JP5808681B2 - ベーンシール - Google Patents
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そして、このような全体門型の形状のベーンシールでは、特に2個の角部が存在するために、内部漏洩(内部リーク)を減少させることが極めて難しいと、従来から考えられていた。
図1の簡略図に示すように、ロータリアクチュエータRは、ケーシング1とロータリ本体2とを備え、ケーシング1は、円筒壁部1Aと(両端を閉塞する)左右の側壁部1B,1Bとを有し、さらに、円筒壁部1Aの内周面10には、180°対称位置に門型凹溝3を有するシュー4,4がラジアル内方向へ突設され、かつ、ロータリ本体2は、180°対称位置にベーン6,6が突設された回転主軸7を備え、このベーン6には門型凹溝8が形成されている。
図4は、図2のC1−C1,C2−C2の拡大横断面であって、上記角部Zを、長手方向に直交する平面で切断した、拡大横断面を示す。さらに、図5は、角部Zの中心点O点を含んで、45度傾斜面をもって切断した拡大断面(図2のE−E拡大断面)を示す。かつ、図3は両角部Z,Zを除いた(シール本体11の)残部Yを長手方向に直交する平面で切断した拡大横断面(図2のA1−A1,A2−A2の拡大断面)を示す。
このような急激な深さ寸法Dの変化は好ましくないときには、残部Yと角部Zとの境目に於て、勾配線をもって、変化させることも自由である(2点鎖線ハ参照)。
また、2点鎖線ハのように、角部Zの中心点O点近傍のみを、特に、大きく深さ寸法Dzを大に設定しても良いことを、図示しており、さらに、深さ寸法Dの変化を少し緩やかとするために、勾配線をもって、変化させている。
本発明では、このようなイ,ロ,ハのいずれを選択しても、又は、これ等を任意に組み合わせるも、自由である。
角部Zを除いた残部Yに於ては、図7に示すように、凹溝20の深さ寸法Dが小さく(図3のDy参照)、従って、高圧力Pが作用しても、凹溝20内面の受圧面積が小さく、図7のグラフ図に示すように接触面圧力Pxは比較的小さい。これに対し、角部Zに於ては、図8に示すように、凹溝20の深さ寸法Dは大きく(図4又は図5の深さ寸法Dz参照)、従って、凹溝20の内面の受圧面積が大きく、図8中に付加して示すグラフ図のように、接触面圧力Pxは大きく、故に、(上述したように)角部Zの存在があるがために全体門型のベーンシールでは内部漏洩(内部リーク)を減少させることが極めて難しい、という従来の常識を破って、著しいシール性能の改善が達成可能である。特に、最近の流体の高圧化に於て、その高圧を有効に密封性能(シール性能)に利用しており、優れた発明といえる。
図9〜図15に於て、上述の図1〜図8と同じ符号は、同様の構成であるので、重複説明を省略して、相違点を主として説明すると、シール本体11は凹溝20を有する横断面U字型であって、その内面16・外面13は、平坦面として、凹溝8の溝底8Aと、一文字型横断面の被覆材14に、密接する。
被覆材14の内面とシール本体11の外面13とは密に接触しているが、相互に接着してもよい。
なお、図1に於て、ベーン6・シュー4が180°対称位置に各2個配設されているが、これを単数個としたり、3個以上とするも、自由である。
2 ロータリ本体
3 門型凹溝
4 シュー
5 ベーンシール
6 ベーン
7 回転主軸
7A 外周面
8 門型凹溝
9 ベーンシール
10 内周面
11 シール本体
12 内端面
13 外面
14 被覆材
16 内面
20 凹溝
Z 角部
Y 残部
R ロータリアクチュエータ
Dz,Dy 深さ寸法
Claims (4)
- 回転主軸(7)側のべーン(6)の門型凹溝(3)に装着されるベーンシールに於て、全体が門型の弾性ゴムのシール本体(11)と、ロータリアクチュエータ(R)のケーシング(1)の内周面(10)及び両内端面(12)(12)に摺接するように上記シール本体(11)の反溝底側の外面(13)に被覆される低摩擦性樹脂の被覆材(14)と、から構成され、上記シール本体(11)は横断面X字型として両面に凹溝(20)(20)を有すると共に、上記シール本体(11)の全体門型の両角部(Z)(Z)に於ける上記凹溝(20)の深さ寸法(Dz)を、上記両角部(Z)(Z)を除いた残部(Y)の深さ寸法(Dy)よりも、大きく設定したことを特徴とするロータリアクチュエータ用ベーンシール。
- ロータリアクチュエータ(R)のケーシング(1)側のシュー(4)の門型凹溝(3)に装着されるベーンシールに於て、
全体が門型の弾性ゴムのシール本体(11)と、
ロータリ本体(2)の回転主軸(7)の外周面(7A)、及び、上記ケーシング(1)の両内端面(12)(12)に接触するように、上記シール本体(11)の反溝底側の外面(13)に被覆される低摩擦性樹脂の被覆材(14)と、
から構成され、上記シール本体(11)は横断面X字型として両面に凹溝(20)(20)を有すると共に、上記シール本体(11)の全体門型の両角部(Z)(Z)に於ける上記凹溝(20)の深さ寸法(Dz)を、上記両角部(Z)(Z)を除いた残部(Y)の深さ寸法(Dy)よりも、大きく設定したことを特徴とするロータリアクチュエータ用ベーンシール。 - 回転主軸(7)側のべーン(6)の門型凹溝(3)に装着されるベーンシールに於て、全体が門型の弾性ゴムのシール本体(11)と、ロータリアクチュエータ(R)のケーシング(1)の内周面(10)及び両内端面(12)(12)に摺接するように上記シール本体(11)の反溝底側の外面(13)に被覆される低摩擦性樹脂の被覆材(14)と、から構成され、上記シール本体(11)は受圧側に凹溝(20)を有する横断面U字型であって、上記シール本体(11)の全体門型の両角部(Z)(Z)に於ける上記凹溝(20)の深さ寸法(Dz)を、上記両角部(Z)(Z)を除いた残部(Y)の深さ寸法(Dy)よりも、大きく設定したことを特徴とするロータリアクチュエータ用ベーンシール。
- ロータリアクチュエータ(R)のケーシング(1)側のシュー(4)の門型凹溝(3)に装着されるベーンシールに於て、
全体が門型の弾性ゴムのシール本体(11)と、
ロータリ本体(2)の回転主軸(7)の外周面(7A)、及び、上記ケーシング(1)の両内端面(12)(12)に接触するように、上記シール本体(11)の反溝底側の外面(13)に被覆される低摩擦性樹脂の被覆材(14)と、
から構成され、上記シール本体(11)は受圧側に凹溝(20)を有する横断面U字型であって、上記シール本体(11)の全体門型の両角部(Z)(Z)に於ける上記凹溝(20)の深さ寸法(Dz)を、上記両角部(Z)(Z)を除いた残部(Y)の深さ寸法(Dy)よりも、大きく設定したことを特徴とするロータリアクチュエータ用ベーンシール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2012014789A JP5808681B2 (ja) | 2012-01-27 | 2012-01-27 | ベーンシール |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012014789A JP5808681B2 (ja) | 2012-01-27 | 2012-01-27 | ベーンシール |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2013155766A JP2013155766A (ja) | 2013-08-15 |
JP5808681B2 true JP5808681B2 (ja) | 2015-11-10 |
Family
ID=49051177
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2012014789A Active JP5808681B2 (ja) | 2012-01-27 | 2012-01-27 | ベーンシール |
Country Status (1)
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JP2606317Y2 (ja) * | 1993-12-27 | 2000-10-23 | 川崎重工業株式会社 | Cタイプシールおよびロータリアクチュエータ |
DE19935234C1 (de) * | 1999-07-28 | 2000-11-09 | Mannesmann Sachs Ag | Dichtungsleiste |
JP2007002985A (ja) * | 2005-06-27 | 2007-01-11 | Nok Corp | 密封装置 |
DE102007041610B4 (de) * | 2007-09-03 | 2009-07-23 | Zf Friedrichshafen Ag | Aggregat, insbesondere Schwenkmotor |
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-
2012
- 2012-01-27 JP JP2012014789A patent/JP5808681B2/ja active Active
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