JP2015101557A - ミノキシジル誘導体に経皮吸収向上剤を加えて成る育毛剤及びその製造方法並びに育毛システム。 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ミノキシジル誘導体に、プラセンタエキス、可溶化燕窩を含む燕窩成分、細胞成長因子類、酒粕エキス、イワベンケイ根エキスの内1又は2以上の成分を加え、更にまた4−ピリドキシン酸、ダイズ発酵エキス、トウガラシエキスの1又はそれ以上の成分を加えて成る。また、頭皮頭髪診断カメラ、イオン導入・導出機能などを有する毛髪ケア装置による育毛システムを併用する。
【選択図】なし
Description
その中において、ミノキシジル誘導体(詳細後述)を使用する育毛剤の出現により、幾分その解決の兆しが見られているが、なおまだその作用効果の改善が待たれている現状である。すなわち、頭皮への浸透性をより高め、経皮吸収の改善、促進が望まれていた。
本発明の目的は、前記の各成分の作用を減殺することなく、より優れた効果を導き出し、ミノキシジル誘導体の経皮吸収を高め育毛、発毛面でのシナジー効果をもたらす育毛剤とその製造方法を提供せんとするものである。
本発明に使用する燕窩成分とは燕窩すなわちアナツバメ巣そのもの及び弱酸にて加水分解し可溶化した燕窩をいう。本発明に燕窩そのものを使用できるが、分散性が悪いため、固形分が残り均一性を欠くためこのようにマイルドな条件下加水分解して可溶化したのである。
この条件下では本発明に不可欠なタンパク質もしくはペプチド性のEGFやFGFは壊れることなく残り、また、シアルオリゴ糖も分解されずに残るのである。従って、燕窩および可溶化燕窩を以下燕窩成分と称する。
この発明においては、育毛作用効果を有するミノキシジル誘導体に、更にプラセンタエキス、燕窩成分、酒粕エキス、イワベンケイ根エキス、細胞成長因子類を加えたので、プラセンタエキスに含まれる生理活性(成長因子類、アミノ酸群など)成分、燕窩成分に含まれるシアル酸類、細胞成長因子類に含まれる細胞修復作用などにより、より良好な育毛作用が見られる。
この発明においては、前記細胞成長因子類を有用性が認定されており使用が容易であるEGF及び / 又はFGFに特定したので、より良好な育毛作用が見られる。
この発明においては、育毛作用が見られるミノキシジル誘導体に、更に加える有用成分を特定したので、各成分の有用成分と相俟って、より良好な育毛作用が見られる。
この発明においては、育毛作用が見られるミノキシジル誘導体に、更に加える有用成分を特定したので、各成分の有用成分と相俟って、より良好な育毛作用が見られる。
この発明においては、育毛作用が見られるミノキシジル誘導体に、更に加える有用成分を特定したので各成分の有用成分と相俟って、より良好な育毛作用が見られる。
この発明の製造方法においては、育毛作用効果を有するミノキシジル誘導体に、更にプラセンタエキス、燕窩成分、酒粕エキス、イワベンケイ根エキス、細胞成長因子類を加えたので、プラセンタエキスに含まれる生理活性(成長因子類、アミノ酸群)成分、燕窩成分に含まれるシアル酸類、細胞成長因子類に含まれる細胞修復作用などにより、より良好な育毛作用が見られる。
この発明の製造方法においては、前記細胞成長因子類を有用性が認定されており使用が容易であるEGF及び/ 又はFGFに特定したので、より良好な育毛作用が見られる。
この発明の製造方法においては、育毛作用が見られるミノキシジル誘導体に、更に加える有用成分を特定したので、各成分の有用成分と相俟って、より良好な育毛作用が見られる。
この発明の製造方法においては、育毛作用が見られるミノキシジル誘導体に、更に加える有用成分を特定したので、各成分の有用成分と相俟って、より良好な育毛作用が見られる。
この発明の製造方法においては、育毛作用が見られるミノキシジル誘導体に、更に加える有用成分を特定したので各成分の有用成分と相俟って、より良好な育毛作用が見られる。
この発明においては、被施術者の頭皮頭髪診断カメラにより診断した上で、上記の育毛剤を被施術者の頭皮部位に塗布し、イオン導入・導出機能などによる毛髪ケア装置による施術を行うので、より良好な育毛作用を得ることができる毛髪育毛システムとなる。
この発明においては、イオン導入器を使用して成るので、燕窩成分やEGF,FGFなどの有用成分を減殺することなく、より良好な育毛作用が見られる。
弱酸処理により加水分解した燕窩成分の使用やイオン導入器併用によるEGFやFGFなどにより、各有用成分を減殺することがない。
配合各成分のシナジー効果が見られ、より優れた育毛作用効果がある。
また、本育毛剤の使用に際し、頭皮頭髪診断カメラ、イオン導入・導出機能などによる育毛システムを併用したので、育毛作用がより高まる。
また、酒粕にはNMF(天然保湿因子)が存在し、表皮に潤いを与え、燕窩にはEGFやFGFが存在するほか、表皮に対し柔軟作用をもたらすムチンが存在し、さらにまた、プラセンタにはスーパーアミノ酸など豊かなアミノ酸類が存在し、またイワベンケイ根エキスには抗酸化作用やストレスで弱った毛髪に活力を与える抗ストレス作用があり、これらの作用を滞りなく発揮する。
尚、以下に述べる実施形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
以下にミノキシジル誘導体の吸収向上について説明する。
10ml容のカップ10個を用意し、その5個にA液5mlずつを、別の5個にB液5mlずつを入れて以下の実験に供した。5人の被験者のそれぞれ左手上腕部内側にAをロスなく置き、右手上腕部内側にBをロスなく置き、テープでカップを固定し、1時間カップを上にして吸収実験を行った。実験終了後、テープを取り、カップ内の液をできるだけロスなくビーカーに移し、腕に残った液を20%アルコール溶液5mlでピペットを使って洗い流し、10ml容とした。この液中のミノキシジル誘導体を液体クロマトグラフィーで分析して残存ミノキシジル誘導体量を測定して吸収率を求めた。その結果次の表の通りであった。
数値は吸収率(%)を表す。
被験者 A B
1 20 45
2 18 50
3 21 35
4 20 45
5 18 50
平均 19.4 45
A液: ミノキシジル誘導体2%アルコール溶液
B液: 実施例に挙げた本願発明品
表に見られるごとく、明らかに本発明の検体Bにミノキシジル誘導体の吸収効果向上が認められた。
このようにミノキシジル誘導体の吸収向上作用が見られたのは、以下に述べることによるものと推察できる。
本発明に使用したEGFおよびFGFは肌表面に存在する受容体に結合し、30分以内にピークに達する速さで細胞内に情報を伝達することが知られている。受容体は細胞膜を貫通する構造をしており、細胞内部位でEGF,FGFの結合を認識し引き続いて細胞内部位が活性化し、情報が細胞内に伝わるものと考えられる。細胞内に伝わった情報は各種遺伝子発現を活発化させ、細胞賦活化や細胞増殖促進という応答が起こり、このことが細胞間および細胞内の活動が活性化され、有効成分の浸透が促進されたものと考えられる。
また、酒粕にはNMF(天然保湿因子)が存在し、表皮に潤いを与え、燕窩にはEGFやFGFが存在するほか、表皮に対し柔軟作用をもたらすムチンが存在し、さらにまた、プラセンタにはスーパーアミノ酸など豊かなアミノ酸類が存在し、またイワベンケイ根エキスには抗酸化作用や毛髪に活力を与える抗ストレス作用があり、これらの物質の作用の総和としてミノキシジル誘導体の吸収が向上したものと考えられる。本実験結果は、後述の治験例1で見られるように、その効果にも良く反映されている。
そもそも燕窩は膠状の固形で存在し、水に溶かすにも完全な溶液とはならずにコロイド状の塊が残り、商品への分散性が悪い欠陥を持っている。そこでタンパク分解酵素で処理して可溶化したものが商品として販売されている。本発明者らはこの酵素処理燕窩について有用なEGFおよびFGFの存在を確認したところ、これらの物質はタンパク質もしくはペプチドであり、使用酵素で大半が分解していることを知見したのである。そこで、弱酸もしくは固体酸を酵素の代わりに使用したところ、EGFおよびFGFはほとんど壊れることなく存在することを知見したのである。詳細は、本出願人の出願にかかる特願2008−82583(特開2009−234980)を参照されたい。
この内、海洋深層水を使用して得られた酒粕は、数多くのミネラル成分を含有しているため、皮膚への浸透性に優れており、その有用成分が皮膚内へ浸透することが知られてきている。
使用に際しては、EMS・マイナスイオン・プラスイオン・バイブレーション機能・RF発生機能の各機能中必要機能を適宜選択し、本装置の本体プローブ先端に付いているクシ部を被施術者の頭皮部位に軽く押しあててゆっくり前後左右に移動させる。施術中はくし部を頭皮から離さないように、ゆっくりと移動させる。
成分 配合量(%)
1 エタノール 25
2 フェノキシエタノール 0.2
3 1,2ペンタンジオール 1.5
4 1−メントール 0.05
5 精製水 適量
6 マルチトール液 1
7 グリチルリチン酸ジカリウム 0.1
8 酒粕エキス 3
9 プラセンタエキス 10
10 燕窩エキス 5
11 イワベンケイ根エキス 1
12 ダイズ発酵エキス 1.5
13 トウガラシエキス 0.5
14 ミノキシジル誘導体 2
15 4−ピリドキシン酸 0.05
16 EGF 0.01ppm
17 FGF 0.01ppm
100
製法
1) 1〜4を溶解混合する。
2) 5〜7を50℃にて加温溶解する。
3) 2)を35℃まで冷却する。
4) 1)と3)を混合する。
5) 4)に8〜17を添加し、攪拌混合する。
6) 静置し、完成とする。
成分 配合料(%)
1 グリセリン 5
2 1,3−ブチレングリコール 5
3 フェノキシエタノール 0.5
4 精製水 適量
5 アラントイン 0.1
6 ヒアルロン酸ナトリウム 0.01
7 オクラエキス 1
8 酒粕エキス 3
9 プラセンタエキス 10
10 燕窩エキス 5
11 イワベンケイ根エキス 1
12 ダイズ発酵エキス 1.5
13 トウガラシエキス 0.5
14 ミノキシジル誘導体 1
15 4−ピリドキシン酸 0.05
16 EGF 0.01ppm
17 FGF 0.01ppm
100
製法
1) 1〜6を60℃にて加温し溶解混合する。
2)1)を35℃まで冷却する。
3)7〜17を添加する。
4)静置し、完成とする。
(1) EMS(低周波治療)
1) トリートメントを行う頭皮を軽く湿らせる。
2) クシ部を頭皮に軽く押しあててゆっくり移動させる。
3) トリートメント中に頭皮が乾いてきたら再度湿らせる。
4) 必要に応じ、バイブレーション /ライト機能を併用する。
(2) イオン(−)
1)3)4)は上記(1)と同様。
2)トリートメントを受ける(被施術者)方に、アース棒を握って貰う。
5)クシ部を頭皮に軽く押しあててゆっくりと前後左右に動かす。
(3)イオン(+)
上記(2)と同様。
(3) RF(ラジオ波)
1)クシ部を頭皮に軽く押しあてた後に、モードスイッチでRF機能を選択する。
2)トリートメント中は、クシ部を頭皮から離さないにして、ゆっくりと移動させる。
3)トリートメント後は電源をOFFにした後で、クシ部を頭皮から離す。
4)上記(1)の4)同様。
なお、何れの場合もクシ部は頭皮に同時に全部分を当てて作動させる(クシ部の一部を頭皮から離さない)。また、水分量が多い時、ターバンなどを着用して使用する。
この装置は、これまでのものに比し、低周波、高周波(ラジオ波)、イオン導入、イオン導出、ライトの5機能が使用できるものである。ライト機能により、穏やかな加温効果があり、血行促進や刺激緩和が期待される。
試料 毛髪量 毛髪太さ
有効 やや有効 変化なし 有効 やや有効 変化なし
実施例1 19 8 3 16 12 2
比較例1 9 14 7 7 17 6
Claims (13)
- 4−ピロリジン2,6−ジアミノピリミジン 1−オキサイド(以下、ミノキシジル誘導体と云う)に、プラセンタエキス、アナツバメの巣エキス(以下、燕窩成分と云う)、酒粕エキス、イワベンケイ根エキス、細胞成長因子類の内1又は2以上の成分を加えて成ることを特徴とする育毛剤。
- 前記細胞成長因子類は、上皮細胞成長因子(Epidermal Growth Factor、以下、EGFと云う)及び/ 又は繊維芽細胞成長因子(Fibroblast Growth Factor、以下、FGFと云う)であることを特徴とする請求項1に記載の育毛剤。
- ミノキシジル誘導体にプラセンタエキス、燕窩及び/ 又は可溶化燕窩成分、EGF及び/ 又はFGF、酒粕エキス及び/ 又は米発酵液、イワベンケイ根エキスの1又は2以上の成分を加え、更に4−ピリドキシン酸、ダイズ発酵エキス、トウガラシエキスの内1又は2以上の成分を加えて成ることを特徴とする請求項1又は2に記載の育毛剤。
- エタノール、フェノキシエタノール、1,2ペンタンジオール、1−メントール、精製水、マルチトール液、グリチルリチン酸ジカリウム、酒粕エキス、プラセンタエキス、燕窩エキス、イワベンケイ根エキス、ダイズ発酵エキス、トウガラシエキス、ミノキシジル誘導体、4−ピリドキシン酸、EGF、FGFの内1又は2以上の成分からなることを特徴とする育毛剤。
- グリセリン、1,3−ブチレングリコール、フェノキシエタノール、精製水、アラントイン、ヒアルロン酸ナトリウム、オクラエキス、酒粕エキス、プラセンタエキス、燕窩エキス、イワベンケイ根エキス、ダイズ発酵エキス、トウガラシエキス、ミノキシジル誘導体、4−ピリドキシン酸、EGF、FGFの内1又は2以上の成分から成ることを特徴とする育毛剤。
- 頭皮頭髪診断カメラにより、被施術者の頭皮状況を診断し、上記請求項1〜5に記載の育毛剤を被施術者の必要頭皮部位に塗布すると共に、くし部を有するプローブ部、EMS(低周波治療)機能、イオン発生機能、バイブレーション機能、RF(ラジオ波)発生機能を有する毛髪ケア装置による施術を行うことを特徴とする毛髪育毛システム。
- ミノキシジル誘導体に、プラセンタエキス、燕窩成分、酒粕エキス、イワベンケイ根エキス、細胞成長因子類の内1又は2以上の成分を加えて成ることを特徴とする育毛剤の製造方法。
- 前記細胞成長因子類は、EGF及び/ 又はFGFであることを特徴とする、請求項7に記載の育毛剤の製造方法。
- ミノキシジル誘導体にプラセンタエキス、燕窩成分、EGF及び/ 又はFGF、酒粕エキス及び/ 又は米発酵液、イワベンケイ根エキスの内1又は2以上の成分を加え、更に4−ピリドキシン酸、ダイズ発酵エキス、トウガラシエキスの内1又は2以上の成分を加えて成ることを特徴とする請求項7又は8に記載の育毛剤の製造方法。
- エタノール、フェノキシエタノール、1,2ペンタンジオール、1−メントール、精製水、マルチトール液、グリチルリチン酸ジカリウム、酒粕エキス、プラセンタエキス、燕窩エキス、イワベンケイ根エキス、ダイズ発酵エキス、トウガラシエキス、ミノキシジル誘導体、4−ピリドキシン酸、EGF、FGFの内1又は2以上の成分からなることを特徴とする育毛剤の製造方法。
- グリセリン、1.3−ブチレングリコール、フェノキシエタノール、精製水、アラントイン、ヒアルロン酸ナトリウム、オクラエキス、酒粕エキス、プラセンタエキス、燕窩エキス、イワベンケイ根エキス、ダイズ発酵エキス、トウガラシエキス、ミノキシジル誘導体、4−ピリドキシン酸、EGF、FGFの内1又は2以上の成分からなることを特徴とする育毛剤の製造方法。
- 前記請求項1から5の発明において、イオン導入器を使用して成ることを特徴とする育毛剤。
- 前記請求項7から11の発明においてイオン導入器を使用して成ることを特徴とする育毛剤の製造方法。
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