JP2015101055A - ゴムホースの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ゴムシートに大きな圧縮荷重が付与されないようにすることで、ゴムシートの破断を防止でき、かつ、延伸ロールに傷が付くことを防止できる中間ゴム層の製造方法を適用するゴムホースの製造方法を提供する。
【解決手段】中間ゴムシート31は、押出機60から送り出されたゴム材料をTダイ70により全幅に亘って1〜6mmの範囲の均一な厚みの第一シートを成形するTダイ成形工程と、Tダイ70から送り出された第一シートの厚みを延伸ロール対80により薄くして、全幅に亘って0.2〜2.0mmの範囲の均一な厚みであり、中間ゴムシート31としての第二シートを成形するロール成形工程とにより製造される。
【選択図】図3

Description

本発明は、ゴムホースの製造方法に関するものである。
従来、ゴムホースの製造方法に関し、特許文献1、2に記載されたものがある。特許文献1、2には、径方向内側から順に、内側ゴム層、内側補強層、中間ゴム層、外側補強層、外側ゴム層を有するゴムホースが記載されている。なお、特許文献1には、複数の中間ゴム層を設け、各中間ゴム層の間に補強層を備えるゴムホースが記載されている。そして、特許文献1には、中間ゴム層をシート状に形成しておき、内側補強層の外周面に巻き付けることが記載されている。
未加硫ゴムまたは熱可塑性樹脂によるシートを成形するTダイが、特許文献3に記載されている。また、熱可塑性樹脂によるシートを成形するTダイが、特許文献4,5に記載されている。また、特許文献4には、Tダイから送り出されたシートを複数のロールを通過させることにより、シートの厚みを制御することが記載されている。
特許第3253746号公報 特許第3189137号公報 特開平10−193432号公報 特開平6−860号公報 特開平8−57934号公報
特許文献1、2に記載されている中間ゴム層が薄いほど、内側補強層と外側補強層とによる補強力が安定する。従って、中間ゴム層には、できるだけ薄く形成することが求められる。
ここで、特許文献1に記載されているように、ゴムシートを巻き付けることにより中間ゴム層を成形する場合には、例えば、特許文献3などに記載されているように、押出機から送り出されたゴム材料をTダイによりシート状にして送り出すことが行われる。さらに、特許文献4に記載されているように、当該シートが延伸ロールを通過することで、シートの厚みを制御する。
しかし、上記特許文献には明記されていないが、中間ゴム層を形成するためのゴムシートの厚みを十分に薄くすることは容易ではなかった。例えば、Tダイから送り出された7〜8mmの厚みのゴムシートを、延伸ロールにより0.35mmの厚みのシートにしていた。そのため、延伸ロールに大きな荷重を付与しなければならなかった。つまり、対となる延伸ロールの間に挟まれているゴムシートには、大きな圧縮力が付与されている。従って、対となる延伸ロールの間に挟まれていたゴムシートが破断するおそれがあり、この場合には対となる延伸ロールが接触し、延伸ロール自体に傷がつく可能性がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、延伸ロールによりゴムシートを薄くする工程において、ゴムシートに大きな圧縮荷重が付与されないようにすることで、ゴムシートの破断を防止でき、かつ、延伸ロールに傷が付くことを防止できる中間ゴム層の製造方法を適用するゴムホースの製造方法を提供することを目的とする。
本手段に係るゴムホースの製造方法は、以下に示すゴムホースを製造する方法である。
ゴムホースは、筒状の内側ゴム層と、筒状の外側ゴム層と、前記内側ゴム層と前記外側ゴム層との間に配置される筒状の1または複数の中間ゴム層と、前記内側ゴム層と前記中間ゴム層との間に挟まれ、複数本の補強糸を一方向にスパイラル状に巻き付けることにより形成される内側補強層と、前記中間ゴム層と前記外側ゴム層との間に配置され、複数本の補強糸を前記内側補強層の補強糸とは逆方向にスパイラル状に巻き付けることにより形成される外側補強層とを備える。
前記ゴムホースの製造方法は、前記マンドレルの外周側に未加硫の前記内側ゴム層を配置する内側ゴム層配置工程と、前記内側ゴム層の外周側に前記内側補強層を配置する内側補強層配置工程と、前記内側補強層の外周側に未加硫の中間ゴムシートを巻き付けることにより前記中間ゴム層を配置する前記中間ゴム層配置工程と、前記中間ゴム層の外周側に前記外側補強層を配置する外側補強層配置工程と、前記外側補強層の外周側に未加硫の前記外側ゴム層を配置する外側ゴム層配置工程と、前記外側ゴム層配置工程の後に、前記内側ゴム層、前記中間ゴム層および前記外側ゴム層を加硫する加硫工程と、を備える。
前記中間ゴムシートは、押出機から送り出されたゴム材料をTダイにより全幅に亘って1〜6mmの範囲の均一な厚みの第一シートを成形するTダイ成形工程と、前記Tダイから送り出された前記第一シートの厚みを延伸ロール対により薄くして、全幅に亘って0.2〜2.0mmの範囲の均一な厚みであり、前記中間ゴムシートとしての第二シートを成形するロール成形工程と、により製造される。
上述したように、本手段に係るゴムホースの製造方法においては、中間シート層は、中間ゴムシートを巻き付けることにより成形される。そして、中間ゴムシートは、Tダイ成形工程とロール成形工程とにより製造される。ここで、Tダイ成形工程により成形される第一シートの厚みは、1〜6mmとしている。つまり、Tダイにより送り出されるゴムシートが、従来に比べて、薄く成形されている。そして、ロール成形工程により、第一シートをさらに薄くすることで、中間ゴムシートとしての第二シートが成形される。この第二シートの厚みは、0.2〜2.0mmとしている。
従って、延伸ロール対によりゴムシートを薄くする厚みが、従来に比べて小さい。そのため、延伸ロール対により成形している最中において、中間ゴムシートに大きな圧縮荷重が付与されないようにできる。その結果、中間ゴムシートの破断を防止でき、かつ、延伸ロール対に傷が付くことを防止できる。
<実施態様>
本手段に係るゴムホースの製造方法の好適な実施態様について以下に説明する。
(1)また、前記ロール成形工程は、一対の延伸ロール対により0.2〜2.0mmの範囲の均一な厚みの前記中間ゴムシートとしての前記第二シートを成形するようにしてもよい。一対の延伸ロールにより第一シートを薄くする場合において、特に、Tダイにより成形された第一シートの厚みを上記の通り1〜6mmとすることで、上記効果を確実に発揮できる。
また、前記延伸ロール対は、一方のロールと他方のロールとにより構成され、前記第二シートの成形時における前記一方のロールと前記他方のロールとの相対位置は、前記第二シートを挟んでいない状態において前記一方のロールと前記他方のロールが非接触状態となる位置に設定される。
つまり、一方のロールと他方のロールとは、いわゆるプラスゲージに設定されている。ここで、ゴムシートを延伸ロール対の間に送り込む際において、最初は延伸ロール対の間隔を広くしておき、延伸ロール対を徐々に近付けていく。そして、間隔を狭くした状態であっても、延伸ロール対を構成する2つのロールは非接触状態を維持している。これは、延伸ロール対による圧縮荷重を小さくすることによって成し得たことである。その結果、仮に、延伸ロール対により成形しているゴムシートが破断したとしても、延伸ロール対が接触しないため、延伸ロール対に傷がつくことを確実に防止できる。
(2)また、前記外側ゴム層配置工程は、前記外側補強層の外周側に外側ゴムシートを巻き付けることにより前記外側ゴム層を配置するようにしてもよい。これにより、外側ゴム層を配置する際に、マンドレルの送りを停止させたとしても、何ら問題なく外側ゴム層配置工程の動作を停止することができる。従って、製造が容易に行える。
また、前記外側ゴムシートは、押出機から送り出されたゴム材料をTダイにより全幅に亘って1〜6mmの範囲の均一な厚みの第一シートを成形するTダイ成形工程と、前記Tダイから送り出された前記第一シートの厚みを延伸ロール対により薄くして、全幅に亘って0.5〜2.0mmの範囲の均一な厚みであり、前記外側ゴムシートとしての第二シートを成形するロール成形工程と、により製造されるようにしてもよい。
外側ゴムシートの製造においても、上述した中間ゴムシートと同様の方法を適用する。このことにより、上述した中間ゴムシートの製造による効果を実質的に同様の効果を奏する。
また、前記中間ゴム層配置工程は、スパイラル状に連続的に巻き付けるラッピング方法を適用することにより、前記内側補強層の外周側に前記中間ゴムシートを巻き付けて前記中間ゴム層を配置し、前記外側ゴム層配置工程は、スパイラル状に連続的に巻き付けるラッピング方法により、前記外側補強層の外周側に前記外側ゴムシートを巻き付けて前記外側ゴム層を配置するようにしてもよい。これにより、中間ゴムシートの成形装置と外側ゴムシートの成形装置とに、同種の装置を適用できる。従って、製造設備の設計および配置などが容易となる。
また、前記中間ゴム層配置工程から前記外側ゴム層配置工程に至るまでは、前記マンドレルを送りながら連続して行われ、前記マンドレルの送りを停止した場合には、前記中間ゴム層配置工程、前記外側補強層配置工程および前記外側ゴム層配置工程は、停止可能であるとしてもよい。これにより、ゴムホースの製造タクトタイムを短くすることができる。さらに、装置異常などによって、仮にマンドレルの送りを停止せざるを得ないときであっても、中間ゴム層配置工程から外側ゴム層配置工程に至るまでは、柔軟に対応可能となる。
(3)また、前記内側ゴム層配置工程は、前記マンドレルの外周側に内側ゴムシートを巻き付けることにより前記内側ゴム層を配置するようにしてもよい。これにより、内側ゴム層を配置する際に、マンドレルの送りを停止させたとしても、何ら問題なく内側ゴム層配置工程の動作を停止することができる。従って、製造が容易に行える。
また、前記内側ゴムシートは、押出機から送り出されたゴム材料をTダイにより全幅に亘って1〜6mmの範囲の均一な厚みの第一シートを成形するTダイ成形工程と、前記Tダイから送り出された前記第一シートの厚みを延伸ロール対により薄くして、全幅に亘って0.5〜2.0mmの範囲の均一な厚みであり、前記内側ゴムシートとしての第二シートを成形するロール成形工程と、により製造されるようにしてもよい。
内側ゴムシートの製造においても、上述した中間ゴムシートと同様の方法を適用する。このことにより、上述した中間ゴムシートの製造による効果を実質的に同様の効果を奏する。
また、前記内側ゴム層配置工程は、スパイラル状に連続的に巻き付けるラッピング方法を適用することにより、前記マンドレルの外周側に前記内側ゴムシートを巻き付けて前記内側ゴム層を配置し、前記中間ゴム層配置工程は、スパイラル状に連続的に巻き付けるラッピング方法を適用することにより、前記内側補強層の外周側に前記中間ゴムシートを巻き付けて前記中間ゴム層を配置するようにしてもよい。これにより、中間ゴムシートの成形装置と内側ゴムシートの成形装置とに、同種の装置を適用できる。従って、製造設備の設計および配置などが容易となる。
また、前記内側ゴム層配置工程から前記中間ゴム層配置工程に至るまでは、前記マンドレルを送りながら連続して行われ、前記マンドレルの送りを停止した場合には、前記内側ゴム層配置工程、前記内側補強層配置工程および前記中間ゴム層配置工程は、停止可能であるとしてもよい。これにより、ゴムホースの製造タクトタイムを短くすることができる。さらに、装置異常などによって、仮にマンドレルの送りを停止せざるを得ないときであっても、中間ゴム層配置工程から内側ゴム層配置工程に至るまでは、柔軟に対応可能となる。
本実施形態におけるゴムホース1の斜視部分断面図である。 中間ゴム層30の斜視部分断面図である。 中間ゴム層30の製造装置である。 中間ゴム層30の製造装置を構成する一対の延伸ロール対80の状態を示す図である。 第一実施形態におけるゴムホース1の製造方法を示すフローチャートである。 第一実施形態におけるゴムホース1の製造装置である。 第二実施形態におけるゴムホース1の製造方法を示すフローチャートである。 第二実施形態におけるゴムホース1の製造装置である。 第三実施形態におけるゴムホース1の製造方法を示すフローチャートである。 第三実施形態におけるゴムホース1の製造装置である。
<第一実施形態>
(1.ゴムホース1の構成)
本実施形態のゴムホース1の一例について、図1および図2を参照して説明する。ゴムホース1は、例えば、車両に搭載される空調機の冷媒用配管や燃料用配管などに適用される。ゴムホース1は、図1に示すように、内側ゴム層10、内側補強層20、中間ゴム層30、外側補強層40および外側ゴム層50を備える。なお、本実施形態においては、ゴムホース1は、中間ゴム層30を1層として例示するが、複数層の中間ゴム層30を備えるようにしてもよい。この場合、各中間ゴム層30の間には、中間補強層(図示せず)が設けられる。
内側ゴム層10は、ゴム材料により筒状に形成されている。内側ゴム層10に適用されるゴム材料は、ニトリルブタジエンゴム(NBR)、クロロスルホン化ポリエチレン(CSM)、エチレン−プロピレン−ジエン三元共重合ゴム(EPDM)、ブチルゴム(IIR)、塩素化ブチルゴム(Cl−IIR)、臭素化ブチルゴム(Br−IIR)、ヒドリンゴム(CHR、CHC)、アクリルゴム(ACM)、クロロプレンゴム(CR)等である。また、内側ゴム層10の厚みは、1.0〜5.0mmである。好ましくは、内側ゴム層10の厚みは、1.0〜2.0mmである。
内側補強層20は、全体として筒状となるように、それぞれ異なる位相において複数本の補強糸を一方向にスパイラル状に巻くことによって形成される。そして、内側補強層20は、内側ゴム層10の外周面、すなわち、内側ゴム層10と中間ゴム層30との間に挟まれるようにして巻き付けられる。そして、内側補強層20の複数の補強糸は、周方向において等間隔に配置されている。また、内側補強層20のそれぞれの補強糸の偏角(軸方向の進み量に対する周方向の進み角)は、同一としている。
また、内側補強層20のそれぞれの補強糸は、例えば、複数のポリエステルフィラメントを撚り合わせて得た3000〜5000デニールの糸を用いる。そして、それぞれの補強糸の線径は、0.3〜0.5mmである。なお、内側補強層20の補強糸の線径は、十分な引張強度を有するものであれば、さらに小さなものを適用できる。
中間ゴム層30は、ゴム材料により筒状に形成され、内側ゴム層10と外側ゴム層50との間に配置されている。詳細には、中間ゴム層30は、内側補強層20と外側補強層40との間に配置される。中間ゴム層30に適用されるゴム材料は、内側ゴム層10に適用されるゴム材料と同種のものを適用できる。中間ゴム層30の厚みは、0.2〜2.0mmである。好ましくは、中間ゴム層30の厚みは、0.2〜0.5mmである。ただし、中間ゴム層30は、可能な限りにおいて、薄くすることが望ましい。
ここで、中間ゴム層30は、図2に示すように、予め成形しておいた未加硫の中間ゴムシート31を内側補強層20の外周側にスパイラル状に巻き付けて筒状に形成した後に、加硫することにより形成される。
外側補強層40は、全体として筒状となるように、それぞれ異なる位相において複数本の補強糸をスパイラル状に巻くことによって形成される。外側補強層40の補強糸の巻き付け方向は、内側補強層20の補強糸の巻き付け方向とは逆方向である。そして、外側補強層40は、中間ゴム層30の外周面、すなわち、中間ゴム層30と外側ゴム層50との間に挟まれるようにして巻き付けられる。そして、外側補強層40の複数の補強糸は、周方向において等間隔に配置されている。
また、外側補強層40のそれぞれの補強糸は、内側補強層20のそれぞれの補強糸と同種のものを用いる。さらに、外側補強層40のそれぞれの補強糸の偏角(軸方向の進み量に対する周方向の進み角)は、内側補強層20のそれと同一である。
外側ゴム層50は、ゴム材料により筒状に形成されている。外側ゴム層50に適用されるゴム材料は、内側ゴム層10に適用されるゴム材料と同種のものを適用できる。また、外側ゴム層50の厚みは、1.0〜5.0mmである。好ましくは、外側ゴム層50の厚みは、1.0〜2.0mmである。
上述したように、内側補強層20と外側補強層40との間には、中間ゴム層30を設けている。つまり、内側補強層20の補強糸と外側補強層40の補強糸が直接接触しない。仮に、中間ゴム層30が存在せずに各補強層の補強糸同士が直接接触する場合には、両者の間で滑りが発生することがある。そうすると、補強糸の位置ずれが生じ、局所的に棚落ちが発生するおそれがある。しかし、上述したように、中間ゴム層30を設けることにより、内側補強層20の補強糸と外側補強層40の補強糸は、位置ずれすることない。
ただし、中間ゴム層30の厚みの分だけ、内側補強層20の補強糸の編組径と、外側補強層40の補強糸の編組径とに差が生じる。この差が大きいと、やはり棚落ちが生じるおそれがある。そのため、中間ゴム層30の厚みは、できる限り薄くすることが求められる。
なお、ゴムホース1は、複数の中間ゴム層30と、各中間ゴム層30の間に中間補強層とを備えるようにすることもできる。この場合、内側補強層20、複数の中間補強層、外側補強層40の順に、補強糸の巻き付け方向を逆にすることになる。
(2.中間ゴム層30の構成および製造方法)
中間ゴム層30の構成について、図2を参照して詳細に説明する。中間ゴム層30は、中間ゴムシート31をスパイラル状に連続的に巻き付けるラッピング方法を適用することにより筒状に形成される。特に、図2に示すように、ラッピング方法を適用して中間ゴムシート31を巻き付ける際において、前の周回に巻き付けられた中間ゴムシート31の幅の半分程度の部分(図2の符号31bの部分)が、次の周回に巻き付けられる中間ゴムシート31の幅の半分程度の部分(図2の符号31aの部分)に重なり合うようにする。このように、幅の半分程度の部分が重なり合うことで、巻き付けられた状態の中間ゴム層30の厚みが、全長に亘って、中間ゴムシート31の2倍の厚みで均一になる。
この他に、ラッピング方法を適用する場合において、重なりを無しにすることもできる。この場合、前の周回に巻き付けられた中間ゴムシート31の縁と、次の周回に巻き付けられる中間ゴムシート31の縁との間に、隙間が形成されないようにする。そうすると、巻き付けられた状態の中間ゴム層30の厚みは、全長に亘って、中間ゴムシート31と同一厚みで均一となる。
ここで、中間ゴムシート31の製造方法について、図3を参照して説明する。中間ゴムシート31の製造装置は、図3に示すように、押出機60、Tダイ70、一対の延伸ロール対80とを備える。
押出機60は、未加硫のゴム材料を軸状(棒状)にして連続的に送り出す。Tダイ70は、押出機60から送り出された軸状のゴム材料を、シート状に成形する(押出工程)。Tダイ70は、全幅に亘って1〜6mmの範囲の均一な厚みの第一シートを成形する(Tダイ成形工程)。好ましくは、Tダイ70は、全幅に亘って3〜6mmの範囲の均一な厚みの第一シートを成形する。ただし、第一シートの厚みを1mmより薄くしすぎると、Tダイ70の出口付近にて熱が発生し、第一ゴムシートが加硫されるおそれがある。
一対の延伸ロール対80は、Tダイ70から送り出された第一シートの厚みを薄くする(ロール成形工程)。一対の延伸ロール対80は、図3に示すように、一方のロール81と他方のロール82とを備える。そして、第一シートが両ロール81,82の間を通過することにより、薄肉化された第二シートが成形される。
ここでは、一対の延伸ロール対80は、全幅に亘って0.2〜2.0mmの範囲の均一な厚みとなるように、中間ゴムシート31としての第二シートを成形する。好ましくは、一対の延伸ロール対80は、全幅に亘って0.2〜0.5mmの範囲の均一な厚みとなるように、第二シートを成形する。
特に、第一シートと第二シートとの厚みの変化率(第一シートの厚みに対する第二シートの厚みの割合)は、5%〜35%の範囲にするとよい。厚みの変化率を5%以上とすることにより、一対の延伸ロール対80による圧縮荷重が小さくなる。また、厚みの変化率を35%以下とすることにより、成形された第二シートの幅方向の厚みばらつきが小さくなり、高精度に均一な第二シートが成形される。
つまり、延伸ロール対80により第一シートから第二シートへ薄くする厚みが、従来に比べて小さい。そのため、従来に比べて、延伸ロール対80により成形している最中において、第二シートに大きな荷重が付与されないようにできる。その結果、中間ゴムシート31の破断を防止でき、かつ、延伸ロール対80に傷が付くことを防止できる。
ここで、延伸ロール対80を構成するロール81,82の相対位置について、図4を参照して説明する。各ロール81,82は、例えば、図4(a)に示すように、樽状、軸方向中央付近が最も径方向外方に張り出した形状に形成される。そして、初期状態として、図4(a)に示すように、一方のロール81と他方のロール82との間には、最終的に成形される中間ゴムシート31の厚み(第二シートの厚み)より大きな隙間が形成される。さらに、ロール81,82間の当該隙間は、Tダイ70から送り出される第一シートが挿入可能な程度の隙間とされる。ただし、当該隙間は、第一シートの厚みより大きくする必要はない。
例えば、第一シートの厚みを5mmとし、第二シートの厚みを(中間ゴムシート31の厚みに相当)を0.35mmとした場合には、初期状態におけるロール81,82間の最小隙間(軸方向中央の隙間)は、2〜3mm程度としておく。
この状態で、Tダイ70から第一シートが送り出されて、各ロール81,82の間に第一ゴムシートが挟まれた状態になると、各ロール81,82を回転させながら、ロール81,82を徐々に近付けていく。そうすると、図4(b)に示すように、通過する第一シートによって各ロール81,82が弾性変形して、各ロール81,82の軸方向全長に亘って、ロール81,82間の距離が均一となる。従って、延伸ロール対80を通過した第二シートは、幅方向全長に亘って均一にされる。
ここで、延伸ロール対80によって第一シートを薄肉化している最中において、第一シートが破断するおそれがある。この場合には、延伸ロール対80を構成する各ロール81,82が第一シートを挟んでいない状態となる。
この状態を、図4(c)に示す。つまり、図4(b)に示す各ロール81,82の相対位置を維持した状態において、通過する第一シートが存在しなくなると、各ロール81,82は弾性復帰して、元の樽状に戻る。このとき、図4(c)に示すように、一方のロール81と他方のロール82との間には隙間Wが存在する。つまり、両ロール81,82は、非接触状態となる位置に設定されている。換言すると、両ロール81,82は、いわゆるプラスゲージに設定されている。
このように、第一シートを延伸ロール対80の間に送り込む際において、最初は延伸ロール対80の間隔を広くしておき、延伸ロール対80を徐々に近付けていく。そして、間隔を狭くした状態であっても、延伸ロール対80を構成する2つのロール81,82は非接触状態を維持している。これは、延伸ロール対80による圧縮荷重を小さくすることによって成し得たことである。その結果、仮に、延伸ロール対80により成形している第一シートが破断したとしても、延伸ロール対80が接触しないため、延伸ロール対80に傷がつくことを確実に防止できる。
ここで、本実施形態においては、一対の延伸ロール対80を適用しているが、複数対の延伸ロール対を適用することもできる。ただし、一対の延伸ロール対80とすることにより、製造装置の小型化および低コスト化を図ることができる。
また、後述するが、内側ゴム層10が内側ゴムシートを巻き付けることにより形成される場合、または、外側ゴム層50が外側ゴムシートを巻き付けることにより形成される場合には、内側ゴムシートおよび外側ゴムシートの成形は、中間ゴムシート31の成形と実質的に同様に行われる。
(3.ゴムホース1の製造方法)
次に、ゴムホース1の製造方法について、図5〜図6を参照して説明する。まず、図3に示したように、中間ゴムシート31を製造する(図5のS1)。続いて、図6に示すように、内側ゴム層押出機110にマンドレルを供給することにより、マンドレルの外周側に内側ゴム層10を配置する(図5のS2:内側ゴム層配置工程)。このように、内側ゴム層10は、内側ゴム層押出機110によって筒状に成形される。
続いて、内側ゴム層押出機110とは非連続的に配置された連続製造ライン120に、マンドレルの外周面に内側ゴム層10が配置された状態の素材を供給する。そうすると、連続製造ライン120を構成する内側補強層巻付機121により、内側ゴム層10の外周側に内側補強層20がスパイラル状に巻き付けられる(図5のS3:内側補強層配置工程)。
続いて、内側補強層巻付機121に連続して配置された中間ゴム層巻付機122により、内側補強層20の外周側に未加硫の中間ゴムシート31がスパイラル状に巻き付けられる(図5のS3:中間ゴム層配置工程)。このとき、中間ゴムシート31は、図2に示すようにラッピング方法を適用する。このようにして、中間ゴム層30は、内側補強層20の外周側に配置される。
続いて、中間ゴム層巻付機122に連続して配置された外側補強層巻付機123により、中間ゴム層30の外周側に外側補強層がスパイラル状に巻き付けられる(図5のS3:外側補強層配置工程)。
続いて、連続製造ライン120とは非連続的に配置された外側ゴム層押出機130に、外側補強層40まで形成された素材を供給する。そうすると、外側ゴム層押出機130により、外側補強層40の外周側に未加硫の筒状の外側ゴム層50が配置される(図5のS4:外側ゴム層配置工程)。そして、内側ゴム層10、中間ゴム層30および外側ゴム層50を加硫することで、ゴムホース1が完成する(図5のS4:加硫工程)。
中間ゴム層30は、中間ゴム層巻付機122を用いて中間ゴムシート31を巻き付けることにより形成している。従って、中間ゴム層配置工程を連続製造ライン120の中に組み込むことができる。つまり、内側補強層配置工程から外側補強層配置工程に至るまでは、マンドレルを送りながら連続して行われる。そして、マンドレルの送りを停止させた場合には、何ら問題なく、内側補強層配置工程、中間ゴム層配置工程および外側補強層配置工程の動作は停止可能である。従って、ゴムホース1の製造タクトタイムを短くすることができる。さらに、装置異常などによって、仮にマンドレルの送りを停止せざるを得ないときであっても、内側補強層配置工程から外側補強層配置工程に至るまでは、柔軟に対応可能である。
<第二実施形態>
本実施形態においては、外側ゴム層50が、外側ゴムシートをスパイラル状に連続的に巻き付けるラッピング方法を適用することにより筒状に形成される。外側ゴム層50の製造方法は、上記実施形態における中間ゴム層30の製造方法と実質的に同様である。
すなわち、外側ゴムシートは、押出機60、Tダイ70および延伸ロール対80により製造される。まず、押出機60から送り出されたゴム材料をTダイ70により全幅に亘って1〜6mmの範囲の均一な厚みの第一シートを成形する(Tダイ成形工程)。好ましくは、Tダイ70は、全幅に亘って3〜6mmの範囲の均一な厚みの第一シートを成形する。
続いて、Tダイ70から送り出された第一シートの厚みを一対の延伸ロール対80により薄くして、全幅に亘って0.5〜2.0mmの範囲の均一な厚みであり、外側ゴムシートとしての第二シートを成形する(ロール成形工程)。好ましくは、一対の延伸ロール対80は、全幅に亘って0.5〜1.0mmの範囲の均一な厚みとなるように、外側ゴムシートとしての第二シートを成形する。
次に、第二実施形態のゴムホース1全体の製造方法について、図7〜図8を参照して説明する。まず、図3に示したように、中間ゴムシート31を製造する(図7のS11)。中間ゴムシート31の厚みは、0.2〜2.0mmの範囲である。続いて、外側ゴム層50を形成するための外側ゴムシートを製造する(図7のS12)。外側ゴムシートの厚みは、0.5〜2.0mmの範囲である。
続いて、図8に示すように、内側ゴム層押出機110にマンドレルを供給することにより、マンドレルの外周側に内側ゴム層10を配置する(図7のS13:内側ゴム層配置工程)。このように、内側ゴム層10は、内側ゴム層押出機110によって筒状に成形される。
続いて、内側ゴム層押出機110とは非連続的に配置された連続製造ライン220に、マンドレルの外周面に内側ゴム層10が配置された状態の素材を供給する。そうすると、連続製造ライン220を構成する内側補強層巻付機121により、内側ゴム層10の外周側に内側補強層20がスパイラル状に巻き付けられる(図7のS14:内側補強層配置工程)。
続いて、内側補強層巻付機121に連続して配置された中間ゴム層巻付機122により、内側補強層20の外周側に未加硫の中間ゴムシート31がスパイラル状に巻き付けられる(図7のS14:中間ゴム層配置工程)。このとき、中間ゴムシート31は、図2に示すようにラッピング方法を適用する。このようにして、中間ゴム層30は、内側補強層20の外周面に配置される。
続いて、中間ゴム層巻付機122に連続して配置された外側補強層巻付機123により、中間ゴム層30の外周側に外側補強層がスパイラル状に巻き付けられる(図7のS14:外側補強層配置工程)。
さらに続いて、連続製造ライン220を構成する外側ゴム層巻付機224により、外側補強層40の外周側に未加硫の外側ゴムシートがスパイラル状に巻き付けられる(図7のS14:外側ゴム層配置工程)。このとき、外側ゴムシートは、中間ゴムシートと同様に、図2に示すようにラッピング方法を適用する。このようにして、外側ゴム層50は、外側補強層40の外周側に配置される。そして、内側ゴム層10、中間ゴム層30および外側ゴム層50を加硫することで、ゴムホース1が完成する(図7のS15:加硫工程)。
中間ゴム層30は、中間ゴム層巻付機122を用いて中間ゴムシート31を巻き付けることにより形成している。さらに、外側ゴム層50は、外側ゴム層巻付機224を用いて外側ゴムシートを巻き付けることにより形成している。
従って、中間ゴム層配置工程および外側ゴム層配置工程を連続製造ライン220の中に組み込むことができる。つまり、内側補強層配置工程から外側ゴム層配置工程に至るまでは、マンドレルを送りながら連続して行われる。そして、マンドレルの送りを停止させた場合には、何ら問題なく、内側補強層配置工程、中間ゴム層配置工程、外側補強層配置工程および外側ゴム層配置工程の動作は停止可能である。従って、ゴムホース1の製造タクトタイムを短くすることができる。さらに、装置異常などによって、仮にマンドレルの送りを停止せざるを得ないときであっても、内側補強層配置工程から外側ゴム層配置工程に至るまでは、柔軟に対応可能である。
また、上記のように、中間ゴムシート31の成形装置(60〜80)と外側ゴムシートの成形装置(60〜80)とに、同種の装置を適用できる。従って、製造設備の設計および配置などが容易となる。
<第三実施形態>
本実施形態においては、さらに、内側ゴム層10が、内側ゴムシートをスパイラル状に連続的に巻き付けるラッピング方法を適用することにより筒状に形成される。内側ゴム層10の製造方法は、上記実施形態における中間ゴム層30の製造方法と実質的に同様である。
すなわち、内側ゴムシートは、押出機60、Tダイ70および延伸ロール対80により製造される。まず、押出機60から送り出されたゴム材料をTダイ70により全幅に亘って1〜6mmの範囲の均一な厚みの第一シートを成形する(Tダイ成形工程)。好ましくは、Tダイ70は、全幅に亘って3〜6mmの範囲の均一な厚みの第一シートを成形する。
続いて、Tダイ70から送り出された第一シートの厚みを一対の延伸ロール対80により薄くして、全幅に亘って0.5〜2.0mmの範囲の均一な厚みであり、内側ゴムシートとしての第二シートを成形する(ロール成形工程)。好ましくは、一対の延伸ロール対80は、全幅に亘って0.5〜1.0mmの範囲の均一な厚みとなるように、内側ゴムシートとしての第二シートを成形する。
次に、第三実施形態のゴムホース1全体の製造方法について、図9〜図10を参照して説明する。内側ゴム層10を形成するための内側ゴムシートを製造する(図9のS21)。内側ゴムシートの厚みは、0.5〜2.0mmの範囲である。続いて、図3に示したように、中間ゴムシート31を製造する(図9のS22)。中間ゴムシート31の厚みは、0.2〜2.0mmの範囲である。続いて、外側ゴム層50を形成するための外側ゴムシートを製造する(図9のS23)。外側ゴムシートの厚みは、0.5〜2.0mmの範囲である。
続いて、図10に示すように、連続製造ライン320を構成する内側ゴム層巻付機325に、供給されるマンドレルの外周側に未加硫の内側ゴムシートがスパイラル状に巻き付けられる(図9のS24:内側ゴム層配置工程)。このようにして、内側ゴム層10がマンドレルの外周側に配置される。
続いて、内側ゴム層巻付機325に連続して配置された内側補強層巻付機121により、内側ゴム層10の外周側に内側補強層20がスパイラル状に巻き付けられる(図9のS24:内側補強層配置工程)。
続いて、内側補強層巻付機121に連続して配置された中間ゴム層巻付機122により、内側補強層20の外周側に未加硫の中間ゴムシート31がスパイラル状に巻き付けられる(図9のS24:中間ゴム層配置工程)。このとき、中間ゴムシート31は、図2に示すようにラッピング方法を適用する。このようにして、中間ゴム層30が内側補強層20の外周側に配置される。
続いて、中間ゴム層巻付機122に連続して配置された外側補強層巻付機123により、中間ゴム層30の外周側に外側補強層がスパイラル状に巻き付けられる(図9のS24:外側補強層配置工程)。
続いて、外側ゴム層巻付機224により、外側補強層40の外周側に未加硫の外側ゴムシートがスパイラル状に巻き付けられる(図9のS24:外側ゴム層配置工程)。このとき、外側ゴムシートは、中間ゴムシートと同様に、図2に示すようにラッピング方法を適用する。このようにして、外側ゴム層50が外側補強層40の外周側に配置される。そして、内側ゴム層10、中間ゴム層30および外側ゴム層50を加硫することで、ゴムホース1が完成する(図9のS25:加硫工程)。
中間ゴム層30は、中間ゴム層巻付機122を用いて中間ゴムシート31を巻き付けることにより形成している。さらに、外側ゴム層50は、外側ゴム層巻付機224を用いて外側ゴムシートを巻き付けることにより形成している。さらに、内側ゴム層10が、内側ゴム層巻付機325を用いて内側ゴムシートを巻き付けることにより形成している。
従って、内側ゴム層配置工程、中間ゴム層配置工程および外側ゴム層配置工程を連続製造ライン320の中に組み込むことができる。つまり、内側ゴム層配置工程から外側ゴム層配置工程に至るまでは、マンドレルを送りながら連続して行われる。そして、マンドレルの送りを停止させた場合には、何ら問題なく、内側ゴム層配置工程、内側補強層配置工程、中間ゴム層配置工程、外側補強層配置工程および外側ゴム層配置工程の動作は停止可能である。従って、ゴムホース1の製造タクトタイムを短くすることができる。さらに、装置異常などによって、仮にマンドレルの送りを停止せざるを得ないときであっても、内側ゴム層配置工程から外側ゴム層配置工程に至るまでは、柔軟に対応可能である。
また、上記のように、内側ゴムシートの成形装置(60〜80)と中間ゴムシート31の成形装置(60〜80)と外側ゴムシートの成形装置(60〜80)とに、同種の装置を適用できる。従って、製造設備の設計および配置などが容易となる。
<その他>
上記実施形態において、中間ゴムシート31をスパイラル状に巻き付けることにより中間ゴム層30を配置した。この他に、中間ゴムシート31を、スパイラル状ではなく包むようにしてもよい。
1:ゴムホース、 10:内側ゴム層、 20:内側補強層、 30:中間ゴム層、 31:中間ゴムシート、 40:外側補強層、 50:外側ゴム層、 60:押出機、 70:Tダイ、 80:延伸ロール対、 81,82:ロール、 110:内側ゴム層押出機、 120:連続製造ライン、 121:内側補強層巻付機、 122:中間ゴム層巻付機、 123:外側補強層巻付機、 130:外側ゴム層押出機、 220:連続製造ライン、 224:外側ゴム層巻付機、 320:連続製造ライン、 325:内側ゴム層巻付機、 W:隙間

Claims (11)

  1. 筒状の内側ゴム層と、
    筒状の外側ゴム層と、
    前記内側ゴム層と前記外側ゴム層との間に配置される筒状の1または複数の中間ゴム層と、
    前記内側ゴム層と前記中間ゴム層との間に挟まれ、複数本の補強糸を一方向にスパイラル状に巻き付けることにより形成される内側補強層と、
    前記中間ゴム層と前記外側ゴム層との間に配置され、複数本の補強糸を前記内側補強層の補強糸とは逆方向にスパイラル状に巻き付けることにより形成される外側補強層と、
    を備えるゴムホースの製造方法であって、
    前記ゴムホースの製造方法は、
    前記マンドレルの外周側に未加硫の前記内側ゴム層を配置する内側ゴム層配置工程と、
    前記内側ゴム層の外周側に前記内側補強層を配置する内側補強層配置工程と、
    前記内側補強層の外周側に未加硫の中間ゴムシートを巻き付けることにより前記中間ゴム層を配置する前記中間ゴム層配置工程と、
    前記中間ゴム層の外周側に前記外側補強層を配置する外側補強層配置工程と、
    前記外側補強層の外周側に未加硫の前記外側ゴム層を配置する外側ゴム層配置工程と、
    前記外側ゴム層配置工程の後に、前記内側ゴム層、前記中間ゴム層および前記外側ゴム層を加硫する加硫工程と、
    を備え、
    前記中間ゴムシートは、
    押出機から送り出されたゴム材料をTダイにより全幅に亘って1〜6mmの範囲の均一な厚みの第一シートを成形するTダイ成形工程と、
    前記Tダイから送り出された前記第一シートの厚みを延伸ロール対により薄くして、全幅に亘って0.2〜2.0mmの範囲の均一な厚みであり、前記中間ゴムシートとしての第二シートを成形するロール成形工程と、
    により製造される、
    ゴムホースの製造方法。
  2. 前記ロール成形工程は、一対の延伸ロール対により0.2〜2.0mmの範囲の均一な厚みの前記中間ゴムシートとしての前記第二シートを成形する、
    請求項1に記載のゴムホースの製造方法。
  3. 前記延伸ロール対は、一方のロールと他方のロールとにより構成され、
    前記第二シートの成形時における前記一方のロールと前記他方のロールとの相対位置は、前記第二シートを挟んでいない状態において前記一方のロールと前記他方のロールが非接触状態となる位置に設定される、
    請求項1または2に記載のゴムホースの製造方法。
  4. 前記外側ゴム層配置工程は、前記外側補強層の外周側に外側ゴムシートを巻き付けることにより前記外側ゴム層を配置する、
    請求項1〜3の何れか一項に記載のゴムホースの製造方法。
  5. 前記外側ゴムシートは、
    押出機から送り出されたゴム材料をTダイにより全幅に亘って1〜6mmの範囲の均一な厚みの第一シートを成形するTダイ成形工程と、
    前記Tダイから送り出された前記第一シートの厚みを延伸ロール対により薄くして、全幅に亘って0.5〜2.0mmの範囲の均一な厚みであり、前記外側ゴムシートとしての第二シートを成形するロール成形工程と、
    により製造される、
    請求項4に記載のゴムホースの製造方法。
  6. 前記中間ゴム層配置工程は、スパイラル状に連続的に巻き付けるラッピング方法を適用することにより、前記内側補強層の外周側に前記中間ゴムシートを巻き付けて前記中間ゴム層を配置し、
    前記外側ゴム層配置工程は、スパイラル状に連続的に巻き付けるラッピング方法により、前記外側補強層の外周側に前記外側ゴムシートを巻き付けて前記外側ゴム層を配置する、
    請求項4または5に記載のゴムホースの製造方法。
  7. 前記中間ゴム層配置工程から前記外側ゴム層配置工程に至るまでは、前記マンドレルを送りながら連続して行われ、
    前記マンドレルの送りを停止した場合には、前記中間ゴム層配置工程、前記外側補強層配置工程および前記外側ゴム層配置工程は、停止可能である、
    請求項4〜6の何れか一項に記載のゴムホースの製造方法。
  8. 前記内側ゴム層配置工程は、前記マンドレルの外周側に内側ゴムシートを巻き付けることにより前記内側ゴム層を配置する、
    請求項1〜7の何れか一項に記載のゴムホースの製造方法。
  9. 前記内側ゴムシートは、
    押出機から送り出されたゴム材料をTダイにより全幅に亘って1〜6mmの範囲の均一な厚みの第一シートを成形するTダイ成形工程と、
    前記Tダイから送り出された前記第一シートの厚みを延伸ロール対により薄くして、全幅に亘って0.5〜2.0mmの範囲の均一な厚みであり、前記内側ゴムシートとしての第二シートを成形するロール成形工程と、
    により製造される、
    請求項8に記載のゴムホースの製造方法。
  10. 前記内側ゴム層配置工程は、スパイラル状に連続的に巻き付けるラッピング方法を適用することにより、前記マンドレルの外周側に前記内側ゴムシートを巻き付けて前記内側ゴム層を配置し、
    前記中間ゴム層配置工程は、スパイラル状に連続的に巻き付けるラッピング方法を適用することにより、前記内側補強層の外周側に前記中間ゴムシートを巻き付けて前記中間ゴム層を配置する、
    請求項8または9に記載のゴムホースの製造方法。
  11. 前記内側ゴム層配置工程から前記中間ゴム層配置工程に至るまでは、前記マンドレルを送りながら連続して行われ、
    前記マンドレルの送りを停止した場合には、前記内側ゴム層配置工程、前記内側補強層配置工程および前記中間ゴム層配置工程は、停止可能である、
    請求項8〜10の何れか一項に記載のゴムホースの製造方法。
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