JP2015100406A - 足用エアマッサージ器 - Google Patents

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Abstract

【課題】装着時の姿勢によらず足の側面が圧迫されることを抑制することができる足用エアマッサージ器を提供する。
【解決手段】足用エアマッサージ器1は、足底204を加圧するための第1空気室11、足甲203を加圧するための第2空気室12、および、第1空気室11と第2空気室12とに連通するとともに装着状態において足の側面207,208に対向するように配置される連通部を含む空気袋10と、空気袋10に空気を供給する空気供給源と、連通部の膨張を抑制する膨張抑制手段16と、装着状態において、第1空気室11から見た場合に足底204と反対側に位置しかつ第1空気室11を構成する部分の空気袋10よりも剛性が高いことにより、第1空気室11が足底204と反対側に膨張することを抑制する宛てがい部30と、第1空気室11を介して宛てがい部30を足底に固定する固定手段15とを備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、空気袋内の空気をポンプ等によって給排気し、空気袋の膨張収縮を繰り返し行なうことによりマッサージを行なう足用エアマッサージ器に関する。
従来から、足をエアマッサージするための足用エアマッサージ器が知られている。プラスチックなどのハードケースの内部に複数の空気袋を内蔵した据え置きタイプの足用エアマッサージ器や、空気袋自体でブーツ型形状を有するものを形成したタイプや、布地等で作られたブーツ型形状のカバー部材に空気袋を内蔵したタイプ等の可搬タイプの足用エアマッサージ器などがある。
可搬タイプの足用エアマッサージ器は、軽量のため、使用者が自由な姿勢で使用可能であることが特長の1つである。例えば、ベッドの上で脚を投げ出した状態や、膝を伸ばしてソファに座った姿勢でも使用できる。
従来の可搬タイプの足用エアマッサージ器が開示された文献として、たとえば特開2001−178790号公報(特許文献1)、特開2001−157697号公報(特許文献2)が挙げられる。
特許文献1に開示の足用エアマッサージ器は、エアポンプ等を内蔵した空気供給源、空気室を有する空気袋が内蔵されたブーツ組み立て品、空気供給源から空気室に空気を送り込むためのホースを含んで構成されている。踵に対応する部位の後部と、土踏まずに対応する部位の先部と、足を覆う部位の両側とのそれぞれにおいて、空気袋の表面部と裏面部とを溶着する溶着部が設けられている。溶着部は、その部分が膨張することを抑制する空気膨張抑止部として機能する。
空気袋の踵に対応する部位の後部と、土踏まずに対応する部位の先部とにおいて溶着部を設けることにより、空気室にエアを給排気する際に、空気室のうち土踏まずに対応する部位を効果的に膨張、収縮させることができる。これにより、足の土踏まずを効果的にマッサージでき、土踏まずのツボ(湧泉)を刺激し足の冷え、倦怠感を効果的に改善することができる。さらに、足を覆う部位の両側に溶着部を設けることにより、空気室のうち足甲と足底とを接続する足の側面に面する部位が膨張することを抑制し、給気する際のエア量を少なくすることができる。
特許文献2に開示の足用エアマッサージ器は、外部の空気供給源から空気を供給される
ブーツ型形状の空気袋を有する。足を圧迫する空気袋は、足の指先で折り返し、足の側面側に位置する部分を縫い合わせることにより、足を収容可能に構成されている。
このように構成することにより、足の裏側を圧迫する空気袋と足の甲側を圧迫する空気袋とが足先側で折り返されて連続することとなる。この結果、これらの空気袋が膨脹したときに足先との間に隙間が生じることがなく、足指が圧迫されることとなり、高いマッサージ効果が得られる。なお、足を収容する際には、空気袋を形成する際に設けられた溶着部が足の側面近傍に配置される。
特開2001−178790号公報 特開2001−157697号公報
一般的に、足におけるマッサージにおいては、足甲側と足裏側で挟むように圧迫する場合に使用者にとって心地よいマッサージとなる。しかしながら、足の側面を両側から挟むように圧迫する場合は、足先に位置する複数の骨(中足骨)が互いに近づく方向に締め付けられることとなる。このため、使用者が外反母趾を患っているような場合には、痛みを感じる場合がある。快適なマッサージを得るためには、足の側面が過剰に圧迫されないことが要求される。
特許文献1および特許文献2に開示の足用エアマッサージ器においては、足を加圧するための空気袋は、足甲、足底、および足の側面を覆うように装着される。装着状態において、足甲および足底に対応する空気室が上下方向(足の厚み方向)に膨張する場合には、足の側面のそれぞれに向かい合うように配置された溶着部または足の両側面近傍に配置された溶着部が、互いに近づく方向に移動する。このため、足の側面が溶着部ならびに溶着部近傍に位置する空気室によって圧迫されてしまう場合が生じる。
足底が床面に面する姿勢で足用エアマッサージ器を使用する場合には、足底から体重の一部が足底に対応する空気袋に負荷されることにより、当該空気袋を横方向(溶着部が遠ざかる方向)に押し広げることができる。このため、足の側面が圧迫される力を軽減させることができる。
しかしながら、使用者がベッドの上で脚を投げ出した姿勢や、膝を伸ばしてソファに座った姿勢で足用エアマッサージ器を使用する場合には、溶着部が遠ざかる方向に足底に対応する空気室を押し広げることはできず、足の側面が強く圧迫されることになる。
本発明は、上記のような問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、装着時の姿勢によらず足の側面が圧迫されることを抑制することができる足用エアマッサージ器を提供することにある。
本発明に基づく足用エアマッサージ器は、足に装着されるものであって、足底を加圧するための第1空気室、足甲を加圧するための第2空気室、および、上記第1空気室と上記第2空気室とに連通するとともに装着状態において足甲および足底に連続する足の側面に対向するように配置される連通部を含む空気袋と、上記空気袋に空気を供給する空気供給源と、上記連通部の膨張を抑制する膨張抑制手段と、装着状態において、上記第1空気室から見た場合に足底と反対側に位置しかつ上記第1空気室を構成する部分の上記空気袋よりも剛性が高いことにより、上記第1空気室が足底と反対側に膨張することを抑制する宛てがい部と、上記第1空気室を介して上記宛てがい部を足底に固定する固定手段とを備える。
上記本発明に基づく足用エアマッサージ器にあっては、上記空気袋は、装着状態において足から遠い側に位置する主面に上記第1空気室に対向するように設けられたシート部材をさらに含むことが好ましい。また、上記宛てがい部は、上記シート部材と上記空気袋との間に収容されていることが好ましい。
上記本発明に基づく足用エアマッサージ器は、上記空気袋を内包するカバー部材をさらに備えることが好ましい。また、上記カバー部材は、装着状態において足から遠い側に配置される外層部材と足に近い側に配置される内層部材とを含むことが好ましい。この場合には、上記宛てがい部は、上記外層部材の一部として構成されることが好ましく、上記宛てがい部を構成する上記外層部材の部分は、上記宛てがい部を構成しない上記外層部材の部分よりも剛性が高いことが好ましい。
上記本発明に基づく足用エアマッサージ器は、上記第1空気室側に位置する上記宛てがい部の主表面に設けられた引っ掛け部をさらに備えることが好ましい。この場合には、上記引っ掛け部は、装着状態において足先から踵に向かう方向である長手方向に橋渡しして設けられることが好ましく、上記引っ掛け部と上記宛てがい部の上記主表面との間に形成される空間に上記空気袋を通すことにより上記空気袋が上記宛てがい部に取り付けられることが好ましい。
上記本発明に基づく足用エアマッサージ器にあっては、上記引っ掛け部は、装着状態において足の親指側に位置する第1引っ掛け部と足の小指側に位置する第2引っ掛け部とを含むことが好ましい。また、上記第2空気室は、上記カバー部材の巻き付け方向における上記第1空気室の一端側に隣接するように設けられた第1部分と、上記巻き付け方向における上記第1空気室の他端側に隣接するように設けられた第2部分とを有することが好ましい。この場合には、上記第1部分および上記第2部分の上記長手方向に沿った最長となる長さは、上記第1引っ掛け部および上記第2引っ掛け部が上記宛てがい部の上記主表面に固着されていない領域の長さよりも短く、上記第1空気室の上記長手方向に沿った長さは、上記第1引っ掛け部および上記第2引っ掛け部が上記宛てがい部の上記主表面に固着されていない領域よりも長いことが好ましい。
上記本発明に基づく足用エアマッサージ器にあっては、上記空気袋は、重ねられた複数のシート部材が互いに溶着されることで形成される溶着部を有することが好ましく、上記溶着部は、少なくとも1つ以上の貫通穴を有することが好ましい。この場合には、上記本発明に基づく足用エアマッサージ器は、上記貫通穴を通して、上記宛てがい部の上記主表面と上記空気袋とを締結する締結部材をさらに備えることが好ましい。
本発明によれば、装着時の姿勢によらず足の側面が圧迫されることを抑制することができる足用エアマッサージ器を提供することができる。
本発明の実施の形態1に係る足用エアマッサージ器の概略図である。 図1に示すII−II線に沿った模式断面図である。 図1に示す足用エアマッサージ器の足側における装着状態を示す模式断面図である。 図1に示す空気袋の足側に対応する部分の展開図である。 図1に示す足用エアマッサージ器の足側における使用状態を示す模式断面図である。 本発明の実施の形態2に係る足用エアマッサージ器の片足側の概略図である。 図6に示す足用エアマッサージ器の足側における装着状態を示す模式断面図である。 本発明の実施の形態3に係る足用エアマッサージ器において足側に対応する空気袋の展開図である。 図8に示す足用エアマッサージ器の足側における装着状態を示す模式断面図である。 本発明の実施の形態4に係る足用エアマッサージ器の足側における装着状態を示す模式断面図である。 本発明の実施の形態5に係る足用エアマッサージ器において足側に対応する空気袋の展開図である。
以下、本発明の実施の形態について、図を参照して詳細に説明する。なお、以下に示す実施の形態においては、同一のまたは共通する部分について図中同一の符号を付し、その説明は繰り返さない。また、以下に複数の実施の形態が存在する場合は、特に記載がある場合を除き、各々の実施の形態の特徴部分を適宜組み合わせることは、当初から予定されている。
(実施の形態1)
図1は、本実施の形態に係る足用エアマッサージ器の概略図である。図2は、図1に示すII−II線に沿った模式断面図である。図3は、図1に示す足用エアマッサージ器の足側における装着状態を示す模式断面図である。図4は、図1に示す空気袋の足側に対応する部分の展開図である。図1から図4を参照して、本実施の形態に係る足用エアマッサージ器1について説明する。
図1に示すように、本実施の形態に係る足用エアマッサージ器1は、ブーツ型形状となるように足201および脚202に巻きつけられる空気袋10と、空気供給源20と、当該空気袋10および当該空気供給源20を接続するホース部21と、宛てがい部としての板状部材30と、固定手段の一部としてのファスナー15とを備える。
空気袋10は、たとえば2枚の樹脂シートを重ね合わせ、その周縁を溶着することによって袋状に形成されている。これにより、空気袋10の周縁に周縁溶着部(不図示)が形成されるとともに、空気袋10の内部には空気供給源20によって給排気される空気により膨張収縮可能な空気室が形成される。
空気袋10を構成する樹脂シートの材質としては、屈曲性、伸縮性に富んでおり、溶着後において空気室の気密性を維持できるものを採用することができる。たとえば、樹脂シートの材質としては、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)樹脂や、軟質塩化ビニル(PVC)樹脂、ポリウレタン(PU)樹脂、ポリアミド(PA)樹脂等を採用することができる。
図2から図4に示すように、空気袋10は、足底204を加圧するための第1空気室11、足甲203を加圧するための第2空気室12、すね209およびふくらはぎ210を含む脚202を加圧するための第3空気室13を含む。これら第1空気室11、第2空気室12および第3空気室13は、連通している。
空気袋10は、第1空気室11および第2空気室12に連通する連通部14(図4参照)を含む。連通部14は、装着状態において足先206(図2参照)から踵205(図2参照)に向かう方向に沿って延在する部分であり、足の側面207,208(図3参照)に対向する部分である。連通部14には、装着時において足先206から踵205に向かう方向における両端部を残して、溶着部16が設けられている。溶着部16は、空気袋10のおもて面と裏面とを溶着することにより形成される。
溶着部16は、連通部14の膨張を抑制する膨張抑制手段として機能する。なお、膨張抑止手段は、溶着部16に限定されず、連通部14を挟み込んで空気の移動を制限できるクリップ等の固定部材を用いてもよい。また、空気袋10の両端10a、10bには、ファスナー15が設けられている。
図1から図3に示すように、空気袋10は、装着状態において、足201から遠い側に位置する主面に第1空気室11に対向するように設けられたシート部材40をさらに含む。
シート部材40の材料としては、たとえばエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)樹脂や、軟質塩化ビニル(PVC)樹脂、ポリウレタン(PU)樹脂、ポリアミド(PA)樹脂等を採用することができる。
図1に示すように、空気供給源20は、ホース部21を介して空気袋10に設けられた給排気口(不図示)に接続されている。空気供給源20は、内部に加圧ポンプ(不図示)、排気弁(不図示)およびこれらを制御する制御部を有する。空気供給源20は、制御部によって加圧ポンプの動作および排気弁の開閉動作を適宜制御することにより、空気袋10の第1空気室11、第2空気室12、第3空気室13内に空気を供給するとともに、空気袋10の第1空気室11、第2空気室12、第3空気室13内の空気を外部へ排気する。
図1から図3に示すように、板状部材30は、装着状態において第1空気室11から見た場合に足底204と反対側に位置し、足底204全体を支持するように設けられている。板状部材30は、第1空気室11が足底204と反対側に膨張することを抑制するために、第1空気室11を構成する部分の空気袋10よりも剛性が高くなるように構成されている。板状部材30は、シート部材40と空気袋10との間に収容されている。
板状部材30の材料としては、天然ゴム、合成ゴムを採用することができる。また、板状部材30の厚さは、たとえば5mm程度とすることができる。天然ゴムを用いる場合には、空気袋10への空気供給時において天然ゴムが多少撓むことにより、天然ゴムが配置されていない部分へ過度に空気が移動することを防止できる。
足用エアマッサージ器1を装着する際には、足201側において、空気袋10における巻き付け方向の両端10a、10bが足底204からはみ出すようにして空気袋10が足底204の下方に敷かれた状態から、空気袋10の一端10a側および他端10b側が足甲203の略中央で対面するように空気袋10が巻き付けられる。すなわち、空気袋10は、足甲203および足底204を覆うように足甲203、足底204およびこれらに連続する足の側面207,208(図3参照)を介して巻き付けられる。
脚202側においては、空気袋10における巻き付け方向の両端10a、10bがふくらはぎ210からはみ出すように空気袋10をふくらはぎ210の後方側に配置した状態から、空気袋10の一端10a側および他端10b側が、すね209の中央で対面するように巻き付けられる。
空気袋10を足201および脚202に巻き付けた状態で、空気袋10の両端10a、10bに設けられたファスナー15を締めることにより、空気袋10が足201および脚202に装着される。この際、シート部材40が足201に引き寄せられ、板状部材30が第1空気室11を介して空気袋10に固定される。このように、ファスナー15およびシート部材40は板状部材30を足底204に固定する固定手段として機能する。
図5は、図1に示す足用エアマッサージ器の足側における使用状態を示す模式断面図である。図5を参照して、足用エアマッサージ器1の使用状態について説明する。
足用エアマッサージ器1を装着した状態において、空気供給源20の筐体表面に設けられた操作部(不図示)を操作して、電源を入れる。続いて、マッサージのコースと強度を選定して、内蔵された制御部、加圧ポンプ、排気弁を駆動させる。なお、快適な加圧状態を保つために第1空気室11、第2空気室12、第3空気室13の最高到達圧力は50kPa以下になるように、予め加圧ポンプ及び排気弁の駆動条件が設定されている。マッサージのコースはたとえば15分以下とする。
空気供給源20の加圧ポンプとしては、下記の性能を有するものを用いる。駆動電圧は6Vであり、ポンプ口径は2mm〜3mmである。また、無負荷時における空気の流量は1.7L/min以上であり、圧力50kPa時における空気の流量は0.7L/min以上である。
足用エアマッサージ器1の装着時においては、第1空気室11が足底204に対向し、第2空気室12が足甲203に対向し、溶着部16が足の側面207,208に対向する。また、第3空気室13が脚202に対向する。
空気供給源20から第1空気室11、第2空気室12、第3空気室13に空気が供給された場合には、これらが膨張して足甲203、足底204、脚202を圧迫する。一方、空気の供給を停止して空気供給源20内部の排気弁を開放した場合には、第1空気室11、第2空気室12、第3空気室13から空気が排気されてこれらが収縮する。加圧ポンプの動作および排気弁の開閉動作を制御して、第1空気室11、第2空気室12、第3空気室13を繰り返し膨張および収縮させることにより、足甲203、足底204、脚202がマッサージされる。これにより足の血行促進効果やリンパ液の循環促進効果が得られる。
図5に示すように、第1空気室11および第2空気室12に空気が供給される場合には、第1空気室11および第2空気室12が膨張することにより、足の側面207,208に対向する溶着部16が互い近づく方向に引っ張られることになる。しかしながら、第1空気室11側においては、第1空気室11よりも剛性の高い板状部材30が第1空気室11から見て足底204と反対側に配置されているため、板状部材30によって第1空気室11が足底204と反対側に膨張することが抑制される。
このため、第1空気室11内に供給された空気の一部は、矢印A1,A2に示すように外側に向けて移動する。外側に向けて移動した空気の一部は、矢印B1,B2に示すように、第1空気室11を構成する空気袋10のうち、足201から離れた側の部分11bであり、かつ足の側面207,208側に位置する部分を外側に向けて押し広げる。これにより、溶着部16を互いに遠ざける方向に力が働くこととなり、足の側面207,208が空気袋10によって圧迫されることを抑制することができる。
第1空気室11内に供給された空気の他の一部は、矢印Cに示すように足底204に向けて移動するため、第1空気室11のうち足201に近い側の部分11aを足底204に密着させることができ、足底204を十分に加圧することができる。
第2空気室12には、板状部材30により移動方向が変更された空気のその他の部分は、連通部14を介して導入される。導入された空気は、空気供給源20から直接供給された空気とともに第2空気室12を全体的に膨張させる。これら空気の一部が矢印Dに示すように第2空気室12を構成する空気袋10のうち足201側に近い側の部分を足甲203に向けて押し込むことにより、足甲203が加圧される。
続いて、実施の形態1に係る足用エアマッサージ器の使用結果について説明する。実施の形態1の足用エアマッサージ器1を使用したところ、足指の付け根や土踏まずのあたりを上下から圧迫され、特に、足指の付け根では足の骨(中足骨)同士の間隔を押し広げるようなマッサージ感が得られた。
一方、比較のため、実施の形態1に係る足用エアマッサージ器1から、板状部材30を取り外して使用した場合には、板状部材30を挿入して使用した場合と比較して、足の親指の付け根付近を足の側面207,208側から圧迫される力を強く感じた。外反母趾の症状を有する使用者の一部は、足の親指の付け根に痛みを感じた。
また、板状部材30の材料を変更した場合についての足用エアマッサージ器の使用結果について説明する。板状部材30として、変形しにくいABS樹脂プレートを用いた場合には、第1空気室11のうち、足底204に対して窪むように構成される土踏まずに対応する部分に空気が集中した。また、ABS樹脂プレートによって移動方向が変更された空気が過度に第2空気室12側に導入され、足甲203の中央部が集中的に加圧された。このため、土踏まずと足甲203の中央部を挟むような圧力を強く感じた。
一方、天然ゴムは、第1空気室11の膨張を抑制する効果を有することに加えて、それ自体が撓みつつ第1空気室11を構成する部分の空気袋10を足底204に押しつける効果を有する。このため、板状部材30として天然ゴムを採用した場合には、土踏まずおよび足甲203を集中的に加圧するのではなく、足の親指や小指の付け根部分も含め、足甲203および足底204全体を挟み込むような圧力を感じた。
以上のように本実施の形態に係る足用エアマッサージ器1は、第1空気室11を構成する部分の空気袋10よりも剛性が高い板状部材30を、装着状態において第1空気室11から見た場合に足底204と反対側に配置して、第1空気室11が足底204と反対側に膨張することを抑制することにより、装着時の姿勢によらず足の側面207,208が圧迫されることを抑制することができる。
(実施の形態2)
図6は、本実施の形態に係る足用エアマッサージ器の片足側の概略図である。図7は、図6に示す足用エアマッサージ器の足側における装着状態を示す模式断面図である。図6および図7を参照して、本実施の形態に係る足用エアマッサージ器1Aについて説明する。
図6および図7に示すように、本実施の形態に係る足用エアマッサージ器1Aは、実施の形態1に係る足用エアマッサージ器1と比較した場合に、空気袋10Aを内包するカバー部材50と、固定用カバー53と、固定手段の一部としての面ファスナー54とを備える点が相違するとともに空気袋10Aおよび板状部材30Aの材料が相違する。空気袋10Aを膨張収縮させるための構成は、実施の形態1に係る構成とほぼ同様である。
カバー部材50は、装着状態において足と遠い側に配置される外層部材51と装着状態において足に近い側に配置される内層部材52とを含む。カバー部材50は、外層部材51と内層部材52とを重ね合わせてその周縁を縫合することによって袋状に形成される。これにより、外層部材51と内層部材52との間に空気袋10Aを内包することができる。
空気袋10Aはナイロンの織地に厚さ0.3mmのポリウレタンをコーティングした2枚の空気袋用シートを、ポリウレタン側を内側にして重ね合わせてその周縁を溶着することにより形成される。
空気袋10Aは、足底204を加圧するための第1空気室11、足甲203を加圧するための第2空気室12、第1空気室11および第2空気室12に連通する連通部を含む。連通部は、装着状態において片側の足の側面208に対向する部分である。連通部には、装着状態において足先から踵に向かう方向における両端部を残して、溶着部16が設けられている。
外層部材51は、その一部が板状部材30Aによって構成されている。具体的には、外層部材51は、装着状態において第1空気室11から見た場合に足底204と反対側に位置するように配置される板状部材30Aと、装着状態において足の側面208および足甲203に対面するように配置される外布部55とを含む。巻き付け方向における板状部材30Aの一端30b側において外布部55が縫合されることにより、外層部材51が形成される。
板状部材30Aは、内層部材52および外布部55よりもその剛性が高くなるように構成されている。すなわち、板状部材30Aを構成する外層部材51の部分は、板状部材30Aを構成しない外層部材51の部分よりも剛性が高い。
板状部材30Aの材料としては、たとえばEVA(エチレン・酢酸ビニルコポリマー)樹脂を採用することができる。また、板状部材30Aの厚さは、たとえば3mm程度とすることができる。
外布部55としては、たとえばポリエステルの縦糸と横糸を交差させるように織り込んだ織地を採用することができる。内層部材52としては、たとえばポリエステルの糸をループの連鎖で編み上げたニット生地を採用することができる。
固定用カバー53は、巻き付け方向における板状部材30Aの他端30a側において縫合されることにより、板状部材30Aに固定される。固定用カバー53としては、たとえばポリエステルの織地を採用することができる。
足用エアマッサージ器1Aを装着する際には、カバー部材50が、足201および脚202に巻き付けられる。足側において、カバー部材50における巻き付け方向の両端50a,50bが足底204からはみ出すようにしてカバー部材50が足底204の下方に敷かれた状態から、足の側面208を介して足甲203を覆うように、カバー部材50の一端50a側にカバー部材50の他端50b側を近づける。
この状態で、カバー部材50の他端50b側を固定用カバー53で覆い、これらを面ファスナー54で固定する。これにより、空気袋10Aは、足甲203および足底204を覆うように足甲203、足底204および片側の足の側面208を介して巻き付けられる。
脚202側においては、カバー部材50における巻き付け方向における一端50c側を脚の前方に配置して当該カバー部材50を脚202に対して環状に巻き付けるようにして他端側50dを一端50c側に近接させた状態で面ファスナー54を用いてこれらを固定する。
面ファスナー54を用いてカバー部材50を固定することにより、脚202および足201に巻きつける周長を調整することができる。この際、板状部材30Aが足201に引き寄せられるようにカバー部材50が巻き付けられることによって空気袋10Aの第1空気室11を介して板状部材30Aが足底204に固定される。このように、面ファスナー54およびカバー部材50は板状部材30Aを足底204に固定する固定手段として機能する。
本実施の形態に係る足用エアマッサージ器1Aにおいては、外布部55および内層部材52として上記のようなものを採用することにより、外布部55の剛性が内層部材52の剛性よりも高くなり、外布部55の伸縮性が内層部材52の伸縮性よりも低くなっている。
足用エアマッサージ器1Aを使用した場合には、剛性の高い外布部55および板状部材30Aによって空気袋10Aの膨張が抑制されることになる。このため、外層部材51の形状に応じて空気袋10Aが膨張した際の形状を容易に決定することができる。これにより、外層部材51を足の形状に模したように構成することで、空気袋10Aを足底204と足甲203とに密着するように膨張させることができる。この結果、足底204と足甲203とをより効果的にマッサージすることができる。
また、板状部材30Aの剛性は、外布部55および内層部材52の剛性よりも高くなっているため、第1空気室11が膨張する際には、板状部材30Aよりも剛性の低い外布部55および内層部材52側に空気を移動させることができる。
第1空気室11を構成する空気袋10Aのうち足201から離れた側の部分11bであり、かつ足の側面208側に位置する部分が、外布部55のうち固定されている部分近傍および足の側面208に対向する部分近傍に近づくように空気が移動することにより、溶着部16を足の側面208から遠ざける方向に力が働く。これにより、足の側面208が空気袋10によって圧迫されることを抑制することができる。
以上のように本実施の形態に係る足用エアマッサージ器1Aにあっては、実施の形態1に係る足用エアマッサージ器1と同様に、装着時の姿勢によらず足の側面208が圧迫されることを抑制することができる。加えて、外層部材51によって空気袋10Aの膨張を抑制することにより、より効果的にマッサージをすることが可能となる。
(実施の形態3)
図8は、本実施の形態に係る足用エアマッサージ器において足側に対応する空気袋の展開図である。図9は、図8に示す足用エアマッサージ器の足先における装着状態を示す模式断面図である。なお、図8においては足用エアマッサージ器のうち脚側に対応する部分および空気袋を内包するカバー部材の一部については省略している。図8および図9を参照して、本実施の形態に係る足用エアマッサージ器1Bについて説明する。
図8および図9に示すように、本実施の形態に係る足用エアマッサージ器1Bは、実施の形態1に係る足用エアマッサージ器1と比較した場合に、空気袋10Aを内包するカバー部材50を備える点、引っ掛け部45を備える点、および空気袋10Aの材料、板状部材30Aの材料が相違する。空気袋10Aを膨張収縮させるための構成は、実施の形態1に係る構成とほぼ同様である。
カバー部材50は、装着状態において足と遠い側に配置される外層部材51と装着状態において足に近い側に配置される内層部材52とを含む。カバー部材50は、外層部材51と内層部材52とを重ね合わせてその周縁を縫合することによって袋状に形成される。これにより、外層部材51と内層部材52との間に空気袋10Aを内包することができる。
空気袋10Aはナイロンの織地に厚さ0.3mmのポリウレタンをコーティングした2枚の空気袋用シートを、ポリウレタン側を内側にして重ね合わせてその周縁を溶着することにより形成される。
空気袋10Aは、足底204を加圧するための第1空気室11、足甲203を加圧するための第2空気室12、第1空気室11および第2空気室12に連通する連通部14を含む。連通部14には、装着状態において足先から踵に向かう方向における両端部を残して、溶着部16が設けられている。
第2空気室12は、カバー部材50の巻き付け方向における第1空気室11の一端側に隣接するように設けられた第1部分17と、当該巻き付け方向における第1空気室11の他端側に隣接するように設けられた第2部分18とを有する。装着された状態においてファスナー15を境目にして、第1部分17は親指211(図9参照)側に位置する足甲203を加圧し、第2部分18は小指212(図9参照)側に位置する足甲203を加圧する。
引っ掛け部45は、第1空気室11側に位置する板状部材30Aの主表面に設けられている。引っ掛け部45は、装着状態において足先から踵に向かう方向である長手方向における先端部および後端部が板状部材30Aに縫い合わされることにより、当該長手方向に沿って橋渡しして設けられる。
引っ掛け部45としては、たとえば布地等で構成された帯状部材や綿の組み紐等を採用することができる。引っ掛け部45として、たとえば、その長さが12cmの綿の組み紐を採用した場合には、上記の長手方向における両端1cmが板状部材30Aに縫いつけられる。
引っ掛け部45と板状部材30Aの主表面との間に形成される空間に空気袋10Aを通すことにより空気袋10Aを板状部材30Aに取り付けることができる。
引っ掛け部45は、必要な部位にのみ設けることができるとともに、長手方向に沿った両端部のみを板状部材30Aに固着することにより簡単に設置することができる。このため、空気袋10Aを板状部材30Aに取り付けるための取り付け部材を設ける上で、使用材料や減らしたり製造プロセスを簡略化したりすることができる。
また、引っ掛け部45は、装着状態において足の親指側に位置する第1引っ掛け部43と足の小指側に位置する第2引っ掛け部44とを含む。
第2空気室12における第1部分17および第2部分18の長手方向に沿った最長となる長さは、第1引っ掛け部43および第2引っ掛け部44が板状部材30Aの主表面に固着されていない領域の長さよりも短く、第1空気室11の長手方向に沿った長さは、第1引っ掛け部43および第2引っ掛け部45が板状部材30Aの主表面に固着されていない領域よりも長くなっている。
上記のような長さ関係を有することにより、第1部分17を構成する部分の空気袋が第1引っ掛け部43と板状部材30Aの主表面との間に位置する空間に通され、第2部分18を構成する部分の空気袋が第2引っ掛け部44と板状部材30Aの主表面との間に形成される空間に通されることにより、空気袋10Aを板状部材30Aに取り付けることができる。これにより、足用エアマッサージ器1Bを製造する際や、使用する際において、足先の空気袋10Aの位置がずれることを効果的に防ぐことができる。
さらに、親指側および小指側に対応する位置に第1引っ掛け部43および第2引っ掛け部44を設けることにより、足用エアマッサージ器1Bを組み立てる際に、第1引っ掛け部43および第2引っ掛け部44を目印として、空気袋10Aの溶着部16を適切な位置に配置させることができる。
外層部材51は、その一部が板状部材30Aによって構成されている。カバー部材50の巻き付け方向における板状部材30Aの両端30a,30b側において外布部55が縫合されることにより、外層部材51が形成される。
板状部材30A、外布部55および内層部材52は、実施の形態2に係るものと同様の材料によって構成される。板状部材30Aは、外布部55および内層部材52よりも高い剛性を有するように構成される。
足用エアマッサージ器1Bを装着する際には、足201側においては、カバー部材50における巻き付け方向の両端50e、50fが足底204からはみ出すようにしてカバー部材50が足底204の下方に敷かれた状態から、カバー部材50の一端50e側および他端50f側が足甲203の略中央で対面するようにカバー部材50を巻き付ける。
この状態においてファスナー15を締めることによりカバー部材50が足に固定される。これにより、カバー部材50に内包される空気袋10は、足甲203および足底204を覆うように足甲203、足底204およびこれらに連続する足の側面207,208(図3参照)を介して巻き付けられるとともに、板状部材30が第1空気室11を介して空気袋10に固定される。このように、ファスナー15およびカバー部材50は板状部材30Aを足底204に固定する固定手段として機能する。
足用エアマッサージ器1Bを使用した場合にも剛性の高い外布部55および板状部材30Aによって空気袋10Aの膨張が抑制されることになる。このため、外層部材51の形状に応じて空気袋10Aが膨張した際の形状を容易に決定することができる。これにより、外層部材51を足の形状に模したように構成することで、空気袋10Aを足底204と足甲203とに密着するように膨張させることができる。この結果、足底204と足甲203とをより効果的にマッサージすることができる。
また、板状部材30Aの剛性は、外布部55および内層部材52の剛性よりも高くなっているため、第1空気室11が膨張する際には、板状部材30Aよりも剛性の低い外布部55および内層部材52側に空気を移動させることができる。
この際、第1空気室11内に導入された空気は、実施の形態1に係る第1空気室11内に導入された空気とほぼ同様の挙動を示し、溶着部16を互いに遠ざける方向に第1空気室11を膨張させる。これにより、足の側面207,208が空気袋10によって圧迫されることを抑制することができる。
以上のように本実施の形態に係る足用エアマッサージ器1Bにあっては、実施の形態1に係る足用エアマッサージ器1と同様に、装着時の姿勢によらず足の側面207,208が圧迫されることを抑制することができる。加えて、外層部材51によって空気袋10Aの膨張を抑制することにより、より効果的にマッサージをすることが可能となる。
(実施の形態4)
図10は、本実施の形態に係る足用エアマッサージ器の足側における装着状態を示す模式断面図である。図10を参照して、本実施の形態に係る足用エアマッサージ器1Cについて説明する。
図10に示すように、本実施の形態に係る足用エアマッサージ器1Cは、実施の形態3に係る足用エアマッサージ器1Bと比較した場合に、カバー部材50Cが一体に成形されている点が相違し、その他の構成についてはほぼ同様である。
カバー部材50Cは、予めブーツ型形状となるように一体に成形されている。カバー部材50Cは、たとえばEVA樹脂によって射出発泡成形等により一体に成形されている。
カバー部材50Cは、装着状態において足と遠い側に配置される外壁51Cと足に近い側に配置される内壁52Cとを有する。外壁51Cと内壁52Cとの間に空気袋10Aが内包されている。
カバー部材50Cは、装着状態において足の底204に対向する底部56Cを有する。底部56Cは、宛てがい部に相当するとともに、実施の形態3に係る板状部材30Aに相当する。底部56Cには、空気袋10Aと反対側に向けて突出するとともに、装着状態において足先から踵に向かう方向に沿って延在する複数のリブ57Cが形成されている。
底部56Cのうちリブ57Cが形成されていない部分の厚みは、底部56Cを除くカバー部材50Cを構成する部分とほぼ同様の厚みで構成されている。このため、底部56Cのうちリブ57Cが形成されている部分は、底部56Cを除くカバー部材50Cを構成する部分よりも厚くなる。これにより、底部56Cの剛性は、底部56Cを除くカバー部材50Cを構成する部分よりも高くなる。具体的には、底部56Cの剛性は、内壁52Cと、底部56Cを構成しない外壁51Cの部分よりも高くなる。
なお、本実施の形態においては、引っ掛け部として帯状形状を有する簿肉のゴム部材の一方の主表面を布材で覆ったものを用いることができる。この場合には、布材から露出しているゴム部材の他方の主表面の先端部および後端部を底部56Cに圧着することで、引っ掛け部を形成することができる。
足用エアマッサージ器1Cを使用する場合には、内壁52Cによって規定される空間に足および脚を挿入する。この際、内壁52Cが撓み変形しつつ、足および脚を押圧することにより、カバー部材50Cを足に固定することができる。これにより、空気袋10Aの第1空気室11を介して底部56Cを足底204に固定する。このように、カバー部材50Cは、底部56Cを足底204に固定する固定手段として機能する。
以上のように本実施の形態においては、底部56Cの剛性が底部56Cを除くカバー部材50Cを構成する部分よりも高くなるように構成されることにより、第1空気室が足底204と反対側に膨張することを抑制することができる。この結果、本実施の形態においても、実施の形態3とほぼ同様の効果が得られる。
(実施の形態5)
図11は、本実施の形態に係る足用エアマッサージ器において足側に対応する空気袋の展開図である。図11を参照して、本実施の形態に係る足用エアマッサージ器1Dについて説明する。
図11に示すように、本実施の形態に係る足用エアマッサージ器1Dは、実施の形態3に係る足用エアマッサージ器1Bと比較した場合に、引っ掛け部45の代わりに、締結部材100を備える点、および、第1空気室11と第2空気室と連通部14との気密性を保った状態で空気袋10Aに貫通穴101が設けられている点が相違し、その他の構成についてはほぼ同様である。
締結部材100としては、たとえばナイロン等の糸を採用することができる。貫通穴101は、たとえば、溶着部16に設けられる。
60番のナイロン糸を用いて溶着部16を板状部材30の主表面に縫いつける場合には、貫通穴101は、空気袋10Aの溶着部16に2個ずつ1cm間隔で直径6mmの穴として設けられることが好ましい。
このように、貫通穴101を介して溶着部16を板状部材30Aに縫合することにより空気袋10Aが板状部材30Aに取り付けられる場合には、空気袋10Aと板状部材30Aとを精度良く固定することができる。
なお、貫通穴101は溶着部16の周縁の内側に形成されるため、溶着部の周縁は溶着された状態を維持される。これにより、当該貫通穴101が形成された場合であっても空気袋10の第1空気室11、第2空気室12、連通部14の気密性は維持される。
本実施の形態においては、貫通穴101を溶着部16に設ける場合を例示して説明したがこれに限定されない。空気袋10Aを形成する際に重ねられた複数の樹脂シートの周縁部が互いに溶着されることで形成された周縁溶着部(不図示)に貫通穴101が設けられていてもよい。この場合には、貫通穴101は、周縁溶着部のみ(不図示)に設けてもよいし、周縁溶着部と溶着部16の双方に設けてもよい。
周縁溶着部に貫通穴101が設けられる場合には、周縁溶着部のうち、板状部材30Aに重なる部分に貫通穴101が設けられる。この際、貫通穴101は、空気袋10Aと板状部材30Aとを固定可能な位置であれば適宜設けることができる。
なお、締結部材100はナイロンの糸に限定されず、装着状態において足に不快感を与えない限り、貫通穴101を介して板状部材の主表面と空気袋とを締結可能なピン等の部材も選択することができる。
以上のような構成とすることにより、本実施の形態に係る足用エアマッサージ器1Dにあっても、実施の形態3に係る足用エアマッサージ器1Bとほぼ同様の効果が得られる。
上述した実施の形態2、3および5においては、板状部材30Aが外層部材51の一部として構成される場合を例示したがこれに限定されない。たとえば、外層部材51が外布部55のみによって構成され、外布部55と内層部材52との間に空気袋10Aが内包されていてもよい。この場合には、第1空気室11に対応する部分において外布部55の外表面に板状部材30Aが縫合、接着等により接合されることが好ましい。
上述した実施の形態1から3および5においては、足用エアマッサージ器が足甲および足底を覆うように足甲、足底およびこれらに連続する足の側面を介して巻き付けられることで足に装着される場合を例示して説明したが、足用エアマッサージ器を足に装着する際の装着方法はこれに限定されない。予めブーツ形状等の所定の形状に組み立てられた足用エアマッサージ器に足を挿入することにより、足用エアマッサージ器が足に装着されてもよい。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではない。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
1,1A,1B,1C 足用エアマッサージ器、10,10A 空気袋、11 第1空気室、12 第2空気室、13 第3空気室、14 連通部、15 ファスナー、16 溶着部、17 第1部分、18 第2部分、20 空気供給源、21 ホース部、30,30A 板状部材、40 シート部材、43 第1引っ掛け部、44 第2引っ掛け部、45 引っ掛け部、50,50C カバー部材、50d 他端側、51 外層部材、51C 外壁、52 内層部材、52C 内壁、53 固定用カバー、54 面ファスナー、55 外布部、56C 底部、57C リブ、100 締結部材、101 貫通穴、201 足、202 脚、203 足甲、204 足底、205 踵、206 足先、207,208 足の側面、209 すね、211 親指、212 小指。

Claims (6)

  1. 足に装着される足用エアマッサージ器であって、
    足底を加圧するための第1空気室、足甲を加圧するための第2空気室、および、前記第1空気室と前記第2空気室とに連通するとともに装着状態において足甲および足底に連続する足の側面に対向するように配置される連通部を含む空気袋と、
    前記空気袋に空気を供給する空気供給源と、
    前記連通部の膨張を抑制する膨張抑制手段と、
    装着状態において、前記第1空気室から見た場合に足底と反対側に位置しかつ前記第1空気室を構成する部分の前記空気袋よりも剛性が高いことにより、前記第1空気室が足底と反対側に膨張することを抑制する宛てがい部と、
    前記第1空気室を介して前記宛てがい部を足底に固定する固定手段とを備える、足用エアマッサージ器。
  2. 前記空気袋は、装着状態において足から遠い側に位置する主面に前記第1空気室に対向するように設けられたシート部材をさらに含み、
    前記宛てがい部は、前記シート部材と前記空気袋との間に収容されている、請求項1に記載の足用エアマッサージ器。
  3. 前記空気袋を内包するカバー部材をさらに備え、
    前記カバー部材は、装着状態において足から遠い側に配置される外層部材と足に近い側に配置される内層部材とを含み、
    前記宛てがい部は、前記外層部材の一部として構成され、
    前記宛てがい部を構成する前記外層部材の部分は、前記宛てがい部を構成しない前記外層部材の部分よりも剛性が高い、請求項1に記載の足用エアマッサージ器。
  4. 前記第1空気室側に位置する前記宛てがい部の主表面に設けられた引っ掛け部をさらに備え、
    前記引っ掛け部は、装着状態において足先から踵に向かう方向である長手方向に橋渡しして設けられ、
    前記引っ掛け部と前記宛てがい部の前記主表面との間に形成される空間に前記空気袋を通すことにより前記空気袋が前記宛てがい部に取り付けられる、請求項3に記載の足用エアマッサージ器。
  5. 前記引っ掛け部は、装着状態において足の親指側に位置する第1引っ掛け部と足の小指側に位置する第2引っ掛け部とを含み、
    前記第2空気室は、前記カバー部材の巻き付け方向における前記第1空気室の一端側に隣接するように設けられた第1部分と、前記巻き付け方向における前記第1空気室の他端側に隣接するように設けられた第2部分とを有し、
    前記第1部分および前記第2部分の前記長手方向に沿った最長となる長さは、前記第1引っ掛け部および前記第2引っ掛け部が前記宛てがい部の前記主表面に固着されていない領域の長さよりも短く、前記第1空気室の前記長手方向に沿った長さは、前記第1引っ掛け部および前記第2引っ掛け部が前記宛てがい部の前記主表面に固着されていない領域よりも長い、請求項4に記載の足用エアマッサージ器。
  6. 前記空気袋は、重ねられた複数のシート部材が互いに溶着されることで形成される溶着部を有し、
    前記溶着部は、少なくとも1つ以上の貫通穴を有し、
    前記貫通穴を介して、前記宛てがい部の前記主表面と前記空気袋とを締結する締結部材をさらに備える、請求項3に記載の足用エアマッサージ器。
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