JP2015089876A - 乳化化粧料及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】1質量部の3−O−グリセリル−2−O−テトラデシルアスコルビン酸、20〜200質量部の油性成分、及び前記油性成分の1質量倍以上の水性成分を混合してなるエマルジョン(乳化液)であって、3−O−グリセリル−2−O−テトラデシルアスコルビン酸の含有量が0.01〜2質量%である乳化化粧料、及び3−O−グリセリル−2−O−テトラデシルアスコルビン酸を、アルキレングリコール及びグリセリンを均一混合した溶液に油性成分を加えて混合し油性混合液を得、前記油性混合液に水性成分を加えて混合し乳化物を得る乳化化粧料の製造方法。
【選択図】 なし
Description
カカオ脂、ヤシ油、パーム油、パーム核油、牛脂、豚脂、羊脂、馬脂、硬化油、硬化ヒマシ油、モクロウ、シアバター等の固形油脂、
ミツロウ、キャンデリラロウ、綿ロウ、カルナウバロウ、ベイベリーロウ、イボタロウ、鯨ロウ、モンタンロウ、ヌカロウ、ラノリン、還元ラノリン、硬質ラノリン、カポックロウ、サトウキビロウ、ホホバロウ、セラックロウ等のロウ類
オクタン酸セチル等のオクタン酸エステル、ラウリン酸ヘキシル等のラウリン酸エステル、ミリスチン酸イソプロピル、ミルスチン酸オクチルドデシル等のミリスチン酸エステル、パルミチン酸オクチル等のパルミチン酸エステル、ステアリン酸イソセチル等のステアリン酸エステル、イソステアリン酸イソプロピル等のイソステアリン酸エステル、イソパルミチン酸オクチル等のイソパルミチン酸エステル、オレイン酸イソデシル等のオレイン酸エステル、アジピン酸ジイソプロピル等のアジピン酸ジエステル、セバシン酸ジエチル等のセバシン酸ジエステル、リンゴ酸ジイソステアリル、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリル、テトラ−2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリット、コハク酸−2−エチルヘキシル、トリオクタン酸グリセリン、テトラオクタン酸ペンタエリスリット、トリイソパルミチン酸グリセリン等のエステル油
流動パラフィン、オゾケライト、スクワラン、スクワレン、プリスタン、パラフィン、イソパラフィン、セレシン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス等の炭化水素油
ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン等の鎖状シリコーン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン等の環状シリコーン等のシリコーン油
パラアミノ安息香酸等の安息香酸系紫外線吸収剤、アントラミル酸メチル等のアントラニル酸系紫外線吸収剤、サリチル酸オクチル、サリチル酸フェニル、サリチル酸ホモメチル等のサリチル酸系紫外線吸収剤、パラメトキシケイ皮酸イソプロピル、パラメトキシケイ皮酸オクチル、パラメトキシケイ皮酸−2−エチルヘキシル、ジパラメトキシケイ皮酸モノ−2−エチルヘキサン酸グリセリル、[4−ビス(トリメチルシロキシ)メチルシリル−3−メチルブチル]−3,4,5−トリメトキシケイ皮酸エステル等のケイ皮酸系紫外線吸収剤、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸ナトリウム等のベンゾフェノン系紫外線吸収剤、ウロカニン酸、ウロカニン酸エチル、2−フェニル−5−メチルベンゾキサゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、4−tert−ブチル−4’−メトキシベンゾイルメタン等の紫外線吸収剤
ヘニン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、ドコサヘキサエン酸(DHA)、エイコサペンタエン酸(EPA)等の高級脂肪酸
ラウリルアルコール、ステアリルアルコール、セチルアルコール、セトステアリルアルコール等の直鎖アルコール、モノステアリルグリセリンエーテル、ラノリンアルコール、コレステロール、フィトステロール、オクチルドデカノール等の分枝鎖アルコール等の高級アルコールを挙げることができる。
ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ヘキシレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、キシリトール、マルチトール、マルトース、エリスリトール、トレハロース、D−マンニット、水アメ、ブドウ糖、果糖、乳糖、コンドロイチン硫酸ナトリウム、ヒアルロン酸ナトリウム、アデノシンリン酸ナトリウム、乳酸ナトリウム、胆汁酸塩、ピロリドンカルボン酸塩、グルコサミン、シクロデキストリン等の保湿剤、
アラニン、エデト酸ナトリウム塩、リン酸、エチドロン酸等の金属イオン封鎖剤、
2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール、2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、トリエタノールアミン、炭酸ナトリウム等の中和剤、
乳酸、クエン酸、グリコール酸、コハク酸、酒石酸、dl−リンゴ酸、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素アンモニウム等のpH調製剤、を挙げることができる。
1質量部の3−O−グリセリル−2−O−テトラデシルアスコルビン酸、1〜20質量部のアルキレングリコール及び10〜100質量部のグリセリンを均一混合して溶液Aを作製する工程、
前記溶液Aを撹拌しながら、20〜200質量部の油性成分を加えて混合し油性混合液を得る工程、及び
前記油性混合液に、その前記油性成分の1質量倍以上の水性成分を加えて混合して、前記3−O−グリセリル−2−O−テトラデシルアスコルビン酸を0.01〜2質量%含む乳化物を得る工程を有することを特徴とする乳化化粧料の製造方法である。
アルゴン雰囲気下、水に、L−アスコルビン酸(300g)、炭酸水素ナトリウム(42.9g)を加え、室温で30分攪拌した後、グリシドール(126g)を加えた。その後、加温して50℃とし5時間攪拌を行った。メタノールを加えろ過し、ろ液を減圧下に濃縮し、得られた残渣457gをシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付した。クロロホルム/メタノール/水=65/35/5で溶出し、減圧下にて濃縮を行い3−O−グリセリルアスコルビン酸(296g)を得た。
13C−NMR(125MHz,CD3OD): δ 14.4,23.7,27.0,30.80,30.48,30.51,30.72,30.76,30.80,33.1,63.2,63.56,63.59,70.5,70.6,71.5,71.6,74.0,74.1,76.7,123.27,123.30,159.23,159.25,172.2
表1に示すNo.1〜3の原料を加熱しながら混合し均一に溶解する。その均一混合物(溶液A)を撹拌しながら、No.4の原料(スクワラン)を10回に分けて添加し混合を繰り返すと、柔らかいゲル状物が得られる。このゲル状物をA相とする。
表1に示すNo.5〜13の原料を均一に混合分散し、B相(水性相)を得る。
A相にB相をゆっくりと撹拌混合しながら添加していき乳化する。
乳化・均一化を確認した後、No.14の原料(水酸化カリウム10%水溶液)を添加して、撹拌混合し中和して乳液1を得る。
表2に示すNo.1〜5の原料を80℃に加熱しながら混合し均一に溶解する。温度を70℃以上に保ち、その均一混合物(溶液A)を撹拌しながら、No.6の原料(スクワラン)を10回に分けて添加し混合を繰り返す。添加終了後撹拌しながら30℃まで冷却すると柔らかいゲル状物が得られる。このゲル状物をA相とする。
表2に示すNo.7〜16の原料を均一に混合分散し、B相(水性相)を得る。
A相にB相をゆっくりと撹拌混合しながら添加していき、乳化する。
乳化・均一化を確認した後、No.17の原料(水酸化カリウム10%水溶液)を添加して、撹拌混合し中和して乳液2を得る。
表3に示すNo.1〜3の原料を加熱しながら混合し均一に溶解する。その均一混合物(溶液A)を撹拌しながら、No.4及び5の原料(オリーブ油及びパルミチン酸エチルヘキシル)を10回に分けて添加し混合を繰り返すと柔らかいゲル状物が得られる。このゲル状物をA相とする。
表3に示すNo.6〜15の原料を均一に混合分散し、B相(水性相)を得る。
A相にB相をゆっくりと撹拌混合しながら添加していき乳化する。
乳化・均一化を確認した後、No.16の原料(水酸化カリウム10%水溶液)を添加して、撹拌混合し中和して乳液3を得る。
表4に示すNo.1〜3の原料を加熱しながら混合し均一に溶解する。その均一混合物(溶液A)を撹拌しながら、No.4の原料(スクワラン)を10回に分けて添加し混合を繰り返すと、柔らかいゲル状物が得られる。このゲル状物をA相とする。
表4に示すNo.5〜12の原料を均一に混合分散し、B相(水性相)を得る。
A相にB相をゆっくりと撹拌混合しながら添加していき乳化する。
乳化・均一化を確認して乳液4を得る。
表5に示すNo.1〜3の原料を加熱しながら混合し均一に溶解する。その均一混合物(溶液A)を撹拌しながら、No.4の原料(スクワラン)を10回に分けて添加し混合を繰り返すと、柔らかいゲル状物が得られる。このゲル状物をA相とする。
表5に示すNo.5〜12の原料を均一に混合分散し、B相(水性相)を得る。
A相にB相をゆっくりと撹拌混合しながら添加していき乳化する。
乳化・均一化を確認して乳液5を得る。
表6に示すNo.1〜5の原料を80℃に加熱しながら混合し均一に溶解する。ディスパーを回転させ、温度を70℃以上に保ちながら、その均一混合物(溶液A)に、No.6の原料(スクワラン)を10回に分けて添加し混合を繰り返す。添加終了後撹拌しながら30℃まで冷却すると、柔らかいゲル状物が得られる。このゲル状物をA相(油相)とする。
表2に示すNo.7〜16の原料を均一に混合分散し、B相(水相)を得る。
A相にB相をゆっくりと撹拌混合しながら添加していき乳化する。
乳化・均一化を確認した後、No.17の原料(水酸化カリウム10%水溶液)を添加して、撹拌混合して中和し乳液6得る。
実施例6のクリームについて、20名のパネラーにより、下記判定基準に従い官能評価を行った。使用感、保湿感、伸び、浸透感のいずれについても、20名のパネラーの評価点の合計は65以上であり、いずれについても優れているとの評価結果が得られた。
使用感:
4: 非常に優れた使用感で、肌に塗布した際に心地良いと感じる。
3: 良好な使用感で、肌に塗布した際に心地良いと感じる。
2: 肌に塗布した際に、不快さを感じない。
1: 肌に塗布した際、不快に感じる。
4: 肌に塗布した際に、潤いを感じ肌がしっとりとする。
3: 肌に塗布した際に、肌に潤いを感じる。
2: 肌に塗布した際に、わずかに潤いを感じる。
1: 肌に塗布した際に、肌が乾燥するように感じる。
4: 非常に肌に塗り広げやすく、肌にスムーズに塗布できる。
3: 塗り広げやすい。
2: 塗り広げにくいが、塗り広げる際にひっかかりを感じない。
1: 塗り広げる際にひっかかりを感じ、塗り広げにくい。
4: 肌に塗布した際に、すぐに浸透しているように感じる。
3: 肌に塗布した際に、徐々に浸透しているように感じる。
2: 肌に塗布した際に、わずかに浸透しているように感じる。
1: 肌に塗布した際に、浸透していないように感じる。
実施例6のクリームを使用して、20人の披検者について、試験サンプルの量20mgで、24時間の閉塞パッチ試験を行った。下記評価基準に従い評価を行ったところ、20名の披検者の評価点の合計は65以上であり、皮膚に対する安全性に優れているとの評価結果が得られた。
4: 24時間後においても、皮膚に対して反応は無かった。
3: 24時間後、軽い紅斑を生じていた。
2: 24時間後、紅斑を生じていた。
1: 24時間後、紅斑と浮腫を生じていた。
実施例1〜6の化粧料を、それぞれ5℃、25℃、40℃、50℃にて3ヶ月間保管した。その際の、安定性(乳化状態、色)について下記判断基準で評価を行った。その結果を表7に示す。
○:乳化状態が保たれた状態であった。
△:わずかに水層が確認される。
×:2層に分離していた。
○:調整直後の色と変化していない。
△:わずかに黄変している。
×:褐色に変化した。
Claims (4)
- 1質量部の3−O−グリセリル−2−O−テトラデシルアスコルビン酸、20〜200質量部の油性成分、及び前記油性成分の1質量倍以上の水性成分を混合してなるエマルジョン(乳化液)であって、3−O−グリセリル−2−O−テトラデシルアスコルビン酸の含有量が0.01〜2質量%であることを特徴とする乳化化粧料。
- 1質量部の3−O−グリセリル−2−O−テトラデシルアスコルビン酸、1〜20質量部のアルキレングリコール及び10〜100質量部のグリセリンを均一混合して溶液Aを作製する工程、
前記溶液Aを撹拌しながら、20〜200質量部の油性成分を加えて混合し油性混合液を得る工程、及び
前記油性混合液に、その前記油性成分の1質量倍以上の水性成分を加えて混合して、前記3−O−グリセリル−2−O−テトラデシルアスコルビン酸を0.01〜2質量%含む乳化物を得る工程を有することを特徴とする乳化化粧料の製造方法。 - 前記アルキレングリコールが、エチレングリコール、プロピレングリコール又はブチレングリコールであることを特徴とする請求項2の乳化化粧料の製造方法。
- 20〜200質量部の油性成分を、2〜10質量部ずつ分割して添加することを特徴とする請求項2又は請求項3の乳化化粧料の製造方法。
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