をエッチングすることにより、下側磁気シールド層1(または図示されていない絶縁層)を露出させ、かつ、第1MR素子4および第2MR素子5を形成する。第1MR素子4および第2MR素子5は、エッチング・プロセス後に残るMR薄膜2の部分を含んでいる。
次に、スパッタリング法などの適切な形成技術を使用してリフィル層6を形成する。リフィル層6は、約1nmから約30nmの範囲の厚さ、たとえば約2nmとすることができる。さらに、リフィル層は、Al、MgO等の任意の適切な材料を含むことができる。次に、優れた直線性を有するLTS法などの適切な堆積方法を使用して磁区制御層7を約5nmから約100nmの範囲、たとえば約13nmの厚さに堆積する。磁区制御層7は、この技術で知られている適切な材料、なかでもCoPtを含むことができる。
次に、図10Fに示すように、リフトオフ、CMPまたはこの技術で知られているその他の適切な方法によりトラック・パターン・マスク3を除去する。次に、第1MR素子4および第2MR素子5の上に配線マスク・パターンを設けて、素子高さ方向に媒体対向面からの高さとして、約50nmから約1000nmの範囲、たとえば約500nmを確保する。この配線マスク・パターンを使用し、また、この技術における既知の適切な方法を使用して、素子高さ方向に上側絶縁薄膜12の後ろ側に、Au、Ag等の適切な導電材料から後部配線層20を約5nmから約120nmの範囲、たとえば約100nmの厚さに形成する。上側配線層15は、一実施形態では、後部配線層20と電気的に連絡するように構成される。また、後部配線層20は、別の実施形態では、MR素子4、5と電気的に連絡するように構成される。
次に、図10Gに示すように、スパッタリング法を使用して上側磁気シールド層16および後部配線層20と上側磁気シールド層16の間に配線分離絶縁層22を形成する。上側磁気シールド層16にはNiFe、CoFe等を使用し、配線分離絶縁層22にはアルミナ、MgO等を使用するように、上側磁気シールド層16及び配線分離絶縁層22のために、この技術において既知の適切な材料を使用することができる。
図10A〜10Gにおいて示した方法は、マルチ素子磁気ヘッドの一実施形態の構成の代表である。2つの素子4、5が示されているが、当業者により理解されるように、各リード・ヘッド中に、3個、4個、10個、16個、24個、32個等、2個を超える素子を形成することも可能である。
別の実施形態によると、磁気ヘッドは、図11A〜11Gを参照して説明されている別の方法に従って作成することもできる。
図11Aに示されているように、NiFe、CoFe、またはこの技術で知られているその他の適切な材料を含む下側磁気シールド層1を設ける。下側磁気シールド層1は、スライダ(図示せず)の基盤本体となるAl−TiCウエハー上のAl、MgO等の薄膜により設けることができる。次に、たとえば、スパッタリング法またはその他の適切な形成技法を使用して、MR薄膜2をその上に形成することができる。1つの方法では、MR薄膜2と下側磁気シールド層1の間に絶縁薄膜(図示せず)を設けることができる。この絶縁薄膜はアルミナを含み、かつ、1つの方法では約1nmから10nmの範囲、約2nmなどの厚さを有することができる。MR薄膜2は、この技術で知られている任意の層および材料を含むことができる。1つの例では、MR薄膜2は、少なくとも自由層、障壁層、およびピン止め層を含むことができる。より具体的には、MR薄膜2は、たとえば、1nmのTa下層、5nmのIrMn反強磁性(AFM層)、2nmのCoFeBピン止め層、MgOトンネル絶縁薄膜、および5nmのCoFeB/2nmのNiFe積層薄膜を含む自由層を含むことができる。
次に、MR薄膜2の上に高さマスク・パターン13を設けて、素子高さ方向に媒体対向面からの高さとして、約50nmから約1100nmの範囲、たとえば約500nmを確保する。この高さマスク・パターン13をマスクとして使用してMR薄膜2をエッチングする。このとき使用するのはArイオン・ミリング、RIE、またはその他の適切な技術であり、その結果として下側磁気シールド層1が露出される。
次に、スパッタリング法などのこの技術における既知の技術を使用して、上述した構造のエッチングされた部分の上にリフィル層21を約5nmから約30nmの範囲、たとえば約20nmの厚さに堆積させる。この層は、Alなどのこの技術で知られている適切な材料を含むことができる。
次に、図11Bに示すように、リフトオフ、CMP等により高さマスク・パターンを除去する。
次に、図11Cに示すように、スパッタリング法などの既知技術を使用してこの技術において知られている適切な材料を含む上側配線層15を約1nmから約10nmの範囲、たとえば約5nmの厚さに堆積させる。上側配線層15にCrまたは同様なもの、またはNiFe、CoFe等を含めることにより、この層を磁気シールド層および配線層としても使用することができる。次に、スパッタリング法などの既知形成技術を使用して上側配線層15の上に上側絶縁薄膜12を約1nmから約10nmの範囲、たとえば約2nmの厚さに形成する。上側絶縁薄膜12は、Al、MgO等などの適切な絶縁材料を含むことができる。
さらに、図11Dに示すように、後に形成される素子間にギャップを形成するためにトラック・パターン・マスク3を設ける。このトラック・パターン・マスクは、薄膜全面にわたり素子高さ方向に伸びる。ギャップは、トラック幅にほぼ等しく、約5nmから約30nmとすることができる。たとえば、スペーサタイプ・ダブル・パターニングまたはこの技術で知られているその他の適切な方法によりMR薄膜2に20nmのトラック幅を形成することができる。スペーサタイプ・ダブル・パターニングでは、通常の露出および/またはダブル・パターニングのほかに、ArF露出装置、ArF液浸露出装置、またはEUVも利用することができる。この方法では、トラック・パターン・マスク3は、高さ方向配線パターンとして利用することができる。
次に、図11Eに示すように、トラック・パターン・マスク3をマスクとして使用する一方、この技術で知られている適切なエッチング技法、たとえばArイオン・ミリング、RIE等による方法を使用してMR薄膜2をエッチングすることにより、下側磁気シールド層1(または図示されていない絶縁層)を露出させ、かつ、第1MR素子4および第2MR素子5を形成する。第1MR素子4および第2MR素子5は、エッチング・プロセス後に残るMR薄膜2の部分を含んでいる。
次に、スパッタリング法などの適切な形成技術を使用してリフィル層6を形成する。リフィル層6は、約1nmから約30nmの範囲の厚さ、たとえば約2nmとすることができる。さらに、リフィル層は、Al、MgO等の任意の適切な材料を含むことができる。次に、優れた直線性を有するLTS法などの適切な堆積方法を使用して磁気側面シールド層17を約5nmから約100nmの範囲、たとえば約13nmの厚さに堆積する。磁気側面シールド層17は、この技術で知られている適切な材料、なかでもNiFeを含むことができる。
次に、図11Fに示すように、リフトオフ、CMPまたはこの技術で知られているその他の適切な技法によりトラック・パターン・マスク3を除去する。次に、第1MR素子4および第2MR素子5の上に配線マスク・パターンを設けて、素子高さ方向に媒体対向面からの高さとして、約50nmから約1100nmの範囲、たとえば約500nmを確保する。この配線マスク・パターンを使用し、また、この技術における既知の適切な方法を使用して、素子高さ方向に上側絶縁薄膜12の後ろ側に、Au、Ag等の適切な導電材料から後部配線層20を約5nmから約120nmの範囲、たとえば約100nmの厚さに形成する。
次に、図11Gに示すように、スパッタリング法を使用して上側磁気シールド層16および後部配線層20と上側磁気シールド層16の間に配線分離絶縁層22を形成する。上側磁気シールド層16にはNiFe、CoFe等を使用し、配線分離絶縁層22にはアルミナ、MgO等を使用するように、上側磁気シールド層16及び配線分離絶縁層22のために、この技術において既知の適切な材料を使用することができる。
図11A〜11Gにおいて示した方法は、マルチ素子磁気ヘッドの一実施形態の構成の代表である。2つの素子4、5が示されているが、当業者により理解されるように、各リード・ヘッド中に、3個、4個、10個、16個、24個、32個等、2個を超える素子を形成することも可能である。
別の実施形態によると、磁気ヘッドは、図12A〜12Gを参照して説明されている別の方法に従って作成することもできる。
図12Aに示されているように、NiFe、CoFe、またはこの技術で知られているその他の適切な材料を含む下側磁気シールド層1を設ける。下側磁気シールド層1は、スライダ(図示せず)の基盤本体となるAl−TiCウエハー上のAl、MgO等の薄膜により設けることができる。次に、たとえば、スパッタリング法またはその他の適切な形成技法を使用して、MR薄膜2をその上に堆積することができる。1つの方法では、MR薄膜2と下側磁気シールド層1の間に絶縁薄膜(図示せず)を設けることができる。この絶縁薄膜はアルミナを含み、かつ、1つの方法では約1nmから10nmの範囲、約2nmなどの厚さを有することができる。MR薄膜2は、この技術で知られている任意の層および材料を含むことができる。1つの例では、MR薄膜2は、少なくとも自由層、障壁層、およびピン止め層を含むことができる。より具体的には、MR薄膜2は、たとえば、1nmのTa下層、5nmのIrMn AFM層、2nmのCoFeBピン止め層、MgOトンネル絶縁薄膜、および5nmのCoFeB/2nmのNiFe積層薄膜を含む自由層を含むことができる。
次に、MR薄膜2の上に高さマスク・パターン13を設けて、素子高さ方向に媒体対向面からの高さとして、約50nmから約1000nmの範囲、たとえば約500nmを確保する。この高さマスク・パターン13をマスクとして使用してMR薄膜2をエッチングする。このとき使用するのはArイオン・ミリング、RIE、またはその他の適切な技術であり、その結果として下側磁気シールド層1が露出される。
次に、スパッタリング法などのこの技術における既知の技術を使用して、上述の構造のエッチングされた部分の上にリフィル層21を約5nmから約30nmの範囲、たとえば約20nmの厚さに堆積させる。この層は、Alなどのこの技術で知られている適切な材料を含むことができる。
次に、図12Bに示すように、リフトオフ、CMP等により高さマスク・パターン13を除去する。
次に、図12Cに示すように、スパッタリング法などの既知技術を使用してこの技術において知られている適切な材料を含む上側配線層15を約1nmから約10nmの範囲、たとえば約5nmの厚さに堆積させる。上側配線層15にCrまたは同様なもの、またはNiFe、CoFe等を含めることにより、この層を磁気シールド層および配線層としても使用することができる。次に、スパッタリング法などの既知形成技術を使用して上側配線層15の上に上側絶縁薄膜12を約1nmから約10nmの範囲、たとえば約2nmの厚さに形成する。上側絶縁薄膜12は、Al、MgO等などの適切な絶縁材料を含むことができる。
さらに、図12Dに示すように、後に形成される素子間にギャップを形成するために上側絶縁薄膜12の上にトラック・パターン・マスク3を設ける。このトラック・パターン・マスクは、薄膜全面にわたり素子の高さ方向に伸びる。ギャップは、トラック幅にほぼ等しく、約5nmから約30nmとすることができる。たとえば、スペーサタイプ・ダブル・パターニングまたはこの技術で知られているその他の適切な方法によりMR薄膜2に20nmのトラック幅を形成することができる。スペーサタイプ・ダブル・パターニングでは、通常の露出および/またはダブル・パターニングのほかに、ArF露出装置、ArF液浸露出装置、またはEUVも利用することができる。この方法では、トラック・パターン・マスク3は、高さ方向配線パターンとして使用することができる。示されているように、トラック・パターン・マスク3は4つの部分を含んでいるが、ヘッドに形成される素子の個数に基づいてこれより多い個数または少ない個数の部分を含むことができる。
次に、図12Eに示すように、トラック・パターン・マスク3をマスクとして使用する一方、この技術で知られている適切なエッチング技法、たとえばArイオン・ミリング、RIE等による方法を使用してMR薄膜2をエッチングすることにより、下側磁気シールド層1を露出させ、かつ、複数のMR素子23を形成する。複数のMR素子23は、エッチング・プロセス後に残るMR薄膜2の部分を含んでいる。
次に、スパッタリング法などの適切な形成技術を使用してリフィル層6を形成する。リフィル層6は、約1nmから約30nmの範囲の厚さ、たとえば約2nmとすることができる。さらに、リフィル層は、Al、MgO等の任意の適切な材料を含むことができる。次に、優れた直線性を有するLTS法などの適切な堆積方法を使用して磁気側面シールド層17を約5nmから約100nmの範囲、たとえば約13nmの厚さに堆積する。磁気側面シールド17層は、この技術で知られている適切な材料、なかでもNiFeを含むことができる。
次に、図12Fに示すように、リフトオフ、CMPまたはこの技術で知られているその他の適切な技法によりトラック・パターン・マスク3を除去する。次に、図12Gに示すように、上側磁気シールド層16、配線分離絶縁層22、および後部配線層20を、順次、媒体対向面から素子高さ方向の後方に向けて、この技術において知られている適切な方法を使用することにより、形成する。後部配線層20は、Au、Ag等の任意の適切な導電材料を含み、かつ、約5nmと約120nmの範囲の厚さ、たとえば約100nmの厚さに形成される。
図12A〜12Gにおいて示した方法は、マルチ素子磁気ヘッドの一実施形態の構成の代表である。4つのMR素子23が示されているが、当業者により理解されるように、各リード・ヘッド中に、3個、8個、10個、16個、24個、32個等、4個を超える素子を形成することも可能である。
種々の実施形態の少なくとも一部について本出願において提示された方法は、全面的または部分的に、コンピュータ・ハードウェア、ソフトウェア、手作業、特殊装置の利用等、およびそれらの組み合わせにより実行できることに注意するべきである。
本出願において記述されたマルチ素子磁気リード・ヘッドは、種々の実施形態に従って、包含される素子の信号を素子高さ方向に沿って個別に取り出すことを可能とし、かつ、リード・ギャップ幅の狭隘化およびこのマルチ素子磁気リード・ヘッドにより読み書きされる磁気媒体にとって可能な記録密度の増大を容易にする。
これまでに種々の実施形態について記述したが、当然のことながら、この記述は、限定ではなく、もっぱら例示のために提示されている。したがって、本発明の実施形態の幅および範囲は、上述の例示実施形態のいずれによっても限定されるべきではなく、以下の請求項およびそれらの均等物のみに従って定義されるべきである。
1 下側磁気シールド層
2 MR薄膜
3 トラック・パターン・マスク
4 第1MR読み取り素子
5 第2MR読み取り素子
6 リフィル層
7 磁区制御層
12 上側絶縁薄膜
13 マスク・パターン
14 絶縁層
15 上側配線層
16 上側磁気シールド層
17 磁気側面シールド層
18 配線下層
19 シールド配線下層
20 後部配線層
21 高さリフィル層
22 配線分離絶縁層
23 MR素子
25 素子高さ方向
60 マルチ素子磁気ヘッド
61 後縁
100 ディスク・ドライブ
112 磁気媒体
113 スライダ
114 スピンドル
115 サスペンション
118 駆動機構
119 アクチュエータ・アーム
121 磁気ヘッド
122 ディスク表面
123 ライン
125 記録チャネル
127 アクチュエータ
128 ライン
129 制御装置
200 支持基体
202 コーティング
204 記録/再生ヘッド
212 高透磁率下層
214 磁気コーティング
216 基体
218 垂直ヘッド
302 上側帰還磁極
304 トレーリング・シールド
306 主磁極
308 ステッチ磁極
310 ヘリカル・コイル
312 コイル
314 下側帰還磁極
316 絶縁物
322 センサ・シールド
324 センサ・シールド
326 センサ
402 上側帰還磁極
404 トレーリング・シールド
406 主磁極
408 ステッチ磁極
410 ループ・コイル
416 絶縁物
422 センサ・シールド
424 センサ・シールド
426 センサ

Claims (20)

  1. 磁気ヘッドであって、
    前記磁気ヘッドの媒体対向面に配置されている下側シールド層と、
    前記下側シールド層の上に配置されている少なくとも2つの磁気抵抗(MR)素子であって、各MR素子は、前記磁気ヘッドの前記媒体対向面から離れて素子高さ方向に伸びる、少なくとも2つの磁気抵抗(MR)素子と、
    前記MR素子のそれぞれの少なくとも1つの下側層の上方に、前記磁気ヘッドの前記媒体対向面から前記素子高さ方向に離れた位置に配置されている後部配線層であって、前記後部配線層は、前記MR素子と電気的に連絡するように構成され、かつ、読み取り動作中に各MR素子から別々に信号を取り出すように構成される、後部配線層と、
    前記MR素子の上に配置されている上側シールド層であって、前記MR素子と電気的に連絡するように構成される、上側シールド層と
    含む磁気ヘッド。
  2. 請求項1に記載の磁気ヘッドにおいて、
    各MR素子が、ピン止め層、前記ピン止め層の上に配置されている障壁層、および前記障壁層の上に配置されている自由層を含む、磁気ヘッド。
  3. 請求項2に記載の磁気ヘッドにおいて、
    少なくとも4つのMR素子をさらに含む磁気ヘッド。
  4. 請求項1に記載の磁気ヘッドにおいて、
    前記下側シールド層と前記MR素子との間に配置されている絶縁層をさらに含み、前記上側シールド層は、前記MR素子の上側電極として働くように構成される、磁気ヘッド。
  5. 請求項4に記載の磁気ヘッドにおいて、
    トラック横断方向に各MR素子の両側に配置されている磁区制御層をさらに含み、前記磁区制御層は、各MR素子から絶縁層により隔離される、磁気ヘッド。
  6. 請求項4に記載の磁気ヘッドにおいて、
    前記上側シールド層と前記後部配線層の間に配置されている絶縁層をさらに含み、前記磁気ヘッドの前記媒体対向面から離れて前記素子高さ方向に伸びる各MR素子の部分は、その対応するMR素子の下側電極として働くように構成される、磁気ヘッド。
  7. 請求項4に記載の磁気ヘッドにおいて、
    各MR素子の下に配置されている配線下層をさらに含み、前記配線下層は、その対応するMR素子の下側電極として働くように構成される、磁気ヘッド。
  8. 請求項7に記載の磁気ヘッドにおいて、
    前記配線下層が、Cr、NiFe、および/またはCoFeを含む、磁気ヘッド。
  9. 請求項1に記載の磁気ヘッドにおいて、
    各MR素子の上方で前記媒体対向面に配置され、かつ、前記媒体対向面から離れて前記素子高さ方向に伸びる上側配線層をさらに含み、前記上側配線層は前、記後部配線層と電気的に連絡するように構成され、かつ、前記下側シールド層は、前記MR素子の下側電極として働くように構成される、磁気ヘッド。
  10. 請求項9に記載の磁気ヘッドにおいて、
    トラック横断方向に各MR素子の両側に配置されている磁区制御層をさらに含み、前記磁区制御層は、各MR素子から絶縁層により隔離される、磁気ヘッド。
  11. 請求項9に記載の磁気ヘッドにおいて、
    トラック横断方向に各MR素子の両側に配置されている磁気側面シールド層をさらに含み、前記磁気側面シールド層は、各MR素子から絶縁層により隔離される、磁気ヘッド。
  12. 磁気データ記憶システムであって、
    請求項1に記載の磁気ヘッドを少なくとも1つと、
    磁気媒体と、
    前記磁気媒体に少なくとも1つの前記磁気ヘッドの上を通過させる駆動機構と、
    少なくとも1つの前記磁気ヘッドの動作を制御するために少なくとも1つの前記磁気ヘッドに電気的に結合されるコントローラと
    を含む磁気データ記憶システム。
  13. 磁気ヘッドであって、
    前記磁気ヘッドの媒体対向面に配置されている下側シールド層と、
    前記下側シールド層の上に配置されている少なくとも2つの磁気抵抗(MR)素子であって、各MR素子は、前記磁気ヘッドの前記媒体対向面から離れて素子高さ方向に伸びる、少なくとも2つの磁気抵抗(MR)素子と、
    前記MR素子のそれぞれの少なくとも1つの下側層の上方に前記磁気ヘッドの前記媒体対向面から前記素子高さ方向に離れた位置に配置されている後部配線層であって、前記後部配線層は、前記MR素子と電気的に連絡するように構成され、かつ、読み取り動作中に各MR素子から別々に信号を取り出すように構成される、後部配線層と、
    各MR素子の上方で前記磁気ヘッドの前記媒体対向面に配置され、かつ、前記磁気ヘッドの前記媒体対向面から離れて前記素子高さ方向に伸びる上側配線層であって、前記上側配線層は前記後部配線層と電気的に連絡するように構成される、上側配線層と
    を備え、
    前記上側配線層は前記MR素子の上側電極として働くように構成され、
    前記下側シールド層は前記MR素子の下側電極として働くように構成される、
    磁気ヘッド。
  14. 磁気ヘッドを形成する方法であって、
    下側シールド層を形成するステップと、
    前記下側シールド層の上方に前記磁気ヘッドの媒体対向面に配置される少なくとも2つの磁気抵抗(MR)素子を形成するステップであって、各MR素子は、前記磁気ヘッドの前記媒体対向面から離れて素子高さ方向に伸びる、ステップと、
    少なくとも2つの前記MR素子の上方に前記磁気ヘッドの前記媒体対向面から前記素子高さ方向に離れた位置に配置される後部配線層を形成するステップであって、前記後部配線層は少なくとも2つの前記MR素子と電気的に連絡するように構成され、かつ、読み取り動作中に各MR素子から別々に信号を取り出すように構成される、ステップと、
    少なくとも2つの前記MR素子の上方に配置され、かつ、少なくとも2つの前記MR素子と電気的に連絡するように構成される上側シールド層を形成するステップであって、前記上側シールド層は、少なくとも2つの前記MR素子の上側電極として働くように構成される、ステップと
    を含む方法。
  15. 請求項14に記載の方法において、
    少なくとも2つの前記MR素子を形成するステップが、
    ピン止め層を形成するステップと
    前記ピン止め層の上に障壁層を形成するステップと、
    前記障壁層の上に自由層を形成するステップであって、前記自由層は、前記磁気ヘッドの前記媒体対向面を通過する磁気媒体上のデータを感知するように構成される、ステップと
    をさらに含む、方法。
  16. 請求項14に記載の方法において、
    前記下側シールド層と少なくとも2つの前記MR素子の間に絶縁層を形成するステップをさらに含み、前記磁気ヘッドの前記媒体対向面から離れて伸びる各MR素子の部分は、その対応するMR素子の下側電極として働くように構成される、方法。
  17. 請求項16に記載の方法において、
    トラック横断方向に各MR素子の両側に磁区制御層を形成するステップをさらに含み、前記磁区制御層は、各MR素子から絶縁層により隔離される、方法。
  18. 請求項16に記載の方法において、
    前記上側シールド層と前記後部配線層の間に絶縁層を形成するステップをさらに含む方法。
  19. 請求項16に記載の方法において、
    各MR素子の下に配線下層を形成するステップをさらに含み、前記配線下層は、その対応するMR素子の下側電極として働くように構成され、前記配線下層は、Cr、NiFe、および/またはCoFeを含む、方法。
  20. 請求項14に記載の方法において、
    各MR素子の上方で前記媒体対向面にあって、前記媒体対向面から離れて前記素子高さ方向に伸びる上側配線層を形成するステップであって、前記上側配線層は、前記後部配線層と電気的に連絡するように構成され、かつ、前記下側シールド層は、少なくとも2つの前記MR素子の下側電極として働くように構成される、ステップと、
    少なくとも1つの磁区制御層および磁気側面シールド層を、トラック横断方向に各MR素子の両側に形成するステップであって、前記磁区制御層および/または前記磁気側面シールド層は、各MR素子から絶縁層により隔離される、ステップと
    をさらに含む方法。
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