JP2015098899A - 流体流路の接続構造及びこれに用いる密封装置 - Google Patents

流体流路の接続構造及びこれに用いる密封装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2015098899A
JP2015098899A JP2013238701A JP2013238701A JP2015098899A JP 2015098899 A JP2015098899 A JP 2015098899A JP 2013238701 A JP2013238701 A JP 2013238701A JP 2013238701 A JP2013238701 A JP 2013238701A JP 2015098899 A JP2015098899 A JP 2015098899A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
peripheral surface
sealing device
outer peripheral
insertion member
groove
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013238701A
Other languages
English (en)
Inventor
弘明 門馬
Hiroaki Monma
弘明 門馬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nok Corp
Original Assignee
Nok Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nok Corp filed Critical Nok Corp
Priority to JP2013238701A priority Critical patent/JP2015098899A/ja
Publication of JP2015098899A publication Critical patent/JP2015098899A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Sealing Using Fluids, Sealing Without Contact, And Removal Of Oil (AREA)
  • Sealing Devices (AREA)

Abstract

【課題】ハウジングおよび挿通部材の相対運動する部位に設けられる流体流路の接続構造において、密封装置の装着数を減少させることができ、また挿通部材に設ける溝の数を減少させることができる流体流路の接続構造を提供する。
【解決手段】ハウジングの軸孔内周面とハウジングの軸孔内周に相対運動可能に挿通した挿通部材の外周面との対向部にハウジングに設けた流体流路と挿通部材に設けた流体流路との接続部が設けられている。接続部は、ハウジングの軸孔内周面に設けられた外周側流路溝と、外周側流路溝に対応して挿通部材の外周面に設けられた内周側流路溝と、ハウジングの軸孔内周面および挿通部材の外周面間に介装された密封装置とを備える。密封装置は、円筒状に成形され、その外周面にて外周側流路溝の溝開口部を閉塞するとともにその内周面にて内周側流路溝の溝開口部を閉塞するように配置され、かつ両流路溝を連通させる貫通穴を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、流体流路の接続構造とこの流体流路の接続構造に用いる密封装置に関する。
例えば回転・揺動運動式の切り替えバルブでは、バルブハウジングに設けた流体流路およびバルブ本体に設けた流体流路間で流体を移送するところ、バルブハウジングに対しバルブ本体は相対運動するので、バルブ本体がどの回転位置にあっても流体を移送できるように流体流路同士を連通させておく必要がある。したがってこの場合、バルブハウジングの軸孔内周面およびバルブ本体の外周面の組み合わせよりなる対向部にはバルブハウジングに設けた流体流路およびバルブ本体に設けた流体流路を接続する接続部が設けられ、この接続部は従来、以下のように構成されている。尚、本発明の適用はバルブに限定されないので、爾後、バルブハウジングをハウジングまたは静止部材と称し、バルブ本体を挿通部材または可動部材と称する。
すなわち図3に示すように、ハウジング51内部に流体流路52が設けられ、この流体流路52はハウジング51の軸孔内周面51aに開口している。一方、対応する流体流路62が挿通部材61内部に設けられ、この流体流路62は、挿通部材61の外周面61aに設けた環状の流路溝63の底面に開口している。また、挿通部材61の外周面61aにおいて流路溝63の両側にそれぞれ環状の装着溝64が設けられ、この装着溝64にそれぞれ環状の密封装置71が装着されている。
図4に示すように密封装置71は、所定の樹脂材料によって断面角形のシールリングとして成形され、その外周面71aをもってハウジング51の軸孔内周面51aに密接するとともにその軸方向端面71bをもって装着溝64の側面に密接することにより流体が流路外部へ洩れないようにシール作用を発揮する。また、密封装置71は円周上1箇所でカットした形状とされ(カット部を符号72で示す)、これにより装着溝64への装着作業が容易化されているが、カット部72は装着後閉じられるため、カット部72が設けられていることはシール作用に影響しないものとされている。
また、図3では、ハウジング51側の流体流路52および挿通部材61側の流体流路62の組み合わせよりなる流路が3系統併設され、これに対応して流体流路52,62の接続部が3箇所軸方向に並んで設けられている。
上記図3の接続構造は、上記したようにハウジング51側の流体流路52と挿通部材61側の流体流路62が流路溝63を介して連通しているので、挿通部材61がどの回転位置にあっても流体流路52,62同士を常に連通させておくことが可能とされている。
しかしながらこの接続構造では、以下の問題が指摘される。
すなわち流体流路52,62の接続部1箇所当たり、密封装置71が流路溝63の両側に2つ必要とされ、密封装置71を装着する装着溝64も流路溝63の両側に2箇所が必要とされる。したがって密封装置71の装着数が多く装着性が良くなく、密封装置71を装着する相手方である挿通部材61についても装着溝64の加工数が多く加工性が良くなく、よってこれらの装着および加工に多くの手間と時間がかかる不都合がある。
特開平6−8841号公報
本発明は以上の点に鑑みて、ハウジングおよび挿通部材の相対運動する部位に設けられる流体流路の接続構造において、密封装置の装着数を可及的に減少させることができ、また、挿通部材に設ける溝の数についてもこれを減少させることができる流体流路の接続構造とこの流体流路の接続構造に用いる密封装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の請求項1による接続構造は、ハウジングの軸孔内周面と前記ハウジングの軸孔内周に相対運動可能に挿通した挿通部材の外周面との対向部に前記ハウジングに設けた流体流路と前記挿通部材に設けた流体流路との接続部が設けられ、前記接続部は、前記ハウジングの軸孔内周面に設けられた外周側流路溝と、前記外周側流路溝に対応して前記挿通部材の外周面に設けられた内周側流路溝と、前記ハウジングの軸孔内周面および前記挿通部材の外周面間に介装された密封装置とを備え、前記密封装置は、円筒状に成形され、その外周面にて前記外周側流路溝の溝開口部を閉塞するとともにその内周面にて前記内周側流路溝の溝開口部を閉塞するように配置され、かつ前記両流路溝を連通させる貫通穴を備えることを特徴とする。
また、本発明の請求項2による接続構造は、上記した請求項1記載の接続構造において、前記挿通部材は、前記密封装置を装着する装着溝を備え、前記装着溝の底面部に前記内周側流路溝が設けられていることを特徴とする。
また、本発明の請求項3による接続構造は、上記した請求項1または2記載の接続構造において、前記接続部は、複数が軸方向に間隔をあけて設けられ、前記密封装置は、前記複数の接続部に亙る長さを備えるとともに、前記接続部の数に対応して複数の貫通穴を軸方向に間隔をあけて備えることを特徴とする。
更にまた、本発明の請求項4による密封装置は、上記した請求項1ないし3の何れかに記載の接続構造に用いられる密封装置であって、樹脂材料をもって円筒状に成形され、貫通穴を備え、円周上1箇所でカットされた形状であることを特徴とする。
上記構成を備える本発明の接続構造においては、ハウジングの軸孔内周面に外周側流路溝が設けられ、この外周側流路溝の底面部にハウジング側の流体流路が開口している。また、この外周側流路溝に対応してすなわち軸方向の位置を合わせて挿通部材の外周面に内周側流路溝が設けられ、この内周側流路溝の底面部に挿通部材側の流体流路が開口している。また、ハウジングの軸孔内周面および挿通部材の外周面間に密封装置が介装され、この密封装置は円筒状に成形され、その外周面にて外周側流路溝の溝開口部を閉塞するとともにその内周面にて内周側流路溝の溝開口部を閉塞するように配置され、かつ両流路溝を連通させる貫通穴を備えている。したがってハウジング側の流体流路と挿通部材側の流体流路が外周側流路溝、貫通穴および内周側流路溝を介して常に連通した状態とされるため、挿通部材がどの回転位置にあっても流体流路同士を連通させておくことが可能とされる。
また、上記構成の接続構造によれば、密封装置の装着数が流体流路の接続部1箇所当たり1つで良く、よって密封装置の装着数を減少させることが可能とされる。また、挿通部材の外周面に装着溝を設ける場合でも装着溝の数は流体流路の接続部1箇所当たり1箇所で良く、よって挿通部材に設ける溝の数についてもこれを減少させることが可能とされる。尚、このように挿通部材の外周面に装着溝を設ける場合には、この装着溝の底面部に内周側流路溝を設けることになる。
ハウジングおよび挿通部材間に設定される流体流路は1系統のみであって良いが、複数系統であっても良く、このように流体流路が複数系統設定される場合には本発明による効果が増幅される。
すなわち上記図3の従来技術では上記したように、流体流路の接続部1箇所当たり密封装置が2つ必要とされ、密封装置を装着する装着溝も2箇所必要とされる。したがって流体流路が2系統では、密封装置は4つ、装着溝は4箇所必要とされ、3系統では図示したように、密封装置は6つ、装着溝は6箇所が必要とされる。これに対し本発明によれば、流体流路の接続部1箇所当たり密封装置は1つ、装着溝は1箇所であるところ、密封装置は複数の系統に亙って共用可能とされているので、2系統であっても3系統以上であっても密封装置は1つ、装着溝は1箇所のままで良い。
また、挿通部材の外周面には、密封装置を装着する装着溝のほかに内周側流路溝が設けられるので、これを加えたうえで溝の数を比較すると以下のようになる。
(1)挿通部材の外周面に設けられる溝の数の比較
a.接続部1箇所の場合
図3の従来技術では流路溝1箇所および装着溝2箇所で計3箇所、これに対し本発明では装着溝1箇所およびその底面部に設けられる流路溝1箇所で計2箇所
b.接続部2箇所の場合
図3の従来技術では流路溝2箇所および装着溝4箇所で計6箇所、これに対し本発明では装着溝1箇所およびその底面部に設けられる流路溝2箇所で計3箇所
c.接続部3箇所の場合
図3の従来技術では図示するように流路溝3箇所および装着溝6箇所で計9箇所、これに対し本発明では装着溝1箇所およびその底面部に設けられる流路溝3箇所で計4箇所
また、本発明では、ハウジングの内周面に外周側流路溝が設けられるので、これを加えて比較すると以下のようになる。
(2)挿通部材の外周面およびハウジングの内周面に設けられる溝の数の比較
d.接続部1箇所の場合
図3の従来技術ではハウジングの内周面に外周側流路溝は設けられないので流路溝1箇所および装着溝2箇所で計3箇所は変わらず、これに対し本発明では装着溝1箇所およびその底面部に設けられる内周側流路溝1箇所ならびに外周側流路溝1箇所で計3箇所
e.接続部2箇所の場合
図3の従来技術では流路溝2箇所および装着溝4箇所で計6箇所は変わらず、これに対し本発明では装着溝1箇所およびその底面部に設けられる内周側流路溝2箇所ならびに外周側流路溝2箇所で計5箇所
f.接続部3箇所の場合
図3の従来技術では図示するように流路溝3箇所および装着溝6箇所で計9箇所は変わらず、これに対し本発明では装着溝1箇所およびその底面部に設けられる内周側流路溝3箇所ならびに外周側流路溝3箇所で計7箇所
したがって本発明によれば、上記a〜fのうちd以外で溝の数を減少させることが可能とされ、挿通部材の外周面に設けられる溝に限って云えば、系統数に関係なく溝の数を減少させることが可能とされる。
密封装置は、上記したように円筒状に成形され、その外周面にて外周側流路溝の溝開口部を閉塞するとともにその内周面にて内周側流路溝の溝開口部を閉塞するように配置され、両流路溝を連通させる貫通穴を備えている。密封装置の材質としては、樹脂材料、とくに摺動特性に優れた熱可塑性樹脂材料とするのが好ましい。また、密封装置はその円周上1箇所でカットされた形状とするのが好ましく、これによれば密封装置を挿通部材の外周に装着しやすくなる。
本発明は、以下の効果を奏する。
すなわち本発明では上記したように密封装置が一体化されているため、従来対比で密封装置の装着数を減少させることができ、また、挿通部材に設ける溝の数についてもこれを減少させることができる。また、一体化された密封装置は貫通穴を備えているため、流体流路の接続が確保される。また、一体化された密封装置は円筒状に成形されているため、挿通部材の運動に対する軸受機能を期待することもできる。
本発明の実施例に係る流体流路接続構造の断面図 本発明の実施例に係る密封装置を示す図で、(A)はその一部切り欠きした正面図、(B)は(A)におけるB−B線断面図 従来例に係る流体流路接続構造の断面図 従来例に係る密封装置の一部切り欠きした正面図
本発明には、以下の実施形態が含まれる。
(1)本発明は、密封装置に関する。本発明の密封装置は例えば、回転・揺動運動を伴う油空圧機器に用いられ、または回転・揺動運動用途で密封装置を必要とするもの全般で用いられる。
(2)従来、回転・揺動運動式の切り替えバルブ等は、油圧系統毎にリング状の密封装置を設定し、油路を確保している。油圧系統が少ない場合は特に問題ないが、油圧系統が多い場合や径サイズによっては、密封装置の装着工数・装着性悪ならびに相手部品の加工工数大等の課題がある。
(3)密封装置を円柱状の一体型とし、相手部品の油圧配管部に合わせ密封装置に貫通穴を設けることで、密封装置を容易に相手部品へ装着することができ、従来仕様と同等性能の油路を確保することが可能となる。
(4)本発明の効果としては、密封装置を一体化することで、従来仕様に対し装着工数が低減でき、装着性も良化する。密封装置に相手溝の油圧配管部に合わせ貫通穴を設置することで、従来仕様同等性能の油路の確保ができる。
(5)密封装置の肉厚(径方向厚み)公差MAX時と相手装着溝スペース(ハウジング軸孔内周面および装着溝底面部間の径方向間隔)MIN時の組み合わせにおいて、径方向スキマ無し(スキマ0mm)の設定とすることで、軸受性能を確保することができ、相手装着溝(ピストンもしくは挿通部材)の偏心を抑制することができる。
(6)密封装置に1箇所カットを付与することで、相手装着溝への装着が容易に行なえ、かつテーパ形状のカットとすることで、環境温度変化に追随することができ、相手装着溝からの脱落や密封性低下が抑制できる。
(7)さらに密封装置は、以下の構成とするのが好ましい。
・密封装置は金属環対比、線膨張係数の大きい熱可塑性樹脂材を用いた一体仕様とする。
・密封装置の材質はPTFEのほかにPA、PFA、ETFE等、熱可塑性樹脂も適用範囲とする。
・密封装置の肉厚寸法(径方向厚み)は、装着溝寸法(ハウジング軸孔内周面および装着溝底面部間の径方向間隔)の70〜100%の範囲とする。
・密封装置の高さ寸法(軸方向長さ)は、装着溝幅(軸方向長さ)の100%以下とする。
・密封装置の外径寸法は、相手装着溝(ハウジング軸孔内周面の内径寸法)の100%以下とする。
・密封装置のテーパ形状のカット部のカット角度は、90度以下とする。
つぎに本発明の実施例を図面にしたがって説明する。
図1は、本発明の実施例に係る流体流路の接続構造の要部断面を示している。一部を図示するハウジング11の軸孔内周に挿通部材21が相対運動可能に挿通され、ハウジング11の軸孔内周面11aおよび挿通部材21の外周面21aが径方向に対向する対向部に、ハウジング11に設けた流体流路12と挿通部材21に設けた流体流路22とを接続する接続部1が設けられている。当該実施例では図示するように、流体流路12,22が3系統設けられているので、接続部1が3箇所軸方向に並んで設けられている。
接続部1は、以下のように構成されている。
すなわちハウジング11の軸孔内周面11aに環状の外周側流路溝13が流体流路12,22の系統数に合わせて3箇所所定の間隔を開けて設けられ、この外周側流路溝13に対応して挿通部材21の外周面21aに環状の内周側流路溝23が系統数に合わせて3箇所所定の間隔を開けて設けられている。また、挿通部材21の外周面21aに全系統分に亙る長さを備える密封装置31を装着するための環状の装着溝24が設けられているので、内周側流路溝23はそれぞれこの装着溝24の底面部に設けられている。また、ハウジング11側の流体流路12は外周側流路溝13の底面部に円周上1箇所で開口し、挿通部材21側の流体流路22は内周側流路溝23の底面部に同じく円周上1箇所で開口している。
挿通部材21の外周面1aに設けた装着溝24に密封装置31が装着されている。密封装置31は円筒状の単体品(一体成形品)よりなり、ハウジング11および挿通部材21間の全周に亙って介装されている。
密封装置31は、円筒状に成形され、その外周面31aにて全系統分に亙る外周側流路溝13の溝開口部を閉塞するとともにその内周面31bにて全系統分に亙る内周側流路溝23の溝開口部を閉塞するように配置されている。したがって密封装置31の外径寸法はハウジング11の軸孔内周面11aの内径寸法と同等ないし略同等に設定され、密封装置31の内径寸法は、挿通部材21の外周面1aに設けた装着溝24の底面部の外径寸法と同等ないし略同等に設定されている。また、密封装置31の軸方向長さ寸法は装着溝24の軸方向長さ寸法と同等ないし略同等に設定されている。
密封装置31には、系統ごとに外周側流路溝13および内周側流路溝23を連通させる貫通穴32が設けられている。図2に示すように貫通穴32は、系統数に合わせて3箇所が所定の間隔を開けて設けられ、また系統ごとに複数が円周方向に並んで設けられている(図では4等配)。
また、密封装置31は、摺動特性や耐油性等に優れた樹脂材料をもって円筒状に成形され、上記したように貫通穴32を備え、円周上1箇所でカットされたカット部33を備えている。カット部33は斜めテーパ形状のバイアスカットとされている。
上記構成を備える接続構造においては、ハウジング11の軸孔内周面11aに外周側流路溝13が設けられ、挿通部材21の外周面21aに内周側流路溝23が設けられ、この両流路溝13,23間に貫通穴32を備える円筒状の密封装置31が介装されているため、ハウジング11側の流体流路12と挿通部材21側の流体流路22が外周側流路溝13、貫通穴32および内周側流路溝23を介して常に連通した状態とされる。したがってハウジング11に対し相対運動する挿通部材21がどの回転位置にあっても流体流路12,22同士を連通させておくことが可能とされている。ハウジング11側の流体流路12および挿通部材21側の流体流路22は何れが1次側であっても良い。
また、上記構成の接続構造においては、密封装置31の装着数が1つで良いため、密封装置31の装着数を減少させることが可能とされている。また、挿通部材21の外周面21aに設ける装着溝24の数も1箇所で良いため、装着溝24の加工数を減少させることが可能とされる。挿通部材21の外周面21aに設けられる溝23,24の数の比較または挿通部材21の外周面21aおよびハウジング11の内周面11aに設けられる溝13,23,24の数の比較としても加工数が減少することは上記したとおりである。
また、上記構成の接続構造においては、密封装置31が樹脂材料をもって円筒状に成形されるとともにハウジング11および挿通部材21間に全周に亙って介装されているため、この密封装置31が挿通部材21の運動に対する軸受機能を発揮する。したがって挿通部材21がハウジング11の軸孔に対し偏心するのを抑制することが可能とされる。
尚、密封装置31は、挿通部材21の外周面21aに設けた装着溝24に装着されているので、ハウジング11に対し挿通部材21が相対運動したとき、挿通部材21に従動してハウジング11に対し摺接するが、密封装置31は挿通部材21に対し摺接するものであっても良く、ハウジング11および挿通部材21の双方に対し摺接するものであっても良い。
また、挿通部材21はハウジング11に対し相対回転(揺動を含む)するが、上記構成の接続構造による流体流路の常時連通が阻害されない範囲であれば、挿通部材21はハウジング11に対し軸方向に相対運動するものであっても良い。
また、上記説明において、流体流路の系統数を3系統としたのは単なる例示に過ぎない。流体流路の系統数は1系統のみであっても良く、また2系統、4系統以上の複数であっても良い。
1 接続部
11 ハウジング
11a 軸孔内周面
12,22 流体流路
13 外周側流路溝
21 挿通部材
21a,31a 外周面
23 内周側流路溝
24 装着溝
31 密封装置
31b 内周面
32 貫通穴
33カット部

Claims (4)

  1. ハウジングの軸孔内周面と前記ハウジングの軸孔内周に相対運動可能に挿通した挿通部材の外周面との対向部に前記ハウジングに設けた流体流路と前記挿通部材に設けた流体流路との接続部が設けられ、
    前記接続部は、前記ハウジングの軸孔内周面に設けられた外周側流路溝と、前記外周側流路溝に対応して前記挿通部材の外周面に設けられた内周側流路溝と、前記ハウジングの軸孔内周面および前記挿通部材の外周面間に介装された密封装置とを備え、
    前記密封装置は、円筒状に成形され、その外周面にて前記外周側流路溝の溝開口部を閉塞するとともにその内周面にて前記内周側流路溝の溝開口部を閉塞するように配置され、かつ前記両流路溝を連通させる貫通穴を備えることを特徴とする流体流路の接続構造。
  2. 請求項1記載の接続構造において、
    前記挿通部材は、前記密封装置を装着する装着溝を備え、前記装着溝の底面部に前記内周側流路溝が設けられていることを特徴とする流体流路の接続構造。
  3. 請求項1または2記載の接続構造において、
    前記接続部は、複数が軸方向に間隔をあけて設けられ、
    前記密封装置は、前記複数の接続部に亙る長さを備えるとともに、前記接続部の数に対応して複数の貫通穴を軸方向に間隔をあけて備えることを特徴とする流体流路の接続構造。
  4. 請求項1ないし3の何れかに記載の接続構造に用いられる密封装置であって、
    樹脂材料をもって円筒状に成形され、貫通穴を備え、円周上1箇所でカットされた形状であることを特徴とする密封装置。
JP2013238701A 2013-11-19 2013-11-19 流体流路の接続構造及びこれに用いる密封装置 Pending JP2015098899A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013238701A JP2015098899A (ja) 2013-11-19 2013-11-19 流体流路の接続構造及びこれに用いる密封装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013238701A JP2015098899A (ja) 2013-11-19 2013-11-19 流体流路の接続構造及びこれに用いる密封装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2015098899A true JP2015098899A (ja) 2015-05-28

Family

ID=53375640

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013238701A Pending JP2015098899A (ja) 2013-11-19 2013-11-19 流体流路の接続構造及びこれに用いる密封装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2015098899A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6629550B2 (ja) ロータリジョイント
JP5636613B2 (ja) 流体圧機器
CN104685273A (zh) 机械密封装置
US10865892B2 (en) Subsea valve with non-circular sliding metal seals
EP2938887B1 (en) Rotary vane actuator with continuous vane seal
US20190162320A1 (en) Flow control valve
JP7076025B2 (ja) ダンパ
JP6356373B1 (ja) 密封装置
US20080174074A1 (en) Ring seal with inner lip
US20140260958A1 (en) Piston seal and method of reducing frictional forces of a piston seal
JP2015098899A (ja) 流体流路の接続構造及びこれに用いる密封装置
US10281044B2 (en) Lubricant-conducting X-ring
WO2019111714A1 (ja) ダンパ
US10184572B2 (en) Axially preloaded sealing element
US9909637B2 (en) Damper device
US11079020B2 (en) Seal ring and seal structure
EP2551566B1 (en) Rotary valve and rotary valve seal
WO2015020075A1 (ja) シールリング
JP6601019B2 (ja) ユニバーサルジョイント
JP5808681B2 (ja) ベーンシール
JP5805007B2 (ja) 流路切替機構
JP2023124526A (ja) 軸シール部材及びシール構造
US20130042751A1 (en) Fluid-Actuated Controller Capable of Feedback Regulation
JP2013024400A (ja) シールリング
JP2015081626A (ja) メカニカルシール装置