JP2015101643A - 両面粘着シート、封止材及びそれらを用いた画像表示装置 - Google Patents

両面粘着シート、封止材及びそれらを用いた画像表示装置 Download PDF

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Abstract

【課題】透明性が高く、かつ、高湿の環境下であっても、粘着剤層の端から入り込み、粘着剤層を透過した水蒸気による耐水蒸気性の低い機能素子等の被保護体の劣化を抑制することができる両面粘着シート、封止材及びそれらを用いた画像表示装置を提供する。【解決手段】第1の透明性粘着剤層2aと、第2の透明性粘着剤層3aと、前記第1及び前記第2の透明性粘着剤層2a,3aの間に配置され、前記第1及び前記第2の透明性粘着剤層2a,3aに接する透明性基材1aとを含み、少なくとも前記第1の透明性粘着剤層2aが、粘着剤成分及び粘着付与剤成分を含み、水蒸気透過度が50g/m2・day未満であり、前記粘着付与剤が、テンペル系樹脂又はロジン系樹脂である両面粘着シート10aによって上記課題を解決した。【選択図】図2

Description

本発明は、光学用部材を貼り合わせる際に好ましく用いられる両面粘着シート、封止材及びそれらを用いた画像表示装置に関する。
画像表示装置、太陽電池等の電子部材は、例えば、有機EL素子を構成する着色層;発光層;光電変換層等の耐水蒸気性の低い機能素子、その他様々な機能をもつ光学用部材を両面粘着シートで貼り合わせることによって形成されている。光学用部材が両面粘着シートによって貼り合わされた電子部材は、組み込まれた製品が用いられる環境によっては、高湿の雰囲気下に置かれることもあり、このような環境下において、光学用部材の剥がれの問題が生じる場合がある。
この問題に対し、例えば特許文献1では、透明基材、透明基材の一方の面に設けられた第1の透明粘着剤層、及び透明基材の他の面に設けられた第2の透明粘着剤層を含み、第1の透明粘着剤層は、シリコーンポリウレアエラストマー及びシリコーンオイルを含む粘着剤組成物を含み、所定の条件下における第1の透明粘着剤層の接着力が所定値である再剥離性の両面粘着シートを提案している。この技術によれば、光学用部材と粘着シートとの間で充分な強度を確保でき、剥がれ等が生じにくい積層体を形成し得る、透明性の高い両面粘着シートを提供できるとされている。
特開2010−180367号公報
上記特許文献1で提案された両面粘着シートは、高湿の環境下において光学用部材の剥がれが生じにくいという効果を得ることができるが、両面粘着シートの粘着剤層の端から水蒸気が入り込み、入り込んだ水蒸気が粘着剤層を透過して耐水蒸気性の低い機能素子を劣化させるという問題が考えられる。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、透明性が高く、かつ、高湿の環境下であっても、粘着剤層の端から入り込み、粘着剤層を透過した水蒸気による耐水蒸気性の低い機能素子等の被保護体の劣化を抑制することができる両面粘着シート、封止材及びそれらを用いた画像表示装置を提供することにある。
(1)上記課題を解決するための本発明に係る両面粘着シートは、第1の透明性粘着剤層と、第2の透明性粘着剤層と、前記第1及び前記第2の透明性粘着剤層の間に配置され、前記第1及び前記第2の透明性粘着剤層に接する透明性基材とを含む両面粘着シートであって、少なくとも前記第1の透明性粘着剤層が、粘着剤成分及び粘着付与剤成分を含み、水蒸気透過度が50g/m・day未満であり、前記粘着付与剤成分が、テンペル系樹脂又はロジン系樹脂であることを特徴とする。
本発明に係る両面粘着シートにおいて、前記透明性基材は鎖状オレフィン系樹脂フィルムである。
(2)上記課題を解決するための本発明に係る封止材は、基板上に形成された耐水蒸気性の低い機能素子を封止するための封止材であって、前記耐水蒸気性の低い機能素子を封止する第1の透明性粘着剤層と、第2の透明性粘着剤層と、前記第1及び前記第2の透明性粘着剤層の間に配置され、前記第1及び前記第2の透明性粘着剤層に接する透明性基材とを含み、少なくとも前記第1の透明性粘着剤層が、粘着剤成分及び粘着付与剤成分を含み、水蒸気透過度が50g/m・day未満であり、前記粘着付与剤成分が、テンペル系樹脂又はロジン系樹脂であることを特徴とする。
(3)上記課題を解決するための本発明に係る画像表示装置は、上記した本発明に係る両面粘着シート又は封止材を用いて、表面に耐水蒸気性の低い機能素子が形成された基板と、金属酸化物薄膜が形成された透明導電性部材とが貼り合わされていることを特徴とする。
本発明に係る両面粘着シート、封止材及びそれらを用いた画像表示装置によれば、透明性が高く、かつ、高湿の環境下であっても、粘着剤層の端から入り込み、粘着剤層を透過した水蒸気による耐水蒸気性の低い機能素子等の被保護体の劣化を抑制することができる。
本発明に係る両面粘着シートの一例を示す模式的な断面図である。 本発明に係る封止材を用いた画像表示装置の部分構成の一例を示す模式的な断面図である。
本発明に係る両面粘着シート、封止材及びそれらを用いた画像表示装置について、図面を参照しつつ説明する。なお、本発明は以下の実施形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で種々変形して実施することができる。
[両面粘着シート]
本発明に係る両面粘着シート10は、図1に示すように、第1の透明性粘着剤層2と、第2の透明性粘着剤層3と、第1の透明性粘着剤層2及び第2の透明性粘着剤層3の間に配置され、第1の透明性粘着剤層2及び第2の透明性粘着剤層3に接する透明性基材1とを含んでいる。第1の透明性粘着剤層2及び第2の透明性粘着剤層3のうち、少なくとも第1の透明性粘着層2が、粘着剤成分及び粘着付与剤成分を含み、水蒸気透過度が50g/m・day未満である。前記粘着付与剤成分は、テルペン系樹脂又はロジン系樹脂である。
この両面粘着シート10は、透明性基材1の両側に接する第1及び第2の透明性粘着剤層2,3のうち、少なくとも第1の透明性粘着剤層2が、粘着剤成分と、テルペン系樹脂やロジン系樹脂等の粘着付与剤成分とを含んでいることにより、この透明性粘着剤層2の水蒸気透過度を50g/m・day未満とすることができる。その結果、両面粘着シート10の第1の透明性粘着剤層2側を耐水蒸気性の低い機能素子等の被保護体30(図2参照)に貼り付けた場合、両面粘着シート10が高湿環境に曝されても、第1の透明性粘着剤層2の端から入り込んだ水蒸気が当該透明性粘着剤層2を透過するのを抑制することができる。また、耐水性が低い食品、美術館等の展示物、水分により変質する医薬品等の被保護体を保護するために、両面粘着シート10の第1の透明性粘着剤層2側を、例えばポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレンフィルム等の透明プラスチックフィルム;ガラス又は例えばポリカーボネート、ポリメチルメタクリレート等のプラスチック板等に貼り付けた場合、両面粘着シート10が高湿環境に曝されても、第1の透明性粘着剤層2の端から入り込んだ水蒸気が当該透明性粘着剤層2を透過するのを抑制することができる。したがって、両面粘着シート10の第1の透明性粘着剤層2側を被保護体30やそれを覆うフィルム、ガラス又はプラスチック板等に貼り付けた場合、高湿環境に曝されたときに起りやすい水蒸気による被保護体の劣化を抑制することができる。
この両面粘着シート10は、少なくとも第1の透明性粘着剤層の水蒸気透過度が50g/m・day未満である場合に、優れた水蒸気バリア性を有するので、例えば、表面に耐水蒸気性の低い機能素子等の被保護体が形成されたガラス等の基板と、表面に酸化インジウムスズ(ITO)等の金属酸化物薄膜が設けられた透明導電性フィルム又は透明導電性ガラス等の透明導電性部材との貼り合わせに両面粘着シート10を用いたとき、基板上に形成された耐水蒸気性の低い機能素子等を水蒸気から保護することができ、実用性に優れている。また、基板上に形成された耐水蒸気性の低い機能素子等を封止するのに、両面粘着シート10を用いることにより、耐水蒸気性の低い機能素子等を封止する工程を簡便に行うことができるようになる。
以下、両面粘着シートの構成要素について詳しく説明する。
(第1の透明性粘着剤層)
第1の透明性粘着剤層2は、透明性基材1の片側に設けられ、被保護体に貼り合わされる。第1の透明性粘着剤層2は、水蒸気が第1の透明性粘着剤層2の端から入り込み、被保護体に到達させるのを防いで被保護体の劣化を防止するために設けられる。第1の透明性粘着剤層2は、透明性基材1の両面のうち一方の面に接するように、すなわち透明性基材1との間に他の層が入らないように配置されている。第1の透明性粘着剤層2は、粘着剤成分及び粘着付与剤成分を含んでいる。このように、第1の透明性粘着剤層2は、粘着剤成分の他に粘着付与剤成分を用いることにより、水蒸気透過度を低下させることができる。
第1の透明性粘着剤層2の水蒸気透過度は、50g/m・day未満であり、好ましくは45g/m・day以下である。水蒸気透過度がこの範囲内である透明性粘着剤層2は、上記作用効果を奏し、粘着面への水蒸気の透過を抑制することができる。なお、水蒸気透過度が50g/m・day以上では、第1の透明性粘着剤層2の端から粘着面に水蒸気が透過して耐水蒸気性の低い機能素子等の被保護体を劣化させるおそれがある。水蒸気透過度の下限は特に限定されないが、1g/m・day程度である。
水蒸気透過度の測定は、JIS K7129に準拠した方法によって行うことができる。具体的には、第1の透明性粘着剤層2を形成し得る樹脂組成物を、シリコーン剥離処理したポリエチレンテレフタレートフィルムに塗布して乾燥し、透明性粘着剤層を形成し、120mm×120mmのサイズに切り出した透明性粘着剤層を、水蒸気透過度計を用いて、40℃90%RHの条件で水蒸気透過度を測定することにより確認することができる。
透明性基材1に第1の透明性粘着剤層2が形成されている場合には、第1の透明性粘着剤層2を溶媒、例えば、酢酸エチル/メチルエチルケトン/トルエン=1/1/1の混合溶媒に浸漬して放置する。所定時間放置した後、第1の透明性粘着剤層2が膨潤し、透明性基材1から剥がれ落ちたゲル状の第1の透明性粘着剤層2をシリコーン剥離処理したポリエチレンテレフタレートフィルム上に置き、アプリケーターにて所定の膜厚となるようにゲル状の第1の透明性粘着剤層2をならす。このゲル状の第1の透明性粘着剤層2を乾燥した後、上記混合溶媒成分を揮発させ、第1の透明性粘着剤層2が露出している面にシリコーン剥離処理したポリエチレンテレフタレートフィルムを貼り付ける。その後、シリコーン剥離処理したポリエチレンテレフタレートフィルムで両面をラミネートした第1の透明性粘着剤層2を所定サイズ(例えば120mm×120mm)に切り出し、上述と同様に、水蒸気透過度計を用いて、40℃90%RHの条件で水蒸気透過度を測定することにより確認することができる。
なお、透明性基材1の両面に第1の透明性粘着剤層2と第2の透明性粘着剤層3が形成されている場合には、透明性基材1、第1の透明性粘着剤層2及び第2の透明性粘着剤層3の水蒸気透過度をそれぞれ測定した後、透明性基材1、第1の透明性粘着剤層2及び第2の透明性粘着剤層3の水蒸気透過度の逆数を足し合わせることにより、両面粘着シート10の水蒸気透過度を算出することができる。
第1の透明性粘着剤層2は、粘着剤成分及び粘着付与剤成分を含んでいる。こうした第1の透明性粘着剤層2を形成するための樹脂組成物は、粘着剤と粘着付与剤とを、所定の水蒸気透過度の範囲の層を形成できるように配合して得られる。なお、第1の透明性粘着剤層2に、粘着付与剤成分が含まれているか否かの確認は、第1の透明性粘着剤層2を溶媒、例えば、酢酸エチル/メチルエチルケトン/トルエン=1/1/1の混合溶媒に浸漬して所定時間放置した後、混合溶媒を採取し、例えば、ガスクロマトグラフィー分析、ガスクロマトグラフィー質量分析(GC−MS)、高速液体クロマトグラフィー分析(HPLC)等によって分析することにより行うことができる。また、第1の透明性粘着剤層2に、粘着剤成分が含まれているか否かの確認は、例えば、以下のように行うことができる。第1の透明性粘着剤層2を溶媒、例えば、酢酸エチル/メチルエチルケトン/トルエン=1/1/1の混合溶媒に浸漬して所定時間放置し、第1の透明性粘着剤層2が膨潤し、透明性基材1から剥がれ落ちたゲル状の第1の透明性粘着剤層2をシリコーン剥離処理したポリエチレンテレフタレートフィルム上に置き、アプリケーターにて所定の膜厚となるようにゲル状の第1の透明性粘着剤層2をならす。このゲル状の第1の透明性粘着剤層2を乾燥して上記混合溶媒成分を揮発させる。この乾燥させた第1の透明性粘着剤層2を、例えば、赤外分光分析(FT−IR)、熱分解ガスクロマトグラフィー質量分析(Py−GC−MS)等によって分析することにより、第1の透明性粘着剤層2に、粘着剤成分が含まれているか否かの確認を行うことができる。
粘着剤は、第1の透明性粘着剤層2を形成できるものであれば特に制限されないが、一般的には、感圧接着剤が用いられる。感圧接着剤としては、例えば、アクリル系粘着剤、シリコーン系粘着剤、ポリエステル系粘着剤、ゴム系粘着剤等を挙げることができる。この中でも、第1の透明性粘着剤層2の長期保管性の観点から、アクリル系粘着剤、シリコーン系粘着剤、ポリエステル系粘着剤等を用いることが好ましい。また、粘着剤の種類及び費用の観点から、アクリル系粘着剤を用いることが好ましい。形成される第1の透明性粘着剤層2の耐熱性の観点から、シリコーン系粘着剤、ポリエステル系粘着剤等を用いることが好ましい。
アクリル系粘着剤としては、例えば、アクリル酸エステルと他の単量体とを共重合させたアクリル酸エステル共重合体を挙げることができる。アクリル酸エステルとしては、例えば、アクリル酸エチル、アクリル酸−n−ブチル、アクリル酸−2−エチルヘキシル、アクリル酸イソオクチル、アクリル酸イソノニル、アクリル酸ヒドロキシルエチル、アクリル酸プロピレングリコール、アクリルアミド、アクリル酸グリシジル等を挙げることができる。これらは、単独又は2種以上を組み合わせて用いてもよい。なお、本発明では、上記アクリル酸エステルの中でも、アクリル酸−n−ブチル及びアクリル酸−2−エチルヘキシルは、耐熱性、耐湿熱性、耐久性、透明性に優れた層を形成できる点において好ましい。他の単量体としては、例えば、アクリル酸メチル、メタクリル酸メチル、スチレン、アクリロニトリル、酢酸ビニル、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、アクリル酸ヒドロキシルエチル、メタクリル酸ヒドロキシルエチル、アクリル酸プロピレングリコール、アクリルアミド、メタクリルアミド、アクリル酸グリシジル、メタクリル酸グリシジル、メタクリル酸ジメチルアミノエチル、メタクリル酸−tert−ブチルアミノエチル、メタクリル酸−n−エチルヘキシル等を挙げることができる。これらは、単独又は2種以上を組み合わせて用いてもよい。
シリコーン系粘着剤としては、例えば、シリコーンゴムとシリコーンレジンを所定の割合で混合した混合物等を挙げることができる。ポリエステル系粘着剤としては、例えば、ポリエステル樹脂は、ジカルボン酸成分とジオール成分、必要に応じて3官能以上のポリオール成分や3官能以上の多価カルボン酸成分を重縮合してなるポリエステル樹脂等を挙げることができる。ゴム系粘着剤としては、主成分として、例えば天然ゴム、ポリイソプレンゴム、ポリイソブチレンゴム、ポリブタジエンゴム、スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体、スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体等の中から選ばれた単独又は2種以上を組み合わせたものを挙げることができる。
粘着付与剤(タッキファイヤー)は、粘着剤とともに、第1の透明性粘着剤層2を構成するものである。粘着付与剤は、粘着剤の粘着性を高めるものである。また、粘着付与剤は、粘着剤を含む樹脂組成物に添加されることにより、樹脂組成物によって形成された第1の透明性粘着剤層2の水蒸気透過度を、50g/m・day未満に低下させることができる。粘着付与剤としては、例えば、テルペン系樹脂、ロジン系樹脂等を用いることができる。
粘着付与剤の配合量は、粘着剤の種類等によって異なるが、一例としては、アクリル系粘着剤100質量部(固形分100%の場合)に対して、粘着付与剤12.5質量部以上50質量部以下の範囲内にすることができ、11.25質量部以上50質量部以下の範囲内にすることが好ましい。なお、アクリル系粘着剤が例えば固形分40%の樹脂溶液である場合には、アクリル系粘着剤100質量部に対して、粘着付与剤5質量部以上20質量部以下の範囲内にすることができ、4.5質量部以上20質量部以下の範囲内にすることが好ましい。粘着付与剤がアクリル系粘着剤100重量部(固形分100%の場合)に対して12.5質量部未満の場合、水蒸気透過度が高くなり、粘着付与剤がアクリル系粘着剤100重量部(固形分100%の場合)に対して50質量部を超えると、スティックスリップが生じやすくなる。
第1の透明性粘着剤層2を形成するための樹脂組成物は、第1の透明性粘着剤層2を形成できるとともに、効果を阻害しない範囲内で他の成分を配合してもよい。具体的には、架橋剤、溶剤、金属キレート剤、着色剤、顔料、染料、界面活性剤、可塑剤、表面潤滑剤、レベリング剤、軟化剤、酸化防止剤、シランカップリング剤、老化防止剤、光安定剤、紫外線吸収剤等を挙げることができる。架橋剤は、第1の透明性粘着剤層2の粘着性を高めるために通常用いられる。架橋剤としては、例えば、エポキシ系架橋剤、イソシアネート系架橋剤、アルミニウムキレートやチタンキレート等の金属キレート剤、アミン系硬化剤等を挙げることができる。溶剤は、樹脂組成物の粘度を調整するために通常用いられる。溶剤としては、一般的な粘着剤で適用される、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン系、酢酸エチル、酢酸ブチル系のエステル系、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素系、エチルアルコール、イソプロピルアルコール等のアルコール系の溶剤を挙げることができる。
第1の透明性粘着剤層2の厚さは、その粘着剤層2に接する層の状態、形状等を勘案して適宜選択することができる。通常、10μm以上50μm以下の範囲内であり、10μm以上40μm以下の範囲内であることが好ましい。この範囲内であれば、粘着物性を安定させることができる。なお、厚さが10μm未満の場合は、十分な粘着強度が得られないことがあり、厚さが50μmを超えると、コストの上昇や全光線透過率等の光学特性に悪影響を及ぼすことがある。
第1の透明性粘着剤層2は、少なくとも粘着剤及び粘着付与剤を含む樹脂組成物を用いて、例えば、ロールコート、キスロールコート、グラビアコート、リバースコート、ロールブラッシュ、スプレーコート、ディップロールコート、バーコート、ナイフコート、エアーナイフコート、カーテンコート、リップコート、ダイコーター等により形成することができる。
(第2の透明性粘着剤層)
第2の透明性粘着剤層3は、第1の透明性粘着剤2と同じように透明性基材1の片側に設けられ、例えば透明導電性部材に貼り合わせるものである。第2の透明性粘着剤層3は、透明性基材1の両面のうち、第1の透明性粘着剤層2が設けられた面とは反対側の面に接するように、すなわち透明性基材1との間に他の層が入らないように配置されている。第2の透明性粘着剤層3は、粘着剤成分を含んでいる。こうした第2の透明性粘着剤層3を形成するための樹脂組成物は特に制限されるものではないが、粘着剤と溶剤とを少なくとも有する。粘着剤は、一般的な透明性粘着シートや透明性粘着フィルムを構成する粘着剤の中から適宜選択することができるが、密着性に優れた層を形成することができる、アクリル系粘着剤、シリコーン系粘着剤、ポリエステル系粘着剤等を用いることが好ましい。第2の透明性粘着剤層3を形成するための樹脂組成物は、第2の透明性粘着剤層3を形成できる範囲内で他の成分を配合してもよい。具体的には、粘着付与剤、金属キレート剤、着色剤、顔料、染料、界面活性剤、可塑剤、表面潤滑剤、レベリング剤、軟化剤、酸化防止剤、シランカップリング剤、老化防止剤、光安定剤、紫外線吸収剤、重合禁止剤、充填剤、金属粉、粒子状、箔状物等の添加剤を挙げることができる。なお、第2の透明性粘着剤層3は、第1の透明性粘着剤層2の樹脂組成物によって形成されていてもよいし、別の樹脂組成物によって形成されていてもよい。
第2の透明性粘着剤層3の厚さは、その透明性粘着剤層3に接する層の状態、形状等を勘案して適宜選択することができる。通常、5μm以上50μm以下の範囲内であり、10μm以上50μm以下の範囲内であることが好ましい。この範囲内であれば、粘着物性を安定させることができる。なお、厚さが10μm未満の場合は、十分な粘着強度が得られないことがあり、厚さが50μmを超えると、コストの上昇や全光線透過率等の光学特性に悪影響を及ぼすことがある。
第2の透明性粘着剤層3は、上記樹脂組成物を用いて、例えば、ロールコート、キスロールコート、グラビアコート、リバースコート、ロールブラッシュ、スプレーコート、ディップロールコート、バーコート、ナイフコート、エアーナイフコート、カーテンコート、リップコート、ダイコーター等により形成することができる。
(透明性基材)
透明性基材1は、第1と第2の透明性粘着剤層2,3を両面に配置し、両面粘着シート10の芯材として設けられている。透明性基材1は透明であれば特に制限されず、用途に応じて、適宜選択することができる。一般的には、透明性の合成樹脂フィルムが用いられる。合成樹脂フィルムとしては、例えば、鎖状オレフィン系樹脂、シクロオレフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリメタクリル酸メチル系樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂、セルロース系樹脂、又は2種以上の混合樹脂等の透明性フィルム等を挙げることができる。なお、本発明では、上記合成樹脂フィルムの中でも、透明性基材1に入り込んだ水蒸気が透明性基材1を透過するのを抑制するために、鎖状ポリオレフィン系樹脂フィルム、ポリシクロオレフィン系樹脂フィルム等の水蒸気バリア性フィルムを用いることが好ましい。「透明」とは、例えば、ヘイズが1.0%未満であって、全光線透過率が90%以上であることを意味する。
鎖状オレフィン系樹脂フィルムとしては、例えば、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリイソブチレンフィルム等を挙げることができる。シクロオレフィン系樹脂フィルムとしては、例えば、シクロヘキサン系樹脂フィルム等を挙げることができる。この中でも、機械的強度の観点から、2軸延伸ポリプロピレンフィルム、シクロヘキサン系樹脂フォルムが特に好ましい。なお、後述の実施例では、代表例として2軸延伸ポリプロピレンフィルムを使用している。
透明性基材1の厚さは、特に制限されず、用途に応じて、適宜選択することができる。通常、5μm以上50μm以下の範囲内であり、10μm以上40μm以下の範囲内であることが好ましい。
透明性基材1の形成方法は、特に限定されず、例えば、溶液流延法、溶融押出法、カレンダー法等の従来公知の製膜方法を用いることができる。また、上記方法によりあらかじめフィルム状に製膜された市販の透明性基材を使用してもよい。
両面粘着シート10は、光学用部材への適用が好ましく、特に水蒸気で劣化しやすい耐水蒸気性の低い機能素子への適用が好ましい。両面粘着シート10は、例えば、光学用部材を貼り合わせるための用途や、耐水蒸気性の低い機能素子を封止するための用途等に用いることができる。そのような素子としては、例えば、着色層、発光層、光電変換層等を挙げることができる。
耐水蒸気性の低い機能素子を封止するための両面粘着シートは、例えば有機ELや太陽電池のモジュールの製造時に、耐水蒸気性の低い機能素子が形成されたガラス等の基板と、他のフィルムやガラスとを貼り合わせるために用いられる。他のフィルムやガラスとしては、例えば、ITO等の金属酸化物薄膜が設けられた透明導電性フィルム若しくは透明導電性ガラス、又は高透明性フィルム若しくは高透明性ガラス等を挙げることができる。透明導電性フィルムとしては、例えば、ITO層を有する、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリメタクリル酸メチルフィルム、ポリカーボネートフィルム等を挙げることができる。また、高透明性フィルムとしては、例えば、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリメタクリル酸メチルフィルム、ポリカーボネートフィルム等を挙げることができる。
[封止材]
本発明に係る封止材は、基板上に形成された耐水蒸気性の低い機能素子を封止するためのものである。この封止材10aは、図2に示すように、被保護体30を封止する第1の透明性粘着剤層2aと、第2の透明性粘着剤層3aと、第1の透明性粘着剤層2a及び第2の透明性粘着剤層3aの間に配置され、第1の透明性粘着剤層2a及び第2の透明性粘着剤層3aに接する透明性基材1aとを含んでいる。第1の透明性粘着剤層2a及び第2の透明性粘着剤層3aのうち、少なくとも第1の透明性粘着層2aが、粘着剤成分及び粘着付与剤成分を含み、水蒸気透過度が50g/m・day未満である。前記粘着付与剤は、テルペン系樹脂又はロジン系樹脂である。
この封止材10aは、透明性基材1aの両側に接する第1及び第2の透明性粘着剤層2a,3aのうち、少なくとも第1の透明性粘着剤層2aを、粘着剤成分と、テルペン系樹脂やロジン系樹脂等の粘着付与剤成分とを含む樹脂組成物によって形成することにより、この透明性粘着剤層2aにおける水蒸気透過度を50g/m・day未満とすることができる。その結果、封止材10aの第1の透明性粘着剤層2a側を被保護体30に貼り付けた場合、封止材10aが高湿環境に曝されても、第1の透明性粘着剤層2aの端から入り込んだ水蒸気が当該透明性粘着剤層2aを透過するのを抑制することができる。したがって、封止材10aの第1の透明性粘着剤層2a側を被保護体30に貼り付けた場合、高湿環境に曝されたときに起りやすい水蒸気による被保護体子30の劣化を抑制することができる。
この封止材10aを貼り付ける基板20としては、一般的に、被保護体30を形成させるものであれば特に制限されるものではない。具体的には、ガラス基板、アルミナ基板、シリコン基板、炭化珪素基板、ガラスエポキシ基板等の基板を挙げることができる。
この封止材10aによって封止する基板20上の被保護体30としては、例えば、着色層、発光層、光電変換層等の耐水蒸気性の低い機能素子を挙げることができる。なお、「基板上に形成された耐水蒸気性の低い機能素子の封止」とは、基板20上の被保護体30を被覆して保護することを意味する。
[画像表示装置]
本発明に係る画像表示装置100は、図2に示すように、該画像表示装置100における、表面に被保護体30が形成された基板20と、透明導電性部材40とを、上記した本発明に係る両面粘着シート10又は上記封止材10aを用いて貼り合わされて構成される光学用部材を含む。この画像表示装置100は、その光学用部材を構成する基板20と透明導電性部材40を本発明の両面粘着シート10又は封止材10aで貼り合せているので、特に高湿環境に曝された場合であっても、基材20上に形成された被保護体30の水蒸気による劣化を抑制することができる。
基材20としては、被保護体30を形成させる一般的な基材を適宜選択することができるが、通常ガラス、プラスチックフィルム、被膜が形成されたガラスやプラスチックフィルム等が用いられる。透明導電性部材40としては、例えば、ITO等の金属酸化物薄膜が設けられた透明導電性フィルム又は透明導電性ガラス等を挙げることができる。
図2に示す画像表示装置100は、有機ELや液晶等のパネルの一部の構成であり、基板20、該基板20上に形成された被保護体30、第1の透明性粘着剤層2a、透明性基材1a、第2の透明性粘着剤層3a、透明導電性部材40がその順で重ね合わされた構造形態を有している。
封止材10aを用いて、基板20の被保護体30が設けられた面と、透明導電性部材40とを貼り合わせる方法としては、通常、圧着又は押圧方式での貼り合わせ手段が用いられる。なお、封止材10aを、基板20や透明導電性部材40に貼り合せるまで、第1の透明性粘着剤層2aや第2の透明性粘着剤層3aを保護するための保護フィルム(図示しない)をそれらの層2a,3aの表面に設けてもよい。保護フィルムとしては、ポリエチレンテレフタレートフィルム表面に離型層を形成してなるセパレーター(剥離性保護フィルム)等を用いることができる。保護フィルムの厚さは、通常、25μm以上150μm以下の範囲内程度である。
本発明に係る画像表示装置100は、本発明に係る両面粘着シート10又は上記封止材10aを用いて、基板20上に形成された被保護体30を封止するとともに、基板20と透明導電性部材40とを貼り合せることによって製造されるので、被保護体30の封止工程と、基板20と透明導電性部材40との貼合工程を簡便に行うことができる。
実施例と比較例により、本発明をさらに詳しく説明する。本発明は、以下の実験、実施例で採用する材料等に限定されるものではない。
[実験1]
(各種樹脂組成物の調製)
アクリル系粘着剤(製品名:SKダインNT−21、固形分:40%、綜研化学株式会社製)、エポキシ系架橋剤(製品名:E−5C、固形分:5%、綜研化学株式会社製)、テルペン系樹脂(製品名:YSポリスターUH115、固形分:100%、ヤスハラケミカル株式会社製)、ロジン系樹脂(製品名:パインクリスタルKE−311、固形分:100%、荒川化学工業株式会社製)、及び希釈溶剤として酢酸エチル(DICグラフィクス株式会社製)を用いて、表1に示す各種樹脂組成物を調製した。なお、アクリル系粘着剤以外の各成分は、アクリル系粘着剤100質量部に対して表1に示す量を配合した。
Figure 2015101643
[実験2]
(各種透明性粘着剤層の形成)
表1に示す各種樹脂組成物を、乾燥した厚さが50μmになるように、シリコーン剥離処理したポリエチレンテレフタレートフィルム(製品名:POL382150、厚さ38μm、リンテック株式会社製)にアプリケーターにて塗布した。そして、100℃で2分間乾燥した後、他方の面にシリコーン剥離処理したポリエチレンテレフタレートフィルム(製品名:POL381031、厚さ38μm、リンテック株式会社製)を貼り付け、常湿常温(50%RH、23℃)にて1週間エージング処理して、シリコーン剥離処理したポリエチレンテレフタレートフィルムで両面をラミネートした透明性粘着剤層を形成した。
[実験3]
(各種透明性粘着剤層の水蒸気透過度の評価)
実験2で形成した、シリコーン剥離処理したポリエチレンテレフタレートフィルムで両面をラミネートした各種透明性粘着剤層を120mm×120mmのサイズに切り出した後、一方のシリコーン剥離処理したポリエチレンテレフタレートフィルムを剥がし、露出した面を標準サンプルカード(製品名:PIN211113、八州貿易株式会社製)に貼り付けた。また、もう一方のシリコーン剥離処理したポリエチレンテレフタレートフィルムを剥がして標準サンプルカードを貼り付けた。そして、水蒸気透過度計(製品名:L80−5000型、Systech Instruments社製)を用い、JIS K7129に準拠して、40℃90%RHの条件で水蒸気透過度を測定した。
また、実験2で形成した、シリコーン剥離処理したポリエチレンテレフタレートフィルムで両面をラミネートした透明性粘着剤層から、一方のシリコーン剥離処理したポリエチレンテレフタレートフィルムを剥がし、ゴムローラーを用いて、露出した面にポリエステルフィルム(製品名:A4100、厚さ23μm、東洋紡株式会社製)の易接着面をラミネートした。そして、積層体を25mm幅150mm長さの短冊状に切り出した後、残りのシリコーン剥離処理したポリエチレンテレフタレートフィルムを剥がし、2kgローラーを用いてガラス(製品名:フロート板ガラス、大日本商事株式会社製)に貼り合わせた。その後、透明性粘着剤層の粘着強度を、引張り試験機(製品名:RTF−1150−H、株式会社エー・アンド・デイ製)を用い、JIS Z0237(剥離速度:300mm/min、引っ張り角度180°)に準拠して測定した。
さらに、測定後に、透明性粘着剤層を剥がした際に糊残りの有無を確認した。以上の結果を表2に示す。
Figure 2015101643
表2に示すように、樹脂組成物7で形成した透明性粘着剤層は、水蒸気透過度が50g/m・day以上であるのに対して、樹脂組成物1〜6で形成した透明性粘着剤層は、水蒸気透過度が50g/m・day未満と良好であった。また、樹脂組成物5で形成した透明性粘着剤層は、スティックスリップ(粘着剤面の付着、滑りの繰り返しによって引き起こされる振動現象を意味する。)が生じるとともに、剥離時に糊残りが生じていたが、樹脂組成物1〜4で形成した透明性粘着剤層は、スティックスリップ及び剥離時に糊残りが生じず、粘着強度も良好であった。
[実験4]
(各種透明性基材の全光線透過率及びヘイズ値の評価)
2種の2軸延伸ポリプロピレンフィルム[(製品名:KW−32、厚さ:20μm、東レ株式会社)及び(製品名:FG−201、厚さ:30μm、王子エフテックス株式会社)]の水蒸気透過度を、実験2に記載の方法と同様に、水蒸気透過度計(製品名:L80−5000型、Systech Instruments社製)を用いて測定した。
また、2軸延伸ポリプロピレンフィルムの全光線透過率及びヘイズ値を、ヘーズメータ(製品名:NDH−2000、日本電色工業株式会社製)を用いて測定した。以上の結果を表3に示す。
Figure 2015101643
[実施例1〜4及び比較例1の水蒸気透過度評価]
樹脂組成物1〜3、6及び7を用いて、実験2に記載の方法に準じ、シリコーン剥離処理したポリエチレンテレフタレートフィルムで両面をラミネートした各種透明性粘着剤層を形成した。その後、シリコーン剥離処理したポリエチレンテレフタレートフィルムで両面をラミネートした透明性粘着剤層から、一方のシリコーン剥離処理したポリエチレンテレフタレートフィルムを剥がして露出した面を、2軸延伸ポリプロピレンフィルム(製品名:KW−32、厚さ:20μm)の両面にそれぞれ貼合して両面粘着シートを得た。その後、各種両面粘着シートを120mm×120mmのサイズに切り出し、両面粘着シートにおける2つの透明性粘着剤層のうち、一方の透明性粘着剤に貼り付けられたシリコーン剥離処理したポリエチレンテレフタレートフィルムを剥がした。そして、露出した面を、アルミニウム箔とポリエステルフィルムを貼り合わせた複層品(製品名:アルペット9−100、アルミニウム箔厚さ:9μm、総厚さ:112μm、パナック株式会社製)に貼り付けた。また、他方のシリコーン剥離処理したポリエチレンテレフタレートフィルムを剥がし、厚さ200nmのカルシウムが蒸着されたガラスに貼り付けた。そして、60℃90%RHの条件下でオーブンに投入し、72時間後にカルシウムが消失しているか否かを目視で確認した。その結果を表4に示す。なお、表4中の「×」は、カルシウムが消失していたことを示し、「○」はカルシウムが消失していなかったことを示す。
Figure 2015101643
表4に示すように、樹脂組成物7で形成した透明性粘着剤層は、水蒸気が透過してカルシウムが消失するのに対し、樹脂組成物1〜3及び6で形成した各種透明性粘着剤層は、カルシウムが消失しないことが確認できた。このことから、透明性粘着剤層の水蒸気透過度が50g/m・day以上であると、透明性粘着剤層の端から入り込んだ水蒸気が透明性粘着剤層を透過し、透明性粘着剤層の水蒸気透過度が50g/m・day未満であると、透明性粘着剤層の端から入り込んだ水蒸気が透明性粘着剤層を透過しないことが示された。
1 透明性基材
2,2a 第1の透明性粘着剤層
3,3a 第2の透明性粘着剤層
10 両面粘着シート
10a 封止材
20 基材
30 被保護体(着色層)
40 透明導電性部材
100 画像表示装置

Claims (4)

  1. 第1の透明性粘着剤層と、第2の透明性粘着剤層と、前記第1及び前記第2の透明性粘着剤層の間に配置され、前記第1及び前記第2の透明性粘着剤層に接する透明性基材とを含む両面粘着シートであって、
    少なくとも前記第1の透明性粘着剤層が、粘着剤成分及び粘着付与剤成分を含み、水蒸気透過度が50g/m・day未満であり、
    前記粘着付与剤が、テンペル系樹脂又はロジン系樹脂である、ことを特徴とする両面粘着シート。
  2. 前記透明性基材が、鎖状オレフィン系樹脂フィルムである、請求項1に記載の両面粘着シート。
  3. 基板上に形成された耐水蒸気性の低い機能素子を封止するための封止材であって、
    前記耐水蒸気性の低い機能素子を封止する第1の透明性粘着剤層と、第2の透明性粘着剤層と、前記第1及び前記第2の透明性粘着剤層の間に配置され、前記第1及び前記第2の透明性粘着剤層に接する透明性基材とを含み、
    少なくとも前記第1の透明性粘着剤層が、粘着剤成分及び粘着付与剤成分を含み、水蒸気透過度が50g/m・day未満であり、
    前記粘着付与剤が、テンペル系樹脂又はロジン系樹脂である、ことを特徴とする封止材。
  4. 請求項1又は2に記載の両面粘着シート又は請求項3に記載の封止材を用いて、表面に耐水蒸気性の低い機能素子が形成された基板と、透明導電性部材とが貼り合わされていることを特徴とする画像表示装置。
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