JP2015091327A - パチンコ遊技機 - Google Patents

Abstract

【課題】パチンコ遊技機において、展開にストーリー性のあるストーリー演出を複数の識別情報変動に亘って実施する際、先読みを実行することなく、ストーリーが発展する程遊技者に有利な特別遊技への移行期待度を高めることが可能な手段の提供。
【解決手段】遊技者に有利な特別遊技の移行ステップを第一段階（特別遊技の移行抽選がなされる第一始動口の入球契機となる、可変部材の開閉抽選段階）及び第二段階（第一始動口への入球に基づく、特別遊技の移行抽選）に分割した上、第一段階での演出内容を、第二段階の演出が実行されることを報知又は示唆するように構成されたパチンコ遊技機。
【選択図】図２４

Description

パチンコ遊技機に関する。

現在最も普及しているパチンコ遊技機は、始動口（スタートチャッカー）に遊技球が入球したことを契機として、７セグ等の表示部上で「特別図柄」と称される図柄が変動表示され、当該特別図柄が所定態様（例えば「７」）となった場合、通常遊技状態よりも遊技者にとって利益状態の高い特別遊技状態｛通常時は閉状態にある大入賞口（アタッカー）が所定条件で開放する内容の遊技｝に移行するタイプの、いわゆる「デジパチ」と呼ばれている機種（従来の「第一種遊技機」）である。ここで、遊技者の利益に直結する特別図柄の表示制御の負担を軽減するために、前記の「特別図柄」とは別に、遊技の興趣性を高めるための演出用の「装飾図柄」と称される図柄が、前記特別図柄の変動とシンクロした形で、前記表示部よりもサイズが大きい液晶等のディスプレー上で変動表示される。そして、特別図柄の変動が開始されると装飾図柄もこれに合わせて変動を開始し、特別図柄が所定態様（例えば「７」）で停止した場合、装飾図柄もこれに合わせて所定態様（例えば「７７７」）で停止することとなる。そして、遊技者は、装飾図柄が所定態様で停止したことにより、特別遊技へ移行が確定したことを認識する。

ここで、当該仕組みはこの種のパチンコ遊技機で共通するので、他種との差別化を図るためには、前記図柄の変動態様を含めた演出全般に対し、いかに工夫を凝らし高い興趣性を付与するかということに注力されている。例えば、複数回の始動口への入球に基づく図柄変動に対して１のストーリーを分割的展開し、あたかも複数の入球がリンクしているかの表現を実施して期待感を高める遊技機も知られている（特許文献１及び２）。
特開２００３−２６５７８３ 特開２００４−２９０３７１

本発明は、始動口に配置された可変部材を活かした新たな遊技性を実現することを目的とする。

本態様に係るパチンコ遊技機は、
遊技球が入球可能な第一始動口と、
第一識別情報を変動表示及び停止表示可能な第一識別情報表示部と、
第一始動口への遊技球の入球に基づき、第一乱数を取得する第一乱数取得手段と、
第一乱数に基づき、第一識別情報の停止識別情報を決定する第一識別情報表示内容決定手段と、
第一識別情報の変動開始条件を充足している場合、第一識別情報表示部で変動表示した後、第一識別情報の停止識別情報を表示するよう制御する第一識別情報表示制御手段と、
第一識別情報の停止識別情報が所定態様の場合、遊技者にとって有利な特別遊技に移行するよう制御する特別遊技制御手段と、
第一始動口に配置された、開状態と閉状態を採り得る可変部材であって、開状態の際は遊技球が第一始動口に入球可能であると共に、閉状態の際は遊技球が第一始動口に入球不能又は困難に構成されている可変部材と、
遊技球が入球可能な第二始動口と、
第二識別情報を変動表示及び停止表示可能な第二識別情報表示部と、
第二始動口への遊技球の入球に基づき、第二乱数を取得する第二乱数取得手段と、
第二乱数に基づき、第二識別情報の停止識別情報を決定する第二識別情報表示内容決定手段と、
第二識別情報表示部で第二識別情報を変動表示した後、第二識別情報の停止識別情報を表示するよう制御する第二識別情報表示制御手段と、
可変部材を開状態に駆動制御する手段であって、第二識別情報の停止識別情報が第一特定態様である場合、第一駆動態様にて可変部材を開状態とし、第二識別情報の停止識別情報が第二特定態様である場合、第一駆動態様よりも可変部材を開状態とする期間が相対的に長い第二駆動態様にて可変部材を開状態とし得る開状態可否決定実行手段と
を有し、第二識別情報の停止識別情報が第一特定態様となる確率よりも第二識別情報の停止識別情報が第二特定態様となる確率の方が低くなるよう構成されており、
演出を表示可能な演出表示部と、
第一識別情報表示内容決定手段が第一識別情報の表示内容を決定した場合、第一識別情報の停止識別情報が所定態様となるか否かを演出的に表示する第一演出の内容を決定すると共に、第二識別情報表示内容決定手段が第二識別情報の表示内容を決定した場合、第二識別情報の停止識別情報が第二特定態様となるか否かを演出的に表示する第二演出の内容を決定し得る演出内容決定手段と、
演出内容決定手段により決定された第一演出及び／又は第二演出を演出表示部に表示制御する演出表示制御手段と
を有すると共に、
演出内容決定手段は、第二識別情報の停止識別情報が第二特定態様となることで可変部材を第二駆動態様にて開状態とすることが予定されている状況下での第二演出の内容として第一特定演出を選択し得ると共に、当該開状態中に第一始動口に入球した場合、当該入球に係る第一識別情報の表示内容に対応する第一演出の内容として第二特定演出を選択し得る
ことを特徴とするパチンコ遊技機である。
＜付記＞
尚、本態様とは異なる別態様について以下に列記しておくが、これらには何ら限定されることなく実施することが可能である。
本別態様（１）は、
遊技球が入球可能な第一始動口と、
第一識別情報を変動表示及び停止表示可能な第一識別情報表示部と、
第一始動口への遊技球の入球に基づき、第一乱数を取得する第一乱数取得手段と、
第一乱数に基づき、第一識別情報の停止識別情報を決定する第一識別情報表示内容決定手段と、
第一識別情報の変動開始条件を充足している場合、第一識別情報表示部で変動表示した後、第一識別情報の停止識別情報を表示するよう制御する第一識別情報表示制御手段と、
第一識別情報の停止識別情報が所定態様の場合、遊技者にとって有利な特別遊技に移行するよう制御する特別遊技制御手段と、
第一始動口に配置された、開状態と閉状態を採り得る可変部材であって、開状態の際は遊技球が第一始動口に入球可能であると共に、閉状態の際は遊技球が第一始動口に入球不能又は困難に構成されている可変部材と、
遊技球が入球可能な第二始動口と、
第二識別情報を変動表示及び停止表示可能な第二識別情報表示部と、
第二始動口への遊技球の入球に基づき、第二乱数を取得する第二乱数取得手段と、
第二乱数に基づき、第二識別情報の停止識別情報を決定する第二識別情報表示内容決定手段と、
第二識別情報表示部で第二識別情報を変動表示した後、第二識別情報の停止識別情報を表示するよう制御する第二識別情報表示制御手段と、
第二識別情報の停止識別情報が特定態様である場合、可変部材を開状態に駆動制御する手段であって、当該開状態に駆動制御する態様として第一駆動態様と第一駆動態様よりも可変部材を開状態とする期間が相対的に長い第二駆動態様とを少なくとも有し、第一駆動態様又は第二駆動態様にて可変部材を開状態とし得る開状態可否決定実行手段と
を有するパチンコ遊技機において、非特別遊技時における遊技状態として通常遊技状態と通常遊技状態よりも遊技者にとって有利な特定遊技状態とを採り得ると共に、通常遊技状態であっても第二駆動態様にて可変部材を開状態とし得るよう構成されている状況下、
演出を表示可能な演出表示部と、
第一識別情報表示内容決定手段が第一識別情報の表示内容を決定した場合、第一識別情報を演出的に表示する第一演出の内容を決定すると共に、第二識別情報表示内容決定手段が第二識別情報の表示内容を決定した場合、第二識別情報を演出的に表示する第二演出の内容を決定し得る演出内容決定手段と、
演出内容決定手段により決定された第一演出及び／又は第二演出を演出表示部に表示制御する演出表示制御手段と
を有すると共に、
演出内容決定手段は、通常遊技状態であって第二駆動態様にて可変部材を開状態とすることが予定されている状況下での第二識別情報に係る第二演出の内容として第一特定演出を選択し得ると共に、当該開状態になった可変部材を介して第一始動口に入球した結果として、第一識別情報表示内容決定手段により第一識別情報の表示内容が決定された場合には、第一演出の内容として第二特定演出を選択し得る
ことを特徴とするパチンコ遊技機である。
尚、以下に、別態様となる構成について列挙しておくが、これらの構成には何ら限定されることなく実施することが可能であることを補足しておく。
（付記１）
遊技球が入球可能な第一始動口（特図始動口２１１０）と、
第一識別情報（特別図柄）を変動表示及び停止表示可能な第一識別情報表示部（特図表示部２１３１）と、
前記第一始動口（特図始動口２１１０）への遊技球の入球に基づき、第一乱数を取得する第一乱数取得手段（特図乱数取得判定実行手段１１２１）と、
前記第一乱数に基づき、前記第一識別情報（特別図柄）の停止識別情報を決定する第一識別情報表示内容決定手段（特図内容決定手段１１４１）と、
前記第一識別情報（特別図柄）の変動開始条件を充足している場合、前記第一識別情報表示部（特図表示部２１３１）で所定時間変動表示した後、前記停止識別情報を表示するよう制御する第一識別情報表示制御手段（特図制御手段１１５１）と、
前記第一識別情報（特別図柄）の停止識別情報が所定態様の場合、遊技者にとって有利な特別遊技に移行する、特別遊技制御手段（特別遊技制御手段１１７０）と、
前記第一始動口（特図始動口２１１０）に配置された、開状態と閉状態を採り得る可変部材であって、前記開状態の際は遊技球が前記第一始動口（特図始動口２１１０）に入球可能であると共に、前記閉状態の際は遊技球が前記第一始動口（特図始動口２１１０）に入球不能又は困難に構成されている可変部材（電動役物２１１２）と、
遊技球が入球可能な第二始動口（普図入賞口２２１０）と、
第二識別情報（普通図柄）を変動表示及び停止表示可能な第二識別情報表示部（普図表示部２２２１）と、
前記第二始動口（普図入賞口２２１０）への遊技球の入球に基づき、第二乱数を取得する第二乱数取得手段（普図乱数取得判定実行手段１１２２）と、
前記第二乱数に基づき、前記第二識別情報（普通図柄）の停止識別情報を決定する第二識別情報表示内容決定手段（普図内容決定手段１１４２）と、
前記第二識別情報表示部（普図表示部２２２１）で前記第二識別情報（普通図柄）を所定時間変動表示した後、前記停止識別情報を表示するよう制御する第二識別情報表示制御手段（普図制御手段１１５２）と、
前記第二識別情報（普通図柄）の停止識別情報が特定態様である場合、前記可変部材（電動役物２１１２）を開状態に駆動制御する開状態可否決定実行手段（電チュー開閉制御手段１１６０）と
を有するパチンコ遊技機において、
前記パチンコ遊技機は、
演出を表示可能な演出表示部（背景画像表示部２１４３）と、
前記第一識別情報表示内容決定手段（特図内容決定手段１１４１）が前記第一識別情報（特別図柄）の表示内容を決定した場合、前記第一識別情報（特別図柄）を演出的に表示する第一演出の内容を決定すると共に、前記第二識別情報表示内容決定手段（普図内容決定手段１１４２）が前記第二識別情報（普通図柄）の表示内容を決定した場合、前記第二識別情報（普通図柄）を演出的に表示する第二演出の内容を決定する、演出内容決定手段（背景画像表示内容決定手段２１５３ｅ−１）と、
前記演出内容決定手段（背景画像表示内容決定手段２１５３ｅ−１）により決定された前記第一演出及び／又は前記第二演出を前記演出表示部（背景画像表示部２１４３）に表示制御する、演出表示制御手段と
を有すると共に、
前記演出内容決定手段（背景画像表示内容決定手段２１５３ｅ−１）は、前記第二識別情報（普通図柄）の停止識別情報として前記特定態様が決定された場合には、前記第二演出の内容として第一特定演出を選択すると共に、当該決定の後、開状態になった前記可変部材（電動役物２１１２）を介して前記第一始動口（特図始動口２１１０）に入球した結果として、前記第一識別情報表示内容決定手段（特図内容決定手段１１４１）により前記第一識別情報（特別図柄）の表示内容が決定された場合には、前記第一演出の内容として第二特定演出を選択し、ここで、前記第一特定演出は前記第二特定演出の実行を報知又は示唆する内容である
ことを特徴とするパチンコ遊技機である。
（付記２）
前記開状態可否決定実行手段（電チュー開閉制御手段１１６０）は、前記可変部材（電動役物２１１２）の開状態期間中、前記可変部材（電動役物２１１２）の開放動作又は開閉動作を第一の時間実行し、次に、前記可変部材（電動役物２１１２）を第二の時間閉状態とし、次に、前記可変部材（電動役物２１１２）の開放動作又は開閉動作を前記第一の時間よりも短い第三の時間実行し、
前記第一識別情報表示内容決定手段（特図内容決定手段１１４１）により前記第一識別情報（特別図柄）の表示内容が決定される際、少なくとも前記第一の時間中に前記可変部材（電動役物２１１２）を介して前記第一始動口（特図始動口２１１０）に入球したものであって当該入球に基づく抽選結果がすべてハズレであるものについては、当該入球に起因した前記第一識別情報（特別図柄）のすべての変動が前記開状態期間中に終了するような変動時間が、各変動について選択されるよう構成されているパチンコ遊技機である。

本態様に係るパチンコ遊技機によれば、始動口に配置された可変部材を活かした新たな遊技性を実現することができる。

ここで、本明細書における各用語の定義について説明する。まず、「入球」とは、賞球が払い出させる入賞のみならず、遊技者に対して何らかの利益状態を生じ得るもの一切を包含する概念であり、いわゆる「スルーチャッカー」や入賞口を含む。「識別情報」とは、視覚的に認識可能なものであれば特に限定されず、例えば、数字、文字、図柄等を挙げることができる（例えば、特別図柄や普通図柄）。「第一乱数」及び「第二乱数」の「乱数」とは、パチンコ遊技機において何らかの遊技内容を決定するための抽選（電子計算機によるくじ）に使用される乱数（遊技内容決定乱数）であり、例えば、第一乱数に関しては、遊技の結果に影響を与えるいわゆる「基本乱数」、具体的には、特別遊技の移行と関連した「当選乱数」、識別図柄の変動態様（又は変動時間）を決定するための「変動態様決定乱数」、停止図柄を決定する「図柄決定乱数」、特別遊技後に特定遊技（例えば確率変動遊技）に移行するか否かを決定する「当たり図柄決定乱数」を挙げることができ、第二乱数に関しては、可変部材の開閉と関連した「当選乱数」、普通図柄の停止図柄を決定する「図柄決定乱数」等を挙げることができる。尚、変動態様の内容や確定識別情報の内容等を決定する際、これらすべての乱数を使用する必要はなく、互いに同一又は相違する、少なくとも一つの乱数を使用すればよい。また、例えば、一つの乱数（例えば当選乱数）が、別の乱数（例えば図柄決定乱数）を兼ねていてもよい。「乱数に基づき」とは、識別情報の変動内容や停止識別情報を当該乱数から直接的に決定する場合のみならず、当該乱数から直接決定された事項から間接的に決定する場合も包含する（例えば、停止図柄を乱数から直接決定し、当該停止図柄から変動内容を決定する場合、特別図柄を乱数から直接決定し、当該特別図柄から装飾図柄を決定する場合）。「識別情報変動開始条件」とは、当該識別情報が変動中でないとか特別遊技中でないことを指す。「演出」とは、遊技の興趣性を高める表示や音響等一切を指し、例えば、装飾図柄や背景画像を挙げることができる。可変部材に係る「開状態」とは、遊技球が入球可能な継続的又は断続的状態を指し、可変部材が開放し続ける場合のみならず、可変部材が開閉を繰り返す場合（即ち、「閉状態」が開状態中に一回以上存在する状態）をも包含する。以下、本発明の最良形態を説明する。尚、以下の最良形態は、従来の第一種パチンコ遊技機に関するものであるが、これに限定されず、例えば他のパチンコ遊技機｛例えば、複合機（例えば、従来の第一種の機能を二つ有する遊技機や、従来の第一種の機能と従来の第二種の機能を一つ有する遊技機）｝に応用された場合も本発明の範囲内である。尚、あくまで最良の形態であり、各手段が存在する場所や機能等、各種処理に関しての各ステップの順序、フラグのオン・オフのタイミング、各ステップの処理を担う手段名等に関し、以下の態様に限定されるものではない。

まず、図１を参照しながら、本最良形態に係るパチンコ遊技機の前面側の基本構造を説明する。パチンコ遊技機は、主に遊技機枠と遊技盤で構成される。

はじめに、パチンコ遊技機の遊技機枠は、外枠１０２、前枠１０４、透明板１０６、扉１０８、上球皿１１０、下球皿１１２及び発射ハンドル１１６を含む。まず、外枠１０２は、パチンコ遊技機を設置すべき位置に固定するための枠体である。前枠１０４は、外枠１０２の開口部分に整合する枠体であり、図示しないヒンジ機構を介して外枠１０２に開閉可能に取り付けられる。前枠１０４は、遊技球を発射する機構、遊技盤を着脱可能に収容させるための機構、遊技球を誘導又は回収するための機構等を含む。透明板１０６は、ガラス等により形成され、扉１０８により支持される。扉１０８は、図示しないヒンジ機構を介して前枠１０４に開閉可能に取り付けられる。上球皿１１０は、遊技球の貯留、発射レールへの遊技球の送り出し、下球皿１１２への遊技球の抜き取り等の機構を有する。下球皿１１２は、遊技球の貯留、抜き取り等の機構を有する。また、上球皿１１０と下球皿１１２の間にはスピーカ１１４が設けられており、遊技状態等に応じた効果音が出力される。

次に、遊技盤は、外レール１２２と内レール１２４とにより区画された遊技領域１２０が形成されている。そして、当該遊技領域１２０には、図示しない複数の遊技釘及び風車等の機構や各種一般入賞口の他、特図始動口２１１０、普図入賞口２２１０、大入賞口２１２０、特別図柄表示装置２１３０、演出表示装置２１４０、普通図柄表示装置２２２０、センター飾り１９２及びアウト口１４２が設置されている。以下、各要素を順番に詳述する。

まず、特図始動口２１１０は、主遊技に対応する始動入賞口として設置されている。具体的構成としては、特図始動口２１１０は、特図入球検出装置２１１１と、電動役物２１１２と、電動役物２１１２を開閉させるための電動役物ソレノイド２１１３とを備える。ここで、特図入球検出装置２１１１は、特図始動口２１１０への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す特図始動口入球情報を生成する。次に、電動役物２１１２は、特図始動口２１１０に遊技球が入賞不能又は入賞困難な通常状態と遊技球が入賞し易い開放状態に可変する。

次に、普図入賞口２２１０は、普図入球検出装置２２１１を備える。ここで、普図入球検出装置２２１１は、普図入賞口２２１０への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す普図始動口入球情報を生成する。尚、普図入賞口２２１０への遊技球の入球は、特図始動口２１１０の電動役物２１１２を拡開させるための抽選の契機となる。

次に、大入賞口２１２０は、特別図柄が所定態様で停止した場合、「大当たり」として開状態となる、横長方形状を成しアウト口１４２の上方に位置した、主遊技に対応した入賞口である。具体的構成としては、大入賞口２１２０は、遊技球の入球を検出するための入賞検出装置２１２１と、電動役物２１２２と、電動役物２１２２を開閉させるための大入賞口ソレノイド２１２３とを備える。ここで、入賞検出装置２１２１は、大入賞口２１２０への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す大入賞口入球情報を生成する。電動役物２１２２は、大入賞口２１２０に遊技球が入賞不能又は入賞困難な通常状態と遊技球が入賞し易い開放状態に大入賞口２１２０を可変させる。

次に、特別図柄表示装置２１３０は、主遊技に対応する特別図柄の変動表示及び停止表示を行う。具体的構成としては、特別図柄表示装置２１３０は、特図表示部２１３１と、特図保留表示部２１３２とを備える。ここで、特図保留表示部２１３２は、４個のランプから構成され、当該ランプの点灯個数が、主遊技に係る乱数の保留数（実行されていない特別図柄の変動数）に相当する。尚、特別図柄表示装置２１３０は、例えば７セグメントＬＥＤで構成され、特別図柄は、「０」〜「９」の１０種類の数字及び「−」で表示される。

尚、特別図柄は必ずしも演出的な役割を持つ必要が無いため、本最良形態では、特別図柄表示装置２１３０の大きさは、目立たない程度に設定されている。しかしながら、特別図柄自体に演出的な役割を持たせて装飾図柄を表示させないような手法を採用する場合には、後述する演出表示装置２１４０のような液晶ディスプレーに、特別図柄を表示させるように構成してもよい。

次に、演出表示装置２１４０は、普通図柄・特別図柄と連動して変動・停止する装飾図柄Ａ・装飾図柄Ｂ・背景画像を含む演出画像の変動表示及び停止表示が主として実行される表示手段である。ここで、後述するように、装飾図柄Ａの変動・停止は普通図柄のそれらと完全に同期し、装飾図柄Ｂの変動・停止は特別図柄のそれらと完全に同期し、背景画像の変動・停止は普通図柄及び特別図柄と所定状況下で同期している。具体的構成としては、演出表示装置２１４０は、装図Ａ表示部２１４１ａと、装図Ｂ表示部２１４１ｂと、装図Ａ保留表示部２１４２ａと、装図Ｂ保留表示部２１４２ｂと、背景画像表示部２１４３とを備える。ここで、装図Ａ表示部２１４１ａ（装図Ｂ表示部２１４１ｂ）は、例えば、スロットマシンのゲームを模した複数列の装飾図柄Ａ変動（装飾図柄Ｂ変動）の動画像を画面に表示する。次に、装図Ａ保留表示部２１４２ａ（装図Ｂ保留表示部２１４２ｂ）は、４個のランプから構成され、当該ランプは、普通図柄（特別図柄）の保留ランプと連動している。次に、背景画像表示部２１４３は、後で詳述するように、普通図柄（装飾図柄Ａ）に対応する第１段階背景画像演出と特別図柄（装飾図柄Ｂ）に対応する第２段階背景画像演出とが有機的に結合し、全体として１つの纏まりある演出が繰り広げられる表示部である。ここで、「全体として１つの纏まりある演出」とは、ストーリー性のある演出に限られず、リーチ＋発展系スーパーリーチといった、全体としてあたかも一つの演出であるかのように認識できるものであればよい。尚、演出表示装置２１４０は、本最良形態では液晶ディスプレーで構成されているが、機械式のドラムやＬＥＤ等の他の表示手段で構成されていてもよい。この場合、例えば、機械式ドラムで本発明を実現する場合には、第１段階演出としてノーマルリーチを実行し、第２段階演出としてスーパーリーチ（第１段階演出にてハズレ図柄で停止したドラムが再変動し、スロー変動をする）を実行する、という態様を挙げることができる。

ここで、各図柄の表記に関しては、以下の説明においては、普通図柄は「ａ１」のように英語の小文字と数字１との組み合わせ、特別図柄は「ａ２」のように英語の小文字と数字２との組み合わせ、普通図柄に対応した装飾図柄Ａは「Ａ１」のように英語の大文字と数字１との組み合わせ、特別図柄に対応した装飾図柄Ｂは「Ａ２」のように英語の大文字と数字２との組み合わせ、でそれぞれ表現することとする。また、上記の「ａ１」及び「Ａ１」、「ａ２」及び「Ａ２」の場合のように、英語部分が大文字と小文字である以外は同じ態様である場合には、相互に対応した図柄であることを意味する。例えば、普通図柄「ａ１」は装飾図柄Ａの「Ａ１」に対応し、特別図柄「ａ１」は装飾図柄Ｂの「Ａ２」に対応する。尚、当該表記はあくまで図柄のコードと認識すべきであり、実際の表示とは必ずしも同一ではない。例えば、特別図柄は、前述のように、特別図柄は「０」〜「９」の１０種類の数字及び「−」で表示される。

次に、普通図柄表示装置２２２０は、普通図柄の変動表示及び停止表示が行われる。具体的構成としては、普通図柄表示装置２２２０は、普図表示部２２２１と、普図保留表示部２２２２とを備える。ここで、普図保留表示部２２２２は、４個のランプから構成され、当該ランプの点灯個数が、普通図柄変動の保留数（実行されていない普通図柄の変動数）に相当する。

最後に、センター飾り１９２は、演出表示装置２１４０の周囲に設置され、遊技球の流路、演出表示装置２１４０の保護、装飾等の機能を有する。また、遊技効果ランプ１９０は、遊技領域１２０又は遊技領域外に設けられ、点滅等することで演出の役割を果たす。

次に、図２を参照しながら、パチンコ遊技機の背面側における基本構造を説明する。パチンコ遊技機は、パチンコ遊技機の全体動作を制御し、特に特図始動口２１１０へ入球したときの抽選等、遊技動作全般の制御（即ち、遊技者の利益と直接関係する制御）を行う主制御装置１０００と、遊技内容に興趣性を付与する演出表示装置２１４０上での各種演出に係る表示制御を行う演出表示制御手段２１５０と、遊技の興趣性を高める演出が表示される演出表示装置２１４０と、賞球タンク２１２、賞球レール２１４及び各入賞口への入賞に応じて賞球タンク２１２から供給される遊技球を上球皿１１０へ払い出す払出ユニット２１６等を備える賞球払出機構（セット基盤）２１０と、払出ユニット２１６による払出動作を制御する賞球払出装置３０００と、上球皿１１０の遊技球（貯留球）を遊技領域１２０へ１球ずつ発射する発射装置２３２と、発射装置２３２の発射動作を制御する発射制御基板２３０と、パチンコ遊技機の各部へ電力を供給する電源ユニット２９０と、パチンコ遊技機の電源をオンオフするスイッチである電源スイッチ２９２等が、前枠１０４裏面（遊技側と反対側）に設けられている。

次に、図３のブロック図を参照しながら、本最良形態に係るパチンコ遊技機の各種機能について説明する。はじめに、主制御装置１０００は、遊技に係る遊技周辺機器２０００と、主制御装置１０００からの払出指示に基づき所定数の賞球の払出制御を行う賞球払出装置３０００と、情報伝達可能に接続されている。尚、主制御装置１０００は、ハードウエア的にはデータやプログラムを格納するＲＯＭやＲＡＭ、演算処理に用いるＣＰＵ等の素子等から構成される。尚、以下で主制御装置１０００に含まれるとする各手段を周辺機器（例えば、遊技周辺機器２０００）に搭載される形で構成してもよい。例えば、本最良形態では、主制御装置１０００に払出制御機能を持たせているが、例えば賞球払出装置３０００内に持たせるように構成してもよい。同様に、周辺機器（例えば、遊技周辺機器２０００）に含まれるとする各手段を主制御装置１０００に搭載される形で構成してもよい。以下、上記各手段（装置）の詳細を説明する。

まず、主制御装置１０００は、主遊技・補助遊技に関する主たる制御を司る遊技制御手段１１００と、遊技周辺機器２０００側への各種情報｛例えば、特別図柄及び普通図柄に係る停止図柄情報、特別図柄に係る停止図柄の属性情報（例えば、確率変動当たり、時間短縮変動当たり、ハズレ）、特別図柄及び普通図柄に係る変動態様に関する情報（例えば、変動時間）、特別遊技の開始信号・状態情報・終了信号、保留情報等｝の送信制御を司る情報送信手段１２００と、各種入賞口への遊技球の入賞に基づき所定の賞球の払出を行うように賞球払出装置３０００を制御する賞球払出決定手段１３００と、を有している。

ここで、遊技制御手段１１００は、各入球口（始動口等）への遊技球の流入を判定するための入球判定手段１１１０と、各乱数の取得可否を判定し、当該判定結果に基づき当該各乱数を取得するための乱数取得判定実行手段１１２０と、変動表示中における各始動口への入球を保留球として上限個数以内で一時記憶するための保留制御手段１１３０と、後述する当選乱数（特別図柄当選乱数、普通図柄当選乱数）に基づき当たりであるか否かを抽選する当否抽選手段１１３５と、各乱数に基づき、各図柄の停止図柄及び変動態様（変動時間等）を決定するための図柄内容決定手段１１４０と、各図柄の変動及び停止表示する制御を行うための表示制御手段１１５０と、特図始動口２１１０の電動役物２１１２の開閉決定に直接関連する各種処理を行うための電チュー開閉制御手段１１６０と、通常遊技よりも遊技者に有利な特別遊技に関する制御を司る特別遊技制御手段１１７０と、現在の遊技状態をどの遊技状態に移行させるかの決定と、当該決定に基づき遊技状態を移行させる処理を行うための特定遊技制御手段１１８０と、現在の遊技状態｛例えば、主遊技に関連した状態（通常遊技状態、特定遊技状態、特別遊技状態）、補助遊技に関連した状態（易開放状態、非易開放状態）、特別図柄に係る停止図柄及び変動態様情報、各種フラグのオンオフ状況、特別遊技中の遊技状態（例えばラウンド数や入賞個数情報）｝等を一時記憶するための遊技状態一時記憶手段１１９０と、を有している。以下、各手段について詳述する。

まず、入球判定手段１１１０は、特図始動口２１１０へ遊技球が入球したか否かを判定する特図始動口入球判定手段１１１１と、普図入賞口２２１０に遊技球が流入したか否かを判定する普図始動口入球判定手段１１１２とを有している。

次に、乱数取得判定実行手段１１２０は、特図始動口２１１０への遊技球の入球に基づき遊技内容決定乱数を取得するか否かを判定すると共に、判定結果に応じて当該乱数（例えば、当選乱数、変動態様決定乱数、特別図柄決定乱数等）を取得する特図乱数取得判定実行手段１１２１と、普通図柄当選乱数の取得の可否を判定し、当該判定結果に基づき当該乱数を取得するための普図乱数取得判定実行手段１１２２とを有している。

ここで、上記を含め本特許請求の範囲及び本明細書における「乱数」は、例えば、乱数の種類により割り振られた「０」〜「６５５３５」（当選乱数）や「０」〜「２５５」（変動態様決定乱数）といった所定範囲からランダムに選択された値である。また、乱数としては、数学的に発生させる乱数でなくともよく、ハードウエア乱数やソフトウエア乱数等により発生させる擬似乱数でもよい。例えば、乱数にある夫々の値の発現方式が、乱数の数列に沿って順々に値を発現させる方式（プラスワン方式）、乱数の数列の最終値が発現したときの次の値（初期値）を偶然性のある値によって定める方式（初期値更新方式）、これらの組み合わせ等を挙げることができる。

次に、保留制御手段１１３０は、取得した遊技内容決定乱数に基づく特別図柄変動が許可されていない場合に当該乱数を特図保留情報一時記憶手段１１３１ａに記憶するための特図保留手段１１３１と、取得した普通図柄当選乱数に基づく普通図柄変動が許可されていない場合に当該乱数を普図保留情報一時記憶手段１１３２ａに記憶するための普図保留手段１１３２とを有している。ここで、特図保留手段１１３１及び普図保留手段１１３２は、最大４個まで記憶可能な、前記乱数を保留順序と結合した形で一時記憶するための、特図保留情報一時記憶手段１１３１ａ及び普図保留情報一時記憶手段１１３２ａを夫々有している。

次に、当否抽選手段１１３５は、特別図柄の当否抽選の結果、当たりである場合に特別遊技への移行決定をする（例えば、内部的に特図当たりフラグをオンにする）特別遊技移行決定手段１１３５ａと、普通図柄の当否抽選の結果、当たりである場合に電動役物２１１２の開放を決定する（例えば、内部的に普図当たりフラグをオンにする）電チュー開放決定手段１１３５ｂと、特別図柄の当否抽選を行う際に参照される特図当否抽選用テーブル１１３５ｃと、普通図柄の当否抽選を行う際に参照される普図当否抽選用テーブル１１３５ｄと、を有している。尚、各抽選テーブルは、図示しないが、遊技状態毎に異なるテーブルを有している。例えば、特図当否抽選用テーブル１１３５ｃは、通常遊技状態及び時間短縮遊技状態の際に用いられる低確率抽選用テーブルと、確率変動遊技状態の際に用いられる高確率抽選用テーブルと、を有する。また、普図当否抽選用テーブル１１３５ｄは、通常遊技状態の際に用いられる低確率抽選用テーブルと、時間短縮遊技状態及び確率変動遊技の際に用いられる高確率抽選用テーブルと、を有する。ここで、表１は、普図当否抽選用テーブル１１３５ｄ（通常遊技状態時）の一例である。

次に、図柄内容決定手段１１４０は、取得した遊技内容決定乱数に基づき、特別図柄の停止図柄と変動態様（変動時間等）を決定する特図内容決定手段１１４１と、取得した普通図柄当選乱数に基づき普通図柄の停止図柄と変動態様（変動時間等）を決定する普図内容決定手段１１４２とを有している。

ここで、特図内容決定手段１１４１は、特別図柄に係る停止図柄や変動態様を決定する際に参照される特図内容決定用抽選テーブル１１４１ａを有しており、当該特図内容決定用抽選テーブル１１４１ａは、特別図柄当否結果・遊技状態・保留球数に応じて異なる各種抽選テーブルを備えている（例えば、遊技状態に関しては、通常遊技→特図通常遊技状態用抽選テーブル、確率変動遊技→特図確率変動遊技状態用抽選テーブル、時間短縮遊技→特図時間短縮遊技状態用抽選テーブル）。更に、普図内容決定手段１１４２は、普通図柄に係る停止図柄や変動態様を決定する際に参照される普図内容決定用抽選テーブル１１４２ａを有しており、当該普図内容決定用抽選テーブル１１４２ａは、普通図柄当否結果・遊技状態・保留球数に応じて異なる各種当選テーブルを備えている（例えば、遊技状態に関しては、通常遊技→普図通常用抽選テーブル、確率変動遊技及び時間短縮遊技→普図時間短縮用抽選テーブル）。ここで、表２は、特図内容決定用抽選テーブル１１４１ａの一例であり、表３は、普図内容決定用抽選テーブル１１４２ａの一例である。

次に、表示制御手段１１５０は、特別図柄表示装置２１３０の特図表示部２１３１上で、所定時間特別図柄を変動させた後に停止表示する制御を行う特図制御手段１１５１と、普通図柄表示装置２２２０の普図表示部２２２１上で、所定時間普通図柄を変動させた後に停止表示する制御を行う普図制御手段１１５２とを有している。

ここで、特図制御手段１１５１は、前記特図内容決定手段１１４１により決定された変動態様に係る変動時間を管理するための特図変動時間管理手段１１５１ａを更に有している。また、特図変動時間管理手段１１５１ａは、ゼロクリア可能な特図変動管理用タイマ１１５１ａ−１（デクリメントカウンタ）を更に有している。更に、普図制御手段１１５２は、普通図柄表示装置２２２０の普図表示部２２２１上での普通図柄の変動時間を管理するための普図変動時間管理手段１１５２ａを有している。また、普図変動時間管理手段１１５２ａは、時間を計測可能な普図変動管理用タイマ１１５２ａ−１を更に備えている。

次に、電チュー開閉制御手段１１６０は、特図始動口２１１０の電動役物２１１２を開閉する処理を行うための条件を充足しているか否かを判定するための条件判定手段１１６１と、電動役物２１１２の開閉を行うための条件を充足している場合、電動役物２１１２の開放パターンを補助遊技関連情報一時記憶手段１１９２ａ中にセットする電チュー開放パターン決定手段１１６３と、特図始動口２１１０の電動役物２１１２の駆動（開放）時間を計測する開放タイマ１１６２とを有している。更に、電チュー開放パターン決定手段１１６３は、開放パターンを決定する際に参照する電チュー開放パターン決定用テーブル１１６３ａを更に有している。ここで、表４は、電チュー開放パターン決定用テーブル１１１６３ａの一例である。

次に、特別遊技制御手段１１７０は、特別遊技に移行するための条件を充足しているか否かを判定する条件判定手段１１７１と、前記条件を充足している場合に、特別遊技を実行するための特別遊技実行手段１１７２と、特別遊技に関する各種処理の時間管理を行うための特別遊技時間管理手段１１７３とを有している。更に、この特別遊技時間管理手段１１７３は、時間を計測可能な特別遊技用タイマ１１７３ａを有している。

次に、特定遊技制御手段１１８０は、特定遊技状態の終了条件を充足しているか否かを判定する特定遊技終了条件判定手段１１８１を有している。ここで、特定遊技終了条件判定手段１１８１は、時短回数をカウント可能な時短回数カウンタ１１８１ａを更に有している。ここで、本最良形態においては、時短回数は８回であり、当該時短中には、非時短中と比較して、特別図柄の変動時間が相対的に短縮される（時間短縮機能）。更に、普通図柄の変動時間も相対的に短縮されると共に、特図始動口２１１０の電動役物２１１２の開放延長時間が相対的に延長される（開放時間延長機能）。尚、上記の特定遊技終了条件判定手段１１８１は、例えば、回数制限付きの確率変動遊技において終了回数に到達したか否かを判定する機能を有していたり（回数制限付確率変動遊技機能を有するパチンコ遊技機の場合）、図柄変動の度に所定確率で特定遊技（例えば確率変動遊技や時間短縮遊技）から通常遊技への移行抽選を行う機能を有していてもよい（転落抽選機能を有するパチンコ遊技機の場合）。

次に、遊技状態一時記憶手段１１９０は、主遊技における現在の遊技状態を一時記憶するための主遊技状態一時記憶手段１１９１と、補助遊技における現在の遊技状態を一時記憶するための補助遊技状態一時記憶手段１１９２とを有している。

ここで、主遊技状態一時記憶手段１１９１は、各種遊技状態における各種フラグのオンオフ情報を一時記憶するためのフラグ一時記憶手段１１９１ａと、現在変動中の特別図柄（変動開始条件が成立した特別図柄）に係る停止図柄及び変動態様情報を一時記憶するための特図情報一時記憶手段１１９１ｂと、特別遊技に関する情報（ラウンド数、任意のラウンドにおける遊技球の入賞個数等）を一時記憶するための特別遊技関連情報一時記憶手段１１９１ｃとを有している。

また、補助遊技状態一時記憶手段１１９２は、補助遊技に関する情報（例えば、普図当たりフラグ・開放延長フラグ・時間短縮フラグ等の各種フラグのオンオフ情報）を一時記憶するための補助遊技関連情報一時記憶手段１１９２ａと、現在変動中の普通図柄（変動開始条件が成立した普通図柄）に係る停止図柄等の情報を一時記憶するための普図情報一時記憶手段１１９２ｂとを有している。

次に、遊技周辺機器２０００は、主遊技側の周辺機器である主遊技周辺機器２１００と、補助遊技に関する補助遊技周辺機器２２００とを有している。以下、これらの周辺機器を順番に説明する。

まず、主遊技周辺機器２１００は、特別遊技移行の契機となる特図始動口２１１０と、通常遊技の際には閉状態にあり、特別遊技の際には所定条件下で開状態となる大入賞口２１２０と、特別図柄の停止表示及び変動表示が可能な特別図柄表示装置２１３０と、装飾図柄の停止表示及び変動表示や特別遊技中の遊技進行状況を示す表示を含め、演出に係る表示を行う演出表示装置２１４０と、演出に係る一切の表示制御を司る演出表示制御手段２１５０とを有している。

ここで、演出表示制御手段２１５０は、主制御装置１０００側からの各種情報を受信するための表示情報受信手段２１５１と、主制御装置１０００側からの前記情報に基づき、演出表示装置２１４０上で演出表示制御を行う表示制御手段２１５３とを有している。以下、上記各手段を詳述する。

まず、表示情報受信手段２１５１は、主制御装置１０００側からの主遊技に関する図柄情報を一時記憶するためのメイン側情報一時記憶手段２１５１ａを有している。尚、メイン側情報一時記憶手段２１５１ａに一時記憶された図柄情報は、以下で説明する各処理において、後述の各種手段により必要に応じ適宜参照される。

次に、表示制御手段２１５３は、演出表示装置２１４０の装図Ａ表示部２１４１ａ（装図Ｂ表示部２１４１ｂ）上での装飾図柄Ａ（装飾図柄Ｂ）の変動表示や停止表示に関する制御を司る装飾図柄表示制御手段２１５３ａと、演出表示装置２１４０の装図Ａ保留表示部２１４２ａ（装図Ｂ保留表示部２１４２ｂ）上での保留情報の表示処理に関する一切の制御を司る装図保留情報表示制御手段２１５３ｂと、背景画像表示に関する一切の制御を司る背景画像表示制御手段２１５３ｅと、バトル演出表示に関する一切の制御を司るバトル演出表示制御手段２１５３ｆと、遊技状態情報報知に関する一切の制御を司る遊技状態情報報知制御手段２１５３ｇと、当該演出の際に当該演出に関連する情報を一時記憶する演出表示関連情報一時記憶手段２１５３ｄと、を有している。

ここで、装飾図柄表示制御手段２１５３ａは、メイン側情報一時記憶手段２１５１ａ内に一時記憶された主制御装置１０００側からの図柄情報に基づき、装飾図柄の停止図柄と変動態様を決定するための装図表示内容決定手段２１５３ａ−１と、装飾図柄や装飾図柄の変動態様に関するデータ（各種オブジェクトデータ、動画像データ、音声データ等）を含め演出に関する一切のデータを記憶するための装図変動態様記憶手段２１５３ａ−２とを更に有している。ここで、装図表示内容決定手段２１５３ａ−１は、装飾図柄の変動態様を決定する際に参照するための装図変動内容決定用抽選テーブル２１５３ａ−１−１を有している。

次に、装図保留情報表示制御手段２１５３ｂは、現在の保留球数を一時記憶するための装図保留情報一時記憶手段２１５３ｂ−１を更に有している。

次に、背景画像表示制御手段２１５３ｅは、メイン側情報一時記憶手段２１５１ａ内に一時記憶された主制御装置１０００側からの普通図柄情報に基づき第１段階背景画像演出表示内容の決定、メイン側情報一時記憶手段２１５１ａ内に一時記憶された主制御装置１０００側からの特別図柄情報に基づき第２段階背景画像演出表示内容の決定、をするための背景画像表示内容決定手段２１５３ｅ−１を有している。更に、背景画像表示内容決定手段２１５３ｅ−１は、第１段階背景画像演出表示内容及び第２段階背景画像演出表示内容を決定する際に参照するための背景画像表示内容決定用抽選テーブル２１５３ｅ−１−１を有している。ここで、表５は、背景画像表示内容決定用抽選テーブル２１５３ｅ−１−１の一例である。

次に、バトル演出表示制御手段２１５３ｆは、特別遊技終了後の遊技状態に基づきバトル演出表示内容を決定するためのバトル演出表示内容決定手段２１５３ｆ−１と、前記バトル演出表示内容決定手段２１５３ｆ−１により決定されたバトル演出の表示時間を管理するためのバトル演出表示時間管理手段２１５３ｆ−２と、を有している。ここで、バトル演出表示内容決定手段２１５３ｆ−１は、バトル演出表示内容を決定する際に参照するためのバトル演出表示内容決定用抽選テーブル２１５３ｆ−１−１を有しており、バトル演出表示時間管理手段２１５３ｆ−２は、バトル演出の表示時間を計時可能なバトル演出表示用タイマ２１５３ｆ−２−１を有している。ここで、表６は、バトル演出表示内容決定用抽選テーブル２１５３ｆ−１−１の一例である。

尚、演出表示制御手段２１５０は、その他にも、遊技効果ランプ１９０の点灯及び消灯や、スピーカ１１４からの音声出力等の演出処理といった、画像表示以外の演出に係る一切の制御を更に制御する。また、本最良形態においては、演出表示制御手段２１５０が、装飾図柄、遊技ランプ及び音声の制御を一体的に行なうように構成しているが、機能的に別個の周辺機器として分離するように構成してもよい。この場合、当該周辺機器同士を基板対基板コネクタで接続するように構成してもよい。

次に、補助遊技周辺機器２２００は、特図始動口２１１０の電動役物２１１２の開放の契機となる普図入賞口２２１０と、普通図柄の停止表示及び変動表示が可能な普通図柄表示装置２２２０とを有している。

尚、特別図柄表示装置２１３０及び普通図柄表示装置２２２０が、主制御装置１０００と情報伝達可能に接続されており、残る演出表示装置２１４０が、演出表示制御手段２１５０と情報伝達可能に接続されている。即ち、特別図柄表示装置２１３０及び普通図柄表示装置２２２０は、主制御装置１０００により制御され、演出表示装置２１４０は、演出表示制御手段２１５０により夫々制御されることを意味する。尚、主制御装置１０００と片方向通信により制御される他の周辺機器を介して、別の周辺機器を制御するように構成してもよい。

次に、図４〜図２０のフローチャートを参照しながら、本最良形態に係るパチンコ遊技機の処理の流れを説明する。はじめに、図４〜図１２のフローチャートを参照しながら、本最良形態に係るパチンコ遊技機のメイン基板側での処理の流れを説明する。まず、図４は、主制御装置１０００が行う一般的な処理の流れを示したメインフローチャートである。はじめに、次に、ステップ１１００で、主制御装置１０００は、後述の普通図柄用乱数取得処理を実行する。次に、ステップ１２００で、主制御装置１０００は、後述の電チュー駆動判定処理を実行する。次に、ステップ１３００で、主制御装置１０００は、後述の特別図柄用乱数取得処理を実行する。次に、ステップ１４００で、主制御装置１０００は、後述の特別図柄表示処理を実行する。次に、ステップ１５００で、主制御装置１０００は、後述の特別遊技作動条件判定処理を実行する。次に、ステップ１６００で、主制御装置１０００は、後述の特別遊技実行処理を実行する。次に、ステップ１８００で、主制御装置１０００（特に賞球払出決定手段１３００）は、遊技球が入賞した入賞口に基づき、賞球払出装置３０００を駆動して所定の賞球数の払出処理を行い、再びステップ１１００に戻る。以下、各サブルーチンに係る処理について詳述する。

まず、図５は、図４におけるステップ１１００のサブルーチンに係る、普通図柄用乱数取得処理のフローチャートである。まず、ステップ１１０２で、普図始動口入球判定手段１１１２は、普図入賞口２２１０に遊技球が入球（流入、通過）したか否かを判定する。ステップ１１０２でＹｅｓの場合、ステップ１１０３で、情報送信手段１２００は、普図始動口通過情報（遊技球が普図入賞口２２１０に入球した旨を示す情報）を演出表示制御手段２１５０側に送信する。次に、ステップ１１０４で、普図乱数取得判定実行手段１１２２は、普図保留情報一時記憶手段１１３２ａを参照し、保留球が上限（例えば４個）でないか否かを判定する。ステップ１１０４でＹｅｓの場合、ステップ１１０６で、普図乱数取得判定実行手段１１２２は、普通図柄用乱数を取得する。次に、ステップ１１０８で、普図保留手段１１３２は、何個目の保留であるかという情報と共に、当該乱数を普図保留情報一時記憶手段１１３２ａにセットする形で保留球を１加算し、次の処理（電チュー駆動判定処理１２００）に移行する。尚、ステップ１１０２及びステップ１１０４でＮｏの場合も、次の処理（電チュー駆動判定処理１２００）に移行する。

次に、図６は、図４におけるステップ１２００のサブルーチンに係る、電チュー駆動判定処理のフローチャートである。まず、ステップ１２０２で、電チュー開閉制御手段１１６０は、補助遊技関連情報一時記憶手段１１９２ａを参照して、電チュ−開放中フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ１２０２でＹｅｓの場合、ステップ１２０４で、普図制御手段１１５２は、補助遊技関連情報一時記憶手段１１９２ａを参照して、普通図柄変動中フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ１２０４でＹｅｓの場合、ステップ１２０６で、普図内容決定手段１１４２は、普図保留情報一時記憶手段１１３２ａにアクセスし、普通図柄に関する保留球があるか否かを判定する。ステップ１２０６でＹｅｓの場合、ステップ１２５０で、普図内容決定手段１１４２は、普図保留情報一時記憶手段１１３２ａに一時記憶されている、今回の普通図柄変動に係る普通図柄用乱数を読み出す。次に、ステップ１２５２で、当否抽選手段１１３５は、現在の遊技状態に対応した普図当否抽選用テーブル１１３５ｄをセットする。次に、ステップ１２５４で、当否抽選手段１１３５は、セットした普図当否抽選用テーブル１１３５ｄを参照し、普通図柄用乱数（普通図柄当選乱数）に基づき、普通図柄当否抽選を実行する。そして、ステップ１２５６で、電チュー開放決定手段１１３５ｂは、当否抽選結果が当たりであるか否かを判定する。ステップ１２５６でＹｅｓの場合、ステップ１２５８で、電チュー開放決定手段１１３５ｂは、補助遊技関連情報一時記憶手段１１９２ａ中の普図当たりフラグをオンにし、ステップ１２１０に移行する。他方、ステップ１２５６でＮｏの場合には、ステップ１２５８をスキップする。以上で普通図柄の当否抽選処理を終了する。

次に、ステップ１２１０で、普図内容決定手段１１４２は、前記当否抽選結果、現在の遊技状態及び保留球数に対応した普図内容決定用抽選テーブル１１４２ａを参照テーブルとしてセットする。そして、ステップ１２１４で、普図内容決定手段１１４２は、セットした普図内容決定用抽選テーブル１１４２ａを参照し、普通図柄用乱数（例えば、普通図柄決定乱数）に基づいて普通図柄の停止図柄を決定すると共に、普通図柄用乱数（例えば、普通図柄変動態様決定乱数）に基づいて普通図柄の変動態様（例えば変動時間）を決定し、これらを普図情報一時記憶手段１１９２ｂに一時記憶する。次に、ステップ１２１５で、情報送信手段１２００は、ステップ１２１４で決定した普通図柄に関する図柄情報（停止図柄情報、変動態様情報等）を演出表示制御手段２１５０側に送信する。次に、ステップ１２１６で、普図変動時間管理手段１１５２ａは、所定時間（前記ステップ１２１４で決定した変動態様に係る変動時間）を普図変動管理用タイマ１１５２ａ−１にセットする。そして、ステップ１２１８で、普図制御手段１１５２は、補助遊技関連情報一時記憶手段１１９２ａ中の普通図柄変動中フラグをオンにする。次に、ステップ１２２０で、普図保留手段１１３２は、普通図柄に関する当該保留球を１減算した上で普図保留情報一時記憶手段１１３２ａに記録されている保留情報を更新すると共に、普図制御手段１１５２は、普図変動管理用タイマ１１５２ａ−１をスタートした後、普図表示部２２２１上で普通図柄の変動表示を開始する。次に、ステップ１２２２で、普図変動時間管理手段１１５２ａは、普図変動管理用タイマ１１５２ａ−１を参照して、前記所定時間に到達したか否かを判定する。ステップ１２２２でＹｅｓの場合、ステップ１２２３で、情報送信手段１２００は、所定時間に到達した旨のコマンドを演出表示制御手段２１５０側に送信する。次に、ステップ１２２４で、普図制御手段１１５２は、普図表示部２２２１上で、前記ステップ１２１４で普図内容決定手段１１４２が決定した停止図柄を確定表示する。そして、ステップ１２２６で、普図制御手段１１５２は、補助遊技関連情報一時記憶手段１１９２ａ中の普通図柄変動中フラグをオフにする。次に、ステップ１２２８で、条件判定手段１１６１は、補助遊技関連情報一時記憶手段１１９２ａを参照し、普図当たりフラグがオンであるか否かを判定する。ステップ１２２８でＹｅｓの場合、ステップ１２２９で、条件判定手段１１６１は、補助遊技関連情報一時記憶手段１１９２ａ中の普図当たりフラグをオフにする。次に、ステップ１２３０で、電チュー開放パターン決定手段１１６３は、電チュー開放パターン決定用テーブル１１６３ａを参照し、普図表示部２２２１上で停止した普通図柄に対応した電動役物２１１２の開放パターンを補助遊技関連情報一時記憶手段１１９２aにセット（例えば、５．５秒開放→１５秒閉鎖→０．５秒開放）すると共に、開放タイマ１１６２を始動させる。次に、ステップ１２３２で、電チュー開閉制御手段１１６０は、補助遊技関連情報一時記憶手段１１９２ａ中の電チュー開放中フラグをオンにする。そして、ステップ１２３４で、電チュー開閉制御手段１１６０は、補助遊技関連情報一時記憶手段１１９２a及び開放タイマ１１６２を参照し、現時点が開放時間に該当するときには特図始動口２１１０の電動役物２１１２を開放する。次に、ステップ１２３６で、電チュー開閉制御手段１１６０は、補助遊技関連情報一時記憶手段１１９２ａ及び開放タイマ１１６２を参照して、電動役物２１１２の開放処理の終了タイミングに到達したか否かを判定する。ステップ１２３６でＹｅｓの場合、ステップ１２３８及びステップ１２４０で、電チュー開閉制御手段１１６０は、特図始動口２１１０の電動役物２１１２を閉鎖すると共に、補助遊技関連情報一時記憶手段１１９２ａ中の電チュ−開放中フラグをオフにし、次の処理（ステップ１３００の特別図柄用乱数取得処理）に移行する。

尚、ステップ１２０２でＮｏの場合にはステップ１２３６に移行し、ステップ１２０４でＮｏの場合にはステップ１２２２に移行し、ステップ１２０６、ステップ１２２２、ステップ１２２８及びステップ１２３６でＮｏの場合には次の処理（ステップ１３００の特別図柄用乱数取得処理）に移行する。

次に、図７は、図４におけるステップ１３００のサブルーチンに係る、特別図柄用乱数取得処理に係るフローチャートである。まず、ステップ１３０２で、特図始動口入球判定手段１１１１は、特図始動口２１１０の特図入球検出装置２１１１から特図始動口入球情報を受信したか否かを判定する。ステップ１３０２でＹｅｓの場合、ステップ１３０４で、特図乱数取得判定実行手段１１２１は、特図保留情報一時記憶手段１１３１ａを参照し、保留球が上限（例えば４個）でないか否かを判定する。ステップ１３０４でＹｅｓの場合、ステップ１３０６で、特図乱数取得判定実行手段１１２１は、特別図柄用乱数（特別図柄当選乱数、特別図柄変動態様決定乱数、特別図柄決定乱数等）を取得し、特図保留手段１１３１が、何個目の保留であるかという情報と共に当該乱数を特図保留情報一時記憶手段１１３１ａにセットする。次に、ステップ１３０８で、情報送信手段１２００は、特図保留情報一時記憶手段１１３１ａを参照し、当該乱数が何個目の保留として記憶されたのかの情報を取得すると共に、当該情報を演出表示制御手段２１５０側に送信し、次の処理（ステップ１４００の特別図柄表示処理）に移行する。尚、ステップ１３０２及びステップ１３０４でＮｏの場合も、次の処理（ステップ１４００の特別図柄表示処理）に移行する。

次に、図８は、図４におけるステップ１４００のサブルーチンに係る、特別図柄表示処理のフローチャートである。まず、ステップ１４０２で、特図内容決定手段１１４１は、変動開始条件（特別遊技中でないこと＋特別図柄変動中でないこと）が成立しているか否かを判定する。

ステップ１４０２でＹｅｓの場合、ステップ１４０４で、特図内容決定手段１１４１は、特図保留情報一時記憶手段１１３１ａに一時記憶されている、今回の特別図柄変動に係る特別図柄用乱数を読み出す。次に、ステップ１４０５で、当否抽選手段１１３５は、現在の遊技状態に対応した特図当否抽選用テーブル１１３５ｃをセットする。次に、ステップ１４０６で、当否抽選手段１１３５は、セットされた特図当否抽選用テーブル１１３５ｃを参照し、特別図柄用乱数（特別図柄当選乱数）に基づき、特別図柄当否抽選を実行する。そして、ステップ１４０８で、特別遊技移行決定手段１１３５ａは、当否抽選結果が当たりか否かを判定する。ステップ１４０８でＹｅｓの場合、ステップ１４１０で、特別遊技移行決定手段１１３５ａは、フラグ一時記憶手段１１９１ａ中の「特図当たりフラグ」をオンにし、ステップ１４２１に移行する。他方、ステップ１４０８でＮｏの場合には、ステップ１４１０をスキップする。次に、ステップ１４２１で、特図内容決定手段１１４１は、前記当否抽選結果、現在の遊技状態及び保留球数に対応した特図内容決定用抽選テーブル１１４１ａを参照テーブルとしてセットする。

そして、ステップ１４２２で、特図内容決定手段１１４１は、セットした特図内容決定用抽選テーブル１１４１ａを参照し、特別図柄用乱数（例えば、特別図柄決定乱数）に基づいて特別図柄に関する停止図柄を決定すると共に、特別図柄用乱数（例えば、特別図柄変動態様決定乱数）に基づいて特別図柄の変動態様を決定し、これらを特図情報一時記憶手段１１９１ｂに一時記憶する。次に、ステップ１４２４で、情報送信手段１２００は、ステップ１４２２で決定した特別図柄に関する図柄情報（停止図柄情報、停止図柄の属性情報、変動態様情報等）及び現在の遊技状態情報を演出表示制御手段２１５０側に送信する。次に、ステップ１４２６で、特図変動時間管理手段１１５１ａは、所定時間（前記ステップ１４２２で決定した変動態様に係る変動時間）を特図変動管理用タイマ１１５１ａ−１にセットする。そして、ステップ１４２８で、特図制御手段１１５１は、特別図柄表示装置２１３０の特図表示部２１３１上で、特図情報一時記憶手段１１９１ｂに記憶された変動態様に従い、特別図柄の変動表示を開始する。次に、ステップ１４３０で、特図制御手段１１５１は、フラグ一時記憶手段１１９１ａ中の変動中フラグをオンする。そして、ステップ１４３２で、特図変動時間管理手段１１５１ａが、前記所定時間に到達したか否かを判定する。ここで、ステップ１４３２でＮｏの場合には、次の処理（ステップ１５００の特別遊技作動条件判定処理）に移行する。他方、ステップ１４３２でＹｅｓの場合、ステップ１４３４で、情報送信手段１２００は、所定時間に到達した旨のコマンドを演出表示制御手段２１５０側に送信する。次に、ステップ１４３６で、特図制御手段１１５１は、特別図柄表示装置２１３０の特図表示部２１３１上での特別図柄の変動表示を停止し、特図情報一時記憶手段１１９１ｂに記憶されている停止図柄を確定停止図柄として表示制御する。次に、ステップ１４３８で、特図制御手段１１５１は、フラグ一時記憶手段１１９１ａ中の変動中フラグをオフにする。そして、ステップ１４４０で、特図変動時間管理手段１１５１ａは、特図変動管理用タイマ１１５１ａ−１をリセットする。次に、ステップ１４５０で、主制御装置１０００は、後述の特定遊技終了判定処理を実行し、次の処理（ステップ１５００の特別遊技作動条件判定処理）に移行する。

尚、ステップ１４０２でＮｏの場合には、ステップ１４４２で、特図制御手段１１５１は、フラグ一時記憶手段１１９１ａを参照し、変動中フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ１４４２でＹｅｓの場合にはステップ１４３２に移行し、Ｎｏの場合には次の処理（ステップ１５００の特別遊技作動条件判定処理）に移行する。

次に、図９は、図８におけるステップ１４５０のサブルーチンに係る、特定遊技終了判定処理のフローチャートである。まず、ステップ１４５２で、特定遊技制御手段１１８０は、時短回数カウンタ１１８１ａを参照して、時短回数カウンタ値が０よりも大きいか否かを判定する。ステップ１４５２でＹｅｓの場合、ステップ１４５４で、特定遊技制御手段１１８０は、時短回数カウンタ１１８１ａの時短回数カウンタ値を１減算する。次に、ステップ１４５６で、特定遊技制御手段１１８０は、時短回数カウンタ１１８１ａを参照して、時短回数が０であるか否かを判定する。ステップ１４５６でＹｅｓの場合、ステップ１４５８で、特定遊技制御手段１１８０は、フラグ一時記憶手段１１９１ａ中の時間短縮フラグをオフにし、次の処理（特別遊技作動条件判定処理１５００）に移行する。尚、ステップ１４５２及びステップ１４５６でＮｏの場合にも、次の処理（特別遊技作動条件判定処理１５００）に移行する。

次に、図１０は、図４におけるステップ１５００のサブルーチンに係る、特別遊技作動条件判定処理のフローチャートである。まず、ステップ１５０２で、条件判定手段１１７１は、フラグ一時記憶手段１１９１ａを参照し、特図当たりフラグがオンであるか否かを判定する。ステップ１５０２でＹｅｓの場合、ステップ１５０４で、条件判定手段１１７１は、特別図柄表示装置２１３０の特図表示部２１３１上に表示された特別図柄が所定態様で停止したか否かを判定する。ステップ１５０４でＹｅｓの場合、ステップ１５０６及びステップ１５０８で、特定遊技制御手段１１８０は、フラグ一時記憶手段１１９１ａ中の特定遊技フラグ（確率変動フラグ・時間短縮フラグ）を一旦オフにすると共に、時短回数カウンタ１１８１ａをリセット（時短回数カウンタ値＝０）する。そして、条件判定手段１１７１は、フラグ一時記憶手段１１９１ａ中の特別遊技移行許可フラグをオンにすると共に特図当たりフラグをオフにし、次の処理（ステップ１６００の特別遊技実行処理）に移行する。尚、ステップ１５０２及びステップ１５０４でＮｏの場合にも、次の処理（ステップ１６００の特別遊技実行処理）に移行する。

次に、図１１は、図４でのステップ１６００のサブルーチンに係る、特別遊技実行処理のフローチャートである。まず、ステップ１６０２で、特別遊技実行手段１１７２は、フラグ一時記憶手段１１９１ａを参照し、特別遊技移行許可フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ１６０２でＹｅｓの場合、ステップ１６０４及びステップ１６０６で、特別遊技実行手段１１７２は、フラグ一時記憶手段１１９１ａ中の特別遊技移行許可フラグをオフにすると共に特別遊技実行フラグをオンにする。次に、ステップ１６０８で、情報送信手段１２００は、演出表示制御手段２１５０側に特別遊技開始信号を送信し、ステップ１６１２に移行する。他方、ステップ１６０２でＮｏの場合、ステップ１６１０で、特別遊技実行手段１１７２は、特別遊技実行フラグがオンであるか否かを判定する。そして、ステップ１６１０でＹｅｓの場合には、ステップ１６１２に移行する。尚、ステップ１６１０でＮｏの場合には、特別遊技実行手段１１７２は、特別遊技の許可が下りていないと判定し、次の処理（賞球払出処理１８００）に移行する。

次に、ステップ１６１２で、特別遊技実行手段１１７２は、フラグ一時記憶手段１１９１ａを参照し、ラウンド継続フラグがオンであるか否か、換言すれば、当該ラウンドが途中であるか否かを判定する。ステップ１６１２でＹｅｓの場合、即ち、当該ラウンドが途中である場合、以下で詳述するステップ１６１４〜１６２２の処理を行うことなく、ステップ１６２４に移行する。他方、ステップ１６１２でＮｏの場合、即ち、当該ラウンドの開始直前である場合、まず、ステップ１６１４で、特別遊技実行手段１１７２は、特別遊技用タイマ１１７３ａをゼロクリアすると共に所定値（例えば、通常当たりに基づく特別遊技であれば３０秒、突然確率変動当たりや突然時間短縮当たりに基づく特別遊技であれば０．８秒）をセットする。次に、ステップ１６１６で、特別遊技実行手段１１７２は、特別遊技関連情報一時記憶手段１１９１ｃ中の入賞球カウンタをゼロクリアする。そして、ステップ１６１８で、特別遊技実行手段１１７２は、特別遊技関連情報一時記憶手段１１９１ｃ中のラウンド数カウンタに１を加算する。尚、特別遊技関連情報一時記憶手段１１９１ｃに記憶されているラウンド数は、特別遊技開始直後（初期値）は０であり、以後ラウンドを重ねていく毎に１ずつインクリメントされる。次に、ステップ１６２０で、特別遊技実行手段１１７２は、フラグ一時記憶手段１１９１ａ中のラウンド継続フラグをオンにする。そして、ステップ１６２２で、特別遊技実行手段１１７２は、大入賞口２１２０の電動役物２１２２を駆動して大入賞口２１２０を開放し、ステップ１６２４に移行する。

次に、ステップ１６２４で、情報送信手段１２００は、演出表示制御手段２１５０側に現在の遊技状態情報（例えば、現在のラウンド数や遊技球の入賞個数等）を送信する。そして、ステップ１６２６で、特別遊技実行手段１１７２は、特別遊技関連情報一時記憶手段１１９１ｃを参照して当該ラウンドで所定球（例えば１０球）の入賞球があったか否かを判定する。ステップ１６２６でＹｅｓの場合には、ステップ１６３０に移行する。他方、ステップ１６２６でＮｏの場合、ステップ１６２８で、特別遊技実行手段１１７２は、特別遊技用タイマ１１７３ａを参照して所定時間が経過したか否かを判定する。ステップ１６２６でＹｅｓの場合にも、ステップ１６３０に移行し、Ｎｏの場合には、次の処理（賞球払出処理１８００）に移行する。

次に、ステップ１６３０で、特別遊技実行手段１１７２は、大入賞口２１２０の電動役物２１２２の駆動を停止して大入賞口を閉鎖する。そして、ステップ１６３２で、特別遊技実行手段１１７２は、特別遊技用タイマ１１７３ａをリセットする。次に、ステップ１６３４で、特別遊技実行手段１１７２は、フラグ一時記憶手段１１９１ａ中のラウンド継続フラグをオフにする。次に、ステップ１６３６で、特別遊技実行手段１１７２は、特別遊技関連情報一時記憶手段１１９１ｃを参照して、当該ラウンドが最終ラウンド（例えば、通常当たりに基づく特別遊技であれば１５Ｒ、突然確率変動当たりや突然時間短縮当たりに基づく特別遊技であれば２Ｒ）であるか否かを判定する。ステップ１６３６でＹｅｓの場合、ステップ１６３８で、特別遊技実行手段１１７２は、フラグ一時記憶手段１１９１ａ中の特別遊技実行フラグをオフにする。そして、ステップ１６４０で、情報送信手段１２００は、演出表示制御手段２１５０側に特別遊技終了信号を送信する。そして、ステップ１６５０で、遊技制御手段１１００は、後述の特別遊技終了後の遊技状態決定処理を実行し、次の処理（賞球払出処理１８００）に移行する。尚、ステップ１６３６でＮｏの場合にも、次の処理（賞球払出処理１８００）に移行する。

次に、図１２は、図１１におけるステップ１６５０のサブルーチンに係る、特別遊技終了後の遊技状態決定処理のフローチャートである。まず、ステップ１６５２で、特定遊技制御手段１１８０は、確率変動当たりか否か、即ち、特図情報一時記憶手段１１９１ｂを参照して、特図表示部２１３１上で停止した特別図柄が確率変動当たりであるか否かを判定する。ステップ１６５２でＹｅｓの場合、ステップ１６５４及びステップ１６５６で、特定遊技制御手段１１８０は、フラグ一時記憶手段１１９１ａ中の確率変動フラグと時間短縮フラグとを夫々オンにし、次の処理（賞球払出処理１８００）に移行する。

他方、ステップ１６５２でＮｏの場合、即ち、特図表示部２１３１上で停止した特別図柄が時間短縮変動当たりの場合、ステップ１６５８で、特定遊技制御手段１１８０は、フラグ一時記憶手段１１９１ａ中の時間短縮フラグをオンする。次に、ステップ１６６０で、特定遊技制御手段１１８０は、時短回数カウンタ１１８１ａに時短回数カウンタ値として所定値（例えば８）をセットし、次の処理（賞球払出処理１８００）に移行する。

次に、図１３〜図２０のフローチャートを参照しながら、本最良形態に係るパチンコ遊技機のサブ基板側での処理の流れを説明する。まず、図１３は、演出表示制御手段２１５０が行う一般的な処理の流れを示したメインフローチャート６０００である。図１３に示すように、まず、ステップ６１００Ａで、演出表示制御手段２１５０は、後述する装飾図柄Ａ表示制御処理を実行する。次に、ステップ６１００Ｂで、演出表示制御手段２１５０は、後述する装飾図柄Ｂ表示制御処理を実行する。次に、ステップ６４００で、演出表示制御手段２１５０は、後述する第１段階背景画像表示制御処理を実行する。次に、ステップ６５００で、演出表示制御手段２１５０は、後述する第２段階背景画像表示制御処理を実行する。次に、ステップ６３００で、演出表示制御手段２１５０は、後述する特別遊技中表示制御処理を実行する。次に、ステップ６６００で、演出表示制御手段２１５０は、後述するバトル演出表示制御処理を実行する。そして、ステップ６７００で、演出表示制御手段２１５０は、後述する遊技状態情報表示制御処理を実行し、ステップ６１００Ａに戻る処理を繰り返す。以下、各サブルーチンに係る処理について詳述する。

図１４は、図１３でのステップ６１００Ａのサブルーチンに係る、装飾図柄Ａ表示制御処理のフローチャートである。まず、ステップ６１０２Ａで、装飾図柄表示制御手段２１５３ａは、演出表示関連情報一時記憶手段２１５３ｄのフラグエリアを参照し、「装飾図柄Ａ変動中フラグ」がオフであるか否かを判定する。ステップ６１０２ＡでＹｅｓの場合、ステップ６１０４Ａで、装図表示内容決定手段２１５３ａ−１は、メイン側情報一時記憶手段２１５１ａを参照し、主制御装置１０００側から新たな普通図柄情報を受信したか否かを判定する。ステップ６１０４ＡでＹｅｓの場合、ステップ６１０６Ａで、装図表示内容決定手段２１５３ａ−１は、メイン側情報一時記憶手段２１５１ａ内に一時記憶された主制御装置１０００側からの普通図柄情報に基づき、装図変動内容決定用抽選テーブル２１５３ａ−１−１を参照して、装飾図柄Ａの変動態様と停止図柄を決定すると共に、表示制御手段２１５３は、当該決定情報を演出表示関連情報一時記憶手段２１５３ｄの装飾図柄情報エリア内に一時記憶する。尚、主制御装置１０００側からの停止図柄・変動態様（即ち、普通図柄の停止図柄・変動態様）とは１対１対応でなくともよく、例えば、演出表示制御手段２１５０側での変動態様の比率を主制御装置１０００側からの一変動態様に対して複数パターン持っていてもよい。次に、ステップ６１０８Ａで、装飾図柄表示制御手段２１５３ａは、演出表示関連情報一時記憶手段２１５３ｄのフラグエリア内の「装飾図柄Ａ変動中フラグ」をオンにする。次に、ステップ６１１０Ａで、装飾図柄表示制御手段２１５３ａは、演出表示関連情報一時記憶手段２１５３ｄの装飾図柄情報エリア内に一時記憶された決定内容に従い、演出表示装置２１４０（装図Ａ表示部２１４１ａ）上で装飾図柄Ａの変動表示を開始する。

そして、ステップ６１１２Ａで、装飾図柄表示制御手段２１５３ａは、メイン側情報一時記憶手段２１５１ａを参照し、主制御装置１０００側から確定表示コマンドを受信したか否かを判定する。ステップ６１１２ＡでＹｅｓの場合、ステップ６１１４Ａで、装飾図柄表示制御手段２１５３ａは、演出表示関連情報一時記憶手段２１５３ｄの装飾図柄情報エリア内に一時記憶された決定内容（停止図柄）に従い、装飾図柄Ａの停止図柄を確定表示する。そして、ステップ６１１６Ａで、装飾図柄表示制御手段２１５３ａは、演出表示関連情報一時記憶手段２１５３ｄのフラグエリア内の「装飾図柄Ａ変動中フラグ」をオフにし、次の処理（装飾図柄Ｂ表示制御処理６１００Ｂ）に移行する。

尚、ステップ６１０２ＡでＮｏの場合にはステップ６１１２Ａに移行し、ステップ６１０４Ａ及びステップ６１１２ＡでＮｏの場合には次の処理（装飾図柄Ｂ表示制御処理６１００Ｂ）に移行する。

図１５は、図１３でのステップ６１００Ｂのサブルーチンに係る、装飾図柄Ｂ表示制御処理のフローチャートである。まず、ステップ６１０２Ｂで、装飾図柄表示制御手段２１５３ａは、演出表示関連情報一時記憶手段２１５３ｄのフラグエリアを参照し、「装飾図柄Ｂ変動中フラグ」がオフであるか否かを判定する。ステップ６１０２ＢでＹｅｓの場合、ステップ６１０４Ｂで、装図表示内容決定手段２１５３ａ−１は、メイン側情報一時記憶手段２１５１ａを参照し、主制御装置１０００側から新たな特別図柄情報を受信したか否かを判定する。ステップ６１０４ＢでＹｅｓの場合、ステップ６１０６Ｂで、装図表示内容決定手段２１５３ａ−１は、メイン側情報一時記憶手段２１５１ａ内に一時記憶された主制御装置１０００側からの特別図柄情報に基づき、装図変動内容決定用抽選テーブル２１５３ａ−１−１を参照して、装飾図柄Ｂの変動態様と停止図柄を決定すると共に、表示制御手段２１５３は、当該決定情報を演出表示関連情報一時記憶手段２１５３ｄの装飾図柄情報エリア内に一時記憶する。尚、主制御装置１０００側からの停止図柄・変動態様（即ち、特別図柄の停止図柄・変動態様）とは１対１対応でなくともよく、例えば、演出表示制御手段２１５０側での変動態様の比率を主制御装置１０００側からの一変動態様に対して複数パターン持っていてもよい。次に、ステップ６１０８Ｂで、装飾図柄表示制御手段２１５３ａは、演出表示関連情報一時記憶手段２１５３ｄのフラグエリア内の「装飾図柄Ｂ変動中フラグ」をオンにする。次に、ステップ６１１０Ｂで、装飾図柄表示制御手段２１５３ａは、演出表示関連情報一時記憶手段２１５３ｄの装飾図柄情報エリア内に一時記憶された決定内容に従い、演出表示装置２１４０（装図Ｂ表示部２１４１ｂ）上で装飾図柄Ｂの変動表示を開始する。

そして、ステップ６１１２Ｂで、装飾図柄表示制御手段２１５３ａは、メイン側情報一時記憶手段２１５１ａを参照し、主制御装置１０００側から確定表示コマンドを受信したか否かを判定する。ステップ６１１２ＢでＹｅｓの場合、ステップ６１１４Ｂで、装飾図柄表示制御手段２１５３ａは、演出表示関連情報一時記憶手段２１５３ｄの装飾図柄情報エリア内に一時記憶された決定内容（停止図柄）に従い、装飾図柄Ｂの停止図柄を確定表示する。そして、ステップ６１１６Ｂで、装飾図柄表示制御手段２１５３ａは、演出表示関連情報一時記憶手段２１５３ｄのフラグエリア内の「装飾図柄Ｂ変動中フラグ」をオフにし、次の処理（第１段階背景画像表示制御処理６４００）に移行する。

尚、ステップ６１０２ＢでＮｏの場合にはステップ６１１２Ｂに移行し、ステップ６１０４Ｂ及びステップ６１１２ＢでＮｏの場合には次の処理（第１段階背景画像表示制御処理６４００）に移行する。

図１６は、図１３でのステップ６４００のサブルーチンに係る、本発明の特徴的処理の一つである第１段階背景画像表示制御処理のフローチャートである。ここで、「第１段階背景画像演出」とは、普通図柄変動に対応した背景画像演出である。まず、ステップ６４０２で、背景画像表示制御手段２１５３ｅは、演出表示関連情報一時記憶手段２１５３ｄのフラグエリアを参照し、「第１段階背景画像演出表示中フラグ」がオフであるか否かを判定する。ステップ６４０２でＹｅｓの場合、ステップ６４０４で、背景画像表示制御手段２１５３ｅは、メイン側情報一時記憶手段２１５１ａを参照し、主制御装置１０００側から新たな普通図柄情報を受信したか否かを判定する。ステップ６４０４でＹｅｓの場合、ステップ６４０６で、背景画像表示制御手段２１５３ｅは、第１段階背景画像演出表示条件が成立しているか否かを判定する。ここで、第１段階背景画像演出表示条件は、特別図柄変動中・特別遊技中・バトル演出表示中ではないことが条件となる。ステップ６４０６でＹｅｓの場合、ステップ６４０８で、背景画像表示内容決定手段２１５３ｅ−１は、メイン側情報一時記憶手段２１５１ａ内に一時記憶された主制御装置１０００側からの普通図柄情報に基づき、背景画像表示内容決定用抽選テーブル２１５３ｅ−１−１を参照して、第１段階背景画像演出表示内容を決定すると共に、背景画像表示制御手段２１５３ｅは、当該決定情報を演出表示関連情報一時記憶手段２１５３ｄの背景画像情報エリアに一時記憶する。次に、ステップ６４１０で、背景画像表示制御手段２１５３ｅは、演出表示関連情報一時記憶手段２１５３ｄのフラグエリア内の「第１段階背景画像演出表示中フラグ」をオンにする。次に、ステップ６４１２で、背景画像表示制御手段２１５３ｅは、演出表示関連情報一時記憶手段２１５３ｄの背景画像情報エリアに一時記憶された決定内容に従い、演出表示装置２１４０（背景画像表示部２１４３）上で、第１段階背景画像演出の表示を開始する。次に、ステップ６４１４で、背景画像表示制御手段２１５３ｅは、背景画像表示用タイマ（図示しない）を参照し、第１段階背景画像演出表示の終了タイミングに到達したか否かを判定する。ステップ６４１４でＹｅｓの場合、ステップ６４１６で、背景画像表示制御手段２１５３ｅは、演出表示装置２１４０（背景画像表示部２１４３）上で、第１段階背景画像演出の終了表示を行う。そして、ステップ６４１８で、背景画像表示制御手段２１５３ｅは、演出表示関連情報一時記憶手段２１５３ｄのフラグエリア内の「第１段階背景画像演出表示中フラグ」をオフにし、次の処理（第２段階背景画像表示制御処理６５００）に移行する。尚、ステップ６４０２でＮｏの場合はステップ６４１４に移行し、ステップ６４０４、ステップ６４０６及びステップ６４１４でＮｏの場合は次の処理（第２段階背景画像表示制御処理６５００）に移行する。

図１７は、図１３でのステップ６５００のサブルーチンに係る、本発明の特徴的処理の一つである第２段階背景画像表示制御処理のフローチャートである。ここで、「第２段階背景画像演出」は、「第２段階背景画像演出（前段）」及び「第２段階背景画像演出（後段）」から構成され、前者は第２段階背景画像演出開始直後に実行される１回目の演出を指し、後者は第２段階背景画像演出開始後２回目以降に実行される演出を指す。まず、ステップ６５０２で、背景画像表示制御手段２１５３ｅは、演出表示関連情報一時記憶手段２１５３ｄのフラグエリアを参照し、「第２段階背景画像演出（前段）表示中フラグ」がオフであるか否かを判定する。ステップ６５０２でＹｅｓの場合、ステップ６５０４で、背景画像表示制御手段２１５３ｅは、演出表示関連情報一時記憶手段２１５３ｄのフラグエリアを参照し、「第２段階背景画像演出（後段）表示中フラグ」がオフであるか否かを判定する。ステップ６５０４でＹｅｓの場合、ステップ６５０６で、背景画像表示制御手段２１５３ｅは、メイン側情報一時記憶手段２１５１ａを参照し、主制御装置１０００側から新たな特別図柄情報を受信したか否かを判定する。ステップ６５０６でＹｅｓの場合、ステップ６５０８で、背景画像表示制御手段２１５３ｅは、第２段階背景画像演出表示条件が成立しているか否かを判定する。ここで、第２段階背景画像演出表示条件は、バトル演出表示中ではないことが条件となる。ステップ６５０８でＹｅｓの場合、ステップ６５１０で、背景画像表示内容決定手段２１５３ｅ−１は、メイン側情報一時記憶手段２１５１ａ内に一時記憶された主制御装置１０００側からの特別図柄情報に基づき、背景画像表示内容決定用抽選テーブル２１５３ｅ−１−１を参照して、第２段階背景画像演出表示内容（前段）を決定すると共に、背景画像表示制御手段２１５３ｅは、当該決定情報を演出表示関連情報一時記憶手段２１５３ｄの背景画像情報エリアに一時記憶する。次に、ステップ６５１２で、背景画像表示制御手段２１５３ｅは、演出表示関連情報一時記憶手段２１５３ｄのフラグエリア内の「第２段階背景画像演出（前段）表示中フラグ」をオンにする。次に、ステップ６５１４で、背景画像表示制御手段２１５３ｅは、演出表示関連情報一時記憶手段２１５３ｄの背景画像情報エリアに一時記憶された決定内容に従い、演出表示装置２１４０（背景画像表示部２１４３）上で、第２段階背景画像演出（前段）の表示を開始する。

次に、ステップ６５１６で、背景画像表示制御手段２１５３ｅは、背景画像表示用タイマを参照し、第２段階背景画像演出（前段）の表示終了タイミングに到達したか否かを判定する。そして、ステップ６５１６でＹｅｓの場合、ステップ６５１８で、背景画像表示制御手段２１５３ｅは、演出表示装置２１４０（背景画像表示部２１４３）上で、第２段階背景画像演出（前段）の終了表示を行う。次に、ステップ６５２０で、背景画像表示制御手段２１５３ｅは、演出表示関連情報一時記憶手段２１５３ｄのフラグエリア内の「第２段階背景画像演出（前段）表示中フラグ」をオフにする。

次に、ステップ６５２２で、背景画像表示制御手段２１５３ｅは、第２段階背景画像演出（後段）表示条件が成立しているか否かを判定する。ここで、第２段階背景画像演出（後段）表示条件は、特図始動口２１１０の電動役物２１１２が開状態となった際に入球した遊技球が２個以上であることが条件となる。ステップ６５２２でＹｅｓの場合、ステップ６５２４で、背景画像表示内容決定手段２１５３ｅ−１は、当否情報を取得して内部的に当たりが確定しているか否かを確認の上、背景画像表示内容決定用抽選テーブル２１５３ｅ−１−１を参照して、第２段階背景画像演出表示内容（後段）を決定すると共に、背景画像表示制御手段２１５３ｅは、当該決定情報を演出表示関連情報一時記憶手段２１５３ｄの背景画像情報エリアに一時記憶する。次に、ステップ６５２６で、背景画像表示制御手段２１５３ｅは、演出表示関連情報一時記憶手段２１５３ｄのフラグエリア内の「第２段階背景画像演出（後段）表示中フラグ」をオンにする。そして、ステップ６５２８で、背景画像表示制御手段２１５３ｅは、演出表示関連情報一時記憶手段２１５３ｄの背景画像情報エリアに一時記憶された決定内容に従い、演出表示装置２１４０（背景画像表示部２１４３）上で、第２段階背景画像演出（後段）の表示を開始し、次の処理（特別遊技中表示制御処理６３００）に移行する。

他方、ステップ６５２２でＮｏの場合、ステップ６５３０で、背景画像表示制御手段２１５３ｅは、演出表示装置２１４０（背景画像表示部２１４３）上で、第２段階背景画像演出の終了表示を行い、次の処理（特別遊技中表示制御処理６３００）に移行する。

他方、ステップ６５０４でＮｏの場合、ステップ６５３２で、背景画像表示制御手段２１５３ｅは、背景画像表示用タイマを参照し、第２段階背景画像演出（後段）の表示終了タイミングに到達したか否かを判定する。ステップ６５３２でＹｅｓの場合、ステップ６５３４で、背景画像表示制御手段２１５３ｅは、演出表示装置２１４０（背景画像表示部２１４３）上で、第２段階背景画像演出の終了表示を行う。そして、ステップ６５３６で、背景画像表示制御手段２１５３ｅは、演出表示関連情報一時記憶手段２１５３ｄのフラグエリア内の「第２段階背景画像演出（後段）表示中フラグ」をオフにし、次の処理（特別遊技中表示制御処理６３００）に移行する。尚、ステップ６５０２でＮｏの場合はステップ６５１６に移行し、ステップ６５０６、ステップ６５０８、ステップ６５１６及びステップ６５３２でＮｏの場合は次の処理（特別遊技中表示制御処理６３００）に移行する。

図１８は、図１３でのステップ６３００のサブルーチンに係る、特別遊技中表示制御処理のフローチャートである。まず、ステップ６３０２で、表示制御手段２１５３は、演出表示関連情報一時記憶手段２１５３ｄのフラグエリアを参照し、「特別遊技中フラグ」がオフであるか否かを判定する。ステップ６３０２でＹｅｓの場合、ステップ６３０４で、表示制御手段２１５３は、メイン側情報一時記憶手段２１５１ａを参照し、主制御装置１０００側から特別遊技開始信号を受信したか否かを判定する。ステップ６３０４でＹｅｓの場合、ステップ６３０６及びステップ６３０８で、表示制御手段２１５３は、演出表示関連情報一時記憶手段２１５３ｄのフラグエリア内の「特別遊技中フラグ」をオンにすると共に、演出表示装置２１４０上で大当たり開始表示を行う。そして、ステップ６３１０で、表示制御手段２１５３は、演出表示装置２１４０上で、ステップ１６２４で主制御装置１０００側から逐次送信されている遊技情報に基づき、ラウンド数と入賞個数を逐次表示する。そして、ステップ６３１２で、表示制御手段２１５３は、メイン側情報一時記憶手段２１５１ａを参照し、主制御装置１０００側から特別遊技終了信号を受信したか否かを判定する。ステップ６３１２でＹｅｓの場合、ステップ６３１４で、表示制御手段２１５３は、演出表示装置２１４０上で、大当たり終了表示を行う。次に、ステップ６３２０で、遊技状態情報報知制御手段２１５３ｇは、演出表示関連情報一時記憶手段２１５３ｄのフラグエリア内の「遊技状態情報報知未完了フラグ」をオンにする。次に、ステップ６３２２で、バトル演出表示制御手段２１５３ｆは、演出表示関連情報一時記憶手段２１５３ｄのフラグエリア内の「バトル演出表示許可フラグ」をオンにする。そして、ステップ６３１６で、表示制御手段２１５３は、演出表示関連情報一時記憶手段２１５３ｄのフラグエリア内の「特別遊技中フラグ」をオフにし、次の処理（装飾図柄表示内容決定処理６１００）に移行する。尚、ステップ６３０２でＮｏの場合にはステップ６３１０に移行し、ステップ６３０４及びステップ６３１２でＮｏの場合には次の処理（装飾図柄表示内容決定処理６１００）に移行する。

図１９は、図１３でのステップ６６００のサブルーチンに係る、本発明の特徴的処理の一つであるバトル演出表示制御処理のフローチャートである。まず、ステップ６６０２で、バトル演出表示制御手段２１５３ｆは、演出表示関連情報一時記憶手段２１５３ｄのフラグエリアを参照し、「バトル演出表示中フラグ」がオフであるか否かを判定する。ステップ６６０２でＹｅｓの場合、ステップ６６０４で、バトル演出表示制御手段２１５３ｆは、演出表示関連情報一時記憶手段２１５３ｄのフラグエリアを参照し、「バトル演出表示許可フラグ」がオンであるか否かを判定する。ステップ６６０４でＹｅｓの場合、ステップ６６０６で、バトル演出表示制御手段２１５３ｆは、演出表示関連情報一時記憶手段２１５３ｄのフラグエリア内の「バトル演出表示許可フラグ」をオフにする。次に、ステップ６６０８で、バトル演出表示内容決定手段２１５３ｆ−１は、現在の遊技状態に基づき、バトル演出表示内容決定用抽選テーブル２１５３ｆ−１−１を参照して、バトル演出の内容を決定すると共に、バトル演出表示制御手段２１５３ｆは、当該決定情報を演出表示関連情報一時記憶手段２１５３ｄのバトル演出情報エリアに一時記憶する。次に、ステップ６６１０で、バトル演出表示制御手段２１５３ｆは、演出表示関連情報一時記憶手段２１５３ｄのフラグエリア内の「バトル演出表示中フラグ」をオンにする。次に、ステップ６６１２で、バトル演出表示制御手段２１５３ｆは、演出表示関連情報一時記憶手段２１５３ｄのバトル演出情報エリアに一時記憶された決定内容に従い、演出表示装置２１４０（背景画像表示部２１４３）上で、バトル演出の表示を開始する。次に、ステップ６６１４で、バトル演出表示制御手段２１５３ｆは、バトル演出表示用タイマ２１５３ｆ−２−１を参照し、バトル演出表示の強制差替タイミング（例えば、バトル演出表示開始から「５５秒」、表６参照）に到達したか否かを判定する。ステップ６６１４でＹｅｓの場合、ステップ６６１６で、バトル演出表示制御手段２１５３ｆは、演出表示関連情報一時記憶手段２１５３ｄの操作情報エリア（操作情報エリアについては後述する）を参照し、当該バトル演出表示中に遊技を行っていないか否か（例えば、当該バトル演出表示中に一度もハンドル操作信号を受信していないか否か）を判定する。ステップ６６１６でＹｅｓの場合、ステップ６６１８で、バトル演出表示制御手段２１５３ｆは、演出表示関連情報一時記憶手段２１５３ｄのバトル演出情報エリアに一時記憶された決定内容を、現在の遊技状態を報知しない態様に強制的に差し替える｛例えば、演出表示関連情報一時記憶手段２１５３ｄのバトル演出情報エリアに一時記憶された決定内容が表６中の「２」〜「４」である場合は、「１」のバトル演出内容を、演出表示関連情報一時記憶手段２１５３ｄのバトル演出情報エリアに上書きする。尚、上書きする際、バトル演出内容の全てを上書きしても、バトル演出内容の一部（例えば、バトルの結果が表示される部分）のみを上書きしてもよい｝。次に、ステップ６６２０で、バトル演出表示制御手段２１５３ｆは、バトル演出表示用タイマ２１５３ｆ−２−１を参照し、バトル演出表示の終了タイミングに到達したか否かを判定する。ステップ６６２０でＹｅｓの場合、ステップ６６２２で、バトル演出表示制御手段２１５３ｆは、演出表示装置２１４０（背景画像表示部２１４３）上で、バトル演出の終了表示を行う。そして、ステップ６６２４で、バトル演出表示制御手段２１５３ｆは、演出表示関連情報一時記憶手段２１５３ｄのフラグエリア内の「バトル演出表示中フラグ」をオフにし、次の処理（遊技状態報知制御処理６７００）に移行する。尚、ステップ６６０２でＮｏの場合はステップ６６１４に移行し、ステップ６６０４及びステップ６６２０でＮｏの場合は次の処理（遊技状態報知制御処理６７００）に移行し、ステップ６６１４及びステップ６６１６でＮｏの場合はステップ６６２０に移行する。

図２０は、図１３でのステップ６７００のサブルーチンに係る、本発明の特徴的処理の一つである遊技状態報知制御処理のフローチャートである。まず、ステップ６７０２で、遊技状態情報報知制御手段２１５３ｇは、メイン側情報一時記憶手段２１５１ａを参照し、主制御装置１０００側から「遊技状態情報」を受信したか否かを判定する。ここで、遊技状態情報とは、現在の遊技状態（確率変動遊技状態、通常遊技状態）やハンドル操作情報｛現在遊技を行っているか否か（遊技状態、非遊技状態）｝等の情報である。サブ側では、このハンドル操作情報に基づき、バトル演出開始（特別遊技終了後）から遊技を行っていない時間（継続的に）を算出し、当該算出情報を演出表示関連情報一時記憶手段２１５３ｄの操作情報エリアに一時記憶している。ステップ６７０２でＹｅｓの場合、ステップ６７０４で、遊技状態情報報知制御手段２１５３ｇは、メイン側情報一時記憶手段２１５１ａ内に一時記憶された主制御装置１０００側からの「遊技状態情報」に基づき、サブ側での遊技状態情報を更新する。次に、ステップ６７０６で、遊技状態情報報知制御手段２１５３ｇは、演出表示関連情報一時記憶手段２１５３ｄのフラグエリアを参照し、「遊技状態情報報知未完了フラグ」がオンであるか否かを判定する。ステップ６７０６でＹｅｓの場合、ステップ６７０８で、遊技状態情報報知制御手段２１５３ｇは、演出表示関連情報一時記憶手段２１５３ｄのフラグエリアを参照し、「バトル演出表示中フラグ」がオフであるか否かを判定する。ステップ６７０８でＹｅｓの場合、ステップ６７１０で、遊技状態情報報知制御手段２１５３ｇは、演出表示関連情報一時記憶手段２１５３ｄのバトル情報エリアを参照し、バトル演出で現在の遊技状態を正しく報知したか否かを判定する（例えば、バトル演出内容が、表６中の「２」又は「３」であったか否かを判定する）。ステップ６７１０でＹｅｓの場合、ステップ６７１２で、遊技状態情報報知制御手段２１５３ｇは、演出表示関連情報一時記憶手段２１５３ｄのフラグエリア内の「遊技状態情報報知未完了フラグ」をオフにし、次の処理（装飾図柄Ａ表示制御処理６１００Ａ）に移行する。

他方、ステップ６７１０でＮｏの場合、ステップ６７１４で、遊技状態情報報知制御手段２１５３ｇは、メイン側情報一時記憶手段２１５１ａを参照し、主制御装置１０００側から普図始動口通過情報を受信したか否かを判定する。ステップ６７１４でＹｅｓの場合、ステップ６７１６で、遊技状態情報報知制御手段２１５３ｇは、現在の遊技状態情報を報知｛例えば、遊技状態報知用ランプを点灯させたり、現在の遊技状態情報（復活演出キャラ）を背景画像表示部２１４３上に表示させたりする｝し、ステップ６７１２に移行する。尚、ステップ６７０２でＮｏの場合はステップ６７０６に移行し、ステップ６７０６、ステップ６７０８及びステップ６７１４でＮｏの場合は次の処理（装飾図柄Ａ表示制御処理６１００Ａ）に移行する。

次に、本最良形態に係るパチンコ遊技機の作用を説明する。まず、図１を参照しながら一般的な遊技の流れを説明すると、遊技者がハンドルを時計回りに捻ることにより、遊技球が、遊技領域内に放出される。放出された当該遊技球は、釘や風車等の障害物に衝突を繰り返しながら下方に落下する。以下、一連の遊技の流れの概要を時系列的に説明する。

<普通図柄変動・装飾図柄Ａ変動→停止>
まず、当該遊技球が普図入賞口２２１０に入球すると、普通図柄表示装置２２２０の普図表示部２２２１上で普通図柄が変動を開始する一方、演出表示装置２１４０内の装図Ａ表示部２１４１ａ上で装飾図柄Ａが前記普通図柄とシンクロして変動を開始する。そして、所定時間経過後、変動していた普通図柄と装飾図柄Ａが同時に停止する。

<電動役物の開放>
そして、普通図柄Ａが所定態様で停止した場合、特図始動口２１１０に取り付けられた電動役物２１１２が開状態となる。本最良形態においては、当該開状態のときだけ、特図始動口２１１０への遊技球の入球が可能となる。即ち、普通図柄の当たり→特別図柄の当たり、という二段階を常に経て特別遊技に移行することになる。ところで、前述した表４の電チュー開放パターン決定用テーブルから分かるように、本最良形態においては、当該電動役物の開放パターンとしてａ１〜ｄ１の４種類あるが、いずれも、前半に所定時間開放した後、比較的長時間インターバルを開け、その後に短時間開放する、というパターンである。その狙いは、（１）最初の開放動作のときのみ実質的に電動役物２１１２に遊技球を入球可能とする、（２）普通図柄の次変動を待機した状況を担保しつつ、前述の最初の開放動作のときに入球したすべての遊技球の特別図柄変動を残り時間内（内部的に電動役物の開放動作が終了する時間まで）で実行する、というものである。そして、前述の（１）を保証するため、表４からも分かるように、電動役物ａ１〜ｄ１の開放パターンのいずれについても、後半の開放時間は「０．５秒」と、実質的に遊技球が入球しない時間設定としている。尚、この後半の開放により遊技球が入球しないことにより、当該タイミングで遊技球が入球したことに起因する特別図柄の変動を防止することが可能となる。即ち、前述の（２）に関連した、特別図柄が変動中に次の普通図柄変動が実行されてしまう事態を防止することができる。また、前述の（２）を保証するため、保留球に上限を設ける（４個）と共に、表２及び表４から分かるように、電動役物内に最初に入球した遊技球に基づく特別図柄の変動時間（保留球数０＝７秒）を、電動役物の最初の開放時間（０．５〜５．５秒）よりも長く設定している。これにより、電動役物の最初の開放時間中は最初の特別図柄が変動している状況となるので、当該開放に起因した特別図柄の変動回数は、最大でも（当該特別図柄変動＋保留球の上限値）＝５回、となる。その上で、表２に示すように、保留球数に応じて変動時間を変えることにより、電動役物の全開放時間内に、保留球を含めたすべての特別図柄変動を終了させることが可能となる｛具体的には、表２の「ハズレ時テーブル」では、前述の５回の総変動時間は７秒（保留球数０個）＋７秒（保留球数１個）＋０．５秒（保留球数２個）＋０．５秒（保留球数３個）＋０．５秒（保留球数４個）＋４秒（特図変動間時間１秒×４）＝１９．５秒であり、表４のいずれの電チュー開放パターン決定用テーブルの開放時間（２１秒）よりも短い｝。

<特別図柄・装飾図柄Ｂの変動→停止>
電動役物２１１２が開状態の際に遊技球が特図始動口２１１０に入球すると、特別図柄表示装置２１３０内の特図表示部２１３１上で特別図柄が変動を開始する一方、演出表示装置２１４０内の装図Ｂ表示部２１４１ｂ上で装飾図柄Ｂが前記特別図柄と完全にシンクロして変動を開始する。そして、所定時間経過後、変動していた特別図柄と装飾図柄Ｂが同時に停止する。

<普通図柄変動→停止→特別図柄変動→停止、背景画像の変動→停止>
また、当該演出表示装置２１４０上では、前述した装飾図柄Ａ及び装飾図柄Ｂの他、背景画像が表示される。ここで、背景画像は第１段階と第２段階から構成され、第２段階は更に前段と後段から構成される。そして、当該第１段階の背景画像の変動・停止は、前述の普通図柄のそれらとシンクロして実行される。

他方、当該第２段階（前段）の開始タイミングは、電動役物２１１２が開状態となった際に一番最初に入球した遊技球に基づく特別図柄変動のそれと同一であるが、終了タイミングは当該特別図柄のそれとは異なる。具体的には、当該第２段階（前段）の終了タイミングは、（１）電動役物２１１２が開状態となった際に入球したすべての遊技球に基づく当否抽選がハズレである場合には、一番最後の遊技球に基づく特別図柄変動の途中で又は後に終了し、（２）電動役物２１１２が開状態となった際に入球したいずれかの遊技球に基づく当否抽選が当たりである場合には、当該当たりに係る特別図柄変動の途中で終了する。本最良形態においては、具体的には、（１）に関しては、表５の「第２段階（前段）」のテーブルから分かるように、第２段階（前段）の変動時間は１５秒である。これは、表２の「ハズレ時」のテーブルと比較すると、電動役物が開状態となった際に入球した遊技球が１個の場合（７秒）よりも長く、２個の場合｛７秒＋７秒＋１秒（特図変動間時間１秒×１）｝と略同一であり、３個の場合｛７秒＋０．５秒＋７秒＋２秒（特図変動間時間１秒×２）｝よりも短く、４個の場合｛７秒＋０．５秒＋０．５秒＋７秒＋３秒（特図変動間時間１秒×３）｝よりも短く、５個の場合｛７秒＋０．５秒＋０．５秒＋０．５秒＋７秒＋４秒（特図変動間時間１秒×４）｝も短い。このように、いずれの場合も、第２段階（前段）の変動は、最後の７秒に係る特図変動の途中で又は後に終了する。また、（２）に関しては、表２の「当たり時」及び「ハズレ時」のテーブルと比較すると、前述の第２段階（前段）の変動時間（１５秒）は、電動役物が開状態となった際にＭＡＸで入球した遊技球（５球）の内、１個目が当たりである場合（１９．５秒）よりも短く、２個目が当たりである場合｛７秒（ハズレ）＋１１．５秒（当たり）＋１秒（特図変動間時間１秒×１）｝よりも短く、３個目が当たりである場合｛７秒（ハズレ）＋０．５秒（ハズレ）＋１０秒（当たり）＋２秒（特図変動間時間１秒×２）｝よりも短く、４個目が当たりである場合｛７秒（ハズレ）＋０．５秒（ハズレ）＋０．５秒（ハズレ）＋８．５秒（当たり）＋３秒（特図変動間時間１秒×３）｝よりも短く、５個目が当たりである場合｛７秒（ハズレ）＋０．５秒（ハズレ）＋０．５秒（ハズレ）＋０．５秒（ハズレ）＋７秒（当たり）＋４秒（特図変動間時間１秒×４）｝よりも短い。そして、いずれの場合も、第２段階（前段）の変動は、最後の当たりに係る特図変動の途中で終了する。

そして、第２段階（前段）の終了タイミングを前述の（１）及び（２）とすることで、第２段階（後段）の開始時点では、電動役物２１１２が開状態となった際に入球した遊技球に基づくすべての特別図柄変動の結果が判明している状況となる。したがって、第２段階（後段）の演出内容を、当該判明している結果を踏まえたものとすることが可能となる。具体的には、既にすべてのハズレに係る特別図柄変動が終了した場合＋現在ハズレに係る特別図柄変動が実行中である場合には、表５の「第２段階（後段）」に示すように、第２段階背景画像演出（後段）として「１」を選択し、現在当たりに係る特別図柄変動が実行中である場合には、第２段階背景画像演出（後段）として「２」を選択する。このように、特別図柄変動開始前に当該変動結果を把握する、いわゆる「先読み」機能を用いなくとも、当該変動結果を踏まえた先読み的演出が可能となる。

<特別図柄停止→特別遊技>
特別図柄が停止し、当該停止図柄が特定態様である場合（例えば「７７７」）、通常遊技時は閉状態である大入賞口２１２０が所定条件下で開状態となる特別遊技が実行される。

<特別遊技終了後>
特別遊技終了後、時間短縮変動当たりである場合は特別図柄が所定回数（８回）変動するまで、確率変動当たりである場合には次回の大当たりまで、通常遊技時と比較し、電動役物２１１２が開状態となり易い「易開放状態」に移行する。この際、特図始動口２１１０への入球に基づく特別遊技への移行抽選確率に関しても、場合により通常遊技時よりも高くなっている（高確率抽選状態）。但し、本最良形態においては、所定条件を充足するまでは前記移行抽選確率に関する状態を遊技者に対して報知しないよう構成されている。まず、特別遊技終了後、演出表示装置２１４０上でバトル演出が実行される。このバトル演出は、特別図柄の変動とは独立して所定時間実行される。そして、当該バトル演出の際、所定キャラクタが勝利を収めた場合、高確率抽選状態であることが確定する。また、当該バトル演出では決着が付かなかった場合には、所定入球口（本最良形態では普図入賞口２２１０）に遊技球が入球したとき、現在の遊技状態が報知される。尚、前述のバトル演出の際における所定キャラクタの敗北は低確率抽選状態を意味するが、当該演出の際に内部的には高確率抽選状態でありながら擬似的に敗北演出が実行される場合がある。この場合も、所定入球口（本最良形態では普図入賞口２２１０）に遊技球が入球したとき、正しい遊技状態（高確率抽選状態）が報知される。

以上を踏まえ、図２１〜図２４を参照しながら、本最良形態に係るパチンコ遊技機の第一の特徴的な作用をより具体的に説明する。ここで、図２１は普通図柄非当選の場合、図２２は普通図柄当選・特別図柄非変動の場合、図２３は普通図柄当選・特別図柄変動・特別図柄非当選の場合、図２４は普通図柄当選・特別図柄変動・特別図柄当選の場合、を夫々示した図である。

はじめに、図２１の態様を説明する。まず、普図始動口２２１０を遊技球が入球すると、普図表示部２２２１上で普通図柄が変動を開始する。他方、演出表示装置２１４０側では、普通図柄と完全にシンクロする形で、装図Ａ表示部２１４１ａ上で装飾図柄Ａが変動を開始すると共に、背景画像表示部２１４３上で背景画像（第１段階）も変動を開始する。次に、所定時間経過後（例えば５秒）、普通図柄が停止する（表２中の停止図柄Ｅ）が、停止図柄がハズレ図柄であるため、電動役物２１１２は開放しない。一方、演出表示装置２１４０側でも、普通図柄と完全にシンクロする形で、装飾図柄Ａがハズレ図柄で停止すると共に、背景画像（第１段階）も終了する。尚、背景画像に関しては、後述する態様（図２３以降）と異なり、第１段階の終了後に第２段階は実行されない。そして、今回選択された第１段階（２）の内容も、第２段階が実行されないことを示唆するものである（表５の「第１段階」に示すように「キャラＡが歩く」という発展性の無い内容）。

次に、図２２の態様を説明する。まず、普図始動口２２１０を遊技球が入球すると、普図表示部２２２１上で普通図柄が変動を開始する。他方、演出表示装置２１４０側では、普通図柄と完全にシンクロする形で、装図Ａ表示部２１４１ａ上で装飾図柄Ａが変動を開始すると共に、背景画像表示部２１４３上で背景画像（第１段階）も変動を開始する。次に、所定時間経過後（例えば５秒）、普通図柄が当たり図柄である停止図柄ａ１（表３参照）で停止する。一方、演出表示装置２１４０側でも、普通図柄と完全にシンクロする形で、装飾図柄Ａが当たり図柄（停止図柄Ａ１）で停止すると共に、背景画像演出（第１段階）も終了する。ここで、背景画像に関しては、図２１の態様と異なり、第１段階（１）の内容は、第２段階が実行される可能性を示唆するものである（表５の「第１段階」に示すように「キャラＡが歩く→キャラＢ登場→キャラＢ逃走」という発展性の有る内容）。その後、電動役物２１１２が所定の開放パターン（表４）で開閉を行う。しかしながら、当該開閉中に遊技球が特図始動口２１１０に入球しないため、以下の態様（図２３及び図２４）と異なり、特図表示部２１３１（装図Ｂ表示部２１４１ｂ）上で特別図柄は変動しない。同様に、演出表示装置２１４０側でも、装飾図柄Ｂ及び背景画像（第２段階）のいずれの変動も実行されない。

次に、図２３の態様を説明する。ここで、図２３の態様の前半（電動役物２１１２が開放するまで）は図２２の態様と同一であるので、後半から説明することとする。停止図柄ａ１で普通図柄が停止したことを契機として電動役物２１１２が開状態となった結果、遊技球が特図始動口２１１０に入球すると、特図表示部２１３１上で特別図柄が変動を開始する。尚、本態様においては、最初の開状態タイミング（「電チュー」の欄の冒頭の５．５秒）で複数球（例えば１０球）の遊技球の入球があったので、最初の特別図柄の変動＋それ以後の保留球４球分という、合計５回の特別図柄変動が実行される。一方、演出表示装置２１４０側でも、特別図柄の変動と完全にシンクロした形で、装飾図柄Ｂの変動を開始すると共に、背景画像｛第２段階（前段）｝も開始する。但し、装飾図柄Ｂに関しては、当該特別図柄の変動終了タイミングや以後の特別図柄の変動開始・終了タイミングと完全にシンクロして変動するのに対し、背景画像に関しては、当該特別図柄の変動終了タイミングより後に変動を終了することに加え、以後の特別図柄の変動開始・終了タイミングとはシンクロしない。

ここで、当該態様では本発明の特徴が三点示されている。一点目は、電動役物２１１２の開放に起因して特別図柄が変動するが、保留球を含めたすべての特別図柄変動が、電動役物の開状態時間（図では５．５秒＋１５秒＋０．５秒＝２１秒）内に実行される点である。特に、すべての特別図柄がハズレである場合に当該構成を採ることが重要である（尚、本最良形態では、当たりである場合にも当該構成を採っているが、当たりである場合には、電動役物の開状態時間経過後も特別図柄変動が継続するように構成してもよい）。このような構成を採ることにより、普通図柄変動と当該普通図柄変動の結果としての特別図柄変動とを一セットとして取り扱うことが可能となる。

そして、二点目は、前述した、普通図柄変動と当該普通図柄変動の結果としての特別図柄変動とを一セットとして取り扱うことが可能となる結果、サブ側で実行される演出に関し、ストーリー性のある一貫した内容を構築できる点である。具体的には、最初の特別図柄が変動を開始すると、背景画像表示部２１４３上で、第２段階背景画像演出（前段）表示を開始する（演出時間は１５秒、図中の丸付き１）。ここで、当該第２段階背景画像演出の内容は、表５の「第２段階（前段）」に示すように、「キャラＣが登場→キャラＡとキャラＣが戦う」という、あたかも第１段階が発展した結果のスーパーリーチ類似の内容となっている。しかも、複数の変動を擬似的に一つの変動に見せる場合と異なり、第１段階から第２段階に発展することにより、特別遊技への移行期待度が実際に高まる（正確には、第１段階だけでは移行期待度が０であるのに対し、第２段階まで発展すると移行期待度が０で無くなる）。

そして、三点目は、第２段階背景画像の演出に際し、いわゆる「先読み」的演出が実行される点である。具体的に説明すると、第２段階背景画像（前段）の終了タイミングは、電動役物２１１２の開放により入球した遊技球の抽選がすべて完了した時点、即ち、本態様では、１回目〜４回目の特別図柄変動が終了しており（すべてハズレ）、５回目の特別図柄が変動中（内部的にはハズレが確定）であるときである。このような状況下、第２段階背景画像（前段）に続いて第２段階背景画像（後段）が実行されるが、本態様ではすべての特別図柄変動がハズレであるため、第２段階背景画像（後段）の内容としては、表５中の「第２段階背景画像演出（後段）」の演出１が選択される。そして、残りの演出時間（４．５秒、図中の丸付き２〜５）で、演出１に係る「キャラＡが負ける」演出が実行される。

最後に、図２４の態様を説明する。当該態様が図２３の態様と相違する点は、電動役物２１１２の開放に起因した特別図柄変動が当たりであることである。そこで、特に演出上の相違点を説明すると、第２段階背景画像（後段）として、表５中の「第２段階背景画像演出（後段）」の演出２が選択される。そして、残りの演出時間（４．５秒、図中の丸付き２〜５）で、演出２に係る「キャラＡが勝つ」演出が実行される。

以上のように、特に背景画像に着目すると、普通図柄及び特別図柄に対応した第１背景画像・第２背景画像（前段）・第２背景画像（後段）が、一纏まりとして、ストーリー性のある一つの演出内容を構築することになる。尚、本最良形態では、普通図柄が変動していない場合は背景画像（第１段階）も変動せず（「キャラＡが止まっている状態」）、普通図柄が変動している場合には背景画像（第１段階）も変動する（「キャラＡが歩く」）ように構成されているが、普通図柄が変動していない場合であっても背景画像（第１段階）が変動（「キャラＡが歩く」）し、普通図柄が変動している場合には背景画像（第１段階）が前記変動内容とは異なる変動（例えば「キャラＡが走る」）をするように構成してもよい。

次に、図２５を参照しながら、本最良形態に係るパチンコ遊技機の第二の特徴的な作用（バトル演出表示制御処理〜遊技状態情報報知制御処理の作用）をより具体的に説明する。ここで、（１）は、バトル演出で遊技状態が非報知であった場合（表６のバトル演出「１」）における遊技状態情報報知制御処理、（２）は、バトル演出で遊技状態が報知であった場合（表６のバトル演出「３」）における遊技状態情報報知制御処理、（３）は、バトル演出で遊技状態が報知されることが内部決定されていた状況下（表６のバトル演出「３」）における、バトル演出中に遊技を行わなかった場合における遊技状態情報報知制御処理、を夫々示した図である。そこで、まず（１）の態様を説明すると、特別遊技終了後、特図表示部２１３１上で特別図柄が変動を開始すると共に、内部的に確率変動遊技状態である場合もそうでない場合も、背景画像表示部２１４３上ではバトル演出表示が実行される｛（１）は内部的に確率変動遊技状態の例｝。この際、当該バトル演出の表示時間は、特別図柄と完全に独立した形で、特別遊技終了後所定時間（６０秒）と定められている。ここで、当該所定時間は、時間短縮遊技に係る８回分の特別図柄変動期間［最少で６３秒｛（特図変動時間７秒×８）＋（特図変動間時間１秒×７）｝］よりも短く設定されている。これにより、バトル演出表示中に「易開放状態」から「非易開放状態」に移行することはないので、バトル演出表示中における電動役物２１１２の開放（開放パターン）により現在の遊技状態が把握されてしまう事態を防止することができる。そして、このようにバトル演出で遊技状態が報知されずにバトル演出が終了した場合、現在の遊技状態を報知する契機となるのが普図始動口への遊技球の入球である。図２５（１）に示すように、バトル演出中に普図始動口に遊技球が入球しても（図中のｂ）遊技状態は報知されないが、バトル演出後に普図始動口に遊技球が入球した場合には（図中のｄ）遊技状態が報知される｛内部的に確率変動遊技状態である場合には「確率変動」である旨の報知、内部的に通常遊技状態である場合には「通常遊技」である旨の報知｝。次に（２）の態様を説明する。当該態様が（１）の態様と異なる点は、当該態様はバトル演出で遊技状態を正しく報知するため（図中のｃ）、バトル演出後に普図始動口に遊技球が入球しても（図中のｄ）遊技状態を報知しないことである。尚、本最良形態では、バトル演出で遊技状態が正しく報知された場合には、バトル演出終了後に改めて遊技状態を報知することはしないよう構成されているが、例えば、演出表示装置以外の箇所（例えば状態表示灯）でも遊技状態を表示するよう構成する場合には、バトル演出で遊技状態を正しく報知したか否かに関わらず、バトル演出終了後に重ねて遊技状態を報知するよう構成してもよい。最後に（３）の態様を説明する。当該態様が（２）の態様と異なる点は、当該態様は（２）の態様と同様に遊技状態を正しく報知するバトル演出（表６のバトル演出「３」）が決定されるが、バトル演出表示中に遊技を行わなかったため、所定のタイミング（図中のｃ、即ち、共通演出である５５秒が経過した後）で、遊技状態を正しく報知するバトル演出（表６のバトル演出「３」）から遊技状態を報知しないバトル演出（表６のバトル演出「１」）に強制的に差し替えられることである。したがって、当該態様では、バトル演出後に普図始動口に遊技球が入球した場合、即ち、遊技を開始した時点で（図中のｅ）遊技状態が報知される。

本最良形態によれば、遊技者に有利な特別遊技の移行ステップを第一段階（特別遊技の移行抽選がなされる第一始動口の入球契機となる、可変部材の開閉抽選段階）及び第二段階（第一始動口への入球に基づく、特別遊技の移行抽選）に分割した上、第一段階での演出内容を、第二段階の演出が実行されることを報知又は示唆するものとしたので、第一段階での演出内容と第二段階での演出内容に展開の一体性を持たせられると共に、実際の特別遊技までの遊技進行過程と演出の進行過程とをリンクさせることができる結果、展開にストーリー性のあるストーリー演出を複数の識別情報変動に亘って実施する際、先読みを実行することなく、まやかし感を抑止したパチンコ遊技機を提供することが可能になるという効果を奏する。更に、特別遊技移行までのプロセスが、第二始動口への遊技球の入球、第二識別情報の変動と当選、可変部材の開放動作、第一始動口への遊技球の入球、第一識別情報の変動と当選、というように複数過程に亘るので、途中過程までの進行が頻繁に創出でき、遊技者の倦怠感を払拭することができるという効果をも奏する。

更に、可変部材の開状態期間中に第一始動口に遊技球が入球した場合、当該入球に起因した第一識別情報の変動結果がすべてハズレであるときには、当該第一識別情報のすべての変動を前記開状態期間中に終了させるよう構成されているので、第一段階（特別遊技の移行抽選がなされる第一始動口の入球契機となる、可変部材の開閉抽選段階）での演出内容と第二段階（第一始動口への入球に基づく、特別遊技の移行抽選）の演出内容とを常に一組として遊技者に提供できる結果、例えば第二段階の演出が実行中に次の第一段階の演出が実行されるといった事態を回避することが可能になるという効果を奏する。更に、可変部材の開状態期間における最終回の開放又は開閉動作時間が初回のそれと比較して短く設定されているので、最終回の開放又は開閉動作期間中に第一始動口に遊技球が入球する可能性が相対的に低減させる結果、当該開状態期間後においても第一識別情報が変動し続けているという状況を有効に回避することが可能となるという効果をも奏する。

更に、特別遊技終了後、遊技状態を報知又は示唆する第一状態報知演出を識別情報の変動とは独立した形で実行するよう構成されているので、遊技者が遊技状態を判別するに際して特別図柄を所定回数変動させる必要が無くなる結果、特別図柄を所定回数変動させなくてはいけないという煩わしさから遊技者を開放させることができると共に、遊技状態が気になる遊技者は第一の状態報知演出だけを見ていればよいという、演出に集中できる状況を構築できるという効果を奏する。

更に、第一状態報知演出によって所定の結果となった後も、遊技状態を報知又は示唆する第二状態報知演出を実行するように構成されているので、第一状態報知演出による遊技状態の報知（又は示唆）を見逃した場合や現在の遊技状態が正しく報知されなかった場合であっても、第二状態報知演出による遊技状態の報知（又は示唆）により現在の遊技状態を遊技者に正しく認識させることが可能になるという効果を奏する。更に、当該第二状態報知演出の実行契機を遊技関連信号の検知時としたので、遊技が全く実行されていないときには正しい遊技状態が報知されない結果、遊技を実行していない遊技者に対して遊技を促すという効果をも奏する。更に、遊技者の操作により正しい遊技状態が報知されるので、報知結果に対する感情移入も期待できる。

更に、第一状態報知演出で現在の遊技状態が正しく報知されなかった場合に、第二状態報知演出を実行するように構成されているので、特に第一状態報知演出で通常遊技状態の報知又は示唆がなされた場合であっても、第二状態報知演出で高確率抽選遊技状態が報知される可能性があるので、遊技者の興奮感を第二状態報知演出まで持続させることが可能になるという効果を奏する。

次に、変更例を説明する。本変更例に係るパチンコ遊技機は、バトル演出表示中に特別図柄が大当たりに当選した場合、（１）現在表示中のバトル演出を特定のバトル演出（特別遊技移行を報知又は示唆する演出）に差し替え、また、（２）前記特定のバトル演出終了後、前記当選に係る特別図柄の停止表示がされるように構成されている。尚、上記（１）及び（２）のいずれかのみの態様であってもよい。以下、本変更例のうち、本最良形態と異なるところを中心に説明する。

まず、本変更例で用いられる特図内容決定用抽選テーブル１１４１ａの一例を表７に示す。表７から分かるように、特定遊技中に大当たりとなった場合の特別図柄の変動時間は「６５秒」であり、当該変動時間はバトル演出の表示時間（６０秒）よりも長くなっている。

次に、本変更例で用いられるバトル演出表示内容決定用抽選テーブル２１５３ｆ−１−１の一例を表８に示す。ここで、バトル演出の「１」〜「４」は、特別遊技終了後に表示開始されるバトル演出であり、バトル演出の「５」は、バトル演出表示中に特別図柄が大当たりに当選した場合に強制的に差し替えられるバトル演出（特定バトル演出）である。尚、特定バトル演出（「５」）の表示時間はバトル演出の残り時間であり、またその内容は、もともとの特定バトル演出からバトル演出の経過時間分だけ前半がカットされたものである（最大で６０秒）。

図２６は、図１３でのステップ６６００のサブルーチンに係る、本変更例の特徴的処理の一つであるバトル演出表示制御処理のフローチャートである。まず、ステップ６６０２（２）で、バトル演出表示制御手段２１５３ｆは、演出表示関連情報一時記憶手段２１５３ｄのフラグエリアを参照し、「バトル演出表示中フラグ」がオフであるか否かを判定する。ステップ６６０２（２）でＹｅｓの場合、ステップ６６０４（２）で、バトル演出表示制御手段２１５３ｆは、演出表示関連情報一時記憶手段２１５３ｄのフラグエリアを参照し、「バトル演出表示許可フラグ」がオンであるか否かを判定する。ステップ６６０４（２）でＹｅｓの場合、ステップ６６０６（２）で、バトル演出表示制御手段２１５３ｆは、演出表示関連情報一時記憶手段２１５３ｄのフラグエリア内の「バトル演出表示許可フラグ」をオフにする。次に、ステップ６６０８（２）で、バトル演出表示内容決定手段２１５３ｆ−１は、現在の遊技状態に基づき、バトル演出表示内容決定用抽選テーブル２１５３ｆ−１−１を参照して、バトル演出の内容（バトル演出「１」〜「４」）を決定すると共に、バトル演出表示制御手段２１５３ｆは、当該決定情報を演出表示関連情報一時記憶手段２１５３ｄのバトル演出情報エリアに一時記憶する。次に、ステップ６６１０（２）で、バトル演出表示制御手段２１５３ｆは、演出表示関連情報一時記憶手段２１５３ｄのフラグエリア内の「バトル演出表示中フラグ」をオンにする。次に、ステップ６６１２（２）で、バトル演出表示制御手段２１５３ｆは、演出表示関連情報一時記憶手段２１５３ｄのバトル演出情報エリアに一時記憶された決定内容に従い、演出表示装置２１４０（背景画像表示部２１４３）上で、バトル演出の表示を開始する。次に、ステップ６６３０（２）で、バトル演出表示制御手段２１５３ｆは、演出表示関連情報一時記憶手段２１５３ｄのフラグエリアを参照し、「特定バトル演出表示中フラグ」がオフであるか否かを判定する。ステップ６６３０（２）でＹｅｓの場合、ステップ６６３２（２）で、バトル演出表示制御手段２１５３ｆは、メイン側情報一時記憶手段２１５１ａを参照し、主制御装置１０００側から特別図柄の当たり情報を受信したか否かを判定する。ステップ６６３２（２）でＹｅｓの場合、ステップ６６３４（２）で、バトル演出表示制御手段２１５３ｆは、演出表示関連情報一時記憶手段２１５３ｄのバトル演出情報エリアに一時記憶された決定内容を、特定バトル演出に差し替える｛例えば、演出表示関連情報一時記憶手段２１５３ｄのバトル演出情報エリアに一時記憶された決定内容が表８中の「１」である場合に、「５」の特定バトル演出の前半をカットして残りのバトル演出時間分とした上、当該カットされた特定バトル演出を演出表示関連情報一時記憶手段２１５３ｄのバトル演出情報エリアに上書きする。｝。次に、ステップ６６３６（２）で、バトル演出表示制御手段２１５３ｆは、演出表示関連情報一時記憶手段２１５３ｄのフラグエリア内の「特定バトル演出表示中フラグ」をオンにし、ステップ６６２０（２）に移行する。他方、ステップ６６３２（２）でＮｏの場合、ステップ６６１４（２）で、バトル演出表示制御手段２１５３ｆは、バトル演出表示用タイマ２１５３ｆ−２−１を参照し、バトル演出表示の強制差替タイミング（例えば、バトル演出表示開始から「５５秒」、表８参照）に到達したか否かを判定する。ステップ６６１４（２）でＹｅｓの場合、ステップ６６１６（２）で、バトル演出表示制御手段２１５３ｆは、演出表示関連情報一時記憶手段２１５３ｄの操作情報エリアを参照し、当該バトル演出表示中に遊技を行っていないか否か（例えば、当該バトル演出表示中に一度もハンドル操作信号を受信していないか否か）を判定する。ステップ６６１６でＹｅｓの場合、ステップ６６１８（２）で、バトル演出表示制御手段２１５３ｆは、演出表示関連情報一時記憶手段２１５３ｄのバトル演出情報エリアに一時記憶された決定内容を、現在の遊技状態を報知しない態様に強制的に差し替え｛例えば、演出表示関連情報一時記憶手段２１５３ｄのバトル演出情報エリアに一時記憶された決定内容が表８中の「２」〜「４」である場合は、「１」のバトル演出内容を、演出表示関連情報一時記憶手段２１５３ｄのバトル演出情報エリアに上書きする。尚、上書きする際、バトル演出内容の全てを上書きしても、バトル演出内容の一部（例えば、バトルの結果が表示される部分）のみを上書きしてもよい｝、ステップ６６２０（２）に移行する。次に、ステップ６６２０（２）で、バトル演出表示制御手段２１５３ｆは、バトル演出表示用タイマ２１５３ｆ−２−１を参照し、バトル演出表示の終了タイミングに到達したか否かを判定する。ステップ６６２０（２）でＹｅｓの場合、ステップ６６２２（２）で、バトル演出表示制御手段２１５３ｆは、演出表示装置２１４０（背景画像表示部２１４３）上で、現在行っているバトル演出（特定バトルを含む）の終了表示を行う。そして、ステップ６６２４（２）及びステップ６６３８（２）で、バトル演出表示制御手段２１５３ｆは、演出表示関連情報一時記憶手段２１５３ｄのフラグエリア内の「バトル演出表示中フラグ」及び「特定バトル演出表示中フラグ」を夫々オフにし、次の処理（遊技状態報知制御処理６７００）に移行する。尚、ステップ６６０２（２）でＮｏの場合はステップ６６３０（２）に移行し、ステップ６６０４（２）及びステップ６６２０（２）でＮｏの場合は次の処理（遊技状態報知制御処理６７００）に移行し、ステップ６６３０（２）、ステップ６６１４（２）及びステップ６６１６（２）でＮｏの場合はステップ６６２０（２）に移行する。

次に、図２７を参照しながら、本変更例に係るパチンコ遊技機の特徴的な作用（バトル演出表示制御処理）について説明する。ここで、バトル演出のＯＮ（１）〜ＯＮ（５）におけるかっこ内の数字は、バトル演出表示内容決定用抽選テーブル２１５３ｆ−１−１のバトル演出の態様を示しており、例えば、「ＯＮ（５）」の場合は、強制的に差し替えられた特定のバトル演出表示中であることを示している。まず、特別遊技終了後、特図表示部２１３１上で特別図柄が変動を開始すると共に、背景画像表示部２１４３上でバトル演出表示（「１」）が実行される。次に、大当たりに係る特別図柄変動が開始すると、現在表示中のバトル演出（「１」）が特定のバトル演出（「５」）に強制的に差し替えられる。尚、この特定のバトル演出の内容は、特別遊技への移行を報知又は示唆するものである。そして、当該特定のバトル演出が終了した後、大当たりに係る特別図柄が変動を終了し、特別遊技に移行する。

尚、本変更例においては、特定バトル演出の実行時間がバトル演出の残り時間となるようデフォルトの特定バトル演出をカットするよう構成したが、カットすること無くデフォルトの特定バトル演出を挿入するように構成してもよい｛例えば、図２７において、バトル演出が１６秒実行された後で、６０秒の特定バトル演出と差し替える（したがって、バトル演出自体が通常よりも１６秒長くなる）｝。更には、差し替えられる特定バトル演出の時間を特別図柄変動終了タイミングと同じとなるよう構成してもよい。この場合、背景画像表示内容決定手段は、特別図柄の変動終了タイミングに関する情報を取得する特別図柄変動終了タイミング情報取得手段を更に有する。そして、当該背景画像表示内容決定手段は、当該変動終了タイミングを踏まえて特定バトル演出の内容を決定することとなる。

本変更例によれば、停止識別情報として所定態様が決定された場合には、特別遊技への移行を報知又は示唆する演出を実行するよう構成されているので、識別情報の変動と独立して第一状態報知演出が実行されることに伴い生じ得る演出の不整合性を防止できるという効果を奏する。

更に、停止識別情報として所定態様が決定された場合には、当該識別情報の変動時間を第一状態演出報知演出時間以上とするよう、即ち、第一状態演出報知演出終了後に所定態様が停止するよう構成されているので、識別情報の変動と独立して第一状態報知演出が実行されることに伴い生じ得る演出の不整合性を防止できるという効果を奏する。

また、本変更例の変更例として、バトル演出の際に内部的に当たりに当選した場合、差し替えられる特定バトル演出の時間を特別図柄変動終了タイミングと同じになるよう構成してもよい旨述べた。このように構成することで、特別図柄の変動とバトル演出との終了タイミングの不整合に対する違和感を解消できる。ここで、本最良形態（及び本変更例）では、特別図柄が当たりである場合の当該特別図柄の変動時間が、バトル演出時間よりも長く構成されている（これにより、バトル演出時間中に当たり図柄が停止する事態を回避している）。この場合、バトル演出中に特別図柄が当選して特定バトル演出に差し替えられると、もともとのバトル演出の時間よりも常に長くなる。しかしながらこれに限定されず、特別図柄が当たりである場合の当該特別図柄の変動時間が、バトル演出時間よりも短く構成されていてもよい。この場合、バトル演出中に特別図柄が当選して特定バトル演出に差し替えられると、もともとのバトル演出の時間よりも短くなる事態もあり得る。そこで、この場合における特別図柄の変動とバトル演出との終了タイミングの不整合を回避する制御の具体的手法としては、バトル演出中に特別図柄（或いは装飾図柄Ｂ）が当たり図柄で停止するか否かを判定するステップ、当たり図柄で停止すると判定した場合、当該特別図柄（或いは装飾図柄Ｂ）の変動時間を把握するステップ、前記ステップで把握した変動時間と略同一の変動時間の特定バトル演出を現在のバトル演出と差し替えるステップ、から構成される。

更には、特定バトル演出と切り替えなくとも、バトル演出中に特別図柄が当たり図柄で停止した場合には、メイン側からバトル演出の強制終了コマンドを送信し（或いは、バトル演出中に装飾図柄Ｂが当たり図柄で停止した場合には、サブ側で特定バトル演出の強制終了コマンドを発生し）、これを受けたサブ側では、バトル演出を強制終了するよう構成してもよい。

図１は、本発明の最良形態に係るパチンコ遊技機の正面図である。 図２は、本発明の最良形態に係るパチンコ遊技機の背面図である。 図３は、本発明の最良形態に係るパチンコ遊技機の機能ブロック図である。 図４は、本発明の最良形態に係るパチンコ遊技機における、主制御装置側でのメインフローチャートである。 図５は、本発明の最良形態に係るパチンコ遊技機における、主制御装置側での普通図柄当選乱数取得処理のフローチャートである。 図６は、本発明の最良形態に係るパチンコ遊技機における、主制御装置側での電チュー駆動判定処理のフローチャートである。 図７は、本発明の最良形態に係るパチンコ遊技機における、主制御装置側での特別遊技内容決定乱数取得処理のフローチャートである。 図８は、本発明の最良形態に係るパチンコ遊技機における、主制御装置側での特別図柄表示処理のフローチャートである。 図９は、本発明の最良形態に係るパチンコ遊技機における、主制御装置側での特定遊技終了判定処理のフローチャートである。 図１０は、本発明の最良形態に係るパチンコ遊技機における、主制御装置側での特別遊技作動条件判定処理のフローチャートである。 図１１は、本発明の最良形態に係るパチンコ遊技機における、主制御装置側での特別遊技実行処理のフローチャートである。 図１２は、本発明の最良形態に係るパチンコ遊技機における、主制御装置側での特別遊技終了後の遊技状態決定処理のフローチャートである。 図１３は、本発明の最良形態に係るパチンコ遊技機における、表示制御装置側でのメインフローチャートである。 図１４は、本発明の最良形態に係るパチンコ遊技機における、表示制御装置側での装飾図柄Ａ表示制御処理のフローチャートである。 図１５は、本発明の最良形態に係るパチンコ遊技機における、表示制御装置側での装飾図柄Ｂ表示制御処理のフローチャートである。 図１６は、本発明の最良形態に係るパチンコ遊技機における、表示制御装置側での第１段階背景画像表示制御処理のフローチャートである。 図１７は、本発明の最良形態に係るパチンコ遊技機における、表示制御装置側での第２段階背景画像表示制御処理のフローチャートである。 図１８は、本発明の最良形態に係るパチンコ遊技機における、表示制御装置側での特別遊技中表示制御処理のフローチャートである。 図１９は、本発明の最良形態に係るパチンコ遊技機における、表示制御装置側でのバトル演出表示制御のフローチャートである。 図２０は、本発明の最良形態に係るパチンコ遊技機における、表示制御装置側での遊技状態情報報知制御処理のフローチャートである。 図２１は、本発明の最良形態に係るパチンコ遊技機における作用を示すタイミングチャートである。 図２２は、本発明の最良形態に係るパチンコ遊技機における作用を示すタイミングチャートである。 図２３は、本発明の最良形態に係るパチンコ遊技機における作用を示すタイミングチャートである。 図２４は、本発明の最良形態に係るパチンコ遊技機における作用を示すタイミングチャートである。 図２５は、本発明の最良形態に係るパチンコ遊技機における作用を示すタイミングチャートである。 図２６は、本発明の最良形態の変更例に係るパチンコ遊技機における、表示制御装置側でのバトル演出表示制御のフローチャートである。 図２７は、本発明の最良形態の変更例に係るパチンコ遊技機における作用を示すタイミングチャートである。

１１２１ 特図乱数取得判定実行手段
１１２２ 普図乱数取得判定実行手段
１１４１ 特図内容決定手段
１１４２ 普図内容決定手段
１１５１ 特図制御手段
１１５２ 普図制御手段
１１６０ 電チュー開閉制御手段
１１７０ 特別遊技制御手段
１１８０ 特定遊技制御手段
２１１０ 特図始動口
２１１２ 電動役物
２１３１ 特図表示部
２１４０ 演出表示装置
２１４３ 背景画像表示部
２１５３ｅ−１ 背景画像表示内容決定手段
２１５３ｆ バトル演出表示制御手段
２１５３ｆ−１ バトル演出表示内容決定手段
２１５３ｇ 遊技状態情報報知制御手段
２２１０ 普図入賞口
２２２１ 普図表示部

Claims (1)

1. 遊技球が入球可能な第一始動口と、
   第一識別情報を変動表示及び停止表示可能な第一識別情報表示部と、
   第一始動口への遊技球の入球に基づき、第一乱数を取得する第一乱数取得手段と、
   第一乱数に基づき、第一識別情報の停止識別情報を決定する第一識別情報表示内容決定手段と、
   第一識別情報の変動開始条件を充足している場合、第一識別情報表示部で変動表示した後、第一識別情報の停止識別情報を表示するよう制御する第一識別情報表示制御手段と、
   第一識別情報の停止識別情報が所定態様の場合、遊技者にとって有利な特別遊技に移行するよう制御する特別遊技制御手段と、
   第一始動口に配置された、開状態と閉状態を採り得る可変部材であって、開状態の際は遊技球が第一始動口に入球可能であると共に、閉状態の際は遊技球が第一始動口に入球不能又は困難に構成されている可変部材と、
   遊技球が入球可能な第二始動口と、
   第二識別情報を変動表示及び停止表示可能な第二識別情報表示部と、
   第二始動口への遊技球の入球に基づき、第二乱数を取得する第二乱数取得手段と、
   第二乱数に基づき、第二識別情報の停止識別情報を決定する第二識別情報表示内容決定手段と、
   第二識別情報表示部で第二識別情報を変動表示した後、第二識別情報の停止識別情報を表示するよう制御する第二識別情報表示制御手段と、
   可変部材を開状態に駆動制御する手段であって、第二識別情報の停止識別情報が第一特定態様である場合、第一駆動態様にて可変部材を開状態とし、第二識別情報の停止識別情報が第二特定態様である場合、第一駆動態様よりも可変部材を開状態とする期間が相対的に長い第二駆動態様にて可変部材を開状態とし得る開状態可否決定実行手段と
   を有し、第二識別情報の停止識別情報が第一特定態様となる確率よりも第二識別情報の停止識別情報が第二特定態様となる確率の方が低くなるよう構成されており、
   演出を表示可能な演出表示部と、
   第一識別情報表示内容決定手段が第一識別情報の表示内容を決定した場合、第一識別情報の停止識別情報が所定態様となるか否かを演出的に表示する第一演出の内容を決定すると共に、第二識別情報表示内容決定手段が第二識別情報の表示内容を決定した場合、第二識別情報の停止識別情報が第二特定態様となるか否かを演出的に表示する第二演出の内容を決定し得る演出内容決定手段と、
   演出内容決定手段により決定された第一演出及び／又は第二演出を演出表示部に表示制御する演出表示制御手段と
   を有すると共に、
   演出内容決定手段は、第二識別情報の停止識別情報が第二特定態様となることで可変部材を第二駆動態様にて開状態とすることが予定されている状況下での第二演出の内容として第一特定演出を選択し得ると共に、当該開状態中に第一始動口に入球した場合、当該入球に係る第一識別情報の表示内容に対応する第一演出の内容として第二特定演出を選択し得る
   ことを特徴とするパチンコ遊技機。
   

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