JP2015097988A - 電気分解装置及びこれを備えた温度調節水供給機 - Google Patents

電気分解装置及びこれを備えた温度調節水供給機 Download PDF

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Abstract

【課題】電気分解時に生じるスケールがユーザーの使用する水に混入するのを抑制する。【解決手段】電気分解装置41は、水入口43及び水出口45を有する容器47と、容器47内において複数の電極51,52が設けられた電極配置部50と、ポンプ81が設けられ、電極配置部50よりも水の流れの下流側の容器47内の水の一部を流入させる吸引流路82を有し、吸引流路82に流入した水を上流側に戻す循環運転を行い、循環運転において吸引流路82に流入する水の循環流量を、水入口43よりも上流側を流れる主流の流量よりも多くする循環機構80と、吸引流路82の吸引口82aよりも下流側に設けられ、吸引口82aにおける電極配置部50とは反対側の端部82bと電極配置部50との距離L1よりも大きな幅L2を有するバッファ部60と、を備える。【選択図】図3

Description

本発明は、電気分解装置、及びこれを備えたヒートポンプ給湯機、ヒートポンプ温水暖房機、燃焼式給湯機、燃焼式温水暖房機、電気温水機、冷却塔などの温度調節水供給機に関するものである。
従来、ヒートポンプ給湯機は、水を貯留するタンクと、冷媒との熱交換により水を加熱する水熱交換器を有する冷媒回路と、タンクに貯留された水を水熱交換器に送り、水熱交換器において加熱された水をタンクに戻す導水路とを備えている。このヒートポンプ給湯機では、タンクに貯留される水は、通常、水道水や井戸水などを給水源としている。水道水や井戸水には、スケールの発生原因となるカルシウムイオン、マグネシウムイオンなどの成分(以下、スケール成分という。)が含まれている。したがって、ヒートポンプ給湯機においては、カルシウム塩、マグネシウム塩などのスケールが析出する。特に、水熱交換器では、水が加熱されて水の温度が高くなるのでスケールが析出しやすい。スケールが水熱交換器における管の内面に析出して堆積すると、水熱交換器の伝熱性能が低下する、管の流路が狭くなるなどの問題が生じることがある。
特許文献1には、水熱交換器に送る水に含まれるスケール成分を除去するための電気分解装置を備えるヒートポンプ給湯機が提案されている。このヒートポンプ給湯機では、電気分解装置において水中のスケール成分の一部が除去されるので、水熱交換器におけるスケールの析出が抑制される。また、この特許文献1の電気分解装置では、電気分解の効率を向上させるために、電極間を通過した水を強制的に循環させる循環流路とポンプを設けている。これにより、電極間を流れる水の流速が高められるので、電極間の水が撹拌され、その結果、電気分解の効率が向上する。
国際公開第2013/145743号
しかしながら、上記のように水を循環させて水の流速を高めると、容器内の水中に存在するスケールが容器の底面に沈殿しにくくなって水中を浮遊し、水とともに水出口から容器外に流出することがある。容器外に流出したスケールは、貯湯タンクに到達すると、ユーザーが使用する水に混入してユーザーに対して見た目の不快感を与える場合もある。
本発明の目的は、電気分解時に生じるスケールがユーザーの使用する水に混入するのを抑制することができる電気分解装置を提供することである。
本発明の電気分解装置(41)は、水熱交換器(21)に送る水に含まれるスケール成分を除去するための装置である。前記電気分解装置(41)は、容器(47)と、電極配置部(50)と、循環機構(80)と、バッファ部(60)とを備える。前記容器(47)は、水入口(43)及び水出口(45)を有する。前記電極配置部(50)には、前記容器(47)内において複数の電極(51,52)が設けられている。前記循環機構(80)は、吸引流路(82)を有する。前記吸引流路(82)には、ポンプ(81)が設けられている。前記吸引流路(82)には、前記電極配置部(50)よりも水の流れの下流側の前記容器(47)内の水の一部が流入する。前記循環機構(80)は、前記吸引流路(82)に流入した水を上流側に戻す循環運転を行う。前記循環機構(80)は、前記循環運転において前記吸引流路(82)に流入する水の循環流量を、前記水入口(43)よりも上流側を流れる主流の流量よりも多くする。前記バッファ部(60)は、前記吸引流路(82)の吸引口(82a)よりも下流側に設けられている。前記バッファ部(60)は、前記吸引口(82a)における前記電極配置部(50)とは反対側の端部(82b)と前記電極配置部(50)との距離(L1)よりも大きな幅(L2)を有する。
この構成では、主流の流量よりも循環流量を多くする循環機構(80)を備えているので、電極配置部(50)を流れる水の流速が高められる。その結果、電極(51,52)間の水が撹拌されて電気分解の効率が向上する。しかも、この構成では、吸引流路(82)の吸引口(82a)よりも下流側に設けられたバッファ部(60)を備え、このバッファ部(60)は、吸引口(82a)における電極配置部(50)とは反対側の端部(82b)と電極配置部(50)との距離(L1)よりも大きな幅(L2)を有しているので、電極配置部(50)を通過した水の流速は、バッファ部(60)において低下し、その結果、スケールがバッファ部(60)の底面(63)に沈殿しやすくなる。これにより、バッファ部(60)を通過した水に含まれるスケールの量を低減することができるので、ユーザーが使用する水にスケールが混入するのを抑制できる。
前記電気分解装置(41)において、前記バッファ部(60)の一部又は全部は、前記容器(47)内に設けられているのが好ましい。この構成では、容器(47)内にバッファ部(60)の一部又は全部が設けられているので、スケールが容器(47)の水出口(45)から流出するのを抑制することができる。また、バッファ部(60)の全部が容器(47)内に設けられている場合には、バッファ部(60)を形成するための槽を別途設ける必要がなく、また、電極配置部(50)とバッファ部(60)とが容器(47)内に一体的に配置されるので電極配置部(50)とバッファ部(60)とを接続するための配管などが不要になる。これにより、コストアップの抑制とコンパクト化を図ることができる。
前記電気分解装置(41)において、前記バッファ部(60)は、前記容器(47)とは別に設けられたバッファ槽(61)を有していてもよい。循環機構(80)の吸引流路(82)には、容器(47)内の水の一部が流入するため、吸引流路(82)の吸引口(82a)付近においては、吸引口(82a)に向かう水の流れが形成される。したがって、バッファ槽(61)が容器(47)とは別に設けられている場合には、バッファ槽(61)内の水は、バッファ部(60)が容器(47)内に設けられている場合に比べて、吸引口(82a)付近における水の流れの影響を受けにくくなる。これにより、スケールがバッファ部(60)の底面(63)にさらに沈殿しやすくなる。
前記電気分解装置(41)において、前記バッファ部(60)は、上下に延びる1つ又は複数の邪魔板(62)を有しているのが好ましい。この構成では、邪魔板(62)は、邪魔板(62)よりも上流側(すなわち邪魔板(62)よりも電極配置部(50)側)と、邪魔板(62)よりも下流側とを部分的に仕切ることができる。これにより、邪魔板(62)よりも下流側においては、邪魔板(62)が設けられていない場合に比べて、吸引流路(82)の吸引口(82a)付近における水の流れの影響を受けにくくなる。これにより、邪魔板(62)よりも下流側において、スケールがバッファ部(60)の底面(63)にさらに沈殿しやすくなる。
前記電気分解装置(41)において、前記邪魔板(62)は、前記バッファ部(60)の底面(63)に接続されているのが好ましい。邪魔板(62)がバッファ部(60)の底面(63)に接続されていることにより、底面(63)付近において、邪魔板(62)よりも上流側と邪魔板(62)よりも下流側との間における水の流れが形成されるのを抑制することができる。これにより、邪魔板(62)よりも下流側において底面(63)に沈殿したスケールが巻き上げられるのを抑制することができる。
前記電気分解装置(41)において、前記複数の邪魔板(62)は、蛇行しながら水が流れる蛇行流路を形成しているのが好ましい。この構成のように複数の邪魔板(62)によって蛇行流路が形成されている場合には、蛇行流路を流れる水は、吸引流路(82)の吸引口(82a)付近における水の流れの影響をさらに受けにくくなる。
前記電気分解装置(41)において、前記蛇行流路は、上下に蛇行しているのが好ましい。スケールが蛇行流路を下流側に水とともに移動するときには、特に蛇行流路における上方に向かう部分において邪魔板(62)を乗り越える必要がある。すなわち、上下に蛇行する蛇行流路は、スケールが下流側に簡単には移動できないように構成されている。これにより、スケールが水出口(45)から流出するのを抑制する効果をさらに高めることができる。
前記電気分解装置(41)において、前記バッファ部(60)の底面(63)に接続され、前記底面(63)に沈殿したスケールを流入させるスケール吸引流路(84)を備えているのが好ましい。この構成では、底面(63)に沈殿したスケールをスケール吸引流路(84)を通じてバッファ部(60)から排出することができる。
前記電気分解装置(41)において、前記循環運転と、前記ポンプ(81)によって前記スケール吸引流路(84)にスケールを流入させるスケール排出運転とを選択する選択手段(90)を備えているのが好ましい。この構成では、選択手段(90)によって運転の切り換えができるので、循環運転とスケール排出運転においては、同じポンプ(81)を用いることができる。
前記電気分解装置(41)において、前記水出口(45,66)と前記バッファ部(60)の底面(63)との間に介在し、水中のスケールが前記水出口(45,66)に流入するのを抑制する流入抑制部材(44)を備えているのが好ましい。この構成では、水出口(45,66)とバッファ部(60)の底面(63)との間に流入抑制部材(44)が設けられているので、バッファ部(60)の底面(63)に沈殿したスケールや、流入抑制部材(44)よりも下方において水中を浮遊しているスケールが水出口(45,66)に流入するのを抑制することができる。
前記電気分解装置(41)において、前記複数の電極(51,52)は、それぞれ板形状を有し、前記容器(47)内において厚み方向に互いに間隔をあけて配列されることによって蛇行流路を形成しているのが好ましい。この構成のように電極配置部(50)において蛇行流路が形成されている場合には、電極(51,52)間の流路長を大きくすることができるので、電気分解の効率を高めることができる。
本発明の温度調節水供給機は、水を加熱する水熱交換器(21)と、前記電気分解装置(41)と、を備え、前記水熱交換器(21)において温度調節された水を供給する。この構成では、バッファ部(60)を通過した水に含まれるスケールの量を低減することができるので、温度調節水供給機によって供給される水(ユーザーが使用する水)にスケールが混入するのを抑制できる。
本発明によれば、電気分解時に生じるスケールがユーザーが使用する水に混入するのを抑制できる。
本発明の一実施形態に係る温度調節水供給機としてのヒートポンプ給湯機を示す概略の構成図である。 本発明の第1実施形態に係る電気分解装置を示す斜視図である。 (A)は、図2に示す電気分解装置をIIIA−IIIA線に沿って鉛直方向に切断したときの断面図であり、(B)は、図2に示す電気分解装置をIIIB−IIIB線に沿って水平方向に切断したときの断面図である。 (A),(B)は、第1実施形態の変形例1に係る電気分解装置を示しており、(A)は、図2におけるIIIA−IIIA線断面図であり、(B)は、図2におけるIIIB−IIIB線断面図である。 (A),(B)は、第1実施形態の変形例2に係る電気分解装置を示しており、(A)は、図2におけるIIIA−IIIA線断面図であり、(B)は、図2におけるIIIB−IIIB線断面図である。(C)は、第1実施形態の変形例3に係る電気分解装置を示す断面図である。 (A),(B)は、第1実施形態の変形例4に係る電気分解装置を示しており、(A)は、図2におけるIIIA−IIIA線断面図であり、(B)は、図2におけるIIIB−IIIB線断面図である。 (A),(B),(C)は、第1実施形態の変形例5に係る電気分解装置を示しており、(A),(C)は、図2におけるIIIA−IIIA線断面図であり、(B)は、図2におけるIIIB−IIIB線断面図である。(A)は、選択手段によって循環運転が選択されている状態を示しており、(C)は、選択手段によってスケール排出運転が選択されている状態を示している。 (A)は、第1実施形態の変形例6に係る電気分解装置を示す断面図であり、(B)は、第1実施形態の変形例7に係る電気分解装置を示す断面図である。 (A),(B),(C)は、第1実施形態の変形例8に係る電気分解装置を示しており、(A)は、図2におけるIIIA−IIIA線断面図であり、(B)は、流入抑制部材を示す側面図であり、(C)は、流入抑制部材を示す正面図である。 (A),(B)は、第1実施形態の変形例9に係る電気分解装置を示しており、(A)は、図2におけるIIIA−IIIA線断面図であり、(B)は、図2におけるIIIB−IIIB線断面図である。 (A),(B)は、本発明の第2実施形態に係る電気分解装置を示しており、(A)は、電気分解装置を鉛直方向に切断したときの断面図であり、(B)は、電気分解装置を水平方向に切断したときの断面図である。 (A),(B)は、第2実施形態の変形例1に係る電気分解装置を示しており、(A)は、電気分解装置を鉛直方向に切断したときの断面図であり、(B)は、電気分解装置を水平方向に切断したときの断面図である。 第2実施形態の変形例2に係る電気分解装置を示す断面図である。 (A),(B)は、本発明の第3実施形態に係る電気分解装置を示しており、(A)は、電気分解装置を鉛直方向に切断したときの断面図であり、(B)は、電気分解装置を水平方向に切断したときの断面図である。 本発明の実施形態に係る温度調節水供給機を示す概略図である。 (A)は、参考例に係る電気分解装置を示す断面図であり、(B)は、参考例に係る電気分解装置における容器の水出口付近を拡大した断面図である。
以下、本発明の実施形態に係る電気分解装置41及びこれを備える温度調節水供給機について図面を参照しながら説明する。温度調節水供給機は、温度調節された水を供給する装置である。温度調節水供給機としては、ヒートポンプ給湯機、ヒートポンプ温水暖房機、燃焼式給湯機、燃焼式温水暖房機、電気温水機、冷却塔などが例示できる。これらの温度調節水供給機のそれぞれは、後述する実施形態に係る電気分解装置41と、水熱交換器21とを備える。以下では、温度調節水供給機の一例として、主にヒートポンプ給湯機について説明する。
[ヒートポンプ給湯機]
図1は、本発明の一実施形態に係るヒートポンプ給湯機11を示す構成図である。図1に示すように、本実施形態に係るヒートポンプ給湯機11は、冷媒回路10aと、貯湯回路10bとを備えている。冷媒回路10aは、圧縮機19、水熱交換器21、膨張機構としての電動膨張弁23、空気熱交換器25、及びこれらを接続する冷媒配管を含む。貯湯回路10bは、タンク15、メインポンプ31、電気分解装置41、水熱交換器21、及びこれらを接続する導水路27,29を含む。水熱交換器21は、2つの流路を有し、一方の流路は、冷媒回路10aに含まれており、他方の流路は、貯湯回路10bに含まれている。冷媒回路10a及び貯湯回路10bの運転は、制御手段としての制御部32によって制御される。
圧縮機19、水熱交換器21、電動膨張弁23及び空気熱交換器25はヒートポンプユニット13内に設けられている。タンク15及びメインポンプ31は、貯湯ユニット17内に設けられている。導水路27,29は、タンク15の水を水熱交換器21に送る入水配管27と、水熱交換器21と熱交換して加熱された水をタンク15に戻す出湯配管29とを含む。
メインポンプ31は、貯湯回路10bにおいて水を送るためのものであり、本実施形態では入水配管27に設けられているが、メインポンプ31の配設位置はこれに限定されない。メインポンプ31の運転により、タンク15内の水は、タンク15の下部から流出し、入水配管27、水熱交換器21および出湯配管29の順に送られて、タンク15の上部に戻る。
本実施形態では、冷媒回路10aを循環する冷媒として二酸化炭素を用いているが、これに限定されない。この冷媒回路10aでは、冷媒の高圧圧力が超臨界圧力になるように圧縮機19で圧縮される。つまり、冷媒回路10aでは、高圧圧力が超臨界圧力になる冷凍サイクルが行われる。冷媒回路10aを循環する冷媒は、水熱交換器21において貯湯回路10bを循環する水と熱交換してこの水を加熱し、空気熱交換器25において外気と熱交換して外気から熱を吸収する。
タンク15には給水配管37と給湯配管35とが接続されている。給湯配管35は、タンク15の上部に接続されている。この給湯配管35は、タンク15内に貯留された高温の水を取り出して浴槽などへ給湯するために設けられている。給水配管37は、タンク15の底部に接続されている。この給水配管37は、給水源からタンク15内に低温の水を給水するために設けられている。タンク15へ水を給水する給水源としては、例えば水道水や、井戸水などの地下水を利用することができる。本実施形態の給湯機11は、給湯配管35から給湯された水をタンク15に戻さない一過式の給湯機であるが、これに限定されない。
電気分解装置41は、水熱交換器21に送る水に含まれるスケール成分を除去する機能を有する。電気分解装置41は、入水配管27における水熱交換器21よりも上流側の位置に設けられている。また、電気分解装置41は、メインポンプ31よりも下流側の位置に設けられているが、これに限られない。入水配管27は、電気分解装置41よりも上流側の上流側流路27Aと、電気分解装置41よりも下流側の下流側流路27Bとを含む。電気分解装置41の詳細については後述する。
制御部32は、中央演算処理装置33やメモリ34などを有する。制御部32は、例えばマイクロコンピュータによって構成されている。メモリ34には、タンク15内の水を沸き上げるための沸き上げ運転のスケジュールなどが記憶されている。制御部32は、そのスケジュールに基づいて沸き上げ運転を実行する。なお、沸き上げ運転は、スケジュールされた時期以外の時期においても必要に応じて実行される場合もある。沸き上げ運転は、例えば水使用量の少ない夜間の時間帯、電気料金が低い時間帯などに実行されるようにスケジュールされているのが好ましいが、これに限定されない。
本実施形態のヒートポンプ給湯機11は、一過式の給湯機である。この一過式の給湯機11では、給湯配管35から給湯された水(湯)は、ユーザーによって使用され、タンク15には戻らない。したがって、タンク15から給湯配管35を通じて給湯された水量とほぼ同じ量の水が給水源から給水配管37を通じてタンク15に給水される。すなわち、一過式のヒートポンプ給湯機におけるタンク15には、水道水や井戸水などの給水源からスケール成分を含む水がタンク15に補充される頻度が高く、補充される量も多い。したがって、一過式のヒートポンプ給湯機の場合には、循環式の冷却水循環装置や循環式の給湯機に比べて、効率よくスケール成分を除去する必要がある。
次に、ヒートポンプ給湯機11の動作について説明する。タンク15内の水を沸き上げる沸き上げ運転では、制御部32は、ヒートポンプユニット13の圧縮機19を駆動させ、電動膨張弁23の開度を調節するとともに、貯湯ユニット17のメインポンプ31を駆動させる。これにより、図1に示すように、タンク15の底部に設けられた出水口からタンク15内の低温の水が入水配管27を通じて水熱交換器21に送られ、水熱交換器21において加熱される。加熱された高温の水は出湯配管29を通じてタンク15の上部に設けられた入水口からタンク15内に戻される。これにより、タンク15内には、その上部から順に高温の水が貯湯される。
[第1実施形態]
次に、本発明の第1実施形態に係る電気分解装置41について具体的に説明する。電気分解装置41は、水熱交換器21に送る水に含まれるスケール成分を除去するための装置である。図2は、第1実施形態に係る電気分解装置41を示す斜視図である。図3(A)は、図2に示す電気分解装置41をIIIA−IIIA線に沿って鉛直方向に切断したときの断面図であり、電気分解装置41の内部を側方から見た図である。図3(B)は、図2に示す電気分解装置をIIIB−IIIB線に沿って水平方向に切断したときの断面図であり、電気分解装置41の内部を上方から見た図である。
図2、図3(A)及び図3(B)に示すように、第1実施形態に係る電気分解装置41は、電気分解装置41は、容器47と、電極配置部50と、循環機構80と、バッファ部60とを備える。第1実施形態では、電極配置部50及びバッファ部60は、容器47内に設けられているが、これに限られない。バッファ部60は、後述する第2実施形態のように容器47外に設けられていてもよい。
(容器)
本実施形態では、容器47は略直方体形状を呈しているが、これに限定されず、例えば円筒形状などの他の形状を呈していてもよい。容器47内には、水が流れる水流空間が設けられている。容器47は、水平方向に間隔をあけて互いに対向する第1壁部471及び第2壁部472を有する。本実施形態では、第1壁部471及び第2壁部472は上下に延びている。容器47は、第1壁部471と第2壁部472をつなぐ側壁部を有する。本実施形態では、側壁部は、下壁を構成する第3壁部473(下壁部473)と、上壁を構成する第4壁部474(上壁部474)と、右壁を構成する第5壁部475(右壁部475)と、左壁を構成する第6壁部476(左壁部476)とを含むが、これに限られない。
下壁部473と上壁部474は、上下に間隔をあけて互いに対向している。右壁部475と左壁部476は、水平方向に間隔をあけて互いに対向している。右壁部475の下縁は、下壁部473の右縁に接続され、右壁部475の上縁は、上壁部474の右縁に接続されている。左壁部476の下縁は、下壁部473の左縁に接続され、左壁部476の上縁は、上壁部474の左縁に接続されている。
容器47は、水入口43及び水出口45を有する。容器47の水入口43は、第1壁部471に設けられており、水出口45は、第2壁部472に設けられているが、これに限定されない。水入口43及び水出口45の一方又は両方は、前記側壁部に設けられていてもよい。水入口43には、図1に示すタンク15側に位置する入水配管27(上流側流路27A)が接続されており、水出口45には図1に示す水熱交換器21側に位置する入水配管27(下流側流路27B)が接続されている。本実施形態では、水入口43と水出口45は、同じ高さ位置に設けられているが、互いに異なる高さ位置に設けられていてもよい。
本実施形態では、容器47内には、電極配置部50よりも上流側に位置する上流側空間50Aと、電極配置部50と、電極配置部50よりも下流側に位置する下流側空間50Bと、下流側空間50Bよりもさらに下流側に位置するバッファ部60とが設けられている。上流側空間50A、電極配置部50、下流側空間50B及びバッファ部60は、この順に並んでいる。水入口43から容器47内の上流側空間50Aに流入した水は、電極配置部50、下流側空間50B及びバッファ部60の順に流れて水出口45から容器47外に流出する。
上流側空間50Aは、第1壁部471と、電極配置部50の上流側の端部との間の空間である。下流側空間50Bは、電極配置部50の下流側の端部と、後述する循環機構80の吸引流路82の吸引口82aにおける電極配置部50とは反対側の端部82b(下流側の端部82b)との間の空間である。バッファ部60は、第2壁部472と、第3壁部473における下流側(水出口45側)の一部と、第4壁部474における下流側(水出口45側)の一部と、第5壁部475における下流側(水出口45側)の一部と、第6壁部476における下流側(水出口45側)の一部とによって形成されている。
(電極配置部)
電極配置部50には、複数の電極51,52が設けられている。電極配置部50は、容器47内の空間のうち、複数の電極51,52と電極51,52間の空間とによって占められる部分である。図3(A)及び図3(B)に示す第1実施形態の場合、電極配置部50は、容器47内の空間のうち、最上流に位置する電極51Aから最下流に位置する電極52Bまでの部分である。各電極の形状としては、例えば板形状、棒形状などの種々の形状を採用することができるが、本実施形態では板形状を採用している。これにより、各電極の表面積を大きくすることができる。
電極配置部50では、複数の電極51,52によって水流路が形成されている。本実施形態では、水流路は、複数の電極51,52によって形成された一続きの蛇行流路であるが、これに限られない。水流路は、例えば図10(A)及び図10(B)に示す後述の変形例のように蛇行流路でない流路であってもよい。
また、本実施形態における蛇行流路は、図3(A)及び図3(B)に示すように右壁部475に向かう水の流れと左壁部476に向かう水の流れとが交互に並ぶように左右に蛇行しているが、これに限られない。蛇行流路は、例えば下壁部473に向かう水の流れと上壁部474に向かう水の流れとが交互に並ぶように上下に蛇行していてもよい。
左右に蛇行する蛇行流路は、例えば水平方向に蛇行していてもよいが、これに限られず、水平方向に対して傾斜した方向に蛇行していてもよい。また、上下に蛇行する蛇行流路は、例えば鉛直方向に蛇行していてもよいが、これに限られず、鉛直方向に対して傾斜した方向に蛇行していてもよい。左右に蛇行する蛇行流路は、容器47の底面(具体的には、第3壁部473の上面)に対して平行な方向に蛇行する。また、上下に蛇行する蛇行流路は、容器47の底面(具体的には、第3壁部473の上面)に対して交わる方向(例えば直交する方向)に蛇行する。
なお、複数の電極51,52によって形成された蛇行流路が左右に蛇行している場合には、上下に蛇行している場合に比べて、次のような利点がある。すなわち、本実施形態において、例えば蛇行流路における水入口43側において生成したスケール(例えば最上流の電極51とその隣の電極52との間において生成したスケール)は、バッファ部60に到達するためには蛇行流路を蛇行しながら水とともに移動する必要がある。そして、蛇行流路が上下に蛇行している場合には、スケールが上方に向かうときに(上壁部474に向かうときに)、重力に抗して移動する必要がある一方で、蛇行流路が左右に蛇行している場合には、重力に抗して移動する必要がない。したがって、蛇行流路が左右に蛇行している場合には、上下に蛇行している場合に比べて、スケールがバッファ部60に到達するのに要する時間を短縮することができる。
複数の電極51,52は、複数の第1電極51と複数の第2電極52とを含む。複数の第1電極51及び複数の第2電極52は、第1電極51と第2電極52が交互に配置されるように、一方向(電極の厚さ方向)に配列されている。本実施形態では、図3(B)に示すように、複数の第1電極51は、左壁部476から右壁部475側に向かって延びており、各第1電極51と右壁部475との間には、蛇行流路において水の流れが反転するための隙間が形成されている。また、複数の第2電極52は、右壁部475から左壁部476側に向かって延びており、各第2電極52と左壁部476との間には、蛇行流路において水の流れが反転するための隙間が形成されている。本実施形態では、各電極は、第1壁部471に平行な姿勢で配置されているが、これに限定されない。
各電極の上端と上壁部474との間に隙間が形成されていたり、各電極の下端と下壁部473との間に隙間が形成されていたりする場合には、電極配置部50を流れる水の一部が蛇行流路ではなく前記隙間を通じてショートカットする場合がある。本実施形態では、図3(A)に示すように、各電極の上端は上壁部474に接しており、各電極の下端は下壁部473に接しているので、上述したようなショートカットを抑制できる。ただし、各電極の上端と上壁部474との間に隙間が形成されていてもよく、各電極の下端と下壁部473との間に隙間が形成されていてもよい。
隣り合う電極51,52は、電極対49を構成している。電極対49の一方の電極が陽極として機能し、他方の電極が陰極として機能するように、複数の電極51,52が電源53に接続されている。電源53としては、例えば直流電源が用いられる。本実施形態では、複数の第1電極51及び複数の第2電極52は、電源53に対して並列に接続されているが、これに限定されない。なお、図4〜図16においては電源53の図示を省略している。
各電極は、耐食性に優れた材料により形成されている。各電極を主に構成する材料としては、白金、チタンなどが例示できる。具体的には次の通りである。例えば、各電極は、少なくとも表面が白金を主成分とする材料により形成されているのが好ましい。具体的に、各電極の全体が白金を主成分とする材料(白金、白金合金などの材料)により形成されている形態が例示できる。また、各電極が、白金よりもイオン化傾向の大きい材料(すなわち、水中において白金よりも酸化されやすい材料)により形成された電極本体と、この電極本体の表面に白金を主成分とする材料(白金、白金合金などの材料)により形成されたコーティング層とを有する形態が例示できる。電極本体の材料としては、例えばチタンを主成分とする材料(チタン、チタン合金などの材料)などが例示できる。また、水中において白金よりも酸化されやすいものの比較的耐食性に優れた材料として例えばチタンを主成分とする材料(チタン、チタン合金などの材料)などによって各電極が形成されていてもよい。
(循環機構)
循環機構80は、電極配置部50よりも下流側の容器47内の水の一部を上流側に戻す機能を有する。循環機構80は、吸引流路82と、吸引流路82に設けられたポンプ81と、ポンプ81に接続された吐出流路83とを含む。ポンプ81は、制御部32によって制御される。
吸引流路82の上流側端部の先端に設けられた吸引口82aは、容器47の底面と同じ高さ位置に設けられていてもよいが、本実施形態では、容器47の底面よりも高い位置に設けられている。具体的に、吸引流路82の上流側端部は、容器47の下壁部473に設けられた貫通口473aを通じて容器47内に挿入されている。容器47内に位置する吸引流路82の上流側端部は、下壁部473から上方に延びている。これにより、後述するバッファ部60の底面63に沈殿したスケールScが吸引流路82の吸引口82aから水とともに吸い込まれるのを抑制できる。本実施形態では、吸引口82aは、水出口45よりも下方に設けられているが、これに限られない。なお、吸引流路82の上流側端部は、下壁部473ではなく、例えば右壁部475や左壁部476に設けられた貫通口を通じて容器47内に挿入されていてもよい。
吸引流路82の吸引口82aは、電極配置部50とバッファ部60との間に位置している。吸引流路82の吸引口82aは、容器47内の下流側空間50Bに位置している。上述したように、下流側空間50Bは、電極配置部50の下流側の端部と、吸引口82aにおける下流側の端部82bとの間の空間である。具体的に、本実施形態では、下流側空間50Bは、吸引口82aにおける下流側の端部82bを通るとともに最下流の電極52Bと平行な仮想面S(又は吸引口82aにおける下流側の端部82bを通るとともに第2壁部472と平行な仮想面S)と、最下流の電極52Bとの間の空間である。仮想面Sは、図3(A)及び図3(B)の断面図において一点鎖線Sで示されている。
吐出流路83の下流側端部の先端に設けられた吐出口83aは、容器47の底面と同じ高さ位置に設けられていてもよいが、本実施形態では、容器47の底面よりも高い位置に設けられている。具体的に、吐出流路83の下流側端部は、容器47の下壁部473に設けられた貫通口473bを通じて容器47内に挿入されている。容器47内に位置する吐出流路83の下流側端部は、下壁部473から上方に延びている。なお、吐出流路83の下流側端部は、下壁部473ではなく、例えば右壁部475や左壁部476に設けられた貫通口を通じて容器47内に挿入されていてもよい。
吐出流路83の吐出口83aは、容器47内の上流側空間50Aに位置している。本実施形態では、上流側空間50Aは、第1壁部471と最上流の電極51Aとの間の空間である。なお、吐出流路83の下流側端部は、容器47内ではなく、例えば図1に示す入水配管27の上流側流路27Aに接続されていてもよい。
(バッファ部)
次にバッファ部60について説明する。バッファ部60は、電極配置部50を通過した水の流速を低下させる機能を有する。バッファ部60は、吸引流路82の吸引口82aよりも下流側に設けられている。図3(A)及び図3(B)に示すように、バッファ部60は、上述した仮想面Sよりも下流側の空間である。具体的に、本実施形態では、バッファ部60は、仮想面Sと第2壁部472との間の空間である。
バッファ部60の幅L2は、吸引口82aにおける下流側の端部82bと、電極配置部50(より具体的には最下流の電極52B)との距離L1よりも大きい。したがって、電極配置部50を通過した水の流速は、バッファ部60において低下し、その結果、スケールScがバッファ部60の底面63に沈殿しやすくなる。
バッファ部60の幅L2は、吸引口82aの下流側の端部82bと、容器47の最下流の壁部(より具体的には第2壁部472)との距離である。言い換えると、バッファ部60の幅L2は、上述した仮想面Sと第2壁部472との距離である。バッファ部60の底面63は、容器47の底面の一部を構成しており、本実施形態では、第3壁部473の上面の一部を構成している。
本実施形態では、電気分解の効率を高める観点で、電極配置部50の幅L3は、バッファ部60の幅L2よりも大きく設定されているが、これに限られない。バッファ部60の幅L2は、電極配置部50の幅L3よりも大きくてもよい。電極配置部50の幅L3は、電極配置部50の下流側端部から電極配置部50の上流側端部までの長さである。本実施形態では、電極配置部50の幅L3は、最上流の電極51Aと最下流の電極52Bとの間の距離である。
(動作)
次に、電気分解装置41の動作について説明する。タンク15内の水を沸き上げる沸上げ運転時には、電気分解装置41の電極対49に電圧が印加される。電気分解装置41の電気分解条件としては、電極対49に予め定められた電流値の電流を流す条件、電極対49に予め定められた電圧が印加される条件、これらの条件を組み合わせた条件などが例示できるが、これらに限定されない。
沸上げ運転時には、水入口43及び水出口45の一方から容器47内に流入した水が電極配置部50を通過する間に、水に含まれるスケール成分が電極対49の陰極にスケールとして析出する。これにより、電気分解装置41においてスケール成分濃度が低減された水を水熱交換器21に送ることができる。
また、沸上げ運転時には、電極配置部50を通過する水の流速(電極51,52間を通過する水の流速)を高めて電極51,52間の水を撹拌するために循環運転が行われる。すなわち、制御部32は、吸引流路82に流入した水を上流側に戻す循環運転を行うように循環機構80のポンプ81を制御する。ポンプ81が運転されると、吸引流路82には、電極配置部50よりも下流側の容器47内の水の一部が流入する。吸引流路82に流入した水は、吸引流路82及び吐出流路83を通って容器47内の上流側空間50Aに流入する。
制御部32は、電極配置部50における水の撹拌効果を高める観点で、循環運転において吸引流路82に流入する水の循環流量Gc(吸引流路82を流れる水の流量Gc)が、水入口43よりも上流側を流れる主流の流量Gw(水出口45から流出して水熱交換器21に送られる主流の流量Gw)よりも多くなるように、循環機構80のポンプ81を制御する。例えば、循環流量Gcを主流の流量Gwの5倍以上に設定することができる。具体例として、循環流量Gcを10L/分とし、主流の流量Gwを1L/分とすることができるが、これに限られない。
このように循環流量Gcを主流の流量Gwよりも多くする循環運転が行われると、電極51,52間の水を撹拌する効果を高めることができるが、例えば図16(A)に示すような参考例に係る電気分解装置141のようにバッファ部が設けられていない場合には、容器47内の水に含まれるスケールScは、高速の水の流れとともに水出口45から容器47外に流出しやすい。
これに対して、本実施形態では、上述したようなバッファ部60が設けられており、このバッファ部60は、吸引口82aにおける下流側の端部82bと電極配置部50との距離L1よりも大きな幅L2を有しているので、電極配置部50を通過した水の流速は、バッファ部60において低下し、その結果、スケールScがバッファ部60の底面63に沈殿しやすくなる。
また、制御部32は、予め定められた条件に基づいて、電極51,52の極性を反転させる。電気分解時に電極表面において析出するスケールの一部は、電極表面に付着する。電極表面に付着するスケールの付着量が多くなると電気抵抗が増加する。したがって、制御部32は、例えば沸上げ運転のスケジュールに基づいて、電極51,52の極性を反転させる。具体的に、制御部32は、例えば、沸上げ運転中、沸上げ運転の終了時、次回の沸上げ運転の開始時、又は前記終了時と前記開始時との間などの時間帯に、電極51,52の極性を反転させる。スケールが付着した陰極は、極性の反転後には陽極として機能する。これにより、電極に付着していたスケールが電極から脱落するので、スケールの付着量が過度に増大して電気抵抗が増大するのを抑制できる。極性の反転によって電極表面から脱落したスケールは、水とともにバッファ部60に移動し、バッファ部60において底面63に沈殿する。
(第1実施形態の変形例)
図4(A)及び図4(B)は、第1実施形態の変形例1に係る電気分解装置41を示す断面図である。変形例1に係る電気分解装置41は、バッファ部60が1つ又は複数の邪魔板62を有する点で、図3(A)及び図3(B)に示す電気分解装置41と異なっており、それ以外の構成は、図3(A)及び図3(B)に示す電気分解装置41と同じである。なお、図4(A)及び図4(B)に示す具体例では、バッファ部60が1つの邪魔板62を有する場合を例示しているが、これに限られず、後述する他の変形例のようにバッファ部60が複数の邪魔板62を有していてもよい。
邪魔板62は、バッファ部60内に設けられている。邪魔板62は、吸引流路82の吸引口82aよりも下流側(仮想面Sよりも下流側)に配置されている。邪魔板62は、電極として機能するものではない。邪魔板62により、下流側空間50Bから水出口45に向かう水の流れの向きが変えられる。
図4(A)及び図4(B)に示す具体例では、邪魔板62は、平板形状であるがこれに限られず、例えば湾曲した形状、屈曲した形状、波形状などの他の形状であってもよい。変形例1における邪魔板62は、バッファ部60の底面63に対して交わる方向に延びている。図4(A)及び図4(B)に示す具体例では、邪魔板62は、バッファ部60の底面63に対して直交する方向に延びているが、これに限られない。また、邪魔板62は、最下流の電極52Bに対して平行な姿勢で配置されているが、これに限られない。
変形例1における邪魔板62は、上下に延びている。上下に延びる邪魔板62は、鉛直方向に延びていてもよく、後述する変形例のように鉛直方向に対して傾斜した方向に延びていてもよい。また、邪魔板62は、例えば湾曲又は屈曲しながら上下に延びていてもよい。
邪魔板62は、バッファ部60内を邪魔板62よりも上流側(すなわち邪魔板62よりも電極配置部50側)と、邪魔板62よりも下流側とに部分的に仕切ることができる。これにより、邪魔板62よりも下流側においては、邪魔板62が設けられていない場合に比べて、吸引流路82の吸引口82a付近における水の流れの影響を受けにくくなる。
特に、図4(A)及び図4(B)に示す具体例では、邪魔板62は、バッファ部60において、容器47の最下流の壁部(より具体的には第2壁部472)よりも吸引口82aに近い位置に設けられている。これにより、バッファ部60における邪魔板62よりも下流側の空間を、バッファ部60における邪魔板62よりも上流側の空間よりも大きくすることができる。すなわち、スケールScが沈殿しやすい空間(邪魔板62よりも下流側の空間)の大きさを十分に確保することができる。
また、図4(A)及び図4(B)に示す具体例では、邪魔板62の下端62aは、吸引口82aよりも下方に位置しているので、吸引流路82の吸引口82a付近における水の流れの影響が邪魔板62よりも下流側の空間にさらに及びにくくなる。
変形例1では、邪魔板62の下端62aとバッファ部60の底面63(下壁部473の上面)との間には隙間が形成されているが、これに限られない。例えば後述する変形例2のように邪魔板62の下端62aがバッファ部60の底面63(下壁部473の上面)に接していてもよい。また、邪魔板62の上端62b、第1側端62c(右端62c)及び第2側端62d(左端62d)は、容器47の壁部に接していてもよく、接していなくてもよい。邪魔板62と容器47の壁部との隙間が多い程、容器47内を水が流れるときの抵抗を小さくすることができる。邪魔板62の下端62a、上端62b、右端62c及び左端62dの何れもが容器47の壁部と接していない場合には、邪魔板62は、図略の支持部材によって容器47に支持される。
図5(A),(B)は、第1実施形態の変形例2に係る電気分解装置41を示す断面図である。変形例2に係る電気分解装置41は、邪魔板62の配置状態が変形例1と異なっており、それ以外の構成は、変形例1と同じである。
変形例2では、邪魔板62の下端62aは、バッファ部60の底面63(下壁部473の上面)に接しており、邪魔板62の第1側端62c(右端62c)は、バッファ部60の内側面(右壁部475の内側面)に接しており、邪魔板62の第2側端62d(左端62d)は、バッファ部60の内側面(左壁部476の内側面)に接している。その一方で、邪魔板62の上端62bとバッファ部60の天面(第4壁部474の下面)との間には、邪魔板62よりも下流側に水が流入するための隙間が形成されている。邪魔板62の上端62bは、吸引流路82の吸引口82aよりも高い位置にある。
この変形例2では、バッファ部60の底面63付近において、邪魔板62よりも上流側と邪魔板62よりも下流側との間における水の流れが形成されるのを抑制することができるので、邪魔板62よりも下流側において底面63に沈殿したスケールScが巻き上げられるのを抑制することができる。
図5(C)は、第1実施形態の変形例3に係る電気分解装置41を示す断面図である。変形例3に係る電気分解装置41は、邪魔板62の配置状態が変形例2と異なっており、それ以外の構成は、変形例2と同じである。
変形例3では、邪魔板62は、鉛直方向に対して傾斜した方向に延びている。邪魔板62が傾斜する方向は、特に限定されるものではないが、図5(C)に示す具体例では、邪魔板62の上端62bと最下流の電極52Bとの距離が邪魔板62の下端62aと最下流の電極52Bとの距離よりも大きくなるように、邪魔板62が鉛直方向に対して傾斜している(邪魔板62が最下流の電極52Bに対して傾斜している)。この場合、邪魔板62の上端62bとバッファ部60の天面(第4壁部474の下面)との間の隙間付近の空間を十分に確保することができるので、邪魔板62よりも下流側に水が流入するときの抵抗を小さくすることができる。
図6(A)及び図6(B)は、第1実施形態の変形例4に係る電気分解装置を示す断面図である。変形例4に係る電気分解装置41は、バッファ部60が複数の邪魔板62を有する点で、図3(A)及び図3(B)に示す電気分解装置41と異なっており、それ以外の構成は、図3(A)及び図3(B)に示す電気分解装置41と同じである。
変形例4における各邪魔板62は、バッファ部60の底面63に対して交わる方向に延びている。図6(A)及び図6(B)に示す具体例では、各邪魔板62は、バッファ部60の底面63に対して直交する方向に延びているが、これに限られない。また、各邪魔板62は、最下流の電極52Bに対して平行な姿勢で配置されているが、これに限られない。複数の邪魔板62は、邪魔板62の厚み方向に間隔をあけて前記厚み方向に配列されている。複数の邪魔板62は、互いに平行な姿勢で配置されているが、これに限られない。邪魔板62は、隣の邪魔板62に対して傾斜した姿勢で配置されていてもよい。
図6(A)及び(B)に示す具体例では、邪魔板62同士の間隔は、電極51,52間の間隔よりも大きいが、これに限られない。邪魔板62同士の間隔が電極51,52間の間隔よりも大きい場合には、バッファ部60における水の流れの抵抗が大きくなるのを抑制できる。
変形例4では、複数の邪魔板62によって水流路が形成されている。具体的に、複数の邪魔板62は、蛇行しながら水が流れる蛇行流路を形成しているが、必ずしも蛇行流路を形成していなくてもよい。また、バッファ部60における蛇行流路は、図6(A)及び図6(B)に示すように下壁部473に向かう水の流れと上壁部474に向かう水の流れとが交互に並ぶように上下に蛇行しているが、これに限られない。バッファ部60における蛇行流路は、右壁部475に向かう水の流れと左壁部476に向かう水の流れとが交互に並ぶように左右に蛇行していてもよい。
バッファ部60において上下に蛇行する蛇行流路は、例えば鉛直方向に蛇行していてもよいが、これに限られず、鉛直方向に対して傾斜した方向に蛇行していてもよい。また、バッファ部60において左右に蛇行する蛇行流路は、例えば水平方向に蛇行していてもよいが、これに限られず、水平方向に対して傾斜した方向に蛇行していてもよい。上下に蛇行する蛇行流路は、容器47の底面(具体的には、第3壁部473の上面)に対して交わる方向(例えば直交する方向)に蛇行する。左右に蛇行する蛇行流路は、容器47の底面(具体的には、第3壁部473の上面)に対して平行な方向に蛇行する。
なお、複数の邪魔板62によって形成された蛇行流路が上下に蛇行している場合には、左右に蛇行している場合に比べて、次のような利点がある。すなわち、バッファ部60においてスケールが上下に蛇行する蛇行流路を下流側に水とともに移動するときには、特に蛇行流路における上方に向かう部分において邪魔板62を乗り越える必要がある。したがって、上下に蛇行する蛇行流路は、スケールが下流側に簡単には移動できないように構成されている。これにより、上下に蛇行する蛇行流路は、左右に蛇行する蛇行流路に比べて、スケールScが水出口45から流出するのを抑制する効果が高い。
図7(A)、図7(B)及び図7(C)は、第1実施形態の変形例5に係る電気分解装置41を示す断面図である。変形例5に係る電気分解装置41は、スケール吸引流路84が設けられている点、及び選択手段90が設けられている点で、図3(A)及び図3(B)に示す電気分解装置41と異なっており、それ以外の構成は、図3(A)及び図3(B)に示す電気分解装置41と同じである。
変形例5では、スケール吸引流路84は、バッファ部60の底面63に接続されている。スケール吸引流路84は、底面63に沈殿したスケールScを流入させることによってバッファ部60に溜まったスケールScを容器47外に排出する。変形例5では、スケール吸引流路84は、吸引流路82に接続されているが、これに限られず、例えば後述する図8(B)に示す変形例のように吸引流路82に接続されていなくてもよい。変形例5のようにスケール吸引流路84が吸引流路82に接続されている場合には、上述した循環運転に用いるポンプ81は、スケール吸引流路84にスケールを流入させるスケール排出運転にも用いることができる。スケール吸引流路84の上流側端部に設けられたスケール吸引口84aは、バッファ部60の底面63と同程度の高さ位置にあるのが好ましい。これにより、底面63に溜まったスケールScがスケール吸引流路84に円滑に流入する。
また、変形例5では、電気分解装置41は、スケール排出流路85をさらに備える。スケール排出流路85は、吐出流路83から分岐している。
循環運転とスケール排出運転は、選択手段90によって切り換えられる。変形例5における選択手段90は、複数の開閉弁91,92,93,94を含む。これらの開閉弁91,92,93,94としては、例えば開閉可能な電磁弁、開度調節可能な電動弁などを用いることができるが、これらに限られない。開閉弁91,92,93,94の開閉動作は、制御部32によって制御される。
第1開閉弁91は、吸引流路82に設けられている。具体的には、第1開閉弁91は、吸引流路82において、スケール吸引流路84が接続されている箇所よりも上流側の部分に設けられている。第2開閉弁92は、吐出流路83に設けられている。具体的には、第2開閉弁92は、吐出流路83において、スケール排出流路85が分岐する箇所よりも下流側の部分に設けられている。第3開閉弁93は、スケール吸引流路84に設けられている。第4開閉弁94は、スケール排出流路85に設けられている。
次に、変形例5における電気分解装置41の動作について説明する。図7(A)は、選択手段によって循環運転が選択されている状態を示しており、図7(C)は、選択手段によってスケール排出運転が選択されている状態を示している。
沸上げ運転時には、循環運転を行うために、図7(A)に示すように第1開閉弁91及び第2開閉弁92が開状態とされ、第3開閉弁93及び第4開閉弁94が閉状態とされ、ポンプ81が運転されている。そして、バッファ部60の底面63に溜まったスケールScを排出するスケール排出運転時には、図7(C)に示すように、第1開閉弁91及び第2開閉弁92が閉状態とされ、第3開閉弁93及び第4開閉弁94が開状態とされる。スケール排出運転に移行するときには、ポンプ81を一旦停止させた状態で開閉弁の切り換えを行ってもよく、ポンプ81を運転しながら開閉弁の切り換えを行ってもよい。スケール排出運転においてポンプ81が運転されると、バッファ部60の底面63に溜まったスケールScは、水とともにスケール吸引流路84に流入し、スケール排出流路85を通って排出される。
スケール排出運転を行う時期は、特に限定されるものではないが、電極51,52の極性反転後には電極表面から脱落したスケールScがバッファ部60の底面63に多く溜まるので、電極51,52の極性反転後に行うのが好ましい。スケール排出運転後には、沸上げ運転が行われる。
図8(A)は、第1実施形態の変形例6に係る電気分解装置を示す断面図である。変形例6における電気分解装置41は、バッファ部60が複数の邪魔板62を有している点、及び複数のスケール吸引流路84が設けられている点で、変形例5における電気分解装置41と異なっており、それ以外の構成は、変形例5と同じである。
図8(A)に示すように、変形例6におけるバッファ部60は、図6(A)及び図6(B)に示す変形例4と同様の複数の邪魔板62を有し、複数の邪魔板62は、上下に蛇行する蛇行流路を形成している。したがって、蛇行流路の途中において底面63に溜まったスケールScは、蛇行流路の最下流まで到達するまでに長い時間を要する場合がある。
そこで、この変形例6では、複数のスケール吸引流路84が互いに異なる位置においてバッファ部60の底面63に接続されている。複数のスケール吸引流路84は、吸引流路82に接続されている。具体的に、バッファ部60の蛇行流路の途中の位置に第1スケール吸引流路84Aが設けられており、バッファ部60の蛇行流路の最下流の位置に第2スケール吸引流路84Bが設けられている。すなわち、第1スケール吸引流路84Aは、第2スケール吸引流路84Bよりも上流側に設けられている。これにより、バッファ部60の蛇行流路の最下流に溜まったスケールScだけでなく、蛇行流路の途中において底面63に溜まったスケールScも円滑に排出することができる。
図8(B)は、第1実施形態の変形例7に係る電気分解装置を示す断面図である。変形例7に係る電気分解装置41は、スケール吸引流路84が吸引流路82に接続されておらず、スケール排出流路85が設けられておらず、選択手段90が開閉弁95のみである点で、変形例5に係る電気分解装置41と異なっており、それ以外の構成は、変形例5に係る電気分解装置41と同じである。
この変形例7では、スケール排出運転において開閉弁95が開状態とされると、重力の作用を利用して水とともにスケールScがスケール吸引流路84を通じて容器47外に排出される。なお、変形例7では、スケール吸引流路84にポンプが設けられていてもよい。
図9(A)は、第1実施形態の変形例8に係る電気分解装置41を示す断面図である。
変形例8に係る電気分解装置41は、流入抑制部材44を備える点で、図3(A)及び図3(B)に示す電気分解装置41と異なっており、それ以外の構成は、図3(A)及び図3(B)に示す電気分解装置41と同じである。
流入抑制部材44は、バッファ部60に設けられており、水中のスケールが水出口45に流入するのを抑制する機能を有する。図9(A)に示すように、流入抑制部材44は、水出口45とバッファ部60の底面63との間に介在している。
図9(B)は、水出口45に接続された流入抑制部材44を示す側面図であり、図9(C)は、水出口45に接続された流入抑制部材44を示す正面図である。図9(A)、図9(B)及び図9(C)に示す変形例8では、流入抑制部材44は、水出口45(出口管451の基端部)に接続されているが、これに限られず、水出口45とは離れた位置に設けられていてもよい。
流入抑制部材44は、容器47の内面(具体的には第2壁部472の内面)に突設された底部441と、底部441の両サイドから上方に起立する一対の側部442,443とを有する。流入抑制部材44の先端部44aと上部44bは開口している。したがって、バッファ部60の底面63に溜まっているスケールScの一部が水中において水出口45側に巻き上げられたとしても、流入抑制部材44の底部441と一対の側部442,443によって水出口45側へのスケールScの移動が妨げられ、その一方で、バッファ部60にある水は、流入抑制部材44の先端部44aと上部44bから水出口45に至り、容器47外に排出される。また、流入抑制部材44は、水出口45から離れるにつれて下方に位置するように水平方向に対して傾斜しているので、水が流入抑制部材44の先端部44aと上部44bから水出口45側に流れるときの抵抗を小さくすることができる。
なお、図9(B)及び図9(C)に示す流入抑制部材44は、底部441と一対の側部442,443を有しているが、例えば底部441のみによって構成されていてもよい。
図10(A)及び図10(B)は、第1実施形態の変形例9に係る電気分解装置41を示す断面図である。変形例9に係る電気分解装置41は、電極配置部50において複数の電極51,52が蛇行流路を形成してない点で、図3(A)及び図3(B)に示す電気分解装置41と異なっており、それ以外の構成は、図3(A)及び図3(B)に示す電気分解装置41と同じである。
変形例9では、複数の電極51,52は、電極の厚み方向に互いに間隔をあけて配置されている。複数の電極51,52のそれぞれは、上流側から下流側(水入口43側から水出口45側)に向かって延びている。図10(A)及び図10(B)に示す具体例では、各電極は、鉛直方向に平行な姿勢で配置されているが、これに限られず、例えば鉛直方向に対して傾斜した姿勢で配置されていてもよく、水平方向に平行な姿勢で配置されていてもよい。
この変形例9においても、電極配置部50は、容器47内の空間のうち、複数の電極51,52と電極51,52間の空間とによって占められる部分である。図10(A)及び図10(B)に示す変形例9の場合、電極配置部50は、容器47内の空間のうち、電極51,52の最上流の端部51C,52Cから電極51,52の最下流の端部51D,52Dまでの領域と、電極51,52間の空間とによって占められる部分である。
[第2実施形態]
図11(A)及び図11(B)は、本発明の第2実施形態に係る電気分解装置41を示す断面図である。第2実施形態に係る電気分解装置41は、バッファ部60が容器47とは別に設けられたバッファ槽61を有する点で、第1実施形態と異なっており、それ以外の構成は、第1実施形態と同様である。
バッファ部60のバッファ槽61は、連絡管64によって容器47の水出口45と接続された水入口65を有する。また、バッファ槽61は、図1に示す水熱交換器21側に位置する入水配管27(下流側流路27B)が接続される水出口66を有する。
第2実施形態においても、バッファ部60は、電極配置部50を通過した水の流速を低下させる機能を有する。バッファ部60は、吸引流路82の吸引口82aよりも下流側に設けられている。図11(A)及び図11(B)に示すように、バッファ部60は、上述した仮想面Sよりも下流側の空間である。
バッファ部60の幅L2は、吸引口82aにおける下流側の端部82bと、電極配置部50(より具体的には最下流の電極52B)との距離L1よりも大きい。したがって、電極配置部50を通過した水の流速は、バッファ部60において低下し、その結果、スケールScがバッファ部60の底面63に沈殿しやすくなる。バッファ部60の幅L2は、水入口65と水出口66との距離である。水入口65と水出口66とは、同じ高さ位置に設けられていてもよいが、異なる高さ位置に設けられていてもよい。水入口65と水出口66とが異なる高さ位置に設けられている場合には、バッファ部60の幅L2は、水入口65と水出口66との距離(ベクトル)における水平方向成分の大きさである。
第2実施形態では、電気分解装置41は、バッファ槽61の底面63に接続されたスケール吸引流路84を備える。スケール吸引流路84には、選択手段90としての開閉弁96が設けられている。
また、第2実施形態では、バッファ槽61の水出口66とバッファ槽61の底面63との間に介在する流入抑制部材44が設けられているが、この流入抑制部材44は、省略することもできる。バッファ槽61に流入抑制部材44が設けられている場合には、バッファ槽61の底面63に沈殿したスケールや、バッファ槽61内において流入抑制部材44よりも下方の水中を浮遊しているスケールが水出口66に流入するのを抑制することができる。バッファ槽61に設けられる流入抑制部材44は、図9(B)及び図9(C)に示した流入抑制部材44と同様の構成を有している。
図12(A)及び図12(B)は、第2実施形態の変形例1に係る電気分解装置41を示す断面図である。第2実施形態の変形例1に係る電気分解装置41は、バッファ部60のバッファ槽61内に1つ又は複数の邪魔板62が設けられている点で、図11(A)及び図11(B)に示す第2実施形態に係る電気分解装置41と異なっており、それ以外の構成は、図11(A)及び図11(B)に示す第2実施形態に係る電気分解装置41と同じである。
第2実施形態の変形例1における各邪魔板62は、バッファ槽61の底面63に対して交わる方向に延びている。図11(A)及び図11(B)に示す具体例では、各邪魔板62は、バッファ槽61の底面63に対して直交する方向に延びているが、これに限られない。複数の邪魔板62は、邪魔板62の厚み方向に間隔をあけて前記厚み方向に配列されている。複数の邪魔板62は、互いに平行な姿勢で配置されているが、これに限られない。邪魔板62は、隣の邪魔板62に対して傾斜した姿勢で配置されていてもよい。
第2実施形態の変形例1では、複数の邪魔板62によって水流路が形成されている。具体的に、複数の邪魔板62は、蛇行しながら水が流れる蛇行流路を形成しているが、必ずしも蛇行流路を形成していなくてもよい。また、バッファ部60における蛇行流路は、図11(A)及び図11(B)に示すように下方に向かう水の流れと上方に向かう水の流れとが交互に並ぶように上下に蛇行しているが、これに限られない。バッファ部60における蛇行流路は、左右に蛇行していてもよい。
図13は、第2実施形態の変形例2に係る電気分解装置41を示す断面図である。第2実施形態の変形例2では、電気分解装置41は、複数の容器47が連結されている。図13では、複数の容器47は、電気分解装置41よりも上流側の上流側流路27Aと電気分解装置41よりも下流側の下流側流路27Bに対して、互いに並列に接続されているが、これに限られず、直列に接続されていてもよい。各容器47内には、電極配置部50が設けられている。第2実施形態の変形例2では、バッファ槽61が容器47とは別に設けられているので、複数の容器47に対して、容器47の個数よりも少ないバッファ槽61を設けるだけでよい。
図13に示す変形例2では、複数の容器47は、第1容器47と、第2容器47と、第3容器47とを含む。第1容器47の水入口43は、上流側流路27Aから分岐した分岐路271に接続され、第2容器47の水入口43は、上流側流路27Aから分岐した分岐路272に接続され、第3容器47の水入口43は、上流側流路27Aから分岐した分岐路273に接続されている。第1容器47の水出口45は連絡管641に接続され、第2容器47の水出口45は連絡管642に接続され、第3容器47の水出45は連絡管643に接続されている。複数の連絡管641,642,643は、連絡管64に合流する。連絡管64は、バッファ槽61の水入口65に接続されている。
循環運転では、分岐路271を流れる主流の流量Gw1よりも循環流量Gcを多くし、分岐路272を流れる主流の流量Gw2よりも循環流量Gcを多くし、分岐路273を流れる主流の流量Gw3よりも循環流量Gcを多くする。また、循環運転では、上流側流路27Aを流れる主流Gwよりも循環流量Gcを多くするのがより好ましい。
[第3実施形態]
図14(A)及び図14(B)は、本発明の第3実施形態に係る電気分解装置41を示す断面図である。この第3実施形態に係る電気分解装置41は、バッファ部60は、容器47内に設けられた第1バッファ部60Aと、容器47とは別に設けられたバッファ槽61によって形成される第2バッファ部60Bとを備えている。すなわち、バッファ部60の一部(すなわち第1バッファ部60A)は、容器47の一部によって形成されており、バッファ部60の他の一部(すなわち第2バッファ部60B)は、バッファ槽61によって形成されている。本実施形態では、第1バッファ部60Aは、第2壁部472と、第3壁部473における下流側(水出口45側)の一部と、第4壁部474における下流側(水出口45側)の一部と、第5壁部475における下流側(水出口45側)の一部と、第6壁部476における下流側(水出口45側)の一部とによって形成されている。
この第3実施形態では、容器47内に設けられたバッファ部60においてスケールScを完全に捕捉できなかった場合であっても、容器47外に設けられたバッファ槽61においてスケールScを捕捉することができる。
第1バッファ部60Aの幅L2は、吸引口82aにおける下流側の端部82bと、電極配置部50(より具体的には最下流の電極52B)との距離L1よりも大きく、第2バッファ部60Bの幅L2’は、距離L1よりも大きい。
[実施形態のまとめ]
以上説明したように、各実施形態及び各変形例では、主流の流量よりも循環流量を多くする循環機構80を備えているので、電極配置部50を流れる水の流速が高められる。その結果、電極51,52間の水が撹拌されて電気分解の効率が向上する。しかも、この構成では、吸引流路82の吸引口82aよりも下流側に設けられたバッファ部60を備え、このバッファ部60は、吸引口82aにおける電極配置部50とは反対側の端部82bと電極配置部50との距離L1よりも大きな幅L2を有しているので、電極配置部50を通過した水の流速は、バッファ部60において低下し、その結果、スケールがバッファ部60の底面63に沈殿しやすくなる。これにより、バッファ部60を通過した水に含まれるスケールの量を低減することができるので、ユーザーが使用する水にスケールが混入するのを抑制できる。すなわち、電極配置部60を出たところにバッファエリアを設けることで水流の速度を落とし、バッファ部60の底面63に落ちて溜まりやすくなる。これにより、スケールScが水出口45に吸い込まれるのを抑制し、ユーザーが使用する水にスケールが混入するのを抑制できる。
第1実施形態では、バッファ部60の全部が容器47内に設けられている。この構成では、スケールが容器47の水出口45から流出するのを抑制することができる。また、この構成では、バッファ部60を形成するための槽を別途設ける必要がなく、また、電極配置部50とバッファ部60とが容器47内に一体的に配置されるので電極配置部50とバッファ部60とを接続するための配管などが不要になる。これにより、コストアップの抑制とコンパクト化を図ることができる。
第2実施形態では、バッファ部60が容器47とは別に設けられたバッファ槽61を有している。循環機構80の吸引流路82には、容器47内の水の一部が流入するため、吸引流路82の吸引口82a付近においては、吸引口82aに向かう水の流れが形成される。したがって、バッファ槽61が容器47とは別に設けられている場合には、バッファ槽61内の水は、バッファ部60が容器47内に設けられている場合に比べて、吸引口82a付近における水の流れの影響を受けにくくなる。これにより、スケールがバッファ部60の底面63にさらに沈殿しやすくなる。
バッファ部60は、上下に延びる1つ又は複数の邪魔板62を有しているのが好ましい。この構成では、邪魔板62は、邪魔板62よりも上流側(すなわち邪魔板62よりも電極配置部50側)と、邪魔板62よりも下流側とを部分的に仕切ることができる。これにより、邪魔板62よりも下流側においては、邪魔板62が設けられていない場合に比べて、吸引流路82の吸引口82a付近における水の流れの影響を受けにくくなる。これにより、邪魔板62よりも下流側において、スケールがバッファ部60の底面63にさらに沈殿しやすくなる。
邪魔板62は、バッファ部60の底面63に接続されているのが好ましい。邪魔板62がバッファ部60の底面63に接続されていることにより、底面63付近において、邪魔板62よりも上流側と邪魔板62よりも下流側との間における水の流れが形成されるのを抑制することができる。これにより、邪魔板62よりも下流側において底面63に沈殿したスケールが巻き上げられるのを抑制することができる。
複数の邪魔板62は、蛇行しながら水が流れる蛇行流路を形成しているのが好ましい。この構成のように複数の邪魔板62によって蛇行流路が形成されている場合には、蛇行流路を流れる水は、吸引流路82の吸引口82a付近における水の流れの影響をさらに受けにくくなる。
電気分解装置41において、バッファ部60の蛇行流路は、上下に蛇行しているのが好ましい。スケールが蛇行流路を下流側に水とともに移動するときには、特に蛇行流路における上方に向かう部分において邪魔板62を乗り越える必要がある。すなわち、上下に蛇行する蛇行流路は、スケールが下流側に簡単には移動できないように構成されている。これにより、スケールが水出口45から流出するのを抑制する効果をさらに高めることができる。すなわち、抵抗体としての複数の邪魔板62が上下に蛇行していることにより、スケールScを強制的にバッファ部60の底面63側に流すことができる。これにより、スケールScが底面63に溜まりやすくなる。そして、底面63に溜まったスケールScが水の流速によって再び上昇したとしても、それよりも下流側にさらに邪魔板62が設けられていることによって、再びスケールScを強制的にバッファ部60の底面63側に流すことができる。
バッファ部60の底面63に接続され、底面63に沈殿したスケールを流入させるスケール吸引流路84を備えているのが好ましい。この構成では、底面63に沈殿したスケールをスケール吸引流路84を通じてバッファ部60から排出することができる。
循環運転と、ポンプ81によってスケール吸引流路84にスケールを流入させるスケール排出運転とを選択する選択手段90を備えているのが好ましい。この構成では、選択手段90によって運転の切り換えができるので、循環運転とスケール排出運転においては、同じポンプ81を用いることができる。具体的に、上述の実施形態では、定期的な沸上げ運転において容器47内に生成したスケールScやそれ以前に溜まっていたスケールScを、選択手段90の切換えによって効率よく容器47外に排出することができ、これにより、容器47の水出口45からのスケールScの排出をさらに抑制できる。
水出口45とバッファ部60の底面63との間に介在し、水中のスケールが水出口45に流入するのを抑制する流入抑制部材44を備えているのが好ましい。この構成では、水出口45とバッファ部60の底面63との間に流入抑制部材44が設けられているので、バッファ部60の底面63に沈殿したスケールや、流入抑制部材44よりも下方において水中を浮遊しているスケールが水出口45に流入するのを抑制することができる。
また、上述した流入抑制部材44は、上部44bが開口している一方で、下部は底部441によって塞がれているので、例えば流入抑制部材44の下方において巻き上げられたスケールScが水出口45から吸い込まれるのを抑制することができる。
複数の電極51,52は、それぞれ板形状を有し、容器47内において厚み方向に互いに間隔をあけて配列されることによって蛇行流路を形成しているのが好ましい。この構成のように電極配置部50において蛇行流路が形成されている場合には、電極51,52間の流路長を大きくすることができるので、電気分解の効率を高めることができる。
[他の変形例]
なお、本発明は、前記実施形態に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変更、改良等が可能である。
前記実施形態では、容器47が略直方体の形状を有している場合を例に挙げて説明したが、これに限定されない。容器47は、直方体以外の角柱形状であってもよく、円柱形状であってもよい。
また、前記実施形態では、一過式の給湯機を例に挙げて説明したが、これに限定されない。本発明は、例えば給湯配管35から給湯された水(湯)の一部が再びタンク15に戻されるタイプの給湯機にも適用することができる。
また、前記実施形態では、温度調節水供給機がヒートポンプ給湯機11である場合を例示したが、これに限定されない。温度調節水供給機としては、スケール成分を除去する必要がある他の用途、例えばヒートポンプ温水暖房機、燃焼式給湯機、燃焼式温水暖房機、電気温水機、冷却塔などにも適用することができる。これらの何れかに上記実施形態を適用する場合にも、図1〜図14に示したような電気分解装置41が用いられる。
前記ヒートポンプ温水暖房機では、例えば図1に示す構成図において、タンク15内に貯留された高温の水が暖房用途などに用いられる。
前記燃焼式給湯機又は燃焼式温水暖房機は、図15に示すように、電気分解装置41と、電気分解装置41よりも下流側に設けられる水熱交換器21とを備える。燃焼式給湯機又は燃焼式温水暖房機では、水熱交換器21において燃料用のガスなどを燃焼させることにより得られる熱エネルギーを用いて水が加熱される。
また、前記電気温水機は、図15に示すように、電気分解装置41と、電気分解装置41よりも下流側に設けられる水熱交換器21とを備える。前記電気温水機では、水熱交換器21において電気エネルギーを用いて水が加熱される。
前記冷却塔は、例えば図15に示すように、電気分解装置41と、電気分解装置41よりも下流側に設けられる水熱交換器21とを備える。前記冷却塔では、水熱交換器21において、他の装置で発生した熱を搬送してきた流体と熱交換することにより水が加熱される。
Gc 循環流量
Gw 流量
Sc スケール
11 ヒートポンプ給湯機
21 水熱交換器
27 入水配管
27A 上流側流路
27B 下流側流路
32 制御部
41 電気分解装置
43 水入口
44 流入抑制部材
45 水出口
47 容器
50 電極配置部
51 電極
52 電極
60 バッファ部
61 バッファ槽
62 邪魔板
63 バッファ部の底面
80 循環機構
81 ポンプ
82 吸引流路
82a 吸引口
82b 吸引口の下流側の端部
84 スケール吸引流路
90 選択手段
91,92,93,94,95,96 開閉弁

Claims (12)

  1. 水熱交換器(21)に送る水に含まれるスケール成分を除去する電気分解装置であって、
    水入口(43)及び水出口(45)を有する容器(47)と、
    前記容器(47)内において複数の電極(51,52)が設けられた電極配置部(50)と、
    ポンプ(81)が設けられ、前記電極配置部(50)よりも水の流れの下流側の前記容器(47)内の水の一部を流入させる吸引流路(82)を有し、前記吸引流路(82)に流入した水を上流側に戻す循環運転を行い、前記循環運転において前記吸引流路(82)に流入する水の循環流量を、前記水入口(43)よりも上流側を流れる主流の流量よりも多くする循環機構(80)と、
    前記吸引流路(82)の吸引口(82a)よりも下流側に設けられ、前記吸引口(82a)における前記電極配置部(50)とは反対側の端部(82b)と前記電極配置部(50)との距離(L1)よりも大きな幅(L2)を有するバッファ部(60)と、を備える電気分解装置。
  2. 前記バッファ部(60)の一部又は全部は、前記容器(47)内に設けられている、請求項1に記載の電気分解装置。
  3. 前記バッファ部(60)は、前記容器(47)とは別に設けられたバッファ槽(61)を有する、請求項1又は2に記載の電気分解装置。
  4. 前記バッファ部(60)は、上下に延びる1つ又は複数の邪魔板(62)を有する、請求項1〜3の何れか1項に記載の電気分解装置。
  5. 前記邪魔板(62)は、前記バッファ部(60)の底面(63)に接続されている、請求項1〜4の何れか1項に記載の電気分解装置。
  6. 前記複数の邪魔板(62)は、蛇行しながら水が流れる蛇行流路を形成している、請求項1〜5の何れか1項に記載の電気分解装置。
  7. 前記蛇行流路は、上下に蛇行している、請求項6に記載の電気分解装置。
  8. 前記バッファ部(60)の底面(63)に接続され、前記底面(63)に沈殿したスケールを流入させるスケール吸引流路(84)を備える、請求項1〜7の何れか1項に記載の電気分解装置。
  9. 前記循環運転と、前記ポンプ(81)によって前記スケール吸引流路(84)にスケールを流入させるスケール排出運転とを選択する選択手段(90)を備える、請求項8に記載の電気分解装置。
  10. 前記水出口(45,66)と前記バッファ部(60)の底面(63)との間に介在し、水中のスケールが前記水出口(45,66)に流入するのを抑制する流入抑制部材(44)を備える、請求項1〜9の何れか1項に記載の電気分解装置。
  11. 前記複数の電極(51,52)は、それぞれ板形状を有し、前記容器(47)内において厚み方向に互いに間隔をあけて配列されることによって蛇行流路を形成している、請求項1〜10の何れか1項に記載の電気分解装置。
  12. 水を加熱する水熱交換器(21)と、
    請求項1〜11の何れか1項に記載の電気分解装置(41)と、を備え、前記水熱交換器(21)において温度調節された水を供給する温度調節水供給機。
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