JP2015102431A - 沸騰水型原子炉用制御棒 - Google Patents

沸騰水型原子炉用制御棒 Download PDF

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秀一 高澤
Shuichi Takazawa
秀一 高澤
昌樹 鶴来
Masaki Tsuruki
昌樹 鶴来
範夫 川島
Norio Kawashima
範夫 川島
貴行 荒川
Takayuki Arakawa
貴行 荒川
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Abstract

【課題】中性子吸収材の充填量を維持しつつ変形追従性を向上可能な沸騰水型原子炉用制御棒を提供する。
【解決手段】中性子吸収材が収容される中性子吸収材充填領域を有し互いに直交する4つのブレード2a〜2dを備えた沸騰水型原子炉用制御棒1は、制御棒1の中立軸方向に形成された複数の領域が、4つのブレードを互いに結合する第1断面を含む第1の領域と、4つのブレードが互いに分離された第2断面を含む第2の領域と、4つのブレードのうち互いに対向するよう配置された一対のブレード2b、2dが架橋部6b、7bにより連結され、架橋部6b、7bに直交するよう配置された他の一対のブレード2a、2cが分離された第3断面を含み制御棒1の中立軸方向において第1の領域と第2領域との間に配置される複数の第3の領域を有し、前記複数の第3の領域のうち、少なくとも1つ以上の第3の領域の架橋部7bの板厚はブレード2bの板厚よりも薄肉化されており、架橋部7bと架橋7aに直交するブレード2a、2cが干渉する距離を拡大する。
【選択図】図1

Description

本発明は,沸騰水型原子炉(以下BWR:Boiling Water Reactor)において出力の制御や原子炉の停止を行なうための制御棒に関し、特に、外力による変形に対する追従性を有する制御棒に関する.
沸騰水型原子炉において使用される制御棒は,水平断面が十字型の断面を有し,密閉された中空管内に封入されたボロンカーバイト(以下、B4C)や金属ハフニウム(以下、Hf)等の中性子吸収材を内包した4枚の翼を有する。この制御棒は、4体の燃料集合体の角筒管形状の燃料チャンネルボックス間に形成される十字型の水ギャップ内に挿入される。この制御棒に対し、炉心内への挿入、炉心からの引抜き操作を行うことにより、原子炉の起動・停止および原子炉運転中の原子炉出力の調整を行う。
近年、実用制御棒において照射誘起型応力腐食割れ(以下、IASCC:Irradiation Assisted Stress Corrosion Crackingと記載)が原因と考えられる制御棒構造部材の劣化現象が確認されている。IASCCは、中性子照射、引張応力および環境条件が重畳すると発生する可能性がある。一般に、中性子照射量は、制御棒の軸方向上部向かって高くなる傾向がある。また、制御棒に引張応力が発生する要因の一つとして、制御棒製作時の溶接に伴う引張残留応力の影響が考えられる。更に、環境条件として、隙間環境形成がIASCCに関与する可能性があると考えられる。
このような条件のもと、更に、制御棒に求められる機能として、地震発生時において炉心機器の一つである燃料集合体に過大変形が発生する事象下であっても、制御棒は炉心内に急速挿入され、速やかに原子炉の運転を停止させる必要がある。このような要求に対応する制御棒として特許文献1に記載される制御棒が提案されている。
特許文献1に記載される制御棒は、軸方向において、4枚のブレードが互いに連結されている第1横断面を含む第1領域、4枚のブレードが互いに分離されている第2横断面を含む第2領域、及び1つの方向に並んで配置された2枚のブレードが架橋部により互いに結合され、これらのブレードと直交する他の2枚のブレードが互いに分離されている第3横断面を含む第3領域を有している。第3領域では、架橋部と直交する方向に存在する他の2枚のブレードは、この架橋部に結合されることなく互いに分離されている。
特開2011−80895号公報
特許文献1では、向かい合う2の枚ブレードを中立軸近傍で分離する構造であることから、直交する他方の2枚のブレードを相互に結合する架橋部の中立軸周方向の厚さ分だけ水平方向に変位でき、地震発生時における制御棒の急速挿入が可能となる。
しかしながら、特許文献1の構造では、架橋部の厚さは、相互に結合する2枚のブレードの厚さと同一であり、水平方向の変位量、すなわち、架橋部と架橋部に直交する分離されたブレードとの干渉距離はこのブレードの厚さにより制限される。水平方向の変位量を拡大するためには架橋部の厚さをブレードの厚さと共に薄くする必要が生じる。従って、中性子吸収材の充填量を維持しつつ更なる変形追従性を図る上では、改善の余地がある。
本発明は、中性子吸収材の充填量を維持しつつ変形追従性を向上可能な沸騰水型原子炉用制御棒を提供する。
上記課題を解決するため、本発明は、中性子吸収材が収容される中性子吸収材充填領域を有し互いに直交する4つのブレードを備えた沸騰水型原子炉用制御棒であって、前記制御棒の中立軸方向に形成された複数の領域が、前記4つのブレードを互いに結合する第1断面を含む第1の領域と、前記4つのブレードが互いに分離された第2断面を含む第2の領域と、前記4つのブレードのうち互いに対向するよう配置された一対のブレードが架橋部により連結され、前記架橋部に直交するよう配置された他の一対のブレードが分離された第3断面を含み前記制御棒の中立軸方向において前記第1の領域と第2領域との間に配置される複数の第3の領域を有し、前記複数の第3の領域のうち、少なくとも1つ以上の第3の領域の架橋部の板厚を前記ブレードの板厚よりも薄くしたことを特徴とする。
本発明によれば、中性子吸収材の充填量を維持しつつ変形追従性を向上可能な沸騰水型原子炉用制御棒を提供することができる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明の好適な一実施例である実施例1の沸騰水型原子炉用制御棒の正面図である。 図1に示す沸騰水型原子炉用制御棒のA−A断面図である。 図1に示す沸騰水型原子炉用制御棒のB−B断面図である。 図1に示す沸騰水型原子炉用制御棒のC−C断面図である。 図1に示す沸騰水型原子炉用制御棒の斜視図である。 図2に示す沸騰水型原子炉用制御棒の4枚のブレードを一体に結合するハンドルの上端部および下部支持部材における横断面図である。 図2に示す沸騰水型原子炉用制御棒の4枚のブレードが互いに分離されている部分での横断面図である。 図2に示す沸騰水型原子炉用制御棒の軸心に直交する1つの方向に並んで配置された2枚のブレードが互いに分離された状態で、これらのブレードと直交する方向に存在する他の2枚のブレードが第1の架橋部にて結合されたハンドルに最も近い第一架橋部での横断面図である。 図2に示す沸騰水型原子炉用制御棒の図8に示す1つの方向に並んで配置された2枚のブレードが第1の架橋部にて結合され、これらのブレードと直交する方向に存在する他の2枚のブレードが互いに分離された状態にある部分での横断面図である。 図2に示す沸騰水型原子炉用制御棒の軸心に直交する1つの方向に並んで配置された2枚のブレードが互いに分離された状態で、これらのブレードと直交する方向に存在する他の2枚のブレードが第2の架橋部により結合された部分での横断面図である。 図2に示す沸騰水型原子炉用制御棒の図10に示す1つの方向に並んで配置された2枚のブレードが第2の架橋部により結合され、これらのブレードと直交する方向に存在する他の2枚のブレードが互いに分離された状態にある部分での横断面図である。 図8に示す断面図における寸法関係を示す図である。 図10に示す断面図における寸法関係を示すである。 図1に示す沸騰水型原子炉用制御棒を構成する1つの板部材および当該板部材と直交する方向に配置される2つの板部材の斜視図である。 比較例としての沸騰水型原子炉用制御棒が地震時において炉心機器から強制変位を付与された際における変形を示す説明図である。 図1に示す沸騰水型原子炉用制御棒が地震時において炉心機器から強制変位を付与された際における変形を示す説明図である。 ブレードに負荷が加わった際の変形模式図である。 図1に示す沸騰水型原子炉用制御棒の第2の架橋部の拡大図である。 本発明の他の実施例である実施例2の沸騰水型原子炉用制御棒の第2の架橋部の拡大図である。 図19に示す第2の架橋部の断面図である。 図19に示す第2の架橋部の他の断面図である。 本発明の他の実施例である実施例3の沸騰水型原子炉用制御棒の第2の架橋部の拡大図である 本発明の実施例3の沸騰水型原子炉用制御棒の第2の架橋部の拡大図である。 本発明の他の実施例である実施例4の沸騰水型原子炉用制御棒の第2の架橋部の他の拡大図である。 本発明の実施例4の沸騰水型原子炉用制御棒の第2の架橋部の他の拡大図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施例について説明する。
図5に、本実施例による沸騰水型原子炉用制御棒の斜視図を示す。本実施例の制御棒1は、図示しない4体の燃料集合体の角筒管形状の燃料チャンネルボックス間に形成される十字型の水ギャップ内に、沸騰水型原子炉底部より挿入可能に水平断面が十字型の断面形状を有ししている。図5に示されるように、制御棒1は、中立軸心より伸び互いに直交する4枚のブレード2a、2b、2c、2d、これら4枚のブレードと上部で一体化されたハンドル3、ハンドル3とは反対側の下方部に設けられ4枚のブレードの下方端を支持する下部支持部材4より構成される。下部支持部材4は、4枚のブレードの下方端と溶接により接合される。ブレード2a及び2cは、後述する板部材11aに形成され、ブレード2bは板部材11b、ブレード2dは板部材11dに形成され、これら3枚の板部材11a、11b及び11dが連結部5において相互に直交するよう接合されている。
図5に示されるように、ハンドル3の直下には開口部9A1が形成され、開口部9A1の直下には、開口幅が開口部9A1より狭い開口部9A2が形成されている。また、更に開口部9A2の下方には、開口幅が開口部9A2より大きく開口部9A1より狭い開口部9A3が形成されている。開口部9A2には、中立軸心を挟み対向する、すなわち、一の方向に並んで配置されたブレード2bとブレード2dを連結する第1の架橋部6bが位置する。また、開口部9A2内であって第1の架橋部6bより所定間隔下方に、ブレード2b及びブレード2dに直交し中立軸心を挟み対向する、すなわち上記1の方向に対し直交する他の方向に並んで配置されたブレード2aとブレード2cを連結する第1の架橋部6aが位置する。また、開口部9A3内には、ブレード2bとブレード2dを連結する第2の架橋部7b、ブレード2aと2cを連結する第2の架橋部7aが所定の間隔にて交互に位置する。図5においては、開口部9A3内に、第2の架橋部7a及び第2の架橋部7bをそれぞれ3箇所設ける構造を示すが、第2の架橋部7a、7bの配置個所はこれに限られるものではない。
図1に、ブレード2aと2cに垂直な方向から見たときの制御棒1の上部の正面図を示し、図2に図1におけるA−A断面図を、図3に図1におけるB―B断面図を、図4に図1におけるC−C断面図を示す。
図1に示されるように、ブレード2bとブレード2dを連結する第1の架橋部6bは、開口部9A2内の中立軸心に沿って配置され、ハンドル3に最も近い位置に配置される。また、ブレード2aとブレード2cを連結する第1の架橋部6aは、第1の架橋部6bより下方であって開口部9A2内に配置され、ブレード2aとブレード2cを連結する架橋部の中でハンドル3に最も近い位置に配置されている。
図2に示す第1の架橋部6bでの横断面に示されるように、ブレード2bとブレード2dを連結する第1の架橋部6bは、ブレード2b及び2dと同一の板厚を有している。そして、ブレード2bとブレード2dを連結する方向に直交する方向に配置されるブレード2a及びブレード2cは互いに分離された状態となっている。4枚の各ブレードには、中性子吸収材を内部に充填可能な中性子吸収材封入孔8が、各ブレードの断面長手方向に沿って複数配置されている。すなわちブレード内に中立軸に平行な方向に伸びる中性子吸収材封入孔8が、ブレードの幅方向に複数並んで存在する。各中性子吸収材封入孔8はそれぞれ独立していることが好ましい。制御棒1の製造方法の詳細は後述するが、中性子吸収材を封入するブレード2a、2b、2c、2dは、熱間等方圧加圧成形(以下、HIP:Hot Isostatic Pressing)により形成された板部材の端部からガンドリルや放電加工による機械的な孔加工により製作される。本実施例では、板部材から各ブレード2a〜2d、ハンドル3、第1の架橋部6a、6b、第2の架橋部7a、7bを製作する場合を例に説明するが、これに限られず、例えば、中性子吸収材を充填する矩形断面を有する円管をブレードの幅方向に並べて一体化もしくは複数の異径管を組合せて各ブレードを構成してもよい。
この中性子吸収材封入孔8に封入する中性子吸収材としては、BCおよびHfの少なくとも1つが用いられる。BCは密閉されたステンレス管内にBC粉末を充填した中性子吸収棒を中性子吸収材封入孔8内に挿入あるいは粉末状のBC粉末を中性子吸収材充填孔8内に直接充填してもよい。また、Hfは中実丸棒として挿入してもよく、制御棒1を構成する素材自体を、ハフニウム基合金もしくはガドリニウム基合金またはカドミウム基合金を含む中性子吸収能を有する材料としてもよい。なお、中性子吸収材としてBCを用いる場合、中性子吸収によりヘリウムガスを放出する。また、Hfは中性子吸収により照射伸びが生じるため、中性子吸収材封入孔8が変形しないよう、プレナムや間隙の設計には注意することが好ましい。
また、図3に示すブレード2bとブレード2dを連結する第2の架橋部7bでの横断面に示されるように、第2の架橋部7bの板厚は、ブレード2b及び2dの板厚より薄く薄肉化されている。そして、ブレード2bとブレード2dを連結する方向に直交する方向に配置されるブレード2a及びブレード2cは互いに分離された状態となっている。
図4に示されるように、開口部9A3内であって、ブレード2aとブレード2cを連結する第2の架橋部7aの下方であって、ブレード2bとブレード2dを連結する第2の架橋部7bの上方では、ブレード2a、2b、2c、2dは相互に分離された状態となっている。
ここで、上記制御棒1の製造方法について説明する。
図14に、図1に示す沸騰水型原子炉用制御棒を構成する1つの板部材および当該板部材と直交する方向に配置される2つの板部材の斜視図を示す。HIPにより例えばステンレス製の1枚の板部材11aに、上方より開口部9A1、開口部9A1に連通しその下方に開口部9A2、第1の架橋部6aに相当する位置の下方に開口部9A2、開口部9A2に連通しその下方に開口部9A3、開口部9A3の下方に第2の架橋部7aの幅分だけ離間し開口部9A3、更に、第2の架橋部7aの幅分だけ離間する位置に開口9A3を形成し、同様に、第2の架橋部7aの幅分だけ離間する位置、すなわち、最も下方に位置する開口部9A3を形成する。最も下方に位置する開口部9A3はその下端が解放され、上述の下部支持部材4に挿入されるブレード2a及びブレード2cのみとなる。上記開口部9A1〜9A3を形成する際、第2の架橋部7aが形成される3つの領域の板厚のみを周囲の板厚よりも薄くなるよう形成する。
同様に、他の1枚の板部材を用意し、HIPにより、上方から順に、開口部9A1、開口部9A1に連通しその下方に開口部9A2、第1の架橋部6bに相当する位置の下方に開口部9A2、開口部9A2に連通しその下方に開口部9A3、開口部9A3の下方に第2の架橋部7bの幅分だけ離間し開口部9A3、更に、第2の架橋部7bの幅分だけ離間する位置に開口9A3を形成し、同様に、第2の架橋部7bの幅分だけ離間する位置、すなわち、最も下方に位置する開口部9A3を形成する。最も下方に位置する開口部9A3はその下端が解放され、上述の下部支持部材4に挿入されるブレード2b及びブレード2dのみとなる。上記開口部9A1〜9A3を形成する際、第2の架橋部7bが形成される3つの領域の板厚のみを周囲の板厚よりも薄くなるよう形成し、その後、中央部で切断し板部材11b及び板部材11dを形成する。このように、3枚の板部材11a、11b及び11dが形成された状態を図14に示している。
次に板部材11a、11b及び11cそれぞれ対し、板部材の下端より最も上方に形成された開口部9A1の下端、すなわち、開口部9A1と開口部9A2の連通部に相当する位置までガンドリルや放電加工による機械的な孔加工により上述のブレード2a〜2dそれぞれについてその幅方向に配列された複数の円筒状の中性子吸収材封入孔8を形成する。なお中性子吸収材封入孔8の上端を開口部9A1と開口部9A2との連通部に相当する位置に代えて、4つのブレード2a〜2dの中で、最も上方に位置する第1の架橋部6bの高さまでとしてもよい。
その後、各ブレードに形成された複数の中性子吸収材封入孔8内に、例えば、粉末状のBCを充填し栓を挿入し溶接することで、中性子吸収材封入孔8を封止する。なお、中性子吸収材の充填については、上述の通り、Hfの中実丸棒を中性子吸収材封入孔8内に挿入しその後封止するなどしてもよい。
板部材11aのハンドル3の中央部(中立軸心)を基準に板部材11b及び板部材11dを相互に直交するよう配置し溶接することで連結部5をなし、板部材11bの第1の架橋部6bと板部材11dの第1の架橋部6bを溶接し、板部材11bの第2の架橋部7bと板部材11dの2の架橋部7bを溶接し、ブレード2aとブレード2b、ブレード2bとブレード2c、ブレード2cとブレード2d及びブレード2dとブレード2aがそれぞれ垂直となるよう接合され、図5に示す状態となる。これにより、中立軸心より相互に直交する4枚のブレード4a〜4dが放射状に延在する形状が形成される。なお、溶接部には引張残留応力が存在する可能性があり、この引張残留応力によりIASCCのポテンシャルが増大することが知られている。そのため、応力緩和表面研磨や予防保全工法であるウォータージェットピーニングやショットピーニング等のピーニング技術のこれら溶接部への適用により、圧縮残留応力場を付与して応力状態を改善することが好ましい。
図6に、制御棒1の4枚のブレード2a〜2dがハンドル3と連結部5において接合された部分の上面図を示す。図6において、一の方向に対向して配置されたブレード2aとブレード2cが連結部5を介して一体となり、更に、一の方向と直交する方向に配列されたブレード2bとブレード2dが連結部を介して一体となることで、4枚のブレードが一体とされた状態を示している。ここで、仮に、ブレード2aを基準とし、各ブレードの配置関係を表すため、便宜的に、ブレード2aを0°翼、ブレード2bを90°翼、ブレード2cを180°翼、ブレード2dを270°翼と呼ぶこととする。なお、本明細書において0°翼と180°翼を結ぶ方向を一の方向、90°翼と270°翼とを結ぶ方向を一の方向に対し直交する他の方向と呼ぶ場合もある。図6に示されるように4つの翼が一体となった横断面を第一断面と呼ぶ。
図7に示されるように、4つの翼が共に中立軸心近傍で分離した状態となる横断面を第二断面、図8に示されるように0°翼と180°翼が第1の架橋部6aにより連結され、90°翼と270°翼が中立軸心近傍で分離した状態となる横断面を第三断面とする。図9に示されるように、90°翼と270°翼が第1の架橋部6bにより一体化され、0°翼と180°翼が中立軸心近傍で分離した状態となる横断面を第四断面、図10に示されるように、0°翼と180°翼が第2の架橋部7aにより一体化され、90°翼と270°翼が中立軸心近傍で分離した状態となる横断面を第五断面、図11に示されるように、90°翼と270°翼が第2の架橋部7bにより一体化され、0°翼と180°翼が中立軸心近傍で分離した状態となる横断面を第六断面とする。上述の通り、ハンドル3に最も近い第1の架橋部6b及び第1の架橋部6aの板厚は、各翼の板厚と同一であり、第2の架橋部7b及び第2の架橋部7aの板厚は各翼板厚よりも薄い構造とする。なお、上述の通り、0°翼、90°翼、180°翼、270°翼との呼称は、便宜的なものであり、厳密な角度を意味するものではない。
次に、各ブレードと架橋部との寸法関係を説明する。図12に図8で示した上述の第三断面の寸法関係を示す。第三断面において、中立軸心を挟み対向する位置に配列されたブレード2aとブレード2cは第1の架橋部6aにより連結され一の方向に一体化されている。また、ブレード2aとブレード2cが連結される一の方向に対し直交する他の方向に中立軸心を挟み相互に対向する位置に配列されたブレード2b及びブレード2dは中立軸心近傍で分離された状態にある。4つのブレード2a〜2dの板厚T、各ブレードにおける中性子吸収材の封入部長さWB、ブレード2aと直交する方向に配列されたブレード2bの中立軸心に面する端部とブレード2aの側面とのギャップWG、第1の架橋部6aの幅W0、としたとき、制御棒1の全幅W、すなわち、ブレード2aの中立軸心に面する端部とは反対側の端部からブレード2cの中立軸心に面する端部とは反対側の端部までの距離は、W=2WB+2WG+Tの関係にある。ここで、第1の架橋部6aの幅W0=2WG+Tとなる。また、これらの寸法関係としては、例えば、中性子吸収材の封入部長さWB=10×T、制御棒1の全幅W=25×Tとなるよう設計される。なお、第1の架橋部6aの板厚は各ブレードの板厚Tと同一としている。
また、図13に図10で示した上述の第五断面の寸法関係を示す。第五断面において、中立軸心を挟み対向する位置に配列されたブレード2aとブレード2cは第2の架橋部7aにより連結され一の方向に一体化されている。また、ブレード2aとブレード2cが連結される一の方向に対し直交する他の方向に中立軸心を挟み相互に対向する位置に配列されたブレード2bとブレード2dは中立軸心近傍で分離された状態にある。ここで、制御棒1の全幅W、すなわち、ブレード2bの中立軸心に面する端部とは反対側の端部からブレード2dの中立軸心に面する端部とは反対側の端部までの距離は、W=2WB+2WG’+T’の関係にある。ここで、第2の架橋部7aの幅W0=2WG+T=2WG’+T’となる。また、これらの寸法関係としては、図12の場合と同様に、例えば、中性子球種材の封入部長さWB=10×T、制御棒1の全幅W=25×Tとなるよう設計される。本実施例においては、第2の架橋部7aの板厚T’を各ブレードの板厚Tの1/2としている。よって、中性子吸収材の封入部長さWB=20×T’となる。なお、WG’>WGであること、すなわちT>T’であることが必要である。いいかえるとW0=2WG+T=2WG’+T’であり、ブレードの板厚TはW0>Tとなり、ブレードの板厚よりも薄肉化する第2の架橋部7aの板厚T’はW0>T>T’の関係となる。
従って、図10に示した第2の架橋部7aは、ブレードに曲げ変形が生じた際、第2の架橋部7aの側面が、第2の架橋部7aに直交するブレード2b、2dと干渉するまでの間隙が拡大される。すなわち、上述のとおり本実施例では、第2の架橋部7aの板厚T’をブレード2a〜2dの板厚Tの1/2に薄肉化することにより、第2の架橋部7aの側面と、ブレード2b及びブレード2dの中立軸心に面する端部までの距離(ギャップWG’)が拡大され、第2の架橋部7aにて連結されたブレード2a及びブレード2cのへ変位量を拡大することができる。
図15に、比較例として、全ての架橋部の板厚をブレードの板厚と同一とする制御棒を用いた場合の変形模式図を示す。また、図16に、図1に示す本実施例の制御棒を用いた場合の変形模式図を示す。
図15の比較例では、全ての架橋部が上述の第1の架橋部6a、6bとした場合を示しており、第1の架橋部6bにより連結されるブレード2b及びブレード2dに対し点線矢印で示す方向より強制変位が付与された状態を示している。この場合、ブレード2b及びブレード2dの中立軸心からのたわみ量Dは、ブレード2b及びブレード2dと直交する方向に配置されたブレード2cの中立軸心に面する側面と第1の架橋部6bの側面とが接触するまでにとどまる。
これに対し、図16に示す本実施例の制御棒の場合においては、第2の架橋部7bの側面が、ブレード2b及びブレード2dと直交する方向に配置されたブレード2cの中立軸心に面する側面と接触するまで変位可能となり、ブレード2b及びブレード2dの中立軸心からのたわみ量Dは、図15に示すたわみ量Dより拡大しており、ブレードの変形能を拡大できる。なお、本実施例においては、上述のとおり、ハンドル3の直下に開口部9A1、開口部9A1の直下には開口幅が開口部9A1より狭い開口部9A2、また、更に開口部9A2の下方には、開口幅が開口部9A2より大きく開口部9A1より狭い開口部9A3を設けている。これにより、ブレードの板厚Tと同一の板厚を有する第1の架橋部6bの変位量は、最も狭い開口幅の開口部9A2により制限され、ブレード2bのハンド3との連結部5に付加される応力を低減することも可能となる。
図17に、ブレード2b及び2dに負荷が加わった際の変形模式図を示す。図17では、ブレード2b及び2dの側面に矢印で示す方向、すなわち水平方方向にブレード2b及び2dの長手方向略中央部に強制変位が付与された状態を示している。図17に示すように、強制変位が付与される位置の架橋部6bの板厚によりたわみ量が変化する。図17の左上部に、強制変位が付与されるブレード2b及び2dのたわみ量σJと架橋部6bの板厚との関係を示している。また、左下部にブレード2b及び2dと直交する方向に配列されたブレード2a及び2cのたわみ量σGと架橋部6bの板厚との関係を示している。
図17において、架橋部6bの板厚が0の場合は、強制変位が付与される位置に架橋部が存在しないことを意味し、架橋部6bの板厚をブレードの板厚Tまで変化させたときの上記たわみ量との関係を示している。
図17に示されるように、強制変位が付与される位置に架橋部6bが存在しない場合、ブレード2b及び2dのたわみ量σJは、周囲に配置された架橋部6bの影響を受け、強制変位が付与される位置に架橋部6bが存在する際よりも大きい値となる。そして、強制変位が付与される位置に存在する架橋部6bの板厚をブレードの板厚Tと同一となるよう増大させるに従い、たわみ量σJは減少する。
一方、強制変位が付与されるブレード2b及びブレード2dに対し直交する方向に配列されたブレード2aおよびブレード2cのたわみ量σGは、強制変位が付与される位置に架橋6bが存在しない場合、周囲に配置された架橋部6bの影響を受け、強制変位が付与される位置に架橋部6bが存在する際よりも小さい値となる。そして、強制変位が付与される位置に存在する架橋部6bの板厚をブレードの板厚Tと同一となるよう増大させるに従い、たわみ量σGは増大する。このことからも、本実施例において図16に示すように第2の架橋部7bの板厚をブレードの板厚Tの1/2となるよう薄肉化することで、強制変位を受けるブレードのたわみ量を増大できることが示されている。
図18に、図1に示す制御棒の第2の架橋部7aの拡大図を示す。第2の架橋部7aの形成は、図14を用いて説明した板部材11aの形成時、HIPあるいは機械加工により第2の架橋部7aを薄肉化する。この際、同種金属もしくは異種金属を一体化して形成する。
なお、本実施例では、第2の架橋部7a、7bの板厚をブレードの板厚Tの1/2となるよう形成したが、これに限られず、ブレードの板厚Tよりも薄肉化すればよい。
本実施例によれば、第2の架橋部7a、7bをブレードの板厚Tよりも薄肉化することにより、中性子吸収材の充填量を維持しつつ、地震時等に付与される強制変位に追従してブレードを変形させることが可能となる。
なお、本実施例においては、ハンドル3に最も近い位置に配置される第1の架橋部6a、6bの板厚をブレードの板厚と等しくする構成としたが、全ての架橋部を第2の架橋部7a、7bとしても同様の効果を得ることができる。この場合、ハンドル3との連結部5に付加される応力低減効果は減少するものの変形追従性を向上できる。
図19に、本発明の他の実施例である実施例2の制御棒1の第2の架橋部7aの拡大図を示す。本実施例においては、第2の架橋部7aの形状を変えた点が実施例1と異なり、その他の構成は実施例1と同様である。
図19に示されるように、第2の架橋部7aは、ブレード2c及びブレード2aの連結部を除く、中央部の板厚をブレード2a及びブレード2cの板厚よりも薄くしている。即ち、実施例1においては、第2の架橋部7aのほぼ全域を薄肉化したのに対し、本実施例では、中央部の領域のみを薄肉化している。
図20に、ブレード2b及びブレード2dが第2の架橋部7bを介して連結され、ブレード2b及びブレード2dと直交する方向に配列されたブレード2a及びブレード2cが中立軸心近傍にて分離された状態の横断面(第六横断面)を示す。図20に示されるように、第2の架橋部7bの薄肉化された領域は、少なくともブレード2aの板厚よりも広い範囲となるよう形成される。これは、第2の架橋部7bは、ブレード2b及びブレード2dに直交する方向に配列されたブレード2a及びブレード2cの中立軸心に面する側面まで変位するため、少なくともブレードaの板厚よりも広い領域が薄肉化されていれば、変形追従性を向上できることによる。図20に示されるように、第2の架橋部7bの薄肉化された領域の境界部に、所定の曲率半径を有する円筒の外周面の一部として規定される曲面301を設けている。
また、図21に第2の架橋部7bの変形例を示す。図21では、第2架橋部7bの薄肉化された領域の境界部に、境界部より緩やかに傾斜するテーパー302を設けている。ここのように本実施例においては、第2の架橋部7bの板厚をブレードの板厚よりも薄くする領域を架橋部の中央部の領域のみとでき、HIP等による加工領域を実施例1に比べて縮小できる。また、薄肉化された領域の境界部に、曲面302又はテーパー302を形成することにより、仮に、外部から付与される強制変位により第2の架橋部7bにより連結されたブレード2b及びブレード2dがたわみ、第2の架橋部7bの薄肉化された領域とブレード2a又はブレード2cとの当接面(中立軸心に面する側面)との間にずれが生じた場合においても、曲面302又はテーパー302により当該ずれ量を吸収することもできる。
本実施例においても、中性子吸収材の充填量を維持しつつ変形追従性を向上することができる。
図22及び図23に、本発明の実施例3による制御棒1の第2の架橋部の拡大図を示す。本実施例では、第2の架橋部を2種の材料にて形成した点が実施例1、実施例2と異なる。その他の構成については、実施例1と同様であり、以下では説明を省略する。
図22に示されるように、薄肉化された第2架橋部7aは、中立軸心方向、すなわち、ブレード2a及びブレード2cの長手方向に沿って、上部より、ブレード2a及びブレード2cを構成する材料を含む延性に富んだ材料により形成された領域401、高強度材料により形成された領域402、延性に富んだ材料により形成された領域401にて形成されている。すなわち、ブレードの長手方向に沿って高強度材料により形成された領域402を、延性に富んだ材料により形成された領域401にて積層する構成としている。
また、図23には、第2の架橋部7aのうち実施例2にて説明したように、中央部の薄肉化された領域を高強度材料にて形成された領域402とし、その両側にブレードを構成する材料を含む延性に富んだ材料により形成された領域401を配置している。
ここで、例えば、高強度材料としてニッケル基合金等が用いられる。このように、2種の材料により形成された領域にて、第2の架橋部7aを形成することにより、第2の架橋部7aが、直交する方向に配列されたブレード2b又はブレード2dの当接面(中立軸心に面する側面)と接触する際、第2の架橋部7aの端部の片当たりを抑制することが可能となる。
本実施例における第2の架橋部7aの形成においては、HIP成形を用いることが好ましい。溶接や摩擦拡散接合による機械加工では、材料の一体化が困難となる可能性があるためである。HIP成形を用いる場合は、実施例1にて説明したように、ブレードを形成する際に同時に架橋部も形成することができる。
本実施例によれば、薄肉化された架橋部の片当たりを抑制することができ、中性子吸収材の充填量を維持しつつ、変形追従性の向上を図ることも可能となる。
図24及び図25に本発明の実施例4による制御棒1の第2の架橋部の拡大図を示す。本実施例では、第2の架橋部にて連結されるブレードに付与される強制変位が、超過大変形を誘引するほどの場合においても、制御棒1の挿入性を確保可能な構成とした点が実施例1から実施例3と異なる。その他の構成については、実施例1と同様であるため以下では説明を省略する。
図24に示されるように、第2の架橋部7aの略中央部には、ブレード2a及びブレード2cの長手方向と平行、すなわち、中立軸心と平行な方向に予め浅溝が形成されている。このような構成とすることで、ブレード2a及びブレード2cに強制変位が付与された場合、実施例1から実施例3にて説明したように、第2の架橋部7aは、ブレード2aと直交する方向に配列されたブレード2b又はブレード2dの当接面と接触するまで変位する。このとき、付与される強制変位が超過大変形を誘引する範囲未満の場合は、図24の点線に示されるように第2の架橋部7aは初期の位置を保つ。これに対し、超過大変形を誘引するほどの強制変位が付与された場合においては、第2の架橋部7aはブレード2b又はブレード2dの当接面と接触後、予め形成された浅溝に沿って破断することで、制御棒1の挿入性を確保すると同時に、中性子吸収材の保持機能を維持し続ける。
図25に、図24に示す浅溝に代えて、第2の架橋部7aの中央部に応力解放孔403を設けた構成を示す。この応力開放孔403の形状は、円形に限らず矩形状でもよく、開口部を形成でき、超過大変形を誘引する範囲未満の強制変位に対しては、破断されることなく形状を維持できるものであればよい。図25に示す構成によれば、超過大変形を誘引するほどの強制変位が付与された場合、応力開放孔403が破壊起点となり、第2の架橋部7aは略中央部で破断される。これにより、制御棒1の挿入性を確保できると同時に、中性子吸収材の保持機能を維持することが可能となる。
本実施例によれば、上記に加え、中性子吸収材の充填量を維持しつつ変形追従性を向上することが可能となる。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の実施例の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
1・・・制御棒、2a,2b,2c,2d・・・ブレード、3・・・ハンドル、4・・・下部支持部材、5・・・連結部、6a,6b・・・第1の架橋部、7a,7b・・・第2の架橋部、8・・・中性子吸収材封入孔、11a,11b,11d・・・板部材、9A1,9A2,9A3・・・開口部、401・・・高延性材料により形成された領域、402・・・高強度材料により形成された領域、403・・・応力解放孔

Claims (10)

  1. 中性子吸収材が収容される中性子吸収材充填領域を有し互いに直交する4つのブレードを備えた沸騰水型原子炉用制御棒であって、
    前記制御棒の中立軸方向に形成された複数の領域が、前記4つのブレードを互いに結合する第1断面を含む第1の領域と、前記4つのブレードが互いに分離された第2断面を含む第2の領域と、前記4つのブレードのうち互いに対向するよう配置された一対のブレードが架橋部により連結され、前記架橋部に直交するよう配置された他の一対のブレードが分離された第3断面を含み前記制御棒の中立軸方向において前記第1の領域と第2領域との間に配置される複数の第3の領域を有し、
    前記複数の第3の領域のうち、少なくとも1つ以上の第3の領域の架橋部の板厚を前記ブレードの板厚よりも薄くしたことを特徴とする沸騰水型原子炉用制御棒。
  2. 請求項1に記載の沸騰水型原子炉用制御棒において、
    前記複数の第3の領域のうち、前記第1の領域に近接する第3の領域内の架橋部の板厚は前記ブレードの板厚と等しく、他の第3の領域内の架橋部の板厚を前記ブレードの板厚よりも薄くしたことを特徴とする沸騰水型原子炉用制御棒。
  3. 請求項1に記載の沸騰水型原子炉用制御棒において、
    前記架橋部の板厚は、前記第3断面における一対のブレードを連結する方向に対し垂直な方向の幅であって、前記一対のブレードを連結する方向の架橋部の略中央部であって、当該架橋部に直交するよう配置された他の一対のブレードの板厚よりも広い領域における当該架橋部の板厚を前記一対のブレードの板厚よりも薄くしたことを特徴とする沸騰水型原子炉用制御棒。
  4. 請求項3に記載の沸騰水型原子炉用制御棒において、
    前記架橋部の略中央部であって前記一対のブレードの板厚よりも薄い領域を高強度材料材にて形成し、当該高強度材料にて形成された領域と前記ブレードとの連結部の間に高延性の材料にて形成された領域を有することを特徴とする沸騰水型原子炉用制御棒。
  5. 請求項1に記載の沸騰水型原子炉用制御棒において、
    前記架橋部は、前記制御棒の中立軸方向に高延性の材料にて形成された領域、高強度材料にて形成された領域、前記高延性の材料にて形成された領域を有することを特徴とする沸騰水型原子炉用制御棒。
  6. 請求項1に記載の沸騰水型原子炉用制御棒において、
    前記架橋部の略中央部に、前記制御棒の中立軸方向に形成された浅溝又は開口部を備えたことを特徴とする沸騰水型原子炉用制御棒。
  7. 中性子吸収材が収容される中性子吸収材充填領域を有し互いに直交する4つのブレードを備えた沸騰水型原子炉用制御棒であって、
    前記制御棒の中立軸方向に形成された複数の領域が、前記4つのブレードを互いに結合する第1断面を含む第1の領域と、前記4つのブレードが互いに分離された第2断面を含む第2の領域と、前記4つのブレードのうち第1の方向に互いに対向するよう配置された一対のブレードが第1の架橋部により連結され、前記第1の架橋部に直交するよう第2の方向に配置された他の一対のブレードが分離された第3断面を含む複数の第3の領域と、前記4つのブレードのうち前記第2の方向に互いに対向するよう配置された一対のブレードが第2の架橋部により連結され、前記第1の方向に互いに対向するよう配置された他の一対のブレードが分離された第4断面を含む複数の第4の領域を有し、前記制御棒の中立軸方向において前記第1の領域と第2の領域との間に、前記第3の領域と第4の領域が交互に配置され、
    前記複数の第1の架橋部及び第2の架橋部のうち、少なくとも一部の架橋部の板厚は前記ブレードの板厚よりも薄いことを特徴とする沸騰水型原子炉用制御棒。
  8. 請求項7に記載の沸騰水型原子炉用制御棒において、
    前記第3の領域のうち、前記第1の領域との間隔が最小となる第3の領域内の前記第1の架橋部の板厚は前記ブレードの板厚と等しく、
    前記第4の領域のうち、前記第1の領域との間隔が最小となる第4領域内の前記第2の架橋部の板厚は前記ブレードの板厚と等しく、
    他の第3の領域及び第4の領域内の前記第1及び第2の架橋部の板厚は前記ブレードの板厚よりも薄く形成されることを特徴とする沸騰水型原子炉用制御棒。
  9. 請求項8に記載の沸騰水型原子炉用制御棒において、
    前記ブレードの板厚よりも薄い板厚の第1及び第2の架橋部は、前記制御棒の中立軸方向に高延性の材料にて形成された領域、高強度材料にて形成された領域及び前記高延性の材料にて形成された領域を有することを特徴とする沸騰水型原子炉用制御棒。
  10. 請求項8に記載の沸騰水型原子炉用制御棒において、
    前記第1及び第2の架橋部の略中央部に、前記制御棒の中立軸方向に浅溝又は開口部を備えたことを特徴とする沸騰水型原子炉用制御棒。
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