JP2015101594A - 筆記具用水性インク組成物 - Google Patents

筆記具用水性インク組成物 Download PDF

Info

Publication number
JP2015101594A
JP2015101594A JP2013240658A JP2013240658A JP2015101594A JP 2015101594 A JP2015101594 A JP 2015101594A JP 2013240658 A JP2013240658 A JP 2013240658A JP 2013240658 A JP2013240658 A JP 2013240658A JP 2015101594 A JP2015101594 A JP 2015101594A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
resin particles
ink composition
colored resin
cellulose
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013240658A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6180293B2 (ja
Inventor
西島 千裕
Chihiro Nishijima
千裕 西島
範子 坂根
Noriko Sakane
範子 坂根
竹内 容治
Yoji Takeuchi
容治 竹内
岩元 淳
Kiyoshi Iwamoto
淳 岩元
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Pencil Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Pencil Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Pencil Co Ltd filed Critical Mitsubishi Pencil Co Ltd
Priority to JP2013240658A priority Critical patent/JP6180293B2/ja
Publication of JP2015101594A publication Critical patent/JP2015101594A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6180293B2 publication Critical patent/JP6180293B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Pens And Brushes (AREA)
  • Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)

Abstract

【課題】 着色樹脂粒子を含有する水性インク組成物における耐描線擦過性を向上させた筆記具用水性インク組成物を提供する。
【解決手段】 酸化セルロースを0.05〜1.5質量%及び着色樹脂粒子を3〜30質量%を少なくとも含有することを特徴とする筆記具用水性インク組成物。
【選択図】なし

Description

本発明は、着色樹脂粒子を含有した筆記具用水性インク組成物に関する。
従来より、筆記具用インク組成物の着色剤として用いられている着色樹脂粒子としては、例えば、樹脂粒子中に顔料からなる着色剤が分散された着色樹脂粒子、樹脂粒子の表面が顔料からなる着色剤で被覆された着色樹脂粒子、樹脂粒子に染料からなる着色剤が染着された着色樹脂粒子、ロイコ色素等を用いて熱変色性とした着色樹脂粒子などが知られている。これらの着色樹脂粒子を含有した数多くの筆記具用インク組成物が知られている。
例えば、簡易な摩擦手段の適用による摩擦熱により、有色と無色、或いは、有色と他の有色の互変的色彩変化を示し、学習、教習、メッセージ、玩具、マジック要素等として好適な熱変色性の熱変色性マイクロカプセル顔料からなる着色樹脂粒子を用いた摩擦熱変色性筆記具(例えば、特許文献1参照)や、特定の平均粒子径となる非熱可塑性である着色樹脂粒子を用いた消しゴム消去性を有する水性ボールペン用インキ組成物(例えば、特許文献2参照)などが知られている。
しかしながら、これらの特許文献1、2に例示される着色樹脂粒子は、その粒子径が一般的な筆記具用に用いられている顔料よりも大きい。したがって、紙面表面に残存しやすく筆記描線の耐擦過性が劣ることとなる。
更に、上記特許文献1に記載の筆記具においては、摩擦体を用いた摩擦熱により筆記描線を熱消去しているが、耐擦過性が充分ではないと、再発色した時に色が薄くなったり、本来の筆記描線以外の部分に着色樹脂粒子が移行する不具合が生じるなどの課題がある。
特開2003−206432号公報(特許請求の範囲、実施例等) 特開2003−155433号公報(特許請求の範囲、実施例等)
本発明は、上記従来技術の課題等に鑑み、これを解消しようとするものであり、着色樹脂粒子を用いた場合の筆記描線の耐擦過性に優れた筆記具用水性インク組成物を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記従来の課題等に鑑み、鋭意研究を行った結果、着色樹脂粒子と共に、特定物性のセルロースを含有することにより、上記目的の筆記具用水性インク組成物が得られることを見出し、本発明を完成するに至ったのである。
すなわち、本発明は、次の(1)〜(4)に存する。
(1) 酸化セルロースを0.05〜1.5質量%及び着色樹脂粒子を3〜30質量%を少なくとも含有することを特徴とする筆記具用水性インク組成物。
(2) 前記着色樹脂粒子の平均粒子径が0.3〜10μmであることを特徴とする上記(1)記載の筆記具用水性インク組成物。
(3) 前記着色樹脂粒子が熱変色性であることを特徴とする上記(1)又は(2)に記載の筆記具用水性インク組成物。
(4) 上記(1)〜(3)の何れか一つに記載の筆記具用水性インク組成物を搭載したことを特徴とする筆記具。
本発明によれば、着色樹脂粒子を用いても筆記描線の耐擦過性に優れた筆記具用水性インク組成物が提供される。
以下に、本発明の実施形態を詳しく説明する。
本発明の筆記具用水性インク組成物は、酸化セルロースを0.05〜1.5質量%及び着色樹脂粒子を3〜30質量%を少なくとも含有することを特徴とするものである。
<酸化セルロース>
本発明に用いる酸化セルロースは、セルロースI型結晶構造を有すると共に、セルロース〔(C6105)n:多数のβグルコース分子がグリコシド結合により直鎖状に重合した天然高分子〕を構成するβグルコースの水酸基(−OH基)の一部がアルデヒド基(−CHO)およびカルボキシル基(−COOH基)の少なくとも一つの官能基で変性したものであれば特に限定されず、例えば、上記βグルコースの少なくともC6位の水酸基(−OH基)を酸化しアルデヒド基(−CHO)およびカルボキシル基(−COOH基)に変性したものが挙げられる。
本発明に用いる酸化セルロースは、I型結晶構造を有する天然物由来のセルロース固体原料を表面酸化し、ナノサイズにまで微細化した繊維である。一般に、原料となる、天然物由来のセルロースは、ほぼ例外なくミクロフィブリルと呼ばれるナノファイバーが多束化して高次構造を取っているため、そのままでは容易にはナノサイズにまで微細化して分散させることができないものである。本発明の酸化セルロースでは、セルロース繊維の水酸基の一部を酸化しアルデヒド基およびカルボキシル基を導入し、ミクロフィブリル間の強い凝集力の原動となっている表面間の水素結合を弱めて、分散処理し、ナノサイズにまで微細化したものである。
本発明では、着色樹脂粒子と共に、上記物性の酸化セルロースを用いることで、本発明の効果である筆記描線の耐擦過性を大幅に向上させることができるものであり、好ましくは、数平均繊維径が2〜150nmとなるものが望ましい。
分散安定性の点から、更に好ましくは、数平均繊維径が3〜80nmとなるものが望ましい。この酸化セルロースの数平均繊維径を2nm以上とすることにより、分散媒体としての機能を発揮せしめ、逆に数平均繊維径を150nm以下とすることにより、セルロース繊維そのものの分散安定性を更に向上させることができる。
本発明において、上記数平均繊維径は、例えば、次のようにして測定することができる。すなわち、セルロース繊維に水を加え希釈した試料を分散処理し、親水化処理済みのカーボン膜被覆グリッド上にキャストして、これを透過型電子顕微鏡(TEM)で観察し、得られた画像から、数平均繊維径を測定算出することができる。
また、上記特定のセルロース繊維を構成するセルロースが、天然物由来のI型結晶構造を有することは、例えば、広角X線回折像測定により得られる回折プロファイルにおいて、2シータ=14〜17°付近と、2シータ=22〜23°付近の2つの位置に典型的なピークを持つことから同定することができる。
本発明に用いる酸化セルロースの製造は、例えば、天然セルロースを原料とし、水中においてN−オキシル化合物を酸化触媒とし、共酸化剤を作用させることにより該天然セルロースを酸化して反応物繊維を得る酸化反応工程、不純物を除去して水を含浸させた反応物繊維を得る精製工程、および水を含浸させた反応物繊維を溶媒に分散させる分散工程の少なくとも3つの工程により得ることができる。
上記酸化反応工程では、水中に天然セルロースを分散させた分散液を調製する。ここで、天然セルロースは、植物,動物,バクテリア産生ゲル等のセルロースの生合成系から単離した精製セルロースを意味する。より具体的には、針葉樹系パルプ、広葉樹系パルプ、コットンリンターやコットンリントのような綿系パルプ、麦わらパルプやバガスパルプ等の非木材系パルプ、BC、ホヤから単離されるセルロース、海草から単離されるセルロ
ースなどを挙げることができるが、これに限定されるものではない。天然セルロースは好ましくは、叩解等の表面積を高める処理を施すと、反応効率を高めることができ、生産性を高めることができる。さらに、天然セルロースとして、単離、精製の後、ネバードライで保存していたものを使用するとミクロフィブリルの集束体が膨潤し易い状態であるため、やはり反応効率を高め、微細化処理後の数平均繊維径を小さくすることができ、好ましい。
反応における天然セルロースの分散媒は水であり、反応水溶液中の天然セルロース濃度は、試薬の十分な拡散が可能な濃度であれば任意であるが、通常、反応水溶液の重量に対して約5%以下である。
また、セルロースの酸化触媒として使用可能なN−オキシル化合物は数多く報告されている(「Cellulose」Vol.10、2003年、第335〜341ページにおけるI. Shibata及びA. Isogaiによる「TEMPO誘導体を用いたセルロースの触媒酸化:酸化生成物のHPSEC及びNMR分析」と題する記事)が、特にTEMPO(2,2,6,6−テトラメチル−1−ピペリジン−N−オキシル)、4−アセトアミド−TEMPO、4−カルボキシ−TEMPO、及び4−フォスフォノオキシ−TEMPOは水中常温での反応速度において好ましい。これらN−オキシル化合物の添加は触媒量で十分であり、好ましくは0.1〜4mmol/l、さらに好ましくは0.2〜2mmol/lの範囲で反応水溶液に添加する。
共酸化剤として、次亜ハロゲン酸またはその塩、亜ハロゲン酸またはその塩、過ハロゲン酸またはその塩、過酸化水素、および過有機酸などが本発明において使用可能であるが、好ましくはアルカリ金属次亜ハロゲン酸塩、例えば、次亜塩素酸ナトリウムや次亜臭素酸ナトリウムである。次亜塩素酸ナトリウムを使用する場合、臭化アルカリ金属、たとえば臭化ナトリウムの存在下で反応を進めることが反応速度において好ましい。この臭化アルカリ金属の添加量は、N−オキシル化合物に対して約1〜40倍モル量、好ましくは約10〜20倍モル量である。一般に共酸化剤の添加量は、天然セルロース1gに対して約0.5〜8mmolの範囲で選択することが好ましく、反応は約5〜120分、長くとも240分以内に完了する。
反応水溶液のpHは約8〜11の範囲で維持されることが好ましい。水溶液の温度は約4〜40℃において任意であるが、反応は室温で行うことが可能であり、特に温度の制御は必要としない。
精製工程においては、未反応の次亜塩素酸や各種副生成物等の反応スラリー中に含まれる反応物繊維と水以外の化合物を系外へ除去するが、反応物繊維は通常、この段階ではナノファイバー単位までばらばらに分散しているわけではないため、通常の精製法、すなわち水洗とろ過を繰り返すことで高純度(99質量%以上)の反応物繊維と水の分散体とする。該精製工程における精製方法は遠心脱水を利用する方法(例えば、連続式デカンダー)のように、上述した目的を達成できる装置であればどんな装置を利用しても構わない。
こうして得られる反応物繊維の水分散体は絞った状態で固形分(セルロース)濃度としておよそ10質量%〜50質量%の範囲にある。この後の工程で、ナノファイバーへ分散させる場合は、50質量%よりも高い固形分濃度とすると、分散に極めて高いエネルギーが必要となることから好ましくない。
さらに、本発明では、上述した精製工程にて得られる水を含浸した反応物繊維(水分散体)を溶媒中に分散させ分散処理を施すことにより、酸化セルロースの分散体を得ることができ、この分散体を乾燥させて用いる酸化セルロースとすることができる。
ここで、分散媒としての溶媒は通常は水が好ましいが、水以外にも目的に応じて水に可溶するアルコール類(メタノール、エタノール、イソプロパノール、イソブタノール、sec−ブタノール、tert−ブタノール、メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、エチレングリコール、グリセリン等)、エーテル類(エチレングリコールジメチルエーテル、1,4−ジオキサン、テトラヒドロフラン等)、ケトン類(アセトン、メチルエチルケトン)やN,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキサイド等を使用してもよい。また、これらの混合物も好適に使用できる。さらに、上述した反応物繊維の分散体を溶媒によって希釈、分散する際には、少しづつ溶媒を加えて分散していく、段階的な分散を試みると効率的にナノファイバーレベルの繊維の分散体を得ることができることがある。操作上の問題から、分散工程後の状態は粘性のある分散液あるいはゲル状の状態となるように分散条件を選択することができる。用いる酸化セルロースは、上記酸化セルロースの分散体でもよいものである。
なお、本発明で用いることができる酸化セルロースは、上記製造法などに限定されるものでなく、上記セルロースの水酸基(−OH基)の一部がアルデヒド基(−CHO)およびカルボキシル基(−COOH基)の少なくとも一つの官能基で変性したものであれば特に限定されものではない。
<筆記具用水性インク組成物>
本発明の筆記具用水性インク組成物は、少なくとも上記酸化セルロースを0.05〜1.5質量%及び着色樹脂粒子を3〜30質量%含有することを特徴とするものであり、例えば、水性のボールペンなどの筆記具用水性インク組成物として使用に供される。
本発明において、上記酸化セルロースの含有量(固形分量)は、筆記具用水性インク組成物中(全量)に対して、0.05〜1.5質量%(以下、単に「%」という)、好ましくは、0.1〜1.0%とすることが望ましい。
この酸化セルロースの含有量が0.05%未満では、充分な描線の耐擦過作用が得られず、一方、1.5%を超えると、粘度が高くなるため、筆記描線の線割れ現象やインクの吐出不良が発生することがあるので好ましくない。
本発明に用いる着色樹脂粒子は、着色された樹脂粒子から構成されるものであり、例えば、1)樹脂粒子中にカーボンブラック、酸化チタン等の無機顔料、フタロシアニン系顔料、アゾ径顔料等の有機顔料などの顔料からなる着色剤が分散された着色樹脂粒子、2)樹脂粒子の表面が上記顔料からなる着色剤で被覆された着色樹脂粒子、3)樹脂粒子に直接染料、酸性染料、塩基性染料、食料染料などの染料からなる着色剤が染着された着色樹脂粒子、4)ロイコ色素等を用いて熱変色性とした着色樹脂粒子などが挙げられる。
上記1)〜3)の着色樹脂粒子の樹脂成分としては、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル、スチレン、アクリロニトリル、ブタジエン等の重合体もしくはこれらの共重合体、ベンゾグアナミン、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂等から選択される少なくとも1種が挙げられ、必要に応じて架橋などの処理を行ったものであってもよい。これらの樹脂への着色方法としては、従来公知の懸濁重合、分散重合などの手法が用いられる。
上記4)の熱変色性の着色樹脂粒子としては、電子供与性染料であって、発色剤としての機能するロイコ色素と、該ロイコ色素を発色させる能力を有する成分となる顕色剤及び上記ロイコ色素と顕色剤の呈色において変色温度をコントロールすることができる変色温度調整剤を少なくとも含む熱変色性組成物を、後述する平均粒子径となるように、マイクロカプセル化することにより製造された熱変色性の着色樹脂粒子などを挙げることができる。
マイクロカプセル化法としては、例えば、界面重合法、界面重縮合法、insitu重合法、液中硬化被覆法、水溶液からの相分離法、有機溶媒からの相分離法、融解分散冷却法、気中懸濁被覆法、スプレードライニング法などを挙げることができ、用途に応じて適宜選択することができる。例えば、水溶液からの相分離法では、ロイコ色素、顕色剤、変色温度調整剤を加熱溶融後、乳化剤溶液に投入し、加熱攪拌して油滴状に分散させ、次いで、カプセル膜剤として、壁膜がウレタン樹脂、エポキシ樹脂、アミノ樹脂等となる樹脂原料を使用、例えば、アミノ樹脂溶液、具体的には、メチロールメラミン水溶液、尿素溶液、ベンゾグアナミン溶液などの各液を徐々に投入し、引き続き反応させて調製後、この分散液を濾過することにより熱変色性のマイクロカプセル顔料からなる熱変色性の着色樹脂粒子を製造することができる。この熱変色性の着色樹脂粒子では、ロイコ色素、顕色剤及び変色温度調整剤の種類、量などを好適に組み合わせることにより、各色の発色温度、消色温度を好適な温度に設定することができる。
これらの着色樹脂粒子は、着色力、分散安定性の点から、好ましくは、平均粒子径が0.3〜10μmとなるものが望ましい。この着色樹脂粒子の平均粒子径が0.3μm未満であると、着色力が不十分となり、一方、10μmを越えるものであると、分散安定性が低下するため、好ましくない。
なお、本発明(実施例等含む)で規定する「平均粒子径」は、粒度分布測定装置〔粒子径測定器マイクロトラックHRA(日機装社製)〕にて、体積基準による平均粒子径を測定した値である。
これらの着色樹脂粒子の含有量は、インク組成物全量に対して、3〜30%とすることが好ましく、更に好ましくは、5〜25%とすることが望ましい。この着色樹脂粒子の含有量が3%未満であると、好ましい描線濃度が得られなくなり、また、30%を越えると、筆記感が重くなったり、描線にカスレが生じやすくなり、好ましくない。
本発明の筆記具用水性インク組成物には、上記酸化セルロース、着色樹脂粒子の他、少なくとも水溶性溶剤が含有される。
用いることができる水溶性溶剤としては、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、3−ブチレングリコール、チオジエチレングリコール、グリセリン等のグリコール類や、エチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、単独或いは混合して使用することができる。この水溶性溶剤の含有量は、筆記具用水性インク組成物全量中、5〜40%とすることが望ましい。
本発明の筆記具用水性インク組成物には、上記酸化セルロース、着色樹脂粒子、水溶性溶剤の他、残部として溶媒である水(水道水、精製水、蒸留水、イオン交換水、純水等)の他、本発明の効果を損なわない範囲で、分散剤、潤滑剤、pH調整剤、防錆剤、防腐剤もしくは防菌剤などを適宜含有することができる。
顔料を用いた着色樹脂粒子の場合には、分散剤を使用することが好ましい。この分散剤は、顔料表面に吸着して、水との親和性を向上させ、水中で安定に分散させる作用をするものであり、ノニオン、アニオン界面活性剤や水溶性樹脂が用いられる。好ましくは水溶性高分子が用いられる。
潤滑剤としては、顔料の表面処理剤にも用いられる多価アルコールの脂肪酸エステル、糖の高級脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレン高級脂肪酸エステル、アルキル燐酸エステルなどのノニオン系や、高級脂肪酸アミドのアルキルスルホン酸塩、アルキルアリルスルホン酸塩などのアニオン系、ポリアルキレングリコールの誘導体やフッ素系界面活性剤、ポリエーテル変性シリコーンなどが挙げられる。
pH調整剤としては、アンモニア、尿素、モノエタノーアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミンや、トリポリリン酸ナトリウム、炭酸ナトリウムなとの炭酸やリン酸のアルカリ金属塩、水酸化ナトリウムなどのアルカリ金属の水和物などが挙げられる。
また、防錆剤としては、ベンゾトリアゾール、トリルトリアゾール、ジシクロへキシルアンモニウムナイトライト、サポニン類など、防腐剤もしくは防菌剤としては、フェノール、ナトリウムオマジン、安息香酸ナトリウム、ベンズイミダゾール系化合物などが挙げられる。
なお、熱消去などの消去性を伴わない着色樹脂粒子を用いた場合には、補色として筆記具用水性インクに用いられる着色剤、例えば、無機顔料、有機顔料などの顔料や水溶性染料などの染料を本発明の効果を損なわない範囲で適宜含有することもできる。
本発明の筆記具用水性インク組成物は、上記酸化セルロース、着色樹脂粒子、水溶性溶剤、その他の各成分を筆記具用(ボールペン用、マーキングペン用)インクの用途に応じて適宜組み合わせて、ホモミキサー、ホモジナイザーもしくはディスパー等の攪拌機により攪拌混合することにより、更に必要に応じて、ろ過や遠心分離によってインク組成物中の粗大粒子を除去すること等によって筆記具用水性インク組成物を調製することができる。
水性ボールペン用では、該筆記具用水性インク組成物を、直径が0.18〜2.0mmのボールを備えた水性ボールペン体に充填することにより作製することができる。
用いる水性ボールペン体として、直径が上記範囲のボールを備えたものであれば、特に限定されず、特に、上記水性インク組成物をポリプロピレンチューブのインク収容管に充填し、先端のステンレスチップ(ボールは超鋼合金)を有するリフィールの水性ボールペンに仕上げたものが望ましい。
本発明の筆記具用水性インク組成物の製造方法は、他の水性インク組成物の製造方法と比べて特に変わるところはなく製造することができる。
すなわち、本発明の筆記具用水性インク組成物は、上述した酸化セルロース、着色樹脂粒子を含む各成分をミキサー等、更に、例えば、強力な剪断を加えることができるビーズミル、ホモミキサー、ホモジナイザー、高圧ホモジナイザー、超音波ホモジナイザー、高圧湿式メディアレス微粒化装置等を用いて撹拌条件を好適な条件に設定等して混合攪拌することによって、チキソトロピー性インク(例えば、ゲルインク水性ボールペン用インク)を製造することができる。
また、本発明の筆記具用水性インク組成物のpH(25℃)は、使用性、安全性、インク自身の安定性、インク収容体とのマッチング性の点からpH調整剤などにより5〜10に調整されることが好ましく、更に好ましくは、6〜9.5とすることが望ましい。
本発明の筆記具用水性インク組成物は、ボールペンチップ、繊維チップ、フェルトチップ、プラスクチップなどのペン先部を備えたボールペン、マーキングペン等に搭載される。
本発明におけるボールペンとしては、上記組成の筆記具用水性インク組成物をボールペン用インク収容体(リフィール)に収容すると共に、該インク収容体内に収容された水性インク組成物とは相溶性がなく、かつ、該水性インク組成物に対して比重が小さい物質、例えば、ポリブテン、シリコーンオイル、鉱油等がインク追従体として収容されるものが挙げられる。
なお、ボールペン、マーキングペンの構造は、特に限定されず、例えば、軸筒自体をインク収容体として該軸筒内に上記構成の筆記具用水性インク組成物を充填したコレクター構造(インク保持機構)を備えた直液式のボールペン、マーキングペンであってもよいものである。
このように構成される本発明の筆記具用水性インク組成物にあっては、着色樹脂粒子を用いても、インク組成物中に酸化セルロースを0.05〜1.5%を含有せしめることにより、紙面との親和性を有し、増粘作用を有する酸化セルロースが筆記具用水性インク組成物中に0.05〜1.5%の低粘度であっても高い粘性を示し、かつ、酸化セルロースに固有の高いチキソトロピーインデックスを示すため、筆記具用水性インク組成物の増粘・ゲル化剤として、従来の微細セルロースや、キサンタンガムとは異なったレオロジーコントロール効果を発揮すると共に、紙面との親和性によるバインダー効果によって、着色樹脂粒子を用いても筆記描線の耐擦過性に優れた筆記具用水性インク組成物が得られることとなる。
特に、着色樹脂粒子として、熱変色性の着色樹脂粒子を用いた場合に、本発明では、摩擦体を用いた摩擦熱により描線を熱消去できると共に、耐擦過性が充分であるため、再発色した時に色が薄くなることがなく、また、本来の描線以外の部分に熱変色の着色樹脂粒子が移行する不具合もないなどの利点を有する。
次に、実施例及び比較例により本発明を更に詳細に説明するが、本発明は下記実施例等に限定されるものではない。
〔実施例1〜4及び比較例1〜4〕
下記物性となる酸化セルロース、下記に示す着色樹脂粒子を用いて、下記表1に示す配合組成、具体的には、着色樹脂粒子の各種、酸化セルロース、筆記具用添加剤などの配合組成により各筆記具用水性インク組成物の所定量を高圧湿式メディアレス微粒化装置(吉田機械興業社製、ナノヴェイタ)を用いて撹拌条件(剪断力、圧力、撹拌時間)を適宜変動させて湿式法で混合撹拌し、10μmのバッグフィルターで濾過することにより調製した。各筆記具用水性インク組成物の室温(25℃)下のpHをpH測定計(HORIBA社製)で測定したところ、7.9〜8.2の範囲内であった。
次に、上記実施例1〜4及び比較例1〜4で得られた筆記具用水性インク組成物について、下記方法により耐擦過性試験(試験A、試験B)を行った。
これらの結果を下記表1に示す。
〔用いた酸化セルロース〕
乾燥重量で2g相当分の未乾燥の亜硫酸漂白針葉樹パルプ(主に1000nmを超える繊維径の繊維から成る)、0.025gのTEMPOおよび0.25gの臭化ナトリウムを水150mlに分散させた後、13重量%次亜塩素酸ナトリウム水溶液を、1gのパルプに対して次亜塩素酸ナトリウムの量が2.5mmolとなるように次亜塩素酸ナトリウムを加えて反応を開始した。反応中は0.5Mの水酸化ナトリウム水溶液を滴下してpHを10.5に保った。pHに変化が見られなくなった時点で反応終了と見なし、反応物をガラスフィルターにてろ過した後、十分な量の水による水洗、ろ過を5回繰り返し、固形分量25質量%の水を含浸させた反応物繊維を得た。
次に、該反応物繊維に水を加え、2質量%スラリーとし、回転刃式ミキサーで約5分間の処理を行った。処理に伴って著しくスラリーの粘度が上昇したため、少しづつ水を加えていき固形分濃度が0.15質量%となるまでミキサーによる分散処理を続けた。こうして得られたセルロース濃度が0.15質量%の酸化セルロースの分散体に対して、遠心分離により浮遊物の除去を行った後、水による濃度調製を行ってセルロース濃度が0.1質量%の透明かつやや粘調な酸化セルロースの分散体を得た。この分散体を乾燥させて得られた酸化セルロースを用いた。なお、表1の各実施例等に示した酸化セルロースは、上記で製造したものを各実施例等の固形分濃度で表示したものである。
上記で得た酸化セルロースの数平均繊維径は、下記方法により、確認、測定した。
<数平均繊維径>
酸化セルロースの数平均繊維径を、次のようにして測定した。
すなわち、酸化セルロースに水を加え希釈した試料をホモミキサーを用いて12000rpmで15分間分散した後、親水化処理済みのカーボン膜被覆グリッド上にキャストして、これを透過型電子顕微鏡(TEM)で観察し、得られた画像から、数平均繊維径を測定算出した。その結果、数平均繊維径は約140nmであった。
<セルロースI型結晶構造の確認>
用いる酸化セルロースがI型結晶構造を有することの確認を次のようにして行った。
すなわち、広角X線回折像測定により得られた回折プロファイルにおいて、2シータ=14〜17°付近と、2シータ=22〜23°付近の2つの位置に典型的なピークを持つことからI型結晶構造を有することを確認した。
〔用いた着色樹脂粒子〕
着色樹脂粒子として、下記2種の着色樹脂粒子(熱変色性マイクロカプセル顔料粒子、カーボンブラック含有ウレタン粒子)を用いた。
1)熱変色性マイクロカプセル顔料粒子
具体的には、ロイコ色素として、メチル−3’,6’−ビスジフェニルアミノフルオラン1部、顕色剤として、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン2部、及び変色性温度調整剤として、ビス(4−ヒドロキシフェニル)フェニルメタンジカプリレート24部を100℃に加熱溶融して、均質な組成物27部を得た。
上記で得た組成物27部の均一な熱溶液を、保護コロイド剤として、メチルビニルエーテル・無水マレイン酸共重合樹脂〔ガンツレッツAN−179:ISP(株)社製〕40部をNaOHにてpH4に溶解させた90℃の水溶液100部中に徐々に添加しながら、加熱攪拌して直径約0.5〜1.0μmの油滴状に分散させ、次いでカプセル膜剤として、メラミン樹脂(スミテックスレジンM−3、(株)住友化学製)20部を徐々に添加し、90℃で30分間加熱してマイクロカプセル化を行い、膜剤がメラミン樹脂からなる可逆感温変色性ヒステリシス組成物のマイクロカプセル分散液を得た。この分散液を常温に冷却後、酸添加、濾別、水洗を行い、スプレードライ機を用いて乾燥することにより、着色樹脂粒子となる平均粒子径が0.55μmとなるパウダー状の熱変色性マイクロカプセル顔料粒子を得た。色相は、発色状態においては濃厚な青色を呈していた。
2)カーボンブラック含有ウレタン粒子
平均粒子径6μmのカーボンブラック含有ウレタン粒子(黒色、C−800、根上工業株式会社社)を用いた。
(耐擦過性試験方法:試験A、試験B)
1)共通事項
得られた各実施例及び比較例のインク組成物を下記構成の水性ボールペン体(三菱鉛筆社製 UF−202)に充填した。
インク収容管;形状:円筒状、内径4.0mm、ポリプロピレン製、長さ90mm、
ボール径:0.7mm、ボール材質:超硬
2)試験A
各ペン体をISO規格に準拠した筆記用紙に、直径約2cmの円を螺旋状に筆記し、一分経過後に、その描線をキャップの先端部にて擦過して描線が完全に消色されることを確認した。その後、前記筆記描線を−20℃の環境下に30分保管し、再発色した状態を下記の基準で評価した。
評価基準:
○:筆記時とほぼ同じ描線状態に再発色した。
△:やや描線濃度が低下した。若しくは筆記部以外に多少の発色が観察された。
×:著しく描線濃度が低下した。若しくは筆記部以外に多くの発色が観察された。
3)試験B
各ペン体をISO規格に準拠した筆記用紙に、直径約2cmの円を螺旋状に筆記し、一分経過後に、その描線を指で軽く5回擦過した。
評価基準:
○:描線状態が殆ど変わらない。
△:やや描線濃度が低下した。
×:著しく描線濃度が低下した
Figure 2015101594
上記表1の結果から明らかなように、本発明となる実施例1〜4の筆記具用水性インク組成物は、筆記描線の耐擦過性に優れることが判明した。
水性のボールペン、マーキングペンなどの筆記具に好適な筆記具用水性インク組成物が得られる。

Claims (4)

  1. 酸化セルロースを0.05〜1.5質量%及び着色樹脂粒子を3〜30質量%を少なくとも含有することを特徴とする筆記具用水性インク組成物。
  2. 前記着色樹脂粒子の平均粒子径が0.3〜10μmであることを特徴とする請求項1記載の筆記具用水性インク組成物。
  3. 前記着色樹脂粒子が熱変色性であることを特徴とする請求項1又は2に記載の筆記具用水性インク組成物。
  4. 請求項1〜3の何れか一つに記載の筆記具用水性インク組成物を搭載したことを特徴とする筆記具。
JP2013240658A 2013-11-21 2013-11-21 筆記具用水性インク組成物 Active JP6180293B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013240658A JP6180293B2 (ja) 2013-11-21 2013-11-21 筆記具用水性インク組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013240658A JP6180293B2 (ja) 2013-11-21 2013-11-21 筆記具用水性インク組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015101594A true JP2015101594A (ja) 2015-06-04
JP6180293B2 JP6180293B2 (ja) 2017-08-16

Family

ID=53377598

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013240658A Active JP6180293B2 (ja) 2013-11-21 2013-11-21 筆記具用水性インク組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6180293B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017222113A (ja) * 2016-06-16 2017-12-21 株式会社パイロットコーポレーション 水性ボールペン
JP2020175667A (ja) * 2016-06-16 2020-10-29 株式会社パイロットコーポレーション 水性ボールペン

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006045249A (ja) * 2004-07-30 2006-02-16 Mitsubishi Pencil Co Ltd 消去性インキ組成物
JP2011057567A (ja) * 2009-09-07 2011-03-24 Dai Ichi Kogyo Seiyaku Co Ltd 疎水性固体含有水系組成物およびそれを用いた疎水性固体含有乾燥物、ならびに化粧品組成物
JP2013181167A (ja) * 2012-03-05 2013-09-12 Dai Ichi Kogyo Seiyaku Co Ltd 水性インク組成物およびそれを用いた筆記具

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006045249A (ja) * 2004-07-30 2006-02-16 Mitsubishi Pencil Co Ltd 消去性インキ組成物
JP2011057567A (ja) * 2009-09-07 2011-03-24 Dai Ichi Kogyo Seiyaku Co Ltd 疎水性固体含有水系組成物およびそれを用いた疎水性固体含有乾燥物、ならびに化粧品組成物
JP2013181167A (ja) * 2012-03-05 2013-09-12 Dai Ichi Kogyo Seiyaku Co Ltd 水性インク組成物およびそれを用いた筆記具

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017222113A (ja) * 2016-06-16 2017-12-21 株式会社パイロットコーポレーション 水性ボールペン
JP2020175667A (ja) * 2016-06-16 2020-10-29 株式会社パイロットコーポレーション 水性ボールペン

Also Published As

Publication number Publication date
JP6180293B2 (ja) 2017-08-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6202965B2 (ja) 筆記具用水性インク組成物
JP6339914B2 (ja) 筆記具用水性インク組成物
JP7394929B2 (ja) 水性ボールペン
JP6334139B2 (ja) 筆記具用水性インク組成物
JP6180293B2 (ja) 筆記具用水性インク組成物
JP5754966B2 (ja) 筆記具用水性インク組成物
JP6571455B2 (ja) 筆記具用水性インク組成物
JP6393568B2 (ja) 筆記具用水性インク組成物
JP6322451B2 (ja) 筆記具
JP2017048274A (ja) 筆記具用水性インク組成物
JP6712465B2 (ja) 筆記具用水性インク組成物
JP2015174993A (ja) 筆記具用水性インク組成物
JP6571496B2 (ja) 筆記具用水性インク組成物
JP2017125135A (ja) 筆記具用水性インク組成物
CA3123727A1 (en) Non newtonian ballpoint pen ink comprising cellulose nanofibers
JP6647018B2 (ja) 筆記具用水性インク組成物
JP5921087B2 (ja) 筆記具用水性インク組成物
JP2012219160A (ja) 筆記具用水性インク組成物
JP2012251029A (ja) ボールペン用水性インキ組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160913

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170426

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170516

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170704

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170718

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170718

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6180293

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250