JP2015093851A - 染毛料組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】 酸性染料と共にプロピレンカーボネートを配合し、染毛力が良好で地肌汚れを起こさず、保存安定性に優れ、かつ均染性にも優れた染毛料組成物を提供する。【解決手段】 (B)酸性染料の1種以上、(C)油性成分の1種以上及び(D)界面活性剤の1種以上を含有し酸性pH域に調整された第1剤と、(A)プロピレンカーボネートを含有する第2剤とを使用時に混合して用いる染毛料組成物。【選択図】なし

Description

本発明は染毛料組成物に関する。更に詳しくは本発明は、染毛力が良好で地肌汚れを起こさず、保存安定性に優れ、かつ、均染性(損傷度合いの異なる毛髪への均一な染色性)にも優れた染毛料組成物に関する。
酸性染料を含有する酸性染毛料は、一般的に毛髪の等電点以下のpHに調整されており、そのため毛髪への適用時に毛髪が陽イオン性を帯びるので、この毛髪に対して酸性染料の陰イオン部分がイオン結合して染毛が行われる。従って、酸化染毛剤等のように酸化剤やアルカリ剤を用いる場合と比較すると、手軽に染毛することができ、毛髪の損傷の恐れもない。しかし反面、酸性染毛料は、上記の染毛メカニズムに起因して染毛力が劣ることを否定できない。又、酸性染料の皮膚へのイオン吸着による地肌の着色(地肌汚れ)の問題も指摘されている。
そこで、酸性染料と共に浸透溶剤である有機溶剤を配合することにより、地肌汚れがなく染毛力も改善された酸性染毛料とすることが提案されている。このような有機溶剤としては、プロピレンカーボネート、プロピレングリコール、ベンジルオキシエタノール、ベンジルアルコール等が例示されるが、中でもプロピレンカーボネートを用いた酸性染毛料が優れることが知られている。
例えば、下記の特許文献1や特許文献2は、酸性染料等の直接染料と共に、第1にベンジルアルコール等の芳香族アルコール及び/又はプロピレンカーボネート等の低級アルキレンカーボネートを配合し、第2に多糖類であるジェランガムあるいはアクリル酸系水分散ポリマーを配合して、染毛性が良く塗布時に垂れ落ちのない染毛料組成物を提案している。下記の特許文献3は、酸性染料と共にプロピレンカーボネート等の総炭素数2〜5のアルキレンカーボネートを含有し、酸性域のpHに調整され、好ましくは更にベンジルオキシエタノールやベンジルアルコールを含有する染毛剤組成物を開示しており、この染毛剤組成物は皮膚染着がなく毛髪染色性やシャンプー堅牢性が優れる、としている。下記の特許文献4は、酸性染料と共に、ベンジルオキシエタノール及び/又はベンジルアルコールとプロピレンカーボネートとを配合し、酸性域のpHに調整した染毛剤組成物を提案し、この染毛剤組成物は染毛性やシャンプー堅牢性に優れる、としている。下記の特許文献5は、酸性染料と共に、特定の一般式で示されるピロリドン類と、エチレンカーボネート及び/又はプロピレンカーボネートと、水溶性高分子化合物とを含有する染毛剤組成物を提案し、この染毛剤組成物は染毛性に優れると共に、毛髪に良好な感触を付与する、としている。
特開2002−3348号公報 特開2001−151647号公報 特開2010−186018号公報 特開平11−335250号公報 特開平10−194940号公報
しかし、本願発明者の研究によれば、特許文献1〜5に示す染毛料組成物や染毛剤組成物のように、酸性染料や直接染料と共にプロピレンカーボネート等の有機溶剤を配合すると、染毛力や地肌汚れ等の点では改善効果が見られるが、均染性が不十分であることが分かった。
なお「均染性」とは、染毛履歴の相違などに基づいて損傷の度合いが異なる毛髪に対しても均一な染毛性を示すことをいう。毛髪に一定の損傷を与える酸化染毛剤等による染毛を繰り返す場合、毛髪のうち前回の染毛後に生えて来た新生毛の部分は損傷を受けていないが、前回の染毛時に既に生えていた既染毛の部分は一定の損傷を受けている。しかも、毛髪の毛先部分へ向かうに従い染毛履歴が豊富となり、損傷の程度も大きい。
例えば、酸化染毛剤等で染毛を行う場合には、「均染性」が毛髪の新生毛部分と既染毛部分に対する均一な染毛性を意味する場合が多い。しかし、酸性染毛料(ヘアマニキュア)の場合には、むしろ、既染毛部分における相対的に損傷の少ない根元側の部分と、相対的に損傷の大きい毛先側の部分とに対する均一な染毛性が重要視される。本発明で言う「均染性」とはこの意味である。
更に、酸性染毛料は水をベースとして一定の酸性pH域に調整するが、プロピレンカーボネートは水との共存下では分解され易く、保存安定性に欠けるという問題が知られている。
そこで本発明は、酸性染料と共にプロピレンカーボネートを配合した染毛料組成物であって、染毛力が良好で地肌汚れを起こさず、保存安定性に優れ、かつ、均染性にも優れた染毛料組成物を提供することを、解決すべき課題とする。
(第1発明)
本願第1発明は、下記(B)〜(D)成分を含有し酸性pH域に調整された第1剤と、下記(A)成分を含有する第2剤とを使用時に混合して用いる、染毛料組成物である。
(A)プロピレンカーボネート
(B)酸性染料の1種以上
(C)油性成分の1種以上
(D)界面活性剤の1種以上
(第2発明)
本願第2発明は、前記第1発明に係る染毛料組成物において、(C)成分が高級アルコールの1種以上であり、(D)成分がアニオン性界面活性剤の1種以上である、染毛料組成物である。
(第3発明)
本願第3発明は、前記第1発明又は第2発明に係る染毛料組成物において、第1剤と第2剤との混合時における(A)成分の含有量が15〜35質量%の範囲内である、染毛料組成物である。
(第4発明)
本願第4発明は、前記第1発明〜第3発明のいずれかに係る染毛料組成物において、第2剤が更に下記(E)成分を含有する、染毛料組成物である。
(E)増粘剤
(第1発明の効果)
第1発明の染毛料組成物は、第1剤に(B)酸性染料を配合すると共に、第2剤に(A)プロピレンカーボネートを配合する。そして第1剤と第2剤を使用時に混合するので、良好な染毛力を実現でき、かつ地肌汚れを起こさない。酸性染料はプロピレンカーボネートの共存下では溶解性が低くなるが、第1発明では、酸性染料をプロピレンカーボネートとは異なり第1剤に配合して溶解させるので、第1剤に十分量の酸性染料を溶解させることができ、この面からも染毛料組成物の染毛力を高めることができる。
又、第1発明によれば、(A)成分であるプロピレンカーボネートは、水をベースとして酸性pH域に調整される第1剤ではなく、水を用いる必要のない第2剤に含有されるので、プロピレンカーボネートの保存安定性を容易に確保できる。
更に本願発明者は、上記課題の解決手段を追求する過程で、酸性染料と共にプロピレンカーボネートを用いる染毛料組成物でも、第1剤に(C)油性成分及び(D)界面活性剤を配合して使用時(第2剤との混合時)に乳化系又は可溶化系の剤型とすれば優れた均染性が得られる、という意外性のある知見を得た。又、乳化系又は可溶化系の染毛料組成物では酸性染料の毛髪への染着性や浸透性が高まるため染毛力が向上する、と言う効果も期待できる。このような均染性や染毛力の向上効果は、乳化系の染毛料組成物において特に優れている。
なお、プロピレンカーボネートに代えて他種の低級アルキレンカーボネートであるエチレンカーボネート等を配合しても、以上の第1発明の効果を確保できないことが判明している。
(第2発明の効果)
第1剤に含有される(C)油性成分と(D)界面活性剤の種類は限定されないが、第2発明に規定するように、(C)成分としては高級アルコールの1種以上が好ましく、(D)成分としてはアニオン性界面活性剤の1種以上が好ましい。
(C)成分としての高級アルコールは製剤の安定性を向上させ、染毛料組成物の毛髪への塗布時における伸びを良くする。(D)成分としてのアニオン性界面活性剤も製剤の安定性を向上させ、更に毛髪への塗布後において洗い流し易い。
なお、アニオン性界面活性剤はイオン性界面活性剤の1種であるから、非イオン性界面活性剤と比べて、製剤の安定性の向上効果が高い。更にアニオン性界面活性剤は、他種のイオン性界面活性剤であるカチオン性界面活性剤や両性界面活性剤とは異なり、第1剤中でアニオン性を帯びる酸性染料との間でコンプレックスを形成しない。
(第3発明の効果)
第3発明によれば、第1剤と第2剤との混合時における(A)プロピレンカーボネートの含有量が15〜35質量%の範囲内であるため、染毛料組成物の染毛力の向上と地肌汚れの防止が特に良好に両立する。
(第4発明の効果)
第4発明によれば、染毛料組成物の第2剤が更に(E)増粘剤を含有するので、元々(C)成分や(D)成分を含有して相対的に高粘度である第1剤に対して第2剤も増粘される結果、第1剤と第2剤のなじみ・混合性が良くなる。
次に本発明の実施形態を、その最良の形態を含めて説明する。本発明の技術的範囲は以下の実施形態によって制限されない。
〔染毛料組成物〕
(2剤式染毛料組成物)
本発明の染毛料組成物は、第1剤と第2剤とを使用時に混合して用いる2剤式の染毛料組成物である。染毛料組成物は、好ましくは、使用時(第1剤と第2剤の混合時)に乳化系又は可溶化系の剤として用いられる。
染毛料組成物の第1剤は、(B)酸性染料の1種以上と(C)油性成分の1種以上と(D)界面活性剤の1種以上とを含有し、酸性のpH域に調整される。第1剤には、実際には適宜な量の水が含有される。ここに、酸性のpH域とは、特段に限定されないが、毛髪の等電点であるpH4.5〜5.5程度よりも低い酸性域であることが好ましく、特に、酸性染料の安定性、皮膚刺激の低減等を図りつつ良好な染毛力を実現する見地から1.5〜4.5程度のpH域が好ましい。pH域を調整する手段としては、pH調整剤である有機酸や無機酸等の使用を挙げることができる。
染毛料組成物の第2剤は、少なくとも(A)プロピレンカーボネートを含有する。プロピレンカーボネートは水との共存下では分解され易いので、第2剤は水を含有しないことが好ましい。第2剤は、好ましくは、更に(E)増粘剤を含有する。
(染毛料組成物)
第1剤と第2剤とを使用時に混合して良好な乳化系又は可溶化系の染毛料組成物とするためには、第1剤:第2剤の混合比を例えば1:1〜5.5:1程度の質量比とすることができる。
〔染毛料組成物の主要な成分〕
本発明に係る染毛料組成物の必須あるいは重要な成分として、第2剤に配合する(A)成分であるプロピレンカーボネート、(E)成分である増粘剤と、第1剤に配合する(B)成分である酸性染料、(C)成分である油性成分、(D)成分である界面活性剤、並びにpH調整剤及び水が挙げられる。
(プロピレンカーボネート)
染毛料組成物の第2剤に配合される(A)プロピレンカーボネート(炭酸プロピレン)は低級アルキレンカーボネートの1種である。プロピレンカーボネートの含有量は必ずしも限定されないが、「第3発明の効果」の項で前記した理由から、第1剤と第2剤との混合時において、染毛料組成物中の15〜35質量%の範囲内であることが好ましく、特に16〜25質量%の範囲内であることが好ましい。
(酸性染料)
染毛料組成物の第1剤に配合される(B)酸性染料としては、「医薬品等に使用することができるタール色素を定める省令」(昭和41年告示、厚生省)に定める酸性染料である赤色2号、赤色3号、赤色102号、赤色104号の(1)、赤色105号の(1)、赤色106号、赤色201号、赤色227号、赤色230号の(1)、赤色230号の(2)、赤色231号、赤色232号、赤色401号、赤色502号、赤色503号、赤色504号、赤色506号、黄色4号、黄色5号、黄色202号の(1)、黄色202号の(2)、黄色203号、黄色402号、黄色403号の(1)、黄色406号、黄色407号、だいだい色205号、だいだい色207号、だいだい色402号、緑色3号、緑色204号、緑色205号、緑色401号、緑色402号、紫色401号、青色1号、青色2号、青色202号、青色203号、青色205号、かっ色201号、黒色401号等が挙げられる。
これらの酸性染料から1種又は2種以上を選んで用いることができる。酸性染料の配合量は特段に限定されないが、充分な染毛力の確保という面から、第1剤と第2剤との混合時において、染毛料組成物中の0.001質量%以上であることが好ましい。但し、その配合量が染毛料組成物中の1.5質量%を超えても、それ以上の染毛力の向上が望めない。
(油性成分)
染毛料組成物の第1剤に配合される(C)油性成分としては、高級アルコール、油脂、ロウ類、高級脂肪酸、アルキルグリセリルエーテル、エステル類、シリコーン類等が例示される。これらの油性成分から、1種又は2種以上を選んで用いることができる。
以上の油性成分の内、「第2発明の効果」の項で前記した理由から、特に高級アルコールが好ましい。高級アルコールの中でも、1分子中の炭素数が16−22である直鎖型の飽和又は不飽和の高級アルコール、即ちセチルアルコール(セタノール)、ステアリルアルコール、セトステアリルアルコール、オレイルアルコール、リノレイルアルコール、リノレニルアルコール、アラキルアルコール、ベヘニルアルコール等が、特に好ましい。
高級アルコール等の油性成分の配合量は特段に限定されないが、染毛料組成物の製剤安定性の向上、染毛料組成物の毛髪への塗布時における伸びの良さ等の見地から、第1剤と第2剤との混合時において、染毛料組成物中の1〜10質量%の範囲内であることが好ましく、特に2〜6質量%の範囲内であることが好ましい。
高級アルコールとしては、上記の炭素数が16−22である直鎖型のもの以外に、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、2−ヘキシルデカノール、イソステアリルアルコール、2−オクチルドデカノール、デシルテトラデカノール等が挙げられる。
油脂としては、オリーブ油、ローズヒップ油、ツバキ油、シア脂、マカデミアナッツ油、アーモンド油、茶実油、サザンカ油、サフラワー油、ヒマワリ油、大豆油、綿実油、ゴマ油、牛脂、カカオ脂、トウモロコシ油、落花生油、ナタネ油、コメヌカ油、コメ胚芽油、小麦胚芽油、ハトムギ油、ブドウ種子油、アボカド油、カロット油、マカダミアナッツ油、ヒマシ油、アマニ油、ヤシ油、ミンク油、卵黄油等が挙げられる。
ロウ類としては、ミツロウ(蜜蝋)、キャンデリラロウ、カルナウバロウ、ホホバ油、ラノリン、鯨ロウ、コメヌカロウ、サトウキビロウ、パームロウ、モンタンロウ、綿ロウ、ベイベリーロウ、イボタロウ、カポックロウ、セラックロウ等が挙げられる。
高級脂肪酸としては、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、イソステアリン酸、ヒドロキシステアリン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、オレイン酸、ウンデシレン酸、リノール酸、リシノール酸、ラノリン脂肪酸等が挙げられる。
アルキルグリセリルエーテルとしては、バチルアルコール(モノステアリルグリセリルエーテル)、キミルアルコール(モノセチルグリセリルエーテル)、セラキルアルコール(モノオレイルグリセリルエーテル)、イソステアリルグリセリルエーテル等が挙げられる。
エステル類としては、アジピン酸ジイソプロピル、アジピン酸−2−ヘキシルデシル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸ミリスチル、オクタン酸セチル、イソオクタン酸セチル、イソノナン酸イソノニル、セバシン酸ジイソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸2−エチルへキシル、ステアリン酸ブチル、イソステアリン酸イソセチル、ラウリン酸ヘキシル、オレイン酸デシル、脂肪酸(C10−30)(コレステリル/ラノステリル)、乳酸ラウリル、乳酸オクチルドデシル、酢酸ラノリン、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、モノイソステアリン酸N−アルキルグリコール、ラノリン誘導体等が挙げられる。
シリコーン類としては、ジメチルポリシロキサン(INCI名:ジメチコン)、ヒドロキシ末端基を有するジメチルポリシロキサン(INCI名:ジメチコノール)、メチルフェニルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、ポリエーテル変性シリコーン、平均重合度が650〜10000の高重合シリコーン、アミノ変性シリコーン、ベタイン変性シリコーン、アルキル変性シリコーン、アルコキシ変性シリコーン、メルカプト変性シリコーン、カルボキシ変性シリコーン、フッ素変性シリコーン等が挙げられる。
上記のうち、アミノ変性シリコーンとしては、アミノプロピルメチルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体(INCI名:アミノプロピルジメチコン)、アミノエチルアミノプロピルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体(INCI名:アモジメチコン)、アミノエチルアミノプロピルメチルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体(INCI名:トリメチルシリルアモジメチコン)等が挙げられる。
(界面活性剤)
染毛料組成物の第1剤に配合される(D)界面活性剤としては、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン性界面活性剤が挙げられる。これらの界面活性剤から1種又は2種以上を選んで用いることができる。
以上の界面活性剤の内、「第2発明の効果」の項で前記した理由から、特にアニオン性界面活性剤が好ましい。アニオン性界面活性剤の中でもアルキルエーテル硫酸及びその塩類が特に好ましい。アルキルエーテル硫酸及びその塩類としては、ポリオキシエチレン(以下、POEと略す)ラウリルエーテル硫酸ナトリウムやPOEステアリルエーテル硫酸ナトリウム等のPOEアルキルエーテル硫酸ナトリウムの他、POEアルキルエーテル硫酸アンモニウム、POEアルキルエーテル硫酸ジエタノールアミン、POEアルキルエーテル硫酸トリエタノールアミン等が例示される。
アニオン性界面活性剤等の界面活性剤の配合量は特段に限定されないが、染毛料組成物の製剤安定性の向上、更に毛髪への塗布後の洗い流し易さ等の見地から、第1剤と第2剤との混合時において、染毛料組成物中の0.1〜1質量%の範囲内であることが好ましく、特に0.2〜0.8質量%の範囲内であることが好ましい。
アニオン性界面活性剤
アニオン性界面活性剤としては、上記のアルキルエーテル硫酸及びその塩類の他に、硫酸エステル塩、リン酸エステル塩、スルホン酸塩、カルボン酸塩が例示される。
硫酸エステル塩としては、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸アンモニウム、セチル硫酸ナトリウム、ステアリル硫酸ナトリウム等のアルキル硫酸エステル塩等が例示される。又、硬化ヤシ油脂肪酸グリセリル硫酸ナトリウム等の高級脂肪酸エステル塩の硫酸エステル塩も例示される。
リン酸エステル塩としては、POEラウリルエーテルリン酸、POEオレイルエーテルリン酸、POEセチルエーテルリン酸、POEステアリルエーテルリン酸等が例示される。
スルホン酸塩としては、ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウム等の高級脂肪酸アミドのスルホン酸塩、ドデシルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミン等のアルキルベンゼンスルホン酸塩、スルホコハク酸ナトリウムやPOEスルホコハク酸二ナトリウム等のスルホコハク酸塩が例示される。
カルボン酸塩としては、ラウロイルサルコシンナトリウム等のN−アシルサルコシン塩や、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ナトリウム、N−ステアロイル−L−グルタミン酸二ナトリウム、N−ミリストイル−L−グルタミン酸ナトリウム等のN−アシルグルタミン酸塩を包含する高級脂肪酸とアミノ酸の縮合物が例示される。脂肪酸石鹸と呼ばれる、オレイン酸、ステアリン酸、ラウリン酸等のナトリウム塩、カリウム塩、トリエタノールアミン塩あるいはアンモニウム塩も例示される。
カチオン性界面活性剤
カチオン性界面活性剤としては、第4級アンモニウム塩型、アルキルアミン塩型、
ピリジニウム系等のものが例示される。
具体的には、例えば、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム(ステアルトリモニウムクロリド)、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム(ベヘントリモニウムクロリド)、臭化セチルトリメチルアンモニウム、臭化ステアリルトリメチルアンモニウム、エチル硫酸ラノリン脂肪酸アミノプロピルエチルジメチルアンモニウム、ステアリルトリメチルアンモニウムサッカリン、セチルトリメチルアンモニウムサッカリン、メチル硫酸ベヘニルトリメチルアンモニウム等を挙げることができる。
両性界面活性剤
両性界面活性剤としては、グリシン型、アミノプロピオン酸型、アミノ酢酸型、スルホベタイン型等のものが例示される。
具体的には、例えば、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ウンデシルヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタインナトリウム、塩酸アルキルジアミノエチルグリシン液、ステアリルジヒドロキシエチルベタイン、ステアリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ステアリルジメチルベタインナトリウム液、ヤシ油アルキルベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン、ヤシ油脂肪酸−N−カルボキシメトキシエチル−N−カルボキシエチルイミダゾリニウムベタインナトリウム、β−ラウリルアミノプロピオン酸ナトリウム、ラウリン酸アミドプロピルベタイン等を挙げることができる。
非イオン性界面活性剤
非イオン性界面活性剤としては、POEセチルエーテル、POEステアリルエーテル、POEラウリルエーテル等のPOEアルキルエーテルが例示される。POEノニルフェニルエーテルやPOEオクチルフェニルエーテル等のPOEアルキルフェニルエーテルも例示される。モノオレイン酸POEソルビタンやモノステアリン酸POEソルビタン等のPOEソルビタン脂肪酸エステルも例示される。モノステアリン酸POEグリセリンやモノミリスチン酸POEグリセリン等のPOEグリセリルモノ脂肪酸エステルも例示される。テトラオレイン酸POEソルビットやモノラウリン酸POEソルビット等のPOEソルビトール脂肪酸エステルも例示される。モノオレイン酸ポリエチレングリコールやモノステアリン酸ポリエチレングリコール等のPOE脂肪酸エステルも例示される。その他、各種の高級脂肪酸グリセリンエステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ラノリン誘導体、ヒマシ油/硬化ヒマシ油誘導体、アルキロールアミド、ショ糖脂肪酸エステル等も挙げることができる。
(増粘剤)
染毛料組成物の第2剤に配合される(E)増粘剤の種類は特段に限定されないが、第2剤が水を含有しない親油系の組成物として構成されるので、このような組成物を増粘させることができる増粘剤が求められ、そのような観点からは、実際には、ポリビニルピロリドンが極めて好ましい。「ポリビニルピロリドン」には、4級化ポリビニルピロリドンや、ビニルピロリドンの共重合体(例えば、ビニルピロリドン・ジメチルアミノエチルメタクリル酸共重合体のカチオン化物)も包含される。
(E)成分であるポリビニルピロリドンの配合量は限定されないが、第2剤を第1剤と良好になじむように増粘させるという見地からは、第2剤中の1〜10質量%程度とすることが好ましい。
(pH調整剤)
染毛料組成物の第1剤に配合されるpH調整剤としては、有機酸及び/又は無機酸が用いられる。有機酸としては、乳酸、酒石酸、リンゴ酸、クエン酸、グリコール酸、ピロリドンカルボン酸、レブリン酸、フマル酸、コハク酸、酪酸、吉草酸、シュウ酸、マレイン酸、マンデル酸、アスパラギン酸、アジピン酸、ニコチン酸等が挙げられる。無機酸としては、リン酸、塩酸、硫酸、硝酸等が挙げられる。
pH調整剤の配合量は、染毛料組成物のpHを好適な領域に調整する目的から適宜に決定されるものであり、一律に規定することができない。
なお、pH調整剤としての有機酸及び/又は無機酸に対して、これらの酸のナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩、アルカノールアミン塩等を組み合わせることにより、染毛料組成物に緩衝能を持たせることも好ましい。このような緩衝能は、例えば0.001〜0.1グラム当量/l程度とすることができる。
(水)
染毛料組成物の第1剤には、配合成分を溶解あるいは懸濁させる基剤として、又、第1剤のpH調整を可能とするために、水が必要である。第1剤における水の配合割合は適宜に決定すれば良く、特段に限定されないが、例えば第1剤中の50〜90質量%とすることができる。
〔染毛料組成物におけるその他の任意的配合成分〕
染毛料組成物には、本発明の効果を阻害しない限りにおいて、上記各種成分の他に、プロピレンカーボネート以外の有機溶剤、酸性染料以外の直接染料を任意的に配合することができる。又、この種の染毛料組成物に配合されることがある成分、例えば、蛋白質加水分解物あるいはポリペプタイド、保湿剤、防腐剤、キレート剤、酸化防止剤、植物抽出物、生薬抽出物、ビタミン類、香料、紫外線吸収剤等も任意的に配合することができる。これらの任意的配合成分の含有量は、一律には限定されないが、本発明の効果を阻害しない範囲内の含有量とされる。
プロピレンカーボネート以外の有機溶剤として、エチレンカーボネートやブチレンカーボネート等の低級アルキレンカーボネート、ベンジルアルコール、フェノキシエタノール、ベンジルオキシエタノール、α−メチルベンジルアルコール、フェニルプロパノール等の芳香族アルコール、エタノール、イソプロパノール、ブタノール等の1価アルコール、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、ジプロピレングリコール等の多価アルコール、N−メチルピロリドン、N−エチルピロリドン、N−オクチルピロリドン、N−ドデシルピロリドン等のN−アルキルピロリドン類等が例示される。
直接染料として、塩基性染料、ニトロ染料、天然染料及び分散染料が例示される。それらの具体例として、ニトロパラフェニレンジアミン、パラニトロオルトフェニレンジアミン、パラニトロメタフェニレンジアミン、2−アミノ−4−ニトロフェノール、2−アミノ−5−ニトロフェノール、ピクラミン酸、4−〔(2−ニトロフェニル)アミノ〕フェノール、N1−(2−ヒドロキシエチル)−2−ニトロパラフェニレンジアミン、2,2’−〔(4−アミノ−3−ニトロフェニル)イミノ〕ビスエタノール、N−(2−ヒドロキシエチル)−2−ニトロアニリン、2−〔〔2−(2−ヒドロキシエトキシ)−4−ニトロフェニル〕アミノ〕エタノール、1,4−ジアミノアントラキノン等を挙げることができる。直接染料は第1剤に配合される。
蛋白質加水分解物やポリペプタイドとして、コラーゲン、ケラチン、エラスチン、フィブロイン、大豆蛋白、カゼイン等の蛋白質を酸、アルカリ等により加水分解した加水分解物、及びこれらを4級化したカチオン変性蛋白質等が挙げられる。保湿剤として、乳酸ナトリウム、ソルビトール、ヒアルロン酸、尿素等が挙げられる。防腐剤としてパラベン等が挙げられる。キレート剤として、ヒドロキシエタンジホスホン酸、エデト酸二ナトリウム等が挙げられる。酸化防止剤として、チオグリコール酸、亜硫酸塩、アスコルビン酸等が挙げられる。
次に本発明の実施例及び比較例を説明する。本発明の技術的範囲は以下の実施例及び比較例によって限定されない。
〔染毛料組成物の調製〕
表1〜表3に示す実施例1〜14及び表4に示す比較例1〜6に係る染毛料組成物を常法に従い調製した。各実施例の染毛料は2剤式として構成しており、その2剤式染毛料における第1剤と第2剤の組成を「第1剤」、「第2剤」の2欄に分けて示している。各比較例の染毛料の内、上記のように2欄に分けて組成を示す比較例は実施例と同様に2剤式であり、このように2欄に分けていない比較例は1剤式である。
各表に示す各成分については、表の左端の「成分記号」の欄に(A)〜(E)の該当する成分記号を表記した。又、プロピレンカーボネートに対する比較用の成分であるエチレンカーボネートについては、「(A比)」と表記した。
各成分について示す数値は、その含有量を質量%単位で示すものであって、2剤式の染毛料については第1剤又は第2剤中の含有量を、1剤式の染毛料についてはその単一の剤中の含有量を、それぞれ示す。
なお、2剤式として構成された実施例、比較例の染毛料は、後述する特定の評価項目の評価に当たり第1剤と第2剤とを混合するが、その際の各例ごとの第1剤と第2剤の質量基準の混合比を各表における「1・2剤混合比」の欄に示した。又、2剤式として構成された実施例、比較例の染毛料は、比較例3を除き、第1剤と第2剤の混合物を乳化系又は可溶化系の剤型で使用した。
〔染毛料組成物の評価〕
(評価用毛束サンプルの調整)
黒毛の毛束サンプル(同一人毛、毛径;60〜100μm)をホーユー株式会社製のブリーチ剤である「レセ パウダーブリーチ EX(商標)」を用いて30℃で60分間処理した後、水洗し、シャンプーを行い、ドライヤーにて乾かした。これを毛束サンプル(X)とした。
上記と同様に作製されている他の黒毛の毛束サンプル(同一人毛、毛径;60〜100μm)を、ホーユー株式会社製のブリーチ剤である「プロマスターEX Lt(商標)」を用いて30℃、30分処理した後、水洗し、シャンプーを行い、ドライヤーにて乾かした。これを毛束サンプル(Y)とした。
なお、上記「レセ パウダーブリーチ EX(商標)」は強いブリーチ剤であって、毛束サンプル(X)は通常のヘアカラー処理を4回程度行った毛髪と同等の損傷レベルにあるため、「発明が解決しようとする課題」の項の均染性の定義に関して述べた「毛髪における相対的に損傷の大きい毛先側の部分」に相当すると見做すことができる。一方、上記「プロマスターEX Lt(商標)」は相対的に弱いブリーチ剤であって、毛束サンプル(Y)は通常のヘアカラー処理を1回程度行った毛髪と同等の損傷レベルにあるため、上記均染性の定義に関して述べた「毛髪における相対的に損傷の小さい根元側の部分」に相当すると見做すことができる。
このような毛束サンプル(X)、(Y)を用い、下記の染毛料組成物の評価を行った。
以下において、「染毛料組成物」とは、2剤式のものについては、特段の記載がない限り、第1剤と第2剤との混合物を意味する。
(均染性と染毛力の評価)
実施例1〜14、比較例1〜6の染毛料組成物をそれぞれ、毛束サンプル(X)及び(Y)の全体に、毛束1gに対して組成物2gの割合で均等に塗布した後、シャンプーを行い、ドライヤーにて乾かして、均染性および染毛力について評価を行った。
均染性に関しては、それぞれ、毛束サンプル(X)、(Y)を比較して、20名のパネラーに両者の染色後の明るさが「同等」、「同等とは言えない」の二者択一で評価させ、20名中、「同等」と回答したパネラーが17〜20名である場合が評価点5、13〜16名である場合が評価点4、9〜12名である場合が評価点3、5〜8名である場合が評価点2、4名以下である場合が評価点1とした。これらの評価結果を各表の「均染性」の項に示す。
染毛力に関しては、毛束サンプル(X)について、20名のパネラーに染毛色の濃さを評価させた。この評価は、当該染料成分系による通常の染毛色の濃さを念頭に「濃い」か、「濃いとは言えない」か、の二者択一で評価させた。20名中、「濃い」と回答したパネラーが17〜20名である場合が評価点5、13〜16名である場合が評価点4、9〜12名である場合が評価点3、5〜8名である場合が評価点2、4名以下である場合が評価点1とした。これらの評価結果を各表の「染毛力」の項に示す。
比較例1、2において、好適な混合時含有量の(A)成分と好適な種類の(B)〜(D)成分を含有するにも関わらず「染毛力」の評価結果が悪い理由は、1剤式であるため水と接触している(A)成分の保存安定性が劣るためである、と考えられる。又、比較例3では、好適な混合時含有量の(A)成分を含有するにも関わらず「染毛力」の評価結果が悪い理由は、この比較例が(C)、(D)両成分を含有せず混合時に乳化系・可溶化系のいずれでもないためと考えられる。
(地肌汚れの評価)
評価モデル(健常な成人)の前腕内側部の一円玉大の範囲に、実施例1〜14、比較例1〜6の染毛料組成物0.05gを塗布した後、20分間放置し水洗した。その後シャンプーを行い、タオルで軽く押さえて水気を除去した。皮膚表面への着色を目視にて評価した。
20名のパネラーに、通常の地肌汚れの評価感覚を念頭に、皮膚への着色が「少ない」、「少ないとは言えない」の二者択一で評価させた。20名中、「少ない」と回答したパネラーが17〜20名である場合が評価点5、13〜16名である場合が評価点4、9〜12名である場合が評価点3、5〜8名である場合が評価点2、4名以下である場合が評価点1とした。これらの評価結果を各表の「地肌汚れ」の項に示す。比較例1、2において、好適な量の(A)成分と好適な種類の(B)〜(D)成分を含有するにも関わらず「地肌汚れ」の評価結果が悪い理由は、1剤式であるため水と接触している(A)成分の保存安定性が劣るためである、と考えられる。
(1・2剤の混合性の評価)
染毛組成物用透明アプリケーター(ポリエチレン製、容量150ml)にそれぞれ、実施例1〜14、比較例3〜6の染毛料組成物の第1剤及び第2剤を、表に記載の混合比で、これらの各実施例、比較例における投入の総量が同一量となるように入れ、片手で上下往復10回振とうした。容器から適当な量の混合物を吐出させ、吐出時の組成物の混合性(1,2剤の分離の有無)を目視にて観察した。
20名のパネラーに、通常の良好な混合状態を念頭に、混合性が「良い」、「良いとは言えない」の二者択一で評価させ、20名中、「良い」と回答したパネラーが17〜20名である場合が評価点5、13〜16名である場合が評価点4、9〜12名である場合が評価点3、5〜8名である場合が評価点2、4名以下である場合が評価点1とした。これらの評価結果を各表の「1・2剤の混合性」の項に示す。
(塗布時の伸びの良さの評価)
評価用ウィッグ(黒毛人毛、セミロング)に対して、実施例1〜14、比較例1〜6の染毛料組成物をそれぞれ、毛髪1gに対して組成物2gの割合で染毛用の刷毛を用いて塗布し、組成物の塗布時の伸びの良さについて評価した。
20名のパネラーに、通常のヘアマニキュア剤の伸びに対する評価感覚を念頭に、伸びが「良い」、「良いとは言えない」の二者択一で評価させた。20名中、「良い」と回答したパネラーが17〜20名である場合が評価点5、13〜16名である場合が評価点4、9〜12名である場合が評価点3、5〜8名である場合が評価点2、4名以下である場合が評価点1とした。これらの評価結果を各表の「塗布時の伸びの良さ」の項に示す。
(薬剤の洗い流しやすさの評価)
長さ30cmの毛束(同一人毛、黒毛)に対して、実施例1〜14、比較例1〜6の染毛料組成物をそれぞれ、毛髪1gに対して組成物2gの割合でムラなく塗布し、20分間放置した。その後水洗する際の洗い流しやすさについて評価した。
20名のパネラーに、通常のヘアマニキュア剤施術後の水洗時の評価感覚を念頭に、「薬剤が落ちやすく、洗い流し易い」、「薬剤が毛髪に残りやすく、洗い流し易いとは言えない」の二者択一で評価させた。20名中、「良い」と回答したパネラーが17〜20名である場合が評価点5、13〜16名である場合が評価点4、9〜12名である場合が評価点3、5〜8名である場合が評価点2、4名以下である場合が評価点1とした。これらの評価結果を各表の「薬液の洗い流しやすさ」の項に示す。
本発明によって、酸性染料と共にプロピレンカーボネートを配合し、染毛力が良好で地肌汚れを起こさず、保存安定性に優れ、かつ、均染性にも優れた染毛料組成物が提供される。

Claims (4)

  1. 下記(B)〜(D)成分を含有し酸性pH域に調整された第1剤と、下記(A)成分を含有する第2剤とを使用時に混合して用いることを特徴とする染毛料組成物。
    (A)プロピレンカーボネート
    (B)酸性染料の1種以上
    (C)油性成分の1種以上
    (D)界面活性剤の1種以上
  2. 前記(C)成分が高級アルコールの1種以上であり、(D)成分がアニオン性界面活性剤の1種以上であることを特徴とする請求項1に記載の染毛料組成物。
  3. 前記第1剤と第2剤との混合時における(A)成分の含有量が15〜35質量%の範囲内であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の染毛料組成物。
  4. 前記第2剤が更に下記(E)成分を含有することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の染毛料組成物。
    (E)増粘剤
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