JP2015095688A - マルチキャリア送信装置、マルチキャリア送信回路及びマルチキャリア送信方法 - Google Patents

マルチキャリア送信装置、マルチキャリア送信回路及びマルチキャリア送信方法 Download PDF

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Kazuteru Maruta
一輝 丸田
淳 増野
Atsushi Masuno
淳 増野
杉山 隆利
Takatoshi Sugiyama
隆利 杉山
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Abstract

【課題】正確なサブキャリア送信電力割り当てを実施することができるマルチキャリア送信装置を提供する。
【解決手段】マルチキャリア伝送におけるサブキャリア間の送信電力を制御して送信を行うマルチキャリア送信装置であって、直列に入力されたシンボル列を所定の数のサブキャリアに割り当てるために並列化処理を行う直列/並列変換手段と、割り当てる電力値ごとに前記サブキャリアをグループにしたサブキャリアのシンボル列に対し逆フーリエ変換処理を行う逆フーリエ変換処理手段とを備えるデジタル処理部と、逆フーリエ変換処理手段から出力する信号をアナログ信号に変換し送信信号を生成するアナログ信号処理手段を割り当てる電力値の数と同数備えるアナログ処理部とからなり、アナログ信号処理手段が出力する信号それぞれに異なる電力を割り当てることによってサブキャリア毎に異なる送信電力を付与して送信信号を生成して送信を行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、サブキャリアごとに異なる送信電力を割り当てるマルチキャリア送信装置、マルチキャリア送信回路及びマルチキャリア送信方法に関する。
近年、無線通信分野の著しい発展を背景として、移動端末によるインターネットアクセスが普及するとともに、マルチメディアコンテンツの利用者が急速に増加しており、無線通信の伝送速度の向上が要求されている。占有する周波数帯域と伝送速度とは比例するため、周波数帯域を拡大することでこれを実現することができる。しかし、広帯域無線伝送を行う場合、マルチパスに起因して周波数成分ごとにレベルが変動する周波数選択性フェージングが生じ、通信品質を低下させる。この影響を低減する通信方式として、マルチキャリア伝送方式が有効である。特に、周波数利用効率が高いマルチキャリア伝送方式としてOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)方式を用いた無線通信システムが普及している。
マルチキャリア伝送方式の特徴は、周波数選択性フェージング環境下においても各サブキャリアはフラットフェージングを受けるのみと見做すことができ、それぞれのサブキャリアに対して歪補償を実施することで通信品質の低下を防ぐことが可能となる。このとき、サブキャリアごとに受信電力は異なるため、安定した受信SNR(Signal to Noise Power Ratio)を得るためには、非特許文献1のような、伝搬路の状態に応じて各サブキャリアに割り当てる送信電力を制御する方式が有効である。
図10は、従来技術によるマルチキャリア送信装置100の構成を示すブロック図である。マルチキャリア送信装置100は、変調部11、直列/並列変換部12、電力制御部21、IDFT部13、デジタル/アナログ変換部(DAC)14、発信器15、乗算器(ミキサー)16、バンドパスフィルタ(BPF)17、ハイパワーアンプ(HPA)18、アンテナ20とを備えている。
送信データがマルチキャリア送信装置100に入力されると、変調部11は入力されたデータ列に対して誤り訂正符号化処理を実施した後、シンボルマッピング処理を実施する。直列/並列変換部12は、変調部11から直列に入力されたシンボル列を所定の数のサブキャリアに割り当てるために並列化処理を行う。次に、電力制御部21では各サブキャリアに割り当てられたシンボルに対しそれぞれ所定の電力値となるよう振幅値を調整する。IDFT部13は周波数軸上の信号として割り当てられた全サブキャリアのシンボル列に対し逆離散フーリエ変換処理を行い、時間軸上の1シンボルに変換する。
なお、図面では省略しているが、マルチパスに起因するシンボル間干渉の影響を回避するために、ここでシンボルの最後尾から所定のサンプル数をコピーしたものをガードインターバルとして当該シンボルの先頭に付与する処理も含まれている場合もある。また、逆離散フーリエ変換の代わりに高速逆フーリエ変換(IFFT)を用いられる場合もある。DAC14は量子化されているシンボルをアナログ信号に変換する。発信器15は所定の無線周波数(RF)帯の信号を発生する。乗算器16はDAC14から出力される信号と発信器15の出力信号と乗算することでアップコンバートを行う。BPF17はアップコンバートされた送信信号の帯域外の信号を抑圧する。HPA18は所望の送信電力値となるよう送信信号を増幅する。アンテナ20は上記の処理が施された送信信号を無線回線上へ放射する。
次に、図11を参照して、図10に示すマルチキャリア送信装置100の送信動作を説明する。図11は、図10に示すマルチキャリア送信装置100の送信動作を示すフローチャートである。まず、送信データがマルチキャリア送信装置100に入力され、送信処理を開始すると、変調部11は誤り訂正符号化処理を、シンボルマッピング処理を行い、変調した送信シンボルを直列/並列変換部12へ出力する(ステップS1)。直列/並列変換部12で並列化処理を行い、電力制御部21へと出力する(ステップS2)。電力制御部21は所定の電力を各サブキャリアのシンボルに割り当て、IDFT部13へ出力する(ステップS3)。
次に、IDFT部13は全サブキャリアのシンボル列に対し逆フーリエ変換処理を行い、DAC14へ出力する(ステップS4)。DAC14は量子化されているシンボルをアナログ信号に変換する(ステップS5)。乗算器16は、発信器15から出力する信号をDAC14から出力する信号に乗算することによってアップコンバートし、BPF17へ出力する(ステップ6)。BPF17は帯域外の信号を抑圧し、HPA18に出力する(ステップ7)。HPA18は送信信号の電力を所定値まで増幅し、アンテナ20へ出力する(ステップ8)。アンテナ20は増幅された信号を受信側へと送信し(ステップS9)、送信処理を終了する。
以上のように構成されたマルチキャリア送信装置を用いることにより、サブキャリアごとの送信電力制御を施した信号を送信することができる。
頭川,大鐘,小川,"OFDM信号のサブキャリア送信電力制御に関する検討," 電子情報通信学会技術研究報告. RCS, 無線通信システム 101(197), 55-60, 2001-07-12
しかしながら、図10に示すマルチキャリア送信装置100にあっては、電力制御部21においてデジタル信号処理による送信電力制御が実施されているため、サブキャリア間で大きな電力差が生じる場合、デジタル処理における量子化誤差が発生する。振幅値を表現するビット幅の制約があるとさらに量子化誤差が大きくなり、正確な電力割り当て値を与えることができないという問題がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、正確なサブキャリア送信電力割り当てを実施することができるマルチキャリア送信装置、マルチキャリア送信回路及びマルチキャリア送信方法を提供することを目的とする。
本発明は、マルチキャリア伝送におけるサブキャリア間の送信電力を制御して送信を行うマルチキャリア送信装置であって、直列に入力されたシンボル列を所定の数のサブキャリアに割り当てるために並列化処理を行う直列/並列変換手段と、割り当てる電力値ごとに前記サブキャリアをグループにしたサブキャリアのシンボル列に対し逆フーリエ変換処理を行う逆フーリエ変換処理手段とを備えるデジタル処理部と、前記逆フーリエ変換処理手段から出力する信号をアナログ信号に変換し送信信号を生成するアナログ信号処理手段を前記割り当てる電力値の数と同数備えるアナログ処理部とからなり、前記アナログ信号処理手段が出力する信号それぞれに異なる電力を割り当てることによって前記サブキャリア毎に異なる送信電力を付与して前記送信信号を生成して送信を行うことを特徴とする。
本発明は、マルチキャリア伝送におけるサブキャリア間の送信電力を制御して送信を行うマルチキャリア送信装置であって、直列に入力されたシンボル列を所定の数のサブキャリアに割り当てるために並列化処理を行う直列/並列変換手段と、割り当てるべき電力値が近いサブキャリアをグループにしたサブキャリアのシンボル列それぞれに対して所定の電力値となるように振幅値を調整する電力制御手段と、振幅値が調整された前記サブキャリア毎のシンボル列に対し逆フーリエ変換処理を行う逆フーリエ変換処理手段とを備えるデジタル処理部と、前記逆フーリエ変換処理手段から出力する信号をアナログ信号に変換し送信信号を生成するアナログ信号処理手段を前記グループの数と同数備えるアナログ処理部とからなり、前記アナログ信号処理手段が出力する信号それぞれに異なる電力を割り当てることによって前記サブキャリア毎に異なる送信電力を付与して前記送信信号を生成して送信を行うことを特徴とする。
本発明は、マルチキャリア伝送におけるサブキャリア間の送信電力を制御して送信を行うマルチキャリア送信装置に用いるマルチキャリア送信回路であって、直列に入力されたシンボル列を所定の数のサブキャリアに割り当てるために並列化処理を行う直列/並列変換手段と、割り当てる電力値ごとに前記サブキャリアをグループにしたサブキャリアのシンボル列に対し逆フーリエ変換処理を行う逆フーリエ変換処理手段とを備えるデジタル処理部と、前記逆フーリエ変換処理手段から出力する信号をアナログ信号に変換し送信信号を生成するアナログ信号処理手段を前記割り当てる電力値の数と同数備えるアナログ処理部とからなり、前記アナログ信号処理手段が出力する信号それぞれに異なる電力を割り当てることによって前記サブキャリア毎に異なる送信電力を付与して前記送信信号を生成することを特徴とする。
本発明は、マルチキャリア伝送におけるサブキャリア間の送信電力を制御して送信を行うマルチキャリア送信装置に用いるマルチキャリア送信回路であって、直列に入力されたシンボル列を所定の数のサブキャリアに割り当てるために並列化処理を行う直列/並列変換手段と、割り当てるべき電力値が近いサブキャリアをグループにしたサブキャリアのシンボル列それぞれに対して所定の電力値となるように振幅値を調整する電力制御手段と、振幅値が調整された前記サブキャリア毎のシンボル列に対し逆フーリエ変換処理を行う逆フーリエ変換処理手段とを備えるデジタル処理部と、前記逆フーリエ変換処理手段から出力する信号をアナログ信号に変換し送信信号を生成するアナログ信号処理手段を前記グループの数と同数備えるアナログ処理部とからなり、前記アナログ信号処理手段が出力する信号それぞれに異なる電力を割り当てることによって前記サブキャリア毎に異なる送信電力を付与して前記送信信号を生成することを特徴とする。
本発明は、マルチキャリア伝送におけるサブキャリア間の送信電力を制御して送信を行うために、直列に入力されたシンボル列を所定の数のサブキャリアに割り当てるために並列化処理を行う直列/並列変換手段と、割り当てる電力値ごとに前記サブキャリアをグループにしたサブキャリアのシンボル列に対し逆フーリエ変換処理を行う逆フーリエ変換処理手段とを備えるデジタル処理部と、前記逆フーリエ変換処理手段から出力する信号をアナログ信号に変換し送信信号を生成するアナログ信号処理手段を前記割り当てる電力値の数と同数備えるアナログ処理部とからなるマルチキャリア送信装置が行うマルチキャリア送信方法であって、前記アナログ信号処理手段が出力する信号それぞれに異なる電力を割り当てることによって前記サブキャリア毎に異なる送信電力を付与して前記送信信号を生成して送信を行うことを特徴とする。
本発明は、マルチキャリア伝送におけるサブキャリア間の送信電力を制御して送信を行うために、直列に入力されたシンボル列を所定の数のサブキャリアに割り当てるために並列化処理を行う直列/並列変換手段と、割り当てるべき電力値が近いサブキャリアをグループにしたサブキャリアのシンボル列それぞれに対して所定の電力値となるように振幅値を調整する電力制御手段と、振幅値が調整された前記サブキャリア毎のシンボル列に対し逆フーリエ変換処理を行う逆フーリエ変換処理手段とを備えるデジタル処理部と、前記逆フーリエ変換処理手段から出力する信号をアナログ信号に変換し送信信号を生成するアナログ信号処理手段を前記グループの数と同数備えるアナログ処理部とからなるマルチキャリア送信装置が行うマルチキャリア送信方法であって、前記アナログ信号処理手段が出力する信号それぞれに異なる電力を割り当てることによって前記サブキャリア毎に異なる送信電力を付与して前記送信信号を生成して送信を行うことを特徴とする。
本発明によれば、サブキャリア送信電力制御において、割り当てる電力値ごとに分配したベースバンド信号をそれぞれ個別に信号処理を行い、それぞれの系統にアナログ処理によって電力制御を行うようにしたため、量子化誤差の影響を抑え、正確な電力割り当て値を与えることができるという効果を得られる。さらには、割り当てる電力値の近いものを個別に信号処理を行う複数個(サブキャリア数未満)のグループに分け、デジタル処理によって第1の電力制御を行い、アナログ処理によって第2の電力制御を行うようにしたため、上記の効果に加え回路規模を削減できるという効果も得られる。
本発明の第1の実施形態によるマルチキャリア送信装置200の構成を示すブロック図である。 図1に示すマルチキャリア送信装置200の動作を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態によるマルチキャリア送信装置300の構成を示すブロック図である。 図3に示すマルチキャリア送信装置300の動作を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施形態によるマルチキャリア送信装置400の構成を示すブロック図である。 サブキャリアのグルーピング例を示す説明図である。 図5に示すマルチキャリア送信装置400の動作を示すフローチャートである。 本発明の第4の実施形態によるマルチキャリア送信装置500の構成を示すブロック図である。 図8に示すマルチキャリア送信装置500の動作を示すフローチャートである。 従来技術によるマルチキャリア送信装置100の構成を示すブロック図である。 図10に示すマルチキャリア送信装置100の動作を示すフローチャートである。
<第1の実施形態>
以下、図面を参照して、本発明の第1の実施形態によるマルチキャリア送信装置を説明する。図1は同実施形態の構成を示すブロック図である。マルチキャリア送信装置200は、変調部11、直列/並列変換部12、逆離散フーリエ変換(IDFT)部13a、13b、13c、デジタル/アナログ変換部(DAC)14a、14b、14c、発信器15、乗算器16a、16b、16c、バンドパスフィルタ(BPF)17a、17b、17c、ハイパワーアンプ(HPA)18a、18b、18c、加算器19及びアンテナ20を備えている。
図1において、図10に示す従来の装置と同一の部分には同一の符号を付し、その説明を簡単に行う。図1に示すマルチキャリア送信装置200が図10に示す従来のマルチキャリア送信装置100と異なる点は、電力制御部21を省き、IDFT部(13a、13b、13c)、DAC(14a、14b、14c)、乗算器(16a、16b、16c)、BPF(17a、17b、17c)、HPA(18a、18b、18c)をそれぞれN(Nは2以上の自然数で割り当てる電力値の数に相当する)系統分設け、N系統の出力を加算器19によって加算してアンテナ20へ出力するようにした点である。
変調部11は、送信データが入力されると、入力されたデータ列に対して誤り訂正符号化処理を実施した後、シンボルマッピング処理を実施する。直列/並列変換部12は、変調部11から直列に入力されたシンボル列を所定の数のサブキャリアに割り当てるために並列化処理を行う。さらに直列/並列変換部12は、前記各サブキャリアのシンボル列に対し、電力値P、P、...、Pを割り当てるサブキャリアごとにグループ分けを行い、グループごとにIDFT部13a、13b、13cに出力する。IDFT部13a、13b、13cのそれぞれは周波数軸上の信号として割り当てられたサブキャリア毎のシンボル列に対し逆離散フーリエ変換処理を行い、時間軸上の1シンボルに変換してそれぞれ出力する。
DAC14a、14b、14cのそれぞれは量子化されているシンボルをアナログ信号に変換して出力する。発信器15は所定の無線周波数(RF)帯の信号を発生する。乗算器16a、16b、16cのそれぞれは、DAC14a、14b、14cのそれぞれから出力される信号と発信器15の出力信号とを乗算することでアップコンバートを行う。BPF17a、17b、17cはアップコンバートされた送信信号の帯域外の信号を抑圧して出力する。HPA18a、18b、18cのそれぞれは、BPF17a、17b、17cの出力信号を、割り当てられた送信電力値P、P、...、Pとなるようにそれぞれ増幅することにより系統毎の電力制御を行って出力する。加算器19は、HPA18a、18b、18cのそれぞれから出力する信号を加算して出力する。アンテナ20は加算器19の出力を送信信号として無線回線上へ放射する。
次に、図2を参照して、図1に示すマルチキャリア送信装置200の送信動作を説明する。図2は、図1に示すマルチキャリア送信装置200の送信動作を示すフローチャートである。まず、送信データがマルチキャリア送信装置200に入力され、送信処理を開始すると、変調部11は誤り訂正符号化処理を、シンボルマッピング処理を行い、変調した送信シンボルを直列/並列変換部12へ出力する(ステップS11)。直列/並列変換部12で並列化処理を行った後、電力値P、P、...、Pを割り当てるサブキャリアごとにグループ分けを行い、IDFT部13a、13b、13cそれぞれへ出力する(ステップS12)。
以降のステップS13a〜S17a、S13b〜S17b、S13c〜S17cの処理は、並行して実行される。IDFT部13aは、サブキャリアのシンボル列に対して電力Pを割り当てるとともに、サブキャリアのシンボル列に対し逆フーリエ変換処理を行い、DAC14aへ出力する(ステップS13a)。DAC14aは量子化されているシンボルをアナログ信号に変換する(ステップS14a)。乗算器16aは、発信器15から出力する信号をDAC14aから出力する信号に乗算することによってアップコンバートし、BPF17aへ出力する(ステップ15a)。BPF17aは帯域外の信号を抑圧し、HPA18aに出力する(ステップ16a)。HPA18aは送信信号の電力を割り当てられたPまで増幅し、加算器19へ出力する(ステップS17a)。
この動作と並行して、IDFT部13bは、サブキャリアのシンボル列に対して電力Pを割り当てるとともに、サブキャリアのシンボル列に対し逆フーリエ変換処理を行い、DAC14bへ出力する(ステップS13b)。DAC14bは量子化されているシンボルをアナログ信号に変換する(ステップS14b)。乗算器16bは、発信器15から出力する信号をDAC14bから出力する信号に乗算することによってアップコンバートし、BPF17bへ出力する(ステップ15b)。BPF17bは帯域外の信号を抑圧し、HPA18bに出力する(ステップ16b)。HPA18bは送信信号の電力を割り当てられたPまで増幅し、加算器19へ出力する(ステップS17b)。
さらにこれと並行して、IDFT部13cは、サブキャリアのシンボル列に対して電力Pを割り当てるとともに、サブキャリアのシンボル列に対し逆フーリエ変換処理を行い、DAC14cへ出力する(ステップS13c)。DAC14cは量子化されているシンボルをアナログ信号に変換する(ステップS14c)。乗算器16cは、発信器15から出力する信号をDAC14cから出力する信号に乗算することによってアップコンバートし、BPF17cへ出力する(ステップ15c)。BPF17cは帯域外の信号を抑圧し、HPA18cに出力する(ステップ16c)。HPA18bは送信信号の電力を割り当てられたPまで増幅し、加算器19へ出力する(ステップS17c)。
次に、加算器19は、HPA18a、HPA18b、HPA18cのそれぞれから出力された信号を加算合成して、アンテナ20へ出力する(ステップ18)。アンテナ20は増幅された信号を受信側へと送信し(ステップS19)、送信処理を終了する。
このように、割り当てる電力値毎に信号処理の系統を分けて、アナログ処理である系統毎のHPA18a、18b、18cにおいて、それぞれ異なる増幅率による電力増幅を行うことにより、送信電力の制御を行うようにしたため、マルチキャリア送信においてサブキャリア送信電力制御の精度を向上させることが可能になる。
<第2の実施形態>
次に、本発明の第2の実施形態によるマルチキャリア送信装置を説明する。図3は同実施形態の構成を示すブロック図である。マルチキャリア送信装置300は、変調部11、直列/並列変換部12、逆離散フーリエ変換(IDFT)部13a、13b、13c、デジタル/アナログ変換部(DAC)14a、14b、14c、加算器19、発信器15、乗算器16、バンドパスフィルタ(BPF)17、ハイパワーアンプ(HPA)18及びアンテナ20を備えている。
図3において、図1に示す装置と同一の部分には同一の符号を付し、その説明を簡単に行う。図3に示すマルチキャリア送信装置300が図1に示すマルチキャリア送信装置200と異なる点は、DAC14a、14b、14cの後段に加算器19を配置し、乗算器16、BPF17、HPA18は1系統とした点である。
変調部11は、送信データが入力されると、入力されたデータ列に対して誤り訂正符号化処理を実施した後、シンボルマッピング処理を実施する。直列/並列変換部12は、変調部11から直列に入力されたシンボル列を所定の数のサブキャリアに割り当てるために並列化処理を行う。さらに直列/並列変換部12は、前記各サブキャリアのシンボル列に対し、電力値P、P、...、Pを割り当てるサブキャリアごとにグループ分けを行い、グループごとにIDFT部13a、13b、13cに出力する。IDFT部13a、13b、13cのそれぞれは周波数軸上の信号として割り当てられたサブキャリア毎のシンボル列に対し逆離散フーリエ変換処理を行い、時間軸上の1シンボルに変換してそれぞれ出力する。
DAC14a、14b、14cのそれぞれは量子化されているシンボルをアナログ信号に変換して出力する。DAC14a、14b、14cのそれぞれはD/A変換の出力値を制御することによりサブキャリアの電力制御を行う。加算器19は、DAC14a、DAC14b、DAC14cのそれぞれから出力する信号を加算して出力する。発信器15は所定の無線周波数(RF)帯の信号を発生する。乗算器16は、加算器19から出力される信号と発信器15の出力信号とを乗算することでアップコンバートを行う。BPF17はアップコンバートされた送信信号の帯域外の信号を抑圧して出力する。HPA18は、BPF17の出力信号を所定の送信電力値となるように増幅して出力する。アンテナ20はHPA18の出力を送信信号として無線回線上へ放射する。
次に、図4を参照して、図3に示すマルチキャリア送信装置300の送信動作を説明する。図4は、図3に示すマルチキャリア送信装置300の送信動作を示すフローチャートである。まず、送信データがマルチキャリア送信装置300に入力され、送信処理を開始すると、変調部11は誤り訂正符号化処理を、シンボルマッピング処理を行い、変調した送信シンボルを直列/並列変換部12へ出力する(ステップS21)。直列/並列変換部12で並列化処理を行った後、電力値P、P、...、Pを割り当てるサブキャリアごとにグループ分けを行い、IDFT部13a、13b、13cそれぞれへ出力する(ステップS22)。
以降のステップS23a〜S24a、S23b〜S24b、S23c〜S24cの処理は、並行して実行される。IDFT部13aは、サブキャリアのシンボル列に対して電力Pを割り当てるとともに、サブキャリアのシンボル列に対し逆フーリエ変換処理を行い、DAC14aへ出力する(ステップS23a)。DAC14aは量子化されているシンボルをアナログ信号に変換して出力する際に、出力信号が割り当てられたPになるように制御して出力する(ステップS24a)。
この動作と並行して、IDFT部13bは、サブキャリアのシンボル列に対して電力Pを割り当てるとともに、サブキャリアのシンボル列に対し逆フーリエ変換処理を行い、DAC14bへ出力する(ステップS23b)。DAC14bは量子化されているシンボルをアナログ信号に変換して出力する際に、出力信号が割り当てられたPになるように制御して出力する(ステップS24b)。
さらにこれと並行して、IDFT部13cは、サブキャリアのシンボル列に対して電力Pを割り当てるとともに、サブキャリアのシンボル列に対し逆フーリエ変換処理を行い、DAC14cへ出力する(ステップS23c)。DAC14cは量子化されているシンボルをアナログ信号に変換して出力する際に、出力信号が割り当てられたPになるように制御して出力する(ステップS24c)。
次に、加算器19は、DAC14a、DAC14b、DAC14cのそれぞれから出力された信号を加算合成して、乗算器16へ出力する(ステップ25)。乗算器16は、発信器15から出力する信号を加算器19から出力する信号に乗算することによってアップコンバートし、BPF17へ出力する(ステップ26)。BPF17は帯域外の信号を抑圧し、HPA18に出力する(ステップ27)。HPA18はBPF17の出力信号を所定の送信電力値となるように増幅してアンテナ20へ出力する(ステップS28)。アンテナ20は増幅された信号を受信側へと送信し(ステップS29)、送信処理を終了する。
このように、割り当てる電力値毎に信号処理の系統を分けて、D/A変換後のアナログ信号の出力が、それぞれ割り当てられた電力になるように、送信電力の制御を行うようにしたため、マルチキャリア送信においてサブキャリア送信電力制御の精度を向上させることが可能になる。
<第3の実施形態>
次に、本発明の第3の実施形態によるマルチキャリア送信装置を説明する。図5は同実施形態の構成を示すブロック図である。マルチキャリア送信装置400は、変調部11、直列/並列変換部12、電力制御部21a、21b、逆離散フーリエ変換(IDFT)部13a、13b、デジタル/アナログ変換部(DAC)14a、14b、発信器15、乗算器16a、16b、バンドパスフィルタ(BPF)17a、17b、ハイパワーアンプ(HPA)18a、18b、加算器19及びアンテナ20を備えている。
図5において、図10に示す従来の装置と同一の部分には同一の符号を付し、その説明を簡単に行う。図5に示すマルチキャリア送信装置400が図10に示す従来のマルチキャリア送信装置100と異なる点は、電力制御部(21a、21b)、IDFT部(13a、13b)、DAC(14a、14b)、乗算器(16a、16b)、BPF(17a、17b)、HPA(18a、18b)をそれぞれ2系統分設け、2系統の出力を加算器19によって加算してアンテナ20へ出力するようにした点である。
変調部11は、送信データが入力されると、入力されたデータ列に対して誤り訂正符号化処理を実施した後、シンボルマッピング処理を実施する。直列/並列変換部12は、変調部11から直列に入力されたシンボル列を所定の数のサブキャリアに割り当てるために並列化処理を行う。電力制御部21a、21bのそれぞれは、グルーピングされた(ここでは2グループにグルーピングしている)サブキャリアに割り当てられたシンボルに対しそれぞれ所定の電力値となるよう振幅値を調整する。IDFT部13a、13bのそれぞれは周波数軸上の信号として割り当てられたサブキャリア毎のシンボル列に対し逆離散フーリエ変換処理を行い、時間軸上の1シンボルに変換してそれぞれ出力する。
DAC14a、14bcのそれぞれは量子化されているシンボルをアナログ信号に変換して出力する。発信器15は所定の無線周波数(RF)帯の信号を発生する。乗算器16a、16bのそれぞれは、DAC14a、14bのそれぞれから出力される信号と発信器15の出力信号とを乗算することでアップコンバートを行う。BPF17a、17bはアップコンバートされた送信信号の帯域外の信号を抑圧して出力する。HPA18a、18bのそれぞれは、BPF17a、17bのそれぞれから出力する信号が所定の送信電力値となるように増幅して出力する。加算器19は、HPA18a、18bのそれぞれから出力する信号を加算して出力する。アンテナ20は加算器19の出力を送信信号として無線回線上へ放射する。
次に、図6を参照して、サブキャリアのグルーピングについて説明する。図6は、サブキャリアのグルーピング例を示す説明図である。図6に示すように、サブキャリアに対して割り当てるべき電力密度の高低に基づいてグルーピングを行う。図6に示す例では、低電力密度を割り当てるべきサブキャリアを第1のグループとし、高電力密度を割り当てるべきサブキャリアを第2のグループとなるように、グルーピングを行う。このように、同一グループ内においては、電力密度のレベルが近いため、精度の高い量子化が可能になる。なお、図6に示す例では、2つのグループに分けた例を示したが、グループの数は2に限るものではなく、3以上(例えば、高電力密度、中電力密度、低電力密度の3つにグルーピングする)でかつサブキャリア数未満であってもよい。この場合、グループの数と同数の信号処理系統をマルチキャリア送信装置400内に備えればよい。図5に示す例は、2つのグループ(高電力密度と低電力密度)に分けて、2系統の信号処理系統を備えた例を示している。
次に、図7を参照して、図5に示すマルチキャリア送信装置400の送信動作を説明する。図7は、図5に示すマルチキャリア送信装置400の送信動作を示すフローチャートである。まず、送信データがマルチキャリア送信装置400に入力され、送信処理を開始すると、変調部11は誤り訂正符号化処理を、シンボルマッピング処理を行い、変調した送信シンボルを直列/並列変換部12へ出力する(ステップS31)。直列/並列変換部12で並列化処理を行い、電力制御部21a、22bそれぞれへ出力する(ステップS32)。
以降のステップS33a〜S38a、S33b〜S38bの処理は、並行して実行される。電力制御部21aは、低電力密度のサブキャリアグループに対して電力を割り当てる(ステップS33a)。続いて、IDFT部13aは、サブキャリアのシンボル列に対し逆フーリエ変換処理を行い、DAC14aへ出力する(ステップS34a)。DAC14aは量子化されているシンボルをアナログ信号に変換する(ステップS35a)。乗算器16aは、発信器15から出力する信号をDAC14aから出力する信号に乗算することによってアップコンバートし、BPF17aへ出力する(ステップ36a)。BPF17aは帯域外の信号を抑圧し、HPA18aに出力する(ステップ37a)。HPA18aは送信信号の電力をPまで増幅し、加算器19へ出力する(ステップS38a)。
この動作と並行して、電力制御部21bは、高電力密度のサブキャリアグループに対して電力を割り当てる(ステップS33b)。続いて、IDFT部13bは、サブキャリアのシンボル列に対し逆フーリエ変換処理を行い、DAC14bへ出力する(ステップS34b)。DAC14bは量子化されているシンボルをアナログ信号に変換する(ステップS35b)。乗算器16bは、発信器15から出力する信号をDAC14bから出力する信号に乗算することによってアップコンバートし、BPF17bへ出力する(ステップ36b)。BPF17bは帯域外の信号を抑圧し、HPA18bに出力する(ステップ37b)。HPA18bは送信信号の電力をPまで増幅し、加算器19へ出力する(ステップS38b)。
次に、加算器19は、HPA18a、HPA18bそれぞれから出力された信号を加算合成して、アンテナ20へ出力する(ステップ39)。アンテナ20は増幅された信号を受信側へと送信し(ステップS40)、送信処理を終了する。
このように、サブキャリアのグループ毎に信号処理の系統を分けて、アナログ処理である系統毎のHPA18a、18bにおいて、それぞれ異なる増幅率による電力増幅を行うことにより、送信電力の制御を行うようにしたため、マルチキャリア送信においてサブキャリア送信電力制御の精度を向上させることが可能になる。特に、同一グループ内においては、電力密度のレベルが近くなるため、精度の高い量子化が可能になり、サブキャリア送信電力制御の精度をさらに向上させることが可能となる。また、割り当てる電力値毎に信号処理系統が必要であった図1に示すマルチキャリア送信装置200と比べて、回路規模を小さくすることができる。
<第4の実施形態>
次に、本発明の第4の実施形態によるマルチキャリア送信装置を説明する。図8は同実施形態の構成を示すブロック図である。マルチキャリア送信装置500は、変調部11、直列/並列変換部12、電力制御部(21a、21b)、逆離散フーリエ変換(IDFT)部13a、13b、デジタル/アナログ変換部(DAC)14a、14b、加算器19、発信器15、乗算器16、バンドパスフィルタ(BPF)17、ハイパワーアンプ(HPA)18及びアンテナ20を備えている。
図8において、図5に示す装置と同一の部分には同一の符号を付し、その説明を簡単に行う。図8に示すマルチキャリア送信装置500が図1に示すマルチキャリア送信装置400と異なる点は、DAC14a、14bの後段に加算器19を配置し、乗算器16、BPF17、HPA18は1系統とした点である。
変調部11は、送信データが入力されると、入力されたデータ列に対して誤り訂正符号化処理を実施した後、シンボルマッピング処理を実施する。直列/並列変換部12は、変調部11から直列に入力されたシンボル列を所定の数のサブキャリアに割り当てるために並列化処理を行う。電力制御部21a、21bのそれぞれは、グルーピングされた(ここでは2グループにグルーピングしている)サブキャリアに割り当てられたシンボルに対しそれぞれ所定の電力値となるよう振幅値を調整する。IDFT部13a、13bのそれぞれは周波数軸上の信号として割り当てられたサブキャリア毎のシンボル列に対し逆離散フーリエ変換処理を行い、時間軸上の1シンボルに変換してそれぞれ出力する。
DAC14a、14bのそれぞれは量子化されているシンボルをアナログ信号に変換して出力する。DAC14a、14bのそれぞれはD/A変換の出力値を制御することによりサブキャリアの電力制御を行う。加算器19は、DAC14a、DAC14bのそれぞれから出力する信号を加算して出力する。発信器15は所定の無線周波数(RF)帯の信号を発生する。乗算器16は、加算器19から出力される信号と発信器15の出力信号とを乗算することでアップコンバートを行う。BPF17はアップコンバートされた送信信号の帯域外の信号を抑圧して出力する。HPA18は、BPF17の出力信号を所定の送信電力値となるように増幅して出力する。アンテナ20はHPA18の出力を送信信号として無線回線上へ放射する。
次に、図9を参照して、図8に示すマルチキャリア送信装置500の送信動作を説明する。図9は、図8に示すマルチキャリア送信装置500の送信動作を示すフローチャートである。まず、送信データがマルチキャリア送信装置400に入力され、送信処理を開始すると、変調部11は誤り訂正符号化処理を、シンボルマッピング処理を行い、変調した送信シンボルを直列/並列変換部12へ出力する(ステップS41)。直列/並列変換部12で並列化処理を行い、電力制御部21a、22bそれぞれへ出力する(ステップS42)。
以降のステップS43a〜S45a、S43b〜S45bの処理は、並行して実行される。電力制御部21aは、低電力密度のサブキャリアグループに対して電力を割り当てる(ステップS43a)。続いて、IDFT部13aは、サブキャリアのシンボル列に対し逆フーリエ変換処理を行い、DAC14aへ出力する(ステップS44a)。DAC14aは量子化されているシンボルをアナログ信号に変換して出力する際に、出力信号がPになるように制御して出力する(ステップS45a)。
この動作と並行して、電力制御部21bは、高電力密度のサブキャリアグループに対して電力を割り当てる(ステップS43b)。続いて、IDFT部13aは、サブキャリアのシンボル列に対し逆フーリエ変換処理を行い、DAC14bへ出力する(ステップS44b)。DAC14bは量子化されているシンボルをアナログ信号に変換して出力する際に、出力信号がPになるように制御して出力する(ステップS45b)。
次に、加算器19は、DAC14a、DAC14bのそれぞれから出力された信号を加算合成して、乗算器16へ出力する(ステップ46)。乗算器16は、発信器15から出力する信号を加算器19から出力する信号に乗算することによってアップコンバートし、BPF17へ出力する(ステップ47)。BPF17は帯域外の信号を抑圧し、HPA18に出力する(ステップ48)。HPA18はBPF17の出力信号を所定の送信電力値となるように増幅してアンテナ20へ出力する(ステップS49)。アンテナ20は増幅された信号を受信側へと送信し(ステップS50)、送信処理を終了する。
このように、サブキャリア毎に信号処理の系統を分けて、D/A変換後のアナログ信号の出力が、それぞれ割り当てられた電力になるように、送信電力の制御を行うようにしたため、マルチキャリア送信においてサブキャリア送信電力制御の精度を向上させることが可能になる。特に、同一グループ内においては、電力密度のレベルが近くなるため、精度の高い量子化が可能になり、サブキャリア送信電力制御の精度をさらに向上させることが可能となる。また、割り当てる電力値毎に信号処理系統が必要であった図3に示すマルチキャリア送信装置300と比べて、回路規模を小さくすることができる。
OFDMなどのマルチキャリア伝送におけるサブキャリア間の受信電力差を補償し、安定した受信SNRを実現する手法が従来から提案されているが、送信電力を送信機のデジタル信号処理において制御しているため、特にサブキャリア間で大きな電力差を設定する場合、量子化誤差により正確な制御ができないという問題がある。前述した実施形態によるマルチキャリア送信装置では、送信装置内のアナログ信号処理において電力制御を行うようにしたため、マルチキャリア伝送における各サブキャリアに対して、正確な送信電力制御を実現することができる。特に、大きな電力差のある制御については、量子化誤差を少なくすることができるため、サブキャリア送信電力制御の精度を向上させることが可能となる。
前述した実施形態におけるマルチキャリア送信装置200、300、400、500をコンピュータで実現するようにしてもよい。その場合、この機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよく、PLD(Programmable Logic Device)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアを用いて実現されるものであってもよい。
以上、図面を参照して本発明の実施の形態を説明してきたが、上記実施の形態は本発明の例示に過ぎず、本発明が上記実施の形態に限定されるものではないことは明らかである。したがって、本発明の技術思想及び範囲を逸脱しない範囲で構成要素の追加、省略、置換、その他の変更を行ってもよい。
マルチキャリア送信においてサブキャリア送信電力制御の精度を向上させることが不可欠な用途に適用できる。
100、200、300、400、500・・・マルチキャリア送信装置、11・・・変調部、12・・・直列/並列変換部、13、13a、13b、13c・・・逆離散フーリエ変換(IDFT)部、14、14a、14b、14c・・・デジタル/アナログ変換部(DAC)、15・・・発信器、16、16a、16b、16c・・・乗算器(ミキサー)、17、17a、17b、17c・・・バンドパスフィルタ(BPF)、18、18a、18b、18c・・・ハイパワーアンプ(HPA)、19・・・加算器、20・・・アンテナ、21、21a、21b・・・電力制御部

Claims (6)

  1. マルチキャリア伝送におけるサブキャリア間の送信電力を制御して送信を行うマルチキャリア送信装置であって、
    直列に入力されたシンボル列を所定の数のサブキャリアに割り当てるために並列化処理を行う直列/並列変換手段と、割り当てる電力値ごとに前記サブキャリアをグループにしたサブキャリアのシンボル列に対し逆フーリエ変換処理を行う逆フーリエ変換処理手段とを備えるデジタル処理部と、
    前記逆フーリエ変換処理手段から出力する信号をアナログ信号に変換し送信信号を生成するアナログ信号処理手段を前記割り当てる電力値の数と同数備えるアナログ処理部とからなり、
    前記アナログ信号処理手段が出力する信号それぞれに異なる電力を割り当てることによって前記サブキャリア毎に異なる送信電力を付与して前記送信信号を生成して送信を行うことを特徴とするマルチキャリア送信装置。
  2. マルチキャリア伝送におけるサブキャリア間の送信電力を制御して送信を行うマルチキャリア送信装置であって、
    直列に入力されたシンボル列を所定の数のサブキャリアに割り当てるために並列化処理を行う直列/並列変換手段と、割り当てるべき電力値が近いサブキャリアをグループにしたサブキャリアのシンボル列それぞれに対して所定の電力値となるように振幅値を調整する電力制御手段と、振幅値が調整された前記サブキャリア毎のシンボル列に対し逆フーリエ変換処理を行う逆フーリエ変換処理手段とを備えるデジタル処理部と、
    前記逆フーリエ変換処理手段から出力する信号をアナログ信号に変換し送信信号を生成するアナログ信号処理手段を前記グループの数と同数備えるアナログ処理部とからなり、
    前記アナログ信号処理手段が出力する信号それぞれに異なる電力を割り当てることによって前記サブキャリア毎に異なる送信電力を付与して前記送信信号を生成して送信を行うことを特徴とするマルチキャリア送信装置。
  3. マルチキャリア伝送におけるサブキャリア間の送信電力を制御して送信を行うマルチキャリア送信装置に用いるマルチキャリア送信回路であって、
    直列に入力されたシンボル列を所定の数のサブキャリアに割り当てるために並列化処理を行う直列/並列変換手段と、割り当てる電力値ごとに前記サブキャリアをグループにしたサブキャリアのシンボル列に対し逆フーリエ変換処理を行う逆フーリエ変換処理手段とを備えるデジタル処理部と、
    前記逆フーリエ変換処理手段から出力する信号をアナログ信号に変換し送信信号を生成するアナログ信号処理手段を前記割り当てる電力値の数と同数備えるアナログ処理部とからなり、
    前記アナログ信号処理手段が出力する信号それぞれに異なる電力を割り当てることによって前記サブキャリア毎に異なる送信電力を付与して前記送信信号を生成することを特徴とするマルチキャリア送信回路。
  4. マルチキャリア伝送におけるサブキャリア間の送信電力を制御して送信を行うマルチキャリア送信装置に用いるマルチキャリア送信回路であって、
    直列に入力されたシンボル列を所定の数のサブキャリアに割り当てるために並列化処理を行う直列/並列変換手段と、割り当てるべき電力値が近いサブキャリアをグループにしたサブキャリアのシンボル列それぞれに対して所定の電力値となるように振幅値を調整する電力制御手段と、振幅値が調整された前記サブキャリア毎のシンボル列に対し逆フーリエ変換処理を行う逆フーリエ変換処理手段とを備えるデジタル処理部と、
    前記逆フーリエ変換処理手段から出力する信号をアナログ信号に変換し送信信号を生成するアナログ信号処理手段を前記グループの数と同数備えるアナログ処理部とからなり、
    前記アナログ信号処理手段が出力する信号それぞれに異なる電力を割り当てることによって前記サブキャリア毎に異なる送信電力を付与して前記送信信号を生成することを特徴とするマルチキャリア送信回路。
  5. マルチキャリア伝送におけるサブキャリア間の送信電力を制御して送信を行うために、直列に入力されたシンボル列を所定の数のサブキャリアに割り当てるために並列化処理を行う直列/並列変換手段と、割り当てる電力値ごとに前記サブキャリアをグループにしたサブキャリアのシンボル列に対し逆フーリエ変換処理を行う逆フーリエ変換処理手段とを備えるデジタル処理部と、前記逆フーリエ変換処理手段から出力する信号をアナログ信号に変換し送信信号を生成するアナログ信号処理手段を前記割り当てる電力値の数と同数備えるアナログ処理部とからなるマルチキャリア送信装置が行うマルチキャリア送信方法であって、
    前記アナログ信号処理手段が出力する信号それぞれに異なる電力を割り当てることによって前記サブキャリア毎に異なる送信電力を付与して前記送信信号を生成して送信を行うことを特徴とするマルチキャリア送信方法。
  6. マルチキャリア伝送におけるサブキャリア間の送信電力を制御して送信を行うために、直列に入力されたシンボル列を所定の数のサブキャリアに割り当てるために並列化処理を行う直列/並列変換手段と、割り当てるべき電力値が近いサブキャリアをグループにしたサブキャリアのシンボル列それぞれに対して所定の電力値となるように振幅値を調整する電力制御手段と、振幅値が調整された前記サブキャリア毎のシンボル列に対し逆フーリエ変換処理を行う逆フーリエ変換処理手段とを備えるデジタル処理部と、前記逆フーリエ変換処理手段から出力する信号をアナログ信号に変換し送信信号を生成するアナログ信号処理手段を前記グループの数と同数備えるアナログ処理部とからなるマルチキャリア送信装置が行うマルチキャリア送信方法であって、
    前記アナログ信号処理手段が出力する信号それぞれに異なる電力を割り当てることによって前記サブキャリア毎に異なる送信電力を付与して前記送信信号を生成して送信を行うことを特徴とするマルチキャリア送信方法。
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