JP2015102465A - スリット幅変更装置及び方法並びにスペクトル出力装置 - Google Patents

スリット幅変更装置及び方法並びにスペクトル出力装置 Download PDF

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Abstract

【課題】所定のスペクトルを有する物体の捜索を行う際に、適切な波長分解能を迅速に達成することができるスリット幅変更装置とその方法を提供する。【解決手段】幅の異なる複数の長方形スリットを有するスリット板120と、前記長方形スリットを通過した入射光から得られる入射スペクトルを取得する取得部140と、前記入射スペクトルから前記入射スペクトルの半値波長を取得し、前記半値波長に基づいて前記複数の長方形スリットの1つを選択するスリット選択部240とを有している。【選択図】図1

Description

本発明は取得波長域のスペクトル分布を取得しスリット幅を変更する装置、方法に関する
海難救助活動において、ハイパースペクトルセンサが広く利用されている。救助活動においては捜索範囲内における捜索対象物(以下ターゲットと呼ぶ)の有無を迅速に判定する必要があり、その判定精度は主にセンサの波長分解能に依存する。センサへの入射光量を調節する光学部品をスリットというが、特にスリット幅を細くすることで波長分解能が向上し、詳細なスペクトル画像を取得することができる。
特開2012−230074号公報には、スペクトル形状が未知の試料に対して、真のスペクトルピークを取得可能なスリット幅決定条件とそれを用いた分光光度計が開示されている。光源と、光源からの光を単色光に分光する回折格子と光取得部と、光源からの光が通過する隙間幅の大きさが異なる複数のスリットとを有する。試料に単色光を照射することで発生するスペクトルに対して、スリットの隙間幅別のスペクトルを取得する。この後、隙間幅別のスペクトル比較結果に基づいて、試料の取得に使用する少なくとも1つのスリット幅とこのスリットの幅を適用する少なくとも1つの波長範囲の関係を規定するスリット条件が決定される。これにより試料のスペクトル取得に最適な波長分解能を決定することができる。
特開2012−230074号公報
ハイパースペクトルセンサは1nm−10nmといった細かい波長分解能を持ち、非常に多くのバンド数を連続して有している。そのため波長別のデータを出力すると、各波長に関する詳細な情報が得られる反面、全体のデータ量が多くなるという課題がある。取得範囲内におけるターゲットの有無を判定する場合、特開2012−230074号に開示のスリット幅決定方法では迅速な判定を行うことができない。なぜならば取得された全波長域に対してスペクトル強度を比較するため、その処理時間が無視できないためである。
本発明は上述の課題を解決し、迅速かつ正確に取得範囲内におけるターゲットの有無を判定可能なスリット幅変更装置及び方法並びにスペクトル出力装置を提供することを目的とする。
幅の異なる複数の長方形スリットを有するスリット板と、前記長方形スリットを通過した入射光から得られる入射スペクトルを取得する取得部と、前記入射スペクトルから前記入射スペクトルの半値波長を取得し、前記半値波長に基づいて前記複数の長方形スリットの1つを選択するスリット選択部とを有している。
本発明によれば、取得範囲内におけるターゲットの有無を判定可能な波長分解能を迅速に達成できる。
スリット幅変更装置概略図 スリット板構成図 スリット板の他の構成図 スリット幅指定部の構成図 DB部格納データ例 実施形態1フローチャート スリットaを用いた場合の入射スペクトル取得例 スリットbを用いた場合の入射スペクトル取得例 フィルター処理部を有するスリット幅変更装置概略図 実施形態2フローチャート フィルター処理前後の入射スペクトル取得例 実施形態3フローチャート th設定変更例
本発明の実施の形態について図面を参照し詳細に説明する。ここでは例として海難事故時における人命救助を想定し、ターゲットは人間であるとする。なお、本発明の実施形態は後述する形態例に限定されるものではなく、その技術思想の範囲において種々の変形が可能である。
[第一の実施形態]
[構成の説明]
図1は本発明の第一の実施形態であるスリット幅変更装置の概略図である。本発明によるスリット幅変更装置は光学系100と光学系からのアナログ画像情報を処理するデータ処理系200とを含む。
光学系100は集光光学部110、スリット板120、分光器130、取得部140、駆動部150を含み、前記データ処理系200は取得部データアナログ処理部210、A/D変換部220、出力インターフェース部(以下、出力I/F部)230、スリット選択部240、データベース部(以下、DB部)250を含む。
集光光学部110は目標からの入射光を集光する。入射光は反射鏡111で反射され、ミラーa112、b113を経由した後スリット板120上に集光される。その後、スリット板上に設けられた長方形スリットを通過し、分光器130で波長分解され、取得部140に入射する。図1では凹面基盤を有する反射鏡111と2つのミラーa112、b113からなる反射光学系としたが、反射鏡の代わりに集光レンズを用いた屈折光学系としてもよい。
スリット板120は集光光学部110が集光した入射光の光量を調節する光学部品である。スリットとはスリット板120の板厚方向に形成された長方形形状の空間であり、本実施形態の場合は幅の異なる4つの長方形スリットA/Dが設けられている。図2にスリット板120の構造を示す。長方形スリットA/Dにおいてスリット幅をそれぞれh、h、h、hとすると、h>h>h>hの関係を満たすように各スリット幅は設定される。一般的に波長分解能はスリット幅に反比例することから、スリットaの波長分解能が最も低く、b、cの順に上昇しスリットdの波長分解能が最も高い。また、長方形スリットA/Dの長辺は全て同一長さである。本実施例では4つのスリットを示したが、図3に示すようにスリットは4つである必要は無く、またその配置も回転軸125を中心に放射状に形成されていてもよい。
分光器130はスリットを通過した入射光を波長に応じて展開し入射スペクトルを取得する光学部品である。ここでは凹面回折格子を用いることで、回折格子での反射光を直接取得部140に集光できるので、レンズなどの集光光学部品を用いることなく簡便な装置構成とすることができる。
取得部140は入射スペクトルを取得し、取得結果をデータ処理系200に出力する。
取得部140での入射スペクトル取得結果はノイズ除去を行う取得データアナログ処理部210、A/D変換を行うA/D変換部220、スペクトル取得結果を出力する出力I/F部230の順に入力される。
スリット選択部240は取得部140での入射スペクトル取得結果に基づき、スリット板120に複数設けられた長方形スリットA/Dのいずれかを指定する指定信号を駆動部に出力する。
図4にスリット選択部の構成を示す。スリット選択部240は入射スペクトルのピーク強度値Imaxを算出するImax算出部241、ピーク強度閾値Ithを設定するIth設定部242、ImaxとIthを比較するピーク強度値比較部243、入射スペクトルの強度がImaxの半分となる波長、すなわち半値波長λ、λ(ただしλ<λとする)を算出するλ、λ算出部244、算出されたλ、λとDB部に格納されたターゲットの有する所定の半値波長λ、λ(ただしλ<λとする)を比較する半値波長比較部245、ピーク強度値比較結果と半値波長比較結果に基づきスリットを決定するスリット決定部246、決定されたスリットに対応するスリット指定信号を駆動部150に発する指定信号発信部247により構成される。
DB部250はλ、λと、λ、λとλ、λとの一致を判定する際の精度α、βを格納し、観測者の指示に応じて半値波長比較部245にλ、λ、α、βを出力する。図5にDB部格納データ例を示す。データはターゲットと非ターゲットに大別され各項目に対応するλ、λ、α、βが登録される。人命救出を行う場合、ターゲットデータは人肌や髪色などであり、非ターゲットデータは海洋や森林といったターゲット周囲環境が登録される。特にターゲットが人命である場合α、βは1nm−3nm程度の小さい値に設定し一致精度を高めることで人命救出の可能性を高めることができる。
駆動部150はモーターもしくは各種アクチュエータを備え、スリット選択部240からの指定信号に応じ回転軸125を中心にスリット板120を周方向に回転させる。この時、指定されたスリットは集光光学部110によって集光された入射光路上に配置されるよう位置決めされる。
[動作の説明]
次に図6を用いて本実施形態に係るスリット幅変更装置の動作を説明する。今回使用するスリット板120は図2に示すとおりであり、例として幅の異なる4つの長方形スリットA/Dを有するものとする。
スリット選択部240は最もスリット幅の大きいスリットaを指定する指定信号を駆動部150に出力する(S1)。駆動部150はスリット選択部240からの指定信号に基づきスリットaが、集光された入射光路上に配置されるようスリット板120を回転させる。次に取得部140は入射スペクトルを取得する(S2)。図7に入射スペクトル取得結果の例を示す。本実施例では、取得された入射スペクトルの波形は単一のピークを有するものとする。
max算出部241は得られた入射スペクトルからスリットaを用いた場合のピーク強度値Imax_aを算出する(S3)。Imax_aの算出には例えばピークホールド回路が用いられる。続いてIth設定部242は図示しない入力装置による観測者からの入力に基づいてIthを設定する。Ithは視程などの入射スペクトル取得条件に応じて任意に設定、変更可能である。次に、ピーク強度値比較部243はImax_aとIthの大小を比較する演算を行い、その結果に従ってS5もしくはS8に進む(S4)。Imax_a<Ithの場合、入射スペクトルはノイズ信号に対して十分なS/N比を有していない可能性が高い。よって図示しない表示部にImax_aがIth未満である旨を表示し、入射スペクトルの取得を中止する(S8)。Imax_a≧Ithの場合、入射スペクトル強度はノイズ信号強度に対して十分なS/N比を有していると考えられるので、S5に進む。
S5においてλ、λ算出部244は入射スペクトルの半値波長を算出する。図7のように入射スペクトルの波形が単一のピークを有する場合、半値波長としてλ、λが1組算出される。次に算出されたλ、λに対して、半値波長比較部245はDB部250に格納されたターゲットの有する所定の半値波長λ、λと一致するか否かの演算を行う(S6)。ここでいう「一致」とは得られたλ、λ
λ−α<λ<λ+α…(1)式
λ−β<λ<λ+β…(2)式
を共に満たすものとする。半値波長比較部245は1式、2式の演算式に基づいて演算を行い、その結果に従ってS7もしくはS8に進む。λ、λがそれぞれ1式、2式を満たす場合、図示しない表示部にターゲットが存在する旨を表示し、取得を終了する(S8)。一方、λ、λがそれぞれ1式、2式を満たさなかった場合、波長分解能が不十分である可能性が高い。そこでスリット幅決定部246はスリットaと比較して幅が1段階小さいスリットbを指定し、指定信号発信部247は指定信号を駆動部150に出力する(S7)。駆動部150は指定信号発信部247からの指定信号に基づきスリットbが入射光路上に配置されるようスリット板120を回転させる。その後再び観測を行いスリットaと同様の処理を行う。
スリットbによる取得結果を図8に示す。スリット幅を狭めたことにより取得部140への入射光量が減少する。よってスリットbを用いた場合のピーク強度値Imax_bはImax_aよりも小さくなっている。一方で波長分解能は向上することから、λ、λ算出部はより細かい目盛間隔を用いることができる。その結果スリットaを用いた場合と比較してλ、λをより正確に算出することができる。図7ではλ=490−500nm、λ=500−510nm程度の読取り精度であるが図8ではλ=496nm、λ=504nmと読みとれる。
本実施の形態では取得範囲内にターゲットの存在が判明した場合、もしくは同様の処理をスリットc、スリットdの順に適用したにもかかわらず、λ、λがそれぞれ1式、2式を満たさなかった場合、終了となる(S8)。
[効果の説明]
スリット幅が小さければ小さいほど波長分解能は向上するが、その分データ処理時間が無視できなくなる。本実施形態ではピーク強度値及び半値波長の取得結果のみに基づいた判定を行うことから、ターゲットの有無の判定に必要十分な波長分解能を迅速に達成することができる。加えて上述のα、βを例えば5nmのように小さく設定することでターゲットの有無を正確に判断することができる。さらに、最も広い幅を有するスリットを用いて入射スペクトルの取得を開始することでターゲット有無を判定するために必要なデータ量を抑制し、取得回数を最小限にとどめることができる。
[第二の実施形態]
[構成の説明]
図9は本発明の第二の実施形態であるスリット幅変更装置のシステム概略図である。本実施形態ではデータ処理系200にフィルター処理部270が追加される点で第一の実施形態と異なる。その他第一の実施形態と同様の構成要件に関しては図1と同一の符号を付し詳細な説明は省略する。
取得範囲からの入射光は第一の実施形態と同様の光学系100を経てデータ処理系200へと導かれる。取得部140からの取得データはフィルター処理部270を経て取得部データアナログ処理部210へと導かれた後、第一の実施形態と同様の処理がなされる。
フィルター処理部270は例えばBPF(バンドパスフィルター)回路が用いられる。BPFの中心波長はターゲットが有する中心波長と略同一となるように設定される。ターゲットの有する中心波長は別途DB部250に別途登録された値を設定してもよいし、あるいはλ、λの平均値として設定してもよい。また、図9では取得部140と取得部データアナログ処理部210の間にフィルター処理部270を設ける構成としたが、例えば取得部140前や分光器130前といったように取得部データアナログ処理部210以前であればどこに設置されてもよい。
BPFの通過波長域はターゲットに応じて適宜変更可能であり、通過波長帯域をλBPF1<λ<λBPF2とすると、
(λBPF1<λ−α)∧(λ+β<λBPF2)…(3)式
を満たすようにλBPF1、λBPF2を設定する。
[動作の説明]
次に図10を用いて本実施形態に係るスリット幅変更装置の動作を説明する。第一の実施形態と同様の動作については図6と同一の符号を付し詳細な説明は省略する。ここでは取得範囲内にターゲットのみならず、ターゲットと類似のスペクトルを有する物体が存在した場合を考える。この時、図11(a)に示すような、複数のピークを同時に有する入射スペクトルが得られる。このような入射スペクトル取得結果に対してフィルター処理部270はBPF回路により3式を満たすような波長域のみを透過させ、取得部アナログ処理部10へと導く(S9)。即ち入射スペクトルの波形が複数のピークを有する場合、フィルター処理を行うことで、図11(b)に示すような単一のピークを有する波形を抜き出した後、取得部アナログ処理部10へと導く。その結果λ、λ算出部244はλ、λの組を1組に絞り込むことができる。ただし取得部140以前にフィルター処理部270を設ける場合はS9の後にS2の処理が行われる。取得部データアナログ処理部210以降は第一の実施形態と同様の処理がなされる。
[効果の説明]
新たにフィルター処理部270を設けることで、測定範囲内にターゲットとターゲットに類似のスペクトルを有する物体が複数同時に存在した場合でもターゲットに的を絞って波長分解能を迅速に設定することができる。また、フィルター処理を施すことでS3−S6において扱うデータ量を削減できることからデータ処理に要する時間を短縮することができる。
[第三の実施形態]
第一、第二の実施形態では視程の良/不良が入射スペクトルの取得に及ぼす影響を無視した場合の実施形態を示した。本実施形態では視程不良である場合のスリット幅変更装置の動作を説明する。装置構成は第一の実施形態と同様であるため、詳細な説明は省略する。本実施形態では図示しない視程計を用いて視程を取得し、所定の視程閾値よりも小さい場合に視程不良であるとする。
一般的に、視程不良であるスペクトル取得環境下では視程良好の場合と比較して取得部140への入射光量が少ない。このような取得環境下において視程良好時と同様のIthを用いた場合、Imax<Ithとなる可能性が高い。その結果取得終了となり、取得範囲内におけるターゲットの有無を判定できない。そこで本実施形態では、視程不良時におけるスペクトルの取得に限りIthを引き下げターゲットの有無を判定しやすくするような動作が行われる。
[動作の説明]
図12を用いて本実施形態に係るスリット幅変更装置の動作を説明する。第一の実施形態と同様の動作については図6と同一の符号を付し詳細な説明は省略する。まず、第一の実施形態と同様に最も広い幅を有するスリットaを用いて入射光スペクトルの取得を行い、図13のような取得結果を得る。続いてImax算出部241においてImaxを算出しピーク強度値比較部243にてImaxとIthを比較する演算を行い、演算結果に基づいてS9またはS10に進む。Ith≦Imaxの場合は第一の実施形態と同様の処理がなされる。Ith>Imaxの場合、Ith設定部242は図示しない入力装置による観測者からの入力に基づいてIthよりも小さいピーク強度閾値、Ith_2を設定する(S10)。例えばIth_2=0.9Ith_1である。その後再び入射スペクトルの取得を行い、Imaxを算出し、Ith_2と比較する演算を行う。Ith_2≦Imaxとなった場合、Ith≡Ith_2のようにIthを再設定する(S10)。その後はIth_2を基に第一の実施形態と同様の処理がなされる。ただしIth_2>Imaxとなった場合は終了する。
[効果の説明]
thを引き下げることで視程が不良である場合においても取得対象範囲内におけるターゲットの有無を判定可能な波長分解能を迅速に達成することができる。
本スリット幅変更装置は光学系、データ処理系はひとまとまりであってもよいが、これに限らない。例えば光学系とデータ処理系は外部と情報をやり取りするための送受信部をそれぞれ備えており、取得部データアナログ処理部210、A/D変換部220、出力I/F部230、スリット選択部240、DB部250、フィルター処理部260のいずれかまたは全てが、スリット幅変更装置の外部に設けられた情報処理センターなどに設けられてもよい。このようにしても上記の各実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
上記各実施の形態では分光器130として凹面回折格子を用いたが、これに限るものではない。例えばプリズムやグリズムなどの光を透過させる分光器を用いてもよい。このようにしても上記の各実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
上記各実施の形態では凹面回折格子を用いることで、回折格子での反射光を直接取得部140に集光させたが、これに限らない。例えば、凸レンズなどの光を透過させる結像器や、凹面鏡を用いて集光させてもよい。このようにしても上記の各実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
海難事故時などにハイパースペクトルセンサカメラなどのスペクトルカメラを用いてターゲットを捜索する捜索システムに対して適用できる。
100 光学系
110 集光光学部
111 反射鏡
112 ミラーa
113 ミラーb
120 スリット板
121 スリットa
122 スリットb
123 スリットc
124 スリットd
125 回転軸
130 分光器
140 取得部
150 駆動部
200 データ処理系
210 取得部データアナログ処理部
220 A/D変換部
230 出力I/F部
240 スリット選択部
241 Imax算出部
242 Ith設定部
243 ピーク強度値比較部
244 λ、λ算出部
245 半値波長比較部
246 スリット幅決定部
247 指定信号発信部
250 DB部
260 フィルター処理部

Claims (13)

  1. 幅の異なる複数の長方形スリットを有するスリット板と、
    前記長方形スリットから得られる入射スペクトルを取得する取得部と、
    前記入射スペクトルから前記入射スペクトルの半値波長を取得し、前記半値波長に基づいて前記複数の長方形スリットの1つを選択するスリット選択部と、
    を有することを特徴とするスリット幅変更装置。
  2. 所定の半値波長と前記所定の半値波長に対応した所定の精度を複数登録したデータベース部をさらに含み、
    前記スリット選択部は前記入射スペクトルの半値波長と前記所定の半値波長とが前記所定の精度内で一致するか否かに基づいて前記複数の長方形スリットの1つを選択する
    ことを特徴とする請求項1記載のスリット幅変更装置。
  3. 前記入射スペクトルのピーク強度値を算出するピーク強度値算出部と、
    前記ピーク強度値が所定の閾値以上の場合に前記スリット選択部による前記長方形スリットの選択を許可するピーク強度比較部とをさらに含む
    ことを特徴とする請求項1または請求項2記載のスリット幅変更装置。
  4. 前記入射スペクトルの特定波長域のみを透過するフィルター処理部をさらに有する
    ことを特徴とする請求項1から請求項3いずれか記載のスリット幅変更装置。
  5. 前記スリット選択部は視程に基づいて前記ピーク強度閾値を決定する
    ことを特徴とする請求項1から請求項4いずれか記載のスリット幅変更装置。
  6. 前記スリット選択部は、取得が開始されたときに最も大きい幅を有する長方形スリットを選択する
    ことを特徴とする請求項1から請求項5いずれか記載のスリット幅変更装置。
  7. 請求項6記載のスリット幅変更装置と、
    前記取得部により取得された入射スペクトルのA/D変換を行うA/D変換部と、
    A/D変換された前記入射スペクトルを出力する出力インターフェース部と
    を含むことを特徴とするスペクトル出力装置。
  8. 幅の異なる複数の長方形スリットの中からスリットを1つ選択することにより、スリット幅を変更するスリット幅変更装置の制御方法であって、
    前記長方形スリットを通過した入射光から得られる入射スペクトルを取得するステップと、
    前記入射スペクトルの半値波長を算出するステップと、
    前記半値波長に基づいて前記複数の長方形スリットの1つを選択するステップと、
    を有することを特徴とするスリット幅変更方法。
  9. 前記スリット幅変更装置は所定の半値波長と前記所定の半値波長に対応した所定の精度を複数登録したデータベース部をさらに含み、
    前記入射スペクトルの半値波長と前記所定の半値波長とが前記所定の精度内で一致するか否かに基づいて前記複数の長方形スリットの1つを選択するステップをさらに含む
    ことを特徴とする請求項8記載のスリット幅変更方法
  10. 前記入射スペクトルのピーク強度値を算出するピーク強度値算出部を含み、
    前記ピーク強度値が閾値以上の場合に前記スリット選択部による前記長方形スリットの選択を許可するステップをさらに含む
    ことを特徴とする請求項8または請求項9記載のスリット幅変更方法。
  11. 前記入射スペクトルの特定波長域のみを透過するフィルター処理を行うステップをさらに含む
    ことを特徴とする請求項8から請求項10いずれか記載のスリット幅変更方法。
  12. 視程に基づいてピーク強度閾値を決定するステップをさらに含む
    ことを特徴とする請求項8から請求項11いずれか記載のスリット幅変更方法。
  13. 取得が開始されたときに最も大きい幅を有する長方形スリットを選択するステップをさらに含む
    ことを特徴とする請求項8から請求項12いずれか記載のスリット幅変更方法。
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