JP2015102765A - 光配線盤およびそれを用いた光通信装置 - Google Patents

光配線盤およびそれを用いた光通信装置 Download PDF

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【課題】光コネクタアダプタの実装密度を向上させると共に、光コネクタアダプタのスライド移動を容易にし、さらにスライド移動を停止させ固定できる光配線盤を提供する。【解決手段】光コネクタアダプタ4を縦方向に複数密接して可動フォルダ3に実装した後、シェルフ1に設けられたスライドレールに取付ける。そして、スライドレールに可動フォルダ3の取付けられていない空きスペースにブランクパネル5を実装する、又は、開閉可能な塞ぎ扉の閉塞動作によりスライドレールの空き空間を塞ぎ、可動フォルダのスライド移動を抑制する。【選択図】図2A

Description

本発明は、光ファイバケーブルを中継する光配線盤及びそれを用いた光通信装置に関するものである。
光通信装置は、装置間及び機器間のデータ転送を行う際、光コネクタアダプタを有した光配線盤を介して光ファイバケーブルが中継され接続される。
近年、光通信装置のデータ量増加により光ファイバケーブルは増加傾向に有り、光配線盤の高密度化が求められている。
高密度化するために、光コネクタアダプタの実装密度を上げると、光コネクタアダプタへの光ファイバケーブルの接続作業や接続解除作業を行う際の作業スペースが確保されず、作業性を損なう恐れが有る。
このような光コネクタアダプタへの光ファイバケーブルの接続や接続解除作業を行う時に作業スペースを確保し、さらに光配線盤の高密度化を実現する機構が特許文献1(特開2001−235632号公報)に開示されている。
特許文献1に記載された、光コネクタアダプタへの光ファイバケーブルの接続や接続解除作業を行うための作業スペースを確保し、さらに光配線盤の高密度化を実現する機構は、光コネクタが複数横並びに配列されてなるコネクタ配列部を備え、このコネクタ配列部に配列された光コネクタアダプタが、それぞれコネクタ配列部に設けられたコネクタスライド用レール(溝)に沿って横方向にスライド移動自在に支持され、光コネクタアダプタを横方向に移動することで、目的の光コネクタアダプタの横方向片側あるいは両側に作業用空間を形成することを特徴としている。
特開2001−235632号公報
特許文献1に記載された光配線盤は、光コネクタアダプタ単体をスライドレール(溝)に実装する機構であり、1列毎にスライドレール(溝)を光コネクタアダプタの上下に設けなくてはならない。そのため、スライドレール(溝)が実装スペースを要する為、縦方向に光コネクタアダプタを高密度で実装することが困難である。
また、光コネクタアダプタに光ファイバケーブルを接続作業又は接続解除作業をする時、光コネクタアダプタを1個ずつスライド移動して作業空間を確保しなくてはならず、作業が煩雑になるという問題もはらんでいる。
さらに、光コネクタアダプタをスライド移動しないように固定する機構がない為、接続作業又は接続解除作業以外の作業中に、意図しない光コネクタアダプタへの接触等により光コネクタアダプタ同士がスライドレール(溝)内で移動してしまう。そのため、活線状態の光ファイバケーブルの伝送損失が増加することで、光通信に影響を与える懸念がある。
そこで本発明は、これらの課題を解決するものであって、光コネクタアダプタの実装密度を向上させると共に、光コネクタアダプタのスライド移動を容易にし、さらにスライド移動を停止させ固定できる光配線盤を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は特許請求の範囲に記載の構成を採用する。
本発明は、上記課題を解決する手段を複数含んでいるが、その一例を挙げるならば、光ファイバケーブルを中継する光配線盤であって、前記光ファイバケーブルを接続する光コネクタアダプタを複数実装可能な可動フォルダと、複数の前記可動フォルダを移動可能に取り付けるスライドレールと、前記可動フォルダの移動抑制部材とを備えたことを特徴とする。
本発明の可動フォルダの移動抑制部材としては、可動フォルダと同形状のブランクパネル、または、開閉可能な扉でよい。
本発明によれば、光コネクタアダプタを可動フォルダに実装した後、可動フォルダをスライドレールに取付けている為、光コネクタアダプタの1列毎に設けられたスライドレールが不要となり、実装密度を向上させることができる。
また、光コネクタアダプタを可動フォルダに複数纏めて実装している為、光コネクタアダプタに光ケーブルを接続作業及び接続解除作業をする時、複数同時にスライド移動でき、スライド移動する回数が低減されるので、光コネクタアダプタに光ケーブルを接続又は接続解除作業を容易に行うことができる。
また、スライドレールの可動フォルダの取付けられていない空きスペースにブランクパネルを取付ける、もしくは開閉可能な塞ぎ扉を閉塞することで、スライドレールの可動フォルダの取付けられていない空きスペースを塞ぎ、可動フォルダのスライド移動を抑制させ、可動フォルダを固定できる為、輸送中の振動等により光コネクタアダプタ同士が衝突し、光コネクタアダプタが破損することを防ぐことができる。
光通信装置の全体構成図。 本発明の実施例1の光配線盤の正面斜視図。 本発明の実施例1の光配線盤の背面斜視図。 本発明の実施例1の光配線盤の分解図。 光コネクタアダプタ4を可動フォルダ3に実装する前の状態図。 光コネクタアダプタ4を可動フォルダ3に実装した後の状態図。 シェルフ1に対するスライドレール2と可動フォルダ3の取り付け詳細図。 シェルフ1に対するケーブルガイド8の取付け詳細図。 光コネクタアダプタ4に対する光ファイバケーブル7の接続作業詳細図。 接続作業及び接続解除作業時の可動フォルダ3の操作作業詳細図。 本発明の実施例1のブランクパネル5の取付け図。 ブランクパネル5の取り付け詳細図。 本発明の実施例2の光配線盤の正面図。 本発明の実施例3の光配線盤の斜視図。
以下、図面を用いて本発明の実施の形態を説明する。なお、実施の形態を説明するための各図において、同一の機能を有する要素には同一の名称、符号を付して、その繰り返しの説明を省略する。
先ず、本発明の基本構成を説明する。
図1は、本発明による通信装置9の全体構成図を示す。
本発明における通信装置9は、光配線盤91、架92、光ユニット93、光ファイバケーブル7を有している。架92は、複数の機器が搭載可能であり、光配線盤91と光ユニット93が搭載される。
光配線盤91は、架92の外部から導入された光ファイバケーブル7を中継し、架92に搭載された、光ユニット93へ接続する為のものある。光ユニット93は、光ファイバケーブル7により転送されたデータを処理する為のものである。
図2A及び図2Bを用いて光配線盤91について説明する。図2Aは本発明による光配線盤正面斜視図を、図2Bは本発明による光配線盤背面斜視図を示す。
光配線盤91は、シェルフ1、スライドレール2、可動フォルダ3、光コネクタアダプタ4、ブランクパネル5、光ファイバケーブル7、ケーブルガイド8を有している。
架92の外部から導入された光ファイバケーブル7は光配線盤91の背面に設けられたケーブルガイド8を通した後、背面側の光コネクタアダプタ4に接続される。
次に、正面側の光コネクタアダプタ4に光ファイバケーブル7を接続し、正面に設けられたケーブルガイド8を通した後、光ユニット93へ接続される。
尚、光ファイバケーブル7は全ての光コネクタアダプタ4に接続されるが、本実施例では一部のみ図示し省略している。
図4に光コネクタアダプタ4を可動フォルダ3に実装する前の状態図を、図5に光コネクタアダプタ4を可動フォルダ3に実装した後の状態図を示す。
可動フォルダ3は、光コネクタアダプタ4を取付けるために縦方向に複数配置された光コネクタアダプタ取付け穴31と、4隅にスライドレール2を挿入するためのスライドレール取付け穴32と、可動フォルダ3をスライド移動する時に取手になるスライド用レバー33とを有する。
光コネクタアダプタ4は、光ファイバケーブル7を中継接続するものであり、光ファイバケーブル7の光コネクタ71(後述)を接続するための、光コネクタ挿入部43を光コネクタアダプタ4の正面と背面とに備え、可動フォルダ3と固定するための光コネクタアダプタ係止面a41と光コネクタアダプタ係止面b42とを有する。
可動フォルダ3の光コネクタアダプタ取付け穴31にそれぞれ光コネクタアダプタ4を図4に示すA方向に挿入していくと、光コネクタアダプタ取付け穴31を有する可動フォルダ3の裏面と光コネクタアダプタ4の光コネクタアダプタ係止面b42とが接触したところで停止する。光コネクタアダプタ取付け穴31の縁部が光コネクタアダプタ4の光コネクタアダプタ係止面a41と光コネクタアダプタ係止面b42に挟まれることで、光コネクタアダプタ4が可動フォルダ3に固定される。
このようにして、光コネクタアダプタ4が可動フォルダ3の縦方向に複数並び実装される。
図3を用いて、本光配線盤の組立ての概要を説明する。図3は光配線盤の分解斜視図を示す。
先ず、可動フォルダ3の光コネクタアダプタ取付け穴31に光コネクタアダプタ4を実装した後、スライドレール2をシェルフ1のスライドレール固定穴11に挿入し、スライドレール2に必要数量の可動フォルダ3を実装する(可動フォルダのスライドレール取付け穴32にスライドレール2を挿入)。最後に他端のシェルフ1のスライドレール固定穴11にスラードレール2を通し、スラードレール2両端の固定ネジ部21に固定用ナット22を取り付けてスライドレール2をシェルフ1と固定する。
次に、シェルフ1の正面及び背面のケーブルガイド取付け穴15にケーブルガイド8の固定用スナップ81を差し込み、シェルフ1にケーブルガイド8を固定する。
外部装置等に接続された光ファイバケーブル7をケーブルガイド8のガイド部82を通した後、可動フォルダ3に実装された光コネクタアダプタ4の正面及び背面の光コネクタ挿入部43に光ファイバケーブル7の光コネクタ71を接続する。
次に、後述するブランクパネル5を正面よりスライドレール2に取付ける。
図6に、シェルフ1に対するスライドレール2と可動フォルダ3の取り付け詳細図を示す。
シェルフ1は両端に配置された側壁16に対称なスライドレール固定穴11を有し、スライドレール2は円形棒状の形状で、両端にねじ山を形成した固定ねじ部21を有する。
先ず、スライドレール固定穴11の片端にスライドレール2をもう片端のスライドレール固定穴11に向かって挿入し、可動フォルダ3の上下にそれぞれ2個づつ設けられたスライドレール取付け穴32に通しスライドレール2に可動フォルダ3を取り付ける。
可動フォルダ3は必要数量(本事例では16個を2段)をスライドレール2に通して取り付けた後、スライドレール2をもう片端のスライドレール固定穴11に挿入し、固定ネジ部21に固定用ナット22を締結しスライドレール2をシェルフ1に固定する。
この状態で可動フォルダ3はスライドレール取付け穴32にスライドレール2が挿入されているので、上下方向及び前後方向への移動が制約され、スライドレール2の長手方向にのみスライド移動可能である。
前記必要数量は、可動フォルダ3をスライドレール2の長手方向へスライド移動可能にするための空間が必要となるため、最大取り付け可能個数をN個とした場合、N個より1個以上少ない数量でなくてはならない。(図2Aに示す本事例ではN個より2個少ない数量で図示している。)
図7にシェルフ1に対するケーブルガイド8の取付け詳細図を示す。
ケーブルガイド8は、スナップ嵌合可能な固定用スナップ81と、光ファイバケーブル7の配線ルートをガイドするガイド部82とを有する。
シェルフ1に設けられたケーブルガイド取付け穴15にケーブルガイド8の固定用スナップ81を挿入しスナップ嵌合させ、ケーブルガイド8がシェルフ1に固定される。
図8に光コネクタアダプタ4に対する光ファイバケーブル7の接続作業の詳細図を、図9に接続作業及び接続解除作業時の可動フォルダ3操作作業の詳細図を示す。ここで、光コネクタアダプタ4は可動フォルダ3に実装された状態である。
光コネクタアダプタ4に設けられた光コネクタ挿入部43に光ファイバケーブル7の光コネクタ71を挿入すると、光コネクタ71のコネクタロック72が抜去方向への移動を抑制する機構となっていて、光コネクタ挿入部43に光コネクタ71が固定され光ファイバケーブル7が光コネクタアダプタ4に接続される。
接続作業及び接続解除作業時は、光コネクタアダプタ4の正面及び背面の両面から行われる。
接続解除作業は光コネクタ71のコネクタロック72を押下することにより抜去方向への移動抑制が解除され、光コネクタ挿入部43と光コネクタ71との固定が解除され、光ファイバケーブル7と光コネクタアダプタ4の接続解除がなされる。
接続作業及び接続解除作業時は、接続作業及び接続解除作業を行う可動フォルダ3に対し、隣接する可動フォルダ3をスライド用レバー33を摘まんで、遠ざける方向にスライド移動させることにより、接続作業及び接続解除作業に必要な作業空間が可動フォルダ3の片側又は両側にできるので、接続作業及び接続解除作業が容易に行える。
また、可動フォルダ3には複数の光コネクタアダプタ4が実装されていて、可動フォルダ3をスライド移動すると、光コネクタアダプタ4を複数同時にスライド移動できるので、光コネクタアダプタ4を単体でスライド移動するよりスライド移動の回数が低減される。
図10にブランクパネル5の取付け図を、図11にブランクパネル5の取り付け詳細図を示す。
ブランクパネル5にはスライドレール2の直径より大きな径のスライドレール取付け穴51と、スライドレール2の直径より小さな径のスライドレール開口部52と、着脱レバー53を有し、ブランクパネル5をスライドレール2に向かって移動すると、ブランクパネル5は、スライドレール2とスナップ嵌合され、ブランクパネル5がスライドレール2に取付けられる。
ブランクパネル5は前記長手方向へスライド移動可能にするための空間に実装されるので、スライド移動を可能にするための空間がなくなり、可動フォルダ3のスライド移動が抑制され、可動フォルダ3は固定される。
また、ブランクパネル5は着脱レバー53を摘み、取付け方向と逆方向へ移動するとスナップ嵌合が解除され、ブランクパネル5がスライドレール2から取外す事ができる。
図12に本発明の実施例2の光配線盤を示す。
本発明は、実施例1に限定されず、例えば、可動フォルダ3に実装される光コネクタアダプタ4の数量を増減させることが可能である。そして、可動フォルダ3とブランクパネル5の取り付け数量および組み合わせを変えることで、接続数に応じたパネル構成を自在に変更可能である。
また、可動フォルダ3のスライドレール取付け穴32の形状を、ブランクパネル5のスライドレール取付け穴51とスライドレール開口部52と同じ形状に変更し、可動フォルダ3をスライドレール2から着脱自在にすることで、光コネクタアダプタ4を実装した可動フォルダ3とブランクパネル5の組み合わせを入れ替えることが可能で、多様なレイアウト変更を容易に行うことができる。
例えば、光コネクタアダプタ4を実装した可動フォルダ3を接続先毎に並べて、区切りたい位置にブランクパネル5を実装することにより、接続先別にエリアを区切れるので、作業性の向上や誤接続防止などの効果がある。
図13に本発明の実施例3の光配線盤を示す。実施例3は、可動フォルダ3の固定の形態を変えたものである。
塞ぎ扉6は、ブランクパネル5のスライドレール取付け穴51とスライドレール開口部52と同形状の取付け穴を有していて、スライドレール2に可動フォルダ3の取付けられていない空きスペースと同じ幅である。
実施例3では、塞ぎ扉6をシェルフ1に蝶番14で取付けて、蝶番14を軸に開閉可能にする。スライドレール2に向かって塞ぎ扉6を閉塞すると、取付け穴とスライドレール2がスナップ嵌合され、可動フォルダ3のスライド移動可能にするための空間を塞ぐ。これにより、可動フォルダ3のスライド移動が抑制され、可動フォルダ3を固定することが可能である。
本実施例の塞ぎ扉6の閉塞により可動フォルダ3を固定する形態は、1回の閉塞作業で複数のブランクパネル5を実装する(本事例では4個)のと同じ作用をする為、作業工数低減の効果がある。
1 シェルフ
11 スライドレール固定穴
14 蝶番
15 ケーブルガイド取付け穴
16 側壁
2 スライドレール
21 固定ネジ部
22 固定用ナット
3 可動フォルダ
31 光コネクタアダプタ取付け穴
32 スライドレール取付け穴
33 スライド用レバー
4 光コネクタアダプタ
41 光コネクタアダプタ係止面a
42 光コネクタアダプタ係止面b
43 光コネクタ挿入部
5 ブランクパネル
51 スライドレール取付け穴
52 スライドレール開口部
53 着脱レバー
54 ブランクパネル側面
6 塞ぎ扉
7 光ファイバケーブル
71 光コネクタ
72 コネクタロックレバー
8 ケーブルガイド
81 固定用スナップ
82 ガイド部
9 光通信装置
91 光配線盤
92 架
93 光ユニット

Claims (8)

  1. 光ファイバケーブルを中継する光配線盤であって、
    前記光ファイバケーブルを接続する光コネクタアダプタを複数実装可能な可動フォルダと、
    複数の前記可動フォルダを移動可能に取り付けるスライドレールと、
    前記可動フォルダの移動抑制部材と
    を備えたことを特徴とする光配線盤。
  2. 請求項1に記載の光配線盤において、
    前記可動フォルダの移動抑制部材は、可動フォルダと同形状のブランクパネルであることを特徴とする光配線盤。
  3. 請求項2に記載の光配線盤において、
    前記ブランクパネルは、前記スライドレールに着脱可能であることを特徴とする光配線盤。
  4. 請求項1に記載の光配線盤において、
    前記可動フォルダの移動抑制部材は、開閉可能な扉であることを特徴とする光配線盤。
  5. 請求項1〜4の何れか一つに記載の光配線盤において、
    前記可動フォルダは、前記スライドレールに着脱可能であることを特徴とする光配線盤。
  6. 請求項1〜5の何れか一つに記載の光配線盤において、
    複数の前記可動フォルダは、前記光コネクタアダプタの取り付け数が異なることを特徴とする光配線盤。
  7. 請求項1〜6の何れか一つに記載の光配線盤において、
    前記可動フォルダは、前記光コネクタアダプタの着脱が可能であることを特徴とする光配線盤。
  8. 請求項1〜7の何れか一つに記載の光配線盤を用いた光通信装置。
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