JP2015098984A - ボイラシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】初期給水時に缶水が沸騰して缶体に振動が発生することを抑制できるクローズドタイプのボイラシステムを提供すること。
【解決手段】クローズドタイプのボイラシステム1であって、缶体11及び給水加熱器19を有するボイラ10と、ドレンタンク21と、ボイラ10にドレンを給水として供給するドレン供給ラインL3と、ドレン供給ラインL3に設けられ、ボイラに供給されるドレンの流量を調整する給水バルブ65と、ボイラ10の初期給水ステージにおいて、給水バルブ65を第1の開度で開放させて缶体11に給水を行う制御部90と、を備え、制御部90は、初期給水ステージにおいて、缶体11の入口の給水温度が第1温度以上、かつ、ボイラ10の入口の給水温度が第1温度よりも高い第2温度以上であった場合に、給水バルブ65の開度を、第1の開度よりも小さい第2の開度に変更する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ボイラシステムに関する。より詳細には、負荷機器から排出されるドレンを、大気に開放することなく回収してボイラに給水するクローズドタイプのボイラシステムに関する。
従来、ボイラによって生成された蒸気を負荷機器に供給し、負荷機器において熱源として使用された蒸気が凝縮して発生するドレンを、耐圧性を有する密閉型のドレンタンクに高温・高圧の状態で回収して、再度ボイラに給水するクローズドタイプのボイラシステムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−105442号公報
ところで、ボイラシステムにおいて、燃焼を停止していたボイラに燃焼指示が出された場合、まず、蒸気を生成する缶体に所定の水位まで給水を行った後、ボイラの燃焼が開始される(以下、燃焼開始前に行われる給水を初期給水ともいう)。ここで、クローズドタイプのボイラシステムにおいては、給水として高温高圧のドレンが用いられる。そのため、燃焼指示が出されたボイラの缶体に低温の水(缶水)が残っていた場合、この残っていた缶水が、供給される高温高圧のドレンにより加温されて激しく沸騰し、缶体に振動が発生してしまう。そして、缶体に振動が発生すると、ボイラを構成する部品や配管に破損が生じるおそれがあり、また、ボイラの使用者に不安感を与えてしまう。
従って、本発明は、初期給水時に缶水が沸騰して缶体に振動が発生することを抑制できるクローズドタイプのボイラシステムを提供することを目的とする。
本発明は、生成した蒸気から生じるドレンを再び給水として用いるクローズドタイプのボイラシステムであって、蒸気を生成する缶体、及び該缶体に供給される給水を加熱する給水加熱器を有するボイラと、前記ボイラで生成され負荷機器において使用された蒸気が凝縮して生じたドレンを貯留するドレンタンクと、前記ドレンタンクと前記ボイラとを接続し該ボイラにドレンを給水として供給するドレン供給ラインと、前記ドレン供給ラインに設けられ、前記ボイラに供給されるドレンの流量を調整する給水バルブと、前記ボイラの初期給水ステージにおいて、前記給水バルブを第1の開度で開放させて前記缶体に給水を行う制御部と、を備え、前記制御部は、前記初期給水ステージにおいて、前記缶体の入口の給水温度が第1温度以上、かつ、前記ボイラの入口の給水温度が前記第1温度よりも高い第2温度以上であった場合に、前記給水バルブの開度を、前記第1の開度よりも小さい第2の開度に変更するボイラシステムに関する。
また、前記制御部は、前記給水バルブの開度を前記第1の開度から前記第2の開度に変更する場合、前記給水バルブを一度閉止した後、前記第2の開度とすることが好ましい。
また、前記制御部は、前記缶体の温度が第3温度を上回った場合、前記給水バルブの開度を第1の開度に戻すことが好ましい。
また、前記制御部は、前記ボイラに燃焼指示があった場合に前記缶体の水位が第1水位以下であると、前記初期給水ステージであると判定することが好ましい。
本発明のボイラシステムによれば、初期給水時に缶水が沸騰して缶体に振動が発生することを抑制できる。
本発明の一実施形態に係るボイラシステムの構成を示す図である。 ボイラシステムを構成するボイラを模式的に示した図である。 本発明のボイラシステムの制御部の構成を示す機能ブロック図である。
以下、本発明のボイラシステムの好ましい一実施形態について、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るボイラシステム1の構成を示す図である。
本実施形態のボイラシステム1は、図1に示すように、複数のボイラ10を含んで構成されるボイラ装置70と、クローズド方式のドレン回収装置20と、を備える。
ボイラ装置70は、図1に示すように、複数のボイラ10と、複数のボイラ10で生成された蒸気が集合される蒸気ヘッダ71と、複数のボイラ10と蒸気ヘッダ71とを連結する連結管72と、を備える。
ボイラ10は、内部に供給された給水を燃焼ガスにより加熱して蒸気を生成する。本実施形態では、ボイラ10には、後述のドレン回収装置20により回収されたドレンが給水として供給される。
ボイラ10の詳細については、後述する。
図1に示すように、複数のボイラ10で生成された蒸気は、連結管72を通って蒸気ヘッダ71に供給される。蒸気ヘッダ71は、複数のボイラ10で生成された蒸気を貯留し、負荷機器50に供給する。
負荷機器50は、ボイラ10で生成された蒸気を熱源として利用し、加熱対象物との間で熱交換を行う。
ドレン回収装置20は、ボイラ10により生成された蒸気が負荷機器50で利用されることで凝集して生じたドレンを高温高圧の状態で回収し、この回収したドレンを給水として再びボイラ10に供給する。
ドレン回収装置20は、ドレンタンク21と、オープンタンク22と、第1蒸気供給ラインL1と、ドレン回収ラインL2と、ドレン供給ラインL3と、第2蒸気供給ラインL4と、フラッシュ蒸気排出ラインL5と、補給水供給ラインL6と、を備える。
ドレンタンク21は、負荷機器50において熱交換に用いられた蒸気の一部が凝集して生じるドレンを回収して収容する。このドレンタンク21は、耐圧性を有し密閉可能な圧力容器により構成される。
オープンタンク22は、大気に開放されている。このオープンタンク22は、ボイラ10に供給される補給水を貯留する。また、オープンタンク22には、ドレンタンク21においてドレンから発生したフラッシュ蒸気が導入される。
第1蒸気供給ラインL1は、蒸気ヘッダ71と負荷機器50とを接続し、ボイラ10で生成された蒸気を負荷機器50に供給する。
ドレン回収ラインL2は、負荷機器50とドレンタンク21とを接続し、負荷機器50で発生したドレンをドレンタンク21に回収する。このドレン回収ラインL2には、負荷機器50において発生したドレンを排出し、かつ、蒸気の排出を防ぐスチームトラップ61、逆止弁62及びモータバルブ63が配置される。
ドレン供給ラインL3は、ドレンタンク21とボイラ10とを接続し、ドレンタンク21に収容されたドレンをボイラ10に供給する。本実施形態では、ドレン供給ラインL3の上流側の端部は、ドレンタンク21の下部に接続される。また、ドレン供給ラインL3の下流側は、複数のボイラ10のそれぞれに接続されるように分岐している。
以上のドレン供給ラインL3には、ドレンポンプ64及び給水バルブ65が配置される。ドレンポンプ64は、ドレンタンク21から供給されたドレンを昇圧してボイラ10に供給する。給水バルブ65は、モータバルブにより構成され、ドレンタンク21からボイラ10に供給されるドレンの流量を調節する。また、ドレン供給ラインL3におけるボイラ10の入口(後述の給水加熱器19の入口)及び後述の缶体11の入口には、それぞれドレン供給ラインL3を流れるドレンの温度を測定する温度センサ31,32が配置される(図2参照)。
第2蒸気供給ラインL4は、蒸気ヘッダ71とドレンタンク21とを接続する。この第2蒸気供給ラインL4は、ボイラ10で生成された蒸気をドレンタンク21に供給し、ドレンタンク21の内部の圧力を調節する。第2蒸気供給ラインL4には、圧力調整弁66及びモータバルブ67が配置される。
フラッシュ蒸気排出ラインL5は、ドレンタンク21とオープンタンク22とを接続し、ドレンタンク21で発生したフラッシュ蒸気をオープンタンク22に排出する。このフラッシュ蒸気排出ラインL5には、圧力調整弁68が配置されている。圧力調整弁68は、ドレンタンク21の内部の圧力が所定の圧力を超えた場合に、フラッシュ蒸気をオープンタンク22側に逃がして、ドレンタンク21の内部の圧力を低下させる。
補給水供給ラインL6は、オープンタンク22とドレンタンク21とを接続し、オープンタンク22に貯留された水をドレンタンク21に供給する。補給水供給ラインL6には、ポンプ69が配置されている。
次に、ボイラ10の構成について説明する。図2は、ボイラ10の構成を模式的に示した図である。
ボイラ10は、図2に示すように、缶体11と、この缶体11に設けられる水位測定部111及び缶体温度測定部112と、給気ダクト16と、排気ダクト18と、給水加熱器19と、制御部90と、を備える。
缶体11は、下部ヘッダ、複数の水管、上部ヘッダ(いずれも図示せず)を含んで構成される。この缶体11では、下部ヘッダから複数の水管に供給された給水(ドレン)が加熱されて蒸気が生成され、生成された蒸気が上部ヘッダに集められる。缶体11で生成された蒸気は、上部ヘッダから連結管72を通って蒸気ヘッダ71に供給される。
水位測定部111は、缶体11(複数の水管)の水位を測定する。缶体温度測定部112は、缶体11の温度(より詳細には、缶体11の内部に配置される水管の温度)を測定する。
給気ダクト16は、缶体11に燃焼用空気及び燃料ガスを供給する。より具体的には、給気ダクト16の上流側には、燃料ガスが供給される燃料供給ライン161及び燃焼用空気を供給される送風機162が接続される。そして、給気ダクト16は、燃料供給ライン161から供給される燃料ガスと送風機162から供給される燃焼用空気とを混合して缶体11に供給する。
排気ダクト18は、缶体11の内部で混合ガスが燃焼して生じた燃焼ガスを排出する。
給水加熱器19は、排気ダクト18に配置され、缶体11から排出される燃焼ガスと、缶体11に供給されるドレンとの間で熱交換を行う。即ち、本実施形態においては、ドレン供給ラインL3は、排気ダクト18に配置された給水加熱器19を経由してから缶体11に接続される。
制御部90は、ボイラ10の燃焼状態の制御及びボイラ10への給水制御を行う。制御部90による給水制御の詳細については、後述する。
次に、本実施形態のボイラシステム1の動作について説明する。
本実施形態では、まず、ボイラ10において蒸気が生成される。具体的には、まず、燃料ガスと燃焼用空気とが給気ダクト16において混合され、この燃料ガスと燃焼用空気との混合ガスが缶体11の内部に噴出されて燃焼される。次いで、混合ガスの燃焼により発生した燃焼ガスにより、缶体11に供給されたドレンが加熱されて蒸気が生成される。缶体11で生成された蒸気は、連結管72を介して蒸気ヘッダ71に供給される。
蒸気ヘッダ71に供給された蒸気は、負荷機器50において利用された後ドレンとなり、高温高圧の状態でドレンタンク21に貯留される。そして、ドレンタンク21に貯留されたドレンは、ドレン供給ラインL3を通ってボイラ10に給水として供給される。
一方、缶体11の内部において蒸気の生成に用いられた燃焼ガスは、排気ダクト18を通って外部に排出される。ここで、本実施形態では、排気ダクト18に給水加熱器19を配置し、ドレン供給ラインL3を、給水加熱器19を経由してからボイラ10(下部ヘッダ14)に接続させた。これにより、ドレン供給ラインL3を流通するドレンは、給水加熱器19において加熱されてからボイラ10に供給される。
ここで、本実施形態のボイラシステム1においては、制御部90は、水位測定部111により測定されるボイラ10の水位が、燃焼状態に応じて予め設定された目標水位となるように給水バルブ65の開度を調整して、ボイラ10に供給されるドレンの流量を制御する。
また、制御部90は、燃焼を停止していたボイラ10を燃焼させる場合には、燃焼状態の給水制御とは異なる初期給水制御を行う。
具体的には、制御部90は、図3に示すように、初期給水制御を実行するための構成として、初期給水ステージ判定部91と、給水バルブ制御部92と、缶体入口温度判定部93と、ボイラ入口温度判定部94と、缶体温度判定部95と、を備える。
初期給水ステージ判定部91は、燃焼を停止していたボイラ10を燃焼させる場合に、当該ボイラ10が初期給水ステージにあるか否かを判定する。本実施形態では、初期給水ステージ判定部91は、ボイラ10の水位が予め設定された第1水位以下であるか否かを判定し、ボイラ10の水位が第1水位以下であった場合に、当該ボイラ10が初期給水ステージにあると判定する。
尚、第1水位は、例えば、燃焼状態における目標水位の上限値よりも高い水位として設定される。
給水バルブ制御部92は、初期給水ステージ判定部91により、ボイラ10が初期給水ステージにあると判定された場合に、給水バルブ65を第1の開度で開放させて缶体11に初期給水を行わせる。ここで、第1の開度は、例えば、燃焼状態における給水バルブ65の最大開度よりも大きく設定される。これにより、初期給水ステージにおいて、ボイラ10に短時間で給水を行えるので、燃焼を停止していたボイラ10の燃焼開始までの時間を短縮できる。
ここで、クローズドタイプのボイラシステムにおいては、給水として高温高圧のドレンが用いられる。そのため、燃焼を停止していたボイラ10の缶体11に低温の水(缶水)が残っていた場合、この残っていた缶水が供給される高温高圧のドレンにより加温されて激しく沸騰し、缶体11に振動が発生してしまう。そして、缶体11に振動が発生すると、ボイラ10を構成する部品や配管に破損が生じるおそれがある。
そこで、本実施形態では、初期給水ステージにおいて、ドレン供給ラインL3を流れるドレンの温度が所定の条件を満たした場合に給水バルブ65の開度を絞ることで、缶体11に供給されるドレンの流量を減少させ、缶体11に振動が発生することを抑制している。具体的には、給水バルブ制御部92、缶体入口温度判定部93、ボイラ入口温度判定部94、及び缶体温度判定部95は、以下のような制御を行う。
缶体入口温度判定部93は、温度センサ32により測定される缶体11の入口のドレンの温度(給水温度)が第1温度以上であるか否かを判定する。
ボイラ入口温度判定部94は、温度センサ31により測定されるボイラ10の入口のドレンの温度が第1温度よりも高い第2温度以上であるか否かを判定する。
ここで、第1温度は、大気圧における水の飽和温度である100℃よりも所定温度低い温度(例えば、60℃〜80℃)に設定できる。また、第2温度は、例えば、大気圧における水の飽和温度である100℃に設定できる。
そして、給水バルブ制御部92は、缶体入口温度判定部93により缶体11の入口のドレンの温度が第1温度(例えば、60℃〜80℃)以上であると判定され、かつ、ボイラ入口温度判定部94によりボイラ10の入口のドレンの温度が第2温度以上(例えば、100℃)であると判定された場合に、給水バルブ65の開度を、第1の開度よりも小さい第2の開度に変更する。
これにより、初期給水ステージにおいて、缶体11に供給される給水(ドレン)の温度が高い場合には、缶体11に供給される給水量を少なくできるので、缶体11に残っていた缶水が激しく沸騰することを防げる。
即ち、初期給水を開始したときに缶体11の入口の給水温度が比較的低い場合(即ち、第1温度以上第2温度以下)であっても、ボイラ10の入口の給水温度が高温(即ち、第2温度以上)であった場合には、その後急激に給水温度が上昇することとなる。
一方、缶体11の入口の給水温度が第1温度に達していても、ボイラ10の入口の給水温度が第2温度以下であれば、缶体11の入口の温度は第2温度を超えることがなく、缶体11に残っていた缶水が激しく沸騰することもない。
そのため、缶体11の入口のドレンの温度が第1温度以上で、かつ、ボイラ10の入口のドレンの温度が第2温度以上である場合に、缶体11に供給する給水量を少なくすることで、不必要に給水量を絞ることなく、缶体11に残っていた缶水が激しく沸騰することを効果的に防げる。
また、給水バルブ制御部92は、給水バルブ65の開度を第1の開度から第2の開度に変更する場合、給水バルブを一度閉止した後、第2の開度としてもよい。これにより、給水バルブ65を一度閉止(全閉)状態とすることで、給水バルブ65の開度変更によって発生する誤差を解消できる。
缶体温度判定部95は、缶体温度測定部112により測定される缶体11の温度が第3温度を上回ったか否かを判定する。ここで、第3温度は、例えば、大気圧における水の飽和温度である100℃に設定できる。
そして、給水バルブ制御部92は、缶体温度判定部95により缶体11の温度が第3温度を上回ったと判定された場合、給水バルブ65の開度を第1の開度に戻す。即ち、缶体11の温度(つまり、缶水の温度)が所定の温度(例えば、100度)に達した場合には、缶体11に高温のドレンを供給しても、缶水は激しく沸騰することはない。そのため、缶体11の温度が第3温度を上回った場合、給水バルブ65の開度を第1の開度に戻すことで、缶体11が温まり、缶水の沸騰のおそれがなくなった場合には、速やかに給水量を増加させられる。
以上説明した本実施形態のボイラシステム1によれば、以下のような効果を奏する。
(1)初期給水を開始したときに缶体11の入口の給水温度が比較的低い場合(即ち、第1温度以上第2温度以下)であっても、ボイラ10の入口の給水温度が高温(即ち、第2温度以上)であった場合には、その後急激に給水温度が上昇することとなる。一方、缶体11の入口の給水温度が第1温度に達していても、ボイラ10の入口の給水温度が第2温度以下であれば、缶体11の入口の温度は第2温度を超えることがなく、缶体11に残っていた缶水が激しく沸騰することもない。
そこで、制御部90に、初期給水ステージにおいて、缶体11の入口の給水温度が第1温度以上、かつ、ボイラ10の入口の給水温度が第2温度以上であった場合に、給水バルブ65の開度を、第1の開度から第2の開度に変更させた。これにより、初期給水ステージにおいて、適切なタイミングで缶体11に供給される給水量を少なくできるので、缶体11に残っていた缶水が激しく沸騰することを効果的に防げる。よって、初期給水時に缶体11に振動が発生することを抑制できる。
(2)給水バルブ65をモータバルブにより構成する場合、バルブの開度変更を行う場合に誤差が生じる。そこで、給水バルブ65の開度を第1の開度から第2の開度に変更する場合、給水バルブ65を一度閉止させた後第2の開度で開放させた。これにより、給水バルブ65を一度閉止(全閉)状態とすることで、給水バルブ65の開度変更によって発生する誤差を解消できる。よって、初期給水ステージにおける給水の流量制御をより正確に行える。
(3)缶体11の温度(即ち、缶水の温度)が所定の温度(例えば、缶体11の内部圧力における水の飽和温度)に達した場合には、缶体11に高温のドレンを供給しても、缶水は激しく沸騰することはない。そこで、給水バルブ制御部92に、缶体11の温度が第3温度を上回った場合、給水バルブ65の開度を第1の開度に戻させた。これにより、缶体11が温まり、缶水の沸騰のおそれがなくなった場合には、速やかに給水量を増加させられる。よって、缶体11の振動の発生を防ぎつつ、初期給水ステージにかかる時間を短縮できる。
(4)初期給水ステージ判定部91に、燃焼を停止していたボイラ10を燃焼させる場合に、缶体11の水位が第1水位以下であると初期給水ステージにあると判定させた。これにより、ボイラ10が初期給水ステージにあることの判定を正確に行える。
以上、本発明のボイラシステム1の好ましい一実施形態につき説明したが、本発明は、上述の実施形態に制限されるものではなく、適宜変更が可能である。
例えば、本実施形態では、ボイラシステム1を複数のボイラ10を含んで構成したが、これに限らない。即ち、ボイラシステムを一台のボイラにより構成してもよい。
1 ボイラシステム
10 ボイラ
11 缶体
19 給水加熱器
21 ドレンタンク
65 給水バルブ
90 制御部
L3 ドレン供給ライン

Claims (4)

  1. 生成した蒸気から生じるドレンを再び給水として用いるクローズドタイプのボイラシステムであって、
    蒸気を生成する缶体、及び該缶体に供給される給水を加熱する給水加熱器を有するボイラと、
    前記ボイラで生成され負荷機器において使用された蒸気が凝縮して生じたドレンを貯留するドレンタンクと、
    前記ドレンタンクと前記ボイラとを接続し該ボイラにドレンを給水として供給するドレン供給ラインと、
    前記ドレン供給ラインに設けられ、前記ボイラに供給されるドレンの流量を調整する給水バルブと、
    前記ボイラの初期給水ステージにおいて、前記給水バルブを第1の開度で開放させて前記缶体に給水を行う制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記初期給水ステージにおいて、前記缶体の入口の給水温度が第1温度以上、かつ、前記ボイラの入口の給水温度が前記第1温度よりも高い第2温度以上であった場合に、前記給水バルブの開度を、前記第1の開度よりも小さい第2の開度に変更するボイラシステム。
  2. 前記制御部は、前記給水バルブの開度を前記第1の開度から前記第2の開度に変更する場合、前記給水バルブを一度閉止した後、前記第2の開度とする請求項1に記載のボイラシステム。
  3. 前記制御部は、前記缶体の温度が第3温度を上回った場合、前記給水バルブの開度を第1の開度に戻す請求項1又は2に記載のボイラシステム。
  4. 前記制御部は、前記ボイラに燃焼指示があった場合に前記缶体の水位が第1水位以下であると、前記初期給水ステージであると判定する請求項1〜3のいずれかに記載のボイラシステム。
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