JP2015092212A - 画像形成用トナー、並びに該画像形成用トナーを用いた現像剤、補給用現像剤、画像形成装置及びプロセスカートリッジ - Google Patents
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Abstract
Description
更に、結晶性樹脂を主成分とする結着樹脂に無機微粒子粉末を添加した技術(特許文献12参照)や、スルホン酸基を含む不飽和結合による架橋構造を有する結晶性樹脂を用いたトナー(特許文献13参照)などの技術が提案されている。
これらはいずれも、低温定着性と耐熱保存性の両立性に優れたものであったが、結晶性セグメントに由来する軟質性が根本的に改善されたものではなく、トナーの機械的耐久性に関わる問題が解決できるものではなかった。
[平均値算出方法]
(I)300nm四方の範囲における位相像10点を二値化
(II)前記位相像10点中の前記第一の位相差像におけるドット状の構造の最大フェレ径または周期的な構造の最小フェレ径を計測
(III)前記ドット状の構造の最大フェレ径および周期的な構造の最小フェレ径の上位30点の平均値を算出
特に本発明者らは、結晶性樹脂の特性を充分に発現させ、且つ、結晶性樹脂を用いるがゆえの種々の問題を解決すべく、結晶性セグメントの微細化並びに非晶性セグメントにより拘束する構成について鋭意検討し、結晶性セグメントと非晶性セグメントとからなる特有のミクロ相分離構造についての知見を得て、本発明を完成するに至った。
これにより、結晶性セグメントの融点以下では、非晶性セグメントの分子運動性の拘束により優れた機械的耐久性を有し、定着温度領域ではトナー全体が速やかに弾性緩和して変形する。またこれにより、画像排紙時には非晶性セグメントが結晶性セグメントの過度な分子運動を即時に抑制し、且つ、微細な海島構造により結晶性セグメントの画像表面への露出を防ぐことで、速やかな画像の硬度回復が可能なトナーが得られた。
即ち、本発明では好適な態様での結晶性樹脂(セグメント)と非晶性樹脂(セグメント)とを複合化することにより、低温定着性を有すると共に、充分な強度と滑性を備え熱及び力学的なストレス耐久性に優れ、ブロッキングや凝集、電荷漏えいなどが生じ難い。また、本発明では結晶性ポリエステル樹脂(A1)と非晶性ポリエステル樹脂(A2)と非晶性樹脂(B)とは、いずれもその材料について特に制限なく用いることができ、材料の選択性に優れ、顔料分散性についても好適なものを選択することができる。
[平均値算出方法]
(I)300nm四方の範囲における位相像10点を二値化
(II)前記位相像10点中の前記第一の位相差像におけるドット状の構造の最大フェレ径または周期的な構造の最小フェレ径を計測
(III)前記ドット状の構造の最大フェレ径および周期的な構造の最小フェレ径の上位30点の平均値を算出
次に、本発明に係る画像形成用トナー、並びに該画像形成用トナーを用いた現像剤、補給用現像剤、画像形成装置及びプロセスカートリッジについてさらに詳細に説明する。
尚、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な実施の形態であるから技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は以下の説明において本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
本発明に係る画像形成用トナーは、着色剤、結着樹脂及び離型剤を含有する。
結着樹脂は、結晶性ポリエステル樹脂(A1)に由来する構造単位と非結晶性ポリエステル樹脂(A2)に由来する構造単位とを有する共重合樹脂(A)と、非晶性樹脂(B)と、を含み、前記非晶性樹脂(B)は、結着樹脂中に30〜70重量%含有される。
非晶性樹脂(B)の含有率が結着樹脂中に30重量%未満であると、熱および機械的耐久性に対する余裕度がなくなり、安定性を保てなくなるため好ましくない。また、低温定着性は得られるものの、定着温度域における貯蔵弾性率が過剰に低下し、定着温度幅が狭くなるケースがあり、機種汎用性が低下することがあるため好ましくない。
一方、非晶性樹脂(B)の含有率が結着樹脂中に70重量%を超えると、熱及び機械的な耐久性は向上するが、結晶性樹脂による定着温度域での低粘性化を図れず、安定性と低温定着のトレードオフを解消できなくなるため好ましくない。
共重合樹脂(A)は、結着樹脂中に30〜70重量%含有されることで、熱及び機械的な機内でのストレス耐久性と低温定着性を両立できるため好ましい。
また、本発明では、その効果を損なわない範囲で第3成分として、上述の(A1)と同様の結晶性樹脂を追加投入しうる。その際、結晶性樹脂は、共重合体が有するミクロ相分離ドメイン内部に封じ込めることができる。
ブロック共重合体とは、異種高分子鎖を共有結合で結合させたものである。一般に、異種高分子鎖は、お互いに非相溶である系が多く、水と油のように、混ざり合うことはない。単純混合系では、異なる高分子鎖は独立に動けるので、マクロ相分離するが、共重合体の場合、異なる高分子鎖同士が連結されているため、マクロ相分離することができない。しかし、両者は、連結しているとはいえ、同種の高分子鎖同士で凝集して可能な限り離れようとするため、高分子鎖の大きさの程度で交互に、Aが多い部分と、Bが多い部分という様に分かれるしかない。このため、成分Aと成分Bの相混合度、組成、および長さ(分子量および分布)、さらに両者の配合比率などを変えると、相分離する形(構造)が変化し、例えば、A.K.Khandpur, S.Forster, and F.S.Bates, Macromolecules, 28 (1995) 8796-8806.などで例示されている様にSphere構造、Cylinder構造、Gyroid構造、Lamellar構造などの周期的秩序メソ構造を制御しうる。
まず、トナーを酢酸エチル、THFなどの溶媒を用いて溶解する(ソックスレー抽出でも可)。次いで、冷却機能付き高速遠心分離装置を用いて、例えば20℃、10,000rpm×10minの遠心操作に供し、可溶分と不溶分に分離する。可溶分については、再沈殿を複数回行って精製を行う。この処理により、高度に架橋された樹脂成分、顔料、ワックスなどを分離することができる。
得られた精製膜については、まず、DSC測定を行ってTg、融点、結晶化挙動などを把握する。冷却降温時に結晶化ピークが観られた場合、その温度域で24h以上アニーリングして結晶成分を成長させる。結晶化は観られないが、融解ピークが観られた場合、融点−10℃程度の温度でアニーリングを行う。これにより、各種転移点及び結晶性骨格の存在を把握することができる。
次に、SPM(AFM)観察、場合によってはTEM観察も併用して相分離構造の有無を確認し、所謂ミクロ相分離構造が確認できた場合には、共重合体、あるいは高い分子内/間相互作用を有する系であるということになる。
さらに、精製膜について、FT−IR測定、NMR測定(1H,13C)、GC/MS測定、場合によっては、分子構造をより詳細に分析できるNMR測定(2D)を行うことで、その組成、構造および各種特性を把握でき、例えば、ポリエステル骨格やウレタン結合の存在、それらの組成、組成比を確認することが出来る。
以下では、上記で紹介した各種測定法の手順や条件の一例を示す(SPM(AFM)観察のみは後述する)。
ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)測定装置(例えば、HLC−8220GPC(東ソー社製))を用いて測定することができ、フラクションコレクター付きのものが好ましい。
カラムとしては、TSKgel SuperHZM−H 15cm 3連(東ソー社製)などを好適に使用できる。測定する樹脂は、テトラヒドロフラン(THF)(安定剤含有、和光純薬製)にて0.15質量%溶液にし、0.2μmフィルターで濾過した後、その濾液を試料として用いた。前記THF試料溶液を測定装置に100μl注入し、温度40℃の環境下にて、流速0.35ml/分間で測定した。
分子量は単分散ポリスチレン標準試料により作成された検量線を用いて計算を行った。前記標準ポリスチレン試料としては、昭和電工社製ShowdexSTANDARDシリーズおよびトルエンを用いた。以下の3種類の単分散ポリスチレン標準試料のTHF溶液を作成し上記の条件で測定を行い、ピークトップの保持時間を単分散ポリスチレン標準試料の光散乱分子量として検量線を作成した。
溶液A:S-7450 2.5mg,S-678 2.5mg,S-46.5 2.5mg,S-2.90 2.5mg,THF 50ml
溶液B:S-3730 2.5mg,S-257 2.5mg,S-19.8 2.5mg,S-0.580 2.5mg,THF 50ml
溶液C:S-1470 2.5mg,S-112 2.5mg,S-6.93 2.5mg,トルエン2.5mg,THF 50ml
検出器にはRI(屈折率)検出器を用いることが出来るが、フラクション分画などを行う際にはより感度の高いUV検出器を使用することができる。
サンプル5mgをTAインスツルメンツ社製T−Zero簡易密閉パンに封入し、示差走査熱量計(DSC)(TAインスツルメンツ社製Q2000)を用いて測定した。測定は、窒素気流下、1st.ヒーティングとして、40℃から150℃まで5℃/分で昇温し、5分間保持した後、−70℃まで5℃/minで冷却し、5分間保持した。次いで2nd.ヒーティングとして、昇温速度5℃/分で昇温して熱変化を測定し、「吸発熱量」と「温度」のグラフを描き、定法に従ってTg、冷結晶化、融点、結晶化温度などを求めた。なお、Tgは1st.ヒーティングのDSC曲線からミッドポイント法によって得た値を使用した。なお、昇温時に±0.3℃のモジュレーションをエンタルピー緩和成分を分離することも可能である。
■手順
(1)試料をRuO4水溶液の雰囲気に曝して、2時間染色を施した。
(2)試料をガラスナイフでトリミング後、ウルトラミクロトームを使用して下記条件で切片を作製した。
―切削条件―
切削厚み:75nm
切削速度:0.05〜0.2 mm/sec
ダイヤモンドナイフ(Ultra Sonic35°)使用
(3)メッシュ上に切片を固定し、RuO4水溶液の雰囲気に曝して5分間切片染色を施した。
使用装置:日本電子製 透過型電子顕微鏡 JEM−2100F
加速電圧:200kV
形態観察:明視野法
設定条件:spot size:3,CLAP:1,OLAP:3,Alpha:3
FT−IRスペクトル測定は、FT−IRスペクトロメータ(パーキンエルマー社製、商品名「Spectrum One」)を用いて(16スキャン、分解能:2cm−1)、中赤外領域(400−4000cm−1)で行った。
サンプルを重クロロホルム中に可能な限り高濃度で溶解させた後、5mmφのNMRサンプルチューブに入れ、各種NMR測定に供した。測定装置はJEOL Resonance社製のJNM−ECX−300を使用した。
測定温度は何れも30℃とし、1H−NMR測定は、積算回数256回、繰り返し時間5.0sで行った。13C測定は、積算回数10,000回、繰り返し時間1.5sとした。得られるケミカルシフトから成分を帰属し、該当するピークの積分値をプロトン乃至カーボン数で除した数値から配合比を算出することが可能である。
更に詳細な構造解析を行う場合は、二量子フィルター1H−1Hシフト相関二次元NMR測定(DQF−COSY)測定などを行うことも可能であり、この場合は、積算回数1,000回、繰り返し時間2.45sまたは2.80sで行い、得られたスペクトルからそのカップリング状態、即ち反応サイトを特定することも出来るが、通常の1Hおよび13C測定で十分に判別可能である。
本分析は反応試薬を用いた反応熱分解ガスクロマトグラフー質量分析(GC/MS)法を実施した。尚、反応熱分解GC/MS法で使用する反応試薬は水酸化テトラメチルアンモニウム(TMAH)の10%メタノール溶液(東京化成工業)を用いた。GC−MS装置は島津製作所製QP2010(計測器管理No.040108Z)、データ解析ソフトは島津製作所製GCMSsolution、加熱装置はフロンティア・ラボ製Py2020Dを使用した。
反応熱分解温度: 300℃
カラム:Ultra ALLOY−5 L=30m ID=0.25mm Film=0.25μm
カラム昇温: 50℃(保持1分)〜10℃/min〜330℃(保持11分)
キャリアガス圧力: 53.6 kPa一定
カラム流量: 1.0ml/min
イオン化法: EI法 (70eV)
質量範囲: m/z 29〜700
注入モード: Split (1:100)
ブロック共重合樹脂(A)中の非結晶性ポリエステル樹脂(A2)としては特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
また、非晶性樹脂(B)としては特に制限はなく、周知慣用されている樹脂の中から目的に応じて適宜選択することができるが、主たる記録媒体(転写材)である紙との親和性に優れ、かつトナーの耐熱保存性に優れる点から、非結晶性ポリエステル樹脂であることが好ましい。
同様の指標として、重量平均分子量が挙げられ、目的に応じて適宜選択することができるが、2,500〜20,000が好ましい。なお、非結晶性ポリエステル樹脂(A2)、及び非晶性樹脂(B)の重量平均分子量は、例えば、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)により測定することができる。
上述した樹脂の分子構造は、溶液や固体によるNMR測定の他、GC/MS、LC/MS、IR測定などにより確認することができる。
ただし、上述した非晶性樹脂(B)は、共重合樹脂で使用される非晶性樹脂(非結晶性ポリエステル樹脂(A2))と相溶することが必要であり、非相溶である場合にはトナー粒子内で共重合樹脂(A)と非晶性樹脂(B)の相分離が生じる。この際に、着色剤が非晶性樹脂(B)層内に保持されてしまうため、トナー全体に顔料を分散することができないことから定着画像に色ムラが生じてしまうことがある。
ブロック共重合樹脂(A)中の結晶性ポリエステル樹脂(A1)としては特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。結晶性ポリエステル樹脂とすることで、定着時にシャープメルトし、低分子量化しても充分な可とう性、及び耐久性を有する。前記結晶性ポリエステル樹脂の中でも、優れたシャープメルト性を有する点から、脂肪族ポリエステル樹脂が特に好ましい。前記脂肪族ポリエステル樹脂は、多価アルコールと、多価カルボン酸、多価カルボン酸無水物、多価カルボン酸エステル等の多価カルボン酸および/またはその誘導体とを重縮合させて得られる。また、ポリカプロラクトンの如き開環重合系も好適に使用しうる。
前記多価アルコールとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ジオール、3価以上のアルコールが挙げられる。
前記飽和脂肪族ジオールとしては、例えば、エチレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,7−ヘプタンジオール、1,8−オクタンジオール、1,9−ノナンジオール、1,10−デカンジオール、1,11−ウンデカンジオール、1,12−ドデカンジオール、1,13−トリデカンジオール、1,14−テトラデカンジオール、1,18−オクタデカンジオール、1,20−エイコサンジオール、などが挙げられる。これらは1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
これらの中でも、結晶性ポリエステル樹脂の結晶性が高く、シャープメルト性に優れる点で、エチレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,8−オクタンジオール、1,10−デカンジオール、1,12−ドデカンジオールが特に好ましい。
前記多価カルボン酸としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、2価のカルボン酸、3価以上のカルボン酸が挙げられる。
なお、前記多価カルボン酸としては、前記飽和脂肪族ジカルボン酸、前記芳香族ジカルボン酸の他に、スルホン酸基を持つジカルボン酸、2重結合を持つジカルボン酸、などを含有していてもよい。
結晶性ポリエステル樹脂(A1)の結晶性、分子構造等については、NMR測定、示差走査熱量計(DSC)測定、X線回折測定、GC/MS測定、LC/MS測定、赤外線吸収(IR)スペクトル測定、などにより確認することができる。
共重合の方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、以下の(1)から(4)のいずれかの方法、などが挙げられるが、分子設計の自由度の観点から(1)および(3)のいずれかが好ましく、(1)がより好ましい。
(2)予め重合反応により調製した非晶性樹脂(A2)と、予め重合反応により調製した結晶性ポリエステル樹脂(A1)とを溶融混練し、減圧下でエステル交換反応により調製する方法。
(3)予め重合反応により調製した結晶性樹脂と、非晶性樹脂(A2)用モノマーとを溶融混練し、減圧下でエステル交換反応により調製する方法。
(4)予め重合反応により調製した結晶性ポリエステル樹脂(A1)の水酸基を重合開始成分として使用し、前記結晶性ポリエステル樹脂(A1)のポリマー鎖末端から非晶性樹脂(A2)を開環重合し共重合する方法。
共重合樹脂(A)調製における伸長材の使用量としては、ポリエステルポリオール総モル数/イソシアネート総モル数(NCO/OH)として、0.50〜0.75の範囲が好適である。NCO/OHが0.50を下回る場合、非晶性ポリエステル樹脂(A2)と結晶性ポリエステル樹脂(A1)との接合が不充分で、独立に存在する成分が多くなり、品質の安定性を担保することが出来ないため好ましくない。一方、NCO/OHが0.75を超える場合、共重合樹脂(A)の分子量、およびウレタン基間の相互作用の影響が強くなりすぎてしまい、流動、変形性が不要な場面では有効に寄与するが、定着等、流動性が必要な場面で充分な流動、変形性を担保できず、本発明の目的を満足することが出来ない。
なお、前記共重合樹脂(A)の分子構造、結晶性やミクロ相分離構造などの高次構造については、従来公知の手法により容易に解析できる。具体的には、高分解能NMR測定(1H,13C等)、示差走査熱量計(DSC)測定、広角X線回折測定、(熱分解)GC/MS測定、LC/MS測定、赤外線吸収(IR)スペクトル測定、原子間力顕微鏡観察、TEM観察などにより確認することができる。
メインバインダーの構成としては、ブロック共重合樹脂(A)と非晶性樹脂(B)が混合されている。かかる構成とすることで、非晶性樹脂(B)によって保存や定着後の機内搬送工程など、流動、変形性が不要な場面での運動性を拘束し、ブロック共重合樹脂(A)によって定着等、流動性が必要なケースでの流動、変形性を担保させる。
前述の共重合体(A)が有する結晶性ポリエステル樹脂(A1)由来の構造単位の他に、さらに結晶性樹脂(C)を含有することができる。
結晶性樹脂(C)としては、周知慣用されている結晶性樹脂を用いることができるが、結晶性ポリエステル樹脂を用いることが好ましく、該結晶性ポリエステル樹脂としては上述した結晶性ポリエステル樹脂(A1)と同一のものが好適なものとして挙げられる。
<AFM(原子間力顕微鏡、Atomic Force Microscope)により求められる特性について>
本発明に係る画像形成用トナーに用いられる結着樹脂は、タッピングモードAFMによって観察される位相像を、前記位相像における位相差の最大値と最小値との中間値を閾値として二値化処理した二値化像とし、該二値化像における位相差の大きい部位からなる第一の位相差像と、位相差の小さい部位からなる第二の位相差像とすると、前記第一の位相差像が前記第二の位相差像中にドット状、及び/または周期的な構造をとる。また、前記第一の位相差像の分散相におけるドット状の構造の最大フェレ径(分散径)、または周期的な構造の最小フェレ径(幅)の平均が100nm未満であり、10nm以上100nm未満であることが好ましい。
[平均値算出方法]
(I)300nm四方の範囲における位相像10点を二値化
(II)前記位相像10点中の前記第一の位相差像におけるドット状の構造の最大フェレ径または周期的な構造の最小幅を計測
(III)前記ドット状の構造の最大フェレ径および周期的な構造の最小フェレ径の上位30点の平均値を算出
尚、ドメイン形状が縞状であり、最大フェレ径が300nm以上の場合にのみ、最大フェレ径でなく、最小フェレ径あるいは線幅(縞状の縞における最小フェレ径)をドメイン径とする。
本発明では、結着樹脂を、前述した変形や圧力の緩和に有効に作用し、強靭性を向上しうる位相差の大きい部位からなる第一の位相差像を、位相差の小さい部位からなる第二の位相差像の相中に微細な構造を持って分散させる構成とした。かかる構成とすることで、樹脂の靭性向上と緩和性のトレードオフの関係を解消できることを知見した。
この結着樹脂の内部分散状態は、原子間力顕微鏡(AFM)によるタッピングモードによる位相像によって確認される。原子間力顕微鏡におけるタッピングモードとは、Surface Science Letter,290,668(1993)に記載されている方法であり、位相像とは、例えばPolymer,35,5778(1994)、Macromolecules,28,6773(1995)等に説明が記載されているように、カンチレバーを振動させながら、試料表面の形状を測定する。このとき、試料表面の粘弾性的性質により、カンチレバーを振動元であるドライブと、実際の振動との間に位相差が生じる。この位相差をマッピングしたものが位相像である。軟質な部位は位相の遅れが大きく、硬質部分は位相の遅れが小さく観察される。
前記位相像を得るためのサンプルとしては、例えばライカ製ウルトラミクロトームULTRACUT UCTを用いて以下の条件で結着樹脂のブロックを切断して切片を出したものを用いることで観察できる。
・切削速度:0.4mm/sec
・ダイヤモンドナイフ(Ultra Sonic 35°)使用
・ target percent:−5%
・ amplitude setpoint:315mV
・ scan rate:1Hz
・ scan points:256×256
・ scan angle:0°
明らかに画像ノイズとして判断される、乃至画像ノイズか位相差像かの判別が難しい微小径画像(図3)については、平均径の算出からは除外する。具体的には、観測された位相像中、最大の最大フェレ径をもつ第一の位相差像に対し、同一画像上に存在する面積比100分の1以下の第一の位相差像は平均径の計算には使用しないものとする。前記最大フェレ径とは、位相差像を2本の平行線で挟んだ際に、最大となる平行線間距離のことである。
尚、ドメイン形状が縞状であり、最大フェレ径が300nm以上の場合にのみ、最大フェレ径でなく、最小フェレ径をドメイン径とする。図4は、本発明に用いられる結着樹脂のタッピングモードAFMにより観察される周期的な構造を示す位相像の一例である。
本発明の骨子は、結晶性セグメントと非晶性セグメントを化学的に結合させ、各セグメントの構造を制御し、非晶性樹脂の特性を改質するとともに、結晶性セグメントの分子運動を拘束する技術手段を見出したことにある。
パルス法NMRにおける測定法としては、ハーンエコー法、ソリッドエコー法、CPMG法(カー・パーセル・メイブーム・ギル法)あるいは90°パルス法などが挙げられ、何れも好適に用いることが出来る。本発明におけるトナー及び結着樹脂は中程度のスピン−スピン緩和時間(T2)を有するので、ハーンエコー法が最も適している。一般的に、ソリッドエコー法および90°パルス法は、短いT2の測定に適し、ハーンエコー法は、中程度のT2の測定に適し、CPMG法は、長いT2の測定に適している。
さらに、画像搬送時の耐擦性に関する分子運動性の尺度であるt’70は、0.8ms以下であることが好ましい。0.8msを超える場合、分子運動性が充分に拘束される前に、定着後の排紙工程におけるローラや搬送部材等との接触、摺擦することになり、画像表面に傷跡や光沢度の変化などが発生するため、好ましくない。
本測定は、ブルカー・オプティクス社製「Minispec−MQ20」を用いて行った。測定は、観測核は1H、共鳴周波数が19.65MHz、測定間隔5sの条件で行い、ハーンエコー法のパルスシーケンス(90゜x−Pi−180゜x)にて減衰曲線を測定した。なお、Piは0.01〜100ms、データポイント数は100点、積算回数は32回として測定温度を130℃→70℃の順に温度変えて行った。
サンプルは、トナー粉体0.2g、もしくは主成分であるトナー樹脂粉0.2gを専用のサンプル管中に入れ、磁場の適正範囲までサンプル管に挿入して測定した。この測定によって、各サンプルについて、130℃におけるスピン−スピン緩和時間(t130)、および130℃から70℃まで降温したときの70℃におけるスピン−スピン緩和時間(t’70)を、夫々求めた。
本発明における結晶性ポリエステル樹脂(A1)に由来する構造単位と非結晶性ポリエステル樹脂(A2)に由来する構造単位とを有する共重合樹脂(A)の体積平均分子量Mwは、上記諸特性を成立させ、かつ低温定着性と耐熱保存性の両立性の観点から20,000〜150,000であることが好ましい。
20,000より小さい場合は特にトナーの耐熱保存性が悪化する傾向にあり、さらに、耐ホットオフセット性が悪化する傾向にある。また、150,000より大きい場合は特に低温での定着時にトナーが充分に溶融せず、画像の剥がれが生じ易くなるため、トナーの低温定着性が悪化する傾向にあるため、好ましくない。
溶液B:S−3730 2.5mg, S−257 2.5mg, S−19.8 2.5mg, S−0.580 2.5mg, THF 50ml
溶液C:S−1470 2.5mg, S−112 2.5mg, S−6.93 2.5mg, トルエン2.5mg, Thf 50ml
―着色剤―
本発明の画像形成用トナーに用いられる着色剤としては、特に制限はなく、公知の着色剤から目的に応じて適宜選択することができる。
前記トナーの着色剤の色としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、ブラックトナー、シアントナー、マゼンタトナー及びイエロートナーから選択される少なくとも1種とすることができる。各色のトナーは着色剤の種類を適宜選択することにより得ることができるが、カラートナーであることが好ましい。
前記離型剤としては、特に制限はなく、目的に応じて公知のものの中から適宜選択することができ、例えば、カルボニル基含有ワックス、ポリオレフィンワックス、長鎖炭化水素等のワックス類が挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、カルボニル基含有ワックスが好ましい。
前記ポリアルカン酸エステルとしては、例えば、カルナバワックス、モンタンワックス、トリメチロールプロパントリベヘネート、ペンタエリスリトールテトラベヘネート、ペンタエリスリトールジアセテートジベヘネート、グリセリントリベヘネート、1,18−オクタデカンジオールジステアレートなどが挙げられる。前記ポリアルカノールエステルとしては、例えば、トリメリット酸トリステアリル、ジステアリルマレエートなどが挙げられる。前記ポリアルカン酸アミドとしては、例えば、ジベヘニルアミドなどが挙げられる。前記ポリアルキルアミドとしては、例えば、トリメリット酸トリステアリルアミドなどが挙げられる。前記ジアルキルケトンとしては、例えば、ジステアリルケトンなどが挙げられる。これらカルボニル基含有ワックスの中でも、ポリアルカン酸エステルが特に好ましい。
前記ポリオレフィンワッックスとしては、例えば、ポリエチレンワックス、ポリプロピレンワックスなどが挙げられる。
前記長鎖炭化水素としては、例えば、パラフィンワッックス、サゾールワックスなどが挙げられる。
前記離型剤の融点は、例えば、示差走査熱量計(TA−60WS及びDSC−60(島津製作所製))を用いて測定することができる。即ち、まず、離型剤5.0mgをアルミニウム製の試料容器に入れ、該試料容器をホルダーユニットに載せ、電気炉中にセットする。次いで、窒素雰囲気下、0℃から昇温速度10℃/minで150℃まで昇温し、その後、150℃から降温速度10℃/minで0℃まで降温した後、更に昇温速度10℃/minで150℃まで昇温してDSC曲線を計測する。得られたDSC曲線から、DSC−60システム中の解析プログラムを用いて、2回目の昇温時における融解熱の最大ピーク温度を融点として求めることができる。
また、トナーに適切な帯電能を付与するために、必要に応じて帯電制御剤をトナーに含有させることも可能である。
帯電制御剤としては、公知の帯電制御剤がいずれも使用可能である。有色材料を用いると色調が変化することがあるため、無色乃至白色に近い材料が好ましく、例えば、トリフェニルメタン系染料、モリブデン酸キレート顔料、ローダミン系染料、アルコキシ系アミン、4級アンモニウム塩(フッ素変性4級アンモニウム塩を含む)、アルキルアミド、燐の単体又はその化合物、タングステンの単体又はその化合物、フッ素系活性剤、サリチル酸の金属塩、サリチル酸誘導体の金属塩などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
本トナーは流動性改質や帯電量調整、電気特性の調整などの目的として各種の外添剤を添加することが出来る。外添剤としては、特に制限はなく、公知のものの中から目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、シリカ微粒子、疎水化されたシリカ微粒子、脂肪酸金属塩(例えばステアリン酸亜鉛、ステアリン酸アルミニウムなど);金属酸化物(例えばチタニア、アルミナ、酸化錫、酸化アンチモンなど)又はこれらの疎水化物、フルオロポリマーなどが挙げられる。これらの中でも、疎水化されたシリカ微粒子、チタニア粒子、疎水化されたチタニア微粒子、が好適に挙げられる。
前記外添剤として樹脂微粒子も添加することができる。例えばソープフリー乳化重合や懸濁重合、分散重合によって得られるポリスチレン;メタクリル酸エステル、アクリル酸エステルの共重合体;シリコーン、ベンゾグアナミン、ナイロン等の重縮合系;熱硬化性樹脂による重合体粒子が挙げられる。このような樹脂微粒子を併用することによってトナーの帯電性が強化でき、逆帯電のトナーを減少させ、地肌汚れを低減することができる。前記樹脂微粒子の添加量は、前記トナーに対し0.01〜5質量%が好ましく、0.1〜2質量%がより好ましい。
前記流動性向上剤を用いて表面処理すると、トナー粒子表面の疎水性が向上し、高湿度下においても流動特性や帯電特性の低下を抑制することができる。
前記流動性向上剤としては、例えば、シランカップリング剤、シリル化剤、フッ化アルキル基を有するシランカップリング剤、有機チタネート系カップリング剤、アルミニウム系のカップリング剤、シリコーンオイル、変性シリコーンオイルなどが挙げられる。
前記クリーニング性向上剤をトナーに添加すると、感光体や一次転写媒体に残存する転写後の現像剤が除去されやすくなる。
前記クリーニング性向上剤としては、例えば、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸等の脂肪酸金属塩;ポリメタクリル酸メチル粒子、ポリスチレン粒子等のソープフリー乳化重合を用いて得られる樹脂粒子などが挙げられる。前記樹脂粒子は、粒度分布が狭いことが好ましく、体積平均粒子径が0.01μm〜1μmであることが好ましい。
前記磁性材料としては、特に制限はなく、目的に応じて公知のものの中から適宜選択することができ、例えば、鉄粉、マグネタイト、フェライトなどが挙げられる。これらの中でも、色調の点で白色の磁性材料が好ましい。
本発明の画像形成用トナーの製造方法は、特に限定されないが、溶解懸濁法、乳化凝集法等の公知の湿式造粒法、粉砕法が挙げられる。混練による分子切断や高分子量樹脂と低分子量樹脂の均一混練の難しさから、結着樹脂の混練を伴わない製造方法である、溶解懸濁法、乳化凝集法が好ましく、さらにトナー粒子中の樹脂均一性の観点から溶解懸濁法が特に好ましい。
溶解懸濁法によるトナーの製造は次のようにして行う。
先ず、上記の着色剤、結着樹脂、離型剤等のトナー材料を有機溶媒中に分散あるいは溶解させトナー材料液を作り、次にトナー材料液を界面活性剤、樹脂微粒子の存在下、水系媒体中で乳化させることにより粒子を得ることができる。
有機溶媒は、沸点が100℃未満の揮発性であることが、トナー母体粒子形成後の除去が容易である点から好ましい。具体的には、トルエン、キシレン、ベンゼン、四塩化炭素、塩化メチレン、1,2−ジクロロエタン、1,1,2−トリクロロエタン、トリクロロエチレン、クロロホルム、モノクロロベンゼン、ジクロロエチリデン、酢酸メチル、酢酸エチル、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトンなどを単独あるいは2種以上組合せて用いることができる。特に、トルエン、キシレン等の芳香族系溶媒および塩化メチレン、1,2−ジクロロエタン、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素、酢酸エチルが好ましい。有機溶媒の使用量は、前記トナー材料100重量部に対し、通常0〜300重量部、好ましくは0〜100重量部、さらに好ましくは25〜70重量部である。
水系媒体は、水単独でもよいし、アルコール(メタノール、イソプロピルアルコール、エチレングリコールなど)、ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフラン、セルソルブ類(メチルセルソルブなど)、低級ケトン類(アセトン、メチルエチルケトンなど)などの有機溶媒を含むものであってもよい。
トナー材料液100重量部に対する水系媒体の使用量は、通常50〜2000重量部、好ましくは100〜1000重量部である。50重量部未満ではトナー材料液の分散状態が悪く、所定の粒径のトナー粒子が得られない。20000重量部を超えると経済的でない。
また、水系媒体中に界面活性剤、樹脂微粒子等の分散剤を適宜加えるのは、着色剤、ハイブリッド樹脂、離型剤等の分散を良好にするためである。
界面活性剤としては、アルキルベンゼンスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、リン酸エステルなどのアニオン性界面活性剤、アルキルアミン塩、アミノアルコール脂肪酸誘導体、ポリアミン脂肪酸誘導体、イミダゾリンなどのアミン塩型や、アルキルトリメチルアンモニム塩、ジアルキルジメチルアンモニウム塩、アルキルジメチルベンジルアンモニウム塩、ピリジニウム塩、アルキルイソキノリニウム塩、塩化ベンゼトニウムなどの4級アンモニウム塩型のカチオン性界面活性剤、脂肪酸アミド誘導体、多価アルコール誘導体などの非イオン界面活性剤、例えばアラニン、ドデシルジ(アミノエチル)グリシン、ジ(オクチルアミノエチル)グリシンやN−アルキル−N,N−ジメチルアンモニウムベタインなどの両性界面活性剤が挙げられる。
樹脂微粒子は、水性分散体を形成しうる樹脂であればいかなる樹脂も使用でき、熱可塑性樹脂でも熱硬化性樹脂でもよい。例えばビニル系樹脂、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂、ケイ素系樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、ユリア樹脂、アニリン樹脂、アイオノマー樹脂、ポリカーボネート樹脂等が挙げられる。樹脂としては、上記の樹脂を2種以上併用しても差し支えない。
このうち好ましいのは、微細球状樹脂粒子の水性分散体が得られやすい点から、ビニル系樹脂、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂及びそれらの併用が好ましい。例えばビニル系樹脂としては、ビニル系モノマーを単独重合また共重合したポリマーで、例えば、スチレン−(メタ)アクリル酸エステル共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、(メタ)アクリル酸−アクリル酸エステル重合体、スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−無水マレイン酸共重合体、スチレン−(メタ)アクリル酸共重合体等の樹脂が挙げられる。樹脂微粒子の平均粒径は5〜200nm、好ましくは20〜300nmである。また、リン酸三カルシウム、炭酸カルシウム、酸化チタン、コロイダルシリカ、ヒドロキシアパタイト等の無機化合物分散剤も用いることができる。
上記の樹脂微粒子、無機化合物分散剤と併用して使用可能な分散剤として、高分子系保護コロイドにより分散液滴を安定化させても良い。例えばアクリル酸、メタクリル酸、α−シアノアクリル酸、α−シアノメタクリル酸、イタコン酸、クロトン酸、フマル酸、マレイン酸または無水マレイン酸などの酸類、あるいは水酸基を含有する(メタ)アクリル系単量体、例えばアクリル酸−β−ヒドロキシエチル、メタクリル酸−β−ヒドロキシエチル、アクリル酸−β−ヒドロキシプロビル、メタクリル酸−β−ヒドロキシプロピル、アクリル酸−γ−ヒドロキシプロピル、メタクリル酸−γ−ヒドロキシプロピル、アクリル酸−3−クロロ2−ヒドロキシプロビル、メタクリル酸−3−クロロ−2−ヒドロキシプロピル、ジエチレングリコールモノアクリル酸エステル、ジエチレングリコールモノメタクリル酸エステル、グリセリンモノアクリル酸エステル、グリセリンモノメタクリル酸エステル、N−メチロールアクリルアミド、N−メチロールメタクリルアミドなど、ビニルアルコールまたはビニルアルコールとのエーテル類、例えばビニルメチルエーテル、ビニルエチルエーテル、ビニルプロピルエーテルなど、またはビニルアルコールとカルボキシル基を含有する化合物のエステル類、例えば酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、酪酸ビニルなど、アクリルアミド、メタクリルアミド、ジアセトンアクリルアミドあるいはこれらのメチロール化合物、アクリル酸クロライド、メタクリル酸クロライドなどの酸クロライド類、ビニルピリジン、ビニルピロリドン、ビニルイミダゾール、エチレンイミンなどの含窒素化合物、またはその複素環を有するものなどのホモポリマーまたは共重合体、ポリオキシエチレン、ポリオキシプロピレン、ポリオキシエチレンアルキルアミン、ポリオキシプロピレンアルキルアミン、ポリオキシエチレンアルキルアミド、ポリオキシプロピレンアルキルアミド、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンラウリルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルフェニルエステル、ポリオキシエチレンノニルフェニルエステルなどのポリオキシエチレン系、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロースなどのセルロース類などが使用できる。
分散の方法としては特に限定されるものではないが、低速せん断式、高速せん断式、摩擦式、高圧ジェット式、超音波などの公知の設備が適用できる。この中でも、分散体の粒径を2〜20μmにするために高速せん断式が好ましい。高速せん断式分散機を使用した場合、回転数は特に限定はないが、通常1000〜30000rpm、好ましくは5000〜20000rpmである。分散時間は特に限定はないが、バッチ方式の場合は、通常0.1〜5分である。分散時の温度としては、通常、0〜150℃(加圧下)、好ましくは40〜98℃である。
乳化分散体(反応物)から有機溶媒を除去し、洗浄、乾燥してトナー母体粒子を得る。 有機溶媒を除去するためには、系全体を徐々に層流の攪拌状態で昇温し、一定の温度域で強い攪拌を与えた後、脱溶媒を行うことで紡錘形のトナー母体粒子が作製できる。また、分散安定剤としてリン酸カルシウム塩などの酸、アルカリに溶解可能な物を用いた場合は、塩酸等の酸により、リン酸カルシウム塩を溶解した後、水洗するなどの方法によって、トナー母体粒子からリン酸カルシウム塩を除去する。その他酵素による分解などの操作によっても除去できる。上記で得られたトナー母体粒子に、帯電制御剤を打ち込み、ついで、シリカ微粒子、酸化チタン微粒子等の無機微粒子を外添剤として母体粒子に付着させ、トナーを得る。なお、帯電制御剤の打ち込み、及び無機微粒子の外添は、ミキサー等を用いた公知の方法によって行われる。
着色樹脂粒子の体積平均粒径はコールターカウンター法により行われる。測定装置としては、コールターカウンターTA−IIやコールターマルチサイザーII、コールターマルチサイザーIII(いずれもコールター社製)があげられる。以下に測定方法について述べる。
チャンネルとしては、2.00〜2.52μm未満;2.52〜3.17μm未満;3.17〜4.00μm未満;4.00〜5.04μm未満;5.04〜6.35μm未満;6.35〜8.00μm未満;8.00〜10.08μm未満;10.08〜12.70μm未満;12.70〜16.00μm未満;16.00〜20.20μm未満;20.20〜25.40μm未満;25.40〜32.00μm未満;32.00〜40.30μm未満の13チャンネルを使用し、粒径2.00〜40.30μm未満の粒子を対象とする。
乳化凝集法を用いてトナーを製造する方法としては、少なくとも、結着樹脂分散体を、着色剤の分散体、ワックスの分散体等と凝集、融着させることによりトナースラリーを得て、公知の方法に従い、洗浄・濾過により回収し、乾燥することにより単離することができる。
粉砕法を用いてトナーを製造する方法としては、従来公知の手段に従い、少なくとも、結着樹脂、本発明の荷電制御剤及び着色剤からなるトナー組成物を機械的に混合する工程と、溶融混練する工程と、粉砕する工程と、分級する工程を有するトナーの製造方法が挙げられる。なお、機械的に混合する工程や溶融混練する工程において、粉砕又は分級する工程で得られる製品となるトナー以外のものを再利用してもよい。
溶融混練機としては、一軸、二軸の連続混練機やロールミルによるバッチ式混練機を用いることができる。具体的には、KTK型2軸押出機(神戸製鋼所社製)、TEM型押出機(東芝機械社製)、2軸押出機(ケイ・シー・ケイ社製)、PCM型2軸押出機(池貝鉄工所社製)、コニーダー(ブス社製)等が挙げられる。溶融混練は、結着樹脂の分子鎖を切断しないような条件で行う必要がある。溶融混練温度が結着樹脂の軟化点より低過ぎると、分子鎖の切断が起こり、高過ぎると、帯電制御剤、着色剤等の分散が進まないため、溶融混練温度は、樹脂の軟化点に応じて適宜設定されることが好ましい。
本発明の現像剤は、本発明の画像形成用トナーを少なくとも含有してなり、キャリア等の適宜選択したその他の成分を含有してなる。該現像剤としては、一成分現像剤であってもよいし、二成分現像剤であってもよいが、近年の情報処理速度の向上に対応した高速プリンタ等に使用する場合には、寿命向上等の点で前記二成分現像剤が好ましい。
前記画像形成用トナーを用いた前記一成分現像剤の場合、トナーの収支が行われても、トナーの粒子径の変動が少なく、現像剤担持体としての現像ローラへのトナーのフィルミングや、トナーを薄層化するためのブレード等の層厚規制部材へのトナーの融着がなく、現像手段の長期の使用(撹拌)においても、良好で安定した現像性及び画像が得られる。また、前記画像形成用トナーを用いた前記二成分現像剤の場合、長期にわたるトナーの収支が行われても、現像剤中のトナー粒子径の変動が少なく、現像手段における長期の撹拌においても、良好で安定した現像性が得られる。
キャリアとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、芯材と、該芯材を被覆する樹脂層(被覆層)とを有するものが好ましい。
前記芯材としては、磁性を有する粒子であれば特に限定されるものではなく、例えば、フェライト、マグネタイト、鉄、ニッケル等が好適に挙げられる。また、近年著しく進む環境面への適応性を配慮した場合には、フェライトであれば、従来の銅−亜鉛系フェライトではなく、例えば、マンガンフェライト、マンガン−マグネシウムフェライト、マンガン−ストロンチウムフェライト、マンガン−マグネシウム−ストロンチウムフェライト、リチウム系フェライト等を用いることが好適である。
被覆層は、少なくともバインダー樹脂を含有しており、必要に応じて無機微粒子等の他の成分を含有していても良い。
キャリアの被覆層を形成するためのバインダー樹脂としては、特に制限はなく、公知の樹脂の中から目的に応じて適宜選択できるが、例えば、ポリオレフィン(例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等)やその変性品、スチレン、アクリル樹脂、アクリロニトリル、ビニルアセテート、ビニルアルコール、塩化ビニル、ビニルカルバゾール、ビニルエーテル等を含む架橋性共重合物;オルガノシロキサン結合からなるシリコーン樹脂又はその変性品(例えば、アルキッド樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン、ポリイミド等による変性品);ポリアミド;ポリエステル;ポリウレタン;ポリカーボネート;ユリア樹脂;メラミン樹脂;ベンゾグアナミン樹脂;エポキシ樹脂;アイオノマー樹脂;ポリイミド樹脂、及びこれらの誘導体等が挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、シリコーン樹脂が特に好ましい。
前記ストレートシリコーン樹脂としては、KR271、KR272、KR282、KR252、KR255、KR152(信越化学工業社製)、SR2400、SR2405、SR2406(東レダウコーニングシリコーン社製)などが挙げられる。また、上記変性シリコーン樹脂の具体例としては、エポキシ変性物:ES−1001N、アクリル変性シリコーン:KR−5208、ポリエステル変性物:KR−5203、アルキッド変性物:KR−206、ウレタン変性物:KR−305(以上、信越化学工業社製)、エポキシ変性物:SR2115、アルキッド変性物:SR2110(東レダウコーニングシリコーン社製)等が挙げられる。
なお、前記シリコーン樹脂は、単体で用いることも可能であるが、架橋反応性成分、帯電量調整成分等を同時に用いることも可能である。該架橋反応性成分としては、シランカップリング剤等が挙げられる。該シランカップリング剤としては、例えば、メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、オクチルトリメトキシシラン、アミノシランカップリング剤等が挙げられる。
前記被覆層には、必要に応じて微粒子を含有させてもよく、該微粒子としては、特に制限はなく、従来公知の材料の中から目的に応じて適宜選択することができ、例えば、金属粉、酸化錫、酸化亜鉛、シリカ、酸化チタン、アルミナ、チタン酸カリウム、チタン酸バリウム、ホウ酸アルミニウム等の無機微粒子や、ポリアニリン、ポリアセチレン、ポリパラフェニレン、ポリ(パラ−フェニレンスルフィド)、ポリピロール、パリレン等の導電性高分子、カーボンブラック等の有機微粒子等が挙げられ、二種以上併用してもよい。
前記微粒子は、更に、表面が導電性処理をされていてもよい。このような導電性処理の方法としては、微粒子の表面に、アルミニウム、亜鉛、銅、ニッケル、銀、又はこれらの合金、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化スズ、酸化アンチモン、酸化インジウム、酸化ビスマス、スズをドープした酸化インジウム、アンチモンをドープした酸化スズ及び酸化ジルコニウム等を固溶体や融着の形態として被覆させる方法等が挙げられる。これらの中でも、酸化スズ、酸化インジウム、スズをドープした酸化インジウムを用いて導電性処理をする方法が好ましい。
前記被覆層の厚さとしては、0.1μm〜5μmであることが好ましく、0.3μm〜2μmであることが更に好ましい。
ここで、被覆層の厚さは、例えば、FIB(集束イオンビーム)でキャリア断面を作成後、透過型電子顕微鏡(TEM)、走査型透過電子顕微鏡(STEM)を用いて50点以上のキャリア断面を観察し、求めた膜厚の平均値として算出することができる。
キャリアへの被覆層の形成法としては、特に制限はなく、従来公知の被覆層形成方法が使用でき、バインダー樹脂又はバインダー樹脂前駆体を始めとする上述の被覆層用の原料を溶解した被覆層溶液を、芯材の表面に噴霧法又は浸漬法等を用いて塗布する方法が挙げられる。芯材表面に被覆層溶液を塗布し、塗布層が形成されたキャリアを加熱することにより、バインダー樹脂又はバインダー樹脂前駆体の重合反応を促進させることが好ましい。該加熱処理は、被覆層形成後、引き続きコート装置内で行っても良く、あるいは、被覆層形成後、通常の電気炉や焼成キルン等、別の加熱手段によって行っても良い。
加熱処理温度としては、使用する被覆層の構成材料によって異なるため、一概に決められるものではないが、120℃〜350℃程度が好ましく、被覆層構成材料の分解温度以下であることが特に好ましい。なお、該被覆層構成材料の分解温度としては、220℃程度までの上限温度であることが好ましく、加熱処理時間としては、5分〜120分間程度であることが好ましい。
前記キャリアの体積平均粒径は、10〜100μmの範囲であることが好ましく、20〜65μmの範囲であることがより好ましい。
前記キャリアの体積平均粒径が、10μm未満では前記芯材粒子の均一性が低下することに起因するキャリア付着が発生することがあり好ましくなく、100μmを超える場合には画像細部の再現性が悪く精細な画像が得られないことがあり好ましくない。
前記体積平均粒径の測定方法としては、粒度分布を測定できる機器であれば特に制限はなく、例えば、マイクロトラック粒度分布計:モデルHRA9320−X100(日機装(株)製)を用いて測定することができる。
前記体積抵抗率が9[log(Ω・cm)]未満の場合は非画像部でのキャリア付着が生じて好ましくなく、16[log(Ω・cm)]より大きい場合は現像時、エッジ部における画像濃度が強調される、いわゆるエッジ効果が顕著になり好ましくない。該体積抵抗率は必要に応じて、キャリアの被覆層の膜厚、前記導電性の微粒子の含有量を調整することで、該範囲内で任意に調整可能である。
また、前記現像剤が補給用現像剤である場合も、画像形成用トナーとキャリアとの混合割合を除き上述した二成分現像剤と同様の構成である。
キャリアを、キャリアとトナーから成る補給用現像剤とし、現像装置内の余剰の現像剤を排出しながら画像形成を行う画像形成装置に適用することで、極めて長期に渡って安定した画像品質が得られる。
つまり、現像装置内の劣化したキャリアと、補給用現像剤中の劣化していないキャリアを入れ替え、長期間に渡って帯電量を安定に保ち、安定した画像が得られる。本方式は、特に高画像面積印字時に有効である。高画像面積印字時の劣化は、キャリアへのトナースペントによるキャリア帯電能力低下が主なキャリアの劣化であるが、本方式を用いることで、高画像面積時には、キャリア補給量も多くなるため、劣化したキャリアが入れ替わる頻度が高くなる。これにより、極めて長期間に渡って安定した画像を得られる。
補給用現像剤の混合比率は、キャリア1質量部に対してトナーを2〜50質量部、好ましくは、5〜12質量部の配合割合とすることが好ましい。トナーが2質量部未満の場合には、補給キャリア量が多すぎ、キャリア供給過多となり現像装置中のキャリア濃度が高くなりすぎるため、トナーの帯電量が増加しやすい。又、トナーの帯電量が上がることにより、現像能力が下がり画像濃度が低下してしまう。また50質量部を超えると、補給用現像剤中のキャリア割合が少なくなるため、画像形成装置中のキャリアの入れ替わりが少なくなり、キャリア劣化に対する効果が期待できなくなる。
本発明の画像形成方法は、静電潜像形成工程と、現像工程と、転写工程と、定着工程とを少なくとも含み、更に必要に応じて適宜選択したその他の工程、例えば、除電工程、クリーニング工程、リサイクル工程、制御工程等を含む。
本発明に用いられる画像形成装置は、静電潜像担持体と、静電潜像形成手段と、現像手段と、転写手段と、定着手段とを少なくとも有してなり、更に必要に応じて適宜選択したその他の手段、例えば、除電手段、クリーニング手段、リサイクル手段、制御手段等を有してなる。
前記静電潜像形成工程は、静電潜像担持体上に静電潜像を形成する工程である。
前記静電潜像担持体(「電子写真感光体」、「感光体」と称することがある)としては、その材質、形状、構造、大きさ、等について特に制限はなく、公知のものの中から適宜選択することができるが、その形状としてはドラム状が好適に挙げられ、その材質としては、例えばアモルファスシリコン、セレン等の無機感光体、ポリシラン、フタロポリメチン等の有機感光体(OPC)、等が挙げられる。これらの中でも、長寿命性の点でアモルファスシリコン等が好ましい。
前記静電潜像の形成は、例えば、前記静電潜像担持体の表面を一様に帯電させた後、像様に露光することにより行うことができ、前記静電潜像形成手段により行うことができる。
前記静電潜像形成手段は、例えば、前記静電潜像担持体の表面を一様に帯電させる帯電器と、前記静電潜像担持体の表面を像様に露光する露光器とを少なくとも備える。
前記帯電器としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、導電性又は半導電性のロール、ブラシ、フィルム、ゴムブレード等を備えたそれ自体公知の接触帯電器、コロトロン、スコロトロン等のコロナ放電を利用した非接触帯電器、等が挙げられる。
前記帯電器としては、静電潜像担持体に接触乃至非接触状態で配置され、直流及び交流電圧を重畳印加することによって静電潜像担持体表面を帯電するものが好ましい。
また、前記帯電器が、静電潜像担持体にギャップテープを介して非接触に近接配置された帯電ローラであり、該帯電ローラに直流並びに交流電圧を重畳印加することによって静電潜像担持体表面を帯電するものが好ましい。
前記露光器としては、前記帯電器により帯電された前記静電潜像担持体の表面に、形成すべき像様に露光を行うことができる限り特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、複写光学系、ロッドレンズアレイ系、レーザー光学系、液晶シャッタ光学系、等の各種露光器が挙げられる。
なお、本発明においては、前記静電潜像担持体の裏面側から像様に露光を行う光背面方式を採用してもよい。
前記現像工程は、前記静電潜像を、本発明の前記現像剤を用いて現像して可視像を形成する工程である。
前記可視像の形成は、例えば、前記静電潜像を本発明の前記現像剤を用いて現像することにより行うことができ、前記現像手段により行うことができる。
前記現像手段は、例えば、本発明の前記現像剤を用いて現像することができる限り、特に制限はなく、公知のものの中から適宜選択することができ、例えば、本発明の前記現像剤を収容し、前記静電潜像に該現像剤を接触又は非接触的に付与可能な現像器を少なくとも有するものが好適であり、前記現像剤入り容器を備えた現像器等がより好ましい。
前記現像器内では、例えば、前記トナーと前記キャリアとが混合攪拌され、その際の摩擦により該トナーが帯電し、回転するマグネットローラの表面に穂立ち状態で保持され、磁気ブラシが形成される。該マグネットローラは、前記静電潜像担持体(感光体)近傍に配置されているため、該マグネットローラの表面に形成された前記磁気ブラシを構成する前記トナーの一部は、電気的な吸引力によって該静電潜像担持体(感光体)の表面に移動する。その結果、前記静電潜像が該トナーにより現像されて該静電潜像担持体(感光体)の表面に該トナーによる可視像が形成される。
前記現像器に収容させる現像剤は、本発明の前記現像剤である。
前記転写工程は、前記可視像を記録媒体に転写する工程であるが、中間転写体を用い、該中間転写体上に可視像を一次転写した後、該可視像を前記記録媒体上に二次転写する態様が好ましく、前記トナーとして二色以上、好ましくはフルカラートナーを用い、可視像を中間転写体上に転写して複合転写像を形成する第一次転写工程と、該複合転写像を記録媒体上に転写する第二次転写工程とを含む態様がより好ましい。
なお、前記中間転写体としては、特に制限はなく、目的に応じて公知の転写体の中から適宜選択することができ、例えば、転写ベルト等が好適に挙げられる。
前記転写器としては、コロナ放電によるコロナ転写器、転写ベルト、転写ローラ、圧力転写ローラ、粘着転写器、等が挙げられる。
なお、前記記録媒体としては、特に制限はなく、公知の記録媒体(記録紙)の中から適宜選択することができる。
前記定着工程は、記録媒体に転写された可視像を定着装置を用いて定着させる工程であり、各色の現像剤に対し前記記録媒体に転写する毎に行ってもよいし、各色の現像剤に対しこれを積層した状態で一度に同時に行ってもよい。
前記定着装置としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、公知の加熱加圧手段が好適である。前記加熱加圧手段としては、加熱ローラと加圧ローラとの組合せ、加熱ローラと加圧ローラと無端ベルトとの組合せ、等が挙げられる。
なお、本発明においては、目的に応じて、前記定着工程及び定着手段と共にあるいはこれらに代えて、例えば、公知の光定着器を用いてもよい。
前記除電工程は、前記静電潜像担持体に対し除電バイアスを印加して除電を行う工程であり、除電手段により好適に行うことができる。
前記除電手段としては、特に制限はなく、前記静電潜像担持体に対し除電バイアスを印加することができればよく、公知の除電器の中から適宜選択することができ、例えば、除電ランプ等が好適に挙げられる。
前記クリーニング手段としては、特に制限はなく、前記静電潜像担持体上に残留する前記トナーを除去することができればよく、公知のクリーナの中から適宜選択することができ、例えば、磁気ブラシクリーナ、静電ブラシクリーナ、磁気ローラクリーナ、ブレードクリーナ、ブラシクリーナ、ウエブクリーナ等が好適に挙げられる。
前記制御工程は、前記各工程を制御する工程であり、各工程は制御手段により好適に行うことができる。
前記制御手段としては、前記各手段の動きを制御することができる限り特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、シークエンサー、コンピュータ等の機器が挙げられる。
各色の画像形成ユニット120で形成された各色のトナー像は、ローラ14、15及び16に張架されて移動する中間転写体50上に順次転写(一次転写)され、重ね合わされて複合トナー像が形成される。
一方、給紙テーブル200においては、給紙ローラ142の一つを選択的に回転させ、ペーパーバンク143に多段に備える給紙カセット144の一つから記録紙を繰り出し、分離ローラ145で1枚ずつ分離して給紙路146に送出し、搬送ローラ147で搬送して複写機本体150内の給紙路148に導き、レジストローラ49に突き当てて止める。あるいは、給紙ローラを回転して手差しトレイ54上の記録紙を繰り出し、分離ローラ52で1枚ずつ分離して手差し給紙路53に導き、レジストローラ49に突き当てて止める。なお、レジストローラ49は、一般には接地されて使用されるが、記録紙の紙粉を除去するためにバイアスが印加された状態で使用されてもよい。次に、中間転写ベルト50上に形成された複合トナー像にタイミングを合わせてレジストローラ49を回転させることにより、中間転写ベルト50と二次転写ベルト24との間に記録紙を送出させ、複合トナー像を記録紙上に転写(二次転写)する。なお、複合トナー像を転写した中間転写ベルト50上に残留したトナーは、クリーニング装置17により除去される。
複合トナー像が転写された記録紙は、二次転写ベルト24より搬送された後、定着装置25により複合トナー像が定着される。次に、記録紙は、切換爪55により搬送経路が切り換えられ、排出ローラ56により排紙トレイ57上に排出される。あるいは、記録紙は、切換爪55により搬送経路が切り換えられ、シート反転装置28により反転され、裏面にも同様にして画像が形成された後、排出ローラ56により排紙トレイ57上に排出される。
窒素導入管、脱水管、攪拌器及び熱電対を装備した5Lの四つ口フラスコに、ジオールとしてプロピレングリコール、ジカルボン酸としてテレフタル酸ジメチルとアジピン酸ジメチルをモル比で85/15となるように仕込み、OH/COOH=1.2で仕込み、300ppmのチタンテトライソプロポキシドと共にメタノールを流出させながら反応させ、最終的に230℃に昇温して樹脂酸価が5以下になるまで反応させた。その後、20mmHg〜30mmHgの減圧で4時間反応させて線状ポリエステル樹脂を得た。得られた樹脂は、酸価(AV)0.80mgKOH/g、水酸基価(OHV)26.7mgKOH/g、Tg51.2℃、Mw7,500であった。
窒素導入管、脱水管、攪拌器及び熱電対を装備した5Lの四つ口フラスコに、ジオールとしてプロピレングリコール、ジカルボン酸としてテレフタル酸ジメチルとアジピン酸ジメチルをモル比で90/10となるように仕込み、OH/COOH=1.2で仕込み、300ppmのチタンテトライソプロポキシドと共にメタノールを流出させながら反応させ、最終的に230℃に昇温して樹脂酸価が5以下になるまで反応させた。その後、20mmHg〜30mmHgの減圧で4時間反応させて線状ポリエステル樹脂を得た。得られた樹脂は、酸価(AV)0.70mgKOH/g、水酸基価(OHV)27.8mgKOH/g、Tg59.2℃、Mw:7,400であった。
窒素導入管、脱水管、攪拌器及び熱電対を装備した5Lの四つ口フラスコに、ジオールとしてプロピレングリコール、ジカルボン酸としてテレフタル酸ジメチルを仕込み、OH/COOH=1.2で仕込み、300ppmのチタンテトライソプロポキシドと共にメタノールを流出させながら反応させ、最終的に230℃に昇温して樹脂酸価が5以下になるまで反応させた。その後、20mmHg〜30mmHgの減圧で4時間反応させて線状ポリエステル樹脂を得た。得られた樹脂は、酸価(AV)0.76mgKOH/g、水酸基価(OHV)22.3mgKOH/g、Tg69.7℃、Mw:7,800であった。
窒素導入管、脱水管、攪拌器及び熱電対を装備した5Lの四つ口フラスコに、ジオールとして1,6−ヘキサンジオール、ジカルボン酸としてアジピン酸を、OH/COOH=1.1で仕込み、300ppmのチタンテトライソプロポキシドと共に脱水縮合させ、最終的に230℃に昇温して樹脂酸価が5以下になるまで反応させた。その後、10mmHg以下に減圧して4時間反応させて線状ポリエステル樹脂を得た。得られた樹脂は、酸価(AV)0.76mgKOH/g、水酸基価(OHV)28.3mgKOH/g、Tm56.3℃、Mw:21,000であった。
窒素導入管、脱水管、攪拌器及び熱電対を装備した5Lの四つ口フラスコに、ジオールとして1,4−ブタンジオール、ジカルボン酸としてアジピン酸を、OH/COOH=1.1で仕込み、300ppmのチタンテトライソプロポキシドと共に脱水縮合させ、最終的に230℃に昇温して樹脂酸価が5以下になるまで反応させた。その後、10mmHg以下に減圧して4時間反応させて線状ポリエステル樹脂を得た。得られた樹脂は、酸価(AV)0.76mgKOH/g、水酸基価(OHV)26.4mgKOH/g、Tm62.3℃、Mw:24,000であった。であった。
窒素導入管、脱水管、攪拌器及び熱電対を装備した5Lの四つ口フラスコに、ジオールとして1,6−ヘキサンジオール、ジカルボン酸としてセバシン酸を、OH/COOH=1.1で仕込み、300ppmのチタンテトライソプロポキシドと共に脱水縮合させ、最終的に230℃に昇温して樹脂酸価が5以下になるまで反応させた。その後、10mmHg以下に減圧して4時間反応させて線状ポリエステル樹脂を得た。得られた樹脂は、酸価(AV)0.76mgKOH/g、水酸基価(OHV)31.4mgKOH/g、Tm68.5℃、Mw:18,500であった。であった。
樹脂合成例1におけるOH/COOH比を1.15とした以外、同様に反応を行って樹脂を作製した。得られた樹脂は、得られた樹脂は、酸価(AV)0.98mgKOH/g、Tg55.1℃、Mw:13,000であった。
窒素導入管、脱水管、攪拌器及び熱伝対を装備した5Lの四つ口フラスコに、ビスフェノールAエチレンオキサイドサイド2モル付加物/ビスフェノールAプロピレンオキサイド3モル付加物をモル比で90/10、酸成分としてイソフタル酸ジメチルを、OH/COOH=1.2で仕込み、500ppmのチタンテトライソプロポキシドと共に常圧下、230℃で10時間反応させ、更に10〜15mmHgの減圧下で5時間反応させたて、線状のポリエステル樹脂を得た。得られた樹脂は、酸価(AV)0.34mgKOH/g、Tg56.0℃、Mw:8,600であった。であった。
窒素導入管、脱水管、攪拌器及び熱伝対を装備した5Lの四つ口フラスコに、エチレングリコール、および1,3−ブタンジオールをモル比で1/1、酸成分としてテレフタル酸ジメチルを、OH/COOH=1.2で仕込み、500ppmのチタンテトライソプロポキシドと共に常圧下、230℃で10時間反応させ、更に10〜15mmHgの減圧下で5時間反応させて、線状のポリエステル樹脂を得た。得られた樹脂は、酸価(AV)0.48mgKOH/g、Tg56.2℃、Mw:11,000であった。であった。
窒素導入管、脱水管、攪拌器及び熱伝対を装備した5Lの四つ口フラスコに、ビスフェノールAエチレンオキサイドサイド2モル付加物/ビスフェノールAプロピレンオキサイド3モル付加物をモル比で40/60、テレフタル酸とアジピン酸をモル比で95/5、OH/COOH=1.2で仕込み、500ppmのチタンテトライソプロポキシドと共に常圧下、230℃で10時間反応させ、更に10〜15mmHgの減圧下で5時間反応させた後、反応容器に無水トリメリット酸30部を入れ、180℃、常圧で1時間反応させて、線状のポリエステル樹脂を得た。得られた樹脂は、酸価(AV)0.65mgKOH/g、Tg60.7℃、Mw:7,200であった。であった。
窒素導入管、脱水管、攪拌器及び熱伝対を装備した5Lの四つ口フラスコに、プロピレングリコール、および1,3−プロパンジオールをモル比で75/25、酸成分としてテレフタル酸ジメチルを、OH/COOH=1.2で仕込み、500ppmのチタンテトライソプロポキシドと共に常圧下、230℃で10時間反応させ、更に10〜15mmHgの減圧下で2時間反応させて、線状のポリエステル樹脂を得た。得られた樹脂は、酸価(AV)0.53mgKOH/g、Tg61.0℃、Mw:7,300であった。
窒素導入管、脱水管、攪拌器及び熱伝対を装備した5Lの四つ口フラスコに、ビスフェノールAエチレンオキサイドサイド2モル付加物/ビスフェノールAプロピレンオキサイド3モル付加物をモル比で40/60、酸成分としてテレフタル酸ジメチルを使用し、OH/COOH=1.15で仕込み、500ppmのチタンテトライソプロポキシドと共に常圧下、230℃で10時間反応させ、更に10〜15mmHgの減圧下で5時間反応させて、線状のポリエステル樹脂を得た。得られた樹脂は、酸価(AV)0.81mgKOH/g、Tg68.5℃、Mw:8,700であった。であった。
窒素導入管、脱水管、攪拌器及び熱伝対を装備した5Lの四つ口フラスコに、プロピレングリコール、および1,3−プロパンジオールをモル比で75/25、酸成分としてテレフタル酸ジメチルを、OH/COOH=1.2で仕込み、500ppmのチタンテトライソプロポキシドと共に常圧下、230℃で10時間反応させ、更に10〜15mmHgの減圧下で5時間反応させて、線状のポリエステル樹脂を得た。得られた樹脂は、酸価(AV)0.41mgKOH/g、Tg68.2℃、Mw:9,000であった。
窒素導入管、脱水管、攪拌器及び熱電対を装備した5Lの四つ口フラスコに、ジオールとしてプロピレングリコール、ジカルボン酸としてテレフタル酸ジメチル/フマル酸をモル比で75/25として、OH/COOH=1.3で仕込み、300ppmのチタンテトライソプロポキシドと共にメタノールおよび水を流出させながら反応させ、最終的に230℃に昇温して樹脂酸価が5以下になるまで反応させた。その後、20mmHg〜30mmHgの減圧で4時間反応させた後、反応容器に無水トリメリット酸30部を入れ、180℃、常圧で1時間反応させて、線状のポリエステル樹脂を得た。得られた樹脂は、酸価(AV)19.1mgKOH/g、Tg55.4℃、Mw:6,000であった。であった。
窒素導入管、脱水管、攪拌器及び熱伝対を装備した5Lの四つ口フラスコに、ビスフェノールAエチレンオキサイドサイド2モル付加物/ビスフェノールAプロピレンオキサイド3モル付加物をモル比で85/15、イソフタル酸とアジピン酸をモル比で80/20、OH/COOH=1.3で仕込み、500ppmのチタンテトライソプロポキシドと共に常圧下、230℃で10時間反応させ、更に10〜15mmHgの減圧下で5時間反応させた後、反応容器に無水トリメリット酸30部を入れ、180℃、常圧で1時間反応させて、線状のポリエステル樹脂を得た。得られた樹脂は、酸価(AV)18.2mgKOH/g、Tg52.8℃、Mw:5,400であった。であった。
窒素導入管、脱水管、攪拌器及び熱伝対を装備した5Lの四つ口フラスコに、プロピレングリコール、および1,3−プロパンジオールをモル比で1/1、酸成分としてテレフタル酸ジメチルとイソフタル酸ジメチルをモル比で1/1を、OH/COOH=1.2で仕込み、500ppmのチタンテトライソプロポキシドと共に常圧下、230℃で10時間反応させ、更に10〜15mmHgの減圧下で5時間反応させた後、反応容器に無水トリメリット酸30部を入れ、180℃、常圧で1時間反応させて、線状のポリエステル樹脂を得た。得られた樹脂は、酸価(AV)17.5mgKOH/g、Tg54.1℃、Mw:12,700であった。であった。
樹脂合成例7の反応を行った後、反応容器に無水トリメリット酸30部を入れ、180℃、常圧で1時間反応させて、線状のポリエステル樹脂を得た。得られた樹脂は、酸価(AV)17.6mgKOH/g、Tg61.3℃、Mw:14,500であった。
窒素導入管、脱水管、攪拌器及び熱伝対を装備した5Lの四つ口フラスコに、ビスフェノールAエチレンオキサイドサイド2モル付加物/ビスフェノールAプロピレンオキサイド3モル付加物をモル比で90/10、酸成分としてイソフタル酸ジメチル、OH/COOH=1.25で仕込み、500ppmのチタンテトライソプロポキシドと共に常圧下、230℃で10時間反応させ、更に10〜15mmHgの減圧下で5時間反応させた後、反応容器に無水トリメリット酸30部を入れ、180℃、常圧で1時間反応させて、線状のポリエステル樹脂を得た。得られた樹脂は、酸価(AV)18.2mgKOH/g、Tg59.5℃、Mw:7,200であった。であった。
樹脂合成例9の反応を行った後、反応容器に無水トリメリット酸を入れ、180℃、常圧で1時間反応させて、線状のポリエステル樹脂を得た。得られた樹脂は、酸価(AV)18.4mgKOH/g、Tg60.3℃、Mw:12,300であった。
窒素導入管、脱水管、攪拌器及び熱伝対を装備した5Lの四つ口フラスコに、プロピレングリコール/ビスフェノールAプロピレンオキサイド3モル付加物をモル比で70/30、酸成分としてテレフタル酸ジメチルをOH/COOH=1.2で仕込み、500ppmのチタンテトライソプロポキシドと共に常圧下、230℃で10時間反応させ、更に10〜15mmHgの減圧下で5時間反応させた後、反応容器に無水トリメリット酸30部を入れ、180℃、常圧で1時間反応させて、線状のポリエステル樹脂を得た。得られた樹脂は、酸価(AV)18.0mgKOH/g、Tg68.3℃、Mw:6,400であった。であった。
窒素導入管、脱水管、攪拌器及び熱伝対を装備した5Lの四つ口フラスコに、ビスフェノールAエチレンオキサイドサイド2モル付加物/ビスフェノールAプロピレンオキサイド3モル付加物をモル比で40/60、テレフタル酸とアジピン酸をモル比で95/5、OH/COOH=1.2で仕込み、500ppmのチタンテトライソプロポキシドと共に常圧下、230℃で10時間反応させ、更に10〜15mmHgの減圧下で5時間反応させた後、反応容器に無水トリメリット酸30部を入れ、180℃、常圧で1時間反応させて、線状のポリエステル樹脂を得た。得られた樹脂は、酸価(AV)18.2mgKOH/g、Tg70.4℃、Mw:8,700であった。であった。
樹脂合成例10の反応を行った後、反応容器に無水トリメリット酸30部を入れ、180℃、常圧で1時間反応させて、線状のポリエステル樹脂を得た。得られた樹脂は、酸価(AV)16.8mgKOH/g、Tg67.3℃、Mw:8,500であった。
窒素導入管、脱水管、攪拌器及び熱電対を装備した5Lの四つ口フラスコに、合成例1によって得た非晶性樹脂1400g(70wt%)と、合成例4によって得た結晶性樹脂600g(30wt%)とを仕込み、60℃で2時間、10mmHgで減圧乾燥を行った。窒素解圧後、モレキュラーシーブス4Aにて脱水処理を行った酢酸エチル2000gを投入し、窒素気流下、均一になるまで溶解させた。ついで、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネートをNCO/OH=0.5となるように系に投入し、目視下均一になるまで撹拌した。その後、触媒として2−エチルヘキサン酸スズを100ppm投入し、80℃まで昇温させ、リフラックス下で5時間反応させてブロック共重合体溶液を得た。得られた溶液から一部を抜き取り、ドライアップして樹脂を作製、各種物性評価に供した。物性は表1に示す。
窒素導入管、脱水管、攪拌器及び熱電対を装備した5Lの四つ口フラスコに、合成例2によって得た非晶性樹脂1100gと、合成例5によって得た結晶性樹脂900gとを仕込み、60℃で2時間、10mmHgで減圧乾燥を行った。窒素解圧後、モレキュラーシーブス4Aにて脱水処理を行った酢酸エチル2000gを投入し、窒素気流下、均一になるまで溶解させた。ついで、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネートをNCO/OH=0.6となるように系に投入し、目視下均一になるまで撹拌した。その後、触媒として2−エチルヘキサン酸スズを100ppm投入し、80℃まで昇温させ、リフラックス下で5時間反応させてブロック共重合体溶液を得た。得られた溶液から一部を抜き取り、ドライアップして樹脂を作製、各種物性評価に供した。物性は表1に示す。
窒素導入管、脱水管、攪拌器及び熱電対を装備した5Lの四つ口フラスコに、合成例3によって得た非晶性樹脂800gと、合成例6によって得た結晶性樹脂1200gとを仕込み、60℃で2時間、10mmHgで減圧乾燥を行った。窒素解圧後、モレキュラーシーブス4Aにて脱水処理を行った酢酸エチル2000gを投入し、窒素気流下、均一になるまで溶解させた。ついで、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネートをNCO/OH=0.7となるように系に投入し、目視下均一になるまで撹拌した。その後、触媒として2−エチルヘキサン酸スズを100ppm投入し、80℃まで昇温させ、リフラックス下で5時間反応させてブロック共重合体溶液を得た。得られた溶液から一部を抜き取り、ドライアップして樹脂を作製、各種物性評価に供した。物性は表1に示す。
窒素導入管、脱水管、攪拌器及び熱電対を装備した5Lの四つ口フラスコに、合成例2によって得た非晶性樹脂800gと、合成例5によって得た結晶性樹脂1200gとを仕込み、60℃で2時間、10mmHgで減圧乾燥を行った。窒素解圧後、モレキュラーシーブス4Aにて脱水処理を行った酢酸エチル2000gを投入し、窒素気流下、均一になるまで溶解させた。ついで、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネートをNCO/OH=0.7となるように系に投入し、目視下均一になるまで撹拌した。その後、触媒として2−エチルヘキサン酸スズを100ppm投入し、80℃まで昇温させ、リフラックス下で5時間反応させてブロック共重合体溶液を得た。得られた溶液から一部を抜き取り、ドライアップして樹脂を作製、各種物性評価に供した。物性は表1に示す。
窒素導入管、脱水管、攪拌器及び熱電対を装備した5Lの四つ口フラスコに、合成例3によって得た非晶性樹脂1400gと、合成例6によって得た結晶性樹脂600gとを仕込み、60℃で2時間、10mmHgで減圧乾燥を行った。窒素解圧後、モレキュラーシーブス4Aにて脱水処理を行った酢酸エチル2000gを投入し、窒素気流下、均一になるまで溶解させた。ついで、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネートをNCO/OH=0.5となるように系に投入し、目視下均一になるまで撹拌した。その後、触媒として2−エチルヘキサン酸スズを100ppm投入し、80℃まで昇温させ、リフラックス下で5時間反応させてブロック共重合体溶液を得た。得られた溶液から一部を抜き取り、ドライアップして樹脂を作製、各種物性評価に供した。物性は表1に示す。
窒素導入管、脱水管、攪拌器及び熱電対を装備した5Lの四つ口フラスコに、合成例1によって得た非晶性樹脂1100gと、合成例4によって得た結晶性樹脂900gとを仕込み、60℃で2時間、10mmHgで減圧乾燥を行った。窒素解圧後、モレキュラーシーブス4Aにて脱水処理を行った酢酸エチル2000gを投入し、窒素気流下、均一になるまで溶解させた。ついで、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネートをNCO/OH=0.6となるように系に投入し、目視下均一になるまで撹拌した。その後、触媒として2−エチルヘキサン酸スズを100ppm投入し、80℃まで昇温させ、リフラックス下で5時間反応させてブロック共重合体溶液を得た。得られた溶液から一部を抜き取り、ドライアップして樹脂を作製、各種物性評価に供した。物性は表1に示す。
窒素導入管、脱水管、攪拌器及び熱電対を装備した5Lの四つ口フラスコに、合成例1によって得た非晶性樹脂1100gと、合成例6によって得た結晶性樹脂900gとを仕込み、60℃で2時間、10mmHgで減圧乾燥を行った。窒素解圧後、モレキュラーシーブス4Aにて脱水処理を行った酢酸エチル2000gを投入し、窒素気流下、均一になるまで溶解させた。ついで、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネートをNCO/OH=0.7となるように系に投入し、目視下均一になるまで撹拌した。その後、触媒として2−エチルヘキサン酸スズを100ppm投入し、80℃まで昇温させ、リフラックス下で5時間反応させてブロック共重合体溶液を得た。得られた溶液から一部を抜き取り、ドライアップして樹脂を作製、各種物性評価に供した。物性は表1に示す。
窒素導入管、脱水管、攪拌器及び熱電対を装備した5Lの四つ口フラスコに、合成例2によって得た非晶性樹脂800gと、合成例4によって得た結晶性樹脂1200gとを仕込み、60℃で2時間、10mmHgで減圧乾燥を行った。窒素解圧後、モレキュラーシーブス4Aにて脱水処理を行った酢酸エチル2000gを投入し、窒素気流下、均一になるまで溶解させた。ついで、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネートをNCO/OH=0.5となるように系に投入し、目視下均一になるまで撹拌した。その後、触媒として2−エチルヘキサン酸スズを100ppm投入し、80℃まで昇温させ、リフラックス下で5時間反応させてブロック共重合体溶液を得た。得られた溶液から一部を抜き取り、ドライアップして樹脂を作製、各種物性評価に供した。物性は表1に示す。
窒素導入管、脱水管、攪拌器及び熱電対を装備した5Lの四つ口フラスコに、合成例3によって得た非晶性樹脂1400gと、合成例5によって得た結晶性樹脂600gとを仕込み、60℃で2時間、10mmHgで減圧乾燥を行った。窒素解圧後、モレキュラーシーブス4Aにて脱水処理を行った酢酸エチル2000gを投入し、窒素気流下、均一になるまで溶解させた。ついで、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネートをNCO/OH=0.6となるように系に投入し、目視下均一になるまで撹拌した。その後、触媒として2−エチルヘキサン酸スズを100ppm投入し、80℃まで昇温させ、リフラックス下で5時間反応させてブロック共重合体溶液を得た。得られた溶液から一部を抜き取り、ドライアップして樹脂を作製、各種物性評価に供した。物性は表1に示す。
窒素導入管、脱水管、攪拌器及び熱電対を装備した5Lの四つ口フラスコに、合成例3によって得た非晶性樹脂1100gと、合成例5によって得た結晶性樹脂900gとを仕込み、60℃で2時間、10mmHgで減圧乾燥を行った。窒素解圧後、モレキュラーシーブス4Aにて脱水処理を行った酢酸エチル2000gを投入し、窒素気流下、均一になるまで溶解させた。ついで、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネートをNCO/OH=0.5となるように系に投入し、目視下均一になるまで撹拌した。その後、触媒として2−エチルヘキサン酸スズを100ppm投入し、80℃まで昇温させ、リフラックス下で5時間反応させてブロック共重合体溶液を得た。得られた溶液から一部を抜き取り、ドライアップして樹脂を作製、各種物性評価に供した。物性は表1に示す。
窒素導入管、脱水管、攪拌器及び熱電対を装備した5Lの四つ口フラスコに、合成例1によって得た非晶性樹脂800gと、合成例6によって得た結晶性樹脂1200gとを仕込み、60℃で2時間、10mmHgで減圧乾燥を行った。窒素解圧後、モレキュラーシーブス4Aにて脱水処理を行った酢酸エチル2000gを投入し、窒素気流下、均一になるまで溶解させた。ついで、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネートをNCO/OH=0.6となるように系に投入し、目視下均一になるまで撹拌した。その後、触媒として2−エチルヘキサン酸スズを100ppm投入し、80℃まで昇温させ、リフラックス下で5時間反応させてブロック共重合体溶液を得た。得られた溶液から一部を抜き取り、ドライアップして樹脂を作製、各種物性評価に供した。物性は表1に示す。
窒素導入管、脱水管、攪拌器及び熱電対を装備した5Lの四つ口フラスコに、合成例2によって得た非晶性樹脂1400gと、合成例4によって得た結晶性樹脂600gとを仕込み、60℃で2時間、10mmHgで減圧乾燥を行った。窒素解圧後、モレキュラーシーブス4Aにて脱水処理を行った酢酸エチル2000gを投入し、窒素気流下、均一になるまで溶解させた。ついで、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネートをNCO/OH=0.7となるように系に投入し、目視下均一になるまで撹拌した。その後、触媒として2−エチルヘキサン酸スズを100ppm投入し、80℃まで昇温させ、リフラックス下で5時間反応させてブロック共重合体溶液を得た。得られた溶液から一部を抜き取り、ドライアップして樹脂を作製、各種物性評価に供した。物性は表1に示す。
窒素導入管、脱水管、攪拌器及び熱電対を装備した5Lの四つ口フラスコに、合成例3によって得た非晶性樹脂800gと、合成例4によって得た結晶性樹脂1200gとを仕込み、60℃で2時間、10mmHgで減圧乾燥を行った。窒素解圧後、モレキュラーシーブス4Aにて脱水処理を行った酢酸エチル2000gを投入し、窒素気流下、均一になるまで溶解させた。ついで、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネートをNCO/OH=0.6となるように系に投入し、目視下均一になるまで撹拌した。その後、触媒として2−エチルヘキサン酸スズを100ppm投入し、80℃まで昇温させ、リフラックス下で5時間反応させてブロック共重合体溶液を得た。得られた溶液から一部を抜き取り、ドライアップして樹脂を作製、各種物性評価に供した。物性は表1に示す。
窒素導入管、脱水管、攪拌器及び熱電対を装備した5Lの四つ口フラスコに、合成例1によって得た非晶性樹脂1400gと、合成例5によって得た結晶性樹脂600gとを仕込み、60℃で2時間、10mmHgで減圧乾燥を行った。窒素解圧後、モレキュラーシーブス4Aにて脱水処理を行った酢酸エチル2000gを投入し、窒素気流下、均一になるまで溶解させた。ついで、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネートをNCO/OH=0.7となるように系に投入し、目視下均一になるまで撹拌した。その後、触媒として2−エチルヘキサン酸スズを100ppm投入し、80℃まで昇温させ、リフラックス下で5時間反応させてブロック共重合体溶液を得た。得られた溶液から一部を抜き取り、ドライアップして樹脂を作製、各種物性評価に供した。物性は表1に示す。
窒素導入管、脱水管、攪拌器及び熱電対を装備した5Lの四つ口フラスコに、合成例2によって得た非晶性樹脂1100gと、合成例6によって得た結晶性樹脂900gとを仕込み、60℃で2時間、10mmHgで減圧乾燥を行った。窒素解圧後、モレキュラーシーブス4Aにて脱水処理を行った酢酸エチル2000gを投入し、窒素気流下、均一になるまで溶解させた。ついで、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネートをNCO/OH=0.5となるように系に投入し、目視下均一になるまで撹拌した。その後、触媒として2−エチルヘキサン酸スズを100ppm投入し、80℃まで昇温させ、リフラックス下で5時間反応させてブロック共重合体溶液を得た。得られた溶液から一部を抜き取り、ドライアップして樹脂を作製、各種物性評価に供した。物性は表1に示す。
窒素導入管、脱水管、攪拌器及び熱電対を装備した5Lの四つ口フラスコに、合成例2によって得た非晶性樹脂1400gと、合成例6によって得た結晶性樹脂600gとを仕込み、60℃で2時間、10mmHgで減圧乾燥を行った。窒素解圧後、モレキュラーシーブス4Aにて脱水処理を行った酢酸エチル2000gを投入し、窒素気流下、均一になるまで溶解させた。ついで、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネートをNCO/OH=0.6となるように系に投入し、目視下均一になるまで撹拌した。その後、触媒として2−エチルヘキサン酸スズを100ppm投入し、80℃まで昇温させ、リフラックス下で5時間反応させてブロック共重合体溶液を得た。得られた溶液から一部を抜き取り、ドライアップして樹脂を作製、各種物性評価に供した。物性は表1に示す。
窒素導入管、脱水管、攪拌器及び熱電対を装備した5Lの四つ口フラスコに、合成例3によって得た非晶性樹脂1100gと、合成例4によって得た結晶性樹脂900gとを仕込み、60℃で2時間、10mmHgで減圧乾燥を行った。窒素解圧後、モレキュラーシーブス4Aにて脱水処理を行った酢酸エチル2000gを投入し、窒素気流下、均一になるまで溶解させた。ついで、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネートをNCO/OH=0.7となるように系に投入し、目視下均一になるまで撹拌した。その後、触媒として2−エチルヘキサン酸スズを100ppm投入し、80℃まで昇温させ、リフラックス下で5時間反応させてブロック共重合体溶液を得た。得られた溶液から一部を抜き取り、ドライアップして樹脂を作製、各種物性評価に供した。物性は表1に示す。
窒素導入管、脱水管、攪拌器及び熱電対を装備した5Lの四つ口フラスコに、合成例1によって得た非晶性樹脂800gと、合成例5によって得た結晶性樹脂1200gとを仕込み、60℃で2時間、10mmHgで減圧乾燥を行った。窒素解圧後、モレキュラーシーブス4Aにて脱水処理を行った酢酸エチル2000gを投入し、窒素気流下、均一になるまで溶解させた。ついで、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネートをNCO/OH=0.5となるように系に投入し、目視下均一になるまで撹拌した。その後、触媒として2−エチルヘキサン酸スズを100ppm投入し、80℃まで昇温させ、リフラックス下で5時間反応させてブロック共重合体溶液を得た。得られた溶液から一部を抜き取り、ドライアップして樹脂を作製、各種物性評価に供した。物性は表1に示す。
合成例23で得た共重合樹脂(A)70部と合成例7で得た非晶性樹脂(B)30重量部、パラフィンワックス(日本精鑞株式会社製、HNP−9、炭化水素系ワックス、融点75℃、SP値8.8)6重量部、カーボンブラック(Printex35、デクサ社製、DBP吸油量=42mL/100mg、pH=9.5)6重量部に対し、固形分濃度が52%となるように酢酸エチルを添加した。ついで、オートクレーブを用いて撹拌下80℃に昇温、5時間保持した後、1時間で30℃に冷却した。得られた液をビーズミル(ウルトラビスコミル、アイメックス社製)を用いて、送液速度1kg/時間、ディスク周速度6m/秒間、直径0.5mmのジルコニアビーズを80体積%充填し、3パスの条件で、分散を行い油相溶液を得た。
ドデシル硫酸ナトリウム(東京化成株式会社製)の0.5重量%水溶液100部に、塩化ナトリウム(東京化成株式会社製)0.5部、及び酢酸エチル7部を混合撹拌し、乳白色の液体を得、これを水相1とした。
撹拌機、及び温度計をセットした容器内に、前記乳化スラリーを投入し、30℃で8時間脱溶剤した後、45℃で4時間熟成を行い、分散スラリーを得た。
(1)濾過ケーキにイオン交換水100部を加え、TKホモミキサーで混合(回転数12,000rpmで10分間)した後濾過した。
(2)前記(1)の前記濾過ケーキに10質量%水酸化ナトリウム水溶液100質量部を
加え、TKホモミキサーで混合(回転数12,000rpmで30分間)した後、減圧濾
過した。
(3)前記(2)の前記濾過ケーキに10質量%塩酸100質量部を加え、TKホモミキ
サーで混合(回転数12,000rpmで10分間)した後濾過した。
(4)前記(3)の前記濾過ケーキにイオン交換水300部を加え、TKホモミキサーで混合(回転数12,000rpmで10分間)した後濾過する、という前記(1)〜(4)の操作を2回行い濾過ケーキを得た。
得られた濾過ケーキは、循風乾燥機にて45℃で48時間乾燥し、目開き75μmのメッシュで篩い、実施例1のトナーを得た。
共重合樹脂(A)を合成例24によって得た樹脂とし、非晶性樹脂(B)を合成例8によって得たものとし、両者の配合比を50/50とした以外は実施例1と同様にしてトナーを作製した。
共重合樹脂(A)を合成例25によって得た樹脂とし、非晶性樹脂(B)を合成例9によって得たものとし、両者の配合比を30/70とした以外は実施例1と同様にしてトナーを作製した。
共重合樹脂(A)を合成例26によって得た樹脂とし、非晶性樹脂(B)を合成例2によって得たものとし、両者の配合比を70/30とした以外は実施例1と同様にしてトナーを獲得した。
共重合樹脂(A)を合成例27によって得た樹脂とし、非晶性樹脂(B)を合成例10によって得たものとし、両者の配合比を50/50とした以外は実施例1と同様にしてトナーを作製した。
共重合樹脂(A)を合成例28によって得た樹脂とし、非晶性樹脂(B)を合成例11によって得たものとし、両者の配合比を30/70とした以外は実施例1と同様にしてトナーを作製した。
共重合樹脂(A)を合成例29によって得た樹脂とし、非晶性樹脂(B)を合成例3によって得たものとし、両者の配合比を50/50とした以外は実施例1と同様にしてトナーを作製した。
共重合樹脂(A)を合成例30によって得た樹脂とし、非晶性樹脂(B)を合成例12によって得たものとし、両者の配合比を30/70とした以外は実施例1と同様にしてトナーを作製した。
共重合樹脂(A)を合成例31によって得た樹脂とし、非晶性樹脂(B)を合成例13によって得たものとし、両者の配合比を70/30とした以外は実施例1と同様にしてトナーを作製した。
共重合樹脂(A)を合成例32によって得た樹脂とし、非晶性樹脂(B)を合成例14によって得たものとし、両者の配合比を30/70とした以外は実施例1と同様にしてトナーを作製した。
共重合樹脂(A)を合成例33によって得た樹脂とし、非晶性樹脂(B)を合成例15によって得たものとし、両者の配合比を70/30とした以外は実施例1と同様にしてトナーを作製した。
共重合樹脂(A)を合成例34によって得た樹脂とし、非晶性樹脂(B)を合成例16によって得たものとし、両者の配合比を50/50とした以外は実施例1と同様にしてトナーを作製した。
共重合樹脂(A)を合成例35によって得た樹脂とし、非晶性樹脂(B)を合成例17によって得たものとし、両者の配合比を50/50とした以外は実施例1と同様にしてトナーを作製した。
共重合樹脂(A)を合成例36によって得た樹脂とし、非晶性樹脂(B)を合成例18によって得たものとし、両者の配合比を30/70とした以外は実施例1と同様にしてトナーを作製した。
共重合樹脂(A)を合成例37によって得た樹脂とし、非晶性樹脂(B)を合成例19によって得たものとし、両者の配合比を70/30とした以外は実施例1と同様にしてトナーを作製した。
共重合樹脂(A)を合成例38によって得た樹脂とし、非晶性樹脂(B)を合成例20によって得たものとし、両者の配合比を30/70とした以外は実施例1と同様にしてトナーを作製した。
共重合樹脂(A)を合成例39によって得た樹脂とし、非晶性樹脂(B)を合成例21によって得たものとし、両者の配合比を70/30とした以外は実施例1と同様にしてトナーを作製した。
共重合樹脂(A)を合成例40によって得た樹脂とし、非晶性樹脂(B)を合成例22によって得たものとし、両者の配合比を50/50とした以外は実施例1と同様にしてトナーを作製した。
<定着性(定着下限温度)>
図7に示すタンデム型フルカラー画像形成装置100Cを用いて、転写紙(リコービジネスエキスパート株式会社製、複写印刷用紙<70>)上に、転写後のトナーの付着量が0.85±0.10mg/cm2の紙全面ベタ画像(画像サイズ3cm×8cm)を作像し、定着ベルトの温度を変化させて定着を行い、得られた定着画像表面を描画試験器AD−401(株式会社上島製作所製)を用いて、ルビー針(先端半径260μmR〜320μmR、先端角60度)、荷重50gで描画し、繊維(ハニコット#440、ハニロン社製)で描画表面を強く5回擦り、画像の削れが殆ど無くなる定着ベルト温度をもって定着下限温度とした。また、ベタ画像は転写紙上において、通紙方向先端から3.0cmの位置に作成した。なお、定着装置のニップ部を通過する速度は、280mm/sである。定着下限温度は、低い程、低温定着性に優れる。
◎: 105 ℃以下
○: 105 ℃超え 115 ℃以下
△: 115 ℃超え 130 ℃以下
×: 130 ℃超え
得られたトナーから作成した現像剤をImagioC2802に装着し、A4紙に全面ベタ画像(トナー付着量は0.6mg/cm2)を10枚連続して印刷した。画像を目視で観察し以下のランク付けを行った。
画像を目視によりチェックし、搬送部材との接触によって、定着画像上の光沢の低い個所あるいは高い個所が出来ていないか、および定着画像上の画像にキズ・はがれが出来ていないか確認した。
◎:定着後の部材との接触跡が目視でわからない
○:部材接触部と周辺の非接触部との間にわずか光沢の差があり、光の当て方によっては接触跡が目視でわかる。
△:部材接触部と周辺の非接触部との間にわずか光沢の差があり、光の当て方によっては接触跡が目視でわかる。また、スジ状のキズがある。
×:部材接触部と周辺の非接触部との間に光沢の差があり、接触跡が目視でわかる。あるいはスジ状の深いキズがあり、トナーがはがれて紙面が見える場所もある。
○:紙同士が接着していない。すぐにはがれる。
△:やや接着するが、画像にはがした跡が残らない
×:強く接着し無理にはがすと画像上のトナーがはがれる、紙が破れる。
10K ブラック用静電潜像担持体
10Y イエロー用静電潜像担持体
10M マゼンタ用静電潜像担持体
10C シアン用静電潜像担持体
14 支持ローラ
15 支持ローラ
16 支持ローラ
17 中間転写クリーニング装置
18 画像形成手段
20 帯電ローラ
21 露光装置
22 二次転写装置
23 ローラ
24 二次転写ベルト
25 定着装置
26 定着ベルト
27 加圧ベルト
28 シート反転装置
32 コンタクトガラス
33 第1走行体
34 第2走行体
35 結像レンズ
36 読取りセンサ
40 現像装置
41 現像ベルト
42K 現像剤収容部
42Y 現像剤収容部
42M 現像剤収容部
42C 現像剤収容部
43K 現像剤供給ローラ
43Y 現像剤供給ローラ
43M 現像剤供給ローラ
43C 現像剤供給ローラ
44K 現像ローラ
44Y 現像ローラ
44M 現像ローラ
44C 現像ローラ
45K ブラック現像ユニット
45Y イエロー現像ユニット
45M マゼンタ現像ユニット
45C シアン現像ユニット
49 レジストローラ
50 中間転写ベルト
51 ローラ
52 分離ローラ
53 手差し給紙路
54 手差しトレイ
55 切換爪
56 排出ローラ
57 排出トレイ
58 コロナ帯電装置
60 クリーニング装置
61 現像装置
62 転写ローラ
63 感光体クリーニング装置
64 除電ランプ
70 除電ランプ
80 転写ローラ
90 クリーニング装置
95 転写紙
100A、100B、100C 画像形成装置
120 画像形成ユニット
130 原稿台
142 給紙ローラ
143 ペーパーバンク
144 給紙カセット
145 分離ローラ
146 給紙路
147 搬送ローラ
148 給紙路
150 複写装置本体
160 帯電装置
200 給紙テーブル
300 スキャナ
400 原稿自動搬送装置(ADF)
Claims (10)
- 着色剤、結着樹脂及び離型剤を含有する画像形成用トナーであって、
前記結着樹脂は、結晶性ポリエステル樹脂(A1)に由来する構造単位と非結晶性ポリエステル樹脂(A2)に由来する構造単位とを有する共重合樹脂(A)と、非晶性樹脂(B)と、を含み、
前記非晶性樹脂(B)は、結着樹脂中に30〜70重量%含有され、
前記結着樹脂に対し、タッピングモードAFM観察を行って得られる位相像がドット状、及び/または周期的な構造を有し、前記位相像における位相差の最大値と最小値の中間値で二値化処理した二値化像において、位相差の大きい部位からなる第一の位相差像と、位相差の小さい部位からなる第二の位相差像としたとき、下記平均値算出方法(I)〜(III)の手順で算出される前記第一の位相差像の分散径(最大フェレ径)、及び幅(最小フェレ径)の平均値が100nm以下であることを特徴とする画像形成用トナー。
[平均値算出方法]
(I)300nm四方の範囲における位相像10点を二値化
(II)前記位相像10点中の前記第一の位相差像におけるドット状の構造の最大フェレ径または周期的な構造の最小フェレ径を計測
(III)前記ドット状の構造の最大フェレ径および周期的な構造の最小フェレ径の上位30点の平均値を算出 - トナーのパルスNMRにより測定される、130℃まで昇温したときの130℃におけるスピン−スピン緩和時間(t130)が12ms以上、130℃から70℃まで降温したときの70℃におけるスピン−スピン緩和時間(t’70)が0.8ms以下であることを特徴とする画像形成用トナー。
- 前記共重合樹脂(A)の融点が50℃〜65℃であることを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成用トナー。
- 前記非晶性樹脂(B)のガラス転移点が50℃〜70℃であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の画像形成用トナー。
- 前記着色剤と、共重合樹脂(A)、非晶性樹脂(B)及び離型剤を含む油相を、水系媒体中で分散させることにより造粒されたものであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の画像形成用トナー。
- 前記結着樹脂として、前記共重合樹脂(A)および前記非晶性樹脂(B)に加えてさらに結晶性樹脂(C)を含有することを特徴とする画像形成用トナー。
- 請求項1乃至6のいずれかに記載の画像形成用トナーを含むことを特徴とする現像剤。
- 請求項1乃至6のいずれかに記載の画像形成用トナーを含有する補給用現像剤。
- 請求項1乃至6のいずれかに記載の画像形成用トナーを充填したことを特徴とするトナーカートリッジ。
- トナーとして請求項1乃至6のいずれかに記載の画像形成用トナーを使用することを特徴とする画像形成装置。
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