JP2015102302A - 空気調和機 - Google Patents

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Abstract

【課題】リモコンによる複数の室内機の一斉操作の際に、使用者が通信エラーを容易かつ確実に認識できる空気調和機を提供する。【解決手段】リモコン20の制御部は、全室内機停止機能を実行する際、送受信部を介して室内機10cに運転停止信号を送信し、所定時間経過しても停止完了信号を受信しない場合は、室内機10cとの間で通信エラーが発生したと認識する。このとき、リモコン20の制御部は、表示部23に「室内機3:エラー」と表示して、使用者に対し室内機10cとの通信がエラーとなって室内機10cの運転を停止できなかったことを知らせる。そして、制御部は、室内機10c以降の室内機10d、10eへの運転停止信号の送信を行わず、表示部23の表示を画面dから変化しないように表示部23を制御する。【選択図】図4

Description

本発明は、1台のリモコンで複数の空気調和機本体を双方向通信によって運転操作できる空気調和機に関する。
従来、1台のリモコンで複数の空気調和機本体(主に、室内機)を運転操作できるようにした空気調和機が知られている。このような空気調和機のうち、各々の室内機が有する機能が同じであり、全ての室内機とリモコンとの間の運転操作が同じものがある。
上記のような空気調和機では、運転制御の内容が同じであるので、1台のリモコンで全ての室内機の一斉操作、例えば、全台一斉に運転開始/停止や、全台同じ運転モード(冷房/暖房/除湿/送風)等の操作が可能であれば便利である。そこで、リモコンとして、別の部屋に設置されている室内機やフロア面積の広い店舗や事務所等に設置されている複数の室内機を確実に操作できるRFリモコン(無線通信方式のリモコン)を使用するものがある。
通常、リモコンとしてRFリモコンを使用する場合は、使用者が意図する室内機のみを操作できるようにするために、空気調和機の使用前にリモコンと操作対象となる室内機とをペアとして登録する設定、所謂ペアリングを行う。そして、上述したような1台のリモコンで複数の室内機を運転操作する空気調和機では、リモコンと全ての室内機との間で個別にペアリングを行い、室内機の個別操作と全ての室内機の一斉操作とを選択できるようにされている。
1台のリモコンで複数の室内機を一斉操作する場合は、リモコンと個々の室内機との間で順次通信がなされる。リモコンには、各室内機の運転状態やタイマー設定の有無等を表示する表示部が設けられており、リモコンと個々の室内機との通信結果が、表示部に通信順に表示されるようになっている。
尚、リモコンの表示部での表示方法としては、表示部が、ドットマトリクスタイプの液晶パネルによって表示を自由に変えることができる第1表示部と7セグメントタイプの液晶パネルからなり表示パターンが制限される第2表示部とで構成され、第1表示部における表示が所定時間毎に表示内容を順次変更するものが提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
特開2013−200121号公報
リモコンで全ての室内機を一斉操作するときに、いずれかの室内機との間で通信エラーが発生した場合、特許文献1に記載のような通信結果を順次表示部に表示する方法では、以下のような問題があった。
使用者がリモコンで一斉操作を指示すると、リモコンと各室内機との間で順次通信がなされ、リモコンの表示部には各室内機からの返信の有無に応じた通信の成否が表示される。従って、いくつかの室内機との間で通信エラーが発生すれば、その旨が表示部に表示されるが、通信結果を順次表示部に表示する方法では、所定時間毎に順次表示内容が変わるので、通信エラー表示がされていても使用者が気づかないうちに次の表示に変わってしまい、使用者が通信エラーとなった室内機を見過ごすあるいは認識するのが遅れる虞があった。また、使用者が通信エラーの見過ごしや認識遅れをしないためには、リモコンの表示部を見続けなければならないという問題があった。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、リモコンによる複数の室内機の一斉操作の際に、使用者が通信エラーを容易かつ確実に認識できる空気調和機を提供することを目的とする。
本発明は上述の課題を解決するものであって、本発明の空気調和機は、空調運転を行う複数の空気調和機本体と、表示部と操作部と制御部とを備え複数の空気調和機本体を双方向通信により運転操作するリモコンとを有するものであって、リモコンの制御部は、操作部から複数の空気調和機本体に対し、一斉に同じ運転操作を行う一斉操作が指示されたとき、複数の空気調和機本体と順次通信を行い、空気調和機本体からの返信があった場合は、通信結果を順次表示部に表示し、空気調和機本体からの返信がなかった場合は、表示部に通信エラーが発生したことを表示するとともに一斉操作を停止するものである。
本発明の空気調和機は、リモコンで複数の空気調和機本体を一斉操作するときに、リモコンと空気調和機本体との間で通信エラーが発生した場合、リモコンの制御部は、通信エラーが発生したことを表示部に表示して一斉操作を停止する。これにより、使用者が確実に通信エラーとなった空気調和機本体を認識することができ、かつ、使用者が通信エラーとなった空気調和機本体を認識するために表示部を見続ける必要がない。また、通信エラーが発生すれば一斉操作を停止するので、使用者が、通信エラーとなった空気調和機本体以降の全ての空気調和機本体で運転を停止していないことを確実に認識できる。
本発明の実施形態における空気調和機の、リモコンおよび複数の室内機の概略図である。 本発明の実施形態におけるリモコンの説明図であり、(A)はリモコンの正面図、(B)は蓋を開けた状態でのリモコンの正面図である。 本発明の実施形態における、室内機およびリモコンの構成ブロック図である。 一斉操作時の動作を説明する図面であり、(A)はリモコンと各室内機との通信状態の説明図、(B)はリモコンの表示部における表示内容の説明図である。 一斉操作時のリモコンの制御部での処理を示すフローチャートである。
以下、本発明に係る空気調和機の実施の形態を、添付図面に基づいて詳細に説明する。実施形態としては、同じ機能を有する5台の室内機と、各室内機とペアリングを行い各室内機を個別にあるいは一斉に運転操作できる1台のリモコンとを有する空気調和機を例に挙げて説明する。尚、本発明は以下の実施形態に限定されることはなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々変形することが可能である。
まず、本発明に係る空気調和機の概略構成について説明する。図1に示すように、空気調和機1は、横長の略直方体形状を有する空気調和機本体である5台の室内機10a〜10eと、図1では不図示であり室内機10a〜10eと各々冷媒配管で接続される5台の室外機50a〜50eと、少なくとも1台のリモコン20とを有している。尚、5台の室内機10a〜10eの機能や構成は同じであり、フロア面積の広い店舗や複数の事務所等に設置されているものである。また、空気調和機1では、RFモジュールによる双方向無線通信を利用し、リモコン20から室内機10a〜10eに対して、個別にあるいは一斉に運転操作や各種設定を行うことができる。
室内機10a〜10eは、図3に示すように、室内機10a〜10eの各部および室外機50a〜50eを制御する制御部11a〜11eと、リモコン20とのペアリングを行う際に操作されるペアリング設定部12a〜12eと、室内機10a〜10eの運転状態やタイマー設定の有無等を表示する表示部13a〜13eと、空気調和機1の制御に関わるプログラムやデータ、室内機10a〜10eにペアリングされているリモコンのIDであるペアリング情報等を記憶する記憶部14a〜14eと、リモコン20と双方向無線通信を行うRFモジュールからなる送受信部15a〜15eと、時刻や時間を計測する計時部16a〜16eと、室外機50a〜50eとの通信を行うインターフェイスである通信部17a〜17eと、室内機10a〜10eに備えられた図示しない室温センサや冷媒温度センサ等の検出結果を制御部11a〜11eに出力するセンサ入力部18a〜18eとを備えている。
次に、リモコン20について説明する。リモコン20は、図3に示すように、使用者の操作を受け付ける操作部22と、運転情報や使用者がリモコン20を操作する際の操作画面等を表示する表示部23と、リモコン20の制御に関わるプログラムやデータ、空気調和機1の現在の運転情報データ等を記憶する記憶部24と、室内機10a〜10eと双方向無線通信を行うRFモジュールからなる送受信部25と、時刻や時間を計測する計時部26と、使用者の操作に応じた室内機10の制御や表示部23に表示する画像データの表示制御を行う制御部21とを備えている。
リモコン20の筐体表面には、図2に示すように、操作部22や表示部23が備えられている。表示部23は、リモコン20の筐体表面上側に配置されており、ドットマトリクスタイプの液晶パネルで構成されている。表示部23には、室内機10a〜10eとの通信状態、現在の運転モードや設定温度、風量等の運転状態、現在の時刻、タイマー設定の有無等が表示される。
操作部22は、多数の操作キーで構成され、図2(A)に示すように、リモコン20の筐体表面の略中央部から筐体表面下側にかけて配置され、また、図2(B)に示すように、筐体表面下側に設けられている蓋20aを開けた内部にも操作キーが配置されている。
リモコン20の筐体表面には、図2(A)に示すように、リモコン20が有する機能の選択に使用する十字キー22a、選択した機能を決定する決定キー22b、運転開始と運転停止を行う運転/停止キー22c、上下の矢印ボタンで設定温度を変更する温度キー22d、風量の変更設定を行う風量キー22e、冷房運転モードでの運転開始や他の運転モードから冷房運転モードに切り換える冷房キー22f、暖房運転モードでの運転開始や他の運転モードから暖房運転モードに切り換える暖房キー22g、除湿運転モードでの運転開始や他の運転モードから除湿運転モードに切り換える除湿キー22h、および、送風運転モードでの運転開始や他の運転モードから送風運転モードに切り換える送風キー22i、等が配置されている。
一方、蓋20aの内部には、図2(B)に示すように、空気調和機1の詳細設定を行う操作キーが配置されている。具体的には、環境温度に応じて運転モードを自動で選択するモードに切り換える自動運転キー22j、急速な暖房や冷房を行うハイパワーキー22k、時間によって空気調和機1の運転開始/停止を制御するタイマーキー22m、リモコン20が有する機能を表示部23に表示する機能キー22n、選択した機能を確定する確定キー22p、リモコン20とペアリングしている全ての室内機を表示部23に表示する登録エアコンキー22q、機能の選択を取り消す取消キー22r、等が配置されている。
以上説明した室内機10a〜10eとリモコン20には、ペアリング設定手段が設けられている。具体的には、室内機10a〜10eでは、制御部11a〜11eとペアリング設定部12a〜12eと送受信部15a〜15eとで室内機10a〜10eのペアリング設定手段が構成される。一方、リモコン20では、制御部21と後述する操作部22の操作キーの一部と送受信部25とでリモコン20のペアリング設定手段が構成される。
本実施形態の空気調和機1のようにRFモジュールを用いて双方向無線通信を行う場合は、使用者がリモコンを操作することで意図しない室内機を操作してしまう可能性がある。そこで、RFモジュールを用いて双方向無線通信を行う空気調和機では、使用者が意図する室内機のみを操作できるように事前に室内機10a〜10eとリモコン20とのペアリングを行う必要がある。
以下に、室内機10a〜10eとリモコン20とをペアリングする方法について説明する。
室内機10a〜10eは、工場出荷時にはリモコンとのペアリングがなされていないため、室内機10a〜10eの設置後に初めて室内機10a〜10eに電源を投入すると、制御部11a〜11eはリモコンとペアリングされていないことを検知する。制御部11a〜11eは表示部13a〜13eを点灯あるいは点滅させ、室内機10a〜10eがリモコンのペアリング待ちであることを使用者に報知する。
次に、使用者がリモコン20に電池を装着するか、あるいは、電池が装着されている場合に操作部22のいずれかの操作キーを押下すると、リモコン20の制御部21は、表示部23に室内機10a〜10eとのペアリングを行う際の操作を案内する初期設定画面(不図示)を表示する。使用者は、この初期設定画面の表示内容に従って、室内機10a〜10eとのペアリングを順次行う。ペアリングの操作としては、例えば、まず最初に室内機10aのペアリング設定部12aを5秒間押下し続けて室内機10aをペアリング待ちの状態とし、次にリモコン20の運転/停止キー22cと確定キー22pとを同時に押下する。
使用者が室内機10aのペアリング設定部12aを5秒間押下すると、制御部11aは、ペアリング待ちの状態であることを図示しないブザーの発音、表示部13aの点灯や点滅等で示す。
また、使用者がリモコン20の運転/停止キー22cと確定キー22pとを同時に押下すると、制御部21は、送受信部25を介してリモコン20のIDを用いて生成したペアリング要求信号を室内機10aに送信する。
室内機10aの制御部11aは、リモコン20から受信したペアリング要求信号に含まれるリモコン20のIDを記憶部14aに記憶し、送受信部15aを介してペアリングが完了した旨のペアリング完了信号をリモコン20に送信する。送受信部25を介してペアリング完了信号を受信したリモコン20の制御部21は、送受信部25を介してペアリング完了信号を受信した旨の信号を室内機10aに送信する。
以上の動作により、室内機10aとリモコン20とがペアリングされる。ペアリングが完了した室内機10aの制御部11aは、表示部13を消灯して、使用者に室内機10aはペアリング済であることを報知する。
尚、室内機10b〜10eとリモコン20とのペアリングも、上述した室内機10aとリモコン20とのペアリングと同じ方法で行う。
次に、図2乃至図4を使用して、リモコン20により室内機10a〜10eを一斉操作する場合の空気調和機1の動作およびリモコン20の制御部21での制御について説明する。以下の説明では、一斉操作として、室内機10a〜10eを一斉に運転停止する場合を例に挙げて説明する。また、室内機10a〜10eは、リモコンとのペアリング時に、順に室内機1〜5という名称が付与されており、リモコン20の表示部23に室内機10a〜10eとの通信状態が表示される際にはこの名称が表示されるものとする。
まず、使用者は、リモコン20の操作部22の機能キー22nを操作して表示部23に空気調和機1の機能メニューを表示させる。使用者が表示部23に空気調和機1の機能メニューを表示させた状態で十字キー22aを操作すると、複数ある空気調和機1の機能メニューが順に表示される。使用者は、図4(B)の画面aに示すように、表示部23に、室内機10a〜10eを一斉に運転停止する「全室内機停止」機能メニューが表示されれば、決定キー22bを押下して全室内機停止機能を選択する。
全室内機停止機能が選択されると、リモコン20の制御部21は、図4(A)に示すように、室内機10a(室内機1)、室内機10b(室内機2)、・・・の順に、送受信部25を介して運転停止指示からなる運転停止信号を送信する。
まず最初に、リモコン20の制御部21は、室内機10aに送受信部25を介して運転停止信号を送信する。送受信部15aを介して運転停止信号を受信した室内機10aの制御部11aは、室内機10aの運転を停止し、運転を停止したことを示す停止完了信号を送受信部15aを介してリモコン20に送信する。送受信部25を介して停止完了信号を受信したリモコン20の制御部21は、図4(B)の画面bに示すように、表示部23に「室内機1:停止」と表示して、使用者に対し室内機10aが運転を停止したことを知らせる。
室内機10aとの通信結果を表示部23に表示したリモコン20の制御部21は、続いて次の室内機10bに運転停止信号を送信する。送受信部15bを介して運転停止信号を受信した室内機10bの制御部11bは、室内機10bの運転を停止し、運転を停止したことを示す停止完了信号を送受信部15bを介してリモコン20に送信する。送受信部25を介して停止完了信号を受信したリモコン20の制御部21は、図4(B)の画面cに示すように、表示部23に「室内機2:停止」と表示して、使用者に対し室内機10bが運転を停止したことを知らせる。
以降、リモコン20の制御部21は、上述した手順により残りの室内機10c〜10eとも順次通信を行う。そして、通信中にエラーが発生しなければ、全ての室内機10c〜10eの運転が停止されるとともに、表示部23に、室内機10c〜10eとの通信が無事行えて室内機10c〜10eが運転を停止したことを順次表示する。
ここで、図4(A)に示すように、リモコン20の制御部21が室内機10cに運転停止信号を送信したが、通信エラーにより室内機10cが運転停止信号を受信できない場合を説明する。リモコン20の制御部21は、送受信部25を介して室内機10cに運転停止信号を送信した後計時部26にて時間計測を開始し、運転停止信号を送信してから所定時間(例えば、10秒間)経過しても停止完了信号を受信しない場合は、室内機10cとの間で通信エラーが発生したと認識する。
このとき、リモコン20の制御部21は、図4(B)の画面dに示すように、表示部23に「室内機3:エラー」と表示して、使用者に対し室内機10cとの通信がエラーとなって室内機10cの運転を停止できなかったことを知らせる。そして、制御部21は、室内機10c以降の室内機10d、10eへの運転停止信号の送信を行わずに全室内機停止機能を停止するとともに、表示部23の表示が図4(B)に示す画面dを維持するように表示部23を制御する。
以上説明したように、本実施形態における空気調和機1では、室内機10cとの通信がエラーとなった段階で全室内機停止機能を停止するとともに、表示部23の表示を、図4(B)の画面dに示すように、室内機10cとの間で通信エラーが発生したことを示す表示としこの表示を維持する。通信エラーがあっても、全室内機停止機能を停止することなく次の通信に進んで表示部23の表示が順次変化すると、室内機10cの通信エラーが表示されていることを見逃した使用者が、室内機10cで通信エラーが発生したことを見逃したり通信エラーを認識するのが遅れたりする虞があるが、本発明のように、通信エラーが発生した室内機10cで表示部23の表示が止まっていれば、使用者は、室内機10cで通信エラーが発生したことを容易かつ確実に認識することができる。また、通信エラーが発生した室内機10cで表示部23の表示が止まるので、使用者が、通信エラーが発生したタイミングを見逃さないように表示部23を見続ける必要もない。また、通信エラーが発生すれば一斉操作(全室内機停止)を停止するので、通信エラーとなった室内機10c以降の全ての室内機(室内機10d、10e)で運転を停止していないことを確実に認識できる。
尚、室内機10cで通信エラーが発生し、表示部23の表示が、図4(B)の画面dで停止していることを認識した使用者は、リモコン20を操作して通信エラーが発生した室内機10cおよび残りの室内機10d、10eの運転停止操作を個別に行えばよい。
次に、図5を用いて、リモコン20の制御部21における、上述した全室内機停止機能のような一斉操作を行う際の処理の流れについて説明する。図5に示すフローチャートは、リモコン20の制御部21が行う室内機10a〜10eの一斉操作に関する処理の流れを示すものであり、STはステップ番号を表しこれに続く数字はステップの番号を示している。尚、図5では本発明に関わる処理を中心に説明しており、これ以外の処理、例えば、使用者による室内機10a〜10e毎の設定温度や風量の設定、タイマー運転設定等といった、一般的な処理については説明を省略している。
まず最初に、制御部21は、使用者によるリモコン20の操作部22の操作が室内機10a〜10eの一斉操作であるか否かを判断する(ST1)。一斉操作でなければ(ST1−No)、制御部21は、通常(室内機10a〜10e個別の)操作に応じた制御信号を室内機10a〜10eに送信する(ST11)。そして、ST11の処理を終えた制御部21は、ST1に処理を戻す。
使用者による操作が一斉操作であれば(ST1−Yes)、制御部21は、室内機10a〜10eの通信完了台数であるNをリセットしN=0とする(ST2)。次に、制御部21は、現在の通信完了台数Nに1を加える(ST3)。一斉操作を始めた直後では、N=0+1=1、となり、通信を行う室内機が1番目の室内機(本実施形態では室内機10a)であることを示す。
次に、制御部21は、ST3で求めたN番目の室内機に一斉操作の内容に応じた操作信号を送信する(ST4)。例えば、本実施形態では、通信完了台数:N=1の場合は室内機10aに操作信号である運転停止信号を送信する。
次に、制御部21は、操作信号を送信してから所定時間内に、操作信号を送信したN番目の室内機から応答信号を受信したか否かを確認する(ST5)。例えば、本実施形態では、所定時間(10秒)以内に運転停止信号を送信した室内機10aから送信される停止完了信号を受信したか否かを判断する。
応答信号を受信していなければ(ST5−No)、制御部21は、表示部23にN番目の室内機との間で通信エラーが発生した旨を表示する(ST8)。例えば、本実施形態では、室内機10aとの通信でエラーが発生した場合は、表示部23に「室内機1:エラー」と表示する。そして、ST8の処理を終えた制御部21は、一斉操作を停止して(ST9)、処理を終了する。
ST5において、応答信号を受信していれば(ST5−Yes)、制御部21は、表示部23にN番目の室内機との間で通信が成功した旨を表示する(ST6)。例えば、本実施形態では、室内機10aとの通信が成功し室内機10aから停止完了信号を受信した場合は、表示部23に「室内機1:停止」と表示する。
次に、制御部21は、通信完了台数Nが最後の室内機であることを示す最終台数Ne(本実施形態では、室内機が5台なので、Ne=5)と等しいか否かを判断する(ST7)。現在の通信完了台数Nが最終台数Neに等しくない場合は(ST7−No)、制御部21は、ST3に処理を戻す。このとき、ST3においては、通信完了台数N=1+1=2、となり、制御部21は、ST4以降の制御を2番目の室内機(本実施形態では、室内機10b)に対して実行する。以降、通信完了台数N=Neとなるまで上記制御を繰り返し、通信完了台数Nが最終台数Neに等しくなった場合は(ST7−Yes)、制御部21は、一斉操作が終了した旨を表示部23に表示し(ST10)、処理を終了する。
尚、以上説明した実施形態では、リモコン20から室内機10a〜10eに一斉操作を指示したときに、室内機10a〜10eのいずれかとリモコン20との間で通信エラーが発生した時点で、一斉操作を停止する場合について説明したが、通信エラーが発生したとき、再度リモコン20から運転停止信号を送信して、再び通信エラーが発生したときに一斉操作を停止する、というように、一斉操作を停止する前に通信を何度かリトライするようにしてもよい。
以上説明した通り、本発明の空気調和機は、リモコンで複数の空気調和機本体を一斉操作するときに、リモコンと空気調和機本体との間で通信エラーが発生した場合、リモコンの制御部は、通信エラーが発生したことを表示部に表示して一斉操作を停止する。これにより、使用者が確実に通信エラーとなった空気調和機本体を認識することができ、かつ、使用者が通信エラーとなった空気調和機本体を認識するために表示部を見続ける必要がない。また、通信エラーが発生すれば一斉操作を停止するので、使用者が、通信エラーとなった空気調和機本体以降の全ての空気調和機本体で運転を停止していないことを確実に認識できる。
1 空気調和機
10a〜10e 室内機
11a〜11e 制御部
送受信部15a〜15e
20 リモコン
21 制御部
22 操作部
22a 十字キー
22b 決定キー
22n 機能キー
22r 取消キー
23 表示部
25 送受信部
26 計時部
50 室外機

Claims (1)

  1. 空調運転を行う複数の空気調和機本体と、
    表示部と操作部と制御部とを備え、複数の前記空気調和機本体を双方向通信により運転操作するリモコンと、
    を有する空気調和機であって、
    前記リモコンの制御部は、
    前記操作部から前記複数の空気調和機本体に対し、一斉に同じ運転操作を行う一斉操作が指示されたとき、前記複数の空気調和機本体と順次通信を行い、
    前記空気調和機本体からの返信があった場合は、通信結果を順次前記表示部に表示し、
    前記空気調和機本体からの返信がなかった場合は、前記表示部に通信エラーが発生したことを表示するとともに、前記一斉操作を停止すること
    を特徴とする空気調和機。
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