JP2015094601A - 太陽電池セル用出力測定治具及び太陽電池セルの出力測定方法 - Google Patents

太陽電池セル用出力測定治具及び太陽電池セルの出力測定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】測定される抵抗値のバラツキを少なくし、安定した出力測定を可能にする太陽電池セル用出力測定治具などの提供。
【解決手段】複数のプローブピンが配列されてなり、太陽電池セルの電流特性を測定する電流測定端子と、複数のプローブピンが配列されてなり、前記太陽電池セルの電圧特性を測定する電圧測定端子と、前記電流測定端子及び前記電圧測定端子を並列して保持するホルダとを有し、前記電流測定端子及び前記電圧測定端子の前記プローブピンにおいて、前記太陽電池セルのフィンガー電極に接する当接部の表面が複数の溝を有する太陽電池セル用出力測定治具である。
【選択図】図1B

Description

本発明は、太陽電池セル用出力測定治具及び太陽電池セルの出力測定方法に関する。
従来、太陽電池セルの電気的特性の測定を行う測定治具としては、一般に太陽電池セルのバスバー電極に接触されるプローブピンを複数備えた太陽電池セル用出力測定治具が用いられている(例えば、特許文献1及び2参照)。
近年、太陽電池セルの製造工数を削減すると共に、Agペースト等の電極材料の使用量を削減し製造コストの低コスト化を図るために、バスバー電極を設けることなく、導電性接着フィルムを介してフィンガー電極と交差するように直接インターコネクタとなるタブ線を接続させる工法が提案されている。かかるバスバーレス構造の太陽電池セルにおいても、集電効率はバスバー電極を形成した太陽電池セルと同等以上となる。
このようなバスバーレス構造の太陽電池セルに対して電気的特性を測定する場合、プローブピンを直接フィンガー電極に接触させる必要がある。
しかし、従来の太陽電池セル用出力測定治具では、プローブピンの立設間隔とフィンガー電極が形成される間隔とが一致しないことが多く、全てのフィンガー電極に対して導通をとることができず、計測の対象から外れるフィンガー電極が発生し、正確な電気的特性を測定することができなくなるという問題がある。
そこで、本発明者らは、前記問題を解決するために、太陽電池セルの表面に形成された線状電極(フィンガー電極)に当接される複数のプローブピンと、前記プローピンを保持するホルダとを備え、複数の前記プローブピンが配列されてなり、前記線状電極上に配置されることにより前記太陽電池セルの電流特性を測定する電流測定端子と、複数の前記プローブピンが配列されてなり、前記線状電極上に配置されることにより前記太陽電池セルの電圧特性を測定する電圧測定端子とを有し、前記電流測定端子と前記電圧測定端子とが並列して設けられている太陽電池用測定治具を提案している(例えば、特許文献3参照)。
この提案の技術では、計測の対象から外れるフィンガー電極が発生する問題を解決している。
ところが、太陽電池セルにおけるフィンガー電極は、Agペーストをスクリーン印刷後、焼成することにより形成されることが多く、厚み方向のばらつきが大きい。そのため、この提案の技術であっても、個々のプローブピンと、フィンガー電極との接触面積が一定にならず、その結果、接触抵抗がばらつき、正確な出力値が得られにくいという問題がある。
したがって、測定される抵抗値のバラツキを少なくし、安定した出力測定を可能にする太陽電池セル用出力測定治具、及び太陽電池セルの出力測定方法の提供が求められているのが現状である。
特開2006−118983号公報 特開2011−99746号公報 特開2013−102121号公報
本発明は、従来における前記諸問題を解決し、以下の目的を達成することを課題とする。即ち、本発明は、測定される抵抗値のバラツキを少なくし、安定した出力測定を可能にする太陽電池セル用出力測定治具及び太陽電池セルの出力測定方法を提供することを目的とする。
<1> 複数のプローブピンが配列されてなり、太陽電池セルの電流特性を測定する電流測定端子と、
複数のプローブピンが配列されてなり、前記太陽電池セルの電圧特性を測定する電圧測定端子と、
前記電流測定端子及び前記電圧測定端子を並列して保持するホルダとを有し、
前記電流測定端子及び前記電圧測定端子の前記プローブピンにおいて、前記太陽電池セルのフィンガー電極に接する当接部の表面が複数の溝を有することを特徴とする太陽電池セル用出力測定治具である。
<2> 複数の溝の形状が、直径の異なる複数の同心円である前記<1>に記載の太陽電池セル用出力測定治具である。
<3> 直径の異なる複数の同心円の溝において、隣接する溝の平均間隔が、30μm〜300μmである前記<2>に記載の太陽電池セル用出力測定治具である。
<4> 溝の平均深さが、30μm〜250μmである前記<1>から<3>のいずれかに記載の太陽電池セル用出力測定治具である。
<5> 電流測定端子の複数のプローブピンが、ジグザグに配列されており、
電圧測定端子の複数のプローブピンが、ジグザグに配列されている前記<1>から<4>のいずれかに記載の太陽電池セル用出力測定治具である。
<6> 前記<1>から<5>のいずれかに記載の太陽電池セル用出力測定治具の電流測定端子と電圧測定端子とを太陽電池セルのフィンガー電極上に配置する配置工程と、
前記太陽電池セルの表面に光を照射しながら、前記太陽電池セルの電気的特性を測定する測定工程とを含むことを特徴とする太陽電池セルの出力測定方法である。
本発明によれば、従来における前記諸問題を解決し、前記目的を達成することができ、測定される抵抗値のバラツキを少なくし、安定した出力測定を可能にする太陽電池セル用出力測定治具及び太陽電池セルの出力測定方法を提供することができる。
図1Aは、プローブピンの当接部の一例の底面図である。 図1Bは、図1Aの当接部の断面図である。 図2は、プローブピンの当接部の他の一例の底面図である。 図3Aは、プローブピンの当接部の他の一例の底面図である。 図3Bは、図3Aの当接部の断面図である。 図4は、プローブピンの当接部の一例の底面の写真である。 図5は、太陽電池セルにおけるフィンガー電極の一例の写真の斜視図である。 図6Aは、従来の太陽電池セル用出力測定治具による、出力測定時のプローブピンの当接部と、フィンガー電極との接点の模式図を示す。 図6Bは、本発明の太陽電池セル用出力測定治具による、出力測定時のプローブピンの当接部と、フィンガー電極との接点の一例の模式図を示す。 図7は、本発明の太陽電池セル用出力測定治具によって太陽電池セルの電気的測定を行う工程の一例を説明するための斜視図である。 図8は、本発明の太陽電池セル用出力測定治具を示す一例の斜視図である。 図9は、電流測定端子及び電圧測定端子の配列の一例を示す底面図である。 図10は、電流測定端子及び電圧測定端子の配列の他の一例を示す底面図である。 図11は、ジグザグに配列された電流測定端子をフィンガー電極に当接させる状態を示す側面図である。 図12は、プローブピンの当接部の他の一例を示す底面図である。 図13は、プローブピンの当接部の他の一例を示す底面図である。 図14は、プローブピンの当接部の他の一例を示す側面図である。 図15は、太陽電池セル用出力測定治具による電流測定を説明するための図である。 図16は、太陽電池セル用出力測定治具による電圧測定を説明するための図である。 図17Aは、実施例1のプローブピンの当接部の底面図である。 図17Bは、図17Aの当接部の断面図である。 図18は、実施例1の電流測定端子及び電圧測定端子の配列を示す模式図である。 図19は、実施例における電気的特性を測定する方法を説明するための概略図である。
(太陽電池セル用出力測定治具)
本発明の太陽電池セル用出力測定治具は、電流測定端子と、電圧測定端子と、ホルダとを有し、更に必要に応じて、その他の部材を有する。
<電流測定端子、電圧測定端子>
前記電流測定端子は、複数のプローブピンが配列されてなる。
前記電流測定端子は、太陽電池セルの電流特性を測定する端子である。
前記電圧測定端子は、複数のプローブピンが配列されてなる。
前記電圧測定端子は、前記太陽電池セルの電圧特性を測定する端子である。
前記電流測定端子における複数の前記プローブピンは、例えば、その端部同士が、銅線ケーブルのはんだ接続により接続されるとともに、電流計と接続されている。
前記電圧測定端子における複数の前記プローブピンは、例えば、その端部同士が、銅線ケーブルのはんだ接続により接続されるとともに、電圧計と接続されている。
<<プローブピン>>
前記プローブピンは、前記太陽電池セルのフィンガー電極に接する当接部の表面に複数の溝を有する。即ち、前記プローブピンは、前記太陽電池セルのフィンガー電極に接する当接部を有し、前記当接部の表面は、複数の溝を有する。
前記当接部の表面が、複数の溝を有することにより、プローブピンとフィンガー電極との接触面積を増やすことができる。その結果、測定される抵抗値のバラツキを少なくし、安定した出力測定が可能になる。
−溝−
前記溝の形状としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、直線状、円形状などが挙げられる。前記溝の形状とは、溝の外観であって、例えば、前記当接部の底面図において観察される形状である。
複数の前記溝の形状は、例えば、格子状であってもよいし、直径の異なる複数の同心円であってもよいが、直径の異なる複数の同心円であることが、抵抗値のバラツキをより低減できる点で好ましい。
前記溝の断面形状としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、矩形、三角形などが挙げられる。
前記溝の一例を図を用いて説明する。図1Aは、直径の異なる複数の同心円で構成されている複数の溝を有する当接部の底面図であり、図1Bは、その断面図である。図1Bの溝は、その平均深さが45μmであり、溝の断面形状は、底部を頂点(頂角は60°)とし、当接部の表面を底辺とするする正三角形である。
前記溝の他の一例を図を用いて説明する。図2は、格子状に構成された複数の溝を有する当接部の底面図である。
前記溝の他の一例を図を用いて説明する。図3Aは、直径の異なる複数の同心円で構成されている複数の溝を有する当接部の底面図であり、図3Bは、その断面図である。図3A及び図3Bの溝は、同心円状である点では、図1A及び図1Bで示す溝と同様であるが、中心の溝が一番大きく、溝の深さが最も深くなっている。このような態様も本発明の態様である。
図4に、前記プローブピンの前記当接部の一例の底面の写真を示す。
図5に、太陽電池セルにおけるフィンガー電極の一例の写真の斜視図を示す。
図6Aに、従来の太陽電池セル用出力測定治具による、出力測定時のプローブピンの当接部と、フィンガー電極との接点の模式図を示す。
図6Bに、本発明の太陽電池セル用出力測定治具による、出力測定時のプローブピンの当接部と、フィンガー電極との接点の一例の模式図を示す。
図5に示すように、太陽電池セルにおけるフィンガー電極は、均一な厚みではなく、うねりのある形状をしている。
そのような状態では、従来の太陽電池セル用出力測定治具では、図6Aに示すように、プローブピンの当接部4bが平坦であるため、フィンガー電極3aとの接点が少ない。
一方、本発明の太陽電池セル用出力測定治具では、図6Bに示すように、プローブピンの当接部6Bが複数の溝を有することにより、プローブピンの当接部4bと、フィンガー電極3aとの接点が多くなり、プローブピンとフィンガー電極との接触面積を増やすことができる。
複数の前記溝において、隣接する前記溝の平均間隔としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、30μm〜300μmが好ましく、30μm〜220μmがより好ましく、40μm〜150μmが特に好ましい。前記平均間隔が、前記特に好ましい範囲内であると、抵抗値のバラツキをより低減できる点で有利である。
ここで、隣接する溝の間隔は、隣接する2つの溝の中心間の距離である。前記平均間隔は、前記当接部において前記間隔を任意に10箇所測定した際の平均値である。
前記溝の平均深さとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、30μm〜250μmが好ましく、45μm〜210μmがより好ましい。
前記溝の深さは、複数の溝において均一であってもよいし、不均一であってもよい。
ここで、平均深さとは、前記当接部において前記溝の深さを任意に10箇所測定した際の平均値である。
前記溝の平均幅としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、10μm〜100μmなどが挙げられる。
ここで、平均幅とは、前記当接部において前記溝の幅を任意に10箇所測定した際の平均値である。
前記電流測定端子又は前記電圧測定端子における、複数の前記プローブピンの配列としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、直線状配列、ジグザグ配列などが挙げられる。これらの中でもジグザグ配列が好ましい。即ち、前記電流測定端子の複数の前記プローブピンは、ジグザグに配列されていることが好ましい。前記電圧測定端子の複数の前記プローブピンは、ジグザグに配列されていることが好ましい。
前記溝の形成方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、切削加工などが挙げられる。
<<太陽電池セル>>
前記太陽電池セルとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、薄膜系太陽電池セル、結晶系太陽電池セルなどが挙げられる。
前記太陽電池セルとしては、バスバーレス構造の太陽電池セルが好ましい。
前記結晶系太陽電池セルとしては、例えば、単結晶シリコン太陽電池セル、多結晶シリコン太陽電池セルなどが挙げられる。
前記薄膜系太陽電池セルとしては、例えば、非晶質シリコン太陽電池セル、CdS/CdTe太陽電池セル、色素増感太陽電池セル、有機薄膜太陽電池セル、微結晶シリコン太陽電池セル(タンデム型太陽電池セル)などが挙げられる。
前記太陽電池セルは、集電電極としてのフィンガー電極を有する。
前記フィンガー電極は、通常、前記太陽電池セルの受光面となる表面にAgペーストがスクリーン印刷等により塗布された後、焼成されることにより形成される。また、前記フィンガー電極は、受光面の全面に亘って、例えば、50μm〜200μmの幅を有するラインが、所定間隔、例えば、2mmおきに、ほぼ平行に複数形成される。
前記太陽電池セルは、光電変換素子を有する。
前記光電変換素子の受光面と反対の裏面側には、例えば、アルミニウム又は銀からなる裏面電極が設けられている。前記裏面電極は、例えば、スクリーン印刷、スパッタ等により前記太陽電池セルの裏面に形成される。
前記太陽電池セルの大きさとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、156mm×156mmなどが挙げられる。
<ホルダ>
前記ホルダとしては、前記電流測定端子及び前記電圧測定端子を並列して保持するホルダであれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
前記ホルダの材質としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、樹脂材料などが挙げられる。前記樹脂材料としては、例えば、ガラスエポキシ樹脂、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂などが挙げられる。
前記ホルダの形状としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、矩形などが挙げられる。
矩形の前記ホルダにおいて、前記ホルダの上下面は、例えば、太陽電池セルの一辺の長さに相当する長辺と、前記電流測定端子及び前記電圧測定端子を並列する際の幅に相当する短辺とからなる。前記ホルダには、例えば、上下面間に亘って、複数の前記プローブピンが、前記電流測定端子及び前記電圧測定端子を構成する所定の配列で埋め込まれている。
(太陽電池セルの出力測定方法)
本発明の太陽電池セルの出力測定方法は、配置工程と、測定工程とを含み、更に必要に応じて、その他の工程を含む。
<配置工程>
前記配置工程としては、本発明の前記太陽電池セル用出力測定治具の前記電流測定端子と前記電圧測定端子とを前記太陽電池セルの前記フィンガー電極上に配置する工程であれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
<測定工程>
前記測定工程としては、前記太陽電池セルの表面に光を照射しながら、前記太陽電池セルの電気的特性を測定する工程であれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ。
前記電気的特性としては、例えば、I−V特性などが挙げられる。
以下、本発明の太陽電池セル用出力測定治具及び太陽電池セルの出力測定方法について、図面を用いて一例を説明する。
[第1の太陽電池セル用出力測定治具]
太陽電池セル用出力測定治具1は、図7、及び図8に示すように、太陽電池セル2の表面に形成された表面電極3に当接される複数のプローブピン4と、プローブピン4を保持するホルダ5とを備える。そして、太陽電池セル用出力測定治具1は、複数のプローブピン4が配列することにより電流測定端子6を構成し、また、複数のプローブピン4が配列することにより電圧測定端子7を構成する。
そして、太陽電池セル用出力測定治具1は、電流測定端子6を構成する複数のプローブピン4の端部同士が、銅線ケーブルのはんだ接続により接続されるとともに、電流計8と接続されている。太陽電池セル用出力測定治具1は、電圧測定端子7を構成する複数のプローブピン4の端部同士が、銅線ケーブルのはんだ接続により接続されるとともに、電圧計9と接続されている。
各プローブピン4は、ホルダ5に保持されるピン本体4aと、ピン本体4aの先端に設けられて太陽電池セル2の表面電極3に当接される当接部4bとを有する。ピン本体4aは円柱状に形成され、当接部4bは、ピン本体4aよりも大径の円柱状に形成されている。プローブピン4は、ピン本体4aがホルダ5に保持されることにより、当接部4bがホルダ5の下面5bから突出され、ピン本体4aの端部がホルダ5の上面5aから突出されている。そして、プローブピン4は、ホルダ5の上面5aから突出されているピン本体4aの端部同士が銅線ケーブルのはんだ接続等により結束されることにより、複数のプローブピン4がホルダ5の長辺方向に亘って配列されてなる電流測定端子6及び電圧測定端子7を構成する。
プローブピン4の当接部4bの表面には、溝が形成されている。
プローブピン4を保持するホルダ5は、樹脂材料を用いて矩形板状に形成されている。ホルダ5の上下面5a,5bは、太陽電池セル2の一辺の長さに相当する長辺と、プローブピン4が所定形状に配列される幅を有する短辺とからなる。そして、ホルダ5には、上下面5a,5b間に亘って、複数のプローブピン4が電流測定端子6及び電圧測定端子7を構成する所定の配列で埋め込まれている。
[[直線状配列]]
電流測定端子6及び電圧測定端子7は、図8、及び図9に示すように、ホルダ5の下面5bに、互いに並列して設けられている。また、電流測定端子6及び電圧測定端子7は、ともにホルダ5の下面5bの長辺方向に沿って直線状に形成されている。電流測定端子6及び電圧測定端子7を構成する各プローブピン4は、当接部4bが直径3.5mmの円柱状をなし、隣接する当接部4bとの間隙S1が、一般的なフィンガー電極の間隔よりも短い0.1mmとされている。
電流測定端子6は、太陽電池セル2の表面電極3と当接される当接部4bの間隔S1が0.1mmとされることで、例えば、表面電極3として互いに平行な複数のフィンガー電極3aのみが所定間隔で形成されているいわゆるバスバーレス構造の太陽電池セル2において、当該フィンガー電極3aの一般的な間隔(例えば、1.0mm〜2.0mm)よりも短い間隔で当接部4bを配列することができる。したがって、太陽電池セル用出力測定治具1によれば、太陽電池セル2によってフィンガー電極3aの間隔にバラツキが生じている場合でも、全てのフィンガー電極3aの間隔に対応することができる。また、フィンガー電極3aの厚みにバラツキがある場合でも、プローブピン4が、当接部4bの表面に複数の溝を有することで、プローブピン4とフィンガー電極3aとの接触面積を増やすことができ、測定される抵抗値のバラツキを少なくし、安定した出力測定を可能にする。
このように、太陽電池セル用出力測定治具1は、電流測定端子6と電圧測定端子7とが形成されることにより、1列のプローブ電極で電流測定端子及び電圧測定端子を兼ねる測定治具に比して、フィンガー電極3aに当接されるプローブピンの数を増加させることができ、とりわけ太陽電池セル用出力測定治具1によれば全フィンガー電極3aにプローブピン4の当接部4bを当接させることができる。また、電流測定端子6と電圧測定端子7とが並列して形成されることにより、ホルダ5の上下面5a,5bの幅を広げることがなく、電気的特性の測定にあたってホルダ5によるシャドーロスを低く抑え、出力低下を防止することができる。また、フィンガー電極3aの厚みにバラツキがある場合でも、プローブピン4が、当接部4bの表面に複数の溝を有することで、プローブピン4とフィンガー電極3aとの接触面積を増やすことができ、測定される抵抗値のバラツキを少なくし、安定した出力測定を可能にする。
また、図9に示すように、電流測定端子6と電圧測定端子7とは、互いのプローブピン4が配列方向に一部オーバーラップしている。すなわち、電流測定端子6と電圧測定端子7とは、互いのプローブピン4がホルダ5の下面5bの長辺方向に沿って平行に配列され、この配列方向と直交するホルダ5の下面5bの幅方向から見て、一方のプローブピン4間に他方のプローブピン4の当接部4bの中心が位置するように配列されるとともに、互いの当接部4bとの間隔S2が、例えば、0.1mmと近接して配列されている。
これにより、電流測定端子6と電圧測定端子7とは、互いのプローブピン4の当接部4bが配列方向からみて一部オーバーラップさせることで、ホルダ5の下面5bの幅方向に狭小化して配列させることができる。したがって、ホルダ5は、太陽電池セル2の表面に接するホルダ5の幅が狭小化され、シャドーロスによる出力低下を防止することができる。
太陽電池セル用出力測定治具1は、例えば、6インチの太陽電池セルの電流電圧特性の測定に用いる場合、ホルダ5の上下面5a,5bの長辺は、太陽電池セル2の一辺の長さに相当する156mmとされ、電流測定端子6を構成するプローブピン4がホルダ5の長辺方向に沿って直線状に、0.1mmの間隔を空けて43本配列され、そのとなりに平行して電圧測定端子7を構成するプローブピン4が、同様に、0.1mmの間隔を空けて42本配列されている。
[ジグザグ配列]
また、太陽電池セル用出力測定治具1は、図10に示すように、電流測定端子6及び電圧測定端子7を、ともにホルダ5の下面5bの長辺方向に沿ってジグザグに形成してもよい。電流測定端子6及び電圧測定端子7は、各列のプローブピン4をジグザグに配列させることにより、それぞれ隣接するプローブピン4の当接部4b同士を、配列方向と直交する方向に一部オーバーラップさせることができる。すなわち、電流測定端子6は、プローブピン4がホルダ5の下面5bの長辺方向に沿ってジグザグに配列されるとともに、配列方向と直交するホルダ5の下面5bの幅方向から見て、隣接するプローブピン4の当接部4bの一部が重なるように配列されている。電圧測定端子7も、同様に構成されている。なお隣接するプローブピン4の当接部4b同士の間隔S3は、例えば、0.1mmと近接して配列されている。
このように、電流測定端子6及び電圧測定端子7は、それぞれ隣接するプローブピン4の当接部4bを配列方向と直交する方向に一部オーバーラップさせることにより、配列方向に亘って隙間がなくなる。したがって、この太陽電池セル用出力測定治具1によれば、図11に示すように、例えば、表面電極3として互いに平行な複数のフィンガー電極3aのみが所定間隔で形成されているいわゆるバスバーレス構造の太陽電池セル2の電気的特性の測定において、当該フィンガー電極3aの間隔如何によらず、電流測定端子6及び電圧測定端子7を全てのフィンガー電極3aに当接させることができる。
また、電流測定端子6及び電圧測定端子7は、それぞれ隣接するプローブピン4の当接部4bとのオーバーラップ幅Wを調整することにより、太陽電池セル2の表面に接するホルダ5の幅を狭小化し、シャドーロスによる出力低下を防止することができる。すなわち、プローブピン4がジグザグに配列された構成において、配列方向と直交する方向にオーバーラップさせる幅を増加させるには、隣接するプローブピン4をホルダ5の上下面5a,5bの幅方向に移動し、かつ配列方向に近接させることが必要となる。
しかし、プローブピン4をホルダ5の上下面5a,5bの幅方向に移動すると、その分ホルダ5の幅が広がり、その結果、ホルダ5が太陽電池セル2の表面を覆う面積が増加しシャドーロスによる出力低下を招く。
一方で、電流測定端子6及び電圧測定端子7は、それぞれ隣接するプローブピン4の当接部4bと配列方向と直交する方向に一部でもオーバーラップしていれば、あらゆるフィンガー電極3aの間隔に対応することができる。
そこで、電流測定端子6及び電圧測定端子7は、それぞれ隣接するプローブピン4の当接部4bとのオーバーラップ幅Wを所定幅以下、例えば、0.1mm以下とすることで、あらゆるフィンガー電極3aの間隔に対応して当接部4bを当接可能とするとともに、ホルダ5の幅を狭小化しシャドーロスによる出力低下を防止することができる。
太陽電池セル用出力測定治具1は、例えば、6インチの太陽電池セルの電流電圧特性の測定に用いる場合、ホルダ5の上下面5a,5bの長辺は、太陽電池セル2の一辺の長さに相当する156mmとされ、電流測定端子6を構成するプローブピン4がホルダ5の長辺方向に沿ってジグザグ状に、0.1mmの間隔を空けるとともに配列方向と直交する方向に0.1mmのオーバーラップ幅Wを設けて45本配列され、そのとなりに平行して電圧測定端子7を構成するプローブピン4が、同様に、0.1mmの間隔を空けて44本配列されている。
プローブピン4の当接部4bは、先端形状を円形とする以外にも、図12、及び図13に示すように、三角形状、菱形形状等、あらゆる形状としてもよい。また、図14に示すように、プローブピン4の当接部4bは、先端を半球形状としてもよい。また、当然に前記先端は平坦であってもよい。
なお、太陽電池セル用出力測定治具1は、図示しないシリンダ治具をホルダ5に接続し、このシリンダ治具の操作に応じてホルダ5ごと上下動させることにより、あるいは手動等により、各プローブピン4を太陽電池セル2の表面電極3に垂直に押し当ててもよい。
[太陽電池セルの出力測定方法]
次いで、太陽電池セル用出力測定治具1を用いた太陽電池セル2の電気的特性の測定工程について説明する。
太陽電池セル用出力測定治具1による太陽電池セル2の電気的特性の測定は、例えば、光電変換素子にフィンガー電極3a及び裏面電極22が形成された段階で行う。具体的に、太陽電池セル2は、フィンガー電極3aが形成された受光面を上方に向けて載置台30に載置される。載置台30は、例えば、Cu板にAuメッキが施されることにより形成され、これにより太陽電池セル2の裏面電極22に対して導通が取られるようになっている。
次いで、太陽電池セル用出力測定治具1は、図7に示すように、電流測定端子6及び電圧測定端子7の各プローブピン4と全てのフィンガー電極3aとが直交するように配置され、図示しない荷重手段によって所定の荷重で電流測定端子6及び電圧測定端子7が加圧される。このとき、太陽電池セル用出力測定治具1は、電流測定端子6と電圧測定端子7とが形成されることにより、それぞれのプローブピン4の当接部4bがフィンガー電極3aと当接する。したがって、電流測定端子6は全フィンガー電極と当接可能となり、より高精度に電流特性を測定することができる。
ここで、荷重手段による電流測定端子6及び電圧測定端子7に対する全荷重は、500g〜3,000gの範囲が好ましい。全荷重が500gに満たないとプローブピン4の当接部4bとフィンガー電極3aとの接触が不十分となり出力の低下を招くおそれがあり、全荷重が3,000gを超えるとプローブピン4によってフィンガー電極3aや太陽電池セル2を破損するおそれがある。
太陽電池セル用出力測定治具1がセル表面に当接されることにより、図15及び図16に示すような回路構成をとり、疑似太陽光をセル表面に照射することにより、いわゆる4端子法によって太陽電池セル2の電気的特性の測定を行うことができる。
ここで、太陽電池セル用出力測定治具1は、電流測定端子6と電圧測定端子7とが並列して形成されることにより、ホルダ5の上下面5a,5bの幅を広げることがなく、電気的特性の測定にあたってホルダ5によるシャドーロスを低く抑え、出力低下を防止することができる。
また、電流測定端子6及び電圧測定端子7の各列のプローブピン4をジグザグに配列させた太陽電池セル用出力測定治具1を用いた場合には、それぞれ隣接するプローブピン4の当接部4b同士を、配列方向と直交する方向に一部オーバーラップさせることで、配列方向に亘って隙間をなくすことができる。したがって、フィンガー電極3aの間隔如何によらず、電流測定端子6を全てのフィンガー電極3aに当接させることができより高精度に電流特性を測定することができる。
また、このようなジグザグ配列の電流測定端子6及び電圧測定端子7を有する太陽電池セル用出力測定治具1において、それぞれ隣接するプローブピン4の当接部4bとのオーバーラップ幅を所定幅以下、例えば0.1mm以下とすることで、あらゆるフィンガー電極3aの間隔に対応して当接部4bを当接可能とするとともに、ホルダ5の幅を狭小化しシャドーロスによる出力低下を防止することができ、より高精度な電流電圧特性の測定を行うことができる。
また、フィンガー電極3aの厚みにバラツキがある場合でも、プローブピン4が、当接部4bの表面に複数の溝を有することで、プローブピン4とフィンガー電極3aとの接触面積を増やすことができ、測定される抵抗値のバラツキを少なくし、安定した出力測定を可能にする。
なお、本発明が適用された太陽電池セル用出力測定治具1は、上述したいわゆるバスバーレス構造の太陽電池セル2の他、フィンガー電極3aと直交するバスバー電極が形成された太陽電池セルの電気的特性の測定にも用いることができる。この場合、太陽電池セル用出力測定治具1は、電流測定端子6及び電圧測定端子7をバスバー電極上に当接させるが、上述したとおり、フィンガー電極3aに当接させても問題なく測定可能である。
以下、本発明の実施例を説明するが、本発明は、これらの実施例に何ら限定されるものではない。
次いで、本発明が適用された太陽電池セル用出力測定治具1を用いて、バスバーレス構造の太陽電池セル2の各光電変換効率を測定した実施例について説明する。
(バスバーレス構造の太陽電池セル)
本実施例に用いたバスバーレス構造の太陽電池セル2は、6インチの単結晶シリコン光電変換素子を有し、受光面側には、幅80μm、高さ20μm〜30μmのフィンガー電極3aが2mm間隔で複数形成され、裏面側にはAg電極が全面に亘って形成されている。なお、フィンガー電極は、銀ペーストを用いたスクリーン印刷により形成されている。
(実施例1)
先端が円形(直径1.5mm)になっているプローブピンの接触面に、切削加工で、同心円状に角度60°、平均深さが45μm、同心円における隣接する円の平均間隔(平均ピッチ)が60μmの溝を形成した(図17A及び図17B)。
溝が形成されたプローブピンを、セル1辺の長さ156mmのエリアに、図18に示すようにジグザグに配列され、計2列配列するよう、樹脂材料(ホルダ)に埋め込んで固定した。このように配列されたプローブピンの根本部分(ソケット部)を毎列に銅線にはんだ付けすることにより結束し、太陽電池セル用出力測定治具を作製した。
結束された片方の列が電流測定端子、もう一方の列が電圧測定端子である。これら端子をソーラーシミュレータに接続して使用した。
(実施例2)
実施例1において、プローブピン4の溝の、同心円における隣接する円の平均間隔(平均ピッチ)を120μmとした以外は、実施例1と同様にして、太陽電池セル用出力測定治具を作製した。
なお、溝の平均深さは95μmとなった。
(実施例3)
実施例1において、プローブピン4の溝の、同心円における隣接する円の平均間隔(平均ピッチ)を250μmとした以外は、実施例1と同様にして、太陽電池セル用出力測定治具を作製した。
なお、溝の平均深さは210μmとなった。
(比較例1)
実施例1において、プローブピン4の当接部4bに溝を形成しなかった以外は、実施例1と同様にして、太陽電池セル用出力測定治具を作製した。
<評価>
得られた太陽電池セル用出力測定治具1を、図19に示すようにバスバーレス構造の太陽電池セル2に接触させ、プローブピンと、フィンガー電極との間の抵抗値を測定した。なお、1A電流印加時の抵抗値を測定した。
測定は、ソーラーシミュレーター(日清紡メカトロニクス社製、PVS1116i)を用いて、照度1,000W/m、温度25℃、スペクトルAM1.5Gの条件(JIS C8913)にて行った。5回測定し、抵抗値の算術平均値と、標準偏差(σ)を求め、測定毎のバラツキがどの程度生じたかを検討した。測定結果を下記評価基準で評価した。
[評価基準]
○:比較例1の抵抗値の標準偏差(σ)の1/3以下。
△:比較例1の抵抗値の標準偏差(σ)以下、かつ1/3超。
×:比較例1よりも抵抗値の標準偏差(σ)が大きい。
プローブピンの当接部に複数の溝を有する場合(実施例1〜3)には、プローブピンの当接部に複数の溝を有しない場合(比較例1)と比べて、測定される抵抗値が低く、かつ抵抗値のバラツキが少なく、より安定した出力測定が可能であることが確認できた。
特に、隣接する溝の平均間隔(平均ピッチ)が、40μm〜150μmの場合(実施例1及び2)には、抵抗値のバラツキが非常に少なく(比較例の標準偏差(σ)が、比較例の1/3以下)であり、非常に優れていた。
本発明の太陽電池セル用出力測定治具は、プローブピンとフィンガー電極との接触面積を増やすことで、測定される抵抗値のバラツキを少なくし、安定した出力測定を可能にするため、太陽電池セルの出力測定に好適に用いることができる。
1 太陽電池セル用出力測定治具
2 太陽電池セル
3 表面電極
3a フィンガー電極
4 プローブピン
4a ピン本体
4b 当接部
5 ホルダ
6 電流測定端子
7 電圧測定端子
8 電流計
9 電圧計
22 裏面電極
30 載置台

Claims (6)

  1. 複数のプローブピンが配列されてなり、太陽電池セルの電流特性を測定する電流測定端子と、
    複数のプローブピンが配列されてなり、前記太陽電池セルの電圧特性を測定する電圧測定端子と、
    前記電流測定端子及び前記電圧測定端子を並列して保持するホルダとを有し、
    前記電流測定端子及び前記電圧測定端子の前記プローブピンにおいて、前記太陽電池セルのフィンガー電極に接する当接部の表面が複数の溝を有することを特徴とする太陽電池セル用出力測定治具。
  2. 複数の溝の形状が、直径の異なる複数の同心円である請求項1に記載の太陽電池セル用出力測定治具。
  3. 直径の異なる複数の同心円の溝において、隣接する溝の平均間隔が、30μm〜300μmである請求項2に記載の太陽電池セル用出力測定治具。
  4. 溝の平均深さが、30μm〜250μmである請求項1から3のいずれかに記載の太陽電池セル用出力測定治具。
  5. 電流測定端子の複数のプローブピンが、ジグザグに配列されており、
    電圧測定端子の複数のプローブピンが、ジグザグに配列されている請求項1から4のいずれかに記載の太陽電池セル用出力測定治具。
  6. 請求項1から5のいずれかに記載の太陽電池セル用出力測定治具の電流測定端子と電圧測定端子とを太陽電池セルのフィンガー電極上に配置する配置工程と、
    前記太陽電池セルの表面に光を照射しながら、前記太陽電池セルの電気的特性を測定する測定工程とを含むことを特徴とする太陽電池セルの出力測定方法。
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