JP2015090210A - ガスケット及び密封構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】組み立て作業性に悪影響を与えることなく、ゴム材料に対して溶解する性質を有するガスに対する密封性能の向上を図ることを可能とするガスケット及び密封構造を提供する。【解決手段】ガスケット100は、装置500における端面510によって対向面620に向かって圧縮されるガスケット本体部110と、ガスケット本体部110から装置500に向かって突出し、面取り部530によって対向面620に向かって圧縮され、かつ先端に向かって先細りする湾曲面で構成される第1環状凸部120と、ガスケット本体部110から内周面側に向かって突出し、胴体部610によって径方向の外側に向かって圧縮される第2環状凸部130と、を備えることを特徴とする。【選択図】図2

Description

本発明は、フロンガスや水素ガスなどゴム材料に対して溶解する性質を有するガスの漏れを抑制するためのガスケット及び密封構造に関する。
ガスを供給する配管を取り付ける部位には、ガス漏れを抑制するためにガスケットが設けられる(特許文献1,2参照)。図6を参照して、従来例に係る密封構造について説明する。図6は従来例に係る密封構造の模式的断面図である。
配管600が取り付けられる装置500には、配管600が取り付けられる側の端面510に開口する挿通孔520が設けられている。そして、配管600には、挿通孔520に挿通される胴体部610と、装置500における端面510に対向する対向面620が設けられている。また、装置500における端面510と挿通孔520の内周面との間には面取り部530が設けられている。そして、この面取り部530と胴体部610と対向面620とによって形成される断面略三角形状の環状隙間に、ゴム製のガスケット700が装着される。一般的に、このガスケット700として、断面が円形のOリングが用いられる。
以上のような構成により、配管600から装置500内に供給されるガスが、胴体部610と挿通孔520との間の隙間から外部に漏れてしまうことを抑制することができる。
しかしながら、配管によって供給されるガスが、フロンガスや水素ガスなどの場合、ゴム材料に対して溶解する性質を有する。この場合には、ガスがガスケットを透過して、外部に漏れてしまう。ここで、ゴム製のガスケットを透過するガスの透過量をq,ゴム材料の拡散係数をD,ゴム材料の溶解度係数をS,ガスケットを介して内部と外部との気体圧力差をPa−Pb,ガスケットの透過面積をA,ガスケットの透過距離をL,時間をtとした場合、
q=D×S×(Pa−Pb)×(A÷L)×t
となる。
したがって、ガスケットの形状によって、透過量qを少なくするためには、(A÷L)を小さくすれば良い。これを実現するためには、ガスケットの断面形状をL字断面にすることが考えられ得る。しかしながら、この場合には、透過量qを少なくできたとしても、他の問題が生じてしまう。この点について、図7及び図8を参照して説明する。図7及び図8は仮想技術に係る密封構造を示す模式的断面図である。
図示のガスケット800は、装置500の挿通孔520と配管600の胴体部610との間の環状隙間を封止する円筒状部810と、装置500の端面510と配管600の対向面620との間の隙間を封止する平板状部820とを備えている。これにより、ガスケット800の断面(中心軸線を含む断面)がL字形状となっている。このように構成するガスケット800によれば、透過面積Aを狭くし、かつ透過距離Lを長くすることができ、(A÷L)を小さくすることが可能となる。
しかしながら、この仮想技術の場合には、密封性能を安定的に維持するのが難しく、かつ、組み立て作業性が悪いという問題がある。すなわち、図7に示すように、寸法誤差によって、配管600に対する装置500の相対的な位置が、図7中L1となる場合には隙間が生じてしまい、図7中L2となる場合にはガスケット800が圧縮され過ぎて破損し
てしまうおそれがある。従って、装置500と配管600との位置決め精度やガスケット800の寸法精度を高くしなければならず、密封性能を安定的に維持するのが困難となってしまう。また、配管600の胴体部610を装置500の挿通孔520に挿入する際に、挿通孔520の開口部の端縁がガスケット800に突き当たってしまい(図8中、矢印X参照)、組み立て作業性が悪いという問題もある。
特開2007−170570号公報 特開2001−165320号公報
本発明の目的は、組み立て作業性に悪影響を与えることなく、ゴム材料に対して溶解する性質を有するガスに対する密封性能の向上を図ることを可能とするガスケット及び密封構造を提供することにある。
本発明は、上記課題を解決するために以下の手段を採用した。
本発明のガスケットは、
端面と、該端面に開口する挿通孔とを有し、かつ前記端面と挿通孔の内周面との間に面取り部が形成されている第1部材と、
前記端面に対向する対向面と、前記挿通孔に挿通される胴体部とを有する第2部材との間の隙間を封止して、ガス漏れを抑制する環状かつゴム製のガスケットであって、
第1部材における前記端面によって前記対向面に向かって圧縮されるガスケット本体部と、
該ガスケット本体部から第1部材に向かって突出し、前記面取り部によって前記対向面に向かって圧縮され、かつ先端に向かって先細りする湾曲面で構成される第1環状凸部と、
前記ガスケット本体部から内周面側に向かって突出し、前記胴体部によって径方向の外側に向かって圧縮される第2環状凸部と、
を備えることを特徴とする。
また、本発明の密封構造は、
端面と、該端面に開口する挿通孔とを有し、かつ前記端面と挿通孔の内周面との間に面取り部が形成されている第1部材と、
前記端面に対向する対向面と、前記挿通孔に挿通される胴体部とを有する第2部材と、
第1部材と第2部材の間の隙間を封止して、ガス漏れを抑制する環状かつゴム製のガスケットと、
を備える密封構造において、
前記ガスケットは、
第1部材における前記端面によって前記対向面に向かって圧縮されるガスケット本体部と、
該ガスケット本体部から第1部材に向かって突出し、前記面取り部によって前記対向面に向かって圧縮され、かつ先端に向かって先細りする湾曲面で構成される第1環状凸部と、
前記ガスケット本体部から内周面側に向かって突出し、前記胴体部によって径方向の外側に向かって圧縮される第2環状凸部と、
を備えることを特徴とする。
これらの発明によれば、面取り部によって圧縮される部分(第1環状凸部)と、胴体部によって圧縮される部分(第2環状凸部)だけでなく、第1部材における端面によって圧縮されるガスケット本体部が備えられている。従って、断面略三角形状の環状隙間に装着されるOリングなどのガスケットの場合に比べて、ガスケットに対するガスの透過面積Aを狭くし、かつ透過距離Lを長くすることができる。これにより、ガスケットを透過するガスの透過量を少なくし、ガス漏れを抑制することが可能となる。
また、面取り部により圧縮される第1環状凸部は、先端に向かって先細りする湾曲面により構成されている。従って、第1部材と第2部材とを組み立てる過程で、面取り部と胴体部と対向面とで形成される空間内において、第1環状凸部が変形する際に当該第1環状凸部が逃げる空間が形成される。これにより、第1環状凸部は適度な圧縮率が維持され、第1部材と第2部材との位置関係やガスケットの寸法精度にある程度のばらつきがあっても、安定した密封性能が維持される。また、第1部材と第2部材とを組み立てる際の作業性に悪影響を与えることもない。
ここで、前記ガスケット本体部は、前記対向面とガスケット本体部との間に配置される環状部材または前記対向面に形成された環状突出部と、第1部材における前記端面とによって圧縮されると共に、
前記胴体部と前記環状部材または環状突出部との間の環状隙間に向かって前記ガスケット本体部から突出し、第1部材によって圧縮される前の状態では前記対向面から離れており、第1部材によって圧縮されると前記対向面に密着する第3環状凸部を備えるとよい。
これにより、第1環状凸部が圧縮される際に、第3環状凸部が対向面に突き当たるまでは、第1環状凸部に対して大きな圧縮力が作用しないため、第1環状凸部が圧縮され過ぎてしまうことを、より一層抑制できる。
以上説明したように、本発明によれば、組み立て作業性に悪影響を与えることなく、ゴム材料に対して溶解する性質を有するガスに対する密封性能の向上を図ることが可能となる。
図1は本発明の実施例1に係るガスケットの一部破断断面図である。 図2は本発明の実施例1に係る密封構造を示す模式的断面図である。 図3は本発明の実施例2に係るガスケットの一部破断断面図である。 図4は本発明の実施例2に係る密封構造を示す模式的断面図である。 図5は本発明の実施例2の変形例に係る密封構造を示す模式的断面図である。 図6は従来例に係る密封構造の模式的断面図である。 図7は仮想技術に係る密封構造を示す模式的断面図である。 図8は仮想技術に係る密封構造を示す模式的断面図である。
以下に図面を参照して、この発明を実施するための形態を、実施例に基づいて例示的に詳しく説明する。ただし、この実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。以下に示す実施例においては、ガスを供給する配管を取り付ける部位に、ガス漏れを抑制するためのガスケットが設けられている密封構造の場合を説明する。ただし、本発明においては、配管の取り付け部に限らず、各種装置に設けられる2
つの部材(第1部材と第2部材)間の隙間を封止するガスケット及び密封構造に適用することができる。
(実施例1)
図1及び図2を参照して、本発明の実施例1に係るガスケット及び密封構造について説明する。図1は本発明の実施例1に係るガスケットの一部破断断面図である。図2は本発明の実施例1に係る密封構造を示す模式的断面図である。
<ガスケット>
特に、図1を参照して、本実施例に係るガスケット100について説明する。本実施例に係るガスケット100は、フロンガスや水素ガスなどゴム材料に対して溶解する性質を有するガスの漏れを抑制するために好適に用いられる。また、ガスケット100は、ゴム製の環状の部材により構成される。
このガスケット100は、円環状かつ平板状のガスケット本体部110と、ガスケット本体部110から図1中上方に向かって突出する第1環状凸部120と、ガスケット本体部110から内周面側に向かって突出する第2環状凸部130とから構成される。第1環状凸部120は、先端に向かって突出する湾曲面により構成されている。より具体的には、この第1環状凸部120は、外周面側が先端に向かって縮径するテーパ面で構成され、内周面側が先端に向かって拡径するテーパ面で構成され、これら一対のテーパ面の交わり部分が断面円弧状の湾曲面によって繋がれた構成である。更に具体的な例として、第1環状凸部120の外周面側のテーパ面のテーパ角度を40°とし、内周面側のテーパ面のテーパ角度を60°とすることができる。また、第2環状凸部130の先端も断面円弧状の湾曲面とするのが望ましい。本実施例においては、この第2環状凸部130における断面円弧状の湾曲面と第1環状凸部120における内周面側のテーパ面とが段差なしに繋がる構成を採用している。
<密封構造>
特に、図2を参照して、本実施例に係る密封構造について説明する。本実施例に係る密封構造は、第1部材としての装置500に対して第2部材としての配管600が取り付けられる部位に、ガスケット100が設けられる構造である。図2においては、ガスケット100と装置500と配管600との寸法関係が明確になるように、ガスケット100については変形前の状態を示している。
以下、密封構造についてより詳しく説明する。配管600が取り付けられる装置500には、配管600が取り付けられる側の端面510に開口する挿通孔520が設けられている。そして、配管600には、挿通孔520に挿通される胴体部610と、装置500における端面510に対向する対向面620が設けられている。ここで、本実施例においては、配管600における胴体部610と、対向面620が設けられている部分が一体的に設けられている。ただし、胴体部610に対して、胴体部610とは別体の他の部材が固定されることによって、当該他の部材に対向面620が設けられていてもよい。
そして、胴体部610の外周面及び挿通孔520の内周面は円柱面で構成される。また、装置500における端面510と挿通孔520の内周面との間には面取り部530が設けられている。この面取り部530は端面510から挿通孔520の内部に向かって縮径するテーパ面によって構成される。
ガスケット100におけるガスケット本体部110は、装置500の端面510によって、配管600の対向面620に向かって圧縮される。本実施例においては、ガスケット本体部110は、端面510と対向面620によって圧縮される。また、ガスケット10
0における第1環状凸部120は、ガスケット本体部110から装置500に向かって突出するように構成される。そして、この第1環状凸部120は、装置500の面取り部530によって、配管600の対向面620に向かって圧縮される。本実施例においては、第1環状凸部120は、面取り部530と対向面620によって圧縮される。また、ガスケット100における第2環状凸部130の先端の内径は、配管600の胴体部610の外径よりも小さくなるように設定されている。これにより、第2環状凸部130は、胴体部610によって径方向の外側に向かって圧縮される。なお、この第2環状凸部130は、胴体部610の外周面に対して密封性を発揮するだけでなく、装置500に対して配管600を取り付ける前の状態において、胴体部610からガスケット100が抜け落ちてしまうことを防止する機能も発揮する。
<本実施例に係るガスケット及び密封構造の優れた点>
本実施例に係るガスケット100によれば、装置500の面取り部530によって圧縮される部分(第1環状凸部120)と、配管600の胴体部610によって圧縮される部分(第2環状凸部130)だけでなく、装置500の端面510によって圧縮されるガスケット本体部110が備えられている。従って、断面略三角形状の環状隙間に装着されるOリングなどのガスケットの場合に比べて、ガスケット100対するガスの透過面積Aを狭くし、かつ透過距離Lを長くすることができる。これにより、ガスケット100を透過するガスの透過量を少なくし、ガス漏れを抑制することが可能となる。
また、装置500の面取り部530により圧縮される第1環状凸部120は、先端に向かって先細りする湾曲面により構成されている。そのため、この第1環状凸部120と面取り部530と胴体部610との間に隙間が確保される。従って、装置500に配管600を取り付ける過程(組み立てる過程)で、面取り部530と胴体部610と対向面620とで形成される空間内において、第1環状凸部120が変形する際に第1環状凸部120の逃げる空間が形成される。これにより、第1環状凸部120は適度な圧縮率が維持され、面取り部530と胴体部610と対向面620とで形成される空間内におけるガスケット100の充填率も適度に維持される。従って、装置500と配管600との位置関係やガスケット100の寸法精度にある程度のばらつきがあっても、安定した密封性能が維持される。また、装置500と配管600とを組み立てる際の作業性に悪影響を与えることもない。
以上のように、本実施例に係るガスケット100及び密封構造によれば、組み立て作業性に悪影響を与えることなく、ゴム材料に対して溶解する性質を有するガスに対する密封性能の向上を図ることが可能となる。
(実施例2)
図3及び図4には、本発明の実施例2が示されている。本実施例に係るガスケット及び密封構造においても、基本的な構成および作用については実施例1と同一なので、同一の構成部分については同一の符号を付して、その説明は適宜省略する。図3は本発明の実施例2に係るガスケットの一部破断断面図である。図4は本発明の実施例2に係る密封構造を示す模式的断面図である。
<ガスケット>
特に、図3を参照して、本実施例に係るガスケット100aについて説明する。本実施例に係るガスケット100aは、実施例1の場合と同様に、フロンガスや水素ガスなどゴム材料に対して溶解する性質を有するガスの漏れを抑制するために好適に用いられる。また、ガスケット100aは、実施例1の場合と同様に、ゴム製の環状の部材により構成される。
このガスケット100aは、実施例1の場合と同様に、ガスケット本体部110と、第1環状凸部120と、第2環状凸部130とを備えている。これらの構成については上記実施例1の場合と同一であるので、その説明は省略する。そして、本実施例に係るガスケット100aにおいては、ガスケット本体部110から図3中下方に向かって突出する第3環状凸部140が設けられている。
<密封構造>
特に、図4を参照して、本実施例に係る密封構造について説明する。本実施例に係る密封構造も、上記実施例1の場合と同様に、第1部材としての装置500に対して第2部材としての配管600が取り付けられる部位に、ガスケット100aが設けられる構造である。図4においては、ガスケット100aと装置500と配管600との寸法関係が明確になるように、ガスケット100aについては変形前の状態を示している。
装置500の構成自体及び配管600の構成自体については、上記実施例1と同一の構成であるので、その説明は省略する。本実施例においては、配管600における対向面620とガスケット100aのガスケット本体部110との間に、環状部材200が配置される。この環状部材200は、フロンガスや水素ガスなどを透過しないように、金属や樹脂材によって構成される。
そして、本実施例に係るガスケット100aにおけるガスケット本体部110は、装置500の端面510によって、配管600の対向面620に向かって圧縮される。本実施例においては、ガスケット本体部110は、端面510と環状部材200によって圧縮される。また、ガスケット100aにおける第1環状凸部120は、ガスケット本体部110から装置500に向かって突出するように構成される。そして、この第1環状凸部120は、装置500の面取り部530によって、配管600の対向面620に向かって圧縮される。また、ガスケット100aにおける第2環状凸部130の先端の内径は、配管600の胴体部610の外径よりも小さくなるように設定されている。これにより、第2環状凸部130は、胴体部610によって径方向の外側に向かって圧縮される。なお、この第2環状凸部130は、胴体部610の外周面に対して密封性を発揮するだけでなく、装置500に対して配管600を取り付ける前の状態において、胴体部610からガスケット100が抜け落ちてしまうことを防止する機能も発揮する。
そして、本実施例に係るガスケット100aにおいては、配管600の胴体部610と環状部材200との間の環状隙間に向かってガスケット本体部110から突出する第3環状凸部140が設けられている。この第3環状凸部140は、ガスケット100aが装置500によって圧縮される前の状態では、配管600における対向面620から離れており、ガスケット100aが装置500によって圧縮されると対向面620に密着するように構成されている。従って、ガスケット100aにおける第1環状凸部120と第3環状凸部140が設けられている部分は、装置500における面取り部530と配管600における対向面620によって圧縮される。なお、第3環状凸部140の外径は環状部材200の内径よりも大きく設定されている。これにより、ガスケット100aに環状部材200を装着させることで、これらを1部品として扱うことが可能となる。
以上のように構成される本実施例に係るガスケット100a及び密封構造においても、上記実施例1の場合と同様の作用効果を発揮することができる。そして、本実施例の場合には、第1環状凸部120が圧縮される際に、第3環状凸部140が対向面620に突き当たるまでは、第1環状凸部120に対して大きな圧縮力は作用しない。従って、第1環状凸部120が圧縮され過ぎてしまうことを、実施例1の場合に比べて、より一層抑制できる。
(変形例)
図5を参照して、上記実施例2の変形例を説明する。図5は本発明の実施例2の変形例に係る密封構造を示す模式的断面図である。この変形例においては、上記実施例2における環状部材200の代わりに、配管600における対向面620に装置500に向かって突出する環状突出部630を形成している。なお、環状部材200の代わりに環状突出部630を設けた構成以外の構成については、上記実施例2で示した構成と同一である。本実施例においても、上記実施例2の場合と同様の作用効果が発揮されることは言うまでもない。
100,100a ガスケット
110 ガスケット本体部
120 第1環状凸部
130 第2環状凸部
140 第3環状凸部
200 環状部材
500 装置
510 端面
520 挿通孔
530 面取り部
600 配管
610 胴体部
620 対向面
630 環状突出部

Claims (5)

  1. 端面と、該端面に開口する挿通孔とを有し、かつ前記端面と挿通孔の内周面との間に面取り部が形成されている第1部材と、
    前記端面に対向する対向面と、前記挿通孔に挿通される胴体部とを有する第2部材との間の隙間を封止して、ガス漏れを抑制する環状かつゴム製のガスケットであって、
    第1部材における前記端面によって前記対向面に向かって圧縮されるガスケット本体部と、
    該ガスケット本体部から第1部材に向かって突出し、前記面取り部によって前記対向面に向かって圧縮され、かつ先端に向かって先細りする湾曲面で構成される第1環状凸部と、
    前記ガスケット本体部から内周面側に向かって突出し、前記胴体部によって径方向の外側に向かって圧縮される第2環状凸部と、
    を備えることを特徴とするガスケット。
  2. 前記ガスケット本体部は、前記対向面とガスケット本体部との間に配置される環状部材または前記対向面に形成された環状突出部と、第1部材における前記端面とによって圧縮されると共に、
    前記胴体部と前記環状部材または環状突出部との間の環状隙間に向かって前記ガスケット本体部から突出し、第1部材によって圧縮される前の状態では前記対向面から離れており、第1部材によって圧縮されると前記対向面に密着する第3環状凸部を備えることを特徴とする請求項1に記載のガスケット。
  3. 端面と、該端面に開口する挿通孔とを有し、かつ前記端面と挿通孔の内周面との間に面取り部が形成されている第1部材と、
    前記端面に対向する対向面と、前記挿通孔に挿通される胴体部とを有する第2部材と、
    第1部材と第2部材の間の隙間を封止して、ガス漏れを抑制する環状かつゴム製のガスケットと、
    を備える密封構造において、
    前記ガスケットは、
    第1部材における前記端面によって前記対向面に向かって圧縮されるガスケット本体部と、
    該ガスケット本体部から第1部材に向かって突出し、前記面取り部によって前記対向面に向かって圧縮され、かつ先端に向かって先細りする湾曲面で構成される第1環状凸部と、
    前記ガスケット本体部から内周面側に向かって突出し、前記胴体部によって径方向の外側に向かって圧縮される第2環状凸部と、
    を備えることを特徴とする密封構造。
  4. 前記対向面とガスケット本体部との間に配置される環状部材を備え、
    前記ガスケット本体部は、第1部材における前記端面と前記環状部材とによって圧縮されると共に、
    前記ガスケットは、前記胴体部と前記環状部材との間の環状隙間に向かって前記ガスケット本体部から突出し、第1部材によって圧縮される前の状態では前記対向面から離れており、第1部材によって圧縮されると前記対向面に密着する第3環状凸部を備えることを特徴とする請求項3に記載の密封構造。
  5. 前記対向面には第1部材に向かって突出する環状突出部が形成されており、
    前記ガスケット本体部は、第1部材における前記端面と前記環状突出部とによって圧縮されると共に、
    前記ガスケットは、前記胴体部と前記環状突出部との間の環状隙間に向かって前記ガスケット本体部から突出し、第1部材によって圧縮される前の状態では前記対向面から離れており、第1部材によって圧縮されると前記対向面に密着する第3環状凸部を備えることを特徴とする請求項3に記載の密封構造。
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