JP2015091880A - シリコーンハイドロゲルコンタクトレンズ用眼科組成物 - Google Patents

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Kazuhiro Fukushima
一宏 福嶋
宏美 河合
Hiromi Kawai
宏美 河合
千夏 古宮
Chinatsu Komiya
千夏 古宮
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Abstract

【課題】本発明の目的は、シリコーンハイドロゲルコンタクトレンズ表面の摩擦を低減し、その装用感を向上させ、角結膜における上皮障害発生等を効果的に予防でき、快適且つ安全にシリコーンハイドロゲルコンタクトレンズを使用することを可能にする、シリコーンハイドロゲルコンタクトレンズ用眼科組成物を提供することである。
【解決手段】ジブチルヒドロキシトルエン及び/又はブチルヒドロキシアニソールを配合して、シリコーンハイドロゲルコンタクトレンズ用眼科組成物を調製する。
【選択図】なし

Description

本発明は、シリコーンハイドロゲルコンタクトレンズ表面の摩擦を低減し、装用感を向上させ、角結膜における上皮障害を効果的に予防することができる、シリコーンハイドロゲルコンタクトレンズ用眼科組成物に関する。また本発明は、シリコーンハイドロゲルコンタクトレンズ表面の摩擦を低減させる方法に関する。更に、本発明は、眼球表面上からシリコーンハイドロゲルコンタクトレンズを取り外す際の細胞剥離を抑制する方法に関する。
近年、コンタクトレンズ(CL)の装用者が増えており、中でもソフトコンタクトレンズ(SCL)の装用者が増えている。一般的に、ソフトコンタクトレンズを装用した場合には
、大気からの酸素供給量が低下し、その結果として角膜上皮細胞の分裂抑制や角膜肥厚につながる場合があることが指摘されている。そのため、より高い酸素透過性を有するソフトコンタクトレンズの開発が進められてきた。
シリコーンハイドロゲルコンタクトレンズは、そのような背景の下、高酸素透過性を有するソフトコンタクトレンズとして近年開発されてきたものである。シリコーンハイドロゲルコンタクトレンズは、ハイドロゲルにシリコーンを配合することにより、従来のハイドロゲルコンタクトレンズの数倍の酸素透過性を実現する。従って、ソフトコンタクトレンズの弱点である酸素供給不足を改善することができ、酸素不足に伴う角膜に対する悪影響を大幅に抑制できるものとして、大きく期待されている。
一方、シリコーンハイドロゲルコンタクトレンズの表面には、通常のハイドロゲルコンタクトレンズの表面には見られない顕著な凹凸が存在することが近年報告されている(非特許文献1参照)。このような顕著な凹凸は、滑らかな表面を有するものに比べて生体由来物質や汚れなどを付着させ易いだけでなく、摩擦の増大を生じさせることも予想され、とりわけ過敏な眼組織では、装用中に異物感や乾燥感等の不快感を生じさせることも十分に考えられる。更に、顕著な凹凸を有するコンタクトレンズは、装用中に眼粘膜と擦れあって、角結膜に上皮障害を引き起こすリスクがあることも懸念される。
ジブチルヒドロキシトルエン及び/又はブチルヒドロキシアニソールは酸化防止剤として周知であり、食品や医薬品に配合する添加物として広く利用されている(特許文献1及び2参照)。しかしながらこれまで、ジブチルヒドロキシトルエン及び/又はブチルヒドロキシアニソールがシリコーンハイドロゲルコンタクトレンズに及ぼす影響については全く知られていない。ましてや、従来技術からは、ジブチルヒドロキシトルエン及び/又はブチルヒドロキシアニソールと他の成分を組み合わせてシリコーンハイドロゲルコンタクトレンズに適用した場合の影響については、全く推認すらできないのが現状である。
特許第3021312号公報 特開2007−99697号公報
針谷明美等、第51回日本コンタクトレンズ学会総会プログラム講演抄録集、110頁
本発明者等は、各種ソフトコンタクトレンズの物性について種々検討を行ったところ、シリコーンハイドロゲルコンタクトレンズ(以下、単に「SHCL」と表記することもある)は、従来のハイドロゲルコンタクトレンズに比べて、レンズ表面の摩擦が著しく大きいことを確認した。この大きな摩擦力は、既に報告されている表面の顕著な凹凸の存在が一因になっていると考えられるが、このような大きな摩擦はSHCL装用時に不快感(異物感や乾燥感など)や目の疲れ等を引き起こす原因となり得る。また摩擦の大きなコンタクトレンズは、眼瞼の裏側の粘膜とコンタクトレンズ表面とが擦れあう際に、又は眼球表面上でコンタクトレンズが動くたびに、角結膜に上皮障害を引き起こす惧れもある。そこで、シリコーンハイドロゲルコンタクトレンズ表面の摩擦を低減し、その装用感を向上させ、角結膜における上皮障害発生等を効果的に予防でき、快適且つ安全にシリコーンハイドロゲルコンタクトレンズを使用することを可能にする手段の開発が求められている。
本発明者等は、前記課題を解決するために鋭意検討した結果、ジブチルヒドロキシトルエン及び/又はブチルヒドロキシアニソールを、SHCLに対して適用することにより、SHCLの摩擦を大きく低減できることを見出した。このSHCLの摩擦は、ジブチルヒドロキシトルエン及び/又はブチルヒドロキシアニソールにプラノプロフェン及び/又はその塩を組み合わせて適用することによって更に低減させることが可能である。また、本発明者等は更に検討を進め、ジブチルヒドロキシトルエン及び/又はブチルヒドロキシアニソールを用いることにより、SHCLを眼球表面上から取り外す際に生じる細胞剥離を効果的に抑制できることをも見出した。本発明は、かかる知見に基づいて、更に改良を重ねることにより完成したものである。
即ち、本発明は、下記に掲げるシリコーンハイドロゲルコンタクトレンズ用眼科組成物を提供する。
項1-1. ジブチルヒドロキシトルエン及びブチルヒドロキシアニソールからなる群より
選択される少なくとも1種を含有する、シリコーンハイドロゲルコンタクトレンズ用眼科組成物。
項1-2. ジブチルヒドロキシトルエンを含有する、項1-1に記載のシリコーンハイドロゲルコンタクトレンズ用眼科組成物。
項1-3. ジブチルヒドロキシトルエン及びブチルヒドロキシアニソールからなる群より
選択される少なくとも1種を総量で0.00005〜0.05w/v%含有する、項1-1又は1-2に記載のシリコーンハイドロゲルコンタクトレンズ用眼科組成物。
項1-4. 更に、プラノプロフェン及びその塩からなる群より選択される少なくとも1種
を含有する、項1-1〜1-3のいずれかに記載のシリコーンハイドロゲルコンタクトレンズ用眼科組成物。
項1-5.プラノプロフェン及びその塩からなる群より選択される少なくとも1種を総量で
0.001〜0.3w/v%含有する、項1-4に記載のシリコーンハイドロゲルコンタクトレンズ用眼科組成物。
項1-6. 更に、界面活性剤を含有する、項1-1〜1-5のいずれかに記載のシリコーンハイ
ドロゲルコンタクトレンズ用眼科組成物。
項1-7. 界面活性剤として、非イオン性界面活性剤を含む、項1-6に記載のシリコーンハイドロゲルコンタクトレンズ用眼科組成物。
項1-8.界面活性剤を総量で0.001〜1.0w/v%含有する、項1-6又は1-7に記載のシリコーンハイドロゲルコンタクトレンズ用眼科組成物。
項1-9. 更に、緩衝剤を含有する、項1-1〜1-8のいずれかに記載のシリコーンハイドロ
ゲルコンタクトレンズ用眼科組成物。
項1-10. 緩衝剤として、ホウ酸緩衝剤を含む、項1-9に記載のシリコーンハイドロゲル
コンタクトレンズ用眼科組成物。
項1-11. 緩衝剤を総量で0.01〜10w/v%含有する、項1-9又は1-10に記載のシリコーンハイドロゲルコンタクトレンズ用眼科組成物。
項1-12. 更に、等張化剤を含有する、項1-1〜1-11のいずれかに記載のシリコーンハイ
ドロゲルコンタクトレンズ用眼科組成物。
項1-13. 等張化剤として、グリセリン、プロピレングリコール、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化カルシウム、及び塩化マグネシウムからなる群より選択される少なくとも1種を含む、項1-12に記載のシリコーンハイドロゲルコンタクトレンズ用眼科組成物。
項1-14. 等張化剤を総量で0.01〜10w/v%含有する、項1-12又は1-13に記載のシ
リコーンハイドロゲルコンタクトレンズ用眼科組成物。
項1-15. 点眼剤である、項1-1〜1-14のいずれかに記載のシリコーンハイドロゲルコン
タクトレンズ用眼科組成物。
項1-16. シリコーンハイドロゲルコンタクトレンズの摩擦を低減するために用いられる、項1-1〜1-15のいずれかに記載のシリコーンハイドロゲルコンタクトレンズ用眼科組成
物。
項1-17. 眼球表面上からシリコーンハイドロゲルコンタクトレンズを取り外す際に生じる細胞剥離を抑制するために用いられる、項1-1〜1-15のいずれかに記載のシリコーンハ
イドロゲルコンタクトレンズ用眼科組成物。
更に、本発明は、下記に掲げるシリコーンハイドロゲルコンタクトレンズの摩擦低減方法を提供する。
項2-1. ジブチルヒドロキシトルエン及びブチルヒドロキシアニソールからなる群より
選択される少なくとも1種と、シリコーンハイドロゲルコンタクトレンズとを接触させることを特徴とする、該シリコーンハイドロゲルコンタクトレンズの摩擦を低減させる方法。
項2-2. 項1-1〜1-17のいずれかに記載のシリコーンハイドロゲルコンタクトレンズ用眼科組成物と、シリコーンハイドロゲルコンタクトレンズとを接触させる、項2-1に記載の
方法。
更に、本発明は、下記に掲げるシリコーンハイドロゲルコンタクトレンズの摩擦を低減する作用を眼科組成物に付与する方法を提供する。
項3. シリコーンハイドロゲルコンタクトレンズ用眼科組成物に、ジブチルヒドロキシトルエン及びブチルヒドロキシアニソールからなる群より選択される少なくとも1種を配合することを特徴とする、シリコーンハイドロゲルコンタクトレンズの摩擦を低減する作用を該眼科組成物に付与する方法。
更に、本発明は、下記に掲げるシリコーンハイドロゲルコンタクトレンズの取り外しに伴う眼球表面上からの細胞剥離を抑制する方法を提供する。
項4-1. ジブチルヒドロキシトルエン及びブチルヒドロキシアニソールからなる群より
選択される少なくとも1種と、シリコーンハイドロゲルコンタクトレンズとを接触させることを特徴とする、該シリコーンハイドロゲルコンタクトレンズの取り外しに伴う眼球表面上からの細胞剥離を抑制する方法。
項4-2. 項1-1〜1-17のいずれかに記載のシリコーンハイドロゲルコンタクトレンズ用眼科組成物と、シリコーンハイドロゲルコンタクトレンズとを接触させる、項4-1に記載の
方法。
更に、本発明は、下記に掲げるシリコーンハイドロゲルコンタクトレンズの取り外しに伴う眼球表面上からの細胞剥離を抑制する作用を眼科組成物に付与する方法を提供する。項5. シリコーンハイドロゲルコンタクトレンズ用眼科組成物に、ジブチルヒドロキシトルエン及びブチルヒドロキシアニソールからなる群より選択される少なくとも1種を配
合することを特徴とする、シリコーンハイドロゲルコンタクトレンズの取り外しに伴う眼球表面上からの細胞剥離を抑制する作用を該眼科組成物に付与する方法。
更に、本発明は、下記に掲げる使用をも提供する。
項6-1. シリコーンハイドロゲルコンタクトレンズ用眼科組成物の製造のための、ジブ
チルヒドロキシトルエン及びブチルヒドロキシアニソールからなる群より選択される少なくとも1種の使用。
項6-2. シリコーンハイドロゲルコンタクトレンズ用眼科組成物の製造のための、(A)ジブチルヒドロキシトルエン及びブチルヒドロキシアニソールからなる群より選択される少なくとも1種並びに(B) プラノプロフェン及びその塩からなる群より選択される少なくとも1種の使用。
項6-3. シリコーンハイドロゲルコンタクトレンズ用眼科組成物が、項1-1〜1-17のいずれかに記載の眼科組成物である、項6-1又は項6-2に記載の使用。
項6-4. シリコーンハイドロゲルコンタクトレンズの摩擦を低減するための剤の製造の
ための、ジブチルヒドロキシトルエン及びブチルヒドロキシアニソールからなる群より選択される少なくとも1種の使用。
項6-5. シリコーンハイドロゲルコンタクトレンズの摩擦を低減するための剤の製造の
ための、(A)ジブチルヒドロキシトルエン及びブチルヒドロキシアニソールからなる群
より選択される少なくとも1種並びに(B) プラノプロフェン及びその塩からなる群より選択される少なくとも1種の使用。
項6-6. シリコーンハイドロゲルコンタクトレンズの取り外しに伴う眼球表面上からの
細胞剥離を抑制するための剤の製造のための、ジブチルヒドロキシトルエン及びブチルヒドロキシアニソールからなる群より選択される少なくとも1種の使用。
項6-7. シリコーンハイドロゲルコンタクトレンズの取り外しに伴う眼球表面上からの
細胞剥離を抑制するための剤の製造のための、(A)ジブチルヒドロキシトルエン及びブ
チルヒドロキシアニソールからなる群より選択される少なくとも1種並びに(B) プラノプロフェン及びその塩からなる群より選択される少なくとも1種の使用。
本発明のSHCL用眼科組成物によれば、SHCL表面の摩擦を大きく低減させることができる。従って、本発明のSHCL用眼科組成物によって、SHCLの装用感を向上させることができ、また角結膜における上皮障害発生の惧れを効果的に予防でき、快適且つ安全にSHCLを使用することが実現される。
また、本発明のSHCL用眼科組成物によれば、眼球表面上からSHCLを取り外す際に生じる細胞剥離のリスクを大きく低減できる。従って、本発明のSHCL用眼科組成物によれば、眼球表面の上皮細胞を損傷させることなく、安全にSHCLを取り外すことが可能となる。
参考試験例1において、各種ソフトコンタクトレンズの摩擦(剛体振り子物性試験により測定される対数減衰率)を評価した結果を示す図である。 試験例1において、試験液(実施例1−2及び比較例1−2)がSHCL(レンズA)に及ぼす摩擦の軽減効果を評価した結果を示す図である。 試験例1において、試験液(実施例1−2及び比較例1)がSHCL(レンズC)に及ぼす摩擦の軽減効果を評価した結果を示す図である。 試験例1において、試験液(実施例1及び比較例1)がハイドロゲルレンズ(レンズD)に及ぼす摩擦の軽減効果を評価した結果を示す図である。 試験例2において、試験液(実施例3及び比較例3)がSHCL(レンズA)に及ぼす摩擦の軽減効果を評価した結果を示す図である。 試験例3において、試験液(実施例5及び比較例5)がSHCLの取り外しに伴う細胞剥離を抑制する効果を評価した結果を示す図である。
1.SHCL用眼科組成物
本発明のSHCL用眼科組成物は、ジブチルヒドロキシトルエン及びブチルヒドロキシアニソールからなる群より選択される少なくとも1種(以下、単に「ジブチルヒドロキシトルエン類」と表記することもある)を含有する。このようなジブチルヒドロキシトルエン類を使用することによって、SHCL表面の摩擦を低減させることが可能になり、また眼球表面上からSHCLを取り外す際に生じる細胞剥離を抑制することが可能となる。
ジブチルヒドロキシトルエン(化学名 2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノール;BHTと略称されることもある)及びブチルヒドロキシアニソール(化学名 2−tert
−ブチル−4−メトキシフェノール及び3−tert−ブチル−4−メトキシフェノール;BHAと略称されることもある)は、ヒドロキシトルエン又はヒドロキシアニソールのベンゼン環にt−ブチル基が置換している化合物であり、抗酸化剤として公知である。ジブチルヒドロキシトルエン及びブチルヒドロキシアニソールは、公知の方法により合成してもよく市販品として入手することもできる。
本発明のSHCL用眼科組成物において、ジブチルヒドロキシトルエン類として、ジブチルヒドロキシトルエン及びブチルヒドロキシアニソールのいずれか一方を単独で使用してもよく、また、これらを組み合わせて使用してもよい。中でも、ジブチルヒドロキシトルエンはSHCLの摩擦を大きく低減させることができ、またSHCLを眼球表面上から取り外す際に生じる細胞剥離を効果的に抑制することができる。かかる観点から、本発明にはジブチルヒドロキシトルエンが特に好適に用いられ得る。
本発明のSHCL用眼科組成物において、上記ジブチルヒドロキシトルエン類の配合割合は、該ジブチルヒドロキシトルエン類の種類、SHCL用眼科組成物の製剤形態等に応じて適宜設定すればよいが、SHCL表面の摩擦を効果的に低減させるという観点から、また、SHCLを眼球表面上から取り外す際の細胞剥離を効果的に抑制させるという観点から、例えば、該SHCL用眼科組成物の総量に対して、ジブチルヒドロキシトルエン類が総量で0.00005〜0.05w/v%、好ましくは0.0001〜0.03w/v%、更に好ましくは0.0005〜0.01w/v%、特に好ましくは、0.001〜0.005w/v%が例示される。
また、本発明のSHCL用眼科組成物は、上記ジブチルヒドロキシトルエン類以外に、プラノプロフェン及びその塩からなる群より選択される少なくとも1種(以下、単に「プラノプロフェン類」と表記することもある)を含有することが好ましい。このように上記ジブチルヒドロキシトルエン類をプラノプロフェン類と併用することによって、SHCL表面に対する摩擦低減効果を増強して奏させることが可能になる。
プラノプロフェンは、α−メチル−5H−[1]ベンゾピラノ[2,3-b]ピリジン−7
−酢酸とも称される公知化合物であり、公知の方法により合成してもよく市販品として入手することもできる。
プラノプロフェンの塩としては、医薬上、薬理学的に(製薬上)又は生理学的に許容されるものであれば、特に制限されないが、具体的には、無機塩基との塩[例えば、ナトリ
ウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩、アルミニウム塩等]や、有機塩基
との塩[例えば、メチルアミン、トリエチルアミン、ジエチルアミン、トリエタノールア
ミン、モルホリン、ピペラジン、ピロリジン、トリピリジン、ピコリン等との塩]等が挙
げられる。これらのプラノプロフェンの塩は、1種単独で使用してもよく、また2種以上を任意に組み合わせて使用してもよい。
本発明のSHCL用眼科組成物には、プラノプロフェン類として、プラノプロフェン及びその塩の中から、一種のものを選択して単独で使用してもよく、二種以上のものを任意に組み合わせて使用してもよい。これらの中でも、上記ジブチルヒドロキシトルエン類によるSHCL表面の摩擦低減効果を一層増強して奏させるという観点から、好ましくはプラノプロフェンが挙げられる。
本発明のSHCL用眼科組成物にプラノプロフェン類を配合する場合、これらの配合割合については、上記ジブチルヒドロキシトルエン類の種類、SHCL用眼科組成物の製剤形態等に応じて適宜設定されるが、例えば、SHCL用眼科組成物の総量に対して、プラノプロフェン類が総量で0.001〜0.3w/v%、好ましくは0.005〜0.2w/v%、更に好ましくは0.01〜0.1w/v%となる割合が例示される。
本発明のSHCL用眼科組成物にプラノプロフェン類を配合する場合、上記ジブチルヒドロキシトルエン類に対するプラノプロフェン類の比率については、特に制限されるものではないが、上記ジブチルヒドロキシトルエン類によるSHCL表面の摩擦低減効果を有効に増強させるという観点から、例えば、上記ジブチルヒドロキシトルエン類の総量100重量部当たり、プラノプロフェン類が総量で20〜40000重量部、好ましくは100〜20000重量部、更に好ましくは200〜10000重量部となる範囲が例示される。
本発明のSHCL用眼科組成物は、更に界面活性剤を含有していてもよい。本発明のSHCL用眼科組成物に配合可能な界面活性剤としては、医薬上、薬理学的に(製薬上)又は生理学的に許容されることを限度として特に制限されず、非イオン性界面活性剤、両性界面活性剤、陰イオン性界面活性剤、陽イオン性界面活性剤のいずれであってもよい。
本発明のSHCL用眼科組成物に配合可能な非イオン性界面活性剤としては、具体的には、モノラウリン酸POE(20)ソルビタン(ポリソルベート20)、モノパルミチン酸POE(20)ソルビタン(ポリソルベート40)、モノステアリン酸POE(20)ソルビタン(ポリソルベー
ト60)、トリステアリン酸POE(20)ソルビタン(ポリソルベート65)、モノオレイン酸POE(20)ソルビタン(ポリソルベート80)等のPOEソルビタン脂肪酸エステル類;ポロクサマ
ー407、ポロクサマー235、ポロクサマー188、ポロクサマー403、ポロクサマー237、ポロ
クサマー124等のPOE・POPブロックコポリマー類; POE(60)硬化ヒマシ油(ポリオキシエ
チレン硬化ヒマシ油60)等のPOE硬化ヒマシ油類;POE(9)ラウリルエーテル等のPOEアルキルエーテル類;POE(20)POP(4)セチルエーテル等のPOE-POPアルキルエーテル類;POE(10)
ノニルフェニルエーテル等のPOEアルキルフェニルエーテル類等が挙げられる。なお、上
記で例示する化合物において、POEはポリオキシエチレン、POPはポリオキシプロピレン、及び括弧内の数字は付加モル数を示す。また、本発明のSHCL用眼科組成物に配合可能な両性界面活性剤としては、具体的には、アルキルジアミノエチルグリシン等が例示される。また、本発明のSHCL用眼科組成物に配合可能な陽イオン性界面活性剤としては、具体的には、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム等が例示される。また、本発明のSHCL用眼科組成物に配合可能な陰イオン性界面活性剤としては、具体的には、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキル硫酸塩、脂肪族α−スルホメチルエステル、αオレフィンスルホン酸等が例示される。
本発明のSHCL用眼科組成物において、上記界面活性剤は、1種単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。
上記の界面活性剤の中でも、好ましくは非イオン性界面活性剤;より好ましくはPOEソ
ルビタン脂肪酸エステル類、POE硬化ヒマシ油類、又はPOE・POPブロックコポリマー類;
更に好ましくはPOEソルビタン脂肪酸エステル類又はPOE硬化ヒマシ油類;特に好ましくは
POEソルビタン脂肪酸エステル類が用いられる。前記POEソルビタン脂肪酸エステル類の中では、特に、ポリソルベート80が好ましい。
本発明のSHCL用眼科組成物に界面活性剤を配合する場合、該界面活性剤の配合割合については、該界面活性剤の種類、他の配合成分の種類や量、該SHCL用眼科組成物の製剤形態等に応じて適宜設定できる。界面活性剤の配合割合の一例として、SHCL用眼科組成物の総量に対して、該界面活性剤が総量で、0.001〜1.0w/v%、好ましくは0.005
〜0.7w/v%、更に好ましくは0.01〜0.5w/v%、特に好ましくは0.1〜0.5w/v%が例示される。
本発明のSHCL用眼科組成物は、更に緩衝剤を含有していてもよい。本発明のSHCL用眼科組成物に配合できる緩衝剤としては、医薬上、薬理学的に(製薬上)又は生理学的に許容されるものであれば、特に制限されない。かかる緩衝剤の一例として、ホウ酸緩衝剤、リン酸緩衝剤、炭酸緩衝剤、クエン酸緩衝剤、酢酸緩衝剤、トリス緩衝剤、イプシロン−アミノカプロン酸、アスパラギン酸、アスパラギン酸塩等が挙げられる。これらの緩衝剤は組み合わせて使用しても良い。好ましい緩衝剤は、ホウ酸緩衝剤、リン酸緩衝剤、炭酸緩衝剤、及びクエン酸緩衝剤であり、より好ましい緩衝剤は、ホウ酸緩衝剤、及びリン酸緩衝剤であり、特に好ましい緩衝剤はホウ酸緩衝剤である。ホウ酸緩衝剤としては、ホウ酸、又はホウ酸アルカリ金属塩、ホウ酸アルカリ土類金属塩等のホウ酸塩が挙げられる。リン酸緩衝剤としては、リン酸、又はリン酸アルカリ金属塩、リン酸アルカリ土類金属塩等のリン酸塩が挙げられる。炭酸緩衝剤としては、炭酸、又は炭酸アルカリ金属塩、炭酸アルカリ土類金属塩等の炭酸塩が挙げられる。クエン酸緩衝剤としては、クエン酸、又はクエン酸アルカリ金属塩、クエン酸アルカリ土類金属塩等が挙げられる。また、ホウ酸緩衝剤又はリン酸緩衝剤として、ホウ酸塩又はリン酸塩の水和物を用いてもよい。より具体的な例として、ホウ酸緩衝剤として、ホウ酸又はその塩(ホウ酸ナトリウム、テトラホウ酸
カリウム、メタホウ酸カリウム、ホウ酸アンモニウム、ホウ砂等);リン酸緩衝剤として
、リン酸又はその塩(リン酸水素二ナトリウム、リン酸二水素ナトリウム、リン酸二水素
カリウム、リン酸三ナトリウム、リン酸二カリウム、リン酸一水素カルシウム、リン酸二水素カルシウム等);炭酸緩衝剤として、炭酸又はその塩(炭酸水素ナトリウム、炭酸ナ
トリウム、炭酸アンモニウム、炭酸カリウム、炭酸カルシウム、炭酸水素カリウム、炭酸マグネシウム等);クエン酸緩衝剤として、クエン酸又はその塩(クエン酸ナトリウム、クエン酸カリウム、クエン酸カルシウム、クエン酸二水素ナトリウム、クエン酸二ナトリウム等);酢酸緩衝剤として、酢酸又はその塩(酢酸アンモニウム、酢酸カリウム、酢酸カルシウム、酢酸ナトリウム等);トリス緩衝剤として、トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン又はその塩(塩酸塩、酢酸塩、スルホン酸塩等);アスパラギン酸又はその塩(アスパラギン酸ナトリウム、アスパラギン酸マグネシウム、アスパラギン酸カリウム等)等が例示できる。これらの緩衝剤の中でも、ホウ酸緩衝剤は、より確実に本発明の効果を奏させることが期待されるため、本発明のSHCL用眼科組成物に好適に使用される。これらの緩衝剤は1種単独で使用してもよく、また2種以上を任意に組み合わせて使用してもよい。
本発明のSHCL用眼科組成物に緩衝剤を配合する場合、該緩衝剤の配合割合については、使用する緩衝剤の種類、他の配合成分の種類や量、該眼科組成物の製剤形態等に応じて異なり、一律に規定することはできないが、例えば、該SHCL用眼科組成物の総量に対して、該緩衝剤が総量で0.01〜10w/v%、好ましくは0.1〜5w/v%、更に好ましくは0.5〜2w/v%となる割合が例示される。
本発明のSHCL用眼科組成物は、更に等張化剤を含有していてもよい。本発明のSHCL用眼科組成物に配合できる等張化剤としては、医薬上、薬理学的に(製薬上)又は生理学的に許容されるものであれば、特に制限されない。かかる等張化剤の具体例として、例えば、
リン酸水素二ナトリウム、リン酸二水素ナトリウム、リン酸二水素カリウム、亜硫酸水素ナトリウム、亜硫酸ナトリウム、塩化カリウム、塩化カルシウム、塩化ナトリウム、塩化マグネシウム、酢酸カリウム、酢酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、チオ硫酸ナトリウム、硫酸マグネシウム、グリセリン、プロピレングリコール等が挙げられる。これらの等張化剤の中でも、より確実に本発明の効果を奏させるという観点から、好ましくは、グリセリン、プロピレングリコール、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化カルシウム、及び塩化マグネシウムが挙げられ、更に好ましくはグリセリン及び塩化ナトリウムが挙げられる。これらの等張化剤は、1種単独で使用してもよく、また2種以上を任意に組み合わせて使用してもよい。
本発明のSHCL用眼科組成物に等張化剤を配合する場合、該等張化剤の配合割合については、使用する等張化剤の種類等に応じて異なり、一律に規定することはできないが、例えば、該等張化剤が総量で0.01〜10w/v%、好ましくは0.05〜5w/v%、更に好ましくは0.1〜3w/v%となる割合が例示される。
本発明のSHCL用眼科組成物のpHについては、医薬上、薬理学的に(製薬上)又は生理学的に許容される範囲内であれば特に限定されるものではない。本発明のSHCL用眼科組成物のpHの一例として、4.0〜9.5、好ましくは5.0〜9.0、更に好ましくは5.5〜8.5となる範囲が挙げられる。
また、本発明のSHCL用眼科組成物の浸透圧については、生体に許容される範囲内であれば、特に制限されない。本発明のSHCL用眼科組成物の浸透圧比の一例として、好ましくは0.5〜5.0、更に好ましくは0.6〜3.0、特に好ましくは0.7〜2.0となる範囲が挙げられる。浸透圧の調整は無機塩、多価アルコール、糖アルコール、糖類等を用いて、当該技術分野で既知の方法で行うことができる。浸透圧比は、第十五改正日本薬局方に基づき286mOsm(0.9w/v%塩化ナトリウム水溶液の浸透圧)に対する試料の浸透圧の比とし、浸透圧は日本薬局方記載の浸透圧測定法(氷点降下法)を参考にして測定する。なお、浸透圧比測定用標準液(0.9w/v%塩化ナトリウム水溶液)は、塩化ナトリウム(日本薬局方標準試薬)を500〜650℃で40〜50分間乾燥した後、デシケーター(シリカゲル)中で放冷し、その0.900gを正確に量り、精製水に溶かし正確に100mLとして調製するか、市販の浸透圧比測定用標準液(0.9w/v%塩化ナトリウム水溶液)を用いる。
本発明のSHCL用眼科組成物は、本発明の効果を妨げない限り、上記成分の他に、種々の薬理活性成分や生理活性成分を組み合わせて適当量含有してもよい。かかる成分は特に制限されず、例えば、一般用医薬品製造(輸入)承認基準2000年版(薬事審査研究会監修)に記載された眼科用薬における有効成分が例示できる。具体的には、眼科用薬において用いられる成分としては、次のような成分が挙げられる。
抗ヒスタミン剤:例えば、イプロヘプチン、塩酸ジフェンヒドラミン、マレイン酸クロルフェニラミン、フマル酸ケトチフェン、ペミロラストカリウム等。
充血除去剤:例えば、塩酸テトラヒドロゾリン、塩酸ナファゾリン、硫酸ナファゾリン、塩酸エピネフリン、塩酸エフェドリン、塩酸メチルエフェドリン等。
殺菌剤:例えば、セチルピリジニウム、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、塩酸クロルヘキシジン、グルコン酸クロルヘキシジン、塩酸ポリヘキサメチレンビグアニド等。
ビタミン類:例えば、フラビンアデニンジヌクレオチドナトリウム、シアノコバラミン、酢酸レチノール、パルミチン酸レチノール、塩酸ピリドキシン、パンテノール、パントテン酸カルシウム、酢酸トコフェロール等。
アミノ酸類:例えば、アスパラギン酸カリウム、アスパラギン酸マグネシウム、アミノエチルスルホン酸等。
消炎剤:例えば、グリチルリチン酸二カリウム、アラントイン、アズレン、アズレンスル
ホン酸ナトリウム、グアイアズレン、ε−アミノカプロン酸、塩化ベルベリン、硫酸ベルベリン、塩化リゾチーム、甘草等。
収斂剤:例えば、亜鉛華、乳酸亜鉛、硫酸亜鉛等。
その他:例えば、クロモグリク酸ナトリウム、コンドロイチン硫酸ナトリウム、ヒアルロン酸ナトリウム、スルファメトキサゾール、スルファメトキサゾールナトリウム等。
また、本発明のSHCL用眼科組成物には、発明の効果を損なわない範囲であれば、その用途や形態に応じて、常法に従い、様々な添加物を適宜選択し、1種又はそれ以上を併用して適当量含有させてもよい。それらの添加物として、例えば、医薬品添加物事典2007(日本医薬品添加剤協会編集)に記載された各種添加物が例示できる。代表的な成分として次の添加物が挙げられる。
担体:例えば、水、含水エタノール等の水性担体。
増粘剤:例えば、カルボキシビニルポリマー、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、メチルセルロース、アルギン酸、ポリビニルアルコール(完全、又は部分ケン化物)、ポリビニルピロリドン、マクロゴール等。
糖類:例えば、シクロデキストリン等。
糖アルコール類:例えば、キシリトール、ソルビトール、マンニトールなど。これらはd体、l体又はdl体のいずれでもよい。
防腐剤、殺菌剤又は抗菌剤:例えば、塩酸アルキルジアミノエチルグリシン、安息香酸ナトリウム、エタノール、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、グルコン酸クロルヘキシジン、クロロブタノール、ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、デヒドロ酢酸ナトリウム、パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸プロピル、パラオキシ安息香酸ブチル、硫酸オキシキノリン、フェネチルアルコール、ベンジルアルコール、ビグアニド化合物(具体的には、ポリヘキサメチレンビグアニド等)、グローキル(ローディア社製 商品名)等。
pH調節剤:例えば、塩酸、ホウ酸、アミノエチルスルホン酸、イプシロン−アミノカプロン酸、クエン酸、酢酸、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、ホウ砂、トリエタノールアミン、モノエタノールアミン、ジイソプロパノールアミン、硫酸、リン酸、ポリリン酸、プロピオン酸、シュウ酸、グルコン酸、フマル酸、乳酸、酒石酸、リンゴ酸、コハク酸、グルコノラクトン、酢酸アンモニウム等。
安定化剤:例えば、トロメタモール、ナトリウムホルムアルデヒドスルホキシレート(ロンガリット)、トコフェロール、ピロ亜硫酸ナトリウム、モノエタノールアミン、モノステアリン酸アルミニウム、モノステアリン酸グリセリン等。
キレート剤:例えば、エチレンジアミン二酢酸(EDDA)、エチレンジアミン三酢酸、エチレンジアミン四酢酸(エデト酸、EDTA)、N-(2-ヒドロキシエチル)エチレンジアミン三酢
酸(HEDTA)、ジエチレントリアミン五酢酸(DTPA)等。
香料又は清涼化剤:例えば、メントール、アネトール、オイゲノール、カンフル、ゲラニオール、シネオール、ボルネオール、リモネン、リュウノウ等。これらは、d体、l体又はdl体のいずれでもよく、また精油(ハッカ油、クールミント油、スペアミント油、ペパーミント油、ウイキョウ油、ケイヒ油、ベルガモット油、ユーカリ油、ローズ油等)として配合してもよい。
本発明のSHCL用眼科組成物は、所望量の上記ジブチルヒドロキシトルエン類、及び必要に応じて他の配合成分を所望の濃度となるように添加することにより調製される。
本発明のSHCL用眼科組成物は、その剤型については、眼科分野で使用可能である限り特に制限されないが、例えば、液状、軟膏状等が挙げられる。これらの中でも、液状が好ましい。また液状の中でも水性液状が好ましい。本発明のSHCL用眼科組成物を水性液状にする場合、医薬上、薬理学的に(製薬上)又は生理学的に許容される水を水性担体として使
用すればよく、このような水として、具体的には、蒸留水、常水、精製水、滅菌精製水、注射用水、注射用蒸留水等が例示される。これらの定義は第一五改正日本薬局方に基づく。ここで、水性液状とは、水を含有する液状の形態を意味し、通常は、SHCL用眼科組成物中に水を1重量%以上、好ましくは5重量%以上、より好ましくは20重量%以上、更に好ましくは50重量%以上を含有するものを意味する。
本発明のSHCL用眼科組成物は、眼科分野で用いられるものであってSHCLに接触するように使用されるものであれば、その製剤形態については制限されない。例えば、SHCL用点眼剤(SHCLを装着したまま使用可能な点眼剤)、SHCL用洗眼剤(SHCLを装着したまま使用可能な洗眼剤)、SHCL装着液、SHCLケア用液剤(SHCL消毒液、SHCL保存液、SHCL洗浄液、及びSHCL洗浄保存液等)等を挙げることができる。これらの中でも、SHCL用点眼剤又はSHCL装着液、特にSHCL用点眼剤は、眼球表面にSHCLが接触している際に又は接触する直前(例えば、接触させることとなる装着行為前の10分以内)に使用されるものであり、SHCLの摩擦低減作用を発揮することが強く望まれる製剤形態である。とりわけ、点眼剤の場合には、SHCL装用中に不快感や目の疲れ等を感じたときに、その場で直ぐに使用できるという利点がある。また、点眼剤は、他の眼科組成物に比べて一般に1日当たりの使用頻度が高いため、本発明のSHCL用眼科組成物の摩擦低減効果をより有効に得ることができるという利点もある。更に、SHCLの安全な取り外しを可能にするという観点からも、SHCLを取り外す直前(例えば、取り外す行為前の10分以内)に使用できる点眼剤の製剤形態が便利であり、SHCLを取り外す際の細胞剥離を一層効果的に抑制することができる。かかる観点に鑑みれば、本発明のSHCL用眼科組成物の好適な一例として、SHCL用点眼剤及びSHCL装着液が挙げられ、特に好適な例としてSHCL用点眼剤を挙げることができる。
また、本発明のSHCL用眼科組成物の使用方法としては、該SHCL用眼科組成物をSHCLに接触させることとなる工程を有する公知の方法であれば、特に限定はない。例えば、SHCL用点眼剤の場合、SHCLの装着前(例えば装着10分前等の装着直前を含む)又は装用中(例えば脱着10分前等の脱着直前を含む)に、該点眼剤の適量を点眼すればよい。また、SHCL用洗眼剤の場合も、SHCLの装着前(装着直前等)又は装用中(脱着直前等)、該洗眼剤の適量を洗眼に使用すればよい。なお、本発明のSHCL用眼科組成物がSHCL用点眼剤又はSHCL用洗眼剤である場合、SHCLを装用している時はもちろん、装用していない時でも点眼や洗眼の目的で使用することができる。また、SHCL装着液の場合、SHCLの装着時にSHCLと該装着液の適量を接触させることより使用される。更に、SHCLケア用液剤の場合であれば、適量の該ケア用液剤中にSHCLを浸漬したり、該ケア用液剤にSHCLを接触させて擦り洗いすること等によって使用される。
本発明のSHCL用眼科組成物において、適用対象となるSHCLの種類については特に制限されず、イオン性又は非イオン性の別を問わず、現在市販されている、或いは将来市販される全てのSHCLを適用対象にできる。なお、ここでイオン性とは、米国FDA(米国食品医薬
品局)基準に則り、コンタクトレンズ素材中のイオン性成分含有率が1mol%以上であるこ
とをいい、非イオン性とは、米国FDA(米国食品医薬品局)基準に則り、コンタクトレン
ズ素材中のイオン性成分含有率が1mol%未満であることをいう。また、適用対象となるSHCLの含水率についても特に制限されないが、一般に含水率が低くなるにつれ、SHCL表面の
摩擦が増加し、またSHCLを取り外す際に細胞剥離を生じさせ易い傾向がある。本発明のSHCL用眼科組成物によれば、このように摩擦が増加し易く、また細胞剥離を引き起こし易いSHCLであっても、摩擦を有効に低減し、細胞剥離を効果的に抑制し得る。かかる観点に鑑みれば、適用対象となるSHCLの含水率の一例として、具体的には90%以下、好ましくは
60%以下、更に好ましくは50%以下が挙げられる。なお、SHCLはハイドロゲル素材を含むものであるため、少なくとも0%より多い水分を含む。
ここでSHCLの含水率とは、SHCL中の水の割合を示し、具体的には以下の計算式により求
められる。
含水率(%)=(含水した水の重量/含水状態のSHCLの重量)×100
かかる含水率はISO18369-4:2006の記載に従って、重量測定方法により測定され得る。
本発明のSHCL用眼科組成物は、SHCL表面の摩擦を軽減させることができるので、SHCLの摩擦低減用として用いることができる。更に、本発明のSHCL用眼科組成物は、眼球表面上からSHCLを取り外す際に生じる細胞剥離を抑制できるので、SHCL取り外し液(SHCL取り外し時の細胞剥離抑制用)として用いることもできる。また、眼球の上皮細胞はアレルゲンに対するバリアー機能も有しているので、上述のようなSHCL表面の摩擦、或いはSHCLの取り外しに伴い生じる細胞剥離により引き起こされる上皮障害は、そのバリアー機能を低下させ、目のアレルギー疾患等を発症あるいは悪化させ易くする畏れがある。従って、本発明のSHCL用眼科組成物は、SHCLを使用する者が、アレルギー疾患を始めとする種々の眼病に対して抵抗力を高めて予防するための眼病予防剤(例えば、アレルギー疾患の予防剤)として好適に用いることができる。また、本発明のSHCL用眼科組成物が、プラノプロフェン及び/又はその塩を含む場合には、これらの成分に基づいて抗アレルギー作用をも発揮できるので、アレルギー症状の緩和剤としても有用である。
また、本発明は、別の観点から、シリコーンハイドロゲルコンタクトレンズ用眼科組成物の製造のための、ジブチルヒドロキシトルエン及びブチルヒドロキシアニソールからなる群より選択される少なくとも1種の使用を提供する。
更に、本発明は、シリコーンハイドロゲルコンタクトレンズ用眼科組成物の製造のための、(A)ジブチルヒドロキシトルエン及びブチルヒドロキシアニソールからなる群より
選択される少なくとも1種、並びに(B) プラノプロフェン及びその塩からなる群より選択される少なくとも1種の使用をも提供する。
2.SHCLの摩擦低減方法;及びSHCLの摩擦を低減する作用を眼科組成物に付与する方法
前述するように、ジブチルヒドロキシトルエン及びブチルヒドロキシアニソールは、SHCL表面の摩擦を低減することができる。従って、本発明は、更に別の観点から、ジブチルヒドロキシトルエン及びブチルヒドロキシアニソールからなる群より選択される少なくとも1種と、SHCLとを接触させることを特徴とする、該SHCLの摩擦を低減させる方法を提供する。
該摩擦低減方法は、具体的には、ジブチルヒドロキシトルエン類をそのままSHCLと接触させてもよく、又はジブチルヒドロキシトルエン類を含有する上記SHCL用眼科組成物をSHCLと接触させることによっても実施できる。
また本発明は、SHCL用眼科組成物に、ジブチルヒドロキシトルエン及びブチルヒドロキシアニソールからなる群より選択される少なくとも1種を配合することを特徴とする、SHCLの摩擦を低減する作用を該眼科組成物に付与する方法をも提供する。
なお、上記摩擦低減方法及び上記付与方法において、適用対象となるSHCLの種類、ジブチルヒドロキシトルエン類とSHCLとを接触させる手法等についても、前記「1.SHCL用眼科組成物」と同様である。
更に、本発明は、シリコーンハイドロゲルコンタクトレンズの摩擦を低減するための剤の製造のための、ジブチルヒドロキシトルエン及びブチルヒドロキシアニソールからなる群より選択される少なくとも1種の使用も提供する。
3.SHCLの取り外しに伴う細胞剥離を抑制する方法;及びSHCLの取り外しに伴う細胞剥離を抑制する作用を眼科組成物に付与する方法
前述するように、ジブチルヒドロキシトルエン及びブチルヒドロキシアニソールは、眼球表面上からSHCLを取り外す際に生じる細胞剥離を抑制することができる。従って、本発明は、更に別の観点から、ジブチルヒドロキシトルエン及びブチルヒドロキシアニソールからなる群より選択される少なくとも1種と、SHCLとを接触させることを特徴とする、該SHCLの取り外しに伴う眼球表面上からの細胞剥離を抑制する方法を提供する。
該細胞剥離抑制方法は、具体的には、ジブチルヒドロキシトルエン類をそのままSHCLと接触させてもよく、又はジブチルヒドロキシトルエン類を含有する上記SHCL用眼科組成物をSHCLと接触させることによっても実施できる。
また本発明は、SHCL用眼科組成物に、ジブチルヒドロキシトルエン及びブチルヒドロキシアニソールからなる群より選択される少なくとも1種を配合することを特徴とする、SHCLの取り外しに伴う眼球表面上からの細胞剥離を抑制する作用を該眼科組成物に付与する方法をも提供する。
なお、上記細胞剥離抑制方法及び上記付与方法において、適用対象となるSHCLの種類、ジブチルヒドロキシトルエン類とSHCLとを接触させる手法等についても、前記「1.SHCL用眼科組成物」と同様である。
更に、本発明は、別の観点から、SHCLの取り外しに伴う眼球表面上からの細胞剥離を抑制するための剤の製造のための、ジブチルヒドロキシトルエン及びブチルヒドロキシアニソールからなる群より選択される少なくとも1種の使用も提供する。
以下に、実施例等に基づいて本発明を詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例によって限定されるものではない。
参考試験例1:SCL表面の摩擦の評価
SCL表面の物性を測定するために、粘着性、粘弾性、乾燥性などの様々な表面物性変化
を摩擦の増減の面から評価することが知られている剛体振り子物性試験器RPT−3000W((株)エー・アンド・デイ製)を用いて、各SCL表面の摩擦力の評価を行った。試
験に使用したSCLは、具体的には、以下の表1に示す6つのレンズである。
Figure 2015091880
これらのSCLを生理食塩水中に一晩浸漬させたものを試験サンプルとして用いた。測定
は、温度25℃、相対湿度60%条件の下、振り子重量200g、センサー径4mmの条件で実施し、測定開始から5分後の対数減衰率を以て、各SCL間で比較を行った。
この結果を図1に示す。ここで測定される対数減衰率はレンズ表面の摩擦の大小を示し、対数減衰率が高いほど摩擦が大きいことを示す。図1より明らかなように、SHCL(レンズA〜C)は非シリコーンハイドロゲルレンズ(レンズD〜F)に比べて著しく対数減衰率が高く、摩擦が非常に大きいことが認められた。
試験例1:SCL表面の摩擦に対する低減効果の評価
SHCLとして上記参考試験例1で使用したレンズA及びCの2種を用い、また非シリコーンハイドロゲルレンズとして上記参考試験例1で使用したレンズDを使用して、レンズ表面の摩擦低減効果について以下の方法により評価を行った。
先ず、表2に示される各試験液(比較例1−2及び実施例1−2)を調製した。SHCL(レンズA及びC)の表面を生理食塩水で十分にすすいだ後、20mlの各試験液中に2枚ずつ浸漬させ、一晩静置した。また別途、非シリコーンハイドロゲルレンズ(レンズD)についても、表面を生理食塩水で十分にすすいだ後、20mlの各試験液(比較例1及び実施例1)中に2枚ずつ浸漬させて、一晩静置した。翌日、レンズ表面の水分を軽くふき取り、25℃、相対湿度60%条件の下、振り子重量200g、センサー径4mmの条件で、対数減衰率を10秒毎に計3分間測定した。
Figure 2015091880
この結果を図2〜4に示す。図2及び3に示されるように、SHCLではレンズA及びCのいずれの場合でも、コントロール(比較例1)と比較して、ジブチルヒドロキシトルエンの配合(実施例1)により対数減衰率の著しい減少が認められ、摩擦が大きく低減することが明らかとなった。また、プラノプロフェン自体は、コントロール(比較例1)と比べて摩擦に殆ど影響を与えないか或いはやや上昇させてしまう傾向が認められたものの(比較例2)、全く予想外なことに、ジブチルヒドロキシトルエンと組み合わせて使用した場合(実施例2)には、摩擦低減効果を更に向上させることが認められた。
一方、図4に示されるように、従来のハイドロゲルレンズ(非シリコーンハイドロゲルレンズ)では、上述のような摩擦低減効果は全く認められなかった。
以上の結果より、ジブチルヒドロキシトルエン単独、或いはジブチルヒドロキシトルエンとプラノプロフェンとの併用によるSCL表面の摩擦を低減する効果は、対象SCLをSHCLとした場合に特異的に認められる効果であることが明らかとなった。
試験例2:SCL表面の摩擦に対する低減効果の評価:
SHCLとして、上記参考試験例1で使用したレンズAを使用し、以下の方法によりSHCL摩擦低減効果を評価した。
先ず、SHCL(レンズA)の表面を生理食塩水で十分にすすいだ後、生理食塩水に一晩浸漬してレンズの前処理を行った。
次いで、表3に示される各試験液(実施例3−4及び比較例3−4)を調製し、前処理を終えた各レンズを各試験液10ml中に1枚ずつ浸漬させ、3日間静置した。3日後、レンズ表面の水分を軽くふきとり、25℃、相対湿度60%の条件の下、振り子重量200g、センサー径4mmの条件で、対数減衰率を10秒毎に3分間測定した。
Figure 2015091880
実施例3と比較例3を比較した結果を図5に示す。図5に示されるように、レンズAでは、コントロール(比較例3)と比較して、ジブチルヒドロキシトルエンを配合した試験液(実施例3)を用いることによって、対数減衰率の減少が認められ、摩擦が低減することが明らかとなった。また、実施例4と比較例4の結果から、非イオン性界面活性剤をポリソルベート80からポリオキシエチレン硬化ヒマシ油に変更した場合であっても、同様に対数減衰率が減少することが認められた。
試験例3:細胞剥離抑制効果の評価
SHCLとして上記参考試験例1で使用したレンズAを用い、眼球表面上からのSHCLの取り外しに伴う細胞剥離を抑制する効果を、以下の方法により評価した。
Figure 2015091880
まず、表4に示される各試験液(比較例5及び実施例5)を調製した。レンズAを直径6mmのトレパン(穿孔器)でくりぬき、各試験液(比較例5及び実施例5)2mlに24時
間浸漬した。翌日、ブタ眼球(ダード株式会社より入手)から余分な筋肉及び結膜組織を取り除き、強膜と角膜だけで被覆された眼球を調製し、これを生理食塩水で5分〜10分洗
浄した。斯くして得られた眼球をから、余分な水分を不織布で丁寧にふき取った。次いで、24時間浸漬処理を行ったSHCLを各試験液から取り出し、余分な水分を不織布で丁寧にふき取った。別途、何れの試験液にも浸漬していない開封直後のレンズAを未処理レンズ群として試験に用いた。次に、角膜面が上になるように上記眼球を試験台にセットし、1眼
球(即ち、1角膜)上に、未処理レンズ、比較例5の試験液の処理レンズ、及び実施例5
の試験液の処理レンズの計3枚のレンズをのせた。試験環境は、温度25〜27℃、及び
相対湿度62〜68%に収まるように調整した。
10分後、丸ピンセット(リングピンセット)で眼球上のSHCLの端を優しくつまみ、ゆ
っくり丁寧に剥がした。剥がしたSHCLを一度生理食塩水で洗い、4容量%パラホルムアルデヒド溶液に浸漬してSHCLに付着した細胞を固定した。その後、マイヤーヘマトキシリン液で細胞を染色し、顕微鏡下で染色された細胞数(SHCLに付着して剥離された角膜細胞数)をカウントした。カウントした細胞数を表5の評価基準に従い分類し、SHCLの取り外しに伴う細胞剥離の程度を点数で評価した。
Figure 2015091880
結果を図6に示す。図6に示されるように、比較例5の試験液では殆ど細胞剥離抑制効果が無かった。一方、ジブチルヒドロキシトルエンを含有する実施例5の試験液で処理した場合には、眼球表面上からSHCLを取り外す際にSHCLに付着して剥離する細胞数を顕著に低減できることが明らかとなった。
製剤例
表6に記載の処方で、SHCL用点眼剤(実施例6−10)が調製される。
Figure 2015091880

Claims (1)

  1. ジブチルヒドロキシトルエン及びブチルヒドロキシアニソールからなる群より選択される少なくとも1種を含有する、シリコーンハイドロゲルコンタクトレンズ用眼科組成物。
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