JP2015102409A - Esr用マイクロ波共振器 - Google Patents

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Abstract

【課題】大型試料に対応可能であり、作業スペースを確保することが可能なESR用のマイクロ波共振器を提供する。
【解決手段】共振器本体20内には矩形状の断面を持つ第1空間が形成され、上面22には第1開口部22aが形成され、下面24には第2開口部24aが形成されている。試料管50が、第1開口部22a及び第2開口部24aを通過して共振器本体20に設置されることで、第1空間にマイクロ波の共振モード(TE102モード)が発生する。キャップ部30,40は中空部材であり、キャップ部30は第1開口部22aを覆うように設けられ、キャップ部40は第2開口部24aを覆うように設けられる。キャップ部30とキャップ部40との間であって第1空間を横切る第2空間に、マイクロ波の共振モード(TE120モード)が発生する。各共振モードは、試料が設置される箇所に最大の磁場を生じさせる。
【選択図】図2

Description

本発明は、電子スピン共鳴(ESR)測定に用いられるマイクロ波共振器に関する。
電子スピン共鳴装置(ESR装置)は、静磁場中に配置された試料にマイクロ波を照射し、照射したマイクロ波が試料によって吸収される様子をスペクトルとして記録するようにした磁気共鳴装置の一種である。このマイクロ波の吸収を効率良く検出するために、空洞共振器が用いられる。この場合、内部に試料が配置された空洞共振器を静磁場中に配置し、空洞共振器にマイクロ波を供給することで、マイクロ波磁場と静磁場とにより電子スピン共鳴を惹起させてスペクトルを記録する。
また、極低温に冷却された試料に光を照射した状態や電圧を印加した状態で、ESR測定を行う場合がある。試料を冷却する方式として、図13(a)に示す「フロー方式」や、図13(b)に示す「デュア方式」が、主に採用されている。
フロー方式では、図13(a)に示すように、上下面に開口部が形成された共振器300に対して、断熱二重構造を有する石英製の円筒状の試料管310を開口部から挿入し、試料管310内に試料320を設置する。そして、試料管310内にヘリウム等の冷媒を導入することで、試料320を冷却する。フロー方式では、共振器300は冷却されずに、試料320が冷却される。
デュア方式では、図13(b)に示すように、内部に試料320が設置された共振器330を、断熱二重構造を有するデュア340内に設置する。デュア340内に冷媒を導入することで、試料320と共振器330とを同時に冷却する。
なお、特許文献1には、ループギャップ共振器における円筒形共振ループのスリットを、複数枚の円弧状導電材シールド部材の組み合わせ体によって覆うことで、円筒形共振ループ内への電場の侵入を防ぐようにしたループギャップ共振器が開示されている。
特開昭63−42456号公報
ところで、試料が大型になるほど、試料管や共振器を大型化する必要があるため、従来のフロー方式やデュア方式では、冷却状態でESR測定することが困難になる問題がある。また、試料に光を照射した状態又は電圧を印加した状態でESR測定する場合、試料に装着される電極や電線を設置するためのスペースを、試料管内や共振器内に確保する必要があるため、試料管や共振器を大型化する必要があり、大型試料を測定する場合と同様の問題がある。
例えば、デュア方式では、大型のデュアを用いることで、広いスペースを比較的容易に確保できるが、一般的に、デュア方式で用いられる共振器は、ループギャップ共振器や誘電体共振器といった小型の共振器である。これらの共振器を用いた場合、X−band帯域(8〜12GHz)で測定可能な試料の大きさの上限はφ5mm程度であり、より大型の試料(例えばφ10mm程度の試料)を測定することができない。もっとも、より大型の共振器を用いて測定することも考えられるが、デュアが大型化し、静磁場を生成するための電磁石の間に、デュア及び共振器を設置することができなくなる。仮に、大型のデュア及び共振器をESR装置に設置しようとすると、ESR装置が大型化する問題がある。
また、フロー方式では、スペースの確保及び共振器における共振周波数の維持が困難となる。従来の石英製の二重管(試料管)は、例えば外径が10〜12mm、内径が7〜8mm程度であるため、幅が10mm以上となる大型の試料を、試料管内に設置することができない。大型の試料を測定するために大型の試料管を共振器内に設置した場合、共振器内に占める試料管の体積が大きくなるため、共振条件を満たす共振器を設計することが困難となる。例えば、共振周波数をX−band帯域に維持するよう共振器を設計することが困難となる。また、フロー方式では、共振器の上下面に、試料管を共振器内に挿入するための開口部を形成する必要があり、大型の試料管を用いる場合、その開口部も大型にせざるを得ない。開口部が大型になるほど、マイクロ波によって共振器内に供給される磁束が、開口部から共振器の外部に漏洩しやすくなるため、マイクロ波の共振モードを共振器内に発生させ、マイクロ波のエネルギーを共振器内に蓄積させることが困難となる。その結果、ESR測定の検出感度が低下し、また、ESR測定ができなくなってしまう。
本発明の目的は、大型試料に対応可能であり、作業スペースを確保することが可能なESR用のマイクロ波共振器を提供することである。
本発明に係るESR用マイクロ波共振器は、矩形状の断面を持つ第1空間を有する中空体としての共振器本体であって、第1開口部を有する第1面と、前記第1面に対向して第2開口部を有する第2面と、を備え、前記第1空間内に試料が配置された所定状態で、前記第1空間内にマイクロ波の第1共振モードを生じさせる共振器本体と、前記第1開口部を覆うように前記第1面に設けられた第1中空部材と、前記第2開口部を覆うように前記第2面に設けられた第2中空部材と、を備え、前記第1中空部材内の第1外部空間と、前記第2中間部材内の第2外部空間と、前記第1空間において前記第1外部空間及び前記第2外部空間で挟まれる部分と、からなる第2空間内に、マイクロ波の第2共振モードを生じさせる閉じ込め構造体と、を有し、前記第1共振モードは、前記試料の配置箇所に第1の最大磁場を生じさせ、前記第2共振モードは、前記試料の配置箇所に第2の最大磁場を生じさせる、ことを特徴とする。
上記の構成によれば、第1開口部及び第2開口部から漏洩する磁束を、第1中空部材及び第2中空部材によって共振器本体内に閉じ込めて、同じ位置(試料の配置箇所)に最大磁場を生じさせる第1共振モード及び第2共振モードを重畳的に発生させるようにしたことで、第1開口部及び第2開口部を大きくして、大型試料のESR測定を行うことができ、また、試料周りに作業スペースを確保することができる。すなわち、第1開口部及び第2開口部を大きくしても、磁束の漏洩が防止又は軽減され、試料付近の磁場を最大にすることができるので、大型試料を共振器本体内に設置してESR測定を行うことができ、また、試料周りに作業スペースを確保することができる。
望ましくは、前記所定状態は、前記試料が収容された挿通部材が、前記第1開口部及び前記第2開口部を通過しつつ配置された状態であり、この状態で、前記第1共振モード及び前記第2共振モードが生じる。この構成によれば、挿通部材が共振器本体内に配置された状態で、第1共振モード及び第2共振モードが発生して試料付近の磁場が最大となる。
望ましくは、前記挿通部材は、挿通の方向から見て矩形状の断面を有する。この構成によれば、第1共振モード及び第2共振モードの発生が促進される。
望ましくは、前記挿通部材は、断熱用真空層を形成する二重管構造を有する。この構成によれば、挿通部材内に冷媒を供給して試料を冷却した状態で、ESR測定を行うことができる。
望ましくは、前記共振器本体の前記第1面と前記第2面とを垂直に通る方向を第1方向とし、前記第1空間のみで生じる矩形TEmnpモードで前記第1方向をm方向とし、第2方向をn方向とし、第3方向をp方向とした場合、前記第1共振モードは、TE102モードであり、前記第2共振モードは、TE120モードである。この構成によれば、TE102モードとTE120モードとの混成モードを利用することで、有効なESR測定を行うことができる。
望ましくは、前記第1空間における前記第2方向の長さbと、前記第1空間における前記第3方向の長さcとは、実質的に同一であり、前記挿通部材は、前記第1空間内において前記第2方向を長辺とし前記第3方向を短辺とする形状を有する。すなわち、前記第1空間の前記第3方向の中間位置において前記第2方向に伸長するように設けられる。この構成によれば、長さbと長さcとを実質的に同一にし、挿通部材を仕切部材として機能させて第1空間内を挿通部材によって区分けすることで、TE012モードの発生が抑制されつつ、TE102モードとTE120モードとの混成モードの発生が促進される。
望ましくは、磁場変調用コイルが、前記第1方向から見て磁場が最小となる箇所、又は、その箇所の付近に配置されている。この構成によれば、マイクロ波によって形成される磁場に対する磁場変調用コイルの影響が軽減される。
望ましくは、前記第1中空部材内には、前記第1空間の外側であって前記第1開口部に連通する矩形状の断面を持つ第1外部空間が形成され、前記第1中空部材には、前記第1開口部より小さい第1小孔が形成され、前記第2中空部材内には、前記第1空間の外側であって前記第2開口部に連通する矩形状の断面を持つ第2外部空間が形成され、前記第2中空部材には、前記第2開口部より小さい第2小孔が形成される。この構成によれば、第1小孔及び第2小孔のうちの少なくとも一方を介して電線等を設置することができ、試料に光を照射した状態や電圧を印加した状態で、ESR測定を行うことができる。
本発明によれば、第1中空部材及び第2中空部材によって磁束を共振器本体内に閉じ込めて、試料の配置箇所に最大磁場を生じさせる第1共振モード及び第2共振モードを重畳的に発生させるようにしたことで、第1開口部及び第2開口部を大きくして、大型試料のESR測定を行うことができ、また、試料周りに作業スペースを確保することができる。
本発明の実施形態に係るESR装置の一例を示すブロック図である。 本実施形態に係るESR用マイクロ波共振器及び試料管の一例を示す斜視図である。 本実施形態に係るESR用マイクロ波共振器の断面図である。 本実施形態に係る試料管の断面図である。 本実施形態に係るESR用マイクロ波共振器及び試料管の一例を示す断面図である。 共振器内に設置された磁場変調用コイルの一例を示す斜視図である。 磁場変調用コイルの配置位置を示す断面図である。 磁場変調用コイルの配置位置を示す上面図である。 TE102モードにおける磁場の向きを模式的に示す図である。 YZ断面における磁場の分布を示す図である。 XY断面における磁場の分布を示す図である。 ZX断面における磁場の分布を示す図である。 フロー方式及びデュア方式を説明するための図である。
図1に、本発明の実施形態に係るESR装置の一例を示す。内部に試料200が設置された試料管50はマイクロ波共振器10内に挿入され、これにより、マイクロ波共振器10内に試料200が設置される。また、マイクロ波共振器10内には磁場変調用コイル60が設置されている。試料管50内には、冷媒供給部130からヘリウム等の冷媒が供給され、試料200が冷却される。マイクロ波共振器10は、2つの電磁石112の間に設置され、これにより、マイクロ波共振器10は、電磁石112によって発生される静磁場内に設置される。
発振器102により発生されたマイクロ波は、可変減衰器104で所定の電力に減衰された後、サーキュレータ106を介してマイクロ波共振器10に供給される。マイクロ波共振器10からの反射波がほとんどない状態にマイクロ波線路とマイクロ波共振器10との結合度が調整された後、電磁石112により静磁場の掃引が行われる。静磁場の掃引に伴ってESR現象が発生すると、マイクロ波共振器10内で試料200によるマイクロ波の吸収が発生し、マイクロ波共振器10のQ値が変化してマイクロ波の反射が起こり、サーキュレータ106を介して、反射マイクロ波が取り出される。この反射マイクロ波と位相器108を介して送られてきた参照波とで、位相検波器110による位相検波が行われ、ESR現象による吸収信号が検出される。例えば、発振器114で発生させた100kHz程度の交流電流を、パワーアンプ116を介して磁場変調用コイル60に供給することで、電磁石112が形成する電磁場に変調磁場を重畳させ、100kHzで変調された吸収信号を観測する。この吸収信号を増幅器118で増幅し、発振器114と同期の取れた発振器120から供給される参照信号を用いて位相検波器122で位相検波することにより、DC成分としてのESRスペクトルを得る。このESRスペクトル信号に対して、必要に応じてDC可変器124の出力を調整して加算器126により加算し、オフセット成分を除去する。その後、ESRスペクトル信号は、A/D変換器128によってデジタル化されて記録計に取り込まれる。
図2に、本実施形態に係るマイクロ波共振器及び試料管の一例を示す。マイクロ波共振器10は、共振器本体20とキャップ部(中空部材)30,40とによって構成される。共振器本体20は中空部材であり、内部に矩形状の断面を持つ第1空間が形成されている。図2に示す例では、共振器本体20は矩形状の外形を有している。第1空間におけるZ軸方向の長さbと、X軸方向の長さcと、は実質的に同一である。例えば、長さbと長さcとの比は、1.0±0.1である。一例として、第1空間におけるY軸方向の長さaは20〜25mmであり、長さb及び長さcは40mmである。長さa,b,cは、ESR測定に使用されるマイクロ波の波長に応じて決定され、マイクロ波の共振が発生するように長さが設計される。共振器本体20は、一例として銅製である。なお、共振器本体20の中心を、XYZ座標系の原点とする。Z軸方向が、電磁石112によって形成される静磁場Bの向きである。
また、共振器本体20の上面22の中央位置に、矩形状の第1開口部22aが形成されており、上面22の反対側の下面24の中央位置に、矩形状の第2開口部24aが形成されている。具体的には、第1開口部22a及び第2開口部24aにおけるZ軸方向の幅が長く、X軸方向の幅が短くなっている。後述するように、試料管50が、第1開口部22a及び第2開口部24aを通過して共振器本体20に設置されるので、第1開口部22a及び第2開口部24aのZ軸方向の幅は、試料管50のZ軸方向の幅より長くなっており、第1開口部22a及び第2開口部24aのX軸方向の幅は、試料管50のX軸方向の幅より長くなっている。一例として、第1開口部22a及び第2開口部24aのZ軸方向の幅は20mm以上であり、X軸方向の幅は10mm以上である。
なお、共振器本体20には図示しない導波管が接続され、その導波管から共振器本体20内にマイクロ波が供給される。例えば、導波管は、共振器本体20のYZ面に接続される。
キャップ部30は、共振器本体20の上面22に設置され、共振器本体20の第1開口部22aを覆うための部材である。キャップ部40は、共振器本体20の下面24に設置され、共振器本体20の第2開口部24aを覆うための部材である。キャップ部30,40は、共振器本体20の第1開口部22a及び第2開口部24aから漏洩する磁束を、共振器本体20内に閉じ込める構造体として機能する。キャップ部30,40は、一例として銅製である。なお、キャップ部30,40は、共振器本体20と一体化されていてもよいし、共振器本体20とは別の部材であってもよい。
試料管50は、共振器本体20の第1開口部22a及び第2開口部24aを通過しつつマイクロ波共振器10に設置される。試料管50は、断熱用の真空層を形成する石英製の二重管構造を有し、内部に冷媒が供給される。
図2及び図3を参照して、共振器本体20及びキャップ部30,40の構成について詳しく説明する。図3は、図2のIII−III断面図であり、XY面に沿った断面図である。図3には、キャップ部30,40が共振器本体20に設置された状態が示されている。キャップ部30,40が共振器本体20に設置されることで、マイクロ波共振器10の形状は、Z軸方向から見て十字状となる。
キャップ部30は有底の筒体であり、底面32には、筒の中心と同心の第1小孔32aが、必要に応じて開けられている。この第1小孔32aは、共振器本体20の第1開口部22aよりも小さい。また、キャップ部30の中心と共振器本体20の第1開口部22aの中心とが一致する。キャップ部30の内部には、矩形状の断面を持つ第1外部空間34が形成されている。この第1外部空間34は、キャップ部30が第1開口部22aを共振器本体20の外側から覆うように共振器本体20の上面22に設置されたときに、共振器本体20内の第1開口部22aに連通するように形成されている。例えば、試料200に光を照射する場合や、試料200に電圧を印加する場合に、第1小孔32aを介して電線等が設置される。また、試料200を冷却する場合に、第1小孔32aを介して冷媒を流通させてもよい。キャップ部30が共振器本体20の上面22に設置されることで、共振器本体20の第1空間26の外側に、第1外部空間34が形成されることになる。
キャップ部40は有底の筒体であり、底面42には、筒の中心と同心の第2小孔42aが、必要に応じて開けられている。この第2小孔42aは、共振器本体20の第2開口部24aよりも小さい。また、キャップ部40の中心と共振器本体20の第2開口部24aの中心とが一致する。キャップ部40の内部には、矩形状の断面を持つ第2外部空間44が形成されている。この第2外部空間44は、キャップ部40が第2開口部24aを共振器本体20の外側から覆うように共振器本体20の下面24に設置されたときに、共振器本体20内の第2開口部24aに連通するように形成されている。第2小孔42aには、試料管50の一部が挿入される。キャップ部40が共振器本体20の下面24に設置されることで、共振器本体20の第1空間26の外側に、第2外部空間44が形成されることになる。なお、第1小孔32a及び第2小孔42aは、円形であってもよいし、矩形であってもよい。一例として、第1小孔32a及び第2小孔42aの幅は、10mm以下である。
また、第1外部空間34及び第2外部空間44におけるY軸方向の長さLは、マイクロ波の波長をλgとした場合、以下に示す式(1)の関係が成立していることが好ましい。
λg/4≦L≦λg/2・・・(1)
以下では、第1外部空間34と、第2外部空間44と、第1空間26において第1外部空間34と第2外部空間44とに挟まれる部分空間と、からなる空間を、「第2空間」と称することとする。
次に、図2及び図4を参照して、試料管50の構成について詳しく説明する。図4(a)は、YZ面に沿った試料管50の断面図であり、図4(b)は、XY面に沿った試料管50の断面図である。試料管50は、内部に試料200が収容される収容部52と、収容部52に連なり収容部52よりも細い部分54と、を有する。収容部52と細い部分54との間には、収容部52の端部から細い部分54にかけて、幅が徐々に細くなるテーパー部56が設けられている。細い部分54の端部54aは開口しており、試料200を冷却する場合、この端部54aから冷媒が試料管50内に供給される。また、試料200に光を照射する場合や電圧を印加する場合、この端部54aを介して電線等を設置してもよい。なお、収容部52の端部52aは開口していてもよいし、閉じていてもよい。例えば、細い部分54の端部54aから冷媒を収容部52内に供給して流通させる場合、収容部52の端部52aから冷媒が抜けないように、端部52aを閉じておいてもよい。一方、端部52aを介して冷媒を収容部52内に流通させる場合や、端部52aを介して電線等を設置する場合は、端部52aを開口させておいてもよい。
試料管50の断面は、試料管50を共振器本体20内に挿入する方向(Y軸方向)から見て、矩形状となっている。具体的には、Z軸方向の幅が長く、X軸方向の幅が短くなっている。すなわち、収容部52は、平べったい形状を有している。一例として、収容部52におけるZ軸方向の幅は20mm以上であり、収容部52におけるX軸方向の幅は10mm以上である。これにより、幅が10mm以上の平らなブロック状の試料200を、収容部52内に設置することが可能となる。
図5に、マイクロ波共振器10に試料管50が設置された状態を示す。図2及び図5に示すように、試料管50は、共振器本体20の第1開口部22a及び第2開口部24aを通過しつつ共振器本体20に設置され、キャップ部30が共振器本体20の上面22に設置され、キャップ部40が共振器本体20の下面24に設置される。このとき、試料管50の細い部分54は、キャップ部40の第2小孔42aに挿通して設置される。第1開口部22aは共振器本体20の上面22の中央位置に形成され、第2開口部24aは共振器本体20の下面24の中央位置に形成されているため、試料管50は、共振器本体20の中央位置に設置される。具体的には、試料管50は、共振器本体20のX軸方向における中間位置において、共振器本体20のZ軸方向に伸長する(すなわち、Z軸方向が長辺となり、X軸方向が短辺となる)ように設置される。これにより、共振器本体20内の第1空間26は、試料管50によってX軸方向に区分けされる。このように、試料管50は、共振器本体20に設置されたときに、第1空間26を区分けする仕切り部材として機能する。
収容部52の一部は、第1外部空間34内及び第2外部空間44内にも設置されるため、第1外部空間34及び第2外部空間44の幅は、収容部52の一部を設置することが可能な程度の大きさとなっている。例えば、Z軸方向の幅は20mm以上であり、X軸方向の幅は10mm以上である。
また、図6に示すように、共振器本体20の第1空間26には、磁場変調用コイル60が設置されている。図6に示す例では、磁場変調用コイル60として、2ターンコイル(4本柱)が採用されているが、他のコイルが用いられてもよい。磁場変調用コイル60の軸線は、Y軸方向に平行である。例えば図7のZX断面図に示すように、磁場変調用コイル60は、Y軸方向から見て、マイクロ波によって形成される磁場の大きさが最小となる箇所、又は、その箇所の付近に設置される。また、図8に、共振器本体20の外観を示す。図8は、Y軸方向から見た図(XZ平面図)である。磁場変調用コイル60は、共振器本体20内に設置された試料管50を囲むように設置されている。
以上の構成を有するマイクロ波共振器10に試料管50を設置し、図示しない導波管を介して共振器本体20にマイクロ波を供給すると、マイクロ波は、マイクロ波共振器10内にて共振する。この共振モードをTEmnpモードで表す。mはY軸方向(aに対応)に対応し、nはZ軸方向(bに対応)に対応し、pはX軸方向(cに対応)に対応する。本実施形態では、共振器本体20の第1空間26にTE102モードが発生し、第2空間にTE120モードが発生する。m,n,pの方向をXYZ座標に頼らず定義すると、共振器本体20の第1開口部22aと第2開口部24aとを垂直に通る方向が第1の方向(mの方向でaに対応)となり、第1開口部22a及び第2開口部24aの長い幅の方向を第2の方向(nの方向でbに対応)となり、第1の方向と第2の方向とに垂直な方向が第3の方向(pの方向でcに対応)となる。ただし、前述はZ軸方向が長いとしているが、これは一例であってX軸方向を長くしてもマイクロ波共振器10は設計可能であり、第2の方向及び第3の方向の定義は、開口部の長い方向によって決まる。また、この例では、共振モードは矩形TEmnpモードである。
ここで、図9から図12を参照して、TE102モード及びTE120モードの磁場の向きについて説明する。図9に、TE102モードによって形成される磁場(磁力線)の向きを模式的に示す。図9において、キャップ部30,40、試料管50及び磁場変調用コイル60は、省略されている。マイクロ波磁場Bは、TE102モードによって形成される磁場である。マイクロ波磁場Bは、共振器本体20におけるX軸方向の中央付近(試料200が設置される箇所)において最大となる。
図10から図12に、磁場の分布を示す。図10は、X軸方向の中点における共振器本体20のYZ断面図であり、YZ断面における磁場の分布を示す。図10には、TE120モードによって形成されるマイクロ波磁場Bの向きが示されている。マイクロ波磁場Bは、第2空間内に形成され、共振器本体20におけるZ軸方向の中央付近(試料200が設置される箇所)において最大となる。
図11は、Z軸方向の中点における共振器本体20のXY断面図であり、XY断面における磁場の分布を示す。図11には、マイクロ波磁場B,Bの向きが示されている。マイクロ波磁場B,Bは、共振器本体20の中央付近(試料200が設置される箇所)において向きが一致し、マイクロ波磁場B,Bが重畳する。このように、TE102モード及びTE120モードは、同じ位置(試料200が設置される箇所)に最大の磁場を生じさせる。
図12は、Y軸方向の中点における共振器本体20のZX断面図であり、ZX断面における磁場の分布を示す。マイクロ波磁場は、X軸方向及びZ軸方向の中央付近にて最大となっている。つまり、図11に示すように、共振器本体20の中央付近において、マイクロ波磁場B,Bの向きが一致してマイクロ波磁場B,Bが重畳するため、共振器本体20の中央付近において、磁場の大きさが最大となる。また、磁場変調用コイル60は、TE102モードにおけるマイクロ波磁場Bが最小となる箇所、又は、その箇所の付近に設置されている。これにより、マイクロ波磁場Bに対する磁場変調用コイル60の影響が軽減される。
ここで、各共振モードが発生する理由について説明する。長さbと長さcとを実質的に同一にすると、TE102モードとTE012モードとが縮退し、同じ共振周波数で両モードが発生する。
そこで、本実施形態では、第1空間26の長さbと長さcとを実質的に同一にすることで、共振器本体20のサイズを、TE102モードとTE012モードとが縮退するようなサイズに設計し、その上で、大きな試料やガラス管(石英管)を共振器本体20に挿入したときに、TE102モードとTE012モードの分裂幅を大きくする。そして、TE012モードの発生抑制は、磁場変調用コイル60を適切な位置に配置することによって行う。
また、キャップ部30,40を用いて第1開口部22a及び第2開口部24aを覆うことで、磁束が共振器本体20内に閉じ込められ、マイクロ波共振器10の第2空間内にTE120モードが発生する。これにより、磁束の漏洩を防止又は軽減することができる。例えば、キャップ部30,40のY軸方向における長さLを、λg/4以上、λg/2以下に設計することで、第2空間内にTE120モードを発生させることができる。
以上のように、本実施形態は、TE102モードの発生が促進されるように共振器本体20のサイズを設計するとともに、TE102モードとTE012モードの分裂幅を増大させ、チューニングに悪影響を及ぼさないようにし、更に、キャップ部30,40を用いることで磁束を共振器本体20内に閉じ込めて、TE102モードと同じ位置に最大磁場を発生させるTE120モードを、TE102モードに重畳して発生させるようにした点に特徴がある。これにより、ESR測定に有効な共振モード(TE102モードとTE120モードとの混成モード)を発生させることができ、また、第1開口部22a及び第2開口部24aを大きくしても、磁束の漏れを防止又は軽減して試料200付近に最大磁場を形成することができる。その結果、大型試料のESR測定が可能となり、また、試料の周りに作業スペースを確保することが可能となる。更に、同じ位置(試料200が設置される箇所)にTE102モード及びTE120モードによって最大磁場が形成されるため、検出感度が向上する。
本実施形態によれば、大型試料を冷却した状態でESR測定することが可能となる。また、試料200の周りに作業スペースが確保されるので、試料200に光を照射した状態又は電圧を印加した状態でESR測定をすることができる。例えば、試料200に電極を設置し、試料200に電圧を印加した状態でESR測定することができ、また、ESR測定中の試料200の電圧を測定することができる。
例えば、試料管50のZ軸方向の幅を20mm以上とし、X軸方向の幅を10mm以上とすることで、幅が10mm以上のブロック状の試料であってもESR測定が可能となる。一例として、20mm角のICチップを試料とし、そのICチップに電圧を印加した状態でESR測定することが可能となる。また、太陽電池のパネルを試料とし、その試料に光を照射した状態でESR測定することが可能となる。
10 マイクロ波共振器、20 共振器本体、22 上面、22a 第1開口部、24 下面、24a 第2開口部、26 第1空間、30,40 キャップ部、32,42 底面、32a 第1小孔、34 第1外部空間、42a 第2小孔、44 第2外部空間、50 試料管、52 収容部、54 細い部分、56 テーパー部、60 磁場変調用コイル、200 試料。

Claims (7)

  1. 矩形状の断面を持つ第1空間を有する中空体としての共振器本体であって、第1開口部を有する第1面と、前記第1面に対向して第2開口部を有する第2面と、を備え、前記第1空間内に試料が配置された所定状態で、前記第1空間内にマイクロ波の第1共振モードを生じさせる共振器本体と、
    前記第1開口部を覆うように前記第1面に設けられた第1中空部材と、前記第2開口部を覆うように前記第2面に設けられた第2中空部材と、を備え、前記第1中空部材内の第1外部空間と、前記第2中間部材内の第2外部空間と、前記第1空間において前記第1外部空間及び前記第2外部空間で挟まれる部分と、からなる第2空間内に、マイクロ波の第2共振モードを生じさせる閉じ込め構造体と、
    を有し、
    前記第1共振モードは、前記試料の配置箇所に第1の最大磁場を生じさせ、
    前記第2共振モードは、前記試料の配置箇所に第2の最大磁場を生じさせる、
    ことを特徴とするESR用マイクロ波共振器。
  2. 請求項1に記載のESR用マイクロ波共振器において、
    前記所定状態は、前記試料が収容された挿通部材が、前記第1開口部及び前記第2開口部を通過しつつ配置された状態であり、この状態で、前記第1共振モード及び前記第2共振モードが生じる、
    ことを特徴とするESR用マイクロ波共振器。
  3. 請求項2に記載のESR用マイクロ波共振器において、
    前記挿通部材は、挿通の方向から見て矩形状の断面を有する、
    ことを特徴とするESR用マイクロ波共振器。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のESR用マイクロ波共振器において、
    前記共振器本体の前記第1面と前記第2面とを垂直に通る方向を第1方向とし、
    前記第1空間のみで生じる矩形TEmnpモードで前記第1方向をm方向とし、第2方向をn方向とし、第3方向をp方向とした場合、
    前記第1共振モードは、TE102モードであり、
    前記第2共振モードは、TE120モードである、
    ことを特徴とするESR用マイクロ波共振器。
  5. 請求項4に記載のESR用マイクロ波共振器において、
    前記第1空間における前記第2方向の長さbと、前記第1空間における前記第3方向の長さcとは、実質的に同一であり、
    前記挿通部材は、前記第1空間内において前記第2方向を長辺とし前記第3方向を短辺とする形状を有し、前記第1空間の前記第3方向の中間位置において前記第2方向に伸長するように設けられる、
    ことを特徴とするESR用マイクロ波共振器。
  6. 請求項4又は請求項5に記載のESR用マイクロ波共振器において、
    磁場変調用コイルが、前記第1方向から見て磁場が最小となる箇所、又は、その箇所の付近に配置されている、
    ことを特徴とするESR用マイクロ波共振器。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか一項に記載のESR用マイクロ波共振器において、
    前記第1中空部材内には、前記第1空間の外側であって前記第1開口部に連通する矩形状の断面を持つ第1外部空間が形成され、
    前記第1中空部材には、前記第1開口部より小さい第1小孔が形成され、
    前記第2中空部材内には、前記第1空間の外側であって前記第2開口部に連通する矩形状の断面を持つ第2外部空間が形成され、
    前記第2中空部材には、前記第2開口部より小さい第2小孔が形成される、
    ことを特徴とするESR用マイクロ波共振器。
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