JP4229169B2 - 測位装置、電子機器及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、測位装置、電子機器及びプログラムに関する。
人工衛星を利用した測位システムとしては、GPS(Global Positioning System)が
広く知られており、カーナビゲーション装置等に利用されている。GPSは、複数のGP
S衛星から受信した受信信号の中からGPS衛星信号を捕捉・追尾し、当該GPS衛星信
号の中から取り出した航法メッセージ等に基づいて測位計算を行うことで、現在位置を測
位するものである。
GPS衛星信号は、C/Aコード(Coarse and Acquisition)と呼ばれるスペクトラム
拡散変調された信号であり、GPS衛星信号を捕捉する際に、受信機内部で発生させた擬
似的な拡散符号(コードレプリカ)と受信信号との相関を長い時間に亘ってとることで、
信号の受信感度を向上させる手法が広く用いられている。
しかし、受信信号は、航法メッセージによって「20ミリ秒(ms)」毎に極性が反転
するため、相関計算に使用する信号をこの極性反転部分を跨ぐように取得してしまうと、
信号成分が相殺される部分(以下、「相殺部分」と称す。)が必ず生じる。その結果、相
関を適切にとることができなくなり、信号の受信感度(以下、単に「感度」と称す。)の
低下を招くことになる。
そこで、信号の受信開始から、予め定められた単位時間ずつ時間をずらして複数の信号
を取得していき、相殺部分が最も少ない信号を選択する技術が特許文献1に開示されてい
る。
特開2005−321298号公報
しかし、特許文献1に開示されている技術では、単位時間を固定としているため、単位
時間を大きくした場合は、最終的に選択される信号に多くの相殺部分が生じてしまう。例
えば、単位時間を「5ミリ秒」とした場合は、最大で「2.5ミリ秒分」の相殺部分が生
じてしまうため、感度の向上は望めない。
逆に、単位時間を小さくした場合は、信号の相殺部分は少なくなるが、それだけ多くの
信号に対する演算が必要となるため、処理時間が極端に増大してしまい、痛し痒しである
。本発明は、上述した課題に鑑みて為されたものである。
以上の課題を解決するための第1の発明は、少なくとも航法メッセージの反転時間間隔
分の信号を3サイクル以上格納可能な格納領域を有し、GPS衛星信号を受信するRF受
信回路部により受信された信号を格納位置をずらしつつ順次格納していくリングバッファ
であるメモリと、前記格納領域から信号読出位置を可変して読み出し、該読み出した信号
に対するGPS衛星信号の捕捉及び/又は追尾処理を行って所定の測位処理を行う測位処
理部とを備えた測位装置である。
また、第7の発明として、少なくとも航法メッセージの反転時間間隔分の信号を3サイ
クル以上格納可能な格納領域を有し、GPS衛星信号を受信するRF受信回路部により受
信された信号を格納位置をずらしつつ順次格納していくリングバッファであるメモリと、
プログラムを実行可能なプロセッサとを備えた装置の前記プロセッサを、前記格納領域か
ら信号読出位置を可変して読み出し、該読み出した信号に対するGPS衛星信号の捕捉及
び/又は追尾処理を行って所定の測位処理を行う測位処理手段として機能させるためのプ
ログラムを構成しても良い。
この第1の発明等によれば、3サイクル以上の信号を格納可能なリングバッファである
メモリの格納領域から、信号読出位置を可変して信号が読み出され、当該信号に対するG
PS衛星信号の捕捉及び/又は追尾処理が行われて、所定の測位処理が行われる。例えば
、「1ミリ秒」ずつ信号読出位置を可変して信号の読み出しを行うことで、航法メッセー
ジの極性反転に起因する相殺部分の少ない信号を取得することが可能となるため、感度を
向上させることが可能になる。また、例えば、リングバッファであるメモリへの信号の書
き込みと並行して、書き込みが行われていない格納領域から航法メッセージの反転時間間
隔分の信号の読み出しを行うことで、処理時間の短縮化を図ることができる。
また、第2の発明は、第1の発明の測位装置であって、前記RF受信回路部により受信
されるGPS衛星信号には、複数の衛星それぞれが発した信号が含まれており、前記測位
処理部は、捕捉及び/又は追尾対象の衛星毎に信号読出位置を可変する測位装置である。
また、第8の発明として、第7の発明のプログラムであって、前記RF受信回路部によ
り受信されるGPS衛星信号には、複数の衛星それぞれが発した信号が含まれており、前
記測位処理手段が、捕捉及び/又は追尾対象の衛星毎に信号読出位置を可変するように前
記プロセッサを機能させるためのプログラムを構成しても良い。
この第2の発明等によれば、捕捉及び/又は追尾対象の衛星毎に信号読出位置が可変さ
れるため、衛星毎に適切な信号を読み出すことができる。
また、第3の発明は、第1又は第2の発明の測位装置であって、前記測位処理部は、前
記格納領域から所定時間分の信号を読み出す読出位置を可変し、可変した読出位置それぞ
れからの前記所定時間分の信号の信号強度に基づいて、GPS衛星信号を捕捉するための
相関処理に用いる前記メモリからの読出位置を決定する読出位置決定手段、を有し、前記
決定された読出位置から読み出した信号に対する相関処理を行うことでGPS衛星信号の
捕捉を行う測位装置である。
また、第9の発明として、第7又は第8の発明のプログラムであって、前記測位処理手
段が、前記格納領域から所定時間分の信号を読み出す読出位置を可変し、可変した読出位
置それぞれからの前記所定時間分の信号の信号強度に基づいて、GPS衛星信号を捕捉す
るための相関処理に用いる前記メモリからの読出位置を決定する読出位置決定手段、を有
し、前記決定された読出位置から読み出した信号に対する相関処理を行うことでGPS衛
星信号の捕捉を行うように前記プロセッサを機能させるためのプログラムを構成しても良
い。
この第3の発明等によれば、メモリの格納領域から読出位置を可変して読み出された所
定時間分の信号の信号強度に基づいて、GPS衛星信号を捕捉するための相関処理に用い
るメモリからの読出位置が決定される。そして、決定された読出位置から読み出された信
号に対する相関処理が行われることで、GPS衛星信号が捕捉される。従って、例えば、
信号強度が最大となる読出位置から読み出した信号に対して相関処理を行ってGPS衛星
信号を捕捉するといったことが可能になる。
また、第4の発明は、第3の発明の測位装置であって、前記読出位置決定手段は、前記
格納領域から所定の単位ずらし時間分ずつずらして得られるN個(N≧2)の所定時間分
信号を1組とし、所定の組間ずらし時間分ずつずらして得られるM組(M≧2)の所定時
間分信号組それぞれの組毎の信号強度を算出する組別信号強度算出手段と、前記組別信号
強度算出手段により算出された信号強度のうち、1)最高強度の所定時間分信号組に含ま
れる所定時間分信号それぞれの信号強度、又は、2)最高強度の所定時間分信号組に含ま
れる所定時間分信号及び当該所定時間分信号組の前後の所定時間分信号それぞれの信号強
度を算出する所定時間分信号強度算出手段と、前記所定時間分信号強度算出手段により算
出された信号強度のうち、最高強度の所定時間分信号が前記メモリに格納されている位置
に基づいて、前記相関処理に用いる前記メモリからの読出位置を決定する決定手段と、を
有する測位装置である。
また、第10の発明として、第9の発明のプログラムであって、前記読出位置決定手段
が、前記格納領域から所定の単位ずらし時間分ずつずらして得られるN個(N≧2)の所
定時間分信号を1組とし、所定の組間ずらし時間分ずつずらして得られるM組(M≧2)
の所定時間分信号組それぞれの組毎の信号強度を算出する組別信号強度算出手段と、前記
組別信号強度算出手段により算出された信号強度のうち、1)最高強度の所定時間分信号
組に含まれる所定時間分信号それぞれの信号強度、又は、2)最高強度の所定時間分信号
組に含まれる所定時間分信号及び当該所定時間分信号組の前後の所定時間分信号それぞれ
の信号強度を算出する所定時間分信号強度算出手段と、前記所定時間分信号強度算出手段
により算出された信号強度のうち、最高強度の所定時間分信号が前記メモリに格納されて
いる位置に基づいて、前記相関処理に用いる前記メモリからの読出位置を決定する決定手
段と、を有するように前記プロセッサを機能させるためのプログラムを構成しても良い。
この第4の発明等によれば、メモリの格納領域から時間をずらして所定時間分の信号組
が取得され、当該信号組それぞれの信号強度が算出される。そして、最高強度の信号組に
含まれる信号それぞれの信号強度、又は、最高強度の信号組に含まれる信号及び当該信号
組の前後の信号それぞれの信号強度が算出され、そのうちの最高強度の信号がメモリに格
納されている位置に基づいて、相関処理に用いるメモリからの信号の読出位置が決定され
る。時間をずらして複数の信号組を取得し、その中から最高強度の信号組を求めて最高強
度の信号を特定することで、演算量、演算時間を削減し、効率的に最高強度の信号を特定
することができる。また、最高強度の信号組に含まれる信号ばかりでなく、その前後の信
号も対象として探索を行うことで、最高強度の信号を精度良く求めることが可能となる。
また、第5の発明は、GPS衛星信号を受信するRF受信回路部により受信された信号
を順次格納していくリングバッファであるメモリと、前記メモリに記憶されている信号の
うちの所定時間分の信号であって所定の単位ずらし時間分ずつずらして得られるN個(N
≧2)の所定時間分信号を1組とし、所定の組間ずらし時間分ずつずらして得られるM組
(M≧2)の所定時間分信号組それぞれの組毎の信号強度を算出する組別信号強度算出手
段と、前記組別信号強度算出手段により算出された信号強度のうち、1)最高強度の所定
時間分信号組に含まれる所定時間分信号それぞれの信号強度、又は、2)最高強度の所定
時間分信号組に含まれる所定時間分信号及び当該所定時間分信号組の前後の所定時間分信
号それぞれの信号強度を算出する所定時間分信号強度算出手段と、前記所定時間分信号強
度算出手段により算出された信号強度のうち、最高強度の所定時間分信号が前記メモリに
格納されている位置に基づいて、前記GPS衛星信号を捕捉するための相関処理に用いる
前記メモリからの読出位置を決定する決定手段と、を備え、前記決定手段により決定され
た読出位置から信号を読み出して前記相関処理を行うことにより前記GPS衛星信号を捕
捉して所定の測位処理を行う測位装置である。
また、第11の発明として、GPS衛星信号を受信するRF受信回路部により受信され
た信号を順次格納していくリングバッファであるメモリと、プログラムを実行可能なプロ
セッサとを備えた装置の前記プロセッサを、前記メモリに記憶されている信号のうちの所
定時間分の信号であって所定の単位ずらし時間分ずつずらして得られるN個(N≧2)の
所定時間分信号を1組とし、所定の組間ずらし時間分ずつずらして得られるM組(M≧2
)の所定時間分信号組それぞれの組毎の信号強度を算出する組別信号強度算出手段、前記
組別信号強度算出手段により算出された信号強度のうち、1)最高強度の所定時間分信号
組に含まれる所定時間分信号それぞれの信号強度、又は、2)最高強度の所定時間分信号
組に含まれる所定時間分信号及び当該所定時間分信号組の前後の所定時間分信号それぞれ
の信号強度を算出する所定時間分信号強度算出手段、前記所定時間分信号強度算出手段に
より算出された信号強度のうち、最高強度の所定時間分信号が前記メモリに格納されてい
る位置に基づいて、前記GPS衛星信号を捕捉するための相関処理に用いる前記メモリか
らの読出位置を決定する決定手段、前記決定手段により決定された読出位置から信号を読
み出して前記相関処理を行うことにより前記GPS衛星信号を捕捉して所定の測位処理を
行う測位処理手段、として機能させるためのプログラムを構成しても良い。
この第5の発明等によれば、リングバッファであるメモリから、時間をずらして所定時
間分の信号組が取得され、当該信号組それぞれの信号強度が算出される。そして、最高強
度の信号組に含まれる信号それぞれの信号強度、又は、最高強度の信号組に含まれる信号
及び当該信号組の前後の信号それぞれの信号強度が算出され、そのうちの最高強度の信号
がメモリに格納されている位置に基づいて、相関処理に用いるメモリからの信号の読出位
置が決定される。そして、決定された読出位置から読み出された信号に基づいてGPS衛
星信号が捕捉されて、所定の測位処理が行われる。この場合も、第1及び第4の発明等と
同様の効果が発揮される。
また、第6の発明として、第1〜第5の何れか一の発明の測位装置を備えた電子機器を
構成しても良い。
以下、図面を参照して、測位装置を内蔵し、ナビゲーション機能を備えた携帯型電話機
を電子機器の一実施形態として説明する。但し、本発明を適用可能な実施形態がこれに限
定されるものではない。
1.構成及び動作
図1は、本実施形態における携帯型電話機1の機能構成を示すブロック図である。携帯
型電話機1は、GPSアンテナ10と、GPS受信部20と、ホストCPU(Central Pr
ocessing Unit)110と、操作部120と、表示部130と、携帯用無線通信部140
と、ROM(Read Only Memory)150と、RAM(Random Access Memory)160とを
備えて構成される。
GPSアンテナ10は、GPS衛星から送信されたGPS衛星信号を含むRF信号を受
信するアンテナであり、受信したRF信号をGPS受信部20に出力する。
GPS受信部20は、SAW(Surface Acoustic Wave)30と、LNA(Low Noise A
mplifier)40と、TCXO(Temperature Controlled Crystal Oscillators)50と、
RF(Radio Frequency)受信回路部60と、メモリ70と、ベースバンド処理回路部8
0とを備えて構成される回路部であり、本実施形態の特徴的構成である測位装置100を
構成している。
GPS受信部20のうち、RF受信回路部60と、ベースバンド処理回路部80とは、
それぞれ別のLSI(Large Scale Integration)として製造することも、1チップとし
て製造することも可能である。さらに、SAW30、LNA40、TCXO50、メモリ
70を含んだGPS受信部20全体を1チップ化して製造することも可能である。
SAW30は、GPSアンテナ10で受信されたRF信号のうち、所定の周波数帯域成
分だけを通過させる帯域通過フィルタ(バンドパスフィルタ)であり、通過させた信号を
LNA40に出力する。
LNA40は、SAW30を通過した信号を増幅するローノイズアンプであり、増幅し
た信号をRF受信回路部60に出力する。
TCXO50は、所定の発振周波数を有する発振信号を生成する温度補償型水晶発振器
であり、生成した発振信号をRF受信回路部60に出力する。
RF受信回路部60は、TCXO50から入力された発振信号を分周或いは逓倍するこ
とで、RF信号乗算用の発振信号を生成する。そして、生成した発振信号とLNA40で
増幅された信号とを乗算することで、GPSアンテナ10、SAW30、LNA40を通
過したRF信号を中間周波信号(以下、「IF信号」と称す。)にダウンコンバートする
。そして、IF信号を増幅等した後、A/D変換器でデジタル信号に変換してメモリ70
に出力する。
メモリ70は、RF受信回路部60から出力されたIF信号が格納されるバッファであ
る。このメモリ70の構成については、詳細に後述する。
ベースバンド処理回路部80は、メモリ70に格納されたIF信号の中からGPS衛星
信号を捕捉・追尾し、データを復号して航法メッセージや時刻情報等を取り出すことで、
疑似距離の演算や測位演算等を行う回路部である。
図2は、ベースバンド処理回路部80が行う処理の概要を説明するための図である。ベ
ースバンド処理回路部80は、メモリ70に順次に格納されるIF信号の中から、当該I
F信号の読み出しを開始する位置(以下、「信号読出位置」と称す。)を決定する。
そして、ベースバンド処理回路部80は、決定した信号読出位置から読み出したIF信
号に基づいて、GPS衛星信号の捕捉を行う。GPS衛星信号の捕捉は、IF信号の中か
らGPS衛星信号を抽出する処理であり、IF信号に対してFFT(Fast Fourier Trans
form)演算等を行い、相関処理を行うことで実現される。より具体的には、コヒーレント
積算処理を行うことで、擬似的に発生させた拡散符合(コードレプリカ)と、IF信号と
の相関値を算出する。
一旦GPS衛星信号を捕捉したならば、ベースバンド処理回路部80は、捕捉したGP
S衛星信号の追尾を行う。GPS衛星信号の追尾は、捕捉した複数のGPS衛星信号の同
期保持を並列的に行う処理であり、例えば遅延ロックループ(DLL)として知られるコ
ードループと、位相ロックループ(PLL)として知られるキャリアループとを用いて、
衛星信号に含まれるC/Aコード及び搬送波の位相を追尾することで実現される。
その後、ベースバンド処理回路部80は、GPS衛星信号のデータを復号して航法メッ
セージを取り出し、疑似距離の演算や測位演算等を行って携帯型電話機1の現在位置を測
位する処理(以下、「測位処理」と称す。)を行う。
次に、本実施形態における特徴部分であるメモリ70の構成及びベースバンド処理回路
部80が行う信号読出位置決定の原理について説明する。
図3(A)は、メモリ70の構成を示す図であり、図3(B)、図3(C)は、メモリ
70への信号の書き込み動作を説明するための図である。メモリ70は、「20ミリ秒」
を1サイクルとする信号をそれぞれ格納可能な格納領域M1〜M3で構成されており、R
F受信回路部60から出力されたIF信号が、格納領域M1から順に各格納領域を跨いで
横断的に格納されていく。即ち、格納領域M1〜M3は、連続するアドレスが割り振られ
たバンクとして利用される。
具体的には、時刻「T=0」では、信号が書き込まれる位置(以下、「書込位置」と称
す。)は格納領域M1の先頭位置であり(図3(B))、時刻Tが経過するにつれて、書
込位置が格納領域M2側にシフトされていく(図3(C))。そして、格納領域M3まで
信号の書き込みが終了すると、書込位置は再び格納領域M1の先頭位置に戻る。即ち、メ
モリ部70はリングバッファである。
尚、以下の説明では、各格納領域の「20ミリ秒分」の時間長を「レコード」と称する
。また、メモリ70を構成する各格納領域のうち、現在、信号の書き込み対象となってい
る格納領域を「書込領域」と称し、書込領域ではなく、書き込まれた信号の読み出しが可
能な格納領域を「読出可能領域」と称する。
図4は、スライスの概念を説明するための図であり、メモリ70への信号の書き込みと
格納された信号の読み出しの動作を説明するための図である。尚、図中に示した時刻「t
=0」の時点では既に格納領域M2及びM3には信号が書き込まれた状態にあるとする。
図4において、上段の(1)の部分が信号の書込動作を示し、下段の(2)の部分が信号
の読出動作を示す。受信信号の書き込み(取り込み)タイミングは、航法メッセージの反
転タイミングに同期していることは稀である。そのため、図4では、各レコードが航法メ
ッセージの反転タイミングを跨ぐように示した。
図4において、時刻「t=0」の時点での書込位置は、格納領域M1の先頭のアドレス
であり、時刻「t=0〜20ミリ秒」までの期間は格納領域M1が書込領域となる。従っ
て、この間は、格納領域M2,M3が読出可能領域となる。読出可能領域からの信号の読
み出しは次のように行われる。即ち、まず、複数の読出可能領域のうち、最先に信号が格
納された読出可能領域の先頭のアドレスを「読出基準位置」とし、この読出基準位置から
読出位置をずらして1レコード分のデータを読み出していく。
従って、複数の読出可能領域を1つの領域とみなし、みなした1つの領域の先頭のアド
レス(読出基準位置)から読出位置をオフセットさせて読み出していく。例えば図4(2
)の時刻「t=0〜20ミリ秒」の期間において、読出基準位置は、格納領域M2の先頭
のアドレスであり、読出可能領域M2,M3が1つの領域とみなされて、信号が読み出さ
れることとなる。
以下では、この読出基準位置からのオフセット量を「読出オフセット」と称する。この
読出オフセットは、1ミリ秒単位で決定される。尚、読出オフセットは実際には、オフセ
ットするメモリのアドレス量を示す。
より具体的に図4(2)を参照して信号の読出動作及びスライスについて説明する。信
号の読み出しは、航法メッセージの反転周期である「20ミリ秒分」の信号(データ)を
単位として行われる。このメモリ70から読み出される「20ミリ秒分」の信号を、「ス
ライス」と称する。
スライスの読み出しは、読出基準位置から、所定の「単位ずらし時間(ミリ秒)」分ず
つ読出オフセットを変化させた位置から行われる。例えば、単位ずらし時間を「1ミリ秒
」とし、読出オフセットを「1ミリ秒」ずつシフトさせて「20ミリ秒」まで順次信号を
読み出した場合、図4(2)に示すような「第0スライス」〜「第19スライス」の計「
20個」のスライスが得られる。
図5は、本実施形態におけるベースバンド処理回路部80の信号の読み出し動作を説明
するための図である。ベースバンド処理回路部80は、上述した手順に倣って信号を読み
出していくが、予め定められたN個(以下、「スライス組構成数」と称す。)の信号を読
み出した時点で、それらのスライスを纏めて「スライス組」を形成する。
そして、当該スライス組に含まれる最初のスライスの読出オフセットから、更に所定の
「組間ずらし時間(ミリ秒)」分だけ読出オフセットをシフトさせ、同様の手順で信号の
読み出しを行って、次のスライス組を形成する。以下、この手順を「20ミリ秒」の時間
長をカバーするまで繰り返し、全部でM組(以下、「スライス組数」と称す。)のスライ
ス組を得る。
例えば、単位ずらし時間を「1ミリ秒」、スライス組構成数を「3」、組間ずらし時間
を「5ミリ秒」とした場合は、図5に示すような「第0スライス組」〜「第3スライス組
」の計「4組」のスライス組が得られる。即ち、この場合のスライス組数Mは「4」であ
る。
そして、ベースバンド処理回路部80は、得られたM組のスライス組それぞれについて
、当該スライス組に含まれる各スライスの信号強度の合計値(以下、「信号強度合計値」
と称す。)を算出し、その中から信号強度合計値が最大となるスライス組(以下、「最高
強度スライス組」と称す。)を特定する。図5では、第2スライス組に含まれるスライス
が、受信信号(航法メッセージ)の極性反転により生じる相殺部分が最も少ないため、信
号強度合計値が最大となる。従って、第2スライス組が「最高強度スライス組」である。
尚、スライスの信号強度は、例えばコヒーレント積算を用いて算出することが可能であ
る。コヒーレント積算は、所定のコヒーレント積算時間(例えば「20ミリ秒」)分の信
号のI成分及びQ成分の2乗和をコヒーレント的に足し合わせる演算である。
その後、ベースバンド処理回路部80は、最高強度スライス組が格納されている位置の
近傍に所定の「読出対象範囲」を設定し、当該読出対象範囲において、読出基準位置から
単位ずらし時間ずつ読出オフセットをシフトさせて信号の読み出しを行う。そして、取得
した各スライスの信号強度を算出し、その中から信号強度が最大となるスライス(以下、
「最高強度スライス」と称す。)を特定する。
図6は、読出対象範囲を説明するための図であり、図5のスライス組の一部を抜き出し
たものである。読出対象範囲の始点は、最高強度スライス組の1つ前のスライス組に含ま
れる最後のスライスの読出オフセットを、後方に単位ずらし時間分だけシフトさせた位置
である。また、読出対象範囲の終点は、最高強度スライス組の1つ後のスライス組に含ま
れる最初のスライスの読出オフセットを、前方に単位ずらし時間分だけシフトさせた位置
である。従って、図6では、始点Sから終点Eまでの「6ミリ秒分」の範囲が読出対象範
囲となり、この読出対象範囲内から読み出した計「7個」のスライスが、信号強度算出の
対象となる。
最高強度スライスを特定した後、ベースバンド処理回路部80は、当該最高強度スライ
スの読出オフセットを「最高強度読出オフセット」として決定する。その後、メモリ70
の現在信号が書き込まれている領域(書込領域)を判定することで、信号の読み出しが可
能である領域(読出可能領域)を判定する。そして、複数の読出可能領域を1つの領域と
みなし、先頭のアドレスを読出基準位置として最高強度読出オフセットだけずらした位置
を、信号読出位置に決定する。
次に、読出オフセットを変化させてスライスの信号強度を算出した結果について説明す
る。
図7(A)は、GPS衛星から強度の強い信号を受信することができる環境(以下、「
強電界環境」と称す。)における結果を示す図、図7(B)は、GPS衛星から強度の強
い信号を受信することができない環境(以下、「弱電界環境」と称す。)における結果を
示す図である。同図では、横軸に読出オフセット(ミリ秒)、縦軸にスライスの信号強度
及びスライス組の信号強度合計値を示している。
データD1は、単位ずらし時間を「1ミリ秒」として「20個」のスライスを別々に取
得した結果を示している。この結果を見ると、読出オフセットを「13ミリ秒」とした場
合のスライスの信号強度が最大となっていることから、読出基準位置から「13ミリ秒」
の読出オフセット分ずらした位置が、受信信号(航法メッセージ)の極性反転位置に相当
するものと推定される。
データD2は、単位ずらし時間を「1ミリ秒」、組間ずらし時間を「3ミリ秒」、スラ
イス組構成数を「3」として、「6組」のスライス組を取得した結果を示しており、この
場合も、読出オフセットを「13ミリ秒」とした場合のスライス組の信号強度合計値が最
大となっている。このことから、本実施形態の手法を用いることで、受信信号(航法メッ
セージ)の極性反転位置を正確に推定することができることが分かる。
また、本実施形態の手法は、弱電界環境において特に有効である。図7(B)の結果を
見ると、「20個」のスライスを別々に取得して信号強度を算出した場合は、各スライス
の信号強度のばらつきが小さくなっており、最高強度が分かりづらくなっている。このた
め、最高強度スライスの特定が、強電界環境の場合と比べて困難である。
一方、スライス組の信号強度合計値を見ると、各スライス組について「3個」のスライ
スの信号強度を合算しているため、ばらつきが大きくなっている。このため、最高強度ス
ライス組を容易に特定することができ、最高強度スライス組には最高強度スライスが含ま
れている可能性が高いことから、最高強度スライスの探索を効率的に行うことが可能とな
る。
さらに、図7(A)、図7(B)のプロット数から分かる通り、信号強度の演算回数は
、データD1に比べてデータD2の方が少ない。即ち、スライス組を利用して最高強度ス
ライス組を求め、最高強度スライスを特定していくことで、演算量、演算時間を削減し、
効率的に最高強度スライスを特定できることが分かる。
ベースバンド処理回路部80は、相関処理を行う回路や相関計算を行うための拡散符号
(コードレプリカ)を発生させる回路、データを復号する回路の他、ベースバンド処理回
路部80乃至RF受信回路部60の各部を統括的に制御して、後述するベースバンド処理
を含む各種演算処理を行うCPU81と、ROM83と、RAM85とを備えて構成され
る。
図8(A)、図8(B)は、ベースバンド処理回路部80が備えるROM83及びRA
M85に格納されたデータの一例を示す図である。ROM83には、CPU81により読
み出され、ベースバンド処理(図11参照)として実行されるベースバンド処理プログラ
ム831が記憶されている。また、ベースバンド処理プログラム831には、最高強度読
出オフセット決定処理(図12参照)として実行される最高強度読出オフセット決定プロ
グラム832がサブルーチンとして含まれている。
ベースバンド処理とは、CPU81が、捕捉対象とする各GPS衛星(以下、「捕捉対
象衛星」と称す。)について、受信した信号の信号読出位置を決定し、当該信号読出位置
から読み出した信号に基づいてGPS衛星信号の捕捉・追尾、航法メッセージの復号等の
処理を行って、携帯型電話機1の現在位置を測位する処理である。このベースバンド処理
については、フローチャートを用いて詳細に後述する。
最高強度読出オフセット決定処理とは、CPU81が、メモリ70に格納された信号を
順次に読み出してスライス組を形成し、各スライス組の信号強度合計値に基づいて最高強
度スライスを特定することで、最高強度読出オフセットを決定する処理である。この最高
強度読出オフセット決定処理についても、フローチャートを用いて詳細に後述する。
RAM85には、衛星別信号強度合計値データ851と、衛星別信号強度データ853
と、衛星別最高強度読出オフセットデータ855と、衛星データ857と、測位データ8
59とが記憶される。
衛星別信号強度合計値データ851は、メモリ70から取得された各スライス組の信号
強度合計値が、捕捉対象衛星毎に記憶されたデータである。この衛星別信号強度合計値デ
ータ851は、最高強度読出オフセット決定処理において、スライス組の信号強度合計値
が算出されることで随時更新される。
衛星別信号強度データ853は、メモリ70から取得された各スライスの信号強度が、
捕捉対象衛星毎に記憶されたデータである。この衛星別信号強度データ853は、最高強
度読出オフセット決定処理において、スライスの信号強度が算出されることで随時更新さ
れる。
図9は、衛星別最高強度読出オフセットデータ855のデータ構成例を示す図である。
衛星別最高強度読出オフセットデータ855には、捕捉対象衛星の番号8551と、当該
捕捉対象衛星について決定された最高強度読出オフセット8553とが対応付けて記憶さ
れる。この衛星別最高強度読出オフセットデータ855は、最高強度読出オフセット決定
処理において、最高強度読出オフセットが決定されることで更新される。
図10は、衛星データ857のデータ構成例を示す図である。衛星データ857には、
捕捉対象衛星の番号8571と、当該捕捉対象衛星の位置、速度及び移動方向でなる衛星
情報8573とが対応付けて記憶される。捕捉対象衛星の位置は、例えば地球基準座標系
における3次元の座標値として表され、移動方向は、例えば地球基準座標系における3次
元の単位ベクトルとして表される。この衛星データ857は、ベースバンド処理において
、衛星情報が算出されることで随時更新される。
測位データ859は、測位された携帯型電話機1の位置についてのデータであり、例え
ば地球基準座標系における3次元の座標値が記憶される。この測位データ859には、ベ
ースバンド処理において、測位処理で測位された現在位置が時系列順に記憶されていく。
ホストCPU110は、ROM150に記憶されているシステムプログラム等の各種プ
ログラムに従って携帯型電話機1の各部を統括的に制御するプロセッサであり、主に電話
機としての機能を司る他、ベースバンド処理回路部80により測位された携帯型電話機1
の現在位置をプロットしたナビゲーション画面を表示部130に表示させる。
操作部120は、操作キーやボタンスイッチ等により構成される入力装置であり、これ
らの押下信号をホストCPU110に出力する。この操作部120の操作により、通話要
求や、ナビゲーション画面の表示要求等の各種指示入力がなされる。
表示部130は、LCD(Liquid Crystal Display)等により構成され、ホストCPU
110から入力される表示信号に基づいた各種表示を行う表示装置である。表示部130
には、日付及び時刻の情報や、ナビゲーション画面等が表示される。
携帯用無線通信部140は、携帯型電話機の通信サービス事業者が設置した無線基地局
との間で無線信号の送受信をおこなうアンテナ、RF変換器等によって実現される公知の
通信回路部であり、ホストCPU110の制御に基づいて無線信号の送受信を行い、通話
やメールの送受信を実現する。
ROM150は、読み出し専用の記憶装置であり、携帯型電話機1を統括的に制御する
ためのシステムプログラムや、通話やメールの送受信を実現するためのプログラム、ナビ
ゲーション機能を実現するためのプログラム等の各種プログラムやデータを記憶している
。ホストCPU110は、これらのプログラムやデータに従って処理を実行する。
RAM160は、読み書き可能な記憶装置であり、ホストCPU110により実行され
るシステムプログラム、各種処理プログラム、各種処理の処理中データ、処理結果等を一
時的に記憶するワークエリアを形成している。
2.処理の流れ
図11は、CPU81によりROM83のベースバンド処理プログラム831が読み出
されて実行されることでベースバンド処理回路部80において実行されるベースバンド処
理の流れを示すフローチャートである。尚、ベースバンド処理では、GPS受信部20に
おいて、GPSアンテナ10によるRF信号の受信や、RF受信回路部60によるIF信
号へのダウンコンバート等を経て、メモリ70に信号のデータが随時格納される状態にあ
るとする。
先ず、CPU81は、初期設定として以下の設定を行う(ステップA1)。即ち、CP
U81は、「単位ずらし時間」、「組間ずらし時間」、「スライス組構成数」、「スライ
ス組数」に所定値を設定する。
次いで、CPU81は、捕捉対象衛星判定処理を行う(ステップA3)。具体的には、
アルマナック等のGPS衛星の軌道情報に基づいて、信号を受信可能なGPS衛星を判定
して新規の捕捉対象衛星を追加したり、捕捉不可能な位置になったと考えられるGPS衛
星を捕捉対象衛星から除外する。
そして、CPU81は、各捕捉対象衛星について、ループAを実行する(ステップA5
〜A19)。ループAでは、CPU81は、当該捕捉対象衛星の最高強度読出オフセット
が決定済みであるか否かを判定し(ステップA7)、決定済みであると判定した場合は(
ステップA7;Yes)、ステップA11へと処理を移行する。
一方、まだ最高強度読出オフセットを決定していないと判定した場合は(ステップA7
;No)、CPU81は、ROM83の最高強度読出オフセット決定プログラム832を
読み出して実行することで、最高強度読出オフセット決定処理を実行する(ステップA9
)。
図12は、最高強度読出オフセット決定処理の流れを示すフローチャートである。
先ず、CPU81は、現在、信号の書込対象となっている格納領域を書込領域として判
定する(ステップB1)。次いで、CPU81は、メモリ70の読出可能領域を判定する
(ステップB3)。具体的には、書込領域を除いた格納領域を、読出可能領域とする。
次いで、CPU81は、読出オフセットを変化させて、読出可能領域の読出基準位置に
読出オフセットを加えた位置から信号を順次に読み出してスライス組を形成し(ステップ
B5)、形成した各スライス組の信号強度合計値を算出する(ステップB7)。そして、
CPU81は、算出した信号強度合計値を当該捕捉対象衛星の番号と対応付けて、RAM
85の衛星別信号強度合計値データ851に記憶させる。
次いで、CPU81は、最高強度スライス組を特定し(ステップB9)、当該最高強度
スライス組を含む所定範囲を読出対象範囲として設定する(ステップB11)。この読出
対象範囲の設定方法は、図6を参照して説明した通りである。
そして、CPU81は、設定した読出対象範囲から、単位ずらし時間分の読出オフセッ
トをずらしていくことで読出オフセットを可変し、読出基準位置に各読出オフセットを加
えた位置から信号を読み出すことで、スライスを順次に取得する(ステップB13)。そ
してCPU81は、取得した各スライスの信号強度を算出する(ステップB15)。
次いで、CPU81は、最高強度スライスを特定し(ステップB17)、当該最高強度
スライスの読出オフセットを最高強度読出オフセット8553に決定する(ステップB1
9)。そして、CPU81は、決定した最高強度読出オフセット8553を当該捕捉対象
衛星の番号8551と対応付けて、RAM85の衛星別最高強度読出オフセットデータ8
55に記憶させて、最高強度読出オフセット決定処理を終了する。
図11のベースバンド処理に戻って、最高強度読出オフセット決定処理を行った後、C
PU81は、信号読出位置決定処理を行う(ステップA11)。具体的には、メモリ70
の現在の書込領域を判定し、当該書込領域を除いた領域を読出可能領域と判定する。そし
て、読出可能領域をまとめて1つの領域とみなし、このみなした領域の先頭アドレスに最
高強度読出オフセットを加えた位置を、信号読出位置に決定する。
次いで、CPU81は、GPS衛星信号の捕捉・追尾を行う(ステップA13)。具体
的には、CPU81は、メモリ70に格納されているIF信号を、信号読出位置決定処理
で決定した信号読出位置から読み出し、この読み出したIF信号にFFT演算等を行って
相関処理を行うことで、GPS衛星信号を抽出する。
より具体的には、コヒーレント積算処理を行うことで、信号読出位置から読み出したI
F信号と拡散符号との相関値を計算し、最も振幅が大きい周波数成分を抽出することで、
受信信号の搬送波周波数を特定する。そして、CPU81は、コードループ及びキャリア
ループを用いて、抽出した複数のGPS衛星信号の同期保持を並列的に行う。
次いで、CPU81は、捕捉したGPS衛星信号のデータを復号して航法メッセージを
取り出し(ステップA15)、当該航法メッセージに基づいて、当該捕捉対象衛星の位置
、速度及び移動方向を算出して衛星情報8573とする(ステップA17)、そして、C
PU81は、算出した衛星情報8573を当該捕捉対象衛星の番号8571と対応付けて
RAM85の衛星データ857に記憶させ、次の捕捉対象衛星へと処理を移行する。
CPU81は、全ての捕捉対象衛星についてステップA7〜A17の処理を行った後、
ループAを終了する。そして、CPU81は、ステップA17で算出した各捕捉対象衛星
の衛星情報8573に基づいて公知の測位計算を行い、携帯型電話機1の現在位置を測位
する処理を行う(ステップA21)。そして、CPU81は、測位した現在位置をRAM
85の測位データ859に記憶させる。
次いで、CPU81は、処理を終了するか否かを判定する(ステップA23)。具体的
には、操作部120を介して、例えばナビゲーション機能を「OFF」にする指示操作が
なされたり、携帯型電話機1の電源を「OFF」にする指示操作がなされたことにより、
ホストCPU110から処理終了の指示信号を入力した場合に、処理を終了するものと判
定する。
そして、まだ処理を終了しないと判定した場合は(ステップA23;No)、CPU8
1は、ステップA3に戻り、処理を終了すると判定した場合は(ステップA23;Yes
)、ベースバンド処理を終了する。
3.作用効果
本実施形態によれば、リングバッファであるメモリ70の格納領域から、読出位置をず
らして所定時間分のスライス組が取得され、当該スライス組それぞれの信号強度合計値が
算出される。そして、最高強度スライス組に含まれるスライスの信号強度及び当該最高強
度スライス組の前後のスライスそれぞれの信号強度が算出され、最高強度スライスの読出
オフセットに基づいて、最終的な信号読出位置が決定される。そして、決定された信号読
出位置から読み出されたスライスに基づいてGPS衛星信号の捕捉及び追尾が行われて、
所定の測位処理が行われる。
最高強度スライスは、受信信号の極性反転に起因する相殺部分が最も少ないスライスで
あることから、この最高強度スライスの読出オフセットに基づいて最終的な信号読出位置
を決定することで、感度を向上させることが可能となる。また、リングバッファであるメ
モリ70への信号の書き込みと並行して、書き込みが行われていない格納領域から信号を
読み出すことにしているため、処理時間の短縮化を図ることができる。
さらには、時間をずらして複数のスライス組を取得し、その中から最高強度スライス組
を求めて最高強度スライスを特定することで、演算量、演算時間を削減し、効率的に最高
強度スライスを特定することができる。また、最高強度スライス組に含まれるスライスば
かりでなく、その前後のスライスも対象として探索を行うことで、最高強度スライスを精
度良く求めることが可能となる。
4.変形例
4−1.適用例
本発明は、携帯型電話機の他、PDA(Personal Digital Assistants)や携帯型のナ
ビゲーション装置、カーナビゲーション装置等の各種電子機器に適用することが可能であ
る。
4−2.プロセッサ
本実施形態では、ベースバンド処理回路部80を制御するプロセッサはCPUであるも
のとして説明したが、例えばこれをDSP(Digital Signal Processor)としても良いこ
とは言うまでもない。
4−3.メモリ
本実施形態では、3つの格納領域でメモリ70を構成するものとして説明したが、4以
上の格納領域を設けることで、4サイクル以上の信号を格納可能に構成しても良い。この
場合も、信号の書き込み及び読み出しに係る動作は同じである。
4−4.ホストCPU
ベースバンド処理回路部80のCPU81が行う処理の一部又は全部を、ホストCPU
110がソフトウェア的に行うことにしても良い。例えば、最高強度読出オフセット決定
処理及び信号読出位置決定処理はホストCPU110が行うこととし、ベースバンド処理
回路部80のCPU81は、ホストCPU110により決定された信号読出位置からメモ
リ70に格納されている信号を読み出すことで、GPS衛星信号の捕捉・追尾処理、測位
処理等を行うこととしても良い。また、CPU81により捕捉・追尾されたGPS衛星信
号に基づいて、ホストCPU110が測位処理を行うことにしても良い。
4−5.パラメータ
本実施形態で説明した「単位ずらし時間」、「組間ずらし時間」、「スライス組構成数
」、「スライス組数」の各パラメータの値はあくまでも一例であり、適宜設定可能である
。例えば、組間ずらし時間を「1ミリ秒」とし、最高強度スライス組の中のスライスの中
から、最高強度スライスを特定することとしても良い。
4−6.信号強度平均値
また、本実施形態では、各スライス組の信号強度合計値に基づいて最高強度スライス組
を特定するものとして説明したが、信号強度合計値の代わりに、スライス組に含まれるス
ライスの信号強度の平均値(以下、「信号強度平均値」と称す。)を算出し、当該信号強
度平均値が最大となるスライス組を特定することにしても良い。
携帯型電話機の構成を示すブロック図。 ベースバンド処理回路部の処理の概要の説明図。 (A)メモリの構成を示す図。(B)、(C)データ書き込み動作の説明図。 信号読み出し動作の説明図。 信号読み出し動作の説明図。 読出対象範囲の説明図。 (A)強電界環境での結果を示す図。(B)弱電界環境での結果を示す図。 (A)ROMの構成を示す図。(B)RAMの構成を示す図。 衛星別最高強度読出オフセットデータのデータ構成例を示す図。 衛星データのデータ構成例を示す図。 ベースバンド処理の流れを示すフローチャート。 最高強度読出オフセット決定処理の流れを示すフローチャート。
符号の説明
1 携帯型電話機、 10 GPSアンテナ、 20 GPS受信部、 30 SAW、
40 LNA、 50 TCXO、 60 RF受信回路部、 70 メモリ、 80
ベースバンド処理回路部、 100 測位装置、 110 ホストCPU、 120
操作部、 130 表示部、 140 携帯用無線通信部、 150 ROM、 160
RAM

Claims (6)

  1. 少なくとも航法メッセージの反転時間間隔分の信号を3サイクル以上格納可能な格納領域を有し、GPS衛星信号を受信するRF受信回路部により受信された信号を格納位置をずらしつつ順次格納していくリングバッファであるメモリと、
    前記格納領域から所定の単位ずらし時間分ずつずらして得られるN個(N≧2)の所定時間分信号を1組とし、所定の組間ずらし時間分ずつずらして得られるM組(M≧2)の所定時間分信号組それぞれの組毎の信号強度を算出する組別信号強度算出手段と、
    前記組別信号強度算出手段により算出された信号強度のうち、1)最高強度の所定時間分信号組に含まれる所定時間分信号それぞれの信号強度、又は、2)最高強度の所定時間分信号組に含まれる所定時間分信号及び当該所定時間分信号組の前後の所定時間分信号それぞれの信号強度を算出する所定時間分信号強度算出手段と、
    前記所定時間分信号強度算出手段により算出された信号強度のうち、最高強度の所定時間分信号が前記メモリに格納されている位置に基づいて、相関処理に用いる前記メモリからの読出位置を決定する決定手段と、
    前記決定された読出位置から読み出した信号に対する前記相関処理を行うことでGPS衛星信号の捕捉及び追尾の少なくともいずれかを行って所定の測位処理を行う測位手段と、
    を備えた測位装置。
  2. 前記RF受信回路部により受信されるGPS衛星信号には、複数の衛星それぞれが発した信号が含まれており、
    前記測位手段は、捕捉及び/又は追尾対象の衛星毎に信号読出位置を可変する、
    請求項1に記載の測位装置。
  3. 少なくとも航法メッセージの反転時間間隔分の信号を3サイクル以上格納可能な格納領域を有し、GPS衛星信号を受信するRF受信回路部により受信された信号を格納位置をずらしつつ順次格納していくリングバッファであるメモリと、
    前記メモリに記憶されている信号のうちの所定時間分の信号であって所定の単位ずらし時間分ずつずらして得られるN個(N≧2)の所定時間分信号を1組とし、所定の組間ずらし時間分ずつずらして得られるM組(M≧2)の所定時間分信号組それぞれの組毎の信号強度を算出する組別信号強度算出手段と、
    前記組別信号強度算出手段により算出された信号強度のうち、1)最高強度の所定時間分信号組に含まれる所定時間分信号それぞれの信号強度、又は、2)最高強度の所定時間分信号組に含まれる所定時間分信号及び当該所定時間分信号組の前後の所定時間分信号それぞれの信号強度を算出する所定時間分信号強度算出手段と、
    前記所定時間分信号強度算出手段により算出された信号強度のうち、最高強度の所定時間分信号が前記メモリに格納されている位置に基づいて、前記GPS衛星信号を捕捉するための相関処理に用いる前記メモリからの読出位置を決定する決定手段と、
    を備え、前記決定手段により決定された読出位置から信号を読み出して前記相関処理を行うことにより前記GPS衛星信号を捕捉して所定の測位処理を行う測位装置。
  4. 請求項1〜の何れか一項に記載の測位装置を備えた電子機器。
  5. 少なくとも航法メッセージの反転時間間隔分の信号を3サイクル以上格納可能な格納領域を有し、GPS衛星信号を受信するRF受信回路部により受信された信号を格納位置をずらしつつ順次格納していくリングバッファであるメモリと、プログラムを実行可能なプロセッサとを備えた装置の前記プロセッサを、
    前記格納領域から所定の単位ずらし時間分ずつずらして得られるN個(N≧2)の所定時間分信号を1組とし、所定の組間ずらし時間分ずつずらして得られるM組(M≧2)の所定時間分信号組それぞれの組毎の信号強度を算出する組別信号強度算出手段、
    前記組別信号強度算出手段により算出された信号強度のうち、1)最高強度の所定時間分信号組に含まれる所定時間分信号それぞれの信号強度、又は、2)最高強度の所定時間分信号組に含まれる所定時間分信号及び当該所定時間分信号組の前後の所定時間分信号それぞれの信号強度を算出する所定時間分信号強度算出手段、
    前記所定時間分信号強度算出手段により算出された信号強度のうち、最高強度の所定時間分信号が前記メモリに格納されている位置に基づいて、相関処理に用いる前記メモリからの読出位置を決定する決定手段、
    前記決定された読出位置から読み出した信号に対する前記相関処理を行うことでGPS衛星信号の捕捉及び追尾の少なくともいずれかを行って所定の測位処理を行う測位手段、
    として機能させるためのプログラム。
  6. 少なくとも航法メッセージの反転時間間隔分の信号を3サイクル以上格納可能な格納領域を有し、GPS衛星信号を受信するRF受信回路部により受信された信号を格納位置をずらしつつ順次格納していくリングバッファであるメモリと、プログラムを実行可能なプロセッサとを備えた装置の前記プロセッサを、
    前記メモリに記憶されている信号のうちの所定時間分の信号であって所定の単位ずらし時間分ずつずらして得られるN個(N≧2)の所定時間分信号を1組とし、所定の組間ずらし時間分ずつずらして得られるM組(M≧2)の所定時間分信号組それぞれの組毎の信号強度を算出する組別信号強度算出手段、
    前記組別信号強度算出手段により算出された信号強度のうち、1)最高強度の所定時間分信号組に含まれる所定時間分信号それぞれの信号強度、又は、2)最高強度の所定時間分信号組に含まれる所定時間分信号及び当該所定時間分信号組の前後の所定時間分信号それぞれの信号強度を算出する所定時間分信号強度算出手段、
    前記所定時間分信号強度算出手段により算出された信号強度のうち、最高強度の所定時間分信号が前記メモリに格納されている位置に基づいて、前記GPS衛星信号を捕捉するための相関処理に用いる前記メモリからの読出位置を決定する決定手段、
    前記決定手段により決定された読出位置から信号を読み出して前記相関処理を行うことにより前記GPS衛星信号を捕捉して所定の測位処理を行う測位処理手段、
    として機能させるためのプログラム。
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