JP2015090319A - パフォーマンス情報算出方法及び測位用衛星信号受信機 - Google Patents
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Abstract
【課題】パフォーマンス情報の計測誤差を低減しつつ、消費電力の低減を実現すること。【解決手段】GPS受信機10は、RF受信回路部14及びベースバンド処理回路部16を、GPS衛星信号の受信動作を行うON期間と受信動作を行わないOFF期間とを繰り返すように間欠駆動させるが、その間欠駆動パターンは、位置算出の動作周期である単位期間において、複数のON期間及び複数のOFF期間を均等配置して設定される。【選択図】図4
Description
本発明は、受信した測位用衛星信号に基づいてパフォーマンス情報を算出するパフォーマンス情報算出方法等に関する。
GPS(Global Positioning System)受信機に代表される測位用受信機が搭載された携帯型電子機器が普及している。測位用受信機は、測位用衛星信号を受信して位置や速度等の情報を計測・出力するが、長時間の計測を可能とするため、消費電力の低減が求められている。例えば特許文献1には、測位用衛星信号の受信動作を間欠的に行うことで、消費電力を低減させる技術が開示されている。
測位用受信機が搭載された携帯型電子機器の例として、ランニングやウォーキングに用いられる、いわゆるランナーズウォッチが知られている。ランナーズウォッチは、走行又は歩行時の位置や速度の他、移動累積距離やピッチ等を含めた情報(以下、包括して「パフォーマンス情報」という)を算出する。しかし、ランナーズウォッチは、ユーザーの主に腕や手首に装着して使用されるため、受信動作を間欠的に行う従来の手法では、歩行や走行の際のユーザーの腕振り動作が原因と思われるパフォーマンス情報の計測誤差が発生し得ることが分かった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ユーザーの腕や手首といった身体に装着される場合であっても、パフォーマンス情報の計測誤差を低減しつつ、消費電力の低減を実現することである。
上記課題を解決するための第1の形態は、所定の出力時間間隔の間に散在させた複数のON期間及び複数のOFF期間のうち、前記複数のON期間に測位用衛星信号を受信して複数の受信データを取得することと、前記出力時間間隔の間に取得した複数の受信データに基づいてパフォーマンス情報を算出して、前記出力時間間隔で出力することと、を含むパフォーマンス情報算出方法である。
また、他の形態として、所定の出力時間間隔の間に散在させた複数のON期間及び複数のOFF期間のうち、前記複数のON期間に測位用衛星信号を受信して複数の受信データを取得する制御を行う受信制御部と、前記出力時間間隔の間に取得した前記複数の受信データに基づいてパフォーマンス情報を算出する算出部と、前記パフォーマンス情報を前記出力時間間隔で出力する出力部と、を備えた測位用衛星信号受信機を構成することとしてもよい。
この第1の形態等によれば、ユーザーの身体に装着される場合であっても、パフォーマンス情報の計測誤差を低減しつつ、消費電力を低減することができる。すなわち、パフォーマンス情報の出力時間間隔の間に、測位用衛星信号を受信するON期間とOFF期間とを存在させることで、消費電力の低減が図れる。また、その出力時間間隔の間に複数のON期間及び複数のOFF期間を散在させることで、測位用衛星信号受信機がユーザーの身体に装着される場合のパフォーマンス情報の計測誤差が低減される。つまり、測位用衛星信号受信機を身体に装着したユーザーの動作によって当該受信機と測位用衛星との相対速度が変動し、この変動によって測位用衛星信号の受信周波数に変動が生じる。しかし、出力時間間隔の間に複数回の測位用衛星信号の受信を行うことで、受信周波数の変動が相殺され、その結果、受信周波数を用いたパフォーマンス情報の計測誤差が低減される。
また、第2の形態として、前記受信することは、前記出力時間間隔の中央時刻から前後対称に前記ON期間を配置させることを含む、パフォーマンス情報算出方法を構成しても良い。
この第2の形態によれば、出力時間間隔の中央時刻から前後対称に複数のON期間が配置される。これにより、出力時間間隔における複数のON期間の平均時刻が、当該出力時間間隔の中央時刻となる。
また、第3の形態として、前記パフォーマンス情報を算出することは、前記出力時間間隔の間の各前記ON期間に受信した前記測位用衛星信号のメジャメント情報を平均することと、前記平均したメジャメント情報を用いて前記パフォーマンス情報を算出することと、を含む、パフォーマンス情報算出方法を構成しても良い。
この第3の形態によれば、出力時間間隔において平均したメジャメント情報に係る時刻が、当該出力時間間隔の中央時刻となる。これにより、出力時間間隔の間におけるON期間の数や長さが変更されたとしても、それぞれのメジャメント時刻の間隔は等しく出力時間間隔となる。
また、第4の形態として、前記出力時間間隔の間の前記ON期間の数、及び、各前記ON期間の長さのうちの何れかを変更すること、を更に含むパフォーマンス情報算出方法を構成しても良い。
この第4の形態によれば、出力時間間隔の間のON時間の数、及び、ON期間の長さのうちの何れかを変更することができる。
また、第5の形態として、前記変更することは、前記測位用衛星信号の受信信号強度に基づいて変更することを含む、パフォーマンス情報算出方法を構成しても良い。
この第5の形態によれば、出力時間間隔の間のON時間の数や長さは、測位用衛星信号の受信強度に基づいて変更することができる。例えば、信号強度が強いほど、ON期間の数を少なくしたり、或いは、長さを短くすることができる。
また、第6の形態として、前記測位用衛星信号に搬送されている航法メッセージの所定のデータ部分を受信中であるか否かを判定することを更に含み、前記取得することを、前記所定のデータ部分を受信中でないと判定した場合に実行する、パフォーマンス情報算出方法を構成しても良い。
この第6の形態によれば、上記の受信データを取得することを、測位用衛星信号に搬送されている航法メッセージの所定のデータ部分を受信中か否かに応じて実行することができる。例えば、GPSの場合、GPS衛星の軌道情報であるエフェメリスを受信中でない場合に、複数のON期間に受信データを取得することができる。
また、第7の形態として、ユーザーの歩行又は走行時の演算モード(以下「運動移動モード」という)を含み、前記取得することを、前記運動移動モードの場合に実行する、パフォーマンス情報算出方法を構成しても良い。
この第7の形態によれば、ユーザーの歩行又は走行時の演算モードである運動移動モードの場合に、パフォーマンス情報の出力時間間隔の間の複数のON期間に測位用衛星信号を受信することができる。これにより、歩行又は走行時のユーザーの腕振り動作に起因する、パフォーマンス情報の計測誤差を低減させることができる。
以下、図面を参照して、本発明の好適な実施形態の一例について説明する。但し、本発明を適用可能な実施形態が以下説明する実施形態に限定されるわけではないことは勿論である。
[全体構成]
図1は、本実施形態における携帯型電子機器1の構成図である。この携帯型電子機器1は、ユーザーの身体に装着或いは携帯して使用される小型の電子機器であり、例えば、ランナーズウォッチと呼ばれる腕時計タイプのウェアラブルコンピュータ等によって実現される。勿論、腕以外の例えば足首など、四肢の何れかに装着する構成としてもよいが、本実施形態では、腕に装着することとして説明する。
図1は、本実施形態における携帯型電子機器1の構成図である。この携帯型電子機器1は、ユーザーの身体に装着或いは携帯して使用される小型の電子機器であり、例えば、ランナーズウォッチと呼ばれる腕時計タイプのウェアラブルコンピュータ等によって実現される。勿論、腕以外の例えば足首など、四肢の何れかに装着する構成としてもよいが、本実施形態では、腕に装着することとして説明する。
図1によれば、携帯型電子機器1は、GPSアンテナ12と、GPS受信機10と、電源部20と、メイン処理部30と、操作部32と、表示部34と、音出力部36と、時計部38と、メイン記憶部40とを備えて構成される。
GPSアンテナ12は、GPS衛星から発信されているGPS衛星信号を含むRF(Radio Frequency)信号を受信するアンテナである。
GPS受信機10は、測位用衛星であるGPS衛星から送信されている測位用衛星信号であるGPS衛星信号を受信し、受信したGPS衛星信号に重畳して搬送されているGPS衛星の軌道情報(エフェメリスやアルマナック)等の航法メッセージに基づいて、GPS受信機10の位置や速度の他、携帯型電子機器1を装着しているユーザーの移動累積距離やピッチといったパフォーマンス情報を算出する測位用衛星信号受信機である。また、GPS受信機10は、RF受信回路部14と、ベースバンド処理回路部16とを備えて構成される。なお、RF受信回路部14と、ベースバンド処理回路部16とは、それぞれ別のLSI(Large Scale Integration)として製造することも、1チップとして製造することも可能である。
RF受信回路部14は、GPSアンテナ12によって受信されたRF信号を中間周波数の信号(IF(Intermediate Frequency)信号)にダウンコンバートし、増幅等した後、デジタル信号に変換して出力する。
ベースバンド処理回路部16は、RF受信回路部14による受信信号のデータを用いてGPS衛星信号を捕捉・追尾し、捕捉したGPS衛星信号から取り出した時刻情報や衛星軌道情報等を用いて、GPS受信機10(携帯型電子機器1)の位置や時計誤差を算出する。
電源部20は、ベースバンド処理回路部16による電源制御信号に従って、GPS受信機10の各部(RF受信回路部14、及び、ベースバンド処理回路部16)への電源供給を行う。
メイン処理部30は、メイン記憶部40に記憶されたシステムプログラム等の各種プログラムに従って、携帯型電子機器1の各部を統括的に制御するプロセッサーであり、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサーを有して構成される。メイン処理部30は、ベースバンド処理回路部20から取得した位置座標をもとに、表示部34に走行距離等を表示させたり、音出力部36にペース音等を出力させたりする。
操作部32は、タッチパネルやボタンスイッチ等で構成される入力装置であり、ユーザーの操作に応じた操作信号をメイン処理部30に出力する。表示部34は、LCD等で構成される表示装置であり、メイン処理部30からの表示信号に基づく各種表示を行う。音出力部36は、スピーカー等で構成される音出力装置であり、メイン処理部30からの音信号に基づく各種音声出力を行う。表示部34又は音出力部36は、パフォーマンス情報を出力する出力部に相当する。時計部38は、内部時計であり、水晶発振器等を有する発振回路によって構成され、現在時刻や、指定タイミングからの経過時間等を計時する。
メイン記憶部40は、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)等で構成される記憶装置であり、メイン処理部30が携帯型電子機器1の各部を統括的に制御するためのシステムプログラムや、携帯型電子機器1の各種機能を実現するためのプログラムやデータを記憶するとともに、メイン処理部30の作業領域として用いられ、メイン処理部30の演算結果や、操作部32からの操作データ等を一時的に格納する。
[原理]
本実施形態において、GPS受信機10は、RF受信回路部14及びベースバンド処理回路部16を間欠駆動させることで省電力を実現している。図2は、GPS受信機10における間欠駆動の概要を示す図である。図2では、上側にベースバンド処理回路部16(BB)の動作状態を示し、下側にRF受信回路部14(RF)の動作状態を示している。
本実施形態において、GPS受信機10は、RF受信回路部14及びベースバンド処理回路部16を間欠駆動させることで省電力を実現している。図2は、GPS受信機10における間欠駆動の概要を示す図である。図2では、上側にベースバンド処理回路部16(BB)の動作状態を示し、下側にRF受信回路部14(RF)の動作状態を示している。
図2に示すように、RF受信回路部14及びベースバンド処理回路部16が互いに同期するように、パフォーマンス情報(例えば位置情報)の出力時間間隔(所定の間隔、例えば、1秒)を単位期間として、動作状態がON状態の期間(ON期間)とOFF状態の期間(OFF期間)とを所定周期で繰り返す、いわゆるデューティ制御が行われる。
RF受信回路部14のON状態とは、RF受信回路部14に対して電源部20からの電源供給がなされている動作状態であり、GPSアンテナ12で受信されたRF信号を増幅したり、中間周波数の信号(IF信号)にダウンコンバートしたり、不要な周波数帯域成分をカットしたり、アナログ信号である受信信号をデジタル信号に変換したりといった回路動作(受信動作)を行っている。また、OFF状態とは、電源部20からRF受信回路部14への電源供給がなされていない動作状態であり、上述の回路動作を行っていない。なお、OFF状態は、RF受信回路部14のうち一部へ電源供給を行い、他の部分には電源供給がなされていない状態であっても良い。
ベースバンド処理回路部16のON状態とは、GPS衛星信号の捕捉処理や位置算出処理、間欠駆動制御に係る処理を行う動作状態である。また、OFF状態とは、捕捉処理や位置算出処理を行わず(動作の休止)、間欠駆動制御に係る処理を行う動作状態であり、いわゆるスリープ状態と言うこともできる。なお、OFF状態では、ON状態に比較して動作クロックを低減させても良い。
デューティ比は、単位期間(位置算出の動作周期)に対するON期間の割合を表す。例えば、デューティ比が40%ならば、単位期間である1秒のうち、400ミリ秒がON期間、残りの600ミリ秒がOFF期間となる。
間欠駆動のデューティ比は、受信状況に応じて変更される。受信状況は、本実施形態では受信信号強度とするが、DOP(Dilution Of Precision)値等の他の要素を追加或いは代替することとしても良い。本実施形態では、受信信号強度が強いほど、デューティ比が小さくなるように変更する。
図3は、間欠駆動のデューティ比の一例である。図3では、上から順に、ディーティ比が、(a)40%、(b)56%、(c)64%、の場合を示している。図3に一例を示すような、単位期間におけるON期間とOFF期間との時間的な配置のパターンを、以下、間欠駆動パターンと呼ぶ。また、後述の図4と対比して、図3のような単位期間内のON期間が単一の場合の間欠駆動バータンを、単一間欠駆動パターンと呼ぶ。従来の間欠駆動パターンといえる。
また、携帯型電子機器1に設定されている動作モードが運動移動モード(歩行又は走行時のモード)である場合、図4に示すように、単位期間において複数のON期間が散在するような間欠駆動パターンが用いられる。図4では、上から順に、デューティ比が、(a)40%、(d)56%(c)64%、の場合の間欠駆動パターンを示している。このように、単位期間において複数のON期間が散在する間欠駆動パターンは、それぞれのON期間の長さが同じであり、これらの複数のON期間の合計がデューティ比で定められるON期間の長さとなるように定められている。例えば、図4では、デューティ比が、(a)40%、の場合には、「100ミリ秒」のON期間が4つ存在し、これらの4つのON期間の合計が「400ミリ秒」となっている。このように、単位期間に複数のON期間が散在するように設定した間欠駆動パターンを、複数間欠駆動パターンと呼ぶ。
動作モードは、ユーザーが行う運動の種類を示すモードである。運動移動モードは、ランニングやマラソン、ウォーキング等の歩行或いは走行運動を行う際のモードである。
GPS受信機10では、GPS衛星との相対位置関係の変化によって生じるドップラーの影響等によって、GPS衛星信号の受信周波数が変動する。GPS受信機10(携帯型電子機器1)を歩行或いは走行するユーザーの腕に装着した場合、ユーザーの前後方向への周期的な腕振り動作によって、GPS受信機10とGPS衛星との相対速度ベクトルが周期的に変動し、この変動によってドップラーが周期的に変動する。その結果、受信周波数に誤差が重畳する。
また、GPS受信機10では、単位期間における受信信号とレプリカコードとの相関演算結果に基づいて当該単位期間の受信周波数を決定している。単位期間を1秒とすると、単一間欠駆動パターンによる間欠駆動を行った場合には、ON期間の到来間隔も1秒となり、このON期間にGPS衛星信号を受信し、OFF期間には受信しない。他方、ユーザーの前後方向への腕振り動作の周期はおよそ0.5秒〜2秒の間である。このため、腕振りの周期の一部の期間に対応するGPS衛星信号が受信され、他の期間が受信されない場合が生じる。その結果、腕振りによって変動したドップラーが受信周波数に重畳することで、パフォーマンス情報に誤差が混入し易く、また、その誤差が大きく表れ易かった。
具体的には、図10の実験結果に示す通り、受信周波数(小黒点を結ぶ折れ線で示される20ms毎の受信周波数)は変動しながらも、概ねGPS衛星の移動に伴う視線方向の相対速度の変化によって、時間経過に従って減少していく様子が分かる。一方、デューティ比を52%とした単一間欠駆動パターンで、単位期間毎に求めた受信周波数が三角形プロットである。この場合も受信周波数(三角形プロット)は、概ね減少してはいるが、振幅が15Hz程度、周期が15秒程度の大きな揺らぎ(脈動)が生じている。この揺らぎが、パフォーマンス情報の算出に影響を与え、誤差となって表れた。例えば、実際には移動速度が一定であるにも関わらず、遅くなったり早くなったり脈動する結果が算出され得た。
そこで、本実施形態では、単位期間において複数のON期間を分散配置した複数間欠駆動パターンとする。単位期間には、ON期間、OFF期間、ON期間がこの順に含まれることになる。これによって、1つの単位期間においてGPS受信信号を受信する期間が分散され、前後方向の腕振り動作による、ユーザーの真の位置に対するGPS受信機の相対位置の変化が相殺され、当該単位期間における受信周波数に重畳する誤差が軽減される。
また、間欠駆動パターンは、単位期間において、ON期間が、当該単位期間の中央時刻を挟んで時間的な前後の関係が対称(図3,図4における左右対称)となるように定められている。例えば図3に示したように、単位期間に含まれるON期間が1つの場合、ON期間は、その中央時刻が単位期間の中央時刻に一致するように配置される。また、図4に示したように、単位期間に含まれるON期間が複数の場合、これら複数のON期間は、単位期間の中央時刻を挟んで時間的な前後の関係が対称となるように配置される。言い換えると、複数のUP期間は、単位期間の中央時刻から前にn番目のUP期間の中央時刻と単位期間の中央時刻との時刻差と、単位期間の中央時刻から後にn個目のUP期間の中央時刻と単位時刻との時刻差が等しくなるように配置される(nは1以上の整数である)。これにより、デューティ比に関わらず、単位期間におけるメジャメント情報を積算平均したとしても、当該単位期間におけるメジャメント時刻が、当該単位期間の中央時刻となる。すなわち、デューティ比を変更したとしてもメジャメント時刻の間隔は一定となる。
GPS受信機10では、受信信号の受信データ(受信した信号をサンプリングして得られるデータ)とレプリカコードとの相関演算を行って相関値を算出している。ここで、相関演算は、乗算時のレプリカコードの周波数および位相を変化させながら行われる。いわゆる周波数サーチおよび位相サーチである。結果的に、周波数方向および位相方向の2次元座標において、各周波数および各位相における相関値が得られる。そして、単位期間における全ての相関値を積算して平均を取った値を、当該単位期間における相関演算結果とし、この相関演算結果に基づいてメジャメント情報(受信周波数及びコード位相)を算出する。なお、各相関値についてメジャメント情報を算出し、単位期間におけるそれらのメジャメント情報の平均を取った値を、当該単位期間のメジャメント情報としても良い。また、相関値を積算した値を当該単位期間における相関演算結果としても良い。
上述のように、ベースバンド処理回路部16のON期間において、相関演算処理が行われる。このため、図3,図4のように間欠駆動パターンを構成することで、単位期間に含まれるON期間の平均時刻が当該単位期間の中央時刻となり、その中央時刻が当該単位期間におけるメジャメント時刻となる。よって、デューティ比、間欠駆動パターンを変更したとしてもメジャメント時刻の間隔を一定とすることができる。
[ベースバンド処理回路部の構成]
図5は、ベースバンド処理回路部16の機能構成図である。図5によれば、ベースバンド処理回路部16は、BB処理部100と、BB記憶部200とを有する。
図5は、ベースバンド処理回路部16の機能構成図である。図5によれば、ベースバンド処理回路部16は、BB処理部100と、BB記憶部200とを有する。
BB処理部100は、CPUやDSP等のプロセッサー等で実現され、ベースバンド処理回路部16の各部を統括的に制御する。また、BB処理部100は、モード設定部110と、衛星捕捉部120と、位置算出部130と、受信状況判定部140と、間欠駆動制御部150とを有し、ベースバンドプログラム210に従ったベースバンド処理(図9参照)を行う。
モード設定部110は、操作部32を介したユーザーの指示操作に従って動作モードを設定する。動作モードは、ユーザーが行う運動の種類を示すモードであり、本実施形態では、ランニングやマラソン、ウォーキング等の歩行或いは走行運動を行う際のモードである運動移動モードが含まれる。モード設定部110が設定した動作モードは、動作モードデータ220として記憶される。
衛星捕捉部120は、RF受信回路部14による受信信号のデータ(受信データ)に対して、キャリア(搬送波)除去や相関演算等のデジタル信号処理を行って、GPS衛星(GPS衛星信号)を捕捉する。
位置算出部130は、衛星捕捉部120によって捕捉されたGPS衛星それぞれについて、衛星軌道データ270やメジャメントデータ260を取得し、取得したデータを用いた位置算出処理を行って、GPS受信機10の位置や時計誤差(クロックバイアス)、移動速度を算出する。位置算出処理としては、最小二乗法やカルマンフィルター等の公知の手法を適用することができる。また、算出した位置や移動速度を用いて、累積移動距離等を算出する。すなわち、位置算出部130は、パフォーマンス情報を算出する算出部に相当する。
衛星軌道データ270は、アルマナックや各GPS衛星のエフェメリス等のデータであり、受信したGPS衛星信号をデコードすることで取得される。なお、GPS衛星の捕捉だけであればアルマナックのデータだけでも良いが、携帯型電子機器1の位置を算出するためにはエフェメリスのデータが必要となる。メジャメントデータ260は、受信したGPS衛星信号に係るコード位相やドップラー周波数等のデータであり、レプリカコードとの相関演算の結果に基づいて取得される。そして、位置算出部130によって算出された位置や時計誤差のデータは、算出結果データ280として蓄積記憶される。
受信状況判定部140は、GPS受信機10におけるGPS衛星信号の受信状況を判定する。本実施形態では、衛星捕捉部120によって捕捉されているGPS衛星信号の信号強度のうち、5番目に強い信号強度から受信状況を判定する。なお、受信状況は、捕捉しているGPS衛星信号それぞれの信号強度の平均値としても良いし、GPS測位精度の劣化の程度を示すDOP値を用いて判定することとしても良い。DOP値は、GPS衛星の天空配置位置によって決まり、値が小さい程測位精度が比較的高くなり得ることを示す。
間欠駆動制御部150は、ベースバンド処理回路部16及びRF受信回路部14の間欠駆動を制御する。具体的には、現在、捕捉しているGPS衛星から未取得のエフェメリスを受信中であるか否かを判定し、受信中ならば、間欠駆動のデューティ比を「100%」に設定する。エフェメリスを受信中でないならば、受信状況判定部140によって判定された受信信号強度をもとに、間欠駆動切替設定テーブル230に従って、ベースバンド処理回路部16における間欠駆動のデューティ比を設定する。エフェメリスを受信中であるか否かは、受信しているデータが航法メッセージのどのデータ部分かによって判断できる。航法メッセージのデータフォーマットが規定だからである。
そして、動作モードデータ220として記憶されている現在の動作モードが運動移動モードならば、複数間欠駆動パターン設定テーブル250に従って、設定したデューティ比に対応する間欠駆動パターン(複数間欠駆動パターン)で、ベースバンド処理回路部16及びRF受信回路部14がON状態とOFF状態とを繰り返すように制御する。一方、動作モードが運動移動モード以外ならば、単一間欠駆動パターン設定テーブル240に従って、設定したデューティ比に対応する間欠駆動パターン(単一間欠駆動パターン)で、ベースバンド処理回路部16及びRF受信回路部14がON状態とOFF状態とを繰り返すように制御する。本実施形態において、間欠駆動制御部150は、複数のON期間及び複数のOFF期間のうち、複数のON期間に測位用衛星信号を受信して複数の受信データを取得する制御を行う受信制御部に相当する。
図6は、間欠駆動切替設定テーブル230のデータ構成例である。図6によれば、間欠駆動切替設定テーブル230は、受信状況であるGPS衛星信号の受信信号強度231と、デューティ比232とを対応付けて格納している。受信信号強度231が大きい(強い)ほど、デューティ比232が小さくなるように設定されている。
図7は、単一間欠駆動パターン設定テーブル240のデータ構成例である。図7によれば、単一間欠駆動パターン設定テーブル240は、間欠駆動切替設定テーブル230に定められているデューティ比241(図6ではデューティ比232)それぞれに、単一間欠駆動パターン242として、単位期間(1秒)の開始時点を基準とするON期間の開始時刻及び終了時刻を対応付けて格納している。
図8は、複数間欠駆動パターン設定テーブル250のデータ構成例である。図8によれば、複数間欠駆動パターン設定テーブル250は、間欠駆動切替設定テーブル230に定められているデューティ比251(図6ではデューティ比232)それぞれに、複数間欠駆動パターン252として、単位期間(1秒)の開始時点を基準とするON期間それぞれの開始時刻及び終了時刻を対応付けて格納している。なお、OFF期間の短いデューティ比80%や、ON期間が短いデューティ比20%および10%については、単一間欠駆動パターンを適用することとしてもよい。
複数間欠駆動パターンは、単一間欠駆動パターンと比較すると、RF受信回路部14及びベースバンド処理回路部16を多い回数起動させる必要がある。そのため、同じデューティ比の場合、僅かではあるが複数間欠駆動パターンは単一間欠駆動パターンよりも消費電力が多くなる。デューティ比が大きい場合(OFF期間が短い場合)には、受信データの欠落が少ないので、単一間欠駆動パターンであっても誤差は許容できる程度である。そこで、単一間欠駆動パターンを採用すれば、より一層、低消費電力を図ることができる。
また、ON期間が短くなるほど、GPS衛星の追尾が失敗しやすくなる。デューティ比が小さい場合には、短いON期間を分散させると追尾失敗の確率が高くなるので、単一間欠駆動パターンを採用することで、追尾を失敗しにくくすることができる。
図5に戻り、BB記憶部200は、ROMやRAM等で実現され、BB処理部100がベースバンド処理回路部16を統括的に制御するためのシステムプログラムや、各種機能を実現するためのプログラムやデータ等を記憶するとともに、BB処理部100の作業領域として用いられ、BB処理部100の演算結果等を一時的に記憶する。本実施形態では、BB記憶部200には、ベースバンドプログラム210と、間欠駆動切替設定テーブル230と、単一間欠駆動パターン設定テーブル240と、複数間欠駆動パターン設定テーブル250と、メジャメントデータ260と、衛星軌道データ270と、算出結果データ280とが記憶される。
[処理の流れ]
図9は、ベースバンド処理の流れを説明するフローチャートである。この処理は、BB処理部100がベースバンドプログラム210に従って実行する処理である。
図9は、ベースバンド処理の流れを説明するフローチャートである。この処理は、BB処理部100がベースバンドプログラム210に従って実行する処理である。
先ず、モード設定部110が動作モードを設定する(ステップS1)。そして、衛星捕捉部120が、衛星軌道データ270を参照する等して捕捉対象のGPS衛星を選定し、GPS衛星の捕捉及び追尾を開始する(ステップS3)。次いで、間欠駆動制御部150が、各捕捉衛星のエフェメリスが衛星軌道データ270として記憶されているか否かを判定する(ステップS5)。
エフェメリスが記憶されていない捕捉衛星があるならば(ステップS5:NO)、続いて、捕捉衛星から受信しているGPS衛星信号に搬送されているデータが、記憶されていないエフェメリスのデータ部分か否かで、当該エフェメリスを受信中であるか否かを判定する。当該エフェメリスを受信中ならば(ステップS7:YES)、間欠駆動制御部150は、間欠駆動のデューティ比を「100%」に設定する(ステップS9)。
一方、当該エフェメリスを受信中でないならば(ステップS7:NO)、受信状況判定部140が、GPS衛星信号の受信状況を判定し(ステップS11)、間欠駆動制御部150が、判定された受信状況に応じて、間欠駆動のデューティ比を設定する(ステップS13)。次いで、現在の動作モードに応じて、間欠駆動パターンを設定する(ステップS15)。すなわち、動作モードが運動移動モードならば、単位期間に複数のON期間が散在された複数間欠駆動パターンを設定し、運動移動モード以外ならば、単位期間に1つのON期間が存在する単一間欠駆動パターンを設定する。その後、ステップS5に戻る。
一方、各捕捉衛星のエフェメリスが記憶されているならば(ステップS5:YES)、受信状況判定部140が、GPS衛星信号の受信状況を判定し(ステップS17)、間欠駆動制御部150が、判定された受信状況に応じて、間欠駆動のデューティ比を設定する(ステップS19)。次いで、現在の動作モードに応じて、間欠駆動パターンを設定する(ステップ21)。すなわち、動作モードが運動移動モードならば、単位期間に複数のON期間が散在された複数間欠駆動パターンを設定し、運動移動モード以外ならば、単位期間に1つのON期間が存在する単一間欠駆動パターンを設定する。
そして、パフォーマンス情報の算出タイミングとなると(ステップS23:YES)、位置算出部130が、位置算出処理を行って、GPS受信機10(携帯型電子機器1)の位置や時計誤差、移動速度等のパフォーマンス情報を算出する(ステップS25)。その後、BB処理部100は、ベースバンド処理を終了するかを判定し、終了しないならば(ステップS27:NO)、ステップS17に戻り、終了するならば(ステップS27:YES)、ベースバンド処理を終了する。
[実験結果]
続いて、本実施形態におけるGPS受信機10についての実験結果を説明する。図10は、受信周波数(Freq)の時間変化を示す図である。図10において、横軸は時刻(単位は[ミリ秒])、縦軸は周波数(単位は[Hz])である。この実験では、被験者がGPS受信機10(携帯型電子機器1)を腕に装着して走行運動(ランニング)した場合のGPS衛星信号の受信周波数を測定した。具体的には、(a)20ミリ秒間隔でサンプリングした受信周波数を小黒点を結ぶ折れ線で、(b)デューティ比を「52%」として単一間欠駆動パターンでの間欠駆動を行った場合の、単位時間(1秒)における受信周波数の平均値を三角形プロットで、(c)デューティ比を「52%」として本実施形態の複数間欠駆動パターンでの間欠駆動を行った場合の、単位時間(1秒)における受信周波数の平均値を丸形プロットで示している。
続いて、本実施形態におけるGPS受信機10についての実験結果を説明する。図10は、受信周波数(Freq)の時間変化を示す図である。図10において、横軸は時刻(単位は[ミリ秒])、縦軸は周波数(単位は[Hz])である。この実験では、被験者がGPS受信機10(携帯型電子機器1)を腕に装着して走行運動(ランニング)した場合のGPS衛星信号の受信周波数を測定した。具体的には、(a)20ミリ秒間隔でサンプリングした受信周波数を小黒点を結ぶ折れ線で、(b)デューティ比を「52%」として単一間欠駆動パターンでの間欠駆動を行った場合の、単位時間(1秒)における受信周波数の平均値を三角形プロットで、(c)デューティ比を「52%」として本実施形態の複数間欠駆動パターンでの間欠駆動を行った場合の、単位時間(1秒)における受信周波数の平均値を丸形プロットで示している。
この実験結果によれば、(a)20ミリ秒毎の受信周波数は、約15Hzの範囲で大きく振幅変化しながら、大まかには緩やかに減少するように変化していることがわかる。振幅変化は、被験者の腕振りによるものである。全体が減少傾向であるのは、捕捉しているGPS衛星が、GPS受信機10から見て遠ざかっており、いわゆるドップラーが表れていることを示している。この振幅変化の中央付近が、真の受信周波数であると推察される。デューティ比を100%とした場合には、受信周波数の全平均となるため、この振幅変化の中央付近の値がメジャメント情報としてパフォーマンス情報の算出に用いられる値(以下「採用値」という)となる。
一方、省電力を目的とする間欠駆動パターンを採用した(b)単一間欠駆動パターンでは、三角形プロットが採用値を示しているが、採用値には、15Hz程度の振幅で、周期が20秒程度の大きな揺らぎ(脈動)が生じている。この採用値を用いてパフォーマンス情報を算出した場合には、大きな誤差となり得る。これに対して、本実施形態の(c)複数間欠駆動パターンでは、丸形プロットが採用値を示しているが、(b)単一間欠駆動パターンに比べて揺らぎ(脈動)が明らかに抑えられている。つまり、複数間欠駆動パターンのほうが、パフォーマンス情報の算出に好都合であり、パフォーマンス情報の計測誤差が低減され得ることがわかる。
[作用効果]
このように、本実施形態のGPS受信機10は、RF受信回路部14及びベースバンド処理回路部16を、GPS衛星信号の受信動作を行うON期間と受信動作を行わないOFF期間とを繰り返すように間欠駆動させる。その間欠駆動パターンは、位置算出の動作周期である単位期間(1秒)において、複数のON期間及び複数のOFF期間を均等配置して設定される。これにより、消費電力の低減を図りつつ、ユーザーに装着されて使用される際に生じるパフォーマンス情報の計測誤差を低減することが可能となる。
このように、本実施形態のGPS受信機10は、RF受信回路部14及びベースバンド処理回路部16を、GPS衛星信号の受信動作を行うON期間と受信動作を行わないOFF期間とを繰り返すように間欠駆動させる。その間欠駆動パターンは、位置算出の動作周期である単位期間(1秒)において、複数のON期間及び複数のOFF期間を均等配置して設定される。これにより、消費電力の低減を図りつつ、ユーザーに装着されて使用される際に生じるパフォーマンス情報の計測誤差を低減することが可能となる。
[変形例]
なお、本発明の適用可能な実施形態は、上述の実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能なのは勿論である。以下に変形例について説明するが、変形例の説明にあたっては実施形態と同一の構成については同符号を付し、その説明を省略する。
なお、本発明の適用可能な実施形態は、上述の実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能なのは勿論である。以下に変形例について説明するが、変形例の説明にあたっては実施形態と同一の構成については同符号を付し、その説明を省略する。
(A)複数間欠駆動パターン
例えば、上述の実施形態では、単位期間において複数のON期間を散在させた複数間欠駆動パターンとして、図4に一例を示したように、同じ長さの4つのON期間を散在させたパターンとしたが、ON期間の数はこれ以外であっても良い。単位期間の中間から時間的に前後対称に均等配置することができればON期間の数や長さは何れでもよい。
例えば、上述の実施形態では、単位期間において複数のON期間を散在させた複数間欠駆動パターンとして、図4に一例を示したように、同じ長さの4つのON期間を散在させたパターンとしたが、ON期間の数はこれ以外であっても良い。単位期間の中間から時間的に前後対称に均等配置することができればON期間の数や長さは何れでもよい。
例えば、図11に一例を示すように、デューティ比に応じてON期間の数を異なるように設定しても良い。図11に示す例では、デューティ比が、(a)40%、(b)50%、(c)60%、それぞれの場合の間欠駆動パターンの一例を示している。図11に示す例では、1つのON期間の長さを100ミリ秒として、デューティ比が大きくなるほど、1つの単位期間におけるON期間の数が多くなるように設定されている。
(B)衛星測位システム
また、衛星測位システムとしてGPSを例に挙げて説明したが、WAAS(Wide Area Augmentation System)、QZSS(Quasi Zenith Satellite System)、GLONASS(GLObal NAvigation Satellite System)、GALILEO等の他の衛星測位システムであってもよい。
また、衛星測位システムとしてGPSを例に挙げて説明したが、WAAS(Wide Area Augmentation System)、QZSS(Quasi Zenith Satellite System)、GLONASS(GLObal NAvigation Satellite System)、GALILEO等の他の衛星測位システムであってもよい。
(C)処理の主体
上記の実施形態では、GPS受信機10の位置算出部130がパフォーマンス情報を算出するものとして説明したが、各種パフォーマンス情報のうち1種類以上を、携帯型電子機器1のメイン処理部30が算出することとしてもよい。
上記の実施形態では、GPS受信機10の位置算出部130がパフォーマンス情報を算出するものとして説明したが、各種パフォーマンス情報のうち1種類以上を、携帯型電子機器1のメイン処理部30が算出することとしてもよい。
(D)センサー
上記の実施形態では、携帯型電子機器1はGPS受信機10を含むものとして説明したが、他のセンサーをさらに含む構成であってもよい。例えば、携帯型電子機器10は、加速度センサーやジャイロセンサーなどの慣性センサーを含み、GPS受信機10のメジャメント情報や位置算出結果に加えて、これらのセンサーの検出結果を用いてパフォーマンス情報を算出してもよい。
上記の実施形態では、携帯型電子機器1はGPS受信機10を含むものとして説明したが、他のセンサーをさらに含む構成であってもよい。例えば、携帯型電子機器10は、加速度センサーやジャイロセンサーなどの慣性センサーを含み、GPS受信機10のメジャメント情報や位置算出結果に加えて、これらのセンサーの検出結果を用いてパフォーマンス情報を算出してもよい。
1 携帯型電子機器、12 GPSアンテナ、10 GPS受信機、14 RF受信回路部、16 ベースバンド処理回路部、100 BB処理部、110 モード設定部、120 衛星捕捉部、130 位置算出部、140 受信状況判定部、150 間欠駆動制御部、200 BB記憶部、210 ベースバンドプログラム、220 動作モードデータ、230 間欠駆動切替設定テーブル、240 単一間欠駆動パターン設定テーブル、250 複数間欠駆動パターン設定テーブル、260 メジャメントデータ、270 衛星軌道データ、280 算出結果データ
Claims (8)
- 所定の出力時間間隔の間に散在させた複数のON期間及び複数のOFF期間のうち、前記複数のON期間に測位用衛星信号を受信して複数の受信データを取得することと、
前記出力時間間隔の間に取得した前記複数の受信データに基づいてパフォーマンス情報を算出して、前記出力時間間隔で出力することと、
を含むパフォーマンス情報算出方法。 - 前記受信することは、前記出力時間間隔の中央時刻から前後対称に前記ON期間を配置させることを含む、
請求項1に記載のパフォーマンス情報算出方法。 - 前記パフォーマンス情報を算出することは、
前記出力時間間隔の間の各前記ON期間に受信した前記測位用衛星信号のメジャメント情報を平均することと、
前記平均したメジャメント情報を用いて前記パフォーマンス情報を算出することと、
を含む、
請求項2に記載のパフォーマンス情報算出方法。 - 前記出力時間間隔の間の前記ON期間の数、及び、各前記ON期間の長さのうちの何れかを変更すること、
を更に含む請求項1〜3の何れか一項に記載のパフォーマンス情報算出方法。 - 前記変更することは、前記測位用衛星信号の受信信号強度に基づいて変更することを含む、
請求項4に記載のパフォーマンス情報算出方法。 - 前記測位用衛星信号に搬送されている航法メッセージの所定のデータ部分を受信中であるか否かを判定することを更に含み、
前記取得することを、前記所定のデータ部分を受信中でないと判定した場合に実行する、
請求項1〜5の何れか一項に記載のパフォーマンス情報算出方法。 - ユーザーの歩行又は走行時の演算モード(以下「運動移動モード」という)を含み、
前記取得することを、前記運動移動モードの場合に実行する、
請求項1〜6の何れか一項に記載のパフォーマンス情報算出方法。 - 所定の出力時間間隔の間に散在させた複数のON期間及び複数のOFF期間のうち、前記複数のON期間に測位用衛星信号を受信して複数の受信データを取得する制御を行う受信制御部と、
前記出力時間間隔の間に取得した前記複数の受信データに基づいてパフォーマンス情報を算出する算出部と、
前記パフォーマンス情報を前記出力時間間隔で出力する出力部と、
を備えた測位用衛星信号受信機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013230185A JP2015090319A (ja) | 2013-11-06 | 2013-11-06 | パフォーマンス情報算出方法及び測位用衛星信号受信機 |
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ID=53193905
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JP2013230185A Pending JP2015090319A (ja) | 2013-11-06 | 2013-11-06 | パフォーマンス情報算出方法及び測位用衛星信号受信機 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020109422A (ja) * | 2020-03-31 | 2020-07-16 | セイコーエプソン株式会社 | 測位制御方法及び測位機器 |
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2013
- 2013-11-06 JP JP2013230185A patent/JP2015090319A/ja active Pending
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