JP2015102765A - 光配線盤およびそれを用いた光通信装置 - Google Patents
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Abstract
Description
近年、光通信装置のデータ量増加により光ファイバケーブルは増加傾向に有り、光配線盤の高密度化が求められている。
高密度化するために、光コネクタアダプタの実装密度を上げると、光コネクタアダプタへの光ファイバケーブルの接続作業や接続解除作業を行う際の作業スペースが確保されず、作業性を損なう恐れが有る。
特許文献1に記載された、光コネクタアダプタへの光ファイバケーブルの接続や接続解除作業を行うための作業スペースを確保し、さらに光配線盤の高密度化を実現する機構は、光コネクタが複数横並びに配列されてなるコネクタ配列部を備え、このコネクタ配列部に配列された光コネクタアダプタが、それぞれコネクタ配列部に設けられたコネクタスライド用レール(溝)に沿って横方向にスライド移動自在に支持され、光コネクタアダプタを横方向に移動することで、目的の光コネクタアダプタの横方向片側あるいは両側に作業用空間を形成することを特徴としている。
また、光コネクタアダプタに光ファイバケーブルを接続作業又は接続解除作業をする時、光コネクタアダプタを1個ずつスライド移動して作業空間を確保しなくてはならず、作業が煩雑になるという問題もはらんでいる。
さらに、光コネクタアダプタをスライド移動しないように固定する機構がない為、接続作業又は接続解除作業以外の作業中に、意図しない光コネクタアダプタへの接触等により光コネクタアダプタ同士がスライドレール(溝)内で移動してしまう。そのため、活線状態の光ファイバケーブルの伝送損失が増加することで、光通信に影響を与える懸念がある。
図1は、本発明による通信装置9の全体構成図を示す。
架92の外部から導入された光ファイバケーブル7は光配線盤91の背面に設けられたケーブルガイド8を通した後、背面側の光コネクタアダプタ4に接続される。
次に、正面側の光コネクタアダプタ4に光ファイバケーブル7を接続し、正面に設けられたケーブルガイド8を通した後、光ユニット93へ接続される。
尚、光ファイバケーブル7は全ての光コネクタアダプタ4に接続されるが、本実施例では一部のみ図示し省略している。
このようにして、光コネクタアダプタ4が可動フォルダ3の縦方向に複数並び実装される。
次に、シェルフ1の正面及び背面のケーブルガイド取付け穴15にケーブルガイド8の固定用スナップ81を差し込み、シェルフ1にケーブルガイド8を固定する。
外部装置等に接続された光ファイバケーブル7をケーブルガイド8のガイド部82を通した後、可動フォルダ3に実装された光コネクタアダプタ4の正面及び背面の光コネクタ挿入部43に光ファイバケーブル7の光コネクタ71を接続する。
次に、後述するブランクパネル5を正面よりスライドレール2に取付ける。
先ず、スライドレール固定穴11の片端にスライドレール2をもう片端のスライドレール固定穴11に向かって挿入し、可動フォルダ3の上下にそれぞれ2個づつ設けられたスライドレール取付け穴32に通しスライドレール2に可動フォルダ3を取り付ける。
可動フォルダ3は必要数量(本事例では16個を2段)をスライドレール2に通して取り付けた後、スライドレール2をもう片端のスライドレール固定穴11に挿入し、固定ネジ部21に固定用ナット22を締結しスライドレール2をシェルフ1に固定する。
この状態で可動フォルダ3はスライドレール取付け穴32にスライドレール2が挿入されているので、上下方向及び前後方向への移動が制約され、スライドレール2の長手方向にのみスライド移動可能である。
前記必要数量は、可動フォルダ3をスライドレール2の長手方向へスライド移動可能にするための空間が必要となるため、最大取り付け可能個数をN個とした場合、N個より1個以上少ない数量でなくてはならない。(図2Aに示す本事例ではN個より2個少ない数量で図示している。)
図7にシェルフ1に対するケーブルガイド8の取付け詳細図を示す。
ケーブルガイド8は、スナップ嵌合可能な固定用スナップ81と、光ファイバケーブル7の配線ルートをガイドするガイド部82とを有する。
シェルフ1に設けられたケーブルガイド取付け穴15にケーブルガイド8の固定用スナップ81を挿入しスナップ嵌合させ、ケーブルガイド8がシェルフ1に固定される。
接続作業及び接続解除作業時は、光コネクタアダプタ4の正面及び背面の両面から行われる。
接続解除作業は光コネクタ71のコネクタロック72を押下することにより抜去方向への移動抑制が解除され、光コネクタ挿入部43と光コネクタ71との固定が解除され、光ファイバケーブル7と光コネクタアダプタ4の接続解除がなされる。
接続作業及び接続解除作業時は、接続作業及び接続解除作業を行う可動フォルダ3に対し、隣接する可動フォルダ3をスライド用レバー33を摘まんで、遠ざける方向にスライド移動させることにより、接続作業及び接続解除作業に必要な作業空間が可動フォルダ3の片側又は両側にできるので、接続作業及び接続解除作業が容易に行える。
また、可動フォルダ3には複数の光コネクタアダプタ4が実装されていて、可動フォルダ3をスライド移動すると、光コネクタアダプタ4を複数同時にスライド移動できるので、光コネクタアダプタ4を単体でスライド移動するよりスライド移動の回数が低減される。
ブランクパネル5は前記長手方向へスライド移動可能にするための空間に実装されるので、スライド移動を可能にするための空間がなくなり、可動フォルダ3のスライド移動が抑制され、可動フォルダ3は固定される。
また、ブランクパネル5は着脱レバー53を摘み、取付け方向と逆方向へ移動するとスナップ嵌合が解除され、ブランクパネル5がスライドレール2から取外す事ができる。
例えば、光コネクタアダプタ4を実装した可動フォルダ3を接続先毎に並べて、区切りたい位置にブランクパネル5を実装することにより、接続先別にエリアを区切れるので、作業性の向上や誤接続防止などの効果がある。
11 スライドレール固定穴
14 蝶番
15 ケーブルガイド取付け穴
16 側壁
2 スライドレール
21 固定ネジ部
22 固定用ナット
3 可動フォルダ
31 光コネクタアダプタ取付け穴
32 スライドレール取付け穴
33 スライド用レバー
4 光コネクタアダプタ
41 光コネクタアダプタ係止面a
42 光コネクタアダプタ係止面b
43 光コネクタ挿入部
5 ブランクパネル
51 スライドレール取付け穴
52 スライドレール開口部
53 着脱レバー
54 ブランクパネル側面
6 塞ぎ扉
7 光ファイバケーブル
71 光コネクタ
72 コネクタロックレバー
8 ケーブルガイド
81 固定用スナップ
82 ガイド部
9 光通信装置
91 光配線盤
92 架
93 光ユニット
Claims (8)
- 光ファイバケーブルを中継する光配線盤であって、
前記光ファイバケーブルを接続する光コネクタアダプタを複数実装可能な可動フォルダと、
複数の前記可動フォルダを移動可能に取り付けるスライドレールと、
前記可動フォルダの移動抑制部材と
を備えたことを特徴とする光配線盤。 - 請求項1に記載の光配線盤において、
前記可動フォルダの移動抑制部材は、可動フォルダと同形状のブランクパネルであることを特徴とする光配線盤。 - 請求項2に記載の光配線盤において、
前記ブランクパネルは、前記スライドレールに着脱可能であることを特徴とする光配線盤。 - 請求項1に記載の光配線盤において、
前記可動フォルダの移動抑制部材は、開閉可能な扉であることを特徴とする光配線盤。 - 請求項1〜4の何れか一つに記載の光配線盤において、
前記可動フォルダは、前記スライドレールに着脱可能であることを特徴とする光配線盤。 - 請求項1〜5の何れか一つに記載の光配線盤において、
複数の前記可動フォルダは、前記光コネクタアダプタの取り付け数が異なることを特徴とする光配線盤。 - 請求項1〜6の何れか一つに記載の光配線盤において、
前記可動フォルダは、前記光コネクタアダプタの着脱が可能であることを特徴とする光配線盤。 - 請求項1〜7の何れか一つに記載の光配線盤を用いた光通信装置。
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