JP2015090991A - 無線通信システム、受信機器、送信機器、及び伝送レート制御方法 - Google Patents

無線通信システム、受信機器、送信機器、及び伝送レート制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】受信機器の周辺環境に適した伝送レートの選択を短い時間で行うことが可能にする。
【解決手段】受信機器は、送信機器から送信された希望信号波の受信信号強度の検出を行う第1検出部と、外部機器から発せられる干渉波及び当該干渉波の干渉波電力の検出を行う第2検出部と、第2検出部が干渉波の発生を検出した場合に、希望信号波の受信信号強度の検出値と干渉波の干渉波電力の検出値とに基づいて、複数の伝送レートの中から送信機器から受信機器への信号の送信に用いる伝送レートを選択する伝送レート選択処理部と、選択された伝送レートを送信機器に通知する伝送レート通知部と、を備える。
【選択図】図6

Description

本発明は、無線通信システムにおける送信機器から受信機器への信号の送信に用いる伝送レートの制御技術に関する。
例えば、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)802.11標準やIEEE802.15.4標準に代表される無線通信では、2.4GHz帯の無線周波数帯域が利用されることがある。この2.4GHz帯の無線周波数帯域は、ISM(Industry−Sience−Medical)バンドとも呼ばれる。
この2.4GHz帯は、無線通信を行う機器以外にも電子レンジなどの機器にも利用される。電子レンジなどの機器の輻射ノイズは、2.4GHz帯を利用して無線通信を行う送信機器と受信機器にとって干渉波となり、受信エラーの一要因になる。
干渉波の影響が大きい環境において、低速な伝送レート(「データ伝送速度」と記述されることもある。)を用いることにより受信エラーを抑えることが可能になる。一方で、低速な伝送レートは伝送スループットが低いために、低速な伝送レートを常に用いると限られた周波数資源を有効に利用できない。
このことを踏まえ、従来から、周辺環境の変化によって変化する伝送路状態に応じて複数の伝送レートの中から無線通信に用いる伝送レートを適応的に選択する、伝送レート制御技術がある。
例えば、IEEE802.11b標準では、変調方式の違いにより、1Mbps、2Mbps、5.5Mbps、11Mbpsの4つの伝送レートが規定されている。また、IEEE802.11g標準規格では、変調方式及び符号化率の違いにより、54Mbps、48Mbps、36Mbps、24Mbps、18Mbps、12Mbps、9Mbps、6Mbpsの8つの伝送レートが規定されている。
なお、物理レイヤ(Physical Layer)の変調方式及び/又は符号化率等で定まる伝送レートは「PHYレート」と記述されることもある。また、伝送レートはIEEE802.11標準ではMCS(Modulation and Coding Scheme)とも呼ばれる。
伝送レート制御技術の一例が特許文献1に開示されている。特許文献1に開示された伝送レート制御技術は、通信周波数及びデータ伝送速度の組み合わせごとに複数回の試験データの送受信を行って誤り率を測定し、最も誤り率の低い通信周波数及びデータ伝送速度を最適通信周波数及び最適データ伝送速度として選択して無線通信に用いるものである。
また、例えば電子レンジの輻射ノイズは周期性のあるノイズである(図28の符号Iで指示される波形を参照)。
周期性のあるノイズが無線通信における干渉波となる場合に、その周期性を考慮して受信エラーの低減を図る技術が特許文献2に開示されている。特許文献2に開示された技術は、干渉波の周期並びに当該干渉波の立ち上がり及び立ち下がりタイミングを判定し、干渉波の立ち下がりタイミングから立ち上がりタイミングまでの期間(以下、「停波期間」と呼ぶ。)に信号の送受信を行うものである。
特開2001−103041号公報 特開平9−93155号公報
しかしながら、特許文献1に開示された伝送レート制御技術では、通信周波数及びデータ伝送速度の組み合わせごとに複数回の試験データの送受信を行って誤り率を測定する必要がある。このため、実データの送受信に用いる通信周波数及びデータ伝送速度を選択するまでに要する時間が長く、実データの送受信の開始が遅くなるという問題がある。
また、特許文献2に開示された技術では、信号の送信を行う期間が干渉波の停波期間に限られる。このため、信号の送信を開始してから信号の送信が完了するまでに時間を要してしまうことがある。
そこで、本発明は、受信機器周辺に干渉源が存在するような環境下において受信機器周辺の環境に適した伝送レートの選択を短い時間で行うことが可能な無線通信システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明の無線通信システムは、送信機器と受信機器との間で無線通信を行う無線通信システムであって、前記受信機器は、前記送信機器から送信された希望信号波の受信信号強度を検出する第1検出部と、外部機器から発せられる干渉波及び当該干渉波の干渉波電力を検出する第2検出部と、前記第2検出部が干渉波の発生を検出した場合に、前記希望信号波の受信信号強度の検出値と当該干渉波の干渉波電力の検出値とに基づいて、複数の伝送レートの中から前記送信機器から前記受信機器への信号の送信に用いる伝送レートを選択する伝送レート選択処理部と、前記伝送レート選択処理部により選択された前記伝送レートを前記送信機器から前記受信機器への信号の送信に用いる伝送レートとして前記送信機器に通知する伝送レート通知部と、を備え、前記送信機器は、前記受信機器から前記伝送レートの通知を受けた場合に、当該受信機器への信号の送信に用いる伝送レートを、通知を受けた前記伝送レートに変更する伝送レート制御部を備える。
上記の無線通信システムによれば、受信機器周辺に干渉源が存在するような環境下において受信機器周辺の環境に適した伝送レートの選択を短い時間で行うことが可能になる。
第1の実施の形態に係る無線通信システムのシステム構成図。 図1の無線通信システムの動作の一例を示すシーケンス図。 図1の送信機器の構成を示すブロック図。 図1の受信機器の構成を示すブロック図。 図4の伝送レート選択処理部の構成を示すブロック図。 図5の伝搬特性テーブル記憶部に記憶される伝搬特性テーブルの一例を示す図。 図3の送信機器による伝送レート変更処理を含む受信処理のフロー図。 図3の送信機器による送信処理のフロー図。 図4の受信機器による受信処理のフロー図。 図4の受信機器による伝送レート選択処理を含む処理のフロー図。 図10の伝送レート選択処理のフロー図。 第2の実施の形態に係る受信機器の伝送レート選択処理部の構成を示すブロック図。 (a)、(b)は図12の伝搬特性テーブル記憶部に記憶される伝搬特性テーブルの内容の例を示す図。 図12の伝送レート選択処理部による伝送レート選択処理のフロー図。 第3の実施の形態に係る受信機器の伝送レート選択処理部の構成を示すブロック図。 図15の伝搬特性テーブル記憶部に記憶される伝搬特性テーブルの内容の例を示す図。 図15の伝送レート選択処理部による伝送レート選択処理のフロー図。 第4の実施の形態に係る受信機器の伝送レート選択処理部の構成を示すブロック図。 図18の伝送スループット推定部が伝送スループットの推定の際に用いるPERと再送比率との関係の一例を示す図。 図18の伝送レート選択処理部による伝送レート選択処理のフロー図 第5の実施の形態に係る無線通信システムのシステム構成図。 図21の無線通信システムの動作の一例を示すシーケンス図。 図21の送信機器の構成を示すブロック図。 図21の受信機器の構成を示すブロック図。 図23の送信機器による伝送レート選択及び変更処理を含む受信処理のフロー図。 図24の受信機器による受信処理のフロー図。 図24の受信機器による干渉波電力検出及び通知処理のフロー図。 周期性のある干渉波と希望信号波との重複を説明するための図。
≪発明者らによる検討≫
受信機器周辺での干渉波の干渉波電力が低く、送信機器から受信機器宛に発せられた希望信号波の受信信号強度が高ければ、即ち、信号対干渉比が大きければ、干渉波の立ち上がりタイミングから立ち下がりタイミングまでの期間(以下、「発波期間」という。)に送信機器から受信機器へ信号を送信しても受信エラーにならないことも想定される。
また、低速な伝送レートと高速な伝送レートとを比較した場合に、通常、低速な伝送レートの方が高速な伝送レートよりエラー耐性に優れているが伝送時間が長くなる。このため、図28に示すような干渉波が受信機器周辺に存在する環境下においては、低速な伝送レートの方が高速な伝送レートより伝送期間が発波期間に重なってしまう確率が高くなる。このことから、周期性のある干渉波の発生中は低速な伝送レートの方が高速な伝送レートより受信エラーの確率が低くなるとは限らない。なお、図28では、符号Iが周期性のある干渉波を示し、S1は低速な伝送レートの希望信号波を示し、S2は高速な伝送レートの希望信号波を示す。
≪第1の実施の形態≫
以下、本発明に係る第1の実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
まず、第1の実施の形態に係る無線通信システムの構成及び動作について図1及び図2を用いて説明する。但し、図1は第1の実施の形態に係る無線通信システムのシステム構成図であり、図2は図1の無線通信システムの動作の一例を示すシーケンス図である。
無線通信システム1は、図1に示すように、無線通信機器としての送信機器3及び受信機器5を含む。なお、無線通信システム1は送信機器3及び受信機器5以外にも1又は複数の無線通信機器を含むこともある。
図1の干渉機器7は干渉波の発生源となる例えば電子レンジなどの外部機器である。なお、電子レンジなどの外部機器は図28の符号Iで示すような周期性のある輻射ノイズを発生する。
第1の実施の形態及び後述する実施の形態などでは、「干渉波の発生の開始」は干渉機器7の動作スイッチが入って輻射ノイズが受信機器5に干渉波となって来るようになった状態、「干渉波の発生の終了」は干渉機器7の動作スイッチが切られて輻射ノイズが受信機器5に来なくなった状態をいう。
図2に示すように、送信機器3は、伝送レート#A(初期設定された伝送レート、または、以前に受信機器5から通知された変更伝送レート)を用いて、受信機器5宛にデータ信号を送信する。
受信機器5は、自機器宛に送信されたデータ信号を受け取り、この自機器宛のデータ信号の信号波(希望信号波の一例)の受信信号強度(Received Signal Strength Indicator:RSSI)を検出し、RSSIの検出値を保持する。
受信機器5は送信機器3宛に応答確認(Acknowlegement:ACK)信号を送信し、送信機器3は自機器宛に送信されたACK信号を受け取る。
干渉機器7の動作スイッチが入り、干渉機器7から輻射ノイズが発せられる。
この輻射ノイズは受信機器5にとって干渉波となり、受信機器5は干渉波の発生の開始と当該干渉波の干渉波電力を検出する。受信機器5は、新たに送信機器3から受信機器5への信号の送信に用いる伝送レート(以下、「変更伝送レート」という。)として、複数の伝送レートの中から、直近に検出した希望望信号波のRSSIの検出値と干渉波電力の検出値とに基づいて、伝送レート#Bを選択する。そして、受信機器5は、送信機器3宛に当該伝送レート#Bを含む伝送レート変更通知信号を送信する。
なお、伝送レートの選択の際に用いる干渉波電力として、例えば、発波期間の干渉波電力の平均値を用いてもよいし、発波期間及び停波期間を含む期間の干渉波電力の平均値を用いてもよい。また干渉波電力の平均値でなく、干渉波電力の最大値を用いても良い。
送信機器3は、自機器宛に送信された伝送レート変更通知信号を受け取り、送信機器3から受信機器5への信号の送信に用いる伝送レートを、自機器宛の伝送レート変更通知信号に含まれる変更伝送レート(伝送レート#B)に変更する。
送信機器3は、変更後の伝送レート#Bを用いて、受信機器5宛にデータ信号を送信する。受信機器5は、自機器宛に送信されたデータ信号を受け取り、この自機器宛のデータ信号の信号波のRSSIを検出し、RSSIの検出値を保持する。そして、受信機器5は送信機器3宛にACK信号を送信し、送信機器3は自機器宛に送信されたACK信号を受け取る。
但し、第1の実施の形態及び後述する第2から第4の実施の形態では、干渉波の発生期間中も希望信号波のRSSIの検出値を新たに保持し、干渉波の発生の終了を検出した場合に行う伝送レート選択処理に用いるとして説明する。しかしながら、受信機器5は干渉波の発生期間中は希望信号波のRSSIの検出値を新たに保持せず、干渉波発生前の希望信号波のRSSIの検出値を干渉波の発生の終了を検出した場合に行う伝送レート選択処理に用いるようにしてもよい。
干渉機器7の動作スイッチが切られ、干渉機器7から輻射ノイズが発せられなくなる。
受信機器5は干渉波の発生の終了と干渉波の干渉波電力を検出する(干渉波電力の検出値は信号波や干渉波が受信機器5に来ていない場合の受信機器5周辺の雑音電力の値となる)。受信機器5は、新たに変更伝送レートとして、複数の伝送レートの中から、直近に検出した希望信号波のRSSIの検出値と干渉波電力の検出値とに基づいて、伝送レート#Cを選択する。そして、受信機器5は、送信機器3宛に当該伝送レート#Cを含む伝送レート変更通知信号を送信する。
送信機器3は、自機器宛に送信された伝送レート変更通知信号を受け取り、送信機器3から受信機器5への信号の送信に用いる伝送レートを、自機器宛の伝送レート変更通知信号に含まれる変更伝送レート(伝送レート#C)に変更する。
送信機器3は、変更後の伝送レート#Cを用いて、受信機器5宛にデータ信号を送信する。受信機器5は、自機器宛に送信されたデータ信号を受け取り、この自機器宛のデータ信号の信号波のRSSIを検出し、RSSIの検出値を保持する。そして、受信機器5は送信機器3宛にACK信号を送信し、送信機器3は自機器宛に送信されたACK信号を受け取る。
次に、図1の送信機器3の構成について図3を用いて説明する。但し、図3は、図1の送信機器3の構成を示すブロック図である。なお、図3並びに後述する図4、図5、図12、図15、図18、図23及び図24において、データの流れを実線矢印で、制御信号の流れを点線矢印で示す。
送信機器3は、図3に示すように、送受信アンテナ31、受信部32、受信フレーム解析部33、伝送レート制御部34、上位レイヤ処理部35、送信フレーム生成部36、及び送信部37を備える。
受信部32は主に物理レイヤ(Physical Layer)における処理を実行する機能を有する。物理レイヤにおける処理として、例えば、信号波の検出処理、自動利得制御(Auto Gain Control:AGC)、自動周波数制御(Auto frequency Control:AFC)、チャネル推定、チャネル等化、復調、復号などがある。
受信フレーム解析部33は受信フレームのMACヘッダの内容の解析など主にMACレイヤ(Media Access control Layer)における処理を実行する機能を有する。第1の実施の形態及び後述する第2から第4の実施の形態では、受信フレーム解析部33は、受信フレームが自機器宛の伝送レート変更通知フレームである場合には、伝送レート変更通知フレームから変更伝送レートを抽出し、抽出した変更伝送レートを当該伝送レート変更通知フレームの送信元のMACアドレスとともに伝送レート制御部34へ出力する。
伝送レート変更通知フレームは、IEEE802.11標準では規定されていない、新たに規定したフレームである。
伝送レート変更通知フレームは、MACヘッダ、フレームボディ、及び、フレーム検査シーケンス(Frame Check Sequence:FCS)からなる。FCSはMACヘッダ及びフレームボディの誤り検査に用いられる。伝送レート変更通知フレームのMACヘッダには送信元アドレス(送信元のMACアドレス)及び宛先アドレス(宛先のMACアドレス)が含まれているとともに、伝送レート変更通知フレームに割り当てられたタイプ値及びサブタイプ値が含まれる。フレームボディには変更伝送レートを示す情報(変更伝送レート情報)が含まれる。
伝送レート制御部34は、伝送レート変更通知フレームの送信元の機器への信号の送信に用いる伝送レートを、受信フレーム解析部33から受け取った変更伝送レートに変更するための制御を送信部37に対して行う。なお、送信部37には初期設定として複数の伝送レートのうちの1つの伝送レートが設定されているものとする。
上位レイヤ処理部35は主にMACレイヤより上位レイヤ(IPレイヤ(Internet Protocl Layer)など)のプロトコル処理を実行する機能を有する。
送信フレーム生成部36は送信フレーム(データフレームやACKフレームなど)の生成など主にMACレイヤにおける処理を実行する機能を有する。
データフレームやACKフレームはIEEE802.11標準で規定されているフレームである。データフレームのMACヘッダには、例えば、送信元アドレス及び宛先アドレス、並びに、データフレームに割り当てられたタイプ値及びサブタイプ値が含まれている。ACKフレームのMACヘッダには、例えば、宛先アドレス、並びに、データフレームに割り当てられたタイプ値及びサブタイプ値が含まれている。
送信部37は主に物理レイヤにおける処理を実行する機能を有し、送受信アンテナ31を介して信号波を送信する。例えば、物理レイヤにおける処理として、送信フレームに対する符号化、変調などがある。但し、送信フレームに対する符号化、変調には伝送レート制御部34によって設定された伝送レートが用いられる。
次に、図1の受信機器5の構成について図4を用いて説明する。但し、図4は、図1の受信機器5の構成を示すブロック図である。
受信機器5は、図4に示すように、送受信アンテナ51、受信部52、受信フレーム解析部53、RSSI検出部54、干渉波検出部55、伝送レート選択処理部56、上位レイヤ処理部57、送信フレーム生成部58、及び送信部59を備える。
受信部52は主に物理レイヤにおける処理を実行する機能を有する。物理レイヤにおける処理は、送信機器3の受信部32における説明で例示した処理などがある。
受信フレーム解析部53は受信フレームのMACヘッダの内容の解析など主にMACレイヤにおける処理を実行する機能を有する。第1の実施の形態及び後述する第2から第4の実施の形態では、受信フレーム解析部33は、受信フレームが自機器宛のMACフレームである場合には、受信フレームが自機器宛のMACフレームである旨の通知を当該受信フレームの送信元のMACアドレスとともにRSSI検出部54へ出力する。
RSSI検出部54は信号波の受信信号強度(RSSI)の検出処理を行う機能を有する。RSSI検出部54は、受信フレーム解析部53から受信フレームが自機器宛のMACフレームである旨の通知を受けると、当該受信フレームに係る信号波(希望信号波)のRSSIの検出値を当該受信フレームの送信元のMACアドレスに関連付けて保持する。
干渉波検出部55は、外部機器から発せられる干渉波及び当該干渉波の干渉波電力の検出処理を行う。干渉波検出部55は干渉波の発生の開始を検出した場合に干渉波の発生の開始を検出したことの通知とともに干渉波の干渉波電力の検出値を伝送レート選択処理部56へ出力する。また、干渉波検出部55は干渉波の発生の終了を検出した場合に干渉波の発生の終了を検出したことの通知とともに干渉波の干渉波電力の検出値(干渉波電力の検出値は信号波や干渉波が受信機器5に来ていない場合の受信機器5周辺の雑音電力の値となる)を伝送レート選択処理部56へ出力する。
例えば、電子レンジなどの外部機器から輻射される輻射ノイズが周期性を持つ場合、干渉波検出部55は周期性のあるノイズを受け取っているか否かに基づき干渉波の発生の開始及び終了を検出する。
伝送レート選択処理部56は、干渉波検出部55から、干渉波の発生の開始を検出したことの通知、又は、干渉波検出部55から干渉波の発生の終了を検出したことの通知とともに干渉波の干渉波電力の検出値を受け取る。伝送レート選択処理部56は、RSSI検出部54から希望信号波のRSSIの検出値(直近のRSSIの検出値)とともに当該希望信号波の送信元のMACアドレスを取得する。そして、伝送レート選択処理部56は、RSSI検出部54から取得した希望信号波のRSSIの検出値と干渉波検出部55から受け取った干渉波電力の検出値とに基づいて、複数の伝送レートの中から変更伝送レートを選択する。続いて、伝送レート選択処理部56は、選択した変更伝送レートとともに、RSSI検出部54から受け取った希望信号波の送信元のMACアドレスを送信フレーム生成部58へ出力する。なお、伝送レート選択処理部56の詳細構成については図5及び図6を用いて後述する。
上位レイヤ処理部57は主にMACレイヤより上位レイヤ(IPレイヤなど)のプロトコル処理を実行する機能を有する。
送信フレーム生成部58は送信フレーム(データフレームやACKフレーム、伝送レート変更通知フレームなど)の生成など主にMACレイヤにおける処理を実行する機能を有する。伝送レート通知フレームのMACヘッダ内には、送信元アドレスとして受信機器5のMACアドレス、及び、宛先アドレスとして希望信号波を送信した機器のMACアドレスが格納されるとともに、タイプ値及びサブタイプ値として伝送レート変更通知フレームに割り当てられた値が格納される。また、伝送レート変更通知フレームのフレームボディには伝送レート選択処理部56によって選択された変更伝送レートが格納される。
送信部59は主に物理レイヤにおける処理を実行する機能を有し、送受信アンテナ51を介して信号波を送信する。例えば、物理レイヤにおける処理として、送信フレームに対する符号化、変調などがある。
次に、図4の伝送レート選択処理部56の構成について図5を用いて説明する。但し、図5は図4の伝送レート選択処理部56の構成を示すブロック図である。
伝送レート選択処理部56は、図5に示すように、伝搬特性テーブル記憶部101、SIR算出部103、及び伝送レート選択部105を備える。
伝搬特性テーブル記憶部101は、信号対干渉比(Signal to Interference Ratio:SIR)と伝送レートとの関係を示す関係情報を伝搬特性テーブルに記憶する。但し、伝搬特性テーブルは予め作成されている。
伝搬特性テーブル記憶部101に記憶される伝搬特性テーブルの一例を図6に示す。例えば、IEEE802.11b標準の無線通信の場合、IEEE802.11b標準では1Mbps、2Mbps、5.5Mbps、11Mbpsの4つの伝送レートが規定されていることから、1Mbps、2Mbps、5.5Mbps、11Mbpsの4つの伝送レートとSIRの関係を示す情報が伝搬特性テーブルに記憶されることになる。なお、図6では、横軸がSIR、縦軸が伝送レート(Mbps)である。
SIR算出部103は、RSSI検出部54から受け取る希望信号波のRSSIの検出値と干渉波検出部55から受け取る干渉波電力の検出値との比、即ち、SIRを算出し、SIRの算出値を伝送レート選択部105へ出力する。
伝送レート選択部105は、伝搬特性テーブル記憶部101に記憶されている伝搬特性テーブルを参照して、SIR算出部103から受け取ったSIRの算出値に対応する伝送レートを変更伝送レートとして選択して図4の送信フレーム生成部58へ出力する。
次に、図3の送信機器3による伝送レート変更処理を含む受信処理について図7を用いて説明する。但し、図7は図3の送信機器3による伝送レート変更処理を含む受信処理のフロー図である。なお、図7のフロー図は、送信機器3が1つの信号を受信する場合の処理フローである。
送信機器3の受信部32は受信機器5を含む無線通信機器の何れかによって送信された信号波の検出処理を行う(ステップS11)。受信部32は、ステップS11の信号波の検出処理において信号波を検出するまで(S12:No)、ステップS11の信号波の検出処理を継続して行う。そして、受信部32は、信号波を検出すると(S12:Yes)、検出した信号波に対して復調や復号等の所定の処理を行い(ステップS13)、受信フレーム解析部33は受信フレームのMACヘッダの内容を解析する(ステップS14)。
受信フレーム解析部33は受信フレームのMACヘッダ内の宛先アドレスに基づいて受信フレームが自機器宛のMACフレームであるか否かを判定する(ステップS15)。受信フレームが自機器宛のMACフレームでない場合には(S15:No)、受信フレーム解析部33は受信フレームを破棄する(ステップS16)。
一方、受信フレームが自機器宛のMACフレームである場合には(S15:Yes)、受信フレーム解析部33はMACヘッダ内のタイプ値及びサブタイプ値に基づいて受信フレームが伝送レート変更通知フレームであるか否かを判定する(ステップS17)。受信フレームが伝送レート変更通知フレームでない場合には(S17:No)、送信機器3は受信フレームの種類に応じた処理を行う(ステップS18)。
一方、受信フレームが伝送レート変更通知フレームである場合には(S17:Yes)、受信フレーム解析部33は伝送レート変更通知フレームから変更伝送レートを抽出する。そして、伝送レート制御部34は、自機器から伝送レート変更通知フレームの送信元の機器への信号の送信に用いる伝送レートを、抽出した変更伝送レートに変更するように、送信部37に対する制御を行う(ステップS19)。
次に、図3の送信機器3による送信処理について図8を用いて説明する。但し、図8は図3の送信機器3による送信処理のフロー図である。なお、図8のフロー図は、1つの送信データに係る信号を送信する場合の処理フローである。
上位レイヤ処理部35は、プロトコル処理を行って送信データを生成する(ステップS31)。そして、送信フレーム生成部36は上位レイヤ処理部35から渡される送信データをフレームボディに格納し、当該フレームボディにMACヘッダとFCSを付加することによって、データフレームを生成する(ステップS32)。そして、送信部37は、データフレームに対して初期設定された又は図7のステップS19の処理によって設定された伝送レートにて符号化や変調などの所定の処理を行う。そして、送信部37は送受信アンテナ31を介してデータフレームに係る信号波を送信する(ステップS33)。
次に、図4の受信機器5による受信処理について図9を用いて説明する。但し、図9は図4の受信機器5による受信処理のフロー図である。なお、図9のフロー図は、受信機器5が1つの信号を受信する場合の処理フローである。
受信機器5の受信部52は送信機器3を含む無線通信機器の何れかによって送信された信号波の検出処理を行い、RSSI検出部54は信号波のRSSIの検出処理を行う(ステップS51)。ステップS51の信号波の検出処理において信号波が検出されるまで(S52:No)、受信部52はステップS51の信号波の検出処理を継続して行い、RSSI検出部54はステップS51の信号波のRSSIの検出処理を継続して行う。そして、受信部52は、信号波を検出すると(S52:Yes)、受信部52は検出した信号波に対して復調や復号等の所定の処理を行い(ステップS53)、受信フレーム解析部53は受信フレームのMACヘッダの内容を解析する(ステップS54)。
受信フレーム解析部53は受信フレームのMACヘッダ内の宛先アドレスに基づいて受信フレームが自機器宛のMACフレームであるか否かを判定する(ステップS55)。受信フレームが自機器宛のMACフレームでない場合には(S55:No)、受信フレーム解析部53は受信フレームを破棄する(ステップS56)。
一方、受信フレームが自機器宛のMACフレームである場合には(S55:Yes)、RSSI検出部54はステップS51での信号波検出時におけるRSSIの検出値を希望信号波のRSSIの検出値として保持する(ステップS57)。そして、受信機器5は受信フレームの種類に応じた処理(例えばACKの返信処理)を行う(ステップS58)。
次に、図4の受信機器5による伝送レート選択処理を含む処理について図10を用いて説明する。但し、図10は図4の受信機器による伝送レート選択処理を含む処理のフロー図である。なお、図10のフロー図は、干渉機器7の1回分の動作に関する受信機器5の処理フローである。
干渉波検出部55は干渉波及び干渉波電力の検出処理を行う(ステップS71)。干渉波検出部55は、ステップS71の処理において干渉波の発生の開始を検出するまで(S72:No)、ステップS71の干渉波及び干渉波電力の検出処理を継続して行う。
干渉波の発生の開始が検出されると(S72:Yes)、伝送レート選択処理部56は図9のステップS57で保持された希望信号波のRSSIの検出値とステップS71で検出された干渉波電力の検出値を用いて変更伝送レートを選択する伝送レート選択処理を行う(ステップS73)。送信フレーム生成部58はステップS73で選択された変更伝送レートを含む伝送レート変更通知フレームを生成する。そして、送信部59は生成された伝送レート変更通知フレームに対して符号化や変調などの所定の処理を行って送受信アンテナ51から伝送レート変更通知フレームに係る信号波を送信する(ステップS74)。
干渉波検出部55は干渉波及び干渉波電力の検出処理を行う(ステップS75)。干渉波検出部55は、ステップS75の処理で干渉波の発生の終了を検出するまで(S76:No)、ステップS75の干渉波及び干渉波電力の検出処理を継続して行う。
干渉波の発生の終了が検出されると(S76:Yes)、伝送レート選択処理部56は図9のステップS57で保持された希望信号波のRSSIの検出値とステップS75で検出された干渉波電力の検出値(干渉波電力の検出値は信号波や干渉波が受信機器5に来ていない場合の受信機器5周辺の雑音電力の値となる)を用いて変更伝送レートを選択する伝送レート選択処理を行う(ステップS77)。送信フレーム生成部58はステップS77で選択された変更伝送レートを含む伝送レート変更通知フレームを生成する。そして、送信部59は生成された伝送レート変更通知フレームに対して符号化や変調などの所定の処理を行って送受信アンテナ51から伝送レート変更通知フレームに係る信号波を送信する(ステップS78)。
次に、図10の伝送レート選択処理(ステップS73、S77)について図11を用いて説明する。但し、図11は、図10の伝送レート選択処理(ステップS73、S77)のフロー図である。なお、干渉波電力は、ステップS73における伝送レート選択処理では干渉機器7から発せられる輻射ノイズの電力となり、ステップS77における伝送レート選択処理では信号波や干渉波が受信機器5に来ていない場合における受信機器5周辺の雑音電力になる。しかしながら、ステップS73における伝送レート選択処理とステップS77における伝送レート選択処理との処理内容は実質的に同じであるため、一括して説明する。
SIR算出部103は、希望信号波のRSSIの検出値と干渉波電力の検出値との比率、即ちSIRを算出する(ステップS111)。
伝送レート選択部105は、伝搬特性テーブル記憶部101に記憶されている伝搬特性テーブルを参照してステップS111で算出されたSIRの算出値に対応する伝送レートを、送信機器3から受信機器5への信号の送信に用いる伝送レート(変更伝送レート)として選択する(ステップS112)。
≪第2の実施の形態≫
以下、本発明に係る第2の実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
第2の実施の形態に係る送信機器及び受信機器を含む無線通信システムは、第1の実施の形態で説明した受信機器が行う伝送レート選択処理を除いて、第1の実施の形態に係る送信機器及び受信機器を含む無線通信システムと実質的に同じである。
このため、第2の実施の形態では、受信機器の伝送レート選択処理について説明し、送信機器及び伝送レート選択処理を除く受信機器の説明は省略する。
まず、第2の実施の形態に係る受信機器の伝送レート選択処理部の構成について図12を用いて説明する。但し、図12は、第2の実施の形態に係る受信機器の伝送レート選択処理部56Aの構成を示すブロック図である。
伝送レート選択処理部56Aは、図12に示すように、伝搬特性テーブル記憶部131、PER推定部133、及び伝送レート選択部135を備える。
伝搬特性テーブル記憶部131は、複数の伝送レートの夫々について、希望信号波のRSSIと干渉波電力とPER(Packet Error Rate)との関係を示す関係情報を伝搬特性テーブルに記憶している。なお、伝搬特性テーブルは予め作成されている。
伝搬特性テーブル記憶部131に記憶される伝搬特性テーブルの内容例を、伝送レートが1Mbps、11Mbpsの夫々について、図13(a)、(b)に示す。なお、図13(a)、(b)において、横軸はRSSI(dBm)、縦軸はPERであり、図中の受信RSSIが希望信号波のRSSIの検出値である。
例えば、IEEE802.11b標準の無線通信の場合、IEEE802.11b標準では伝送レートとして、1Mbps、2Mbps、5.5Mbps、11Mbpsの4つの伝送レートが規定されているので、伝搬特性テーブル記憶部131にはこの4つの伝送レートの夫々に関する関係情報が記憶されることになる。
PER推定部133は、複数の伝送レートの夫々について、伝搬特性テーブル記憶部131で記憶されている伝搬特性テーブルを参照して、希望信号波のRSSIの検出値と干渉波電力の検出値とに基づいて、当該伝送レートを送信機器3から受信機器5への信号の送信に用いた場合における、PERを推定する。そして、PER推定部133は、PERの推定値をこのPERの推定が行われた伝送レートに関連付けて伝送レート選択部135へ出力する。
伝送レート選択部135は、PER推定部133で推定された各伝送レートのPERの推定値を比較し、PERの推定値が最小の伝送レートを変更伝送レートとして選択する。
次に、図12の伝送レート選択処理部56Aによる伝送レート選択処理について図14を用いて説明する。但し、図14は、図12の伝送レート選択処理部56Aによる伝送レート選択処理のフロー図である。
PER推定部133は、複数の伝送レートのうちPERの推定がまだの1つの伝送レートに着目する(ステップS131)そして、PER推定部133は、着目した伝送レートについて、伝搬特性テーブル記憶部131で記憶されている伝搬特性テーブルを参照し、希望信号波のRSSIの検出値と干渉波電力の検出値とに基づいて、PERを推定する(ステップS132)。
そして、PER推定部133は、複数の伝送レートの全てにおいてPER推定が行われたか否かを判定する(ステップS133)。PER推定が行われていない伝送レートがある場合には(S133:No)、ステップS131に戻り、PER推定が全伝送レートで行われた場合には(S133:Yes)、ステップS134の処理へ進む。
伝送レート選択部135は、ステップS131〜S133の処理によって推定された各伝送レートのPER推定値を比較し、PER推定値が最小の伝送レートを変更伝送レートとして選択する(ステップS134)。
≪第3の実施の形態≫
以下、本発明に係る第3の実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
第3の実施の形態に係る送信機器及び受信機器を含む無線通信システムは、第1の実施の形態で説明した受信機器が行う伝送レート選択処理を除いて、第1の実施の形態に係る送信機器及び受信機器を含む無線通信システムと実質的に同じである。
このため、第3の実施の形態では、受信機器の伝送レート選択処理について説明し、送信機器及び伝送レート選択処理を除く受信機器の説明は省略する。
まず、第3の実施の形態に係る受信機器の伝送レート選択処理部の構成について図15を用いて説明する。但し、図15は、第3の実施の形態に係る受信機器の伝送レート選択処理部56Bの構成を示すブロック図である。
伝送レート選択処理部56Bは、図15に示すように、伝搬特性テーブル記憶部151、伝送スループット推定部153、及び伝送レート選択部155を備える。
伝搬特性テーブル記憶部151は、複数の伝送レートの夫々について、希望信号波のRSSIと干渉波電力と伝送スループットとの関係を示す関係情報を伝搬特性テーブルに記憶している。なお、伝搬特性テーブルは予め作成されている。
伝搬特性テーブル記憶部151に記憶される伝搬特性テーブルの内容例を、伝送レートが1Mbps、11Mbpsの夫々について、図16に示す。なお、図16において、横軸はRSSI(dBm)、縦軸は伝送スループット(bps)である。
例えば、IEEE802.11b標準の無線通信の場合、IEEE802.11b標準では伝送レートとして、1Mbps、2Mbps、5.5Mbps、11Mbpsの4つの伝送レートが規定されているので、伝搬特性テーブル記憶部151にはこの4つの伝送レートの夫々に関する関係情報が記憶されることになる。
伝送スループット推定部153は、複数の伝送レートの夫々について、伝搬特性テーブル記憶部151に記憶されている伝搬特性テーブルを参照して、希望信号波のRSSIの検出値と干渉波電力の検出値とに基づいて、当該伝送レートを送信機器3から受信機器5への信号の送信に用いた場合における、伝送スループットを推定する。そして、伝送スループット推定部153は、伝送スループットの推定値をこの伝送スループットの推定が行われた伝送レートに関連付けて伝送レート選択部155へ出力する。
伝送レート選択部155は、スループット推定部153で推定された各伝送レートの伝送スループットの推定値を比較し、伝送スループットの推定値が最大の伝送レートを変更伝送レートとして選択する。
次に、図15の伝送レート選択処理部56Bによる伝送レート選択処理について図17を用いて説明する。但し、図17は、図15の伝送レート選択処理部56Bによる伝送レート選択処理のフロー図である。
伝送スループット推定部153は、複数の伝送レートのうち伝送スループットの推定がまだの1つの伝送レートに着目する(ステップS151)。そして、伝送スループット推定部153は、着目した伝送レートについて、伝搬特性テーブル記憶部151で記憶されている伝搬特性テーブルを参照して、希望信号波のRSSIの検出値と干渉波電力の検出値とに基づいて、伝送スループットを推定する(ステップS152)。
そして、伝送スループット推定部153は、複数の伝送レートの全てで伝送スループットの推定が行われたか否かを判定する(ステップS153)。伝送スループットの推定を行っていない伝送レートがある場合には(S153:No)、ステップS151に戻り、伝送スループットの推定が全伝送レートで行われた場合には(S153:Yes)、ステップS154の処理へ進む。
伝送レート選択部155は、ステップS151〜S153の処理によって推定された各伝送レートの伝送スループットの推定値を比較し、伝送スループットの推定値が最大の伝送レートを変更伝送レートとして選択する(ステップS154)。
≪第4の実施の形態≫
以下、本発明に係る第4の実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。但し、第2及び第3の実施の形態の構成要素と実質的に同じ処理を行う構成要素には同じ符号を付し、その説明が適用できるため、第4の実施の形態ではその説明を省略する。
第4の実施の形態に係る送信機器及び受信機器を含む無線通信システムは、第1の実施の形態で説明した受信機器が行う伝送レート選択処理を除いて、第1の実施の形態に係る送信機器及び受信機器を含む無線通信システムと実質的に同じである。
このため、第4の実施の形態では、受信機器の伝送レート選択処理について説明し、送信機器及び伝送レート選択処理を除く受信機器の説明は省略する。
まず、第4の実施の形態に係る受信機器の伝送レート選択処理部の構成について図18を用いて説明する。但し、図18は、第4の実施の形態に係る受信機器の伝送レート選択処理部56Cの構成を示すブロック図である。
伝送レート選択処理部56Cは、図18に示すように、伝搬特性テーブル記憶部131、PER推定部133、伝送スループット推定部171、及び伝送レート選択部155を備える。
伝送スループット推定部171は、複数の伝送レートの夫々について、PER推定部133によって推定されたPERの推定値に基づいて、当該伝送レートを送信機器3から受信機器5への信号の送信に用いた場合における、MACレイヤレベルで実現可能な伝送スループットを算出する。そして、伝送スループット推定部171は、伝送スループットの推定値をこの伝送スループットの推定が行われた伝送レートに関連付けて伝送レート選択部155へ出力する。
以下に、IEEE802.11e Draft13.0に記載の再送比率(Surplus Bandwidth Allowance、又は、Surplus)を用いた伝送スループットの算出方法の一例を記載する。但し、再送比率とは、再送などを考慮した、送信ストリームに確保して欲しい帯域の標準帯域に対する比率であり、1よりも小さくなることは有り得ない。
伝送スループット推定部171は、PER推定部133から入力されるPERの推定値に基づいて再送比率を算出する。当該再送比率の算出には図19に一例を示すPERと再送比率との関係を用いる。このPERと再送比率との関係はIEEE802.11e Draft13.0に記載された下記の式(1)を用いて求めることが可能である。下記の式(1)は100個のフレームを伝送する場合に再送を考慮した冗長パケット数Sを決定することが可能な関係式である。
Figure 2015090991
但し、pはPER、Pdropは100個のパケットを100+S個のパケットの間で受信できなかったパケットの割合を表すパケット損失率である。
図19に上記の式(1)を用いて各PERにおいてパケット損失率を10-8以下にするための冗長パケット数Sを求めた結果を示す。但し、図19において、横軸はPERを示し、縦軸は再送比率(=(100+S)/100)を示す。図19中の黒丸の点が上記の式(1)を用いて求めた値であり、図19中の実線は黒丸の点から求まる近似曲線である。例えば、コンテンツレートが10Mbps、再送比率の値が1.25の場合、コンテンツの伝送には少なくとも12.5Mbps分の帯域が必要な帯域であると求められる。
なお、パケット損失率は、想定するコンテンツで最もレートが高いBSデジタル放送フルTS放送の28Mbpsで二時間程度の映像(伝送されるフレームの個数は約1.65+7個)を視聴するときに1パケットも損失しないように10-8に固定している。また、上記の式(1)ではパケット数を100として計算したが、送信機器の送信バッファや受信機器の受信バッファの大きさに応じて変更しても良い。
伝送スループット推定部171は、PER推定部133から入力されるPERの推定値を上記の式(1)のpに代入し、パケット損失率Pdropが10-8以下になる冗長パケット数Sを算出する。そして、伝送スループット算出部171は、(100+S)/100に算出した冗長パケット数Sを代入して再送比率を算出する。続いて、伝送スループット算出部171は、算出した再送比率から伝送スループットを算出する。
例えば、伝送レートがIEEE802.11aでの48Mbps、算出した再送比率が1.25であった場合のスループットの算出について考察する。まず、伝送レートが48MbpsのMACレイヤレベルでの最大実効レートは約32Mbpsとなる。これは、IEEE802.11eのHCCA(HCF Controlled Channel Access)で伝送し、フレームのプリアンブル、物理レイヤのヘッダ、MACヘッダ、SIFS(Short Inter Frame Space)、ACKフレームを考慮して算出した最大実効レートである。伝送スループットは、算出した最大実効レートを再送比率で除算することによって得られるので、この場合、32000000(bps)/1.25=2560000(bps)となる。つまり、再送比率が1.25であることから、伝送レートが48Mbpsである場合には、再送分を考慮した伝送スループットは25.6Mbpsと算出できる。
次に、図18の伝送レート選択処理部56Cによる伝送レート選択処理について図20を用いて説明する。但し、図20は、図18の伝送レート選択処理部56Cによる伝送レート選択処理のフロー図である。
PER推定部133は、複数の伝送レートのうち伝送スループット推定がまだの1つの伝送レートに着目する(ステップS171)。そして、PER推定部153は、着目した伝送レートについて、伝搬特性テーブル記憶部131で記憶されている伝搬特性テーブルを参照して、希望信号波のRSSIの検出値と干渉波電力の検出値とに基づいて、PERを推定する(ステップS172)。そして、伝送スループット推定部171は、ステップS172で推定されたPERの推定値から伝送スループットを推定する(ステップS173)。
伝送スループット推定部171は、複数の伝送レートの全てで伝送スループットの推定が行われたか否かを判定する(ステップS174)。伝送スループット推定を行っていない伝送レートがある場合には(S174:No)、ステップS171に戻り、伝送スループット推定が全伝送レートで行われた場合には(S174:Yes)、ステップS175の処理へ進む。
伝送レート選択部155は、ステップS171〜S174の処理によって推定された各伝送レートの伝送スループットの推定値を比較し、伝送スループットの推定値が最大の伝送レートを変更伝送レートとして選択する(ステップS175)。
≪第5の実施の形態≫
以下、本発明に係る第5の実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。但し、第5の実施の形態では、第1から第4の実施の形態と実質的に同じ処理を行う構成要素には同じ符号を付し、その説明が適用できるため、第5の実施の形態ではその説明を省略する。
第1から第4の実施の形態では、受信機器が希望信号波のRSSIの検出値と干渉波電力の検出値とに基づいて複数の伝送レート中から変更伝送レートの選択を行い、選択した変更伝送レートを送信機器へ通知するものである。
これに対して、第5の実施の形態では、受信機器が干渉波電力を検出して検出した干渉波電力の検出値を送信機器へ通知し、送信機器は希望信号波のRSSIの検出値と通知された干渉波電力の検出値とに基づいて複数の伝送レート中から変更伝送レートの選択を行うものである。
まず、第5の実施の形態に係る無線通信システムの構成及び動作について図21及び図22を用いて説明する。但し、図21は第5の実施の形態に係る無線通信システムのシステム構成図であり、図22は図21の無線通信システムの動作の一例を示すシーケンス図である。
無線通信システム1Dは、図21に示すように、無線通信機器としての送信機器3D及び受信機器5Dを含む。なお、無線通信システム1Dは送信機器3D及び受信機器5D以外にも1又は複数の無線通信機器を含むこともある。
図22に示すように、送信機器3Dは、伝送レート#A(初期設定された伝送レート、または、以前に送信機器3Dが受信機器5Dから受け取った干渉波電力の検出値を用いて自ら選択した変更伝送レート)を用いて、受信機器5D宛にデータ信号を送信する。
受信機器5Dは自機器宛に送信されたデータ信号を受け取る。そして、受信機器5Dは送信機器3D宛にACK信号を送信し、送信機器3Dは自機器宛に送信されたACK信号を受け取る。
干渉機器7の動作スイッチが入り、干渉機器7から輻射ノイズが発せられる。
この輻射ノイズは受信機器5Dにとって干渉波となり、受信機器5Dは干渉波の発生の開始と当該干渉波の干渉波電力を検出する。受信機器5Dは、送信機器3D宛に干渉波電力の検出値を含む干渉波電力通知信号を送信する。
送信機器3Dは受信機器5Dから送信された干渉波電力通知信号を受け取り、干渉波電力通知信号に係る信号波(希望信号波の一例)のRSSIを検出する。そして、送信機器3Dは、新たに送信機器3Dから受信機器5Dへの信号の送信に用いる伝送レート(変更伝送レート)として、複数の伝送レートの中から、希望信号波のRSSIの検出値と受信機器5Dから受け取った干渉波の干渉波電力の検出値とに基づいて、伝送レート#Bを選択する。送信機器3Dは、送信機器3Dから受信機器5Dへの信号の送信に用いる伝送レートを伝送レート#Bに変更する。
なお、送信機器3Dは、受信機器5Dから送信機器3Dへの希望信号波のRSSIの検出値を、送信機器3Dから受信機器5Dへの希望信号波のRSSIの検出値とみなして、伝送レート選択処理を行う。
送信機器3Dは、変更後の伝送レート#Bを用いて、受信機器5D宛にデータ信号を送信する。
受信機器5Dは自機器宛に送信されたデータ信号を受け取る。そして、受信機器5Dは送信機器3D宛にACK信号を送信し、送信機器3Dは自機器宛に送信されたACK信号を受け取る。
干渉機器7の動作スイッチが切られ、干渉機器7から輻射ノイズが発せられなくなる。
受信機器5Dは干渉波の発生の終了と干渉波の干渉波電力を検出する(干渉波電力の検出値は信号波や干渉波が受信機器5Dに来ていない場合の受信機器5D周辺の雑音電力の値となる)。受信機器5Dは、送信機器3D宛に干渉波の干渉波電力の検出値を含む干渉波電力通知信号を送信する。
送信機器3Dは受信機器5Dから送信された干渉波電力通知信号を受け取り、干渉波電力通知信号に係る信号波(希望信号波の一例)のRSSIを検出する。そして、送信機器3Dは、新たに送信機器3Dから受信機器5Dへの信号の送信に用いる伝送レート(変更伝送レート)として、複数の伝送レートの中から、希望信号波のRSSIの検出値と受信機器5Dから受け取った干渉波の干渉波電力の検出値とに基づいて、伝送レート#Cを選択する。送信機器3Dは、送信機器3Dから受信機器5Dへの信号の送信に用いる伝送レートを伝送レート#Cに変更する。
送信機器3Dは、変更後の伝送レート#Cを用いて、受信機器5D宛にデータ信号を送信する。
受信機器5Dは自機器宛に送信されたデータ信号を受け取る。そして、受信機器5Dは送信機器3D宛にACK信号を送信し、送信機器3Dは自機器宛に送信されたACK信号を受け取る。
次に、図21の送信機器3Dの構成について図23を用いて説明する。但し、図23は図21の送信機器3Dの構成を示すブロック図である。
送信機器3Dは、図23に示すように、送受信アンテナ31、受信部32、受信フレーム解析部33D、RSSI検出部41、伝送レート選択処理部42、伝送レート制御部34、上位レイヤ処理部35、送信フレーム生成部36、及び送信部37を備える。
受信フレーム解析部33Dは、受信フレームのMACヘッダの内容の解析など主にMACレイヤにおける処理を実行する機能を有する。第5の実施の形態では、受信フレーム解析部33Dは、受信フレームが自機器宛の干渉波電力通知フレームである場合には、干渉波電力通知フレームから干渉波電力の検出値を抽出し、抽出した干渉波電力の検出値を当該干渉波電力通知フレームの送信元のMACアドレスとともに伝送レート選択処理部42へ出力する。また、受信フレーム解析部33Dは自機器宛の干渉波電力通知フレームを受信した旨をRSSI検出部41へ出力する。
干渉波電力通知フレームは、IEEE802.11標準では規定されていない、新たに規定したフレームである。
干渉波電力通知フレームは、MACヘッダ、フレームボディ、及び、FCSからなる。干渉波電力通知フレームのMACヘッダには送信元アドレス(送信元のMACアドレス)及び宛先アドレス(宛先のMACアドレス)が含まれているとともに、干渉波電力通知フレームに割り当てられたタイプ値及びサブタイプ値が含まれる。フレームボディには干渉波電力の検出値を示す情報(干渉波電力情報)が含まれる。
RSSI検出部41は信号波の受信電界強度(RSSI)の検出処理を行う機能を有する。RSSI検出部41は、受信フレーム解析部33Dから受信フレームが自機器宛の干渉波電力通知フレームである旨の通知を受けると、当該受信フレームに係る信号波(希望信号波)のRSSIの検出値を伝送レート選択処理部42へ出力する。
伝送レート選択処理部42は、RSSI検出部41による希望信号波のRSSIの検出値と受信フレーム解析部33Dから受け取る干渉波の干渉波電力の検出値とに基づいて、複数の伝送レートの中から変更伝送レートを選択する。そして、伝送レート選択処理部42は、選択した変更伝送レートを受信フレーム解析部33Dから受け取った干渉波電力通知フレームの送信元のMACアドレスとともに伝送レート制御部34へ出力する。
なお、伝送レート選択処理部42は、例えば、第1から第4の実施の形態で説明した伝送レート選択処理部56、56A、56B、56Cによる伝送レート選択処理において、RSSI検出部54による希望信号波のRSSIの検出値をRSSI検出部41による希望信号波のRSSIの検出値に置き換え、干渉波検出部55による干渉波電力の検出値を干渉波電力通知フレームによって通知された干渉波電力の検出値(受信フレーム解析部335から受け取る干渉波電力の検出値)に置き換えた、伝送レート選択処理を行う。
次に、図21の受信機器5Dの構成について図24を用いて説明する。但し、図24は、図21の受信機器5Dの構成を示すブロック図である。
受信機器5Dは、図24に示すように、送受信アンテナ51、受信部52、受信フレーム解析部53、干渉波検出部55、上位レイヤ処理部57、送信フレーム生成部58D、及び送信部59を備える。
送信フレーム生成部58Dは送信フレーム(データフレームやACKフレーム、干渉波電力通知フレームなど)の生成など主にMACレイヤにおける処理を実行する機能を有する。第5の実施の形態では、送信フレーム生成部58Dは干渉波検出部55から干渉波電力の検出値を受け取った場合に干渉波電力通知フレームの生成を行う。この干渉電力通知フレームのMACヘッダ内には送信元アドレスとして受信機器5DのMACアドレス、及び、宛先アドレスとして通信相手の機器のMACアドレス(例えば、直近に受信したデータフレームの送信元アドレス)が格納されるとともに、タイプ値及びサブタイプ値として干渉波電力通知フレームに割り当てられた値が格納される。また、干渉波電力通知フレームのフレームボディには干渉波検出部55から渡される干渉波電力の検出値が格納される。
次に、図23の送信機器3Dによる伝送レート選択及び変更処理を含む受信処理について図25を用いて説明する。但し、図25は図23の送信機器3Dによる伝送レート選択及び変更処理を含む受信処理のフロー図である。
送信機器3Dの受信部32は受信機器5Dを含む無線通信機器の何れかによって送信された信号波の検出処理を行い、RSSI検出部41は当該信号波のRSSIの検出処理を行う(ステップS501)。ステップS501の信号波の検出処理において信号波が検出されるまで(S502:No)、受信部32はステップS501の信号波の検出処理を継続して行い、RSSI検出部41はステップS501の信号波のRSSIの検出処理を継続して行う。そして、受信部32は、信号波を検出すると(S502:Yes)、受信部32は検出した信号波に対して復調や復号等の所定の処理を行い(ステップS503)、受信フレーム解析部33Dは受信フレームのMACヘッダの内容を解析する(ステップS504)。
受信フレーム解析部33Dは、受信フレームのMACヘッダ内の宛先アドレスに基づいて受信フレームが自機器宛のMACフレームであるか否かを判定する(ステップS505)。受信フレームが自機器宛のMACフレームでない場合には(S505:No)、受信フレーム解析部33Dは受信フレームを破棄する(ステップS506)。
一方、受信フレームが自機器宛のMACフレームである場合には(S505:Yes)、受信フレーム解析部33DはMACヘッダ内のタイプ値及びサブタイプ値に基づいて受信フレームが干渉波電力通知フレームであるか否かを判定する(ステップS507)。受信フレームが干渉波電力通知フレームでない場合には(S507:No)、送信機器3Dは受信フレームの種類に応じた処理を行う(ステップS508)。
一方、受信フレームが干渉波電力通知フレームである場合には(S507:Yes)、受信フレーム解析部33Dは干渉波電力通知フレームから干渉波電力の検出値を抽出する。そして、伝送レート選択処理部42は、干渉波電力通知フレームに係る信号波のRSSIの検出値(ステップS501で検出済み)と抽出した干渉波電力の検出値とに基づいて複数の伝送レートの中から変更伝送レートを選択する(ステップS509)。そして、伝送レート制御部34は、自機器から干渉波電力通知フレームの送信元の機器への信号の送信に用いる伝送レートを、ステップS509において選択された変更伝送レートに変更するように、送信部37に対する制御を行う(ステップS510)。
なお、送信機器3Dによる送信処理の一例として図8のフロー図で説明した送信処理が挙げられる。
次に、図24の受信機器5Dによる受信処理について図26を用いて説明する。但し、図26は図24の受信機器5Dによる受信処理のフロー図である。なお、図26のフロー図は、受信機器5Dが1つの信号を受信する場合の処理フローである。
受信機器5Dの受信部52は送信機器3Dを含む無線通信機器の何れかによって送信された信号波の検出処理を行う(ステップS601)。受信部52は、ステップS601の信号波の検出処理において信号波を検出するまで(S602:No)、ステップS601の信号波の検出処理を継続して行う。そして、受信部52は、信号波を検出すると(S602:Yes)、受信部52は検出した信号波に対して復調や復号等の所定の処理を行い(ステップS603)、受信フレーム解析部53は受信フレームのMACヘッダの内容を解析する(ステップS604)。
受信フレーム解析部53は受信フレームのMACヘッダ内の宛先アドレスに基づいて受信フレームが自機器宛のMACフレームであるか否かを判定する(ステップS605)。受信フレームが自機器宛のMACフレームでない場合には(S605:No)、受信フレーム解析部53は受信フレームを破棄する(ステップS606)。
一方、受信フレームが自機器宛のMACフレームである場合には(S605:Yes)、受信機器5DはACK信号の返信など受信フレームの種類に応じた処理を行う(ステップS607)。
次に、図24の受信機器5Dによる干渉波電力検出及び通知処理について図27を用いて説明する。但し、図27は図24の受信機器5Dによる干渉波電力検出及び通知処理のフロー図である。なお、図27のフロー図は、干渉機器7の1回分の動作に関する受信機器5Dの処理フローである。
干渉波検出部55は干渉波及び干渉波電力の検出処理を行う(ステップS701)。干渉波検出部55は、ステップS701の処理で干渉波の発生の開始を検出するまで(S702:No)、ステップS701の干渉波及び干渉波電力の検出処理を継続して行う。
干渉波の発生の開始が検出されると(S702:Yes)、送信フレーム生成部58Dは干渉波検出部55による干渉波電力の検出値(ステップS701の処理で検出済み)を含む干渉波電力通知フレームを生成する。そして、送信部59は生成された干渉電力通知フレームに対して符号化や変調などの所定の処理を行って送受信アンテナ51から干渉波電力通知フレームに係る信号波を送信する(ステップS703)。
干渉波検出部55は干渉波及び干渉波電力の検出処理を行う(ステップS704)。干渉波検出部55は、ステップS704の処理で干渉波の発生の終了を検出するまで(S705:No)、ステップS704の干渉波及び干渉波電力の検出処理を継続して行う。
干渉波の発生の終了が検出されると(S705:Yes)、送信フレーム生成部58Dは干渉波検出部55による干渉波電力の検出値(ステップS704の処理で検出済み)を含む干渉波電力通知フレームを生成する。そして、送信部59は生成された干渉電力通知フレームに対して符号化や変調などの所定の処理を行って送受信アンテナ51から干渉波電力通知フレームに係る信号波を送信する(ステップS706)。
≪補足(その1)≫
本発明は上記の実施の形態で説明した内容に限定されず、本発明の目的とそれに関連又は付随する目的を達成するためのいかなる形態においても実施可能であり、例えば、以下であってもよい。
(1) 第1から第4の実施の形態では、受信機器5から送信機器3に対して変更伝送レートを通知するために伝送レート変更通知フレームを用いるとして説明したが、これに限定されるものではなく、受信機器5から送信機器3に対して変更伝送レートを通知することができるようなものであればよい。
また、上記第5の実施の形態では、受信機器5から送信機器3に対して干渉波電力の検出値を通知するために干渉波電力通知フレームを用いるとして説明したが、これに限定されるものではなく、受信機器5から送信機器3に対して干渉波電力の検出値を通知することができるようなものであればよい。
(2) 第5の実施の形態では、送信機器3Dは干渉波電力通知フレームに係る信号波のRSSIを検出し、このRSSIの検出値を伝送レート選択処理に用いるとして説明したが、これに限定されるものではない。例えば、送信機器3Dが受信機器5Dから受け取る自機器宛のACKフレームに係る信号波のRSSIを検出し、このRSSIの検出値を伝送レート選択処理に用いるとしてもよい。これは、干渉波の発生中は希望信号波が干渉波の影響を受けてRSSIの検出精度が低下するような場合などに有効である。
(3) 第1から第5の実施の形態では、各伝搬特性テーブルを固定として説明したが、これに限定されるものではなく、例えば運用時における通信結果を基に伝搬特性テーブルを補正するようにしてもよい。
図6において、例えば伝送レートとして5.5Mbpsを用いた無線通信の通信結果が良好な場合には5.5Mbpsから11Mbpsに切り替わるSIRの値が小さくなるように、通信結果が悪い場合には2Mbpsから5.5Mbpsに切り替わるSIRの値が大きくなるように、伝搬特性テーブルの内容を補正する。
図13において、例えば伝送レートとして1Mbpsを用いた無線通信の通信結果が良好な場合には、1MbpsについてRSSIに対するPERの値が小さくなるように、通信結果が悪い場合には1MbpsについてRSSIに対するPERの値が大きくなるように、伝搬特性テーブルの内容を補正する。
図16において、例えば伝送レートとして1Mbpsを用いた無線通信の通信結果が良好な場合には、1MbpsについてRSSIに対する伝送スループットの値が大きくなるように、通信結果が悪い場合には1MbpsについてRSSIに対する伝送スループットの値が小さくなるように、伝搬特性テーブルの内容を補正する。
これによれば、無線通信システムが設置された設置環境に応じたより適切な伝送レートの選択が可能になる。
(4) 第1から第5の実施の形態などにおいて説明した送信機器に対して、一定回数又は一定期間にわたって変更伝送レートを用いた無線通信を行った場合に、PERが予め定めたしきい値を超える場合には、例えば再送時に送信機器から受信機器へ送信する信号の伝送レートを変更するようにしてもよい。
例えば、送信機器から受信機器への信号の送信に用いる伝送レートを、第1の実施の形態では1つ低速な伝送レートに変更し、第2の実施の形態では1つPERの推定値が大きい伝送レートに変更し、第3及び第4の実施の形態では1つ伝送スループットの推定値が小さい伝送レートに変更する。
(5) 第1から第5の実施の形態では、受信機器5又は受信機器5Dが干渉波の発生の終了を検出した場合には受信機器5又は送信機器3Dは希望信号波のRSSIの検出値と干渉波電力の検出値とを用いて再度伝送レート選択処理を行うとした。しかしながら、これに限定されるものではなく、例えば、次のようなものであってもよい。送信機器3、3Dは干渉波の発生の開始前の伝送レートを保持しておく。そして、受信機器5、5Dは干渉波の発生の終了を検出した場合に干渉波の発生前の伝送レートに戻すように送信機器3、3Dに指示する。送信機器3、3Dはこの指示を受けて干渉波の発生の開始の検出前の伝送レートに戻す。または、受信機器5、5Dは干渉波の発生の開始前の伝送レートを保持しておく。そして、受信機器5、5Dは干渉波の発生の終了を検出した場合に保持しておいた干渉波の発生前の伝送レートを変更伝送レートとして送信機器3、3Dに通知する。送信機器3、3Dはこの通知を受けて送信機器3、3Dから受信機器5、5Dへの信号の送信に用いる伝送レートを変更伝送レートに変更する。
(6) 第1から第5の実施の形態などにおいて説明した伝送レートの選択の仕組みは、IEEE802.11b標準などのIEEE802.11標準に限らず、送信機器から受信機器への送信に用いることができる伝送レートが複数あるような場合に適用可能である。
(7) 第1から第5の実施の形態などにおける送信機器及び受信機器の各構成要素は、集積回路であるLSI(Large Scale Integration)で実現してもよい。このとき、各構成要素は、個別に1チップ化されてもよいし、一部もしくは全てを含むように1チップ化されてもよい。また、ここでは、LSIとしたが、集積度の違いにより、IC(Integrated Circuit)、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと呼称されることもある。また、集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路又は汎用プロセサで実現してもよい。FPGA(Field Programmable Gate Array)や、LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセサを利用してもよい。さらに、半導体技術の進歩又は派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然その技術を用いて機能ブロックの集積化を行ってもよい。
(8) 第1から第5の実施の形態などで示した送信機器及び受信機器の動作の手順の少なくとも一部をプログラムに記載し、例えばCPU(Central Processing Unit)がメモリに記憶された当該プログラムを読み出して実行するようにしてもよいし、上記プログラムを記録媒体に保存して頒布等するようにしてもよい。
(9) 第1から第5の実施の形態などにおいて説明した内容を適宜組み合わせるようにしてもよい。
≪補足(その2)≫
実施の形態に係る無線通信システム、送信機、および受信機とその効果についてまとめる。
(1) 第1の無線通信システムは、送信機器と受信機器との間で無線通信を行う無線通信システムであって、前記受信機器は、前記送信機器から送信された希望信号波の受信信号強度を検出する第1検出部と、外部機器から発せられる干渉波及び当該干渉波の干渉波電力を検出する第2検出部と、前記第2検出部が干渉波の発生を検出した場合に、前記希望信号波の受信信号強度の検出値と当該干渉波の干渉波電力の検出値とに基づいて、複数の伝送レートの中から前記送信機器から前記受信機器への信号の送信に用いる伝送レートを選択する伝送レート選択処理部と、前記伝送レート選択処理部により選択された前記伝送レートを前記送信機器から前記受信機器への信号の送信に用いる伝送レートとして前記送信機器に通知する伝送レート通知部と、を備え、前記送信機器は、前記受信機器から前記伝送レートの通知を受けた場合に、当該受信機器への信号の送信に用いる伝送レートを、通知を受けた前記伝送レートに変更する伝送レート制御部を備える。
第1の無線通信システムによれば、受信機器周辺に干渉源が存在するような環境下において受信機器周辺の環境に適した伝送レートの選択を短い時間で行うことが可能になる。
(2) 第2の無線通信システムは、第1の無線通信システムにおいて、前記伝送レート制御部は、前記送信機器から前記受信機器への送信結果に基づき、前記受信機器へ送信する信号の伝送レートを変更する。
第1の無線通信システムによれば、伝送レートが有する対干渉特性が異なるため、別の伝送レートを用いて信号を送信することによって受信エラーの改善が図られる。
(3) 第1の受信機器は、送信機器と無線通信を行う無線通信部と、前記送信機器から送信された希望信号波の受信信号強度を検出する第1検出部と、外部機器から発せられる干渉波及び当該干渉波の干渉波電力を検出する第2検出部と、前記第2検出部が干渉波の発生を検出した場合に、前記希望信号波の受信信号強度の検出値と当該干渉波の干渉波電力の検出値とに基づいて、複数の伝送レートの中から前記送信機器から前記受信機器への信号の送信に用いる伝送レートを選択する伝送レート選択処理部と、前記伝送レート選択処理部により選択された前記伝送レートを前記送信機器から前記受信機器への信号の送信に用いる伝送レートとして前記送信機器に通知する伝送レート通知部と、を備える。
第1の受信機器によれば、受信機器周辺に干渉源が存在するような環境下において受信機器周辺の環境に適した伝送レートの選択を短い時間で行うことが可能になる。
(4) 第2の受信機器は、第1の受信機器において、前記伝送レート選択処理部は、希望信号波の受信信号強度と干渉波の干渉波電力との比率と伝送レートとの関係を示す関係情報を記憶する記憶部と、前記第2検出部が干渉波の発生を検出した場合に、前記希望信号波の受信信号強度の検出値と当該干渉波の干渉波電力の検出値との比率を算出する比率算出部と、前記記憶部に記憶されている前記関係情報と前記比率の算出値とに基づいて、前記送信機器から前記受信機器への信号の送信に用いる伝送レートの選択を行う伝送レート選択部と、を備える。
第2の受信機器によれば、希望信号波の受信信号強度と干渉波の干渉波電力との比率と伝送レートとの関係を示す関係情報を伝送レートの選択に利用するため、受信機器周辺の環境に適した伝送レートの選択を短い時間で行うことが可能になる。
(5) 第3の受信機器は、第1の受信機器において、前記伝送レート選択処理部は、前記複数の伝送レートの夫々について、希望信号波の受信信号強度と干渉波の干渉波電力と受信誤り率との関係を示す関係情報を記憶する記憶部と、前記第2検出部が干渉波の発生を検出した場合に、前記複数の伝送レートの夫々について、当該伝送レートを前記送信機器から前記受信機器への信号の送信に用いた場合における受信誤り率の推定を、前記記憶部に記憶されている前記関係情報と前記希望信号波の受信信号強度の検出値と当該干渉波の干渉波電力の検出値とに基づいて行う受信誤り率推定部と、前記受信誤り率推定部により推定された前記受信誤り率の推定値が最も小さい前記伝送レートを、前記送信機器から前記受信機器への信号の送信に用いる伝送レートとして選択する伝送レート選択部と、を備える。
第3の受信機器によれば、複数の伝送レートの夫々についての希望信号波の受信信号強度と干渉波の干渉波電力と受信誤り率との関係を示す関係情報を伝送レートの選択に利用するため、受信機器周辺の環境に適した伝送レートの選択を短い時間で行うことが可能になる。
(6) 第4の受信機器は、第1の受信機器において、前記伝送レート選択処理部は、前記複数の伝送レートの夫々について、希望信号波の受信信号強度と干渉波の干渉波電力と伝送スループットとの関係を示す関係情報を記憶する記憶部と、前記第2検出部が干渉波の発生を検出した場合に、前記複数の伝送レートの夫々について、当該伝送レートを前記送信機器から前記受信機器への信号の送信に用いた場合における伝送スループットの推定を、前記記憶部に記憶されている前記関係情報と前記希望信号波の受信信号強度の検出値と当該干渉波の干渉波電力の検出値とに基づいて行う伝送スループット推定部と、前記伝送スループット推定部により推定された前記伝送スループットの推定値が最も大きい前記伝送レートを、前記送信機器から前記受信機器への信号の送信に用いる伝送レートとして選択する伝送レート選択部と、を備える。
第4の受信機器によれば、複数の伝送レートの夫々についての希望信号波の受信信号強度と干渉波の干渉波電力と伝送スループットとの関係を示す関係情報を伝送レートの選択に利用するため、受信機器周辺の環境に適した伝送レートの選択を短い時間で行うことが可能になる。
(7) 第5の受信機器は、第1の受信機器において、前記伝送レート選択処理部は、前記複数の伝送レートの夫々について、希望信号波の受信信号強度と干渉波の干渉波電力と受信誤り率との関係を示す関係情報を記憶する記憶部と、前記第2検出部が干渉波の発生を検出した場合に、前記複数の伝送レートの夫々について、当該伝送レートを前記送信機器から前記受信機器への信号の送信に用いた場合における受信誤り率の推定を、前記記憶部に記憶されている前記関係情報と前記希望信号波の受信信号強度の検出値と当該干渉波の干渉波電力の検出値とに基づいて行う受信誤り率推定部と、前記複数の伝送レートの夫々について、前記受信誤り率推定部による前記受信誤り率の推定値に基づいて伝送スループットを推定する伝送スループット推定部と、前記伝送スループット推定部により推定された前記伝送スループットの推定値が最も大きい前記伝送レートを、前記送信機器から前記受信機器への信号の送信に用いる伝送レートとして選択する伝送レート選択部と、を備える。
第5の受信機器によれば、複数の伝送レートの夫々についての希望信号波の受信信号強度と干渉波の干渉波電力と受信誤り率との関係を示す関係情報を伝送レートの選択に利用するため、受信機器周辺の環境に適した伝送レートの選択を短い時間で行うことが可能になる。
(8) 第6の受信機器は、第1から第5の受信機器の何れかにおいて、前記伝送レート選択処理部は、前記第2検出部が前記干渉波の発生を検出した後に当該干渉波を検出しなくなった場合に、複数の伝送レートの中から前記送信機器から前記受信機器への信号の送信に用いる伝送レートを選択する。
第6の受信機器によれば、干渉波が存在しなくなった後、干渉波が存在しない場合に適した伝送レートの選択を短時間で行うことが可能になる。
(9) 第7の受信機器は、第1から第5の受信機器の何れかにおいて、前記伝送レート通知部は、前記第2検出部が前記干渉波の発生を検出した後に当該干渉波を検出しなくなった場合に、当該干渉波の発生の検出前の伝送レートに戻すように前記送信機器に通知し、又は、当該干渉波の発生の検出前の伝送レートを前記送信機器から前記受信機器への信号の送信に用いる伝送レートとして前記送信機器に通知する。
第7の受信機器によれば、干渉波が存在しなくなった後、干渉波が存在しない場合に適した伝送レートへの送信機器における変更を短時間で行うことが可能になる。
(10) 第8の受信機器は、第1から第7の受信機器の何れかにおいて、前記無線通信はIEEE802.11標準規格に規定された無線通信である。
(11) 第9の受信機器は、第1から第8の受信機器の何れかにおいて、前記複数の伝送レートは、IEEE802.11標準規格で規定された複数の伝送レート又はMCS(Modulation and Coding Scheme)である。
(12) 第10の受信機器は、第1から第9の受信機器の何れかにおいて、前記第2検出部は、電子レンジである前記外部機器から発せられる輻射ノイズを干渉波として検出する。
(13) 第1の伝送レート制御方法は、送信機器と無線通信を行う受信機器において行われる伝送レート制御方法であって、前記送信機器から送信された希望信号波の受信信号強度を検出する第1検出ステップと、外部機器から発せられる干渉波及び当該干渉波の干渉波電力を検出する第2検出ステップと、前記第2検出ステップにおいて干渉波の発生が検出された場合に、前記希望信号波の受信信号強度の検出値と当該干渉波の干渉波電力の検出値とに基づいて、複数の伝送レートの中から前記送信機器から前記受信機器への信号の送信に用いる伝送レートを選択する伝送レート選択処理ステップと、前記伝送レート選択処理ステップにおいて選択された前記伝送レートを前記送信機器から前記受信機器への信号の送信に用いる伝送レートとして前記送信機器に通知する伝送レート通知ステップと、を有する。
第1の伝送レート制御方法によれば、受信機器周辺に干渉源が存在するような環境下において受信機器周辺の環境に適した伝送レートの選択を短い時間で行うことが可能になる。
(14) 第3の無線通信システムは、送信機器と受信機器との間で無線通信を行う無線通信システムであって、前記受信機器は、外部機器から発せられる干渉波及び当該干渉波の干渉波電力を検出する第1検出部と、前記第1検出部が干渉波の発生を検出した場合に当該干渉波の干渉波電力の検出値を前記送信機器に通知する干渉波電力通知部と、を備え、前記送信機器は、前記受信機器から送信された希望信号波の受信信号強度を検出する第2検出部と、前記受信機器による前記干渉波の干渉波電力の検出値を当該受信機器から受信する干渉波電力受信部と、前記干渉波電力受信部が前記受信機器から前記干渉波の干渉波電力の検出値を受信した場合に、前記希望信号波の受信信号強度の検出値と当該干渉波の干渉波電力の検出値とに基づいて、複数の伝送レートの中から前記送信機器から前記受信機器への信号の送信に用いる伝送レートを選択する伝送レート選択処理部と、前記送信機器から前記受信機器への信号の送信に用いる伝送レートを前記伝送レート選択処理部により選択された前記伝送レートに変更する伝送レート制御部と、を備える。
第3の無線通信システムによれば、受信機器周辺に干渉源が存在するような環境下において受信機器周辺の環境に適した伝送レートの選択を短い時間で行うことが可能になる。
(15) 第1の送信機器は、受信機器と無線通信を行う送信機器であって、前記受信機器から送信された希望信号波の受信信号強度を検出する検出部と、前記受信機器による干渉波の干渉波電力の検出値を当該受信機器から受信する干渉波電力受信部と、前記干渉波電力受信部が前記受信機器から前記干渉波の干渉波電力の検出値を受信した場合に、前記希望信号波の受信信号強度の検出値と当該干渉波の干渉波電力の検出値とに基づいて、複数の伝送レートの中から前記送信機器から前記受信機器への信号の送信に用いる伝送レートを選択する伝送レート選択処理部と、前記送信機器から前記受信機器への信号の送信に用いる伝送レートを前記伝送レート選択処理部により選択された前記伝送レートに変更する伝送レート制御部と、を備える。
第1の送信機器によれば、受信機器周辺に干渉源が存在するような環境下において受信機器周辺の環境に適した伝送レートの選択を短い時間で行うことが可能になる。
(16) 第2の伝送レート制御方法は、受信機器と無線通信を行う送信機器において行われる伝送レート制御方法であって、前記受信機器から送信された希望信号波の受信信号強度を検出する検出ステップと、前記受信機器による干渉波の干渉波電力の検出値を当該受信機器から受信する干渉波電力受信ステップと、前記干渉波電力受信ステップにおいて前記受信機器から前記干渉波の干渉波電力の検出値が受信された場合に、前記希望信号波の受信信号強度の検出値と当該干渉波の干渉波電力の検出値とに基づいて、複数の伝送レートの中から前記送信機器から前記受信機器への信号の送信に用いる伝送レートを選択する伝送レート選択処理ステップと、前記送信機器から前記受信機器への信号の送信に用いる伝送レートを前記伝送レート選択処理部により選択された前記伝送レートに変更する伝送レート制御ステップと、を有する。
第1の伝送レート制御方法によれば、受信機器周辺に干渉源が存在するような環境下において受信機器周辺の環境に適した伝送レートの選択を短い時間で行うことが可能になる。
本発明は、干渉機器が存在する環境下における、送信機器から受信機器へ信号を伝送する際に用いる伝送レートの制御に利用することができる。
1、1D 無線通信機器
3、3D 送信機器
5、5D 受信機器
7 干渉機器
31 送受信アンテナ
32 受信部
33、33D 受信フレーム解析部
34 伝送レート制御部
35 上位レイヤ処理部
36 送信フレーム生成部
37 送信部
41 RSSI検出部
42 伝送レート選択処理部
51 送受信アンテナ
52 受信部
53 受信フレーム解析部
54 RSSI検出部
55 干渉波検出部
56 伝送レート選択処理部
57 上位レイヤ処理部
58、58D 送信フレーム生成部
59 送信部
101 伝搬特性テーブル記憶部
103 SIR算出部
105 伝送レート選択部
56A 伝送レート選択処理部
131 伝搬特性テーブル記憶部
133 PER推定部
135 伝送レート選択部
56B 伝送レート選択処理部
151 伝搬特性テーブル記憶部
153 伝送スループット推定部
155 伝送レート選択部
56C 伝送レート選択処理部
171 伝送スループット推定部

Claims (16)

  1. 送信機器と受信機器との間で無線通信を行う無線通信システムであって、
    前記受信機器は、
    前記送信機器から送信された希望信号波の受信信号強度を検出する第1検出部と、
    外部機器から発せられる干渉波及び当該干渉波の干渉波電力を検出する第2検出部と、
    前記第2検出部が干渉波の発生を検出した場合に、前記希望信号波の受信信号強度の検出値と当該干渉波の干渉波電力の検出値とに基づいて、複数の伝送レートの中から前記送信機器から前記受信機器への信号の送信に用いる伝送レートを選択する伝送レート選択処理部と、
    前記伝送レート選択処理部により選択された前記伝送レートを前記送信機器から前記受信機器への信号の送信に用いる伝送レートとして前記送信機器に通知する伝送レート通知部と、を備え、
    前記送信機器は、
    前記受信機器から前記伝送レートの通知を受けた場合に、当該受信機器への信号の送信に用いる伝送レートを、通知を受けた前記伝送レートに変更する伝送レート制御部を備える
    無線通信システム。
  2. 前記伝送レート制御部は、前記送信機器から前記受信機器への送信結果に基づき、前記受信機器へ送信する信号の伝送レートを変更する
    請求項1記載の無線通信システム。
  3. 送信機器と無線通信を行う無線通信部と、
    前記送信機器から送信された希望信号波の受信信号強度を検出する第1検出部と、
    外部機器から発せられる干渉波及び当該干渉波の干渉波電力を検出する第2検出部と、
    前記第2検出部が干渉波の発生を検出した場合に、前記希望信号波の受信信号強度の検出値と当該干渉波の干渉波電力の検出値とに基づいて、複数の伝送レートの中から前記送信機器から前記受信機器への信号の送信に用いる伝送レートを選択する伝送レート選択処理部と、
    前記伝送レート選択処理部により選択された前記伝送レートを前記送信機器から前記受信機器への信号の送信に用いる伝送レートとして前記送信機器に通知する伝送レート通知部と、
    を備える受信機器。
  4. 前記伝送レート選択処理部は、
    希望信号波の受信信号強度と干渉波の干渉波電力との比率と伝送レートとの関係を示す関係情報を記憶する記憶部と、
    前記第2検出部が干渉波の発生を検出した場合に、前記希望信号波の受信信号強度の検出値と当該干渉波の干渉波電力の検出値との比率を算出する比率算出部と、
    前記記憶部に記憶されている前記関係情報と前記比率の算出値とに基づいて、前記送信機器から前記受信機器への信号の送信に用いる伝送レートの選択を行う伝送レート選択部と、
    を備える請求項3記載の受信機器。
  5. 前記伝送レート選択処理部は、
    前記複数の伝送レートの夫々について、希望信号波の受信信号強度と干渉波の干渉波電力と受信誤り率との関係を示す関係情報を記憶する記憶部と、
    前記第2検出部が干渉波の発生を検出した場合に、前記複数の伝送レートの夫々について、当該伝送レートを前記送信機器から前記受信機器への信号の送信に用いた場合における受信誤り率の推定を、前記記憶部に記憶されている前記関係情報と前記希望信号波の受信信号強度の検出値と当該干渉波の干渉波電力の検出値とに基づいて行う受信誤り率推定部と、
    前記受信誤り率推定部により推定された前記受信誤り率の推定値が最も小さい前記伝送レートを、前記送信機器から前記受信機器への信号の送信に用いる伝送レートとして選択する伝送レート選択部と、
    を備える請求項3記載の受信機器。
  6. 前記伝送レート選択処理部は、
    前記複数の伝送レートの夫々について、希望信号波の受信信号強度と干渉波の干渉波電力と伝送スループットとの関係を示す関係情報を記憶する記憶部と、
    前記第2検出部が干渉波の発生を検出した場合に、前記複数の伝送レートの夫々について、当該伝送レートを前記送信機器から前記受信機器への信号の送信に用いた場合における伝送スループットの推定を、前記記憶部に記憶されている前記関係情報と前記希望信号波の受信信号強度の検出値と当該干渉波の干渉波電力の検出値とに基づいて行う伝送スループット推定部と、
    前記伝送スループット推定部により推定された前記伝送スループットの推定値が最も大きい前記伝送レートを、前記送信機器から前記受信機器への信号の送信に用いる伝送レートとして選択する伝送レート選択部と、
    を備える請求項3記載の受信機器。
  7. 前記伝送レート選択処理部は、
    前記複数の伝送レートの夫々について、希望信号波の受信信号強度と干渉波の干渉波電力と受信誤り率との関係を示す関係情報を記憶する記憶部と、
    前記第2検出部が干渉波の発生を検出した場合に、前記複数の伝送レートの夫々について、当該伝送レートを前記送信機器から前記受信機器への信号の送信に用いた場合における受信誤り率の推定を、前記記憶部に記憶されている前記関係情報と前記希望信号波の受信信号強度の検出値と当該干渉波の干渉波電力の検出値とに基づいて行う受信誤り率推定部と、
    前記複数の伝送レートの夫々について、前記受信誤り率推定部による前記受信誤り率の推定値に基づいて伝送スループットを推定する伝送スループット推定部と、
    前記伝送スループット推定部により推定された前記伝送スループットの推定値が最も大きい前記伝送レートを、前記送信機器から前記受信機器への信号の送信に用いる伝送レートとして選択する伝送レート選択部と、
    を備える請求項3記載の受信機器。
  8. 前記伝送レート選択処理部は、
    前記第2検出部が前記干渉波の発生を検出した後に当該干渉波を検出しなくなった場合に、複数の伝送レートの中から前記送信機器から前記受信機器への信号の送信に用いる伝送レートを選択する
    請求項3から請求項7の何れかに記載の受信機器。
  9. 前記伝送レート通知部は、
    前記第2検出部が前記干渉波の発生を検出した後に当該干渉波を検出しなくなった場合に、当該干渉波の発生の検出前の伝送レートに戻すように前記送信機器に通知し、又は、当該干渉波の発生の検出前の伝送レートを前記送信機器から前記受信機器への信号の送信に用いる伝送レートとして前記送信機器に通知する
    請求項3から請求項7の何れかに記載の受信機器。
  10. 前記無線通信はIEEE802.11標準規格に規定された無線通信である
    請求項3から請求項9の何れかに記載の受信機器。
  11. 前記複数の伝送レートは、IEEE802.11標準規格で規定された複数の伝送レート又はMCS(Modulation and Coding Scheme)である
    請求項3から請求項10の何れかに記載の受信機器。
  12. 前記第2検出部は、電子レンジである前記外部機器から発せられる輻射ノイズを干渉波として検出する
    請求項3から請求項11の何れかに記載の受信機器。
  13. 送信機器と無線通信を行う受信機器において行われる伝送レート制御方法であって、
    前記送信機器から送信された希望信号波の受信信号強度を検出する第1検出ステップと、
    外部機器から発せられる干渉波及び当該干渉波の干渉波電力を検出する第2検出ステップと、
    前記第2検出ステップにおいて干渉波の発生が検出された場合に、前記希望信号波の受信信号強度の検出値と当該干渉波の干渉波電力の検出値とに基づいて、複数の伝送レートの中から前記送信機器から前記受信機器への信号の送信に用いる伝送レートを選択する伝送レート選択処理ステップと、
    前記伝送レート選択処理ステップにおいて選択された前記伝送レートを前記送信機器から前記受信機器への信号の送信に用いる伝送レートとして前記送信機器に通知する伝送レート通知ステップと、
    を有する伝送レート制御方法。
  14. 送信機器と受信機器との間で無線通信を行う無線通信システムであって、
    前記受信機器は、
    外部機器から発せられる干渉波及び当該干渉波の干渉波電力を検出する第1検出部と、
    前記第1検出部が干渉波の発生を検出した場合に当該干渉波の干渉波電力の検出値を前記送信機器に通知する干渉波電力通知部と、
    を備え、
    前記送信機器は、
    前記受信機器から送信された希望信号波の受信信号強度を検出する第2検出部と、
    前記受信機器による前記干渉波の干渉波電力の検出値を当該受信機器から受信する干渉波電力受信部と、
    前記干渉波電力受信部が前記受信機器から前記干渉波の干渉波電力の検出値を受信した場合に、前記希望信号波の受信信号強度の検出値と当該干渉波の干渉波電力の検出値とに基づいて、複数の伝送レートの中から前記送信機器から前記受信機器への信号の送信に用いる伝送レートを選択する伝送レート選択処理部と、
    前記送信機器から前記受信機器への信号の送信に用いる伝送レートを前記伝送レート選択処理部により選択された前記伝送レートに変更する伝送レート制御部と、
    を備える
    無線通信システム。
  15. 受信機器と無線通信を行う送信機器であって、
    前記受信機器から送信された希望信号波の受信信号強度を検出する検出部と、
    前記受信機器による干渉波の干渉波電力の検出値を当該受信機器から受信する干渉波電力受信部と、
    前記干渉波電力受信部が前記受信機器から前記干渉波の干渉波電力の検出値を受信した場合に、前記希望信号波の受信信号強度の検出値と当該干渉波の干渉波電力の検出値とに基づいて、複数の伝送レートの中から前記送信機器から前記受信機器への信号の送信に用いる伝送レートを選択する伝送レート選択処理部と、
    前記送信機器から前記受信機器への信号の送信に用いる伝送レートを前記伝送レート選択処理部により選択された前記伝送レートに変更する伝送レート制御部と、
    を備える送信機器。
  16. 受信機器と無線通信を行う送信機器において行われる伝送レート制御方法であって、
    前記受信機器から送信された希望信号波の受信信号強度を検出する検出ステップと、
    前記受信機器による干渉波の干渉波電力の検出値を当該受信機器から受信する干渉波電力受信ステップと、
    前記干渉波電力受信ステップにおいて前記受信機器から前記干渉波の干渉波電力の検出値が受信された場合に、前記希望信号波の受信信号強度の検出値と当該干渉波の干渉波電力の検出値とに基づいて、複数の伝送レートの中から前記送信機器から前記受信機器への信号の送信に用いる伝送レートを選択する伝送レート選択処理ステップと、
    前記送信機器から前記受信機器への信号の送信に用いる伝送レートを前記伝送レート選択処理部により選択された前記伝送レートに変更する伝送レート制御ステップと、
    を有する伝送レート制御方法。
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