JP2015091188A - 回転電機用ロータの製造方法及び回転電機用ロータ - Google Patents

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Abstract

【課題】充填材を充填するのみで、回転電機用ロータの磁石挿入穴の内部に永久磁石を傾斜させて固定すること。【解決手段】磁石挿入穴32が軸方向に延伸して形成されているロータコア12の磁石挿入穴32の磁石収容部321に、永久磁石26を挿入する。ロータコア12の周方向の磁石収容部321の両端に設けられた第1充填材注入部322及び第2充填材注入部323に充填材34を注入する。第1充填材注入部322に接して設けられた第1誘い溝324と第2充填材注入部323に接して設けられた第2誘い溝325により、充填材34をロータコア12の径方向の永久磁石26と磁石収容部321との間の隙間に導く。隙間に充填材34が充填された後に、充填材34を硬化させる。【選択図】図5

Description

本発明は回転電機用ロータ及び回転電機用ロータの製造方法に関する。
電動機や発電機等の回転電機において、永久磁石埋め込み型のロータが用いられている。永久磁石埋め込み型のロータは、IPM(Interior Permanent Magnet)型ロータとも称される。IPM型ロータでは、円筒状磁性体からなるロータコアの外周面近傍の内部に磁石挿入穴が軸方向に延びて形成されている。そして、磁石挿入穴内に永久磁石が挿入され、樹脂材料で接着固定される。
例えば、特許文献1には、樹脂を用いて穴部(磁石挿入穴)に磁石を固定するにあたり、磁石の一面が穴部の内壁と接して固定されるロータが開示されている。このロータによれば、充填特性に優れた固形の固定用樹脂組成物を用いたロータが提供される、と記載されている。
また、特許文献2には、磁石挿入穴内でロータコアの軸方向に永久磁石を傾斜させて固定した回転電機用ロータが開示されている。この例では、ロータコアを傾斜させた状態で、永久磁石を磁石挿入穴内に挿入する。そして、この状態を保ちつつ充填材を充填することで、磁石挿入穴に対して永久磁石を傾斜させて固定する。これにより、磁石挿入穴と永久磁石との接触面積を低減し、永久磁石に生じる渦電流を抑制できると記載されている。
特開2013−136725号公報 国際公開第2012/169043号
ところが、発明者らは、上述の手法には以下に示す問題点あることを見出した。特許文献1に記載の手法では、穴部と磁石との接触面積が大きくなり、穴部と磁石との間の電気抵抗が小さくなる。その結果、磁石に生じる渦電流が大きくなり、渦電流損失が大きい。電気抵抗を下げるために磁石を絶縁性被膜で覆うことも考え得るが、工程の追加によるコスト増大が避けられない。
特許文献2では、上記の渦電流を抑制することはできるものの、ロータコア作製時にロータコアを傾斜させる特殊な工程を要する。そのために、ロータコアを傾斜させて保持する装置が別途必要になってしまう。また、ロータコアを安定して意図した方向に傾斜させなければ、永久磁石の傾斜角度にばらつきが生じてしまう。
本発明の一態様である回転電機用ロータの製造方法は、磁石挿入穴が軸方向に延伸して形成されているロータコアの前記磁石挿入穴の磁石収容部に、永久磁石を挿入し、前記磁石収容部の前記ロータコアの軸方向の両端面側で、前記磁石収容部の前記ロータコアの周方向の両端に設けられた充填材注入部に、充填材を注入し、前記磁石収容部の前記周方向の前記両端に前記充填材注入部に接して設けられた充填材導入手段に、前記充填材注入部に充填された充填材を導き、前記充填材導入手段により、前記磁石挿入穴の前記周方向の一端では前記永久磁石の前記ロータコアの径方向を向く第1の面に前記充填材を導き、前記磁石挿入穴の前記周方向の他端では前記永久磁石を挟んで対向する前記永久磁石の第2の面に前記充填材を導くことで、前記軸方向を回転軸として前記磁石挿入穴に対して前記永久磁石を傾斜させ、又は、前記ロータコアの前記軸方向の一方の端面である第1の端面の前記磁石挿入穴の両端では前記永久磁石の前記第1の面に前記充填材を導き、前記ロータコアの前記軸方向の他方の端面である第2の端面の前記磁石挿入穴の前記周方向の両端では前記永久磁石の前記第2の面に前記充填材を導くことで、前記周方向を回転軸として前記磁石挿入穴に対して前記永久磁石を傾斜させ、前記磁石挿入穴に対して前記永久磁石を傾斜させた後に、前記充填材を硬化させるものである。
上記の回転電機用ロータの製造方法において、前記充填材導入手段は、前記磁石挿入穴の前記周方向の両端に設けられた誘い溝であり、前記磁石挿入穴の前記周方向の一端に設けられた前記誘い溝は、前記充填材を前記永久磁石の前記第1の面に接触させる位置に設けられ、前記磁石挿入穴の前記周方向の他端に設けられた前記誘い溝は、前記充填材を前記永久磁石の前記第2の面に接触させる位置に設けられることが望ましい。
上記の回転電機用ロータの製造方法において、前記誘い溝は、前記ロータコアの軸方向に、前記ロータコアを貫通して設けられることが望ましい。
上記の回転電機用ロータの製造方法において、前記充填材導入手段は、前記磁石挿入穴の前記周方向の両端に設けられた、前記磁石挿入穴の内壁から突出する突起であり、前記磁石挿入穴の前記周方向の一端に設けられた前記突起は、前記充填材の前記永久磁石の前記第2の面への接触を阻止する位置に設けられ、前記磁石挿入穴の前記周方向の他端に設けられた前記突起は、前記充填材の前記永久磁石の前記第1の面への接触を阻止する位置に設けられることが望ましい。
上記の回転電機用ロータの製造方法において、前記充填材導入手段は、前記磁石挿入穴の前記周方向の両端に設けられた誘い溝であり、前記ロータコアの前記第1の端面の前記磁石挿入穴の前記周方向の前記両端に設けられた前記誘い溝は、前記充填材を前記永久磁石の前記第1の面に接触させる位置に設けられ、前記ロータコアの前記第2の端面の前記磁石挿入穴の前記周方向の前記両端に設けられた前記誘い溝は、前記充填材を前記永久磁石の前記第2の面に接触させる位置に設けられることが望ましい。
上記の回転電機用ロータの製造方法において、前記充填材導入手段は、前記磁石挿入穴の前記周方向の両端に設けられた、前記磁石挿入穴の内壁から突出する突起であり、前記ロータコアの前記第1の端面の前記磁石挿入穴の前記周方向の前記両端に設けられた前記突起は、前記充填材の前記永久磁石の前記第2の面への接触を阻止する位置に設けられ、前記ロータコアの前記第2の端面の前記磁石挿入穴の前記周方向の前記両端に設けられた前記突起は、前記充填材の前記永久磁石の前記第1の面への接触を阻止する位置に設けられることが望ましい。
上記の回転電機用ロータの製造方法において、ロータコアと、前記ロータコアの軸方向に延伸して形成される、磁石収容部を有する磁石挿入穴と、前記磁石挿入穴に挿入され、前記磁石挿入穴に対して傾斜して固定される永久磁石と、前記永久磁石を固定する充填材と、前記ロータコアの周方向の前記磁石収容部の両端に設けられ、前記充填材が注入される充填材注入部と、前記周方向の前記磁石収容部の前記両端に前記充填材注入部に接して設けられ、前記充填材注入部に充填された前記充填材を導く充填材導入手段と、備え、前記充填材導入手段は、前記磁石挿入穴の前記周方向の一端では前記永久磁石の前記ロータコアの径方向を向く第1の面に前記充填材を導き、前記磁石挿入穴の前記周方向の他端では前記永久磁石を挟んで対向する前記永久磁石の第2の面に前記充填材を導くことで、前記軸方向を回転軸として前記磁石挿入穴に対して前記永久磁石を傾斜させ、又は、前記ロータコアの前記軸方向の一方の端面の前記磁石挿入穴の両端では前記永久磁石の前記第1の面に前記充填材を導き、前記ロータコアの前記軸方向の他方の端面の前記磁石挿入穴の前記周方向の両端では前記永久磁石の前記第2の面に前記充填材を導くことで、前記周方向を回転軸として前記磁石挿入穴に対して前記永久磁石を傾斜させることが望ましい。
本発明によれば、充填材を充填するのみで、回転電機用ロータの磁石挿入穴の内部に永久磁石を傾斜させて固定することができる。
実施の形態1にかかる回転電機用のロータ10の軸方向断面を示す断面図である。 ロータコア12の軸方向の端面を示す図である。 図2に示す磁極24の1つを拡大して示した図である。 磁石挿入穴32を俯瞰した場合の永久磁石26を示す上面図である。 実施の形態1にかかる回転電機用ロータの製造方法を示すフローチャートである。 永久磁石26を挿入した後の磁石挿入穴32を示す上面図である。 充填材34を充填した後の磁石挿入穴32を示す上面図である。 充填材34を充填してから一定時間経過後の磁石挿入穴32を示す上面図である。 磁石挿入穴35を俯瞰した場合の永久磁石26を示す上面図である。 実施の形態2にかかる回転電機用ロータの製造方法を示すフローチャートである。 永久磁石26を挿入した後の磁石挿入穴35を示す上面図である。 充填材34を充填した後の磁石挿入穴35を示す上面図である。 充填材34を充填してから一定時間経過後の磁石挿入穴35を示す上面図である。 磁石挿入穴36を俯瞰した場合の永久磁石26を示す上面図である。 磁石挿入穴41を俯瞰した場合の永久磁石26を示す上面図である。 図15のA−A断面における磁石挿入穴41及び永久磁石の断面図である。 実施の形態4にかかる回転電機用ロータの製造方法を示すフローチャートである。 磁石挿入穴41に永久磁石26を挿入した後の図15のA−A断面における磁石挿入穴41及び永久磁石26の断面を示す図である。 磁石挿入穴41に充填材34を充填した後の図15のA−A断面における磁石挿入穴41及び永久磁石26の断面を示す図である。 磁石挿入穴41に充填材34を充填してから一定時間経過後の図15のA−A断面における磁石挿入穴41及び永久磁石26の断面を示す図である。
実施の形態1
実施の形態1にかかる回転電機用ロータの製造方法について説明する。本製造方法では、ロータコアに設けられた磁石挿入穴に永久磁石を固定する。まず、ロータコアについて説明する。
図1は、実施の形態1にかかる回転電機用のロータ(以下、単にロータという)10の軸方向断面を示す断面図である。筒状のステータ11が、ロータ10の周囲に所定のギャップを隔てて設けられることで、回転電機が構成される。ステータ11の内周には、複数のティースが円周方向に等間隔で且つ径方向内側へ向かって突設されている。隣り合うティース間には、それぞれ、ティースと同数のスロットが内周側と軸方向両端で開口して形成されている。そして、スロットには、ティースの周囲に巻回されるステータコイル(図示せず)が挿入配置される。これにより、ステータコイルに通電されると、ロータ10を回転駆動させる回転磁界がステータ11の内側に形成されることになる。
ロータ10は、径方向中心部にシャフト穴23を有する円柱状または円筒状のロータコア12と、ロータコア12のシャフト穴23を貫通して固定されるシャフト14と、矢印Xで示すシャフト14(およびロータコア12)の軸方向に関してロータコア12の両側に接して配置されるエンドプレート16と、ロータコア12およびエンドプレート16をシャフト14上に固定する固定部材18とを有する。
ロータコア12は、例えば板厚0.3mmの珪素鋼板等を円環状に打ち抜き加工してそれぞれ形成された多数の電磁鋼板を軸方向に積層して構成されている。ロータコア12を構成する各電磁鋼板は、ロータコア12を軸方向に複数分割したブロックごとに又は全て一括してカシメ、接着、溶接等の方法によって一体に連結されている。ロータコア12を構成する各電磁鋼板は、表面に形成された絶縁皮膜によって互いに電気的に絶縁されている。
また、ロータコア12には複数の磁極24(図2参照)が周方向に均等な間隔で設けられている。各磁極24は一対の永久磁石を含んで構成されるが、その詳細については後述する。さらに、ロータコア12は、締り嵌めによる固定またはキー嵌合によってシャフト14上での周方向位置が決められている。
なお、ロータコア12は、電磁鋼板を積層した形態以外にも、鉄、鉄−シリコン系合金、鉄−窒素系合金、鉄−ニッケル系合金、鉄−炭素系合金、鉄−ホウ素系合金、鉄−コバルト系合金、鉄−リン系合金、鉄−ニッケル−コバルト系合金および鉄−アルミニウム−シリコン系合金などの軟磁性金属粉末、もしくは軟磁性金属酸化物粉末がシリコーン(silicone)樹脂等の樹脂バインダーで被覆された磁性粉末などからなる圧粉磁心にて成形されるものであってもよい。
シャフト14は、例えば丸棒鋼材から形成されており、その外周には径方向外側へ突出するフランジ部15が形成されている。このフランジ部15は、ロータ10が組み立てられる際にエンドプレート16に当接してシャフト14でのロータコア12の軸方向位置を決める当り部として機能する。
エンドプレート16は、ロータコア12の軸方向端面とほぼ同じ外形状の円板によって構成される。エンドプレート16は、例えばアルミニウム、銅等の非磁性金属材料により好適に形成されている。ここで非磁性金属材料とするのは、磁極を構成する永久磁石の軸方向端部における磁束の短絡を抑制するためである。ただし、非磁性材料であれば金属材料に限定されるものではなく、樹脂材料で形成されてもよい。また、エンドプレート16をロータコア12よりも小径化するか又は省略することにより、コスト低減を図ってもよい。
固定部材18は、シャフト14に固定される筒状の固定部20と、固定部20の一方端部から径方向外側へ突出する円環状の押え部22とを含む。固定部材18は、押え部22によってロータコア12および2枚のエンドプレート16を上記フランジ部15に向かって押圧した状態で、固定部20がシャフト14に対して例えばかしめ、溶接、ねじ留め等の固定方法によって固定されることにより、シャフト14上に固定される。これにより、ロータコア12がエンドプレート16と共にシャフト14に対して固定されることになる。
次に、ロータコア12について説明する。図2は、ロータコア12の軸方向の端面を示す図である。なお、ロータコア12における軸方向に垂直な断面の構成についても、図2と同様である。
円柱状の外形をなすロータコア12の中心部には、シャフト14を挿入して固定するためのシャフト穴23が貫通して形成されている。ロータコア12がシャフト14に締り嵌めによって固定される場合、図2に示すようにシャフト穴23は円形であってその縁部にキーは形成されていない。ただし、ロータコア12がキー嵌合を介してシャフト14に取り付けられる場合、シャフト穴23の縁部にキー(またはキー溝)が突設(または凹設)されることになる。
ロータコア12の外周部には、複数の磁極24が周方向に等間隔で設けられている。本実施形態では、8つの磁極24が周方向に45°間隔で設けられた例を示す。各磁極24は、永久磁石26の着磁方向を除いて同一構成であるため、以下においては1つの磁極24について説明する。
図3は、図2に示す磁極24の1つを拡大して示した図である。磁極24には、一対の永久磁石26が配置されている。一対の永久磁石26は、ロータコア12の外周面13近傍の内部に埋設される。図3に示すように、磁極24に含まれる2つの永久磁石26は、同じ形状および大きさを有している。すなわち、永久磁石26は、各2つの短辺側面および長辺側面を有する扁平長方形状の軸方向端面(および断面)を有するとともに、ロータコア12と略同一の軸方向長さに形成されている。ただし、これに限定されるものではなく、一対の永久磁石26は形状または大きさが異なっていてもよい。
磁極24内において一対の永久磁石26は、それぞれ、磁石挿入穴32内に挿入され、かつ、固定されている。これにより、2つの永久磁石26は、ロータコア12の外周面13へ向かって互いに間隔が広がるように略V字状に配置される。また、一対の永久磁石26は、周方向磁極中心位置を通る径方向線である磁極中心線Cに対して両側に対称に配置されている。ただし、これに限定されるものではなく、一対の永久磁石26が磁極中心線Cに対して非対称に配置されてもよい。
次いで、磁石挿入穴32と永久磁石26との位置関係について説明する。図4は、磁石挿入穴32を俯瞰した場合の永久磁石26を示す上面図である。なお、上述したように、ロータコア12の軸方向に垂直な断面の構成は同様である。したがって、ロータコア12の軸方向に垂直な断面における磁石挿入穴32の形状は、いずれの断面でも同様である。
磁石挿入穴32は、磁石収容部321、第1充填材注入部322、第2充填材注入部323、第1誘い溝324及び第2誘い溝325を有する。磁石収容部321は、永久磁石26の横断面と略相似でかつ少し大きい長方形状に形成される。磁石収容部321の長辺は、周方向に延在している。これにより、磁石収容部321は、内部に永久磁石26を収容できる。
磁石収容部321の周方向の一端には、第1充填材注入部322が連結して設けられる。磁石収容部321と第1充填材注入部322との連結部分の径方向外側の端部には、第1誘い溝324が設けられる。第1誘い溝324は、周方向で磁石収容部321一部に乗り上げるように形成される。換言すれば、第1誘い溝324は、磁石収容部321及び第1充填材注入部322の径方向外側に、磁石収容部321及び第1充填材注入部322と接するように設けられる。
磁石収容部321の周方向の他端には、第2充填材注入部323が連結して設けられる。磁石収容部321と第2充填材注入部323との連結部分の径方向内側の端部には、第2誘い溝325が設けられる。第2誘い溝325は、周方向で磁石収容部321一部に乗り上げるように形成される。換言すれば、第2誘い溝325は、磁石収容部321及び第2充填材注入部323の径方向内側に、磁石収容部321及び第2充填材注入部323と接するように設けられる。
すなわち、第1誘い溝324と第2誘い溝325とは、磁石収容部321外側の対角の位置に設けられる。誘い溝は、充填材注入部に充填材が注入された際に充填材の流れを導く充填材入手段として設けられている。
永久磁石26は、磁石収容部321の内部に、磁石収容部321に対して時計周りに回転して配置される。つまり、永久磁石26は、第1誘い溝324及び第2誘い溝325との間の隙間が大きくなるように配置される。これにより、径方向外側の磁石挿入穴32の内壁326と永久磁石26の長辺側面261との間には、テーパ状の隙間が形成される。径方向内側の磁石挿入穴32の内壁327と永久磁石26の長辺側面262との間には、テーパ状の隙間が形成される。
永久磁石26と磁石挿入穴32との間には、絶縁性の充填材34が充填される。これにより永久磁石26は、磁石挿入穴32の内部に固定される。充填材34は、径方向外側の磁石挿入穴32の内壁326と永久磁石26の長辺側面261との間のテーパ状の隙間に、隙間無く充填されるのが好ましい。また、充填材34は、径方向内側の磁石挿入穴32の内壁327と永久磁石26の長辺側面262との間のテーパ状の隙間に、隙間無く充填されるのが好ましい。しかし、ロータコア12に対する永久磁石26の接着強度が確保されていれば、充填材34は、テーパ状の隙間に空隙が残された状態で充填されていてもよい。
永久磁石26は、2つの長辺側面のうち径方向外方側の一方表面側が第1極性に着磁されるとともに、径方向内方側の他方表面側が上記第1極性とは異なる第2極性に着磁されている。具体的には、或る磁極24に含まれる一対の永久磁石26は、径方向外方側の一方表面側がN極性に着磁され、他方表面側がS極性されており、周方向に隣り合う別の磁極24の一対の永久磁石26は、径方向外方側の一方表面側がS極性に着磁され、他方表面側がN極性されている。したがって、永久磁石26では、2つの長辺側面に直交する厚み方向が着磁方向となり、2つの短辺側面が着磁方向に沿った側面となっている。
上記充填材34には、例えばエポキシ樹脂、シリコーン樹脂等の熱硬化性の樹脂材料が好適に用いられる。ただし、これに限定されるものではなく、熱可塑性の樹脂材料が充填材34として用いられてもよい。また、充填材34には、ロータコア12への伝熱を良好にして永久磁石26の温度上昇を抑制するために高熱伝導性のフィラー(例えばシリカフィラー等)を混合してもよいし、充填材34の透磁率を高めて永久磁石26からの磁束量低下を抑制するために高透磁率のフィラー(たとえば鉄粉等)が混合されてもよい。
次いで、本実施の形態にかかる回転電機用ロータの製造方法について説明する。図5は、実施の形態1にかかる回転電機用ロータの製造方法を示すフローチャートである。
ステップS11
図6は、永久磁石26を挿入した後の磁石挿入穴32を示す上面図である。まず、図6に示すように、磁石挿入穴32に、永久磁石26を挿入する。
ステップS12
次いで、第1充填材注入部322及び第2充填材注入部323に、充填材34を注入する。
ステップS13
図7は、充填材34を充填した後の磁石挿入穴32を示す上面図である。第1充填材注入部322に充填材34を注入すると、図7に示すように、充填材34が第1誘い溝324を経て永久磁石26の長辺側面261側に回り込む。よって、第1誘い溝324に露出している永久磁石26の長辺側面261は充填材34と接触し、充填材34から充填圧力Fを受ける。その結果、第1充填材注入部322側の永久磁石26の端部は、充填圧力Fにより、径方向内側の磁石挿入穴32の内壁327に押し付けられる。
第2充填材注入部323に充填材34を注入すると、図7に示すように、充填材34が第2誘い溝325を経て永久磁石26の長辺側面262側に回り込む。よって、第2誘い溝325に露出している永久磁石26の長辺側面262は充填材34と接触し、充填材34から充填圧力Fを受ける。その結果、第2充填材注入部323側の永久磁石26の端部は、充填圧力Fにより、径方向外側の磁石挿入穴32の内壁326に押し付けられる。
つまり、永久磁石の対角の位置にそれぞれ逆方向から充填圧力Fが作用するので、永久磁石26は時計回り方向に回転する。
ステップS14
図8は、充填材34を充填してから一定時間経過後の磁石挿入穴32を示す上面図である。一定時間経過後、永久磁石26の角部が径方向内側の磁石挿入穴32の内壁326及び327と接触し、永久磁石26は静止する。その結果、図8に示すように、径方向外側の磁石挿入穴32の内壁326と永久磁石26との間、及び、径方向内側の磁石挿入穴32の内壁327と永久磁石26との間には、テーパ状の隙間が形成される。充填材34は、テーパ状の隙間を、ロータコア12の周方向へ浸潤する。これにより、テーパ状の隙間に充填材34が充填される。
ステップS15
そして、このまま充填材34を硬化させることで、永久磁石26は、図4に示す位置に固定される。以上の手順により、磁石挿入穴32の内部に永久磁石26が傾斜して固定される。
以上、本実施の形態によれば、充填材を充填するのみで、永久磁石を磁石挿入穴の内部に、ロータコアの軸方向に対して傾斜させて容易に固定することができる。これにより、永久磁石とロータコアの接触面積を低減し、磁石の渦電流損を抑制することができる。
また、永久磁石は両方向から充填圧力を受けるので、磁石挿入穴に内壁への永久磁石の押し付け圧を低減することも可能である。
実施の形態2
実施の形態2にかかる磁石のモールド固定方法について説明する。実施の形態2では、実施の形態1に比べて、磁石挿入穴の形状が異なっている。以下、本実施の形態にかかる磁石挿入穴35について説明する。
図9は、磁石挿入穴35を俯瞰した場合の永久磁石26を示す上面図である。磁石挿入穴35は、磁石収容部321、第1充填材注入部322、第2充填材注入部323、第1突起351及び第2突起352を有する。磁石収容部321、第1充填材注入部322、第2充填材注入部323は、実施の形態1と同様であるので、説明を省略する。
第1突起351は、径方向内側の磁石挿入穴35の内壁327から、磁石収容部321の短辺に沿うように、径方向外側に向けて突出している。第2突起352は、径方向外側の磁石挿入穴35の内壁326から、磁石収容部321の短辺に沿うように、径方向内側に向けて突出している。なお、第1突起351及び第2突起352は、磁石収容部321の内部への永久磁石26の収納を妨げない位置に設けられる。
すなわち、第1突起351と第2突起352とは、磁石収容部321外側の対角の位置に設けられる。突起は、充填材注入部に充填材が注入された際に充填材の流れを導く充填材入手段として設けられている。
永久磁石26は、磁石収容部321の内部に、磁石収容部321に対して時計周りに回転して配置される。つまり、永久磁石26は、第1突起351及び第2突起352と反対側の隙間が大きくなるように配置される。これにより、径方向外側の磁石挿入穴35の内壁326と永久磁石26の長辺側面261との間には、テーパ状の隙間が形成される。径方向内側の磁石挿入穴35の内壁327と永久磁石26の長辺側面262との間には、テーパ状の隙間が形成される。
次いで、本実施の形態にかかる回転電機用ロータの製造方法について説明する。図10は、実施の形態2にかかる回転電機用ロータの製造方法を示すフローチャートである。
ステップS21
図11は、永久磁石26を挿入した後の磁石挿入穴35を示す上面図である。まず、図11に示すように、磁石挿入穴35に、永久磁石26を挿入する。
ステップS22
次いで、第1充填材注入部322及び第2充填材注入部323に、充填材34を注入する。
ステップS23
図12は、充填材34を充填した後の磁石挿入穴35を示す上面図である。第1充填材注入部322に充填材34を注入すると、図12に示すように、充填材34は第1突起351で阻止され、永久磁石26の長辺側面261側に回り込む。よって、第1充填材注入部322側の永久磁石26の長辺側面261は充填材34と接触し、充填材34から充填圧力Fを受ける。その結果、第1充填材注入部322側の永久磁石26の端部は、充填圧力Fにより、径方向内側の磁石挿入穴35の内壁327に押し付けられる。
第2充填材注入部323に充填材34を注入すると、図12に示すように、充填材34は第2突起352で阻止され、永久磁石26の長辺側面262側に回り込む。よって、第2充填材注入部323側の永久磁石26の長辺側面262は充填材34と接触し、充填材34から充填圧力Fを受ける。その結果、第2充填材注入部323側の永久磁石26の端部は、充填圧力Fにより、径方向外側の磁石挿入穴35の内壁326に押し付けられる。
つまり、永久磁石の対角の位置にそれぞれ逆方向から充填圧力Fが作用するので、永久磁石26は時計回り方向に回転する。
ステップS24
図13は、充填材34を充填してから一定時間経過後の磁石挿入穴35を示す上面図である。一定時間経過後、永久磁石26の角部が径方向内側の磁石挿入穴35の内壁326及び327と接触し、永久磁石26は静止する。その結果、図13に示すように、径方向外側の磁石挿入穴35の内壁326と永久磁石26との間、及び、径方向内側の磁石挿入穴35の内壁327と永久磁石26との間には、テーパ状の隙間が形成される。充填材34は、テーパ状の隙間を、ロータコア12の周方向へ浸潤する。これにより、テーパ状の隙間に充填材34が充填される。
ステップS25
そして、このまま充填材34を硬化させることで、永久磁石26は、図9に示す位置に固定される。以上の手順により、磁石挿入穴35の内部に永久磁石26が固定される。
以上、本実施の形態によれば、実施の形態1と同様に、充填材を充填するのみで、永久磁石を磁石挿入穴の内部に、ロータコアの軸方向に対して傾斜させて容易に固定することができる。これにより、永久磁石とロータコアの接触面積を低減し、磁石の渦電流損を抑制することができる。
実施の形態3
実施の形態3にかかる磁石のモールド固定方法について説明する。実施の形態3では、実施の形態1及び2に比べて、磁石挿入穴の形状が異なっている。以下、本実施の形態にかかる磁石挿入穴36について説明する。
図14は、磁石挿入穴36を俯瞰した場合の永久磁石26を示す上面図である。磁石挿入穴36は、磁石収容部321、第1充填材注入部322、第2充填材注入部323、第1誘い溝324、第2誘い溝325、第1突起351及び第2突起352を有する。
磁石収容部321、第1充填材注入部322、第2充填材注入部323、第1誘い溝324及び第2誘い溝325は、実施の形態1と同様である。第1突起351及び第2突起352は、実施の形態2と同様である。すなわち、磁石挿入穴36は、充填圧力制御手段として、実施の形態1にかかる誘い溝及び実施の形態2にかかる突起の両方を有する。
以上、本実施の形態によれば、充填材を充填するのみで、永久磁石を、磁石挿入穴の内部にロータコアの軸方向に対して傾斜させて容易に固定することができる。かつ、本実施の形態によれば、実施の形態1及び2よりもより効果的に、磁石挿入穴の内部に永久磁石をロータコアの軸方向に対して傾斜させて容易に固定することができる。これにより、永久磁石とロータコアの接触面積を低減し、磁石の渦電流損を抑制することができる。
実施の形態4
実施の形態4にかかる磁石のモールド固定方法について説明する。実施の形態4では、実施の形態3の変形例である。この例では、磁石挿入穴41がロータコアの軸方向に貫通して設けられる。そして、誘い溝及び突起はロータコアの表面と裏面とで、永久磁石26を挟んで対角の位置に設けられる。
図15は、磁石挿入穴41を俯瞰した場合の永久磁石26を示す上面図である。図16は、図15のA−A断面における磁石挿入穴41及び永久磁石の断面図である。磁石挿入穴41は、磁石収容部321、第1充填材注入部322、第2充填材注入部323を有する。
表面側から見た場合、永久磁石26の長辺側面261は、径方向外側の磁石挿入穴32の内壁326と離隔している。永久磁石26の長辺側面262は、径方向内側の磁石挿入穴32の内壁327と接触している。
裏面側から見た場合、永久磁石26の長辺側面262は、径方向内側の磁石挿入穴32の内壁327と離隔している。永久磁石26の長辺側面261は、径方向外側の磁石挿入穴32の内壁326と接触している。
ロータコアの表面側の磁石挿入穴41には、第3誘い溝411、第4誘い溝412が設けられる。磁石収容部321と第1充填材注入部322との連結部分の径方向内側の端部には、第3誘い溝411が設けられる。第3誘い溝411は、周方向で磁石収容部321一部に乗り上げるように形成される。換言すれば、第3誘い溝324は、磁石収容部321及び第1充填材注入部322の径方向外側に、磁石収容部321及び第1充填材注入部322と接するように設けられる。
磁石収容部321と第2充填材注入部323との連結部分の径方向内側の端部には、第4誘い溝412が設けられる。第4誘い溝412は、周方向で磁石収容部321一部に乗り上げるように形成される。換言すれば、第4誘い溝412は、磁石収容部321及び第1充填材注入部322の径方向外側に、磁石収容部321及び第1充填材注入部322と接するように設けられる。
ロータコアの裏面側の磁石挿入穴41には、第5誘い溝413、第6誘い溝414が設けられる。磁石収容部321と第1充填材注入部322との連結部分の径方向外側の端部には、第5誘い溝413が設けられる。第5誘い溝413は、周方向で磁石収容部321一部に乗り上げるように形成される。換言すれば、第5誘い溝413は、磁石収容部321及び第1充填材注入部322の径方向内側に、磁石収容部321及び第1充填材注入部322と接するように設けられる。
磁石収容部321と第1充填材注入部322との連結部分の径方向外側の端部には、第6誘い溝414が設けられる。第6誘い溝414は、周方向で磁石収容部321一部に乗り上げるように形成される。換言すれば、第6誘い溝414は、磁石収容部321及び第1充填材注入部322の径方向内側に、磁石収容部321及び第1充填材注入部322と接するように設けられる。
断面で見た場合、表面側の第3誘い溝411及び第4誘い溝412と、裏面側の第5誘い溝413及び第6誘い溝414とは、永久磁石26を挟んで対向して配置される。
次いで、本実施の形態にかかる回転電機用ロータの製造方法について説明する。図17は、実施の形態4にかかる回転電機用ロータの製造方法を示すフローチャートである。
ステップS41
図18は、磁石挿入穴41に永久磁石26を挿入した後の図15のA−A断面における磁石挿入穴41及び永久磁石26の断面を示す図である。まず、図18に示すように、磁石挿入穴41に、永久磁石26を挿入する。
ステップS42
次いで、第1充填材注入部322及び第2充填材注入部323に、充填材34を注入する。
ステップS43
図19は、磁石挿入穴41に充填材34を充填した後の図15のA−A断面における磁石挿入穴41及び永久磁石26の断面を示す図である。表面側から第1充填材注入部322及び第2充填材注入部323に充填材34を注入すると、表面側では、充填材34が第3誘い溝411及び第4誘い溝412を経て、永久磁石26の長辺側面261側に回り込む。よって、第3誘い溝411及び第4誘い溝412に露出している永久磁石26の長辺側面261は充填材34と接触し、充填材34から充填圧力Fを受ける。その結果、表面側の永久磁石26の端部は、充填圧力Fにより、径方向内側の磁石挿入穴32の内壁327に押し付けられる。
一方、裏面側から第1充填材注入部322及び第2充填材注入部323に充填材34を注入すると、裏面側では、充填材34が第5誘い溝413及び第6誘い溝414を経て、永久磁石26の長辺側面262側に回り込む。よって、第5誘い溝413及び第6誘い溝414に露出している永久磁石26の長辺側面262は充填材34と接触し、充填材34から充填圧力Fを受ける。その結果、裏面側の永久磁石26の端部は、充填圧力Fにより、径方向外側の磁石挿入穴32の内壁326に押し付けられる。
つまり、永久磁石の対角の位置にそれぞれ逆方向から充填圧力Fが作用するので、永久磁石26は時計回り方向に回転する。
ステップS44
図20は、磁石挿入穴41に充填材34を充填してから一定時間経過後の図15のA−A断面における磁石挿入穴41及び永久磁石26の断面を示す図である。一定時間経過後、磁石挿入穴41の内壁327と表面側の永久磁石26の一辺とが接触する。また、磁石挿入穴41の内壁326と裏面側の永久磁石26の一辺とが接触する。これにより、永久磁石26は静止する。その結果、図20に示すように、径方向外側の磁石挿入穴41の内壁326と永久磁石26との間、及び、径方向内側の磁石挿入穴41の内壁327と永久磁石26との間には、テーパ状の隙間が形成される。充填材34は、テーパ状の隙間を、ロータコア12の軸方向へ浸潤する。これにより、テーパ状の隙間に充填材34が充填される。
ステップS45
そして、このまま充填材34を硬化させることで、永久磁石26は、図16に示す位置に固定される。以上の手順により、磁石挿入穴32の内部に永久磁石26が固定される。
以上、本実施の形態によれば、充填材を充填するのみで、永久磁石を、磁石挿入穴の内部にロータコアの軸方向に対して傾斜させて容易に固定することができる。これにより、永久磁石とロータコアの接触面積を低減し、磁石の渦電流損を抑制することができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。例えば、実施の形態4ではロータコア12の表面及び裏面に設けられた磁石挿入穴に誘い溝が形成されている例について説明したが。これは例示に過ぎない。例えば、実施の形態4においても、実施の形態2と同様に、誘い溝に代えて突起を設けてもよい。また、実施の形態4においても、実施の形態2と同様に、誘い溝及び突起の両方を設けてもよい。
10 ロータ
11 ステータ
12 ロータコア
13 外周面
14 シャフト
15 フランジ部
16 エンドプレート
18 固定部材
20 固定部
22 押え部部
23 シャフト穴
24 磁極
26 永久磁石
32、35、36、41 磁石挿入穴
34 充填材
35 磁石挿入穴
36 磁石挿入穴
41 磁石挿入穴
261、262 長辺側面
321 磁石収容部
322 第1充填材注入部
323 第2充填材注入部
324 第1誘い溝
325 第2誘い溝
326、327 内壁
351 第1突起
352 第2突起
411 第3誘い溝
412 第4誘い溝
413 第5誘い溝
414 第6誘い溝
C 磁極中心線

Claims (7)

  1. 磁石挿入穴が軸方向に延伸して形成されているロータコアの前記磁石挿入穴の磁石収容部に、永久磁石を挿入し、
    前記磁石収容部の前記ロータコアの軸方向の両端面側で、前記磁石収容部の前記ロータコアの周方向の両端に設けられた充填材注入部に、充填材を注入し、
    前記磁石収容部の前記周方向の前記両端に前記充填材注入部に接して設けられた充填材導入手段に、前記充填材注入部に充填された充填材を導き、
    前記充填材導入手段により、
    前記磁石挿入穴の前記周方向の一端では前記永久磁石の前記ロータコアの径方向を向く第1の面に前記充填材を導き、前記磁石挿入穴の前記周方向の他端では前記永久磁石を挟んで対向する前記永久磁石の第2の面に前記充填材を導くことで、前記軸方向を回転軸として前記磁石挿入穴に対して前記永久磁石を傾斜させ、又は、
    前記ロータコアの前記軸方向の一方の端面である第1の端面の前記磁石挿入穴の両端では前記永久磁石の前記第1の面に前記充填材を導き、前記ロータコアの前記軸方向の他方の端面である第2の端面の前記磁石挿入穴の前記周方向の両端では前記永久磁石の前記第2の面に前記充填材を導くことで、前記周方向を回転軸として前記磁石挿入穴に対して前記永久磁石を傾斜させ、
    前記磁石挿入穴に対して前記永久磁石を傾斜させた後に、前記充填材を硬化させる、
    回転電機用ロータの製造方法。
  2. 前記充填材導入手段は、前記磁石挿入穴の前記周方向の両端に設けられた誘い溝であり、
    前記磁石挿入穴の前記周方向の一端に設けられた前記誘い溝は、前記充填材を前記永久磁石の前記第1の面に接触させる位置に設けられ、
    前記磁石挿入穴の前記周方向の他端に設けられた前記誘い溝は、前記充填材を前記永久磁石の前記第2の面に接触させる位置に設けられる、
    請求項1に記載の回転電機用ロータの製造方法。
  3. 前記誘い溝は、前記ロータコアの軸方向に、前記ロータコアを貫通して設けられる、
    請求項2に記載の回転電機用ロータの製造方法。
  4. 前記充填材導入手段は、前記磁石挿入穴の前記周方向の両端に設けられた、前記磁石挿入穴の内壁から突出する突起であり、
    前記磁石挿入穴の前記周方向の一端に設けられた前記突起は、前記充填材の前記永久磁石の前記第2の面への接触を阻止する位置に設けられ、
    前記磁石挿入穴の前記周方向の他端に設けられた前記突起は、前記充填材の前記永久磁石の前記第1の面への接触を阻止する位置に設けられる、
    請求項1乃至3のいずれか一項に記載の回転電機用ロータの製造方法。
  5. 前記充填材導入手段は、前記磁石挿入穴の前記周方向の両端に設けられた誘い溝であり、
    前記ロータコアの前記第1の端面の前記磁石挿入穴の前記周方向の前記両端に設けられた前記誘い溝は、前記充填材を前記永久磁石の前記第1の面に接触させる位置に設けられ、
    前記ロータコアの前記第2の端面の前記磁石挿入穴の前記周方向の前記両端に設けられた前記誘い溝は、前記充填材を前記永久磁石の前記第2の面に接触させる位置に設けられる、
    請求項1に記載の回転電機用ロータの製造方法。
  6. 前記充填材導入手段は、前記磁石挿入穴の前記周方向の両端に設けられた、前記磁石挿入穴の内壁から突出する突起であり、
    前記ロータコアの前記第1の端面の前記磁石挿入穴の前記周方向の前記両端に設けられた前記突起は、前記充填材の前記永久磁石の前記第2の面への接触を阻止する位置に設けられ、
    前記ロータコアの前記第2の端面の前記磁石挿入穴の前記周方向の前記両端に設けられた前記突起は、前記充填材の前記永久磁石の前記第1の面への接触を阻止する位置に設けられる、
    請求項5に記載の回転電機用ロータの製造方法。
  7. ロータコアと、
    前記ロータコアの軸方向に延伸して形成される、磁石収容部を有する磁石挿入穴と、
    前記磁石挿入穴に挿入され、前記磁石挿入穴に対して傾斜して固定される永久磁石と、
    前記永久磁石を固定する充填材と、
    前記ロータコアの周方向の前記磁石収容部の両端に設けられ、前記充填材が注入される充填材注入部と、
    前記周方向の前記磁石収容部の前記両端に前記充填材注入部に接して設けられ、前記充填材注入部に充填された前記充填材を導く充填材導入手段と、備え、
    前記充填材導入手段は、前記磁石挿入穴の前記周方向の一端では前記永久磁石の前記ロータコアの径方向を向く第1の面に前記充填材を導き、前記磁石挿入穴の前記周方向の他端では前記永久磁石を挟んで対向する前記永久磁石の第2の面に前記充填材を導くことで、前記軸方向を回転軸として前記磁石挿入穴に対して前記永久磁石を傾斜させ、又は、
    前記ロータコアの前記軸方向の一方の端面の前記磁石挿入穴の両端では前記永久磁石の前記第1の面に前記充填材を導き、前記ロータコアの前記軸方向の他方の端面の前記磁石挿入穴の前記周方向の両端では前記永久磁石の前記第2の面に前記充填材を導くことで、前記周方向を回転軸として前記磁石挿入穴に対して前記永久磁石を傾斜させる、
    回転電機用ロータ。
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