JP2015095274A - 微生物燃料電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】液面から液中に酸素が溶解するのを抑え、電気エネルギーの回収効率を高めることができる微生物燃料電池を提供する。【解決手段】本発明に係る微生物燃料電池1は、有機性物質を含む液4と、有機性物質を含む液4内に配置されたアノード2と、空気をエアカソード3内に取り入れるための空気取り入れ部11を有するエアカソード3と、有機性物質を含む液4の液面4aから有機性物質を含む液4中に、酸素が溶解するのを遮断する酸素遮断部5とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、廃水及び廃棄物等に含まれる有機性物質から、微生物の作用によって電気エネルギーを回収することができる微生物燃料電池に関する。
近年、廃水等の有機性廃棄物を分解する際にエネルギーを回収する方法として、燃料電池のしくみを利用した微生物燃料電池が注目されている。微生物燃料電池では、排水及び廃棄物中の有機性物質を分解する際に微生物が放出した電子を電極により回収することによって、直接的に電気エネルギーを回収することが可能である。
上記のような微生物燃料電池に用いられるカソードには、カソード液中の溶存酸素を利用する方式のカソードと、空気中の酸素を利用する方式のカソードとがある。空気中の酸素を利用する方式のカソードは、エアカソードと呼ばれている。エアカソードでは、エアカソードに空気を流通させるだけでよく、カソード液中へのばっ気の必要がないという利点がある。
下記の特許文献1には、エアカソードを用いた微生物燃料電池の一例が開示されている。特許文献1に記載のような微生物燃料電池を使用する際には、アノードの表面上の空隙の流路に、嫌気性下で生育可能な微生物及び有機性物質を含む液を流す。また、カソードの表面上の流路に空気を流し、カソードに空気を接触させる。アノードでは、微生物により有機性物質から水素イオン(H)及び電子(e)が生成する。生成した水素イオンは、カソード側に移動する。アノードとカソードとを導線で負荷回路と接続し、閉回路を形成すると、アノードとカソードとの間に電位差が生じ、電位差と負荷回路に流れた電流との積の分、電力エネルギーを得ることができる。
WO2010/044145A1
エアカソードを用いた従来の微生物燃料電池では、有機性物質を含む液の液面上には、空気が存在する内部空間が設けられている。この場合に、有機性物質を含む液の液面から有機性物質を含む液中に酸素が溶解する。
上記微生物燃料電池では、アノードにおいて増殖した嫌気性の電気生成菌が、液中の有機性物質を分解することにより、電気エネルギーを発生させる。液面から液中に酸素が溶解すると、好気性菌が増殖して、好気性菌が液中の有機性物質を分解する。このため、本来、嫌気性菌によって分解されるべき有機性物質の量が減少する。この結果として、微生物燃料電池における電気エネルギーの回収量が少なくなるという問題がある。
このような問題を解決する方法として、特許文献1では、液面上の内部空間に不活性ガスを導入して、内部空間の空気を不活性ガスで置換する方法が提案されている。液面上に内部空間に不活性ガスを導入すれば、液面に接する酸素量が少なくなる結果、液面から液中に溶解する酸素の量を少なくすることができる。
しかしながら、不活性ガスに関しては、取扱い及び保管が難しく、値段が高いという問題がある。このため、不活性ガスを用いる場合には、微生物燃料電池についても、取扱い及び保管が難しくなり、微生物燃料電池の値段が高くなるという問題がある。
本発明の目的は、液面から液中に酸素が溶解するのを抑え、電気エネルギーの回収効率を高めることができる微生物燃料電池を提供することである。
本発明の広い局面によれば、有機性物質を含む液と、前記有機性物質を含む液内に配置されたアノードと、空気をエアカソード内に取り入れるための空気取り入れ部を有するエアカソードと、前記有機性物質を含む液の液面から前記有機性物質を含む液中に、酸素が溶解するのを遮断する酸素遮断部とを備える、微生物燃料電池が提供される。
本発明に係る微生物燃料電池のある特定の局面では、前記酸素遮断部が、前記有機性物質を含む液の液面に接している。
本発明に係る微生物燃料電池のある特定の局面では、前記酸素遮断部が、前記有機性物質を含む液の液面を浮遊している。
本発明に係る微生物燃料電池のある特定の局面では、前記酸素遮断部が、前記エアカソードと接している。
本発明に係る微生物燃料電池のある特定の局面では、前記酸素遮断部が、前記エアカソードと連結している。
本発明に係る微生物燃料電池のある特定の局面では、前記酸素遮断部が、前記エアカソード及び前記アノードと連結している。
本発明に係る微生物燃料電池は、有機性物質を含む液と、上記有機性物質を含む液内に配置されたアノードと、空気をエアカソード内に取り入れるための空気取り入れ部を有するエアカソードと、上記有機性物質を含む液の液面から上記有機性物質を含む液中に、酸素が溶解するのを遮断する酸素遮断部とを備えるので、電気エネルギーの回収効率を高めることができる。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る微生物燃料電池を模式的に示す断面図である。 図2は、本発明の第2の実施形態に係る微生物燃料電池を模式的に示す断面図である。 図3(a)及び(b)は、実施例1で得られた微生物燃料電池を模式的に示す断面図である。 図4(a)及び(b)は、比較例1で得られた微生物燃料電池を模式的に示す断面図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の具体的な実施形態を説明することにより、本発明を明らかにする。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る微生物燃料電池を模式的に示す断面図である。図1は正面断面図であり、図1における上下方向が鉛直方向である。
図1に示す微生物燃料電池1は、アノード2と、エアカソード3と、有機性物質を含む液4と、酸素遮断部5と、導線とを備える。導線は、図示しない位置に配置されている。有機性物質を含む液4は、容器21内に配置されている。
アノード2は、有機性物質を含む液4内に配置されており、有機性物質を含む液4の液面4aよりも下方に位置しており、有機性物質を含む液4内に浸漬している。アノード2の全体が、有機性物質を含む液4内に配置されていることが好ましい。
微生物燃料電池1では、複数のアノード2と複数のエアカソード3とが間隔を隔てて、交互に並んで配置されている。アノード2とエアカソード3との間の空隙を、有機性物質を含む液4が流れる。
エアカソード3は、空気をエアカソード3内に取り入れるための空気取り入れ部11を有する。空気取り入れ部11は、例えば、空気が流れる流路を有する枠状部材である。エアカソード3は、対向配置された2つのカソード12と、2つのカソード12間に配置された空気室13とを有する。従って、カソード12は、空気室13と接している。空気室13は空気層である。エアカソード3は、空気室13の下端において枠部材を有し、枠部材により空気室13からの空気の流出が防がれている。エアカソード3では、空気取り入れ部11から、空気室13内に、空気を取り入れ可能である。空気取り入れ部11の一端は、空気室13に接続されている。空気取り入れ部11の他端は、液面4aよりも上方において、容器21の外部に至っている。容器21の外部から、空気が、空気取り入れ部11を通過して、空気室13内に取り入れ可能である。上記空気室には、空気透過性部材が配置されていてもよい。
容器21は、有機性物質を含む液4の流入口21aと、有機性物質を含む液4の流出口21bとを有する。容器21内で、有機性物質を含む液4が流入口21a側から流出口21b側に流れる。容器21内において、有機性物質を含む液4の液面4a上に、容器21は内部空間(空隙)を有する。容器21内の内部空間には、ガスが配置されている。容器21内の内部空間に配置されたガスは、一般的には、酸素を含む空気である。
酸素遮断部5は、有機性物質を含む液4の液面4aから有機性物質を含む液4中に、酸素が溶解するのを遮断する。酸素遮断部5は、容器21内の内部空間に配置された空気中の酸素が、有機性物質を含む液4中に溶解するのを遮断する。
酸素遮断部5は、アノード2よりも上方に位置しており、カソード12及び空気室13よりも上方に位置している。微生物燃料電池1では、酸素遮断部5は、有機性物質を含む液4の液面4aと接しており、液面4aを浮遊している。酸素遮断部5は、有機性物質を含む液4に対して、浮遊性を有する。酸素遮断部5の下面側は、有機性物質を含む液4中に浸漬しており、液面4aの下方に位置している。酸素遮断部5の上面側は、有機性物質を含む液4中に浸漬しておらず、液面4aの上方に位置している。浮遊性を有する酸素遮断部5を用いることにより、有機性物質を含む液4の液量が変化して、液面4aの位置が変動したときに、液面4aの位置の変動に追従して、酸素遮断部5の位置が変動可能である。この結果、液面4aの位置が変動したとしても、液面4aが酸素遮断部5により覆われている結果として、酸素遮断部5により、有機性物質を含む液4中への酸素の溶解を抑えることができる。容器21内において、有機性物質を含む液4の液面4a上に、上記内部空間が存在していても、酸素遮断部5により、上記内部空間に存在する酸素の有機性物質を含む液4中への溶解が抑えられる。上記酸素遮断部は、液面4aの位置の変動に追従して、位置が変動可能であることが好ましい。
酸素遮断部5は、開口部を有する。該開口部内に、空気取り入れ部11が挿入されている。有機性物質を含む液4中への酸素の溶解をより一層確実に防ぐために、微生物燃料電池1では、酸素遮断部5は、液面4a全体に接している。この結果、液面4aは空気と接していない。このように、上記酸素遮断部は、液面4a全体に接していることが好ましい。但し、上記酸素遮断部は液面4a全体に接していなくてもよい。液面4aの全表面積に対する上記酸素遮断部の接触面積が大きいほど、有機性物質を含む液4中への酸素の溶解がより一層抑えられる。液面4aの全表面積100%中の上記酸素遮断部の接触面積は好ましくは50%以上、より好ましくは80%以上、より一層好ましくは90%以上、更に好ましくは95%以上、更に一層好ましくは98%以上、特に好ましくは99%以上、最も好ましくは99.5%以上である。
また、微生物燃料電池1では、酸素遮断部5は、エアカソード3と接しており、エアカソード3と連結しており、エアカソード3と一体的に構成されている。具体的には、酸素遮断部5は、カソード12及び空気室13の上面と接しかつ連結しており、空気取り入れ部11の外周面と接しかつ連結している。上記酸素遮断部が、エアカソード3と連結していたり、エアカソード3と一体的に構成されていたりすることで、上記酸素遮断部の取り付け(配置)や取り外し(除去)がより一層容易になる。
上記酸素遮断部は、上記アノードと接していてもよく、上記アノードと連結していてもよく、上記アノードと一体的に構成されていてもよい。上記酸素遮断部は、上記エアカソード及び上記アノードの双方と接していてもよく、上記エアカソード及び上記アノードの双方と連結していてもよく、上記エアカソード及び上記アノードの双方と一体的に構成されていてもよい。この場合には、上記酸素遮断部の取り付け(配置)や取り外し(除去)がより一層容易になる。なお、上記酸素遮断部が、上記エアカソード及び上記アノードの双方と連結している場合に、上記酸素遮断部は、上記エアカソードを介して、上記アノードと連結していてもよい。
上記導線は、図示しない位置において、アノード2とカソード12とを接続している。上記導線は、図示しない外部回路に接続されている。アノード2とカソード12とが上記導線を介して負荷回路に接続されていることによって、アノード2とカソード12との間に電位差が生じる。上記導線を通して負荷回路に流れる電気エネルギーは、回収することができる。
微生物燃料電池1では、エアカソード3と一体化された酸素遮断部5が液面4aを浮遊していることで、有機性物質を含む液4と空気との接触が効果的に遮断され、空気中の酸素が有機性物質を含む液4中に溶解するのを抑えることができる。本実施形態では、容器21内の内部空間のガスを不活性ガスに置き換えなくても、有機性物質を含む液4への酸素の溶解を抑えることができる。なお、容器21内の内部空間における酸素量をより一層少なくするために、容器21内の内部空間に不活性ガスを導入してもよい。
なお、酸素遮断部5は、酸素の透過性が低い部材であることが好ましく、酸素を透過しない部材であることが特に好ましい。酸素遮断部5は、必ずしも、酸素を完全に透過しない性質を有していなくてもよい。酸素遮断部5の酸素透過性が低いほど、有機性物質を含む液4への酸素の溶解を効果的に抑えることができる。
酸素遮断部5は、例えば酸素遮断部材である。酸素遮断部5はシートであることが好ましい。シートにはフィルムが含まれる。酸素遮断部5は、酸素を溶解しない液状物であってもよく、酸素を透過しない液状物であってもよい。酸素遮断部5は発泡体であってもよい。酸素遮断部5は、発泡体と酸素非透過シートとの積層体であってもよい。酸素遮断部5の材料は、酸素を遮断する性質を有していれば特に限定されない。酸素遮断部5の材料としては、ポリオレフィン樹脂及び発泡ポリスチレン等が挙げられる。上記ポリオレフィン樹脂としては、ポリエチレン及びポリプロピレン等が挙げられる。酸素遮断部5の比重は好ましくは1以下、より好ましくは1未満である。
図2は、本発明の第2の実施形態に係る微生物燃料電池を模式的に示す断面図である。図2は正面断面図であり、図2における上下方向が鉛直方向である。
図2に示す微生物燃料電池1Aは、アノード2と、エアカソード3と、有機性物質を含む液4と、酸素遮断部5Aと、導線と、スペーサ6とを備える。導線は、図示しない位置に配置されている。有機性物質を含む液4は、容器21内に配置されている。
図1に示す微生物燃料電池1と図2に示す微生物燃料電池1Aとでは、酸素遮断部5と酸素遮断部5Aとで異なっており、スペーサ6を用いているか否か異なっており、またアノード2とエアカソード3との積層構成が異なっており、その他は同様に構成されている。微生物燃料電池1Aの説明では、微生物燃料電池1と同一の部材を用いているところは、同一の符号を付してその説明を省略する。
酸素遮断部5Aは、有機性物質を含む液4の液面4aから有機性物質を含む液4中に、酸素が溶解するのを遮断する。酸素遮断部5Aは、アノード2よりも上方に位置しており、カソード12及び空気室13よりも上方に位置している。酸素遮断部5Aは、開口部を有する。該開口部内に、空気取り入れ部11が挿入されている。酸素遮断部5Aは空気取り入れ部11と接している。酸素遮断部5Aは、上下方向に移動可能であり、空気取り入れ部11の一端と他端とを結ぶ方向に移動可能である。微生物燃料電池1Aでは、酸素遮断部5Aの下面は、有機性物質を含む液4の液面4aと接している。酸素遮断部5Aは、エアカソード3に連結しておらず、エアカソード3と一体化されていない。
アノード2とエアカソード3との間に、スペーサ6が配置されている。スペーサ6は、アノード2とカソード12とが直接接触するのを効果的に防ぐ。上記スペーサは、イオン透過性膜であってもよい。
微生物燃料電池1Aでは、第1のアノード2、第1のスペーサ6、エアカソード3、第2のスペーサ6及び第2のアノード2がこの順で積層され、電極接合体31が構成されている。電極接合体31は、具体的には、第1のアノード2、第1のスペーサ6、第1のカソード12、空気室13、第2のカソード12、第2のスペーサ6及び第2のアノード2がこの順で積層されている。微生物燃料電池1Aでは、複数の電極接合体31が間隔を隔てて並んで配置されている。複数のアノード2間の空隙を、有機性物質を含む液4が流れる。
微生物燃料電池1Aでは、酸素遮断部5Aが液面4aに接していることで、有機性物質を含む液4と空気との接触が遮断され、空気中の酸素が有機性物質を含む液4中に溶解するのを抑えることができる。
以下、実施例を挙げて本発明を更に詳しく説明する。本発明は以下の実施例のみに限定されない。
(実施例1)
実施例1では、図3(a)及び(b)に示す微生物燃料電池を作製した。図3(a)における上下方向が鉛直方向である。図3(a)は正面断面図であり、図3(b)は平面断面図である。図3(a)は、図3(b)中のI−I線に沿う断面図である。実施例1では、図1に示した酸素遮断部5と同様に構成された酸素遮断部5Bを用いた。また、実施例1では、図2に示した電極接合体31を用いた。
アノードとして、グラファイトフェルト(綜合カーボン社製)を用いた。アノードの大きさは縦85mm×横90mm×厚み5mmである。エアカソードとして、カーボンペーパー(東レ社製カーボンペーパー「TGP−H−120」)にポリテトラフルオロエチレン層を焼結させたエアカソードを用いた。エアカソードには、空気をエアカソード内に取り入れるために、枠状部材を用いて空気取り入れ部11を設けた。カソードの触媒として、白金触媒(田中貴金属社製「TEC10E70TPM」)を用い、触媒のバインダーとして、ナフィオン溶液(シグマアルドリッチジャパン社製「Nafion perfluorinated resin solution」)を用いた。白金は担持量が4mg/cmになるように、カソードに塗布した。上記アノードとカソードとの間に、アノードとカソードが直接導通するのを防止するために、厚み3mmのスペーサを設置した。
上記アノードと上記スペーサと上記エアカソードとの電極接合体31を、図3(a)及び(b)に示すように容器21内に6個設置した。電極接合体31を設置した後の容器21内の容量は1Lであった。
酸素遮断部として、押出発泡ポリスチレン板(ダウ化工社製「スタイロフォーム」、厚み10mm)の表面に、エポキシ樹脂(Henkel社製「Loctite,E−20HP」)を塗布した酸素遮断部を用いた。
容器21内に、有機性物質を含む液4の液面4aと接するように、かつ有機性物質を含む液4の液面4aを浮遊するように、上記酸素遮断部を、液面4aの蓋として設置した。上記酸素遮断部は、容器21の内壁面、アノード及びエアカソードのいずれにも固定しなかった。上記酸素遮断部は、有機性物質を含む液4に浮遊した状態であり、有機性物質を含む液4の液面4aの変動に追従して、高さ位置が変動可能である。このようにして、微生物燃料電池を得た。
(比較例1)
比較例1では、図4(a)及び(b)に示す微生物燃料電池を作製した。図4(a)における上下方向が鉛直方向である。図4(a)は正面断面図であり、図4(b)は平面断面図である。図4(a)は、図4(b)中のI−I線に沿う断面図である。比較例1では、図2に示した電極接合体31を用いた。
比較例1では、酸素遮断部を用いなかった。すなわち、比較例1では、酸素遮断部を用いずに、空気と液面4a全体とを接触させたこと以外は実施例1と同様にして、微生物燃料電池を得た。
(評価)
得られた微生物燃料電池を用いて出力を評価した。上記微生物燃料電池内に、スターチ等の有機性高分子を含む人工廃水を、所定のCOD負荷(0.2kg/m/日)で連続的に流入させつつ、40日間にわたり上記微生物燃料電池を連続運転した。上記微生物燃料電池に負荷回路に接続し、このときの負荷(抵抗値40Ω)の両端における電位差を測定した。出力は式(1)により求めた。
P=V/R (1)
(P:出力、V:負荷回路の両端における電位差、R:負荷回路の抵抗値)
上記人工廃水中には、発電を担う嫌気性微生物として土壌微生物を植種した。
実施例1及び比較例1における出力を、出力が安定した後の10日間の平均値から求めた。この結果、出力は以下の値を示した。
出力の結果:
実施例1:2.2mW
比較例1:0.8mW
1,1A…微生物燃料電池
2…アノード
3…エアカソード
4…有機性物質を含む液
4a…液面
5,5A,5B…酸素遮断部
6…スペーサ
11…空気取り入れ部
12…カソード
13…空気室
21…容器
21a…流入口
21b…流出口
31…電極接合体

Claims (6)

  1. 有機性物質を含む液と、
    前記有機性物質を含む液内に配置されたアノードと、
    空気をエアカソード内に取り入れるための空気取り入れ部を有するエアカソードと、
    前記有機性物質を含む液の液面から前記有機性物質を含む液中に、酸素が溶解するのを遮断する酸素遮断部とを備える、微生物燃料電池。
  2. 前記酸素遮断部が、前記有機性物質を含む液の液面に接している、請求項1に記載の微生物燃料電池。
  3. 前記酸素遮断部が、前記有機性物質を含む液の液面を浮遊している、請求項1又は2に記載の微生物燃料電池。
  4. 前記酸素遮断部が、前記エアカソードと接している、請求項1〜3のいずれか1項に記載の微生物燃料電池。
  5. 前記酸素遮断部が、前記エアカソードと連結している、請求項1〜4のいずれか1項に記載の微生物燃料電池。
  6. 前記酸素遮断部が、前記エアカソード及び前記アノードと連結している、請求項1〜5のいずれか1項に記載の微生物燃料電池。
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