JP2015099183A - フォトマスクの製造方法およびパターン転写方法 - Google Patents

フォトマスクの製造方法およびパターン転写方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ハードマスクパターンをマスクとしてクロム系薄膜をエッチングする際に、パターン精度(CD精度)を向上することができるフォトマスクの製造方法を提供すること。
【解決手段】クロム系薄膜(105)上に形成された、ハードマスク膜(103)をパターニングして、ハードマスクパターン(103a)を形成するパターニング工程と、ハードマスクパターン(103a)をマスクとして、塩素および酸素を含むエッチングガスを用いて、クロム系薄膜(105)にドライエッチングを施すクロムドライエッチング工程と、を有し、クロムドライエッチング工程において、ドライエッチング装置内に存在させた有機ガスにより、クロム系薄膜(105)の側面において生じる等方性エッチング速度を低減する。
【選択図】図2

Description

本発明は、クロム系薄膜をドライエッチングして転写用パターンを形成することを含むフォトマスクの製造方法、およびこの方法により製造したフォトマスクを用いたパターン転写方法に関する。特に、大規模集積回路(LSI)などを含む半導体装置の製造に用いられるフォトマスクの製造方法に関する。
半導体集積回路の高集積化などに伴い、その製造工程中の微細加工プロセスにおいて使用されるフォトマスクについて、従来以上に高いパターン精度が要求されている。
このような微細加工プロセスにおいて使用されるフォトマスクにおける転写用パターンの材料として、クロム系材料を使用することが知られている(たとえば、特許文献1参照)。
特許第4272654号公報
転写用パターンの材料としてクロム系材料を使用したフォトマスクの製造に際して、レジストパターンをマスクとするクロム系薄膜のエッチングについて、微小開口パターン(ホール)の寸法精度や形状精度を十分に達成できないという課題があった。
このような課題に対して、上記特許文献1には、レジストパターンをマスクとしてクロム系薄膜をエッチングする際に、ハロゲンおよび酸素を含むエッチングガスを用いるとともに、密度ジャンプが生じるプラズマ励起用パワーよりも低いパワーを適用する方法が記載されている。なお、密度ジャンプとは、プラズマ励起用パワーを増加させたときに、プラズマの電子密度が急激に増加する現象を指す。
また、上記特許文献1には、レジストパターンとクロム系薄膜とのエッチング選択比を1.5以下として、上方からエッチングされて削られるレジストパターンから生じる有機反応物を、当該レジストパターンの側壁に堆積させることにより、レジストパターンの寸法変動を低減する方法が記載されている。さらに、上記特許文献1には、レジストパターン以外の有機物を、エッチングされるレジスト層の側壁に堆積させる方法が記載されている。
しかしながら、半導体素子などの回路パターンの高精細化に伴い、フォトマスク上の設計パターン線幅と実測線幅とのずれ量に対する許容値は、非常に小さくなっている。半導体集積回路の集積度が増加するにつれて、半導体集積回路の製造過程でのデザインルールはさらに厳しくなり、CD(Critical Dimension)ユニフォーミティやCDリニアリティに対して、ますます厳しい要求がなされている。
一方で、パターンの微細化に伴い、レジストパターンのアスペクト比が増大し、たとえば現像時にレジストパターンが脱落するリスクが高まっている。
そこで、クロム系薄膜などの被エッチング膜をエッチングする際に、レジストパターンをマスクとして用いる替わりに、ハードマスクパターンをマスクとして用いることが提案されている。
ところで、ハードマスクパターンをマスクとしてクロム系薄膜をエッチングする場合には、上記特許文献1に記載された方法に頼ることはできない。すなわち、クロム系薄膜をエッチングする際に、レジストパターンの側壁に有機反応物を堆積させることによりレジストパターンの寸法変動を抑止するという方法では、レジストパターンではなくハードマスクを用いる系においては十分な作用を得ることができないという課題を、本発明者は見出した。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、ハードマスクパターンをマスクとしてクロム系薄膜をエッチングする際に、パターン精度(CD精度)を向上することができるフォトマスクの製造方法およびパターン転写方法を提供することを目的とする。
本発明のフォトマスクの製造方法は、透明基板上に形成されたクロム系薄膜をドライエッチングして、転写用パターンを形成することを含むフォトマスクの製造方法であって、
前記クロム系薄膜上に形成された、ハードマスク膜をパターニングして、ハードマスクパターンを形成するパターニング工程と、前記ハードマスクパターンをマスクとして、塩素および酸素を含むエッチングガスを用いて、前記クロム系薄膜にドライエッチングを施すクロムドライエッチング工程と、を有し、前記クロムドライエッチング工程において、ドライエッチング装置内に存在させた有機ガスにより、前記クロム系薄膜の側面において生じる等方性エッチング速度を低減することを特徴とする。
上記フォトマスクの製造方法において、前記クロムドライエッチング工程において、前記有機ガスによって前記ドライエッチング装置内で生成された有機化学種が、前記クロム系薄膜の被エッチング側壁に堆積することにより、前記等方性エッチング速度を低減することが好ましい。
上記フォトマスクの製造方法において、前記クロムドライエッチング工程において、前記有機ガスを前記ドライエッチング装置内に導入してもよい。
上記フォトマスクの製造方法において、前記クロムドライエッチング工程において、前記ドライエッチング装置内に配置された有機物材料から有機化学種を発生させてもよい。
上記フォトマスクの製造方法において、前記パターニング工程において、前記ハードマスク膜上に形成したレジストパターンをマスクとして前記ハードマスク膜をエッチングすることにより、前記ハードマスクパターンを形成し、前記クロムドライエッチング工程の前に、前記レジストパターンを剥離除去してもよい。
上記フォトマスクの製造方法において、前記ハードマスクは、シリコン、タンタル、タングステンもしくはアルミニウムまたはこれらのいずれかの化合物を含んでいてもよい。
本発明のパターン転写方法は、上記フォトマスクの製造方法により製造されたフォトマスクを用いて、250nm以下の波長をもつ露光光により、前記転写用パターンを被転写体上に転写することを特徴とする。
本発明によれば、ハードマスクパターンをマスクとしてクロム系薄膜をエッチングする際に、パターン精度(CD精度)を向上することができる。
本実施の形態に係るフォトマスクの一例を示す断面模式図である。 上記実施の形態に係るフォトマスクの製造方法の一例を説明する図である。 上記実施の形態に係るフォトマスクの製造方法の一例を説明する図である。 クロム系薄膜の断面形状の劣化を説明する図である。 クロム系薄膜の断面形状の劣化を説明する図である。 第1の実施の形態に係るエッチング装置を示す概略図である。 第2の実施の形態に係るエッチング装置を示す概略図である。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係るフォトマスクの一例を示す断面模式図である。図1に示すように、フォトマスク110は、透明基板104上に転写用パターン105aを備えて構成される。透明基板104としては、たとえば合成石英などを用いることができる。
フォトマスク110における転写用パターン105aは、フォトマスク110を露光装置に搭載し、露光光を照射することにより、被転写体上に所望のパターンを形成するためのものである。
転写用パターン105aは、透明基板104上にクロム系薄膜がパターニングされて構成されている。転写用パターン105aは、本発明の効果を損なわない範囲で、他の膜パターンの上層または下層にクロム系薄膜が形成されて構成されていてもよい。すなわち、転写用パターン105aは、透明基板104上に直接形成されたクロム系薄膜で構成されていてもよく、または、透明基板上104に他の膜を介して形成されたクロム系薄膜で構成されていてもよい。
フォトマスク110の有するCDは、30nmから150nm程度、特に、30nmから100nm程度であることが好ましい。この場合、CDユニフォーミティは、面内レンジを3nm以下、さらには2nm以下に抑えることが可能となる。CDリニアリティは、10nm以下とすることができる。
以下、本発明の実施の形態に係るフォトマスクの製造方法について、詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
図2は、第1の実施の形態に係るフォトマスクの製造方法の一例について説明する図である。まず、透明基板104上にクロム系薄膜105が形成され、クロム系薄膜105上にハードマスク膜103が形成されたフォトマスクブランクを用意する(図2A参照)。
クロム系薄膜105は、フォトマスクを製造した際に、転写用パターンとして露光時に露光光を遮光する遮光膜として機能する。ただし、本発明の効果を損なわない範囲で、クロム系薄膜は、所定の範囲の露光光透過率を有していてもよい。たとえば、クロム系薄膜105は、クロム単体、または、酸化物、窒化物、炭化物、酸化窒化物、酸化炭化窒化物などのクロムの化合物で構成される。また、クロム系薄膜105は、その表面に反射防止層を備えていてもよい。透明基板104とクロム系薄膜105との間に、他の膜が形成されていてもよい。
ハードマスク膜103は、シリコン(Si)、タンタル(Ta)、タングステン(W)もしくはアルミニウム(Al)またはこれらの酸化物、窒化物などの化合物を含んで構成される。
クロム系薄膜105およびハードマスク膜103は、スパッタ法などの公知の成膜法を適用して形成できる。
続いて、フォトマスクブランクの最表面にレジスト膜102を形成する(図2B参照)。レジスト膜102は、フォトレジストや電子線レジストなど公知のレジストで構成される。ここでは、レジスト膜102が、電子線用のポジレジストで構成される場合を説明する。レジスト膜102は、スピンコータなどの公知の塗布装置を用いて形成できる。
続いて、レジスト付きのフォトマスクブランクを電子線描画装置にセットして、所定の設計データによるパターンを描画する。その後、レジスト膜102を現像して、レジストパターン102aを形成する(図2C参照)。
続いて、レジストパターン102aをマスクとして、ハードマスク膜103をドライエッチングすることにより、ハードマスクパターン103aを形成する(図2D参照)。
レジストパターン102aは、ハードマスク膜103のドライエッチングに耐えられる厚みを有していればよい。たとえば、レジストパターン102aの厚みは、1500Å以下とすることができる。また、レジストパターン102aとハードマスク膜103とのエッチング選択比は、1〜10とすることができる。
したがって、レジストパターンをマスクとしてクロム系薄膜をエッチングする場合と比較して、レジストパターン102aの厚みを薄くすることができる。これにより、ハードマスクの精緻なパターニングが可能であり、最終的に形成される転写用パターンの形成精度を向上することが可能となる。
図2Dに示すハードマスクパターン103aを形成することにより、レジストパターン102aは既にその役割を終え、厚みが減少している。したがって、この段階で、図3に示すように、レジストパターン102aを剥離除去してもよい。
続いて、ハードマスクパターン103aをマスクとして、クロム系薄膜105をドライエッチングすることにより、転写用パターン105aを形成する(図2E参照)。ハードマスクパターン103aとクロム系薄膜105とのエッチング選択比は、10以上、好ましくは20〜60程度とすることができる。
ところで、ハードマスクパターン103aをマスクとして、クロム系薄膜105をドライエッチングする場合、次の2つの問題が生じるおそれがある。
第一に、ハードマスクパターン103aのエッジに対してクロム系薄膜105のエッジが後退し、いわゆるアンダーカット部分が形成される問題が生じるおそれがある(図4参照)。
第二に、クロム系薄膜105の断面を垂直にするためにオーバーエッチングを進めると、ハードマスクパターン103aとクロム系薄膜105との寸法の差異が広がり、いわゆる変換差が大きいパターニングとなってしまう問題が生じるおそれがある(図5参照)。ここで、変換差とは、エッチングマスクと被エッチング薄膜との寸法(CD)の差をいう。
このような変換差は、パターンの寸法に依存する傾向がある。すなわち、たとえば透明基板が露出した透光部などの幅の大きいスペースパターンと、幅の小さいスペースパターンとでは変換差が異なる。幅の小さいスペースパターンにおいて、クロム系薄膜105のエッチングは完了しにくい。これに伴い、幅の小さいスペースパターンにおいては、クロム系薄膜105の断面形状が劣化し、CD精度、特にCDリニアリティが低下する。
クロム系薄膜105の断面形状の劣化、すなわちクロム系薄膜105の断面が基板表面に対して垂直にならないことに起因して、わずかなエッチング量の差で大きなCD差が生じやすくなる。また、四角形状を有する抜き部や残し部などの角の部分に、形状差が生じやすくなる。なお、抜き部とは、遮光部に囲まれた、設計上四角形状の透光部を指す。また、残し部とは、透光部に囲まれた、設計上四角形状の遮光部を指す。
このようなCD差や形状差は、検査工程において、欠陥とする必要のない部分が欠陥と認識されてしまう疑似欠陥を生じやすく、検査の精度や効率に影響を与える。
パターン形状が設計データに対して忠実に形成されないと、半導体製造工程におけるリソグラフィー工程でのマージンが低下したり、条件設定に必要な工程が増加したり、変換差を解消するための設計データ加工(データサイジングなど)量が増大するなどの不都合が生じる。
そこで、本実施の形態においては、変換差を低減し、CDリニアリティをさらに向上するとともに、パターンの断面形状が基板表面に対して垂直に近づくような方法を用いて、ハードマスクパターン103aをマスクとして、クロム系薄膜105をドライエッチングする。
図6は、本実施の形態に係るクロム系薄膜105のドライエッチングに用いる装置200の概略図である。図6に示すように、装置200は、プラズマ発生コイル201と、コイル用高周波(RF:Radio Frequency)電源202と、減圧容器(チェンバー)203と、RF電極204と、RF電極用RF電源205と、ガス導入系206と、排気系207と、RF電極カバー208と、を含んで構成される。なお、図6においては、エッチング中のマスク基板101を一定温度に制御する機構は図示していない。
図6に示すように、RF電極204上には、マスク基板101が設置される。このマスク基板101は、たとえば図2Dに示すような構造を有する。RF電極204は、マスク基板101が設置される部分を除き、RF電極カバー208で被覆されている。
排気系207により、チェンバー203内は高真空の状態に保たれている。
ガス導入系206は、チェンバー203に対して塩素および酸素を含むガスを、エッチングガスとして導入する。エッチングガスは、ヘリウムなどの不活性ガスを含んでいてもよい。
さらに、本実施の形態においては、塩素および酸素を含むエッチングガスとともに、有機ガスを導入する。たとえば、この場合の有機ガスとしては、エタノールを用いることができる。
ただし、有機ガスの種類はこれに限られず、マスフローコントローラで使用可能なものであり、かつ、塩素以外のハロゲンを含まずに炭素および水素を含有する有機ガスであれば使用可能である。このような有機ガスとしては、たとえば、メタン、エタン、アセチレン、塩化ビニルまたは青酸ガスなどを用いることができる。
エッチングガスを導入した後、排気系207の排気量を調整して、チェンバー203内を所望の圧力に保つ。
この状態で、プラズマ発生コイル201に対して、コイル用RF電源202より高周波電力(ICP(Inductively Coupled Plasma)パワー)を供給することにより、チェンバー203内にプラズマを発生させる。プラズマ発生後、速やかにRF電極204に対して、RF電極用RF電源205より高周波電力を供給する。
プラズマ発生コイル201に対して供給するプラズマ励起用パワーは、プラズマの密度ジャンプが起こるパワーよりも低いパワーまたは高いパワーとすることができる。なお、プラズマ励起用パワーとは、ICP方式の場合は、ICPパワーを指す。
チェンバー203内に導入された有機ガスは、クロム系薄膜105のドライエッチング中に、等方性デポジション成分としてはたらく。具体的には、クロム系薄膜105のドライエッチング工程において、プラズマによって発生した電子やラジカルが、チェンバー203内に存在する有機ガスと反応して、有機化学種を生成する。この有機化学種は、エッチングされるクロム系薄膜105の側壁に堆積する。この堆積によって、クロム系薄膜105の等方性エッチングが阻害され、クロム系薄膜105の側面において生じる等方性エッチング速度が低減する。
これにより、クロム系薄膜105の側壁にアンダーカット部分が生じることが抑止され、透明基板104表面に対して垂直に近い側壁形状を得ることができる。この結果、クロム系薄膜105のエッチング終了時に行うオーバーエッチングの時間も短くすることができ、変換差を低減できるとともに、変換差のパターン寸法依存性をも低減できる。
第1の実施の形態に係るフォトマスクの製造方法によれば、ハードマスクパターン103aをマスクとしてクロム系薄膜105をドライエッチングするに際し、レジストパターン102aは存在しない(図3参照)か、あるいは存在してもわずかな残存量となる(図2D参照)。そのため、レジストパターン102aの側壁に有機反応物を堆積させることにより、レジストパターン102aの寸法変動を低減する方法を用いることはできない。
しかしながら、ハードマスクパターン103aをマスクとしてクロム系薄膜105をドライエッチングするに際し、装置200のチェンバー203内に有機ガスを供給することにより、被エッチング材であるクロム系薄膜105自体の側壁に、有機化学種を堆積することができ、クロム系薄膜105の等方性エッチングの状態を制御することが可能となる。
また、第1の実施の形態に係るフォトマスクの製造方法によれば、プラズマ発生コイル201に対して、プラズマの密度ジャンプが生じるプラズマ励起用パワーよりも高いパワーを適用しても、十分に、クロム系薄膜105側壁へ有機化学種を堆積することが可能となる。このようなパワーを用いることにより、プラズマ発生の安定性および均一性がより高まり、結果としてドライエッチング工程の安定性および面内均一性に寄与する。
また、第1の実施の形態に係るフォトマスクの製造方法によれば、有機化学種の発生は、レジストパターン102aに依存しないので、レジストパターン102aがもつパターン形状、すなわち面内の被覆率に影響を受けず、所望の等方性エッチングの状態が制御しやすいという利点がある。
さらに、第1の実施の形態に係るフォトマスクの製造方法によれば、クロム系薄膜105の断面形状が開口パターン(ホール)の寸法に依存して、開口パターンの寸法が小さくなると、クロム系薄膜105の断面にテーパ部が発生するという問題を改善できる。
従来技術において、クロム系薄膜をドライエッチングする際のパターンの断面形状や変換差を向上させる一助として、たとえば高RFバイアス(Vdc150V以上)を用いることが提案されていた。しかし、この場合には、クロム系薄膜表面の変化によるエッチング停止が生じるおそれがあった。一方、第1の実施の形態に係る方法によれば、このような不都合は解消される。
第1の実施の形態に係るフォトマスクの製造方法によって製造されるフォトマスク110の用途には、特に制約はない。特に、250nm以下の露光波長をもつ露光光を用いて、転写用パターン105aを被転写体上に転写する場合に、好適に用いることができる。このような露光光としては、たとえばKrFやArFなどのエキシマレーザを用いることができる。
第1の実施の形態に係る装置200を用いたフォトマスクの製造方法によれば、ハードマスクパターン103aをマスクとしてクロム系薄膜105をドライエッチングする際に、クロム系薄膜105の側壁に有機化学種を堆積させて等方性エッチング速度を低減することにより、基板表面に対して垂直に近いクロム系薄膜105の側壁形状を得ることができる。これにより、CDユニフォーミティやCDリニアリティなどを含むCD精度を向上することが可能となる。
(第2の実施の形態)
第2の実施の形態では、第1の実施の形態とは異なる構成の装置を用いて、クロム系薄膜をドライエッチングする方法について説明する。以下、第2の実施の形態に係る装置の構成について図7に基づいて説明する。なお、図7において、図6に示す装置200と共通する構成については同一の符号を付してその説明を省略する。
図7に示すように、装置210は、有機RF電極カバー208aを備える点で、図6に示す装置200と相違する。有機RF電極カバー208aは、たとえばポリスチレンなどの有機高分子物質で構成されている。
有機RF電極カバー208aを構成する有機高分子物質としては、ポリスチレンの他、塩素以外のハロゲンを含まずに炭素および水素を含有する有機高分子、またはカーボンを用いることができる。このような有機高分子としては、たとえば、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、メラミンまたはポリエチレンなどを用いることができる。
有機RF電極カバー208aを備えることにより、クロム系薄膜105のドライエッチング工程において、有機RF電極カバー208a中の有機高分子が気化して有機化学種を生成する。有機化学種は、エッチング中のクロム系薄膜105の側壁に堆積して保護層として機能する。これにより、クロム系薄膜105の側壁にアンダーカット部が生じて、断面形状が劣化することを抑止することができる。
なお、有機高分子物質は、チェンバー203内の他の位置に設けられていてもよい。たとえば、図7に示す装置210には、チェンバー203内壁の少なくとも一部を被覆する有機内壁209が設けられている。
装置210においては、有機高分子物質で構成される有機RF電極カバー208aと有機内壁209の少なくとも一方を備えるため、ガス導入系206から有機ガスを導入する必要がない。なお、その他のドライエッチング工程は、第1の実施の形態と同様である。
第2の実施の形態に係る装置210を用いたフォトマスクの製造方法によれば、ハードマスクパターン103aをマスクとしてクロム系薄膜105をドライエッチングする際に、クロム系薄膜105の側壁に有機化学種を堆積させて等方性エッチング速度を低減することにより、基板表面に対して垂直に近いクロム系薄膜105の側壁形状を得ることができる。これにより、CDユニフォーミティやCDリニアリティなどを含むCD精度を向上することが可能となる。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されず、さまざまに変更して実施可能である。上記実施の形態において、添付図面に図示されている大きさや形状などについては、これに限定されず、本発明の効果を発揮する範囲内で適宜変更が可能である。その他、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施可能である。
101 マスク基板
102 レジスト膜
102a レジストパターン
103 ハードマスク膜
103a ハードマスクパターン
104 透明基板
105 クロム系薄膜
105a 転写用パターン
110 フォトマスク
200,210 装置
201 プラズマ発生コイル
202 コイル用RF電源
203 チェンバー
204 RF電極
205 RF電極用RF電源
206 ガス導入系
207 排気系
208 RF電極カバー
208a 有機RF電極カバー
209 有機内壁

Claims (7)

  1. 透明基板上に形成されたクロム系薄膜をドライエッチングして、転写用パターンを形成することを含むフォトマスクの製造方法であって、
    前記クロム系薄膜上に形成された、ハードマスク膜をパターニングして、ハードマスクパターンを形成するパターニング工程と、
    前記ハードマスクパターンをマスクとして、塩素および酸素を含むエッチングガスを用いて、前記クロム系薄膜にドライエッチングを施すクロムドライエッチング工程と、を有し、
    前記クロムドライエッチング工程において、ドライエッチング装置内に存在させた有機ガスにより、前記クロム系薄膜の側面において生じる等方性エッチング速度を低減することを特徴とするフォトマスクの製造方法。
  2. 前記クロムドライエッチング工程において、前記有機ガスによって前記ドライエッチング装置内で生成された有機化学種が、前記クロム系薄膜の被エッチング側壁に堆積することにより、前記等方性エッチング速度を低減することを特徴とする請求項1に記載のフォトマスクの製造方法。
  3. 前記クロムドライエッチング工程において、前記有機ガスを前記ドライエッチング装置内に導入することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のフォトマスクの製造方法。
  4. 前記クロムドライエッチング工程において、前記ドライエッチング装置内に配置された有機物材料から有機化学種を発生させることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のフォトマスクの製造方法。
  5. 前記パターニング工程において、前記ハードマスク膜上に形成したレジストパターンをマスクとして前記ハードマスク膜をエッチングすることにより、前記ハードマスクパターンを形成し、前記クロムドライエッチング工程の前に、前記レジストパターンを剥離除去することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載のフォトマスクの製造方法。
  6. 前記ハードマスクは、シリコン、タンタル、タングステンもしくはアルミニウムまたはこれらのいずれかの化合物を含むことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載のフォトマスクの製造方法。
  7. 請求項1から請求項6のいずれかに記載のフォトマスクの製造方法により製造されたフォトマスクを用いて、250nm以下の波長をもつ露光光により、前記転写用パターンを被転写体上に転写することを特徴とするパターン転写方法。
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