JP2015101372A - 湯切り機能付き麺容器 - Google Patents
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Abstract
【課題】湯切りに係る液体を外部に捨てることなく湯切りして麺を調理することができるようにした簡単な構成の湯切り機能付き麺容器を提供する。【解決手段】この発明の湯切り機能付き麺容器100は、中板30で下段の第1の空間40と蓋体10で覆われる第2の空間50とに仕切られた2重構造の容器からなり、第2の空間50には、調理用の麺51が収容され、中板30には、第1の空間40と第2の空間50との間を連通する湯切り孔31と、湯による調理用の麺51の調理時には湯切り孔31を塞ぎ、湯切り時には湯切り孔31を開いて第2の空間50内の湯を第1の空間40内に流す湯切り孔開閉手段60が設けられ、湯切り孔31の下方の第1の空間40内には、第1の空間40内に流れた湯が第2の空間50内に逆流することを防止する逆流防止手段70が設けられる。【選択図】図1
Description
本発明は、即席カップ麺等に適用して最適な湯切り機能付き麺容器に関し、詳しくは、湯切りに係る液体を外部に捨てることなく湯切りして麺を調理することができるようにした湯切り機能付き麺容器に関する。
湯切りが必要な即席カップ麺としては、カップ焼きそば、カップスパゲティ、生麺タイプのラーメンやうどん等がある。これれらの即席カップ麺においては、容器内の麺に熱湯等の液体を注いだ後、容器の蓋を開けて容器内の液体を捨てるといういわゆる湯切り操作が必要になる。
この湯切り操作を容易にした従来の麺容器としては、特許文献1に開示した「湯切り孔付き蓋材」を用いたものが知られている。この特許文献1に開示した「湯切り孔付き蓋材」を用いた麺容器においては、湯切り孔形成用摘み3を掴んで外蓋11の紙層12を内蓋15から剥離することにより内蓋15に湯切り孔9を形成し、この湯切り孔9を通して容器内の湯切りに係る液体を外部に捨てるように構成されている。
しかし、上記特許文献1に開示した「湯切り孔付き蓋材」を用いた構成においては、この湯切りに係る液体を捨てる場所がない環境においては、この湯切りを必要とする即席カップ麺を調理して食することはできない。このことが、コンビニ等におけるこの種の即席カップ麺の販売に大きな障害となっていた。
そこで、本発明は、湯切りに係る液体を外部に捨てることなく湯切りして麺を調理することができるようにした簡単な構成の湯切り機能付き麺容器を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、請求項1の発明の湯切り機能付き麺容器は、下段の第1の空間と蓋体で上部が覆われる上段の第2の空間とに中板で仕切られた2重構造の容器からなり、前記第2の空間には、調理用の麺が収容され、前記中板には、前記第1の空間と前記第2の空間との間を連通する湯切り孔と、湯による前記調理用の麺の調理時には前記湯切り孔を塞ぎ、湯切り時には前記湯切り孔を開いて前記第2の空間内の湯を前記第1の空間内に流す湯切り孔開閉手段と、が設けられ、前記湯切り孔の下方の前記第1の空間内には、前記第1の空間内に流れた湯が前記第2の空間内に逆流することを防止する逆流防止手段が設けられていることを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記中板は、前記容器の上部に収容される上置き容器の底面から形成されることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1または2の発明において、前記逆流防止手段は、前記湯切りに際して前記第1の空間内に流れた湯により浮上する球状の浮上部材と、前記湯切り孔の下方の前記第1の空間内に設けられ、前記浮上部材の浮上をガイドする下方が開いたスカート状のガイド部材と、前記ガイド部材の内壁に斜め上方を向いて取付けられ、前記浮上部材の浮上に際しては弾性変形して前記浮上部材の浮上を許容し、前記浮上部材により前記湯切り孔を塞いだ後は該浮上部材の移動を規制する可撓性の複数の返し爪部材と、を具備することを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1または2の発明において、前記逆流防止手段は、前記湯切りに際して前記第1の空間内に流れた湯により浮上する球状の浮上部材と、前記湯切り孔の下方の前記第1の空間内に設けられ、前記浮上部材の浮上をガイドする下方が開いた形状からなり、中央部に前記浮上部材の浮上に際しては弾性変形して前記浮上部材の浮上を許容し、前記浮上部材により前記湯切り孔を塞いだ後は前記浮上部材の移動を規制する絞り部が設けられたとっくり状のガイド部材と、を具備することを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1または2の発明において、前記逆流防止手段は、前記湯切りに際して前記第1の空間内に流れた湯により浮上する側部に切欠き部を有する蓋状の浮上部材と、前記湯切り孔の下方の前記第1の空間内に設けられ、前記浮上部材の浮上をガイドする下方が開いたスカート状のガイド部材と、を具備し、前記浮上部材の切欠き部が前記湯切り孔の縁部に係合して前記浮上部材により前記湯切り孔を塞ぐことを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項1または2の発明において、前記逆流防止手段は、前記湯切りに際して前記第1の空間内に流れた湯により浮上する球状の浮上部材と、前記湯切り孔の下方の前記第1の空間内に設けられ、前記浮上部材の浮上をガイドする下方が開いたスカート状のガイド部材と、前記ガイド部材の上端に取付けられ、前記湯切り時には弾性変形して前記第2の空間内の熱湯を前記第1の空間内に流し、湯切り完了時には前記浮上部材の浮上により押し上げられ、前記湯切り孔を塞ぐ可撓性の蓋部材と、を具備することを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項1または2の発明において、前記逆流防止手段は、前記湯切り孔の下側の前記第1の空間内に設けられ、前記湯切り時には弾性変形して前記第2の空間内の熱湯を前記第1の空間内に流し、前記湯切り完了により先端が弾性的に閉じられる可撓性の管状部材、を具備することを特徴とする。
請求項8の発明は、請求項1乃至7のいずれか1項の発明において、前記湯切り孔開閉手段は、前記湯切り孔に取付けられ、前記調理用の麺の調理時には前記湯切り孔を塞ぐが、前記第2の空間に湯を注いでから一定時間経過後に前記第2の空間内の湯により熱溶融して前記湯切り孔を開く熱溶融部材を具備することを特徴とする。
請求項9の発明は、請求項1乃至7のいずれか1項の発明において、前記湯切り孔開閉手段は、前記湯切り孔に貼付され、前記調理用の麺の調理時には前記湯切り孔を塞ぐが、前記湯切り時には前記湯切り孔から剥離されて前記湯切り孔を開く一端に外部に導出可能な紐若しくは延在部が設けられた剥離部材からなることを特徴とする。
請求項10の発明は、請求項1乃至9のいずれか1項の発明において、前記第2の空間内の前記逆流防止手段の占める領域以外の領域に、前記中板の下方への変形を防止する支柱構造体が設けられていることを特徴とする。
請求項11の発明は、請求項1乃至9のいずれか1項の発明において、前記第2の空間内の前記逆流防止手段の占める領域以外の領域に、前記中板の下方への変形を防止する多孔構造体が設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、下段の第1の空間と蓋体で上部が覆われる上段の第2の空間とに中板で仕切られた2重構造の容器からなり、前記第2の空間には、調理用の麺が収容され、前記中板には、前記第1の空間と前記第2の空間との間を連通する湯切り孔と、湯による前記調理用の麺の調理時には前記湯切り孔を塞ぎ、湯切り時には前記湯切り孔を開いて前記第2の空間内の湯を前記第1の空間内に流す湯切り孔開閉手段と、が設けられ、前記湯切り孔の下方の前記第1の空間内には、前記第1の空間内に流れた湯が前記第2の空間内に逆流することを防止する逆流防止手段を設けて構成したので、以下のような効果を奏する。
1)湯切りに係る液体を外部に捨てることなく湯切りして麺を調理食することができる。
2)湯切りに係る液体は、第2の空間から下方の第1の空間に流れ込むので、確実かつ有効な湯切りを行うことができ、また、湯切りに際して容器全体を傾ける必要はないので、安全であり、また、調理した加薬等が蓋体の裏面に付着してしまう等の不都合は生じない。
3)湯切りに係る液体は、麺の調理後に熱源として機能するので、調理した麺に対して保温効果を与え、長時間に亘って麺を美味しく食することができる。
4)容器の下段の第1の空間内に流れた湯は重みとして機能するので、麺がすくなくなっても容器が安定し、特に屋外で食する場合等にはその利用価値は大きい。
以下、本発明を実施するための実施例について、願書に添付した図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明に係る湯切り機能付き麺容器の実施例1を示すもので、図1(A)は、その断面図、図1(B)は、その中蓋の上面図、図1(C)は逆流防止手段の拡大上面図である。
図1(A)、(B)、(C)において、この湯切り機能付き麺容器100は、蓋体10と容器本体20から構成され、容器本体20の中間部には中板30が設けられ、容器本体20内は、この中板30により画成される容器本体20の底面と中板30の下面との間の下段の第1の空間40と、中板30の上面と蓋体10の下面との間の上段の第2の空間50との2重構造から構成される。
上段の第2の空間50には、調理対象である麺51と、袋詰めされた野菜類、肉、小エビなどのフリーズドライした袋詰加薬52及び袋詰めされた粉末ソース53等が収容される。
なお、上記中板30は、容器本体20と一体成形するように構成してもよいが、図1(A)に示すように、容器本体20の上部に収容される上置き容器80の底面として構成することができ、このように構成するとこの湯切り機能付き麺容器100の製造工程を低減することができ、また、全体の製造コストを安く抑えることができる。
中板30には、図1(B)に示すように、第1の空間40と第2の空間50との間を連通する湯切り孔31と、湯による調理用の麺51の調理時には湯切り孔31を塞ぎ、湯切り時には湯切り孔31を開いて第2の空間50内の図示しない湯を第1の空間40内に流す湯切り孔開閉手段60が設けられている。
この実施例1において、この湯切り孔開閉手段60としては、湯切り孔31に取付けられ、調理用の麺の調理時には湯切り孔31を塞ぐが、第2の空間50内に湯を注いでから一定時間、例えば3分経過すると第2の空間50内の湯により熱溶融して湯切り孔31を開く熱溶融部材61から構成される。
また、湯切り孔31の下方の第1の空間40内には、第1の空間40内に流れた湯が第2の空間50内に逆流することを防止する逆流防止手段70が設けられている。
この実施例1において、この逆流防止手段70としては、湯切りに際して第1の空間40内に流れた湯により浮上する球状の浮上部材73と、湯切り孔31の下方の第1の空間40内に設けられ、浮上部材73の浮上をガイドする下方が開いたスカート状のガイド部材71と、ガイド部材71の内壁に斜め上方を向いて取付けられ、浮上部材73の浮上に際しては弾性変形して浮上部材73の浮上を許容し、浮上部材73により湯切り孔31を塞いだ後は該浮上部材73の移動を規制する可撓性の複数の返し爪部材72とを具備して構成される。
図2は、図1に示した湯切り機能付き麺容器100を用いた即席カップ麺の調理方法を説明する図である。
図2においては、この即席カップ麺がカップ焼きそばである場合について説明する。
図2(A)において、この湯切り機能付き麺容器100の第2の空間50には、調理対象である焼きそば用の麺51と、袋詰加薬52及び粉末ソース53等が収容されている。
この状態で、蓋体10を開け、袋詰加薬52及び粉末ソース53を取り出し、袋詰加薬52内の加薬52−1は、袋から出して、麺51の上に置き、麺51と加薬52−1の上から必要な熱湯を注ぎ、図2(B)に示すように、第2の空間50内の熱湯の湯面90が所定の位置に達すると、容器本体20に蓋体10を乗せて蓋をする。
そして、所要時間、例えば3分経過すると、湯切り孔開閉手段60の熱溶融部材61が第2の空間50内の湯により熱溶融して湯切り孔31を開く。
これにより、図2(C)に示すように、第2の空間50内の湯は湯切り孔31を通って第1の空間40内に流れ、第2の空間50内の湯面は徐々に下降し、これに伴って、第1の空間40内の湯面90は徐々に上昇する。
この第1の空間40内の湯面90の上昇により、逆流防止手段70の球状の浮上部材73は浮上し、この浮上部材73の浮上に際しては、複数の返し爪部材72は、ガイド部材71側に弾性変形するので、浮上部材73の更なる浮上を許容する。
そして、図2(D)に示すように、湯切りが完了して、第1の空間40内の湯面90が上端に達すると、浮上部材73により湯切り孔31が塞がれる。
ここで、湯切り孔開閉手段60の熱溶融部材61は、完全には溶けず湯切り孔31の周縁に残っているので、この残った熱溶融部材61の存在により、湯切り孔31は更に完全に塞がれることになる。
また、このとき、複数の返し爪部材72は弾性復帰するので、この返し爪部材72により浮上部材73は保持されて、浮上部材73の移動は規制される。これにより第1の空間40内に流れた湯が第2の空間50内に逆流することはない。
その後、先に取り出した粉末ソース53を袋から取り出して麺51に振り掛け混ぜることによりこのカップ焼きそばの調理が終了する。
なお、上記構成によると、一定の調理時間経過後に人手を煩わすことなく自動的に湯切りが行われるので、第2の空間50内に湯を注ぐだけでよく、非常に簡単にカップ焼きそばを調理して食することが可能になる。
また、上記湯切りに際しては、容器全体を傾ける必要はないので、熱湯による火傷等の虞は一切なく、安全に湯切りを行うことができる。
また、湯切りに際して、調理した加薬等が蓋体の裏面に付着してしまう等の不都合も生じない。
更に、湯切りに係る熱湯を捨てる場所がない環境においても、カップ麺等を湯切りして調理、食することができるので、この種のカップ麺の販売促進に寄与すること大である。 また、第1の空間40内に流れ込んだ湯は、熱源として機能するので、調理したカップ焼きそばに対して保温効果を与え、長時間に亘ってこの焼きそばを美味しく食することができる。
また、第1の空間40内に流れ込んだ湯は、第1の空間40内で重みとして機能するので、麺がすくなくなっても容器が倒れることなく安定し、特に屋外で食する場合等にはその利用価値は大きい。
図3は、図1で説明した逆流防止手段70として他の構成を採用した湯切り機能付き麺容器の実施例2を説明する図である。
図3(A)に示すように、この実施例2の湯切り機能付き麺容器で採用される逆流防止手段710は、湯切りに際して第1の空間内40に流れた湯により浮上する球状の浮上部材713と、湯切り孔31の下方の第1の空間40内に設けられ、浮上部材713の浮上をガイドする下方が開いた形状からなり、中央部に浮上部材713の浮上に際しては弾性変形して浮上部材713の浮上を許容し、浮上部材713により湯切り孔31を塞いだ後は浮上部材713の移動を規制する絞り部712が設けられたとっくり状のガイド部材711とを具備して構成される。他の構成は、図1で示した実施例1の湯切り機能付き麺容器100の構成と同様である。
上記構成の実施例2の湯切り機能付き麺容器において、逆流防止手段710は、湯切りに際して、第2の空間50内の湯は、湯切り孔31を通って第1の空間40内に湯が流れ、第1の空間40内の湯面90が上昇すると、これに伴って逆流防止手段710の球状の浮上部材713は上に移動する。
この浮上部材713の浮上に際しては、図3(B)に示すように、絞り部712が弾性変形して浮上部材713の更なる浮上を許容する。
そして、浮上部材713が絞り部712を通過し、図3(C)に示すように、湯切りが完了して第1の空間40内の湯面90が上端に達すると、この浮上部材713により湯切り孔31が塞がれる。
このとき、浮上部材713の移動は絞り部712の存在により規制されるので、これにより第1の空間40内に流れた湯が第2の空間50内に逆流することはない。
なお、この構成による効果は、図1に示した実施例1の湯切り機能付き麺容器と同様である。
図4は、図1で説明した逆流防止手段70として更に他の構成を採用した湯切り機能付き麺容器の実施例3を説明する図である。
図4(A)に示すように、この実施例3の湯切り機能付き麺容器で採用される逆流防止手段720は、湯切りに際して第1の空間40内に流れた湯により浮上する側部に切欠き部を有する蓋状の浮上部材723と、湯切り孔31の下方の第1の空間40内に設けられ、蓋状の浮上部材723の浮上をガイドする下方が開いたスカート状のガイド部材721とを具備して構成される。
第2の空間50内の湯が第1の空間40内に流れて、湯切りが完了すると、浮上部材723の浮上力により浮上部材723の切欠き部723aが湯切り孔31の縁部に係合して湯切り孔を塞ぐ。これにより、第1の空間40から第2の空間50への湯の逆流を防止する。他の構成は、図1で示した実施例1の湯切り機能付き麺容器100の構成と同様である。
すなわち、上記構成の実施例3の湯切り機能付き麺容器の逆流防止手段720は、湯切りに際して、第2の空間50内から湯が湯切り孔31を通って第1の空間内40に流れ、湯面90が上昇すると、これに伴って逆流防止手段720の蓋状の浮上部材723は上に移動する。
そして、図4(C)に示すように、第1の空間40内の湯面90が上端に達し、湯切りが完了すると、浮上部材723の浮上力により蓋状の浮上部材723の切欠き部723aが湯切り孔31の縁部に係合して、湯切り孔31が塞がれる。
なお、このとき、浮上部材723の移動は切欠き部723aの存在により規制されるので、これにより第1の空間40内に流れた湯が第2の空間50内に逆流することはない。
この構成による効果は、図1に示した実施例1の湯切り機能付き麺容器と同様である。
図5は、図1で説明した逆流防止手段70として更に他の構成を採用した湯切り機能付き麺容器の実施例4を説明する図である。
図5(A)に示すように、この実施例4の湯切り機能付き麺容器で採用される逆流防止手段730は、湯切りに際して第1の空間40内に流れた湯により浮上する球状の浮上部材733と、湯切り孔31の下方の第1の空間40内に設けられ、浮上部材733の浮上をガイドする下方が開いたスカート状のガイド部材731と、ガイド部材731の上端に取付けられ、湯切り時には弾性変形して第2の空間50内の熱湯を第1の空間40内に流し、湯切り完了時には浮上部材733の浮上により押し上げられ、湯切り孔31を塞ぐ可撓性の蓋部材732とを具備して構成される。他の構成は、図1で示した実施例1の湯切り機能付き麺容器100の構成と同様である。
上記構成の実施例4の湯切り機能付き麺容器の逆流防止手段730は、湯切りに際して、第2の空間50内の湯が湯切り孔31を通って第1の空間内40に湯が流れ、湯面90が上昇すると、これに伴って逆流防止手段730の浮上部材733は上に浮上する。
そして、この浮上する浮上部材733により、図5(B)に示すように、蓋部材732が上に押し上げられ、図5(C)に示すように、第1の空間40内の湯面90が上端に達し、湯切りが完了すると、湯切り孔31は蓋部材732により塞がれる。
なお、浮上部材733を図5に示すように、楕円球状に形成すると、蓋部材732により湯切り孔31を更に安定して塞ぐことができる。上記構成により第1の空間40内に流れた湯が第2の空間50内に逆流することはない。
なお、この構成による効果は、図1に示した実施例1の湯切り機能付き麺容器と同様である。
図6は、図1で説明した逆流防止手段70として更に他の構成を採用した湯切り機能付き麺容器の実施例5を説明する図である。
図6(A)に示すように、この実施例5の湯切り機能付き麺容器で採用される逆流防止手段740は、湯切り孔31の下側の第1の空間40内に設けられ、湯切り時には弾性変形して第2の空間50内の熱湯を第1の空間40内に流し、湯切り完了により先端が弾性的に閉じられる可撓性の管状部材741を具備して構成される。
すなわち、この実施例5の湯切り機能付き麺容器の逆流防止手段740は、湯切り孔31の下側の第1の空間40内に先端を所定方向から潰した可撓性の管状部材741が用いられている。
上記構成の実施例5の湯切り機能付き麺容器の逆流防止手段740は、湯切りに際して、第2の空間50内から湯切り孔31を通って流れる湯により、図6(B)に示すように、可撓性の管状部材741の先端が弾性変形して開かれ、第2の空間50内の湯が第1の空間40内に流れる。そして湯面90が上昇し、図6(C)に示すように、第1の空間40内の湯面90が上端に達し、湯切りが完了すると、可撓性の管状部材741の先端が弾性復帰して閉じられる。これにより第1の空間40内に流れた湯が第2の空間50内に逆流することはない。
なお、この構成による効果は、図1に示した実施例1の湯切り機能付き麺容器と同様である。
なお、上記実施例1乃至5の湯切り機能付き麺容器においては、湯切り孔開閉手段60として、図7(A)に示すように、第2の空間50内に湯を注いでから一定時間、例えば3分経過後に第2の空間50内の湯により熱溶融して湯切り孔31を開く熱溶融部材61を用いた構成を示したが、図7(B)に示すように、この湯切り孔開閉手段60に代えて、湯切り孔31に貼付され、調理用の麺の調理時には湯切り孔31を塞ぐが、湯切り時には、剥離されて湯切り孔31を開く一端に外部に導出可能な紐602若しくは延在部が設けられた剥離部材603を設けた湯切り孔開閉手段600を採用する実施例6の湯切り機能付き麺容器のように構成してもよい。
この実施例6の湯切り機能付き麺容器の場合は、第2の空間50内に湯を注いでから一定時間、例えば3分経過後に紐602若しくは延在部を摘んで湯切り孔31から剥離部材601を剥がす。
この実施例6の湯切り機能付き麺容器によると、紐602若しくは延在部を摘んで湯切り孔31から剥離部材601を剥がす操作が必要になるが、この実施例6の湯切り機能付き麺容器の構成によると、自分の好みに合わせたタイミングで湯切りを行うことが可能になるという利点がある。
なお、この実施例6の湯切り機能付き麺容器において、逆流防止手段は、実施例1乃至5のいずれかの構成を採用することができる。
実施例7の湯切り機能付き麺容器200は、図8(A)に示すように、第1の空間40内の逆流防止手段70の占める領域以外の領域に、中板30の下方への変形を防止する支柱構造体210を設けて構成される。
ここで、支柱構造体210は、図8(A)に示すように、中板30と、第1の空間40の底部との間に挿入され、例えば多くの互いに連通する空間を有するラダー状の構造体から構成することができる。
この支柱構造体210を採用することにより、第2の空間50内に湯を注いだときの中板30の下方への変形を防止することができるとともに、第1の空間40内に流れた湯の揺れを小さくすることができ、逆流防止手段の逆流防止効果を更に有効に作用させることができる。
また、この支柱構造体210の存在により容器全体の強度が増し、容器破損等による火傷の危険性も減少する。
なお、図8(A)では、逆流防止手段として実施例1の逆流防止手段70を採用した場合を示したが、実施例2乃至5で示した逆流防止手段710から740のいずれかを用いても同様に構成することができる。
また、図8(A)では、湯切り孔開閉手段として、実施例1の湯切り孔開閉手段60を採用する構成を示したが、この構成に代えて図7(B)に示す湯切り孔開閉手段600を用いてもよい。
実施例8の湯切り機能付き麺容器300は、図8(B)に示すように、第1の空間40内の逆流防止手段70の占める領域以外の領域に、中板30の下方への変形を防止する多孔構造体310を設けて構成される。
ここで、多孔構造体310は、図8(B)に示すように、中板30と、第1の空間40の底部との間に挿入され、例えば多くの互いに連通する空間を有する多孔体から構成することができる。
この多孔構造体310を採用することにより、実施例8の湯切り機能付き麺容器300においては、実施例7の湯切り機能付き麺容器200と同様の効果を得ることだできる。
すなわち、実施例8の湯切り機能付き麺容器300においては、多孔構造体310の存在により、第2の空間50内に湯を注いだときの中板30の下方への変形を防止することができるとともに、第1の空間40内に流れた湯の揺れを小さくすることができ、逆流防止手段の逆流防止効果を更に有効に作用させることができる。
また、この支柱構造体210の存在により容器全体の強度が増し、容器破損等による火傷の危険性も減少する。
なお、図8(B)では、逆流防止手段として実施例1の逆流防止手段70を採用した場合を示したが、実施例2乃至5で示した逆流防止手段710から740のいずれかを用いても同様に構成することができる。
また、図8(B)では、湯切り孔開閉手段として、実施例1の湯切り孔開閉手段60を採用する構成を示したが、この構成に代えて図7(B)に示す湯切り孔開閉手段600を用いてもよい。
なお、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内であれば、当業者の通常の創作能力によって多くの変形が可能である。
10…蓋体
20…容器本体
30…中板
31…湯切り孔
40…第1の空間
50…第2の空間
51…麺
52…袋詰加薬
53…粉末ソース
60…湯切り孔開閉手段
61…熱溶融部材
70…逆流防止手段
71…ガイド部材
72…返し爪部材
73…浮上部材
80…上置き容器
90…湯面
100、200、300…湯切り機能付き麺容器
210…支柱構造体
310…多孔構造体
600…湯切り孔開閉手段
601…剥離部材
602…紐
710…逆流防止手段
711…ガイド部材
712…絞り部
713…浮上部材
720…逆流防止手段
721…ガイド部材
712…絞り部
723…浮上部材
723a…切欠き部
730…逆流防止手段
731…ガイド部材
732…蓋部材
733…浮上部材
740…逆流防止手段
741…管状部材
20…容器本体
30…中板
31…湯切り孔
40…第1の空間
50…第2の空間
51…麺
52…袋詰加薬
53…粉末ソース
60…湯切り孔開閉手段
61…熱溶融部材
70…逆流防止手段
71…ガイド部材
72…返し爪部材
73…浮上部材
80…上置き容器
90…湯面
100、200、300…湯切り機能付き麺容器
210…支柱構造体
310…多孔構造体
600…湯切り孔開閉手段
601…剥離部材
602…紐
710…逆流防止手段
711…ガイド部材
712…絞り部
713…浮上部材
720…逆流防止手段
721…ガイド部材
712…絞り部
723…浮上部材
723a…切欠き部
730…逆流防止手段
731…ガイド部材
732…蓋部材
733…浮上部材
740…逆流防止手段
741…管状部材
Claims (11)
- 下段の第1の空間と蓋体で上部が覆われる上段の第2の空間とに中板で仕切られた2重構造の容器からなり、
前記第2の空間には、調理用の麺が収容され、
前記中板には、
前記第1の空間と前記第2の空間との間を連通する湯切り孔と、
湯による前記調理用の麺の調理時には前記湯切り孔を塞ぎ、湯切り時には前記湯切り孔を開いて前記第2の空間内の湯を前記第1の空間内に流す湯切り孔開閉手段と、
が設けられ、
前記湯切り孔の下方の前記第1の空間内には、前記第1の空間内に流れた湯が前記第2の空間内に逆流することを防止する逆流防止手段が設けられていることを特徴とする湯切り機能付き麺容器。 - 前記中板は、
前記容器の上部に収容される上置き容器の底面から形成されることを特徴とする請求項1に記載の湯切り機能付き麺容器。 - 前記逆流防止手段は、
前記湯切りに際して前記第1の空間内に流れた湯により浮上する球状の浮上部材と、
前記湯切り孔の下方の前記第1の空間内に設けられ、前記浮上部材の浮上をガイドする下方が開いたスカート状のガイド部材と、
前記ガイド部材の内壁に斜め上方を向いて取付けられ、前記浮上部材の浮上に際しては弾性変形して前記浮上部材の浮上を許容し、前記浮上部材により前記湯切り孔を塞いだ後は該浮上部材の移動を規制する可撓性の複数の返し爪部材と、
を具備することを特徴とする請求項1または2に記載の湯切り機能付き麺容器。 - 前記逆流防止手段は、
前記湯切りに際して前記第1の空間内に流れた湯により浮上する球状の浮上部材と、
前記湯切り孔の下方の前記第1の空間内に設けられ、前記浮上部材の浮上をガイドする下方が開いた形状からなり、中央部に前記浮上部材の浮上に際しては弾性変形して前記浮上部材の浮上を許容し、前記浮上部材により前記湯切り孔を塞いだ後は前記浮上部材の移動を規制する絞り部が設けられたとっくり状のガイド部材と、
を具備することを特徴とする請求項1または2に記載の湯切り機能付き麺容器。 - 前記逆流防止手段は、
前記湯切りに際して前記第1の空間内に流れた湯により浮上する側部に切欠き部を有する蓋状の浮上部材と、
前記湯切り孔の下方の前記第1の空間内に設けられ、前記浮上部材の浮上をガイドする下方が開いたスカート状のガイド部材と、
を具備し、
前記浮上部材の切欠き部が前記湯切り孔の縁部に係合して前記浮上部材により前記湯切り孔を塞ぐことを特徴とする請求項1または2に記載の湯切り機能付き麺容器。 - 前記逆流防止手段は、
前記湯切りに際して前記第1の空間内に流れた湯により浮上する球状の浮上部材と、
前記湯切り孔の下方の前記第1の空間内に設けられ、前記浮上部材の浮上をガイドする下方が開いたスカート状のガイド部材と、
前記ガイド部材の上端に取付けられ、前記湯切り時には弾性変形して前記第2の空間内の熱湯を前記第1の空間内に流し、湯切り完了時には前記浮上部材の浮上により押し上げられ、前記湯切り孔を塞ぐ可撓性の蓋部材と、
を具備することを特徴とする請求項1または2に記載の湯切り機能付き麺容器。 - 前記逆流防止手段は、
前記湯切り孔の下側の前記第1の空間内に設けられ、前記湯切り時には弾性変形して前記第2の空間内の熱湯を前記第1の空間内に流し、前記湯切り完了により先端が弾性的に閉じられる可撓性の管状部材、
を具備することを特徴とする請求項1または2に記載の湯切り機能付き麺容器。 - 前記湯切り孔開閉手段は、
前記湯切り孔に取付けられ、前記調理用の麺の調理時には前記湯切り孔を塞ぐが、前記第2の空間に湯を注いでから一定時間経過後に前記第2の空間内の湯により熱溶融して前記湯切り孔を開く熱溶融部材を具備することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の湯切り機能付き麺容器。 - 前記湯切り孔開閉手段は、
前記湯切り孔に貼付され、前記調理用の麺の調理時には前記湯切り孔を塞ぐが、前記湯切り時には前記湯切り孔から剥離されて前記湯切り孔を開く一端に外部に導出可能な紐若しくは延在部が設けられた剥離部材からなることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の湯切り機能付き麺容器。 - 前記第2の空間内の前記逆流防止手段の占める領域以外の領域に、前記中板の下方への変形を防止する支柱構造体が設けられていることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の湯切り機能付き麺容器。
- 前記第2の空間内の前記逆流防止手段の占める領域以外の領域に、前記中板の下方への変形を防止する多孔構造体が設けられていることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の湯切り機能付き麺容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013242949A JP2015101372A (ja) | 2013-11-25 | 2013-11-25 | 湯切り機能付き麺容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013242949A JP2015101372A (ja) | 2013-11-25 | 2013-11-25 | 湯切り機能付き麺容器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015101372A true JP2015101372A (ja) | 2015-06-04 |
Family
ID=53377412
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013242949A Pending JP2015101372A (ja) | 2013-11-25 | 2013-11-25 | 湯切り機能付き麺容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2015101372A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107651323A (zh) * | 2016-02-17 | 2018-02-02 | 邹祥茂 | 一种减少污染的方便面的面碗 |
-
2013
- 2013-11-25 JP JP2013242949A patent/JP2015101372A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN107651323A (zh) * | 2016-02-17 | 2018-02-02 | 邹祥茂 | 一种减少污染的方便面的面碗 |
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