JP2015099338A - 撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】所望の被写体に的確にピントを合わせることが可能な撮像装置を提供する。
【解決手段】撮像装置は、撮影光学系を通過した不可視光線を光電変換し第1光電変換信号を出力する第1光電変換手段と、不可視光線を反射する所定のパターンを有し被写体の表面に予め設置されたマーカーを、第1光電変換信号からパターンを検出することにより検出するマーカー検出手段と、マーカー検出手段により検出されたマーカーが設置された被写体にピントが合うように撮影光学系の焦点調節を行う焦点調節手段と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、撮像装置に関する。
従来、可視光画像および赤外光画像が撮像可能なカメラが知られている。例えば特許文献1には、操作部の操作により「複合AF機能」を利用可能なカメラが記載されている。特許文献1の「複合AF機能」とは、赤外光に基づく被写体画像を分析して焦点検出領域を決定し、可視光に基づく焦点検出を行う機能である。
特開2010−62742号公報
従来技術では、必ずしも所望の被写体にピントが合うとは限らないという問題があった。
請求項1に記載の撮像装置は、撮影光学系を通過した不可視光線を光電変換し第1光電変換信号を出力する第1光電変換手段と、不可視光線を反射する所定のパターンを有し被写体の表面に予め設置されたマーカーを、前記第1光電変換信号から前記パターンを検出することにより検出するマーカー検出手段と、前記マーカー検出手段により検出された前記マーカーが設置された前記被写体にピントが合うように前記撮影光学系の焦点調節を行う焦点調節手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、所望の被写体に的確にピントを合わせることができる。
本発明の第1の実施の形態によるデジタルカメラ1の構成を例示する図である。 本実施形態に係る撮像素子21の概要を示す図である。 上部光電変換層31および下部光電変換層32の画素配置を示す図である。 撮像素子21の断面の一部を例示する図である。 撮像素子21における1つの画素P(x,y)の回路構成を例示する図である。 マーカー表面に形成されるパターンの一例を示す図である。 制御部11により実行される自動焦点調節処理のフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態によるデジタルカメラ2の構成を例示する図である。 制御部111により実行される自動焦点調節処理のフローチャートである。 本発明の第3の実施の形態によるデジタルカメラ3の構成を例示する図である。 演算部211gによる重みαの決定方法を示す図である。 制御部211により実行される自動焦点調節処理のフローチャートである。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態によるデジタルカメラ1の構成を例示する図である。デジタルカメラ1は、撮影光学系10、制御部11、撮像部12、操作部13、画像処理部14、液晶モニタ15、およびバッファメモリ16を有する。また、デジタルカメラ1には、メモリカード17が装着されている。
撮影光学系10は、複数のレンズにより構成され、撮像素子21(後述)の撮像面に被写体像を結像させる。撮影光学系10を構成する複数のレンズには、ピント位置を調節するために光軸方向に駆動されるフォーカスレンズが含まれる。フォーカスレンズは、不図示のアクチュエータ(例えば超音波モータなど)により光軸方向に駆動される。
制御部11は、マイクロプロセッサおよびその周辺回路から構成され、不図示のROMに格納された制御プログラムを実行することにより、デジタルカメラ1の各種の制御を行う。制御部11は、焦点調節部11aと、マーカー検出部11bと、マーカー選択部11cと、優先順位読出部11dとを機能的に有する。これらの各機能部は、上記の制御プログラムによりソフトウェア的に実装される。なお、これらの各機能部を電子回路により構成することも可能である。
焦点調節部11aは、撮像素子21(後述)により出力された画像信号に基づき、撮影光学系10の焦点調節を行う。マーカー検出部11bは、撮影光学系10により結像された被写体像の赤外光成分に基づき、後述するマーカーを検出する。マーカー選択部11cは、マーカー検出部11bが後述するマーカーを複数検出した場合に、それら複数のマーカーからいずれか1つのマーカーを選択する。優先順位読出部11dは、後述するマーカーから、そのマーカーが付された被写体の優先順位を読み出す。
撮像部12は、撮像素子21、増幅回路22、およびAD変換回路23を有する。撮像素子21は、複数の画素から構成され、不図示の撮影光学系を介して被写体からの光束を受光し、光電変換を行ってアナログ画像信号を出力する。増幅回路22は、撮像素子21から出力されるアナログ画像信号を所定の増幅率(ゲイン)で増幅してAD変換回路23に出力する。AD変換回路23は、アナログ画像信号をAD変換してデジタル画像信号を出力する。制御部11は、撮像部12から出力されるデジタル画像信号をバッファメモリ16に格納する。
バッファメモリ16に格納されたデジタル画像信号は、画像処理部14において各種の画像処理が行われ、液晶モニタ15に表示されたり、メモリカード17に格納されたりする。メモリカード17は、不揮発性のフラッシュメモリなどから構成され、デジタルカメラ1に対して着脱可能である。
操作部13は、レリーズボタンやモード切り替えボタン、電源ボタンなど各種の操作ボタンから構成され、撮影者により操作される。操作部13は、撮影者による上記の各操作ボタンの操作に応じた操作信号を制御部11へ出力する。画像処理部14は、ASIC等により構成されている。画像処理部14は、撮像部12によって撮像された画像データに対して、補間、圧縮、ホワイトバランスなどの各種の画像処理を行う。
(撮像素子21の説明)
図2は、本実施形態に係る撮像素子21の概要を示す図である。なお、図2では、撮像素子21の光入射側を上側とした状態を示している。このため、以下の説明では、撮像素子21の光入射側の方向を「上方」または「上」とし、光入射側に対して反対側の方向を「下方」または「下」とする。撮像素子21は、上部光電変換層31と下部光電変換層32とを有する。上部光電変換層31と下部光電変換層32とは、同一光路上に積層配置されている。上部光電変換層31は、所定の波長域(詳しくは後述する)の光を吸収(光電変換)する有機光電膜で構成される。上部光電変換層31で吸収(光電変換)されなかった波長域の光は、上部光電変換層31を透過して下部光電変換層32に入射し、下部光電変換層32で光電変換される。下部光電変換層32は、フォトダイオードにより光電変換を行う。
上部光電変換層31は不可視光(例えば赤外光)を光電変換する。下部光電変換層32は可視光を光電変換する。上部光電変換層31と下部光電変換層32とは同一の半導体基板上に形成され、各画素位置は一対一に対応する。たとえば上部光電変換層31の1行1列目の画素は、下部光電変換層32の1行1列目の画素に対応する。
図3(a)は、上部光電変換層31の画素配置を示す図である。図3(a)において、水平方向をx軸、垂直方向をy軸とし、画素Pの座標をP(x,y)と表記する。図3(a)に示す上部光電変換層31の例では、各画素を、不可視光(赤外光)を光電変換する有機光電膜としている。そして、各画素で受光されない光、すなわち可視光は透過される。たとえば画素P(1,1)は赤外光(IR)を光電変換して可視光を透過する。
図3(b)は、下部光電変換層32の画素配置を示す図である。なお、図3(b)に示す各画素位置は、図3(a)と同じである。たとえば下部光電変換層32の画素P(1,1)は、上部光電変換層31の画素P(1,1)に対応する。図3(b)において、下部光電変換層32には、赤(R)、緑(G)、青(B)の3色のカラーフィルターがいわゆるベイヤ配列で設けられている。上部光電変換層31を透過する可視光(すなわち上部光電変換層31の有機光電膜で吸収されて光電変換される不可視光以外の波長域の光)を光電変換する。従って、下部光電変換層32は、奇数行の画素ではGとBの色成分の画像信号、偶数行の各画素ではRとGの色成分の画像信号を出力する。たとえば画素P(1,1)ではG成分の画像信号が得られる。同様に、画素P(2,1)ではB成分の画像信号、画素P(1,2)ではR成分の画像信号がそれぞれ得られる。
このように、本実施形態に係る撮像素子21では、有機光電膜で構成される上部光電変換層31が下部光電変換層32に対して赤外フィルターの役割を果たす。本実施形態に係る撮像素子21では、上部光電変換層31からは赤外光による被写体の画像(赤外光画像)を取得することができ、下部光電変換層32からは可視光による被写体の画像(R、G、Bの3色からなるRGB画像)を取得することができる。以下の説明において、上部光電変換層31から出力される画像信号を赤外光信号と呼ぶ。また、下部光電変換層32から出力される画像信号を可視光信号と呼ぶ。
図4は、撮像素子21の断面の一部を例示する図である。図4に示すように、撮像素子21では、シリコン基板上に形成された下部光電変換層32と、有機光電膜を用いた上部光電変換層31とが配線層40を介して積層されている。上部光電変換層31の上方には、1つの画素に対して1つのマイクロレンズMLが形成されている。上部光電変換層31と下部光電変換層32との間には、1つの画素に対して1つのカラーフィルターCFが形成されている。たとえば、上部光電変換層31において、画素P(1,1)の光電変換部を構成する有機光電膜による受光部PC(1,1)は、マイクロレンズML(1,1)から入射された被写体光における赤外光を光電変換して可視光を透過する。受光部PC(1,1)を透過した可視光のうち、G成分はカラーフィルターCF(1,1)を透過し、R成分、B成分はカラーフィルターCF(1,1)により遮蔽される。下部光電変換層32において、画素P(1,1)を構成するフォトダイオードPD(1,1)は、カラーフィルターCF(1,1)を透過したGの光を受光して光電変換する。
図5は、撮像素子21における1つの画素P(x,y)の回路構成を例示する図である。画素P(x,y)は、下部光電変換層32を構成するための回路として、フォトダイオードPDと、転送トランジスタTxと、リセットトランジスタR2と、出力トランジスタSF2と、選択トランジスタSEL2とを有する。フォトダイオードPDは、入射光の光量に応じた電荷を蓄積する。転送トランジスタTxは、フォトダイオードPDに蓄積された電荷を出力トランジスタSF2側の浮遊拡散領域(FD部)に転送する。出力トランジスタSF2は選択トランジスタSEL2を介して電流源PW2とソースホロワを構成し、FD部に蓄積された電荷に応じた電気信号を出力信号OUT2として垂直信号線VLINE2に出力する。なお、リセットトランジスタR2は、FD部の電荷を電源電圧Vccにリセットする。
また、画素P(x,y)は、上部光電変換層31を構成するための回路として、有機光電膜による受光部PCと、リセットトランジスタR1と、出力トランジスタSF1と、選択トランジスタSEL1とを有する。有機光電膜による受光部PCは、非透過光を光量に応じた電気信号に変換し、選択トランジスタSEL1を介して電流源PW1とソースホロワを構成する出力トランジスタSF1を介して出力信号OUT1として垂直信号線VLINE1に出力する。なお、リセットトランジスタR1は、受光部PCの出力信号をリファレンス電圧Vrefにリセットする。また、有機光電膜の動作用として高電圧Vpcが与えられている。各トランジスタはMOSFETで構成される。
ここで、下部光電変換層32に係る回路の動作について説明する。まず、選択信号φSEL2が“High”になると、選択トランジスタSEL2がオンする。次に、リセット信号φR2が“High”になると、FD部で電源電圧Vccにリセットされ、出力信号OUT2もリセットレベルになる。そして、リセット信号φR2が“Low”になった後、転送信号φTxが“High”になり、フォトダイオードPDに蓄積された電荷がFD部に転送され、出力信号OUT2が電荷量に応じて変化し始め、安定する。そして、転送信号φTxが“Low”になり、画素から垂直信号線VLINE2に読み出される出力信号OUT2の信号レベルが確定する。そして、垂直信号線VLINE2に読み出された各画素の出力信号OUT2は、不図示の水平出力回路に行毎に一時的に保持された後、撮像素子21から出力される。このようにして、撮像素子21の下部光電変換層32の各画素から信号が読み出される。
また、上部光電変換層31に係る回路の動作について説明する。まず、選択信号φSEL1が“High”になると、選択トランジスタSEL1がオンする。次にリセット信号φR1が“High”になり、出力信号OUT1もリセットレベルになる。そして、リセット信号φR1が“Low”になった直後から有機光電膜による受光部PCの電荷蓄積が開始され、電荷量に応じて出力信号OUT1が変化する。そして、出力信号OUT1が不図示の水平出力回路に行毎に一時的に保持された後、撮像素子21から出力される。このようにして、撮像素子21の上部光電変換層31の各画素から信号が読み出される。
(自動焦点調節処理の説明)
撮影者が所定の焦点調節操作(例えばレリーズボタンを半押しする操作)を行うと、制御部11は、いわゆるコントラスト方式の自動焦点調節処理を実行する。コントラスト方式の自動焦点調節処理を簡単に説明すると、フォーカスレンズを駆動させながら周期的に被写体像を撮像し、フォーカスレンズの位置ごとの被写体像のコントラスト量を調べ、コントラスト量が極大となるフォーカスレンズの位置を合焦位置として特定する方式である。
制御部11が有する焦点調節部11aは、可視光信号、すなわち可視光による被写体像に基づいて、コントラスト方式の自動焦点調節処理を行うことができる。制御部11は、撮影者により焦点調節操作が為されると、マーカー検出部11bに後述するマーカーを検出させる。焦点調節部11aは、マーカーの検出結果に応じて、撮影画面内に焦点検出領域を設定する。焦点調節部11aは、可視光信号から、設定した焦点検出領域における焦点評価値を演算して焦点調節を行う。
(マーカーの説明)
本実施形態のデジタルカメラ1は、マーカーを用いて焦点調節を行うことができる。マーカーは、表面に所定のパターンが形成されたものであり、例えばシールとして被写体表面に貼り付けられたり、被写体表面に印刷されたりする。このパターンは、可視光を透過し、赤外光を反射するように形成される。つまり、このマーカーを下部光電変換層32により撮像しても、可視光信号に上記パターンは現れない。一方、上部光電変換層31で撮像すると、赤外光信号に上記パターンが現れる。
図6は、マーカー表面に形成されるパターンの一例を示す図である。マーカー80の表面にはパターン81が形成される。マーカー80は、赤外光や可視光を透過する素材で形成されている。パターン81は、可視光を透過し赤外光を一定の反射率で反射する素材で形成されている。
パターン81には2つの役割がある。まず、パターン81には、このパターンが付された被写体(例えば人物、建物など)の自動焦点調節における優先順位を表す数値がエンコードされている。この数値は、例えば大きいほど当該被写体の優先順位が高いことを表す。優先順位読出部11dは、マーカー検出部11bにより検出されたパターン81をデコードし、優先順位を表す数値を読み出す。
次に、パターン81は、焦点検出に有利な形状を有している。具体的には、コントラストが大きい、明瞭なエッジを有する、周期性が低い、等の特徴を有する形状である。このような特徴を有する形状のパターン81は、ピントが大きくずれている場合であっても一定の信頼性でコントラストを検出することができる、偽合焦が生じにくい等、焦点検出に有利な特性を有する。
以上のように、マーカー80が有するパターン81は、被写体の優先順位に関する情報を保持する役割と、焦点調節を補助する役割とを兼ね備える。デジタルカメラ1を利用する際、ユーザは、予めピント合わせの対象としたい人物の着衣や装身具、建物の表面などに対してマーカー80を形成しておく。マーカー検出部11bは、赤外光信号から、例えばパターンマッチング等の方法により上記のパターン81を検出する。1つ以上のパターン81が検出されると、優先順位読出部11dは、それらのパターン81の各々から、当該パターン81が付された被写体の優先順位を読み出す。マーカー選択部11cは、読み出された優先順位が最も高いマーカー80を選択する。焦点調節部11aは、選択されたマーカー80の位置に焦点検出領域を設定して自動焦点調節を行う。
例えばコンタクトレンズの表面にマーカー80を形成しておけば、そのコンタクトレンズを身につけた人物の顔に容易にピントを合わせることができる。また、屋外広告の看板にマーカー80を形成しておけば、その看板に容易にピントを合わせることができる。マーカー80は、可視光を透過する素材で形成されているので、コンタクトレンズの機能や屋外広告の掲示内容の視認を阻害しない。
図7は、制御部11により実行される自動焦点調節処理のフローチャートである。図7に示す自動焦点調節処理は、制御部11が実行する制御プログラムに含まれる。まずステップS100で、撮像素子21が被写体像を撮像する。これにより、上部光電変換層31からは可視光信号が出力されると共に、下部光電変換層32からは赤外光信号が出力される。ステップS110において、マーカー検出部11bが、ステップS100の撮像により出力された赤外光信号からマーカー80の検出を試みる。そして、ステップS120で制御部11は、ステップS110においてマーカー検出部11bが少なくとも1つのマーカー80の検出に成功したか否かを判定する。
ステップS120においてマーカー80が1つも検出されなかった場合、制御部11は処理をステップS170に進める。他方、マーカー80が少なくとも1つ検出された場合、制御部11は処理をステップS140に進める。ステップS140において優先順位読出部11dは、ステップS110で検出された1つ乃至複数のマーカー80から、当該マーカー80が有するパターンにより表される優先順位を読み出す。ステップS150においてマーカー選択部11cは、ステップS140において読み出された優先順位に基づいて、ピント合わせの対象とするマーカー80を1つ選択する。具体的には、最も優先順位が高いマーカー80をピント合わせの対象として選択する。ステップS160で焦点調節部11aは、ステップS150で選択されたマーカー80の位置に、焦点検出領域を設定する。焦点検出領域は、例えばマーカー80の中心を中心位置として設定され、そのサイズはマーカー80と大きくても小さくてもよい。ステップS170において焦点調節部11aは、ステップS100の撮像により出力された可視光信号から、焦点検出領域における焦点評価値(コントラスト値)を演算する。ステップS180で焦点調節部11aは、フォーカスレンズを所定方向に所定量だけ駆動する。
制御部11は、図7に示す処理を周期的(例えば60分の1秒ごと)に実行する。これにより、フォーカスレンズの各位置に対応する焦点評価値が求まる。その後、焦点調節部11aは、焦点評価値が極大となるフォーカスレンズの位置、すなわち合焦位置にフォーカスレンズを駆動し、目的とする被写体にピントを合わせる。
上述した第1の実施の形態によるデジタルカメラによれば、次の作用効果が得られる。
(1)上部光電変換層31(第1光電変換手段)は、撮影光学系10を通過した不可視光線を光電変換し赤外光信号(第1光電変換信号)を出力する。マーカー検出部11bbは、不可視光線を反射するパターン81を有し被写体の表面に予め設置されたマーカー80を、赤外光信号からパターン81を検出することにより検出する。焦点調節部11aは、マーカー80が設置されている被写体にピントが合うように撮影光学系10の焦点調節を行う。このようにしたので、所望の被写体に的確にピントを合わせることができる。
(2)マーカー選択部11cは、マーカー検出部11bにより複数の被写体の各々に設置された複数のマーカー80が検出された場合に、当該複数のマーカー80からいずれか1つのマーカー80を選択する。焦点調節部11aは、マーカー検出部11bにより複数のマーカー80が検出された場合、マーカー選択部11cにより選択されたマーカー80が設置された被写体にピントが合うように焦点調節を行う。このようにしたので、多数の被写体が存在する場合であっても、所望の被写体に的確にピントを合わせることができる。
(3)優先順位読出部11dは、マーカー検出部11bにより検出された各々のマーカー80から、当該マーカー80により特定される被写体の優先順位に関する情報を読み出す。マーカー選択部11cは、優先順位読出部11dにより最も高い優先順位が読み出されたマーカー80をピント合わせの対象として選択する。このようにしたので、多数の被写体が存在する場合であっても、所望の被写体に的確にピントを合わせることができる。
(4)デジタルカメラ1は、上部光電変換層31と下部光電変換層32とを積層した撮像素子21を備える。上部光電変換層31は可視光を透過し、下部光電変換層32は上部光電変換層31を透過した可視光を光電変換する。このようにしたので、赤外光カットフィルタを省略でき、デジタルカメラ1の製造コストを削減することができる。また、可視光用と赤外光用の2つの撮像素子を搭載する場合に比べ、デジタルカメラ1を小型化することが可能になる。
(第2の実施の形態)
以下、本発明の第2の実施の形態に係るデジタルカメラ2について説明する。なお、以下の説明では、第1の実施の形態に係るデジタルカメラ1との相違点を中心に説明を行い、第1の実施の形態と同一の箇所については第1の実施の形態と同一の符号を付し説明を省略する。
図8は、本発明の第2の実施の形態によるデジタルカメラ2の構成を例示する図である。デジタルカメラ2は、第1の実施の形態に係るデジタルカメラ1の制御部11を、制御部111で置き換えた構成を有する。制御部111は、制御部11の焦点調節部11aを焦点調節部111aで置き換え、更に第1焦点検出部111eと第2焦点検出部111fとを追加した構成を有する。
第1焦点検出部111eは、上部光電変換層31により出力された赤外光信号に基づき焦点検出を行う。第2焦点検出部111fは、下部光電変換層32により出力された可視光信号に基づき焦点検出を行う。
第1の実施の形態に係る焦点調節部11aは、下部光電変換層32により出力された可視光信号を用いて焦点調節を行っていた。他方、本実施の形態に係る焦点調節部111aは、上部光電変換層31により出力された赤外光信号と、下部光電変換層32により出力された赤外光信号と、の一方を用いて焦点調節を行う。焦点調節部111aは、マーカー検出部11bによるマーカー80の検出結果に応じて、どちらの画像信号を用いるかを決定する。
焦点調節部111aは、マーカー80が検出された場合には、第1焦点検出部111eにより赤外光信号から検出された焦点評価値を用いる。他方、マーカー80が検出されなかった場合には、第2焦点検出部111fにより可視光信号から検出された焦点評価値を用いる。これは、マーカー80のパターン81が焦点検出に有利な形状を有しているためである。被写体によってはコントラストが検出しづらいことがあるが、マーカー80は常に焦点検出が有利に行える形状のパターン81を有しているので、マーカー80が検出された場合にはマーカー80を対象とする方が安定して焦点検出を行うことができる。
図9は、制御部111により実行される自動焦点調節処理のフローチャートである。図9に示す自動焦点調節処理は、制御部111が実行する制御プログラムに含まれる。まずステップS200で、撮像素子21が被写体像を撮像する。これにより、上部光電変換層31からは可視光信号が出力されると共に、下部光電変換層32からは赤外光信号が出力される。ステップS210において、マーカー検出部11bが、ステップS200の撮像により出力された赤外光信号からマーカー80の検出を試みる。そして、ステップS220で制御部111は、ステップS210においてマーカー検出部11bが少なくとも1つのマーカー80の検出に成功したか否かを判定する。
ステップS220においてマーカー80が1つも検出されなかった場合、制御部111は処理をステップS230に進める。ステップS230で第2焦点検出部111fは、ステップS200の撮像により出力された可視光信号から、焦点検出を行う。すなわち、焦点検出領域における焦点評価値を演算する。他方、ステップS220においてマーカー80が少なくとも1つ検出された場合、制御部111は処理をステップS240に進める。
ステップS240において優先順位読出部11dは、ステップS210で検出された1つ乃至複数のマーカー80から、当該マーカー80が有するパターンにより表される優先順位を読み出す。ステップS250においてマーカー選択部11cは、ステップS240において読み出された優先順位に基づいて、ピント合わせの対象とするマーカー80を1つ選択する。具体的には、最も優先順位が高いマーカー80をピント合わせの対象として選択する。ステップS260で焦点調節部111aは、ステップS250で選択されたマーカー80の位置に、焦点検出領域を設定する。ステップS270において第1焦点検出部111eは、ステップS200の撮像により出力された赤外光信号から、焦点検出を行う。すなわち、焦点検出領域における焦点評価値を演算する。ステップS280で焦点調節部111aは、フォーカスレンズを所定方向に所定量だけ駆動する。
制御部111は、図9に示す処理を周期的(例えば60分の1秒ごと)に実行する。これにより、フォーカスレンズの各位置に対応する焦点評価値が求まる。その後、焦点調節部111aは、焦点評価値が極大となるフォーカスレンズの位置、すなわち合焦位置にフォーカスレンズを駆動し、目的とする被写体にピントを合わせる。
上述した第2の実施の形態によるデジタルカメラによれば、次の作用効果が得られる。
(1)上部光電変換層31(第1光電変換手段)は、撮影光学系10を通過した不可視光線を光電変換し赤外光信号(第1光電変換信号)を出力する。マーカー検出部11bは、不可視光線を反射するパターン81を有し被写体の表面に予め設置されたマーカー80を、赤外光信号からパターン81を検出することにより検出する。焦点調節部111aは、マーカー80が設置されている被写体にピントが合うように撮影光学系10の焦点調節を行う。このようにしたので、所望の被写体に的確にピントを合わせることができる。
(2)マーカー選択部11cは、マーカー検出部11bにより複数の被写体の各々に設置された複数のマーカー80が検出された場合に、当該複数のマーカー80からいずれか1つのマーカー80を選択する。焦点調節部111aは、マーカー検出部11bにより複数のマーカー80が検出された場合、マーカー選択部11cにより選択されたマーカー80が設置された被写体にピントが合うように焦点調節を行う。このようにしたので、多数の被写体が存在する場合であっても、所望の被写体に的確にピントを合わせることができる。
(3)優先順位読出部11dは、マーカー検出部11bにより検出された各々のマーカー80から、当該マーカー80により特定される被写体の優先順位に関する情報を読み出す。マーカー選択部11cは、優先順位読出部11dにより最も高い優先順位が読み出されたマーカー80をピント合わせの対象として選択する。このようにしたので、多数の被写体が存在する場合であっても、所望の被写体に的確にピントを合わせることができる。
(4)下部光電変換層32(第2光電変換手段)は、撮影光学系10を通過した可視光線を光電変換し可視光信号(第2光電変換信号)を出力する。第1焦点検出部111eは、赤外光信号(第1光電変換信号)に基づき焦点検出を行う。第2焦点検出部111fは、可視光信号に基づき焦点検出を行う。焦点調節部111aは、第1焦点検出部111eと第2焦点検出部111fとの少なくとも一方を用いて撮影光学系10の焦点調節を行う。このように、赤外光信号と可視光信号とを使い分けるようにしたので、一方の画像信号だけで焦点調節を行う場合に比べて、より精度の高い焦点調節を行うことができる。
(5)焦点調節部111aは、マーカー検出部11bによりマーカー80が検出された場合には第1焦点検出部111eによる焦点検出結果を用いて撮影光学系10の焦点調節を行い、マーカー検出部11bによりマーカー80が検出されなかった場合には第2焦点検出部111fによる焦点検出結果を用いて撮影光学系10の焦点調節を行う。このように、赤外光信号と可視光信号とを使い分けるようにしたので、一方の画像信号だけで焦点調節を行う場合に比べて、より精度の高い焦点調節を行うことができる。
(6)デジタルカメラ2は、上部光電変換層31と下部光電変換層32とを積層した撮像素子21を備える。上部光電変換層31は可視光を透過し、下部光電変換層32は上部光電変換層31を透過した可視光を光電変換する。このようにしたので、赤外光カットフィルタを省略でき、デジタルカメラ1の製造コストを削減することができる。また、可視光用と赤外光用の2つの撮像素子を搭載する場合に比べ、デジタルカメラ2を小型化することが可能になる。
(第3の実施の形態)
以下、本発明の第3の実施の形態に係るデジタルカメラ3について説明する。なお、以下の説明では、第1の実施の形態に係るデジタルカメラ1との相違点を中心に説明を行い、第1の実施の形態と同一の箇所については第1の実施の形態と同一の符号を付し説明を省略する。
図10は、本発明の第3の実施の形態によるデジタルカメラ3の構成を例示する図である。デジタルカメラ3は、第1の実施の形態に係るデジタルカメラ1の制御部11を、制御部211で置き換えた構成を有する。制御部211は、制御部11の焦点調節部11aを焦点調節部211aで置き換え、更に第1焦点検出部111e、第2焦点検出部111f、演算部211g、測光部211hを追加した構成を有する。
測光部211hは、下部光電変換層32により出力された可視光信号に基づき、被写体から撮影光学系10に入射する光量を測定する。例えば、下部光電変換層32の各画素からの画素出力を合算することにより、被写体からの光量を測定する。なお、下部光電変換層32とは別に、被写体の光量を検出する照度センサを設け、この照度センサの出力を用いて光量を測定するようにしてもよい。
演算部211gは、マーカー検出部11bによるマーカー80の検出結果に基づいて、第1焦点検出部111eによる焦点検出結果と第2焦点検出部111fによる焦点検出結果との加重平均を演算する。
第1の実施の形態に係る焦点調節部11aは、下部光電変換層32により出力された可視光信号を用いて焦点調節を行っていた。他方、本実施の形態に係る焦点調節部211aは、上部光電変換層31により出力された赤外光信号と、下部光電変換層32により出力された赤外光信号とを、マーカー検出部11bによるマーカー80の検出結果に応じて組み合わせて焦点調節に用いる。
演算部211gは、第1焦点検出部111eにより演算された第1合焦位置と、第2焦点検出部111fにより演算された第2合焦位置とを、次式(1)により重み付けした第3合焦位置を生成する。
C=α×A+(1−α)×B …(1)
ここでCは第3合焦位置であり、Aは第1焦点評価値から特定される第1合焦位置、Bは第2焦点評価値から特定される合焦位置である。αは重みであり、0〜1の値をとる。αが大きいほど、第3合焦位置における赤外光の影響が大きくなり、αが小さいほど、第3合焦位置における可視光の影響が大きくなる。
図11は、演算部211gによる重みαの決定方法を示す図である。演算部211gは、重みαの値を、マーカー検出部11bによるマーカー80の検出結果と、測光部211hにより測定された被写体の光量とに基づいて決定する。
第3合焦位置を演算する際、演算部211gは、まずマーカー検出部11bによりマーカー80が検出されたか否かを判定する。そして、マーカー80が検出されていた場合には、図11(a)に示すマーカー使用係数グラフに被写体光量を当てはめ、重みαを決定する。他方、マーカー80が検出されていない場合には、図11(b)に示すマーカー不使用係数グラフに被写体光量を当てはめ、重みαを決定する。
図11(a)に示すマーカー使用係数グラフは、図11(b)に示すマーカー不使用係数グラフよりも、第1合焦位置を大きく重み付けするように構成されている。このようにしたのは、焦点検出に有利な形状のパターン81を有するマーカー80が、焦点調節により活用されるようにするためである。
また、図11(a)に示すマーカー使用係数グラフは、低照度の場合には第1合焦位置を大きく重み付けし、高照度の場合には第2合焦位置を大きく重み付けするよう構成されている。このようにしたのは、赤外光は低照度の環境下であっても可視光に比べて光量が大きい傾向があるためである。
図11(b)に示すマーカー不使用係数グラフは、図11(a)に示すマーカー使用係数グラフと同様に、低照度の場合には第1合焦位置を大きく重み付けし、高照度の場合には第2合焦位置を大きく重み付けするよう構成されている。その一方で、図11(b)に示すマーカー不使用係数グラフは、図11(a)に示すマーカー使用係数グラフと比べて、中照度下において、第1合焦位置の重みが小さくなるよう構成されている。このようにしたのは、マーカー80が存在しないため、低照度でないならば赤外光を積極的に利用する必要がないためである。
図12は、制御部211により実行される自動焦点調節処理のフローチャートである。図12に示す自動焦点調節処理は、制御部211が実行する制御プログラムに含まれる。まずステップS300で、撮像素子21が被写体像を撮像する。これにより、上部光電変換層31からは可視光信号が出力されると共に、下部光電変換層32からは赤外光信号が出力される。ステップS305では、測光部211hが、ステップS300の撮像により出力された可視光信号から被写体の光量を測定する。
ステップS310において、マーカー検出部11bが、ステップS300の撮像により出力された赤外光信号からマーカー80の検出を試みる。そして、ステップS320で制御部211は、ステップS310においてマーカー検出部11bが少なくとも1つのマーカー80の検出に成功したか否かを判定する。
ステップS320においてマーカー80が1つも検出されなかった場合、制御部211は処理をステップS330に進める。ステップS330で演算部211gは、図11(b)に示したマーカー不使用係数グラフに、ステップS305で測定された被写体光量を当てはめ、重みαを決定する。
他方、ステップS320においてマーカー80が少なくとも1つ検出された場合、制御部211は処理をステップS340に進める。ステップS340において優先順位読出部11dは、ステップS310で検出された1つ乃至複数のマーカー80から、当該マーカー80が有するパターンにより表される優先順位を読み出す。ステップS350においてマーカー選択部11cは、ステップS340において読み出された優先順位に基づいて、ピント合わせの対象とするマーカー80を1つ選択する。具体的には、最も優先順位が高いマーカー80をピント合わせの対象として選択する。ステップS360で焦点調節部211aは、ステップS350で選択されたマーカー80の位置に、焦点検出領域を設定する。ステップS370において演算部211gは、図11(a)に示したマーカー使用係数グラフに、ステップS305で測定された被写体光量を当てはめ、重みαを決定する。
ステップS372で第1焦点検出部111eは、ステップS300の撮像により出力された赤外光信号から、焦点検出領域における第1焦点評価値を演算する。ステップS374で第2焦点検出部111fは、ステップS300の撮像により出力された可視光信号から、焦点検出領域における第2焦点評価値を演算する。ステップS376で制御部211は、焦点検出演算が完了したか否か、すなわち、第1焦点評価値の極大位置と第2焦点評価値の極大位置とが見つかったか否かを判定する。焦点検出演算が完了していない場合、制御部211は処理をステップS380に進める。ステップS380で焦点調節部211aは、フォーカスレンズを所定方向に所定量だけ駆動する。ステップS381で撮像素子21が被写体像を撮像する。その後、処理はステップS372に進む。他方、ステップS376において焦点検出演算が完了していた場合、制御部211は処理をステップS382に進める。
ステップS382で第1焦点検出部111eは、様々なフォーカスレンズの位置にそれぞれ対応する第1焦点評価値から、第1焦点評価値が極大となるフォーカスレンズの位置である第1合焦位置を特定する。同様に、ステップS384で第2焦点検出部111fは、様々なフォーカスレンズの位置にそれぞれ対応する第2焦点評価値から、第2焦点評価値が極大となるフォーカスレンズの位置である第2合焦位置を特定する。なお、ここで可視光と赤外光との結像位置のずれを補正してもよい。つまり、フォーカスレンズが同一位置のとき、可視光と赤外光とで結像位置に一定のずれが生じるので、特定された第2合焦位置をこのずれ量の分だけずらしてもよい。
ステップS386で演算部211gは、ステップS382で特定された第1合焦位置と、ステップS384で特定された第2合焦位置と、ステップS330またはステップS370で決定された重みαとを、上式(1)に代入し、第3合焦位置を演算する。ステップS388で焦点調節部211aは、ステップS386で演算された第3合焦位置にフォーカスレンズを駆動し、目的とする被写体にピントを合わせる。
上述した第3の実施の形態によるデジタルカメラによれば、次の作用効果が得られる。
(1)上部光電変換層31(第1光電変換手段)は、撮影光学系10を通過した不可視光線を光電変換し赤外光信号(第1光電変換信号)を出力する。マーカー検出部11bは、不可視光線を反射するパターン81を有し被写体の表面に予め設置されたマーカー80を、赤外光信号からパターン81を検出することにより検出する。焦点調節部211aは、マーカー80が設置されている被写体にピントが合うように撮影光学系10の焦点調節を行う。このようにしたので、所望の被写体に的確にピントを合わせることができる。
(2)マーカー選択部11cは、マーカー検出部11bにより複数のマーカー80が検出された場合に、当該複数のマーカー80からいずれか1つのマーカー80を選択する。焦点調節部211aは、マーカー検出部11bにより複数のマーカー80が検出された場合、マーカー選択部11cにより選択されたマーカー80が設置された被写体にピントが合うように焦点調節を行う。このようにしたので、多数の被写体が存在する場合であっても、所望の被写体に的確にピントを合わせることができる。
(3)優先順位読出部11dは、マーカー検出部11bにより検出された各々のマーカー80から、当該マーカー80により特定される被写体の優先順位に関する情報を読み出す。マーカー選択部11cは、優先順位読出部11dにより最も高い優先順位が読み出されたマーカー80をピント合わせの対象として選択する。このようにしたので、多数の被写体が存在する場合であっても、所望の被写体に的確にピントを合わせることができる。
(4)下部光電変換層32(第2光電変換手段)は、撮影光学系10を通過した可視光線を光電変換し可視光信号(第2光電変換信号)を出力する。第1焦点検出部111eは、赤外光信号(第1光電変換信号)に基づき焦点検出を行う。第2焦点検出部111fは、可視光信号に基づき焦点検出を行う。焦点調節部211aは、第1焦点検出部111eによる焦点検出結果と第2焦点検出部111fによる焦点検出結果との少なくとも一方を用いて撮影光学系10の焦点調節を行う。このように、赤外光信号と可視光信号とを使い分けるようにしたので、一方の画像信号だけで焦点調節を行う場合に比べて、より精度の高い焦点調節を行うことができる。
(5)焦点調節部211aは、マーカー検出部11bによるマーカー80の検出結果に基づいて第1焦点評価値と第2焦点評価値とを組み合わせることにより撮影光学系10の焦点調節を行う。このようにしたので、赤外光と可視光とを組み合わせた高精度な焦点調節を行うことが可能になる。
(6)演算部211gは、マーカー検出部11bによるマーカー80の検出結果に基づいて第1合焦位置と第2合焦位置との加重平均である第3合焦位置を演算する。焦点調節部211aは、この第3合焦位置に基づき撮影光学系10の焦点調節を行う。このようにしたので、赤外光と可視光とを組み合わせた高精度な焦点調節を行うことが可能になる。
(7)演算部211gは、マーカー検出部11bによりマーカー80が検出された場合には、マーカー検出部11bによりマーカー80が検出されなかった場合に比べて、第1合焦位置により大きな重みを割り当てて第3合焦位置を演算する。このようにしたので、マーカー80を可能な限り活用し、高精度な焦点調節を行うことが可能になる。
(8)測光部211hは、被写体から撮影光学系10に入射する光量を測定する。演算部211gは、測光部211hにより測定された光量が少ないほど、第1合焦位置に大きな重みを割り当てて第3合焦位置を演算する。このようにしたので、暗い環境下における焦点調節の精度が向上する。
(9)デジタルカメラ3は、上部光電変換層31と下部光電変換層32とを積層した撮像素子21を備える。上部光電変換層31は可視光を透過し、下部光電変換層32は上部光電変換層31を透過した可視光を光電変換する。このようにしたので、赤外光カットフィルタを省略でき、デジタルカメラ1の製造コストを削減することができる。また、可視光用と赤外光用の2つの撮像素子を搭載する場合に比べ、デジタルカメラ3を小型化することが可能になる。
次のような変形も本発明の範囲内であり、変形例の一つ、もしくは複数を上述の実施形態と組み合わせることも可能である。
(変形例1)
第1の実施の形態では、可視光を用いたいわゆるコントラスト方式の自動焦点調節制御を行っていたが、これ以外の方式の自動焦点調節制御を採用してもよい。例えば、撮影光学系10の一対の瞳領域をそれぞれ通過した一対の光束の位相差から焦点調節状態を検出する、いわゆる位相差検出方式の自動焦点調節制御を、可視光を用いて実行してもよい。また、可視光ではなく赤外光などの不可視光を用いて、上述したコントラスト方式や位相差検出方式の自動焦点調節制御を実行することもできる。第2の実施の形態や第3の実施の形態でも同様に、位相差検出方式の自動焦点調節制御を用いることが可能である。
(変形例2)
マーカー選択部11cが、マーカー80に埋め込まれた優先順位以外の情報に基づいてピント合わせの対象とするマーカー80を選択してもよい。例えば、複数のマーカー80が検出された場合には、デジタルカメラからの距離が最も短い、すなわちデジタルカメラに最も近い位置にあるマーカー80を選択するようにしてもよい。
(変形例3)
焦点調節部11a,111a,211aがいわゆる被写体追尾を行うようにしてもよい。例えば、撮影者がレリーズスイッチを半押し状態のまま維持している間、焦点調節部11a,111a,211aが、マーカー80の移動に応じて繰り返しマーカー80に対する撮影光学系10の焦点調節を行うようにしてもよい。このようにすることで、従来の被写体追尾よりも、同一の被写体を確実に追尾することができる。
(変形例4)
上述した各実施の形態では、赤外光を光電変換し可視光を透過する上部光電変換層31と、可視光を光電変換する下部光電変換層32とを積層した撮像素子21を用いるデジタルカメラ1、2、3について説明した。積層順序を逆にしてもよい。例えば、上層に可視光を光電変換し赤外光を透過する層を設け、下層に赤外光を光電変換する撮像素子を用いてもよい。また、2層の光電変換層の代わりに、2つの撮像素子を用いてもよい。例えばペリクルミラー等により被写体光を分割し、これら2つの撮像素子に分割された被写体光の各々が入射するようにすることができる。
(変形例5)
デジタルカメラ1に赤外光の照射装置を設け、マーカー検出部11bがマーカーを検出する際、被写体に赤外光を照射するようにしてもよい。このようにすることで、マーカーの検出精度を向上させることができる。
(変形例6)
マーカー80の形状やパターン81に埋め込まれる情報の内容、パターン81に情報を埋め込む方式等は、上述の実施形態で例示したものに限定されず、どのようなものであってもよい。
上記では、種々の実施の形態および変形例を説明したが、本発明はこれらの内容に限定されるものではない。本発明の技術的思想の範囲内で考えられるその他の態様も本発明の範囲内に含まれる。
1、2、3…デジタルカメラ、11、111、211…制御部、11a、111a,211a…焦点調節部、11b…マーカー検出部、11c…マーカー選択部、11d…優先順位読出部、21…撮像素子、31…上部光電変換層、32…下部光電変換層、111e…第1焦点検出部、111f…第2焦点検出部、211g…演算部、211h…測光部

Claims (11)

  1. 撮影光学系を通過した不可視光線を光電変換し第1光電変換信号を出力する第1光電変換手段と、
    不可視光線を反射する所定のパターンを有し被写体の表面に予め設置されたマーカーを、前記第1光電変換信号から前記パターンを検出することにより検出するマーカー検出手段と、
    前記マーカー検出手段により検出された前記マーカーが設置された前記被写体にピントが合うように前記撮影光学系の焦点調節を行う焦点調節手段と、
    を備えることを特徴とする撮像装置。
  2. 請求項1に記載の撮像装置において、
    前記マーカー検出手段により複数の前記被写体の各々に設置された複数の前記マーカーが検出された場合に、当該複数のマーカーからいずれか1つのマーカーを選択するマーカー選択手段を備え、
    前記焦点調節手段は、前記マーカー検出手段により前記複数のマーカーが検出された場合、前記マーカー選択手段により選択された前記1つのマーカーが設置された前記被写体にピントが合うように焦点調節を行うことを特徴とする撮像装置。
  3. 請求項2に記載の撮像装置において、
    前記マーカー検出手段により検出された各々の前記マーカーから、当該マーカーにより特定される前記被写体の優先順位に関する情報を読み出す優先順位読出手段を備え、
    前記マーカー選択手段は、前記優先順位読出手段により最も高い前記優先順位が読み出された前記マーカーを選択することを特徴とする撮像装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の撮像装置において、
    前記第1光電変換信号に基づき焦点検出を行う第1焦点検出手段と、
    前記撮影光学系を通過した可視光線を光電変換し第2光電変換信号を出力する第2光電変換手段と、
    前記第2光電変換信号に基づき焦点検出を行う第2焦点検出手段とを備え、
    前記焦点調節手段は、前記第1焦点検出手段と前記第2焦点検出手段との少なくとも一方を用いて前記撮影光学系の焦点調節を行うことを特徴とする撮像装置。
  5. 請求項4に記載の撮像装置において、
    前記焦点調節手段は、前記マーカー検出手段により前記マーカーが検出された場合には前記第1焦点検出手段を用いて前記撮影光学系の焦点調節を行い、前記マーカー検出手段により前記マーカーが検出されなかった場合には前記第2焦点検出手段を用いて前記撮影光学系の焦点調節を行うことを特徴とする撮像装置。
  6. 請求項4に記載の撮像装置において、
    前記焦点調節手段は、前記マーカー検出手段による前記マーカーの検出結果に基づいて前記第1焦点検出手段と前記第2焦点検出手段とを組み合わせることにより前記撮影光学系の焦点調節を行うことを特徴とする撮像装置。
  7. 請求項6に記載の撮像装置において、
    前記マーカー検出手段による前記マーカーの検出結果に基づいて前記第1焦点検出手段による焦点検出結果と前記第2焦点検出手段による焦点検出結果との加重平均を演算する演算手段を備え、
    前記焦点調節手段は、前記演算手段により演算された前記加重平均に基づき前記撮影光学系の焦点調節を行うことを特徴とする撮像装置。
  8. 請求項7に記載の撮像装置において、
    前記演算手段は、前記マーカー検出手段により前記マーカーが検出された場合には、前記マーカー検出手段により前記マーカーが検出されなかった場合に比べて、前記第1焦点検出手段による焦点検出結果により大きな重みを割り当てて前記加重平均を演算することを特徴とする撮像装置。
  9. 請求項7または8に記載の撮像装置において、
    前記被写体から前記撮影光学系に入射する光量を測定する測光手段を備え、
    前記演算手段は、前記測光手段により測定された前記光量が少ないほど、前記第1焦点検出手段による焦点検出結果に大きな重みを割り当てて前記加重平均を演算することを特徴とする撮像装置。
  10. 請求項4〜9のいずれか一項に記載の撮像装置において、
    前記第1光電変換手段と前記第2光電変換手段とを積層した撮像素子を備え、
    前記第1光電変換手段は、前記可視光線を透過し、
    前記第2光電変換手段は、前記第1光電変換手段を透過した前記可視光線を光電変換することを特徴とする撮像装置。
  11. 請求項4〜9のいずれか一項に記載の撮像装置において、
    前記第1光電変換手段と前記第2光電変換手段とを積層した撮像素子を備え、
    前記第2光電変換手段は、前記不可視光線を透過し、
    前記第1光電変換手段は、前記第2光電変換手段を透過した前記不可視光線を光電変換することを特徴とする撮像装置。
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