JP2015100455A - 治療計画装置、治療計画生成方法およびプログラム - Google Patents

治療計画装置、治療計画生成方法およびプログラム Download PDF

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悦夫 国枝
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Abstract

【課題】放射線治療装置において放射線を照射可能な範囲をより広げられるようにする。
【解決手段】治療計画装置が、少なくとも長手方向に移動可能な患者支持体と、放射線を照射する放射線照射装置と、前記放射線照射装置を向き変更可能に支持する首振り機構と、前記患者支持体の長手方向の軸の周りを回転可能に前記首振り機構を支持する回転機構と、を備える放射線治療装置の治療計画として、前記患者支持体が移動する時間帯と、前記放射線照射装置が前記放射線を照射する時間帯と、前記回転機構が前記首振り機構を回転させる時間帯と、前記首振り機構が前記放射線照射装置の向きを変更する時間帯とが重なる時間帯を有する治療計画を生成する。
【選択図】図3

Description

本発明は、治療計画装置、治療計画生成方法およびプログラムに関する。
放射線治療装置における放射線照射方法の1つに、強度変調放射線治療(Intensity Modulated Radiation Therapy;IMRT)がある。強度変調放射線治療では、放射線照射装置が複数の方向から患部へ向けて治療用放射線を照射する際、マルチリーフコリメータ(Multileaf Collimator;MLC)等のコリメータが、照射方向毎に放射線強度を変化させる。この放射線強度の変化により、強度変調放射線治療では、患部の形状に合わせた放射線照射が可能となる。
強度変調放射線治療を応用した放射線照射方法の1つに、回転型強度変調放射線治療(Volumetric Modulated Arc Therapy;VMAT)がある。回転型強度変調放射線治療では、放射線照射装置は、治療用放射線を患部へ向けて照射しながら患部の周囲を回転する。そして、コリメータが、放射線照射装置の回転に応じて放射線強度を変化させる。
これにより、回転型強度変調放射線治療では、強度変調放射線治療において放射線照射装置が照射位置毎に停止して照射を行う方法よりも、治療時間を短縮させることができる。
また、放射線照射装置が、治療用放射線を患部へ向けて照射しながら患部の周囲を回転し、患者支持体が、放射線照射装置の回転に応じて放射線照射装置の回転軸方向に移動する方法が提案されている(例えば、特許文献1〜3)。
この方法は、放射線照射装置が患者に対して螺旋状に移動することから、ヘリカル照射と呼ばれている。ヘリカル照射では、例えば胸部から腹部にかけて照射が必要な場合など広い照射範囲に、一連の照射で対応することができ、治療時間を短縮させることができる。
特表2011−528977号公報 特表2009−534135号公報 特表2005−526578号公報
強度変調放射線治療や、回転型強度変調放射線治療や、ヘリカル照射において、コリメータで治療用放射線の一部を遮断して照射可能な範囲には限りがある。放射線を照射可能な範囲をより広げることができれば、治療の精度を高めることができる。
本発明は、放射線治療装置において放射線を照射可能な範囲をより広げることのできる治療計画装置、治療計画生成方法およびプログラムを提供する。
本発明の一態様による治療計画装置は、少なくとも長手方向に移動可能な患者支持体と、放射線を照射する放射線照射装置と、前記放射線照射装置を向き変更可能に支持する首振り機構と、前記患者支持体の長手方向の軸の周りを回転可能に前記首振り機構を支持する回転機構と、を備える放射線治療装置の治療計画として、前記患者支持体が移動する時間帯と、前記放射線照射装置が前記放射線を照射する時間帯と、前記回転機構が前記首振り機構を回転させる時間帯と、前記首振り機構が前記放射線照射装置の向きを変更する時間帯とが重なる時間帯を有する治療計画を生成する。
前記放射線治療装置が、リーフの開閉によって前記放射線照射装置が照射する前記放射線の照射野を調整するマルチリーフコリメータを具備し、前記治療計画装置が、前記患者支持体が移動する時間帯と、前記放射線照射装置が前記放射線を照射する時間帯と、前記回転機構が前記首振り機構を回転させる時間帯と、前記マルチリーフコリメータがリーフの開閉動作を行う時間帯とが重なる時間帯を有する治療計画を生成してもよい。
前記患者支持体が、前記長手方向に対して斜め方向に移動可能であり、前記治療計画装置が、前記患者支持体が前記長手方向に対して斜め方向に移動する時間帯と、前記放射線照射装置が前記放射線を照射する時間帯と、前記回転機構が前記首振り機構を回転させる時間帯とが重なる時間帯を有する治療計画を生成してもよい。
前記回転機構が、前記患者支持体の長手方向の前記軸である第1軸と直交する第2軸の周りを回転可能に前記首振り機構を支持し、前記治療計画装置が、前記患者支持体が移動する時間帯と、前記放射線照射装置が前記放射線を照射する時間帯と、前記回転機構が前記第1軸を中心に前記首振り機構を回転させる時間帯と、前記回転機構が前記第2軸を中心に前記首振り機構を回転させる時間帯とが重なる時間帯を有する治療計画を生成してもよい。
本発明の他の態様による治療計画生成方法では、少なくとも長手方向に移動可能な患者支持体と、放射線照射装置と、前記放射線照射装置を向き変更可能に支持する首振り機構と、前記患者支持体の長手方向の軸の周りを回転可能に前記首振り機構を支持する回転機構と、を備える放射線治療装置の治療計画を生成する治療計画装置が、前記患者支持体が移動する時間帯と、前記放射線照射装置が前記放射線を照射する時間帯と、前記回転機構が前記首振り機構を回転させる時間帯と、前記首振り機構が前記放射線照射装置の向きを変更する時間帯とが重なる時間帯を有する治療計画を生成する。
本発明の他の態様によるプログラムは、少なくとも長手方向に移動可能な患者支持体と、放射線照射装置と、前記放射線照射装置を向き変更可能に支持する首振り機構と、前記患者支持体の長手方向の軸の周りを回転可能に前記首振り機構を支持する回転機構と、
を備える放射線治療装置の治療計画を生成する治療計画装置の具備するコンピュータに、前記患者支持体が移動する時間帯と、前記放射線照射装置が前記放射線を照射する時間帯と、前記回転機構が前記首振り機構を回転させる時間帯と、前記首振り機構が前記放射線照射装置の向きを変更する時間帯とが重なる時間帯を有する治療計画を生成させるためのプログラムである。
上述した治療計画装置、治療計画方法およびプログラムによれば、放射線治療装置において放射線を照射可能な範囲をより広げることができる。
本発明の一実施形態における放射線治療システムの装置構成を示す概略構成図である。 同実施形態における放射線治療装置の装置構成を示す概略構成図である。 同実施形態における治療計画装置の機能構成を示す概略ブロック図である。 同実施形態における放射線照射装置の回転軌道の例を模式的に示す説明図である。 仮に、首振り機構が放射線照射装置の向きの変更を行わない場合に、放射線照射装置が治療用放射線を照射可能な範囲の例を示す説明図である。 同実施形態における首振り機構が放射線照射装置の向きの変更を行う場合に、放射線照射装置が治療用放射線を照射可能な範囲の例を示す説明図である。 仮に、首振り機構が放射線照射装置の向きの変更を行わない場合に、離れた位置に患部を有する患者に対して放射線照射装置が治療用放射線を照射可能な範囲の例を示す説明図である。 同実施形態における首振り機構が放射線照射装置の向きの変更を行う場合に、離れた位置に患部を有する患者に対して放射線照射装置が照射可能な治療用放射線の例を示す説明図である。 同実施形態における、患者に対する放射線照射装置の軌跡の第1例を示す説明図である。 同実施形態における、治療用放射線の照射野の軌跡の例を示す説明図である。 同実施形態における、患者に対する放射線照射装置の軌跡の第2例を示す説明図である。 同実施形態における、患者に対する放射線照射装置の軌跡の第3例を示す説明図である。 同実施形態における、患者に対する放射線照射装置の軌跡の第4例を示す説明図である。 同実施形態における、患者に対する放射線照射装置の軌跡の第5例を示す説明図である。 同実施形態において、治療計画装置が治療計画を生成する処理手順の例を示すフローチャートである。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、本発明の一実施形態における放射線治療システムの装置構成を示す概略構成図である。同図において、放射線治療システム1は、治療計画装置11と、放射線治療装置制御装置12と、放射線治療装置13とを具備する。
放射線治療システム1は、放射線治療を行うためのシステムである。具体的には、放射線治療システム1は、放射線(治療用放射線)を照射する。放射線治療システム1が照射する治療用放射線は、X線などの電磁波であってもよいし、電子線、重粒子線または陽子線などの粒子線であってもよい。
また、放射線治療システム1は、放射線画像(例えば、X線透視画像)の撮像を行う。さらに、放射線治療システム1は、撮像した放射線画像に基づいてCT(Computed Tomography)画像を生成する。放射線治療システム1が撮像する放射線画像や、放射線治療システム1が生成するCT画像は、患部位置の特定や放射線照射時の患部位置の確認のために用いられる。
但し、放射線画像の撮像やCT画像の生成は、本実施形態における放射線治療システム1に必須の機能ではない。例えば、放射線治療システム1が、他の装置の生成したCT画像を取得し、当該CT画像においてユーザ(例えば、放射線治療の担当医師)が患部位置を特定するようにしてもよい。
治療計画装置11は、放射線治療システム1が治療用放射線を照射するための治療計画を生成する。ここでいう治療計画は、放射線治療装置制御装置12が放射線治療装置13に対して行う制御の内容を示す情報である。具体的には、放射線治療システム1が生成する治療計画は、どのように放射線治療装置13を動作させて治療用放射線の照射を行わせるかの計画を示す。治療計画装置11は、例えばコンピュータを含んで構成される。
放射線治療装置制御装置12は、放射線治療装置13を制御して、治療用放射線の照射や放射線画像の撮像を行わせる。特に、放射線治療装置制御装置12は、治療計画装置11が生成する治療計画に従って放射線治療装置13を制御して、治療用放射線の照射を行わせる。
放射線治療装置13は、放射線治療装置制御装置12の制御に従って、治療用放射線の照射や放射線画像の撮像を実行する。放射線治療装置13は、放射線治療装置制御装置12の制御に従って治療用放射線を照射することで、治療計画装置11が生成する治療計画を実行する。
図2は、放射線治療装置13の装置構成を示す概略構成図である。同図において、放射線治療装置13は、旋回駆動装置311と、Oリング312と、走行ガントリ313と、首振り機構(ジンバル(Gimbal)機構)321と、照射部330と、撮像用放射線源341および342と、センサアレイ351、361および362と、患者支持体381とを具備する。照射部330は、放射線照射装置331と、マルチリーフコリメータ(Multi Leaf Collimator;MLC)332とを具備する。首振り機構321と、撮像用放射線源341および342とは、互いに独立に、走行ガントリ313に設置されている。
旋回駆動装置311は、回転軸A11を中心に回転可能にOリング312を土台に支持し、放射線治療装置制御装置12の制御に従ってOリング312を回転させる。回転軸A11は、鉛直方向の軸である。
Oリング312は、回転軸A12を中心とするリング状に形成され、回転軸A12を中心に回転可能に走行ガントリ313を支持している。回転軸A12は、患者支持体381の長手方向の軸である。また、回転軸A12は、水平方向の軸(すなわち、鉛直方向に直角な軸)であり、アイソセンタP11にて回転軸A11と直交する。回転軸A12は、Oリング312に対して固定されている。すなわち、回転軸A12は、Oリング312の回転に伴って回転軸A11を中心に回転する。
走行ガントリ313は、回転軸A12を中心とするリング状に形成され、Oリング312の内側にOリング312と同心円になるように配置されている。放射線治療装置13は、さらに、図示されていない走行駆動装置を備えており、走行ガントリ313は、走行駆動装置からの動力にて回転軸A12を中心に回転する。
走行ガントリ313は、自らが回転することで、撮像用放射線源341およびセンサアレイ361や、撮像用放射線源342およびセンサアレイ362や、センサアレイ351など、走行ガントリ313に設置されている各部を一体的に回転させる。
首振り機構321は、走行ガントリ313のリングの内側に固定され、照射部330を走行ガントリ313に支持している。首振り機構321は、照射部330を向き変更可能に支持しており、放射線治療装置制御装置12の制御に従って照射部330の向きを変化させる。具体的には、首振り機構321は、パン軸A21を中心に照射部330を回転させる。また、首振り機構321は、チルト軸A22を中心に照射部330を回転させる。
パン軸A21は、回転軸A12に平行な軸であり、走行ガントリ313に対して固定されている。首振り機構321は、パン軸A21を中心に照射部330を回転させることで、照射部330を回転軸A12に対して左右(従って、患者T11に対して左右)に首振り動作させる。
チルト軸A22は、パン軸A21に直交する軸であり、走行ガントリ313に対して固定されている。首振り機構321は、チルト軸A22を中心に照射部330を回転させることで、照射部330を回転軸A12方向(従って、患者T11に対して上下)に首振り動作させる。
照射部330は、走行ガントリ313の内側に、首振り機構321に支持されて配置されており、治療用放射線や撮像用放射線を照射する。
放射線照射装置331は、放射線治療装置制御装置12の制御に従って、患者T11の患部へ向けて治療用放射線を照射する。
マルチリーフコリメータ332は、放射線治療装置制御装置12の制御に従ってリーフの開閉を行うことで、治療用放射線の一部または全部を遮蔽する。これにより、マルチリーフコリメータ332は、治療用放射線が患者T11に照射される際の照射野を調整する。マルチリーフコリメータ332は、治療用放射線の一部を遮蔽することで、治療用放射線の照射野の形状を患部の形状に合わせる。また、マルチリーフコリメータ332は、治療用放射線の一部または全部を遮断して照射野を調整することで、治療用放射線の強度を調整する。
ここでいうリーフとは、照射部330が照射する治療用放射線の一部を遮蔽可能に配置された可動式の遮蔽物である。リーフは、例えば金属板にて構成される。マルチリーフコリメータ332は、開閉可能に配置された複数対のリーフを有し、リーフを動作させる(移動させる)ことで、上述した治療用放射線の照射野の調整や強度の調整を行う。
撮像用放射線源341は、放射線治療装置制御装置12の制御に従って、センサアレイ361へ向けて撮像用放射線(X線)を照射する。撮像用放射線源342は、放射線治療装置制御装置12の制御に従って、センサアレイ362へ向けて撮像用放射線を照射する。撮像用放射線源341と342とは、照射する放射線が直交する向きで、照射部330とは独立に走行ガントリ313に固定されている。
センサアレイ351は、放射線照射装置331からの治療用放射線が当たる位置に、放射線照射装置331の方を向いて配置されて、走行ガントリ313のリングの内側に固定されている。センサアレイ351は、患者T11等を透過した治療用放射線を、照射位置の確認や治療の記録用に受光する。なお、ここでいう受光とは、放射線を受けることである。
センサアレイ361は、撮像用放射線源341からの撮像用放射線が当たる位置に、撮像用放射線源341の方を向いて配置されて、走行ガントリ313のリングの内側に固定されている。センサアレイ361は、撮像用放射線源341から照射されて患者T11等を透過した撮像用放射線を、患部位置特定用に受光する。
センサアレイ361が、撮像用放射線源341からの撮像用放射線を受光することで、放射線画像が得られる。
センサアレイ362は、撮像用放射線源342からの撮像用放射線が当たる位置に、撮像用放射線源342の方を向いて配置されて、走行ガントリ313のリングの内側に固定されている。センサアレイ362は、撮像用放射線源342から照射されて患者T11等を透過した撮像用放射線を、患部位置特定用に受光する。
センサアレイ362が、撮像用放射線源342からの撮像用放射線を受光することで、放射線画像が得られる。特に、撮像用放射線源342とセンサアレイ362との組み合わせにより、撮像用放射線源341とセンサアレイ361との組み合わせとは異なる方向からの放射線画像が得られる。
また、撮像用放射線源とセンサアレイとの1対(341と361との組み合わせ、または、342と362との組み合わせ)、もしくは2対同時に、旋回しながら撮像することで、カウチ381に乗った患者T11のCT画像(例えば、コーンビームCT(Cone Beam CT;CBCT)画像)を得ることができる。
患者支持体381は、治療される患者T11を支持する。本実施形態では、患者支持体381はカウチであり、患者T11は患者支持体381の上に横臥する。
患者支持体381は、長手方向が回転軸A12の方向を向くように設置されている。そして、患者支持体381は、長手方向を回転軸A12の方向に向けたまま様々な方向に水平に移動可能である。特に、患者支持体381は、長手方向や、前記長手方向に対して斜め方向に移動可能である。
走行ガントリ313およびOリング312は、本実施形態における回転機構の一例に該当する。具体的には、走行ガントリ313は、患者支持体381の長手方向の軸(回転軸A12)の周りを回転可能に、首振り機構321を支持し、自ら回転することで首振り機構321を回転させる。また、Oリング312は、第2軸(回転軸A11)の周りを回転可能に、首振り機構321を支持し、自らが回転することで首振り機構321を回転させる。
図3は、治療計画装置11の機能構成を示す概略ブロック図である。同図において、治療計画装置11は、表示部110と、操作入力部120と、通信部130と、記憶部180と、制御部190とを具備する。制御部190は、治療計画生成部191を具備する。
表示部110は、例えば液晶パネルまたは有機EL(Organic Electro-Luminescence)パネルなどの表示画面を有し、動画像や静止画像やテキスト(文字)など各種画像を表示する。特に、表示部110は、患部画像(例えば、患部のCT画像)や、治療計画生成部191が生成する治療計画の内容を表示する。
操作入力部120は、例えばキーボードやマウスなどの入力デバイスを有し、ユーザ操作を受け付ける。特に、治療計画生成のための各種設定を行うユーザ操作を受け付ける。例えば、操作入力部120は、表示部110が患部画像を表示している状態で、当該患部画像における患部の領域や危険臓器(リスク臓器)の領域を入力するユーザ操作を受け付ける。また、操作入力部120は、患部や危険臓器に対する放射線照射量の目標値や許容値を設定するユーザ操作を受け付ける。
ここでいう危険臓器とは、放射線照射量の許容値が比較的小さい臓器である。
通信部130は、放射線治療装置制御装置12(図1)と通信を行う。特に、通信部130は、治療計画生成部191が生成する治療計画を放射線治療装置制御装置12へ送信する。
記憶部180は、各種情報を記憶する。特に、記憶部180は、治療計画生成のための各種設定情報や、治療計画生成部191が生成する治療計画を記憶する。記憶部180は、治療計画装置11の有する記憶デバイスにて構成される。
制御部190は、治療計画装置11の各部を制御して各種機能を実行する。特に、制御部190は、治療計画生成部191にて治療計画を生成する。また、制御部190は、センサアレイ361や362が取得する放射線画像基づいてCT画像を生成する。
制御部190は、治療計画装置11の有するCPU(Central Processing Unit、中央処理装置)が、治療計画装置11の有する記憶デバイスからプログラムを読み出して実行することで構成される。
治療計画生成部191は、治療計画を生成する。治療計画生成部191が生成する治療計画において、走行ガントリ313は連続的に回転する。そして、放射線照射装置331は、走行ガントリ313の回転に応じて連続的に治療用放射線を照射する。また、患者支持体381は、走行ガントリ313の回転に応じて連続的に移動する。さらに、首振り機構321は、走行ガントリ313の回転に応じて放射線照射装置331の向きを調整する。
このように、治療計画生成部191は、患者支持体381が移動する時間帯と、放射線照射装置331が放射線を照射する時間帯と、回転機構(特に、走行ガントリ313)が首振り機構321を回転させる時間帯と、首振り機構321が放射線照射装置331の向きを変更する時間帯とが重なる時間帯を有する治療計画を生成する。
首振り機構321が放射線照射装置331の向きを変化させることで、放射線照射装置331が治療用放射線を照射可能な範囲が広くなる。さらには、放射線照射装置331は、より多くの向きから患部に向けて治療用放射線を照射することができる。従って、放射線照射装置331が照射する治療用放射線の線量分布の精度を高めることができる。
また、放射線照射装置331が連続的に治療用放射線を照射することで、より短時間で治療を行うことができる。
また、治療計画生成部191が生成する治療計画において、マルチリーフコリメータ332は、走行ガントリ313の回転に応じてリーフの開度を調整する。
このように、治療計画生成部191は、患者支持体381が移動する時間帯と、放射線照射装置331が放射線を照射する時間帯と、回転機構(特に、走行ガントリ313)が首振り機構321を回転させる時間帯と、マルチリーフコリメータ332がリーフの開閉動作を行う時間帯とが重なる時間帯を有する治療計画を生成する。
マルチリーフコリメータ332が治療用放射線の照射野の形状や大きさを調整することで、放射線照射装置331が照射する治療用放射線の線量分布の精度を高めることができる。
また、治療計画生成部191が生成する治療計画において、患者支持体381が、長手方向に対して斜め向きに移動する(例えば、長手方向の移動に加え、上下方向または左右方向にも、さらにはこれらを組み合わせた方向にも移動する)ようにしてもよい。すなわち、治療計画生成部191が、患者支持体381が長手方向に対して斜め方向に移動する時間帯と、放射線照射装置331が放射線を照射する時間帯と、回転機構(特に、走行ガントリ313)が首振り機構321を回転させる時間帯とが重なる時間帯を有する治療計画を生成するようにしてもよい。
患者支持体381が、長手方向の移動に加え、上下方向や左右方向にも移動することで、患者T11に対するアイソセンタP11の位置をずらすことができる。これにより、放射線照射装置331が治療用放射線を照射可能な範囲を、さらに広げることができる。また、放射線照射装置331が照射する治療用放射線の線量分布の精度を、さらに高めることができる。
一方、患者支持体381が患者T11の横方向に移動すると、当該移動に応じて患者T11が動き、患者T11の位置のずれが生じる可能性がある。そこで、患者支持体381が、長手方向にのみ移動することで、患者T11の位置のずれを低減させることができる。
また、治療計画生成部191が生成する治療計画において、患者支持体381の移動と、放射線照射装置331による治療用放射線の照射と、首振り機構321による放射線照射装置331の向きの調整と、走行ガントリ313による回転軸A11周りの回転とに加えて、Oリング312による回転軸A11周りの回転も同時に行うようにしてもよい。特に、治療計画生成部191が、患者支持体381が長手方向に対して斜め方向に移動する時間帯と、放射線照射装置331が放射線を照射する時間帯と、首振り機構321が放射線照射装置331の向きを変化させる時間帯と、走行ガントリ313が首振り機構321を回転軸A12を中心に回転させる時間帯と、Oリング312が首振り機構321を回転軸A11を中心に回転させる時間帯とが重なる時間帯を有する治療計画を生成するようにしてもよい。
Oリング312が、首振り機構321を回転軸A11を中心に回転させることで、放射線照射装置331が治療用放射線を照射可能な範囲を、さらに広げることができる。また、放射線照射装置331が照射する治療用放射線の線量分布の精度を、さらに高めることができる。
ここで、図4〜図6を参照して、放射線照射装置331が放射線を照射可能な領域について説明する。
まず、図4を参照して放射線照射装置331の軌跡について説明する。
図4は、放射線照射装置331の回転軌道の例を模式的に示す説明図である。同図の例において、照射部330(特に、放射線照射装置331)は、回転軸A12を中心に、線L22の矢印の向き(患者T11の頭の側から見て右回り)に回転している。照射部330は、線L22の矢印の向きと逆向きにも回転し得る。
放射線照射装置331は、回転しながら連続的に治療用放射線B11を照射する。図4では、放射線照射装置331が連続的に行う放射線照射のうち、6箇所からの放射線照射が示されている。
また、図4の例において、患者T11は、患者支持体381の移動により線L22の矢印の向き(足元のほう)に移動している。線L22の矢印の向きは、回転軸A12に沿った向きである。
患者T11は、線L22の矢印の向きと逆向きにも移動し得る。さらには、患者T11は、線L22の矢印の向きに対して斜め向きにも移動し得る。
面F21は、治療用放射線B21の照射野の例を、患者T11の体表面における面にて示す。但し、治療用放射線B21は、患者T11の体内を透過し得る。
患者T11が線L22の矢印の向きに移動することで、放射線照射装置331の軌跡は、患者T11に対して螺旋状となる。これにより、治療用放射線B21の照射野の面F21も、螺旋状となっている。
放射線照射装置331の回転軸A12の方向は、患者支持体381の長手方向と完全に一致している必要はない。特に、Oリング312が回転すると、上述したように、回転軸A12は回転軸A11を中心に回転する。従って、放射線照射装置331は、患者支持体381の長手方向からずれて回転し得る。
次に図5および図6を参照して、放射線照射装置331の向きの変更による、放射線を照射可能な範囲の広がりについて説明する。
図5は、仮に、首振り機構321が放射線照射装置331の向きの変更を行わない場合に、放射線照射装置331が治療用放射線を照射可能な範囲の例を示す説明図である。
同図は、軸A12(図2)の方向から見た図であり、放射線照射装置331は軸A12の周りを回転しながら連続的に治療用放射線を照射している。線L31は、放射線照射装置331の軌跡を示す。
また、図5では、放射線照射装置331が連続的に行う治療用放射線の照射のうち10点について、治療用放射線を照射可能な範囲が示されている。例えば、放射線照射装置331は、点P31から、線L32と線L33とに挟まれた領域A31の範囲に治療用放射線を照射可能である。領域A32は、放射線照射装置331が治療用放射線を照射可能な範囲の重なりを示している。
図5の例において、放射線照射装置331は、コーンビームを照射しており、放射線照射装置331は、コーンビームの広がりの範囲内で治療用放射線を照射し得る。ここでいうコーンビームは、放射線照射装置331(放射線照射源)から離れるに従って広がりを有するビームである。
首振り機構321による放射線照射装置331の向きの変更を行わない場合、放射線照射装置331が治療用放射線を照射可能な範囲は、治療用放射線の広がりの範囲に限られる。
図6は、首振り機構321が放射線照射装置331の向きの変更を行う場合に、放射線照射装置331が治療用放射線を照射可能な範囲の例を示す説明図である。
図5の場合と同様、図6は、軸A12(図2)の方向から見た図であり、放射線照射装置331は軸A12の周りを回転しながら連続的に治療用放射線を照射している。線L41は、放射線照射装置331の軌跡を示す。
また、図5の場合と同様、図6では、放射線照射装置331が連続的に行う治療用放射線の照射のうち10点について、治療用放射線を照射可能な範囲が示されている。例えば、放射線照射装置331は、点P41から、線L42と線L43とに挟まれた領域A41の範囲に治療用放射線を照射可能である。領域A42は、放射線照射装置331が治療用放射線を照射可能な範囲の重なりを示している。
図5の場合と同様、図6の例において、放射線照射装置331は、コーンビームを照射している。一方、図5の場合と異なり、図6の例では、首振り機構321が行う放射線照射装置331の向きの変更により、放射線照射装置331が照射するコーンビームの向きが変更される。このため、放射線照射装置331が治療用放射線を照射可能な範囲が、図5の場合よりも広くなっている。例えば、領域A41は図5の領域A31より広くなっており、領域A42も図4の図5の領域A32より広くなっている。
このように、首振り機構321による放射線照射装置331の向きの変更を行うことで場合、放射線照射装置331は、向きの変更が行われない場合よりも広い範囲に治療用放射線を照射可能である。
各位置から治療用放射線を照射可能な範囲が広がることで、放射線照射装置331が治療用放射線を集中的に照射する精度が高まる。この点について図7および図8を参照して説明する。
図7は、仮に、首振り機構321が放射線照射装置331の向きの変更を行わない場合に、離れた位置に患部を有する患者T11に対して放射線照射装置331が治療用放射線を照射可能な範囲の例を示す説明図である。
同図の例では、アイソセンタP11が、2つの患部の領域A51およびA52の中心に位置するように、患者T11が位置している。この場合、放射線照射装置331が点P51から治療用放射線を照射可能な範囲A53には、患部の領域A51、A52のいずれも含まれていない。従って、放射線照射装置331は、点P51からは患部に対して治療用放射線を照射することができない。
このように、図7の例では、放射線照射装置331が患部に対して治療用放射線を照射可能な位置が限定される。その結果、患部に対して必要な量の放射線を照射するのに時間を要してしまうことが考えられる。
また、放射線照射装置331が、同様の向きから患部に対して集中的に治療用放射線を照射することで、患部付近の健康な部位に対する放射線照射量が増加してしまう可能性がある。
ここで、各患部の位置がアイソセンタP11に来るように、患者支持体381が移動して患者T11の位置を変えることが考えられる。これにより、放射線照射装置331は、各患部に対して様々な位置から治療用放射線を照射できる。しかしながら、患者T11の位置合わせに時間を要してしまうことが考えられる。
図8は、首振り機構321が放射線照射装置331の向きの変更を行う場合に、離れた位置に患部を有する患者T11に対して放射線照射装置331が照射可能な治療用放射線の例を示す説明図である。
図8の例において、2つの患部の領域の位置は図7の場合と同様であり、図7の場合と同じ符号(A51、A52)を付している。また、放射線照射装置331の位置も図7の場合と同様であり、図7の場合と同じ符号(P51)を付している。
首振り機構321が放射線照射装置331の向きを変えることで、放射線照射装置331は、点P51から患部の領域A51に対して治療用放射線B54を照射することができる。このように、放射線照射装置331は、様々な位置から患部の領域A51に対して治療用放射線を照射することができる。領域A52についても同様である。
このように、図8の例では、患者支持体381が患者T11の位置を変える必要なしに、放射線照射装置331は、様々な向きから患部の領域A51およびA52に対して治療用放射線を照射することができる。従って、治療時間短くて済む。
また、様々な向きから患部に対して集中的に治療用放射線を照射することで、患部付近の健康な部位に対する放射線照射量を低減させることができる。
また、首振り機構321が放射線照射装置331の向きを変えることで、放射線照射装置331が治療用放射線を照射する向きの自由度が高くなる。これにより、危険臓器を避けて患部へ治療用放射線を照射することが、より容易になる。
次に、図9〜図14を参照して、患者T11に対する放射線照射装置331の軌跡のバリエーションについて説明する。
図9は、患者T11に対する放射線照射装置331の軌跡の第1例を示す説明図である。
同図の例では、放射線照射装置331は、回転軸A12を中心に、患者T11の頭の側から見て左回りに1回転している。また、患者T11は、患者支持体381の移動により線L61の矢印の向き(足元のほう)に移動している。線L61の矢印の向きは、回転軸A12に沿った向きである。
面F61は、基準面を示す。ここでいう基準面は、首振り機構321が放射線照射装置331の向きをアイソセンタP11(図2)に向けている場合の、治療用放射線の照射野の例を示す、患者T11の体表面における面である。患者T11が線L61の矢印の向きに移動することで、放射線照射装置331の軌跡は、患者T11に対して螺旋状となる。これにより、基準面(面F61)も、螺旋状となっている。
一方、面F62、面F63は、いずれも、首振り機構321が放射線照射装置331の向きを変化させた場合の、治療用放射線の照射野の例を患者T11の体表面における面で示す。
このように、首振り機構321が放射線照射装置331の向きを変化させることで、放射線照射装置331が治療用放射線を照射可能な範囲が広がる。これにより、放射線照射装置331は、放射線照射量の不足部分、追加照射が必要な部分に対して効率的に治療用放射線を照射することができる。
なお、放射線照射装置331の回転量は、図9の例における1回転に限らない。放射線照射装置331が、1回転よりも多く回転するようにしてもよいし、半回転など1回転よりも少なく回転するようにしてもよい。
なお、照射野の軌跡の端部では、放射線照射量の調整を行うことが考えられる。この点について、図10を参照して説明する。
図10は、治療用放射線の照射野の軌跡の例を示す説明図である。同図において、領域A71は、治療用放射線の照射野の軌跡を示している。また、領域A72は、照射野の軌跡(領域A71)の終端の領域である。
放射線照射装置331が等速で回転する場合、領域A72のように照射野の軌跡の終端付近では、治療用放射線の照射時間が短くなり、照射量が少なくなる可能性がある。
そこで、放射線照射装置331が、領域A72の終端付近ではゆっくり回転して放射線照射量を確保するようにしてもよい。この場合、治療用放射線の照射野の軌跡のうち、比較的終端から遠い部分については、マルチリーフコリメータ332が治療用放射線を絞ることで、過剰照射を防ぐことができる。
あるいは、放射線照射装置331が停止予定位置を通り過ぎて回転することで、終端付近における放射線照射量を確保するようにしてもよい。この場合、予定されている照射野の軌跡を通り過ぎた部分に対して、マルチリーフコリメータ332が治療用放射線を絞ることで、放射線照射装置331が停止予定位置て停止した場合と同様の形状の、照射野の軌跡を得られる。
治療用放射線の照射野の軌跡の始端付近についても同様である。また、図10を参照して説明した方法は、図9の例における放射線照射装置331の軌跡に限らず、様々な軌跡に対して適用可能である。
図11は、患者T11に対する放射線照射装置331の軌跡の第2例を示す説明図である。
同図の例では、放射線照射装置331は、回転軸A12を中心に、患者T11の頭の側から見て左回りに1回転した後、右回りに1回転している。
また、患者T11は、患者支持体381の移動により線L71の矢印の向き(足元のほう)に移動している。線L71の矢印の向きは、回転軸A12に沿った向きである。
面F71は、基準面を示す。走行ガントリ313が、放射線照射装置331の回転の向きを反転させ、患者支持体381が、患者T11を線L71の矢印の向きに移動させることで、患者T11に対する放射線照射装置331の軌跡は、反対回転の螺旋をつなぎ合わせた形状となる。これにより、基準面(面F71)も、反対回転の螺旋をつなぎ合わせた形状となっている。
一方、面F72、面F73は、いずれも、首振り機構321が放射線照射装置331の向きを変化させた場合の、治療用放射線の照射野の例を患者T11の体表面における面で示す。
図9の場合と同様、図11の例においても、首振り機構321が放射線照射装置331の向きを変化させることで、放射線照射装置331が治療用放射線を照射可能な範囲が広がる。これにより、放射線照射装置331は、放射線照射量の不足部分、追加照射が必要な部分に対して効率的に治療用放射線を照射することができる。
また、走行ガントリ313が放射線照射装置331の回転の向きを反転させることで、例えば放射線照射装置331の回転範囲が360度程度に限られている場合でも、より広い範囲に対して治療用放射線を照射することができる。
なお、放射線照射装置331の回転の向きが反転する際の照射野付近での放射線照射量を、マルチリーフコリメータ332が治療用放射線を絞ることで調整するようにしてもよい。あるいは、放射線照射装置331の回転速度の変化にて調整するようにしてもよい。
なお、放射線照射装置331の回転量は、図11の例における左右各1回転に限らない。放射線照射装置331が、左右各1回転よりも多く回転するようにしてもよいし、左右1回転よりも少なく回転するようにしてもよい。また、放射線照射装置331の回転の向きが2回以上反転してもよい。
図12は、患者T11に対する放射線照射装置331の軌跡の第3例を示す説明図である。
同図の例では、放射線照射装置331は、回転軸A12を中心に、患者T11の頭の側から見て左回りに1回転した後、右回りに1回転している。
また、患者T11は、患者支持体381の移動により、放射線照射装置331が左回りに回転しているときは線L81の矢印の向き(足元のほう)に移動している。一方、放射線照射装置331が右回りに回転しているときは、患者T11は、線L82の矢印の向き(頭のほう)に移動している。線L81の矢印の向きは、回転軸A12に沿った向きである。線L82の矢印の向きは、回転軸A12に沿った向き、かつ、線L81の矢印の向きと反対向きである。
面F81は、基準面を示す。走行ガントリ313が、放射線照射装置331の回転の向きを反転させ、患者支持体381が、患者1の移動の向きを反転させることで、患者T11に対する放射線照射装置331の軌跡は、螺旋を往復する。これにより、基準面についても、放射線照射装置331が右回りの場合の基準面と、放射線照射装置331が左回りの場合の基準面とが同一の面となっている。
一方、面F82、面F83は、いずれも、首振り機構321が放射線照射装置331の向きを変化させた場合の、治療用放射線の照射野の例を患者T11の体表面における面で示す。
図9の場合と同様、図12の例においても、首振り機構321が放射線照射装置331の向きを変化させることで、放射線照射装置331が治療用放射線を照射可能な範囲が広がる。これにより、放射線照射装置331は、放射線照射量の不足部分、追加照射が必要な部分に対して効率的に治療用放射線を照射することができる。
また、走行ガントリ313が放射線照射装置331の回転の向きを反転させ、患者支持体381が患者1の移動の向きを反転させることで、放射線照射装置331は、患者T11に対して螺旋状の軌跡を往復する。これにより、放射線照射量の確保が容易になる。
図13は、患者T11に対する放射線照射装置331の軌跡の第4例を示す説明図である。
図12の場合と同様、図13の例では、放射線照射装置331は、回転軸A12を中心に、患者T11の頭の側から見て左回りに1回転した後、右回りに1回転している。
また、患者T11は、患者支持体381の移動により、放射線照射装置331が左回りに回転しているときは線L91の矢印の向き(足元のほう)に移動している。一方、放射線照射装置331が右回りに回転しているときは、患者T11は、線L92の矢印の向き(頭のほう)に移動している。線L91の矢印の向きは、回転軸A12に沿った向きである。線L92の矢印の向きは、回転軸A12に沿った向きかつ、線L91の矢印の向きと反対向きである。
さらに、首振り機構321は、放射線照射装置331の回転が左回りのときと右回りのときとで、逆側に放射線照射装置331の向きを変化させる。具体的には、放射線照射装置331が左回りに回転しているときは、照射野が線L93の矢印の向きにずれるように、放射線照射装置331の向きを変化させる。一方、放射線照射装置331が右回りに回転しているときは、照射野が線L94の矢印の向きにずれるように、放射線照射装置331の向きを変化させる。
面F91は、基準面を示す。図12の場合と同様、走行ガントリ313が、放射線照射装置331の回転の向きを反転させ、患者支持体381が、患者1の移動の向きを反転させることで、患者T11に対する放射線照射装置331の軌跡は、螺旋を往復する。これにより、基準面についても、放射線照射装置331が右回りの場合の基準面と、放射線照射装置331が左回りの場合の基準面とが同一の面となっている。
一方、面F92、面F93は、いずれも、首振り機構321が放射線照射装置331の向きを変化させた場合の、治療用放射線の照射野の例を患者T11の体表面における面で示す。上記のように、面F92は、基準面から線L93の矢印のほうにずれている。また、面F93は、基準面から線L94の矢印のほうにずれている。
放射線照射装置331の回転が左回りのときと右回りのときとで、首振り機構321が逆側に放射線照射装置331の向きを変化させることで、放射線照射装置331は、広い範囲に対して、より均一に治療用放射線を照射することができる。
図14は、患者T11に対する放射線照射装置331の軌跡の第5例を示す説明図である。
同図の例では、放射線照射装置331は、回転軸A12を中心に、患者T11の頭の側から見て左回りに1回転した後、右回りに半回転している。
また、患者T11は、患者支持体381の移動により線L101の矢印の向き(足元のほう)に移動している。線L101の矢印の向きは、回転軸A12に沿った向きである。また、図14の例では、患者支持体381の速度が変化している。
面F101は、基準面を示す。患者支持体381が移動速度を変化させることで、患者T11に対する放射線照射装置331の軌跡は、間隔が不均一な螺旋形状になる。これにより、基準面も、間隔が不均一な螺旋形状になっている。
一方、面F102、面F103は、いずれも、首振り機構321が放射線照射装置331の向きを変化させた場合の、治療用放射線の照射野の例を患者T11の体表面における面で示す。
放射線照射量を多くする必要がある部分では、患者支持体381が移動速度を遅くすることで、放射線照射装置331の軌跡が描く螺旋の間隔が狭くなる。これにより、放射線照射量の確保が容易になる。一方、放射線照射量が少なくてよい部分では、患者支持体381が移動速度を速くすることで、治療時間を短くすることができる。
なお、患者支持体381の移動速度の変化に代えて、放射線照射装置331の回転速度を変化させることで、間隔が不均一な螺旋形状の軌跡を得るようにしてもよい。あるいは、患者支持体381の移動速度の変化と、放射線照射装置331の回転速度の変化とを組み合わせるようにしてもよい。
なお、図9、図11〜図13を参照して説明した放射線照射装置331の軌跡の各例においても、患者支持体381の移動速度や放射線照射装置331の回転速度を変化させるようにしてもよい。
例えば、図13の例において、患者支持体381が線L92の矢印の向きに移動する際、線L91の矢印の向きの移動時の速度変化パターンと逆順の速度変化パターンで移動することで、線L91の矢印の向きの移動時の基準面と線L92の矢印の向きの移動時の基準面とを一致させるようにしてもよい。
あるいは、線L91の矢印の向きの移動時の基準面と線L92の矢印の向きの移動時の基準面とが一致していなくてもよい。
次に、治療計画装置11の動作について説明する。
まず、治療計画を生成するために、予め、操作入力部120が放射線治療装置13の性能基本データの入力操作を受け、記憶部180が当該データを記憶しておく。例えば、放射線治療装置13の性能基本データとして、記憶部180は以下のデータを記憶しておく。
(1)放射線治療装置13全系のジオメトリー情報(患者支持体381の大きさや、走行ガントリ313の径など)
(2)首振り機構321の駆動範囲、速度可変範囲、および、速度変化率許容範囲
(3)走行ガントリ313の回転可能範囲、速度可変範囲、速度変化率許容範囲
(4)旋回駆動装置311の駆動範囲(Oリング312の回転可能範囲)、速度可変範囲、速度変化率許容範囲
(5)マルチリーフコリメータ332の駆動範囲(リーフの移動範囲)、速度可変範囲、速度変化率許容範囲
(6)患者支持体381の移動範囲、速度可変範囲、速度変化率許容範囲
(7)線量率の可変範囲、可変速度範囲(線量率が変化する速度の可変範囲)、速度変化率許容範囲
放射線治療装置13の性能基本データは、治療計画生成部191が行う最適化処理において制約条件の一部となる。
個々の治療に際しては、治療計画装置11は、図15のフローチャートに基づいて処理を行う。
図15は、治療計画装置11が治療計画を生成する処理手順の例を示すフローチャートである。同図の処理において、治療計画装置11は、まず、症例毎の情報を取得する(ステップS101)。例えば、操作入力部120が以下のような入力操作を受け、記憶部180が入力されたデータを記憶しておく。
(1)表示部110がCT画像を表示した状態で、当該CT画像上での治療部位や危険臓器の指定
(2)ビームエネルギー
(3)治療部位への投与線量の決定、危険臓器に対する線量上限の決定
(4)各治療部位、危険臓器に対する最適化演算時の優先順位
(5)照射不能領域(患者の体形等に依存)
症例毎の情報は、治療計画生成部191が行う最適化処理において制約条件の一部となる。
次に、治療計画生成部191は、粗い最適化を行う(ステップS102)。具体的には、治療計画生成部191は、走行ガントリ313が放射線照射装置331を回転軸A12の周りを回転させ、患者支持体381が患者T11を回転軸A12に沿って移動させる場合の放射線照射装置331の移動経路を、ビーム駆動可能範囲内の粗い区間毎に分割する。そして、治療計画生成部191は、分割された区間毎に、放射線照射量を算出する。
治療計画生成部191は、式(1)を評価関数として、評価値funcを最小化する最適解を求めることで線量計算を行う。
Figure 2015100455
但し、nはビームレット数を示す正整数である。iは、ビームレットの識別番号となる。Wは、ビームレットiに与える重みを示す。W は、ビームレットiに与える、照射野の繋ぎに関するパラメータである。照射野の繋ぎ目の部分に関して、例えばシグモイド関数などの滑らかな繋ぎを予め用意しておき、位置誤差に起因して過大な線量や過小な線量の算出の低減を図る。
ptv は、ビームレットiの計画標的体積(Planning Target Volume;PTV)に与える単位投与線量を示す。
最適化アルゴリズムとしては、例えばPolak-Riviere Conjugate gradient法など、最急勾配法に類する公知のアルゴリズムを用いることができる。
ビームレットiに与える重みWや、ビームレットiに与える照射野拡大の重みW が、放射線治療装置13の動作を示しているといえる。
なお、式(1)は、治療計画生成部191がステップS102で用いる評価関数の一例であり、これに限定されない。
放射線照射装置331の移動経路を分割した各区間は、放射線治療装置13の各部に対する指令値を設定するコントロールポイントと対応付けられる。放射線治療装置制御装置12が指令値を補間して、放射線治療装置13の各部を制御する。コントロールポイント数が多い方が、ユーザ(例えば、担当医師)の意思をより正確に反映した、放射線治療装置13の動作が可能になる。
そこで、治療計画生成部191は、放射線照射装置331の移動経路をステップS102の場合よりもさらに細かく分割し、より詳細な最適化を行う(ステップS103)。
例えば、治療計画生成部191は、ステップS102において、主に線量分布の最適化を行う。そして、治療計画生成部191は、ステップS103において、まず、放射線照射装置331の移動経路の最適化を含む最適化処理を行って、治療時間の短縮を図る。
治療計画生成部191は、例えば、式(2)を評価関数として、遺伝的アルゴリズムを用いてステップS103の最適化処理を行う。
Figure 2015100455
但し、GTYPEは、遺伝子に対応する量で、各経路の情報を示す。また、fは、放射線照射装置331の経路長の和、または、治療時間など、最小化の対象となる評価関数である。評価関数fの値が0に近づくと、適合度gの値は1に近づく。治療計画生成部191は、適合度gの値を1に近付けるように最適化を行う。
なお、遺伝的アルゴリズムを用いた最適化処理は、治療計画生成部191がステップS103で行う最適化処理の方法の一例であり、これに限定されない。
GTYPEには、ステップS102で算出されたコントロールポイントに関する情報が含まれる。治療計画生成部191は、遺伝的アルゴリズムを用いた最適化にて、重みWやW を考慮した計算を行い、放射線照射装置331の移動経路を最適化する。その際、治療計画生成部191が、臨床的に影響のない範囲でこれらの重みの値を変更するようにしてもよい。
最適解におけるこれらの重みの値により、マルチリーフコリメータ332の動作の計画、および、首振り機構321の動作の計画が示される。
ステップS103において、治療計画生成部191は、遺伝的アルゴリズムを用いた最適化の後、得られた経路を細かい区間に分割し、線量分布や放射線照射装置331の移動経路の最適化を行う。例えば、治療計画生成部191は、ステップS102における方法と同様の方法にて最適化を行う。
ステップS102およびS103の2段階で最適化処理を行うことで、治療計画生成部191は、精度の高い治療計画を、より速く求めることができる。
次に、ステップS103で得られた治療計画による場合の線量分布を算出する(ステップS104)。
ステップS104で得られた線量分布がステップS101で設定された許容値を満足していない場合、治療計画生成部191は、患部や危険部位に設定された優先順位に基づいて治療計画を修正し、線量分布を再計算する(ステップS105)。
その後、図15の処理を終了する。
図15の処理の後、得られた線量分布を医師が確認する。問題がある場合、治療計画装置11は、図15の処理を再度行う。
一方、得られた線量分布に問題がない場合、治療計画装置11は、得られた治療計画を放射線治療装置制御装置12へ送信する。そして、放射線治療装置制御装置12が治療計画に従って放射線治療装置13を制御することで、放射線治療装置13が放射線照射を実行する。
以上のように、治療計画生成部191は、患者支持体381が移動する時間帯と、放射線照射装置331が治療用放射線を照射する時間帯と、回転機構(特に、走行ガントリ313)が首振り機構321を回転させる時間帯と、首振り機構321が放射線照射装置331の向きを変更する時間帯とが重なる時間帯を有する治療計画を生成する。
これにより、放射線照射装置331が治療用放射線を照射可能な範囲を広げることができる。さらには、放射線照射装置331が照射する治療用放射線の線量分布の精度を高めることができる。
また、治療計画生成部191は、患者支持体381が移動する時間帯と、放射線照射装置331が放射線を照射する時間帯と、回転機構(特に、走行ガントリ313)が首振り機構321を回転させる時間帯と、マルチリーフコリメータ332がリーフの開閉動作を行う時間帯とが重なる時間帯を有する治療計画を生成する。
これにより、放射線照射装置331が照射する治療用放射線の線量分布の精度を高めることができる。
また、治療計画生成部191は、患者支持体381が長手方向に対して斜め方向に移動する時間帯と、放射線照射装置331が放射線を照射する時間帯と、回転機構(特に、走行ガントリ313)が首振り機構321を回転させる時間帯とが重なる時間帯を有する治療計画を生成する。
これにより、放射線照射装置331が治療用放射線を照射可能な範囲を、さらに広げることができる。また、放射線照射装置331が照射する治療用放射線の線量分布の精度を、さらに高めることができる。
また、治療計画生成部191は、患者支持体381が移動する時間帯と、放射線照射装置331が治療用放射線を照射する時間帯と、走行ガントリ313が回転軸A12を中心に首振り機構321を回転させる時間帯と、Oリング312が回転軸A11を中心に首振り機構321を回転させる時間帯とが重なる時間帯を有する治療計画を生成する。
これにより、放射線照射装置331が治療用放射線を照射可能な範囲を、さらに広げることができる。また、放射線照射装置331が照射する治療用放射線の線量分布の精度を、さらに高めることができる。
なお、放射線照射装置331が治療用放射線を照射しているときに、撮像用放射線源341および342とセンサアレイ361および362とが放射線画像を撮像するようにしてもよい。そして、制御部190が、放射線画像に基づいてCT画像を生成するようにしてもよい。
これにより、ユーザ(例えば、担当医師)は、放射線画像やCT画像を参照して、放射線照射位置を確認することができる。
なお、治療計画生成部191の全部または一部の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより各部の処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよい。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
11 治療計画装置
110 表示部
120 操作入力部
130 通信部
180 記憶部
190 制御部
191 治療計画生成部
本発明の一態様による治療計画装置は、少なくとも長手方向に移動可能な患者支持体と、放射線を照射する放射線照射装置と、前記放射線照射装置を向き変更可能に支持する首振り機構と、前記患者支持体の長手方向の軸の周りを回転可能に前記首振り機構を支持する回転機構と、を備える放射線治療装置の治療計画として、前記患者支持体が移動する時間帯と、前記放射線照射装置が前記放射線を照射する時間帯と、前記回転機構が前記首振り機構を回転させる時間帯と、前記首振り機構が前記放射線照射装置の向きを変更する時間帯とが重なる時間帯を有する治療計画を、放射線照射装置の移動経路を比較的大きい区間に分割した区間毎に放射線量を算出した後、放射線照射装置の移動経路を比較的小さい区間に分割した区間毎に放射線量を算出して生成する。
本発明の他の態様による治療計画生成方法では、少なくとも長手方向に移動可能な患者支持体と、放射線を照射する放射線照射装置と、前記放射線照射装置を向き変更可能に支持する首振り機構と、前記患者支持体の長手方向の軸の周りを回転可能に前記首振り機構を支持する回転機構と、を備える放射線治療装置の治療計画を生成する治療計画装置が、前記患者支持体が移動する時間帯と、前記放射線照射装置が前記放射線を照射する時間帯と、前記回転機構が前記首振り機構を回転させる時間帯と、前記首振り機構が前記放射線照射装置の向きを変更する時間帯とが重なる時間帯を有する治療計画を、放射線照射装置の移動経路を比較的大きい区間に分割した区間毎に放射線量を算出した後、放射線照射装置の移動経路を比較的小さい区間に分割した区間毎に放射線量を算出して生成する。
本発明の他の態様によるプログラムは、少なくとも長手方向に移動可能な患者支持体と、放射線を照射する放射線照射装置と、前記放射線照射装置を向き変更可能に支持する首振り機構と、前記患者支持体の長手方向の軸の周りを回転可能に前記首振り機構を支持する回転機構と、を備える放射線治療装置の治療計画を生成する治療計画装置の具備するコンピュータに、前記患者支持体が移動する時間帯と、前記放射線照射装置が前記放射線を照射する時間帯と、前記回転機構が前記首振り機構を回転させる時間帯と、前記首振り機構が前記放射線照射装置の向きを変更する時間帯とが重なる時間帯を有する治療計画を、放射線照射装置の移動経路を比較的大きい区間に分割した区間毎に放射線量を算出した後、放射線照射装置の移動経路を比較的小さい区間に分割した区間毎に放射線量を算出して生成させるためのプログラムである。

Claims (6)

  1. 少なくとも長手方向に移動可能な患者支持体と、
    放射線を照射する放射線照射装置と、
    前記放射線照射装置を向き変更可能に支持する首振り機構と、
    前記患者支持体の長手方向の軸の周りを回転可能に前記首振り機構を支持する回転機構と、
    を備える放射線治療装置の治療計画として、
    前記患者支持体が移動する時間帯と、前記放射線照射装置が前記放射線を照射する時間帯と、前記回転機構が前記首振り機構を回転させる時間帯と、前記首振り機構が前記放射線照射装置の向きを変更する時間帯とが重なる時間帯を有する治療計画を生成する治療計画装置。
  2. 前記放射線治療装置は、リーフの開閉によって前記放射線照射装置が照射する前記放射線の照射野を調整するマルチリーフコリメータを具備し、
    前記治療計画装置は、前記患者支持体が移動する時間帯と、前記放射線照射装置が前記放射線を照射する時間帯と、前記回転機構が前記首振り機構を回転させる時間帯と、前記マルチリーフコリメータがリーフの開閉動作を行う時間帯とが重なる時間帯を有する治療計画を生成する治療計画装置。
  3. 前記患者支持体は、前記長手方向に対して斜め方向に移動可能であり、
    前記治療計画装置は、前記患者支持体が前記長手方向に対して斜め方向に移動する時間帯と、前記放射線照射装置が前記放射線を照射する時間帯と、前記回転機構が前記首振り機構を回転させる時間帯とが重なる時間帯を有する治療計画を生成する
    請求項1または請求項2に記載の治療計画装置。
  4. 前記回転機構は、前記患者支持体の長手方向の前記軸である第1軸と直交する第2軸の周りを回転可能に前記首振り機構を支持し、
    前記治療計画装置は、前記患者支持体が移動する時間帯と、前記放射線照射装置が前記放射線を照射する時間帯と、前記回転機構が前記第1軸を中心に前記首振り機構を回転させる時間帯と、前記回転機構が前記第2軸を中心に前記首振り機構を回転させる時間帯とが重なる時間帯を有する治療計画を生成する
    請求項1から3のいずれか一項に記載の治療計画装置。
  5. 少なくとも長手方向に移動可能な患者支持体と、
    放射線照射装置と、
    前記放射線照射装置を向き変更可能に支持する首振り機構と、
    前記患者支持体の長手方向の軸の周りを回転可能に前記首振り機構を支持する回転機構と、
    を備える放射線治療装置の治療計画を生成する治療計画装置が、
    前記患者支持体が移動する時間帯と、前記放射線照射装置が前記放射線を照射する時間帯と、前記回転機構が前記首振り機構を回転させる時間帯と、前記首振り機構が前記放射線照射装置の向きを変更する時間帯とが重なる時間帯を有する治療計画を生成する
    治療計画生成方法。
  6. 少なくとも長手方向に移動可能な患者支持体と、
    放射線照射装置と、
    前記放射線照射装置を向き変更可能に支持する首振り機構と、
    前記患者支持体の長手方向の軸の周りを回転可能に前記首振り機構を支持する回転機構と、
    を備える放射線治療装置の治療計画を生成する治療計画装置の具備するコンピュータに、
    前記患者支持体が移動する時間帯と、前記放射線照射装置が前記放射線を照射する時間帯と、前記回転機構が前記首振り機構を回転させる時間帯と、前記首振り機構が前記放射線照射装置の向きを変更する時間帯とが重なる時間帯を有する治療計画を生成させるためのプログラム。
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