JP2015095306A - 燃料電池システムおよび燃料電池車両、燃料電池システムの制御方法 - Google Patents

燃料電池システムおよび燃料電池車両、燃料電池システムの制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】燃料電池の性能低下を抑制しつつ、燃料電池システムのシステム効率を向上させることができる技術を提供する。【解決手段】燃料電池システム100では、通常は、制御部20の通常運転制御部22が、外部からの負荷要求に応じて燃料電池10の出力電圧を制御する通常制御を実行する。そして、燃料電池10に対する負荷要求が検出されない場合には、制御部20の間欠運転制御部23が、燃料電池10の出力電圧を燃料電池10の電圧を触媒の酸化還元電位を跨いで0Vまで低下させる低電圧制御を実行する。制御部20の低電圧制御制限部24は、燃料電池10が所定の温度より高い温度状態である場合には、間欠運転制御部23による低電圧制御の実行を制限する。【選択図】図1

Description

本発明は、燃料電池に関する。
燃料電池と二次電池とを備える燃料電池システムは、通常、外部負荷からの要求に応じて燃料電池に発電させ、外部負荷と燃料電池の発電量とが一致しない場合には、二次電池の電力によってその差分を吸収している。燃料電池には効率の高い出力範囲が存在する。そのため、下記の特許文献1,2の燃料電池システムでは、要求負荷が小さい低負荷領域においては、燃料電池を間欠的に発電させ、外部負荷の要求の対しては主に二次電池の電力を供給する間欠運転を行い、システム効率の向上を図っている。
特開2013−105635号公報 特開2013−161571号公報
ところで、燃料電池の電極には電気化学反応を促進するための触媒が配置されており、触媒の有効表面積は燃料電池の発電性能に大きく影響することが知られている。また、触媒の電気化学的有効表面積は、燃料電池において出力電圧の増減が繰り返される場合や、出力電圧が著しく大きく変動する場合などに、触媒の電極からの溶出や触媒同士の吸着などによって減少してしまう可能性があることが知られている。
特許文献1では、間欠運転の継続期間が長くなることが予測される場合には燃料電池の電圧の増減が繰り返される運転を行わないことによって、触媒にかかる負担を低減し、間欠運転における触媒の溶出を抑制している。特許文献2では、間欠運転の際の燃料電池の電圧を制限することによって、触媒にかかる負担を抑制し、触媒の劣化を抑制する。
しかしながら、燃料電池システムに対しては、システム効率のさらなる向上や、触媒の劣化に起因する燃料電池の性能低下のさらなる抑制が望まれている。このような課題は、特許文献1,2に記載されている間欠運転を実行する燃料電池システムに限らず、燃料電池を備える燃料電池システムにおいて共通する課題である。そのほか、燃料電池システムにおいては、低燃費化や、負荷要求に対する応答性の向上、信頼性の向上、システム構成の小型化、搭載性の向上、低コスト化、省資源化、ユーザーにとっての利便性の向上等が望まれている。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
[1]本発明の一形態によれば、外部からの負荷要求に応じた電力を出力する燃料電池システムが提供される。この燃料電池システムは、電極に触媒が配置されている燃料電池と、前記燃料電池の温度状態を検出する温度検出部と、前記燃料電池の出力電力を制御する電圧制御部と、低電圧制御制限部と、を備えて良い。前記電圧制御部は、複数の運転制御を切り替えて実行し、前記燃料電池の出力電力を制御して良い。前記電圧制御部は、前記複数の運転制御として、少なくとも、前記負荷要求に応じて前記燃料電池の出力電圧を制御する通常制御と、前記燃料電池の出力電圧を前記触媒の酸化還元電位よりも低い電圧まで低下させる低電圧制御と、を実行して良い。前記低電圧制御制限部は、前記燃料電池が所定の温度よりも高い温度状態である場合には、前記電圧制御部における前記低電圧制御の実行を制限して良い。この形態の燃料電池システムによれば、燃料電池が高温状態であるときに燃料電池の電圧を触媒酸化還元電位よりも低い値まで低下されることが抑制される。従って、燃料電池の触媒の劣化が抑制される。なお、本明細書において「触媒の酸化還元電位」は、触媒の酸化還元反応が発生する可能性が高い電位として、理論的あるいは実験的、経験的に求められる値である。「触媒の酸化還元電位」は、燃料電池の個体ごとに求められる値であっても良いし、同じタイプの燃料電池に対して共通的に設定される値であっても良い。
[2]上記形態の燃料電池システムは、さらに、前記電圧制御部の制御下において、前記燃料電池の出力電力の一部を蓄電し、前記燃料電池とともに前記外部負荷に電力を出力する二次電池を備え、前記電圧制御部は、前記負荷要求に応じた電力が所定の電力より低い場合に前記低電圧制御を実行しても良い。この形態の燃料電池システムによれば、低負荷要求に対しては低電圧制御によって燃料電池の発電量を抑制しつつ二次電池に出力補償をさせることができるため、システム効率の低下が抑制される。
[3]上記形態の燃料電池システムは、前記二次電池の充電状態を検出する充電状態検出部を備えて良い。前記低電圧制御制限部は、前記燃料電池の温度状態に基づく判定に加えて、前記二次電池の蓄電量に基づく判定を行い、前記電圧制御部における前記低電圧制御の制限の可否を決定しても良い。この形態の燃料電池システムによれば、二次電池の状態に応じて低電圧制御の実行頻度が決定されるため、低電圧制御の制限をより適切に実行することができ、触媒の劣化を抑制しつつ、システム効率の低下を抑制することができる。
[4]上記形態の燃料電池システムは、移動体に搭載されており、前記負荷要求は、前記移動体からの出力電力の要求であり、前記燃料電池システムは、前記移動体から受ける前記負荷要求が増大する可能性を判定する負荷要求増大可能性判定部を備え、前記電圧制御部は、(i)前記負荷要求に応じた電力が所定の電力より低い場合において、前記負荷要求増大可能性判定部によって前記負荷要求が増大する可能性が低いと判定されている場合には、前記低電圧制御を実行し、(ii)前記負荷要求に応じた電力が所定の電力より低い場合において、前記負荷要求増大可能性判定部によって前記負荷要求が増大する可能性が高いと判定されている場合には、前記燃料電池に前記触媒の酸化還元電位よりも高い電圧で出力電圧の増減を繰り返させつつ、前記燃料電池の出力電力の余剰分を前記二次電池に蓄電する電圧増減制御を実行して良い。この形態の燃料電池システムによれば、負荷要求が小さく負荷要求が増大する可能性が低い場合には、燃料電池の発電量が抑制されるためシステム効率が向上する。また、負荷要求が小さく負荷要求が増大する可能性が高い場合には、燃料電池の電圧が低電圧制御のときよりも高く維持されているため、負荷要求が増大したときの負荷要求に対する応答性が高められる。
[5]上記形態の燃料電池システムにおいて、前記負荷要求増大可能性判定部は、前記負荷要求に応じた電力が前記所定の電力より低い状態が継続されている低負荷要求時間を計測し、前記低負荷要求時間が所定の時間より長い場合には、前記負荷要求が増大する可能性がないと判定しても良い。この形態の燃料電池システムによれば、電圧増減制御が継続されて、燃料電池の発電が無駄に継続されてしまうことや、二次電池の蓄電量が過多になってしまうことが抑制される。
[6]上記形態の燃料電池システムにおいて、前記負荷要求は、前記移動体の駆動力源に用いられる電力の要求であり、前記移動体は、ユーザーが前記移動体の加速を操作する加速操作部と、前記ユーザーが前記移動体の移動を禁止するブレーキ操作部と、を備えており、前記負荷要求増大可能性判定部は、前記ブレーキ操作部によって移動体が停止されているときに、前記負荷要求が増大する可能性が低いと判定し、前記電圧制御部は、前記ユーザーによる前記加速操作部の操作が検出されないときに、前記負荷要求に応じた電力が所定の電力より低い場合として、前記低電圧制御または前記電圧増減制御を実行しても良い。この形態の燃料電池システムによれば、ユーザーによる移動体の操作状態に応じて適切に低電圧制御と電圧増減制御とが切り替えられる。
[7]上記形態の燃料電池システムにおいて、前記低電圧制御は、前記燃料電池の出力電圧を0Vまで低下させる制御であっても良い。この形態の燃料電池システムであれば、低電圧制御の実行時には、燃料電池の発電が停止されるため、システム効率を向上させることができる。
本発明は、装置以外の種々の形態で実現することも可能である。例えば、燃料電池システムを搭載する燃料電池車両、燃料電池システムの制御方法、その制御方法を実現するコンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを記録した一時的でない記録媒体等の形態で実現することができる。
燃料電池システムの構成を示す概略図。 燃料電池システムの電気的構成を示す概略図。 制御部による燃料電池システムの運転制御の手順を示す説明図。 通常運転制御部による通常運転制御を説明するための説明図。 間欠運転制御部による間欠運転制御の制御手順を示す説明図。 低電圧制御制限部が実行する低電圧制御実行可否判定処理の手順を示す説明図。 電圧増減制御を説明するための説明図。 低電圧制御制限部によって低電圧制御が制限されることによる低電圧制御の発生頻度の変化を模式的に示す説明図。 燃料電池における触媒の電気化学的有効表面積の変化に関する実験結果を示す説明図。 実験において燃料電池に対して行った電圧制御を説明するための説明図。 燃料電池の運転温度に起因する発電性能の低下を検証した実験の実験結果を示す説明図。 実験において燃料電池に対して行った電圧制御を説明するための説明図。 第2実施形態の低電圧制御実行可否判定処理の手順を示す説明図。 第3実施形態の間欠運転制御の手順を示す説明図。 第4実施形態の間欠運転制御の手順を示す説明図。
A.第1実施形態:
図1は、本発明の第1実施形態としての燃料電池システム100の構成を示す概略図である。この燃料電池システム100は、移動体である燃料電池車両に搭載され、燃料電池車両の運転者(ユーザー)の操作に基づく燃料電池車両からの負荷要求に応じた電力を出力する。燃料電池システム100は、燃料電池10と、制御部20と、カソードガス供給部30と、カソードガス排出部40と、アノードガス供給部50と、アノードガス循環排出部60と、冷媒供給部70と、を備える。
燃料電池10は、反応ガスとして水素(燃料ガス)と酸素(酸化剤ガス)の供給を受けて発電する固体高分子形燃料電池である。燃料電池10は、単セルとも呼ばれる複数の発電体11が積層されたスタック構造を有する。各発電体11は、電解質膜の両面に電極を配置した発電体である膜電極接合体(図示せず)を有する。電解質膜は、湿潤状態で良好なプロトン伝導性を示す固体高分子薄膜によって構成される。電極は、発電反応を促進させるための触媒が担持された導電性粒子(例えば、白金担持カーボンなど)によって構成される。
制御部20は、中央処理装置と主記憶装置とを備えるマイクロコンピュータによって構成される。制御部20は、その中央処理装置が各種のプログラムを主記憶装置に読み込んで実行することにより、燃料電池システム100を制御するための複数の機能(後述)を実現する。また、制御部20は、複数の運転制御を適宜切り替えて実行するが、その詳細については後述する。
カソードガス供給部30は、燃料電池10のカソードにカソードガスとして圧縮空気を供給する。カソードガス供給部30は、カソードガス配管31と、エアコンプレッサ32と、開閉弁33と、エアフロメータ34と、圧力計測部35と、を備える。カソードガス配管31は、燃料電池10のカソード側供給用マニホールド(図示は省略)の入口に接続されている配管である。
エアコンプレッサ32は、カソードガス配管31を介して燃料電池10と接続されており、外気を取り込んで圧縮した空気をカソードガスとして燃料電池10に供給する。開閉弁34は、エアコンプレッサ32と燃料電池10との間に設けられている。開閉弁34は、カソードガス配管31における供給空気の流れに応じて開閉する。具体的には、開閉弁34は、通常、閉じた状態であり、エアコンプレッサ32から所定の圧力を有する空気がカソードガス配管31に供給されたときに開く。
エアフロメータ34は、エアコンプレッサ32の上流側において、エアコンプレッサ32が取り込む外気の量を計測し制御部20に送信する。圧力計測部35は、燃料電池10のカソード側供給用マニホールドの入口近傍における空気の圧力を計測し制御部20に出力する。制御部20は、エアフロメータ34および圧力計測部35の出力信号に基づいて、エアコンプレッサ32の回転数を制御し、燃料電池10に対する空気の供給量を制御する。
カソードガス排出部40は、燃料電池10のカソードから排出されるカソード排ガスを処理する。カソード排ガス配管41と、調圧弁43と、圧力計測部44と、を備える。カソード排ガス配管41は、燃料電池10のカソード側排出用マニホールド(図示は省略)の出口に接続されている配管であり、カソード排ガスを燃料電池システム100の外部へと導く。
調圧弁43は、カソード排ガス配管41におけるカソード排ガスの圧力(燃料電池10のカソード側の背圧)を調整する。圧力計測部44は、調圧弁43の上流側に設けられており、カソード排ガスの圧力を計測し、その計測値を制御部20に送信する。制御部20は、圧力計測部44の計測値に基づいて調圧弁43の開度を調整する。
アノードガス供給部50は、燃料電池10のアノードにアノードガスとして水素を供給する。アノードガス供給部50は、アノードガス配管51と、水素タンク52と、開閉弁53と、レギュレータ54と、水素供給装置55と、圧力計測部56と、を備える。水素タンク52は、アノードガス配管51を介して燃料電池10のアノード側供給用マニホールド(図示は省略)の入口と接続されており、タンク内に充填された水素を燃料電池10に供給する。
開閉弁53と、レギュレータ54と、水素供給装置55と、圧力計測部56とは、アノードガス配管51に、この順序で、上流側(水素タンク52側)から設けられている。開閉弁53は、制御部20からの指令により開閉し、水素タンク52から水素供給装置55の上流側への水素の流入を制御する。レギュレータ54は、水素供給装置55の上流側における水素の圧力を調整するための減圧弁であり、その開度が制御部20によって制御されている。
水素供給装置55は、水素の流量を調整する電磁駆動式の開閉弁である。水素供給装置55は例えばインジェクタによって構成され、制御部20は水素供給装置55の駆動周期を制御することによって燃料電池10に対する水素の供給量を制御する。圧力計測部56は、水素供給装置55の下流側の水素の圧力を計測し制御部20に送信する。
アノードガス循環排出部60は、発電反応に用いられることなく燃料電池10のアノードから排出される未反応ガス(水素や窒素など)や排水を含むアノード排ガスの循環および排出を行う。アノードガス循環排出部60は、アノード排ガス配管61と、気液分離部62と、アノードガス循環配管63と、水素循環用ポンプ64と、アノード排水配管65と、排水弁66と、圧力計測部67と、を備える。
アノード排ガス配管61は、気液分離部62と燃料電池10のアノード側排出用マニホールド(図示は省略)の出口とを接続する配管である。気液分離部62は、アノードガス循環配管63とアノード排水配管65とに接続されている。気液分離部62は、アノード排ガスに含まれる気体成分と水分とを分離し、気体成分については、アノードガス循環配管63へと誘導し、水分についてはアノード排水配管65へと誘導する。
アノードガス循環配管63は、アノードガス配管51の水素供給装置55より下流に接続されている。アノードガス循環配管63には、水素循環用ポンプ64が設けられている。気液分離部62において分離された気体成分に含まれる水素は、水素循環用ポンプ64によってアノードガス配管51へと送り出される。
アノード排水配管65は、気液分離部62において分離された水分を燃料電池システム100の外部へと排出するための配管である。アノード排水配管65には、排水弁66が設けられている。制御部20は、通常は、排水弁66を閉じておき、予め設定された所定の排水タイミングや、アノード排ガス中の不活性ガスの排出タイミングで排水弁66を開く。
アノードガス循環排出部60の圧力計測部67は、アノード排ガス配管61に設けられている。圧力計測部67は、燃料電池10の水素マニホールドの出口近傍において、アノード排ガスの圧力(燃料電池10のアノード側の背圧)を計測し、制御部20に送信する。制御部20は、アノードガス循環排出部60の圧力計測部56の計測値や、前述したアノードガス供給部50の圧力計測部56の計測値に基づいて燃料電池10に対する水素の供給を制御する。
冷媒供給部70は、上流側配管71aと、下流側配管71bと、ラジエータ72と、冷媒循環用ポンプ75と、第1と第2の冷媒温度計測部76a,76bと、を備える。上流側配管71aと下流側配管71bとはそれぞれ、燃料電池10を冷却するための冷媒を循環させる冷媒用配管である。上流側配管71aは、ラジエータ72の入口と燃料電池10の冷媒用排出用マニホールド(図示は省略)の出口とを接続する。下流側配管71bは、ラジエータ72の出口と燃料電池10の冷媒用供給用マニホールド(図示は省略)の入口とを接続する。
ラジエータ72は、冷媒用配管71を流れる冷媒と外気との間で熱交換させることにより冷媒を冷却する。冷媒循環用ポンプ75は、下流側配管71bの途中に設けられ、ラジエータ72において冷却された冷媒を燃料電池10に送り出す。第1と第2の冷媒温度計測部76a,76bはそれぞれ、上流側配管71aと、下流側配管71bとに設けられており、それぞれの計測値を制御部20へと送信する。
制御部20は、各冷媒温度計測部76a,76bの計測値の差から燃料電池10の運転温度を検出する。制御部20は、検出された燃料電池10の運転温度に基づいて冷媒循環用ポンプ75の回転数を制御し、燃料電池10の運転温度を調整する。また、詳細は後述するが、制御部20は、燃料電池10の温度状態に基づいて、低電圧制御の実行を制限する。
図2は、燃料電池システム100の電気的構成を示す概略図である。燃料電池システム100の電気系統には、燃料電池コンバータ81と、二次電池82と、二次電池コンバータ83と、DC/ACインバータ84と、が備えられている。燃料電池コンバータ81は、昇圧型コンバータであり、入力側が燃料電池10に接続され、出力側がDC/ACインバータ84の直流端子に接続されている。燃料電池コンバータ81は、制御部20の指令に応じて、燃料電池10の出力電圧を昇圧して出力する。
二次電池82は、例えば、リチウムイオン電池によって構成される。二次電池82は、燃料電池10の出力電力の一部や回生電力を蓄電する蓄電部として機能するとともに、燃料電池10とともに燃料電池車両に電力を出力する電源部として機能する。二次電池82は、二次電池コンバータ83を介して、燃料電池コンバータ81とDC/ACインバータ84の間の直流配線に接続されている。二次電池コンバータ83は、制御部20の指令に応じて二次電池82の充・放電を制御する。また、二次電池コンバータ83は、燃料電池コンバータ81と協働してDC/ACインバータ84に対する入力電圧を可変に調整する。
DC/ACインバータ84は、その交流端子にモータ200が接続されている。DC/ACインバータ84は、制御部20のからの指令に応じて、燃料電池10および二次電池82から供給される直流電力を三相交流の電力に変換しモータ200に供給する。また、DC/ACインバータ84は、モータ200において発生する回生電力を直流電力に変換して二次電池82へと出力する。モータ200は、燃料電池車両の車輪を駆動する動力源であり、三相交流モータによって構成されている。
燃料電池システム100は、上述の構成に加えて、セル電圧計測部91と、電流計測部92と、SOC検出部93と、を備える。セル電圧計測部91は、燃料電池10の各発電体11と接続されており、各発電体11の電圧(セル電圧)を計測する。セル電圧計測部91は、その計測結果を制御部20に送信する。なお、セル電圧計測部91は、計測したセル電圧のうち、最も低いセル電圧のみを制御部20に送信するものとしても良い。電流計測部92は、燃料電池10と燃料電池コンバータ81との間に接続されており、燃料電池10の出力する電流値を計測し、制御部20に送信する。
SOC検出部93は、二次電池82に接続されている。SOC検出部93は、二次電池82の充電状態であるSOC(State of Charge)を検出し、制御部20に送信する。ここで、二次電池82のSOCとは、二次電池82の充電容量に対する二次電池82の充電残量(蓄電量)の比率を意味する。SOC検出部93は、二次電池82の温度や電力、電流を計測することにより、二次電池82のSOCを検出する。
ここで、制御部20は、燃料電池システム100の運転制御の際に、操作受付部21と、通常運転制御部22と、間欠運転制御部23と、低電圧制御制限部24として機能し、図1,図2で説明した各構成部を制御する。操作受付部21は、燃料電池車両の加速操作部201やブレーキ操作部202を介して運転者の操作を受け付け、燃料電池システム100に対する負荷要求を検出する。なお、加速操作部201は、燃料電池車両の加速度を操作するためのインターフェースであり、いわゆるアクセルペダルに相当する。ブレーキ操作部202は、燃料電池車両の停止操作のためのインターフェースであり、燃料電池車両の速度を抑制するためのブレーキペダルや、燃料電池車両の移動を禁止するためのパーキングブレーキを含む。
通常運転制御部22と、間欠運転制御部23と、はそれぞれ燃料電池システム100の出力電力の制御する機能部である。制御部20は、後述するように、通常運転制御部22による通常運転制御と、間欠運転制御部23による間欠運転制御とを、それぞれ適宜切り替えて実行する。低電圧制御制限部24は、燃料電池10の触媒の劣化による燃料電池10の発電性能の低下を抑制するために間欠運転制御部23による運転制御の一部の実行を制限する機能部である。
図3は、制御部20による燃料電池システム100の運転制御の手順を示すフローチャートである。この運転制御は、燃料電池車両の運転の開始とともに開始される。ステップS10では、制御部20は、操作受付部21が検出している運転者による加速操作部201に対する操作に基づいて、燃料電池10に対する負荷要求の有無を判定する。本実施形態において「燃料電池10に対する負荷要求」とは、駆動力として用いられる電力(モータ200に供給される電力)の要求の有無を意味する。
制御部20は、加速操作部201に対して加速のための操作がされている場合(即ち、アクセルペダルがオンされている場合)には、通常運転制御部22による通常運転制御(ステップS20)を実行する。一方、制御部20は、加速操作部201に対して加速のための操作がなされていない場合(即ち、アクセルペダルがオフされている場合)には、間欠運転制御部23による間欠運転制御(ステップS30)を実行する。制御部20は、燃料電池車両の運転が終了されるまでステップS10〜S30の処理を繰り返す(ステップS40)。
図4は、通常運転制御部22による通常運転制御を説明するための説明図である。図4には、燃料電池10の電流−電圧特性(I−P特性)を示すグラフGI-Pと、電流−電圧特性(I−V特性)を示すグラフGI-Vとを、左右の縦軸をそれぞれ電圧および電力とし、横軸を電流として示してある。
通常運転制御部22は、燃料電池10についてI−P特性およびI−V特性を表す燃料電池10の運転温度ごとの情報を制御用情報として予め記憶しており、その制御用情報に基づいて、燃料電池10の電流・電圧の指令値を取得する。具体的には、通常運転制御部22は、操作受付部21によって検出された負荷要求に基づいて、燃料電池10が出力すべき目標電力Ptを決定する。
通常運転制御部22は、燃料電池10のI−P特性(グラフGI-P)に基づいて、目標電力Ptに対して燃料電池10が出力すべき電流の目標値(目標電流It)を取得する。また、燃料電池10のI−V特性(グラフGI-V)に基づいて、目標電流Itを出力するために必要な燃料電池10のセル電圧の目標値(目標電圧Vt)を取得する。通常運転制御部22は、燃料電池コンバータ81および二次電池コンバータ83を制御して、目標電圧Vtを燃料電池10に出力させるとともに、不足する電力を二次電池82に出力させる。
図5は、間欠運転制御部23による間欠運転制御の制御手順を示すフローチャートである。ステップS100では、間欠運転制御部23は、低電圧制御制限部24に、ステップS132における低電圧制御(後述)の実行の可否を判定する低電圧制御実行可否判定処理を実行させる。
図6は、低電圧制御制限部24が実行する低電圧制御実行可否判定処理の手順を示すフローチャートである。ステップS200では、低電圧制御制限部24は、燃料電池10の運転温度を取得し、燃料電池10が、運転温度が所定の閾値(例えば、60℃〜70℃)より高い高温状態であるか否かを判定する。低電圧制御制限部24は、燃料電池10が、運転温度が閾値以下の低温状態である場合には、低電圧制御の実行に対する許可設定をする(ステップS210)。一方、燃料電池10が、運転温度が閾値より高い高温状態である場合には、低電圧制御の実行に対する禁止設定をする(ステップS220)。
低電圧制御制限部24は、ステップS210,S220のそれぞれにおいて、低電圧制御の実行の可否についての判定結果を示すフラグを立てて低電圧制御実行可否判定処理を終了する。このように、燃料電池10の運転温度が高い場合に低電圧制御の実行が制限される理由については後述する。
ステップS110(図5)では、間欠運転制御部23は、燃料電池車両が停止継続状態であるか走行継続状態であるかを判定する車両状態判定処理を実行する。ここで、燃料電池車両の「停止継続状態」とは、燃料電池車両の速度が0であり、ある程度の期間(例えば、数分以上の間)その状態が継続される可能性が高い状態を意味する。
一方、燃料電池車両の「走行継続状態」とは、燃料電池10の出力電力が走行に用いられていない状態において燃料電池車両の速度が0ではない状態を意味する。なお、「走行継続状態」には、燃料電池車両の速度が0ではあるが、燃料電池車両の加速が短期間の間(例えば数分の間)に開始される可能性が高い状態が含まれる。ステップS110の車両状態判定処理は、燃料電池車両からの燃料電池10に対する負荷要求の増大の可能性を判定する判定処理であると解釈することができる。
本実施形態では、間欠運転制御部23は、ブレーキ操作部202のパーキングブレーキが掛けられた状態のときに停止継続状態であると判定し、ブレーキ操作部202のパーキングブレーキが解除された状態のときに走行継続状態であると判定する。ステップS110の車両状態判定処理では、間欠運転制御部23は、ブレーキ操作部202のブレーキペダルの踏み込みの度合いが大きいときに停止継続状態であると判定し、小さいときに走行継続状態であると判定しても良い。
ステップS110において、間欠運転制御部23は、燃料電池車両が走行継続状態であると判定した場合には、ステップS122の電圧増減制御(後述)を実行し、燃料電池10に対する負荷要求が増大するのを待機する。一方、間欠運転制御部23は、燃料電池車両が停止継続状態であると判定した場合には、低電圧制御制限部24によって低電圧制御の実行が禁止されているか否かを判定する(ステップS131)。
間欠運転制御部23は、低電圧制御制限部24によって低電圧制御の実行が禁止されていない場合には、ステップS132の低電圧制御を実行する。低電圧制御の内容については後述する。一方、低電圧制御制限部24によって低電圧制御の実行が禁止されている場合には、低電圧制御の代わりに、ステップS122の電圧増減処理を実行する。
図7は、ステップS122の電圧増減制御を説明するための説明図である。図7には、電圧増減制御の実行中における燃料電池10のセル電圧の時間変化と、燃料電池10に対するカソードガス(圧縮空気)の供給流量の時間変化と、を示すタイミングチャートの一例を図示してある。電圧増減制御では、間欠運転制御部23は、カソードガス供給部30(図1)による燃料電池10に対する圧縮空気の供給を間欠的に行い、燃料電池10のセル電圧を第1と第2の電圧VH,VL(VH>VL)の間で周期的に増減させる。具体的には、以下の通りである。
間欠運転制御部23は、エアコンプレッサ32の駆動を一旦停止させ、燃料電池10のセル電圧を低下させる。そして、セル電圧が第2の電圧VLに到達するときにエアコンプレッサ32の駆動を一時的に再開させ、燃料電池10のセル電圧を上昇させる。また、間欠運転制御部23は、燃料電池10のセル電圧が第1の電圧VHに到達するときに、エアコンプレッサ32の駆動を再び停止させて、第2のセル電圧VLまでセル電圧を低下させる。
この運転の繰り返しによって、図7に示されているように、燃料電池10のセル電圧の増減が繰り返される。この電圧増減制御は、操作受付部21によって加速操作部201に対する加速操作が検出され、燃料電池10に対する負荷要求の増大が検出されるまで継続される(図5のステップS125)。なお、電圧増減制御の実行中における燃料電池10の出力の余剰分は二次電池82に蓄電される。また、電圧増減制御の実行中における燃料電池10に対するアノードガスの供給制御は通常電圧制御のときと同様に実行される。
この電圧増減制御によれば、燃料電池10に対する発電要求が無い状態であっても燃料電池10のセル電圧を著しく低下させてしまわないため、燃料電池10に対する負荷要求が増大したときの応答性が高められる。また、電圧増減制御においては、燃料電池10の発電量を抑制することができ、水素の消費量の増大を抑制することができるため、システム効率の低下を抑制することができる。
ここで、電圧増減制御における第1と第2のセル電圧VH,VLは燃料電池10の触媒の酸化還元電位よりも高い値であることが好ましい。これによって、セル電圧の増減の繰り返しに起因する触媒の劣化が抑制される。
上述したように、燃料電池車両が停止継続状態にあり、低電圧制御制限部24による禁止設定がなされていない場合には、間欠運転制御部23は、ステップS132において、低電圧制御を実行する(図5)。この低電圧制御では、燃料電池10のセル電圧を極めて低い値(例えば、燃料電池10の触媒の酸化還元電位よりも低い値)まで低下させた状態を維持する。本実施形態の燃料電池システム100では、間欠運転制御部23は、燃料電池10に対する反応ガスの供給を停止させて、燃料電池10のセル電圧を0Vまで低下させ、燃料電池10の発電を実質的に停止させる。
低電圧制御は、操作受付部21がブレーキ操作部202のパーキングブレーキの解除を検出したときや、加速操作部201に対する加速操作を検出したときまで継続される(ステップS135)。この低電圧制御によって、燃料電池車両の停止状態が継続されているときに、燃料電池10が無駄に発電することが抑制されるため、燃料電池システム100のシステム効率が高められる。
図8は、低電圧制御制限部24によって低電圧制御が制限されることによる低電圧制御の発生頻度の変化を模式的に示す説明図である。図8の上段には、低電圧制御制限部24による低電圧制御の制限が実行されない場合における低電圧制御の発生頻度を燃料電池10の運転温度ごとに示すグラフの一例を図示してある。図8の下段には、低電圧制御制限部24によって低電圧制御の制限が実行された場合における低電圧制御の発生頻度を燃料電池10の運転温度ごとに示すグラフの一例を図示してある。なお、図8の下段のグラフには、電圧増減制御の発生頻度を示すグラフの一例も破線によって併せて図示してある。
上述したように、本実施形態の燃料電池システム100では、燃料電池車両が停止継続状態にある場合であっても、燃料電池10の運転温度が高い場合には、低電圧制御制限部24によって低電圧制御の実行が制限される(ステップS100,S131)。従って、本実施形態の燃料電池システム100では、間欠運転制御中における低電圧制御は、燃料電池10の運転温度の閾値T以下において発生することになる(図8の下段)。そして、その代わりに、運転温度の閾値Tより高いときの電圧増減制御の発生頻度が増大する。このような低電圧制御制限部24による低電圧制御の制限によって、本実施形態の燃料電池システム100では、以下に説明するように、燃料電池10の発電性能の低下が抑制されている。
図9は、燃料電池における触媒の電気化学的有効表面積(ECSA;Electrochemically surface area)の変化に関する実験結果を示す説明図である。図9にはECSA維持率を縦軸とし、燃料電池の電圧を増減させた回数であるサイクル数を横軸とするグラフを図示してある。図10は、この実験において燃料電池に対して行った電圧制御を説明するための説明図である。図10には燃料電池の電圧の時間変化を示すグラフを図示してある。
この実験では、図10に示すように、燃料電池に上限電圧VHと下限電圧VLをそれぞれ所定の間隔(ts秒)で周期的に交互に出力させたときのECSA維持率の変化を測定した。なお、ECSA維持率は、サイクリックボルタンメトリー(cyclic voltammetry, CV)測定によって行った。図9のグラフG1〜G4はそれぞれ、上限電圧VHに対して、下限電圧VL1,VL2,VL3,0Vと変えたときときのそれぞれの測定結果である(VH>VL1>VL2>VL3>0)。なお、いずれの測定においても燃料電池の運転温度は同じにした。
ここで、この実験に用いた燃料電池における触媒の酸化還元電位Vrは下限電圧VL1,VL2に対して、VL1>Vr>VL2の関係を満たしていた。この実験では、燃料電池に触媒の酸化還元電位Vrを跨いで電圧を変化させなかった場合(グラフG1)には、触媒の酸化還元電位Vrを跨いで電圧を変化させた場合(グラフG2〜G4)に比較して、電圧の変動によるECSA維持率の低下が見られなかった。また、電圧の変動によるECSA維持率の低下は、電圧を変動させはじめた初期の段階において顕著であった。この実験結果から、酸化還元電位を跨ぐ電圧変動の変動は、その回数が少ない場合であっても、燃料電池における触媒の劣化原因となり、燃料電池の発電性能の低下を引き起こす可能性が高いことがわかる。
図11は、燃料電池の運転温度に起因する発電性能の低下を検証した実験の実験結果を示す説明図である。図11には電圧低下量を縦軸とし、燃料電池の発電と発電停止とを繰り返させた回数である始動サイクル数を横軸とするグラフを図示してある。図12は、この実験において燃料電池に対して行った電圧制御を説明するための説明図である。図12には燃料電池の電圧の時間変化を示すグラフを図示してある。
この実験では、燃料電池が高温状態の場合(破線グラフTH)と低温状態の場合(実線グラフTL)とについて、図12に示すように、燃料電池に対する反応ガスの供給を間欠的に実行することによって、燃料電池の電圧を0〜1Vの範囲で周期的に変動させた。そして、所定の変動回数(始動サイクル数)ごとに、所定の電流電流を出力させたときの燃料電池の電圧の初期状態からの低下量を計測した。なお、高温状態のときと低温状態のときの燃料電池の温度差は30℃以上であった。
図11のグラフに示されているように、燃料電池が高温状態の場合(破線グラフTH)の方が低温状態(実線グラフTL)の場合よりも、燃料電池の発電と発電停止の繰り返しによる燃料電池の発電性能の低下は小さかった。このことから、燃料電池の電圧変動の繰り返しによる燃料電池の性能低下は、運転温度が低いときの方が抑制されることがわかる。
これらの実験結果から、燃料電池の運転温度が高いときに燃料電池において触媒の酸化還元電位を跨いで電圧を変動させると、燃料電池の触媒の劣化に起因する性能低下の可能性が高くなることが推察される。これに対して、本実施形態の燃料電池システム100では、上述したように、燃料電池10の運転温度が所定の閾値より高い場合には、燃料電池10の電圧を酸化還元電位よりも低下させる低電圧制御の実行が制限されている。従って、低電圧制御の実行による燃料電池10の発電性能の低下が抑制されている。
以上のように、本実施形態の燃料電池システム100によれば、燃料電池10の発電の必要性が低いような低負荷の状況において、燃料電池10の発電が必要になる可能性が低い場合には、燃料電池10の発電を抑制する低電圧制御が実行される。従って、燃料電池10の無駄な発電が抑制されるため、システム効率が高められている。また、燃料電池10の運転温度が高い場合には、低電圧制御の実行が制限され、低電圧制御の実行頻度が低減されるため、低電圧制御の実行に起因する燃料電池10の発電性能の低下が抑制される。加えて、本実施形態の燃料電池システム100によれば、低負荷の状況において燃料電池10の発電が必要になる可能性が高い場合には、電圧増減制御の実行によって、負荷要求の増大に対する燃料電池10の応答性が確保される。
B.第2実施形態:
図13は、本発明の第2実施形態としての燃料電池システムにおいて低電圧制御制限部24によって実行される低電圧制御実行可否判定処理の手順を示すフローチャートである。第2実施形態における低電圧制御実行可否判定処理は、ステップS205の二次電池82の蓄電容量についての判定処理が設けられている点以外は、第1実施形態の低電圧制御実行可否判定処理(図6)と同じである。なお、第2実施形態の燃料電池システムの構成は、第1実施形態の燃料電池システム100と同じである(図1,図2)。また、第2実施形態の燃料電池システムにおける運転制御は、低電圧制御実行可否判定処理以外は、第1実施形態で説明した制御と同じである(図3〜図5,図7)。
第2実施形態の低電圧制御制限部24は、ステップS200において燃料電池10の運転温度が閾値より高い高温であった場合には、二次電池82のSOCを取得し、現在の二次電池82に蓄電可能な容量を判定する(ステップS205)。低電圧制御制限部24は、二次電池82の蓄電可能容量が閾値より小さい場合(二次電池82の蓄電量が多い場合)には、二次電池82が容量不足であると判定する。この場合には、低電圧制御制限部24は、低電圧制御の実行に対する禁止設定ではなく、低電圧制御の実行に対する許可設定をする(ステップS210)。一方、低電圧制御制限部24は、二次電池82に蓄電可能な容量が閾値以上である場合(二次電池82の蓄電量が少ない場合)には、二次電池82の容量が十分にあると判定し、低電圧制御の実行に対する禁止設定を行う(ステップS220)。
ここで、第1実施形態において説明したように、電圧増減制御における燃料電池10の出力電力の余剰分は二次電池82に蓄電される。従って、二次電池82における蓄電可能容量が十分でない場合に電圧増減制御が実行されると、燃料電池10の出力電力を十分に蓄えることができず、無駄にしてしまう可能性がある。これに対して、第2実施形態の燃料電池システムでは、燃料電池10の運転温度が高い場合であっても、二次電池82の蓄電可能容量が十分でない場合には、低電圧制御の実行が禁止されず、その制限が解除される。従って、低電圧制御の代わりに電圧増減処理が実行される可能性が低減されるため、電圧増減処理において燃料電池10が無駄に発電させてしまうことが抑制され、システム効率の低下が抑制される。
C.第3実施形態:
図14は、本発明の第3実施形態としての燃料電池システムにおける間欠運転制御の手順を示すフローチャートである。第3実施形態の間欠運転制御は、ステップS123の判定処理が追加されている点以外は、第2実施形態の間欠運転制御(図5)と同じである。なお、第3実施形態の燃料電池システムの構成は、第2実施形態の燃料電池システムと同じである(図1,図2)。また、第2実施形態の燃料電池システムにおける運転制御や通常運転制御、電圧増減制御、低電圧制御、低電圧制御実行可否判定処理の内容は、第2実施形態で説明したのと同じである(図3,図4,図6,図7,図13)。
第3実施形態の燃料電池システムでは、間欠運転制御部23は、電圧増減制御(ステップS122)を開始した後の経過時間を計測する。そして、電圧増減制御の開始後に所定の時間(例えば数分以上の時間)が経過した場合には、燃料電池10に対する負荷要求が増大する可能性が低いと判定し、低電圧制御(ステップS132)の実行を開始する(ステップS123)。なお、この電圧増減制御から低電圧制御への移行は、ステップS100の低電圧制御実行可否判定処理における判定結果にかかわらず実行される。
このように、第3実施形態の燃料電池システムによれば、燃料電池10に対する負荷要求の増大の可能性が低い場合には、電圧増減制御の実行中であっても低電圧制御へと移行する。従って、電圧増減制御が必要以上に継続されて燃料電池10に無駄に発電させてしまうことを抑制でき、システム効率が低下してしまうことが抑制される。
D.第4実施形態:
図15は、本発明の第4実施形態としての燃料電池システムにおける間欠運転制御の手順を示すフローチャートである。第4実施形態の間欠運転制御は、ステップS123の判定処理の代わりにステップS124の判定処理が追加されている点以外は、第3実施形態の間欠運転制御(図14)と同じである。なお、第4実施形態の燃料電池システムの構成は、第2実施形態の燃料電池システムと同じである(図1,図2)。また、第2実施形態の燃料電池システムにおける運転制御や通常運転制御、電圧増減制御、低電圧制御、低電圧制御実行可否判定処理の内容は、第3実施形態で説明したのと同じである(図3,図4,図6,図7,図13)。
第4実施形態の燃料電池システムでは、間欠運転制御部23は、電圧増減制御(ステップS122)を開始した後に、所定のタイミングで二次電池82の蓄電可能容量の判定処理を実行する(ステップS124)。間欠運転制御部23は、二次電池82の蓄電可能容量が閾値以上であり、十分であると判定する場合には、そのまま電圧増減制御を継続する。一方、二次電池82の蓄電可能容量が閾値より低く不足している判定する場合には、低電圧制御(ステップS132)の実行を開始する。なお、この電圧増減制御から低電圧制御への移行は、ステップS100の低電圧制御実行可否判定処理における判定結果にかかわらず実行される。
このように、第4実施形態の燃料電池システムによれば、電圧増減制御の実行中に二次電池82の蓄電容量が不足する場合には低電圧制御へと移行する。従って、二次電池82への蓄電ができなくなるまで電圧増減制御が継続されて燃料電池10の出力が無駄になることを抑制でき、システム効率が低下してしまうことが抑制される。
E.変形例:
E1.変形例1:
上記の各実施形態の燃料電池システムは燃料電池車両に限らず、他の燃料電池の電力を使用する移動体(例えば、航空機や船舶など)に搭載されても良い。また、上記の各実施形態の燃料電池システムが出力する電力は移動体の駆動力源のみに用いられなくても良く、移動体の駆動力源とともに移動体の他の補機類等のために使用されても良いし、移動体の他の補機類等のためのみに使用されても良い。加えて、上記の各実施形態の燃料電池システムは移動体ではなく、位置が固定された施設や設備などに導入されても良い。この場合には、ステップS110の車両状態判定処理の代わりに、当該施設や設備における電力使用の停止が継続される状態であるか、使用の開始を待機している状態であるか、を判定する判定処理が実行されても良い。
E2.変形例2:
上記の各実施形態の燃料電池システムでは、低電圧制御(ステップS132)の際に燃料電池10の電圧を0まで低下させて燃料電池10の発電を実質的に停止させていた。これに対して、低電圧制御の際には、燃料電池10の電圧を0Vまで低下させることなく、燃料電池10に触媒の酸化還元電位以下の低電圧での発電を継続させても良い。
E3.変形例3:
上記の各実施形態の燃料電池システムにおける間欠運転制御(図5,図14,図15)では、低電圧制御(ステップS132)と電圧増減制御(ステップS122)のいずれかが実行されていた。これに対して、間欠運転制御では電圧増減制御は省略されても良く、低電圧制御のみが実行されても良い。
E4.変形例4:
上記の第2実施形態から第4実施形態においては、二次電池82の蓄電容量が少なくなっている場合に、低電圧制御の実行を制限し、低電圧制御の代わりに電圧増減制御が実行されたときに燃料電池10の出力電力が二次電池82に蓄電されなくなってしまう事態を回避していた。これに対して、低電圧制御制限部24は、二次電池82の蓄電量が少なくなっている場合に低電圧制御の実行を制限することによって、低電圧制御の実行によって二次電池82の蓄電量が不足してしまうことを抑制しても良い。また、低電圧制御制限部24は、二次電池82の蓄電量が多くなっている場合に、電圧増減制御の実行を禁止して低電圧制御を強制的に実行させても良い。
E5.変形例5:
上記の各実施形態の燃料電池システムでは、車両状態判定処理(ステップS110)において、燃料電池車両が燃料電池10に対する負荷要求が増大する可能性が低い停止継続状態であると判定されたときに低電圧制御(ステップS132)が実行されていた。これに対して、低電圧制御の実行は、車両状態判定処理以外の処理によって決定されても良い。例えば、低電圧制御は、反応ガスの残量が少なくなったときに実行されても良い。また、低電圧制御は、通常制御運転制御の実行中に所定のタイミングで周期的に実行されても良い。
E6.変形例6:
上記の各実施形態では、燃料電池システムは二次電池82(図2)を備えていた。これに対して、上記の各実施形態の燃料電池システムにおいて二次電池82は省略されても良い。この場合には、低電圧制御の実行中において必要とされる電力は、燃料電池10以外の他の発電機などの電力源から賄われるものとしても良い。また、電圧増減制御において燃料電池10が出力する電力は他の補機類において消費させるものとしても良い。
E7.変形例7:
上記の第3実施形態や第4実施形態の低電圧制御実行可否判定処理では、第2実施形態と同様に、二次電池82における蓄電可能容量に基づく判定が実行されていた(ステップS205)。これに対して、第3実施形態や第4実施形態の低電圧制御実行可否判定処理では、二次電池82の蓄電可能容量に基づく判定(ステップS205)は省略されても良い。
E8.変形例8:
上記の第3実施形態や第4実施形態の間欠運転制御(図14,図15)においては、電圧増減制御の開始後に所定の時間が経過したときや、二次電池82の蓄電可能容量が所定の閾値より小さくなったときに、低電圧制御制限部24による判定結果にかかわらず、低電圧制御に移行していた(ステップS123,S124)。これに対して、ステップS123,S124においては、低電圧制御制限部24によって低電圧制御の実行が禁止されている場合には、低電圧制御へ移行せず、電圧増減制御が継続されても良い。これによって、燃料電池10の触媒の劣化が抑制される。
E9.変形例9:
上記の各実施形態の燃料電池システムは、二次電池82の蓄電可能容量が不足している場合に二次電池82に蓄電されるべき燃料電池10の出力電力を消費する電力消費部(例えば、発熱抵抗体など)を備えていても良い。
E10.変形例10:
上記の各実施形態の燃料電池システムでは、制御部20は、第1と第2の冷媒温度計測部によって計測された燃料電池10の運転温度に基づいて燃料電池10の温度状態を検出していた。これに対して、制御部20は他の方法によって、燃料電池10の温度状態を検出しても良い。例えば、制御部20は、予め準備された燃料電池10の運転時間と燃料電池10の温度状態との関係を用いて、燃料電池10の運転時間に基づいて、燃料電池10が高温状態であるか低温状態であるかを検出しても良い。また、制御部20は燃料電池10が配置されている空間内の温度に基づいて燃料電池10の温度状態を検出しても良い。
本発明は、上述の実施形態や実施例、変形例に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態、実施例、変形例中の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
10…燃料電池
11…発電体
20…制御部
21…操作受付部
22…通常運転制御部
23…間欠運転制御部
24…低電圧制限制御部
30…カソードガス供給部
31…カソードガス配管
32…エアコンプレッサ
33…開閉弁
34…エアフロメータ
35…圧力計測部
40…カソードガス排出部
41…カソード排ガス配管
43…調圧弁
44…圧力計測部
50…アノードガス供給部
51…アノードガス配管
52…水素タンク
53…開閉弁
54…レギュレータ
55…水素供給装置
56…圧力計測部
60…アノードガス循環排出部
61…アノード排ガス配管
62…気液分離部
63…アノードガス循環配管
64…水素循環用ポンプ
65…アノード排水配管
66…排水弁
67…圧力計測部
70…冷媒供給部
71a…上流側配管
71b…下流側配管
72…ラジエータ
75…冷媒循環用ポンプ
76a,76b…第1と第2の冷媒温度計測部
81…燃料電池コンバータ
82…二次電池
83…二次電池コンバータ
84…DC/ACインバータ84
91…セル電圧計測部
92…電流計測部
93…SOC検出部

Claims (9)

  1. 外部からの負荷要求に応じた電力を出力する燃料電池システムであって、
    電極に触媒が配置されている燃料電池と、
    前記燃料電池の温度状態を検出する温度検出部と、
    複数の運転制御を切り替えて実行し、前記燃料電池の出力電力を制御する電圧制御部であって、前記複数の運転制御として、少なくとも、
    前記負荷要求に応じて前記燃料電池の出力電圧を制御する通常制御と、
    前記燃料電池の出力電圧を前記触媒の酸化還元電位よりも低い電圧まで低下させる低電圧制御と、
    を実行する電圧制御部と、
    前記燃料電池が所定の温度よりも高い温度状態である場合には、前記電圧制御部における前記低電圧制御の実行を制限する低電圧制御制限部と、
    を備える、燃料電池システム。
  2. 請求項1記載の燃料電池システムであって、さらに、
    前記電圧制御部の制御下において、前記燃料電池の出力電力の一部を蓄電し、前記燃料電池とともに前記外部負荷に電力を出力する二次電池を備え、
    前記電圧制御部は、前記負荷要求に応じた電力が所定の電力より低い場合に前記低電圧制御を実行する、燃料電池システム。
  3. 請求項2記載の燃料電池システムであって、
    前記二次電池の充電状態を検出する充電状態検出部を備え、
    前記低電圧制御制限部は、前記燃料電池の温度状態に基づく判定に加えて、前記二次電池の蓄電量に基づく判定を行い、前記電圧制御部における前記低電圧制御の制限の可否を決定する、燃料電池システム。
  4. 請求項3記載の燃料電池システムであって、
    前記燃料電池システムは、移動体に搭載されており、
    前記負荷要求は、前記移動体からの出力電力の要求であり、
    前記燃料電池システムは、前記移動体から受ける前記負荷要求が増大する可能性を判定する負荷要求増大可能性判定部を備え、
    前記電圧制御部は、
    (i)前記負荷要求に応じた電力が所定の電力より低い場合において、前記負荷要求増大可能性判定部によって前記負荷要求が増大する可能性が低いと判定されている場合には、前記低電圧制御を実行し、
    (ii)前記負荷要求に応じた電力が所定の電力より低い場合において、前記負荷要求増大可能性判定部によって前記負荷要求が増大する可能性が高いと判定されている場合には、前記燃料電池に前記触媒の酸化還元電位よりも高い電圧で出力電圧の増減を繰り返させつつ、前記燃料電池の出力電力の余剰分を前記二次電池に蓄電する電圧増減制御を実行する、燃料電池システム。
  5. 請求項4記載の燃料電池システムであって、
    前記負荷要求増大可能性判定部は、前記負荷要求に応じた電力が前記所定の電力より低い状態が継続されている低負荷要求時間を計測し、前記低負荷要求時間が所定の時間より長い場合には、前記負荷要求が増大する可能性がないと判定する、燃料電池システム。
  6. 請求項4または請求項5記載の燃料電池システムであって、
    前記負荷要求は、前記移動体の駆動力源に用いられる電力の要求であり、
    前記移動体は、ユーザーが前記移動体の加速を操作する加速操作部と、前記ユーザーが前記移動体の移動を禁止するブレーキ操作部と、を備えており、
    前記負荷要求増大可能性判定部は、前記ブレーキ操作部によって移動体が停止されているときに、前記負荷要求が増大する可能性が低いと判定し、
    前記電圧制御部は、前記ユーザーによる前記加速操作部の操作が検出されないときに、前記負荷要求に応じた電力が所定の電力より低い場合として、前記低電圧制御または前記電圧増減制御を実行する、燃料電池システム。
  7. 請求項1から請求項6までのいずれか一項に記載の燃料電池システムであって、
    前記低電圧制御は、前記燃料電池の出力電圧を0Vまで低下させる制御である、燃料電池システム。
  8. 燃料電池車両であって、
    請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の燃料電池システムを搭載する、燃料電池車両。
  9. 電極に触媒が配置されている燃料電池を備える燃料電池システムの制御方法であって、
    複数の運転制御を切り替えて実行し、前記燃料電池の出力電力を制御する電圧制御工程であって、前記複数の運転制御として、少なくとも、
    外部からの負荷要求に応じて前記燃料電池の出力電圧を制御する通常制御と、
    前記燃料電池の出力電圧を前記触媒の酸化還元電位よりも低い電圧まで低下させる低電圧制御と、
    を実行する電圧制御工程と、
    前記燃料電池が所定の温度よりも高い温度状態である場合に、前記電圧制御工程における前記低電圧制御の実行を制限する低電圧制御制限工程と、
    を備える、制御方法。
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