JP2015096659A - かつらベース、及び、かつら - Google Patents

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Abstract

【課題】かつらベース及びかつらにおいて、かつら装着者の頭部とかつらとの境界部分を視認されにくくする。【解決手段】かつらベース1は、毛髪101が植毛されるかつらベース本体10と、このかつらベース本体10から長手方向が突出方向(矢印D)となるように突出し、可撓性を有し、毛髪101が植毛される複数の突出部21と、を備える。また、かつら100は、かつらベース1と、このかつらベース1に植毛された毛髪101と、を備える。【選択図】図1A

Description

本発明は、毛髪が植毛されるかつらベース、及び、かつらベースと毛髪とを備えるかつらに関する。
従来のかつらにおいて、かつらを装着した際に、かつら装着者の頭部(地毛或いは地肌)とかつら(かつらの毛髪或いはかつらベース)との境界部分が視認されてしまうという問題が存在する。
その原因の1つとしては、かつらに植毛された毛髪と地毛とがうまく混在していないため、不自然な形でかつらの毛髪が浮いたり、跳ね上がったりすることが挙げられる。
そこで、かつらベースの周縁が凹凸形状に形成されたかつらが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、かつらの後頭部の表側及び裏側の両方に毛髪を植毛する技術が知られている(例えば、特許文献2参照)。
なお、上記の従来技術との関連性が高くない他の従来技術ではあるが、線状のフレームにより形成されるかつら(例えば、特許文献3〜5参照)や、かつらベースの開口部に地毛を係止する毛髪係止部材を配置したかつら(例えば、特許文献6参照)が知られている。
特開2007−186819号公報 特開2002−4123号公報 特開2012−82556号公報 特開2005−325508号公報 特表平4−505188号公報 特許第5080821号公報
ところで、かつら装着者の頭部とかつらとの境界部分が視認されてしまうという上記問題の他の原因として、かつらベースの周縁が浮き上がることが挙げられる。また、かつらベースの周縁以外の部分が浮き上がることも上記問題の原因となりうる。例えば、かつらベースの周縁以外の部分においても、かつらベースの地毛引き出し領域である開口部から引き出される地毛とかつらの毛髪との境界部分が視認されうる。
そのため、上記のように、かつらベースの周縁を凹凸形状としたり、かつらの後頭部の表側及び裏側の両方に毛髪を植毛したりしても、かつらベースの周縁や周縁以外の部分の浮き上がりに起因して、かつら装着者の頭部とかつらとの境界部分が視認されてしまうことがあった。
本発明の目的は、かつら装着者の頭部とかつらとの境界部分を視認されにくくすることができるかつらベース及びかつらを提供することである。
1つの観点では、かつらベースは、毛髪が植毛されるかつらベース本体と、前記かつらベース本体から長手方向が突出方向となるように突出し、可撓性を有し、前記毛髪が植毛される複数の突出部と、を備える。
また、前記かつらベースにおいて、前記突出部は、前記かつらベース本体の周縁から突出するようにしてもよい。
また、前記かつらベースにおいて、前記複数の突出部は、線状又は帯状を呈するようにしてもよい。
また、前記かつらベースにおいて、前記複数の突出部は、前記かつらベース本体と別体に配置されているようにしてもよい。
また、前記かつらベースにおいて、前記複数の突出部と前記複数の突出部の一端が固定されたベース部とを有する突出部結合体を備えるようにしてもよい。
また、前記かつらベースにおいて、前記かつらベース本体は、地毛引き出し領域である開口部を有し、前記突出部は、前記開口部に位置するようにしてもよい。
また、前記かつらベースにおいて、前記複数の突出部は、線状を呈し、前記複数の突出部の先端には、膨出部が形成されているようにしてもよい。
また、前記かつらベースにおいて、前記複数の突出部は、前記かつらベース本体の前記周縁に設けられた複数の切り込みにより前記かつらベース本体と一体に帯状に形成されているようにしてもよい。
また、前記かつらベースにおいて、前記複数の突出部は、第1の突出部と、前記第1の突出部よりも長さの短い第2の突出部と、を含むようにしてもよい。
また、前記かつらベースにおいて、前記複数の突出部は、前記第1の突出部の先端により形成される凸部と、前記第2の突出部の先端により形成される凹部とが設けられるように配置されているようにしてもよい
1つの観点では、かつらは、前記かつらベースと、前記かつらベースに植毛された前記毛髪と、を備える。
本発明によれば、かつら装着者の頭部とかつらとの境界部分を視認されにくくすることができる。
本発明の第1実施形態に係るかつらを示す右側面図である。 本発明の第1実施形態に係るかつらを示す底面図である。 図1AのA部拡大図である。 本発明の第1実施形態の変形例に係るかつらを示す右側面図である。 本発明の第2実施形態に係るかつらを示す右側面図である。 本発明の第2実施形態の変形例に係るかつらを示す右側面図である。 本発明の第3実施形態に係るかつらを示す平面図である。
以下、本発明の実施の形態に係るかつらベース及びかつらについて、図面を参照しながら説明する。
<第1実施形態>
図1A及び図1Bは、本発明の第1実施形態に係るかつら100を示す右側面図及び底面図である。
図1Cは、図1AのA部拡大図である。
図1A及び図1Bに示すかつら100は、かつらベース1と、このかつらベース1に植毛された毛髪101と、を備える。なお、図1A及び図1Bにおいて、かつらベース1を見えやすくするため、毛髪101は、4本のみ図示する。毛髪101は、かつらベース1に対し、例えば、結着、接着などの任意の手法により植毛される。
かつらベース1は、かつらベース本体10と、このかつらベース本体10とは別体に配置された突出部結合体20と、を備える。
かつらベース本体10は、中央部11と、左側頭部12と、後頭部13と、右側頭部14(図1B参照)と、生え際部15と、を有する。中央部11、左側頭部12、後頭部13、右側頭部14、及び生え際部15のそれぞれには、毛髪101が植毛される。
中央部11、左側頭部12、後頭部13、右側頭部14、及び生え際部15は、それぞれ周縁において隣接する各部に接合されている。各部の区別がなく一体に成形されるかつらベース本体10を用いてもよいが、各部を接合することにより、かつらベース本体10の曲面形状を容易に形成することができる。
中央部11には、かつら100のつむじ部分や分け目部分が形成される。左側頭部12、後頭部13、右側頭部14、及び生え際部15は、中央部11を取り囲むように位置する。
あくまで一例ではあるが、中央部11、左側頭部12、後頭部13、及び右側頭部14は、互いに同一の材料により形成された黒色のネットである。そして、生え際部15は、地肌の色と同様の色に形成されており、網目が細かいネットか或いは網目のない人工皮膚である。
突出部結合体20は、複数の突出部21と、ベース部22と、を有する。
複数の突出部21は、一端をベース部22に固定されている。突出部21は、例えば、紐などの線状の部材である。突出部21のベース部22に対する固定は、例えば、縫い付け、接着などの任意の手法により行われればよい。突出部21の剛性を確保するために、突出部21の表面は、樹脂によりコーティングされているとよい。
また、突出部21は、可撓性を有する。可撓性のある突出部21は、金属材料により形成されるのは望ましくなく、突出部21の自重と同一の力で弾性変形するのが望ましい。
突出部21の材料は、特に制限されないが、ポリエステルやナイロンが一例として挙げられる。なお、一例ではあるが、図1A及び図1Bに示す突出部21の長さは、2〜3cmである。また、突出部21の長さは、ベース部22における突出部21の固定間隔(中心間距離)よりも長いことが望ましい。
ベース部22は、帯状を呈し、左側頭部12と、後頭部13と、右側頭部14とにおけるかつらベース本体10の周縁に亘って固定されている。このベース部22のかつらベース本体10に対する固定も、例えば、縫い付け、接着などの任意の手法により行われればよい。
突出部結合体20がかつらベース本体10に取り付けられた状態で、複数の突出部21は、かつらベース本体10の周縁から垂れ下がるように突出する。そして、複数の突出部21は、長手方向が突出方向(矢印D)である。また、突出部21は、かつらベース本体10の周縁から垂れ下がるため、突出方向(矢印D)は鉛直下方であるが、かつら100が装着者に装着された状態では、装着者の頭部形状に沿う方向となる。
図1Cに示すように、突出部21には、例えば2箇所に毛髪101が植毛される。この毛髪101は、例えば1本の線材が突出部21に結び付けられることで(結び目101a)、結び目を挟んだ両側で2本の毛髪101となる。なお、突出部21における毛髪101の植毛箇所は、1箇所であっても、3箇所以上であってもよい。また、1本の線材から1本の毛髪101が形成されていてもよい。
突出部21は、毛髪101の結び目101aが滑って毛髪101が抜け落ちないように、先端に膨出部21aが形成されている。この膨出部21aは、突出部21の長手方向に直交する断面の面積が他の部分よりも大きくなっていればよく、例えば、球状、半球状、楕円球状、半楕円球状、円板状を呈する。一例ではあるが、膨出部21aは、樹脂のコーティング量を他の部分より増やすこと、或いは、膨出部21aのみに樹脂をコーティングすることにより形成するとよい。
以上説明した第1実施形態では、かつらベース1は、毛髪101が植毛されるかつらベース本体10と、毛髪101が植毛される複数の突出部21と、を備える。複数の突出部21は、かつらベース本体10から長手方向が突出方向(矢印D)となるように突出し、可撓性を有する。
そのため、毛髪101が植毛される突出部21が浮き上がるのを防止することができる。よって、本実施形態によれば、突出部21を、かつらベース本体10の周縁などに配置することで、かつら装着者の頭部とかつら100との境界部分を視認されにくくすることができる。
また、本実施形態では、突出部21は、かつらベース本体10の周縁から突出する。そのため、最も浮き上がりが生じやすいかつらベース本体10の周縁における浮き上がりを防止することができる。したがって、かつら装着者の頭部とかつら100との境界部分を、より一層視認されにくくすることができる。
また、本実施形態では、複数の突出部21は、線状を呈する。そのため、幅が小さい突出部21を目立ちにくくすることができる。したがって、かつら装着者の頭部とかつら100との境界部分を、より一層視認されにくくすることができる。
また、本実施形態では、複数の突出部21は、かつらベース本体10と別体に配置されている。そのため、突出部21をかつらベース本体10とは独立して製造することで、線状などの目立ちにくい突出部21を製造しやすくすることができる。したがって、かつら装着者の頭部とかつら100との境界部分を、より一層視認されにくくすることができる。
また、本実施形態では、突出部結合体20は、複数の突出部21と、複数の突出部21の一端が固定されたベース部22とを有する。そのため、簡素な構造で、かつらベース本体10と別体の突出部21を形成することができる。
また、本実施形態では、複数の突出部21は線状を呈し、複数の突出部21の先端には膨出部21aが形成されている。そのため、突出部21に植毛された毛髪101が突出部21から抜け落ちるのを防止することができる。したがって、かつら装着者の頭部とかつら100との境界部分を、より一層視認されにくくすることができる。
<第1実施形態の変形例>
図2は、本発明の第1実施形態の変形例に係るかつら100−1を示す右側面図である。
本変形例のかつらベース1−1及びかつら100−1は、突出部結合体30に長さが異なる第1の突出部31−1及び第2の突出部31−2が配置されていること以外、図1A及び図1Bに示すかつらベース1及びかつら100と共通する。そのため、相違点のみについて説明する。
図2に示す突出部結合体30は、複数の突出部31−1,31−2と、ベース部32と、を有する。
複数の突出部31−1,31−2は、第1の突出部31−1と、この第1の突出部31−1よりも長さの短い第2の突出部31−2と、を含む。
複数の突出部31−1,31−2は、第1の突出部31−1の先端により形成される凸部31aと、第2の突出部31−2の先端により形成される凹部31bとが設けられるように配置されている。例えば、1本又は複数本の第1の突出部31−1の先端により形成される凸部31aと、1本又は複数本の第2の突出部31−2の先端により形成される凹部31bとは、交互に連続するように位置する。
なお、一例ではあるが、図2に示す第1の突出部31−1の長さは、2〜3cmであり、第2の突出部31−2の長さは、それ以下である。少なくとも第1の突出部31−1の長さは、ベース部32における突出部(第1の突出部31−1又は第2の突出部31−2)の固定間隔(中心間距離)よりも長いことが望ましい。
以上説明した第1実施形態の変形例では、複数の突出部31−1,31−2は、第1の突出部31−1と、この第1の突出部31−1よりも長さの短い第2の突出部31−2と、を含む。そのため、突出部31−1,31−2を目立ちにくくすることができる。したがって、かつら装着者の頭部とかつら100−1との境界部分を、より一層視認されにくくすることができる。
また、本変形例では、複数の突出部31−1,31−2は、第1の突出部31−1の先端により形成される凸部31aと、第2の突出部31−2の先端により形成される凹部31bとが設けられるように配置されている。そのため、突出部31−1,31−2を更に目立ちにくくすることができる。したがって、かつら装着者の頭部とかつら100−1との境界部分を、更に視認されにくくすることができる。
<第2実施形態>
図3は、本発明の第2実施形態に係るかつら200を示す右側面図である。
本実施形態のかつらベース2及びかつら200は、かつらベース本体40の周縁に設けられた複数の切り込み47により複数の突出部46がかつらベース本体40と一体に帯状に形成されていること以外、図1A及び図1Bに示すかつらベース1及びかつら100と共通する。そのため、相違点のみについて説明する。
図3に示すかつら200は、かつらベース2と、このかつらベース2に植毛された毛髪201と、を備える。
かつらベース2は、突出部46が一体に形成されたかつらベース本体40を備える。
かつらベース本体40は、中央部41と、左側頭部42と、後頭部43と、図3では見えない右側頭部と、生え際部45と、を有する。
左側頭部42と、後頭部43と、右側頭部とにおけるかつらベース本体40の周縁には、複数の切り込み47が設けられている。この切り込み47によって、突出部46がかつらベース本体40と一体に帯状に形成されている。なお、切り込み47は、例えばハサミによって形成される幅のない切り込みであるが、幅を有する切り込みとしてもよい。また、切り込み47を形成した部分にほつれが生じないように、切り込み47を形成した部分には、縫い止めや溶着止めなどを行うとよい。
突出部46は、可撓性を有する。突出部46の材料は、特に制限されないが、かつらベース本体40の左側頭部42、後頭部43、右側頭部等と一体であるため、ポリエステルやナイロンが一例として挙げられる。突出部46は、ネット状であってもよいし、人工皮膚であってもよい。
複数の突出部46は、かつらベース本体40の周縁から垂れ下がるように突出する。そして、複数の突出部46は、長手方向が突出方向(矢印D)である。突出部46には、左側頭部42、後頭部43、右側頭部等と同様に毛髪201が植毛されている。なお、突出部46の長さは、突出部46の形成間隔(突出部46の中心間距離,すなわち切り込み47の間隔)よりも長いことが望ましい。
以上説明した第2実施形態においても、上述の第1実施形態と同様に、かつらベース2は、毛髪201が植毛されるかつらベース本体40と、毛髪201が植毛される複数の突出部46と、を備える。複数の突出部46は、かつらベース本体40から長手方向が突出方向(矢印D)となるように突出し、可撓性を有する。
そのため、毛髪201が植毛される突出部46が浮き上がるのを防止することができる。よって、本実施形態によっても、突出部46を、かつらベース本体2の周縁などに形成することで、かつら装着者の頭部とかつら200との境界部分を視認されにくくすることができる。
また、本実施形態では、複数の突出部46は、帯状を呈する。そのため、厚みが薄い突出部46を目立ちにくくすることができる。したがって、かつら装着者の頭部とかつら200との境界部分を、より一層視認されにくくすることができる。
また、本実施形態では、複数の突出部46は、複数の切り込み47によりかつらベース本体40と一体に形成されている。そのため、簡素な構造で、かつら装着者の頭部とかつら200との境界部分を視認されにくくすることができる。
<第2実施形態の変形例>
図4は、本発明の第2実施形態の変形例に係るかつら200−1を示す右側面図である。
本変形例のかつらベース2−1及びかつら200−1は、長さが異なる第1の突出部56−1及び第2の突出部56−2が配置されていること以外、図3に示すかつらベース2及びかつら200と共通する。そのため、相違点のみについて説明する。
図4に示すかつらベース本体50は、中央部51と、左側頭部52と、後頭部53と、図4では見えない右側頭部と、生え際部55と、を有する。
左側頭部52と、後頭部53と、右側頭部とにおけるかつらベース本体50の周縁には、複数の切り込み57が設けられている。この切り込み57によって、突出部56−1,56−2がかつらベース本体50と一体に帯状に形成されている。
複数の突出部56−1,56−2は、第1の突出部56−1と、この第1の突出部56−1よりも長さの短い第2の突出部56−2と、を含む。
複数の突出部56−1,56−2は、第1の突出部56−1の先端により形成される凸部56aと、第2の突出部56−2の先端により形成される凹部56bとが設けられるように配置されている。例えば、1つ又は複数の第1の突出部56−1の先端により形成される凸部56aと、1つ又は複数の第2の突出部56−2の先端により形成される凹部56bとは、交互に連続するように位置する。
第2の突出部56−2は、切り込み57を形成した後に、第1の突出部56−1よりも短くなるように先端部分を切り取ることで形成するとよい。なお、第1の突出部56−1は、長手方向が突出方向(矢印D)であるが、第2の突出部56−2は、長手方向が突出方向(矢印D)でなくともよい。また、少なくとも第1の突出部56−1の長さは、突出部(第1の突出部56−1又は第2の突出部56−2)の形成間隔(中心間距離,すなわち切り込み57の間隔)よりも長いことが望ましい。
以上説明した第2実施形態の変形例では、複数の突出部56−1,56−2は、第1の突出部56−1と、この第1の突出部56−1よりも長さの短い第2の突出部56−2と、を含む。そのため、突出部56−1,56−2を目立ちにくくすることができる。したがって、かつら装着者の頭部とかつら200−1との境界部分を、より一層視認されにくくすることができる。
また、本変形例では、複数の突出部56−1,56−2は、第1の突出部56−1の先端により形成される凸部56aと、第2の突出部56−2の先端により形成される凹部56bとが設けられるように配置されている。そのため、突出部56−1,56−2を更に目立ちにくくすることができる。したがって、かつら装着者の頭部とかつら200−1との境界部分を、更に視認されにくくすることができる。
<第3実施形態>
図5は、本発明の第3実施形態に係るかつら300を示す平面図である。
本実施形態のかつらベース3及びかつら300では、かつらベース本体60が地毛引き出し領域である開口部65を有し、突出部71が開口部65に位置する構成において第1実施形態と主に相違する。そのため、共通点の説明は省略する。
図3に示すかつら300は、かつらベース3と、このかつらベース3に植毛された毛髪301と、を備える。なお、図3においても、かつらベース3を見えやすくするため、毛髪301は、4本のみ図示する。
かつらベース3は、かつらベース本体60と、このかつらベース本体60とは別体に配置された突出部結合体70と、を備える。
かつらベース本体60は、前頭部61と、後頭部62と、分け目部63と、周縁部64と、開口部65と、を有する。前頭部61、後頭部62、分け目部63、及び周縁部64のそれぞれには、毛髪301が植毛される。
前頭部61及び後頭部62は、それぞれ開口部65を挟んで前方又は後方に位置する。分け目部63は、例えば中央より左寄りにおいて、かつらベース本体60の前端から後頭部62の前端に亘って配置されている。
周縁部64は、かつらベース本体60の周縁のうち分け目部63の前端を除く部分に配置されている。
開口部65は、分け目部63を挟んだ両側に位置する。図3では、分け目部63が中央より左寄りに配置されているため、右側の開口部65が左側の開口部65よりも大きい。開口部65を地毛引き出し領域として用いるためには、例えば、1平方cm以上の開口面積を有することが望ましい。なお、前頭部61は、左右の開口部65のうち右側の開口部65のみと隣接する。
あくまで一例ではあるが、前頭部61及び後頭部62はネットであり、分け目部63は人工皮膚である。周縁部64は、前頭部61や後頭部62を折り返して形成してもよいし、これらとは別体の部材としてもよい。
突出部結合体70は、毛髪301が植毛される複数の突出部71と、これら複数の突出部71が固定されるベース部72と、を有する。突出部結合体70は、右側の開口部65において、3つ配置されている。2つの突出部結合体70は、右側の開口部65の左端及び右端に配置されている。残り1つの突出部結合体70は、右側の開口部65の中央において前後に架け渡されている。
右側の開口部65の左端及び右端に配置された2つの突出部結合体70では、ベース部72が開口部65の左端及び右端に位置し、突出部71が開口部65側に突出する。
右側の開口部65の中央に架け渡された残り1つの突出部結合体70では、ベース部72が開口部65の中央に架け渡され、突出部71がベース部72の左右両側において開口部65側に突出する。
このように、3つの突出部結合体70の突出部71は、いずれも開口部65に位置する。
ベース部72は、帯状を呈する。ベース部72のかつらベース本体60に対する固定は、例えば、縫い付け、接着などの任意の手法により行われればよい。
突出部結合体70がかつらベース本体60に取り付けられた状態で、複数の突出部71は、かつらベース本体60の開口部65において垂れ下がるように突出する。そして、複数の突出部71は、長手方向が突出方向(矢印D)である。また、突出部71は、かつらベース本体60の開口部65において垂れ下がるため、突出方向(矢印D)は下方であるが、かつら300が装着者に装着された状態では、装着者の頭部形状に沿う方向となる。なお、突出部71の長さは、ベース部72における突出部71の固定間隔(中心間距離)よりも長いことが望ましい。
以上説明した第3実施形態においても、上述の第1実施形態と同様に、かつらベース3は、毛髪301が植毛されるかつらベース本体60と、毛髪301が植毛される複数の突出部71と、を備える。複数の突出部71は、かつらベース本体60から長手方向が突出方向(矢印D)となるように突出し、可撓性を有する。
そのため、毛髪301が植毛される突出部71が浮き上がるのを防止することができる。よって、本実施形態によっても、かつら装着者の頭部とかつら300との境界部分を視認されにくくすることができる。
また、本実施形態では、かつらベース本体60は、地毛引き出し領域である開口部65を有し、突出部71は、開口部65に位置する。そのため、かつらベース本体60の開口部65における浮き上がりを防止することができる。したがって、かつら装着者の頭部とかつら300との境界部分を、より一層視認されにくくすることができる。
1 かつらベース
2 かつらベース
3 かつらベース
10 かつらベース本体
11 中央部
12 左側頭部
13 後頭部
14 右側頭部
15 生え際部
20 突出部結合体
21 突出部
21a 膨出部
22 ベース部
30 突出部結合体
31−1 第1の突出部
31−2 第2の突出部
31a 凸部
31b 凹部
32 ベース部
40 かつらベース本体
41 中央部
42 左側頭部
43 後頭部
45 生え際部
46 突出部
47 切り込み
50 かつらベース本体
51 中央部
52 左側頭部
53 後頭部
55 生え際部
56−1 第1の突出部
56−2 第2の突出部
56a 凸部
56b 凹部
57 切り込み
60 かつらベース本体
61 前頭部
62 後頭部
63 分け目部
64 周縁部
65 開口部
70 突出部結合体
71 突出部
72 ベース部
100 かつら
101 毛髪
101a 結び目
200 かつら
201 毛髪
300 かつら
301 毛髪

Claims (11)

  1. 毛髪が植毛されるかつらベース本体と、
    前記かつらベース本体から長手方向が突出方向となるように突出し、可撓性を有し、前記毛髪が植毛される複数の突出部と、
    を備えることを特徴とするかつらベース。
  2. 前記突出部は、前記かつらベース本体の周縁から突出することを特徴とする請求項1記載のかつらベース。
  3. 前記複数の突出部は、線状又は帯状を呈することを特徴とする請求項1又は2記載のかつらベース。
  4. 前記複数の突出部は、前記かつらベース本体と別体に配置されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項記載のかつらベース。
  5. 前記複数の突出部と前記複数の突出部の一端が固定されたベース部とを有する突出部結合体を備えることを特徴とする請求項4記載のかつらベース。
  6. 前記かつらベース本体は、地毛引き出し領域である開口部を有し、
    前記突出部は、前記開口部に位置する、
    ことを特徴とする請求項4又は5記載のかつらベース。
  7. 前記複数の突出部は、線状を呈し、
    前記複数の突出部の先端には、膨出部が形成されている、
    ことを特徴とする請求項4から請求項6のいずれか1項記載のかつらベース。
  8. 前記複数の突出部は、前記かつらベース本体の前記周縁に設けられた複数の切り込みにより前記かつらベース本体と一体に帯状に形成されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項記載のかつらベース。
  9. 前記複数の突出部は、第1の突出部と、前記第1の突出部よりも長さの短い第2の突出部と、を含むことを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか1項記載のかつらベース。
  10. 前記複数の突出部は、前記第1の突出部の先端により形成される凸部と、前記第2の突出部の先端により形成される凹部とが設けられるように配置されていることを特徴とする請求項9記載のかつらベース。
  11. 請求項1から請求項10のいずれか1項記載のかつらベースと、
    前記かつらベースに植毛された前記毛髪と、
    を備えることを特徴とするかつら。
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