JP2015094140A - 手摺固定具 - Google Patents

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進 窪田
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Abstract

【課題】本発明は、従来の構成が有していた課題を解決しようとすると同時に、意匠の観点からも理に適った手段を考案し、強度、意匠、価格において顧客志向に応える。
【解決手段】凹形板状体27及び長方形板状体28の中央部の固定座1と、固定座1の左右でそれぞれ折り曲げて形成された曲状腕2及び直状腕2aと、曲状腕2及び直状腕2aの先端部をそれぞれ所定の方向に折り曲げた支持座3と、支持座3に設けた手摺取付け部5と、固定座1に設けた壁取付け部4とを備え、壁取付け部4で壁29に固定し、手摺取付け部5で手摺25、26を固定する手段を用いた。
【選択図】 図3

Description

本発明は、板状体を用いて製造するもので、負荷される荷重に対し最適な荷重負担を行い、シンプルで製造容易な部材構成を考案し、顧客志向に対応したデザインを形状寸法のパラメータで生成することも可能にした手摺固定具に関する。
手摺金具は、亜鉛ダイカストで製造されるのが一般的であったが、この材料は安全性等において問題が判明したことにより、近年、亜鉛合金に代わり安価で高強度を有する鋼板などに移行して製造されている。手摺金具は板状体材料を用いてダイカスト製と同じような形状に製造するのは容易でなく、製造事業者は、鋼板を用いてダイカスト製のように安価で意匠性が優れた製品を生み出すことに傾注されている。このような情勢の中で手摺金具の安全性及び製造コスト低減を考慮した鋼板製の手摺ブラケットを考案した以下に示すような先行技術文献が公開されている。
以下、先行技術文献について説明する。「手摺り用ブラケット(例えば、特許文献1)」は、ダイカスト製と同じような側面形状にして曲げ加工によりアーム部同士を先端部で曲げ合わせてスポット溶接で固定し、手摺支持部を外側に折り曲げて形成されている。その効果は、「・・・製造コスト低減と経年変化せずに強度を大きく保持する。」と記載されている。又、「手摺ブラケット(例えば、特許文献2)」は、絞り曲げ加工により、横向き鋼板のアーム内側Rを大きくとり、その先端を折り曲げて手摺支持部とし、アーム両端は一対の縦向き鋼板で補強しており、補強板の両端を内側に折り曲げて其々一対にして手摺支持補強部と壁面固定補強部として形成されており、壁面固定部は別の部材が用いられている。「・・・効果として、高い強度を保つこと及び、製造費を安くすることができる。」と記載されている。
特開2008−308904号公報 特開2012−225013号公報
以上に述べた先行文献の実施例から予想される課題として、「特許文献1は、手摺支持部の強度が荷重に対し十分に対応できている構成とは見受けられない。又、特許文献2は、製造費を安くする構成になっているとは見受けられない。」点であり、強度、意匠、価格の面においてダイカスト製を超える製品ができず、顧客志向を満たす商品提供ができていない現状と推察する。
本発明は、上記のような従来の構成が有していた課題を解決しようとすると同時に、意匠の観点からも理に適った手段を考案し、強度、意匠、価格において顧客志向に応える。
上記目的を達成するのに、その課題を解決するための手段として、前記凹形板状体の中央部の固定座と、前記凹形板状体において前記固定座の左右でそれぞれ折り曲げて形成された曲状腕と、前記曲状腕の先端部をそれぞれ所定の方向に折り曲げた支持座と、前記支持座に設けた手摺取付け部と、前記固定座に設けた壁取付け部とを備え、前記壁取付け部で壁に固定し、前記手摺取付け部で手摺を固定した手摺固定具とする。
又、前記長方形板状体の中央部の固定座と、前記長方形板状体において前記固定座の左右でそれぞれ折り曲げて形成された直状腕と、前記直状腕の先端部をそれぞれ所定の方向に折り曲げた支持座と、前記支持座に設けた手摺取付け部と、前記固定座に設けた壁取付け部とを備え、前記壁取付け部で壁に固定し、前記手摺取付け部で手摺を固定した手摺固定具とする。
又、前記凹形板状体において前記支持座の座面形状が手摺の側面又は端面の形状に合わせて円筒座面並びに平坦座面に形成され、手摺の取付けを可能にする。
又、前記長方形板状体において前記支持座の座面形状が手摺の側面又は端面の形状に合わせて円筒座面並びに平坦座面に形成され、手摺の取付けを可能にする。
又、前記凹形板状体において前記固定座の座面が前記支持座の座面に対して所定の角度に位置して形成する。
又、前記長方形板状体において前記直状腕が、その両幅方向にへこみを設けることも可能に形成する。
又、前記凹形板状体及び前記長方形板状体において前記固定座に備えた壁取付け部は所定の位置に配置して前記固定座の壁取付けを可能に形成する。
又、前記凹形板状体において前記曲状腕の間の開口部に塞ぎ部材を備え、前記塞ぎ部材は前記曲状腕の形状に合わせて形成し、開口部の穴埋めを可能に形成する。
又、前記長方形板状体において前記直状腕の間の開口部に塞ぎ部材を備え、前記塞ぎ部材は前記直状腕の形状に合わせて形成し、開口部の穴埋めを可能に形成する。
請求項1で示すように、前記凹形板状体の中央部の固定座と、前記凹形板状体において前記固定座の左右でそれぞれ折り曲げて形成された曲状腕と、前記曲状腕の先端部をそれぞれ所定の方向に折り曲げた支持座と、前記支持座に設けた手摺取付け部と、前記固定座に設けた壁取付け部とを備え、前記壁取付け部で壁に固定し、前記手摺取付け部で手摺を固定したシンプルな構成で製造を容易にする。更に、板状体の最適な材料選定を可能にして顧客志向に対応できる利点を有している。
請求項2で示すように、前記長方形板状体の中央部の固定座と、前記長方形板状体において前記固定座の左右でそれぞれ折り曲げて形成された直状腕と、前記直状腕の先端部をそれぞれ所定の方向に折り曲げた支持座と、前記支持座に設けた手摺取付け部と、前記固定座に設けた壁取付け部とを備え、前記壁取付け部で壁に固定し、前記手摺取付け部で手摺を固定した簡素で製造容易な構成にする。更に、顧客志向に合わせた板状体の材料選定ができる長所を有している。
請求項3で示すように、前記凹形板状体において前記支持座の座面形状が手摺の側面又は端面の形状に合わせて円筒座面並びに平坦座面に形成され、手摺の取付けを可能にして部品の共通化を図り製造費用の削減効果を有している。
請求項4で示すように、前記長方形板状体において前記支持座の座面形状が手摺の側面又は端面の形状に合わせて円筒座面並びに平坦座面に形成され、手摺の取付けを可能にして部品の共通化を図り製造費用が削減できるメリットを有している。
請求項1で示す前記凹形板状体において前記固定座の座面が前記支持座の座面に対して所定の角度に位置することで顧客志向に応じた形状確保が容易にできる利点を有している。
請求項2で示す前記長方形板状体において前記直状腕が、その両幅方向にへこみを設けて形成することも可能にして顧客志向に応じた形状確保が容易にできる利点を有している。
請求項1及び請求項2で示すように、前記固定座に備えた壁取付け部を所定の配置して前記固定座の壁取付けを可能に形成し、更に、壁取付け部周辺の所望される位置に取付け孔及び取付け兼用の開口孔を配置して手摺着脱時の作業性向上を発揮させる効果を有している。
請求項6で示すように、前記凹形板状体において前記曲状腕の間の開口部に塞ぎ部材を備え、前記塞ぎ部材は前記曲状腕の形状に合わせて形成し、開口部の穴埋めを可能にして意匠性を向上させ、手摺使用時に外気の温度差による指先に触れる違和感を和らげる効果が期待できる。
請求項7で示すように、前記長方形板状体において前記直状腕の間の開口部に塞ぎ部材を備え、前記塞ぎ部材は前記直状腕の形状に合わせて形成し、開口部の穴埋めを可能にして意匠性を向上させ、手摺使用時に外気の温度差による指先に触れる違和感を和らげる効果が期待できる。
上述したように、本発明の手摺固定具は、汎用の素材を用いて無駄を省き、小型軽量で、高品質で、顧客志向に合った意匠を確保して安価で合理的な製品提供を可能にする。更に、青銅板及び樹脂などの素材を用いてブランド商品の顧客提供も可能にしている。
本発明の実施形態の一例を示す凹形鋼板体の等角投影図である。 本発明の実施形態の一例を示す長方形鋼板体の等角投影図である。 本発明の実施形態の一例を示す曲状腕円筒座面固定具の等角投影図である。 本発明の実施形態の一例を示す曲状腕平坦座面固定具の等角投影図である。 本発明の実施形態の一例を示す直状腕円筒座面固定具の等角投影図である。 本発明の実施形態の一例を示す直状腕平坦座面固定具の等角投影図である。 本発明の実施形態の曲状腕固定具の手摺取付けの一例を示す斜視図である。 本発明の実施形態の直状腕固定具の手摺取付けの一例を示す斜視図である。 本発明に関係する(財)ベターリビング認定基準の限度図を示す。 本発明の曲状腕のパラメータによる形状生成の一例を示す図である。 本発明の曲状腕金具の部材強度計算の一例を示す3面図であり、平面図、正面の中央断面図、座の断面図である。 本発明の直状腕金具の部材強度計算の一例を示す3面図であり、平面図、正面の中央断面図、座の断面図である。 本発明の実施形態の直状腕固定具の形状変更例と従来品を示す図である。 本発明の実施形態の固定具断面を同一条件により解析した捩じり変形例の比較を示す図である。 本発明の実施形態の一例を示す塞ぎ部材の左図は曲状腕、右図は直状腕のそれぞれの平面図及びA−A断面図である。 本発明の実施形態の一例を示す支持座を外向きに折り曲げた場合の平面図であり、左図は曲状腕、右図は直状腕を示す図である。
以下、本発明の実施形態の一例を図1〜図8、図15、図16に示し、図5、図6の形状の変形例を図13に示す。又、実施形態の根拠にした認定基準並びに部材強度計算の一例を図9〜図12、図14に示している。
請求項1に記述しているように、図1で示す凹形板状体27の中央部の固定座1と、凹形板状体27において固定座1の左右でそれぞれ折り曲げて形成された曲状腕2と、曲状腕2の先端部をそれぞれ所定の方向に折り曲げた支持座3と、支持座3に設けた手摺取付け部5と、固定座1に設けた壁取付け部4とを備え、壁取付け部4で壁29に固定し、手摺取付け部5で手摺25、26を固定した曲状腕固定具21、22であり、図3、図4、図7で示すように形成する。更に、支持座3を外向きに折り曲げた場合の形状を図16左に示している。
又、請求項2に記述しているように、図2で示す長方形板状体28の中央部の固定座1と、長方形板状体28において固定座1の左右でそれぞれ折り曲げて形成された直状腕2aと、直状腕2aの先端部をそれぞれ所定の方向に折り曲げた支持座3と、支持座3に設けた手摺取付け部5と、固定座1に設けた壁取付け部4とを備え、壁取付け部4で壁29に固定し、手摺取付け部5で手摺25、26を固定した直状腕固定具23、24であり、図5、図6、図8で示すように形成し、その形状の変更例を図13左に示し、図13右に従来品の形状を示している。更に、支持座3を外向きに折り曲げた場合の形状を図16右に示している。
更に、請求項3に記述しているように、凹形板状体27において支持座3の座面形状が手摺25,26の側面又は端面の形状に合わせて円筒座面6並びに平坦座面7に形成され、円筒手摺25、平坦手摺26の取付けを可能にしており、その実施例を図3、図4、図7に示している。
更に、請求項4に記述しているように、長方形板状体28において支持座3の座面形状が手摺25,26の側面又は端面の形状に合わせて円筒座面6並びに平坦座面7に形成され、円筒手摺25、平坦手摺26の取付けを可能にしており、その実施例を図5、図6、図8に示している。
更に、請求項5に記述しているように、凹形板状体27において固定座3の座面が支持座3の座面に対して所定の角度に位置する図3、図4、図7に示すような形状にしている。更に、曲状腕2の屈曲部内側曲線8に沿って固定座1が所望の位置に配置を可能にして曲状腕2と一体に形成されており、図10で示すように屈曲部内側の曲線8に沿って外形寸法限度点に合致させて固定座1を配置することによって図10−a〜図10−dに示すような意匠が生成できる。
更に、請求項2に記述した長方形板状体28において直状腕2aが、その両幅方向にへこみ8aを設けることも可能に形成して図5、図6、図8に示すような形状にしている。又、顧客志向に合わせた形状生成を可能にしている。
更に、請求項1及び請求項2に記述した固定座1に備えた壁取付け部4を所定の位置に配置して固定座1の壁取付けを可能に形成され作用荷重に応じた強固な壁29との固定を容易にしている。
又、請求項1及び請求項2に記述した固定座1には、図3〜図6に示す壁取付け孔4、9、10と中段両端ビット孔11を配置しており、図11に示す上段孔ねじ12と、中段孔ねじ13と、下段孔ねじ14で固定することも可能にしている。更に、手摺取付け孔5には図11に示す支持座孔ねじ15で手摺25、26の取付けを可能にしており、中段孔ねじ13はコンクリートの壁29にアンカーボルト13としても使用できる。更に、手摺固定具21〜24の着脱時に下段孔ねじ14を緩めて下段開口孔10より下段孔ねじ14を抜かずに手摺固定具21〜24の着脱を可能にして手摺の着脱作業を容易にしている。
更に、請求項6に記述しているように、図15左で示すように曲状腕2の間の開口部16に塞ぎ部材17を備え、塞ぎ部材17は曲状腕2の形状に合わせて形成し開口部16の穴埋めを可能にしている。
更に、請求項7に記述しているように、図15右で示すように直状腕2aの間の開口部16aに塞ぎ部材17aを備え、塞ぎ部材17aは直状腕2aの形状に合わせて形成し開口部16aの穴埋めを可能にしている。
又、手摺固定具21〜24は、部材表面の凹凸及び切欠き孔などを無くして外観の意匠性を高めておりカバー無しで使用することも可能である。しかし、カバー付きを要求される顧客に対し、固定座1のねじ頭のみカバーする。腕2、2aの間隔の上下面をカバーする。固定具全面をカバーする。の3通りの方法でカバーの設置が可能であり、固定具素材の表面処理、切断面の手入れとの関係、カバー材質、製造コスト等を考慮したカバーの設置を可能にしている。
以下、上記構成の詳細補足並びに、実施形態の根拠にした手摺固定具の認定基準と、部材強度計算の一例について記述する。
上記の本発明は、図1、図2のように成型された凹形板状体27及び長方形板状体28を曲げ加工によって図3〜図6、図13、図16に示す形状に形成することにより、板状体の素材は、さまざまな材料が適用可能であり吟味した材料選定によって付加価値の高いものづくりが実現できる。
又、図1、図2の凹形板状体27及び長方形板状体28で示されるような形状は、関連寸法をパラメータにした形状決定が可能であり、意匠選定の面倒な作業を自動化することも可能になる。
更に、固定具本体の素材は、安価な鋼板に限定するものでは無く、鋼板程度の強度を有するアルミ板材やステンレス板材などの使用を妨げない。更に、顧客志向によっては高価な銅合金板やチタン合金板及び樹脂などの素材の使用も可能になる。
更に、図3、図4に示す曲状腕円筒座面固定具21と曲状腕平坦座面固定具22は歩行補助手摺用であり、図7で示すように円筒手摺25と平坦手摺26の側面及び端面を取付けて構成している。更に、用途によっては図7左のように動作補助手摺にも利用できる。
更に、図5、図6に示す直状腕円筒座面固定具23と直状腕平坦座面固定具24は動作補助手摺用であり、図8で示すように円筒手摺25と平坦手摺26の側面及び端面を取付けて構成している。更に、用途によっては笠木の上面に固定して歩行補助手摺にも利用できる。
更に、図13左に示す直状腕円筒座面固定具23は、図5に示す直状腕円筒座面固定具23を従来の金具カバー寸法に合わせた形状の変形例である。そのため受座1は直状腕2aよりはみ出し、支持座3の幅寸法が大きくなって図5よりやや複雑な構成なっているが、それでも図13右の従来品と比べて図13左の変形例は製造容易化及び簡素化していることが明白である。
更に、図15に示す塞ぎ部材17は、図15左に示す曲状腕塞ぎ部材17と図15右に示す直状腕塞ぎ部材17aのような中空部30、30aを設けた断面形状にしており、両側面を開口部16に挿入し抜け止めを設けて形成する。その素材はポリウレタン等さまざまな材料が使用可能であり使用効果に合わせた材料選定が可能である。例えば、指先接触面には温度差緩和を図った材料とか塞ぎ部材の表面には暗闇の目印にした発光材料の使用も可能である。又、中空部30、30aにはねじ頭が被さるようにしてねじ頭のカバーを可能にする。
意匠の生成において、(財)ベターリビング認定基準(BLS RW)により手摺固定具の外形寸法限度が斜線枠内で示されており、この基準に示される指先の交点を外形寸法限度点と定め、この点を追記して図9に示している。
図9に示す外形寸法限度点を基準にして、その点を通る内側曲線の最小RをR小とし(-c)、最大RをR大とし(-a)、両者の中間をR中(-b)とし、R小で固定座1を下方へ配置(-d)とし、固定座1の高さ(Ho)を同じ高さにした場合の4種類の意匠を図10に示している。この場合、R小寸法は3次元CADによる有限要素解析を行いR部の応力集中の影響を考慮した板幅とし、R大寸法は手摺と壁の間隔により決めており、固定座1の下面高さの違いはH1〜H3で示す。このような手法を用いて関連寸法のパラメータで顧客志向の意匠が生成できる。
本発明では図10で示すような意匠が生成できるのに対し、「特許文献2」においては意匠が制限されており、それは腕部の絞り加工におけるアーム板内側の曲線R寸法と補強板幅の関係による加工割れが起因しており、補強板幅に応じた曲線R寸法を減縮するのが容易でなく意匠が制限されている。
部材の強度において、本発明の部材強度が理に適った金具であることを説明するのに敢えて図11、図12に示している。又、手摺金具21〜24の性能確認は、荷重試験によって強度チェックを要することを前提として前記(財)ベターリビング認定基準によって荷重試験条件が規定されている。
この認定基準による試験方法は、図11、図12で示すように手摺固定具21〜24取付け間隔の中央に水平方向及び、鉛直方向に最大荷重(W、F)を負荷して手摺中央部の変位を測定し、変形及び破損等を確認することが規定されている。
一方、机上における強度確認は、この認定基準に見合う設計基準が制定されていないこともあって現状ではベターリビング認定基準の試験方法に準拠した計算条件を設定し、強度解析を行っている。
前記認定基準をベースにして図11、図12に記載された記号は、W:鉛直方向最大荷重、Wの反力:W1、W2、F:水平方向最大荷重、Fの反力:F1、F2、L:手摺の荷重点と壁面間距離、L1:手摺固定具具取付け間隔の中央点、H1:固定座中心と手摺の荷重点間距離、B1:腕の間隔、B:腕の板厚、H:腕の板幅、を示している。又、荷重(W、F)に対する反力は、反力1(W1、F1)と反力2(W1、F2)を腕の間隔(B1)で受ける構成にしており、しかも、その断面は箱断面にして捩じり・曲げモーメントを負担させて応力が発生するメカニズムにしている。
図14で示す箱断面に対し、開き断面は捩じり変形が大きくなり強度的に不利になっている。図14右に示すような開き断面はダイカスト製で多く用いられており、製造が容易なことより固定具中央に○形及び□形断面の腕2を配置して構成する。又、図14左及び図16に示す箱断面は、腕2の間隔(B1)の両腕で荷重(W、F)負担させており開き断面に対して捩じり変形を低く抑え強度的に有利な構成とする。
箱断面が捩り変形に有利になる要因として、図14左及び図16に示す断面は手摺25、26と支持座3を一体に固定した箱断面にしており荷重(W、F)がかかると両腕2の間隔(B1)で突っ張るのに対し、図14右に示す開き断面は中央部の腕2のみで荷重(W、F)を受けるので捩じり変形が増大して強度が低下し、強度的に不利になっている。
又、一般的な部材強度の計算は、σ:応力(強度)、M:モーメント、Z:断面係数、より σ=M/Z、M=W×L、Z=B×H2/6、の式が用いられている。この式より、図11、図12で示すような荷重方向に対し、腕の板幅(H)と腕の板厚(B)としたことで断面係数(Z)が増大し、応力(σ)が低減して強度アップにつながる構成とする。
更に、断面係数(Z)を増やすのに腕2の板幅(H)より腕の板幅(H)方向で荷重(W、F)を負担させて強度的に有利にしており、軽量化できるメリットも有している。又、作用荷重(W、F)に対し(H)寸法が容易に調整できて必要な強度が確保できる構成とする。
又、両方の腕2部材には均等に荷重(W、F)負担させることで固定座3には両腕2間の捩じりモーメントは発生しない構成とする。更に、偏芯荷重によるモーメントが発生しないように両腕2は平行に延長して構成することも可能にしている。更に、支持座3は手摺25、26と一体に固定することで支持面には等分布荷重を作用させる両端固定梁に近づけた構成にして支持座3付け根の応力低減を図る。
これに対し、「特許文献1」においては、アーム板同士を中央へ折り曲げて後に外側へ折り返して手摺支持部を構成しており、前記、腕の間隔(B1)は無く、2枚重ね板厚のみで荷重(W、F)負担するため断面係数(Z)が減少し、応力(σ)が増大する。更に、支持座3は片持ち梁の構成にしたことによって強度が低下する。又、ダイカスト製腕の○形断面及び□形断面と比べても強度が劣る。これらの現象は有限要素解析においても検証されている。
更に、本実施形態の腕2を片腕にすることは、前記、荷重支持の観点から有効な手段ではなく、強度と重量の関係、意匠、カバーの設置等において課題が散見される。
以上のように、本実施形態によると、シンプルなデザインにして製造容易で、指定された荷重に見合う強度を有し、顧客志向に対応した手摺固定具を構成する。
1 固定座
2 曲状腕
2a 直状腕
3 支持座
4 壁取付け部及び中段中央孔
5 手摺取付け部
6 円筒座面
7 平坦座面
8 屈曲部内側曲線
8a 直状腕のへこみ
9 壁取付け孔及び上段孔
10 壁取付け孔及び下段開口孔
11 中央両端ビット孔
12 上段孔ねじ
13 中段孔ねじ及びアンカーボルト
14 下段孔ねじ
15 支持座孔ねじ
16 開口部及び曲状腕開口部
16a 直状腕開口部
17 塞ぎ部材及び曲状腕塞ぎ部材
17a 直状腕塞ぎ部材
21 曲状腕円筒座面固定具
22 曲状腕平坦座面固定具
23 直状腕円筒座面固定具
24 直状腕平坦座面固定具
25 円筒手摺
26 平坦手摺
27 凹形板状体
28 長方形板状体
29 壁
30 中空部及び曲状腕中空部
30a 直状腕中空部

Claims (7)

  1. 手摺を壁に固定する固定具であって、凹形板状体の中央部の固定座と、前記凹形板状体において前記固定座の左右でそれぞれ折り曲げて形成された曲状腕と、前記曲状腕の先端部をそれぞれ所定の方向に折り曲げた支持座と、前記支持座に設けた手摺取付け部と、前記固定座に設けた壁取付け部とを備え、前記壁取付け部で壁に固定し、前記手摺取付け部で手摺を固定した手摺固定具。
  2. 手摺を壁に固定する固定具であって、長方形板状体の中央部の固定座と、前記長方形板状体において前記固定座の左右でそれぞれ折り曲げて形成された直状腕と、前記直状腕の先端部をそれぞれ所定の方向に折り曲げた支持座と、前記支持座に設けた手摺取付け部と、前記固定座に設けた壁取付け部とを備え、前記壁取付け部で壁に固定し、前記手摺取付け部で手摺を固定した手摺固定具。
  3. 前記凹形板状体において前記支持座の座面形状が手摺の側面又は端面の形状に合わせて円筒座面並びに平坦座面に形成され、手摺の取付けを可能にした請求項1記載の手摺固定具。
  4. 前記長方形板状体において前記支持座の座面形状が手摺の側面又は端面の形状に合わせて円筒座面並びに平坦座面に形成され、手摺の取付けを可能にした請求項2記載の手摺固定具。
  5. 前記凹形板状体において前記固定座の座面が前記支持座の座面に対して所定の角度に位置する請求項1又は請求項3記載の手摺固定具。
  6. 前記凹形板状体において前記曲状腕の間の開口部に塞ぎ部材を備え、前記塞ぎ部材は前記曲状腕の形状に合わせて形成し、開口部の穴埋めを可能にした請求項1、3、5の何れかに記載の手摺固定具。
  7. 前記長方形板状体において前記直状腕の間の開口部に塞ぎ部材を備え、前記塞ぎ部材は前記直状腕の形状に合わせて形成し、開口部の穴埋めを可能にした請求項2、4の何れかに記載の手摺固定具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018518428A (ja) * 2015-08-27 2018-07-12 シク ユン,イル エレベーターのハンドレール支持装置
JP2019010435A (ja) * 2017-06-30 2019-01-24 国立研究開発法人産業技術総合研究所 ヘルスケアサービスシステム

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